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欧州情勢・西洋事情

1403チバQ:2016/07/26(火) 22:10:19
http://www.sankei.com/world/news/160725/wor1607250080-n1.html
2016.7.25 23:46
【英EU離脱】
北海油田、栄光は過去…スコットランド独立派が財源期待も街の本音は「英政府予算で持ちこたえているだけ」


 欧州連合(EU)からの離脱決定で揺れる英国。その英国からの独立機運が再燃するスコットランドで、独立を支持する勢力が独立後の主要財源とみなしているのがスコットランド沖に広がる「北海油田」だ。独立派は英国の権益の9割はスコットランドに属すると主張するが、北海油田の街で聞かれたのは、意外にも英国から離れることへの不安だった。(スコットランド東部アバディーン 黒川信雄)

 北海油田の開発拠点として知られ、その恩恵を最も受けてきたとされるスコットランドのアバディーン。だが、現地では独立を強く求める声はほとんど聞かれない。背景にあるのは、世界的な資源価格下落による街の経済の困窮だ。

 「英国からの独立だって? とんでもない。この街には石油しか産業がないんだ。今だって、英政府からの予算措置でようやく持ちこたえているだけだ」

 アバディーンで19年間タクシー運転手を務めているというシュコットさん(50)は、スコットランド全土で高まる独立機運にこうクギを刺した。彼の案内で港をまわると、船の修繕用ドックが倉庫代わりに使用され、景気の悪化が感じられた。シュコットさんは、独立の是非をめぐり2014年に実施された住民投票で賛成が多数を占めていたら「街は破綻していた」と独立派を切り捨てた。

 「アバディーン市民の平均収入はスコットランド全体の平均より3割高い」

 市中心部にある海洋博物館では、1970年代に始まった北海油田の開発とともに街が栄えていった事実が誇らしげに紹介されていた。しかし女性職員の一人は「市民の誰もが、知り合いに失業者がいる」と街の現状を寂しげに語った。

 スコットランドのスタージョン行政府首相が率いるスコットランド民族党(SNP)は2014年の住民投票の際、巨額の石油収入が見込めるとの推計のもと、独立支持を訴えた。しかし住民投票を前後に原油価格は急落し、英国の石油関連収入は激減。保守党、労働党は共に、SNPの当時の主張を「虚構だった」などと強く批判している。

 原油価格の動向は予測困難で、SNPの推計のように、今後上昇する可能性はある。ただ、相場が不安定な資源に財政を頼る政策の危険性が一気に浮き彫りになり、スコットランドの独立問題にも影響しそうだ。



【用語解説】北海油田

 北海の英、ノルウェーなどの領海周辺に広がる海底油田。1970年代に生産が開始され、これまでに約450億バレルが採掘された。老朽化による生産量の減退や、開発コストの上昇が懸念されている。


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