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欧州情勢・西洋事情

3038 チバQ:2019/04/27(土) 16:45:51
 イタリアでは、連立政権の一翼を担う右派「同盟」が大きく議席を伸ばしてトップになる見通しで、フランスでもルペン党首が率いる極右「国民連合」が首位をうかがう勢いをみせる。これらの右派ポピュリズム政党は、従来掲げてきたEUや共通通貨ユーロ圏からの離脱を主張せず、内部からEUの権限を弱めるなどの改革を訴える方針に転換した。EU離脱が自国の政治・経済に与えるコストの大きさを明らかにしたブレグジットの教訓を踏まえた対応と言えそうだ。

 予測を発表した欧州外交評議会のスージー・デニソン上級政策フェローは、「議会がマヒ状態に陥るリスクを示している」と解説する。一方、反EU勢力の伸長は、親EU勢力に協力を促す要因にもなり得ると指摘。その上で、初めて欧州議会選に挑むマクロン仏大統領の政党「共和国前進」や、同党との協力を模索する欧州自由民主連盟(ALDE)など親EUのリベラル勢力が「キングメーカー」となる可能性があるとみる。

 ◇新しいEUの「顔」は誰に?

 最後の注目点は、今年秋に任期切れを迎えるEUの主要人事への影響だ。とりわけ欧州委員会を率いるユンケル欧州委員長の後任は、EUの針路を左右する最重要ポストの一つに位置づけられる。

 欧州委員長は、加盟国の首脳で構成する欧州理事会が今回の選挙結果を考慮して候補者を欧州議会に提案し、議会が多数決で選出する。このため欧州議会の主流会派は、欧州委員長の指名候補を定めて選挙に臨んでいる。

 現時点でユンケル氏の後任として最有力なのは、最大会派にとどまる見通しのEPP指名候補、ウェーバー欧州議員(46)だ。出身国のドイツではメルケル政権を支える保守系与党・キリスト教社会同盟に所属し、州議会議員を経て2004年に初めて欧州議員に選出された。23日にはギリシャのアテネで本格的に選挙活動をスタートさせ、「EUを壊そうとするナショナリストと戦う」と宣言した。

 歴代の欧州委員長の多くは、自国で首相や主要閣僚を務めた経歴があった。しかし、ウェーバー氏の場合は州政府レベルでも閣僚経験がない。メルケル独首相の支援を受けてEPPの指名候補に選ばれたものの、米中など大国首脳とも渡り合うEUトップとしての力量や経験不足を不安視する声は絶えない。知名度も低く、自国ドイツで今月発表された世論調査では、ウェーバー氏を知っていると答えたのは4人に1人しかいなかった。

 欧州議会の会派間での交渉が複雑化すれば、ウェーバー氏への十分な支持を集められない可能性もあるほか、マクロン仏大統領は選挙結果を欧州委員長の選出に結び付ける方法自体に反対している。ウェーバー氏が頓挫した場合の候補として、親EUの各会派や加盟国からの信頼も厚いバルニエ首席交渉官(68)の名前がとりざたされている。【八田浩輔】


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