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欧州情勢・西洋事情

2116チバQ:2017/06/10(土) 06:27:52
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20170610k0000m030156000c.html
<英総選挙>深まる英国の危機
00:16毎日新聞

 ◇外信部長 小倉孝保

 英国のメイ首相にとり圧勝するしかない選挙だった。欧州連合(EU)からの離脱交渉を前に、国民が一枚岩であることを示し強い姿勢で交渉に入る必要があった。結果は保守党の過半数割れ。支持率という「風」を過信したメイ首相の責任は重い。

 解散前の保守党の議席は330で半数(325議席)を5議席超えていた。これが十分でないことは歴史が証明している。1950年2月の総選挙(625議席)で労働党アトリー政権は315議席で半数を2議席上回ったが、4カ月後に起きた朝鮮戦争への対応で党は分裂、下野している。そのてつを踏むまいとメイ氏は「クーデター」的解散に打って出たが、メイ氏の危機感を国民は共有しなかった。

 欧州では外交がしばしば選挙の争点となってきた。数百年にわたり戦争が続いたこの地では、外交は国家存亡に関わる課題だった。EU離脱という重大局面でメイ氏は選挙を離脱方針への信任投票と捉えたが、国民の関心は身近な福祉政策やテロ対策にあった。

 また、議会内のバーで仲間とおしゃべりすることもない仕事一筋のメイ氏に、国民は親しみを感じなかった。国内治安を担当する内相を6年間務めたメイ氏にとって投票直前のテロ続発も打撃だった。

 EU離脱交渉は「スエズ危機(56年)以上の難局」とされる。エジプトによるスエズ運河国有化宣言をきっかけに、英国が大国の地位から滑り落ちた危機と比するほど英国は今、歴史的局面にある。

 実際内外に難問山積である。フランスのマクロン政権誕生でEUは結束を強め、ドイツは総選挙を控え英国に甘い顔はできない。米国のトランプ大統領は自国第一主義を鮮明にし英国を優遇する気配はない。国内ではスコットランドの独立問題がくすぶりテロ対策も急務である。

 帝国の威光を失ったスエズ危機から61年。EUとの交渉で有利な合意ができなければ、英国の国際的威信はさらに失墜する。そんな歴史的難事を前に国民は一枚岩になれなかった。外患と内憂で英国の危機は深まるばかりである。


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