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欧州情勢・西洋事情

1087とはずがたり:2016/03/24(木) 19:43:00

欧州
ベルギー自爆テロ犯、トルコで釈放されていた
テロ網の破壊めざす欧州の取り組みでまた失策
http://jp.wsj.com/articles/SB10045581131988013594504581618441809708536?mod=WSJJP_hpp_RIGHTTopStoriesFirst
By MATTHIAS VERBERGT AND NATALIA DROZDIAK IN BRUSSELS AND DION NISSENBAUM
2016 年 3 月 24 日 16:55 JST

 ブリュッセルの連続テロ事件で自爆した実行犯の1人が昨夏、過激派組織「イスラム国」(IS)の戦闘員である疑いでトルコ当局に身柄を拘束されたが、ベルギー当局がこの実行犯とテロ組織のつながりを確認できなかったため、釈放されていたことが分かった。

 トルコのエルドアン大統領が23日、この事実を明らかにした。テロネットワークの破壊を目指す欧州の取り組みで、また一つ新たなミスが明るみに出た格好だ。

 エルドアン大統領は男の身元を明かさなかったが、トルコ当局は自爆犯の1人と特定されたベルギー国籍のイブラヒム・エルバクラウイ容疑者(29)だと述べた。

 エルバクラウイ容疑者は昨夏、シリア国境近くでの警察の強制捜査で拘束された。その後、容疑者の希望でオランダに強制送還され、釈放された。エルドアン大統領は「この人物は外国人テロ戦闘員であるとわれわれが警告したにもかかわらず、ベルギー当局はテロと結び付けることができなかった」と語った。

 エルバクラウイ容疑者の身柄が欧州に移った時点で、ベルギー当局は同容疑者を拘束したり、その活動を追跡したりすることができなくなった。これは、ブリュッセルのテロや昨年11月のパリ同時多発テロにかかわったとされるテロ集団の細胞組織(セル)の撲滅に、ベルギーがいかに苦労しているかを物語る。多くのセキュリティー専門家によると、ベルギーの警察と情報機関は人手不足が深刻で、複雑な法制度が情報機関と検察当局の協力を難しくしている。政府の組織が何重にも重なっていることも、迅速な危機対応を妨げている。

 ベルギーのヘーンス法相はテレビ番組で、トルコ当局が昨夏にエルバクラウイ容疑者を拘束した時、同容疑者は潜在的テロリストと認定されていなかったと説明。「当時、彼はテロリストではなく単に犯罪者としてベルギー当局に知られていた」と述べた。

 昨年11月13日のパリ同時テロ事件の数日後、ベルギー政府は、テロ関連の捜査ではいつでも家宅捜索を行うことを認めるといった18の具体的なテロ対策を発表した。当局はテロ対策予算を増額したものの、対策の大半はまだ実行に移されていない。

 ヘーンス法相は昨年12月、ベルギーには基本的に午後9時から午前5時まで家宅捜索を行うことを禁じる法律があるために、パリ同時テロのサラ・アブデスラム容疑者は11月15日にベルギーの警戒網を擦り抜けることができた可能性があると指摘した。ベルギーではこの法律に基づき、午後9時から午前5時に家宅捜索が行えるのは、居住者が許可した場合、または容疑者を現行犯で捕まえる場合に限られている。アブデスラム容疑者はブリュッセルに身を隠してから4カ月後の3月18日に逮捕された。

 ベルギー連邦議会のテロ対策委員会の委員長を務めるコーエン・メツ議員は、新しいテロ対策法がなかなか採択されないことは「わが国の制度的枠組みの複雑さをよく表している」と述べた。このような法律は議会の採決の前に、ベルギーのプライバシー当局などのさまざまな機関の承認を得なければならない。


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