したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

欧州情勢・西洋事情

1626チバQ:2016/12/04(日) 14:33:38
…………………………

 ◇経済・難民の不安背景

 ◇ウィーン

 「我々の将来への不安を一番よく考えてくれているのが自由党だ。トランプ氏のような存在だよ」。10月にトラック運転手の職を失い、ウィーンの職業安定所に通うアレックス・ボゾキさん(50)が強調する。ここ数年で景気が悪化し、時給7ユーロ(約850円)で1日15時間以上働いて家族を養っていた。次の仕事のめどは立っていない。

 オーストリア大統領選は極右・自由党のノルベルト・ホーファー国民議会議員(45)と左派・緑の党出身のアレクサンダー・ファン・デア・ベレン元党首(72)が激しく争う。ホーファー氏が勝てば、欧州連合(EU)初となる極右政党出身の「国家元首」だ。

 両者の支持層は全く異なる。5月に実施された決選投票の出口調査では、ホーファー氏は低賃金に苦しむ労働者の8割以上、中等教育だけを受けた人の5割以上から支持を受けた。逆にファン・デア・ベレン氏は事務職などホワイトカラーの6割、大卒の8割以上の支持を得た。地域別ではホーファー氏が地方、ファン・デア・ベレン氏は都市部で強い。

 大きな争点は経済と難民・移民問題だ。オーストリアは経済のグローバル化への対応が遅れ、経済成長率は2012年から0.7〜1.0%と低迷。失業率は4年連続上昇し、15年は5.7%と過去20年で最悪だった。

 自由党は中東などからの難民・移民の「排斥」を雇用問題と絡めて訴える。党のウィーン市議、ネマンヤ・ダムンヤノビッチ氏(44)は「移民らを受け入れるより、自国の失業者約50万人の仕事を探す方が先だ。我々は国民を守る義務がある」と強調する。

 一方、難民の受け入れに寛容なファン・デア・ベレン氏を支援する与党・社会民主党のカサリナ・クチャロビッツ副党首(33)は「政府は若者の職業訓練や雇用確保のためのインフラ投資などに力を入れているが、小さな一歩であり、状況改善には時間がかかる」とため息をついた。

 出口調査では「近い将来、生活水準が上がる」と希望を持つ人の約6割がファン・デア・ベレン氏、「生活水準が下がる」と感じる人の約7割がホーファー氏を支持した。「希望」と「不安」は、どちらが勝るのだろうか。【ウィーン三木幸治】


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板