したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

欧州情勢・西洋事情

1169チバQ:2016/05/26(木) 22:14:51
http://www.sankei.com/world/news/160525/wor1605250004-n1.html
2016.5.25 11:59
【英国の針路-EU離脱か残留か・下】
EU離脱で欧州統合は逆回転 プーチン露大統領の思うつぼ…
 「欧州を永遠に変える。それも悪い方向に」

 欧州連合(EU)のトゥスク大統領は、EUからの離脱の是非を問う6月23日の英国の国民投票についてこう語り、英国のEU離脱に強い危機感を示した。

 先月、EU加盟国のオランダで、反EUの市民団体が主導して国民投票が実施され、EUが決めたウクライナとの連合協定をめぐって反対が賛成を大きく上回る事態となった。投票結果に法的な拘束力はないが、EUに衝撃が走った。

 投票から一夜明けた4月7日、目つきの鋭い白髪の男を報道陣が取り囲んだ。「ブリュッセルとハーグのエリートへの不信任だ。EU終焉(しゅうえん)の始まりだ」

 そう答えたオランダの極右野党、自由党のウィルダース党首は口元に笑みを浮かべ、「他国も続くと期待する」と気勢を上げた。

 「他国」とは無論、英国のことだ。

    
× ×

 英国の離脱はEUに何をもたらすのか。EUがまず警戒するのが、各地での離脱の機運の高まりだ。来年のフランス大統領選挙で極右、国民戦線(FN)のルペン党首が勝利し、公約であるEU離脱を問う国民投票を行えば、オランダなどが続く恐れがある。

 英エディンバラ大学が独仏、ポーランド、アイルランド、スペイン、スウェーデンの6カ国の国民を対象に行った調査では、ポーランドとアイルランドを除く4カ国で、英国同様の国民投票実施を求める意見が反対を上回った。EUとの関係を問い直そうという雰囲気が広がっている。

 戦後、仏や西独など6カ国で始まった欧州統合は安定と繁栄を求心力に拡大してきたが、「その磁力が逆回転を起こす」。首相経験もあるスウェーデンのビルト元外相は警告する。

 後戻りはないとみなされてきた欧州統合。だが、英国で起きている現象で加盟国は内向きの傾向を強め、欧州統合を牽引(けんいん)する両輪となってきた仏独関係も緊張してきた。

 単一通貨ユーロの改革を含む経済面での対応が遅れて南欧で債務危機が再燃し、難民・移民流入問題も深刻化し、欧州の自由往来を認めたシェンゲン協定は崩壊する-。ビルト氏が描く最悪のシナリオだ。それは「EU分裂の可能性もある」と結ばれている。

    
× ×

 そんなEUの行方を虎視眈々(たんたん)とみつめているのがロシアのプーチン大統領だ。ベルギー元首相のフェルホフスタット欧州議会議員は、「英国離脱で唯一、利益を得る世界の指導者」とみる。

 ウクライナ危機で対立するロシアに対し、EUの加盟国間には温度差がある。英国はその中で対露経済制裁の維持、天然ガスなどエネルギーの対露依存からの脱却に積極的だ。

 ロシアはFNなど反EUの極右政党などに資金を援助していると伝えられる。英国離脱によってこれらの勢力が勢いづき、EUが不安定さを増せば、プーチン氏にはさらに好都合だ。「欧州の東部でさらなる軍事的冒険に出る」可能性をビルト氏は否定しない。

 一方で、英国が残留しても事が収まる保証はない。EUは2月、英国の求めに応じて移民抑制策のほか、政治統合の深化から除外する「特別な地位」を英国に与えた。

 シンクタンク「ドイツ・マーシャル基金」のダニエラ・シュワルツァー氏は、EUの求心力が弱まる中で「他国もEUとの緩やかな関係を求めてくる」と懸念を示し、こう指摘する。「複雑化したEUが制御不能となり解体するのを防ぎながら、統治していくことは大きな政治的挑戦だ」(ベルリン 宮下日出男)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板