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欧州情勢・西洋事情

180チバQ:2014/10/26(日) 19:38:21
http://mainichi.jp/select/news/20141025k0000m030137000c.html
カタルーニャ自治州:「独立」揺れる街…深まる混迷
毎日新聞 2014年10月25日 07時30分
 スペイン東部カタルーニャ自治州で、独立の是非を問う住民投票を計画する州と独立に賛成する諸政党、これを違憲として認めない中央政府が対立し、混迷を深めている。中央政府の提訴を受けた憲法裁判所は9月29日、独立賛成派が11月9日に予定した住民投票の差し止めを決めたが、マス州知事は非公式な形での実施を模索し、緊張が続いている。【アンポスタ市(スペイン東部カタルーニャ自治州)で宮川裕章】

 地中海に注ぐエブロ川河口デルタ地帯にある自治州南部アンポスタ市。ヤシの並木道を車で走ると、道路脇の住宅の壁が鮮やかな白と黄のしま模様を織り成す。独立賛成派の家だけが12日、壁の色を独立運動を象徴する黄色に塗り替えた。州都バルセロナから離れた農村部でも、住民の意見は割れている。

 道端で立ち話をしていた兼業農家のミゲルさん(54)とグラエリュさん(40)は独立に賛成。運送業のギラドさん(59)は反対だ。3人に意見を求めると口論が始まった。

 「祖国を分断してはならない」と話すギラドさんに、グラエリュさんは「カタルーニャの工業が廃れたのは、国に高い税金を吸い取られているから。スペインは昔からずっとカタルーニャを軽んじている」と反論する。

 バルセロナの旧市街。「独立グッズ」を販売する露店が立ち、賛成投票を呼びかける「9N(11月9日)Si(YES)」の青いポスターが人目を引く。周囲のアパートのテラスには、独立を願う星印の旗が飾られている。カタルーニャ広場などでは9月11日、50万人規模の独立賛成派のデモがあった。だが、憲法裁判所の決定で「合法的に独立を問う住民投票は不可能」(バルセロナ自治大アレナス法学教授)な状態。露店で働く独立賛成派の政党職員カンテロさん(25)は「住民投票が無理なら一方的な独立宣言だ」と息巻いた。

 カタルーニャ広場などではスペイン国祭日の10月12日、独立反対派も約4万人のデモを展開。賛否両派の攻防が続く。店員のベニートさん(49)は「独立はロマンチックだが、冷静に考えるための情報が不足している。独立には憲法改正が必要で、長期的な討論になると思う」と話した。

 ◇税再配分に不満

 スペイン東部カタルーニャ自治州で独立機運が拡大した背景には、中央政府による税の再配分に関する不満のほか、欧州連合(EU)への参加を想定した安心感がある。

 自治州は学校教育がカタルーニャ語で行われるなど、17州の中でも独自の文化、言語を誇る。スペイン国内総生産(GDP)の5分の1を生み出す豊かさから、納めた税金が貧しい州に再分配されることへの反感が強まった。独立賛成派は、政府に納めた税金が17州中3位なのに対し、国からの補助金などは8位にとどまっているとして不満を訴えている。

 一方、独立は手の届く選択肢として現実味を帯びている。独立賛成派の政党は「欧州の枠内での独立」を主張する。EUや北大西洋条約機構(NATO)への加盟が実現すれば、独立のコストは高くつかないとの判断だ。

 バルセロナ大のボスク教授とエスパサ教授は、新国家建設に伴う年金制度、防衛、外交などの追加費用と、中央政府への納税廃止などによる追加利益を試算し、「経済的に独立は十分可能」とみる。EUやNATOの存在で、追加経費が抑えられることが前提だ。

 独立反対派はEU加盟がすぐに実現するか懐疑的で、独立時の混乱を危惧する。

 スコットランドの住民投票(9月18日)で独立賛成派が敗れたことで、カタルーニャの独立賛成派も勢いづくことに失敗した。独立に賛成するカタルーニャ左翼共和党のボスク下院議員は「残念だったが、(カタルーニャでも)投票を行いたいという市民の意思は尊重されるべきだ」と語った。


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