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欧州情勢・西洋事情

232チバQ:2014/12/12(金) 20:34:15
http://mainichi.jp/select/news/20141212k0000e030169000c.html
イスラム国:子失い、社会からは批判 家族二重の苦しみ
毎日新聞 2014年12月12日 11時15分(最終更新 12月12日 14時22分)
 【パリ宮川裕章】過激派組織「イスラム国」への欧米の若者の参加が相次ぐ中、残された家族は子供の喪失と社会からの批判という「二重の苦しみ」を背負っている。イスラム国の存在はイスラム教への差別を助長しかねず、社会分断の危険も抱える。

 18歳の長女が交際相手の影響で改宗し、シリアのイスラム国に参加したフランス人女性、バレリー・オブリさん(51)は、周囲から「親の教育のせいだ」と厳しい批判を受けている。「被害者だと思っていた娘が、社会からはそう見られていない現実を知った」。職場の上司の助言で、同僚の一部にしか事実を打ち明けていない。

 イスラム教へのわだかまりもある。パリで今年9月、イスラム教徒がイスラム国と同一視されないよう訴えるデモがあった。だが、オブリさんは「その前に、正しいイスラム教を社会に説明する必要があった」と語る。教義を極端に解釈し、暴力に訴える思想を信じ、戦闘地域に向かう若者が多いからだ。

 イスラム社会も苦悩している。ベルギーの女性イスラム教徒、サリハ・ベナリさん(43)の息子は昨年、イスラム国と一時協調関係にあったシリアの過激派組織「ヌスラ戦線」に19歳で参加し、死亡が伝えられた。ベナリさんは毎日新聞の取材に対し、イスラム教徒への社会の偏見が過激派につけ込む隙(すき)を与えていると話した。

 ベナリさんの息子はもともと信仰心が強くなかったのに、昨夏突然、祈りに没頭するようになり、家族が止める間もなくシリアへ渡った。後になって、インターネットで過激派と連絡を取り合っていたことが分かった。現地の息子から「僕はここで殉教し、天国に行く」と連絡があった。送られてくる写真の息子は歯がかけ、擦り傷が目立った。昨年12月、知らない男からの電話で「殉教した」と告げられた。

 ベナリさんは子供がシリアの過激派に参加している家族の会に入り、若者の過激化防止などに取り組んできた。だが、家族の会は活動を中止した。社会の理解を得られなかったからだ。ブリュッセルでの屋外集会では、通行人から「あなたたちが過激派を送り込んだ」などと中傷され、「リンチのようだった」とベナリさんは言う。

 シリアへ向かった若者の多くには、ボランティア活動歴などがあったという。シリアでアサド政権と敵対する過激派は、政府軍による市民弾圧の様子を映したビデオを見せるなどして若者の純粋な心につけ入り、勧誘しているとみられる。

 欧州ではまた、イスラム教徒の若者が社会差別による疎外感から過激派へ身を投じる構図もある。ベナリさんの息子も警察から一日に2度、3度と路上で尋問され、屈辱に感じていたという。

 10月1日、仏東部リヨンで、イスラム国の分派組織に殺害されたフランス人男性の追悼に、宗教の垣根を越えた約500人が集まった。イラクの首都バグダッドから駆けつけたキリスト教の神父が演壇に立ち、現地でのキリスト教徒とイスラム教徒の交流を紹介。「本当の聖戦とは平和の実現であり、宗教の違いに関係なく、他人を敬うことだ」と述べた。湧き上がった拍手の大きさが、欧州社会の苦悩の深さを物語った。


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