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欧州情勢・西洋事情

1625チバQ:2016/12/04(日) 14:33:07
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161204k0000m030105000c.html
<伊・オーストリア>大衆迎合政党に勢い…両国民の選択は
01:17毎日新聞

<伊・オーストリア>大衆迎合政党に勢い…両国民の選択は
ナポリ市役所前でデモをする改憲反対派の市民=福島良典撮影
(毎日新聞)
 ◇伊国民投票・オーストリア大統領選…4日投票

 イタリア憲法改正の是非を問う国民投票とオーストリア大統領選挙が4日、投開票される。両国では経済格差や移民問題を背景に、ポピュリズム(大衆迎合主義)的な政党が発言力を強めている。「トランプ現象」に世界が揺れるなか、どんな選択が下されるのか。

 ◇「忘れられた地方」の怒り

 ◇ナポリ

 イタリア南部の主要都市ナポリ。窓に洗濯物を干したアパートがひしめく旧市街サニタ地区で11月30日、失業問題の討論会が開かれた。「憲法1条に『イタリアは労働に基礎を置く国』とあるが、南部には仕事がない。(サッカーなどの2部に相当する)『セリエB』扱いだ」。地元大学生のジェナロ・リッチリッロさん(21)がまくしたてた。

 主催した市民団体「組織化された失業者」の広報担当、ジノ・モンテレオーニさん(50)は長年、社会保障のない「闇労働」で臨時雇いの塗装作業員をしている。「ナポリは経済危機の影響をもろに受けてきた」と言う。

 「人口は全国の3分の1だが、貧困層の3分の2が集中している」(エンリカ・アマトゥロ・ナポリ大教授)とされる南部。世論調査によると、北部では改憲への賛否が拮抗(きっこう)するが、南部では反対(43%)が賛成(32%)を引き離している。

 デマジストリス・ナポリ市長は「レンツィ政権は北・中部に手厚く、南部をないがしろにしてきた」と指摘する。市役所前でデモをしていた学校職員のアンジェラさん(53)は「ナポリは世界一美しい都市なのに差別されてきた」と政府への不満を口にした。

 改憲案には中央集権化が盛り込まれており、反対運動には「地方の乱」の側面もある。「国が環境保護や都市計画で決定権を握り、地方から自治権を奪い去っていることへの抵抗だ」。ナポリのエレオノラ・デマヨ市議(28)が解説する。

 ナポリ西郊バニョリ地区。1990年代に操業を終えた製鉄工場の跡地が広がる。権限争いで国と市が対立し、再開発のめどが立たない。「国益の名の下に(政府によって)汚染者負担の原則がないがしろにされている」。市民団体「自由なバニョリ」のエドアルド・ソルジェさん(26)は「政府への異議申し立て」として反対票を投じるつもりだ。

 反対派の矛先は、国民投票の争点ではない欧州連合(EU)や移民にも向かう。ナポリ東郊の低所得層地区ポンティチェリの主婦、ロザリオ・アマートさん(47)は「ユーロ圏に入って、パンなどの物価が2倍になってから物事がうまくいかなくなった」と語る。

 移民家族が通りかかると、主婦のジョバンナ・バジーレさん(34)が「私は人種差別主義者ではないが、移民はホテル住まいで衣服を支給され、イタリア人が路頭に迷うのはおかしい」と主張した。

 南部の反発に危機感を強めるレンツィ首相はナポリで1日、「国は(南北で)二分され、南部には解決すべき課題がある」「国民投票は安定のための1票だ」と支持を訴えた。これまでの選挙では北・中部に比べ南部の投票率は低かった。南部の怒りが国民投票の結果を左右しそうだ。【ナポリ(イタリア南部)で福島良典】


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