したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

欧州情勢・西洋事情

2417チバQ:2017/11/23(木) 17:53:47
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1711230029.html
民主化後「取り残された」 チェコ、斜陽の鉱工業都市ルポ 新興・極右政党が台頭、強まるEU批判

14:09

チェコ北東部オストラバの中心部外れで威容を誇る「ビートコビツェ製鉄所」(宮下日出男撮影)

(産経新聞)

 チェコで10月に実施された下院選挙は欧州連合(EU)に懐疑的で、反移民・難民を主張する新興政党が躍進し、注目された。特に支持を集めた地域の一つが北東部。かつての鉱工業が斜陽化する中、民主化後の発展やEUのあり方に不満をくすぶらせる住民らが変化を求め、吸い寄せられていた。(北東部オストラバ 宮下日出男)

「うるさかったが、当時は活気があった」

 ポーランド国境近くの第3の都市オストラバ。中心部を少し離れると、さび付いた巨大な建造物が威容を誇った。「ビートコビツェ製鉄所」。一大工業地帯として近代以降栄えた地域の象徴だが、1989年の共産体制崩壊後に閉鎖。今は観光名所となっている。

 「うるさかったが、当時は活気があった」。近くに暮らす無職、ペトル・ジャークさん(69)の言葉に郷愁が漂う。

 チェコ経済は堅調だが、失業率は首都プラハの2.7%に対し、オストラバは7.4%。昨年は地元の石炭採掘大手も破綻。市場経済化に成功した同国でも、この地域は産業の転換に遅れ、街の人口は民主化後、約1割減った。「街を出る若者も多く、取り残された感じ」(ジャークさん)

「既存政党の政策に新たなものはない」

 下院選では大富豪、バビシュ党首の「ANO2011」が得票率約30%で首位、極右「自由と直接民主主義」(SPD)が約11%を得票して議席数で第3党に入ったが、この街ではそれぞれ約35%、約14%と一段の強さを見せた。ともにEUの権限強化や移民・難民受け入れに反対する。

 「既存政党の政策に新たなものはない」。街の中心部で無職、ビエラ・バルコバさん(65)がANOに投票した理由を語った。批判の先は民主化後、国を担った社会民主党と市民民主党の左右二大政党など。汚職も問題化し、4年前の前回選で反汚職を掲げ台頭したANOは中道左派、社会民主党と連立を組んだ。

 周辺には真新しい商業施設があり、失業率が低下するなど地元経済は徐々に改善されてもいる。バルコバさんは「バビシュ氏のおかげ」と実業家出身の財務相としての手腕を評価。「ポピュリスト」との批判にも「メディアのネガティブキャンペーン。今は新しい政治が必要」と一蹴した。

「小国も同等に扱うべきだ」

 「チェコの愛国者」。街角で無職のカルロ・チェルニーさん(70)がたたえたのは日系人のオカムラSPD党首。イスラム教を過激に批判し、反難民を明確にする姿勢を「正直」と評した。チェコは難民をほとんど受け入れていないが、欧州で相次いだテロへの不安をSPDが吸い上げた。

 反難民感情の背景には少数民族ロマの問題も横たわる。専門家によると、共産体制下で労働力として街に移住させられてきたが、民主化後は職にあぶれた。「働かずに福祉を受ける」とチェルニーさん。犯罪にあう住民もおり、その経験が異文化への抵抗感につながる。

 難民をめぐる反発はEUに向かう。EUが決定した分担策にチェルシーさんは「旧ソ連のよう」と反発。ANO支持のバルコバさんも移民政策ではSPDに同調し、「小国も同等に扱うべきだ」とドイツなど大国主導のEUを批判する。

 EUへの批判的な世論はオストラバに限らず、チェコで近年強まっている。東部パラツキー大学の政治学者ヤクブ・リセク氏は「オーストリアや旧ソ連などの大帝国に従属させられた歴史が、理性的といえないが、再び国外勢力の影響下に置かれたとの感情につながっている」と解説した。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板