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欧州情勢・西洋事情

2918チバQ:2018/12/18(火) 15:46:49
 ◇大都市圏を中心に進む変化

 大都市圏を中心に少しずつ変化は起きている。

 首都アムステルダムのイベントでは近年、黒塗りのピートの代わりに、“すす汚れ”をメークで表現したピートが登場している。プレゼントを配るために煙突を行き来するとの伝承に基づいた工夫だ。

 オランダの教育関連会社が今月初めに発表した調査によると、アムステルダム、ロッテルダム、ハーグの3大都市圏の学校の関連行事では7割で「えんとつピート」が用いられているのに対し、一部の地方では2割程度にとどまっている。

 また調査会社I&Oリサーチの世論調査によれば、ピートが「黒いままであるべきだ」と答えた人の割合は2016年には65%だった18年は50%に下がった。一方で「変わるべきだ」だと答えた人の割合は16年の32%から18年は44%に増加した。

 この調査では支持政党も尋ねている。

 「黒いままであるべきだ」と答えた人のうち、支持政党別で最も高かったのが反移民を鮮明にする右派・自由党で88%。反対に最も低かったのは移民に親和的な左派・緑の党支持者で15%だった。これらの政党は共に昨年3月のオランダ総選挙で議席を伸ばし、分極化の進行を印象付けた。

 ◇「黒い従者」巡る対立は分極化の象徴

 ティルブルフ大学の社会学者、ペーター・アフテルベルグ教授は、黒塗りのピートを巡る対立の底流には「脱伝統」があると分析する。「かつて人々は教会へ行き、礼拝で説教を聞いた。これが社会を結びつけていた。今はその代わりに文化が人々をつないでいる」「我々が目にしているのは、異なる文化の受け入れを巡る問題だ」

 アフテルベルグ氏は、ピートを巡る分断は今後さらに深まると予測する。「双方に極度の不寛容が存在する。(擁護派・反対派が)それぞれの立場に固執することは双方に悪い結果を招く。分極化は今や西側の先進国のどこでもみられる。『ズワルト・ピート』はその象徴に過ぎない」【八田浩輔、取材協力=フィリップ・ジブコビッチ】


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