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欧州情勢・西洋事情

2399チバQ:2017/11/06(月) 10:10:55
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20171105k0000m030081000c.html
<カタルーニャ>スペイン国旗見かけず 前州首相の故郷ルポ
11月04日 20:34毎日新聞

<カタルーニャ>スペイン国旗見かけず 前州首相の故郷ルポ
緑の山に囲まれるスペイン北東部のアメール村=2017年11月1日、賀有勇撮影
(毎日新聞)
 スペイン北東部カタルーニャ自治州の独立問題は、州政府と中央政府の激しい対立の解決の糸口を見いだすことができず、州の自治権停止という事態に至った。カタルーニャの人々が独立を求める根底には何があるのか。独立派をリードしてきたプチデモン前州首相の生家があり、独立派が多く住むジローナ県内の小村を訪ねた。【アメール(スペイン北東部)で賀有勇】

 州都バルセロナから北東約100キロのジローナ。そこから車で40分ほど山道を走らせると、緑豊かな丘陵地帯に褐色屋根の古い町並みが見えてくる。人口約2200人のアメール村だ。住民投票のバルセロナの独立賛成票は87%だったが投票率は39%。一方、アメールは96%が賛成票で投票率は84%に上った。村内で反対派住民を見つけるのは至難の業だ。

 「高い税金を納めているのに鉄道などのインフラ整備が遅れている」。アベル・ブランクさん(38)が言うように、自分たちの税金を原資に他州に投資が集まっているという不満が渦巻き、不満は高所得になるに従って高くなる。

 スペイン財務省の統計によると、2014年に自治州が中央に納めた税金と中央から受けた投資額の比較では、カタルーニャは投資が約98億ユーロ(約1兆3000億円)少なかった。

 だが、必ずしもカタルーニャが搾取されているとは言えない。首都のあるマドリード州は中央に納めた税金に比べ投資が192億ユーロも少なかった。そしてこうした実態を知っているカタルーニャ住民は少なくない。

 では、独立を渇望する原動力は何なのか。話を聞くと、最後には「アイデンティティー」に行き着く。独立機運の高まりのきっかけの一つは、10年にスペイン憲法裁判所が、カタルーニャ語の優位性などを定めた州の自治憲章の一部を違憲と判断したことだった。

 村ではカタルーニャ独立のシンボル旗がいくつも掲げられているが、スペイン国旗を見ることはない。レストランのメニューもカタルーニャ語表記のみだ。地元の長老、ジョルディ・ビダスさん(98)は、一帯が内戦時代の1939年に占領され、カタルーニャ語の使用が禁じられたフランコ独裁時代を振り返りながら、こう語った。

 「今だってスペイン語を学ばされる。度合いの強さはあるが、誰かの管理下にあるということはフランコ時代と変わらない。カタルーニャの文化、風習、言語を大切にしてきた。それを守りたいだけだ」

 プチデモン氏の叔父、ジョセップ・プチデモンさん(88)に話を聞くことができた。「カタルーニャ人は勤勉だ。スペインの支配下に入り、フランコ政権に弾圧されても、涙を流した翌日には働いた」。豊かさの背景をこう説明しながら「カタルーニャ人の内なる魂を外から染めることはできない。カタルーニャはスペインの地域ではなく、国なのだ」と語気を強めた。

 一方、村で出会った反対派、タクシードライバーのルベン・コルテスさん(45)は「中央政府は好きではないが、独立することで現状が良くなることはない」との意見だ。12月21日の州議会選について、声を潜めながら「反対派がボイコットした住民投票と違い、次の選挙はカタルーニャの将来を占う、かつてない重要な選択になる」と語った。


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