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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

9481OS5:2024/04/04(木) 21:20:38
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024040301107&g=pol&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_edit_vb
自民、有力者処分で暗闘 茂木・麻生氏に二階派異論―「派閥解消」骨抜き露呈
2024年04月04日07時02分配信
自民党役員会に臨む麻生太郎副総裁=3月18日、国会内
自民党役員会に臨む麻生太郎副総裁=3月18日、国会内

衆院政治倫理審査会で発言する自民党の武田良太元総務相=2月29日、国会内
首相官邸に入る岸田文雄首相=3日、東京・永田町
自民党役員会に臨む茂木敏充幹事長=1日、国会内

 自民党派閥の裏金事件の処分を巡り、各派有力者が暗闘を演じている。二階派事務総長だった武田良太元総務相を「党員資格停止」とする執行部案に対し、同派を中心に重過ぎるとして「武田氏と確執を抱える麻生太郎副総裁の意向が働いている」と反発が続出。大詰めの調整で表面化したあつれきは、岸田文雄首相(党総裁)が掲げた「派閥解消」の有名無実ぶりを露呈した。


 「生意気なことをすれば、首を取り換えてやる」。二階派幹部は3日、武田氏の処分を巡り、執行部への激しい敵意をむき出しにした。

 首相は2日夜、首相公邸で茂木敏充幹事長、森山裕総務会長とひそかに会談。二階俊博元幹事長側近の武田氏の扱いが難航しており、調整を続けた。これに先立ち茂木氏は党幹部に対し、武田氏を8段階ある党の処分で3番目に重い「党員資格の停止」とする案を示したが、安倍派元幹部の一部と同じ「重さ」であることに異論が噴出していた。

 裏金事件を受け、派閥領袖(りょうしゅう)の二階氏は次期衆院選不出馬を表明した。党内では「大将が詰め腹を切ったのに、配下も責めを負うのはおかしい」(関係者)など、二階派への配慮を求める意見がある。執行部の一人も二階氏は自主的に政治責任を明らかにしたと指摘し、「安倍派と二階派では問題への対応が違う」と語った。

 武田氏と麻生氏はいずれも福岡県が地盤で、地方選などで摩擦を繰り返す因縁の関係。このため二階派内では処分案に「麻生氏の意図が働いているに違いない」との疑心が深まっている。実際、2日午後に国会内で党幹部が集まった際、麻生、茂木両氏だけは別室で待機。両氏が処分案を事前に擦り合わせていたのはほぼ明らかで、武田氏は周囲に「私怨(しえん)だ」と不快感を示した。

 安倍派元幹部で、5年間の還流総額が2728万円に上る萩生田光一前政調会長は「党の役職停止」にとどまる見通しのため、森山氏らは武田氏も同等の処分に引き下げるべきだと主張する。安倍派では、政治資金収支報告書への不記載が「過去5年間で500万円以上」とした基準により、中堅・若手の多くが処分を免れた。

 萩生田氏の処分案や、不記載額の線引きは茂木氏が主導した。関係議員の党内聴取や、政治倫理審査会開催の調整には関与せず、ここに来て活発な動きを見せる茂木氏の真意をいぶかる声も上がる。安倍派の閣僚経験者は「萩生田氏を守りたい森喜朗元首相の意向を茂木氏は理解している」と指摘。同派若手は「安倍派への配慮を示すことで、総裁選も見据え味方を増やしたいのだろう」とみている。

 真相解明が進まない中、派閥有力者が政局含みの駆け引きを繰り広げているが、党内の危機感は薄い。ベテランは「政権交代さえあり得ると言われているのに」と話し、政府関係者は「『派閥解消』は空念仏。派閥なお健在、だ」と喝破した。

9482OS5:2024/04/05(金) 10:38:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d7ef7d561a824c84a1725f9088219cc5b197ae6
二階氏に続き世耕氏も…和歌山政界に激震 裏金処分で対立表面化
4/5(金) 10:06配信
毎日新聞
自民党県連の事務所=和歌山市で、安西李姫撮影

 二階氏に続いて世耕氏まで――。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、和歌山県内政界に大きな影響力を持つ世耕弘成参院議員(61)=5期目=に4日、離党勧告処分が下り、自民党県連が揺れている。一連の裏金事件の政治責任を取って二階俊博衆院議員(85)=和歌山3区、13期目=が10日前に次期衆院選不出馬を表明したばかりで、衆参の実力者が相次いで表舞台から去る事態に県連関係者は危機感を募らせている。一方、県内では事件に対する世耕氏のこれまでの対応への批判の声も上がっている。【駒木智一、安西李姫、松田学、大澤孝二】

【写真】世耕氏に与党からブーメラン 野党時代のX投稿を公明議員が追及

 世耕氏は1998年の参院補選で初当選。その後、内閣官房副長官や経済産業相を経験し、2019年9月には参院幹事長に就任。政府・与党の要職を歴任して党重鎮の立場を築いてきた。だが、裏金問題を受けて23年12月に参院幹事長を辞任。この日、処分を受けて離党届を提出した。県連幹部は「県連が機能不全に陥りかねない」と今回の処分が及ぼす影響を危惧する。

 ある自民県議は「世耕さんは安倍(晋三)さんの側近として大局的に県を見てくれていた。いつまでも二階先生にだけ頼るわけにはいかないという話もあり、次は世耕さんに頑張ってもらおうというところだった」と残念がった。山下直也県連幹事長は「二階さんも世耕さんも和歌山にとって大きな存在感があった。国民の政治不信は大きく、県連としても改めて信頼を得られるように謙虚に取り組んでいかなければいけない」と話す。

 今回の重い処分の背景には、二階氏と世耕氏のあつれきがあるとの見方もある。衆院くら替えをにらむ世耕氏と二階氏は地盤が重なり、次期衆院選で適用される「10増10減」に伴う区割り変更後の新2区を巡って水面下で綱引きが続いてきた。

 「二階さんのすご腕、寝技にしてやられた格好だ」と唇をかむのは世耕氏に近いベテラン県議。当初は党の8段階の処分のうち4番目の重さの「選挙における非公認」にとどまると考えていたというが「二階さんの不出馬表明で『安倍派幹部にも重い処分を』という空気に変わった」と話す。二階氏に処分は下されず、「二階さんに政局における嗅覚の差を見せつけられてしまった」と肩を落とす。

 一方、二階氏に近い県議は「世耕さんが党を離れることになり、新2区の候補者選びを一気に進められる」と語る。党籍を失う世耕氏は二階氏の後継選びで表立って影響力を行使できなくなり、厳しい処分を受けたことでくら替えの動きも難しくなったと見ているからだ。来年に世耕氏が改選を迎える参院選についても「党が公認候補を出さなければ、世間から『処分は形だけ』と見られてしまう」と指摘し、県連内から対抗馬擁立の声が上がる可能性も示唆した。

 両氏を巡って周囲が争う状況には苦言を呈する声も。ある県幹部は「国への要望で、今後頼りにする人がいなくなる。県のことを思えば県連内で権力争いをしている場合ではないはずだ」と気をもむ。争いから距離を置くベテラン県議も「根本的に合わない2人だったが、不幸なことに争いが表面化してしまった」と指摘する。

 ◇説明なく納得いかず 有権者ら厳しい声

 一方、県内の有権者や野党からは世耕氏に対して厳しい声が上がった。立憲民主党県連代表の山本忠相・和歌山市議は「裏金の使途も分かっていないままで、納得の得られるものではない。世耕さんがそのうち自民党に戻ることも考えられ、今回の処分で一連の問題の責任を取ったとはならない」と指摘した。

 日本維新の会県総支部幹事長の浦平美博県議も「何が問題だったのか何ら説明していない。秘書のせいにしていたが誰が雇ったのか。国民は納得いかないだろう」と批判。新2区に候補者の擁立を決めている共産党の下角力県委員長は「新1区でも参院選でも候補者の擁立を進め、自民党政治と戦わなければならない」と話す。

 田辺市の60代の自営業男性は「真実を何も語っていないのに、離党処分で許されたわけではない。保身が第一で県民や国民をばかにしている。説明できないなら議員辞職をすべきだ」と語気を強めた。新宮市の掃部(かもん)庄吾さん(62)は「政治力学が関わっていることなので、それまでの対応の仕方や処分の軽重は一概にどうこう言えない」とし、「世耕氏、二階氏の功績は認めるが、新しい風を吹かせる政治家が出てくることを祈りたい」と語った。

9483OS5:2024/04/05(金) 11:50:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/25bb486cd7b9ad6b72852e4661790e7d23a87bef
塩谷立氏「まるで生けにえ」「首相も責任を」 離党勧告に弁明書
4/4(木) 16:53配信


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コメント347件


毎日新聞
塩谷立元文部科学相(右)=首相官邸で2024年3月27日午後2時58分、手塚耕一郎撮影

 「まるでスケープゴート(生けにえ)のよう」――。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で4日、党から「離党勧告」を受ける安倍派(清和政策研究会)の塩谷立・元文部科学相が党に提出した弁明書を毎日新聞は入手した。党執行部による処分の決定手法は「独裁的・専制的」で、「到底受け入れることはできない」と明記。党に処分の不服申し立てを行う意向を表明し、処分対象にならなかった岸田文雄首相(党総裁)についても「道義的・政治的責任も問われるべき」だと訴えた。

【写真】毎日新聞が入手した塩谷氏の弁明書

 処分を巡っては、多数の対象者を出した安倍派、二階派(志帥会)を中心に党内で不満が噴出。岸田首相は4日の関係者処分を裏金問題の節目として8日からの国賓待遇による訪米に備える意向だったが、塩谷氏に続いて不服申し立てが続出すれば、対応変更を余儀なくされる可能性がある。

 塩谷氏の政治資金収支報告書の不記載額は234万円にとどまったが、直近まで安倍派の対外的トップ「座長」を務めていたことなどから、安倍派の参院側トップだった世耕弘成・前党参院幹事長(不記載額1542万円)と共に今回最も重い「離党勧告」を受ける。

 これに関し塩谷氏は弁明書で、「不記載に気づけず止められなかった批判は甘んじて受ける」としつつ、不記載を知ったのは「昨年の事件発覚の際」だとし、「還付や不記載を画策したり、主導したりしたことはない」と主張。「まるでスケープゴートのように清和研の一部のみが、確たる基準や責任追及の対象となる行為も明確に示されず、不当に重すぎる処分を受ける」のは「到底受け入れることはできない」とした。

 党の規律規約に規定される弁明の機会すら与えられなかったと主張。「総裁も含む党の少数幹部により不透明かつ不公平なプロセス」で処分が実質的に決まったことは「自由と民主主義に基づく国民政党を標榜(ひょうぼう)するわが党そのものの否定だ」と断罪した。

 その上で、党の審査会を公開で開催し、その調査を踏まえた上で党紀委員会による再度の「審査を申し出る」とした。

 併せて「国民の政治不信はわが党全体に向けられている」とし、「派閥の解消を唱えるだけでは問題の本質を見誤っている」と主張。「党としての責任、さらには清和研と同様、関係者が起訴された総裁派閥を率いてきた岸田総裁の道義的・政治的責任も問われるべき」だと訴えた。

 安倍氏が塩谷氏ら派閥幹部に現金による還付の取りやめを指示した2022年4月の会合を巡り、当時から還付継続を求める声が派内から多く上がっており「安倍会長も参議院選後に改めて検討する考えだったと思う」との新たな見解も付記した。【宮島寛、竹内望】

  ◇  ◇  ◇

9484OS5:2024/04/05(金) 11:51:03
 塩谷氏の弁明書全文は次の通り。

  ◇  ◇  ◇

自由民主党 党紀委員長 逢沢一郎殿

弁明書                            令和6年4月4日    衆議院議員 塩谷 立

 清和政策研究会を巡る問題につき、国民の皆様、党員・党所属議員の皆様に多大なるご迷惑とご心配をお掛けし、民主政治の要諦である国民の信頼を損ねたことは慚愧(ざんき)に堪えず、心よりお詫(わ)び申し上げます。党紀委員会の処分審査に先立ち、弁明の機会を頂けましたことに感謝申し上げ、以下の通り私の弁明を述べさせて頂きます。

1. 事実関係の認識・認定

 事件発覚後、検察の捜査、記者会見、党の聴取、衆議院政治倫理審査会等を通じて、私が認識する限りの事実を正直に申し上げてきました。この言葉に嘘(うそ)偽りはありません。しかしながら野党やマスコミから「虚偽だ。隠している。説明責任を果たしていない」等と正鵠(せいこく)を失する発言がなされています。党には、このような声に惑わされることなく、事実を事実として正確に認定して頂くことが処分の前提だと思います。事実認定につき党がどのようなプロセスを経てどのような結論を出されたのか、当事者には何の説明もないままに、報道によれば私には「離党勧告」という厳罰、さらには清和研の多くの同志達にも重い処分が示されようとしています。処分における公平かつ透明性のある基準・理由は不可欠であり、地元支援者に説明責任を果たすためにも明確な開示を求めます。

2. 自らの関与について

 還付は、派閥のパーティーを利用して所属議員が政治資金を調達する手段として認識していましたが、私自身、不記載については全く関知せず、昨年の事件発覚の際初めて知りました。従って、還付や不記載を画策したり、主導したりしたことはありません。

 令和4年4月に安倍晋三会長より現金による還付は透明性に問題があるとして還付を中止する、との指示がありました。これに対して、パーティー券売上を自らの政治活動費として予定していた議員より還付を希望する声が多く上がり、安倍会長も参議院選後に改めて検討する考えだったと思います。しかし7月に安倍会長が突然逝去され、派内は大変なショックで混乱し、会長はじめ幹部役員体制も整わないまま今後の様々な問題を協議する中で、還付を希望する声に対応して従来通りの還付はやむを得ないとの流れになりました。決して安倍会長の意思をないがしろにしたものではなく、窮余の対応でした。収支報告書への不記載については、4月、8月の打合せ時に全く説明がなく、派として事務的に適切な運用がされているものとばかり思っていました。還付自体は政治団体間の寄附として適法であるとの認識であったことから、私自身、違法あるいは不当な処理をしているとの認識はおよそ有していませんでした。不記載に気付けなかったこと、気付けなかったゆえに不記載を止められなかったことへの批判は甘んじて受け入れます。しかし、不記載に気付きながら放置してきたわけでは決してありません。

 報道によれば、私への処分は清和研のトップだったことも加味されるということですが、私が座長を務めたのは令和5年8月から本年2月1日までの5カ月余りです。令和4年の打合せ時には、私は下村博文先生と共に会長代理に就いていましたが、そもそも、会長代理は、会則に規定された役職ではなく、清和研の運営に関する決定権限がありません。当時の清和研は、会長不在で決定権限を有する者がいなかったことから、複数の幹部で協議して運営を決めていました。ですから、還付への対応の議論に加わった者の責任の有無は措(お)くとしても、議論に加わった他の方と比較して私の責任の方が重いということはありません。

3. 私自身の政治団体への還付・不記載について

 私は、個人パーティーも開催しており、毎年ノルマ達成が精一杯でしたが、コロナ禍でノルマが半減された結果、2018年からの5年間で計234万円の還付を受けました。使途については全額政治活動費として適正に処理されており、領収書を添付した上で収支報告書を訂正しました。

9485OS5:2024/04/05(金) 11:51:20

4. 派閥ぐるみの裏金づくりという誤解

 還付分につき長年不記載の既成事実を重ね、是正できなかったことは猛省しております。しかしながら清和研の運用は、あくまで会員個人の政治活動を支援する趣旨であり、派閥ぐるみで裏金づくりに勤(いそ)しんだり、パーティー券売上を派閥にプールして説明できない支出に使っていた等ということは一切ありません。清和研が組織的に不適切な政治資金を調達していたかのような事実は一切ありません。

5. 党としての政治的・道義的責任について

 この度の件において、最も大事な国民の政治への信頼を損ねたことを深く反省し、私自身も政治的・道義的責任を負うと同時に、国民の政治への信頼回復に真摯(しんし)に取り組んでまいる決意です。

 しかしながら、有権者の負託を受けた議員の政治生命に拘(かか)わる重大な事案であるにも拘わらず、明確で公正な基準による判断がなされているかについては、現段階では否定せざるを得ません。

 平成2年の初当選以来30余年に亘(わた)り地元有権者に支えられ、自民党所属の衆議院議員として、党の理念に共鳴し、誇りと責任を持って党に貢献し、真面目に政治活動に取り組んできた自負があります。それにも拘わらず、まるでスケープゴートのように清和研の一部のみが、確たる基準や責任追及の対象となる行為も明確に示されず、不当に重すぎる処分を受けるのは納得がいかず、到底受け入れることはできません。自由民主党規律規約に規定されている政治倫理審査会における弁明の機会も与えられないまま、総裁も含む党の少数幹部により不透明かつ不公平なプロセスによって処分を実質的に決定することは、党紀委員会を形骸化するものであって、自由と民主主義に基づく国民政党を標榜するわが党そのものの否定であり、このような独裁的・専制的な党運営には断固として抗議するものであります。プロセスの明確化を図る上でも、政治倫理審査会を公開で開催し、その調査を踏まえた上での党紀委員会での公正な審査を申し出る次第です。

 政治資金を巡る問題が噴出する中、国民の政治不信はわが党全体に向けられており、自民党のあり方が問われています。派閥の解消を唱えるだけでは問題の本質を見誤っており、党としての責任、さらには清和研と同様、関係者が起訴された総裁派閥を率いてきた岸田総裁の道義的・政治的責任も問われるべきであります。

 その点を明確にした上で、マスコミや野党におもねることなく、政治とカネを巡る抜本的な課題解決に取り組み、自民党政治のあり方等、本質的な問題に党全体で向き合わなければ、わが党の再生、日本の政治の再生は困難だと言わざるを得ません。総裁はじめ執行部には自由民主党幹部として国民が納得できる判断を示されることを求めるものであります。

9486OS5:2024/04/05(金) 20:06:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f8226481a7ac498c62f37db4221080f807899e4
「麻生vs.武田」自民裏金処分は権力闘争の場に 党内に広がる疑心暗鬼、首相の力不足露呈で決着は程遠く
4/5(金) 18:30配信

西日本新聞
岸田首相

 自民党派閥の裏金事件で、岸田文雄首相が関係議員ら39人に処分を下した。政治生命に直結する処分の内容を巡っては党実力者の因縁が持ち込まれて、もつれにもつれ、権力闘争の場と化した。首相の指導力の欠如が改めて露呈され、自身の処分を見送ったことへの党内の反発も強まった。首相が描いた裏金問題決着には程遠く、世論のさらなる離反も招きかねない。政権の難路は続く。

【関連】「岸田派は不問なのか」強まる首相への処分論 自民派閥裏金問題

 「政治資金規正法改正や政治改革の取り組みを見てもらった上で最終的に国民、党員に判断してもらう」

 4日夜、首相官邸。記者団の取材に応じた首相は、自らは処分対象外となった理由をこう説明した。

 首相にとって処分は窮地を脱する切り札だった。国会で早期の処分方針を打ち出し、厳しい世論を感じ取ると「離党勧告」を含めた厳罰にかじを切った。

 ところが、具体的な処分案の検討は難航した。

 特に二階派事務総長だった武田良太元総務相の扱いに苦心。「党役職停止」の声が多数派となる中、武田氏と福岡県内で覇権争いを繰り広げる麻生太郎副総裁が「事務総長は党員資格停止だ」とより重い処分を主張。麻生氏は首相らとの協議で譲らず、結論は党紀委員会当日まで持ち越された。

 党幹部は「『福岡場所』を『東京場所』に持ち込まないで」と困惑。処分内容を「両論併記」や「白紙」で党紀委に丸投げする案もささやかれていた。最終的に「納得を得られる説明ができるかどうか」(首相側近)を盾に首相が「党役職停止」を決断、麻生氏が受け入れたという。二階派幹部は「ひとえに麻生さんの影響力の低下だ」と息巻いた。

 首相は、後ろ盾だった麻生氏とは派閥解散などを巡り亀裂が生じている。武田氏寄りの裁定で溝が深まるとの見方もあり、麻生派中堅は「誰のおかげで首相になれたと思っているのか」と不快感をあらわにした。

 安倍派幹部に対する処分軽重の根拠は判然とせず、党内には恣意的と疑心暗鬼が広がる。今回最も重い「離党勧告」が科された塩谷立元文部科学相は弁明書で「独裁的、専制的な党運営に断固抗議する」と痛烈な言い回しで首相らを批判。党紀委でも委員から「改めて処分の『線引き』をやり直すべきだ」と異論も出たという。別の委員は「客観性がない。必ず首相に跳ね返ってくる」と強調した。

 岸田派も政治資金収支報告書への不記載で会計責任者が立件された。当時派閥会長だった首相がおとがめなしだったことへの反発は大きく、9月の党総裁選再選や衆院解散戦略にも暗雲が垂れ込めている。

 昨年秋の裏金問題発覚以降、実態解明や今回の処分決定など首相の対応はどれも後手に回り、「内向きの論理」が政治不信を増幅させた。首相の求心力は決定的に低下し、党の統治不全は極まる。ベテランは「自分のことを差し置いて他人に厳しくでは世論も納得しない。岸田さんではもう解散は打てない」と見通した。

西日本新聞

9487OS5:2024/04/07(日) 07:42:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/267a10748f2b2ee443a353eb054bbeab59030dfd
「離婚しづらい社会健全」 自民・谷川議員が発言
4/5(金) 19:04配信

共同通信
 衆院法務委員会で審議中の離婚後共同親権を導入する民法改正案の質疑で5日、自民党の谷川とむ氏が「ドメスティックバイオレンスや虐待がない限り、離婚しづらい社会になる方が健全だ」と述べた。野党から発言を疑問視する声が相次いだ。

 質問者として政府への質疑に立った谷川氏は「離婚して誰も得しない。子どものことを考えれば、離婚しづらい世の中の方がいいと思う」とも語った。

 これに対し、立憲民主党の寺田学氏は夫婦の状況や価値観はさまざまだとし「甚だ強い違和感を持った。離婚することで守られる子どもの利益は多くある」と批判した。

 また、立民は中野英幸法務政務官が審議中に居眠りをしたり、喫煙のために何度も離席したりしていると指摘。中野氏は「行動を正したい。大変申し訳ない」と陳謝した。

9488OS5:2024/04/07(日) 07:54:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/28a78218329267e555ed3572189cba6c20ebda7e
パワハラ疑惑の長谷川岳参院議員「表現方法に無自覚」 辞職は否定
4/6(土) 15:08配信

毎日新聞
道職員や札幌市職員へのパワーハラスメント疑惑について「表現方法に無自覚だったと反省している」と述べる長谷川岳参院議員=札幌市中央区で2024年4月6日午前11時16分、石川勝義撮影

 長谷川岳参院議員(北海道選挙区)の言動を複数の道幹部職員が威圧的に受け止めていた問題で、長谷川氏は6日、札幌市内で報道陣の取材に応じ、「表現方法に関して本当に無自覚だったと心から反省している。時代に合わない言動は最優先で変えていく」と述べた。パワーハラスメントに該当するかについては明言を避け、議員辞職は否定した。

【図でチェック】パワハラに当てはまる行動とは?

 長谷川氏の言動を巡っては、週刊誌が札幌市職員らへのパワハラ疑惑を報じ、道が幹部職員に聞き取り調査を実施。鈴木直道知事は5日、「威圧的に受け止めた職員が複数おり、長谷川参院議員に改めるように申し入れた」と明らかにしていた。

 自身の言動がパワハラに該当すると思うかという報道陣の質問に対し、長谷川氏は「無自覚だったので、具体的な部分や表現は私も存じ上げていない。極めて強い表現だったことは認識している」と述べた。「ストレートに発言すること」を自らの取りえだと考えていたといい、「反面、ストレート過ぎることがあったのではないかと十分に反省している」と語った。

 語気が強まった理由については「地域の課題を解決する時に、もたついているとか、うまく調整できれば解決できると思うことに、表現が入ったと思う」と話した。

 道の調査では、長谷川氏の東京事務所などに2023年度に20回以上出張した幹部職員がいたことも明らかになっている。長谷川氏はメールやウェブ会議も活用しているとし、各省庁との打ち合わせが必要な場合に来てもらうのが原則だと説明。「『これが気にくわないから来てください』ということは合理的ではないからしない」と述べた。【石川勝義】

9489OS5:2024/04/08(月) 20:28:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/2c0ae5f51660072ab1bde671dd9230e900dc8fd9
岸田首相、留守政権に不安残す 処分の火種抱えて1週間訪米
4/8(月) 19:59配信
岸田文雄首相(自民党総裁)は8日、派閥の政治資金パーティー収入不記載事件の関係議員らへの処分を巡り党の内外に火種を残したまま、米国に出発した。政権の命運を握る衆院3補欠選挙(16日告示、28日投開票)直前の1週間の国内留守中、政権運営に不安を残す。

首相は出発前、記者団に「日米関係が一層盤石なものだと確認したい」と外交に集中する姿勢を強調した。党幹部の一人は「不在中に裏(水面下)でいろいろ動きが出るだろう」と警戒した。

自民は4日、安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)の議員ら39人の処分を決定した。事件に「けじめ」(首相)を付けた上で、訪米で局面を打開したい考えだったが、狙いとは裏腹に混乱が続いている。

安倍派議員からは「厳しすぎる」「処分の根拠が分からない」と不満が相次いだ。離党勧告を受けた塩谷立元文部科学相は「政治不信を招いた党全体の責任だと言っており、総裁の責任はある」と首相に矛先を向けた。野党も処分は不十分だと批判している。

処分を決める過程で党のガバナンス(統治)が乱れた。決定2日前、麻生太郎副総裁が敵対関係にある二階派事務総長の武田良太元総務相を党員資格停止にするよう要求。幹部の大半は「安倍派より悪質性が低い」として党役職停止を主張し、執行部内の対立が表面化した。

首相自ら調整に奔走する姿に「みっともない」(幹部)との声が漏れた。最終的に麻生氏の要求は受け入れられず、政権発足以来首相の最大の後ろ盾だった麻生氏の反感を買う結果になった。

首相と茂木敏充幹事長の溝は深い。事件の関係議員への聞き取りや処分を巡り、茂木氏の代わりに森山裕総務会長が調整する場面が目立った。政権運営の要だった岸田、麻生、茂木3氏の協力関係は崩壊した状況で、首相と距離を置く武田氏は政権中枢から外れた萩生田光一前政調会長、加藤勝信元官房長官、菅義偉前首相らと連携する動きを見せている。政局は流動化している。

首相帰国後の衆院3補選のうち、自民は2補選で独自候補擁立を断念した。唯一候補を立てた島根1区で敗北すれば「岸田おろし」が強まりかねない状況で、官邸にも警戒感が広がっている。(田中一世)

9490OS5:2024/04/10(水) 08:04:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/2577a999c74533488a6c8e7b65a0d36fdcf8698c
塩谷立氏「これが最後の出席になるだろう」自民の会議で発言 離党覚悟の発言か
4/9(火) 23:26配信


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静岡朝日テレビ
塩谷立氏

 派閥のキックバック問題で、安倍派の座長を務め自民党から離党勧告を受けている塩谷立衆院議員が9日、都内で開かれた自民党の静岡県選出国会議員による会議に出席した。会議は非公開で行われ、主に静岡県知事選の候補者選定について協議、情報を共有したが、塩谷衆院議員は冒頭、「出席の皆様、国民の皆様に大変なご迷惑をかけた」と謝罪、そして「おそらくこれが最後の(静岡県選出の自民の国会議員としての)出席になるだろう」と、離党をほのめかす発言していたことがわかった。

 塩谷議員は4月4日、自民党の党紀委員会から2番目に重い離党勧告を受けているが、これを不服として再審査請求を検討している。会議後に塩谷衆院議員は再審査請求について「今週中に判断する。今週いっぱいが期限なので」と答えるにとどめたが、離党もやむなしと覚悟を決めている様子が明らかになった。

9491OS5:2024/04/11(木) 00:53:34
政権交代選挙も15年前の話か・・・
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/1980
杉村太蔵氏が公認“落選” 北海道1区自民支部・長谷川氏を擁立

https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202404100000384.html
杉村太蔵氏が「因縁」長谷川岳氏への思い吐露「本当にくやしかった」「あ、終わったなと思った」
[2024年4月10日12時2分]
元衆院議員の実業家、杉村太蔵氏(44)は10日、テレビ朝日系「大下容子ワイド!スクランブル」(月〜金曜午前10時25分)に出演し、国会議員時代に公認争いをしたことがある自民党の長谷川岳参院議員(53)に、北海道庁職員らへの威圧的な発言があったと指摘されている問題について、言及した。

杉村氏は2005年衆院選に自民党から比例代表に出馬し初当選。2009年衆院選では出身の北海道の北海道1区からの出馬と自民党公認を目指していたが、党道連は長谷川氏を公認候補に選び、杉村氏は不出馬となった経緯がある。長谷川氏は杉村氏にとって「因縁」の相手でもある。

杉村氏は、長谷川氏の問題が報じられる中で、かつて長谷川氏と公認争いをしたことを振られると、思わず「なつかしい…」とつぶやき「もう20年近く前に、北海道1区の公認争いをしたことがあるんです。今でも覚えていますが、宿舎に朝方、地元の新聞のファクスが届いて『北海道1区、長谷川氏擁立論』とあったのを見た瞬間、あ、終わったなと思いましたけどね」と、笑いながら振り返った。

この時は最終的に杉村氏が出馬を辞退し、長谷川氏が北海道1区の党公認となった経緯がある。杉村氏は「僕が辞退を表明した後、長谷川さんと食事をしたんです」と明かし「その時『長谷川さんの擁立論が出たとき、僕でも杉村太蔵より、YOSAKOIソーラン祭り創設者の方(長谷川氏)がいいと思います。頑張ってください』と言った記憶があります」としつつ「あの時は本当に、くやしかった」と、本音も漏らした。

その上で「くやしかったんですけど、まさかその後、こんな素晴らしい人生が待っているとは思っていなかった。こうしてテレビで使っていただけるようになって。何が起きるか分かりませんね」と、今では実業家やコメンテーターとして大活躍している自身について、謙遜まじりに語った。これに、司会の大下容子アナは「努力のたまものです」と、フォローしていた。

長谷川氏は2009年衆院選は落選し、翌2010年参院選北海道選挙区で初当選し国会議員になった。

9492OS5:2024/04/11(木) 19:33:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/c48b08f2338b3c8988dad1fb6e317d29b94b1c42
<独自>自民党の茂木派が解散を検討 17日に緊急会合、政治団体を取り下げへ
4/11(木) 17:30配信

産経新聞
自民党茂木派の茂木敏充・党幹事長(岩崎叶汰撮影)

自民党茂木派(平成研究会)は、総務省への政治団体の届け出を取り下げ、派閥を解散する方向で検討に入った。17日に緊急会合を開き、同派会長の茂木敏充・党幹事長が今後の方向性を説明する見通しだ。

【図で解説】自民党党紀委員会の処分一覧

派閥パーティー収入不記載事件を受け、自民6派閥のうち麻生派(志公会)をのぞく5派閥が政治団体を解散することになる。

茂木派執行部は当初、政策集団としての団体存続を模索した。ただ、小渕優子選対委員長、関口昌一参院議員会長ら8人が1月に退会。その後、佐藤信秋参院議員も辞め、所属議員は53人から44人に減った。他派閥の解散表明も相次ぐ中、1月の同派の意見交換会では「いったん更地に戻すべきだ」などと解散論が相次いだ。3月の幹部協議でも、政治団体を解散した方が国民にわかりやすいとの主張が大半だったという。解散した上で将来的な再結成を望む声も根強い。

茂木氏は第3勢力の同派を足掛かりに次期党総裁を目指す構えだったが戦略の練り直しを迫られる。

平成研究会は昭和62年に竹下登元首相が「経世会」として創設した。一時は最大派閥として政界の主導権を握り、竹下氏、橋本龍太郎氏、小渕恵三氏の3首相を輩出した。

派閥のあり方を巡っては、自民は3月の運営指針「ガバナンスコード」改訂で、資金や人事の機能を持つ「旧来の派閥」を禁止した一方、政治団体の取り下げには踏み込まず、「政策集団」の名目で存続を容認した。安倍派(清和政策研究会)、岸田派(宏池会)、二階派(志帥会)、森山派(近未来政治研究会)が1月までに解散する方針を決め、残る麻生派と茂木派の対応が焦点になっている。

9493OS5:2024/04/15(月) 12:50:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/e67cdc9ad69462b3e4db0f512f651a695ca88c8d
裏金問題で萩生田光一議員だけ“大甘処分”に旧安倍派から批判殺到 派内で囁かれている「森と岸田」の身勝手な思惑
4/15(月) 11:12配信


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デイリー新潮
“減刑”が実施された萩生田氏だが、有権者からは厳しい視線が注がれている

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、党の政調会長を務めた萩生田光一氏に批判が集まっている。朝日新聞は4月5日の朝刊に「処分『市民感覚とズレ』 自民裏金、有権者厳しい目」との記事を掲載。萩生田氏に対する有権者の厳しい声を伝えた。

【写真を見る】「娘は人気インフルエンサー」だった 裏金問題で逮捕された池田佳隆議員

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 有権者が萩生田氏の何に怒っているのかをお伝えする前に、裏金事件における萩生田氏の問題点を改めて確認しておこう。

 萩生田氏は自民党安倍派の「5人衆」の1人という重職を担い、派閥からのキックバック──ここでは政治資金収支報告書の不記載額──は2018年からの5年間で2700万円を超えた。額の多さに誰もが驚いたが、実際に党内で3番目という巨額の裏金だったのだ。

 自民党は4日、国会議員39人に対する処分を発表した。ところが、岸田派の元会計責任者が立件されているにもかかわらず、岸田文雄首相は“無罪放免”となった。この時点で多くの有権者が強い反発を示した。

 さらに萩生田氏に対する党の処分は、8段階のうち軽いほうから3番目という「党の役職停止(1年)」だった。「これでは実質的に処分なしだ」との批判が自民党の国会議員からも殺到したが、それも当然だろう。

 他の議員に対する処分と比較してみよう。党則の処分では2番目、今回の処分の中では最も重い「除名」となった塩谷立氏の不記載額は234万円。西村康稔氏は3番目の「党員資格停止(1年)」だったが、不記載額は100万円だった。

 萩生田氏は2700万円と裏金の額が突出しているにもかかわらず、処分は極めて軽い。これが不可解であることは言うまでもないだろう。

八王子市民の怒り
 冒頭で紹介した朝日新聞の記事に戻ると、萩生田氏の地元である東京・八王子市で有権者に取材。これまで萩生田氏に投票してきたという建築作業員の男性が応じ、処分について「軽すぎる。本当は議員を辞めるべきだ」と不満を述べた。

 物価高や光熱費の高騰を受け、作業員の男性は外食や酒を減らすなど、出費を切り詰めてきたという。一方、萩生田氏は多額の裏金を作っていた。男性は「自分は好き勝手に金を動かしていたなんて、支持者への裏切りだ」と怒り心頭だ。

 萩生田氏だけ“減刑”が実施されたことについて、理解を示す政府関係者もいる。萩生田氏は「安倍派5人衆」の1人に数えられる実力者だ。しかし、裏金作りの実態を把握していた可能性の高い、安倍派の事務総長に就任したことはない。

 また安倍派は、一度はキックバックのシステムを停めた。それが22年8月など派の幹部が集まり、裏金システムの復活について話し合っている。この場に萩生田氏は出席していないことになっている。

 ただし、以上の2点だけでは、萩生田氏の処分が甘い理由の説明にはならないという。なぜ萩生田氏だけ“えこひいき”されたのか、旧安倍派の議員が言う。

9494OS5:2024/04/15(月) 12:50:17

比例復活の問題
「旧安倍派内でも、今回の処分は軽すぎる、おかしいという声が出ています。萩生田さんは2003年に初めて立候補して以来、6回の当選回数を誇ります。ところが、民主党政権が誕生した2009年の総選挙では比例復活もできず落選しました。これに懲り、萩生田さんは旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との関係を深めるなど、なりふり構わず“基礎票”作りに励んだのです」

 自民党の処分を重さの順に並べると、【1】除名、【2】離党勧告、【3】党員資格停止、【4】選挙での非公認──となるが、この4つは選挙の際に党の公認が得られない。無所属で立候補することになる。

「自民党の公認候補でなければ、連立を組む公明党における最大の支持母体である創価学会の信者も表立って応援ができません。さらに最も重要なのが、比例区の重複立候補が不可能になるということです。小選挙区制で落選してしまうと、どれだけ接戦で惜敗率が高くとも、敗者復活は叶いません」(同・議員)

 自公の公的支援が受けられないため、基礎票が減ってしまう。しかも小選挙区で落選すれば一巻の終わりという“背水の陣”で選挙を戦う必要があるというわけだ。

岸田首相の大罪
「選挙に強いことで有名な世耕弘成さんなら、公認を得られなくとも勝てるかもしれません。ところが、萩生田さんは選挙に強いタイプではないのです。つまり萩生田さんの処分は『処分したように見えても、実は次の選挙でも勝てる可能性を残した』という、少なくとも自民党にとっては絶妙なバランスの上に立ったものなのです」(同・議員)

 こんな“えこひいき”が、なぜまかり通ったのか。

「旧安倍派議員は、『森喜朗さんが萩生田さんを守るため、岸田さんに処分を軽くするよう頼んだ』と理解しています。森さんは今でも、萩生田さんが中心になって旧安倍派のメンバーをまとめてくれると期待しているのです。しかし、旧安倍派の議員は『勝手に決めないでほしい』、『森さんに特別扱いされた結果、有権者の信頼を失ってしまった。萩生田だけは許せない』などと反発する声が出ています」(同・議員)

 一方、岸田首相も萩生田氏の軽い処分には積極的だったという。

「岸田さんは裏金事件の抜本的な再発防止ではなく、政権維持を最優先にしているのでしょう。あまり報じられてはいませんが、岸田さんと萩生田さんは非常に関係がいい。岸田さんとすれば、自民党総裁の再選を目指すにあたって、萩生田さんに旧安倍派議員をまとめてもらいたいと考えているようです。ここで萩生田さんに恩を売っておくことは決して悪くないということです」(同・議員)

デイリー新潮編集部

新潮社

9495OS5:2024/04/16(火) 23:04:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/79f1dc2656e32e4a9197d368c362edbafd9f459f
野田聖子氏「政治利用に落胆」 共同親権の改正法案に賛成せず
4/16(火) 20:50配信

毎日新聞
野田聖子衆院議員

 自民党の野田聖子元総務相は16日、離婚後の共同親権を導入する民法改正案の衆院本会議の起立採決で、党会派の方針に反して、賛成しなかった。野田氏は本会議後、記者団に改正案について「中立の立場」と、したうえで「改正案を巡り政党間のケンカみたいになっているのを聞いて、子どものための法律だったはずが、これでは賛成しかねるという思いにかられた」と話した。

 また、事務所を通じて「本来こども最優先の民法改正であるが、こども基本法の重要施策である『こどもの声を聴く』がなかったので懸念していた。本会議における野党の討論を聞き、修正案の手続きにおいて政党の政治利用と感じる発言があり落胆した。参議院でより深く、真にこどもたちの立場に立った議論をしてほしい」とのコメントを発表した。【田中裕之】

9496OS5:2024/04/16(火) 23:14:18
https://mainichi.jp/articles/20240413/k00/00m/010/067000c
自民・茂木氏、派閥ゆかりの沖縄行脚 総裁選にらみとの臆測も
政治

速報

国政選挙
毎日新聞
2024/4/13 17:29(最終更新 4/15 20:18)

 自民党の茂木敏充幹事長が13日、沖縄県内を行脚し、集会を開いた。派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて党員らの意見を聞く「政治刷新車座対話」のためだが、それだけにとどまらない。沖縄は茂木派(平成研究会)と縁が深い地であり、6月には県議選を控える。将来首相を目指す意欲を示す茂木氏にとって、足場固めの一環でもありそうだ。

 茂木氏は浦添市内で県議選の候補予定者や支持者ら約10人を前に、裏金事件について陳謝した上で「自民が置かれている環境は大変厳しい。逆境の時こそ強い意志と結束力が試される」と語った。党の信頼の回復に努めると強調するとともに、県議会での過半数奪還に向けて結束を呼び掛けた。

 茂木派の源流は、1972年に沖縄返還を実…

9497OS5:2024/04/17(水) 22:57:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5e7e0befb734fb338b1c9184112d23227b2d7ff
自民・茂木派が政治団体の取り下げを決定 党内6派閥のうち5派閥が解散
4/17(水) 18:22配信

産経新聞
茂木敏充氏

自民党の茂木敏充幹事長が率いる茂木派(平成研究会)は17日の会合で、総務省への政治団体届け出を取り下げることを決めた。派閥パーティー収入不記載事件を受け、これで自民6派閥のうち麻生派(志公会)を除く5派閥が解散することになった。茂木派事務所の解約も決めたが、メンバーとの勉強会などは定期的に開く方針だ。


会合後、茂木氏は記者団に「党が厳しい状況の中、お互いに助け合いながら(派閥ではない枠組みを)運営していければと思う」と語った。平成研究会という名称については「変えるとも変えないとも決めていない」と述べた。

茂木氏は当初、茂木派を基盤に次期自民総裁を目指す構えだった。1月の会合では不記載事件を受けた党改革の中間報告を踏まえ「カネと人事」を切り離した政策集団への移行を決めたが、政治団体としての解散は保留していた。

ただ、小渕優子選対委員長や関口昌一参院議員会長ら有力者の退会が相次ぎ、所属議員は53人から44人に減少。残ったメンバーからも「有権者に説明しにくい」といった声が上がっていた。


https://news.yahoo.co.jp/articles/ac4a11169e596fb20bfe0c013e32604047fc403f
茂木派、政治団体の届け出を取り下げへ 政策集団として存続方針
4/17(水) 17:23配信

毎日新聞
自民党茂木派の平成研究会意見交換会に臨む茂木敏充幹事長=同党本部で2024年4月17日午後4時、平田明浩撮影

 自民党茂木派(平成研究会、44人)は17日、党本部で会合を開き、政治団体としての届け出を取り下げる方針を決めた。岸田文雄首相(党総裁)が派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて打ち出した派閥解消を踏まえた対応。これにより自民6派閥のうち麻生派(志公会)を除く5派閥が政治団体を解消することになる。


 派閥は長らく政治資金の受け皿などとして機能してきた。政治団体でなくなるとこうした機能を実質的に失うとみられている。安倍派(清和政策研究会)や岸田派(宏池会)、二階派(志帥会)、森山派(近未来政治研究会)は派閥自体の解消を決めているが、茂木派は「政策集団」としての活動は続ける方針だ。

 会長の茂木敏充幹事長が会合で総務省への政治団体届け出を取り下げる方針を表明。異論は出なかったという。会合後、茂木氏が記者団に明らかにした。

 茂木氏は記者団に「今後は内外の課題解決に向け、仲間が問題意識や政策の方向性を共有できる楽しいグループを目指していきたい」と語った。

 自民は岸田首相の派閥解消表明に基づき1月、派閥を「金と人事から完全に決別」させて、政策集団などに移行させるという「中間とりまとめ」を発表した。茂木氏は今回の方針表明について、中間とりまとめに基づく対応だと説明した。

 茂木派は佐藤栄作元首相による佐藤派が源流。田中角栄元首相が率いた田中派時代には所属議員が140人を超え、党内最大派閥として強い政治力を発揮した。2021年11月から茂木氏が会長を務めている。

 裏金事件で茂木派関係者は立件されなかったが、他派閥の解散方針決定を受け、「国民に分かりやすいよう一旦、政治団体の届け出を取り消すべきだ」との意見が派内から相次いでいた。【竹内望、加藤明子】

9498OS5:2024/04/23(火) 11:15:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/c766e833dddcb8016b1acf87b52ad9ff11e20f59
岸田首相とすでに犬猿の仲「茂木幹事長」がそれでも自ら辞めない理由
4/23(火) 6:00配信
デイリー新潮
いつクビにしてもよい対象に
茂木幹事長

 4月28日投開票の衆院3補選で与党側は2選挙区で不戦敗が確定し、残りの選挙区での敗北の可能性も高まってきている。低支持率にあえぐ岸田文雄首相(自民党総裁)がさらに追い詰められることは必至だが、一方で選挙の総責任者である茂木敏充幹事長もまた同様に針のむしろに座る思いなのかもしれない。


 次の宰相を目指す茂木氏の身の振り方を展望してみた。

「岸田首相には、茂木氏が自身のために汗をかいてくれているという認識はすでにないようです。派閥も首相自ら解消を宣言しましたし、配慮する必要もありませんから、いつクビにしてもよい対象になっているようにみています。タイミングを見計らっているというところも当然あるでしょう」

 と、政治部デスク。

「首相は補選での惨敗は不可避と捉えているはずです。さらに9月の自民党総裁選での再選どころか出馬さえおぼつかないことも踏まえ、それまでの間に政権を維持する方策を練っており、その1つが6月の通常国会会期末での解散です」(同)

茂木氏に代わって人気のある人物を
 内閣支持率が低迷を続ける中での解散は野党にとって朗報でしかなく、それで政権を維持できる方策がそう簡単に見つかるとも思えないが……。

「首相はまったく諦めておらず、何らかの手を打ってくる可能性が取り沙汰されています。茂木氏に代わって国民的に人気のある人物を幹事長に据え、選挙の顔として全国を回ってもらうというような考えも想定できますが、それもまた国民に見透かされそうですよね(笑)」(同)

 その一方で、茂木氏の身の振り方も注目されている。

「総裁のもとで幹事長を続けている限り一蓮托生(いちれんたくしょう)です。岸田首相との関係が良好で政権基盤が安定している場合は禅譲もあり得るのですが、現状は真逆。次の首相を目指すなら、首相とたもとをわかって来るべき時に備えるというのがあるべき姿と思われます。ただし、茂木氏が補選での不手際の責任を取って総裁に辞表を出すということは考えにくいですね」(同)

 どういった理由なのか。

幹事長職の魅力
「幹事長職の魅力に尽きると思います。幹事長であれば人が集まるし、裏金問題があったとはいえそんなこととは無関係にお金をふんだんに使えますし、それを背景に各方面ににらみをきかせることもできる。当然、幹事長でなくなればそういったことはできなくなります。在職し続けることとのメリット・デメリットを自分なりに考えているのでしょう」(同)

 しばしば報じられる通り、茂木氏は永田町での人望が薄く、自ら率いていた茂木派すら掌握できないままだったとされる。さらに世論調査でも「次の首相」としての人気の低さは明らかだ。

「ポストを失えば、これまで以上に求心力を低下させる可能性もあり、茂木氏が首相に辞表を叩きつけるというのはなかなか考えにくいですね」(同)

 実のところ、さほど打つ手も打開策も無いという点では首相も茂木氏も似たようなもの。首相にどこかで切られるか、首相が沈めばそれと共に……ということになりそうだ。

デイリー新潮編集部

新潮社

9499OS5:2024/04/24(水) 11:47:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef5fd0bb57d0871ebc600c6b01db932d7e79c7af
ここへ来て始まった「まさかの岸田独裁」...総理が重用する「5人の自民党議員」の名前
4/16(火) 7:04配信
 最終的には国民と党員に判断してもらう─自身の処分がない理由を問われて、こう豪語した岸田文雄。支持率が超低空飛行を続けるなか、往生際の悪い総理の姿に、ついに身内も愛想を尽かした。

メモを取りながら聞いているフリ
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 「国民の怒りは沸点に達している」「倫理観が欠如しているのではないか」

 今般の裏金事件には、投票用紙に自民党の候補者名しか書いたことがない保守王国の支持者も怒りの声をあげる。

 そこで首相の岸田文雄は「俺が行って有権者と話す」と豪語し、「車座対話」なる地方行脚を決めた。その手始めに4月6日、熊本市を訪れ、裏金問題を陳謝したのだ。

 出席者から先のような厳しい意見が飛ぶと、岸田は沈痛な面持ちで、手持ちのA6サイズのノートにメモを走らせた。だがこの男、本当に反省しているはずもない。

 「裏金問題が思った以上に尾を引いてしまったので、『国民の厳しい意見も、真摯に受け止める首相』を演出するために、全国を回ることにした。要はパフォーマンスですよ」(全国紙政治部記者)

 「岸田ノート」は、人の話を聞いているフリをするのには絶好の小道具だ。

「陰陽師」となった岸田文雄
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 だが岸田とて、そのためだけにノートを持ち歩いているわけではあるまい。決して他人には見せないその中身には、政権運営のための重要事項も記されている。そしていま、岸田が書きつける「重要人物リスト」には、5人の名前が並んでいる。

 〈麻生太郎、森山裕、小渕優子、武田良太、萩生田光一〉

 「5」は古来より魔を退ける特別な数字と言われてきた。平安時代の「陰陽師」安倍晴明も「五芒星」を紋として用いた。安倍晴明は占いや呪術を駆使して権謀術数を巡らし、権力をほしいままにしたという。

 かつては煮えきらない言動で「検討使」と笑われた岸田だが、それで懲りたのか、このところは誰にも内心を明かさなくなった。何を考えているのかわからない―まるで陰陽師のように周囲を煙にまくことこそ、政権に居座るための要諦だと気付いたのだ。

岸田が敷いた独裁体制
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 岸田が掲げる「自民党五芒星」の意味を、前出の政治部記者が解説する。

 「岸田さんは一切根回しせずに派閥解消を打ち出したことで、麻生さんと一時険悪になったと言われていますが、今は関係を修復しています。今回の裏金処分でも事前に麻生さんにお伺いを立てた。

 その一方で、以前のように麻生さんベッタリにならないよう、非主流派とも気脈を通じる森山さんも裏金問題の対応で重用しました。最近は、茂木派を離脱した小渕さんとも選挙の相談を密にしています。

 さらに裏金処分で、二階派と安倍派の『若頭』だった武田さんと萩生田さんは軽い処分で済ませて恩を売りました。彼らは主要派閥の中心にいた面々で、この5人を押さえれば自民党を押さえられると踏んだわけです」

 岸田は裏金処分を利用して、二階俊博や森喜朗といった旧派閥の長老たちの影響を排除し、首相が党の全権を握れる直接支配体制を敷いたのだ。

 後編記事『「メール一本で部下たちをクビ」「自分だけ処分ナシに国民もドン引き」...裏ガネ処分を大失敗した「岸田総理の終わり」とついに始まった「菅・二階の逆襲」』に続く。

 「週刊現代」2024年4月20日号より

週刊現代

9500OS5:2024/04/25(木) 08:03:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3f3c773ef52bce61cb5a01dc17df95c155e1f1b
「連座制」与野党の溝鮮明に 政活費、消極自民に公明不満 政治改革
4/25(木) 7:07配信

自民党の派閥裏金事件を受けた政治資金規正法改正で、「連座制」導入を巡る与野党間の溝が鮮明になってきた。

 自民、公明両党は24日、政治資金収支報告書に国会議員の「確認書」添付を義務付ける方向で一致したが、野党からは実効性への疑義が噴出。使途公開が不要な政策活動費の見直しなどでは、自民党の消極的な姿勢に公明党からも不満がにじむ。

 「議員本人の責任も明らかにする観点から法改正の考え方を取りまとめた」。岸田文雄首相は24日の参院予算委員会で、自民案の「連座制」をこう説明した。

 公職選挙法の連座制は、秘書や親族らが選挙違反で罰金や禁錮以上の刑が確定すれば、候補者の当選も無効となる。これを規正法にそのまま持ち込むことには、与野党双方で慎重論が根強い。

 自民案は、会計責任者が処罰された場合、十分チェックしないまま確認書を作成した議員も、公民権停止の対象とするもの。同日の与党協議では、この仕組みについて、公明党も「基本的に同じ構成、発想だ」と歩調を合わせた。

 これに対し、参院予算委で立憲民主党の蓮舫氏は、自民案が会計責任者の処罰を前提としている点を問題視。裏金事件で会計責任者の処罰がごく少数にとどまったことを挙げ、「『なんちゃって連座』はやめないか」と迫った。日本維新の会の片山大介氏も「本当に(議員の)責任が問われにくい」と同調。首相は「公選法の連座と、報告書不記載の責任厳格化は、性格が異なる」と釈明したが、与野党間の温度差は明らかだ。

 一方、自公両党は規正法改正の議論を5月の大型連休明けに持ち越すことを決定。表向きは「丁寧な議論」を理由に挙げるが、自民案が政策活動費の使途公開や、政治資金パーティー収入の公開基準見直しに後ろ向きだったことに、公明党幹部は「厳しい国民感情を全く理解していない」といら立ちをあらわにしており、難航必至のテーマを先送りしたのが実態だ。

 参院予算委では、共産党の小池晃書記局長が「自民以外は政策活動費の見直しを言っている」と指摘し、企業・団体献金の廃止も重ねて主張。首をひねるようなしぐさを繰り返す首相を「そもそも真相解明に背を向け、まともな改革案が出せるわけない」と断じた。

9501OS5:2024/04/25(木) 17:44:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/6b719ac91897904ca03f74605fa863ba41fd5504
「記憶にございます」に「流行語大賞」の声…“パパ活”辞任でも宮沢博行議員の潔さに一定の評価
4/25(木) 16:26配信
 「パパ活」疑惑を含む不倫問題を報じられ、25日の衆議院本会議で辞職が許可された宮沢博行衆院議員(49=比例東海ブロック、自民党離党)に対し、SNS上では同日、批判や追及の声とともに、宮沢氏が潔く疑惑を認めたことについても多くの声があがった。

 宮澤氏は24日、「パパ活」疑惑を追及する取材に対し「大変申し訳ございません。記憶にございます」と回答。政治家のスキャンダル回答として定型化し映画のタイトルにまでなった「記憶にございません」の対極の言葉となった。

 メディア出演でも知られる政策アナリスト石川和男氏はX(旧ツイッター)で「【流行語大賞候補】『記憶にございます』」と、この発言を紹介。SNS上では他にも「早くも流行語大賞ノミネート作品現る」との声があった他、「潔さは買う」「『記憶にございます』って答えた政治家、初めて見たかも」「素直なことは評価するよ」「なぜか好感度を高くさせる」などと、スキャンダル発覚直後ながら評価する声も見られた。また、「この幕の下ろし方、炎上対策として一定の評価がされそう」と、危機管理の視点から指摘する意見もあった。

 一方で宮沢氏は、23日「一身上の都合」を理由に突如、議員辞職願を提出。自民党にも離党届を提出し、24日に受理された。25日の本会議には出席せず、文春報道の女性問題について何も説明しないまま国会を去る形になり、辞職が許可された瞬間、本会議場の野党席からは「説明しろ!」などの怒号が飛んだ。

 宮沢氏は昨年12月、安倍派のパーティーをめぐる政治資金問題をめぐり、派閥からキックバック分について政治資金収支報告書に記載しないように指示を受けていたことや、不記載について口止めされていることを報道陣に暴露。「(派閥から)『しゃべるな、しゃべるな』と。これですよ」と、派閥側による口止めにあっていることも述べていた。

 年末の風物詩でもある「現代用語の基礎知識選 2023ユーキャン新語・流行語大賞」は毎年12月上旬に年間大賞を発表。過去には「毒まんじゅう」(03年)「忖度」(17年)など、ネガティブイメージにもとれる政治関連用語が年間大賞になったこともある。

9502OS5:2024/04/29(月) 00:20:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/2fade3a92a89c0bb174e67f42b106a0382f9cf37
自民内で「岸田おろし」気配薄く 有力な代役不在
4/28(日) 20:55配信


産経新聞
演説に集まった人々に手を振る岸田文雄首相(右)=21日午後、松江市(恵守乾撮影)

自民党が28日投開票の衆院3補欠選挙で島根1区を落とし、不戦敗を含め全敗が確実になったことで、党内で「岸田文雄首相(自民総裁)では選挙の顔にならない」との声が強まりそうだ。とはいえ有力なポスト岸田候補も不在で、「岸田降ろし」の動きがすぐに本格化する気配は薄い。


自民が過去1度も議席を失ったことのない島根1区で敗れるという状況は、派閥パーティー収入不記載事件による逆風の強さを再認識させた。しかし自民執行部の一人は28日、「初めから厳しい戦いだとわかっていた。首相はやめろという話にはならない」との見通しを語った。

内閣支持率が低迷する中、補選の結果を待つまでもなく「6月23日までの今国会会期中の衆院解散」を主張する政権幹部はいない。

複数の自民幹部や議員が「解散しなくても総裁選の勝機はある」との認識を首相や首相周辺に伝えている。幹部の一人は「岸田首相の他にいない」と語る。

首相に対抗する「非主流派」のキーパーソンは菅義偉前首相だ。

前回総裁選で2位になった河野太郎デジタル相を支援した。しかし派閥解消論者の菅氏は今、麻生派に所属し続ける河野氏に不満を持っているとされる。河野氏自身、政府のエネルギー関連会議の資料に中国国営企業のロゴの透かしが入っていた問題で失速した。

菅氏周辺では小泉進次郎元環境相、加藤勝信元官房長官らの名前が候補に浮上するが、具体的な動きは見せていない。

前回3位の高市早苗経済安全保障担当相も後ろ盾の安倍晋三元首相が死去し、厳しくなった。

非主流派の有力議員は「首相を引きずりおろすような足の引っ張り合いは党全体にマイナスだ。9月まで待って総裁選で堂々と戦えばいい」と語る。解散は総裁選後との観測が強まる中、「今動く必要はない」とのムードが漂っている。(田中一世)

9503OS5:2024/04/29(月) 19:33:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/0e2b47fca4b2e472c7c66fd6e23dcc78837f2aa3
「羽交い締めにしてでも止める」3補選全敗の自民に渦巻く解散封印論 世論も党内も"岸田離れ"
4/29(月) 11:11配信

西日本新聞
岸田首相

 衆院3補欠選挙で自民党が唯一戦った島根を落とし、自民離れの民意が明確になった。全敗に終わった岸田文雄首相の求心力低下は必至で、早期の衆院解散・総選挙は困難な情勢だ。岸田氏が意欲を示す首相続投も一層厳しさを増す。

 裏金事件などへの国民の政治不信は根深く、保守王国・島根が陥落した。首相周辺からは「安倍派の裏金問題で足を引っ張られた」と恨み節が漏れる。選挙結果は派閥解散も一定程度影響した。多額の資金や議員らの応援といった従来の派閥型選挙が封じられた形で、自民の今後の選挙戦略に根本的な課題を残した。

 総裁選前に衆院を解散し総選挙で勝利して総裁再選を果たす-。首相は続投シナリオを描いてきたが最側近の木原誠二幹事長代理ですら「政権交代が起こってもおかしくない状況」と公言するほど党勢は悪化の一途。首相は解散カードを切らずに総裁選に臨む選択肢も視野に入れ始めている。

 首相にとって救いは衆目の一致する「ポスト岸田」がいないこと。自ら主導した派閥解散により総裁選の戦い方も変わる可能性がある。党内にくすぶる「岸田降ろし」はすぐには発展しないというのが大方の見方だが「岸田首相のままでは選挙は勝てない」(閣僚経験者)と危機感は広がる。

 一方で賃上げや6月の定額減税を起爆剤に支持率を回復させ「引きずり降ろされる前に勝負すべきだ」(首相周辺)と早期解散論も消えていない。閣僚の一人は「羽交い締めにしてでも解散を止める」と息巻く。

 菅義偉前首相は2021年の衆参三つの補選・再選挙で全敗し、退陣の引き金となった。岸田首相は24日の参院予算委員会で自民が議席を得られなかった場合の有権者の評価を問われ「私の政治姿勢も評価の対象」と明言した。その有権者の判断は下った。

 世論も、自民内でも強まった「岸田離れ」。総裁選に向けた党内政局が火ぶたを切りそうだ。

 (高田佳典)

西日本新聞

9504OS5:2024/04/29(月) 20:18:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/cd7c7b0674efd51d3d58fb33412bea18d793a9c8
衆院補選全敗でどうなる政局、自民は誰も責任とらず… GW明け国会で野党攻勢
4/29(月) 17:43配信


産経新聞
記者団の取材に応じる茂木敏充幹事長(中央)ら=28日午後、東京・永田町(酒井真大撮影)

自民党は28日投開票の衆院3補欠選挙で候補者擁立を見送り不戦敗となった選挙区も含めて全敗した。派閥の政治資金パーティー収入不記載事件が直撃した形で、岸田文雄首相(党総裁)の政権運営は厳しさを増す。野党は大型連休明けの国会で、自民の政治改革案が不十分だとして首相に攻勢をかける構えだ。

【写真】当選確実の一報を受け、支持者と喜び合う立憲民主党の酒井菜摘氏

補選から一夜明けた29日、閣僚経験者は「保守王国の島根も崩された。岸田首相では次期衆院選を戦えない」と語った。

党内で直ちに「岸田降ろし」が始まる気配は薄いが、連休中に地元有権者から厳しい声を浴びた議員が「ポスト岸田」に向けた動きを加速させる可能性もある。

一部には茂木敏充幹事長や小渕優子選対委員長の引責辞任を求める声がある。若手は「党総裁も辞めるべきだという話につながる。誰も責任を取らないのはおかしい」と話した。

ただ、党幹部は「幹事長でなくなれば影響力が落ちるので、茂木氏は辞めないだろう」とみる。茂木氏は28日夜、記者団に「信頼、党勢の回復に全力で取り組みたい」と強調。小渕氏は「次の選挙に備えていきたい」と述べた。

連休明け国会は政治資金規正法改正などの政治改革が焦点だ。補選で全敗した自民案が集中砲火を浴びることは避けられない。まずは公明党との与党協議だが、パーティー券購入者の公開基準引き下げなどを求める公明に、自民は譲歩を余儀なくされる公算が大きい。

野党は、政党から党幹部に寄付され、使途公開の必要がない政策活動費や企業・団体献金の廃止など自民が消極的な内容を主張している。自民が政治改革に後ろ向きだと印象付ける狙いもある。補選で3勝した立憲民主党の泉健太代表は29日、自身のX(旧ツイッター)に「後半国会、驕(おご)らず、気を引き締めて戦う」と投稿した。

自民内では、首相が6月23日までの今国会会期中の衆院解散の可能性を残しつつ、解散せずに9月の総裁選で勝ち抜く方向に傾いているとの見方が強い。かじ取りを誤れば、どちらの道も閉ざされかねない。(沢田大典)

9505OS5:2024/04/30(火) 10:17:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/60b8eb282373eb197c7b59f84d43caeca911b6f8
裏金直撃、「保守王国」でも苦杯 首相解散戦略に影 「岸田後」見据えた動きも・自民〔深層探訪〕
4/30(火) 7:00配信
 自民党派閥の裏金事件に対する厳しい世論が岸田文雄首相を直撃した。衆院トリプル補欠選挙で自民は「保守王国」島根を含めて完敗。「選挙の顔」として疑問符を突き付けられた首相は厳しい政権運営を迫られる。


 ◇「首相に来てほしくない」
 「島根1区はこれまでを上回る運動量だったが、非常に逆風が強かった」。茂木敏充幹事長は28日夜、補選結果を受け党本部で記者団に敗因を述べるとともに、「厳しい状況だからこそ、一致結束して臨む必要がある」と語った。

 裏金事件の逆風が吹き荒れる中、自民は政権与党のメンツを捨て東京15区、長崎3区で不戦敗を選択。保守地盤の強い島根1区での直接対決に総力を挙げた。国賓待遇での今月の訪米に政権浮揚を期待したものの、報道各社の4月の世論調査で内閣支持率は「危険水域」を脱していない。

 首相は27日を含め2度島根入りして支持を訴えたが、地元からは「プラスになると考えているなら感覚を疑う。来てほしくない」(県連関係者)と突き放す声も上がった。選挙戦中盤、党執行部の一人は敗北を前提に「島根は『負け幅』がポイントだ」と早くも予防線を張っていた。

 ◇解散なら「討ち死に」続出
 首相は今年の春闘の「賃上げ」を追い風に、定額減税が始まる6月の通常国会会期末にも衆院を解散し、9月の総裁選で再選されるシナリオを描いているとされる。しかし、3補選「全敗」で首相が大きな傷を負ったことは間違いない。

 与党内は早期解散に否定的で、公明党幹部は「この流れを引きずるなら、次期衆院選で自民推薦は簡単ではない」とけん制する。

 「政権交代が起こってもおかしくない」。自民党の木原誠二幹事長代理は25日の会合でこう述べた。早期解散で大きなダメージを受けるとの自民内の声を代弁した形だが、首相側近の発言だけに臆測を呼んだ。自民筋は「いま解散すれば60人以上討ち死にして、200議席を割り込む」とうめいた。

 ◇静かに「岸田外し」
 後半国会は政治資金規正法改正が焦点となる。裏金事件が契機の改正だが、自民の独自案は、政治資金パーティー券購入者の公開基準引き下げや、使途公開が不要な政策活動費などの見直しを「検討項目」にとどめた。

 一方、パーティーの全面禁止、政策活動費の廃止など「高めのボール」を投げる立憲民主党が譲歩する気配はみじんもない。首相は今国会での成立を明言しており、与野党調整が難航すれば、野党は内閣不信任決議案を突き付けてくるとみられる。

 与党内では「規正法の議論が続いているうちは『岸田降ろし』の声を上げられない」(自民閣僚経験者)と指摘する向きもある。派閥解消で党内有力者が動きにくいことも首相にプラスに働いているようだ。

 ただ、次期衆院選を首相で戦うと考える議員は3補選の結果でさらに少なくなるのは必至。既に高市早苗経済安全保障担当相らは総裁選をにらんだ多数派工作とも受け取れる活動を進めており、こうした動きが連休明けに公然と出てくる可能性もある。

 「現政権は規正法改正まで。あとは『岸田外し』で政局が進むだろう」。政府関係者はこう読み解いた。

9506OS5:2024/05/01(水) 09:49:20
https://www.asahi.com/articles/ASS4Y01T8S4YTOLB001M.html?oai=ASS4Z3QYKS4ZIIPE00GM&ref=yahoo
公民権停止となった谷川弥一氏 派閥に捨てられた「離島のドン」は今
有料記事自民春の衆院補選2024

榧場勇太2024年4月29日 17時00分

 衆院長崎3区補選も終盤を迎えた4月26日夜、長崎市内の居酒屋。カウンターの一番奥に、自民党を離党した谷川弥一前衆院議員(82)の姿があった。

 地物のイワシの刺し身や、好物のらっきょうの漬けものをあてに、生まれ育った長崎県五島市の酒造所で造られた芋焼酎の水割りのグラスをかたむける。

 「おいしいねぇ」とかみしめるように言った。表情には少しの疲れと寂しさが見える。

 店の奥に置かれた小さなテレビから、補選の様子を伝えるニュースが流れた。

 谷川氏はグラスを置き、補聴器を調整しながら食い入るように画面を見つめた。

 「もう変えんば」。声の主は、2021年衆院選で接戦を演じた立憲民主党の山田勝彦前衆院議員(44)だった。

 「政治を変える」と訴える、かつてのライバルの姿を見ながら、谷川氏は「ちっ」と舌打ちをして「何を変えるのかまったく分からん」。そして、グラスを見ながら、こうつぶやいた。

 「議員を辞めたのは今年の1月だったのに、かなり昔のことのようにかんじるなぁ」

「偉くなりたい」と集め続けた金
 昨年12月、自民党安倍派の政治資金パーティーをめぐる問題で、谷川氏が、直近5年間で4千万円超を裏金としてキックバック(還流)を受けていた、と報じられた。

 殺到する報道陣を前に「刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を調査確認して適切に対応してまいりたい」とコメントを読み上げた。

 それでも質問を重ねられ、「頭悪いね。質問してもこれ以上、今日は言いませんと言っているじゃないの」といらだった様子をみせた。この発言が火に油を注いだ。

 地元の有権者からは「裏切られた」「長崎の恥」などと厳しい言葉が出た。

 今年1月19日、4355万円を自身の政治団体の収支報告書に寄付として記載しなかったとして略式起訴され、議員を辞職した。

 3日後、大村市で開いた辞任会見は2時間弱に及んだ。裏金問題での派閥の指示や自身の判断について、「私が悪い」「言わない」「すみません」と繰り返し、詳細な説明を避け続けた。

 一方で、「金を集める力は、政治家にとって偉くなるために必要なことだと思っていた」とも語った。

 そのうえで、派閥への不満をこう表現した。

 「俺が死んで、派閥がなくなったと思えば、心の慰めになる」

 この言葉には、党最大派閥の不祥事に関して党や派閥の幹部が責任をとらないなか、自分だけがトカゲのしっぽのように切り捨てられる、という悔しさがにじんでいるようだった。

行動力と剛腕 しかし派閥内では不遇

9507OS5:2024/05/06(月) 20:09:14

https://news.yahoo.co.jp/articles/18d07c994e269915139246531891eb924297c7c9
岸田離れ加速、自民若手「衆院解散されれば討ち死にだ」…公明も距離「どういうお考えなのか」
4/30(火) 5:01配信
[衆院3補選 全敗ショック]<上>
 衆院3補欠選挙の投開票日前日の27日午後、岡山市で開かれた自民党の「政治刷新車座対話」は緊張感に包まれた。

 「トップが辞めなければいけない」

 出席した自民政調会長の渡海紀三朗(76)が自民派閥の政治資金規正法違反事件を踏まえ、党の立て直しについて意見を求めたところ、県連関係者から首相の岸田文雄(66)の退陣要求が噴き出したのだ。

 補選の敗北を受け、選挙基盤の弱い党の中堅・若手からは、「衆院を解散されれば、討ち死にだ」との悲鳴が上がっている。党四役の一人は「岸田政権の間は何をやっても支持率は上がらない気がする」と表情を曇らせた。

あきらめ
 岸田の求心力低下で、党執行部内では不穏な空気が流れている。

 補選期間中には、岸田と距離のある幹事長の茂木敏充(68)が28日夜の開票後に辞任を表明するとのうわさが飛び交った。「補選の責任を取ることを口実に、次期総裁選へ出馬する準備を始めるのではないか」との見方からだ。

 実際には、茂木は選挙対策委員長の小渕優子(50)とともに、「党の信頼回復に努めていく」と記者団に強調し、辞任に言及することはなかった。

 ただ、自民の閣僚経験者は「今は誰がやっても風向きは厳しいというあきらめから、『反岸田』の動きが顕在化していないだけだ」と指摘した。

ぎこちない会話
(写真:読売新聞)

 自民と連立政権を組む公明党は岸田と距離を置き始めている。

 補選告示を翌日に控えた15日昼。首相官邸で開かれた岸田と公明代表の山口那津男(71)とのぎこちない会話は、両党の微妙な関係を象徴するものだった。

 「推薦のお願いが出ていないが、どういうお考えなのか」

 山口は岸田にこう問いただした。衆院島根1区の自民候補への推薦依頼は書類で出されていたものの、茂木から正式な要請がなかったためだ。

 岸田は「お願いします」と頭を下げたが、山口は政治資金規正法改正の自民案が示されていないことにも苦言を呈し、「早く出さないと世論が持ちませんよ」と迫った。公明の推薦は15日午後になってようやく決定された。

 規正法違反事件で自民党処分の対象となった議員は推薦しない――。公明内では、首相が早期解散に踏み切った場合の対応策として、こんな案も取りざたされている。

 公明関係者は「自民と一体とみなされないための選択肢として検討に値する。早期解散を抑止するためのカードにもなり得る」と明かした。

 公明幹事長の石井啓一(66)はテレビ番組で衆院選について、「(自民総裁選後の)秋が一番可能性が高い」と述べて波紋を広げたが、公明内では「首相の顔を替えなければならないという我々の本音を代弁してくれた」との評価が出た。

狭まる選択肢
 岸田は与党内の厳しい雰囲気を認識しつつ、「鈍感でなければ、首相なんてやってられない」と周囲に語っている。

 もっとも、岸田が慎重論を押し切って解散を検討する場合も、6〜7月はイタリアでの先進7か国(G7)首脳会議などの外交日程が目白押しとなっており、スケジュールは窮屈だ。

 自民幹部は「選挙の先送りを求める声が増えていることと合わせ、総裁選前の解散の選択肢は非常に狭まっている」と指摘した。(敬称略)

 衆院3補選の全敗で、岸田首相の政権運営は大きな打撃を受けた。衆院解散や「ポスト岸田」、立憲民主党などを巡る動きを追う。

9508OS5:2024/05/06(月) 20:09:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/585c3410e0b9a15c1876bb7c3e2bcf561a13483a
自民全敗で政権交代の恐れ現実に、与党に広がる「岸田では戦えない」…縛られる首相の解散権行使
4/30(火) 5:07配信
[衆院3補選 全敗ショック]<上>
 「もし今すぐ衆院選をやれば、政権交代が起きるかもしれない」

 28日投開票の衆院3補欠選挙で自民党が不戦敗を含めて全敗を喫したことを受け、首相で自民総裁の岸田文雄(66)は周囲にこう危機感を示した。

 唯一、候補を擁立した島根は自民が牙城としてきた保守王国だ。2万票以上の差で完敗したことは、派閥の政治資金規正法違反事件を巡る逆風の強さを浮き彫りにした。

 「2024年は政治イベントがある」

 岸田は昨年末、閣僚の一人にこうした見通しを語っていた。念頭にあったのは、通常国会会期末である6月の衆院解散だ。9月末の総裁任期満了を見据え、夏の総選挙に勝利すれば、総裁選は「無風再選」への道が開けるためだ。

 岸田自身は今回の補選敗北を強く懸念しながらも、解散に関して「まだ先のことは決めていない」と周辺に漏らしており、政権浮揚を図りつつ、6月を含めた可能性をなお追求したい考えだ。

 ただ、与党内では、岸田の思いとは裏腹に解散権を自由に行使できない状況が作られつつある。「岸田では選挙は戦えない」との見方が拡大しているのだ。(敬称略)

9509OS5:2024/05/06(月) 20:09:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f9e3ee1683e862879b56644b6c948eb8d3881b1
「内輪もめ」批判懸念、動けない「ポスト岸田」…「国会閉じてからが勝負」
5/1(水) 7:32配信


[全敗ショック 衆院3補選]<中>
(写真:読売新聞)

 岸田内閣の支持率低迷を受け、「ポスト岸田」を巡る動きは水面下で勢いを増している。

【図表】一目でわかる…想定される今後の政治日程と衆院解散の「3つのパターン」

 「押しかけて悪いね」

(写真:読売新聞)

 3月12日夜、幹事長の茂木敏充(68)は東京・赤坂の衆院議員宿舎の自室を出ると、こう言って別室に姿を見せた。

 部屋では安倍派の中堅・若手5人ほどの飲み会が行われていた。茂木はノンアルコールビールとウイスキーを手土産に飛び入り参加し、衆院選を心配する声には「6月に解散なんかさせないよ」と上機嫌で応じた。

 茂木は首相で総裁の岸田文雄(66)を支えつつ、総裁選出馬への機会をうかがっている。最近は安倍派議員との会食を増やし、今月には自身を顧問とする「GX(グリーントランスフォーメーション)促進議員連盟」を設立した。

ぐらつく足元
 茂木の基本戦略は副総裁の麻生太郎(83)との連携を土台に置くものだ。麻生も23日、ニューヨークでの米前大統領ドナルド・トランプ(77)との会談前、「日本には茂木もいると伝える」と茂木に電話をかけるなど、後押ししている。

 ただ、茂木の足元はぐらついている。茂木派は退会者が相次ぎ、つなぎ留めのために緩やかな政策集団へ移行させたが、有力メンバーである元官房長官の加藤勝信(68)は「もう全員が無派閥だ」と周囲に語るなど、結束が乱れている。茂木が安倍派議員らに接触していることについて、自民内には「派閥をまとめられない焦りの表れだ」と冷ややかな声もある。

「自殺行為」
 前首相の菅義偉(75)と、元幹事長の二階俊博(85)は岸田政権で非主流派に甘んじてきた。自民内では、総裁選で2人が岸田との対立軸を形成するとみる向きが多い。

 菅と、二階派の元総務相の武田良太(56)、元幹事長代理の林幹雄(77)は衆院3補欠選挙期間中の21日夜、東京都内の日本料理店で、気脈を通じる総務会長の森山裕(79)を交えて歓談した。会食中は、次々と運ばれる天ぷらに箸をつけながら、「早期の衆院解散なんてできない。自殺行為だ」などと政局について意見を交わした。

 菅は自民が次期衆院選で苦戦するとみて、「総裁は負け幅をなるべく減らせる人がいい」と周囲に語っている。念頭にあるのは、いずれも知名度が高い元環境相の小泉進次郎(43)、元幹事長の石破茂(67)、デジタル相の河野太郎(61)の「小石河」だ。

 小泉は菅と党改革でそろって「派閥解消」を主張してきた。政策面でも、個人が自家用車で乗客を運ぶ「ライドシェア」導入の発信で歩調を合わせ、菅は期待を強めている。

 石破は2月に自身を中心とした勉強会を再始動させ、総裁選への準備を進めた。政治資金規正法違反事件を巡り、衆院選不出馬を表明した二階を慰労するため、武田と林も含めた計4人で会食し、距離を縮めている。

 派閥解消の流れが進む中、麻生派にとどまっている河野は菅との連携は難しく、「2人の距離は広がっている」との見方もある。

首相も動けず
 自民内では、3補選全敗を受け、茂木や菅らが岸田に対抗した動きに出るのではないかとの臆測が出た。

 ただ、党へのあまりの逆風の強さに、「内輪もめ」はさらなる批判を招くとみて自重を余儀なくされているようだ。

 「勝負は国会が閉じてからだ」

 「ポスト岸田」候補の一人は周辺にこう漏らした。

 動けないのは岸田も同じだ。岸田は前回2021年の総裁選で戦った河野と経済安全保障相の高市早苗(63)を閣内に入れてライバルの「封じ込め」を図ってきた。

 今回も党役員人事や内閣改造を行って茂木を切り、小泉や石破を取り込んで政権浮揚を図る案が党内で取りざたされたが、首相周辺には「もし打診を断られれば、政権が本当に立っていられなくなる」との警戒感が強い。(敬称略)

9510名無しさん:2024/05/06(月) 20:11:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d5fa6f65b76d1369f07bf4d9f221a171f01d2cc
岸田首相、茂木敏充氏の扱いに苦慮 不記載問題で対応せず、地固めに奔走
4/30(火) 21:31配信

産経新聞
記者団の質問に答える岸田文雄首相=30日午前、首相官邸(酒巻俊介撮影)

自民党の衆院3補欠選挙での全敗を受け、岸田文雄首相(党総裁)が選挙の責任者である茂木敏充幹事長の扱いに苦慮している。茂木氏は首相を支える党ナンバー2だが、秋の総裁選に出馬する意欲を隠さず、首相との関係が悪化している。首相が派閥の政治資金パーティー収入不記載事件の対応に追われる中でも党内の中堅・若手らを取り込む動きをみせ、党内からは不満の声も出ている。

「責任を果たすことが何よりも重要だ。それに基づき、国民の信頼回復に向けて全力で取り組む」

首相は30日、官邸で記者団に補選全敗を受けた自身を含む党執行部の交代の必要性を複数回問われたが、こう述べるにとどめ、明言を避けた。

執行部の交代が取り沙汰されるのは、首相と茂木氏の関係が修復不能なほど悪化していることが大きい。

党内には、茂木氏が不記載事件で深入りを避けてきたとの見方がある。関係議員の衆参政治倫理審査会への出席の調整が進まず、首相自ら出席表明する形になった。政治資金規正法改正など政治改革の自民案の取りまとめは、各党から遅れた。党幹部は党本部4階に幹事長室があることを念頭に「4階のサボタージュだ」と不快感を示した。

一方で、茂木氏は不記載事件を受けて執行部が全国を行脚する「政治刷新車座対話」には頻繁に足を運んでおり、地方固めにも映る。首相周辺は「政権がつぶれるのを待っているんだろう」と冷ややかにみている。

また、茂木氏は安倍派(清和政策研究会)などの中堅・若手の取り込みを進めている。3月にも同派の会合に顔を出し、逆風の中、首相による早期解散を恐れる若手に対し「解散はさせない」と明言した。総裁選への布石とみられるが、同派若手は茂木氏が事態を収拾する立場だったことを踏まえ、「問題を放置し、結果的に安倍派をつぶした」と不快感を示した。

党役員は「連続3年まで」という任期の制限があり、秋には茂木氏は交代となるが、閣僚経験者は「秋まで茂木氏を続投させれば、政治改革の与野党協議にも本腰を入れず、首相は足を引っ張られるのではないか」と心配を口にした。

ただ、首相が茂木氏を事実上更迭できるかというと、簡単ではない。茂木氏は首相の後見役である麻生太郎副総裁とのつながりが深く、首相が麻生氏の理解なく茂木氏の交代に動けば麻生氏との関係悪化が避けられないからだ。

また、補選全敗で首相の求心力が低下する中では、後任の幹事長候補に打診を断られる可能性もある。実際、菅義偉前首相が令和3年夏、内閣改造・党役員人事を断行しようとしたが、多くの辞退者が出ることが分かり、結果的に政権の寿命を縮めた例がある。

補選の最中には、茂木氏が自ら引責辞任し総裁選の準備に本腰を入れるとの臆測もあった。首相も「茂木さんが辞めるというのなら仕方がない」と周囲に漏らした。

しかし、茂木氏にとっては、報道各社の世論調査の支持が伸び悩む中、党の資金や人事を差配できる幹事長ポストを手放すことはデメリットが大きい。首相と茂木氏がにらみ合ういびつな状況は当面続く可能性が高い。(永原慎吾)

9511OS5:2024/05/07(火) 07:34:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/e73571b30863a6667f8f57f95adc97649c733c72
上川外相、逆風政権を下支え 「ポスト岸田」広がりは不透明
5/7(火) 7:04配信


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時事通信
閣議に臨む上川陽子外相=4月26日、首相官邸

 上川陽子外相が大型連休中もアフリカ、アジア訪問を精力的にこなし、派閥裏金事件で逆風を受ける岸田政権を外交面で下支えしている。

 次期衆院選をにらみ、自民党内には「ポスト岸田」候補として期待する向きがあるものの、具体的な動きが広がるかは不透明だ。

 上川氏は5日、訪問先のネパールでのオンライン記者会見で、今回の歴訪を振り返り「グローバルサウス(新興・途上国)への関与を深めていくことは極めて重要だ。力強いメッセージを発信することができた」と語った。

 上川氏は4月26日〜5月6日の日程でマダガスカル、コートジボワール、ナイジェリア、フランス、スリランカ、ネパールを訪問。中国が影響力を強めるグローバルサウスの引き寄せや、来年8月に横浜市で開く第9回アフリカ開発会議(TICAD9)に向け、各国外相と会談した。

 日本の外相によるマダガスカル訪問は初めて。コートジボワールとナイジェリア訪問は1979年の園田直外相以来45年ぶり。それぞれ海上交通の要衝、西アフリカの物流拠点、アフリカ最大の人口2億人を抱える大国と、戦略的に重要な地域だ。上川氏は人材育成支援などに取り組み、経済関係を強化する方針を伝えた。

 スリランカは、中国からの巨額融資の返済に窮しており、上川氏は経済危機の克服を後押しする考えを伝達。中国に国境を接するネパールでも2国間関係強化の方針を示した。

 昨年9月の外相就任後の訪問国は延べ30カ国に上り、首相と二人三脚で経済外交を推進。自民の麻生太郎副総裁が今年1月の講演で「このおばさん、やるねえ」と評し「カミムラ」と言い間違えたことで逆に知名度も向上した。

 「次の首相にふさわしい人」を尋ねる報道各社の世論調査でも、石破茂元幹事長や小泉進次郎元環境相に次ぐ3位に入る結果が出ている。

 党内には、低支持率にあえぐ岸田文雄首相では「衆院選は戦えない」との危機感が拡大。党関係者は「初の女性宰相として刷新感のある上川氏を『顔』にすれば衆院選を乗り切れる」と指摘した。

 ただ、上川氏が所属した岸田派は解散を決め、上川氏を首相候補に担ごうとする具体的な動きも今のところ見られない。局面打開に向け、目先を変えたいとの思惑だけが先行しているのが実情だ。女性首相候補としては高市早苗経済安全保障担当相、野田聖子元総務相らがライバルとなる。

 上川氏の地元の静岡県では現職の辞職に伴う知事選が9日告示、26日投開票の日程で行われる。事実上の与野党対決の構図で、結果は上川氏の党内評価にも影響を与える可能性がある。

9512OS5:2024/05/07(火) 10:00:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/76ed1cfc76fc1a1d4816440a4aab31abf6993242
茂木氏と距離、森山氏が存在感 岸田首相面会、「裏金」で変化
5/7(火) 7:07配信

時事通信
厳しい表情で記者団の質問に答える岸田文雄首相=4月30日、首相官邸

 自民党の茂木敏充幹事長と距離を置く一方、麻生太郎副総裁との連携は引き続き重視し、森山裕総務会長が存在感を高めている―。


 岸田文雄首相(党総裁)の面会相手を記録する「首相動静」を振り返ると、派閥の裏金事件への対応を巡る首相と党幹部の関係の変化が浮かび上がってきた。

 首相は2021年11月に茂木氏を幹事長に任命して以来、麻生氏を含む3者会合で政権の重要方針を決定。古代ローマの政治体制になぞらえて「三頭政治」とも呼ばれた。茂木氏は毎月のように首相官邸に出向き、個別に相談もしてきた。

 ただ、昨年9月の党役員人事で幹事長交代論が一時浮上するなど、首相と茂木氏の距離は拡大。茂木氏が「ポスト岸田」への意欲を隠さず、首相が警戒を強めたためだ。3者会合以外の幹部協議も行われるようになり、10月には森山氏と小渕優子選対委員長らを加えた「6者会合」が、12月からは参院幹部も交えた「8者会合」の枠組みが発足した。

 派閥の裏金事件を受けて首相が岸田派解散を表明した今年1月以降、面会の形態はさらに変化していく。茂木氏が官邸を訪ねる形での協議は3月7日まで約3カ月途絶えた。6者と8者の枠組みも2月21日以来、行われていない。首相は派閥解散方針を、麻生、茂木両氏に事前に伝えていなかったとされる。

 衆院3補欠選挙で自民が全敗した先月28日には「茂木氏は辞任して総裁選準備を始めるのではないか」(ベテラン)との臆測が党内を駆け巡った。

 一方で首相は麻生氏との関係維持には腐心する。元日の能登半島地震の発生以来、夜の会食を控えていた首相が今年初めての会食相手に選んだのが麻生氏だった。1月21日夜に東京都内の日本料理店で二人きりで面会。直前の派閥解散表明で取り沙汰された亀裂の払拭に努めた。2人は4月末までにさらに2回、一対一で食事を共にした。

 首相は森山氏とは今年に入り6回(計2時間14分)、単独で面会した。3補選の全敗で首相の求心力が低下する中、党内では局面打開を狙って「森山氏を幹事長にして衆院解散・総選挙へ一気に流れをつくるかもしれない」(参院中堅)との見方がある。

 木原誠二幹事長代理も頼りにしている。昨年9月に官房副長官を退任した後もほぼ毎週、官邸や首相公邸に赴き、今年、首相と個別に面会した回数は党幹部で最多の11回(計5時間25分)。政府高官は「首相側近と言える数少ない存在。党務について相談している」と指摘した。

9513OS5:2024/05/07(火) 10:01:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/82d99763ade4191663865529f4f16a95b70a2365
菅前首相、いつ動く? 政局過熱は閉会後か、反主流派「ここで首相をたたけば…」
5/6(月) 21:40配信

カナロコ by 神奈川新聞
国会議事堂

 衆院3補選全敗の岸田文雄首相(自民党総裁)を巡る連休明けからの政局について、「通常国会が閉じるまではなぎ状態」(自民の閣僚経験者)との見方が強まってきた。派閥裏金事件の再発防止に向けた法改正が最優先との“建前”の向こうに「岸田総理が解散権を行使したら下野必至」(同)との本音がのぞく。「政局過熱は閉会後」との観測の下、首相と距離があるとされる菅義偉前首相(衆院神奈川2区)ら「反主流派」(政府関係者)がいつ動くのかに注目が集まる。

 今通常国会の会期は6月23日まで。首相周辺は補選勝利をてこに会期末解散を仕掛けて総選挙を突破し、その成果をもって秋の総裁選を無投票で切り抜ける構想を描いていた。しかし補選は二つが不戦敗で、唯一候補を擁立した島根1区も大敗。「不敗神話」を誇った保守王国の崩壊を交流サイト(SNS)上では「腐敗神話」とやゆされるありさまで、仮に総選挙を打っても苦戦は必至だ。政治資金規正法の自民改正案は与党の公明党からも「なまぬるい」(同党議員)と酷評され、着地点が見えない。

 こうした中で自民執行部からは「会期を延ばしてでもやりきらないと」(渡海紀三朗政調会長)と会期延長論が浮上。閉会から総裁選までの期間を短縮すれば、政局の過熱を抑えられるとの思惑もみてとれる。国会が閉じるまでは「ポスト岸田」の号砲は鳴らないとの主流派の見立てを軸に、会期延長の駆け引きが展開されそうな気配だ。

 補選さなかの4月21日夜、菅氏と森山裕総務会長、さらに二階俊博元幹事長の側近、武田良太元総務相と林幹雄元幹事長代理の4人が都内の日本料理店で懇談した。関係者によると、補選での苦戦を背景に「とても解散総選挙などできる状態ではない」との認識で一致。政治改革を仕上げて予定通りの会期で国会を閉じ、議員を選挙区に戻して説明行脚をさせるのが得策だと方向性を確認したという。菅氏に近い議員は「島根がひどかった。でもここで首相をたたいたら内輪もめにとられ、政権も沈んでしまう」と動くに動けない状態であることを説明した。  

神奈川新聞社

9514OS5:2024/05/08(水) 07:48:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a7935d6c58b02c2bc698dc76614c47b8a2fda20
PB黒字化目標、堅持か見直しか 自民党内で規律派と積極派の激しい綱引き
5/7(火) 17:11配信

産経新聞
東京・永田町の自民党本部

財政の正常化を巡る議論が自民党内で活発化している。特に、政府が掲げる財政の健全性を示す国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)の令和7年度の黒字化目標を今後も堅持するかどうかが焦点だ。財政規律派、積極財政派はそれぞれ議論を重ねており、政府が6月にも閣議決定する予定の経済財政運営の指針「骨太の方針」に主張を反映させたい考えだ。

【表で見る】自民党の財政規律派と積極財政派の主張

「(政府のPB黒字化目標は)堅持し、引き続き努力していくことは当然のことだ」。規律派が集まる財政健全化推進本部の古川禎久本部長は、産経新聞の取材に対し、こう強調した。

同本部は5年10月に古川氏が本部長に就任。会合を重ねており、近く提言をまとめる方針だ。

PBは社会保障や公共事業といった政策経費を借金に頼らず税収などの基本的な収入でどの程度賄えているかを示す指標。内閣府は1月、高い経済成長率を実現すると仮定した場合でも7年度は1兆1000億円の赤字となる試算を示した。

ただ、社会保障費の伸びを抑えるなどの歳出改革を継続した場合、7年度のPB黒字化も視野に入るとしており、古川氏は「目標達成は容易ではないが、だからといって目標を見直すことは本末転倒だ」と指摘した。

一方、積極派が中心の財政政策検討本部の西田昌司本部長は、7年度のPB黒字化目標について「全く意味がない」と切り捨てる。有識者を招いた会合を開くなどしてPBに代わる新たな財政指標の導入を探っている。

PBをめぐっては、過去にも両陣営は対立。4年の骨太の方針では黒字化の目標年限を明記しなかった経緯があり、骨太の方針の策定を前に両陣営の攻防が激しさを増すことが予想される。

三菱UFJリサーチ&コンサルティングの小林真一郎主席研究員はPBについて「黒字化の達成は、債務残高の拡大を止めるという最低限の目標だ」と指摘。その上で、特に金融市場に対する国の財政健全化を進める象徴的な目標だと強調し、「それを変えることは国としての信用力が揺らぐことになる。安易に変えるべきものではない」との考えを示した。(今仲信博)

9515OS5:2024/05/09(木) 08:55:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/712f8877991f2ec41ea7a73960e48bc4c4cf8673
【独自】安倍氏、2013年参院選で候補者に現金100万円 「裏金」か 収支報告書に記載なし
5/9(木) 5:00配信


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中国新聞デジタル
首相官邸

 2013年7月の参院選で、当時自民党総裁で首相だった安倍晋三氏(22年に死去)が、東日本の選挙区で争う同党公認候補の応援に入った際に現金100万円を渡していた疑いがあることが8日、中国新聞の取材で分かった。安倍氏、候補者が関係する主な政治団体などの収支報告書にはいずれも100万円の記載はなかった。

【図解】河井夫妻の大規模買収事件を巡るカネの流れ

 自民党の元幹部によると、政権の幹部が候補者の応援に入る場合、「表に出ないカネ」などを使い、激励のための陣中見舞いを渡す慣行がある。複数の元政権幹部は、使途が公表されない内閣官房報償費(機密費)が使われた可能性があるとの見方を示した。5年の時効が成立しているとみられるが、政治資金規正法違反(不記載)などに当たる可能性もある。

 この候補者は匿名を条件に中国新聞の取材に答えた。参院選中に安倍氏が応援演説に入った当日、個室で面会する場面があり、安倍氏からA4判の茶封筒を受け取った。茶封筒の中には白い封筒が入っており、その中に100万円が入っていたという。

 候補者は100万円の趣旨について「陣中見舞いのような感じで差し出された。厳しい選挙戦の足しにしてほしいという意味と思った」と説明。「表にしないカネ」と受け止め、選挙運動費用や政治団体の収支報告書には記載しなかったという。実際には切手代や電話代など選挙費用の支払いに充てたとしている。

 一方、安倍氏が関係した政治団体のうち、今も存続しているとみられる「晋和会」(東京都)に文書で取材を申し込んだが、8日夕までに回答はなかった。

 機密費は、内閣が施策を円滑かつ効果的に進めるための経費で、年約12億円が官房長官の判断で使用できる。領収書なしでも支払うことができ、使途は公表されない。98〜99年の小渕内閣で官房長官を務めた野中広務氏(18年死去)は10年に共同通信の取材に応じ「機密費は月7千万〜5千万円くらいを使い、そのうち1千万円を首相に渡していた」と明らかにした。選挙への流用が取り沙汰されたこともある。

 13年7月の参院選は、12年12月の衆院選で民主党から政権を奪還した自民党が初めて迎える国政選挙だった。参院で野党が多数を占める「ねじれ国会」が解消されるかが最大の焦点で、自民党は圧勝し、ねじれを解消した。安倍氏は期間中、候補者の応援のため、35都道府県を遊説に回った。

中国新聞社

9516OS5:2024/05/10(金) 10:56:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/84f29e2803cdcca942870522dc9214ee1318275d
長谷川岳参院議員「1回もありがとうのメールない」「ブチ切れるよ」…市幹部らを打ち合わせで叱責
5/10(金) 7:10配信
読売新聞オンライン
報道陣の取材に応じる長谷川参院議員(4月6日、札幌市中央区で)

 長谷川岳参院議員(自民)が、今年3月に行われた札幌市幹部らとの打ち合わせで、「あんたから1回もありがとうもクソもメールもない」などと市幹部を叱責(しっせき)していたことが、読売新聞による市への情報公開請求でわかった。


 市が開示した議事録によると、長谷川氏は3月9日、自身が力を入れるGX(グリーントランスフォーメーション)の各種施策について、市幹部の関係者への調整不足や、当事者意識の低さを指摘。ある市幹部に対しては、「こっちは規制緩和は全部通すようにやってるよ。あんたから1回もありがとうもクソもメールもない。結果もない。誰だ、お前はって感じだよね」と発言し、別の市幹部には「僕はブチ切れるよ」と叱った。打ち合わせには、町田隆敏副市長、北海道や民間企業の幹部も同席していた。

相談窓口を設置
 長谷川氏の威圧的な言動が問題となっていることを受け、札幌市の秋元克広市長は9日の記者会見で、市職員が外部からのハラスメント行為を受けた際の相談窓口を設けたと明らかにした。

 窓口は7日付で行政部のコンプライアンス担当部署に設置された。国会議員のほか、客らから理不尽な要求を突きつけられる「カスタマーハラスメント(カスハラ)」などを受けた際に相談に乗り、組織的に対応策を検討する。ハラスメントの具体的な判断基準などを整理したマニュアルも今年度中にまとめる方針だという。

9517OS5:2024/05/18(土) 23:29:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/e90ccdd2ce4913cc8ed5cb90f8753109b608390e
参院自民、新たな秩序めぐり暗闘 安倍派の存在感低下 主要3派の構図崩れる
5/18(土) 19:41配信

産経新聞
派閥パーティー収入不記載事件を巡る主な参院自民執行部の変遷

参院自民党の構図に変化が起きている。これまでは安倍派(清和政策研究会)など「主要3派」が人事や意思決定をリードしてきたが、派閥パーティー収入不記載事件により、その枠組みが派閥もろとも崩壊。中でも主導的な立場にあった安倍派議員は主要ポジションから外されるなど存在感を大きく低下させており、新たな参院の秩序をめぐる暗闘が始まっている。

【図で解説】自民党党紀員会の処分一覧

衆院と一線を画す参院自民では安倍派、茂木派(平成研究会)、岸田派(宏池会)の主要3派が合議で運営する体制が定着。歴代首相も参院独自の秩序を重んじ、その意向に配慮してきた。

近年では安倍派が影響力を強めていた。令和元年、茂木派(当時は竹下派)の実力者として参院を取り仕切った故吉田博美元参院幹事長の政界引退を受け、安倍派の世耕弘成氏(4月に離党)が参院幹事長に就任。以降は安倍派が参院国会対策委員長などの重要ポストを占め、存在感を示してきた。

だが、一連の不記載事件で事態は一変した。世耕氏は昨年12月に参院幹事長を辞任し、後任には岸田派の松山政司氏(派閥退会)が就任。参院国対委員長には茂木派の石井準一氏(同)が就いた。国会運営を円滑に進めるため、委員会の委員長ポストから安倍派議員の多くが外れた。

17日には参院政治倫理審査会(野村哲郎会長)が、不記載事件について弁明していない安倍派議員ら29人に対し、参院政倫審規程17条に基づく出席を求めると全会一致で議決した。岸田文雄首相が成立に強い意欲を持つ政治資金規正法改正に向け、自民が野党に譲歩した形だ。

一方、野党の意見を丸のみするかのような対応に安倍派内では不満がくすぶる。政倫審は野村会長以下、議事運営を担う幹事ポストも茂木派が独占しており、安倍派重鎮は「わが派に恨みを持っているのではないか」といぶかる。参院自民関係者は「わが世の春を謳歌(おうか)した安倍派を徹底的にたたきたい議員もいるのだろう」と語る。

ただ、主要3派はすでに派閥の解散を決め、主な執行部は派閥を退会した。派閥が中心だった参院自民内のパワーバランスの行方は見通せない状況だが、主導権を巡る思惑の交錯は続きそうだ。(永井大輔)

9518OS5:2024/05/18(土) 23:36:40
適切かというと問題ありだけど
これを過剰に批判するのもなんだかなあ という気がします。
>「子どもをうまない女性は女性ではないと受け取られかねない不適切な発言だ」(
というのは、ぜんぜん違うでしょ・・・

https://news.yahoo.co.jp/articles/c8c54775d9664b674444d2433d593725ebf0e1f9
上川氏「うまずして何が女性か」 静岡知事選の応援演説で
5/18(土) 19:20配信

共同通信
静岡市で演説する上川外相=18日午後

 上川陽子外相は18日、静岡県知事選の応援のため静岡市で演説し、自民党推薦候補の当選に向け「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と述べた。新たな知事を誕生させるとの趣旨の発言だが、野党からは「子どもをうまない女性は女性ではないと受け取られかねない不適切な発言だ」(立憲民主党の逢坂誠二代表代行)との批判が出た。


上川陽子外相

 演説を行ったのは、上川氏の女性支持者が多く集まった屋内の集会。発言に対し、100人を超える聴衆からは拍手が起こった。

 上川氏は、自身の過去の選挙演説で「うみの苦しみにあるけれども、ぜひうんでください」と支持を訴えた経緯にも言及。「うみの苦しみは本当にすごい。でもうまれてくる未来の静岡県、今の静岡県を考えると、私たちは手を緩めてはいけない」と語った。

 逢坂氏は取材に対し、「女性に対する配慮に欠ける。ジェンダー平等や選択的夫婦別姓に賛同できない自民の体質が表れている」と指摘した。

 上川氏は衆院静岡1区選出。26日の県知事選投開票を前に、2週連続で静岡県入りした。

9519OS5:2024/05/18(土) 23:37:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9468681117093bc2789b7bcfcc5044cd891033e
自民党青年局、和歌山県連の女性ショー懇親会で「政治改革を担うべきなのに自ら信頼裏切った」
5/18(土) 18:24配信

読売新聞オンライン
自由民主党本部

 自民党青年局は18日、党本部で会合を開き、昨年11月に党和歌山県連の青年局関係の懇親会で露出度の高い衣装を着た女性の不適切なショーが行われた問題を受け、再発防止に向けた報告書をまとめた。

 報告書では、事業を行う際は複数で計画書を作成することや、地方の県連同士が緊密に連携することを盛り込んだ。党が派閥の政治資金規正法違反事件で逆風にさらされていることも踏まえ、「政治改革の中核を担うべき青年局が自ら信頼を裏切った」と総括した。

 会合後、鈴木貴子青年局長は「二度と国民の皆さんの不信を招くようなことだけはあってはならない」と記者団に語った。

9520OS5:2024/05/19(日) 17:43:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/2bef53876f5871b8bf81e00b1b1930dc228a95ae
玉木氏「うまずして」発言の上川外相に苦言 当初「産まず」表記報道には「適切だったか」
5/19(日) 14:45配信
産経新聞
国民民主党の玉木雄一郎代表(春名中撮影)

国民民主党の玉木雄一郎代表は19日、上川陽子外相が静岡県知事選の応援演説で自民党推薦候補の当選に向け「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と発言したことについて、X(旧ツイッター)で「次期総理候補とも言われている方ですから、突っ込まれる余地のある発言をしたことは、正直、軽率だったと思います」と苦言を呈した。

【写真】「うまずして何が女性か」発言を撤回する上川外相

上川氏の発言を巡っては、一部で当初「『産まずして何が女性か』」などの見出しで報じられた。その後、「産まず」という漢字表記から「うまず」というひらがなを用いたスタイルに変えた記事がウェブ上に増えた経緯がある。

玉木氏は記事の変更について、「修正前の第一報では、『女性は子どもを産むもの』だと決めつけ、政治的な正しさを欠いているとの印象を与える」と指摘し、「修正後は『新知事を誕生させよう』との意味がより明確になっていると思われます」とした。

「そんなことはないと信じたい」とした上で、「あえて前者の配信を行い、センセーショナルな印象を与えた方が記事のビュー数を稼げるとの企図がメディア側にあったとしたら、果たして適切な配信だったのか、よく考える必要があります」と疑問視もした。

上川氏は18日、静岡市で女性支持者が多く集まった屋内の集会で、自身の過去の選挙演説で「うみの苦しみにあるけれども、ぜひうんでください」と支持を訴えた経緯に言及。「うみの苦しみは本当にすごい。でもうまれてくる未来の静岡県、今の静岡県を考えると、私たちは手を緩めてはいけない」などと語った。

上川氏は19日、発言の趣旨に関して「女性パワーを発揮していただき、知事を誕生させようとの意味で申し上げた」と説明し、「私の真意と違う形で受け止められる可能性があるとの指摘を真摯(しんし)に受け止め、撤回する」と静岡市で記者団に語った。

上川氏の発言を巡る報道について、自民党内でも賛否がある。静岡県連幹部は「典型的な切り取り報道だ。選挙妨害ではないか」と語る一方、党幹部は「捉え方によって危なくなる発言はしてはいけない。迂闊だったと思う」と指摘した。(奥原慎平)

9521OS5:2024/05/20(月) 16:49:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf536231e8093ec6ea4068cfcf8fde03824cd36b
上川外相「うまずして」撤回、立民議員は「辞任せよ」 過去に「産みの苦しみ」使った例も
5/20(月) 16:11配信


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産経新聞
上川陽子外相(春名中撮影)

上川陽子外相が静岡県知事選の自民党推薦候補の応援演説で「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と発言し、後に撤回したことについて、立憲民主党内で「論争」が続いている。上川氏は発言の意図について「女性パワーで知事を誕生させよう」と説明しているが、立民議員らは「産みの苦しみ」に例えて候補を応援することは不適切だなどと指摘する。一方、過去に「産みの苦しみ」に例えた発言をして、全く問題視されなかったケースもある。

■「産まずして」と漢字で投稿

「上川大臣の真意は『支援する知事を生み出す』ことだったかもしれません」

立民の塩村文夏参院議員は19日、X(旧ツイッター)で上川氏が早期に発言を撤回したことに理解を示した上で、「『女性が子どもを産む』ことを前提とした発言であったことが問題だと気づいて頂けていればと思います」と訴えた。

原口一博元総務相も20日、上川氏の発言について「上川さんにあそこまで言われたくない。静岡知事選挙で自民党推薦候補を『産まずして何が女性か』となぜ、言われなければならないのか?辞任せよ」とXに書き込んだ。

原口氏は「産まずして何が女性か」と「うまず」について漢字で表記した。一部報道機関は上川氏の発言について当初、「『産まずして何が女性か』」などの見出しで報じたが、その後、漢字表記から「うまず」というひらがな表記に変わった経緯がある。

■「思いをはせれば不適切」

蓮舫元行政刷新担当相は20日、Xで上川氏の発言について、「『問題ない』と擁護する方もおられますが、生まない選択をされた方、治療をされている方、生めない方、そのパートナーの方々へ思いをはせれば『産みの苦しみ』を比喩に知事候補者を勝たせる呼びかけをするのは不適切です」と重ねて強調した。

「産みの苦しみ」の表現自体は国会審議をはじめ政治家が使用するケースは少なくない。

平成30年5月、旧立憲民主党の辻元清美国対委員長(当時)も加計学園問題を受けて2週間余り欠席した国会審議を巡り、正常化を求める与党と協議に応じる考えを記者団に説明した際、「この間の野党の行動は、立法府を立て直していく産みの苦しみだと思い対応してきました」と発言。

辻元氏は上川氏と違って主語に女性を用いず、選挙活動と与野党交渉は異なるなど発言当時の状況に違いがあるためか、マスコミが問題視することはなかった。(奥原慎平)

9522OS5:2024/05/20(月) 16:52:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/32c226f201bd7d17057ea5a78f97dfae303f87fd
半分が空の移動、ブラジル2度入国、大使不在…「最も過酷な外遊」に見る岸田外交の課題
5/20(月) 7:06配信


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産経新聞
大型連休中の岸田首相外遊の日程

岸田文雄首相が5月1〜6日の日程で行ったフランス・ブラジル・パラグアイ訪問は「政権史上最も過酷な外遊」(官邸幹部)だった。出発から帰国までの126時間のうち約半分の57時間余り(給油含む)を空の移動に費やした「3泊6日」の強行軍。特に南米2カ国は会談や各種行事が詰め込まれ、岸田外交の課題も浮き彫りになった。

■駐パラグアイ大使が同席せず

「どうしてこんなことに‥‥」。日本政府の在外公館関係者が嘆く事態になったのが、3日(日本時間4日)のパラグアイ・ペニャ大統領との首脳会談だった。少人数と拡大の2段階で行われた首脳会談のうち、少人数会談に中谷好江・駐パラグアイ大使が同席できなかった。

大使は天皇に任命される認証官で、赴任先では日本政府代表だ。人数制限がある中、出席者を選別したのは首相官邸。同関係者は「中谷大使は同席させてもらえない程度の扱いを日本政府内で受けているのか、とパラグアイ側に誤解される」と語り、外交面でマイナスだと指摘した。

中国ではなく台湾と外交関係を結び、親日国でもあるパラグアイ。中谷大使はパラグアイ政府から厚い信頼を得ており、今回の訪問日程も他の訪問国の都合などで二転三転したが「中谷大使だから調整できた」(外務省関係者)という。

首相が掲げる首脳主導の外交方針は世界の潮流だが、今回は官邸主導による齟齬が生じたともいえる。

ちなみに、首脳会談が行われた首都アスンシオンの大統領府は、フランス・パリのルーブル美術館を模したといわれるピンク色の美しい建物だ。共同記者発表の開始前に記者が演台で記念写真を撮っていると、大統領府スタッフが「顔にマイクがかぶっているから下げたほうがいい」とアドバイスしてくれるなど、とてもフレンドリーな国だった。

■1日で2カ国の首脳会談はしご

5泊のうち2泊は機中で、出張中の食事の大半は機内食。強行軍となったのは、国内の政治日程の制約を受けたからだ。

4月28日に衆院3補欠選挙があり、首相は海外に渡れない。政治資金規正法改正などの重要課題を抱える国会会期中であるため、大型連休明けの7日までには帰国したい。-というのが官邸サイドの意向だった。

相手国にも都合はある。5月1日はメーデーで、最初の訪問国フランスは休日。南米に移動した後の4、5両日は土日でブラジル・パラグアイの政府職員は休む。日本のように「他国の首脳が来るから出勤せよ」というわけにもいかない。

制約の結果、日本政府は針の穴を通すように首脳会談や昼食・夕食会、各種イベント出席などの予定をはめ込んでいった。

この結果、南米では「1日で2カ国の首脳会談をはしごする」という弾丸日程を強いられた。平日(金曜)である3日の午前にブラジルの首都ブラジリアでルラ大統領と会談・昼食会を開催。すぐに空路でパラグアイに移動して同日午後にペニャ大統領と会談・夕食会に臨んだのだ。そして翌4日にブラジルに戻り、最大都市サンパウロで日系人関連イベントなどに出席した。

「ブラジル→パラグアイ→ブラジル」という異例の日程には、「ブラジル重視の姿勢を示してほしい」というブラジル政府の意向も働いたという。

3月下旬にブラジルを訪問したフランスのマクロン大統領は3日間滞在した。政府関係者によれば、岸田首相の訪問がほぼ日帰りの1度のみではブラジル重視と映らないため、再入国プランが浮上した。

9523OS5:2024/05/20(月) 16:53:13
■「詰め込み型」のハード日程

外遊時に首脳会談などの日程を詰め込み、次々とこなしていく。そして「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序」の重要性や経済協力の推進について首脳間で確認していく-。こうした「詰め込み型」の外遊は今回に限らず、岸田政権で特に顕著だ。

かつてはもう少し余裕があった。例えば安倍晋三元首相は2016年の中南米訪問の際、メキシコ大統領とともに同国の「太陽のピラミッド」に登った。

政府関係者は「日本の首相が地球の裏側を訪ねるだけでも相手国へのメッセージになる」と語ると同時に、「せっかくなら会談や会議だけでなく文化や歴史、芸術に触れたほうが首脳同士の個人的な関係は強くなる」と強調する。

そんな窮屈なスケジュールの中でも、サンパウロの日系人との交流イベントの盛り上がりは印象的だった。首相はスタンディングオベーションと歓声で迎えられ、日系人を「同胞」と呼ぶ首相に再び大きな拍手が送られた。ブラジル国内で一定の影響力を持つ日系社会との絆を強める機会となり「大きな意味があった」(首相周辺)のは確かだろう。

中国による禁輸で打撃を受けている日本の漁業者を応援しようと、現地の北海道人会が北海道産ホタテを取り寄せ、昼食会に提供する一幕もあった。

一方、ハードスケジュールに同行した政府職員、報道陣らは疲労困憊(こんぱい)。「一番元気だったのは岸田首相」(首相周辺)ともいわれる。

首相は1月にブラジル・パラグアイ・チリを訪問する計画を立てたが、派閥パーティー収入不記載事件が表面化し、取りやめた。今回は仕切り直しの訪問で、外務省内からは「もう1日あればチリに行けた」と残念がる声も上がった。(田中一世)

9524OS5:2024/05/21(火) 16:12:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/e02fc86f8327abb2e1231f8c187054bdeab58eb8
岸田首相は八方ふさがり 公明との溝深く、自民内も温度差、野党に防戦一方
5/21(火) 15:11配信

西日本新聞
岸田文雄首相

 政治資金規正法改正で岸田文雄首相が八方ふさがりに陥っている。改正案の自民党単独提出で公明党との亀裂が決定的となっただけでなく、自民内でも改正論議に温度差があり板挟みに。20日の衆院予算委員会は厳格な改革を求める野党に、首相は終始守勢を余儀なくされた。今国会中の法改正を明言している首相だが、実現へのハードルは日増しに高まっている。

【写真】衆院予算委の集中審議で答弁する岸田首相=20日午後

 「自民党が一番遅かった上に、中身が一番薄っぺらい。反省がない」。予算委で立憲民主党の野田佳彦元首相は、17日提出の自民案をバッサリと切り捨てた。

 首相は「政治家の責任、透明性の強化など再発防止に向けた案を提出できた」と根拠を示さない苦しい答弁が続く。野党だけでなく公明からも浴びせられる集中砲火に防戦一方だった。

 政策活動費やパーティー券購入者の公開基準額の引き下げについて、官邸幹部は「当初、首相の考えではマスト(絶対)ではなかった」と明かす。ところが他党はもとより国民からの批判も高まり、4月の衆院3補欠選挙は全敗。「やりたくないけど何もなしでは済まなくなった」(首相周辺)と言うように、一転して公明に歩み寄りを見せた。

 成立には公明の協力が不可欠だが、自民幹部からは「公明は連立を解消したいのか」とこれまでの対応に恨み節も。公明重鎮も「今からでも公明案を全部のむくらいの思い切りが必要だ」としており溝は深い。

 首相は予算委で「今国会での確実な法改正実現」を再度言明し、実効性のある改正案と強調した。ただ日本維新の会の青柳仁士氏は「国民が求めているのは政治とカネの汚い関係の一掃だ」と自民案を一蹴。報道各社の世論調査では自民案を評価しないと答えた人が最大で8割近くに上る。

 宮沢喜一元首相は1993年の国会で政治改革法案が挫折して自民分裂を招き衆院解散・総選挙で過半数割れして退陣した。岸田首相が政治資金改革で国民不信を払拭できなければ、自ら描く自民総裁再選のシナリオも「岸田降ろし」の前についえる可能性がある。

 規正法改正案は22日の衆院政治改革特別委員会で審議入りするが、各党が折り合えるかは見通せない。自民の政務三役は危機感をあらわにする。「今は何をやっても自民が悪者。総理はうまく着地しないと政権が雪崩を打って崩壊する」 (高田佳典、坂本公司、大坪拓也)

西日本新聞

9525OS5:2024/05/21(火) 23:18:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/384b5f0dd1c0429f08426fdee84009c2c52fdbe9
次期衆院選は「最悪の結果に」…自民が横浜で車座対話、裏金対応に不満続出 小田原市長選惨敗に悲鳴も
5/21(火) 22:10配信

カナロコ by 神奈川新聞
県連幹部や党員から厳しい指摘が相次いだ自民党の「政治刷新車座対話」=21日、横浜市中区

 自民党派閥の裏金事件を受けて、党幹部が全国を巡って地方組織や党員の声を聞く「政治刷新車座対話」が21日、横浜市内で開かれた。問題発覚後の党の対応に神奈川県連幹部や党員から不満の声が続出。「政治とカネ」に起因する党勢の低迷が県内首長選の惨敗に直結したとの悲鳴も上がった。焦点の政治資金規正法改正で国民の納得を得る改革を主導できないようなら、次期衆院選は「最悪の結果になる」との懸念も示された。

 対話には党本部から平井卓也広報本部長ら3人が出席。県連関係者や党員ら約50人の声に耳を傾けた。

 ある党員は、党が単独提出した政治資金規正法改正案について「中途半端な内容で国民は全く納得していない」と指摘。「下野に追い込まれた2009年の衆院選以上に危機感を持っている。思い切った改革をするしかない」と訴えた。

 党推薦候補の現職が惨敗した小田原市長選に言及したのは地元選出の小澤良央県議。「逆風が強かった。一連の問題で責任の所在や処理をきちんとしていればここまでにはならなかった」と吐露した。今後も県内で首長選や地方議員選が控えているとし、「地域の未来に直結するとの危機感を党本部は共有しているのか。時間はない」と早急な立て直しを求めた。

 政治とカネの問題以外にも、総裁選で党員投票がより反映される仕組みづくりや、党是の憲法改正に本腰を入れて取り組むよう求める声などが上がった。

神奈川新聞社


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