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欧州情勢・西洋事情

1496名無しさん:2016/10/02(日) 22:03:58
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161001-00000096-mai-eurp
<ハンガリー>難民に「壁」 大型犬などで国境侵入阻止
毎日新聞 10月1日(土)22時25分配信

<ハンガリー>難民に「壁」 大型犬などで国境侵入阻止
ハンガリー・セルビア国境のテントで暮らすムハンマド・アリさん一家=セルビア北部ケレビアで2016年9月29日、三木幸治撮影
 【ケレビア(セルビア北部)で三木幸治】欧州連合(EU)の「玄関口」のギリシャに留め置かれたシリアなどからの難民が、再び西欧を目指している。EU諸国の受け入れが進まず、業を煮やして北上するが、ハンガリーが設置したフェンスがセルビアとの国境に立ちはだかる。EUによる難民割り当ての是非を問う国民投票がハンガリーで2日に行われるのを前に、国境地帯を歩いた。

【写真特集】難民に「壁」大型犬などで国境侵入阻止

 ◇受け入れの是非、2日国民投票

 高さ3メートル以上の鉄条網が延々と設置され、厳重に警備されたハンガリー国境前にテントが30近く並んでいた。シャワーを浴びていないからだろう。すえた臭いが鼻をつく。セルビア北部ケレビア。EUが「閉鎖」したはずの「バルカンルート」をくぐり抜けてきた難民たちがそこにいた。

 「私たちは動物ではない。人間なんです」。シリア・イドリブ出身のムハンマド・アリさん(38)はそう訴える。内戦下のシリアを出発したのは1月。兄妹は昨年、先にドイツに到着しており、ムハンマドさんは金をためた後、妻と子供6人で後を追ってドイツを目指した。だがトルコからボートでギリシャに着いた3月、EUは国境を閉鎖。ギリシャからの移送や国境の開放を4カ月間待ったが、事態は動かない。7月、ついに前に進むことを決意した。

 密輸業者を使い、ギリシャ国境を抜けた。2人の子供を抱きながら、アルバニア、コソボの山岳地帯などを2週間以上、歩き続けた。8月上旬にセルビアへ。立ちはだかったのがハンガリーのフェンスだった。

 昨年、欧州に流入した難民らは100万人以上。EUは「玄関口」に当たるギリシャなどに入った難民を各国に割り当てることで合意した。だが、ハンガリーは難民割り当てを拒絶し、国境から流入する難民らへの対策を強化した。

 明白な難民や女性、子供であっても1日計30人しか通行を許さない。セルビアでハンガリー入国を待つのは数カ所のキャンプなどにいる約6000人。通過だけで数カ月待ちで、仮に通過しても「多くの人は拘束される」(人権団体)という。

 順番を待てずに国境に侵入すると、警察が「弾圧」する。難民らによると、ドローン数台が監視しており、難民らを見つけると、警察官がイスラム教で「不浄の生き物」とされる大型犬を放ち、難民らを警棒で何回も殴ったり、催涙スプレーを放ったりして、セルビア側に強制送還する。

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)中欧事務所のバーバル・バロシュ広報官は「ハンガリーは難民の権利を厳しく制限し、問題を解決する気が全くない」と強く非難する。一方で、ハンガリーのコバチ政府報道官は「我々には自分たちとともに生きる人々を決める権利がある」と主張する。

 ムハンマドさんが、セルビアのハンガリー国境前に到着して約2カ月がたった。ハンガリーからの連絡はまだない。シリアでは小学校の教師だった。「内戦から逃れるため、土地を売った。密輸業者にも金を払った。でも、今は雨漏りのするテントで暮らし、シャワーにも入れない。なぜこんなことになったのか」

 シリアから逃れたと伝えても、ハンガリーは難民として受け入れてくれないかもしれない。記者がそう話すと、ムハンマドさんは笑った。「家族を守るため、兄妹に会うためには前に進むしかない。シリアにはもう帰れないんですから」

 【ことば】バルカンルート

 主にトルコを経てギリシャに入った難民や経済移民が、バルカン半島を経由し、ドイツや北欧諸国などへ向かうルート。2015年に欧州入りした100万人以上の難民・移民のうち、8割強がこのルートをたどった。欧州連合は今年3月、トルコ国内にいる難民への支援を約束し、バルカンルートの閉鎖を宣言した。


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