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欧州情勢・西洋事情

207チバQ:2014/11/12(水) 20:55:06

http://www.sankei.com/world/news/141111/wor1411110046-n1.html
2014.11.11 10:08
【分断を超えて ベルリンの壁崩壊25年】
(下)東欧の壮大な実験 自由・民主主義、なお模索

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 「民主主義への道のりはさまざまだが、われわれには強い絆がある」

 こう訴えるガウク独大統領の傍らにはポーランドとチェコ、スロバキア、ハンガリーの大統領がいた。10月9日、ドイツ東部ライプチヒ。4人は「ベルリンの壁」崩壊を後押しした25年前の大規模デモを振り返る式典に駆けつけたのだ。

 1989年、東欧で共産党独裁体制が次々と倒れ、冷戦が終結した。ガウク氏が述べた「絆」という言葉に、5カ国がその流れを作り出したという自負がのぞく。スロバキアのキスカ大統領は、「暗黒時代を生き抜いた私たちが、民主主義と自由の存続に努めなければならない」と応じた。

「世界最速ペース」

 ポーランドなど東欧の8カ国が2004年に欧州連合(EU)に加盟し、その後も3カ国が続いた。西欧への近さと安い労働力が海外から投資を呼び込み、東欧はめざましい発展をとげた。

 米シンクタンク、マッキンゼー・グローバル・インスティテュートによると、バルト三国を除く東欧の現加盟8カ国は2000〜08年、年平均で4・6%の経済成長率を記録。「世界最速ペース」だった。1人当たりの国内総生産(GDP)は1995年にはEU平均の38%にすぎなかったが、2011年には54%まで伸びた。

 今年8月、次期EU大統領にポーランドのトゥスク前首相が選ばれた。東欧地域からは初めての選出で、強まる存在感を示す象徴的な出来事となった。

報道への圧力続く

 とはいえ、自由と民主主義を目指す東欧諸国の歩みは順調とばかりはいえない。ポーランド同様、EU加盟から今年で10年となるハンガリーの首都ブダペストでは10月下旬、大規模なデモが起きた。インターネット回線の使用に課税しようとした中道右派のオルバン政権に対し、「政府批判の封じ込めだ」などとして抗議したのだ。

 オルバン首相は10年の就任後、議会で3分の2を超える勢力を背景に新憲法制定などを行ったが、EUは「司法の権限や報道の自由の制限につながりかねない」と、その政策の一部を批判してきた。ネット課税は棚上げされたが、最近は海外から資金を受ける非政府組織(NGO)の監査を行うと表明し、資金提供国の反発を招いた。

 ハンガリーは多くの東欧諸国のように、08年にリーマン・ショックによる経済危機に陥った。オルバン氏は中露など引き合いに、「自由民主主義国家が競争力を維持できるわけでない」と述べ、物議を醸している。

 欧州最貧国のブルガリアとルーマニアでは、汚職の蔓延(まんえん)に歯止めがかからない。EUは今年初め、両国とも取り組みが不十分で、国民の政治への信頼を揺るがしていると警告した。ブルガリアでは、5割近くのジャーナリストが政治家の圧力を受けているとの報告がある。

 これらの国について「民主主義が衰退している」と懸念する声もあれば、「過去25年で前進はしている。時間を与えるべきだ」とする専門家もいる。自由と民主主義を広めることで安定と繁栄を築くという欧州統合の「壮大な実験」の下で、東欧の模索が続く。



 この連載は宮下日出男(ベルリン)が担当しました。


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