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第24回参議員議員選挙(2016年)

1134チバQ:2016/04/24(日) 22:41:38
https://www.kochinews.co.jp/article/17352/
2016.04.23 08:52
高知・徳島の県境に隣接集落 「数」の理屈に戸惑い、憤り
 県境をまたぎ徳島・高知選挙区とする「合区」制度が、初めて導入される参院選が約3カ月に迫った。課題や情勢をリポートしていく。

■高知県大豊町と徳島県西祖谷山村「疲弊の根本に光を」■ 


 斜面にへばりつくような山あいの集落に桜が舞っていた。4月上旬。高知県長岡郡大豊町の岩原地区に接する、徳島県三好市西祖谷山村の有瀬(あるせ)地区で、にぎやかに同窓会が開かれていた。

 集まったのは、徳島県西祖谷山村有瀬地区の中学校を1970年に卒業した19人。1人を除いて有瀬地区を離れており、遠くは愛知県から。これまでは淡路島で開くことが多かったが、有瀬地区の住民グループが廃校の小学校を改装し、4月から始めた民宿に集った。

 「立派な施設になった」と喜ぶ出身者ら。その笑顔に有瀬の住民メンバー、赤松恭一さん(65)が「どんどん人を呼び込みたい」と目を細めた。


■宴会に皿鉢
大豊町岩原地区の展望所から、徳島県三好市の有瀬地区を望む赤松恭一さん。県境の向こうの有瀬地区の山腹に4月、廃校を活用した民宿がオープンした
大豊町岩原地区の展望所から、徳島県三好市の有瀬地区を望む赤松恭一さん。県境の向こうの有瀬地区の山腹に4月、廃校を活用した民宿がオープンした

 徳島県西祖谷山村の有瀬地区は高知県大豊町の岩原地区と縁が深い。有瀬地区の宴会には皿鉢料理が欠かせず、徳島県指定の無形民俗文化財「有瀬かぐら踊り」も、国の無形民俗文化財「岩原神楽」と共通点が多い。

 過疎化も共に深刻で、1970年に95世帯488人が暮らしていた有瀬地区は今は57世帯107人。高齢化率は60%を超える。

 「仕事もスーパーもない。医者に行くのも遠い。ずっと住むのは…」と同窓会の参加者。そんな苦境下、有瀬地区に根付く住民は古里の再生に挑む。

 国の助成金1700万円を受けてオープンした民宿のパンフレットでは、大豊町の「日本一の大杉」や大盛りで知られる「ひばり食堂」を紹介。赤松さんは岩原地区の猟仲間と協力し、ジビエ料理の提供も考えている。

 「私たちにとってはボーダーレス。中山間地域の課題は徳島も高知も同じ」。赤松さんは県境を越えた新たなつながりを模索する。


■切り捨てか

 「みんなここで食べていけんから、離れざるを得んかった」

 高知県大豊町岩原地区で3年前から農家民宿を営む下村堯基さん(81)は、有瀬地区の学校民宿の取り組みに期待しつつ、地域への憂いを深める。

 大豊町岩原地区も1970年の109世帯447人から今は78世帯140人。高齢化率も60%近くに達し、有瀬地区と同様に衰退の一途をたどってきた。

 2016夏の参院選は、高知県と徳島県の選挙区が統合される。

 理由は「1票の格差」是正。人口が少ない県同士を足し合わせ、大都市部の「数」とのバランスを取る―という理屈だ。県境の過疎集落を守るためではない。両県民の政治意識や政治風土の違いへの配慮も、ない。

 「隣県のつながりは大切にしたいが、いきなり広い選挙区でやれと言われても…」。岩原地区と手を携えようとする有瀬地区の赤松さんにも「合区」への戸惑いがにじむ。岩原地区の下村さんは「末端の声を切り捨てるのか」と憤り、こう訴えた。

 「なぜ中山間がここまで追い詰められているのか。政治はその根本を追究し、そこに光を当ててほしい」


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