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欧州情勢・西洋事情
1474
:
チバQ
:2016/09/15(木) 21:10:14
英国内では、イングランド最高位のガーター勲章の下に位置づけられてしまうが、シッスルには厳しい規定がある。スコットランド人の血が流れていない者には与えられないのだ。シッスル騎士団の一員には、イングランド人では理解できないような、独特の誇りがある。戦後に首相や外相を務めたダグラス=ヒュームは、シッスル勲章を授与された後にガーター叙勲の打診も受けたが断っている。シッスルの価値を大切にしたかったのである。
2014年の住民投票は独立に賛成が45%、反対が55%で、独立は達成できなかった。それからちょうど1年後の15年9月9日。エリザベス女王はスコットランドで公務をこなしていたが、この日、彼女はビクトリア女王を超えて英国最長在位の君主となった。傍らに控えていたのが、スコットランド自治政府首相で独立派の急先鋒(せんぽう)であるスタージョン女史。「スコット人の女王である陛下は、独立スコットランドとなった暁にも私たちの元首であられるでしょう」と女王を持ち上げた。母がスコットランド貴族の娘である女王には、まさにスコット人の血が半分も流れている。「何人もとがめなくして我を害せず」というシッスル勲章のモットーが、この老獪(ろうかい)な女王陛下にも確かに息づいているようである。
■消えてしまった英国の勲章 英国では現在9種類の勲章が授与されているが、長い歴史のなかで消滅した勲章もある。アイルランド版のガーターあるいはシッスルともいうべきセント・パトリック勲章(1783年創設)は、1922年に自治権を与えられたアイルランド自由国ができると自然消滅した。スター・オブ・インディア勲章(1861年創設)などインドに関わる3種類の勲章も、1947年のインドとパキスタンの独立にともない廃止された。勲章は時代を映す鑑でもある。
◇
【プロフィル】君塚直隆
きみづか・なおたか 昭和42年、東京都生まれ。立教大文学部卒業後、英オックスフォード大留学を経て、上智大大学院文学研究科史学専攻修了。博士(史学)。専門は英国政治外交史。著書は『女王陛下のブルーリボン 英国勲章外交史』(中公文庫)など多数。
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