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欧州情勢・西洋事情

2536チバQ:2018/02/28(水) 18:03:22
https://mainichi.jp/articles/20180220/ddm/007/030/128000c
終わらぬ憎悪
コソボ独立10年/4 「刑務所か、戦闘か」
会員限定有料記事 毎日新聞2018年2月20日 東京朝刊
 「同胞を助けなくてはいけない。そう思ったんだ」。2013年にシリアに渡り、反体制派への参加を試みたアルベルト・ベリシャさん(31)は静かに語り始めた。

 コソボ当局によると、コソボから中東に渡り、シリア反体制派や過激派組織「イスラム国」(IS)に参加した人はこれまでに約330人。人口比でいうと欧州内で最も高い割合だ。なぜ彼らは中東を目指すのか。

 1999年のコソボ紛争激化後、イスラム教徒であるコソボのアルバニア系住民を助けるため、トルコやサウジアラビアなど中東諸国から支援が相次いだ。首都プリシュティナでは多くのモスクがこの支援金で改修されている。

 イスラム教国との関係が深まる中で、12年にシリア内戦が本格化した。アサド政権軍に虐殺される反体制派の映像が動画投稿サイトで相次いで流れた。アルバニア系は、旧ユーゴ連邦のミロシェビッチ大統領(当時)らキリスト教徒のセルビア人による抑圧と戦い、独立を目指した自分たちとシリア国民を重ね合わせた。ホジャイ外相(当時)は「シリア人を助けなくてはいけない」と公然と呼びかけ、大学院生だったベリシャさんも同様の思いを抱いた。

 だがシリアは想像以上に混沌(こんとん)としていた。仲介人を通じて反体制派への加入を目指したが、紹介されたのは国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力。加入を拒否すると、ISのアルバニア人グループに入れられた。グループを抜け出すため、ベリシャさんは「母が倒れた」とうそをつき、コソボに帰国。だが1年後、警察に捕まった。

 戦闘員の流入を警戒するコソボ政府が、海外で戦闘に参加した者を訴追できる反テロ法を制定したためだ。だが地元紙記者は「検察は現地での行動を確認せず、全ての渡航者を訴追している」とずさんな手続きが横行していると明かす。ベリシャさんは戦闘に参加していないが今年、懲役3年6カ月の刑が確定した。

 中東に渡ったアルバニア系で戦闘地域に残っているのは約200人。ベリシャさんによると、多くは仲介人にだまされてISに連れて行かれた人たちだ。戦闘への参加を拒否し、帰国を希望する人も多いが、帰国すると警察に逮捕される。「刑務所か、戦闘か」を迫られ、ほとんどがシリア残留を選ぶ。

 「アルバニア系は刑務所とシリア両方で国を恨み、より過激化する可能性が高い」。コソボ当局の取り組みがテロ防止に逆効果との見方を示すベリシャさんは、3月の収監を待つ身。「国民を扇動し、見捨てるこの国に失望した」。力なくそうつぶやいた。【プリシュティナで三木幸治】=つづく


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