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欧州情勢・西洋事情

2623チバQ:2018/05/05(土) 06:43:21
https://www.sankei.com/world/news/180503/wor1805030012-n1.html
2018.5.3 09:30
【マクロン革命 大統領就任1年(中)】
米とEU…マクロン外交2つの柱 「大国復活」トランプ氏接近
 フランスの大国復活にかけるマクロン大統領の外交は、2つの柱を持つ。トランプ米大統領との協調。もう一つは欧州の団結だ。

 4月の訪米。トランプ氏との共同記者会見で「イランとの新しい合意を目指しましょう」と突然言い出し、会場をどよめかせた。

 新提案は、2015年に結んだイラン核合意を維持するための戦略だ。トランプ氏が「破棄」に突き進むのを何とか止めようと、元の合意に「イランの弾道ミサイル開発阻止」などを加えようと訴えた。仏紙ルモンドによると、新提案は訪米中、トランプ氏と話すうちに思いついたらしい。

 この提案にはトランプ氏も、イランも乗ってこない。だが、トランプ氏を孤立主義から引きずり出し、米仏を西側の基軸にしようというマクロン氏の揺るがぬ方針を示した。

 トランプ氏との関係緊密化を目指す意気込みは並大抵ではない。電話会談は少なくとも20回を数える。記者会見のさなか、頬にキスして友情を表現し、毒舌家のトランプ氏に「私は彼が大好き」と言わせた。メルケル独首相やメイ英首相が対米関係で苦慮する中、欧州首脳で群を抜いて「親トランプ」の首脳になった。東の安倍晋三首相、西のマクロン氏といったところだ。

                 
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 訪米直前、マクロン氏はドイツ近くの小都市エピナルで欧州外交を語った。「米国、中国、ロシアと対峙(たいじ)するには、欧州連合(EU)という規模の力が必要だ」。フランスはその先頭に立つ、というのだ。

 来年、英国がEUを離脱すれば、フランスはEUで唯一の国連安全保障理事会の常任理事国になる。軍事介入には消極的なドイツに比べ、フランスはアフリカや中東での紛争介入の経験が圧倒的に多い。仏戦略研究財団のバレリー・ニケ研究主任は「マクロン氏はEUのリーダーとして、大国との外交を目指す。彼は流暢(りゅうちょう)な英語でトランプ氏と直接、交渉できる。新世代の指導者だ」と言う。

 フランスは、外交を彩る歴史的資産に事欠かない。昨年7月、トランプ氏を革命記念日に招待。エッフェル塔の夕食会でもてなした。

 プーチン露大統領とは壮麗なベルサイユ宮殿で会談した。17〜18世紀に西欧化を進めたピョートル大帝の絵画の前で「欧州に再び歩み寄ってほしい」と求めた。「マクロン氏はフランスの存在感を高めた」(仏国際関係研究所のトマ・ゴマール所長)のは確かだ。

                 
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 もっとも、EUを盾に「大国復活」をもくろむシナリオは壁にぶつかった。オランダやスウェーデンなど北部欧州8カ国が3月、マクロン氏の改革案を拒絶した。「自国の債務すら減らせないのに、EUの指導者ぶるな」という意思表示だ。メルケル氏は昨年の独下院選後、求心力が低下し、独仏枢軸は停滞する。

 1年目のマクロン外交はスタイル優先で、成果はこれからだ。トランプ氏と親しくなっても環境、通商をめぐる米欧対立は解消しない。マクロン氏は各国首脳に電話をかけまくり中東政策で協力を訴えるが、プーチン氏は聞く耳すら持たない。

 エピナルでの集会で、マクロン氏は「指導者として最大のリスクは、何も提案しないことだ」と言った。40歳の若き大統領にとって、何もしないでずるずる地盤沈下することこそ、最悪のシナリオと映る。(パリ 三井美奈)


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