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左翼・革新・護憲 斗争スレ

863チバQ:2020/04/12(日) 22:01:00
 だが、これに福島氏が「待った」をかけた。

 2月19日、3日後に迫る党大会の準備のため国会内に又市氏と国会議員が集まった。その場で福島氏は、党大会で採択される予定の合流協議継続の議案に反対する考えを表明した。

 「合流協議は以前の常任幹事会で、全会一致で決めたはずだ。議論を封殺するのか」。又市氏は福島氏を一喝し、福島氏も議案への反対は撤回した。代わりに福島氏は、党首選への立候補に意欲を示した。

 福島氏と吉田氏が正面からぶつかれば、合流協議の継続の是非が焦点になるのは確実だった。福島氏が勝てば、将来も含めた合流の道が閉ざされる可能性もある。そうなれば、党分裂にも発展しかねない――。又市氏らは戦略の練り直しを余儀なくされた。

 党大会初日の22日昼、又市氏と4人の議員は非公式の両院議員総会を開いた。「色々あったが、党首は福島さんにやってもらってはどうか。協力していこう」。又市執行部の幹事長だった吉川元・衆院議員(53)がそう水を向けた。反対する声はなく、福島氏を無投票で新党首に選出する方針で一致した。

 又市氏らは「何とか収まった」と胸をなで下ろした。一方の福島氏は、党首選に手を挙げた理由について「地方はみんな社民党が大事だと言っている。立憲とは政策が違う。立憲なんかに行きたくないって」と周辺に漏らし、こう言葉を継いだ。

 「政党は何のためにあるのかってことよ」

又市氏「政党の国政要件守れるのか」
 戦前からの労働運動、農民運動の流れをくんで1945年11月に結党した社会党。「護憲・平和」を旗印にし、保守合同で誕生した自民党との「55年体制」のもと革新勢力として戦後政治史を織りなした。非武装・中立を理想として自衛隊「違憲」の立場を取り、日米安保闘争や護憲運動に力を注いだ。その歩みはいまなお、社民党を支える多くの人たちの誇りや信念となっている。

 22日午後の党大会で、そうした地方組織の思いが、合流協議継続議案への反対論となって噴き出した。

 「合流は党の分裂解体につながる。護憲・平和・脱原発の市民と歩んできた社民党が、店じまいして良いのか」。新潟県連の反対答弁に会場は拍手で沸いた。この日答弁した8府県のうち、7府県が反対意見を表明した。

 党大会2日目の23日午後、又市氏は党首として最後の演説に臨んだ。執行部へのヤジや怒号が飛び交う騒然とした雰囲気のなか、ゆっくりとした足取りで壇上に向かい、鬼気迫る表情で口火を切った。

 「勇ましい言葉が出るが、本当に次の選挙でも、政党の国政要件を守れるのか。選挙の度に得票数はずっと下がりっぱなし。次の総選挙は本当に厳しい」

 かすれ声を絞り出しながら、又市氏は続けた。

 「立憲民主党とは、安倍改憲を阻止する共同戦線党にしないか。これで、私の最終答弁にしたい」

 約5分の演説が終わると、会場からヤジは消えていた。合流継続の議案が諮られ、拍手で採択された。

 この日、新党首に正式に就いた福島氏は大会後の会見で、立憲との合流協議について「党員の意見をしっかり聞いていきます」と述べるにとどめた。反対の意思は示さなかった。

新旧党首、理念は共有しても
 立憲が呼び掛けた政党合流は、野党第2党の国民民主党が合意しなかったことで機運がしぼみ、社民党の立ち位置もあいまいになっている。福島氏は最近、「日本にもっとまっとうな社会民主主義の政党ができないといけない」と周辺に語り、独自の路線を行く様相を強める。

 一方、党大会後、地元・富山で静養する又市氏は、合流の必要性をなおも訴える。

 「安倍首相ってのは何をやるか分からない。憲法改正だけは、何が何でもここで阻止しなければならない。おれが立憲との共同戦線を言っているのは、そのためだ」

 社民主義の実現をめざす。その理念は共有しながら、新旧党首の見据える道は重ならない。75年の歴史を背負う党の未来は、霧の中にある。(今野忍)


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