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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

9326OS5:2024/01/25(木) 09:13:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/8795454fb98589ee6149887cc3a1c785fac379cb
「便利なカネ」還流依存、安倍派に脈々…会長の安倍氏「廃止」に議員は懇願「続けて」
1/22(月) 14:02配信


[裏金 悪弊の果て]<2>
 2022年5月17日、東京都内の高級ホテル。自民党安倍派の政治資金パーティーには約2800人が集まり、熱気に包まれていた。会長の安倍晋三・元首相が「自民党の柱石たらんとの自負と誇りのもと、岸田政権をしっかりと支える」とあいさつしたのに続き、来賓の岸田首相は「我が党の最大、最強の政策集団」と持ち上げた。

 華やかな会場の一角で、会計責任者の松本淳一郎被告(76)(政治資金規正法違反で在宅起訴)が同派議員の秘書に詰め寄られていた。

 「ノルマを超えて売ったのに」「急に廃止と言われても困る」

安倍派の政治資金パーティー

 「ノルマ」とは、派閥が議員側に義務付けていたパーティー券の販売枚数のことだ。安倍派では、ノルマを超えた分を議員側にキックバック(還流)する慣習が少なくとも00年代初頭から続いていた。ノルマ超過分の収入と還流分の支出は政治資金収支報告書に記載されなかった。

 還流された資金は、秘書の給与、交通費、事務所家賃といった政治活動費だけでなく、表に出せば世間から批判を浴びるような高額な会食代などにも充てられていた。同派の議員は、「領収書のいらない便利なカネ」(ある秘書)への依存を深めていった。

 04年に摘発された旧橋本派を巡る1億円ヤミ献金事件をはじめ、「政治とカネ」を巡る問題が繰り返し国民の批判を浴びても、営々と裏金作りを続けた安倍派。「惰性で行われていたことは間違いない」。同派のベテラン秘書はそう振り返る。

 そこへ待ったをかけたのが安倍氏だった。「現金で戻すという不透明なことはやめよう」。このパーティーの直前、安倍氏が打ち出した方針に、派内には大きな動揺が広がっていた。松本被告がホテルの会場で突き上げられていたのは、まさにそんな時だった。

 ところが、パーティーの2か月後、安倍氏が銃撃されて死去し、還流廃止は宙に浮いてしまう。翌23年春、松本被告が総務省に提出した同派の収支報告書は、それまでと変わらずノルマ超過分が収支から除外されていた。安倍氏の方針は反故(ほご)にされたのだ。

 トップの方針を一介の派閥職員が覆すとは思えない。還流継続を決めたのは派内の有力政治家で、不記載も松本被告に指示していたのではないか――。捜査の展開次第では、幹部の共謀を問う必要性も出てくる。東京地検特捜部は最終盤に至るまで、この重い課題を抱え続けることになる。

記載内容に違和感
 自民党派閥のパーティー収入を巡る事件の捜査は、2022年秋の共産党機関紙「しんぶん赤旗」の報道を受けた大学教授による刑事告発が発端だ。その内容は「5派閥の政治資金収支報告書にパーティー収入の一部が記載されていない」というものだった。

 各派閥の政治資金収支報告書をめくっていた東京地検特捜部のある検事は、安倍派の記載に違和感を覚えた。他の派閥ではパーティーの後、各議員側に数百万円〜数万円と金額がバラバラの寄付の記載があったが、安倍派にはない。この寄付は、パーティー収入の一部を議員側にキックバック(還流)した分だった。

 安倍派になぜ同様の寄付がないのか、口座を調べると収支報告書に記されていない資金の流れが浮上した。収支報告書を作成していたのは松本淳一郎被告(76)。NTT出身で保守系政治団体の代表を務めていたが、前任者の退任に伴い、19年2月に会計責任者となった。任意の事情聴取に松本被告は「前任者からの引き継ぎ通りにやった」と話し、還流分を派閥の収支報告書に記載しなかったことを素直に認めた。「裏金化」は長年の慣習だった――。特捜部はそうにらんだ。

 松本被告は特捜部の求めに従い、18〜22年分の還流額をリスト化して提出した。それには政府や党の要職に就く派閥幹部も含めた約100人の議員名や、5000万円超〜数万円の還流金額が並んでいた。「派閥ぐるみの還流システムを隠してきた」。リストを得た検察内部ではそんな見方が強まっていった。

幹部聴取踏み切る
 「派閥幹部を含めた議員本人への捜査は不可欠だ」。臨時国会終盤を迎えた23年12月、特捜部は全国から応援検事を集めて態勢を拡充させた。高額還流を受けた議員や派閥幹部ごとに捜査ルートを作り、経験豊富な検事が各ルートを束ねた。国政に過度の影響を与えないよう、24年1月の通常国会開会前までの間に刑事処分を見極めることとした。

9327OS5:2024/01/25(木) 09:13:34
 派閥職員や還流を受けていた議員の秘書から事情を聞いて外堀を埋めた後、多数の議員を呼び出して聴取し、派閥事務所を強制捜査。続けて池田佳隆衆院議員(57)(7日に政治資金規正法違反容疑で逮捕)ら高額還流を受けていた議員の事務所も捜索した。

 急ピッチの捜査は、やがて派閥幹部の関与を解明する段階に入った。焦点は、会長だった安倍晋三・元首相が22年7月に死去した後に裏金化が継続された経緯の解明。供述や押収資料の分析からは、派内の動きが断片的に浮かんできた。

 安倍氏が打ち出した還流廃止には派内で撤回論が根強く、池田容疑者も幹部に継続を要望していた。こうした声を受け、会長代理だった塩谷立・元文部科学相(73)や下村博文・元文科相(69)、事務総長だった西村康稔・前経済産業相(61)といった幹部が、党本部や塩谷氏の事務所などで還流を継続するかどうかを断続的に協議。「議員からは、続けてくれとの『泣き』が入っている」と発言する幹部もいた。松本被告が同席することもあったという。

 一連の協議で、幹部から松本被告に不記載の指示や、松本被告との間で報告・了承はなかったのか――。特捜部は年末から幹部の事情聴取に踏み切った。

トカゲの尻尾切り
 都心の高級ホテルで行われたある幹部の聴取。還流継続の経緯を尋ねる検事に、幹部は「安倍氏の死去後の対応に追われ、はっきり覚えていない」と繰り返した。不記載に関する質問にも「還流は知っていたが収支報告書の記載はよくわからない」。他の幹部6人も「還流は会長案件だった」などとし、不記載への関与を否定した。

 松本被告も「幹部から不記載の指示を受けた事実はない」と述べ、幹部の供述内容と符合した。不記載で国会議員の責任を問うには、会計責任者との共謀を立証しなければならないが、幹部と松本被告のやりとりは電話が多く、詳細な議事録もないため、共謀を裏付ける証拠は見つからなかった。

 「証拠上、派閥幹部と会計責任者との共謀を認めるのは困難だった」。東京地検の新河隆志・次席検事は19日、安倍派幹部らの立件見送りを発表した。

 総額6億7500万円にも上った同派の不記載について、会計責任者のみが刑事責任を問われ、幹部は立件されなかったことには「トカゲの尻尾切り」との批判もある。検察幹部の一人は「『政治家が知らないわけがない』という国民感情は理解できるが、現行法では限界がある。あとは法律をつくる政治家たちがこの問題に向き合うかどうかだ」と語った。

9328OS5:2024/01/25(木) 09:15:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/3c74b13036258ae02a86e97c2bed206495c54448
大臣ポスト目指し集金、自由なカネで官僚接待…領収書も不要・批判の目逃れ
1/22(月) 14:23配信
[裏金 悪弊の果て]<3>
谷川弥一氏

 「早く大臣になるため、政治資金パーティー券を売って、派閥にアピールしようと考えていた」

【一覧】裏金疑惑で立件された国会議員たち

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で略式起訴された谷川弥一衆院議員(82)(長崎3区)。大量のパーティー券を売りさばいた理由について、関係者はそう証言する。

 離島からなる長崎県五島市出身の谷川氏は2003年の衆院選で初当選し、現在7期目。地域の発展に力を注ぎ、当選回数は、元文部科学相の萩生田光一・前党政調会長(60)の6回を上回る。

 しかし、大臣経験はなく、第2次安倍内閣の12年に文科副大臣に任命されて以降、政府の役職に就けていなかった。同期らが次々に閣僚ポストに就く中、所属していた安倍派内では「入閣待機組」のまま。「一匹おおかみ」的な存在だった谷川氏が力を入れたのが、派閥パーティー券の販売だった。

主従関係を利用
 それに当たってフル活用したのが、地元・長崎を中心とした建設業界だ。谷川氏は1971年、長崎市に本社を置く谷川建設を設立し、九州有数の住宅メーカーに育て上げた。87年の長崎県議選で初当選したのを機に家族に経営を引き継いだ後も、「会長」として影響力を保持してきた。

 同社内ではパーティー券の販売を手がける社員を配置。九州全域に広がる下請け業者に売って回らせた。売り上げは多い時で1000万円を超え、派閥から課された販売ノルマの3倍を超えたこともあった。

 建設業界には、元請けを頂点とするピラミッド型の主従関係が残る。同社関係者は「下請け業者は仕事をもらう立場。そこを利用した」と明かす。

 ノルマ超過分として、派閥からキックバック(還流)されたのは、2018〜22年の5年間だけで計約4300万円。複数の関係者によると、谷川氏は10年前頃から還流資金を受け取っており、高額の時は、自ら派閥事務所に出向いていた。

 派閥からは領収書を求められず、自由に使えるカネがたまり、一部は、表に出しにくい飲食費などに充てられた。

 安倍派の還流システムは、カネやポストを欲する議員たちの心理をうまく利用したものだ。派閥側も所属議員をつなぎとめ、党内で勢力を維持できる。「ウィンウィン」の関係が成り立っていた。

9329OS5:2024/01/25(木) 09:15:26
「気持ちの悪いカネで口座に入れられない」
池田容疑者、大野被告、谷川氏の政治資金収支報告書=画像は一部修整しています

 自民党安倍派の政治資金パーティーの収入を巡り、同派からキックバック(還流)を受けていた谷川弥一衆院議員(82)。関係者は、裏金化された還流資金の一部は世間で批判を浴びやすい高額な飲食費などに充てられたと証言する。

 その一つが、官僚たちとの会食だった。各省庁のキーマンを押さえ、パイプを作っておけば、地元の陳情を通しやすくなる。

 長崎県の離島・五島市出身で離島の振興に力を入れていたこともあり、相手は農林水産省や国土交通省、総務省など多方面にわたった。「飲ませ食わせして、いわゆる窓口的なものを作っていた」。関係者はそう明かす。

 高級料亭や、2次会として女性が接待する飲食店を利用することもあった。マスコミや市民団体から批判されることを懸念し、領収書が不要な還流資金を使い、政治資金収支報告書には記載しなかったという。

 2003年の衆院選で初当選以来、大臣ポストの獲得を目指していた谷川氏だが、次第に出世が遅れ始め、還流資金を使う機会が減った。直近の約5年分はほとんど使わずに保管していたという。「気持ちの悪いカネで、口座には入れられない」。事務所内ではそう受け止められていた。

 東京地検特捜部の任意の事情聴取で、派閥からの還流資金について聞かれた谷川氏は「派閥から収支報告書に書かなくていいと言われ、長年、そうしてきた」と説明した。

「パーティー券売れれば派閥で上位に」
 特捜部に在宅起訴された大野泰正(やすただ)参院議員(64)。自民党副総裁などの要職を務めた大野伴睦氏を祖父に持ち、両親も国会議員という政治家一家に育った。

 大野被告は13年に岐阜県議から国政に転じ、現在2期目だが、伴睦氏や両親に比べて知名度は低く、目立った実績もない。「パーティー券が売れないと、派閥内で立場がないんだ」。支援者にそう漏らしていた。地元・岐阜では自身のパーティーを開かず、「代わりに派閥のパーティー券を買ってほしい」と頼んでいた。

 大野被告の秘書は「パーティー券が売れれば、派閥内で上位に立ち、色々といい格好ができる」と明かす。

 自民党の同僚議員は大野被告から「国土交通省の官僚たちにこまめに食事をごちそうしている」と聞いた。「父親が運輸相を務め、自身も国交政務官などを歴任しており、『国交族としてのし上がる』と話していた」と振り返った。

 ただ、事務所の資金繰りは厳しかったとみられる。全県1区の参院選では、広範囲で選挙戦を繰り広げなければならない。大野被告を支援する男性は、大野被告が「選挙をやるたびに貧乏になっていった」とこぼしていたのを覚えている。

使途の大半が飲食費
 派閥のパーティー券を大量販売することで、存在感を高めようという思惑は、事件で逮捕された池田佳隆衆院議員(57)にも透けて見える。

 池田容疑者は、日本青年会議所の会頭時代に培った人脈を駆使し、各地の企業に購入を依頼していた。

 12年の衆院選愛知3区で初当選したが、14年、17年、21年の衆院選は選挙区で敗北し、いずれも比例復活だった。「選挙区で勝てず、党内で立場がない」。池田容疑者は周囲にそう漏らしていた。自民党の国会議員は「パーティー券を大量に売って、自分の力を派閥幹部に見せつけたかったのではないか」とみる。

 派閥パーティーのノルマ超過分は全て議員の取り分となる。安倍派の議員秘書は「使途の大半が飲食費。議員仲間や官僚との懇談などの支払いに充てていた」と語り、「政治資金でごちそうしたと分かれば後味が悪いものだ。自由に使えるお金は多いに越したことはない」と話す。

 だが、政治とカネを巡り、自民党に所属していた国会議員が立件されるケースは相次いでいる。19年以降、池田容疑者ら3人を含めて計11人に上り、国民の政治不信はかつてないほど高まっている。

 自民党は、政治刷新本部を設置し、派閥や政治資金のあり方を議論している。様々な思惑が交錯する中、旧態依然の悪弊を断ち切ることができるのか、大きな岐路を迎えている。

9330OS5:2024/01/25(木) 09:16:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f540ea4a2445b7b38fc64b772310a6210ecaa1d
改革できしむ自民「3派連合」、規正法は抜け穴だらけ…名ばかり会計責任者も
1/23(火) 5:02配信
[裏金 悪弊の果て]<4>
政治刷新本部の役員による会合であいさつする岸田首相(中央)と麻生副総裁(右)、茂木幹事長(22日午後3時3分、自民党本部で)=川口正峰撮影

 自民党本部で22日午後、開かれた「政治刷新本部」の会合は微妙な緊張感に包まれた。

 「派閥として、どうけじめをつけるかということで、解散を判断した」

 岸田首相(自民党総裁)は、派閥パーティーを巡る政治資金規正法違反事件を踏まえ、岸田派解散を決めた理由についてこう説明した。しかし、首相の隣に座った麻生副総裁は無表情で視線を前に向けたまま、微動だにしなかった。

 「政権を支えているのは岸田、麻生、茂木の3派なんですよ」

 麻生氏は21日夜、東京都内のホテルの日本料理店で首相と会食した際には、事前調整なしの派閥解散にこう苦言を呈し、麻生派の存続を明言した。

 茂木派を率いる茂木幹事長も、首相が19日に党本部で面会した際、「うちの派のことはうちで決めますから」と素っ気なかった。茂木氏も麻生氏と歩調を合わせ、派閥解散には今のところ、応じない意向だ。

 首相が政治改革の目玉として、仕掛けた派閥解散は党全体の潮流にはならず、首相を支えてきた「3派連合」にあつれきを生む結果となっている。

 派閥の全廃に見通しが立たないことから、首相は派閥による金集めや人事ポスト配分の機能を制限することで、国民の政治不信を和らげたい考えだ。だが、読売新聞社の全国世論調査では内閣支持率が横ばいの24%と上向かず、党をまとめきれない首相の手腕に疑問符が付いている。

 政治資金規正法の改正も、パーティー券購入者の公開基準引き下げ案に対し、自民内で「公表されたくない企業も多く、資金集めが困難になる」などと不満がくすぶっており、先行きは不透明だ。

 さらに、政党から議員個人が受け取る「政策活動費」に関しては、公明党や野党は使途公表を主張しているが、自民幹部は政治活動の裁量を狭めるとして慎重な立場で、「守り抜くべき最終防衛ラインだ」との声が出ている。

 首相は今後、刷新本部での議論を選挙制度や国会改革まで広げる方針だ。骨太の改革を国民にアピールする狙いがあるが、野党を含めた意見集約は難航するとみられる。

 約30年前の「平成の政治改革」では、衆院選の小選挙区制導入を実現し、自民の大綱では派閥解消もうたったものの、「政治とカネ」の問題はその後も起き続けている。

9331OS5:2024/01/25(木) 09:16:34
収支報告書「質問せずに押印」
記者会見に臨む大野泰正参院議員。「私が収支報告書(の作成)に関与したことはない」と述べた(19日、東京都千代田区で)=片岡航希撮影

 岐阜県羽島市で布団店を営む男性(64)は毎春、大野泰正(やすただ)参院議員(64)(政治資金規正法違反で在宅起訴)の地元事務所に出向き、すでに用意された書面に押印するのが通例になっている。

 大野被告が代表を務める資金管理団体の政治資金収支報告書。事務所スタッフに促されて目を通すが、内容は理解できない。「質問せずに押印し、事務所での手続きは10〜15分で終わる」。こう説明する男性だが、名目上は同団体の「会計責任者」だ。

 男性は、大野被告が岐阜県議だった時から支援している。約10年前に事務所から頼まれ、会計責任者に就いた。ただ、収支の管理に関わってはおらず、「名ばかり会計責任者」にすぎない。

 同法は、政治団体の会計責任者に収支報告書の作成・提出義務を課し、違反者は禁錮5年以下か罰金100万円以下に問われる。その責務は大きいが、会計に関する知識など特段の条件はない。

 事件で、大野被告が、安倍派から政治資金パーティー収入のキックバック(還流)を受け、収支報告書に記載していなかったとされる金額は計約5100万円に上る。秘書と共に在宅起訴されたが、19日の記者会見で「政治資金の管理や収支報告書の作成は事務所スタッフに任せていた」として、事件への関与を否定した。

 政治家に虚偽記入罪が成立するのは事実上、秘書らとの共謀が認定された場合のみで、立証のハードルは高い。事件で男性は立件されなかったが「秘書の独断で不記載をやるわけがない。議員も責任を負う仕組みにするべきだ」と強調する。

パーティー券購入「寄付のつもり」
(写真:読売新聞)

 「政治資金の透明化」という理念のもと、1948年に議員立法で成立した同法は、政治とカネを巡る不祥事で国民の批判を浴びるたび、議員の手で改正されてきた。企業・団体献金は規制が進み、寄付を受け取れるのは政党や政党支部などに限られ、年間5万円超の場合は名称などが公開される。

 一方、政治資金パーティーは、派閥や、政治家個人の政治団体でも開催可能で、パーティー券購入者の公開対象は1回あたり20万円超。こうした法規制の差は政治家側だけでなく、企業側の思惑にも利用されてきた。

 東京都内にあるコンサルタント会社の会長は、付き合いのある安倍派や議員側への寄付は断り、その代わりに、会社として安倍派のパーティー券を毎年購入している。同社の男性幹部は「会長は政治家との癒着を批判されるのを嫌う。社名が表に出ないように必ず20万円以下に抑えている」と明かす。

 岐阜市の男性社長は2017年以降、安倍派のパーティー券を、経営する会社の名義で毎年150万円分購入している。1枚2万円で75枚あるが、自身や社員らが出席することはほとんどない。社長は「あくまで寄付のつもりで買っている」と話す。

 同法は、派閥への企業・団体献金を禁止しているが、社長は「頼まれたので買っているだけだ」と淡々と話す。

「抜本的な制度改善を」
 パーティー収入を裏金化する還流システムが白日の下にさらされた今回の事件。派閥が監査の対象となっていなかったり、政党から議員個人が受け取る「政策活動費」の使途を公開する必要がなかったりするなど、様々な問題点が指摘された。

 高崎経済大の増田正教授(政治学)は「政治資金の流れを外部から完全に見えるように改めなければ、裏金作りの余地は残ってしまう」と強調する。その上で、「政治家だけではなく有識者らの意見も交え、実効性のある法改正を行う必要がある。誰でも容易に閲覧できるよう収支報告書のデジタル化を進め、抜本的な制度改善を図るべきだ」と訴える。

 「令和の政治改革」で、政治とカネを巡る不祥事に歯止めをかけられるのか。自民党の政治刷新本部で本部長を務める岸田首相の本気度が試されている。(おわり)

9332OS5:2024/01/25(木) 11:54:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/3500e650d6f655ed8747984d40acc7fe668cb313
どうなる自民派閥 「告発なし」森山派も解散意向で流れ強まる 存続2派に影響も、茂木派内から異論
1/24(水) 19:01配信
産経新聞
自民党の森山裕総務会長=東京・永田町の党本部(春名中撮影)

自民党森山派(近未来政治研究会)が解散する方向となったことで、自民6派閥のうち存続の道を探るのは麻生派(志公会)と茂木派(平成研究会)だけになった。パーティー収入不記載問題で唯一、告発を受けていない森山派の決断で派閥解散の流れが勢いづき、残る2派に影響を与える可能性がある。


「派閥はいったん解散してゼロベースに戻した方が国民に分かりやすい。私も派内で相談してみる」。森山派会長の森山裕総務会長は23日の党政治刷新本部の役員会合でこう述べた。

岸田文雄首相(党総裁)が18日に岸田派(宏池会)解散を電撃表明すると、実際、関係者が立件された安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)も翌19日に解散を決断した。

森山派も同日昼に約30分間の緊急会合を開き、明確な解散反対の意見は出なかった。ただ、同派は告発されておらず、森山氏は「うちは他と事情が違う」と強調。先週末に議員が地元有権者の声を聞き、さらに、派閥解消を掲げる党政治刷新本部の「中間取りまとめ案」が23日に出るのを待ち、25日の会合で解散を諮る意向を固めた。

中間取りまとめ案は政治団体としての解散までは求めず、政策集団の名目での存続は容認した。麻生派会長の麻生太郎副総裁は15人の小所帯から56人の第2勢力に育てた自派閥への愛着が強い。茂木派会長の茂木敏充幹事長は派閥の力を足掛かりに首相の座を目指す構えとみられる。

とはいえ、解散論の高まりは2派を直撃した。茂木派幹部は24日、こんな危機感を口にした。

「森山派も解散するのに、本当にうちはこのまま残して(週1回の昼の)例会でみんなでメシを食うのか? 批判を浴びる」

存続しても勢力縮小が避けられない情勢だ。茂木派重鎮の船田元・元経済企画庁長官は23日、「私は(同派を)辞めます」と記者団に明言した。

同派の野村哲郎元農林水産相は20日、鹿児島県内の会合で、農政に精通する森山氏と「一緒に仕事をしたい」と語り、「『茂木派を出て森山派に入るのか』とよく言われるが、それも当然選択肢の一つ」と述べた。また、複数の参院議員が周囲に、退会を検討する意向を漏らしている。

麻生派からは表立った離脱論は出ていないものの、岩屋毅元防衛相は記者団に「総裁派閥(岸田派)が解散することの意味は重く受け止め、尊重する必要がある。足並みをそろえる必要がある」と述べた。

今後、麻生派と茂木派も解散に傾くとの観測も出ている。ある党幹部は、枠組みを残したい派閥は「いったん解散し、再び政治団体として届け出たほうが分かりやすいし、そうするのではないか」と語った。(田中一世)

9333OS5:2024/01/25(木) 11:54:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/a30f0584bfaa5e0d9d07b29cdb32efe176e4721b
自民、安倍派幹部に離党要求 塩谷氏ら7人念頭 自民裏金問題
1/25(木) 10:08配信
毎日新聞
首相官邸に入る岸田文雄首相=東京都千代田区で2024年1月25日午前9時18分、竹内幹撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、同党が安倍派(清和政策研究会)幹部に対し、政治的責任を明確にするため、離党か議員辞職を決断するよう求めたことが明らかになった。自ら判断しない場合は、党として厳重処分を科すことを検討している。


 安倍派で事実上トップの座長を務めた塩谷立元文部科学相や事務総長経験者の下村博文元文科相のほか、「5人衆」と呼ばれる高木毅前党国対委員長、西村康稔前経済産業相、松野博一前官房長官、萩生田光一前党政調会長、世耕弘成前党参院幹事長の計7人が念頭にある。

 裏金事件を巡っては、党内から安倍派幹部の政治的責任を明確にし、党として処分することを求める意見が噴出。25日に正式決定する党改革の中間とりまとめ案では「関係者による明確な説明責任に加え、政治責任の在り方についても結論を得ていく」と明記された。党規約には、除名、離党勧告、党員資格の停止など8段階の処分が規定されている。

 東京地検特捜部は19日、パーティー収入約6億7000万円を収支報告書に記載しなかったとして、安倍派会計責任者を政治資金規正法違反(虚偽記載)で在宅起訴したが、安倍派幹部7人については、いずれも会計責任者との共謀が認められないとして立件を見送った。【飼手勇介】

9334OS5:2024/01/25(木) 11:55:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd1e6671bbb266ef2f3862e4b182335d35fb2247
自民執行部、安倍派幹部に離党要求…立件見送られた「5人衆」ら念頭
1/25(木) 5:00配信

読売新聞オンライン
自由民主党本部

 自民党執行部が、派閥による政治資金規正法違反事件を巡り、立件対象とならなかった安倍派幹部について、自発的な離党や議員辞職を求めたことがわかった。自ら身を処さない場合、党として厳重な処分を科すことを検討している。

 事件に関して十分な説明をせず、政治的な責任も取っていないとして、世論や自民党内で批判が高まっていることから、厳しく対応せざるを得ないと判断した。

 安倍派幹部としては、同派座長の塩谷立・元文部科学相や、派閥の事務を取り仕切る事務総長を務める高木毅・前国会対策委員長、松野博一・前官房長官など同派中枢の「5人衆」らを念頭に置いている。党則に基づく処分には、党の役職停止、離党勧告、除名などがある。

 安倍派幹部らは東京地検特捜部から立件を見送られたが、自民が事件を受け、政治改革を検討している「政治刷新本部」(本部長・岸田首相)の中間とりまとめ案では、「関係者による明確な説明責任に加え、あるべき政治責任についても結論を得る」と明記した。

 安倍派では、政治資金パーティー収入の販売ノルマ超過分を所属議員側にキックバック(還流)することが慣習化し、議員らは政治資金収支報告書に記載せずに裏金化していたとされる。

 塩谷氏が記者会見で「全く知らなかった」と述べるなど、安倍派幹部は自らの関与などに関し、詳しい説明を避けている。党内では、「進退をもってけじめをつけるべきだ」との意見が多く出ている。

9335OS5:2024/01/25(木) 15:34:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/f21c7c9378c17425fba31d7b47e4898b1afbf3b1
自民谷垣グループが解散決定
1/25(木) 13:26配信
共同通信
 自民党谷垣グループは25日、東京都内で役員会を開き、政治団体「有隣会」としての解散を決めた。出席者が明らかにした。

9336OS5:2024/01/25(木) 16:31:37
https://www.sankei.com/article/20240125-BI5LDBREANLL3FVG652J4JXTKI/
<独自>自民参院国対委員長に石井準一氏起用へ 議運委員長は浅尾慶一郎氏で調整
2024/1/25 13:01
自民党は25日、安倍派(清和政策研究会)などの派閥パーティー収入不記載事件に関し、野上浩太郎参院国対委員長(安倍派)の後任に石井準一参院議院運営委員長(茂木派)を起用する方向で調整に入った。複数の与党関係者が明らかにした。

後任の参院議運委員長には浅尾慶一郎政調会長代理(麻生派)、参院予算委員長には桜井充元財務副大臣(無派閥)をそれぞれ充てる方向だ。福岡資麿参院政審会長(茂木派)は留任する見通し。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240125/k10014334201000.html
自民 参院幹事長に松山政司氏を起用へ 世耕氏の後任
2024年1月25日 14時14分

自民党は派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で辞任した世耕 前参議院幹事長の後任に松山政司 元一億総活躍担当大臣を起用する方向で調整に入りました。

自民党安倍派の「5人衆」と呼ばれる有力議員で常任幹事会のメンバーの世耕 前参議院幹事長は派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で先月辞任しました。

参議院自民党は通常国会の召集を前に、後任の人選を進め、松山政司 元一億総活躍担当大臣を起用する方向で調整に入りました。

松山氏は参議院福岡選挙区選出の当選4回で、65歳。解散が正式に決定した岸田派に所属しています。日本青年会議所の会頭などを経て平成13年の参議院選挙で初当選しました。

安倍政権で一億総活躍担当大臣を務めたほか、党では参議院の国会対策委員長や政策審議会長などを歴任しています。

参議院自民党はあすにも、議員総会でこの人事を発表することにしています。

9337OS5:2024/01/25(木) 16:32:10
https://www.sankei.com/article/20240125-XKF5SKLH6JGLDCIFFUTKRCWF2U/
小沢一郎氏「これで邪魔者を消せると」 自民・茂木敏充氏が安倍派幹部に離党勧告検討報道
2024/1/25 13:01
立憲民主党の小沢一郎衆院議員は25日、X(旧ツイッター)に事務所のアカウントで、自民党の茂木敏充幹事長が安倍派(清和政策研究会)幹部に離党勧告を検討しているという一部報道を挙げて、「非常にわかりやすい。これで邪魔者を完全に消せると」と投稿した。派閥パーティー収入不記載事件を巡り、茂木氏が権力闘争を仕掛けているとの見方を示した。

小沢氏の事務所は「もはや自民党は国民など見ておらず誰もが敵をいかに潰して生き残るかということしか頭にない。まともな政策など作れないだろう。政権の座を降りるべき」とも書き込んだ。

9338OS5:2024/01/25(木) 17:28:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c4b88a99c756da6faaf9afa2ef42e721aa34ea9● 宮澤一族における主流ではなく 期待されていなかった岸田首相

 岸田家はもともと東広島市の農家だった。正記(岸田首相の祖父)の父である幾太郎が台湾の基隆に進出し、呉服店を経営した。その長男の正記は、京都帝国大学法学部で学び、大連で幾久屋百貨店を経営し、代議士にもなった。

 正記の妻である澄子は、代議士や広島市長をつとめた小田貫一の孫娘。正記と澄子の子である文武は通産官僚、俊輔は大蔵官僚(のちに中国銀行頭取)となった。また、文武の妻(岸田首相の母)は、佐賀県の唐津出身で三菱商事に勤め、日東製粉社長だった井口良二の娘である。

 岸田首相は、父が通産省から外務省に出向してニューヨーク・JETROに勤務していたときに米国の現地校に通っていた。そのため、英語は、流暢(りゅうちょう)とは言えないが、発音は良いとプロの通訳からも評価されている。

 帰国して公立の名門麹町中学を経て開成高校に入ったが、東京大学の入試には3度失敗。しばしばその経験について人生の挫折と語る。

 普通なら羨望されるような学歴だが、前述の通り、宮沢一族などの周辺の学歴のすごさに加え、宮澤元首相は「人と会うとまず学歴を聞く」といわれたような人物。岸田首相からすれば、相当に屈辱で肩身が狭かったようだ。

9339OS5:2024/01/25(木) 17:28:21
● 宮澤一族における主流ではなく 期待されていなかった岸田首相

 岸田家はもともと東広島市の農家だった。正記(岸田首相の祖父)の父である幾太郎が台湾の基隆に進出し、呉服店を経営した。その長男の正記は、京都帝国大学法学部で学び、大連で幾久屋百貨店を経営し、代議士にもなった。

 正記の妻である澄子は、代議士や広島市長をつとめた小田貫一の孫娘。正記と澄子の子である文武は通産官僚、俊輔は大蔵官僚(のちに中国銀行頭取)となった。また、文武の妻(岸田首相の母)は、佐賀県の唐津出身で三菱商事に勤め、日東製粉社長だった井口良二の娘である。

 岸田首相は、父が通産省から外務省に出向してニューヨーク・JETROに勤務していたときに米国の現地校に通っていた。そのため、英語は、流暢(りゅうちょう)とは言えないが、発音は良いとプロの通訳からも評価されている。

 帰国して公立の名門麹町中学を経て開成高校に入ったが、東京大学の入試には3度失敗。しばしばその経験について人生の挫折と語る。

 普通なら羨望されるような学歴だが、前述の通り、宮沢一族などの周辺の学歴のすごさに加え、宮澤元首相は「人と会うとまず学歴を聞く」といわれたような人物。岸田首相からすれば、相当に屈辱で肩身が狭かったようだ。

 なお、岸田首相の弟の武雄は、三菱商事勤務で、夫人の篤子は、ポテトチップスで有名な湖池屋の創業一族である。

 そのほか、岸田首相には妹が2人いて、どちらも、財務官僚と結婚している。岸田首相の父親は通産官僚だが、周囲にはむしろ財務官僚が多い。

 ここまで見てきたように、宮澤一族のなかでの主流ではなく、期待されてもいなかったという岸田首相の立場が、安倍元首相に見られたような「ぎらぎらとしたリーダーシップ」を発揮しないスタイルにつながっている。

● 元首相の亡き後も 変えない政治スタイル

 五年前の参議院議員選挙の際、岸田首相が次期総理を狙うなら、自民党票が旧民主党系の倍以上ある定数2人の広島選挙区で自民候補を2人立てて当選させるべきだといわれた。こうした中、自民党は現職の宏池会・溝手顕正に加え、河井案里を公認したが、岸田派が主導権をとる自民党広島県連は、河井にひどく非協力で、焦った河井陣営が本部に救援を求め、無理な選挙工作を展開した。

 ところが、最後の段階で岸田首相は安倍元首相とともに河井の選挙カーに乗り、結果、河井の票が伸びて溝手が落選。その怨念が、普通なら裏付け証言が取りにくいはずの河井の選挙違反摘発につながった。

9340OS5:2024/01/25(木) 17:28:36
 岸田首相は安倍元首相にさんざんお世話になったはずだし、銃撃事件の悲劇への同情が集まる中で参議院選挙に勝利したこともあり、安倍元首相を国葬にした。

 だが、旧統一教会をめぐっては、教団に問題があることが(教団とそれほど密接な関係をもっていたわけでない)安倍元首相への銃撃事件を正当化する理由にならないにもかかわらず、両者を十分に切り分けるような明確な姿勢を取らなかった。

 そのため、米有力誌に山上徹也容疑者が「歴史上最も成功した暗殺者」だと書かれるような状況になった。安倍元首相と旧統一教会については『日本の政治「解体新書」: 世襲・反日・宗教・利権、与野党のアキレス腱』で詳しく書いたが、少なくとも安倍元首相本人と教団の関係はわずかで、それも清和会会長就任後が中心である。山上容疑者が恨みの標的にしたのは飛躍だった。

 ウクライナやパレスチナ問題でも、岸田首相は安倍元首相の多元外交と違い、欧米の前のめりの姿勢に追随するだけのようにみえる。また、憲法改正問題や皇位継承問題では、何もしていないわけでないのだが、「熱心に取り組んでいる」という印象を与えていないから、保守派から攻撃される。

 そのあたり、すべて、「宮沢一族の目立たない構成員」としての習い性から脱していないように見える。

 私は安倍政権時代、岸田氏がもっとも後継者にふさわしいと一貫した論陣をはっていた。ただ、それは、安倍元首相という後ろ盾がいる前提だった。その後ろ盾がいなくなった以上、岸田首相は自らリーダーシップを発揮しているとアピール出来るような政治スタイルに変えるべきだ。それが不十分なことが、「増税メガネ」「検討使」などとも批判される岸田首相のすべての不幸の始まりだ。

● 岸田首相の妻と 3人の子供たち

 岸田首相のファミリーを、もう少し紹介すると、妻の裕子は、岸田首相が父の文武と地元のマツダ本社を訪れたとき、副社長の秘書だったのを見初めたとされている。だが、当時のマツダ社長は私の元上司でもある古田德昌(兄は餃子の珉珉の創業者)で通産官僚としては文武の後輩だから、偶然の出会いではなかったのかもしれない。

 裕子の実家は広島県三次市の地元の資産家らしい。メソジスト系の広島女学院中・高から東京女子大を卒業ののちマツダに入社した。

 裕子は選挙区に住み子育てもしたので、岸田首相の東京での住まいは議員宿舎だけだった。もっとも、2020年に亡くなった岸田首相の母親である澄子が住んでいた自宅はあるので、岸田首相が議員宿舎に住むのはおかしいと言っていた人もいる。

 岸田首相の子どもは男子ばかり3人だ。

 長男翔太郎は、修道高校、慶応大学法学部から商社勤務を経て父の秘書となった。政務秘書官は当初、ベテラン秘書がついていたが、将来に箔をつけるために翔太郎を抜擢したところ、随行中の観光、公邸でのパーティーなどで袋だたきにあって辞任することになった。ややバランスを欠いた抜擢だっただけに、必要以上に慎重な行動が必要だった。

 次男晃史郎は、日本大学文理学部スポーツ科学部から広島のバスケットボール製造などで知られるモルテンへ入社した。三男はまだ早稲田大学の学生だ。

9341OS5:2024/01/25(木) 17:28:55
● 核兵器廃絶の熱烈な運動家という あまり知られていない一面も

 岸田首相のあまり意識されない一面に、核兵器廃絶の熱烈な運動家というものがある。『岸田ビジョン 分断から協調へ』という首相の著書は、2021年の総裁選挙のために戦略的に書かれたものだが、もうひとつの著書『核兵器のない世界へ 勇気ある平和国家の志』が前年の2020年10月に刊行された。

 菅義偉前首相が岸田首相らを破って総裁に選出されたのが2020年9月。その翌月の刊行となった背景には、安倍元首相の病気辞任がなければ総裁選挙は1年先だったので、その一年前に、選挙を意識せずに岸田氏らしさを打ち出す本を出して「ハト派的イメージ」を強調したいという意図もあったのだろう。

 この本を見ると、岸田首相の「被爆地・広島の人間」としての思いが、政治家の原点といえるほど重要であることがわかる。岸田首相は戦争当時まだ生まれていなかったが、親戚の多くが被爆した。そのなかには、意外なことに、ノーベル平和賞受賞者であるサーロー節子さんもいる。

 サーローさんの姉が、岸田首相の父のいとこの夫人で、原爆の犠牲となって亡くなられた。外相時代の岸田首相がオバマ元大統領の広島訪問に大変な努力を払い実現したことや、サミットの広島開催にもこぎ着けたことは、政治家としての岸田首相にとって金字塔だ。

 もっともウクライナのゼレンスキー大統領をサミットに呼んだことの評価は微妙だ。サミットへの世界の関心の焦点がぼやけたし、ゼレンスキー大統領が原爆の惨状を見て「ウクライナと同じほどひどい」といったのは、核兵器の怖さを矮小(わいしょう)化する不適切発言だった。

 また、首相としての岸田氏が核兵器廃絶に向けて重要な行動を起こしているとはみえない。そのあたり、自分の個人的な立場や広島の政治家としての立場を色濃く打ち出すのもいかがなものかと遠慮するのが、岸田首相らしさなのだろう。

 しかし、連立政権のパートナーである公明党は、結党の原点からして核廃絶に熱心であるのだから、自公で連携して何か大きな一歩を進めるやりようもあるのではという気がするのは私だけであるまい。

 (評論家 八幡和郎)

9342OS5:2024/01/25(木) 17:39:41
https://www.niigata-nippo.co.jp/articles/-/347382
「俺たちに守旧派のレッテルを貼るつもりか」、岸田文雄首相捨て身の「派閥解散」カードで自民党内にきしみ 存続論根強い麻生派と茂木派
2024/1/20 20:35
(最終更新: 2024/1/20 20:35)
 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、窮地に陥る岸田文雄首相が捨て身の覚悟で切った「岸田派解散」のカードは安倍、二階両派の解消に発展した。高まる政治不信の払拭へ意気込む首相に対し、存続論が根強い麻生、茂木両派の議員は「俺たちに守旧派のレッテルを貼るつもりか」と反発。安倍派の行方も混沌(こんとん)とし、党内にきしみが生じている。

 「攻めの気持ちで岸田派を解散するんだ。若いやつらを頼む」

 1月18日午後、官邸。首相は執務室に個別に呼んだ複数の岸田派幹部に迫った。隣には岸田派ナンバー2の座長を務める林芳正官房長官が座っていた。

 首相周辺は「派閥解散は早い段階から頭にあった」と明かす。首相には、2023年末に地元に戻った若手から「街頭で罵倒され、何も言い返せない」と悲痛な訴えが届いていた。「このままでは自民党に先はない」。首相は危機感を強めた。

記者団の取材に応じる岸田首相=1月19日夜、首相官邸

 ただ党内では、岸田政権発足以来、首相を支える麻生、茂木両派の議員が「派閥に問題はない」と主張していた。悩む首相を1月16日の党政治刷新本部の全体会合が背中を押す。存続と解散の両論が拮抗(きっこう)したのだ。側近は「困ったら平場に聞け、の格言通り。これで解散に傾いた」と振り返る。

 岸田派は政治団体としての「宏池政策研究会」を解散し、政治資金規正法上認められる資金集めの手段を遮断する意向だ。党本部近くの派閥事務所も引き払う。首相は「もう派閥で集まることはない」と周囲に説く。

▽危険な賭け

 岸田派に続き安倍、二階両派も1月19日に解散を表明した。官邸幹部は「一つの流れができた」と胸を張る。しかし刷新本部メンバーの麻生太郎副総裁にも、茂木敏充幹事長にも根回しはなかったため、唐突感は否めない。重鎮は「あまりにも危険な賭けに出たな。『岸田離れ』が広まらなければいいが」と顔をしかめた。

自民党本部で記者会見する安倍派の塩谷立座長(奥左)と高木前国対委員長(同右)=1月19日夜、東京・永田町

 実際、麻生、茂木両派の心中は穏やかではない。麻生派幹部は「俺たちは『みんなで解散の横断歩道を渡ろう』と言われているわけではない」と突き放す。麻生氏に近い若手も「派閥が残るだけで後ろ指を指されるなんてたまったもんじゃない」と憤った。

 麻生氏と連携する茂木氏は「グループの仲間とよく相談したい」と記者団に説明。存廃の是非には触れなかったが、茂木派幹部は「良い格好をしようと岸田派だけが抜け駆けか」と批判的だ。

▽突き上げ

 会計責任者や所属していた議員3人が立件された安倍派は、中堅・若手が責任の明確化を求め塩谷立座長ら同派幹部を突き上げた。閣僚経験者は「生き残りを画策している幹部間で、醜い足の引っ張り合いと権力闘争が起きるだろう」と予想していた。

 だが1月19日午後、1時間半近く続いた派閥総会では「自民党が再スタートするには解散がまず必要だ」との意見が噴出。解散決定を余儀なくされた塩谷氏は終了後の記者会見で「けじめをつけなければならないと考えた」と力なく語った。

 自民は来週にも裏金事件を受けた改革案の中間取りまとめを発表する方針だ。派閥全廃はできるのか。二階派解散を宣言した二階俊博元幹事長はうそぶく。「人は自然と集まってくる。『派閥を解消するからあっちへ行け』とは言えない。別に派閥が悪かったわけでもなんでもないんだ」

<自民党派閥>結党翌年の1956年の党総裁選を機に「8個師団」と呼ばれる8派閥ができ、「総理・総裁」選びを軸に離合集散を重ねてきた。宏池会(現岸田派)は57年に池田勇人元首相が創設し、現存6派閥の中でも長い歴史を誇る。清和政策研究会(現安倍派)は62年に福田赳夫元首相が旗揚げした「党風刷新連盟」を起源とし、首相退陣直後の79年に派閥として発足した。今の派閥は幾度かの解消論を経て政策集団の体裁を取るが、総裁選や国政選挙を通じ結束を保っている。

9343OS5:2024/01/25(木) 23:24:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/fd719002c31e1ed166e33a3f41f90bda4114c72a
小渕優子氏が自民・茂木派退会へ、将来の「会長候補」の1人 他派閥の解散の動き加速が影響か
1/25(木) 20:02配信
日刊スポーツ
自民党の小渕優子選対委員長(2023年9月撮影)

 自民党茂木派(平成研究会)に所属する小渕優子選対委員長(50)が、同派から退会する意向を、派閥会長の茂木敏充幹事長ら党幹部に伝えたことが25日、関係者への取材で分かった。

 小渕氏は小渕恵三元首相の次女。今回、自民党の派閥のあり方が問われるまでは、将来の「平成研」会長候補の1人とみられてきただけに、派内には動揺が広がっているという。

 茂木派(53人)は、麻生太郎副総裁が率いる麻生派(56人)とともに、派閥を解散しない方針をかたくなに崩していない。

 一方で、裏金事件を受けて安倍派(96人)、岸田派(46人)、二階派(38人)がすでに解散方針を表明。この日は、森山派(8人)も解散を正式に決定したほか、谷垣グループ(有隣会)も政治団体としての解散を決めるなど、自民党内で派閥解散の動きが加速している。

 小渕氏の判断には、こうした流れが影響した可能性もある。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ab4d3608503677be7848588fc90c0fd046bbfbdc
茂木派存続なら「退会する」 自民党・船田元衆院議員
1/23(火) 18:32配信


下野新聞SOON
自民党政治刷新本部に臨む船田氏=23日午後、東京・永田町の党本部

 自民党の船田元(ふなだはじめ)衆院議員は23日、自身が所属する茂木派(平成研究会)が存続する場合は「(派閥を)退会する」との考えを明らかにした。党政治刷新本部の会合後、下野新聞社などの取材に答えた。

 船田氏は「派閥が全て悪だと国民に思われていることが問題であり、平成研も含めて全ての派閥がいったん解消することが大前提であるべきだ」と述べた。

 昨年12月18日の自身のメールマガジンでも「政治改革の原点に立ち返り、派閥の解消・廃止について本気で議論しなければ、一度離れた国民の信頼は取り戻せない」などと主張していた。

9344OS5:2024/01/25(木) 23:34:39
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-240125X833.html
森山派・谷垣グループ、解散へ=小渕、青木氏が茂木派退会―「存続」2派の動向焦点
2024/01/25 22:34時事通信

 自民党森山派(近未来政治研究会)は25日、総会を開き、解散を決めた。谷垣グループ(有隣会)も役員会を開き、政治団体を解散する方針を固めた。安倍派などの政治資金パーティー収入裏金化事件を受けた派閥解消の動きは、事件の立件対象にならなかった派閥・グループに広がった。また、茂木派(平成研究会)では小渕優子選対委員長らが退会する意向。存続の方向とみられている麻生、茂木両派の動向が焦点になる。

 森山派会長の森山裕総務会長は総会後、「解散という選択が、政治の信頼を取り戻すために大事だという全員の思いで決断した」と記者団に述べた。今後は、派閥に対し資金パーティーや人事への関与を禁じた党の中間取りまとめを踏まえ、新たなグループの立ち上げを視野に入れる。

 森山派の議員は現在8人。1998年、山崎拓元副総裁が旗揚げし、2021年に森山氏が会長に就いた。解散の動きは岸田、二階、安倍各派に続くもので、事件で会計責任者らが刑事責任を問われなかった派閥では初めて。

 谷垣グループのメンバーは約20人。同グループは派閥では認められない他派閥との掛け持ちが可能だが、資金集めや人事の推薦を行っており、現状のままでの存続は理解が得られないと判断した。26日の臨時総会で政治団体の解散を決定する見通しで、引き続きグループとしての活動を模索する。

 小渕氏は退会理由について記者団に「(党役員らの派閥離脱を明記した89年の)政治改革大綱を重く受け止めた」と語った。小渕氏は平成研会長だった故小渕恵三元首相の次女。故青木幹雄元官房長官の長男、青木一彦参院議員も茂木派を離脱する意向を固めた。同派内の動きに影響を与えそうだ。同派では船田元・衆院議員総会長も退会を検討している。

9345OS5:2024/01/25(木) 23:35:42
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-240125X904.html
安倍派4衆院委員長交代へ=自民
2024/01/25 20:38時事通信

 自民党は25日、衆院の常任・特別委員長を務める安倍派の4人を交代させる人事を決めた。派閥の裏金事件を受けた対応。同派の塩谷立座長も政治倫理審査会長を辞任し、後任に田中和徳氏が就く。

 厚生労働委員長は田畑裕明氏から新谷正義氏、安全保障委員長は簗和生氏から小泉進次郎氏、政治倫理確立・公職選挙法改正特別委員長は亀岡偉民氏から石田真敏氏、原子力問題調査特別委員長は中根一幸氏から平将明氏に、それぞれ交代。一方、東日本大震災復興特別委員長の高階恵美子氏は、事件への関与が認められないとして留任する。

 同党はまた、常任・特別委員会の与党筆頭理事を務める同派の4人も代える。

9346OS5:2024/01/25(木) 23:37:18
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-240125X823.html
参院幹事長に松山氏起用=国対委員長は石井氏―自民
2024/01/25 20:23時事通信

 自民党は25日、参院幹事長に岸田派の松山政司参院議員副会長を起用する方針を固めた。また、安倍派の野上浩太郎参院国対委員長を交代させ、茂木派の石井準一参院議院運営委員長を充てる方針。参院幹事長ポストは、派閥の政治資金規正法違反事件を受け、安倍派の世耕弘成氏が昨年12月に辞任した後、空席となっていた。

 党執行部は26日召集の通常国会を前に、安倍派の常任・特別委員長を交代する人事も検討。尾辻秀久参院議長は25日、安倍派の末松信介予算委員長、北村経夫外交防衛委員長、宮本周司財政金融委員長の辞職を許可した。

9347OS5:2024/01/25(木) 23:39:31
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_H5MJAON37ZEYDFEI6CFWRZ6UUM.html
「当たり前の日常」「おいしいランチが」‥派閥解散で木曜昼の定例会も雲散 
2024/01/25 19:45産経新聞

「当たり前の日常」「おいしいランチが」‥派閥解散で木曜昼の定例会も雲散 

自民党岸田派の例会では、毎回出席議員が仕出し弁当をつつきながら、幹部らの発言に耳を傾けるスタイルをとっていた=令和5年12月7日午後、東京・永田町(春名中撮影)

(産経新聞)

自民党の派閥パーティー収入不記載事件の余波で、党内6派閥のうち4派閥が解散を決め、計約190人が新たに無派閥議員となった。自民では、各派が毎週木曜日の正午から派閥事務所などで例会を開き、メンバーが昼食を食べながら結束を確認する習わしがある。派閥の解散決定後初の木曜となった25日、永田町は議員の姿がまばらで奇妙な静けさに包まれた。突然予定の空いた議員はどう過ごしたのか。

木曜昼の派閥例会は、国会日程や党運営について、派の担当者が党執行部から仕入れた情報を所属議員に伝える場でもあった。各派がそろった時間に例会を持つのは、所属議員が他派の会合に二重出席させない目的もあり、出席は派に忠誠を尽くす証にもなっていた。国会開会中は正式な例会、閉会中も一部派閥は「在京議員懇談会」として会合を開き、議員同士が情報交換の場として利用していた。

「お昼前、Googleカレンダーさまからご連絡あり。今まで当たり前だったライフサイクルに、もう戻ることはないのだなと実感」

岸田派(宏池会)に所属していた武井俊輔元外務副大臣は25日昼、X(旧ツイッター)にこう投稿した。正午からの派閥例会がなくなったにも関わらず、毎週木曜の午前11時30分にアラートが鳴る機能を残していたという。武井氏は産経新聞の取材に「当たり前の日常がなくなったことを受け入れなければならない」と淋しそうに語った。

二階派(志帥会)はこれまで、国会閉会中も在京議員懇談会を開いてきた。ただ、同派は二階氏が19日に派閥解散を表明したこともあり、25日の会合はなくなった。同派の中堅は25日は地元にとどまり、首長選の与党系候補の応援や新年の催しの出席などをこなした。別の同派若手も、例会に合わせていた上京の時間を遅らせ、地元での活動を増やした。同派関係者は「19日を境に、派閥からは会合の予定も含め、何の連絡もなくなった」と戸惑う。

25日に会合を開いて解散を決めた森山派(近未来政治研究会)の中堅は「派閥メンバーとの人間関係は変わることはない。ただ、これからおいしいランチを食べられなくなるのは残念だ」とこぼした。

一方、安倍派(清和政策研究会)に約20年所属したベテランは「例会でやってきた国会日程などの情報交換はどこでもできる」とサバサバした表情をみせていた。(奥原慎平)

9348OS5:2024/01/26(金) 07:51:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/c874ea77b4bd8096f9780536a17bd17319a78bf5
自民、政治改革で混迷 安倍派処分でも対立
1/26(金) 7:11配信
時事通信
自民党の臨時総務会で発言する岸田文雄首相(左から3人目)=25日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党が政治改革を巡り混迷を深めている。

 25日に決定した中間取りまとめでは、派閥がカネと人事から「完全に決別する」と打ち出したが「派閥全廃」は見送った。派閥の存廃で足並みが乱れ、麻生、茂木両派からは岸田文雄首相(党総裁)への反発が広がる。安倍派幹部の責任についても同派側と執行部が対立している。

【図解】自民党支持率が2割を下回った政権

 中間取りまとめには「あるべき政治責任についても結論を得る」と明記。首相は25日、岸田派も政治資金規正法違反事件で立件対象になったことの責任について、「党全体の信頼回復に向け、政治刷新本部長としてしっかり努力し、議論をリードして結果を導く」などと述べるにとどめた。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 首相は「派閥全廃」を視野に、各派に先んじて岸田派解散を決断。党関係者によると「吉と出るか凶と出るか」と漏らしていた。安倍派と二階派が追随し、25日には森山派と、派閥に準じた谷垣グループも解散を決定。「解散ドミノ」について、首相は親しいベテラン議員に歓迎する考えを示した。

 一方、麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長はそれぞれが率いる麻生派と茂木派を存続させる方針で、首相の思惑は外れた格好だ。両派には「守旧派のように見られる」(若手)と、派閥解散を主導した首相への不満が高まっている。

 麻生氏は首相に「好きなようにやる」と不快感を露骨に伝えた。首相と茂木氏は24日夜に会食を調整していたが、見送りとなった。政権中枢の3人に溝が生まれたのは明らかだ。首相は政治改革で、党役員と閣僚が「派閥離脱」する案も探ったが、周辺から「(麻生氏らとの)関係がさらに悪化する」との忠告を受けて断念した。

 安倍派と党執行部にも亀裂が生じている。執行部は同派幹部に政治責任を自ら取るよう促した。応じない場合は「党の役職停止」「離党勧告」といった処分に踏み切る案も浮上する。これに対し派幹部は「党全体の問題だ」と反発。派関係者も「岸田、二階両派も立件された」と首相らへの不満を示した。

 森山裕総務会長は記者会見で、安倍派の閣僚らが昨年12月に一斉に辞任したことに触れ、「派閥としての責任は果たしているのではないか」と述べ、沈静化を図った。

 岸田派解散について、報道各社の世論調査では評価する声が多い一方、内閣支持率の回復にはつながらなかった。25日の党臨時総務会では中間取りまとめに「派閥を残すことに他ならない」との異論が出て、首相が説得に追われた。

 党内6派閥のうち2派閥が存続する方向で、党幹部の一人は「選挙で国民からどう思われるか」と懸念。党の混乱について「党分裂につながったリクルート事件のように、悪い入り口にならなければいいが」と案じた。

9349OS5:2024/01/26(金) 17:19:30
>岸田派の松山政司参院幹事長も派閥を離れる。
解散した派閥から離れるとは?????

https://news.yahoo.co.jp/articles/20acab06c810c71d3d66c01e5474c94965a9efaf
自民党茂木派、離脱相次ぐ 裏金事件受け、麻生派でも
1/26(金) 16:47配信

9350OS5:2024/01/26(金) 17:21:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/ee0a0a2094cc8673697a2a6fd39658d0b1b8f190
安倍派処分めぐり、森元首相が怒りの直談判 首相や麻生氏は…
1/26(金) 15:58配信

朝日新聞デジタル
2019年7月、森喜朗・元首相(右)と安倍晋三首相(当時)=東京都千代田区

 自民党安倍派(清和政策研究会)の裏金事件を受け、政界引退後も同派に君臨する森喜朗元首相(86)が派閥擁護の直談判に動き出した。党執行部が安倍派の幹部に議員辞職を求めたと読売新聞が報じた25日、森氏は複数の党幹部に会って、怒気もあらわに処分への異論を訴えた。


 自民議員らによると、森氏は25日、茂木敏充幹事長や麻生太郎副総裁らと面会。裏金事件で立件対象とならなかった高木毅前国会対策委員長ら安倍派幹部に、党執行部が離党や議員辞職を求めたとする報道に「激怒した」(自民幹部)という。麻生氏は森氏に「報道されている内容は全然違います」と応じたという。森氏の怒りは岸田文雄首相にも伝えられたが、首相は「党幹部が森氏に弁明した」などとし、推移を見守っているという。

朝日新聞社


https://news.yahoo.co.jp/articles/fb2ecbf973d561623a084c08fe016a15ae999eb6
自民、岩屋元防衛相が麻生派退会を表明
1/26(金) 15:33配信

産経新聞
防衛相を務めていた当時の岩屋毅氏=2018年12月、東京都新宿区の防衛省(宮川浩和撮影)

自民党の岩屋毅元防衛相は26日、所属する麻生派(志公会)を退会する意向を表明した。東京都内で開かれた派閥会合に出席後、記者団に語った。岩屋氏は「すべての派閥は一度解散をして、そして更地から自民党を立て直すということが大事だ」とした上で、「(会合で)志公会がこのまま存続をするのであれば退会すると申し上げた」と説明した。

9351OS5:2024/01/29(月) 08:41:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e8ee14a0de8537900886760b1868c44522fbf92
派閥解消宣言に疑問の声 資金集めで「抜け穴」も 自民
1/29(月) 7:04配信


時事通信
自民党の臨時総務会に臨む岸田文雄首相=25日、東京・永田町の同党本部

 自民党は、25日に決定した政治改革の中間取りまとめで「派閥を本来の政策集団に生まれ変わらせる」と宣言した。


 ただ、資金集めなどで「抜け穴」を残したため、党内からは「派閥は本当に変わるのか」と実効性を疑問視する声が出ている。

 「いわゆる派閥を解消し、真の政策集団に変えていく」。岸田文雄首相(党総裁)は25日、中間取りまとめについて、記者団にこう胸を張った。

 派閥は党則に定めがなく、明確な定義はないというのが自民党の立場だ。しかし、田村憲久政調会長代行は21日のテレビ番組で「自民党派閥には暗黙の要件がある」と証言。(1)政治団体として届け出ている(2)派閥事務所がある(3)他派閥と掛け持ちを許さない(4)党に登録している―ことを挙げた。

 中間取りまとめは4要件のいずれも禁じていない。派閥の政治資金パーティー禁止は明記したが、政治団体の解散に踏み込まず、寄付を通じた資金集めの道は残った。閣僚経験者は「政治団体を解散しない限り、純粋な政策集団にはならない」と指摘した。

 中間取りまとめの原案は、派閥の活動について「党本部で行う」と記した。事務所閉鎖を意図したものだったが、最終的に「党本部等で行う」に修正された。掛け持ちや党への登録に関する記述は一切なく、1989年の政治改革大綱で「派閥解消の第一歩」とされた党役員・閣僚の派閥離脱も盛り込まれなかった。

 中間取りまとめを諮った25日の臨時総務会は、首相も出席する中、了承に1時間超を要した。「これは派閥を残すことにほかならない。了承できない」との強硬な反対論が出たためだ。

 存続を探る麻生派などからは「議員がパーティーで資金を集め、派閥に寄付すればいい」などと、早くも「骨抜き」を画策する声が漏れる。派閥から所属議員に活動費として配る「氷代」「餅代」も廃止されるが、党幹部の一人は「花代に改称すればいい」と冷ややかに語った。

9352OS5:2024/01/29(月) 09:28:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/477e146da1500dd22f191a5afbf0c5bc2b794adb
野田聖子氏、総裁選「大勝負に出る」出馬意欲 派閥解散「一部の権力者がトップ決める時代、終止符」
1/29(月) 9:07配信


岐阜新聞Web
相次ぐ派閥解散で「党内に新しい風が吹いている」と話す野田聖子衆院議員=岐阜市長良福光、都ホテル岐阜長良川

 自民党の野田聖子衆院議員(岐阜1区)は28日、岐阜市内で開いた新春の集いで「今年は最初で最後の大きな勝負に出る年」と述べ、9月の党総裁選の出馬に意欲を見せた。

 野田氏は、政治資金パーティー裏金事件で相次ぐ派閥解散に触れ「一部の権力者がトップを決める自民党の時代に終止符を打つことができたのは大きな功績」と強調。無派閥で推薦人集めに苦しんだ前回の総裁選を振り返り「無派閥になった若い人が増え、新しい風が吹いている」と派閥解散の流れを歓迎した。

 人口減少問題では「子どもにフォーカスして政策を施せば、悲観的になる人は減ってくる」と子ども中心の政策の必要性を訴えた。

 新春の集いは、党県第1選挙区支部主催。来賓の渡辺猛之参院議員や柴橋正直岐阜市長、支持者ら約900人が参加した。会費千円を会場費などに充て、利益の出ない集会として開いた。

岐阜新聞社

9353OS5:2024/01/29(月) 09:47:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1332e8fcd4a9b25d4103869bb0860de9bdaa571
安倍派幹部、引責圧力に抵抗…塩谷座長「俺が離党や辞職して何の意味があるのか」と不快感
1/27(土) 5:03配信

読売新聞オンライン
自民党の両院議員総会に臨む安倍派座長の塩谷元文科相(26日午前、国会で)

 自民党の安倍派幹部が、同派による政治資金規正法違反事件を巡り、強まる引責圧力に抵抗している。取りざたされている議員辞職や離党を受け入れれば政治生命に直結する可能性があるためだ。幹部内でも立場の違いで責任は異なるとして、「座長」に代表して引責を求める動きもある。


(写真:読売新聞)

 「自民党においてしっかり議員活動を行っていく」

 同派中枢の「5人衆」に数えられる松野博一・前官房長官は26日、国会内で記者会見を開き、事件の責任を取る形での離党や議員辞職を明確に否定した。

 党内では、5人衆や閥務を取り仕切る過去の事務総長経験者への責任論が噴出している。事件の立件対象とならず、派幹部が誰も責任を取っていないとの世論の批判があるためだ。

 26日に国会内で開かれた同派の常任幹事会では、出席者から「幹部はけじめをつけるべきだ」との声が上がった。会合には塩谷立座長や松野氏ら「5人衆」が参加し、議論は約2時間に及んだ。

 出席者によると、5人衆の一人は責任論に対し、「我々は党や内閣の役職を辞めた。批判もされた。年末年始、色々な社会的制裁を受けた」と反論。別の幹部は「派の会計責任者の訴訟対応や残務処理がある中、幹部が一斉にいなくなっていいのか」と擁護した。

 派内には「座長は議員辞職、5人衆は離党が妥当」(関係者)との見方がある。党を離れれば、選挙に弱い幹部には事実上の引退勧告となりかねない。

 5人衆の一部は26日までに、塩谷氏と面会して進退の判断を迫った。塩谷氏は拒否したとされる。塩谷氏は周囲に「俺が離党や辞職して何の意味があるのか」と不快感を示している。

 5人衆の中にも、事務総長経験の有無などで責任の度合いは異なるとの主張がある。党内では「みんな自分に責任が及ばないように必死なのだろう」との声が漏れている。

9354OS5:2024/01/29(月) 09:50:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb3eb9cf62e55b2a2a9083e4f7b76447c15ed400
自民党麻生派、存続公算も解散論くすぶる パーティー収入不記載事件で
1/26(金) 20:24配信

産経新聞
自民党両院議員総会に臨む麻生太郎副総裁(左)と岸田文雄首相=26日午前、国会内(春名中撮影)

自民党の派閥パーティー収入不記載事件を受けて派閥解散が相次ぐ中、麻生太郎副総裁が会長を務める麻生派(志公会)は26日に東京都内で開いた会合を経て、存続の公算が大きくなった。十数人規模の小派閥を党内第2派閥にまで育てた麻生氏は派閥に愛着が強く、麻生氏を慕い集まった議員の結束は固い。一方で解散論もくすぶり、岩屋毅元防衛相に続く離脱者が出れば、痛手になりかねない。

【グラフィックで見る】自民党派閥パーティー収入不記載事件の処分者・逮捕者

26日の会合終了後、麻生派の事務総長を務める森英介元法相は記者団に「大多数が政策集団、志公会の存続を望む声だった」と説明した。一方、数人から派の「発展的解消」を求める意見もあったという。同派は派閥による政治資金パーティー禁止などを示した党政治刷新本部の中間報告に沿った形で存続させることで一致し、麻生氏に対応を一任した。

派内では、事件に関与していないのに解散か否かの判断を迫られている現状に不満が強い。ベテラン議員は「いつの間にか派閥が悪だという話にすり替わっている。論点は事件を起こした派閥のカネの問題だ」と困惑の表情を見せる。政治資金規正法上の政治団体として派閥が存続すれば、同法にのっとって収支報告書の提出が義務付けられているため、「本当なら政治団体のほうが資金の透明性は確保される」(中堅議員)との意見もある。

参院中堅議員も派閥について「腹を割って話せる絆がある。議員同士はライバルだから、同じ党でも派閥がなくなれば、無法地帯になる」と危機感を示した。

これに対し、退会を表明した岩屋氏は記者団に「党の一体感、一枚岩になることが大事だ。すべての派閥は一度解散をして、更地から立て直すということが大事だ」と主張した。

麻生派はオーナーである麻生氏の求心力が強い。ただ、批判の高まりから派閥の解散が加速する中で麻生派が存続すれば、麻生氏や所属議員に対する風当たりが強まり、選挙に不利になるとの見方もある。重鎮は「全体の流れと見られ方を考えると、派閥にこだわる必要はない」と漏らした。

また、麻生派に所属し、「ポスト岸田」を目指す河野太郎デジタル相は、派閥解消を強く主張している菅義偉前首相に近い。26日の閣議後の記者会見で麻生派を離れるかを問われ、「麻生派がどうなるのか、まだ決まっていないので答えようはない」と述べるにとどめた。(末崎慎太郎)

9355OS5:2024/01/29(月) 09:52:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/db62b794ed33c07b1eb3b8b19e63ad8637045993
鈴木英敬衆院議員を書類送検 代表務める自民党支部 国の公共工事を受注する13の建設会社から約1000万円の寄付を受けたか 
1/26(金) 19:02配信

三重4区選出の自民党・鈴木英敬衆議院議員が、公職選挙法違反の疑いで書類送検されたことがわかりました。



鈴木英敬衆議院議員が代表を務める自民党の支部は、3年前の衆議院選挙の期間中、国の公共工事を受注していた選挙区内の13の建設会社から約1000万円の寄付を受けたということです。

公職選挙法では国と契約関係にある企業が、国政選挙に関して献金することを禁止しています。この問題は三重県の共産党南部地区の委員長が刑事告発し、三重県警が去年5月に受理していましたが、関係者によりますと三重県警が鈴木議員を公職選挙法違反の疑いで書類送検したことがわかりました。

共産党三重県委員会は、先ほど開いた会見で…

(日本共産党 三重県委員会・大嶽隆司委員長)
「衆議院が解散した日から投票日までの間の献金ということは、もらう側が一斉に要請をして『選挙でお金がいるから寄付してくれ』と言ったのか、誰かが音頭をとって『鈴木英敬氏がいよいよ選挙に出る』ということで、寄付を要請して一斉に寄付したか。これは明らかに選挙のため」

書類送検されたことについて26日、国会に出席した鈴木議員はこれまでのCBCの取材に対してコメントしていません。

鈴木議員の事務所は「当時立ち上がったばかりの自由民主党三重県第四選挙区支部に対しての政治活動への寄付であり、法令に抵触するものではない旨を機会あるごとに既に繰り返しご説明してきております。今後も捜査には真摯に対応して参ります」などというコメントを発表。

13社から受け取った寄付金についてはすでに全額、返金済みだということです。

CBCテレビ

9356OS5:2024/01/30(火) 08:05:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/787b74b1ed4376a775f92cb2527df419ec66c551
「ルッキズムそのもの」麻生氏が上川外相を「おばさん」「美しい方とは言わん」で批判…本人「何を企んで私の名前を」
1/29(月) 21:49配信
FNNプライムオンライン

裏金事件で揺れる自民党。

今度は、麻生太郎副総裁の発言が物議を醸している。

麻生氏が28日、地元の福岡・芦屋町で行った講演。
“おばさん”と呼んだのは、岸田政権の上川陽子外相。


自民党・麻生太郎副総裁「今の外務大臣はカミムラ陽子、女性ですよ。このカミムラ陽子は大したもんだぜ、これは」

上川外相を2回にわたり、「カミムラ」と呼び間違えた麻生氏は、続けて上川外相の外交手腕を評価した。

自民党・麻生太郎副総裁「俺たちから見ても『ほ〜、このおばさんやるね』と思いながら、この間ニューヨークで会ったけど、少なくともそんなに美しい方とは言わんけれども。外交官の手を借りなくて、『わたしがやるからいい』って、自分でどんどん会うべき人たちは、自分で予約を取っちゃう。あんなことできた外務大臣は今までいません。新しいスター、新しい人がそこそこ育ちつつあるんだと思いますね」

最後は、上川外相を「新しいスター」と持ち上げた麻生氏。

しかし、“麻生節”ともいわれる表現で容姿に触れたことに、ネット上では「普通にセクハラでは?」、「早く引退しろ」などと批判の声が殺到した。

野党からも...。

立憲民主党・塩村文夏参院議員「今の令和の時代の永田町でふさわしくないと明らかに思います。派閥のトップとしては、わたしは問題があるんじゃないかなと」

上川外相は29日午後3時半過ぎ、外務省で、安全保障の分野に女性の意見を取り入れるため、新しい作業部会を立ち上げた。

麻生氏の発言については、上川外相は周辺に「昔はもっとひどいこと言われたもの。麻生先生は何をたくらんで、わたしの名前なんて挙げたのかしら?」と話し、笑っていたという。

しかし、身内となる自民党の女性議員からは、「国民が抱く自民党のイメージそのものです」、「ルッキズム(外見重視)そのものだよね」など厳しい声も上がっている。

フジテレビ,政治部

9357OS5:2024/01/30(火) 11:42:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/197de5f8c3624dbfa997c533a36c6bbb454352a4
84歳「二階俊博」元幹事長は裏金・派閥解体の責任で、本来なら次の選挙は不出馬…世襲を目論むもそう簡単にはいかない事情が
1/30(火) 6:12配信

デイリー新潮
自民党の二階俊博元幹事長(84)

 1月19日、自民党の二階俊博元幹事長(84)は志帥会(二階派)の総会を開催した。その後、記者会見に臨み、「政治への信頼を取り戻すために、この際、志帥会を解散するという結論に至り、所属議員の了承を得た」と発表した。担当記者が言う。

【写真を見る】階段の上り下りもしんどそう 三男への世襲が噂される「二階俊博」元幹事長

***

「この日、東京地検特捜部は、二階派の会計責任者だった元事務局長を在宅起訴、二階さんの秘書を略式起訴しました。さらに、前日の18日には岸田文雄首相(66)が官邸で記者団に『岸田派の解散を検討している』と明かしました。外堀を埋められた格好になり、二階さんとしては派閥の解散を発表せざるを得なかったのでしょう。しかし、会見では『人は自然に集まってくるもの。“派閥解消だからあっち行け”とは言えない』と、今後、派閥が再結成される可能性も示唆しました。二階さんは意地を見せたということかもしれません」

 二階氏は1939年2月生まれの84歳。現職の国会議員としては最高齢だ。75年4月に和歌山県議会議員選挙で初当選し、政治家としての第一歩を踏み出した。国政に転じたのは83年で、以来、13回の連続当選を重ねてきた。

 昨年の12月19日、東京地検特捜部は二階派事務所の家宅捜索を行った。翌20日、大阪の毎日放送(MBS)は地元有権者の声を伝えた(註)。

「二階さんがいなかったら高速道路はないと思います」「地元の声を上まで通している。それは強いかなと思う」「3歳の子どもでも顔を知ってるくらいです」……。

後継者問題
 地元では依然として圧倒的な支持を得ているにもかかわらず、派閥は解散せざるを得なかった。それだけ自民党派閥による政治資金パーティーをめぐる裏金事件のインパクトが強いというわけだろう。

 ベテランの政治記者は「二階さんは高齢ですし、常識的に考えれば、今回の件で責任を取り、今期限りの引退を発表するのが普通でしょう。ところが、簡単には引退を宣言できない特殊な事情があるのです」と言う。

 和歌山県の選挙事情を考える際、「10増10減」の問題は大きい。衆院選における「1票の格差」を是正するため、小選挙区の定員を改正する「10増10減」などを行う改正公職選挙法が、2022年12月に施行された。そして和歌山県は「10減」の対象になっている。

「これまで和歌山県の小選挙区は計3区ありました。それが1つ減り、計2区になってしまうのです。23年4月、旧1区の補欠選挙が行われ、日本維新の会の林佑美さん(42)が当選しました。一方の自民党は昨年6月、参議院議員の鶴保庸介さん(56)が新1区からの立候補を表明しています。そして新2区は旧3区の二階さんが出馬し、旧2区の石田真敏さん(71)は比例に転出することが決まっています」(同・ベテラン記者)

 二階氏は高齢のため、後継者問題も結論が出ている。もし引退を発表したら、新2区から三男が出馬すると見られているのだ。

9358OS5:2024/01/30(火) 11:42:29

「世襲は許さない」
 ところが、「二階さんが世襲を決断したら、それは絶対に許さない」との姿勢を明確にしている政治家がいるという。和歌山県の選挙事情に詳しい関係者が明かす。

「世襲に黙っていないのは、自民党の前参院幹事長・世耕弘成さん(61)です。世耕さんは以前から衆院に鞍替えしようと動いており、月刊誌『Hanada』の今年2月号に掲載されたインタビュー記事でも『いずれは国の舵取りをやってみたいなとは思っています。それだけの経験を積んできた自負もある』と、首相を目指す考えを明らかにしています。世耕さんの祖父・世耕弘一氏は新宮市出身で、1932年に衆議院議員に初当選しました。世耕さんも新宮市に現住所を置いていると言われており、その新宮市は新2区に該当します。つまり、世耕さんは二階さんの“ライバル”なのです」

 とはいえ、すでに二階氏は新2区の支部長=立候補予定者だ。さすがの世耕氏も、これには逆らえない。そんな状況で、もし二階氏が引退を発表したらどうなるか。関係者によると「ややこしいこと」が起きるという。

「二階さんが引退を表明したら、支部長の座は空席になります。その時、本当に支部長の座を三男が受け継ぐのか、実際のところは分かりません。当然、世耕さんが手を挙げる可能性があり、そうなると三男と世耕さんとの間で支部長の座を巡って揉めることになるでしょう」(同・関係者)

塩谷立氏は引退濃厚
 今回の裏金事件で、世耕氏の評判は地に墜ちた印象がある。1542万円の収支報告書への不記載が明らかになっており、これだけでも大問題だ。

 さらに、釈明会見では「秘書が先輩から『一切記載しなくていい』と説明を受け、そう対応していた。自分は何も知らない」と説明した。当然ながら識者も有権者も「秘書への責任転嫁があまりにもひどすぎる」と猛反発している。

「とはいえ、二階さんの世襲を容認してしまえば、今後、世耕さんの衆院への鞍替えは厳しいものになります。仮に世耕さんが無所属で二階さんの三男と戦うことになれば、それこそ前代未聞です。いずれにせよ、総選挙まで二階さんと世耕さんの睨み合いは続き、自民党は難しい判断を迫られることになります。ちなみに、安倍派(清和政策研究会)のトップ、塩谷立さんは引退が確実のようです。今回の責任を取って引退すると言われています。二階さんとはだいぶ事情が違いますね」(同・関係者)

註:「二階さんがいなければ高速道路はない」強制捜査受けても地元・和歌山は支持の声も 現職国会議員で最高齢84歳「二階俊博氏」のこれまで(MBS NEWS:2023年12月20日)

デイリー新潮編集部

2024年1月30日 掲載

新潮社

9359OS5:2024/01/30(火) 15:48:18
https://nordot.app/1122114172942762758?c=899922300288598016
麻生氏のグループ「志公会」は存続 「やましいことない」、首相と亀裂 「冷や飯部隊」とやゆも四半世紀 
2024/01/22

 自民党の6派閥のうち岸田文雄首相(党総裁)が会長を務めていた「宏池会」など3派閥が解散を決める中、麻生太郎副総裁の「志公会」が22日までに存続の方針を固めた。宏池会を飛び出した総裁選出馬推薦人枠(20人)に足りない15人が「冷や飯部隊」とやゆされ旗揚げしてから四半世紀。麻生氏は周囲に「やましいことはしていないからやめない」と明かしている。  

 麻生派関係者によると、麻生氏が岸田首相の宏池会解散の意向を知ったのはネットニュース。麻生氏から首相に電話して確認したという。訪米から帰国した21日夜に首相と会食。関係者によると、政治刷新本部に同派から鈴木馨祐氏(衆院7区)、牧島かれん氏(17区)らを送っていることを踏まえ「何のために会議を構えたのか。構えた本人(首相)が分からなくしている。議員たちが国会開会前の貴重な時間を使って協力する意味がない」などと不快感あらわだったという。亀裂は決定的だ。


 麻生氏らが河野洋平氏を担ぎ1999年に発足した「大勇会(河野グループ)」が志公会の前身。「93年の自民下野当時に党総裁を務め苦労した河野氏こそ総理に就けるのが筋だ」として、会長に加藤紘一元幹事長を充てる流れとなった宏池会とたもとを分かった。

 創設メンバーの1人、松本純・元国家公安委員長によれば「義理と人情とやせ我慢」が合言葉。「冷や飯軍団」とのレッテルに対し麻生氏は「軍団などとんでもない。せいぜい部隊だ」と冗談まじりに混ぜ返していたという。推薦人枠に届かない規模であることから、報道各社が「派」ではなく「グループ」との呼称を使用した初のケースだ。


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9360OS5:2024/01/30(火) 21:38:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/64ca49c16b9b9433626365dd5efb00047752c321
自民・船田元氏も茂木派離脱表明 他にも複数人が検討、分裂含み
1/30(火) 21:28配信
毎日新聞
船田元氏

 自民党の古川禎久元法相と船田元・元経済企画庁長官は30日、茂木派(平成研究会)を退会する意向を表明した。岸田文雄首相が岸田派解散を宣言して以降、茂木派では小渕優子選対委員長や関口昌一参院議員会長ら5人が既に離脱を表明しており、古川、船田両氏を加え7人となった。ほかにも複数の議員が離脱を検討しており、茂木派は分裂含みだ。

 ◇古川元法相「党を一旦更地に」

 古川氏は30日にあった茂木派の全体会合で退会を表明。会合出席後、記者団に対し「全ての派閥が解散し、自民党を一旦更地にして新しい自民党のあり方を考えることがスタートラインだ」と退会理由を説明。茂木派を政策集団に移行させる方針を示す茂木敏充幹事長との路線の違いを強調した。船田氏は同日のBS番組で離脱の意向を明らかにした。

 派内には茂木派の解散を求める意見も少なくない。伊藤達也元金融担当相は会合後、記者団に「けじめのために政治団体は解散すべきだ」と語った。【藤渕志保、竹内望】

9361OS5:2024/01/30(火) 21:55:27
派閥渡り鳥のイメージと思ったら
1996 新進党落選(vs持永和見)
2000 無所属落選(vs持永和見)
2003 無所属当選→追加公認(vs持永哲志) 橋本派入会
2005 郵政離党 無所属当選(2選)
2006 復党
2007 山崎派入会
2010 山崎派退会 グループのぞみ参加
2015 石破派入会
2021 石破派退会 平成研入会




https://news.yahoo.co.jp/articles/a85787d4331c11e25dd18370de695ccc859cfb6a
衆議院宮崎3区選出の古川禎久氏 茂木派退会を表明 宮崎県
1/30(火) 19:24配信
自民党の茂木派の会合が行われ衆議院宮崎3区選出で元法務大臣の古川禎久氏が茂木派を退会することを明らかにしました。
古川氏が先ほど、東京で取材に応じました。

「今起きている事態は、一部の派閥に起因する出来事だが、国民の政治の信頼が地に落ちている。(茂木派は)政策集団に衣替えをして会を継続すると報道等で聞いているがそこに私は参加することはできない。こういうことで退会させていただきたいということを申し上げました。」

テレビ宮崎

9362OS5:2024/01/31(水) 07:22:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/56fce9830b8de2c2c9aafc0f5bf3fa3dbaf22e9a
定例会合、当面見合わせ 菅前首相支持のグループ 自民
1/30(火) 18:39配信

時事通信
 自民党の菅義偉前首相に近い無派閥議員グループ「ガネーシャの会」は30日、国会内で会合を開き、週1回の定例会合を当面休止することを決めた。

 党が決定した政治改革の中間取りまとめに、派閥解消が盛り込まれたことを踏まえた対応。グループ自体の解消も議論したが「派閥ではなく、パーティーもやっていない」として見送った。

 今後の対応について、中心メンバーの坂井学元官房副長官は「(党内が)どう動いていくのかも見ながら考えていく」と記者団に説明した。

9363OS5:2024/01/31(水) 07:36:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce1b4af9425877426b7bec57c3356548dc8778ac
茂木派〝空中分解〟の危機 岸田首相は内心ニンマリ?「ポスト岸田」筆頭格が弱体化 もともとの「茂木氏嫌い」が離脱ドミノ
1/30(火) 17:00配信
夕刊フジ
岸田文雄首相(春名中撮影)

自民党・茂木派(平成研究会)が空中分解の危機だ。自民党派閥のパーティー収入不記載事件を受けて各派が派閥解散に踏み切るなか、茂木敏充幹事長率いる茂木派は存続を模索していたが、所属議員の離脱が相次いでいるのだ。茂木氏にとっては大ダメージだが、岸田文雄首相としては「ポスト岸田」の筆頭格を弱体化させることができて、プラスといえそうだ。


小渕優子氏も青木氏も

「生まれも育ちも『平成研究会』で愛情を持ってきた」「党が危機的状況のなか、ケジメとして(派閥離脱を)判断した」

小渕優子選対委員長は25日夜、記者団にこう語った。

小渕氏の父は、平成研会長を務めた小渕恵三元首相。同じく退会を表明した青木一彦参院議員の父は、恵三氏の盟友で「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄元参院議員会長だ。

「平成研を象徴する2人」の離脱がアリの一穴となった。

関口昌一参院議員会長が26日、派閥離脱を表明した。石井準一参院国対委員長と福岡資麿(たかまろ)参院政審会長も抜けるという。

もともと、茂木派内にはきしみがあった。退会を決めた議員の多くが茂木氏と距離があり、「茂木氏嫌い」で知られた幹雄氏に近かった。今後、「離脱ドミノ」が加速すれば、「ポスト岸田」だけでなく、幹事長ポストの維持も危うくなりそうだ。

茂木派の混乱は、岸田首相にとっては追い風といえる。

岸田首相は昨年の内閣改造・自民党役員人事で、「茂木幹事長の交代」を準備していた。内閣支持率が下落するなか、茂木氏が総理総裁への意欲を隠さず、関係が冷え込んでいたからだ。

麻生太郎副総裁の強い反対で「留任」としたが、茂木氏への不信感は続いていた。

永田町関係者は「今回の『政治とカネ』の問題で、内閣支持率も自民党支持率も下落したが、岸田首相の表情はそれほど暗くない。非主流派の安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)を解散に追い込み、さらに今年秋の党総裁選で自らを脅かす茂木氏の力を削いだ。内心、ニンマリしているのではないか」と語っている。

9364OS5:2024/01/31(水) 07:42:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc607ddf747f5d2714ff9a9fc88126141f0b4b47
安倍派2月1日、最後の総会 幹部の責任論噴出の可能性も
1/30(火) 16:45配信

朝日新聞デジタル
会見する清和政策研究会(安倍派)の塩谷立座長=2024年1月19日午後8時27分、東京・永田町、小林一茂撮影

 裏金事件で解散する自民党安倍派(清和政策研究会)は30日の幹部会で、2月1日の総会を最後に活動を停止することを決めた。

 同派の塩谷立座長や高木毅事務総長らが30日に国会内で集まり、1日の総会を区切りに幹部で構成する「常任幹事会」を廃止し、塩谷氏も座長から退くことを確認した。解散に向けた事務手続きは、作業チームを立ち上げて対応する。同派は31日にも政治資金収支報告書の訂正を総務省に届け出る予定。

 組織的裏金作りに対する幹部の責任を問う声が派内外で強まっているが、幹部の一人は「政府や党の役職を辞し、社会的制裁も受けた」と反発。1日の総会では中堅若手から幹部への批判が出る可能性がある。(森岡航平)

朝日新聞社

9365OS5:2024/01/31(水) 14:21:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/15940ebc73c4b59b8163d60d0293baf26071a090
茂木派の参院幹部3氏が午後に退会届提出 「休会」説明受け
1/31(水) 14:06配信

産経新聞
自民党の関口昌一参院議員会長、石井準一参院国対委員長、福岡資麿参院政審会長の3氏は31日、所属する茂木派(平成研究会)からの退会届を同日午後に提出することを決めた。

関口氏は26日、自身を含む3氏が退会する方針を表明。ただ、新藤義孝事務総長は30日、記者団に、3氏から退会届は出ておらず、石井、福岡両氏が「役職にある間は離れる」との意向を示したとして「退会というか休会というか」と説明していた。こうした発言を受け、3氏は離脱の意思を明確にするため退会届を提出するとみられる。

政治資金パーティー収入不記載問題への批判が高まる中、茂木派では小渕優子選対委員長ら7人が離脱の意向を表明した。他にも複数の議員が退会の意思を周辺に漏らしており、混乱が続いている。

9366OS5:2024/02/01(木) 08:09:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/d66cb03211ef15fc7a0fa4762714efcfec869bfd
石破茂氏、自身のグループ「水月会」の勉強会再開へ…総裁選見据えた足場固めか
1/31(水) 23:21配信

読売新聞オンライン
石破茂氏

 自民党の石破茂・元幹事長は31日、国会内で自身を中心とするグループ「水月会」の会合を開き、グループとしての勉強会を再開する方針を明らかにした。9月の岸田首相(党総裁)の任期満了に伴う総裁選を見据え、党内での足場を固める狙いもありそうだ。

 この日の出席議員は石破氏を含め5人だった。今後は、同会に過去に参加した無派閥議員らにも参加を呼びかける予定だ。

 石破氏は2015年9月に石破派(水月会)を結成。21年12月に派閥を解消し、緩やかなグループに移行させていた。活動の中心となる勉強会も昨年6月を最後に途絶えていた。

 派閥解消を決めた安倍派など4派は政治団体の解散も届け出る方針だが、石破氏は今後も政治団体は存続させる意向だ。

 知名度の高い石破氏は、長く「党内野党」的な立場にあり、党内の支持基盤の弱さが課題となっている。自民の閣僚経験者は「無派閥組が増えたのを好機とみて、総裁選に向けて動き出したのだろう」と語った。

9367OS5:2024/02/01(木) 08:10:40
https://nordot.app/1125347002797818186?c=899922300288598016
自民党・西銘恒三郎氏が茂木派離脱へ けさ退会届を提出
2024/01/31
自民党の西銘恒三郎元沖縄担当相は31日までに、所属する茂木派(平成研究会)を退会する意向を固めた。同日午前、退会届を提出した。西銘氏は30日に開かれた派閥会合で、退会する意向を表明していた。

© 株式会社沖縄タイムス社

政治
自民党
西銘恒三郎

9368OS5:2024/02/01(木) 09:30:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ef04fd66aa2897fdb86b93fea1c172e334f66d7
〈“ドリル優子”の乱で茂木幹事長、自滅〉安倍派幹部に離党要求も小渕氏の離脱発表で足元グラグラ…“ドライバー池田”の逮捕で所属議員は様子見状態、ポスト岸田レースは泥仕合へ
2/1(木) 8:00配信
集英社オンライン

自民党のパーティー券裏金問題を巡って、茂木敏充幹事長が「自滅」に追い込まれている。茂木氏は安倍派幹部の復活の可能性をつぶしておこうと処分を画策。しかし、自身の足元である茂木派から所属議員が1人、また1人と抜ける形となり、「いわゆる派閥としては解消」(茂木氏談)に追い込まれた。茂木氏の自滅によって首の皮一枚つながったのは、安倍派幹部だが、さらに得をしたのは……?

今年5月、自民党本部駐車場で焼きそばを焼く茂木敏充幹事長(本人Facebookより)

「茂木氏お気に入りの女性記者」へのリークか
「安倍派幹部に離党要求/自民執行部 塩谷、松野氏ら念頭」

つい先日まで官房長官として政権を支えていた松野博一氏ら安倍派幹部に対し、自民執行部が裏金問題の責任をとって離党や議員辞職を求めたと、読売新聞が一面で報じたのは1月25日。

「岸田首相もこの内容は把握していなかったといい、この『自民執行部』が茂木氏を指すのは明らかでした。読売新聞には茂木氏のお気に入りの女性記者がおり、これまでも茂木氏は自身の幹事長続投など、自分にとって都合のいい記事を読売に書かせていました。女性記者も茂木氏に気に入られているから日々余裕で、勤務中もスマホゲームをしばしばやっているほど。今回も茂木氏が、安倍派幹部が離党や議員辞職をせざるを得ない流れをつくろうと、いち早く読売にリークしたのでしょう」(全国紙政治部記者)

かつて安倍政権時代には「いつかウチ(茂木派)が政権を取り戻す」と記者の前で鼻息荒く語っていた茂木氏。安倍派幹部に厳しい世論を味方につけて勝負に出た形だが、まさかこの日のうちに自身が政治家人生最大のピンチに追い込まれるとは…。

「本流」小渕氏か、「傍流」茂木氏か…派内は様子見
25日、茂木派に所属していた小渕優子選対委員長が、茂木派からの離脱を表明。自民党の政治刷新本部で出た「党幹部が派閥を離脱すべきだ」との意見を「重く受け止めた」と理由を述べた。その日のうちに、「参院のドン」として知られた青木幹雄元官房長官の長男・青木一彦氏の退会の意向も報じられた。

「2人がこの機会に、折り合いの悪かった茂木氏から離れようと考えたのは明らかでした。茂木派はかつて、小渕氏の父・恵三氏が率いた派閥『平成研究会』。いわば小渕氏は派閥の『本流』で、日本新党を経て自民党に入った茂木氏が『傍流』だったのです。小渕氏は、恵三氏らこれまでの平成研が大切にしてきた沖縄振興政策に関心を示さない茂木氏に不満を抱いていました。小渕氏とタイミングを合わせるように退会の意向を示した青木氏も、父・幹雄氏が小渕内閣で官房長官を務めた経緯もあって小渕氏に近く、茂木氏とは距離があります」(全国紙政治部記者)

小渕氏、青木氏に続いて関口昌一・参院議員会長ら参院幹部3人や古川禎久元法相らも相次いで退会を表明。30日の茂木派の意見交換会では、派閥として解散することは確認された一方、政策集団としての存続の可能性は残っている。

「茂木派は歴史的に参院議員の力が強く、参院茂木派は『鉄の結束』と言われてきたが、多くの議員が退会を表明した参院幹部にすぐについて行くという状況でもない。かといって、人望のない茂木氏を積極的に支えたいというわけでもない。茂木派に残ったほうがいいのか、小渕氏について行ったほうがいいのか、みな様子見の状況だ」(茂木派関係者)

9369OS5:2024/02/01(木) 09:30:37
「ドライバー池田」と「ドリル優子」
茂木派の中でも「将来の首相候補」と目されてきた小渕氏だが、すぐに小渕氏について行こうという動きが広がらない背景には、やはり「ドリル事件」がある。

「昨年9月の党役員人事で選対委員長に就いた小渕氏ですが、ドリル事件について問われて涙目で答えるなど、いまだ影響は残っています。しかも、今回逮捕された池田佳隆容疑者の秘書が『池田容疑者の指示で、事務所のパソコンをドライバーで壊した』と話したことが報じられたことで、『ドリル優子』も蒸し返されてしまいました。今後も池田容疑者の裁判などのたびに『ドライバー池田』と『ドリル優子』がセットで思い出されるでしょう」(全国紙政治部記者)

一方、茂木派の分裂含みの騒動でいったん胸をなでおろしているのが、安倍派幹部だ。

「茂木氏から離党や議員辞職を迫られた安倍派幹部ですが、茂木氏自身の足元がゆらぎ、それどころではなくなっているため、離党や議員辞職を求める圧力はいったん弱まりました。安倍派5人衆を通じていまだに政界に力をもつ森喜朗元首相も、5人衆が党内に留まれるよう、麻生太郎副総裁らに働きかけたようです」(同)

安倍派は30日、常任幹事会を開いたが、安倍派幹部は改めて離党や議員辞職を否定。若手・中堅議員は塩谷立座長に対し、政治責任をとるよう決議文を提出したが、幹部はのらりくらりとかわしている状態だ。

「茂木の乱」の不発、再びスキャンダルを蒸し返された「ドリル優子」、責任をとらないままで若手・中堅の不満を解消できない安倍派幹部……。『ポスト岸田』が次々と自滅していくなか、一番得をしているのは、岸田首相かもしれない。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

9370OS5:2024/02/01(木) 10:02:50
茂木派退会議員 現在8名
参議院
関口昌一参院議員会長
石井準一参院国対委員長
福岡資麿参院政審会長
青木一彦 (青木幹雄の息子)

衆議院
小渕優子選対委員長
西銘恒三郎
船田元 衆院議員総会長
古川禎久

9371OS5:2024/02/01(木) 13:31:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/03e93b6c68a46c358c1943fca3b92c69ea9e2795
自民、時代は無派閥か 「反派閥」グループ結成やポスト見据え存在感 静観する議員も
1/31(水) 19:32配信
産経新聞
自民党の野田聖子元総務相(中央)=26日、国会内

自民党の派閥パーティー収入不記載事件を受けて派閥政治に厳しい視線が注がれる中、無派閥議員が「反派閥」の議員グループを立ち上げるなど活動を活発化させている。派閥単位で党内情勢が決する従来の構図が崩れつつあり、主流派への返り咲きや9月の総裁選を見据えた環境整備と目される。一方、無派閥が脚光を浴びる状況を前に静観の構えを崩さない議員も。岸田派(宏池会)など4派閥が解散を決め約190人が新しく無派閥になることで、「元祖」無派閥の存在感が低下された形ともなっている。


■無派閥のポスト岸田、動く

「今年は最初で最後の大きな勝負に出る年だ。一部の権力者がトップを決める時代に終止符を打てたのは大きい」

自民党の無派閥の野田聖子元総務相は28日、地元・岐阜市の党会合でこう語った。野田氏は令和3年9月総裁選で首相に挑んだ経験を持つ。

周囲に「毎年同じようなことを言っている」と打ち消すものの、次期総裁選の出馬に意欲を示した格好で会場は盛り上がった。

同じく同総裁選で戦った高市早苗経済安全保障担当相も〝次〟を意識したかのような言動が波紋を広げた。

「被災地の復興に影響が絶対出ないようにしてほしい」

高市氏は27日、長野市の会合で、能登半島地震を受けて開催が不安視される2025年大阪・関西万博の延期を岸田文雄首相に対し、こう進言したことを明らかにした。

現職閣僚が国家プロジェクトの延期に言及するのは異例。閣内不一致との観測も飛び交ったが、高市氏には建設業界から地震発生に伴う資材不足を懸念する声が寄せられていた。高市氏は周囲に「現状を首相に伝えないと、それこそまずい」と漏らす。

■無派閥から議論をリードも

無派閥の「ポスト岸田」が注目される一方、無派閥をテーマにした新たなグループ結成も相次いでいる。

赤沢亮正、坂井学両衆院議員らは19日に「無派閥情報交換会」を立ち上げ、19人を集めた。11日に発足した政治改革を巡る党政治刷新本部の議論を念頭に発信力の強化が目的となる。

赤沢氏は石破茂元幹事長の、坂井氏は菅義偉前首相の最側近。初回会合は2人に近いメンバーが顔を揃え、「すわ、石破、菅両氏の別動隊か」と永田町がざわついたが、岸田政権下で不遇を余儀なくされた赤沢氏、坂井氏ら無派閥議員の存在感を発揮するための舞台装置といえそうだ。

22日には無派閥の和田政宗、青山繁晴両参院議員らが派閥全廃を求める議員連盟「政治変革会議」を発足させた。初回会合に15人(代理含む)が集まり、総裁選出馬を公言する青山氏が代表に就いた。

■2割→7割、「元祖」存在感が希薄に

両グループがそれぞれ結成を同僚に働きかけている段階で、首相は19日、岸田派の解散を突如表明した。二階派(志帥会)、安倍派(清和政策研究会)、森山派(近未来政治研究会)も解散で追随し、無派閥議員は党内の2割から7割に急増する。元祖・無派閥の集団から党内議論で突き上げを食らう前に機先を制した形となる。

ある無派閥の現役閣僚は、無派閥議員が活動を活発化させる背景について「非主流派生活が長い人もいるから仕方がない。自分も地元から『派閥に入れ、入れ』といわれ続けた」と理解を示す。

■「格好悪い」指摘も

一方、旧石破派(水月会)出身で無派閥の平将明衆院議員は23日、動画投稿サイトの番組で共演者から無派閥に有利な情勢を指摘されると、こう語った。

「ここぞとばかりに『俺は無派閥だ』とやるのも格好悪い。『だっさー』みたいな感じがする。本当に派閥にお世話になった人ほど『派閥解消しろ』と言っているのもみると、なかなかね…。俺にはできないな」

無派閥のベテランは無派閥議員のグループ化について、「ことが起きてから作るべきではない。腹の中が見えてしまう。欲望丸出しだよ」と指摘している。(奥原慎平)

9372OS5:2024/02/01(木) 15:16:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/004f3c70b20c36a035495879313bbbec2197b4b7
自民麻生派、活動継続を確認 岩屋毅元防衛相の退会受理
2/1(木) 14:22配信
産経新聞
岩屋毅氏

自民党の麻生太郎副総裁が会長を務める麻生派(志公会)は1日、東京都内の派閥事務所で会合を開き、引き続き所属議員同士の情報共有などを目的に定例の会合の開催を継続していくことを確認した。同派は、党政治刷新本部の中間取りまとめに沿って、政策集団として存続する方向で一致している。

同日の会合で麻生氏は、「変えるべきものは何か、変えてはならないものは何か、いましばらく時間をかけ、しっかり考えをまとめていきたい」と述べたという。政策集団としての細かな運営方針の決定に関しては麻生氏に一任するとしている。

また、同派事務局長の井上信治党幹事長代理は会合後の記者団の取材で、岩屋毅元防衛相の退会届を同日付で受理したと明かした。

9373OS5:2024/02/01(木) 15:28:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/004f3c70b20c36a035495879313bbbec2197b4b7
自民麻生派、活動継続を確認 岩屋毅元防衛相の退会受理
2/1(木) 14:22配信
産経新聞
岩屋毅氏

自民党の麻生太郎副総裁が会長を務める麻生派(志公会)は1日、東京都内の派閥事務所で会合を開き、引き続き所属議員同士の情報共有などを目的に定例の会合の開催を継続していくことを確認した。同派は、党政治刷新本部の中間取りまとめに沿って、政策集団として存続する方向で一致している。

同日の会合で麻生氏は、「変えるべきものは何か、変えてはならないものは何か、いましばらく時間をかけ、しっかり考えをまとめていきたい」と述べたという。政策集団としての細かな運営方針の決定に関しては麻生氏に一任するとしている。

また、同派事務局長の井上信治党幹事長代理は会合後の記者団の取材で、岩屋毅元防衛相の退会届を同日付で受理したと明かした。

9374OS5:2024/02/01(木) 17:35:37
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-1084611.html
「組織より自分の政治生命を優先」 萩生田光一前政調会長、派閥の総会から“雲隠れ”の舞台裏
2024/02/01 06:07デイリー新潮

「組織より自分の政治生命を優先」 萩生田光一前政調会長、派閥の総会から“雲隠れ”の舞台裏

個利個略の男

(デイリー新潮)

 自民党派閥の裏金事件を受けて、自身が会長を務めた宏池会の解散を表明した岸田文雄総理には「党より政権の存続を優先した」という怨嗟の声が少なくない。

 一方で、逮捕者を出した最大派閥の安倍派幹部には「組織より自分の政治生命を優先した」との評が。“5人衆”の一人、萩生田光一前政調会長のことである。

「1月19日夜、党本部で安倍派の議員総会が行われ、全会一致で解散が決議されました。会はおよそ1時間半にわたって紛糾しました」

 とは安倍派の中堅幹部。

「若手からは“早く解散すべきだ”との声や、幹部の責任を問う意見が飛び出した。西村康稔前経産相や松野博一前官房長官、世耕弘成前参院幹事長、そして高木毅前国対委員長の四人はうつむき加減で沈黙。お家存続の可否を仲間と議論する重要な場でしたが、萩生田さんの姿はありませんでした」

子飼いの候補者の応援に
 かつては会長の座を目指した派閥の、大事な場面で雲隠れ。その行く末を打ち捨てて向かった先は、自身の選挙区(東京24区)がある八王子市だった。2日後に控えた市長選挙に出馬していた、子飼いの候補者の応援に駆け付けていたのだ。

 自民党の都連幹部が言う。

「萩生田さんが来たのはJR八王子駅近くの、自公が推薦する初宿(しやけ)和夫候補の演説会場でした。ただ、裏金問題に関する聴衆からの質問を嫌がったのか、街宣車には上らず、その脇で笑みを浮かべるだけ。ついぞマイクを握りませんでしたが、“オレが表に出過ぎるとマイナスになるだろ”と理由を周囲に話していました」

 選挙戦は事実上、三つどもえの争いとなった。元都庁職員の初宿氏、小池百合子都知事が特別顧問を務める都民ファーストの会に所属していた滝田泰彦元都議、同様に元都民ファ所属の元都議で、日本維新の会所属の衆院議員秘書の両角(もろずみ)穣氏の三人である。結果は初宿氏が激戦を制した。

「意外にも、都知事は都民ファOBの二人ではなく初宿を応援した。理由は昨年末の江東区長選の際、自公と密約を交わしたからだとされています。“江東区では都知事が支援する候補を自公が推薦する。その代わり都知事は八王子で元都民ファを応援しない”との内容だったとか」

 実際、江東区長選では小池氏が推す候補が当選した。

「双方が取り決めを守った結果、八王子では与党サイドが勝利した。この密約を裏でまとめたのが萩生田さんだったといいますね」

出馬を見送るよう圧力
 萩生田氏の八王子市長選挙への執着は並大抵ではない。水面下では初宿氏の対抗馬の妨害にも動いていた。

 別の都連関係者の解説。

「初宿さんと滝田さんより、両角さんの出馬表明はひと月ほど遅かった。両角さんは元八王子市議で保守系会派に属していたこともあり、萩生田さんは初宿さんの票が食われることを恐れ、彼に出馬を見送るよう圧力をかけています。個人的な関係から両角さんの応援をしていた維新の国会議員や関係者にも激怒し、懇意の維新幹部に支援中止を申し入れてもいました」

 その圧力に屈したのか、東京維新の会は19日に初宿氏の支援を表明している。

「萩生田さんは街頭での演説を避ける一方、数十人規模のミニ集会で裏金事件を念頭に“私が検察に連れて行かれることはありませんから”と軽口をたたいていた。反省などしていませんよ」

 守るべきは仲間より自分。先の会見での無機質な釈明も、国民はおろか周囲の理解すら得ることはあるまい。

「週刊新潮」2024年2月1日号 掲載

9375OS5:2024/02/01(木) 19:59:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/94b179aa8cee8fd4fde18b4bdd42043c4e9047ec
自民安倍派、45年の歴史に幕 幹部の処分巡り岸田首相と茂木幹事長に温度差も
2/1(木) 19:24配信
産経新聞
自民党安倍派(清和政策研究会)の議員総会であいさつする塩谷立座長(奥左から2人目)=1日午後、東京都千代田区(岩崎叶汰撮影)

自民党派閥のパーティー収入不記載事件を受け、解散が決まった同党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は1日、党本部で最後の議員総会を開き、約45年の歴史に幕を下ろした。ただ、2日からは派幹部らへの事情聴取が始まり、今後もいばらの道が待ち受ける。岸田文雄首相(党総裁)と茂木敏充幹事長の処分を巡る温度差も表面化し、党内には疑心暗鬼が渦巻いている。

【グラフィックで見る】塩谷座長を含む安倍派幹部6人を巡るパーティー券収入の流れ

■出席者からの拍手はまばら

「歴史ある清和研を閉じなければならないのは断腸の思いだ」。安倍派の塩谷立座長は総会冒頭、こう述べた。「日本の政治の中でまた活躍していただきたい」とも語りかけたが、出席者からの拍手はまばらだった。

派閥として一区切りはつけたが、今後も塩谷氏ら同派幹部の前途は険しい。2日からは森山裕総務会長らによる事情聴取が行われ、党執行部が聴取内容を踏まえて処分を検討するからだ。

聴取を巡る過程では首相と茂木氏の思惑の違いも浮き彫りとなった。

「離党というのはひどいじゃないか!」

1月25日、麻生太郎副総裁の事務所を訪れた安倍派後見役の森喜朗元首相は怒気をあらわにしてこう訴えた。怒りの原因は同派幹部の処分の方向性だ。幹部には森氏が引き立ててきた西村康稔前経済産業相や萩生田光一前政調会長ら同派の「5人衆」が含まれるが、24日には茂木氏が同派幹部の離党勧告処分を検討していると報じられていた。

■銀座クラブ問題との整合性

麻生氏は「そんな話はありません」と森氏をとりなし、茂木氏も周囲に「安倍派幹部から相談があり、『自分で考えることだ』と話した。厳しい処分を伝えたことはない」と説明したという。

だが、自民関係者は、茂木氏が新型コロナウイルス禍の緊急事態宣言の発令中に東京・銀座のクラブを訪れた松本純元国家公安委員長ら「銀座3兄弟」に離党勧告が下された前例との整合性を重視していたと語る。

これに対し、首相は当初から同派幹部らの説明責任を優先する。茂木氏の同派を突き放すような態度に「どういうつもりなのか分からない」と周辺にいぶかしむ様子も見せていた。党重鎮は「安倍派幹部を処分し、同じく刑事処分を受けた岸田派(宏池会)にも波及させようとしていたのだろう」と指摘する。

■処分求める声、日増しに強く

首相と茂木氏の溝は深まるばかりだが、安倍派幹部への処分を求める声が日増しに強まっているのも事実だ。昨年12月に首相が同派幹部の強い要請で交代を見送った同派の小森卓郎元総務政務官ら2人にキックバック(還流)の不記載が判明し、1月31日に更迭されたことが決定打となっている。

同派幹部の処分は不可避との見方もあるが、首相が下す処分内容によっては政権を支えてきた安倍派とのしこりになりかねない。首相は難しい判断を迫られる。(永原慎吾、竹之内秀介、永井大輔)

9376OS5:2024/02/01(木) 20:06:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/af184c2400ad3482ebeacb5600e1d6bed565b535
「小渕の乱」が茂木派を直撃 派閥解消の動き急加速〝ポスト岸田〟に影響大 所属議員は政策集団に残る意味を見いだすのか
2/1(木) 17:00配信

夕刊フジ
茂木氏が率いる平成研究会からは離脱者が相次いでいるが…

【ニュース裏表 安積明子】

自民党の小渕優子選対委員長が25日、所属する茂木派(平成研究会)会長の茂木敏充幹事長に、派閥離脱届を提出した。自民党派閥のパーティー収入不記載事件を受けて解散表明する派閥も出るなか、「(党役員だから)ケジメとして判断した」という。

【アンケート結果】次の首相にふさわしいのは…

小渕氏は昨年9月、選対委員長の就任記者会見で、時折涙ぐみ、悲壮感すら漂う表情を見せていた。今回は離脱の経緯を問う記者に対し、「トイレに行くんじゃないから、一人で判断した。政治家なので」と答えた。余裕すら感じられるやり取りに、「小渕氏が独り立ちした」との印象が広がった。

この小渕氏離脱と前後して、茂木派では「うねり」が起きた。青木一彦参院議員らも離脱を表明するなど同調や追随の動きが出ているのだ。

青木氏の父は昨年6月に死去した青木幹雄氏だ。小渕氏の父、小渕恵三元首相の〝腹心〟で、小渕内閣の官房長官を務め、自民党参院会長なども歴任した〝ドン〟である。

恵三氏亡き後、幹雄氏の悲願は「優子を総理にする」ことだった。

一方、幹雄氏は茂木氏を蛇蝎のように嫌ったとされる。自身の葬儀をめぐり、「(茂木氏名義の)花は受け取るな」と強く拒否する遺言を残したほどだったという。

派閥の歴史に足跡を刻む大物政治家を父に持つ小渕、青木両氏が平成研を去れば、茂木派の〝核心部分〟がなくなることにもなりかねない。

同派の参院議員では、関口昌一党参院会長、石井準一国対委員長、福岡資麿政審会長も離脱を表明した。最長老格の船田元党衆院総会長も、退会をほのめかしている。

茂木氏は、今年9月の党総裁選への出馬を模索しているが、派閥内も掌握できないようでは、「ポスト岸田」への夢もついえかねない。茂木氏の〝危機〟はほかにもある。

読売新聞は25日朝刊1面で、「安倍派幹部に離党要求」「自民執行部 塩谷、松野氏ら念頭」と報じた。「自ら身を処さない場合、党として厳重な処分を科すことを検討している」ともあった。

記事に実名はなかったが、茂木氏は「(安倍派幹部)が『相談』に来たから、『厳しい声がある』と答えただけだ。呼び出したわけでも、処分を伝えたわけでもない」と番記者に説明したという。安倍派幹部は、果たして、そのように受け止めたのか。

岸田首相は、派閥から「人事とカネ」を切り離す方針という。茂木派は政策集団になる方向で調整をしていると報じられているが、所属議員は派閥に残る意味を見いだすのか。「小渕の乱」の展開に注目したい。 (政治ジャーナリスト・安積明子)

9377OS5:2024/02/03(土) 08:24:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/90c6f8e1a22d85b022c366d68779bd2a997276b4
麻生副総裁のおばさん失言→撤回は「世論操作?」上川大臣の評価爆上がりで弱まった自民党への風当たり
2/3(土) 5:32配信

週刊女性PRIME
麻生太郎

 発端は1月28日、麻生氏が講演で上川陽子外務大臣について触れたことだ。以下がその発言。

【写真】「根津甚八さんに似てる?」若かりし頃の麻生副総裁がイケメンすぎた

「俺たちから見てても、ほ〜この“おばさん”やるねと思いながら、この間ニューヨークで会ったけど、少なくともそんなに美しい方とは言わんけれども、外交官の手を借りなくて、『私がやるからいい』って、どんどん会うべき人たちには自分で予約を取っちゃう。あんなことができた外務大臣は今までいません。新しいスター、新しい人がそこそこ育ちつつあるんだと思いますね」

 麻生氏は容姿を揶揄しながらも上川大臣を絶賛。麻生氏なりの最大の“褒め言葉”だったのだろうか、だが野党から「『ルッキズム』のようなことを口にしてはいけないのは、一般社会では常識だ」と激しく批判された。

この発言は一発アウト。さすが“失言王”
 一連の流れを受け、上川大臣は1月30日の閣議後の記者会見で本件に言及。

「さまざまな意見や声があることは承知しているが、どのような声もありがたく受け止めている。国民に理解され、支持される外交を展開していくことに専心しているところで、これからも日々努力していきたい」

 と問題視しない認識を示していた。

 上川大臣が“大人の対応”をしたところで問題は収束したように思われたが、ネットでの炎上は収まらなかった。

《会社員ならこの発言は一発アウト。さすが“失言王”ですね》

《森喜朗氏の五輪での問題発言と言い、日本のいい恥さらし。やめてほしいよね》

 麻生氏はこれまでにも数々の失言が物議を醸していて、“失言王”と揶揄されることも。今後の出方に注目が集まっていたが、2月2日、ついに麻生氏がついに口を開いた。

風向きが変わった?
 麻生氏はテレビ朝日の取材に対して、

「容姿に言及したことなど表現に不適切な点があったことは否めず、指摘を真摯に受け止める」

 として、発言を撤回したのだ。これに対して、ネットは、

《一度公で発言してしまった事は、撤回出来ない》
《麻生氏が今でも自民党の副総裁なのが理解出来ない》

 そんな麻生氏への批判の声と同じくらいあがったのが、上川大臣を評価する声だった。

《上川大臣のほうが何枚も上手で器の大きさが違う》
《上川大臣は淡々と業務をこなしていて安心感がある》
《麻生さんの毒舌で上川さんの人気がさらに向上しました》

 すると、こんな声も上がっていて……。

《あえて物議を醸す発言をして、世論の注目を上川氏に集中させた》
《麻生氏の世論操作では?》

 などと、麻生氏の“策士ぶり”が囁かれている。本当の狙いはどこにあったのか? ただ完全“逆風”状態にあった自民党の風向きが少し変わったのは間違いない。

9378OS5:2024/02/03(土) 09:09:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/43082bcabb81dd97ee7705b2e266dcc72ae4abe0
自民関係議員聴取、成果に疑問の声…茂木氏は銀座通いで3人離党したのは「厳しかった」
2/3(土) 7:14配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)



 自民党は派閥による政治資金規正法違反事件に関係した議員への事情聴取を2日に始め、実態解明の作業に乗り出した。世論の批判が収まらない中、自浄作用をアピールする狙いがある反面、聴取で十分な成果が上がるかどうか疑問視する見方が多く、関係者への厳しい処分につながるかも不透明だ。

 「聞き取り作業の進捗(しんちょく)状況を受け、党としても説明責任を果たしていきたい」

 岸田首相(党総裁)は2日、首相官邸で記者団にこう述べ、党として実態把握を進める意義を強調した。

 聴取実施の背景には、東京地検特捜部の捜査は終結したものの、党としては事件の詳細や全容を把握できていないとの問題意識がある。聴取は森山総務会長、渡海政調会長、小渕優子選挙対策委員長ら党幹部6人が3グループに分かれ、約90人を対象に弁護士同席で行われる。

 2日は、森山、小渕両氏がペアになり、国会からほど近い東京都内のホテルで午後から聞き取りをした。収支報告書への不記載額や使途、経緯などを確認した。連日実施して2月上旬をめどに作業を終え、茂木幹事長に報告書を提出する予定。

 自民は聴取結果を公表することで、「事件をうやむやには終わらせない」との姿勢を示して国民の批判を和らげたい考えだ。ただ、政府・自民内では、新事実が明らかになる可能性は低いとの見方が出ている。政府高官は「特捜部の捜査を超える聴取は不可能。議員は地検に話した以上のことは話せないだろう」と語る。

 焦点となるのは、聴取結果を踏まえた党としての対応だ。政治資金パーティー収入を議員に還流し、裏金化していた安倍派の幹部らに対しては、党内にも厳しい処分を求める声がある。

 党には、党の役職停止、離党勧告、除名などの処分があるが、執行部には「地検が立件できなかったのに重い処分を科せるのか」との見方がある。2021年の新型コロナウイルスの緊急事態宣言中、東京・銀座のクラブ通いが判明した議員3人は離党したが、茂木幹事長は1日のBSフジの番組で「今までの基準からすると厳しかった」と述べ、参考にならないとの考えだ。

 とはいえ、党内では「銀座通いより裏金の方が重大なのは明らか。それより軽い処分では国民の理解は得られない」(中堅)との声が根強い。処分の結果次第では聴取の意義が問われる事態に発展しかねず、執行部は難しい判断を迫られる。

氏名公開基準 引き下げ要望…令和臨調提言 パーティー券購入者
 経済界や学識経験者らでつくる「令和国民会議」(令和臨調)は2日、東京都内で記者会見し、政治資金制度の改革に向けた緊急提言を公表した。透明性確保のため、政治資金パーティー券購入者の氏名などの公開基準を現在の「20万円超」から「5万円超」に引き下げることなどを与野党に求めた。

 提言では、与野党が今国会中に「直ちに合意すべき事項」として、パーティー券購入者の公開基準額引き下げのほか、パーティー券の現金による売買禁止、会計責任者らが政治資金収支報告書に虚偽記載を行った場合の政治家の責任を問う仕組み作りなどを掲げた。

 議員個人が政党から受け取る「政策活動費」の使用後の領収書提出や使途の記載義務づけ、収支報告書のデジタル化などは制度設計に時間を要するとして、今国会中に「道筋をつけるべき事項」とした。

 政治資金を巡る一連の事件について、提言では「不透明な資金の授受を可能にしているシステム自体の包括的かつ抜本的な改革が求められる」と結論づけた。

安倍派・二階派の報告書訂正提示
 自民党は2日の衆参両院の予算委員会理事会で、派閥の「政治とカネ」の問題を巡り、安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)の政治資金収支報告書の訂正内容をまとめた文書を提示した。

 文書には派閥から支出を受けた政治団体名しか記されておらず、野党は5日午前の理事会で政治団体の代表を務める議員名を加えた資料を出すよう要求した。

9379OS5:2024/02/04(日) 10:24:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/f8d1465ad1d11dc39a9c829f6768183c18962940
自民、揺れる存続2派閥 茂木派、退会者止まらず 麻生派「守旧派」批判も
2/4(日) 7:20配信

時事通信
自民党両院議員総会に臨む(右から)岸田文雄首相(同党総裁)、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長=1月26日、国会内

 自民党の麻生派(志公会)と茂木派(平成研究会)が「政策集団」として存続する方針を確認し、政治資金の裏金事件を踏まえた党内6派閥の対応が出そろった。

【ひと目でわかる】特定パーティー収入ランキング

 ただ、両派内では依然、解散を求める声がくすぶり、茂木派では退会の動きに歯止めがかからない。2派の動揺は続きそうだ。

 「閉鎖性を見直さなければいけない。(他派閥との)掛け持ちはあり得る」。茂木派を率いる茂木敏充幹事長は1日夜のテレビ番組で、他派閥との掛け持ちを容認する可能性に言及した。

 毎週木曜日の昼に一斉に定例会合を開き、掛け持ちを禁じるのが自民党派閥の長年の慣行だ。この点が緩やかな「グループ」との最大の違いだった。見直せば結束が揺らぐ恐れもあるが、茂木派関係者は「柔軟路線に転じなければいけないほど茂木氏は追い詰められている」と指摘した。

 実際、茂木派は求心力が低下しつつある。小渕優子選対委員長が1月25日に退会を表明すると、青木一彦参院議員も同調。2人の父、小渕恵三元首相と青木幹雄元官房長官は派閥結成に深く関わり、優子、一彦両氏は同派「本流」と目されてきただけに、分裂への懸念が広がった。

 茂木派は同30日の会合で「いわゆる派閥としては解消し、政策集団に脱皮する」(茂木氏)との方針を確認。しかし、翌31日には船田元・衆院議員総会長、古川禎久元法相、関口昌一参院議員会長ら6人が一斉に退会届を提出。所属議員は事件前の53人から45人となった。

 かつて「鉄の結束」を誇った茂木派だが、茂木氏は「体育会みたいな感じではなくなる」と説明。派閥事務所廃止や政治団体解散にも柔軟な姿勢を見せる。ただ、派内にはなお「一度解散すべきだ」(閣僚経験者)との声がある。佐藤信秋参院議員は2月2日、派に残るかどうかについて、記者団に「様子を見る」と述べた。

 一方、麻生派からの離脱者は現時点で岩屋毅・元防衛相のみ。会長の麻生太郎副総裁は同派前身の河野洋平元総裁らのグループ(大勇会)の結成メンバー。事実上のオーナー派閥として求心力を維持し、茂木派ほど動揺は広がっていない。同1日には、毎週木曜の例会を派閥事務所で当面継続することを申し合わせた。

 ただ、安倍、岸田、二階、森山の4派閥が解散を決定し、茂木派も従来派閥からの「脱皮」を模索する中、党内では「麻生派は最後の守旧派」(関係者)との批判が強まる。無派閥の閣僚経験者は「若手議員は選挙区で派閥所属を批判されれば浮き足立つ。麻生派だってどうなるか分からない」と話した。

9380OS5:2024/02/05(月) 23:21:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/450c824505be07dd8496c2a7fe3d7220b1f2d2aa
「菅 vs 麻生」のバトルが激化し、自民党は「焼け野原」に…「ポスト岸田」を次々につぶす岸田総理の「恐ろしすぎる思惑」
2/5(月) 7:02配信
現代ビジネス
Photo by gettyimages

 今の日本政治は未曽有の危機にある。折からの自民党の派閥を巡る「政治とカネ」の問題により、国民の政治不信は頂点に達している。


 かつてこれほどの危機にあったのは、「昭和のロッキード事件」「平成のリクルート事件」など、数えるほどしかない。つまりこの危機的な状況を生み出した「政治とカネ」の問題は、それらに匹敵する「令和のリクルート事件」といってもよい。

 いや、考えてみれば「平成のリクルート事件」よりもさらに状況は「悪化」している。というのも、平成のそれは現職閣僚の更迭までには至らなかったが、今回の問題では、政権ナンバー2の官房長官も含めて安倍派の閣僚が4人も辞任するという大きな事態となっているからだ。

「立件されたら解散」の流れ
 しかし日本政治を揺るがすこの事態を前にして、結局、最も「トク」をしたのは岸田文雄首相だと言えるだろう。それを示すためにも、ここで一度、最近の首相の動きを整理しておこう。

 1月18日、岸田首相は宏池会(岸田派)の解散を検討していると表明した。すでに昨年の12月7日に派閥の会長からは退いていたが、岸田派も立件されるに及んだために踏み切ったのだろう。おそらく翌19日に予定されていた安倍派と二階派の会合の前に、ある種抜け駆け的に表明して、両派の「機先を制する」意図もあったと考えられる。

 この解散表明の影響は大きかった。これにより、「立件された派閥は解散する」という流れが事実上形成され、それに押される形で19日には安倍派、二階派の解散も決定された。その効果は内閣支持率にも如実に表れている。

 以前から岸田内閣の支持率は低迷していたが、こうした動きを評価したのか、1月のFNN・産経合同世論調査では、前月と比較して支持率が5ポイント回復。各種調査でも、「派閥解散を支持する」が「支持しない」を大きく上回っている。

 本来であれば「政治とカネ」の問題を追及されるべき政党の総裁であり、かつ裏金問題が明らかになった派閥の領袖だったにもかかわらず、最も窮地に陥るはずの首相が一定の評価を得ていたことになる。

 こうしてみると、やはりこの一連の「政治とカネ」の問題で、最も「トク」をしていたのは、他ならぬ岸田首相本人ということができるだろう。

自民党は「焼け野原」になった
最大派閥・清和会を率いていた安倍晋三元首相[Photo by gettyimages]

 以上のような動きは、結果として、党内でも弱小の「第四派閥」出身であった岸田首相が、他の派閥も解体される方向へ世論を誘導したと考えることはできないだろうか。

 領袖を失った最大派閥の安倍派をはじめ、自分に敵対する可能性のある他の派閥を解散させられれば、もはや党内の「数の力」に怯えることはなくなる。そういった側面から見れば、この岸田首相の動きは、特定の意図に基づいたものといえるだろう。

 そもそも自分の派閥が立件されるや否や、自らの「派閥」を解散することで、本来であれば「政治とカネ」の問題であったものを「派閥」の話へと論点をズラすことで、それ以上追及させないことに成功した。

 特に岸田氏自身が宏池会の領袖であった期間の「裏金」についても、派閥そのものを解消することでうやむやになった感があり、「自らの責任を回避」できた。あるいは、すでに派閥を離脱しておりメンバーではない岸田氏が、岸田派解散への流れを作るということ自体がおかしな話であり、最初から責任回避のための「偽装離脱」だったのではないかと疑われても仕方ないだろう。

9381OS5:2024/02/05(月) 23:21:27
 また同時に、最大派閥の安倍派や非主流派の二階派を解散させることで、秋の総裁選に出馬しそうな対立候補をつぶし、言ってみれば「焦土作戦」を成功させたといえる。内閣支持率がいかに低迷したとしても、対立する可能性のある派閥を解散させて総裁の地位さえ盤石にしておけば、再選されるのは間違いない。

 くわえて今のように自民党に逆風が吹く状況であれば、だれも次期総裁の候補者として積極的に声を上げないだろう。そして総裁だけが持つ公認権を武器にすれば、党内で岸田氏に対立する動きは見せにくくなり、権力はますます総裁に集中して、さらに政権を継続できる可能性は高まる。

 まるで「焼け野原」となった自民党の総裁になっても利はないうえ、そもそも派閥が「焦土」と化しては対立候補も出現しない。かくして、岸田首相の「焦土作戦」は成功することとなる。

「岸田小劇場」の開幕
派閥をめぐって意見が衝突する菅義偉前首相と麻生太郎副総裁[Photo by gettyimages]

 現在では「派閥」というものは、国民から自民党に特有のものとして捉えられているむきもある。そのため「派閥」が議論の焦点になると、必然的に報道は自民党の話題だけに集中することとなり、ここに派閥を巡る「正義の派閥解散」側と「悪の派閥維持」側という劇場型政治、すなわち「岸田小劇場」が開幕する。

 なお「“小”劇場」としたのは、岸田氏がこの状況をどこまで意図していたか不明であり、また小泉純一郎氏、小池百合子氏といったカリスマ政治家が「国民」に向けて劇場型政治を展開したのに対して、パフォーマンスが必ずしも上手ではない岸田氏は、自民党内で「ポスト岸田」を出現させないために「自民党議員」を対象にしていると考えられるからだ。

 しかし「小劇場」とはいえ、その効果は絶大だった。第一に、所属議員が東京地検に立件された安倍派や二階派を出し抜き、「政治とカネ」の問題が、あたかも「派閥に特有の問題」であるという印象付けに成功した。つまり「派閥=悪」という印象を植えつけることで、自民党内では集団として行動できないよう制限を課すことに成功した。

 さらに「派閥を解散することこそが正義」という論調は、裏返すと「派閥を維持することは悪」という議論に容易に転換しうる。その結果、選挙がいつあるかわからない衆議院議員を中心に、「派閥に属していては勝てない」という風潮が共有された。

 同時に国民は、勇気をもって派閥解消を推し進めた岸田氏にポジティブな印象を抱くことになる。こうして「正義の派閥解散」と「悪の派閥維持」という二項対立をベースとした、劇場型政治のお膳立ては完成する。

 第二に、そうした党内の「派閥」を巡る対立を報道させることで、自民党によるメディアジャックに成功した。

 まず党内に首相肝いりの「政治刷新本部」を立ち上げ、さらに「正義の派閥解散」を主張する菅前首相と「悪の派閥維持」を体現する麻生副総裁を配置。たとえ刷新本部が出した結論が玉虫色で実質的に何も言っていなくとも、菅氏、麻生氏といった首相経験者を敵・味方に分けて配置し、さらに安倍派の議員をもメンバーとすることで、メディアの注目を集め続けることに成功した。

9382OS5:2024/02/05(月) 23:22:24
 肝心の結論が出る前に岸田派の解消を打ち出したことも、首相自身が「正義の派閥解散」側の代表として躍り出ることに一役買っただろう。あとは正義と悪それぞれの代表として、岸田氏と麻生氏の仲たがいを報道させれば、メディアは「自民党のうちわの話」に終始するしかない。

 本来であれば野党が厳しく批判すべき局面だったが、そもそも自民党内の動きが目まぐるしく、各党の動向すら報じられなかったため、野党の支持率が上がることもなかった。1月1日に能登地震が起こり、自衛隊による救助や震災復興に関して政府与党ばかりが取り上げられ、実質的なメディアジャックになったことも影響しているだろう。

 かくして、岸田氏は「自分一人勝ち」の状況で、秋の総裁選を睨んでいるのだ。

「トク」をしたのは一人だけ
「ポスト岸田」の一人でもある茂木敏充幹事長[Photo by gettyimages]

 こうして岸田首相は、「政治とカネ」の問題を自民党に内在する「派閥」の問題にすり替えることによって、勧善懲悪の「岸田小劇場」を作り出すことに成功したといえる。その成果が内閣支持率の微増でもあるのだろう。

 さらに、岸田首相にとって追い風となっているのは、小渕優子選対委員長の行動だ。1月25日に小渕氏は所属している茂木派を退会したことを発表したが、これによって派閥を維持し続けるとの意向を示していた「ポスト岸田」の一人・茂木敏充幹事長が、自派閥において求心力を低下させていると明らかになった。

 そもそも「平成政策研究会」こと茂木派は、元をたどれば小渕氏の父・小渕恵三元首相が領袖を務める「小渕派」だった。かつての領袖の後継者である小渕氏が退会を表明したことは、大きなインパクトがある。

 さらに「参院のドン」であった青木幹雄元参院幹事長の長男、青木一彦参議院議員も同様に退会すると発表し、茂木氏の求心力の低下は決定的となった。茂木派は「派閥」から「政策集団」へと変化するとも報じられており、茂木氏の地位の低下は避けられない。

 かくして、党内に向けて「派閥解消」を打ち出した岸田氏の「焦土作戦」によって、支持率が低いままでも政権が維持できるようになった。党内では「ポスト岸田」の出現を組織的に阻む結果となり、また対外的には折からの震災対応も利用しながら「岸田小劇場」によるメディアジャックを通じて、野党の支持率アップも阻止することができた。

 「派閥」を解消し自民党の国会議員が集団で行動できなくなれば、公認権や党内の人事権をちらつかせることで、党の総裁である岸田首相の権力基盤は強化される一方だろう。

 しかし噴出した「政治とカネ」の問題は、はたして国民の納得がいく形で議論され尽くしたのだろうか「悪かったのは特定の『派閥』であり、そこを解消したのだから、政治資金規正法の改正は最低限のものでいいだろう」と、玉虫色で終わる可能性もある。

 パーティー券の問題だけでなく、国民の血税を集めて政党に交付される「政党交付金」や、使途の公開の不要な「旧文通費」、そして政党交付金が原資の一部と考えられる「政策活動費」も使途の公開は不要である。こうした「政治とカネ」の問題の透明化こそ、求められているといえるのではないだろうか。

 必要な法改正を抜本的に行うことこそ、国民から望まれている。政権を維持しようとするならば、岸田首相にとって最優先の課題であることを忘れてはならない。

さらに関連記事【麻生太郎、万事休す…ブチ切れて「派閥破壊」岸田文雄がついに「無敵の総理」になってしまった】では、岸田首相と麻生氏の「バトル」の詳細についてもお伝えしている。

白鳥 浩(法政大学教授)

9383OS5:2024/02/06(火) 20:38:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e68f2d282874344f05ef3b5894c86cf0eccaa43
「次の首相」狙う茂木氏の頼みは麻生派 “敵”は森元首相が推す小渕氏、または派内の閣僚経験者か
2/6(火) 19:02配信

AERA dot.
衆参ダブル補選後、取材に応じる茂木敏充幹事長と小渕優子選挙対策委員長=2023年10月22日、東京・永田町の自民党本部

 安倍派の裏金事件を機に岸田文雄首相の岸田派も解散するなど派閥の解散が進む自民党だが、瀬戸際で方向性が定まりにくいのが茂木敏充幹事長が会長を務める茂木派(平成研究会)だ。派閥が茂木氏の力の源になっていただけに、簡単には解散できない事情がある。一方で、これを機にと派閥から離脱する議員もいる。自民党内の“政局”に大きく影響してくるだけに、それぞれの思惑が絡み、動きが活発化している。

【写真】意外?といえば意外。茂木氏が警戒すべきは小渕氏ではなくこっち

 1月25日、茂木派の小渕優子選対委員長が退会を表明し、その後、26日には青木一彦参院副幹事長も後を追う形で退会を表明した。小渕氏の父恵三氏と、青木氏の父幹雄氏は、恵三氏の首相時代に幹雄氏が官房長官として支えた間柄だ。

 こうした動きは派閥内の他の議員にも影響したようだ。

 26日夕。茂木派の複数の議員にSNSでメッセージがまわった。

<いい機会なので、茂木から離れようではないか。風が吹いてきた>

<会長だったから支えてきたが、派閥がなくなればカネもポストも握れない。乗り換える理由になる> 

<いずれ小渕をトップにして、青木が支えるという体制ができるはずだから、そちらに乗るか> 

 などと記されていた。

■派閥離脱者続出で茂木氏には苦しい展開

 SNSを受け取り、「いいね」と返信した茂木派のある参院議員は、

「茂木派は、茂木氏が会長ではあるが、小渕氏を首相に、という勢力が青木氏をはじめ参院ではかなりいる。岸田派の解散が、ケンカ別れにならずに茂木派から離れるいい口実になったということです」

 と話した。

 小渕氏や青木氏のほか、関口昌一・党参院議員会長ら複数の派閥幹部も同調しており8人が退会を表明している。今後、さらに離脱する議員が出るとみられる。そうなると、「次の首相」を狙う茂木氏にとっては苦しい展開となる。

 茂木氏が自民党の幹部として力を保持できるのは、派閥の会長として多くの議員を束ねてきたからだ。総裁選となれば、派閥を動かして推薦人、票を集めることができる。茂木氏にとって、首相の座をつかむには、派閥の会長であることが絶対条件だったのだ。

 茂木氏は1月29日の記者会見で、茂木派について「いわゆる派閥としては解消する」と述べた。「カネと人事」から決別するとした、党の政治改革に向けた中間報告を意識したとみられるが、「政策集団」という形で外枠は残す方向だ。

 それに加えて、茂木氏が簡単に派閥を解散できない背景には、第2派閥を率いる麻生太郎副総裁との関係もある。茂木氏が次の総裁選で「ポスト岸田」をめざすには、派閥存続を訴え、「数の力」を保持しようとする麻生氏の後ろ盾が必要だからだ。

 そして、茂木氏が警戒するのは、早々と派閥を出た小渕氏だ。小渕元首相の娘であることに加え、森喜朗元首相という大きな後ろ盾がいる。

 森元首相が小渕氏を推すのは、小渕元首相や青木元官房長官との関係からだ。小渕元首相が病に倒れ、都内のホテルの一室に集まった党幹部、いわゆる“5人組”の密談で、小渕氏の後継に森元首相が座った。森元首相は、青木氏を引き続き官房長官に起用している。

 森元首相にとって、青木元官房長官は早大雄弁会の先輩でもあり、青木元官房長官の「お別れの会」では、生前本人が「いずれは党総裁に」と推していた小渕優子氏について、「あなたの夢、希望がかなうように努力する」とあいさつしている。森元首相にとっては小渕氏を支えるとの思いは強い。

9384OS5:2024/02/06(火) 20:39:02
■派閥離脱した小渕氏を森元首相がさらにプッシュ

 岸田派の国会議員は、

「『ドリル優子』とやゆされている小渕氏について、森元首相は岸田首相に『安倍派があなたを推しているのだから、小渕氏を幹事長に』と迫ったという。しかし、さすがにそこまではまずいと言って、選対本部長でなんとか納得してもらった。それほど、森元首相は小渕氏に入れ込んでいる」

 と打ち明ける。

 安倍派も解散となった現状で、小渕氏も茂木派を出るとなれば森元首相がさらにプッシュすることは十分、考えられる。

「森元首相も首相候補は握っておきたい。岸田首相が安倍派『5人衆』らにケジメを迫っているが、森元首相はなんとかそれを回避しようと、必死で動いている。ただ、5人衆は裏金で全員アウト。二度と浮上しないかもしれない。安倍派以外で森元首相のお眼鏡にかなう人となれば、小渕氏でしょうね。茂木氏のバックにつく麻生氏を含め、そこに物を言えるのは森元首相くらいしかいない」

 と安倍派の衆院議員は見る。

 最大派閥だった安倍派が解散し、5人衆全員が主流派から転落した。混沌(こんとん)としてきた岸田首相の「次」の候補に、小渕氏も名乗りをあげようとしているのだろうか。

「小渕氏が茂木派を割ったというのは当然、将来を見据えてのこと。小渕氏は昨年、選対本部長就任時『幹事長と思っていたのに』と上昇志向たっぷりに語っていたからね。茂木氏の欠点は、麻生氏のような上の立場の人とはいい関係が作れても、下からの評判がよくないこと。安倍派解散で茂木氏にはチャンスだったのに、敵は身内の小渕氏だった。ある意味、窮地に追い込まれていますね」

 そう話すのは、長年、自民党の政務調査役として手腕をふるった政治評論家の田村重信氏だ。

■茂木派の別の閣僚経験者も「次の首相」候補に

 そして、田村氏が注目しているのは、茂木派の加藤勝信元官房長官の存在だという。官房長官を退いてからは名前が聞かれなかった加藤氏だが、

「重要閣僚を経験しているので、次期首相の有資格者です。茂木氏は岸田首相より年齢が上だから、今年9月の自民党総裁選で勝負するしかないです。小渕氏はまだ若く、先に同じ派閥の加藤氏に譲ってその後に、という戦略も立ちます。また加藤氏が党役員、閣僚で小渕氏を支えてという形もあります。加藤氏がどう動くかが、小渕氏が浮上できるかどうかのカギかもしれません」

 と付け加えた。

(AERA dot.編集部・今西憲之)

今西憲之

9385OS5:2024/02/07(水) 14:43:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab40c82fa1a42770e769157ca8f763087de6e77d
二階氏へ2年で10億円 自民本部から政策活動費
2/7(水) 12:31配信
時事通信
衆院予算委員会で答弁する岸田文雄首相(中央)=7日午前、国会内

 岸田文雄首相(自民党総裁)は7日の衆院予算委員会で、党本部が2020、21両年に計10億6930万円を二階俊博幹事長(当時)に政策活動費として支出していたと明らかにした。


 「法令に従って適切に使用されている」との認識も示した。立憲民主党の後藤祐一氏への答弁。

 首相によると、内訳は20年は6億3020万円、21年は4億3910万円。二階氏は在任中の約5年間で50億円程度の政策活動費を受け取っていたとされる。

9386OS5:2024/02/08(木) 09:20:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/db587fbd675b0027ff7f9096f4707f054d12c3b4
石破グループ、政治団体の解散決定 「状況鑑みて」 勉強会は継続
2/7(水) 18:34配信
 自民党の石破茂元幹事長を中心とする石破グループ(旧石破派・水月会)は7日の会合で、政治資金規正法に基づく政治団体としての解散を決定した。勉強会などグループとしての活動は続ける方針。


 自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、政治団体の解散を決める派閥が相次ぐ中、石破グループも足並みをそろえることが望ましいと判断した。会合に出席したグループ幹部は「政治状況を鑑みて、我々もそれに従った。やましいことは何もしていない」と語った。

 石破派は2015年に結成されたが、石破氏が18、20年の総裁選でいずれも敗北したことで所属議員が減少。21年12月に他派閥と掛け持ち可能なグループに衣替えしたが、政治団体は残していた。

 政治団体の解散を決めたのは自民6派閥のうち岸田派、二階派、安倍派、森山派の4派閥。麻生派と茂木派は政治団体は解散せず、政策集団に移行する方針を示している。掛け持ち可能なグループでは、谷垣グループも政治団体の解散を決定している。【川口峻】

9387OS5:2024/02/09(金) 13:14:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/98bdb43591dadfdd911c621afeb6d76424dd3f9a
「森元総理は塩谷さんを“いけにえ”に5人衆を守ろうと…」 渦中の安倍派・塩谷立座長は「私や幹部が辞めて決着する問題ではない」
2/9(金) 6:06配信

デイリー新潮
塩谷立座長

 通常国会が開幕した。内外に問題山積だが、焦点となるのはやはりパー券裏金問題。自民党・茂木幹事長からは安倍派幹部の離党や議員辞職の要求まで飛び出した。その裏では森元総理も暗躍し……。渦中の清和会トップ・塩谷立座長(73)が彼らとのやり取りを明かした。

【写真を見る】現在は介護付き老人ホームに入居する森元総理

 ***

 派閥の解体が進む自民党。

 6派閥のうち、麻生、茂木両派を除く、安倍、二階、岸田、森山の各派は既に解散を決定。長年、党を支えてきた骨格がガタガタとなっている。

 中でもダメージが大きいのは、何といっても安倍派、すなわち清和政策研究会だ。今回の事件では、ノルマ超過分のパーティー券販売代金という“入り”と、そのキックバックという“出”の、二つの金の処理が焦点になった。安倍派の場合は、この両面において政治資金収支報告書に記載がなかった。額の大きさ等も含め、その悪質性から、事務局長と議員3名、その秘書3名の計7名が立件されている。

「議員で山分けすべき」の声も
「1月26日に常任幹事会が開かれました」

 と語るのは、さる清和会の関係者。

「議題となったのは、解散後の残金の処理。派閥の金庫には億単位の金が残っているといわれていますが、これをどう清算するかという問題です。職員の退職金や、事務所の処理費用、起訴された事務局長の弁護士費用などを支払い、残りは慈善団体に寄付するという方向で話が進んでいます」

 また、

「派と所属議員との間で、収支報告書の訂正を進めることも決まりました。本来、その仕切りを行うのは事務総長の高木(毅)さんなんですが、彼自身、責任者の一人。そこで西村明宏代議士が窓口を務めることになりました」(同)

 が、事ここに至っても話は一筋縄ではいかず、

「残金処理に関しては、所属議員の中から異論も出ていたそうです。議員で分配、つまり山分けすべきではないか、との声も。さらには、報告書の訂正をしたくないとゴネた幹部議員もいました。ノルマ超過分を派閥に入れず、手元に保管しており、これは派閥に移す。金には一切手を付けていないから、訂正の必要はないのではないかというわけです」(同)

 訂正すれば、その記載を元に、不記載や虚偽記載で刑事告発される恐れが生じる。それを逃れるための主張だろう。

標的は5人衆
 まつりごと清らかにして人和す――。清和会の由来となった故事である。2000年に森喜朗氏が総理となって以来、小泉純一郎、安倍晋三、福田康夫、そして再び安倍と、延べ5人の総理が輩出した清和会。現在も100名近くの議員を擁する第1派閥であるが、今や水に落ちた犬となった。それをさらにたたくのが、権力闘争激しい永田町の常である。

〈安倍派幹部に離党要求〉

 そう題した記事が読売新聞の1面に載ったのは、1月25日のこと。

〈自民執行部 塩谷、松野氏ら念頭〉

 と続くその記事によれば、自民党の執行部が安倍派の幹部に対し、自発的な離党や議員辞職を求めたという。それをしない場合は、党として離党勧告や除名などの処分も辞さず。そして「幹部」とは具体的には、座長の塩谷・元文部科学大臣や、松野博一・前官房長官などいわゆる「5人衆」を指しているというのである。

9388OS5:2024/02/09(金) 13:14:44
「茂木さんの“独走”」
 離党を促している執行部とは、すなわち、茂木敏充幹事長であるが、

「この動きは茂木さんの“独走”とみられています」

 とは、政治ジャーナリストの青山和弘氏だ。

「岸田さんは“俺は何も指示していない”“また茂木のスタンドプレーか”などと周囲に漏らしています。茂木さんは、福田達夫さんを始め党内の中堅・若手から“安倍派幹部は政治責任を取るべきだ”との声が上がっていることから、幹事長としてリーダーシップを示したい。世論を理解しているとの評価を得たい、とみられています。総理の座を狙っていますからね」

 2トップの足並みは乱れるが、ここにあの森元総理が参戦し、事をややこしくしているという。

「森さんが狙っているのは…」
 同派の元会長でいまだ「オーナー」然とする森氏が、「5人衆」を常日頃かわいがっているのは周知の通り。読売報道を見て激怒したのか、麻生太郎副総裁の元を訪れ、不満を述べたという。

 前出・清和会関係者によれば、

「森さんがあちらこちらで言っているのは“5人衆だけは守ってくれ”ということ。子飼いの彼らが失脚すれば、森さんの影響力もそがれますからね」

 しかし、誰もおとがめなしで通りそうにないのは十分承知している。

「そのため森さんが狙っているのは、塩谷座長に責任を取って離党や議員辞職してもらい、それをもって事を収めようということ。そうした“解決策”を周辺に仄(ほの)めかしています」(同)

 しかし、もちろん現在のトップである座長は塩谷氏だが、立件対象となった期間中はその地位になく、就任後も意思決定の権限は限定されていた。彼一人を「いけにえ」として終わりでは、5人衆にあまりに都合の良過ぎる幕引きである。

「わがグループには大きな責任がありますが…」
 当の塩谷氏に尋ねてみた。

――茂木幹事長からは何を言われた? 

「こちらから電話をしました。党内で出ている処分論について、どのように考えているか気になりまして。幹事長は“そちらの幹部で判断してほしい”と」

――その返答についての受け止めは? 

「それは違うだろうと思いましたよ。これは清和会だけというより、すでに党全体の問題。それについて“派の問題。自分で考えてほしい”というのは、他人事過ぎます。そもそも、私や幹部が辞めて決着する性質のものでもありません。もちろんわがグループには大きな責任がありますが、二階派も宏池会も同様、起訴されている。その点をどう考えているのか。党全体で政治とカネの根本的問題に取り組むことが、国民からの信頼回復につながるのではないでしょうか」

――森さんとは会ったか? 

「26日に。派閥解散を事前に連絡せずに決議したので、ごあいさつに伺いまして。話したのは10分くらいですかね。報告すると“この流れでは仕方ないな”と。“将来、どういう形かはわからないけど、またグループができるかもしれない。そのことも考えて行動しろ”とも言っていましたね」

「断腸の思い」
――幹部の処分要求については? 

「麻生さんや茂木さんに話をしたとは言っていましたよ。“安倍派の幹部に責任を取らせて終わりは良くない”というような話をされたそうです」

――清和会の歴史に幕が下りることに。座長としてどう受け止める? 

「断腸の思いですよね。グループには長い歴史があり、私も長年そこに所属してきました。私が座長の立場である時に解散となったことは、(創設者の)福田赳夫さん以来、指導していただいた先輩方に申し訳ない……。今後? どうなるかはまだわかりません」

 森元総理の代理人に聞くと、

「自発的な離党や議員辞職を求めた事実は、党執行部自身が否定していると認識しています」

 と述べた。

 かくして終わりの時を迎えんとする第1派閥。

 その最終章は決して清らかでも、和やかでもない……。

「週刊新潮」2024年2月8日号 掲載

新潮社

9389OS5:2024/02/10(土) 14:16:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ba51f9c5e948bec7dab70b05d72312aa260a4fe
「保守本流」自民・茂木派、存続の危機 先行解散仕掛けた岸田首相【解説委員室から】
2/10(土) 13:00配信


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時事通信
自民党の茂木敏充幹事長(左)と麻生太郎副総裁=1月5日、東京・永田町の同党本部

 自民党安倍派などの政治資金規正法違反事件の余波で、茂木敏充幹事長率いる茂木派(平成研)が解散の危機に立たされている。岸田文雄首相(総裁)が岸田派(宏池会)の解散を決めたことで、派閥の存在自体への風当たりが一気に強まり、退会者が続出。かつて「キングメーカー」として権勢を誇った「保守本流」派閥が存続できるか、見通せないのが実情だ。(時事通信解説委員長 高橋正光)

【主な経歴】茂木 敏充(もてぎ としみつ)氏

 ◇佐藤派が源流

 茂木派までの歴史をさかのぼると、佐藤栄作元首相が結成した佐藤派(周山会)に行き着く。吉田茂元首相の「弟子」である佐藤氏は、吉田門下でライバルの池田勇人元首相とたもとを分かち、派閥を結成した。佐藤氏の次男・信二元通産相が生前語っていたところによると、佐藤派のスタートは佐藤氏を含めて実質3人。吉田派内で佐藤氏を慕う橋本龍伍、小渕光平の両氏が、派閥結成を働き掛けたという。

 2人の死後、それぞれ地盤を引き継いだのが息子の橋本龍太郎氏と小渕恵三氏。いずれもその後、派閥をバックに総裁選に勝利し、首相に上り詰めた。

 佐藤派を結成した佐藤氏は要職を重ねながら、人数を拡大。病気で退陣した池田氏の後継として首相に就くと、人事権を巧みに使って党内を押さえ、7年8カ月の長期政権となった。佐藤氏は沖縄返還を花道に退陣したが、後継に考えていたのは福田赳夫氏。しかし、佐藤派幹部だった田中角栄氏は、佐藤氏の意向を察知すると、佐藤派の大半をまとめて田中派を結成した。

 信二氏によれば、佐藤派メンバーの大多数が田中氏についていったのは、同氏の豊富な資金力から。佐藤氏は造船疑獄で逮捕寸前(犬養健法相が指揮権発動)となったことを教訓に、カネ集めにほとんど関与しなくなり、佐藤派内でそれをカバーしたのが田中氏だったという。

 「ポスト佐藤」を選ぶ1972年の総裁選で田中氏は、福田氏らとの激戦(いわゆる角福戦争)を制し、首相に就任した。以降、自民党政治の底流には、田中派と福田派(清和会)の対立が絶えずあった。

 ◇田中派、裁判対策で100人超

 田中内閣は米国に先んじて、中国との国交正常化を実現したものの、金脈問題で退陣。その後、田中氏はロッキード事件で逮捕、起訴された。裁判を抱える田中氏は自身の影響力維持のため、派閥の拡大に腐心。田中派は最盛期で100人を超える巨大派閥となった。そして、総裁選では自派から候補者を立てず、田中派が支持する候補が勝利する構図をつくり上げ、「キングメーカー」として政界に君臨した。

 30本以上の議員立法に関わるなどの政策立案力、日中国交正常化に象徴される決断力と行動力、弁舌で人を引き付ける発信力などが政治家・田中氏の「強み」。一方で、カネが物を言う政治、政界に「金権体質」を醸成させたことや、「票」の見返りに、地元に予算や公共事業を引っ張ってくる「利益誘導政治」を根付かせたことなどは「負の遺産」と言えよう。

 田中氏の利益誘導を象徴するのが、上越新幹線の新駅建設。自身の選挙区(衆院旧新潟3区)内に「浦佐」「長岡」「燕三条」の3駅を誘致した。浦佐駅前には、田中氏の功績をたたえ銅像が建てられている。長年の風雨で色あせた碑文には、「上越新幹線、関越自動車道の歴史的開通を記念し、田中角栄先生の銅像を建立し、不滅の功績と栄誉をたたえ、悠久に威徳を顕彰する」などと記されている。

 筆者は信二氏がこう言うのを何回か聞いている。「角さんは功罪相半ばする政治家。金権政治を助長したのは角さんの責任だ」

 佐藤派にしろ、池田氏が創設した池田派(宏池会)にしろ、自民党の派閥は、領袖(りょうしゅう)を総裁選で勝たせ、首相に押し上げるのが目的の一つ。しかし、田中氏は自身の権力維持を優先し、派内で総裁候補を育てなかった。これにしびれを切らしたのが、田中派のホープ・竹下登氏や田中氏に育てられた小沢一郎氏や梶山静六氏ら中堅議員。竹下氏らは極秘に賛同者を募り、派中派「創政会」を結成した。

9390OS5:2024/02/10(土) 14:16:56
 ◇竹下派、佐川急便事件で分裂

 この直後、田中氏が脳梗塞で倒れ、竹下氏は田中派の大多数を糾合する形で、竹下派(経世会)を結成。竹下氏は1987年、中曽根康弘首相(当時)の裁定で党総裁に指名され、竹下内閣が発足した。最大派閥・竹下派を基盤とする竹下内閣は当初、長期政権が確実視されたものの、リクルート事件が直撃。竹下氏は予算成立と引き換えに辞任、竹下内閣は約1年7カ月の短命に終わった。

 ただ、竹下派は最大派閥として、宇野宗佑、海部俊樹、宮澤喜一の各内閣の樹立を主導。同派会長の金丸信氏は党内で、絶大な影響力を誇った。

 その金丸氏も東京佐川急便からの5億円の闇献金が発覚。政治資金規正法違反に問われ失脚した。そして、金丸氏の後継をめぐって、派内抗争が勃発。多数派工作で勝利した小渕氏が新会長に就いて小渕派(平成研)となり、敗れた小沢氏や羽田孜氏らは、同派を離脱した。

 非自民連立の細川護熙内閣、羽田内閣、自社さ連立の村山富市内閣を経て、96年1月に橋本氏が首相に就任。参院選敗北で橋本氏が引責辞任すると、98年7月に小渕内閣が発足した。両内閣とも、発足の原動力になったのは小渕派にほかならない。

 小渕派の会長職はその後、橋本氏、津島雄二氏、額賀福志郎氏、竹下元首相の実弟・竹下亘氏と引き継がれた。そして、前回衆院選後に幹事長に起用された茂木氏が2021年11月、亘氏の死去で空席となっていた会長に就任し、現在に至っている。

 ◇「参院のドン」との確執

 岸田首相が岸田派の解散を表明すると、裏金事件で捜査対象となった安倍派と二階派は解散を決定。捜査対象ではなかったが、森山派も続いた。岸田派は党内第4派閥で、岸田首相は第2派閥の茂木派や第3派閥の麻生派に支えられて政権運営に当たっていた。全ての派閥が解散すれば、政権運営で派閥からの注文がなくなり、党総裁である岸田首相の権限が強まる。他に先んじての岸田派の解散は、全派閥を解散に追い込み、自身の権力基盤を固め直すことを狙った「奇襲作戦」と言える。

 これに対し、麻生派と茂木派は解散を否定。その矢先の1月25日、小渕元首相の娘で茂木派の小渕優子選対委員長が退会を表明した。

 優子氏に連動するかのように、参院執行部の関口昌一議員会長、石井準一国対委員長、福岡資麿政審会長や「参院のドン」と言われた故青木幹雄元参院議員会長の長男・青木一彦参院副幹事長も退会を表明。これを含め、1月末までに8人が茂木派を退会した。

 優子氏らが仕掛けた「退会騒動」の背景にあるのは、茂木氏と青木幹雄氏との確執。安倍晋三元首相が3選された18年の総裁選で、茂木氏は安倍氏を支持。これに対し、派閥会長の亘氏や青木氏の影響下にある参院議員の大多数は石破茂元幹事長を支持し、派内で対応が割れた。

 この結果、青木、茂木両氏の溝はさらに深まったとされる。こうした事情もあり、青木氏は優子氏の後見役として、「首相候補」に育てることを公言していた。青木氏の薫陶を受けた参院幹部が優子氏に続いてそろって退会したことから、党内では「シナリオを書いたのは参院側。将来の『小渕政権』を見据えた動き」との見方が支配的だ。

 茂木氏は、派の運営方法を見直し、純粋な「政策集団」として茂木派を存続させる考えだが、退会者の続出で求心力の低下は否めない。茂木氏の「力の源泉」の一つは、党の資金と選挙での公認権を握る幹事長ポスト。しかし、党則で党役員の任期は「1期1年、連続3期まで」と定められており、岸田首相が9月の総裁選で再選されるかどうかに関係なく、茂木氏は幹事長から退くことになる。「ポスト岸田」をうかがう上でも、苦しい立場に立たされつつある。

 ◇衆院選へ強まる逆風

 党政治刷新本部の中間取りまとめに従い、「カネと人事」を切り離された茂木、麻生両派が、「政策集団」への脱皮をアピールしても、事務所を持ち看板を掲げていれば、外形的に「派閥」であることに変わりはなく、多くの有権者はマイナスのイメージを持ち続けるだろう。そして、派閥に対して最大の解散圧力となるのは、年内が有力視される次期衆院選だ。

 各メディアは衆院選報道で、候補者名簿に所属派閥を付けるのが通例。存続する麻生派と茂木派の候補者は(麻)、(茂)などと記され、無派閥の候補と色分けされる。有権者の派閥へのイメージが変わらない限り、選挙ではマイナスだ。選挙に弱い議員ほど、衆院解散が近づけば動揺するだろう。

 麻生太郎副総裁の下で結束を維持する麻生派は別として、求心力の低下する茂木派から、さらなる退会者が出かねない。茂木派の存続が見通せないゆえんだ。

 源流の佐藤派時代から数えて、佐藤栄作、田中角栄、橋本龍太郎、小渕恵三の4人の首相を輩出した派閥が、衆院選を前にその歴史に幕を閉じるのか? それとも、衆院選を乗り越えて存続するのか? 年内にも分かるだろう。

9391OS5:2024/02/13(火) 23:41:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/246c51e4656073eeca11733f6c3519f8a9fc88c5
自民、安倍派幹部らの処分方針見いだせず 衆院政倫審開催が焦点に 野党は証人喚問要求
2/13(火) 20:03配信



産経新聞
自民党本部=東京都千代田区永田町

自民党派閥のパーティー収入不記載事件を巡り、衆院政治倫理審査会の開催が焦点となっている。野党は関係者の責任を問うべく開催を強く主張。これに対し、事件が直撃した安倍派(清和政策研究会)の一部幹部らは「捜査機関の取り調べに応じている」などと必要性を否定している。野党が政倫審よりも強制力があり、追及が厳しい証人喚問を求める構えを示す中、自民執行部は対応に苦慮している。

「与野党の協議で必要となれば、対象議員の協力を得て行われることになるだろう」。自民の森山裕総務会長は13日の記者会見で、政倫審開催に前向きな考えを示した。

もっともそのハードルは高い。政倫審は政界を揺るがせたロッキード事件を契機に、昭和60年に衆参両院に設置された。疑惑を持たれた議員本人の申し出や委員の過半数の議決で開くことができるが、出欠の判断は議員に委ねられている。

平成21年には民主党の鳩山由紀夫代表(当時)を巡る政治資金収支報告書の虚偽記載問題に関する政倫審が開かれた。ただ、鳩山氏は出席を拒否し、流会となっている。

今回も一部の安倍派幹部は「なぜ出席しなければいけないのか」と強く反発している。自民国対幹部は「出席するかどうかは本人の意思次第だ。党側のコントロールにも限界がある」と語る。

一方、政倫審とは別に自民内では安倍派幹部らへの処分が検討されている。党の処分は重い順に除名、離党勧告、党員資格停止―などがある。自民幹部は「どんなに重くても党員資格停止がせいぜいだろう」と説明するが、選挙で党の公認が得られなくなるため、不満が執行部へと向かいかねない。

打開策として安倍派ではトップに責任を負わせる動きがある。1日に開いた最後の議員総会では、座長の塩谷立元文部科学相に議員辞職を迫る声が上がった。同派の有力者「5人衆」の一部も塩谷氏に進退の判断を迫る中、若手議員は「塩谷氏が身を引けば体裁が整う」と期待する。

もっとも派内には「〝スケープゴート〟を探しているようでは人心一新にはほど遠い」(中堅議員)との冷めた見方も根強い。処分の在り方を巡り自民は最大公約数を見いだせていないのが現実だ。(竹之内秀介)

9392OS5:2024/02/14(水) 07:04:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/75add7f06b29fe97d181928498864b8464669a98
盛山正仁文科相の責任論、野党で温度差 維新は辞任要求に踏み込まず「行政のゆがみ」焦点に
2/13(火) 19:44配信


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産経新聞
会談に臨む野党各党の国対委員長ら。中央は立憲民主党の安住淳国対委員長=13日午前、国会内(春名中撮影)

立憲民主、日本維新の会、共産、国民民主4野党による13日の国対委員長会談では、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側から令和3年衆院選の際に支援を受けたと報道された盛山正仁文部科学相に関し、説明責任を果たしていないとの認識で一致した。ただ、維新は辞任要求にまでは踏み込んでおらず、他党とは温度差がある。維新は「行政のゆがみ」の有無を判断のポイントと位置付けており、野党の結束度を左右する焦点となっている。

【写真】国会答弁で「記憶にない」を連発する盛山文科相

旧統一教会との関係を巡る盛山氏の国会答弁は迷走に迷走を重ねている。衆院選の際に推薦状を受け取ったかを問われ「はっきりとした記憶がない」と答えたかと思えば、翌日には「うすうす思い出してきた」と説明するなど、一貫性に疑問符が付く内容が多い。

結果として、野党幹部からは辞任を求める声が相次いでいる。立民の泉健太代表は「答弁や対応を見ると、辞任必至、更迭必至だ」と主張。共産の穀田恵二国対委員長は「更迭する以外にない」と断じ、国民民主の榛葉賀津也幹事長は「自分からお辞めになったほうがいい」と訴える。13日の国対委員長会談でも「政治的責任はかなり重い」(立民の安住淳国対委員長)との認識を4野党が共有した。

ただ、維新の遠藤敬国対委員長は会談後、盛山氏の答弁の迷走を問題視した上で「辞任要求というのはちょっと次元が違う。行政をゆがめたことが確認されたなら責任問題だと思うが、そこはまだ言質を取れていない」と記者団に指摘した。

確かに、盛山氏が教団に便宜供与を図るなどしたと断定する根拠は現時点では示されていない。むしろ、文科相として解散命令請求を決定したという点では真逆の政策判断をしたとすらいえる。

とはいえ、宗教法人を所管する省庁のトップとして「利益相反になる」(泉氏)ことは否定できず、辞任論が勢いを増すのは自然な流れだ。安住氏は13日、「何らかのけじめをつけるときに来ている」と記者団に語り、言外に更迭を求めた。(松本学、大島悠亮)

9393OS5:2024/02/14(水) 13:33:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/f61b9be9c90e9bc1385e0287f70b83b8fee66fac
岸田首相、在職日数戦後10位に 宏池会出身の鈴木善幸氏に並ぶ
2/13(火) 21:03配信


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毎日新聞
閣議に臨む岸田文雄首相=首相官邸で2024年2月13日午前8時23分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は14日、2021年10月の首相就任からの在職日数が864日となり、自身が率いた自民党宏池会(岸田派)出身の鈴木善幸元首相と並んだ。戦後の首相としてはトップ10タイとなる。もっとも、自民派閥の政治資金パーティー裏金事件などで厳しい政権運営を迫られており、岸田首相は13日、首相官邸で記者団に「その都度その都度の判断に精いっぱい思いを巡らす毎日が続いている。ご指摘のような在任期間については何も考えていなかった」と語った。

 首相は「震災への対応や政治の信頼回復、賃上げやデフレ克服、緊迫する国際情勢への対応。こうした先送りできない課題に全身全霊で取り組む毎日だ」とも述べた。

 鈴木氏は1980年の衆参同日選の選挙戦中に急死した大平正芳元首相の後継として首相に就任。「和の政治」を掲げて党内融和に努めつつ、第2次臨時行政調査会(第2臨調)の設置を通じて国鉄分割民営化など行政改革の端緒を開いた。長男は財務相の俊一氏、娘婿は自民副総裁で元首相の麻生太郎氏。

 岸田首相は「聞く力」を重視し、首相就任後にデジタル臨時行政調査会(現在は廃止)を発足させるなど、鈴木氏を意識した政権運営を続けている。

 岸田首相は裏金事件を受けて23年12月に宏池会を離脱するまで約11年間同会会長を務め、同会はその後解散を決めた。同会出身の歴代首相5人のうち、岸田首相より在職日数が長いのは創始者の池田勇人元首相(60〜64年、1575日)のみ。3月7日には田中角栄元首相(72〜74年、886日)と並び、戦後9位タイとなる見通しだ。通算トップは安倍晋三元首相の3188日。【森口沙織】

9394OS5:2024/02/14(水) 14:14:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/c436881a609ac28c3c808fe404425cd6e91e18be
自民・甘利明氏が幹事長在任中に支出 政策活動費3億8千万円の使途追及 「自身の選挙に使ったのでは」
2/14(水) 14:01配信
カナロコ by 神奈川新聞
甘利明氏(資料写真)

 自民党の甘利明氏(衆院比例南関東)が幹事長在任中に支出した政策活動費3億8千万円を巡り、14日の衆院予算委員会で立憲民主党の井坂信彦氏は「自身の選挙に使ったのではないか」などと使途を追及した。岸田文雄首相(自民総裁)は「党勢拡大のため適切に支出していると認識している」と答弁。甘利氏も神奈川新聞社の取材に「選挙になれば各党は野党を含め政策対応として(政策活動費を)使っている」と不適切支出との指摘を否定した。

 同日付の中国新聞は、甘利氏が党選挙対策委員長を務めていた2019年の参院選で、政策活動費を原資として各公認候補側に1人100万円の「陣中見舞い」を配っていたと報じた。政策活動費には公開義務がないことを挙げ、「裏金化」を指摘している。

 質問などによると、甘利氏へは21年10月1日から同11月4日までの幹事長在任35日間に、総裁である岸田首相の決裁で3億8千万円が8回に分け支出された。衆院選はこの間の10月31日に投開票されている。党関係者によると「テレビCMなど当時の広報活動への支払いに充てた」という。

 この日の審議で井坂氏は中国新聞の報道も引き「公党として政策活動費の使途は明らかにすべきだ」と追及。岸田首相は「外部の政治勢力に手の内を明かすことになる」などとして説明を拒んだ。

神奈川新聞社

9395OS5:2024/02/14(水) 14:15:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/3bdf919a26163558b19ed533fb11fb4201fbadca
失言癖直らぬ麻生氏 不適切にもほどがある  書く書く鹿じか
2/14(水) 11:05配信


産経新聞
麻生太郎副総裁

自民党の麻生太郎副総裁の、上川陽子外相に対する「おばさん」発言で思い出したことがある。

【写真】次期首相候補で注目の上川陽子外相

20年ほど前になるが、連載マンガで「〇〇のおばちゃん」と呼ぶシーンがあり、抗議を受けた。「私たちの職業には正式な名称がある」「若い人もいるのに、おばちゃん、おばさんと呼ぶのは失礼だ」。かなりのけんまくで、団体で会社にやって来た。

作者と連絡を取った上で応対し、「親しみを込めた表現で、一般的によく使われており、貶(おとし)めたり、揶揄(やゆ)しているわけではない」と説明したが、納得してもらえない。結局、「今後は表現に十分注意します」と答えて、お引き取り願った。

「おばちゃん」にクレームがつくとは、正直、考えもしなかった。しかし、意図はどうであれ、当事者や読者に不快感を与えたとしたら、その表現はアウトである。苦い教訓になった。

地元の福岡県で講演した麻生さんが、上川外相を「俺たちから見てても、このおばさんやるねえと思った」と評した。英語力や外交手腕を高く評価し、「新しいスター」と持ち上げてもいるから、「おばさん」はさほど失礼に思えない。

ただし、「そんなに美しい方とは言わんけれども」と容姿に触れたのはいただけない。さらに名前を「カミムラ」と間違え、「女性が日本の外務大臣になった例は過去にないと思う(田中真紀子氏と川口順子氏がいる)」もお粗末な事実誤認である。

麻生さんはこれまでにも、へらず口のような失言、放言で物議を醸してきた。フリーアナウンサーの梶原しげるさんは「そんな言い方ないだろう」(新潮新書)で、失言癖を「ことばの生活習慣病」と呼んだ。「糖尿病などと同じように、日ごろからきちんとチェックする必要がある」。とくに政治家は自覚症状がなく、気がついたときにはすでに手遅れで、政治生命を失うことにもなりかねない。

上川外相は「どのような声もありがたく受け止めている」と問題視せず、軽く受け流した。そんな「大人の対応」で株が上がったのか、世論調査では次の首相候補としてもランクアップしている。

これで一件落着と思いきや、女性を中心に抗議や反論を求める声が上がり、国会でも立憲民主党の女性議員が「なぜ抗議しないのか?」と上川外相に質問した。麻生さんの発言を女性蔑視、ルッキズム(外見至上主義)ととらえ、古い体質として追及したいようだ。能登地震や「政治とカネ」など喫緊の課題を押しのけて、質疑に時間を割くべきとも思えないが。

批判を浴びて、麻生さんは「不適切な点があった」として発言を撤回したが、上川外相は話題のテレビドラマのタイトルで「不適切にもほどがある」と返せばよかった。(元特別記者 鹿間孝一)

9396OS5:2024/02/14(水) 21:06:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a6a3085daab92b38f3d22c45a3b3071fe9e6256
清和会は福田派vs.高市派に分裂、麻生派にも“裏切り”の危機…自民党「新・派閥のたまご」勢力図
2/14(水) 6:01配信
「今、自民党内で起きている事態は、派閥解散ではなく“派閥再編”ですよ」(ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)

【やらかし女性議員たちは…】自民党の新・派閥のたまご勢力MAP

 現職国会議員の逮捕者まで出した、派閥の政治資金パーティーをめぐる“裏金”事件。1月18日に、岸田文雄首相が宏池会の解散に言及して口火を切った後、清和会、志帥会など、おもな派閥が次々と解散を発表した。

「森山派や谷垣グループも解散したため、残るは茂木敏充幹事長率いる平成研究会と、麻生太郎副総裁率いる志公会のみです。しかし、平成研究会は小渕優子党選対委員長や石井準一参院国対委員長ら幹部クラスが次々と抜け、志帥会からも岩屋毅元防衛相が離脱するなど影響が出ています」(政治部記者)

 カネとポストに群がる烏合の衆は消え、政策集団が躍動する新たな自民党に生まれ変わる……とはいかないようだ。冒頭のとおり、永田町に詳しい識者の間では「派閥が再編されるだけだ」という声がもっぱらなのだ。そこで本誌は、新たな“派閥のたまご”を徹底取材。勢力MAPを作成した。元朝日新聞デスクで、政治ジャーナリストの鮫島浩氏はこう語る。

「まず、清和会の分裂は間違いないでしょう。主流を率いるのは、福田達夫議員。もともと、清和会を設立したのが祖父の福田赳夫氏ですから、当然ですね。しかし、若手や中堅クラスには圧倒的に安倍チルドレンが多く、彼らはタカ派なのでリベラルな福田議員とは反りが合わない。

 そこで高市早苗議員と合流し、新たなタカ派集団を作る可能性が高そうです。とはいえ“福田派”は20〜30人の規模にはなるでしょうから、総裁選でかなりの力を持つでしょう」

“主流”が残らずに、霧散しつつある派閥もある。

「志帥会ですね。そもそもこの派閥は裏金事件以前に、高齢の二階俊博会長の後継をどうするのか岐路に立たされていました。そのなかで武田良太議員は、菅義偉前首相とのパイプが太く、二階派若手議員のまとめ役でもある。彼を中心に、新勢力が生まれるか注目です」(鈴木氏)

 総裁派閥である宏池会は、「解散直後から『連絡を取り合いながら結束はしていこう』という申し合わせがあった」(鈴木氏)というから、実質そのまま。だが、“謀反人”はどこにでもいるものだ。

「岸田首相の後継者は林芳正官房長官ですが、その対抗馬が小野寺五典議員。小野寺議員は、平成研究会を割って出た小渕氏と仲がよく、小渕氏の自宅に近い裏渋谷の居酒屋によく集まっています。

 小渕氏はボロボロの茂木派の次を担う議員ですから、大きなパイプです。さらに小野田紀美ら、タカ派の議員とも関係がいい。旧派閥を縦断する一大勢力を築くかもしれません」(自民党関係者)

 麻生副総裁の志公会も、“裏切り”の危機だ。

「麻生氏は、次期総理候補に茂木幹事長や上川陽子外務大臣を推しています。河野太郎デジタル大臣が本気で総理を目指すなら、派閥を割って出る可能性があります」(政治アナリスト・伊藤惇夫氏)

 小野寺議員のケースのように、“飲み友達”がまた別の“派閥のたまご”として、結束する可能性もある。

「稲田朋美議員が似たようなグループを作っています。松川るい議員や、杉田水脈議員、森まさこ議員など、いわゆる“やらかし”で世間から非難を浴びている女性議員を温かく迎え入れ、世話をしているとか。

 野田聖子議員も議員会館の会議室を借りた飲み会で、広い人脈を持つことで知られています。飲み友の浜田靖一議員は、野田議員の総裁選出馬の推薦人にまでなっていますから。いまや“裏”党内最大派閥の呼び声もあります」(政治部デスク)

 残念ながら、真の“政策集団”が生まれる気配は、まったくない……。

週刊FLASH 2024年2月27日号

9397OS5:2024/02/14(水) 21:13:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/721bbc4c1f583b562e123a0cda666452c213eaea
【独自】甘利氏、全国に「裏金」提供か、政策活動費が原資の可能性 端緒は河井元法相の大規模買収事件
2/14(水) 5:00配信


中国新聞デジタル
自民党本部であった会合であいさつする甘利氏(2023年9月7日)

 2019年の参院選で自民党の選挙対策委員長だった甘利明衆院議員(74)が、宮城選挙区の同党公認候補だった愛知治郎元参院議員(54)の応援で同選挙区に入った際、愛知氏の後援会幹部に現金100万円を渡していたことが13日、愛知氏らへの取材で分かった。

【一覧】2019年に政策活動費を受け取った政治家と受領額

 甘利氏は、同じ参院選の広島選挙区で大規模買収事件を起こした河井克行元法相(60)にも現金100万円を提供。党の資金を使って全国各地の同党公認候補側に陣中見舞いとして100万円を配ったと、中国新聞の取材に説明していた。

 一方で、甘利氏が関係する主な政治団体や自民党の政治資金収支報告書(19年)を見ると、いずれの100万円も記載されていない。使途公開の義務がなく、事実上の裏金と指摘される自民党の「政策活動費」を使い、陣中見舞いとして「裏金」を全国で配り回っていた可能性がある。

 愛知氏らによると、甘利氏は当時選対委員長として全国を応援に回り、激戦だった宮城選挙区には選挙戦3日目の7月6日に入った。その際、愛知氏の後援会幹部が甘利氏から現金100万円の入った封筒を渡されたという。

 中国新聞の取材に対し愛知氏は後援会幹部から現金受領の報告を受けたとした上で「収支報告書に載せるように指示した」と説明。表の金として扱ったとしている。

 甘利氏が配った100万円が発覚したきっかけは、河井元法相の大規模買収事件だ。検察が20年1月の家宅捜索で元法相方から手書きメモを押収。メモは安倍晋三首相=22年死去=が2800万円、二階俊博自民党幹事長が3300万円、菅義偉官房長官(肩書はいずれも当時)が500万円、甘利氏が100万円を現金で提供したとうかがわせる内容で、中国新聞が昨年9月に報道した。

 その際の取材で甘利氏は元法相へ100万円を渡したと認め、「他の候補にも一律に持って行っている。(原資は)党からのお金」と説明していた。菅、二階両氏と元法相は否定している。

 19年の自民党の収支報告書によると、甘利氏は参院選前の1〜6月に計8060万円の政策活動費を党から受け取っている。ただ使途報告義務がないため、甘利氏が何に使ったかは分からない。

 甘利氏は今回の中国新聞の取材に文書で回答。19年参院選で候補者に現金を配ったかどうかは明確に答えず「収支報告書に記載されている通り」とした。政策活動費の使途については「使途公開は政治活動の自由とも密接に関わる。お答えは差し控える」としている。

 政党から政治家個人に支出する政策活動費は、政治資金規正法に使途報告を求める規定がない。野党も使っているが、金額は自民党が突出。19年は、甘利氏を含む党幹部18人に計13億410万円を支出していた。政界を揺るがしている自民党派閥の裏金事件でも焦点となり、野党や公明党が見直しを求めているが、岸田文雄首相は否定的な姿勢を示している。

大規模買収事件を巡る安倍政権幹部の裏金提供疑惑
 2019年参院選広島選挙区の大規模買収事件で検察が主犯の河井克行元法相方から手書きメモを押収。「+(プラス)現金6700」「総理2800 すがっち500 幹事長3300 甘利100」と書かれていた。検察は、万円単位でいずれも当時の安倍晋三首相、菅義偉官房長官、二階俊博自民党幹事長、甘利明党選挙対策委員長が裏金を提供したとみて捜査していた。

中国新聞社

9398OS5:2024/02/14(水) 21:15:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/c18eac4e99cbf527fbf7f3cee5672429d0e67fc8
二階氏、書籍代の内訳を公表 自分を取り上げた本5千冊など
2/14(水) 20:37配信

朝日新聞デジタル
二階俊博氏=2023年10月20日、国会

 自民党の二階俊博元幹事長が代表を務める政治団体が、3年間で書籍代3472万円を支出していたことについて、二階氏の事務所は14日、「選挙区外の行政、議会関係者らに配布し、政策広報に努める」ためだったと説明した。具体的に購入した書籍のタイトルと、その領収書を添付した書面を公表した。


 書面での説明によれば、購入したのは17種類、計2万7700冊。購入した書籍は、二階氏が推進する国土強靱(きょうじん)化などの政治活動を紹介する目的で出版されたものと、与野党の政治家から紹介されてまとめて購入したものに分類されるという。出版記念会を開催し、配布する予定だったが、コロナ禍で「開催に至らなかった」などとした。

 『ナンバー2の美学 二階俊博の本心』(大中吉一氏監修、林渓清(けいしん)氏著=5千冊、計1045万円)、『政権奪取秘史 二階幹事長・菅総理と田中角栄』(大下英治氏著=3千冊、計475万2千円)、『小池百合子の大義と共感』(大下英治氏著=3千冊、計396万円)などを購入していたという。

 国会審議で野党が「家一軒建つぐらいの書籍代だ」と批判を強めていたことから、公表に至ったとみられる。(森岡航平)

朝日新聞社

9399OS5:2024/02/16(金) 07:22:32
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_WSKWC5TXNZK7XD3GYIJLFPXEMI.html
安倍派、幹部の責任問う意見多数 政治資金パーティー不記載、今後は処分が焦点
2024/02/15 21:34産経新聞

安倍派、幹部の責任問う意見多数 政治資金パーティー不記載、今後は処分が焦点

(産経新聞)

自民党は今後、派閥の政治資金パーティー収入不記載問題に関する聞き取り調査の結果に、本人の公の場での説明も加味し、議員への処分の可否を判断する。報告書では、不記載があった安倍派(清和政策研究会)所属議員から同派幹部の責任を問う意見が相次いだことが明らかになった。幹部らへの処分の実施や、政治倫理審査会など国会での説明により、自浄能力を示せるかが問われている。

「派閥の上に立つ人間が責任を取らないといけない」

「幹部が不記載を止めようと動くべきだった。幹部の責任は重い」

報告書には、10以上の「派閥幹部の責任」への言及が並んだ。処分内容を決めるのは党紀委員会(衛藤晟一委員長)だ。どのような基準でどの議員を党紀委に諮るかは、茂木敏充幹事長が判断する。

茂木氏は、最も重い除名や2番目の離党勧告の目安として、刑事事件での立件を挙げた。立件された安倍派3議員はすでに議員辞職か除名・離党済みで、今後の処分では最も重いケースでも党員資格停止となりそうだ。

報告書は本人の言い分を基にしているとはいえ、「裏金」は「会合費」など政治活動に使われたと記載し、私的流用は確認されなかった。また、「裏金」システムは「遅くとも十数年前から行われていた可能性が高い」と認定。派閥の指示と慣例に従い、使途も悪質性が高くないとなれば、過去の処分例を踏まえて1年間の「党の役職停止」が妥当との見通しを語る党幹部もいる。

岸田文雄首相はこれまで、調査中であるため処分について「党として判断する」といった説明にとどめてきた。報告書を作成した弁護士は、今後の不正の抑止のため、こんな提言を載せた。

「党としてペナルティーを強化していくことは、国民の信頼回復のためにも不可欠である」

今後の具体策と処分が、世論の納得感を得られるかが焦点となる。(田中一世)

9400OS5:2024/02/16(金) 16:16:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/c67937d06b2991041dcd2d0a5345f1ae24ef46a4
西村、萩生田、世耕3氏は早くも“派閥”づくりの囲い込み競争 「もう数に入れたから」と誘われ
2/16(金) 15:06配信

AERA dot.
自民党安倍派の議員総会に臨む「5人衆」。右から西村康稔前経済産業相、松野博一前官房長官、萩生田光一前政調会長、高木毅前国会対策委員長、座長の塩谷立・元文部科学相をはさんで世耕弘成前参院幹事長=2024年2月1日、東京・永田町の党本部

 裏金事件で揺れる自民党。3人の現職国会議員を含む10人が起訴・略式起訴されたが、その“代償”が自民党政治の根幹ともいえる派閥の解消だった。しかし、安倍派幹部のなかには、派閥解消後の“派閥”結成に向けた動きがすでに出ているようだ。少なくとも「5人衆」のうち、西村康稔・前経済産業相、萩生田光一・前党政調会長、世耕弘成・前党参院幹事長の3人からは、議員の囲い込みともとれる発言が聞こえてくる。AERAdot.が入手したある集会での音声記録からも、そうした傾向が読み取れる。



 2月3日、西村氏の地元(衆院兵庫9区)の兵庫県洲本市で、西村氏の後援会の幹部ら150人が集まる「世話人会」が開かれた。

 西村氏からは、一連の裏金事件についての報告などがあり、そのなかでこんな発言があった。

「安倍派は解散になりますが、私を慕ってくれる若手が何十人もいます。若手から『(自民党)総裁選に手を挙げて』ともいわれています。若手の面倒をみてやりたい。議員連盟みたいなのでいきたい」

 世話人会に参加した後援者の一人は、この発言が、“派閥”づくりに意欲満々な西村氏の気持ちの表れに聞こえたという。

■「自分も悪かった」と言いながら

「派閥幹部だった自分も悪かった、裏金ももらっていた、と言いながら、早くもまた、派閥かそれと同じようなものをつくりたいと言うので、あぜんとしました。私だけでなく、他の後援者でもそのように感じたという人はいましたよ」

 と振り返る。

 録音された音声記録を聞くと、西村氏の気になる発言は他にもあった。

「秘書が20人いて、うち3人しか国から給料は出ない。その人件費が年間1億円かかるので、自分で稼ぐために(政治資金)パーティーを開いてきた」

 などと自身のパーティーについては肯定的に捉えて説明したが、安倍派の裏金づくりについては、

「安倍晋三元首相が会長になり、私が事務総長になったときにキックバックの論議があった。しかし、私はすぐに大臣になったので、その後は知らない」

 と話していた。

 西村氏は裏金が100万円あったことを認め、「秘書任せだった」と切り出しながらも、

「安倍派のパーティーの収入と書くところを、苦肉の策で自分のパーティーの収入として書いていた」

 と語った。政治資金収支報告書への虚偽記載を“自白”した格好だ。 

 自身の責任についても、

「党の役職停止か、半年程度でしょう。まさか1年はない。その間だけは謹慎」

 と「復活」を前提に、反省とはかけ離れた発言をしていた。

9401OS5:2024/02/16(金) 16:16:43
■萩生田氏の子分のような議員から…… 

 岸田文雄首相は1月18日に「岸田派解散」を表明した。その翌日、安倍派も総会を開き、派閥解散を余儀なくされた。“裏金議員”の大半が金額を明かさざるを得ない状況になったが、萩生田氏は記者らに囲まれ、発言を求められた際も対応せず、去ったという。

 萩生田氏の地元、東京24区で選挙中の八王子市長選で自民推薦候補が苦戦していたことがだんまりの理由にあったのか、21日に東京都の小池百合子知事や日本維新の会の支援を得て辛勝すると、ようやく記者会見し、自身の裏金を2728万円と明かした。

 安倍派の衆院議員はぶぜんとしながらこう語った。

「萩生田氏は早くも、安倍派の議員の囲い込みを始めています。私にも『政策、テーマで集まって何も悪いことはない』『若手が路頭に迷うようなことがあってはならない』と誘いがありました」

 この議員は、その場では明確な答えをしなかったという。するとその後、

「萩生田氏の子分のような議員から、『西村氏や世耕氏が前のめりで、子分を確保しようと躍起になっている。負けてられないので、仲間に入ってくれ』『選挙はしっかり応援するから』とさらなる誘いがありました」

 という。それについても無視していると、「LINEで何度も同じメッセージがきました」。

 月刊「文芸春秋」3月号に、萩生田氏、加藤勝信元官房長官、武田良太元総務相の鼎談(ていだん)が掲載されている。萩生田氏はそこでも、「みんなが政策ごとにグループを作って集まるのはこれからも続く」と語っており、グループ化は既定路線とみられるが、前出の“子分のような議員”の言動からは、政策よりも前に、数ありきの姿勢がうかがえる。

 萩生田氏以外で、グループ化の動きがあると名前の上がった世耕氏は、裏金が1542万円だったことが判明したが、西村氏や萩生田氏とは違い、派閥解散後も地元・和歌山県には姿を見せていないという。

 地元の地方議員は、

「一昨年の和歌山県知事選では、世耕さんが出馬させようとした官僚が土壇場でとりやめ。昨年は衆院補選で世耕さんが推し、選挙対策本部長を務めた自民党の元職が惨敗。そして今回は自分自身の裏金。それなのに地元にはおわびの電話すらない。世耕さんの支持者が2人寄れば、『(世耕氏は)男を下げたな』と口にします」

 と打ち明ける。

 安倍派の参院議員は、

「派閥の解散が決まってからも世耕氏はよく飲み会をやっています。参加するのは安倍派を中心とする参院議員です」

 と話す。そうした場でどんな話をしているのか聞くと、

「世耕氏から『グループでやっていくから一緒にきてな。もう数に入れたから』と言われたという議員もいました。誘いに応じていない私にも『待っている』と連絡がありました。参院幹事長にも復帰する、といった話も自らしているようです。裏金事件から1カ月ほどしか経っていないなかで、若手議員は地元で厳しい批判を受けて頭を下げ、耐えているのに何を言ってるんでしょうね」

 と憤りを見せた。

9402OS5:2024/02/16(金) 16:17:05
■「派閥再結成を言う3人にただあきれる」

 前出の安倍派の衆院議員によると、

「安倍派がなくなるのは、西村氏ら5人衆と呼ばれる幹部に大きな責任がある。しかし、西村氏だけでなく萩生田氏、世耕氏も『派閥を再結成』と言っている。ただあきれるばかりです」

 西村氏、萩生田氏、世耕氏が争うように“派閥づくり”に奔走しているようだが、裏金事件はまだ終わったというわけではない。特捜部は3人とも不起訴としたが、検察審査会に申し立てられる可能性はある。3人は直接、刑事責任を問われる可能性は低いとしても、いずれも個人の政治団体の政治資金収支報告書は訂正されており、外形的には政治資金規正法に違反した「虚偽記載」となる。

 元検事の落合洋司弁護士はこう指摘する。

「政治資金収支報告書を直接書いた会計責任者は罪に問われても仕方がない状況です。検察審査会は一般市民から選ばれています。裏金事件は大きなニュースになり、国民から批判を浴びていることから、会計責任者については最終的に起訴の議決が出て、刑事責任が問われる可能性は十分あります」

 こうした状況を踏まえ、自民党の幹部がこう話す。

「3人が早くも“人集め”に奔走していることは党内でも知れ渡っています。安倍派から大きな問題になり、派閥解散を岸田首相が決断したのに何もわかっていない。もし会計責任者が起訴されるようだと、本人たちにも影響はあるでしょう」

(AERA dot.編集部・今西憲之)

今西憲之

9403OS5:2024/02/18(日) 09:39:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed776aa5f83436cf5a12255f590b86b3eee17e5f自民の派閥解消、なぜ放置? 政治改革大綱から30年超【政界Web】
2/18(日) 8:30配信


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時事通信
自民党の「政治刷新本部」後、報道陣の取材を終えて移動する本部長の岸田文雄首相=2024年1月23日、東京・永田町の同党本部【時事通信社】

「派閥と政治資金の関わりや、派閥の内閣、国会および党の全般にわたる人事への介在、派閥本位の選挙応援など、さまざまな弊害を生んでいる」。自民党がこんな危機感を示したのは、昨年末から続く派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件が初めてではない。政官財界を巻き込んだ一大疑獄「リクルート事件」を受け、同党が1989年5月にまとめた「政治改革大綱」の一節だ。この中で掲げた派閥解消がなぜ、30年以上も実践されなかったのか。背景を探った。(時事通信政治部 堀内誠太)

【図解】岸田内閣の支持率推移

漂う既視感
 大綱は縦書きの12ページで、全3章の構成。故後藤田正晴元官房長官らがまとめた。その柱は衆院の選挙制度改革。「諸問題の多くが中選挙区制度の弊害に起因している」との問題意識からだ。

 派閥解消にも言及。▽総裁や副総裁、幹事長ら党役員と閣僚は在任中、派閥を離脱▽派閥間であたかも党機関に代わる意思決定と誤解されることは行わない▽従来の派閥や当選回数重視の人事から能力主義、抜てき主義を加味した人事に改善―などを盛り込んだ。

 一方、自民党の政治刷新本部が裏金事件を受け、今年1月にまとめた政治改革の「中間取りまとめ」の内容には、89年当時の既視感が漂う。

 派閥について「『お金や人事のための集団』とみられても致し方ない状況が継続してきた」と認めた上で、政策研さんや若手育成を担う「政策集団」に「生まれ変わらなければならない」と宣言。派閥パーティーの禁止や、夏・冬に配る活動費「氷代」「餅代」の廃止を打ち出した。人事への影響力排除もうたった。

小選挙区制の導入優先
 35年を経て再び注目を浴びる派閥解消の議論。この間、実現しなかった理由について、自民党ベテランは「大綱にうたわれた小選挙区制の導入が『政治改革』として優先された」と指摘する。

 大綱から5年後の1994年、公職選挙法が改正され、1選挙区から1人の当選者を決める小選挙区制が導入、96年衆院選から実施された。それまでは、1選挙区から複数が当選する中選挙区制が採用されていた。党内で当選を争う「同士打ち」が常態化し、「金権政治」の温床とされた。

 制度移行に際し、自民党が苦慮したのは支援者の「すみ分け」だった。中選挙区制の時代、同一選挙区で複数当選した同党議員は、それぞれ後援組織を抱えていた。小選挙区制では、選挙区内の党公認候補が1人となるため、支援者も一本化する必要があった。

 党関係者は「きのうまでの敵を支持してもらうようなものだ。それを300近くの選挙区で行うことは、党の組織として大きなエネルギーを使った」と解説。派閥解消はあくまで「党内の話」として二の次になったと振り返る。

 小選挙区制では、候補者の公認権を握る党執行部の権限が大きくなり、交渉団体として「派閥」の存在意義が増した側面もある。「議員が個人で交渉するよりも、力のある領袖(りょうしゅう)の下で集団として交渉した方が効果的」(党関係者)というわけだ。

派閥は「人の営み」?
 今年9月の党総裁選を前に、解散を決めた派閥が「議員集団」として復活するとの見方は、党内に根強い。幹部の一人は「近しい人間が集まり、集団化するのは人の営みだ。派閥は解消しても、それを否定はできない」と強調。「派閥=悪」との考え方に反論する。浮かんでは消えてきた派閥解消が今回、本当に「実」を伴ったものとなるか。その行方は依然として見通せない。

9404OS5:2024/02/18(日) 09:41:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/cbfdd3600981ba9aed595172c6f71f4268746c4d
石破氏のジレンマ…原因は正論? “次期総理の期待トップ”でも党内支持が広がらない理由
2/18(日) 7:02配信

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JNNが2月におこなった世論調査で、次の総理にふさわしい人のトップに立った自民党の石破茂元幹事長。石破氏はこの結果について「知名度が高いことと、内閣の外にいるので自由な発言が出来るからだ」と浮かれる様子は見せないが、総理の座を意識していないことはない。

【画像を見る】石破氏をめぐる三つの環境の変化 総裁選5度目の挑戦はあるか?

だが、国民からの人気とは裏腹に、自民党内の支持に広がりは見えない。
石破氏は今、「正論」を言うほど党内の支持を失うジレンマに直面している。

■岸田内閣退陣を“提案”?

2023年12月、自民党の派閥の政治資金パーティーの問題が国会でも取り上げられる中、次のような見出しのニュースが自民党で物議を醸した。

「自民・石破氏 来年度予算成立後の岸田内閣退陣を“提案”」

これは、石破氏が民放のテレビ番組に出演した際、安倍派の裏金疑惑について、党総裁である岸田総理の責任の取り方について「来年度予算案が成立したら辞めるというのはありだ。国民に判断してもらおうと衆議院を解散するのも責任の取り方かもしれない」と話したものだ。これには自民党内から、政府・自民党が必死に野党の追及に耐える中、「後ろから鉄砲を撃つのか」と石破氏を批判する声が噴出した。

石破氏としては、岸田総理の責任を追及するとの思いはなく、一般論として発言したつもりだったようだが、党内のひんしゅくを買うこととなった。

不用意な発言をし自身の思いとは異なる受け取られ方をして党内の批判を浴びるのは、石破氏の特徴とも言える。

■総裁選に意欲にじませる?

2024年2月10日、石破氏の姿は地元鳥取にあった。国政報告会を開いた石破氏は、9月の自民党総裁選に向けた準備について記者団に問われると次のように答えた。

「いつ、何があってもいいようにしておかなければいかん。総理総裁になって欲しい人リストに上がっている人は、みんなそうなんじゃないの」

総裁選をめぐるこうした発言は、今に始まったことではなく、常日頃からインタビューの度に発しているが、裏金事件などで岸田内閣の支持率が低下し「ポスト岸田」に注目が集まる中、“石破氏が総裁選への出馬に意欲を示した”と各メディアは報じた。

これに対し石破氏は周囲に「これまでの発言と何も変わりは無い」と話すなど、ここでも真意とは違う受け取られ方をしていると困惑の表情を見せている。

では、石破氏に総裁選への意欲がないのかというと、そういうことはないだろう。
2020年の総裁選で敗れた後、”石破は終わった”とも言われてきたが、石破氏の周辺では総裁選出馬の可否を大きく左右する3つの大きな変化が起きている。

9405OS5:2024/02/18(日) 09:41:31
■石破氏をめぐる環境の変化(1)〜いわゆる派閥の解消〜

これまで4度総裁選に挑戦してきた石破氏だが、当選を阻んだものの一つが「自民党の派閥政治」だった。

自民党の総裁選は「国会議員票」と「党員らの地方票」で争われ、総裁選ごとにこの比重は変わってきたが「国会議員票」を多く取った候補が総理の座を射止める結果が続いている。

つまり、より多くの派閥の支持を得ることで国会議員票を固められるかが総裁選の勝利のカギを握ってきた。

だが、石破氏は出馬した総裁選で、党員票では勝利ないし善戦をしてきたものの、ことごとく国会議員票で大差をつけられ敗北してきた。

しかし、今年に入り、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、安倍派・岸田派・二階派・森山派が解散を決定し、次の総裁選は派閥の影響力が薄れた戦いとなることになる。これが石破氏が総裁選に挑戦する上では追い風が吹く結果となっている。

■石破氏をめぐる環境の変化(2)〜安倍元総理の死去〜

総理を目指す石破氏にとって大きな壁となり立ちはだかってきたのが安倍元総理の存在だ。

過去4度挑戦した総裁選では2度安倍氏に敗れた石破氏は、森友学園問題などをめぐり時の総理大臣である安倍元総理に苦言を呈し続けてきた。正論ではあるのだが、こうした石破氏の言動を快く思わない安倍氏は石破氏に否定的な姿勢を見せ続け、絶大な影響力を持つ安倍氏に配慮するかのように、議員達にとって石破氏に接近すること自体がはばかられる状況が続いてきた。

その安倍氏が2022年7月、凶弾に倒れた。安倍氏が亡くなった後も党内ではアベノミクスの継承など、安倍政治を引き継ぐ動きが続いてきたが、「旧統一教会問題」や「安倍派の裏金事件」を受け、最大派閥・安倍派の影響力は著しく低下している。石破氏にとってはこれもまた総裁選に出馬する環境へと繋がっている。

■石破氏をめぐる環境の変化(3)〜石破派の解散〜

石破氏は2015年に石破派を旗揚げし、その後2度総裁選に臨んだがいずれも敗れ、2021年に石破派を解消した。その後、グループとして活動を続けるものの退会者が相次ぎ、活動は縮小を続けている。

総裁選への出馬には20人の推薦人が必要で、派閥を解消した石破氏にとっては、この推薦人確保が大きなハードルとなっている。

■総裁選、5度目の挑戦はあるか

2月5日、石破氏の姿は都内の日本料理店にあった。食事を共にしたのは河野太郎デジタル大臣だった。関係者によると、この会食は河野氏の呼びかけで行われたという。

石破氏と河野氏と言えば、2021年の総裁選に河野氏が立候補した際、小泉進次郎元環境大臣とともに「小石河連合」を結成し、河野氏の当選を目指し共に戦った間柄だ。

総裁選は岸田総理に敗れたものの、第一回投票、決選投票共に地方票では岸田総理を圧倒した。

国民からの支持が高い2人だが、党内基盤が盤石とは言えない。同時に総裁選に出馬すると地方票を分け合うことになり、他の候補を利することになることから、会合では総裁選への出馬について互いの腹を探りあったものとみられる。

総裁選への出馬に期待の声も上がる石破氏だが、石破氏は「私は政局を仕掛けることはしない」と話す。
事実、石破氏が総裁選に向けた仲間集めをするといった動きは見られない。つまり「待ち」の姿勢なのだ。

派閥の裏金事件で自民党が揺れる中、世論調査では自民党支持層でも”次期総理の人気トップ”に浮上した石破氏。
今のところ党内では「石破総理待望論」に盛り上がりは見えないが、石破氏はその時を待ち続けている。

TBSテレビ政治部 中島哲平

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9406OS5:2024/02/19(月) 07:39:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8260ac03e9ade14f0e2de019b3badeab7f0d0bf「政倫審」出席を消極的ながら望む「安倍派5人衆」のひとりとは誰か
2/19(月) 6:00配信

デイリー新潮
ザルだらけの政倫審
岸田首相

 自民党の派閥による裏金問題をめぐって、野党側が求めている国会の政治倫理審査会(政倫審)が開催される可能性が高まっている。安倍派5人衆や二階派幹部らの出席が焦点になりそうだが、安倍派5人衆の中でも出席するか否かで立場が分かれているとされる。旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の友好団体から推薦状を受け取り、選挙支援を受けていたことが報じられた盛山正仁文科相の一件と絡めて、波乱含みの国会情勢についてお伝えする。

【写真を見る】またブーメラン? 攻勢を強める立憲民主党だが、過去には「政倫審」をブッチした「大物議員」が

 まずは政倫審についておさらいしておこう。

 政倫審は、衆参両院の国会議員が政治倫理を逸脱していないか、政治的・道義的に責任があるか否かを審査などする機関のこと。審査会の開会にあたっては、疑惑を持たれた議員本人が申し出れば別だが、政倫審の委員が審査を申し立てる必要がある。衆院の場合、委員は25人おり、9人以上の申し立てが求められるのだが、現状、野党の委員が束になっても9人には達しない。

「それだけに、与党側に働きかける必要があるわけです。もっとも、出席するか否かは議員本人の判断に委ねられているので、“ぶっちぎる”ことも可能です」

 と、政治部デスク。

鳩山由紀夫代表は欠席
 衆院の政倫審は過去9回開かれているが、参議院ではゼロ。その9回のうち、本人の申し出での開会は8回で委員の申し立てによるものは1回。

 なお、この件では立憲民主党には触れられたくない「黒歴史」もある。

 2009年7月、民主党の鳩山由紀夫代表(当時)の資金管理団体の政治資金収支報告書に故人などからの献金が記載されていた問題について開かれたが、鳩山氏本人は欠席して“ぶっちぎる”形となった。嫌なことから逃げたいというのは人間の本能のようなものであろうか。

 そもそも出席が義務付けられ、かつ公開である証人喚問とは違って、政倫審は非公開が原則。審査の結果、政治的・道義的に責任があるとされた時には勧告をすることができるが、過去にそういった例はない。「ないない尽くし」と言ってもよいザルな機関だ。

「自民党総裁である岸田文雄首相としては、裏金問題への国民の疑念が収まっていないとの認識があり、政倫審への出席を促す意向があるとの報道もありましたが、安倍派5人衆にしろ二階派幹部にしろ、それぞれの判断次第でしょう」(同)

安倍派5人衆のひとり
 安倍派5人衆とひとことで言っても、対応は分かれている。

 かつて事務総長を務めた松野博一前官房長官は記者に問われた際に拒否の姿勢を見せることはなく、一方で、萩生田光一前政調会長は条件付きでの出席に踏み込む発言をしている。

「萩生田氏については 、“出席自体は嫌だけどできるだけ早く収束させたいから、その意味では出ても良い”という考え方を持っているようです。立件一歩手前のかなり高額な裏金疑惑を抱えていることに加え、盛山文科相との関係で旧統一教会が再び話題となっています。2022年に安倍晋三元首相が暗殺されたあと、教団との深い関係が浮上したのが、他ならぬ萩生田氏でした。今、萩生田氏はダブルで十字架を背負っていると言えるでしょう」(同)

 旧統一教会との関係が深い議員の共通点として、「選挙に弱い・強くない」ことが挙げられる。教団側が無償に近い形で手となり足となって選挙活動に従事してくれることはことのほかありがたいわけだ。

9407OS5:2024/02/19(月) 07:39:51
次期衆院選での落選が現実味
「萩生田氏も衆院選でかつて落選を経験しており、選挙に強くないタイプです。1月に行われた地元・八王子市長選も与党候補は敗色濃厚でしたが、萩生田氏が創価学会に“頭を下げる”ことで支持を繋ぎ止め、辛うじて与党候補の当選に繋げました」(同)

 もともと萩生田氏としては、創価学会との関係について「できれば距離を置きたい」とのスタンスだったとされる。

「2025年秋までには行われる次期衆院選での落選が現実味を帯びている中、萩生田氏も背に腹は変えられないということでしょう。東京は選挙区も増えて群雄割拠で、新規流入者が多いだけにこれまでの常識が通用しないエリアとなっています。それだけに一度落選してしまうと、これまで積み上げたものが水泡に帰してしまうレベル。萩生田氏もそのことはよく理解しており、自身の疑念を晴らす機会が持てるならできるだけ早く済ませ、心機一転して次期衆院選を迎えたい算段というわけです」(同)
ガス抜きにならない
 自民党総裁である岸田首相は、政治不信を払拭すべく政倫審開催に応じる方針だ。ただ、前述の通り、政倫審は穴だらけ。開催したところで、さらなる疑念が高まったという指摘が野党、メディア、国民から一斉に上がることは必至だが……。

「自身の著書を多数購入していた二階俊博元幹事長が政倫審に応じることはなく、仮に安倍派の何人かが出席したとしても答えられないことが多く、ガス抜きにはならない。それを官邸側はもちろん想定済みですが、証人喚問まで進むことはないようです」(同)

 政倫審を開催しても批判が止むことはないだろうが、開催しないよりはマシ。出席しても納得は得られないだろうが、出席しないよりはマシ。消極的な選択というか、損得勘定をした場合には、開催のうえ、何人かは出席するという流れになるということか。

 いずれにせよ、綱渡りでの政権運営が続きそうだ。

デイリー新潮編集部

9408OS5:2024/02/19(月) 07:40:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/9fab74b0094c14f1a0379c81a0e60722179d428c本命は上川陽子大臣!? "学級崩壊状態"の自民党内で始まる「初の女性総理レース」研究
2/19(月) 6:30配信


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週プレNEWS
上川陽子外相は1月にウクライナを訪問。ゼレンスキー大統領との会談に加え、空襲警報下でも粛々と日程をこなす姿に「胆力がある」と高評価が集まった

派閥解消を主導しても支持率が上がらない岸田内閣と、一気に求心力を失った派閥の実力者たち。"力の空白"が生まれた自民党内で、にわかに「日本初の女性総理大臣」の誕生を予想する声が! 本命・上川外務大臣をはじめ、候補者たちの現状は?

【写真】日本初の女性総理として名前が挙がる女性政治家


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■石破、進次郎に次ぐ3位に急浮上
裏金問題でボロボロの学級崩壊状態に陥った自民党内では、ポスト岸田レースも本命なき混戦に突入した。「もはや日本初の女性総理を出すくらいのインパクトがなければ、支持率は上がらない」という悲鳴にも似た声もあり、実際に複数の女性政治家の名前が候補に挙がっている。

その筆頭が上川陽子外務大臣(70歳)だ。2月初めのJNN世論調査では「次の総理にふさわしい政治家」として、知名度抜群の石破 茂元幹事長、小泉進次郎元環境大臣に次いで3位に急浮上した。

最大の理由はもちろん、1月28日に福岡県内で開かれた講演会で飛び出した麻生太郎副総裁のあの発言だ。

「永田町では昨夏あたりから次期総理候補のひとりと目されてきましたが、世間一般ではまだ『上川って誰?』状態だった。ところが、麻生さんが上川さんの外交手腕を評価する中で発した『このおばさんやるねえ、そんなに美しい方とは言わんけれど』のひと言が大炎上。

世論は『抗議すべきだ』と色めき立ちましたが、当の上川さんは『どのような声もありがたく受け止める』と悠然と受け流し、結果として名前と顔が広く認知されることになりました」(全国紙政治部自民党番記者)

経歴は華麗だ。東京大学、三菱総合研究所を経て、フルブライト奨学生として米ハーバード大学ケネディスクールで政治行政学の修士を取得。米民主党上院議員の政策スタッフとしての実務経験もある。

2000年の衆議院選挙初当選以来、7回の当選を重ね、法務大臣(3期)、少子化・男女共同参画担当大臣などを歴任。夫は元日本銀行勤務で、ふたりの娘がいる。

政治評論家の有馬晴海氏が言う。

「頭が良く、答弁は安定しており実務能力も高い。英語もペラペラですが、それでいて悪目立ちすることもない。永田町では〝謙虚な政治家〟と評されています。

しかし、フルブライト留学は家族を日本に置いての単身赴任。キャリア形成にかける執念は相当なものがあったのでしょう。麻生さんの発言を軽くいなしたり、法相時代に16人もの死刑執行に粛々とサインしたりと、肝の据わった政治家でもあります」

そんな上川評を裏づけるエピソードを、2007年に静岡県主催の国際シンポジウムのパネリストとして共演した出席者が明かす。

「控室で雑談していたとき、私は上川さんを野党議員と勘違いして、『自民党を倒して政権交代を実現してほしい』と正反対のエールを送ってしまった。それでも上川さんは無礼をとがめるどころか、間違いを訂正もせず、ニコニコとうなずくだけでした。

後で自民党議員だと知ったときは、『大した人だな』と妙に感心してしまいました。麻生さんの発言など、本当になんとも思っていないでしょう」


■「カミムラ」を連発した麻生氏の真意は?
ただし、上川氏の〝弱点〟を指摘する声もある。自民党議員秘書が言う。

「政治に欠かせない根回しのような仕事は苦手なのかもしれません。例えば、上川さんが静岡県連会長として仕切った21年6月の静岡県知事選では、本命候補だった鈴木康友浜松市長(当時)の擁立に失敗した挙句、周囲への根回しもなく岩井茂樹参議院議員(当時)を担ぎ出した結果、対立候補に33万票もの大差で惨敗。あまりの無策ぶりに、岩井陣営からは『ウチの先生は捨て駒か?』との恨み節も飛び出したほどでした」

政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏もこう言う。

「実務面の力は折り紙付きですが、政局含みとなるとどうか。また、男女共同参画や女性活躍には一家言を持つ一方、安全保障や社会保障などの国家観を示したこともない。総理候補としてはやや物足りない部分です」

その上川氏を、麻生氏があえてこの時期に持ち上げてみせたのはなぜか?

「派閥解散が続く中で唯一、自派閥の存続に動く麻生さんは今や〝悪役〟のイメージ。このままでは、菅 義偉前総理の周辺で広がる『石破さんを次期総理に』という流れがより強くなってしまう。その前に、キングメーカーとして自らの力を誇示したかったのではないでしょうか」(鈴木氏)

9409OS5:2024/02/19(月) 07:41:26
そしてなんと、あの発言についてはこんな〝怪情報〟まで出回っている。前出の自民党議員秘書が明かす。

「例の発言の前後で、麻生さんは上川さんの名前を何度も『カミムラ』と言い間違えているんですが、実は20年にも菅内閣を『カン内閣』と言った前科があります。

しかし、麻生さんと菅さんは安倍政権を中枢で8年近くも支えた仲です。上川さんも、岸田総理に外相起用を進言した麻生さんには恩義を感じていて、外遊のたびに麻生事務所への報告を欠かさない。そんなふたりの名前を間違えるはずがないんです。

そこでささやかれているのが、麻生さんは発言に注目させる必要があるとき、わざとやっているという説です。

麻生さんは自分に相談もなく派閥解散を主導した岸田総理に怒っている。上川さんをホメたのは、『いつでも上川を担いで岸田降ろしに出るぞ』という圧力です。その威力を最大化するには、発言が注目されないと困る。だから、わざと『おばさん』『カミムラ』などのワードを出したのではないか......と」

その真相はやぶの中だが、結果として上川氏の知名度が一気にアップしたのは事実だ。

■日本のチカラ、ドリル優子


その上川氏への対抗馬一番手は、欲を見せない上川氏とは対照的に、今年9月の自民党総裁選への出馬意欲を隠そうともしない高市早苗経済安保担当大臣(62歳)だろう。

無派閥でこれといった側近もおらず、〝おひとりさま〟状態が続いていた高市氏だが、昨年11月に主宰勉強会「『日本のチカラ』研究会」を設立すると45人もの入会者がはせ参じ、永田町を驚かせた。

「さらに2月8日には、旧安倍派議員が中心の『保守団結の会』の講師としても登壇し、連携の動きを見せている。このときの参加者は14人。『日本のチカラ』の存在も合わせて考えると、総裁選出馬に必要な推薦人20人を確保する見通しは立ったとみるべきでしょう。

そのせいか、岸田総理に万博延期を進言するなど、最近の言動には余裕すら感じます」(前出・自民党番記者)



小渕優子選挙対策委員長(50歳)の周辺も騒がしい。1月下旬に茂木派を離脱すると、参院茂木派の幹部ら8人も次々と追随。「小渕グループ」結成の動きを強めている。

「現茂木派はかつて小渕さんの父・小渕恵三元総理がトップだった派閥で、その流れを継いだ竹下亘、青木幹雄といったかつての大物政治家が『いつか優子を日本初の女性総理にする』と口にしていたのは有名な話。参院茂木派出身者が結束すれば、推薦人20人を集めることは可能でしょう。

ただ、そうはいってもまだまだ実績は足りず、〝ドリル優子〟(後援会の不透明な会計データが入ったPCがドリルで破壊され、証拠隠滅されたとの疑惑)の汚名も払拭できていない。勝負は『次の次』と考えるのが妥当でしょう」(前出・鈴木氏)

そして、最後に〝場外〟から乱入の噂について。注目されているのは、公職選挙法違反で起訴された柿沢未途衆院議員(自民党を離党)の辞職に伴い、4月28日に東京15区で行なわれる補選だ。



「補選実施が決まった直後の2月2日、小池百合子東京都知事(71歳)が、岸田総理、茂木幹事長と相次いで会談したんです。

自民党としては、所属議員の不祥事で行なわれる補選には候補を出しづらい。そこで『ファーストの会』の候補に自公が相乗りし、事実上の勝利を得ようというシナリオが話し合われた可能性があります」(前出・有馬氏)

問題はそのファーストの会の候補者だ。有馬氏が続ける。

「7月で2期目の都知事任期が終わる小池さんが、この補選に出馬するのではとの臆測が広まっているんです」

ただし、もともと小池氏が狙っていたのは国民民主党とファーストの会の合併、そして自身の国政復帰というシナリオだったものの、国民民主の分裂で話は立ち消えになったともいわれている。単騎で補選に乗り込んでも当選の可能性は高いが、その先のシナリオが描けるかどうか。

「東京都連をはじめ、自民党内の〝小池嫌い〟は相当なものですから、そう簡単に自民党には復帰できない。そうなると、ただの無所属議員になってしまうリスクもあるわけで、補選に出馬するかどうかは微妙です」(有馬氏)

日本初の女性総理はこの中から誕生するか?


写真/時事通信社

9410OS5:2024/02/19(月) 19:30:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f08ffe0ee2da4aea229bef49c122462746b05e1
政倫審へ51人意向調査 自民、裏金事件で異例対応 年度内予算成立を優先
2/19(月) 19:22配信

時事通信
自民党役員会に臨む岸田文雄首相(中央)、茂木敏充幹事長(同左)、麻生太郎副総裁(同右)ら=19日午後、国会内

 自民党は19日、派閥の政治資金パーティー収入裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会の開催に向け、野党が出席を求める衆院議員51人の意向調査に着手した。

 20日にも結果を野党に伝える。本人が応諾すれば基本的に出席を認める方向で検討しており、弁明する議員数が膨らむ可能性もある。

 51人はパーティー収入のキックバック(還流)や中抜きを政治資金収支報告書に記載していなかった安倍、二階両派の衆院議員。自民内には野党の要求にそのまま応じるのは「非現実的」(党幹部)との声もあったが、「ポストや不記載額による線引きは困難」(同)との意見が強まった。

 野党は政倫審を実態解明に資する形で開催できなければ2024年度予算案の衆院採決に応じない構えを見せており、「予算の年度内成立を確実にするにはやむを得ない」(自民関係者)との判断も働いた。開催時期は3月上旬以降とする案が有力視されている。

 51人の意向確認は先の聞き取り調査を担当した森山裕総務会長ら党幹部6人が担い、安倍、二階両派幹部から順に意向を聴く方針だ。

9411OS5:2024/02/20(火) 06:30:54
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20240219-OYT1T50173/
派閥代替に「大学院」強化、自民が党主導で人材育成へ…「座学に何の意味があるのか」の声も
2024/02/19 22:49
裏金疑惑

スクラップ
 自民党は、派閥による政治資金規正法違反事件を受け、派閥の代わりに党本部として中堅・若手議員の教育に乗り出す。人材育成などを担う党の中央政治大学院を強化し、3月から勉強会を定例開催する予定だ。派閥の解散が相次ぐ中、党主導で人材を育てる狙いがあるが、派閥の代替機能をどこまで果たせるかは不透明だ。

派閥解散、自民信頼回復に「つながらない」76%…読売世論調査
記者会見する自民党の茂木幹事長(19日、党本部で)=福田麻衣撮影
 自民の茂木幹事長は19日の記者会見で、「党としての議員教育、研修機能の強化については鋭意検討中だ」と語った。


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 事件を巡っては、自民6派閥のうち安倍、岸田、二階、森山の4派が解散を決めた。派閥ではこれまでベテラン議員らが若手議員の教育や選挙指導などに取り組んできたため、こうした機能を代わりに党本部で担う必要性が指摘されていた。

 その一環として、中央政治大学院を活用し、研修機能を強化する。政治家としての国家観や歴史観を作り上げることを目指し、閣僚らを講師に招き、戦前の歴史や中国の歴史・思想などの勉強会を開く。6月までに7回開催する方針で、自民幹部は「派閥がなくなり、先輩議員から教わる機会が減るのを補完していく」と強調する。

 もっとも、党内からは「座学に何の意味があるのか」「国家観は自分で勉強するものだ」などと疑問視する声も出ている。

 自民は19日、政治刷新本部の下に設置した3作業部会のうち「党則等の見直し部会」と「党機能・ガバナンス強化部会」の2部会を開き、党改革に向けた具体策を協議した。これまで派閥が担ってきた閣僚や党人事の調整機能も党本部が引き継ぐことを目指しており、議員教育と合わせ、体制の整備が課題となりそうだ。

 ◆ 中央政治大学院 =国や地方の将来を担うにふさわしい人材を発掘、育成することを目的に自民党に設置された組織。党所属の国会議員らが講師を務め、党員だけでなく、大学生ら向けの勉強会も開いている。遠藤利明・前総務会長が学院長を務める。

9412OS5:2024/02/20(火) 06:34:23
https://www.asahi.com/articles/ASS2M4WS1S28UTIL01G.html
自民の解散派閥、残った金はどこへ 「うやむや」でも許される現行法
有料記事

笹山大志 野間あり葉2024年2月19日 16時00分
 自民党派閥の裏金事件を受けて解散する4派閥の「財布」の残金に、注目が集まっている。最大派閥の安倍派は「公的機関に寄付」を模索するが、一部からは「議員で山分け」という本音も聞こえる。金の行方がおおやけにされないまま幕引きされないかを懸念する専門家もいる。(笹山大志、野間あり葉)

 2月1日、東京・永田町の自民党本部で、清和政策研究会(安倍派)の最後の総会が開かれた。「断腸の思いだ」と頭を下げた塩谷立座長への拍手はまばら。約70人の出席者の表情は終始険しかった。

 派閥は事実上解散となったが、これで全て終わりではない。残金の処理が残っている。清算管理委員会を設け、塩谷氏らが外部有識者と協議しているが、政治資金規正法には今回のようなケースを想定した定めがなく、スムーズに済むかは見通せない。

 公開されているもので最新の、2022年の安倍派の政治資金収支報告書によると、収入から支出を差し引いた金額は約1億6150万円。これに、23年分のパーティー収支や事務所の退去費、事務所職員の人件費などを踏まえて清算して、残金の額が確定する。

 こうした処理は、同じく解散する志帥会(二階派)、宏池政策研究会(岸田派)、近未来政治研究会(森山派)でも行われる見通しで、残金はそれぞれ数千万から数億円単位に上るとみられる。

寄付に対し識者「法的な危うさも」
 残金の行き先はどうなるのか。具体的議論は金額の確定後になるとみられるが、にわかに浮上しているのが能登半島地震の被災地に寄付する案だ。安倍派の最後の総会では「被災地に送るべきだ」との声が上がり、二階派関係者も「私もパーティー券を売ってきた。被災地に寄付してほしい」と話す。

 しかし、寄付については法的…

9413OS5:2024/02/20(火) 06:34:56
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024021800247&g=pol
自民、「納税」要求の高まり警戒 確定申告捉え野党攻勢―派閥裏金事件
2024年02月19日07時03分配信
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=15日、首相官邸
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=15日、首相官邸

記者会見する立憲民主党の泉健太代表=16日、国会内

 自民党は、派閥の政治資金パーティー収入裏金事件で、キックバック(還流)を政治資金収支報告書に記載しなかった議員に野党が「納税」を求めていることについて神経をとがらせている。折しも2023年分所得税などの確定申告が16日から始まり、対応を誤れば国民から一層の不信感を招きかねないためだ。


 「こういったお金は所得になるし、脱税にもなる」。立憲民主党の泉健太代表は16日の記者会見で、確定申告が始まったことに触れつつ、こう強調した。衆院予算委員会の質疑では立民議員が「国民は増税、自民は脱税」と攻め立てる場面もあった。

 政治団体への寄付は政治活動に使われる場合、原則として課税されない。しかし、野党は、領収書などで政治活動に使ったと証明できない分については、所得税の納付が必要な「雑所得」に当たると主張する。

 泉氏が問題視したのは15日公表の自民党調査の中身だ。聞き取りを行った安倍、二階両派の国会議員ら85人のうち31人が、収支報告書に不記載だった還流資金について「使用していなかった」と答えた。国税庁は国会で「政治家個人に帰属する政治資金を使用せず、長年保存していた場合、課税関係が生じる」と指摘している。

 還流資金を受け取った議員に対し自民が納税させる案を検討していると一部で報じられた15日、岸田文雄首相(党総裁)は「承知していない。議員個人が受領した例は把握していない」と火消しに追われた。

 自民党関係者は「確定申告の時期だから文句も出てきて、国税庁も困っている」と明かす。納税すべきだとの声は党内にもくすぶるが、納税すれば議員個人として受け取ったことを認めることになり、「これまでの前提が崩れる」(党幹部)との慎重論が強い。

9414OS5:2024/02/21(水) 14:19:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/1729037103cc93023e76751823324144086ef635
松野・高木氏ら5人、政倫審出席へ 野党、月内開催を要求
2/21(水) 10:22配信

時事通信
松野博一前官房長官

 自民党の松野博一前官房長官と高木毅前国対委員長は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会に出席する意向を党幹部に伝達した。


 西村康稔前経済産業相も出席する考えで、同党は21日、3人の出席を立憲民主党に伝え、2024年度予算案の衆院採決の前提となる中央公聴会の27日開催に理解を要請。立民など野党は衆院政倫審の月内開催を正式に決めるよう要求した。

 これを受け、自民は中央公聴会の27日開催を断念し、衆院予算委員会理事会で29日開催を提案した。

 松野、西村、高木各氏はいずれも安倍派の有力議員だった「5人衆」の一員で、事務総長経験者。自民党は20日、同派座長だった塩谷立・元文部科学相、二階派事務総長だった武田良太元総務相の出席を野党に伝えたが、野党は政治資金収支報告書に不記載のあった両派衆院議員51人全員の出席を求め、「話にならない」と反発していた。

 立民、日本維新の会、共産、国民民主の野党4党の国対委員長は21日、国会内で会談し、22日にも5人から政倫審出席の申し出手続きを取った上で、来週中の政倫審開催を確定させるよう自民に要求することで一致した。残りの46人の意向確認や政倫審の公開も求める。

 一方、立民など野党4党は参院側でも政倫審の開催を正式に申し立て、不記載のあった安倍、二階両派の参院議員31人全員と自民を離党した大野泰正議員の出席を求めた。4党の参院国対委員長が合意した。

9415OS5:2024/02/21(水) 22:11:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1108ad697b93a9576a60742d997ab134c52a2fb
高市氏の勉強会に議員19人参加、「国力増強」テーマに意見交換…前回の10人を上回る
2/21(水) 19:57配信

読売新聞オンライン
高市経済安全保障相

 自民党の高市経済安全保障相は21日、国力増強をテーマにした勉強会「『日本のチカラ』研究会」を国会内で開き、経済や財政について有識者と意見交換した。

 派閥の解散が相次ぐ中、次期総裁選では勉強会や議員連盟などが支持基盤になる可能性があり、出馬に向けた足場作りとの見方も出ている。3回目となったこの日の研究会に参加した議員は19人で、昨年12月の前回の10人を上回った。

9416OS5:2024/02/25(日) 20:51:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/bace6c2eae78aba7ba38fc5db6df91e60aa80264
「ポスト岸田」自民でうごめき 石破、上川各氏らに注目 派閥解消で情勢流動化
2/24(土) 7:16配信

時事通信
講演する自民党の石破茂元幹事長=23日午後、岡山市北区

 岸田文雄首相の支持率低下に歯止めがかからない中、自民党で9月の総裁任期満了を見据えた「ポスト岸田」の動きが広がり始めた。

【ひと目でわかるグラフ】岸田内閣の支持率推移

 世論の期待度が高い石破茂元幹事長や、初の「女性首相」の呼び声もある上川陽子外相らの名が取り沙汰される。裏金事件を受け派閥中心の多数派工作が難しくなるのは必至で、リーダーとしての個人的資質がより問われそうだ。

 「本当に国民に納得してもらえるよう、自民党としてきちんとしなければいけない」。石破氏は23日に岡山市内で講演し、自民派閥パーティー裏金事件を踏まえた党改革の必要性を訴えた。

 石破氏は報道各社の世論調査で「次の首相」としての支持がトップを占める。裏金事件で安倍派など主流派が総崩れとなり、第2次安倍政権以降、政権中枢から疎んじられてきた石破氏の立ち位置が、かえって期待を集めている。

 裏金事件では、いち早く首相の退陣論に言及。27日に政策勉強会を開き、党内に幅広く参加を呼び掛ける。側近の赤沢亮正財務副大臣が発起人の無派閥有志会合には菅義偉前首相に近い議員も加わっており、菅氏は周囲に「石破氏には最大のチャンスだ」と話す。

 河野太郎デジタル相も今月、「裏金議員」への対応に関し「けじめが大事」と発言。9日の記者会見で総裁選出馬の考えを問われると「当面、やるべき仕事をやっていく」と否定しなかった。前回総裁選は所属する麻生派の支持を一本化できず、「派を割ってでも出馬する」(同派中堅)との見方が強い。石破、河野両氏と共に「小石河連合」と呼ばれる小泉進次郎元環境相は当面、様子見の姿勢だ。

 一方で「後ろから鉄砲を撃つ」とも評される石破氏や、態度に柔軟さを欠きがちな河野氏には拒否感も根強い。

 石破氏に批判的な麻生太郎副総裁は1月の講演で、上川外相について「新たなスターが育ちつつある」と評価。容姿への言及が不適切だったと認め撤回したが、自民筋は「『女性宰相』はいずれ通る道。今の政界では上川氏が最有力だ」と見る。

 高市早苗経済安全保障担当相も自身を中心とする勉強会を重ねており、21日には19人が集まった。

 派閥解消のあおりを食らっているのは茂木敏充幹事長。茂木派からの小渕優子選対委員長らの一斉離脱を受け、19、20両日に派閥若手らと相次いで会食し結束を図った。参加者によると4月に予定される衆院補欠選挙や総裁選が話題になったといい、同派メンバーは「補選結果次第で茂木氏は総裁選への動きを強めるだろう」と指摘した。

9417OS5:2024/02/25(日) 21:02:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d1000327de371a3d692b1af20b87ce2dc782b9d
自民若林氏、クルド人憎悪あおる 「国にお帰り」とSNSに投稿
2/22(木) 17:45配信

共同通信
自民党の若林洋平参院議員

 自民党の若林洋平参院議員(静岡選挙区)が22日までに、X(旧ツイッター)で、在日クルド人への敵意をあらわにした差別的投稿を引用し「日本人の国なので、日本の文化・しきたりを理解できない外国の方は母国にお帰りください」などと書き込んだ。ネットでは、埼玉県南部で暮らすクルド人の排除を叫ぶヘイトスピーチが急増中。若林氏は、こうした動きを背景に憎悪をあおった形だ。

【動画】「痛い」叫ぶクルド人 入管収容者制圧の映像公開 19年

 特定民族であることを理由に「国へ帰りなさい」「日本から出て行って」などの言葉を浴びせるのは、典型的なヘイトスピーチと解される。こうした差別的行為に対し、岸田文雄首相も今年2月5日に「断固立ち向かう」との決意を表明している。

9418OS5:2024/02/27(火) 22:11:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/fed035905d66d76e4ba66cf8df781e8eb86b8ea9
自民の石破茂・元幹事長が勉強会再開、衆参の14議員参加…総裁選出馬にはあと6人
2/27(火) 21:03配信

読売新聞オンライン
自民党の石破茂・元幹事長

 自民党の石破茂・元幹事長は27日、国会内で自身を中心とするグループ「水月会」の勉強会を再開した。出馬を模索する秋の党総裁選に向け、党内での足場を固める狙いがありそうだ。

【図表】「次の自民総裁」は?…読売世論調査

 勉強会の開催は昨年6月以来で、石破氏のほかに衆参両院の計14議員が参加した。石破氏が自ら講演し、持論の「防災省」設置の必要性を改めて訴えた。今後も定期的に開催するという。

 石破氏は、読売新聞社が今月実施した全国世論調査で次の党総裁にふさわしい政治家のトップ(21%)になるなど、人気は健在だ。党派閥の政治資金規正法違反事件への批判が強まる中、無派閥の「非主流派」として政権に物言う姿勢を続ける石破氏には追い風との見方がある。

 ただ、総裁選への出馬には20人の推薦人が必要で、勉強会のメンバーだけでそろえられる保証はない。石破氏には、2015年9月に石破派を結成した後、求心力の低下で21年12月に派閥を解消した経緯がある。党内には「石破氏が無派閥なのは、自分の派閥を維持できなかっただけだ。党内の支持が集まるとは思えない」と冷ややかな声も出ている。

9419OS5:2024/02/28(水) 19:23:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/eeb9c53cdaf0e581a22e49880b129d2f07f1a1fc
政倫審に岸田総理が出席表明 自民困惑「総理、どうした?」 野党からは冷ややかな声
2/28(水) 12:09配信

自民党の派閥の裏金疑惑を受けて、衆議院の政治倫理審査会の開催に向けた調整が続くなか、岸田総理大臣が自ら完全公開の形式で出席する考えを表明しました。

 (政治部・村上祐子記者報告)
 自民党内の対応が混乱するなか、岸田総理がしびれを切らし、奇策に出た形です。

岸田総理大臣
「私自身、自民党総裁として政倫審に自ら出席をし、マスコミオープンのもとで説明責任を果たさせていただきたい」

 総理周辺によりますと、岸田総理は27日の夜、出席を決断したということです。

 ある官邸関係者は「自ら動くことで当事者出席を促した」と述べています。

 自民党内からは「岸田さんどうしたの。サプライズだけど、野党が求めているのは総理じゃないでしょ」と困惑に近い反応が上がる一方、「自分が捨て駒になるわけだから、相当思い切った決断だ」と評価する声もあります。

 一方、野党内からも「総理は予算委員会で散々しゃべっていて、何をいまさら聞くのか」と冷ややかな声が上がっています。

 野党側は、引き続き裏金作りに関与した本人たちの出席を求めていきます。

テレビ朝日

9420OS5:2024/02/28(水) 19:29:09
https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20240228-567-OYT1T50133.html
衆院政倫審、全面公開で29日と3月1日に開催…岸田首相や安倍派幹部ら6人出席
2024/02/28 15:32読売新聞

衆院政倫審、全面公開で29日と3月1日に開催…岸田首相や安倍派幹部ら6人出席

衆院政倫審出席の意向を表明し、記者団の質問に答える岸田首相(28日午前、首相官邸で)=川口正峰撮影 【読売新聞社】

(読売新聞)

 与野党は28日、自民党派閥の政治資金規正法違反事件を受けた衆院政治倫理審査会(政倫審)の幹事会で、29日と3月1日に岸田首相(自民総裁)ら6人が出席して審査会を開くことを正式決定した。いずれも全面公開で行う。

 29日は首相と二階派事務総長を務めた武田良太・元総務相、3月1日は安倍派座長を務めた塩谷立・元文部科学相と、同派事務総長経験者の松野博一・前官房長官、高木毅・前国会対策委員長、西村康稔・前経済産業相の4人がそれぞれ出席する。

9421OS5:2024/02/28(水) 19:56:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/a9ca8336c0d936b68cd424fa7b981e4e3d5f1356
「海外警察」元幹部女性が秘書 松下新平参院議員側「関係ない」
2/28(水) 16:54配信


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共同通信
自民党の松下新平参院議員

 中国が日本国内の中国人を監視するために設けた「海外警察」の拠点だとして、2022年に海外の人権団体に指摘された一般社団法人で幹部を務めた中国籍の女性(44)が、19年秋から少なくとも21年まで、自民党の松下新平参院議員(宮崎選挙区)の事務所に「外交顧問兼外交秘書」として出入りしていたことが28日、関係者への取材や訴訟資料で分かった。事務所は女性について「関係ない」としたが詳しい経緯は説明していない。

中国の「海外警察拠点」捜索 警視庁、詐欺事件の関係先で

 警視庁公安部は昨年5月、詐欺容疑で東京・秋葉原のビルに入っていた一般社団法人「日本福州十邑社団聯合総会」(18年設立)を家宅捜索。20年7月、経営していた長野県の風俗店を整体院と称し、新型コロナウイルス対策の持続化給付金100万円を詐取したとして、女性を今月21日に書類送検した。関係者によると、女性は事務所に出入りしていた20年ごろ、同法人の幹部だった。

 松下氏は宮崎市生まれ。宮崎県議などを経て04年に参院議員に初当選。現在4期目で、党総務会長代理や参院の拉致問題特別委員長を務める。

9422OS5:2024/02/28(水) 19:57:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/77ff01d3e9c461aaaf8a697d86d25974a8198dca
「こんな犯罪者をよく議員に」元自民党衆院議員・武藤貴也容疑者「無免許運転で人をけがさせ逮捕」に批判殺到
2/28(水) 17:05配信
SmartFLASH
2017年10月、衆院選不出馬を表明した武藤貴也容疑者(写真・時事通信)

 2月28日、茨城県警は、無免許で車を運転し、乗用車と衝突して2人にけがをさせたとして、自動車運転処罰法違反(無免許過失傷害)の疑いで、元衆院議員で貿易業の武藤貴也容疑者を逮捕した。

 県警によると、27日午後11時ごろ、武藤容疑者は同県稲敷市結佐の県道で、無免許で乗用車を運転し、車線をはみ出して、向かってきた乗用車と衝突。運転していた男性と助手席に乗っていた男性に軽傷を負わせた疑い。

 武藤容疑者は交通違反などのため免許停止中で、調べに対し容疑を認めているという。

 武藤容疑者は、2012年衆院選で滋賀4区から自民党公認で立候補し、初当選。2014年に再選を果たしたものの、翌2015年に未公開株をめぐる金銭トラブルが発覚し、自民党を離党。2017年の衆院選では立候補を断念した。

 2019年の滋賀県議選で落選。選挙運動中に法定外の文書を配ったとして、公職選挙法違反の罪で在宅起訴された。

「ほかにも、議員在職中の2016年7月、車を運転中に人に接触してけがを負わせたのにそのまま逃げたとして、2021年3月、警視庁は武藤容疑者を道路交通法違反(ひき逃げ)と過失運転致傷の疑いで書類送検。

 2023年4月には、知人男性をレンタカーに押し込んだとして、警視庁は逮捕監禁の疑いで、武藤容疑者を現行犯逮捕しています」(政治担当記者)

 2023年4月26日、『めざまし8』(フジテレビ系)に出演した、元自民党衆院議員で弁護士の若狭勝氏は、武藤容疑者と2人きりで話したことがあるとしたうえでこう語っていた。

「人の一生を見ていると、いい回転をしていく人と、どんどん落ちていってしまう人がいるんです。彼もいまは、落ちてしまっているような感じもするんで、何とかきちんと元に戻ってほしいなと思います」

 2012年に初当選した衆院議員は「安倍チルドレン」と呼ばれたものの、問題が相次いで発覚したことから「魔の2回生」とも呼ばれた。

 弁護士の紀藤正樹氏は2月28日、自身のXにこう書きこんだ。

《唖然・呆然とした事件があいつぐ》

「魔の2回生」と呼ばれた元国会議員の逮捕に、SNSでは自民党を批判する声が多く上がっている。

《こんな犯罪者をよく議員にしたよな自民党》

《またやったか、武藤貴也!! 元とはいえ自民党。自民党からトカゲの尻尾切りで追い出された元国会議員の末路を予想する参考になりますね》

《免停中に車運転して事故って、そもそも法律守る気のないグレグレみたいな人が自民党麻生派の衆議院議員やってたっていう事。自民党らしいね》

 派閥の政治資金パーティー裏金事件をめぐり、批判の真っただなかにある自民党にとって、さらなる痛手となりそうだ。

9423OS5:2024/02/29(木) 14:03:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/56cb9e45cf4db0a5d9a496f6b3d0a5e645d9cb64
不倫報道の自民・広瀬めぐみ議員が謝罪「家族の信頼裏切り」仏研修で「エッフェル姉さん」騒動も
2/29(木) 8:54配信
日刊スポーツ
広瀬めぐみ参院議員の公式サイト

 自民党の広瀬めぐみ参院議員が29日までに公式サイトを更新し、一部で報じられた不倫疑惑について謝罪した。


 広瀬氏は「この度は私の不徳のいたすところにより、多くの方々に多大なるご迷惑とご心配をおかけしてしまったこと、まずは深くお詫び申し上げます。昨日のデイリー新潮web版及び本日発売の週刊新潮で、私の交際関係についての報道がなされております」と報道に言及し、「岩手で私を支えて下さっている方々の信頼を損ない、ご迷惑をおかけしてしまったこと、家族の信頼を裏切り辛い思いをさせてしまったことを心から謝罪申し上げます。また、私の軽率な行動により、皆様に不快な思いと不信感を与えてしまい、本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 続けて「今後は、家族を大切に、また、応援してくださる皆様の信頼を回復できるよう、なお一層の努力を重ねてまいりますので、どうか引き続きのご指導ご鞭撻を賜りますよう、心からお願いを申し上げます」と呼びかけ、「この度は誠に申し訳ございませんでした」と謝罪の言葉で結んだ。

 広瀬氏は22年の参院選岩手選挙区に出馬し、立民の現職だった木戸口英司氏らをやぶり初当選した。昨年、自民党女性局のフランス研修に参加。松川るい参院議員らがエッフェル塔前で撮ったポーズ写真で炎上し、広瀬氏もSNSにフランス料理の写真などを投稿して批判をあびた。

 ニュースサイト「デイリー新潮」では広瀬氏の不倫疑惑の相手について、カナダ国籍で56歳のサックス奏者で、2人で都内のホテルに宿泊したことなどを伝えた。フランス研修当時の報道で「エッフェル姉さん」と呼ばれたことなども紹介している。

9424OS5:2024/03/02(土) 12:09:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/0fa4272feb799c12b814543b112d0301783e07e3
岸田首相、「裏金」解明後ろ向き 論点のずれ鮮明 野党は証人喚問要求〔深層探訪〕
3/2(土) 7:00配信
時事通信
衆院政治倫理審査会で、答弁のため挙手する岸田文雄首相=29日午後、国会内(代表撮影)

 現職首相が初めて出席した29日の衆院政治倫理審査会。岸田文雄首相(自民党総裁)は国民の信頼や「改革」の重要性を強調する一方、派閥の政治資金パーティー裏金事件の解明には後ろ向きな姿勢に終始した。真相究明を迫る野党との論点のずれは鮮明で、野党は関係者の参考人招致や証人喚問を要求するなど反発を強めた。

 ◇安倍派に「範」示す
 「後来(こうらい)の種子、いまだ絶えず。今の政治を未来の世代に自信を持って引き継ぐことができるか。誠に申し訳ない」。冒頭の弁明の際、首相は幕末の思想家・吉田松陰の言葉を引用して陳謝した。

 政倫審が開かれた第5委員室には、議員在職25年を記念した故安倍晋三元首相の肖像画が飾られている。安倍派幹部らが尻込みした公開審査に自ら打って出た首相にとって、この日は「勝負の舞台」(側近議員)。安倍氏も引用した松陰の言葉を用いることで、「範を示そうとした」との見方がある。

 首相は答弁で、政治資金規正法違反に関して議員本人の責任を問う「連座制」に前向きな考えを表明するなど一定の前進も見せた。ただ、日本維新の会の藤田文武幹事長が安倍派の裏金づくりの仕組みをただしたのに対しては「残念ながら経緯や(始まった)日時等は確認できないのが現状だ」と開き直った。

 安倍派の裏金づくりを巡っては、首相在任時を除いて1998〜2006年に会長を務めた森喜朗元首相が何らかの事情を知っているとの見方が根強い。しかし、首相は自民党が森氏を聴取しなかった理由について「森氏が直接関わったという発言があったとは、報告を受けていない」と素っ気なかった。

 実態解明への首相の消極姿勢は昨年末まで会長を務めてきた岸田派に関しても同じだった。立憲民主党の野田佳彦元首相が、公表された17年よりも前から政治資金収支報告書の不記載があったのではないかと追及したのに対し、首相は「資料がないので確認できない」などと逃げの答弁を重ねた。

 ◇「甘く見ている」
 立民など野党は政倫審に際し、自民党派閥の裏金づくりが(1)いつからか(2)誰の指示か(3)総額はいくらか(4)使途は何か―の4点を明らかにすることを目指した。

 首相の答弁について、立民の泉健太代表は「何の新しさもない。本当に時間の無駄だ」と党会合で酷評。維新の藤田氏は記者団に「首相には事実を明らかにする意思が全く感じられない」と指摘した。共産党の穀田恵二国対委員長は「(自民の)報告書の内容をなぞっているだけ。何ら前進はない」と切り捨てた。

 「クリーンな政治」を掲げる公明党からも不満が漏れる。同党関係者は審査会後、「自民党は国民感情を甘く見ている」と断じた。

 1日の政倫審では、立民の枝野幸男前代表が安倍派事務総長経験者の西村康稔前経産相と松野博一前官房長官に質問する予定。ただ、野党にとって、質疑時間が短く、偽証罪もない政倫審は追及の第1段階との位置付けだ。

 泉氏は記者団に「あすも(審議に)期待できない可能性がある。次もあり得る」と述べ、参考人招致や証人喚問の必要性を強調。維新中堅も「これでは証人喚問という話になるだろう」と語った。

9425OS5:2024/03/02(土) 12:10:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/13637064cb4c4a8e8644f7cc1affb2fd9736d75c
自民・立憲民主の不毛な攻防劇 予算案の年度内成立へ駆け引き最終盤
3/1(金) 21:40配信
産経新聞
衆院本会議で小野寺五典予算委員長解任決議案の趣旨弁明資料を準備する立憲民主党の山井和則氏=1日午後、国会(春名中撮影)

令和6年度予算案の衆院採決日程を巡る自民、立憲民主両党の駆け引きが1日、最終盤に突入した。予算案の年度内成立を確実にするため2日までの採決を狙う自民に対抗し、立民は小野寺五典予算委員長(自民)の解任決議案を衆院に提出するなど徹底抗戦を続けた。もっとも、採決が2日を過ぎたとしても、参院での審議を急げば年度内成立は可能であり、この期日へのこだわりは衆院自民の体面に過ぎない。両党がメンツに執着した結果の攻防劇は不毛で荒涼としていた。

1日の衆院本会議を前に開かれた立民の党会合は、異様な高揚感に包まれた。

「政治倫理審査会を遅らせて、ずるずる行ったのはあっちのせいですからね」

安住淳国対委員長が自民の国会対応を批判すると、議員たちは「そうだ!」と声を上げて呼応した。

直後の本会議では、山井和則国対筆頭副委員長が解任決議案の趣旨弁明に立ち、小野寺氏が予算案を1日に採決すると職権で決めたことに矛先を向けた。

「80時間審議して円満に採決するよう求めている。なぜ打ち切るのか」

山井氏は、長時間の演説で議事を遅らせる「フィリバスター」戦術を展開。弁明に費やした時間は2時間54分で、記録が残る昭和47年以降では立民の枝野幸男前代表の衆院最長記録(2時間43分)を更新した。

とはいえ、政府・与党は2日までの衆院通過を目指す構えを崩していない。自民の森山裕総務会長は1日の記者会見で「予算案には能登半島地震の復旧・復興の財源も含まれており、年度内成立を確実にするための対応は与党としては当然の責務だ」と強調した。

一方、自民、立民両党の攻防に対して冷ややかな視線を注いでいるのが、日本維新の会と国民民主党だ。

維新の馬場伸幸代表は1日の党会合で、立民の戦術を「いかにも体を張っているかのようにテレビなどで見せる」と皮肉った。同時に、2日までの衆院通過にこだわる自民に対しても「メンツを保つためだ」と苦言を呈した。

国民民主の榛葉賀津也幹事長は1日の記者会見で、自民の国会対応を「自らの『政治とカネ』の問題を全く反省していない」と批判しつつ、立民の日程遅延戦術への懸念も口にした。

「『自民党とんでもない』と思った国民も、『野党もこれか』と思いかねないね」(松本学、大島悠亮、小沢慶太)


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