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欧州情勢・西洋事情

2607チバQ:2018/04/09(月) 21:18:30
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018040900769&g=int
北アイルランド紛争終結20年=自治不在、和平の行方不透明-英


 英領北アイルランドで、英国残留を望むプロテスタント系と、アイルランドとの統一を目指すカトリック系住民の紛争に終止符を打つ和平合意が成立してから10日で20年。この間、両派の政治対話は一定の進展を見せたが、対立の根は深く、和平を支える共同自治は機能不全に陥っている。来年に迫った英国の欧州連合(EU)離脱も暗い影を落としており、和平の行方には不透明感が漂う。


 ◇住民和解まだ
 北アイルランドの中心都市ベルファスト。繁華街西方にコンクリートの塀とフェンスがそびえる。高さ10メートル前後。紛争が激化した1960年代後半以降、対立する住民同士を隔てるため各所に建設された分離壁の一つだ。しばしばベルリンの壁とも比較されるこの壁は、和平合意から20年を経た今も残されたままだ。


プロテスタント系とカトリック系住民の居住地域を隔てる壁。紛争時に衝突を防ぐため設置された。通称「平和の壁」=5日、ベルファスト

 壁の北側、プロテスタントの多い地区でガイドを務めるノエル・ラージ氏(60)はプロテスタント系民兵組織の元メンバーで、殺人などの罪で16年服役した後、和平合意を受けて釈放された。「当時したことを後悔している。人生を無駄にした」。20年で何が変わったかの問いに、「今は互いに殺し合うことはなくなった。みんな平和を望んでいる」と強調するが、「和解するまでには至っていない」とも付け加えた。
 南側のカトリックが多い地区を案内してくれたピーダー・ウェラン氏(60)はカトリック系過激組織の元活動家。20年を振り返り、「和平合意自体が妥協の産物だった。政治の矛盾と住民間の緊張は残り、状況は変わったとは言えない」と述べた。
 ◇国境問題で暴力再燃?
 北アイルランドでは98年、和平合意に基づきプロテスタントとカトリック両勢力による共同自治がスタートした。和平プロセスの進展に伴い治安は改善し、観光客も増加。市内にはホテルが何軒も新築された。地元観光局の担当者は「北アイルランドは変わった」と胸を張る。


北アイルランド和平合意20年を迎えたが、政治的主張を訴える壁画が数多く残る西ベルファスト=5日、ベルファスト

 しかし昨年1月、それまで自治政府を運営してきたプロテスタント系民主統一党(DUP)とカトリック系シン・フェイン党の対立で自治が崩壊。議会選後の連立交渉も失敗し、人々は20年の節目を自治不在という非常事態の中で迎えた。自治議会関係者によれば、「近い将来の正常化の見込みは薄い」とされ、不安定な状況は当面続く。
 英国のEU離脱も問題を複雑化している。離脱協議ではEU加盟国アイルランドとの国境問題が主要争点に浮上。離脱に伴い、現在は自由な国境間の移動が制限される可能性があり、仮に検問など目に見える国境が復活すれば双方の帰属意識があおられ、暴力が再燃しかねない。「誰も流血の時代に戻ることは望まない」(40代女性)はずだが、不確かな未来に住民の懸念は強まっている。(2018/04/09-15:19)


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