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欧州情勢・西洋事情

1427チバQ:2016/08/28(日) 23:57:30
http://www.sankei.com/world/news/160827/wor1608270050-n1.html
2016.8.27 18:44
【イタリア中部地震】
地震多発国に重い課題 耐震化進まず、歴史的建造物保全と両立も

 イタリア中部地震は同国の地震対策に重い課題を突きつけた。地震多発国でありながら、被災地では建物の耐震化が進んでいない実態が浮き彫りになり、地震に備える国民意識の不十分さも指摘される。歴史的な建築物の保全との両立の問題もあり、対応は容易でない。(伊中部アックモリ 宮下日出男、写真も)

 「その建物とは反対側(の道ばた)を歩いて」

 中部アックモリの壁が崩落した建物前で、被災者のジュセッペ・ファラリヤさん(54)は記者たちに促した。まだ崩れ落ちてくる恐れがあるためだ。ひびの入った知人の建物を指すと、こう振り返った。

 「(24日の)地震の2日前、壁と床に隙があるのを見つけ、『地震が起きたら大変』と話したばかりだ」

 アックモリは被害が大きい町の一つで、少なくとも11人が死亡した。中心地区では路上ががれきでふさがれている。「14世紀」など建築時期を示すプレートをつけた建物も目立ち、歴史をうかがわせた。

 イタリアは日本同様の地震国だ。中部ラクイラでは2009年、300人以上が犠牲となる地震が起きたばかり。伊地質学者評議会のペドゥト代表は相次ぐ惨事の裏には対策の遅れがあると指摘。「イタリアに防災文化がない」と嘆く。

 同国では1970年代から耐震に関する法整備が始まり、2000年以降には本格的な耐震基準などが定められた。だが、その適用は新築の建物のみで、古い建物の耐震化が大きな課題となっていた。

 政府はラクイラ地震後、地震の多い地域の建物の耐震化のため10億ユーロ(約1140億ユーロ)を用意したが、活用は進まなかった。理由には行政手続きの煩雑さが指摘されるが、それだけでもないという。

 「住民の意識の問題だ。高齢者らに必要性を説明するのは難しい」。ファラリヤさんはこう解説し、アックモリの中心地区で耐震改修を行った家屋は「4軒だけ」と明かす。

 イタリアに数多い歴史的建築物の保全を図る制度も耐震化などの対策を躊躇させる側面もある。

 「壁の塗り替え一つにも担当当局の許可が必要なほどだ」

 アックモリのペトルッチ町長は産経新聞の取材にこう語り、規定が細かいなどといった制度上の問題を指摘。町の再建に向けては「適用の除外など特別な取り扱いを求めていきたい」と語った。


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