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欧州情勢・西洋事情

1722とはずがたり:2017/01/21(土) 14:38:50
2017年 01月 18日 14:50 JST
コラム:英首相、経営者的手法で「EU離脱」演出
http://jp.reuters.com/article/britain-eu-breakingviews-idJPKBN15200N?rpc=135&sp=true
George Hay

[ロンドン 17日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 英国が直面している複雑で歴史的な転換局面において、メイ首相は企業経営者の手法を採用した。

新たに就任した優秀な経営者は時折、前任者の残したプロジェクトに対する多額の引当金計上から始めることがある。これで過去の問題を帳消しにして、将来の利益の見栄えを良くし、この経営者は決断力のある人物だというイメージを生み出してくれる。メイ氏が17日の演説で打ち出した欧州連合(EU)離脱の交渉方針は、それと似た効果をもたらす可能性がある。

英国のEU離脱交渉については、現状維持を出発点にして徐々に利益を放棄していく方法も考えられた。だがメイ氏はその正反対の提案をした。つまり、まずEUとのすべての関係を放棄し、それから新たな要素を積み上げる形で、これは現実を反映している。英国がEU単一市場にとどまりながら、EU司法裁判所の拘束を受けず、EU域外諸国と独自に貿易協定を結び、移民規制もできるという「いいとこどり」は不可能だからだ。

英政府は具体的なEU離脱計画を持ち合わせていないのではないかとの不安もあっただけに、メイ氏の今回の姿勢は確固たる指導者として再評価される材料になるはずだ。今や英国民とEUの交渉担当者は、英政府が「半分だけEUにとどまる」といった中途半端な形で決着をつけるつもりがないということが分かった。最悪のシナリオを確立したため、もしメイ氏が求める包括的な自由貿易協定をEUが容認すれば、事態はましになるという期待も出ている。

もっともこの問題はあたかも大きな浴槽のごとく、足元をすくわれて溺れてしまう危険性はある。EU各国が英国との合意を拒否した場合は、英国の国内総生産(GDP)は2030年までにトレンド成長率に対して著しく下振れしかねない。メイ氏が単一市場のアクセス確保を目指すと表明した自動車と金融サービス業界は心強く感じただろうが、希望がかなわない可能性は恐らくより明確になってきた。

現時点で投資家の反応は割れているように見える。ポンドは対ドルで即座に2.5%も上昇したものの、通貨オプション取引は依然としてポンド売りに傾いているもようだ。ただ、メイ氏は少なくとも、投資家が手掛かりにできる基本シナリオは設定した。次に起きる展開についてメイ氏がコントロール可能な範囲が限られる以上、基本シナリオの提示はメイ氏が市場のためにできる精一杯の行為と言える。

●背景となるニュース

*メイ氏は17日の演説で、英国がEUを離脱する際には単一市場からも撤退すると宣言した。

*メイ氏は、EUと対等なパートナーになることを模索していくが、他の国が採用している既存の自由貿易協定を導入する考えはないと述べた。

*メイ氏は「私は次の点をはっきりさせたい。つまり私の提案はEU単一市場にとどまることを決して意味しない。そうではなく、新しく包括的、野心的、大胆な自由貿易協定を通じて可能な限り最大限のアクセスを目指す。この協定には一定分野において現行の単一市場の取り決めを盛り込むかもしれない」と語り、そうした分野に自動車や金融サービスを含めたいと付け加えた。


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