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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

1204チバQ:2019/08/02(金) 09:33:35
 ウスチイリムスク共産党地区委員会のナタリア・シェスタコワ第1書記は「9月の選挙では、アーニャ(ショキナ氏の名前の愛称)の勝ちを見た全国の市民が、統一ロシアを勝たせないための反対票を投じるはずだ」と影響を予測する。

変化か、安定か
 昨年3月の大統領選。プーチン氏に投票した人々は口々に「90年代の混乱は二度とごめんだ」とプーチン氏の安定を支持した。

 ロシアはソ連崩壊前後の経済の混乱で極端なインフレや物不足に陥った。多くの国民が当時を悪夢として記憶している。ペレストロイカで民主化を進め、冷戦を終結させたと国外で評価されるゴルバチョフ元ソ連大統領がロシア国内でひどく嫌われているのも、ソ連の崩壊で混乱を招いた張本人と見なされているためだ。

 だが、ソ連崩壊の混乱を知らない若い世代の目には、今のロシアは安定よりも停滞に映る。市民の声に耳を貸さず、圧力を強める今の政権は確実に求心力を失いつつある。そうした不満が、中央政府の目が届きにくいウスチイリムスクで暴発し、予想外の結果に結びついた可能性がある。

写真・図版
統一ロシアのウスチイリムスク支部のイリーナ・ケトロバ事務局長=2019年7月16日、ウスチイリムスク、石橋亮介撮影

 「市民を反統一ロシアに走らせ、ショキナ氏を勝たせてしまったのは恥ずべきことだ」。同党ウスチイリムスク支部のイリーナ・ケトロバ事務局長は悔しさをにじませ、「今後の統一ロシアの候補者は、自分から人々の中に入って行き、対話で市民を納得させられる人物でなければならない」と力を込めた。

 今回の取材では、肝心のショキナ氏には会うことができなかった。事前にやりとりした市役所は前向きな返事をくれていたが、地元の自由民主党に「党も市長も取材は受けない」と拒否された。ショキナ氏はこれまで、ロシアメディアの取材にもほとんど応じていない。「技術的候補」を出しただけだったはずの同党にとっては想定外の事態に違いなく、行政経験のないショキナ氏の未熟さが露呈するのを恐れていると見られている。

 2014年には89%にまで達したプーチン氏の支持率はこのところ60%台で停滞し、一時の勢いはない。とはいえ、国内に脅威となる野党がいるわけではなく、ウスチイリムスクの市長選など政権にとっては痛くもかゆくもないだろう。だが、市民が反対票に込めた怒りや政治に対する絶望の気持ちは、確実に全国に広がっている。うっかり市長になってしまったショキナ氏が経験を積み、市民の期待に応えられる政治家に成長することができたら、それはきっと、政治への期待を失った市民の勇気になるはずだ。

 ショキナ氏が市長の任期を終える2024年は、プーチン大統領の後任を選ぶ大統領選も行われる予定だ。それまでに、自信を持って取材に応じてくれるようになったショキナ氏に会ってみたい。(ウスチイリムスク=石橋亮介)


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