したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

欧州情勢・西洋事情

188チバQ:2014/10/29(水) 06:28:08
http://mainichi.jp/select/news/20141029k0000m030123000c.html
ベルリンの壁崩壊:「東は悪」消えぬ感情
毎日新聞 2014年10月28日 21時56分(最終更新 10月28日 22時35分)
 【ベルリン篠田航一】ベルリンの北約30キロに広がるワントリッツの森の保養地。今は主にリハビリ用の医療施設として使われているが、かつては東ドイツ政権幹部らの住居だった。東独秘密警察の防諜(ぼうちょう)担当だったパウル・ベルクナーさん(75)が門の壁の一部を引き抜くと、ぽっかりと穴が現れた。「ここに隠しカメラが設置されていました」。監視国家だった東独の名残が今もそこにあった。

 壁崩壊後、保養地内の高級家具などがメディアに取り上げられ、「東独幹部はぜいたくざんまいだった」と伝えられた。社会主義の東独には政治的自由もなかった。東独で育ったメルケル首相は「東独は言論の自由もない不法国家だった」と語る。

 だが、ワントリッツの研究を続けるベルクナーさんは「20棟余りの住居は実際にはずっと質素だった。東独に関する報道は偏見が多い」と反論する。保養地のガイド役も務めるベルクナーさんは「東独には充実した医療・教育システムなど良い面もあった。全て悪者扱いする風潮は疑問だ」と話す。

 統一後、東西の出身者は同じ職場で働く機会も増えたが、摩擦は続いた。西独出身の70代の元刑事は「東独出身の警官は盗品捜査で欧州各国に国際手配をかけることすらできなかった。彼らはどの職場でも西独出身者の足を引っ張った」と振り返る。こうした旧来の悪感情は今も一部に根強く残り、「東独出身者は雇わない」という経営者もいる。

 9月の旧東独テューリンゲン州議会選後の連立交渉では、東独を「不法国家」と認めるかどうかで、各党の議論が続く。連立政権に参加予定の左派党が旧東独与党の流れをくむため、左翼色を嫌う他党から「過去の清算」を求められているからだ。左派党にとって東独否定は出自の否定につながるため、党内でも意見は割れる。

 今月の世論調査によると、東独を「不法国家」と考える市民は旧西独地域で72%に上ったが、旧東独では30%にとどまり、意識の違いが浮き彫りになった。壁崩壊から四半世紀を経た今も、東独の「解釈」は微妙な問題であり続けている。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板