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欧州情勢・西洋事情

1092チバQ:2016/03/28(月) 20:40:14
http://mainichi.jp/articles/20160328/k00/00m/030/059000c
ベルギー同時テロ
治安当局、失態続き…内相、辞意を表明

毎日新聞2016年3月27日 22時08分(最終更新 3月27日 22時54分)

 【ブリュッセル矢野純一、賀有勇】ベルギー同時テロは、昨年11月のパリ同時多発テロ以降、厳戒態勢が敷かれている中で発生した。事件を未然に防ぐ機会が何度もありながら治安当局はミスを重ねており、ヤンボン内相は責任を取って辞意を表明。ミシェル首相が慰留する騒ぎとなっている。

縦割りの弊害

 「テロ捜査でミスがあり、防止策を取れなかった。私自身が政治的責任を取るべきだ」。ヤンボン内相は25日、記者団の質問にこう答えた。

 パリ同時多発テロの実行犯の大半がベルギー出身で、首都ブリュッセルが出撃拠点となっていた。参謀役のサラ・アブデスラム容疑者(26)の行方を追って家宅捜索が頻繁に行われ、ベルギー同時テロ4日前の18日には、身柄を拘束していた。その後、ベルギー治安当局が捜査の過程で多くのミスを犯していた実態が次々に明らかになっている。

 「サラ容疑者の潜伏先の情報を昨年12月に得ていたのに、ブリュッセル警察や連邦警察に知らせるのを忘れていた」。ベルギー北部メヘレンの警察署長は25日、記者会見で対応の過ちを認めた。テロ事件の捜査内容を調べている独立機関の警察監視委員会に全面的に協力することも明らかにした。

 地下鉄駅で自爆したハリド・バクラウィ容疑者(27)の身柄を事件前に拘束できるチャンスもあった。同容疑者は2011年に銃を使って車両を盗もうとして逮捕され、有罪判決を受けていた。仮出所中だった昨年5月、有罪となった事件の共犯者と会っていたとして一時、拘束された。本来であれば仮出所は取り消され、収監しなければならなかったが、裁判官の判断でそのまま釈放されていた。

 ハリド容疑者はその後、仮出所者に定められている検察当局との定期的な面会をすっぽかし、住所の変更も届けていなかった。仮出所の扱いは先月になってようやく取り消され、治安当局が行方を追っていた。

 自爆に使った過酸化アセトン(TATP)爆弾の製造でも、当局が事前に把握するチャンスはあった。

 治安当局は22日、空港で自爆したブラヒム・バクラウィ容疑者(29)らがアジトとしていたスカーベーク地区の民家から、TATP爆弾15キロと、原料のアセトン150リットル、過酸化水素水30リットルを発見した。アセトンはTATPの原料となるため、大量の購入者を把握するシステムを整備しているが、ベルギー当局は事前に把握することができなかった。

 ベルギーはオランダ語を公用語とする北部のフランドル地域と、フランス語を公用語とする南部のワロン地域に分かれている。連邦政府の多くの権限が地方自治体に移譲され、警察組織は6地域に分割されている。

 欧州の治安当局者はベルギー治安当局の問題点について「予算や人員が限られているうえ、言語の問題などから警察や情報機関の情報共有や組織内での連携が何十年も前から欠けていた。こうした問題が今回の事件で公になった」と話した。


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