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欧州情勢・西洋事情

1927チバQ:2017/04/23(日) 18:21:45
http://www.sankei.com/world/news/170423/wor1704230013-n1.html
2017.4.23 11:00
【フランスの選択 2017大統領選(下)】
元首相フランソワ・フィヨン 失速の陰に政治腐敗 公金流用追及に恨み節も

「なぜ私だけ狙われたのでしょう? これは陰謀だ」。保守系野党、共和党候補で、当初は大統領選の大本命とみられていた元首相フランソワ・フィヨン(63)。主婦の妻、大学生だった娘、息子の3人を議員助手として雇用し、円換算で約1億円を支払って3月、公金横領捜査の容疑者となった。

 フィヨンの恨み節の根底には、「誰でもやっていることなのに」という思いがある。国会議員の6人に1人が家族をスタッフとして雇っているからだ。家族雇用は違法ではないが、実態があるのか否かが疑わしいケースがあった。

 フィヨンに続いて、オランド政権の内相ブリュノ・ルルーも娘2人を高校生の時から7年間、夏休みの度に「議員助手」として雇い、給料として計5万ユーロ(約600万円)以上を議会予算で払っていたことが発覚、辞任に追い込まれた。

 相次ぐ腐敗の温床は、先進国で突出した公金天国ぶりにある。国内総生産(GDP)に占める公共支出の割合は57%で経済協力開発機構(OECD)加盟国中、最も高い。公務員は約550万人で就労者の5人に1人、国鉄など公共機関を含めれば4人に1人の割合になる。北欧の福祉大国を上回る「大きな政府」でありながら、情報開示は遅れている。

 腐敗の実態について、実体験を基に著書やブログで生々しく告発するのが、地方公務員のオレリー・ブレ(37)。「議員が家族や知人をいきなり役所の局長にしたり、『委託コンサルタント』として送り込んできたりするのはザラです」と憤る。

 南西部ボルドーに住むブレは地域圏交通局の課長。ある新事業で、地元議員が「息子の知人」という若者を委託業者とするようねじ込んできた。なんの実績もないのに、報酬は年間2万ユーロ。しかも、裏口座への振り込みを指定し、申告逃れの意図が見え見えで、縁故採用のみか裏金作りも要求する厚かましさだった。「税金の完全なムダ遣い。それでも上司は『仕方がない』と言うだけでした」

 フランスでは、大統領の汚職すら「伝統」である。ジャック・シラク(在任1995〜2007年)は退任後、1990年代のパリ市長時代の公金横領罪により有罪判決を受け、ニコラ・サルコジ(同2007〜12年)は任期中の職権乱用容疑で身柄拘束された。

 フィヨンが昨年秋、共和党の公認候補になったのは、ライバルだったサルコジと元首相アラン・ジュペが共に汚職捜査を受けたのをやり玉にあげ、「私だけが潔白」と訴えて支持されたからだ。公認を獲得後、財政再建を掲げて「公務員50万人削減」を公約した直後に、自ら公金をむさぼっていた疑惑が発覚。保守層の幻滅を招き、支持率が急落した。極右「国民戦線」党首のマリーヌ・ルペンも、自分のボディーガードを欧州議会の議員助手として架空雇用した疑惑で捜査を受けている。

 今年1月の世論調査で、「国会議員は腐敗している」と答えた人は77%。政治不信の蔓延で、反エスタブリッシュメント(支配階層)のうねりは、かつてないほど高まっている。=敬称略(パリ 三井美奈)


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