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欧州情勢・西洋事情

2540チバQ:2018/03/02(金) 16:48:09
 ◇政治安定化は不透明

 「我々は政府樹立の責任を投げ出さない」。2月26日にベルリンで開かれたCDUの党大会で、メルケル独首相はこう演説し、拍手を受けた。社民党の混乱を尻目にメルケル氏は次々と人事を発表し、党内基盤を固めている。

 注目されたのが、シュパーン財務政務次官の保健相への起用だ。難民問題で政権を批判し保守派のホープと目される若手を閣内に置くことで制御。「誰がボスか教えた」(南ドイツ新聞)形だ。一方で、CDUの6閣僚のうち3人に女性を指名。党幹事長にも女性でリベラル路線のクランプカレンバウアー氏を登用した。新政権発足、社民党の大連立参加拒否による再選挙のいずれの場合でも、女性登用や世代交代などをアピールする算段とみられる。

 大連立発足に失敗した場合、今後のシナリオとして想定されるのは、主に(1)昨年決裂したCDU・CSUとFDP、緑の党の3会派再交渉(2)少数政権の発足(3)大統領権限による連邦議会の解散・再選挙。ただどの選択肢も困難が伴う。3会派再交渉については、既にFDPのリンドナー党首が否定的な考えを表明。メルケル氏は政策ごとに他党との交渉が必要な少数内閣の発足を拒否。再選挙の見通しが強まるが、道のりは不透明だ。

 第一次大戦後のワイマール共和国時代、不安定な政権がヒトラーによる独裁を招いた教訓から、独基本法(憲法)は再選挙に複雑な条件を設定。少なくとも3回の首相選任投票を実施した上で、大統領は最後の投票で最多得票を得た候補を首相に任命するか、連邦議会の解散・総選挙を選ぶことができる。ただ、この事例は戦後なく、再選挙までどれだけ時間がかかるかさえ不明だ。

 AfDの国政進出などで国政会派が二つ増えたこともあり、大連立政権でも議席占有率は53%にとどまる。どう政治の安定を取り戻せるのか、ドイツは戦後経験したことのない課題に直面している。


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