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欧州情勢・西洋事情

2791とはずがたり:2018/10/09(火) 19:56:38
アメリカとEUが犠牲になってグローバリゼーションの優秀さを示すってのは皮肉だなあ。アメリカは未だ意気軒昂だが中国人もしぶといぞ

2018.10.1 16:00
【緯度経度】
英国のEU離脱、メイ氏の誤算 三井美奈
https://www.sankei.com/world/news/181001/wor1810010023-n1.html
【英EU離脱問題】

 英国の欧州連合(EU)離脱は、双方の合意なしの「破局」が濃厚になってきた。9月19、20の両日、オーストリアのザルツブルクで開かれたEU非公式首脳会議で、メイ英首相の離脱案は「機能しない」と27カ国に一蹴された。離脱は英時間で、来年3月29日午後11時。200日を切った。

 マクロン仏大統領は「英国民は『EUを出れば問題解消。カネも戻る』という連中にあおられた。彼らは嘘つきだと示された」と手厳しかった。英国はポピュリズム(大衆迎合主義)に便乗した。報いを受ける時だ、というのだ。

 EUはいつも内輪もめをしているが、対英交渉では一枚岩を保つ。会議で対英妥協を求める声は皆無。「われわれのやり方は変えない。出ていくなら迷惑をかけるな」という姿勢だ。

 というのも、英国に甘い顔をすれば、反EU派のポピュリストを勢いづけるからだ。来年5月には欧州議会選が控えている。そうでなくても、トランプ米政権が地球温暖化、貿易、安全保障で米欧同盟をひっくり返してしまった。移民やテロ対策、中東外交など喫緊(きっきん)の問題が重なり、EUが結束して危機に対処すべき時に、「出ていく」という国のわがままに付き合う余裕はない。

 メイ首相の離脱案は、「モノの自由貿易圏」構築を掲げた、いわゆる「ソフト離脱」だ。サービスが移動する単一市場には入らず、物品貿易だけEUルールに添って続けるという内容だ。一見、緻密に構築されていても、EUには「人もモノも域内は自由に往来する分、域外との国境管理は厳格に」という大原則があるから、話にならない。オランダのルッテ首相は「英国のために、4億人超のEU市場を犠牲にしてはいけない」と冷淡だった。少し前まで、英国の盟友だった人物だ。

 実は、今の欧州大陸は、英国がなくても痛みを感じない。ユーロ導入とシェンゲン協定の発足で「単一通貨、国境なき欧州」が定着したが、英国はどちらも不参加。パリからロンドンに渡ると、入国審査の順番待ちやポンド両替が面倒で、EU非加盟のスイスに行く方がずっと楽なのだ。シェンゲン協定圏内だから入国審査がなく、国際列車にすぐ乗れる。大陸欧州は制度面ではすでに英国と切り離されており、「破局」への危機感に乏しい。7年前の債務危機で、ユーロ圏が「ギリシャ離脱か」と大騒ぎしたときとは全く違う。

 英政界でEU離脱をめぐる混乱が続く中、大陸欧州では静かに準備が進む。

 欧州最大のオランダ・ロッテルダム港は9月、内外の記者を集め、新たな税関手続きを説明。「要員は100人増員し、万一の『破局』離脱に対応できるよう準備中だ」とアピールした。ブリュッセルでは早くも、3月に指名される「EUの駐英大使」の人事争いが話題になっている。

 来年3月末の離脱には、11月と12月のEU首脳会議がタイムリミット。高い外交力を誇った英国も離脱問題で消耗し、いまは地盤沈下が著しい。

 メイ首相は最近、「EU離脱後、英国の法人税率はG20(20カ国・地域)で最低にする」と言い出した。国ごと「大きなタックスヘイブン(租税回避地)」にするのが次の国家戦略なら、英国も堕ちたものである。(パリ支局長)


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