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欧州情勢・西洋事情

2783チバQ:2018/10/03(水) 20:56:18
https://www.sankei.com/world/news/181003/wor1810030022-n1.html
2018.10.3 17:35

メイ英首相は「前門の虎、後門の狼」 EU離脱交渉で行き詰まり
 英国が来年3月に欧州連合(EU)を離脱するまで半年を切る中、英EU間の物流などが大混乱に陥る「合意なき離脱」の恐れが出てきた。EUはメイ英首相が掲げる「ソフト・ブレグジット(穏健な離脱)」を拒否。メイ氏と与党、保守党内の対EU強硬派との対立も続く。離脱交渉が山場を迎える11月半ばを前に、状況は行き詰まりを見せている。

穏健離脱案を主張

 「EUという『前門の虎』と国内事情という『後門の狼』に挟まれ、身動きができない」。笠原敏彦・長崎県立大教授は、メイ氏の置かれた立場をこう解説する。

 EUとの間でモノの自由取引を続ける穏健な離脱案を主張するメイ氏には、まずEUとの難交渉が立ちはだかる。9月19〜20日にオーストリアのザルツブルクで開かれたEU非公式首脳会議で、メイ氏の離脱案は「機能しない」と27加盟国に一蹴された。メイ氏も「英国に都合の悪い合意であれば合意しない方がよい」と述べ、歩み寄りを拒否している。

 英EU双方は離脱条件などを決める交渉について、10月18日に予定される定例のEU首脳会議での決着を目指してきた。だが、それまでの合意到達はほぼ絶望視され、11月17〜18日に臨時首脳会議を設定することで交渉時間の確保を図る方針だ。

 立命館大の南野泰義教授は「臨時首脳会議が事実上の合意の期限だ」とした上で「合意できなければ、(激変緩和のため離脱後に設ける)移行期間も白紙となり、物流などの混乱は免れない」と指摘する。

党内の強硬派と亀裂

 ジョンソン前外相ら党内の対EU強硬派との亀裂も深刻だ。仮に英国とEUが合意に達しても、英議会での採決で保守党内から多数の造反が出れば否決されかねない。英BBC放送などによると、下院の保守党議員315人のうち約80人はメイ氏の離脱案に反対している。メイ氏は10月3日、党大会の最終日で離脱案への支持を呼び掛けるが「対EU強硬派が簡単に譲歩するとは思えない」と南野氏は話す。

EU、軟着陸の意思も

 一方、メイ氏の離脱案を拒否したEUだが、混乱回避のため離脱交渉を軟着陸に導く意思も垣間見える。EUのトゥスク大統領は9月21日、離脱交渉について「私はすべての関係者にとって好ましい妥協はまだ可能だと確信している」との声明を発表。英国側への歩み寄りを呼びかけた。

 駒沢女子大の弥久保(やくぼ)宏教授は「合意なき離脱はEUにとっても打撃が大きい。メイ首相が党内の強硬離脱派を押さえられれば、合意の最大の課題である英国とアイルランドの国境問題について、移行期間で解決を図るといった妥協案を検討する可能性がある」としている。(板東和正)


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