したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

欧州情勢・西洋事情

236チバQ:2014/12/20(土) 15:31:23
http://www.sankei.com/world/news/141220/wor1412200003-n1.html
2014.12.20 07:00
【鼓動2014】
「極右政党」市民の抵抗感薄らぎ…フランス「極右市長」が狙う理想と現実

ブログに書く0




(1/3ページ)

ビルヌーブ地区社会センターの閉鎖への抗議のため、11月中旬に実施されたデモ。モンタガール・センター長(右から2人目)も先頭に立った(ビルヌーブ社会センター提供)
 フランスで勢いを増す極右政党「国民戦線」(FN)が国政での影響力拡大に向け、地方で実績作りに取り組んでいる。今春の統一地方選では11人が市長に当選。中でも、カンヌやニースなどの保養地に近い地中海沿いの街、フレジュスの市政はしばしば地元メディアに取り上げられ、注目を集めている。現地で“FN市長”の手腕を探った。(仏南東部フレジュス 宮下日出男)

失敗を教訓に

 フレジュス市中心部の市庁舎。バルコニーにはフランス国旗だけが翻る。以前あった欧州連合(EU)の旗は、EUに批判的なFNのダビッド・ラシュリーヌ市長(27)が4月に就任した後、撤去された。

 「旗などどうでもいい。街の問題と関係ない」。近くで家電販売店を営む女性(63)が話す。メディアの取材には「今のところ、いい感じよ」と答えるという。

 人口約5万2千人の市は周辺に比べて観光客を引きつけられず、活気を失っていた。新たな市長は音楽祭などのイベントを企画し活性化に尽力。商店街も若者らが集まってにぎわった。「店を始めて20年、見たこともない光景だった」。FNへの抵抗感もあったという女性はいま、若き市長に再生への期待を寄せる。

 「おおむね市民は満足していると思う」。市長交代に伴って就任したFN党員のリシャール・セール第1助役も、半年余の市政に手応えを感じているようだ。

 FNは過去にも市政を担った経験があるが、移民排斥などの党の主張に沿い、フランス人優遇政策を進めるなどして問題化した。セール氏は「失敗を繰り返さないため、現実的にやっている」と強調する。

批判は許さず

 市の喫緊の課題は財政再建と活性化だ。借金は年間予算の1・4倍に相当する約1億4千万ユーロ(約210億円)に膨らんでいたが、資産売却や各種補助金の削減ですでに850万ユーロを捻出。ディスコ誘致などの活性化計画で投資呼び込みも目指す。

 堅実にみえる市政運営だが、“ほころび”を示すような問題も浮上している。

 「市長は当選前、手を出さないと言っていたのに…」。ビルヌーブ地区にある社会センターで、センター長のサンドリーヌ・モンタガール氏が表情を曇らせた。市の助成金が今年末で打ち切られるため、閉鎖の危機にひんしている。

 社会センターは低所得者や移民系住民が多く、地域事情が複雑な市内の3地区に設置されている。市長は就任後、これらを運営する市民団体への補助金半減を表明。モンタガール氏が全国紙の取材に運営への支障などを訴えると、市長はビルヌーブのセンターに限って補助を完全に停止すると決めた。

 他の市民団体や地域住民らも反発し、11月中旬には約400人が抗議デモを実施したが、セール氏は「市から資金をもらう立場なら、批判は控えめにすべきだ」と語る。一方、センターの支持者らは「自由な発言を奪うつもりだ。これは始まりにすぎない」と危機感を強める。

 パリ政治学院現代政治研究所のパスカル・ペリノー所長はフレジュス市の例を踏まえ、地方から国政への勢力拡大戦略を描くFNについて、「政敵は排除するとの『戦闘的論理』で行政を担っている。(当選したら)市長は市民全体の代表として行動すべきだという民主主義の原則を理解していない」と懸念を示した。

    ◇

国民戦線

 1972年の創設の極右政党。創設者ジャンマリ・ルペン氏の三女、マリーヌ・ルペン氏が2011年に党首に就任し、人種差別や反ユダヤ主義などの過激な主張を抑え、単一通貨ユーロからの離脱や移民流入制限を訴えて支持を拡大。14年5月の欧州議会選で国内第1党に躍進し、9月の上院選では初めて2議席を獲得した。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板