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欧州情勢・西洋事情

2723とはずがたり:2018/07/25(水) 19:12:05

2018年7月18日 / 14:35 / 6日前
コラム:EU離脱巡る英国のカオス、「実は悪くない」理由
https://jp.reuters.com/article/lloyd-brexit-idJPKBN1K80DA?rpc=135
John Lloyd

[13日 ロイター] - 「妥協」が最も魅力的な言葉なのは、民主政治の領域だけではない。長続きする関係や労使紛争、国際関係においても、それは同じだ。英国のメイ首相はかつて、これほどこの魅力的で不可欠な言葉を駆使する必要に迫られたことはない。

メイ首相は今月、閣僚たちを説き伏せ、欧州連合(EU)と完全に縁を切るべきだ主張する側と、より穏健な形のEU離脱(ブレグジット)を求める側の狭間で、妥協を受け入れさせることに成功した。

首相が何とかまとめ上げた合意は多くの問題をはらんでいる。

ブレグジットを巡るEU側交渉担当者を務めるミシェル・バルニエ氏(フランス元外相)官が受け入れるであろう利点を多数残しつつ、ブレグジットが英国に与える自由を強調している。また、未解決の問題や、人やモノの動きに大混乱をもたらす提案も多く含まれている。

この合意では、あらゆる財の処理をうまく調和させることで、アイルランド国境におけるトラブル回避を狙っている。各種協定の解釈には欧州裁判所と英国内の裁判所の双方が関与するが、EU規則については引き続きEUが決定する。英国はEUから輸入される財に対して独自の関税を課すが、EUを最終目的地とする財については、いわゆる「統合された関税地域」として、EUが課す関税を代行徴収する。

人の自由な移動は停止されるが、移動協定が調印されることにより、留学や観光客としての訪問、労働のための移動は可能になる。

閣内合意がまとまり、それが承認されるには、右派と左派双方の妥協が必要になる。右派では、合意後にジョンソン外相、デービスEU離脱担当相、ベイカーEU離脱担当副大臣が相次ぎ辞任し、いずれも閣僚としての共同責任を免れたことによって力を強めている。彼らはそれなりの勢いをもって、今回の合意は2016年の国民投票で英国民が支持したものとは違うと攻撃してくるだろう。

最も派手な表現を用いているのがジョンソン氏で、彼は今回の合意を「糞を磨くようなものだ」と言い切った。もっときれいな言葉を使うのであれば、EUとの絆をあまりにも残しすぎている、というのが批判の要点だ。

ブレグジット推進派における過激派を自任するジェイコブ・リースモグ保守党議員は、「ブレグジットが、今後もEU法に従うという意味になっているようだ」と述べ、根本的な修正を画策している。

左派では、最大野党の労働党は、メイ首相のプランを支持することは考えにくいと主張する。労働党の影の内閣でEU離脱担当相を務めるケア・スターマー氏は、首相の計画は「実行不可能」で「官僚主義の悪夢」だと述べている。

こうなると、もし保守党内の造反組が十分な数(約60人)に達すれば、労働党のなかに支持に回る議員に少数いるとしても、首相は閣内でもこのプランを押し通せなくなる可能性が出てくる。

もし首相が押し通せたとしても、EUのバルニエ首席交渉官が拒絶し、首相が受け入れがたい、さらなる妥協を求めてくるかもしれない。


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