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欧州情勢・西洋事情
2729
:
チバQ
:2018/08/08(水) 13:33:23
https://www.sankei.com/world/news/180808/wor1808080001-n1.html
2018.8.8 08:00
【三井美奈の国際情報ファイル】
ベテラン政治家はもういらない? 若返る欧州政治に「レッテル貼り」では見えぬ変化
スペインで6月に退任したラホイ前首相(63)の「第二の人生」が最近、欧州メディアの注目を集めた。
首都から400キロ離れた港町の公証人になった。約30年前、政治家になる前にやっていた仕事だ。朝は30分間、海岸を歩いて出勤し、終業後はなじみのパエリア屋に寄って帰宅する。国家機関で年収10万ユーロ(約1300万円)の名誉職に就く道を蹴って、普通の公務員に戻った。自身の後継者を決める党首選に元側近が立候補しても、「時代が変わったから」と応援すらしなかった。引き際の潔さは称賛の的。現役時代の不人気がウソのようだ。
こんな話が新聞ダネになるのも、欧州政治の世代交代で、50代以上のベテラン政治家がごっそり引退を迫られたからだろう。
いまの主役は30〜40代だ。フランスで昨年、マクロン大統領が39歳で就任したのに続き、オーストリアでは31歳のクルツ首相が誕生。イタリアのポピュリズム(大衆迎合主義)政権は「同盟」のサルビーニ内相(45)、「五つ星運動」のディマイオ労働相(32)の連立2党代表が動かす。スペインでラホイ氏の後を継いだ保守・国民党のカサド党首は37歳で、社会労働党のサンチェス首相(46)から政権奪回を狙う。
もともと、政界エスタブリッシュメントの外にいた若い指導者たち。当初は「政治不信を吸収しただけ」と揶揄(やゆ)されたが、公約を即実行に移すスピード感で旧世代との違いを確実に示した。派閥配慮や根回しという政治の常識に縛られないから、とにかく早い。
マクロン大統領は就任1年で、選挙公約をほぼ全部実行した。歴代政権の課題だった労働法や国鉄の改革をサラリとやってのけたのには驚いた。過去20年、政府の改革案はことごとく労組の抗議デモにあい、挫折を強いられてきたからだ。今回もデモが3カ月続いたが、マクロン氏は「私の仕事は公約実現だから」と相手にせず、国会でさっさと法案を成立させた。振り上げた拳の行き場に困ったのは労組の方だ。
イタリアのサルビーニ内相は6月、就任の数日後に「移民救助船の寄港拒否」を表明。受入れを近隣国に押しつけた。「欧州の人道主義に反する」という非難の嵐にさらされたが、ショック療法で欧州連合(EU)に移民政策の見直しを約束させた。オーストリアのクルツ首相はサルビーニ氏とタッグを組み、「EUへの移民ルート遮断」を掲げる。
若い指導者たちの特徴は、「本音の論議」だ。「緊縮財政」「寛容な難民受け入れ」といったEU政治の決まり事をあっさり破る。イタリアの移民流入は4年間で60万人に達し、もう人道主義で片付けられないのは明らかだ。政府は欧州の悪役になったが、国内支持率は60%に上昇した。
さらに、彼らが突きつけたのは「ベテラン政治家に意味はあるのか」ということ。イタリア内閣19人中、首相を含めて8人が学者や元官僚。国会議員も当選1、2回組がほとんどだ。
マクロン政権は司法相に法学者、保健相には医師という具合に「その道のプロ」を起用し、議員出身は少数派。7月、各閣僚に1年間の成果を報告させ、民間企業のように査定をした。現在、実現を目指す憲法改正案は議員の任期上限を3期とする内容。地元への利益誘導や癒着を断つのが狙いで、成立すればベテラン議員は一掃される。
マクロン氏は「強引」という不満もあって支持率は30%代に下落した。イタリアやスペインは政局不安で、いつ再選挙になっても不思議ではない。彼らの生き残りは、「変化」を国民に実感させることにかかっている。公約実現に突っ走るのは、そのためだ。
EUは世代交代が連動する時、歯車が動く。20年前がそうだった。
1997年、英国で43歳のブレア首相が誕生。3カ月後にジョスパン仏首相(当時59歳)、翌年にシュレーダー独首相(当時54歳)が続いた。中道左派の彼らは、高負担・高福祉を掲げる左派の伝統に自由化の風を吹き込んだ。同時に人権尊重、環境重視というリベラルな価値観を広げ、現在のEUを作った。
現在のEUは「女王」として10年余り君臨したメルケル独首相(64)の影響力が陰り、停滞期にある。メルケル氏は旧東ドイツで青春を送り、欧州統合と平和の恩恵を実感した世代だ。しかし、東西冷戦やユーロ導入時の感激を知らない若手は価値観に固執しない。有権者の率直な要求に応えようとする。全体的には右傾化が目立つ。
トランプ米政権の登場、中国の台頭、移民流入という危機に直面し、EUはどう体制を立て直すのか。新興勢力に「反EU派」「ポピュリスト」というレッテルを貼って異端視していては、水面下の地殻変動を見失うかもしれない。
(パリ支局長)
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