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左翼・革新・護憲 斗争スレ
72
:
名無しさん
:2015/01/11(日) 13:33:50
>>71
そのことを理解するためには、どうして共産党がそこそこ勝ったのか、その原因をはっきり把握する必要がある。
今回の選挙の結果を、もう一度、思い出すとよい。与党は一応圧勝した。しかし、異常に投票率が低かった。たとえば「郵政選挙」(これもヘゲモニー的記号である)のときは、自民党が圧勝し、かつ投票率が高かった。「政権交替」で民主党が圧勝したときもそうだ。しかし、今回、自民党は圧勝しているが、投票率はきわめて低い。
ここに示されていることは、こういう感覚だ。「はっきり言えば、選びたいものはひとつもない。強いて選べと言われれば、仕方がないから自民党に投票する」。選びたいものは何もないという感覚に素直になれば、結局、投票に行かないことになる。それでも、無理して選ばなくては、という方に力点をおけば、結局、現状の政権を、つまり自民党に票を入れることになる。自民党は、積極的に支持されたわけではない。消極的に──他に選ぶものがないからという理由で──選択されただけである。
しかし、たまに、わざわざ投票所に行きながら、「選びたいものがない」ということをはっきりと投票によって意思表示した者もいるのだ。そういう人が票を投じたのが、共産党である。つまり、「選びたい党はひとつもない」ということの表現として、共産党に、かなりの票が集まったのである。
どうして、他でもない共産党が、そういう特別な対象に選ばれたのか。どこか共産党に、他の弱小野党にはないすばらしいところがあったからなのか。違う。「共産党」とか「共産主義」とかという、あからさまにアナクロニスティク(時代遅れ)な看板を掲げている以上は、本人たちも政権を担当するつもりがあるとは思えない……そのように有権者の目には映ったのだ。「まさか彼らだって共産主義なるものを実現しようとしているとは思えない」。ということは、少なくともその党名で政権を担うことはありえない。だからこそ、共産党は、「選びたい党はひとつもない」という意識を代表することができたのである。
共産党と同じくらい、あるいはそれ以上に弱小で、政権を担いそうもない党はあるのだが、それらの党は、共産党のような役割を果たすことはない。なぜかと言うと、それらの党は、「生活の党」とか「社民党」とかいう、いかにも現実におもねるような名前で、普通に政権をねらっている感じを出しているからだ。こういう党では、「どの党も選びたくないんだ!」という気持ちの受け皿にはなりえない。
というわけで、共産党が、思いがけずに勝てたのは、主として、この空虚な名前のおかげなのである。この名前を捨てたら、絶対に勝てない。さらに言えば、共産党員には気の毒だが、決して真の勝者になる(つまり政権政党になる)ということがない、と見なされているその限りで、共産党は、小さな勝利を得ることができるようになっているのである。バラは他の名でも香しいが、共産党は他の名だったら何の魅力もない。
もっとも、日本共産党が真に狡猾で有能であれば、この状況に便乗して、ほんものの勝利につなげていくことも不可能ではない。少なくとも、どの政党も選びたくはない、という否定的な感覚だけは、日本人の中で、広く共有されているのだから。いずれにせよ、「共産主義」という名前を放棄してはならないことは確かだが。
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