したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

欧州情勢・西洋事情

1510チバQ:2016/10/17(月) 20:39:40
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20161016k0000m030126000c.html
<バルカンルート閉鎖半年>難民あふれる島 劣悪な収容環境
10月16日 00:27毎日新聞

<バルカンルート閉鎖半年>難民あふれる島 劣悪な収容環境
農業用水で洗濯を済ませ難民キャンプに戻る収容者ら=ギリシャ東部レスボス島で=2016年10月4日、賀有勇撮影
(毎日新聞)
 【レスボス島(ギリシャ東部)で賀有勇】欧州連合(EU)とトルコがギリシャへの密航者をトルコに送還することで合意し、ギリシャを経由するバルカンルートを事実上閉鎖してから半年が経過した。だが、難民申請の審査作業の遅れなどから、ギリシャ東部の島々には依然として約1万3800人の難民らが滞在し、難民収容施設周辺の住民との間で摩擦も生じている。

 ◇住民「早く送還を」

 ギリシャ東部、対岸にトルコを望むレスボス島。地元当局によると、人口約8万6000人の同島には約7000人もの難民らがいる。EUとトルコが結んだ難民・移民の抑制対策の影響でレスボス島への難民らの流入は減少したものの、トルコ側から海を渡ってくる難民の流れは途絶えていない。

 難民申請中は送還されないため、ほとんどがギリシャで難民申請する。豊かな環境を求める「経済移民」と判断されればトルコに送還されるが、審査に時間がかかり、3日までに送還された移民らは330人にとどまる。

 島東部にあるモリアの収容施設には5日現在、収容可能人数(2000人)の倍以上の5500人が暮らす。多くは路上で寝ることを余儀なくされ、シャワーやトイレも満足に使えない。

 「人間らしく扱ってほしい」。ナイジェリア人のビクトール・ウェイさん(22)は、イスラム過激派「ボコ・ハラム」のメンバーにナタで切りつけられたという背中の傷を見せ、沈痛な表情で語った。難民申請をして4カ月になるが、1度目の聞き取り調査はわずか数分で終了。「迫害された証拠がない」と難色を示された。

 収容施設での生活にストレスを募らせる収容者と同じように、島民の忍耐も限界に達している。

 近くに住む公務員、ヨルゴシュ・ブラホスさん(53)は農作物の盗難や車への投石被害などに悩まされてきた。「彼らにも人権はある。だが、私たちにも平穏な生活を送る権利がある」。不満を訴えるブラホスさんの背後に広がる畑では、10人ほどの収容者らが農業用水を使って体を洗い、洗濯をしていた。

 収容者の支援を行っているオランダ在住のアフガニスタン人医師、ハジザ・スワッシュさん(35)は「劣悪な生活が長引くことは収容者のためにも、島民のためにもならない。EUとトルコが送還を決めた以上、送還の手続きを迅速化させるべきだ」と訴えた。

 一方、多くの難民らの支援を続け、今年のノーベル平和賞の候補にも推薦されたエミリア・カムビシさん(83)は、島の歴史に触れながら、母国へ送還される可能性が高い収容者らへの思いを語る。

 1920年代、戦火を交えたギリシャとトルコは、ギリシャのトルコ系住民をトルコに、トルコのギリシャ系住民をギリシャに強制的に送り出す「住民交換」を行った。家を追われた人々は難民となり、レスボス島にもカムビシさんの両親を含め、多くの人が移り住んだ。

 「命の危険を冒してまできた人たちを追い返すことが正しい行いなのか分からない」。カムビシさんは胸の内を明かした。

 【ことば】難民問題に関するEUとトルコの合意

 シリアなどからの大規模な難民流入を受け、欧州連合(EU)とトルコが3月に結んだ合意。ギリシャに密航した「違法な移民」をトルコに強制送還し、送還されたシリア人と同数のトルコ滞留シリア難民をEU各国が分担して受け入れる。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板