したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

欧州情勢・西洋事情

1982チバQ:2017/05/06(土) 20:25:16
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1705060012.html
新・英国へ 6・8総選挙】ウイスキー業界 離脱も独立も嫌 悩み募るスコットランド

11:04

スコットランドのエドラダワー蒸留所のゴルトさん。いつも民族衣装キルトを着用している(三井美奈撮影)

(産経新聞)

 「英国が欧州連合(EU)を離脱するのは嫌。だが、EUに残るために、英国から独立するのも嫌」。こんな複雑な選択に悩むのが、英北部スコットランド地方が世界に誇るウイスキー業界だ。6月の総選挙では独立を目指すスコットランド民族党(SNP)から猛烈な働きかけを受けるが、「それでいいのか」の思いは強い。

 英北部ピトロッホリーのウイスキー蒸留所「エドラダワー」(1825年創業)を訪ねた。山あいの清流の地で、伝統製法をかたくなに守る。

 「EU離脱の国民投票には仰天した。うちの商品の6割は輸出で、うち半分はEU向け。『大変なことになった』と思った」と、古参社員ジョン・ゴルトさん(50)は回想する。その対応も決まらないうちに、SNPがスコットランド独立を問う住民投票の再実施を要求。6月の総選挙実施も決まり、政治の急展開に慌てるばかりだ。

 「私はSNP支持者だが独立となると困る。EU離脱後、ビジネスには日本や中国などとの有利な2国間協定が重要だ。それをやってくれるのは、英国政府。独立はしない方がいい」と、ゴルトさんは言う。

 ウイスキー産業は北海油田と並び、スコットランド経済を支える重要分野。シングルモルトの世界的ブームで輸出を伸ばし、NHKの連続テレビ小説「マッサン」放送後、蒸留所には日本人観光客もたくさんやってくるようになった。

 業界の悩みは、スコットランドの有権者約400万人の多くに共通する。

 2014年に、英国からの離脱の是非を問う住民投票が行われた際、否決されたものの「独立支持」は44・7%にのぼった。

 住民投票は当時のキャメロン英政権が「これ一度きり」と認めたもの。ところが、スコットランド行政府のスタージョン首相は、英国のEU離脱決定で「条件が変わった」として、18年秋にも2度目の住民投票実施を求める賭けに出た。

 メイ英首相は「絶対に認めない」立場だが、SNPは総選挙で大勝すれば強く迫れるともくろんでいる。15年の総選挙でSNPは、スコットランドに割り当てられた下院59議席中、56議席を獲得。しかも昨年6月の国民投票では、スコットランドの62%がEU残留を支持した。スタージョン氏は「英国についていくのか、われわれが欧州と新しい関係を作る独立国となるのか。住民が選択できるようにすべきだ」と主張する。

 だが、独立してもEUに加盟するには、英国のEU離脱以上に手続きは複雑で、見通しすらつかない。「やっぱり独立は困る」という心理がスコットランドに広がる。地元のウイスキー協会は「総選挙では特定の立場をとらない」と早々に決めた。

 スコットランドは1707年に英国の一部となるまで、独自の王国を維持し、イングランドと戦争を続けてきた。併合後は民族衣装のキルトが禁じられたこともあり、現在でも英国政府、特に保守党への敵意は強い。総選挙はスタージョン氏とメイ氏の意地が衝突する場になる。

 草をはむ羊が行き交うシングルモルトの里。穏やかな風景からは想像もできない、厳しい選択が誇り高いスコットランド人に突きつけられている。(ピトロッホリー 三井美奈)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板