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欧州情勢・西洋事情

3080チバQ:2019/05/22(水) 20:41:37
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190522-00000537-san-int
欧州議会選でポーランド、民主化30年目の戦い
5/22(水) 16:11配信 産経新聞
 23〜26日の欧州連合(EU)欧州議会選をめぐり、ポーランドでは強権政治を進めるEU懐疑派の保守系与党に対し、「親EU派」の野党が結集して戦いを挑んでいる。同国など東欧諸国で市民らが共産党独裁体制を打倒した民主革命から今年で30年。「独裁時代に戻すな」。自由を勝ち取った当時とも重ね、国の繁栄をもたらしたEU統合の推進を訴えている。

 26日の投票を約1週後に控えた18日、首都ワルシャワ中心部に市民数千人が集まった。国政野党などが結成した政党連合「欧州連立」の集会だ。登壇したポーランド出身で同国首相も務めたトゥスクEU大統領は市民を前にこう呼びかけた。

 「国にとって最善の居場所はEUだ。欧州のため、ポーランドのために投票してほしい」。会場では赤白のポーランド国旗よりも青色のEU旗が多く翻った。

 戦後、旧ソ連圏で共産党独裁体制にあったポーランドは1989年の民主化を経てEUに加盟。補助金などを受け発展してきた。だが、2015年に誕生した愛国主義的な保守政党「法と正義」政権は、司法の独立を損なう政策を断行。EUが制裁手続きに動き、両者は対立を深める。

 国民のEU支持は8割以上で、政権もEU離脱までは唱えない。だが、偶発的な離脱などへの危機感を抱く国政最大野党の中道右派「市民プラットフォーム」などは法と正義への対抗のため、「親EU」を旗印に大同団結して欧州連立を発足させた。候補者も統一し、選挙を戦う。

 欧州連立には左右両派や新旧の多様な政党が集まるため、「一緒に何かできるのか」(女性市民)と懐疑的な見方もあるが、トゥスク氏はこう強調した。

 「30年前もいろんな意見があったが、民主化という偉業のためにまとまった」

 ポーランドでは89年、自主管理労組「連帯」を中心にさまざまな民主化勢力が団結して共産党に圧力をかけ、旧共産圏初の自由選挙を実現し、非共産政権が誕生。共産体制下の東欧諸国民主化の先駆けとなった。6月4日には自由選挙から30年を迎える。

 集会に参加した男性医師(53)は「政権は司法を管理下に置こうとしている。独裁時代のような状態に戻りたくない」と強調。無職女性(70)は「EUのおかげで国は発展してきた。問題はあっても、対立ではなく、ともに克服すべきだ」と訴えた。

 ポーランドでは秋に総選挙が行われる予定で、欧州議会選は野党結集による政権打倒に向けた試金石。欧州連立は「89年以来最も重要な選挙」と位置づける。政治サイト・ポリティコが予想する獲得議席は法と正義が22議席、欧州連立が22議席。先行きはなお読めない情勢だ。

 ポーランドに限らず、東欧諸国では近年、大量に流入した難民・移民の受け入れを迫ったEUへの反発が高まり、EU懐疑派やポピュリズム(大衆迎合主義)勢力が存在感を増した。その動向はEUの懸案だ。

 強権政治がポーランド同様に問題視されるハンガリーでは、オルバン首相の中道右派「フィデス・ハンガリー市民連盟」が圧倒的な強さを維持。フィデスは欧州議会の最大会派で「親EU」の中道右派「欧州人民党」(EPP)に所属しながら、右派ポピュリズム勢力の結集を目指すイタリアのサルビーニ副首相への協力態度をちらつかせる。

 「チェコのトランプ(米大統領)」とも称されたチェコのバビシュ首相の政党も反移民・難民を掲げ、議席を増やすとみられる。同国ではサルビーニ氏と連携する極右政党も欧州議会に初進出する見通しだ。

(ワルシャワ 宮下日出男)


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