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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

9212OS5:2023/12/21(木) 08:58:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4b966f366de088ce54f5f6f3f181bdcc4c51b5a
岸田首相、信頼回復へ動き鈍く 強制捜査も「様子見」 安倍派のみ更迭、自民に不満〔深層探訪〕
12/21(木) 7:00配信

時事通信
自民党役員会に臨む岸田文雄首相(中央)と茂木敏充幹事長(左)ら=19日午前、東京・永田町の同党本部

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題は、東京地検特捜部による安倍、二階両派の強制捜査に発展した。「政治とカネ」に対する国民の視線が厳しさを増すのは必至だが、信頼回復に向けた岸田文雄首相の取り組みはなお鈍い。両派で閣僚の処遇が異なる判断にも、党内で不満の声がくすぶる。

 ◇「勝負できない人」
 「捜査に影響や予断を与えることは控えなければならない」。首相は19日午前の党役員会で、捜査状況の「様子見」に徹する姿勢をにじませた。

 特捜部が強制捜査に入ったのはこの直後。裏金疑惑の渦中にある安倍派だけでなく、二階派も対象となり、党本部は一時騒然となった。両派幹部は「状況が分からない」「重大なことだ」などと厳しい表情。安倍派若手は「派閥瓦解(がかい)」への危機感をあらわにした。

 党内からは、一部で「政治改革」を求める声も出始めた。船田元・衆院議員総会長は自身のメールマガジンで「派閥の解消・廃止を議論しなければ、国民の信頼は取り戻せない」と主張。石破茂元幹事長も記者団に対し、政治資金規正法改正などの再発防止策を「次の国会が始まるまでに国民に明らかにすべきだ」と訴えた。

 首相は臨時国会の閉会を受けた13日の記者会見で、国民の信頼回復へ「火の玉」になると宣言。しかし、19日の役員会では「新たな枠組み」を立ち上げる考えを示したものの、具体論には踏み込まなかった。規正法改正や派閥解消などを巡り、党内の根強い慎重論に配慮したとみられる。

 「遅かれ早かれ政治改革の議論は避けられない。勝負できない人だ」。政府関係者は煮え切らない首相の態度をこう嘆いた。

 ◇二階派法相に疑義
 裏金疑惑の拡大を受け、首相は14日に安倍派所属の4閣僚を「一斉更迭」。しかし、19日は記者団から二階派所属の小泉龍司法相、自見英子地方創生担当相の処遇を問われ、「引き続き職責を果たしてもらいたい」と即答した。

 二階派では、議員側も含め政治資金収支報告書にキックバック(還流)分の記載があったという。これを踏まえ、政府高官は進退を問わない考えを示すが、安倍派からは「怒り心頭だ」「われわれはトカゲのしっぽ切りか」などと反発が相次ぐ。

 検察への「指揮権」を有する法相ポストに二階派がとどまることにも疑問の声が上がる。立憲民主党の山井和則国対委員長代理は「強制捜査が入った派閥の人が法相で、本当に国民が納得するのか」と断じた。

 連立を組む公明党には、自民党への不信感が広がる。山口那津男代表は党公式のSNSの動画で「(自民党と)同じ穴のムジナと見られたくない」と強い不快感を表明。19日の会見でも、二階派の閣僚交代の必要性を問われ、「国民に不利益を及ぼさないよう取り組んでもらいたい」とくぎを刺した。

9213OS5:2023/12/21(木) 10:24:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/a166170c7473609461eff0b1c475e14f4ee9c097
安倍派「裏金」、複数議員側がノルマ超過分を派閥に届けず事務所にプールか…不記載額が増える可能性
12/21(木) 5:00配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)を巡る政治資金規正法違反事件で、複数の議員側が東京地検特捜部の事情聴取に対し、パーティー券販売のノルマ超過分について「事務所でプールし、派閥側に届け出ないことがあった」と説明していることがわかった。特捜部は派閥側のキックバック(還流)分に加え、議員側のプール分も派閥の収入として計上されるべきだったとみており、同派の政治資金収支報告書への不記載総額は膨らむ可能性がある。


 安倍派ではノルマ超過分を議員側に現金で還流していたが、派閥側、議員側双方の収支報告書に記載せず、直近5年間で約5億円が裏金化されていた疑いがある。特捜部は19日、同法違反(不記載、虚偽記入)容疑で派閥事務所を捜索し、多数の資料を押収した。

 関係者によると、複数の議員の事務所関係者が特捜部に対し、ノルマ分を派閥側に支払ったが、超過分は金額などを派閥側に知らせないまま事務所でプールし、収支報告書にも記載していなかったと説明。中にはプール分が5年で数百万円に上る議員もおり、特捜部は所属議員への事情聴取でプール分の有無を確認し、ある場合は使途について聞いているとみられる。

 プール分は還流分と違い派閥の会計書類に記載はないものの、特捜部は、いずれも派閥パーティーに対する支払いであり、派閥側の収入として記載するべきだったとみている。安倍派の不記載額は収支合わせて10億円規模に上るとされるが、派閥主導の還流分に、個々の議員側が行っていたプール分を上乗せして膨らむ可能性があるという。

 超過分をプールしたことがあるという議員の関係者は、取材に「翌年以降のパーティーでノルマに達しない場合に補填(ほてん)する資金として管理していた」と証言している。

9214OS5:2023/12/21(木) 22:22:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac0430749313a3eca8e0b5b3e586caef7c018c25
松野、世耕、高木氏らに任意聴取要請 不記載経緯確認へ 東京地検
12/21(木) 21:58配信

産経新聞
松野博一官房長官=14日、首相官邸(春名中撮影)

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、東京地検特捜部が松野博一前官房長官ら安倍派(清和政策研究会)幹部に任意での事情聴取を要請したことが21日、関係者への取材で分かった。特捜部は、安倍派が所属議員に課したパーティー券の販売ノルマ超過分を政治資金収支報告書に記載せずに議員にキックバック(還流)した経緯について知っている可能性があるとみて、事情聴取を検討していた。

【イラストで解説】安倍派を巡るパーティー収入「中抜き」の流れ

他に聴取を要請されたのは世耕弘成前参院幹事長や高木毅国対委員長。

高木氏は令和4年8月から安倍派の実務を議員側で仕切る事務総長を務めている。松野氏は令和元年9月〜3年10月に事務総長だった。安倍派の会計責任者から不記載について相談を受けた可能性がある。

松野氏、世耕氏、高木氏自身もパーティー券の販売ノルマを超えた分を安倍派から還流されており、自身の関連団体の政治資金収支報告書に記載されなかった還流分の総額は平成30年〜令和4年分でいずれも1千万円を超えるとみられている。

特捜部はほかにも閣僚経験者を含む複数の安倍派議員の聴取を進めており、議員側の関連団体の収支報告書に還流分が記載されなかった経緯についても確認し、議員本人の関与の有無を慎重に調べているもようだ。

安倍派ではパーティー収入のノルマ超過分を収支報告書に記載せずに議員に還流することが慣例化しており、平成30年〜令和4年分の不記載額は収支あわせて10億円を超える恐れがある。

安倍派はトップが会長で実務の仕切りを事務総長が担う。収支報告書上の会計責任者は事務局長で、平成30年以降は同じ人物が務めている。30年以降の事務総長は松野氏や高木氏ら4人。会長はいずれも故人の細田博之前衆院議長と安倍晋三元首相で、安倍氏の死去後は空席となっている。

9215OS5:2023/12/21(木) 22:24:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/7454f39b6a47ecf53b77be0f8b1bff72699de8cc
前官房長官の聴取要請 自民に激震 「クリスマス気分になれない」「底見えない」
12/21(木) 20:14配信


産経新聞
記者会見を終えた岸田文雄首相を見送る松野博一前官房長官(右)=13日午後、首相官邸(春名中撮影)

自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑で、東京地検特捜部が安倍派(清和政策研究会)に所属する松野博一前官房長官に任意での事情聴取を要請した。内閣の要として首相を支える官房長官経験者への聴取要請は極めて異例。岸田文雄首相(自民総裁)にとっては痛手となる。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

「しっかりと調査、確認して適切に対応する」

安倍派事務総長で松野氏と同様の疑惑を抱える自民の高木毅国対委員長は21日、松野氏に対する聴取要請に関して国会内で記者団にこう述べた。

官房長官経験者が聴取要請を受けるのは、平成16年の日本歯科医師連盟(日歯連)のヤミ献金事件で立件された村岡兼造元官房長官以来とみられ、党内からは不安の声が相次いだ。

ある安倍派幹部は「松野氏1人で終わるわけがない。底が見えない」と声を震わせた。他の安倍派幹部へも聴取要請があったとの情報もあり、派内では「次は誰がターゲットなのか」と懸念が広がっているという。安倍派のベテラン議員は「クリスマス気分には到底なれない」と苦笑した。

また、無派閥の中堅議員は「党全体にとってイメージダウンだ」と嘆息。閣僚経験者は「次の選挙はみんな厳しくなってきた」と不安げに漏らした。

友党は飛び火を避けようと懸命だ。公明党の北側一雄副代表は21日の記者会見で、政治資金の透明性確保に向けた党提言をまとめる考えを表明。「極めて由々しき事態だ。政治資金の収支を有権者にきちんと明らかにしていく。民主主義の基本だ」と述べた。

批判を強めるのが野党だ。立憲民主党は21日、自民の裏金問題を巡る調査チームの会合を国会内で開き、この問題に詳しい神戸学院大の上脇博之教授らからヒアリングを行った。

立民の泉健太代表は21日、東京都内で記者団に松野氏に関して「真相解明は進んでいない。洗いざらい話してほしい」と語った。また、立民の福山哲郎元幹事長は自身のX(旧ツイッター)に「先日まで官房長官だった人物の事情聴取とは、任意とはいえ極めて重い」と投稿した。(竹之内秀介)

9216OS5:2023/12/21(木) 22:25:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a98b3b897f124844fc316a20b31c56c36c244a0
岸田政権で強まる麻生氏への依存 人事で存在感も不安の声
12/21(木) 20:12配信

産経新聞
岸田文雄首相を巡る自民党内の相関図

自民党の派閥パーティー収入不記載事件で窮地にある岸田文雄首相(党総裁)が、麻生太郎党副総裁への依存を強めている。首相を支持してきた最大派閥の安倍派(清和政策研究会)が政権中枢から離れるなどして首相の求心力が落ち、人事などで麻生氏への配慮が目立っているのだ。党内には傾注ぶりを心配する声もある。



「もう誰も頼れる人がいない。副総裁としか話ができない」。党重鎮は首相の心境をこう推察した。

麻生氏は安倍派の松野博一前官房長官らが更迭不可避の情勢となっていた9日、首相公邸を訪れ、首相と約2時間に渡り意見交換した。安倍派の4閣僚らが14日に辞任した後も、18日に約40分間、20日に約30分間、それぞれ首相官邸で首相と会談している。

麻生氏は官房長官人事について、浜田靖一前防衛相を念頭に無派閥議員の登用を進言した。首相も側近を通じて浜田氏に打診したが固辞され、浜田氏は国対委員長に落ち着いた。

党人事では、早くから安倍派の西村明宏国対委員長代理を、国会対策に精通する御法川信英元財務副大臣に交代させる案が持ち上がり、浜田氏も御法川氏起用を希望した。政権にとって、来年の通常国会での予算や減税に向けた税制改正関連法の早期成立は反転攻勢に不可欠であり、御法川氏の経験が必要だと考えたためだ。

しかし、御法川氏は昨年2月、麻生派(志公会)を退会し、麻生氏との間にしこりがあるため、調整が難航。西村氏と御法川氏が国対幹部として共存する「折衷案」(国対幹部)が採用されることになった。

9月の内閣改造では、首相は安倍派の萩生田光一政調会長に信頼を置き、最初の相談相手に選んだ。しかし、萩生田氏は裏金疑惑が直撃し、政調会長辞任を表明した。首相や麻生氏と政権中枢を担っている茂木敏充幹事長は「ポスト岸田」に意欲を示しており、首相と距離が生まれている。

安倍派が抜けたことでバランスが崩れ、首相は「親戚の叔父さんのような存在」(首相周辺)ともいわれる麻生氏に一層、頼らざるを得なくなっている。麻生氏も「政権を真ん中で支える」と繰り返している。

ただ、ベテラン議員は「党が危ないときに、好き嫌いで人事を決めるのは国民にもよく映らない」と麻生氏の影響力が強まりすぎることを懸念する。党重鎮はこうこぼした。

「人間は孤独になれば、誰かを頼りたくなる。悲しいさがだよな」(末崎慎太郎)

9217OS5:2023/12/21(木) 22:42:20
下村博文?
https://news.yahoo.co.jp/articles/85f1c77aa8a93b9924af79317ed41fc4bccc49e5
【独自】「会長と会計責任者で決めた」安倍派の事務総長経験者
12/20(水) 12:08配信


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コメント33件


テレビ朝日系(ANN)
All Nippon NewsNetwork(ANN)

自民党の派閥の政治資金を巡る問題で、安倍派の事務総長経験者がキックバックの不記載について「派閥の会長と会計責任者で決めていた」と周囲に説明していることが分かりました。

 安倍派の「清和政策研究会」と二階派の「志帥会」では、パーティー券の販売ノルマを超えた収入が所属議員側にキックバックされ、収支報告書に記載されていない疑いがあります。

 その後の自民党関係者への取材で、安倍派の事務総長経験者がキックバックの不記載について「派閥の会長と会計責任者で決めていた」と周囲に説明していることが分かりました。

 東京地検特捜部は事務所への家宅捜索で押収した資料などを分析し、派閥内の指示系統についても実態解明を進めるとみられます。

テレビ朝日

9218OS5:2023/12/22(金) 09:18:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1814332f90b1a9d45bb7929bea0b7942f04c8cd
パーティー直後に議員事務所へ「50万円戻せるから取りに来て」と連絡…派閥側は記載せず、裏金に
12/20(水) 17:52配信
読売新聞オンライン
[裏金 派閥の闇]<上>
東京地検の係官らが捜索に入り、騒然とする安倍派の事務所がある建物前(19日、東京都千代田区で)=木田諒一朗撮影

 東京の都心、国会近くのオフィスビルに東京地検特捜部の検事ら十数人が姿を見せたのは19日午前10時頃のことだ。ビルには自民党「清和政策研究会」(安倍派)の事務所が入っている。報道陣が一斉にカメラを向ける中、検事らは続々と中へ入っていく。

【イラスト】一目でわかる…安倍派のパーティー券収入不記載疑惑の構図

 政権与党の最大派閥に対する異例の強制捜査に、安倍派議員の秘書だった女性は「あんないいかげんな資金処理が許されるはずがないと思っていた」と漏らした。

 2020年秋、都内の高級ホテルで開かれた同派の政治資金パーティーのことを、女性は鮮明に覚えている。このパーティーに向けては、所属各議員が1人2万円のパーティー券販売のノルマを割り当てられ、女性が仕えた議員も30枚(60万円)を課された。議員は地元企業関係者らに呼びかけ、新型コロナウイルス禍の中、ノルマの倍近い60枚弱を販売した。

 その直後、派閥事務所から連絡があった。「50万円超を戻せるから取りに来て」。ノルマ超過分をキックバック(還流)された金だった。女性は事務所の職員に確認した。「政治資金収支報告書には派閥の寄付と記載するんですよね」

 すると、職員からは「どっちでもいい」とにべもない反応とともに、予想だにしない答えが返ってきた。「派閥側では書かないので」

 派閥が収支報告書に記載しない寄付を、こちらの収入に記載できるはずもない――。50万円超は別の秘書が受け取り、裏金に回されていたのだった。

 それから3年余り。特捜部が安倍派と「志帥会」(二階派)への強制捜査に乗り出し、永田町を震撼(しんかん)させている。女性が仕えた議員は政府の要職にあったが、今月14日にその座を追われた。

 派閥を舞台に、裏金がなぜ捻出され、何に使われたのか。大規模な態勢を組む特捜部の本格捜査が幕を開けた。

「記載しない運用、分かっていたのでは」
(写真:読売新聞)

 今月半ばのある日。自民党最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)の衆院議員は東京地検の取調室で検察官と向かい合っていた。

 「キックバック(還流)のことは知っていたのか」

 「還流分を何に使ったのか」

 検察官は軽いあいさつの後、次々と質問をぶつける。

 「淡々と真実を語ればいい」。自らにそう言い聞かせながら、慎重に答え続ける議員に検察官は核心を突く。「還流分を収支報告書に記載しない運用は、分かっていたのではないか」

 過去3年で派閥から還流された資金は数百万円規模に上っていた。事務所の運営費に充て、やましいことに流用してはいないはずだが、報告書に記載していなかったのは事実だ。

 とはいえ、言い分もある。派閥からは「党から個人への『政策活動費』であり、報告書に記載しなくていい」と指示されていた。

 議員は取り調べの終盤、「記載する義務はないと思っていた」と強調したが、検察官から「また話を聞かせてもらう」と告げられた。

 政策活動費は本来、党から政治家個人に直接支出される資金だ。検察内には「派閥から還流している以上、『党からの金』との説明には無理がある」との見方もあり、捜査の焦点となっている。

9219OS5:2023/12/22(金) 09:18:38
還流の背景に小選挙区制
今年の安倍派のパーティー券。各議員が支援者らに販売する際には、案内文やパーティー代金の振込用紙と合わせて渡しているという

 政治資金パーティー券の販売ノルマを超えた分を議員側に還流し、裏金化したとされる今回の事件。自民党の各派閥で、超過分が還流されるようになった背景として指摘されているのは、1996年の衆院選から導入された小選挙区制度だ。

 候補者が政党の看板で戦うようになった結果、派閥の役割は低下し、公認権を握る党本部の力が強まった。思うようにカネが集まらなくなった派閥が目を付けたのがパーティー収入だった。

 所属議員がパーティー券を売れば売るほど派閥は潤い、そこから資金を提供された議員の結束力や忠誠心も高まる。

 安倍派では還流分を収支報告書に記載せず裏金化する手法が慣習化した。森喜朗・元首相が会長を務めた2000年代初頭には、こうした仕組みが固まっていたと明かす議員らもいる。かつては党の傍流で、伝統的に資金基盤が弱いとされた安倍派。派閥維持のために無理せざるを得なかったことが、今回の事件につながったと見る向きがある。

将来のノルマ達成への「軍資金に」
 なぜ、裏金作りが派閥の力を強めるのか。そのカギを握るのが、ノルマの存在だ。当選回数や閣僚経験により、1人数十万〜数百万円を課されるが、ノルマ超過分は派閥への貢献と評価し、党や政府の要職起用で報いることもできる。一方、ポストを配分できなくても、資金の還流で貢献に報いることができる。

 「大臣になればノルマが500万円など高額になって達成が難しくなる。将来のノルマ達成に使える軍資金として、超過分を事務所にプールしている」

 当選3回の同派所属議員の秘書はこう明かす。これまでに数回はノルマを超えたが、派閥側にはノルマ分だけを納金。超過の数十万円を派閥に入金せず「中抜き」し、今後の備えとして蓄えているという。そうすれば、ノルマを達成できなかった場合でもプール金で補填(ほてん)し、派閥内での地位を保てるからだ。

 自民党では、「志帥(しすい)会」(二階派)や「宏池会」(岸田派)も実際に集めたパーティー収入より少ない金額を派閥の収支報告書に記載していたとされるが、安倍派はノルマ超過分の収入と議員側への還流分の支出をいずれも記載せず、大規模に裏金を作っていた疑いが浮上している。閣僚経験者は「最大派閥のおごりが、『この程度のことは見逃されるだろう』という油断につながった」と打ち明ける。

 還流や収支報告書の不記載は、安倍派の会計責任者の男性が議員側に指示し、派閥ぐるみで組織的に主導した構図が浮かぶ。

 同派の若手参院議員の秘書は、初めてノルマを超えた数年前、派閥事務所で還流分を受け取り、裏金の存在を知った。「報告書に記載しないよう指示され、ダメだと内心分かっていた」と明かすが、「長年続く慣例に従うしかなかった」と下を向く。

 政治とカネの問題で厳しい批判にさらされてきた自民党。1988年に発覚したリクルート事件では、当時の竹下登首相らが辞任に追い込まれた。2000年代の日歯連事件では、日本歯科医師会側から旧橋本派(現茂木派)への1億円のヤミ献金が発覚。同派会長代理だった村岡兼造・元官房長官の有罪が確定した。

 首相周辺は今回の疑惑に厳しい表情を見せ、こう語った。「これで生まれ変わらなければ、自民党は終わりだ」

9220OS5:2023/12/22(金) 09:19:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f466bf45144145f638772cd3ee579aaa946d27d
パーティー券、議員側は地元企業に「あうんの呼吸」で小分け販売…購入者が表に出ない20万円以下で「互いにメリット」
12/21(木) 5:00配信
[裏金 派閥の闇]<中>
 「『10万円×5でお願いします』と言えば、先方も『はいよ』という世界」

 裏金化の疑惑が出ている政治資金パーティー券の販売について、自民党の「清和政策研究会」(安倍派)に所属する中堅議員の男性秘書はそう実情を語る。

50万円分を5社で10万円ずつ
安倍派と二階派の政治資金収支報告書

 議員がパーティー券の販売先としてよく頼っていたのは、地元で複数の会社を手がける有力経営者だった。

 例えば、総額で50万円分のパーティー券を買ってもらう場合でも、グループの5社で分けて1社当たり10万円にする。政治資金規正法では、1回あたりの購入額が20万円を超えない場合、政治資金収支報告書に氏名などを記載する必要はないからだ。公開対象を年5万円超とする「寄付」に比べて基準が緩い。

 支援者の中には、「政治的な色がつく」として氏名が表に出ることを嫌がる人もいる。購入者などが公にならないことで、議員にとっては、パーティー券を売りやすく、派閥から割り当てられた販売ノルマの達成に近づく。秘書は「お互いにメリットがあり、そこはあうんの呼吸だった」と話す。

 安倍派と「志帥(しすい)会」(二階派)の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件。昨年までの5年間で安倍派では5億円規模、二階派では計1億円超の収入を収支報告書に記載していなかった疑いがある。

 秘書は、1団体あたりの金額をあえて20万円以下に抑えて買ってもらいやすくし、「超過分のキックバック(還流)を受けたこともある」と認めた。

「政治にはとにかく金がかかる」
(写真:読売新聞)

 自民党が作成したある文書にはこんな指摘が記されている。

 「いま、国民の政治不信、自民党批判の中心にあるのは、▽政治家個々人の倫理性の欠如▽多額の政治資金とその不透明さ▽派閥偏重の硬直した党運営――である」

 今回の事件に関するものではない。1989年、未公開株が政財界の実力者側に譲渡されたリクルート事件の反省を踏まえ、自民党が定めた「政治改革大綱」の一節だ。政治資金の公開の徹底も掲げ、「パーティー収支の明確化」を明記した。だが、その理念と教訓は生かされず、党の信頼を再び揺るがす事態を招いた。

 自民党の派閥がパーティー収入に頼るようになったのは、同法が94年に改正されたことが大きい。リクルート事件や、ゼネコン汚職事件などで政治不信が高まり、派閥や政治家個人への企業・団体献金が禁じられた。

 派閥の資金力は低下し、資金調達先としてパーティーを重視するようになった。安倍派の収支報告書によると、2022年までの5年間の総収入約10・9億円のうち、6割がパーティー収入で、寄付の1・5倍に上る。

 「政治にはとにかく金がかかる。自由に使える金が欲しい」。安倍派の所属議員の秘書はそう明かす。派閥からは所属議員の政治活動を支援するため、夏冬に「氷代」や「餅代」などが支給されるが、秘書は「全く足りない」と言う。地元で支持者との交流が多く、出費がかさむのだという。

9221OS5:2023/12/22(金) 09:19:32
専門家「訂正すれば済んでしまう」
 政治資金の透明化を目的にした同法は、議員立法で1948年に制定された。「政治とカネ」を巡る不祥事が起きる度に改正されてきたが、現在も抜け穴は多い。政治家が都合のいいよう、あえて抜け道を残してきたとの指摘もある。

 94年の改正で、パーティー券購入者の公開基準は「100万円超」から「20万円超」に引き下げられたが、その後は見直されていない。

 パーティー券販売の収入に対して、会場費や食事代などが低く抑えられているケースが多く、「パーティーとは名ばかりで、事実上、派閥への献金になっている」との見方も根強い。

 派閥のカネには外部のチェックも及びにくい。同法は、国会議員やその候補者が代表を務める「国会議員関係政治団体」について、公認会計士らの監査を義務付けている。だが、そのチェックは「支出」のみで、そもそも派閥は対象外。安倍派所属の議員秘書は「法の緩さが裏金作りにつながった」と語る。

 自民党の茂木幹事長は18日、「政治資金規正法の改正も含め、透明性が確保できる措置を早急に検討しなければならない」と語った。来年の通常国会では、法改正の是非が論点になる。

 岩井奉信・日大名誉教授(政治学)は「収支報告書の不備を訂正すれば済んでしまう現状が順法精神の希薄さにつながっている」と指摘。不正防止策の強化として、会計責任者が有罪になれば、議員が失職する「連座制」の導入を提案する。

 法の抜け穴を塞ぐことができるのか。その行方を見つめる国民の視線は厳しい。

9222OS5:2023/12/22(金) 09:20:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6085902343ae185d37e08af5247aadd3fb9fcbd
高額還流に首相周辺「誰かが議員バッジを外すことになりかねない」…検察「本気の100人態勢」
12/22(金) 5:00配信
[裏金 派閥の闇]<下>
自民党本部

 東京地検特捜部が松野博一・前官房長官(61)側などに事情聴取を要請した――。こうしたニュースが報じられた21日、自民党には改めて動揺が広がった。


 「来年の通常国会の召集はできる限り遅らせる。検察にはそれまでにけりをつけてもらいたい」と苦り切った表情で周囲に語る議員もいる。実際、自民党では通常国会の開会を1月下旬まで待つ考えだ。それは、2024年度予算案が今年度内で成立させられるとみられるぎりぎりのタイミングだ。

 自民党派閥の「清和政策研究会」(安倍派)や「志帥(しすい)会」(二階派)がパーティー券販売のノルマ超過分を所属議員側にキックバック(還流)し、収入などを政治資金収支報告書に記載しなかった疑いが出ている今回の事件は、元々低支持率にあえいでいた岸田首相の政権運営を激しく揺るがせている。

 松野氏ら重要閣僚の経験者が聴取されるなど、捜査が段階を踏んでいけば世間の目は厳しさを増す。国会が早期に開かれ野党から追及されれば、さらに政権の体力を削られるのは必至だ。

 疑惑が国会で取り沙汰されていた11月21日、首相が「裏金うんぬんという指摘は当たらない」と答弁した頃の楽観ムードとは、永田町の景色は一変している。

(写真:読売新聞)

 安倍派の事務総長を務めた松野氏ら。周囲には「派閥の通帳も見たことがない」などと異口同音に会計業務への関与を否定しているが、その責任は重いと見る向きは多い。

 安倍派の収支報告書に記載されている「代表者」は会計責任者も務める男性だ。民間企業出身で「真面目な実務家」との評はあるが、会計のプロでもなければ、政治家になった経験もないという。そうした人物が資金を還流させ、収支を報告書に記載しないといった判断をして、「裏金」を作る行為を主導できるのか。

 近年、安倍派で事務総長を務めたのは、松野氏のほか、西村康稔・前経済産業相(61)や高木毅・国会対策委員長(67)ら、いずれも政権や党で要職に就いた実力者だ。政界関係者は、派閥運営の実務を取り仕切る歴代事務総長が「知らなかったはずはない」とみる。

 今年、安倍派議員の男性秘書は事務総長が派閥のカネを厳正に管理している実態を目の当たりにした。ある物品を派閥活動向けに購入し、代金の後払いを事務方に求めたところ、「高木先生の了解が必要だ」と難色を示されたという。

 そもそも、首相が今月14日に松野氏らの交代に踏み切ったのは、現職閣僚が事情聴取を受ければ「政権への影響は計り知れない」(政府高官)との危機感があったからだ。

 それが現実味を増す中、首相周辺は「高額の還流を受け取っていたような悪質性が強いケースでは、誰かが議員バッジを外すことになりかねない」と不安を隠さない。今後立件され、辞職や失職する議員が出るかどうかを固唾(かたず)をのんで見守る。

 議員辞職は、首相にとってさらなる打撃であることに加え、公職選挙法の規定で辞職が3月半ばまでにあった場合、4月に補選が行われることに自民幹部は頭を痛めている。仮に辞職者が増えれば、補選は大型化する。自民は事件による逆風の中で苦戦を強いられることになる。

 与党内では、「衆院解散などできる状況ではない」(公明党の山口代表)などと、衆院選は当面、遠のいたと指摘する声が増えている。自民の閣僚経験者は「現段階で、首相に『選挙の顔』を期待する議員は極めて少数派だ」と漏らした。

 東京地検特捜部の捜査は異例の規模で行われている。特捜部が全国各地からエース級の検事を応援に集め、100人規模の捜査態勢をとったのは今月上旬。かつて河井克行・元法相(60)や秋元司・元IR担当副大臣(52)ら政界事件を摘発した経験者も多く含まれ、ある捜査関係者は「検察の本気度が表れている」と話す。

 検事らは手分けして、連日、派閥幹部の秘書や高額の還流を受けた議員本人ら多くの関係者から事情を聞いている。聴取場所には検察の庁舎だけでなく、ホテルなども使われているが、聴取を受ける議員秘書同士がロビーで鉢合わせしたことさえある。

 検察は、安倍派が慣習として不記載を続け、派閥主導で裏金作りをしてきたとの見方を強めている。ただ、所属議員99人の大半が還流を受けていたとみられ、還流分の不記載が疑われる金額も数万〜5000万円超と幅広い。実態解明には一定の時間がかかり、共謀関係の有無や不記載にした金額の多寡などを考慮して、刑事責任も慎重に見極める必要がある。

 急ピッチで進む捜査。その行方は、まだ見えない。

9223OS5:2023/12/22(金) 10:32:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/95f8db2f5acdc1b26e24c8a00c6ad792b1cc48cd
安倍派パーティー 幹部ら派閥開催に専念 個人は自粛、裏金目的か
12/22(金) 1:03配信
産経新聞
自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の幹部ら複数の議員が、令和元年から昨年まで個人の政治資金パーティー開催を見合わせていたことが21日、関係者への取材で分かった。収入の一部を不記載のまま議員にキックバック(還流)することが慣例化していた派閥のパーティー券販売に裏金目的で専念した可能性がある。東京地検特捜部は安倍派の慣行が議員の不透明な資金集めを助長したとみて調べているもようだ。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

関係者によると、安倍派幹部ら複数の議員は個人のパーティーを見合わせる一方で安倍派のパーティー券販売は継続。安倍派からノルマ超過分を還流され、不記載額は平成30年〜令和4年分でそれぞれ1千万円を超えるという。

派閥のパーティーは個人と違って会場代などを議員側が支出する必要がない。ノルマを除いた還流分の全額が収入となるため、関係者は「資金集めの効率が良く裏金として使える」としている。

平成13年に閣議決定された大臣規範は大臣、副大臣、政務官に大規模な政治資金パーティーを自粛するよう求めているが、いずれの議員も30年以降は党の役職には就いても政府の役職には就いていなかった。

安倍派では30年以降に個人パーティーを見合わせている別の幹部や議員もいたが、大臣などを務めており、規範に合わせて自粛したとみられる。

議員が個人のパーティーを開いた場合はパーティー収入として議員の関連団体の収支報告書に記載することが義務付けられており、その収入を原資とした支出も記載することになる。

9224OS5:2023/12/22(金) 11:48:55
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20231222k0000m010025000c.html
自民「脱派閥」アピール 政調会長に渡海氏、国対委員長に浜田氏
2023/12/22 11:41毎日新聞

自民「脱派閥」アピール 政調会長に渡海氏、国対委員長に浜田氏

自民党本部=曽根田和久撮影

(毎日新聞)

 自民党は22日午前、党本部で総務会を開き、派閥の政治資金パーティーを巡る問題を受け、安倍派の萩生田光一政調会長の後任に無派閥の渡海紀三朗元文部科学相(75)、同じく安倍派の高木毅国対委員長の後任に無派閥の浜田靖一前防衛相(68)を充てる人事を了承した。

 裏金疑惑を機に派閥政治への風当たりが強まる中、岸田文雄首相(自民党総裁)は渡海、浜田両氏の起用によって「脱派閥」をアピールしたい考えだ。

 渡海氏は衆院兵庫10区選出で当選10回。1993年に新党さきがけに参加したが、後に自民に復党した。文部科学行政に精通し、文科相や首相補佐官、政調会長代理などを歴任した。

 浜田氏は衆院千葉12区選出で当選10回。「ハマコー」と呼ばれた故浜田幸一元衆院議員の長男で、首相と初当選同期。防衛相を2度務め、自民が野党時代の2012年にも国対委員長に就いた。【李舜】

9225OS5:2023/12/22(金) 13:07:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a087e5a72e4be0baa800821ff91fd02fa49206f
吹っ切れ物言う石破氏 ポスト岸田「究極の石破カード」 党改革訴え孤軍奮闘、存在感増す
12/22(金) 11:50配信

山陰中央新報
街頭演説で大勢の聴衆を前に自民党改革を訴える石破茂元幹事長=20日、横浜市内

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金疑惑で岸田政権が揺らぐ中、石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)の存在感が増している。党内からの批判を意に介さず、演説やテレビで連日、党の改革を訴え、孤軍奮闘で物言う姿勢を貫く。党が危機的状況に陥れば陥るほど国民人気を背景に「ポスト岸田」に浮上する可能性があり、党内からは「最後は『石破カード』が残っている」との声もささやかれる。


 「よっ、総理」-。20日夕、横浜市内の駅前に石破氏が姿を見せると、聴衆から掛け声が飛んだ。

 菅義偉前首相に近いグループ(約25人)の衆院議員の応援演説に駆け付け、裏金疑惑を念頭に「自民党はもう一回出直さないといけない」と訴えると、約300人の聴衆から一斉に拍手が起きた。

 岸田政権の支持率低迷とともに露出が増え、各種世論調査で「次期総裁候補」のトップに立つ。演説を聴いた男性(73)は「岸田首相には変わってもらいたい。今こそ石破さんに党を立て直してほしい」と期待した。

 ▼冷ややかな空気

 一方、踏み込んだ発言をするほど党内には冷ややかな空気が流れる。

 11日に出演したテレビ番組で岸田文雄首相について「(来年度)予算が通ったら辞めるというのは『あり』だ」と言及。退陣を迫ったかのような発言として波紋を呼んだ。

 2018年の党総裁選で支援した茂木派の参院議員は「表ではなく水面下で(議員一人一人と会って)理解を広げるなら分かる。またかという感じだ」と嫌悪感を示す。13日に国会内で開いた石破グループ(約10人)の定例会合でも身内から「発言は切り取られるので気をつけた方がいい」といさめる声が出た。

 ただ、石破氏は意に介さない。19日の山陰中央新報社のインタビューに「何か言ったら『後ろから鉄砲を撃つ』などと言論を封殺してきたことが今日の事態を招いたのではないか」と語気を強めた。

 派閥自体に批判の矛先が向く中、党内での支持拡大について「言うべきことを言ってそれで人がついてくればそれで良し。ついてこなければやむを得ない」と吹っ切れた様子で語った。

 党総務会では複数回、新たな政治改革本部の設置などを茂木敏充幹事長ら党執行部に迫った。執行部から反応がない中で「党の方針を国民に明らかにするべきだ」と訴え続ける。

 ▼「泥船でも出る」

 表向きには「何も言わない」と語る総裁選への意欲は強い。

 「自分に場面が回ってくれば泥船でも出る」。裏金疑惑が表面化する前の11月上旬、約30人が集まった倉吉市内での会合で支援者の1人に伝えた。来年9月の総裁選に向け、自民鳥取県連副会長の上杉栄一鳥取市議は「最後のチャンスになるかもしれない」と話す。

 過去、自民は第1次安倍政権が衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」を許し、福田、麻生両政権が苦しみ、政権から転落した。石破氏は時に政権に苦言を呈し、党内では「苦しい時に後ろ足で砂をかける」との声が聞かれる。

 自民参院議員は「『石破アレルギー』は強い」と語る一方、「国民と意識が近い石破氏がいるのは党の強さでもある」と語り、こう続けた。

 「石破氏は究極のカード。本当に党が追い込まれた時に禁じ手を使う可能性はある」

9226OS5:2023/12/22(金) 13:10:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/ecdde06588b82d20d67bc7ed08e86e18d7b08c3d
「あれだけ総理になりたい人がカネと女でつまずくなんて…」黒ビキニ秘書とコネティング外遊報道に架空パーティ? “疑惑噴出”西村前経産相の八方ふさがり
12/22(金) 8:02配信


集英社オンライン
集英社オンライン

政治資金パーティー券のキックバックによる裏金疑惑で、家宅捜索を受けた安倍派の事務総長経験者のうちの一人、西村康稔前経産相が窮地に立たされている。事務総長として組織的な裏金づくりに関与していたのではないかという疑惑に加え、週刊文春では「架空パ-ティー」疑惑や、出張先で女性秘書官とコネクティングルームに泊まっていたという疑惑も報じられた。西村氏をめぐる問題がここぞとばかりに報じられる背景には、これまでの永田町・霞が関での“嫌われっぷり”もあるようだ。


秘書官のはずが、経産官僚は「大臣室で見たことない」
「突然、西村経産大臣の秘書となりました。彼女の経歴を知った上で採用しているのでしょうか」

西村氏の秘書を務める女性に関する、こんな怪文書が永田町関係者に届いたのは、12月中旬のこと。怪文書には、女性秘書がSNSにアップしたとみられる、黒ビキニを着た写真や露出度の高いコスプレ風写真が載っており、女性の経歴やプライベートを問題視する内容が書かれていた。

12月21日発売の週刊文春は、この女性が政治家の秘書経験がないのに、西村氏の事務所の秘書にとどまらず大臣秘書官も務めていたこと、西村氏の出張では隣部屋同士の内部で行き来できるコネクティングルームに宿泊していたことなどを報じた。

経産官僚があきれる。

「この女性の前任の秘書官は、よく西村氏のレクにも出席していました。前任者は西村氏と経産省時代に同期だった官僚ですが、西村氏の度重なるパワハラなどに耐えかねたのか、いつの間にか退任。その後任になった女性秘書官は、大臣室で見かけたこともないですね。秘書官に就けたとはいえ、仕事らしい仕事はしていなかったのではないでしょうか。総理になりたい割には、カネと女でつまずくなんて、わきが甘いですね」

西村氏をめぐってはこれまで、「出張でたくさんのお土産を購入するために荷物持ち人員が必要」、「保冷剤の購入が必要」などと細かく記された経産省内の“取説マニュアル”の存在が報じられたこともあった。

「あの騒動の後、西村氏に関する不都合な情報がメディアに出ないよう、省内で統制が厳しくなりました。西村氏本人もこれまでパワハラや秘書の大量退職が報じられてきたこともあり、自身の評判を気にして、パワハラ的言動は少し抑えるようになった印象はあります。それでも、大臣を辞めたと同時にこれだけ疑惑が書かれるのは、省内外に西村氏を嫌っている人が多いからでしょう」(前出の経産官僚)

実際に、西村氏については「24時に『急ぎません。朝までに仕上げてください』とメールを送ってきて、徹夜での書類作成を余儀なくされた」(中央省庁の官僚)、「パワハラに嫌気がさした秘書たちが一斉退職し、それに激怒する怒鳴り声が廊下に響き渡っていた」(永田町関係者)など、パワハラとも思えるエピソードには事欠かない。

9227OS5:2023/12/22(金) 13:11:15
「玉ねぎ3個だけ送られても……」 議員事務所の困惑
そんな西村氏だが、周囲の議員への気遣いだけは欠かさなかったようで、毎年夏前、地元・淡路島の玉ねぎをいっぱいに詰めた段ボールを国会議員会館の各事務所に配ることを慣例としてきた。

それが、今年は様子が違っていたという。
「前年に、政治資金で大量のたまねぎを購入して配っていたと報じられたことを気にしたのか、今年はスーパーに売っているような、ネットに入った玉ねぎが3個だけ各事務所に贈られていました。3個だけ送られても、事務所のスタッフで分け合うにも足りないと、秘書さんたちが困っていました」(全国紙政治部記者)

数を激減させてでも玉ねぎを配りたかったのは、自身の今後のためだ。

「西村氏は、『Hanada』の2024年2月号で、総理をめざす上で岸田氏と違うところを問われ、『いわゆる二世ではなく(中略)苦労しながら、政治家として、地元の方々の支援を得てここまできました』『官僚の経験。行政組織がどういう力学で動くのか、身をもって体験しています』とアピールし、永田町の失笑を買っています。

もともと西村氏は車のナンバーを『2025年までに総理になる』という決意を込めて『2025』にするほど、総理の座への執念が強い。そのためにも、仲間づくりは大切。自公だけでなく、自身の地元・兵庫県でも勢力を伸ばしている維新の議員事務所にも玉ねぎを配っていました」(自民党関係者)

そんな努力もむなしく、首相になりたかった2025年を目前に政治生命が脅かされるほどの疑惑の渦中にいる西村氏。ただでさえ、パーティー券問題が発覚する前から地元・明石市では、全国的な知名度を誇る泉房穂前市長の衆院選立候補が取りざたされ、「泉氏に負ければ、総理どころか安倍派会長にもなれない」(自民党関係者)とささやかれてきた。

さらにここに来て、同じ安倍派で期数が近く、ライバル視してきた萩生田光一政調会長との立ち位置に微妙な差も出てきた。

「派閥からのキックバックを受けていたと報じられている萩生田氏ですが、ここ5年間の事務総長経験者には入っていません。組織的な裏金づくりに関わっていた可能性が取りざたされる西村氏に比べ、傷は浅いかもしれません。

さらに今回の裏金騒動で政調会長から更迭されそうになったときに『出処進退は自分で決めたい』と岸田総理に辞表を提出したことも、『安倍派一掃を画策した総理に反旗を翻した』と受け止められ、安倍派内で評価されています。これまでは西村氏と萩生田氏のどちらかが突出するのはよくないと集団指導体制がとられてきた安倍派ですが、今後は萩生田氏が派閥の軸となっていく可能性があります」(自民党関係者)

来年の夏前、西村氏に玉ねぎを贈っている余裕はあるのだろうか。

※「集英社オンライン」では、政治資金パーティー券のキックバックによる裏金疑惑でついての情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。

メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

X(Twitter)
@shuon_news  

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

9228OS5:2023/12/24(日) 19:22:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/89773f40a28ba1fde4513bf74e65b6debfebf39f
林官房長官「安全運転」で始動 窮地の政権、岸田首相との連携課題
12/24(日) 7:07配信


時事通信
臨時閣議後、記者会見する林芳正官房長官=22日午後、首相官邸

 窮地に陥る「岸田政権の要」として林芳正官房長官が緊急登板してから10日が経過した。

 自民党派閥の政治資金規正法違反事件の捜査が本格化する中、これまでのところ安全運転で始動。将来の首相を目指すと公言しているだけに、岸田文雄首相をどう支えるかに加え、自身の発信力向上も課題となる。

 内閣のスポークスパーソンとして連日臨む記者会見では、政治資金問題に関する質問が頻繁に飛び交う。首相が「信頼回復に向けて取り組む」などと発言していることを引用し、「その方針に従って対応する」とかわす場面が目立つ。

 一方、裏金疑惑で辞任した松野博一前官房長官と違って「自分の言葉」で語ることも。就任初日の14日の会見では自身の政治資金について、「還流は受けていない。寄付は政治資金規正法にのっとり対応している」と明言。所属する岸田派もパーティー収入の一部を収支報告書に記載していなかった疑いがあることに関しては「必要があれば私自身からも説明したい」と語った。松野氏は疑惑について「政府の立場」を理由に説明を拒み続けた。

 林氏は防衛相、農林水産相、文部科学相など数々の閣僚ポストを経験。「頭が良く、何でもこなせる」(自民関係者)との評から、今回に限らず閣僚辞任を受けた緊急登板も多い。17日のNHK番組では「誕生日が1月19日なので『119番』と言われる」と苦笑した。

 2012年の自民党総裁選に出馬。かねて首相を目指してきただけに、岸田首相が林氏を警戒していると見る向きもある。危機下の政権中枢で2人がどう連携するかが焦点だ。9月の内閣改造で外相を退任した後、3カ月で閣内に復帰したことについて、政府関係者は「毎日の会見で他の閣僚より露出が格段に多い。本人は喜んでいるだろう」と話した。

 林氏は22日の会見で、首相就任への思いを問われると「岸田政権の一員として首相を支え、しっかりと職責を果たすことに専念していく」と述べるにとどめた。

9229OS5:2023/12/25(月) 09:09:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2d92c4cae906bbc83fe227d9653d56d90411761
特捜部が安倍派幹部の4氏を任意聴取…松野・高木・世耕・塩谷各氏に経緯を確認か
12/25(月) 5:03配信
読売新聞オンライン
(左から)松野氏、高木氏、世耕氏、塩谷氏

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部が「清和政策研究会」(安倍派)の松野博一・前官房長官(61)や高木毅・前党国会対策委員長(67)ら派閥幹部から任意で事情聴取をしたことがわかった。派閥から所属議員側へのキックバック(還流)分が政治資金収支報告書に記載されなかった経緯などを確認したとみられる。


 ほかの幹部は、世耕弘成・前党参院幹事長(61)と塩谷立・元文部科学相(73)。

 特捜部は13日の臨時国会閉会後、高額の還流を受けた安倍派所属議員への聴取を開始。19日には東京・平河町にある派閥事務所を捜索し、幹部にも聴取を要請していた。内閣や政権与党で要職を務めた政治家が、任意であっても捜査機関の聴取を受けるのは異例だ。

 安倍派では、各所属議員が販売したパーティー券のノルマ超過分を議員側に現金で還流していたが、派閥側、議員側双方の収支報告書に記載されていなかった疑いがある。収支報告書に記載されず裏金化した金額は、規正法の公訴時効にかからない2022年までの5年間で総額5億円に上るとみられる。

 松野氏は19年9月〜21年10月の安倍派事務総長で、今月14日まで官房長官を務めた。高木氏は22年8月から現職の事務総長。松野、高木、世耕の3氏は萩生田光一・前党政調会長(60)や西村康稔・前経済産業相(61)とともに「5人衆」として派閥中枢を担っている。塩谷氏は派閥の事実上のトップの座長を務めている。

 松野、高木、世耕の3氏側にはそれぞれ、派閥から還流を受けた1000万円超を自身の政治団体の収支報告書に収入として記載しなかった疑いもある。

 政治資金規正法上、収支報告書の作成・提出義務がある同派の会計責任者は還流分の不記載を認めており、特捜部は規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑での立件を検討している。特捜部は派閥幹部への聴取で、会計責任者への指示や報告・了承の有無を確認する一方、所属議員側として還流分を記載しなかった経緯や認識を聞いたとみられる。

9230OS5:2023/12/25(月) 09:10:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f3bfb588d46dda2b77e0dc09695f194acb645a6
自民、派閥解消の機運乏しく 執行部に領袖勢ぞろい
12/25(月) 7:03配信
時事通信
自民党役員会に臨む(左から)茂木敏充幹事長、岸田文雄首相、麻生太郎副総裁、森山裕総務会長=19日、東京・永田町の同党本部

 自民党派閥の政治資金規正法違反事件を受け、世論の「政治不信」が強まっているにもかかわらず、党内で派閥解消を目指す機運は乏しい。


 執行部の中核を占める各派領袖(りょうしゅう)に、自らの権力基盤を手放す気配は皆無。無派閥議員の間にも、議論を喚起する動きは見当たらない。

 「政策集団としてそれなりの役割を果たし、いい仕事もしている。全て否定するのはいかがなものか」。森山裕総務会長は22日の記者会見で、派閥批判にこう反論した。

 「政治とカネ」の問題を巡り、同党は過去に派閥解消の方向性を打ち出したことがある。リクルート事件を受けて1989年に策定した「政治改革大綱」で、党幹部や閣僚について「在任中派閥を離脱する」と明記。しかし、現在の執行部メンバーを見渡すと、麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長、森山氏は自身の派閥を率い、岸田文雄首相(党総裁)も今月まで岸田派会長を務めるなど、空文化は明らかだ。

 大綱策定の当時を知る船田元・衆院議員総会長はメールマガジンで、かつての政治改革の動きについて「派閥解消を目指した。しかし、生き残ってしまった」と述懐。改めて「派閥の解消・廃止」の議論を訴えた。

 これに対し、それぞれ50人超の派閥を率いる麻生、茂木両氏には、「派閥の『数』が力の源泉」(党関係者)との思いが強いとされる。首相自身、主要派閥の協力を得て政権基盤の安定を図ってきた経緯などから、踏み込んだ議論には及び腰の姿勢が目立つ。

 党内で70人超の無派閥議員も、多くは派閥解消論と距離を置く。閣僚経験者は「問題は政治資金の使い方だ。派閥の存在自体ではない」と明言。「捜査の途中で議論するのは時期尚早だ」(若手)との声も漏れる。

 「野党が弱くなり過ぎて、自民党内の危機感が薄くなっている」。党内論議が盛り上がらない背景について、政府関係者はこうした見方を示した。

9231OS5:2023/12/25(月) 09:12:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/a07ee6a6edd78bac0079805f6671c2ff0d991ea0
自見英子氏、二階派退会表明も「退会届受理せず」の奇々怪々…本誌が報じていた「隠れ麻生派」の裏事情
12/24(日) 16:30配信


SmartFLASH
写真:つのだよしお/アフロ

 12月22日、自見英子万博担当相は、記者会見で自民党二階派(志帥会)からの退会を表明した。二階派が政治資金パーティー問題で強制捜査を受けたことをあげ、「国民の真摯な声にしっかりと耳を傾け、総合的に考えた」と説明。退会届の提出に先立ち「幹部の先生方に相談し、了解いただいた」とした。

 だが、その直後、同派の武田良太・事務総長は「自見大臣の派閥退会届は受理しておりません。派閥幹部への相談もありません」と否定コメントを発表。

 二階派内での混乱が浮き彫りとなっているが、自見氏が9月に入閣したときから、二階派内で反発があったことを本誌は9月14日に報じている。

 元郵政大臣などで知られる自見庄三郎氏を父に持つ自見議員は、比例区で当選2回。二階派関係者はこう語っていた。

「小児科医として勤務した後、お父様の議員秘書になった自見さんは、日本医師連盟の組織内候補として、2016年の参議院選で初当選しました。

 当初は無派閥でしたが、日本医師会の中川俊男会長と二階俊博先生は仲がいいという関係もあって、2020年9月に自見さんには二階派に入会してもらいました」

 だが、自見氏の入閣は、二階派にとっては寝耳に水。二階派として入閣を要望したのは、自見氏とは別の議員。自見氏を閣僚にねじこんだのは、麻生太郎自民党副総裁だったという。その裏事情を、自民党福岡県連関係者はこう明かしていた。

「たびたびクローズアップされているように、麻生さんは二階派所属の衆議院議員である武田良太さんと “犬猿の仲” で知られています。

 自見さんは進んで二階派に入会したわけではなく、組織票を抱える日本医師連盟の顔を立てるために入会したんです。

 父の地盤で、自らが育ったのは福岡県北九州市。そのため、“福岡のドン” といえる麻生さんとは、古くから関係がよかった。つまりは、二階派所属といっても “隠れ麻生派” なんです。

 事実、自見さんは武田さんと同じ派閥であるにもかかわらず、麻生さんと関係が悪いことを気にして行動をともにしていません。入閣も、“麻生さんのコマ” として使われているに過ぎませんよ」

 麻生氏の意図には、地元・福岡での勢力争いが関係しているという。

「現在、麻生派所属の大家(おおいえ)敏志参議院議員が、麻生さんの制止を振り切って、次期衆院選で自民党が議席を持たない『福岡9区』での鞍替え出馬を目指しています。

 先日おこなわれた福岡9区の支部長を選ぶための自民党福岡県連の党員投票では、大家さんが圧勝しました。県連は党本部に、大家さんを支部長にするよう申し入れていますが、麻生さんが大反対しています。麻生さんは、大家さんに党員投票で負けた北九州市議を応援していたからです。

 大家さんが圧勝しているので、麻生さんも無理やり降ろすわけにはいかない。“降りるように説得” しているのですが、大家さんは聞く耳を持っていません。麻生さんとしては、なんで俺の言うことを聞かないんだと許せないんです。

 そこで同じ参院で、当選回数が少ない自見さんを当てつけのように入閣させて、『俺は閣僚人事まで操れるんだ』と、大家さんがこれ以上、麻生さんに逆らわないように自身の権力を見せつけたわけです」(自民党福岡県連関係者)

 麻生氏のやりたい放題状態。前出の二階派関係者は怒りが収まらないようだ。

「自見さんの入閣した理由がわかった瞬間、怒りが込み上げましたよ。我が派閥幹部も、大激怒しています。自分の力を誇示するためにうちの枠を使って、“自分のコマ” を入閣させるなんて……『そこまでやるか』と思いました。麻生さんには、一刻も早く引退してもらいたいですよ」

 11月16日、麻生氏の意図どおり、自民党は福岡9区支部長に、大家参院議員を選任しないと決めた。

 政治資金パーティー問題で二階派、さらに最大派閥の安倍派(清和政策研究会)が窮地に陥るなか、麻生氏は逆に存在感を高め、孤立した岸田文雄首相は、麻生氏に頼らざるをえなくなっているという。

 二階派事務総長の武田氏にとって許しがたい事態。自見氏の派閥退会をすんなり認めることは、武田氏にはどうしてもできなかったのだろう。

9232OS5:2023/12/25(月) 09:27:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/e644006075cab2736886980ac97fa3bee07fb87a
岸田文雄首相、「意外な交代人事」の裏舞台
12/22(金) 17:51配信

東洋経済オンライン
岸田文雄首相(写真:時事)

 岸田文雄首相が22日に行った党役員の交代人事第2弾が、政界に波紋を広げている。巨額裏金疑惑で東京地検特捜部が19日、安倍、二階両派を対象とした強制捜査に着手したことも踏まえての人事断行で、岸田首相は「安倍派5人衆一掃」の総仕上げとして、政調会長に渡海紀三朗氏(75)、国対委員長に浜田靖一氏(68)という無派閥の両べテラン議員を起用した。

 浜田氏は岸田首相と初当選同期で、岸田国対委員長時代に委員長代理として支えるなど親交が深い。今回の一連の人事では、岸田首相は松野博一官房長官の後任を打診したが浜田氏は固辞し、国対委員長を希望したとされる。もともと国対畑が長く、その人柄の良さから与野党に幅広い人脈を持つだけに、「大荒れ必至の次期通常国会を切り回すためのはまり役」(自民長老)との声が多い。

 一方、渡海氏の起用は下馬評にも上がらなかっただけに、「意外な人事」(麻生派幹部)とみられている。ただ、リクルート事件の際に大胆な党改革を目指して党内若手が立ち上げた「ユートピア政治研究会」の主要メンバーで、離党してさきがけに転じたあと自民に復党したことで、現在の野党幹部とも親交があり、「野党も攻めにくい巧妙な人事」(自民長老)と評価されている。

 その一方で、「今後の党改革断行への先兵としたい岸田首相の思惑がにじむ」との見方も広がる。

■「私でよければ」と渡海氏応諾

 岸田首相は21日に渡海氏に政調会長就任を正式に打診、同氏も「私でよければ」と応諾した。官邸での岸田首相との会談後、渡海氏は記者団に対し「(リクルート事件以来)政治改革を熱心にやってきた。派閥の弊害はなくさなければならないが、集まって勉強する、あるいはリーダーを党の中で押し上げていくことは、問題ないと思う」などと語った。

 これと並行して岸田首相は同日、中曽根康隆党青年局長代理を官邸に呼び、政治改革に向けて全国の党員から意見を聴取するよう指示。中曽根氏も党内若手を糾合して政治資金法改正や派閥の弊害排除に取り組む意向を伝えたとされる。

 今回、岸田首相が渡海氏起用に踏み切る理由となったとされる「ユートピア政治研究会」は、後の細川護熙政権で官房長官を務めた武村正義氏(故人)が中心となって結成され、その後結党した新党さきがけの母体となったことで知られる。

 結成時のメンバーは武村氏を含め、三原朝彦、鳩山由紀夫、杉浦正建、渡海紀三朗、鈴木恒夫、小川元、石破茂、井出正一、金子一義各氏の計10名。のちにメンバーは計17名となったが、リクルート事件を踏まえ「どうすれば汚職のない政治が実現できるか」が同研究会の最大のテーマだった。

 結成後、同研究会は学者や官僚、当時の後藤田正晴・党選挙制度調査会長(故人)らを講師に勉強会を重ね「政治改革への提言」をまとめて、当時の安倍晋太郎幹事長ら党執行部に実現を求めた。

 同提言の主な内容は①公職選挙法については、比例代表制を加味した小選挙区制の導入を研究すべき②早急に衆議院の定数是正を行う③議員活動を保障するため、事務所維持費、秘書の人件費など必要な基礎活動費は国の負担とする④政治資金集めのパーティーは政治団体による開催に限定し、収支公開を義務付ける――などだ。

9233OS5:2023/12/25(月) 09:27:18
 まさに、今回の巨額裏金疑惑の発覚を受けての政治改革論議を予見していたような内容ともみえる。そして、その中心人物の一人として、その後も一貫して「政治とカネ」問題への厳しい対応を主張し続けてきたのが渡海氏なのだ。 

■前回総裁選で野田聖子氏の「20人目の推薦人」に

 さらに、岸田首相誕生の舞台となった2021年9月の自民党総裁選では、土壇場で20人の推薦人を確保して出馬にこぎつけた野田聖子氏の「最後の推薦人」となったのが渡海氏。

 野田氏の出馬については、総裁争いで優位に立っていた岸田陣営が「ライバルの高市氏(早苗・現経済安保相)の票を減らすたに様々な裏工作を展開し、その結果として、渡海氏が推薦人に加わってくれたことが、今回の渡海氏起用に結びついた」(岸田派幹部)との経緯もあるとみられている。

 今回の交代人事第2弾については、萩生田、高木両氏が14日の段階で、安倍派の閣僚らの辞任に合わせて辞表を提出していたが、岸田首相が2024年度予算案の編成作業を終える22日まで後任人事を先送りし、萩生田、高木両氏もこれに従った。

 この人事に先立ち、政府は22日午前、首相官邸で与党との政策懇談会を開き、2024年度予算案を提示し、了承された。同予算案の一般会計総額は約112兆700億円で、過去最大だった23年度当初予算(114兆3812億円)を下回り、12年ぶりの減額となり、同日午後の臨時閣議で決定した。 

■岸田政権維持への貢献は「予断許さず」

 これを受けて、岸田首相は同日午後、渡海政調会長、浜田国対委員長などの人事を正式決定、両氏は直ちに党内調整や野党対応などの職務をスタートさせた。ただ、東京地検の捜査次第では、「自民党全体が激震に見舞われ、岸田政権崩壊の危機が迫る可能性もある」(自民長老)だけに、渡海、浜田両氏の起用が岸田首相の目論見通りの「政権維持への大きな貢献となるかは予断を許さない状況」(同)が続くことは間違いない。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9234OS5:2023/12/25(月) 10:00:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/a40a9bc8802d5d1f48c33af6f4e851d3a41842f6
橋本聖子元五輪相が自民裏金事件の検察立件“本命”か…金額、中抜き、参院特例を危ぶむ声
12/23(土) 9:06配信

日刊ゲンダイDIGITAL
裏金疑惑の指標となる「悪質性」の条件が次々重なり…(橋本聖子元五輪相)/(C)日刊ゲンダイ

 本格捜査が続く自民党派閥パーティー裏金事件の大きな焦点は、個々の議員側の立件の有無だ。その指標は「裏金の額」と「悪質性」とされるが、永田町で「大丈夫か」とささやかれるターゲットの1人に、元五輪相の橋本聖子参院議員の名前が浮上しているという。

 安倍派議員には裏金額1000万円超が10人以上いるとみられるが、橋本氏はその1人。4000万円超、5000万円超と橋本氏を上回る裏金を受領した議員は複数いるが、あくまでパー券販売のノルマを超えたキックバック分に限った話だ。

 裏金づくりの別の手口として、ノルマ超過分を派閥に収めない「中抜き」が判明。複数の議員がパー券購入の送金先を議員側の口座に指定して手元に残して裏金化していたとされる。自発的な手口で、より悪質性は高い。

 17日に読売新聞が興味深い記事を載せていた。「政治資金収支報告書に、購入者として記載がなく驚いた」と、都内にある橋本氏の支援企業の社長のコメントから始まる記事内容を要約すると──。

 社長は2019年以降の3年間、橋本氏の秘書に「販売ノルマがさばけなくて大変」と泣きつかれ、1枚2万円のパー券を年20枚(40万円)購入。政治資金規正法では収支報告書に1回20万円超の購入者名を記載する義務があるが、社長の会社の記載はなかった。

 安倍派の政治団体「清和政策研究会」は例年、収支報告書に20万円超のパー券を購入した企業・団体名を少なからず記載。収支報告書に支援企業の記載がない以上、橋本氏側の「中抜き」の可能性だって捨てきれないだろう。

捜査指揮役との因縁
2020年安倍派「清和政策研究会との懇親の集い」での橋本聖子元五輪相(中央)。右は森元首相、左は萩生田光一前政調会長(C)日刊ゲンダイ

 さらに、参院議員の特例措置が新たに浮上。改選の年に限り、ノルマを問わずパー券の売り上げ全額が裏金としてキックバックされた疑いだ。直近5年間で19年に改選を迎えた参院議員らは裏金の額が膨らんだというが、橋本氏もこの年に参院比例区で5選を果たした。

 指標となる「悪質性」の条件が次々と重なるのは偶然なのか。

「事実上、裏金捜査を取り仕切る最高検の森本宏刑事部長は、東京地検次席検事だった22年に東京五輪汚職事件の陣頭指揮にあたった人物。当時は“バッジ”を取れず忸怩たる思いがあったはず。森元首相の後任として、五輪組織委員会の会長を務めた橋本さんは、いわば因縁の相手。検察捜査は下から上に突きあげていくのが常道で、彼女を足がかりに、より大物を狙っているとの声まである。真っ先に顔が浮かぶのは、橋本さんを寵愛したアノ人です」(政界関係者)

 危ぶむ声は杞憂に終わるのだろうか。

9235OS5:2023/12/26(火) 17:50:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/0514c43ce49833a4dc575c422a7edc257fd2acc4
甘利明・前幹事長が安倍派一掃人事で暗躍か…自民「裏金事件」で復権のブラックジョーク
12/26(火) 9:06配信

日刊ゲンダイDIGITAL
まるでブラックジョーク…(甘利明前幹事長)/(C)日刊ゲンダイ

 自民党の派閥パーティー裏金事件で東京地検特捜部の捜査を受けている安倍派が一掃されたが、新たな人事で意外な人物が注目を集めている。

 22日に来年度予算案が閣議決定されたのに合わせ、萩生田前政調会長と高木前国対委員長が辞任。後任として、ともに無派閥の渡海紀三朗政調会長、浜田靖一国対委員長という人事が総務会で了承された。既定路線だった浜田氏はともかく、事前にまったく名前が挙がっていなかった渡海氏が要職に就いたことには驚きの声が上がっている。

「党内では、政調会長代行の田村憲久さんが昇格するとみられていた。派閥政治に厳しい目が向けられているタイミングなので、無派閥議員の中から選んだのでしょうが、それにしても、長く要職と縁遠かった渡海さんが党4役に抜擢されたことは予想外でした」(自民党中堅議員)

 渡海氏自身も驚いたそうで、岸田首相から電話で打診された当初は「ちょっと待ってください」と保留したという。

 1986年初当選の渡海氏は当選10回を重ねるベテランだが、2007年に福田康夫内閣で文科相を務めたのが最初で最後の入閣で、党内でも地味な存在だ。18年と20年の総裁選では初当選同期の石破元幹事長の推薦人に名を連ねた。

 そんな渡海氏を政調会長に抜擢したのは、甘利前幹事長のプッシュがあったからだという。渡海氏は、甘利氏が11年に結成した派閥横断型グループ「さいこう日本」のメンバーなのだ。

利権を一手に…「甘利さんの実権はすごい」
甘利前幹事長といえば裏金疑惑だが…「政治とカネ」再燃で現職幹事長として初めて落選(2021年落選会見の同氏)/(C)JMPA

 甘利氏の暗躍は、安倍派一掃で交代した4閣僚の人選にも透けて見える。後任に選ばれた斎藤健経産相と坂本哲志農相も、別名「甘利グループ」の「さいこう日本」メンバーだ。すっかり表舞台から姿を消したように見える甘利氏が、裏では復権を遂げつつあるのか。

「党内での甘利さんの実権はすごいですよ。党税調幹部や、経済安全保障推進本部長などを務めて大企業への影響力を手中にしている。衆院議長に就任した額賀さんの後を受けて、10年ぶりに交代した自動車議連の新会長になって新たな利権ポストも得た。総理が安倍派排除で麻生副総裁への依存を強めている以上、麻生派に所属する甘利さんの影響力は増す一方でしょう」(麻生派関係者)

 だが、甘利氏といえば裏金疑惑だ。大臣室で現ナマを受け取って特命担当相を辞任し、睡眠障害を理由に国会から逃げていた過去を国民は忘れていない。

 21年の岸田政権発足で幹事長に抜擢されたが、「政治とカネ」問題が再燃し、直後の総選挙では自民党の現職幹事長として初めて小選挙区で敗北。そういう輩が裏金事件を機に復権なんて、悪い冗談としか思えない。

9236OS5:2023/12/26(火) 17:51:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/8596f9c5dbe86a82bfa21466e745a01fe059944a
「俺は悪くない、あいつが悪い」と大物議員が責任を押し付け合い 自民党派閥パーティー裏金事件で特捜部が狙う二人の名前
12/26(火) 12:27配信
西村事務所にクレーム
岸田文雄首相

「自民党派閥パーティー裏金事件」の捜査は2024年1月に通常国会が始まるまでの短期決戦である。全国から応援検事50人をかき集めて異例の捜査体制を敷く東京地検特捜部。捜査のポイントのひとつは、清和政策研究会(安倍派)の会計責任者である事務局長が「キックバック分」を派閥の政治資金収支報告書に記載しないことを決めた背景に“誰”の指示があったのか、だ。目下、特捜部は「二人の人物」に照準を合わせている。


 ***

 安倍派とその所属議員にかけられている嫌疑は、政治資金規正法違反罪(不記載・虚偽記載)である。同法の時効は5年。その間、同派の会長を務めた細田博之元衆院議長と安倍晋三元首相はすでに他界している。

 それ故、過去5年の事務総長経験者である下村博文元文科相(69)、松野博一前官房長官(61)、西村康稔前経産相(61)、現職の高木毅・前党国対委員長(67)の四人の「不記載指示」の有無が注目されているのだ。

 そして現在、特捜部がこの「四人」の中から特に狙いを定めつつあるのが「二人の人物」、西村前経産相と高木前国対委員長なのである。両氏は他の事務総長経験者と何が違うのか。

 21年11月に派閥会長に就任した安倍元総理は翌年4月ごろにキックバック中止を提案したとされる。派閥パーティーが行われたのは、その約1カ月後。当時の事務総長は西村前経産相である。西村事務所の関係者によると、

「あの時はパー券を売り始めてからキックバックをやめることになったので、他の議員の秘書から“なんでキックバックをやめるんだよ”とウチの事務所にクレームが寄せられた」

「知り合いの記者を使って…」
 その後、派閥上層部には二つの大きな変化があった。一つは22年7月に安倍元総理が死去したこと。もう一つは、同年8月に事務総長が高木前国対委員長に代わったことである。

「西村さんがまだ事務総長を務めていた時期に、“キックバック分は個々の議員側のパーティー収入として計上させよう”という案も検討されたようです。しかし、8月に事務総長に就任した高木さんの元で方針が転換された。結局、9月にかけて従来通りの方法でキックバックが行われたとみられています」(全国紙社会部デスク)

 安倍氏がキックバック撤廃を訴えたにもかかわらず、従来通りの裏金作りが許された……。そうした「重要決定」を下したのは西村前経産相だったのか、それとも高木前国対委員長なのか。

「西村さんと高木さんは互いに責任を押し付け合っているようですね」

 と、明かすのは清和会関係者である。

「二人とも、“俺は悪くない、あいつが悪い”という情報を知り合いの記者を使って流そうとしているようですが、余裕があるのは西村さんのほうらしい。自分は安倍さんからキックバックをやめるよう言われて検討した立場。従来通りの方法でキックバックしたのは高木さんだから、ということなのでしょう」(同)

別の“大物”の関与
 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、

「安倍会長がキックバック中止を命じていたのに、高木事務総長の時代にキックバックが実行された。これは、派閥の会計責任者に対して高木事務総長がキックバックの実行を指示した状況証拠となり得ます。つまり、高木さんの共謀を立証できる可能性があります」

 として、こう語る。

「ただ、西村さんも“引き続き不記載にする”と会計責任者に指示していた場合、共謀を問えるかもしれません。しかし、形式犯に過ぎない政治資金収支報告書の不記載で議員を二人も立件するとは考えづらい。最終的には、より主導的に指示した議員のみを立件することはあり得ると思います」

 12月27日発売の「週刊新潮」では、仮に高木前国対委員長が会計責任者に具体的な指示を出していたと認定された場合に捜査のメスが入る可能性がある「大物」の名前と併せて、この問題や政局の行方、安倍派「5人衆」の一人に発覚した新たな疑惑などを6ページにわたって詳報する。

「週刊新潮」2024年1月4・11日号 掲載

新潮社

9237OS5:2023/12/26(火) 18:45:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/30c9fd488aea2ad33b3459dc5f5e86e60d8b8415
「役割終了」の閣僚会議2割廃止 河野行革相「しっかり廃止措置を」
12/26(火) 16:30配信

朝日新聞デジタル
河野太郎・デジタル相

 河野太郎行政改革担当相は26日の閣議後会見で、政府が内閣官房と内閣府に設置している85の閣僚会議のうち、2割にあたる17会議を廃止すると発表した。「官邸主導」のもとに乱立した会議を整理した。

 廃止するのは、日仏友好160周年記念事業を検討する「ジャポニスム2018総合推進会議」や、神奈川県の障害者施設「津久井やまゆり園」で16年に発生した殺傷事件を受けて設置された「障害者施設における殺傷事件への対応に関する関係閣僚会議」など、既に想定した役割を終えているものがほとんど。河野氏は「(議論が)終わったものは、本来なら廃止措置をしっかりすべきだった」と説明した。

朝日新聞社

9238OS5:2023/12/27(水) 08:14:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/2dd726879ce8389715fc0cb5fe3cd9936e4f2e63
「結党以来の危機」 裏金疑惑で戸惑う長年の自民党員、胸の内は
12/26(火) 18:00配信
毎日新聞
自民、公明両党が推薦した東京都武蔵野市長選立候補者の個人演説会に集まった支持者たち=武蔵野市で2023年12月21日午後7時15分、坂根真理撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題に、自民党員たちも厳しい目を向けている。党員らによると、自民内では年内の党員獲得目標が掲げられており、地方議員らは31日までに一人でも多くの入党者を集めなければならない。党員になれば毎年4000円の党費を支払う必要がある。裏金疑惑がクローズアップされる中で「『党員になって』なんて、とても言えない」という本音も漏れる。

 ◇「リクルート事件より厳しい」

 「もう自民を応援しない」。関東のある自民党県連には、支持者から怒りの声が届くようになった。県連幹部は「今が党員獲得の締め切りのピーク。こんな時期に問題が起きて、党費をもらいにくい。ただでさえ高齢化で党員数が減少しているのに……」と戸惑いを隠せない様子だ。

 自民の党員数は1991年の約547万人がピークで、2022年は約112万人まで減少した。党員数の獲得目標は120万人。獲得党員数のノルマを課される地方議員もおり、達成できなかった人数分の党費を議員個人が肩代わりすることもあるという。

 「風当たりはリクルート事件の時より厳しい」。ある県議は明かす。「裏金づくりで多くの国会議員の名前が挙がっており、結党以来の危機だ。先日県議の忘年会があったが、みんな(党員を)集める気もないよ。『自腹を切る』って言っていた」と明かす。

 党員歴約40年で、茨城県内で廃棄物処理の会社を経営する川崎敏秀さん(71)は、今回の問題について「最低最悪だね」と言い切る。「国民にはマイナンバーやインボイス制度をつくり、税金もがっぽり取る。政治家は裏金づくりで野放し。何やってるんだという不信感は当然ある」

 だが、党員をやめるつもりはない。「戦後の日本をつくってきたのは自民党。政治資金をちゃんと使って申告すれば悪いと思わない。国民から見てきれいで分かりやすい政治をしてほしい」と望む。

 ◇党員継続、悩む人も

 一方、約20年前に入党した東京都内の行政書士の男性(64)は、党員を続けるか悩んでいるという。「今年も党費の請求が来ているが、部屋に請求書を置いたまま考えている。インボイス制度が導入され、税金をよりきっちり納めるシステムが導入された。それなのに政治資金規正法の抜け道を使って流用ができるとは。こんな状況で党員から党費を集めるのはおかしい」

 今月21日夜、東京都武蔵野市。自民、公明両党の推薦を受けて市長選に立候補した男性候補の個人演説会で、党員の女性はこう呼びかけた。「『自民の推薦受けているんでしょ』と言われたら、(候補者の)『中身を見てくれ』と言ってくださいね」

 推薦候補は24日、339票差で野党支持候補を降して初当選したものの、自民党を見る有権者の目は険しい。この女性党員は「『最近の自民党はどうなっているんだ』と言われることが増えた」と打ち明ける。

 会場には、それでも党員を続けるという高齢の女性がいた。「自民党の政治家が近所に住んでてね。政界の方は騒がしいけど、ご近所さんはみんな自民党員だし、近所の付き合いがあるからやめることはないね」

 岸田文雄首相は25日、政治改革を議論する新たな党組織を年明けのできるだけ早い時期に設置する方針を示した。ある衆院議員は自分に言い聞かせるように言った。「党員であっても、この問題の受け止めは厳しい。政治活動をするために資金は必要だが、資金集めが目的になってはいけない」【坂根真理、木許はるみ】

9239OS5:2023/12/27(水) 08:24:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/089df969d98c4f690f838734919c78e192583afb
安倍派、22年に「還流中止」を撤回 一部議員の反発受け
12/27(水) 5:00配信

毎日新聞
自民党安倍派の政治資金パーティー=東京都港区で5月、宮武祐希撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)では2022年にパーティー券収入のノルマ超過分のキックバック(還流)を取りやめる方針が示されたものの、一部議員の反発を受けて撤回していたことが関係者への取材で判明した。還流による裏金づくりの仕組みが派閥内で広く認識されていた可能性があり、東京地検特捜部は22年の派閥内での動きを重点的に捜査している模様だ。

 安倍派では原則として年1回、政治資金パーティーを開催していた。各議員にはパーティー券の販売ノルマがあり、所属議員がノルマを超えて集めたパーティー券収入と、議員への還流分の支出がいずれも派閥の政治資金収支報告書に記載されていなかったとされる。議員側の収支報告書にも収入として記載されず、直近5年間で約5億円が裏金化していた疑いがある。

 関係者によると、安倍派ではパーティー開催を翌月に控えた22年4月、派閥側から還流を取りやめる方針が一部の議員に伝えられた。しかし、既にパーティー券販売を進めていた議員らが反発。その後、中止方針は撤回され、例年通り還流が続けられたという。

 この年は7月に参院選が実施された。別の関係者によると、安倍派では改選を迎えた参院議員に対してパーティー券の販売ノルマを免除し、集めた代金を全額キックバックする特例的な運用をしていたという。参院選は衆院選に比べて議員1人当たりの選挙費用が多額になるとされる。こうした事情が還流中止の撤回判断に影響した可能性もある。

 その後、還流は23年に取りやめられたという。

 特捜部は還流資金が政治資金収支報告書に記載されなかったことについて、政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑で捜査を進めている。22年に運用を変更しようとした経緯について、派閥幹部らに確認を進めるとみられる。【信田真由美、二村祐士朗、志村一也、岩本桜】

9240OS5:2023/12/27(水) 08:25:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f39de271b4bfb30868542d5b1e2069c2d3ee766
雲隠れ続ける“キーマン”高木氏 いったん廃止決まった裏金の「キックバック」 事務総長になって以降“復活”していた
12/26(火) 19:27配信

FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

自民党の派閥パーティーを巡る裏金問題で、家中の安倍派の幹部が続々と聴取を受けている。一方で事件の鍵を握るとみられるキーマンは、雲隠れを続けている。

雲隠れ続けるキーマンの地元事務所を訪ねると
真冬の福井・敦賀市。至る所に雪が残る北陸の街に、渦中の人物の事務所がある。

記者:
市街地の中にある、この建物の2階が高木議員の事務所です。電気は付いていますね。

事務所の主は、1000万円を超える裏金疑惑が浮上している自民党“安倍派5人衆”の一人、高木毅前国対委員長だ。

ビルの2階にある後援会事務所を訪ねてみると…。

記者:
こんにちは。高木さんは帰ってきていますか?

事務所スタッフ:
わかりません、連絡していませんから。

岸田政権を揺るがす裏金疑惑をめぐっては、これまでに特捜部が安部派幹部の松野前官房長官や高木前国対委員長、世耕前参院幹事長、塩谷座長の4人から、任意で事情聴取したことが判明。
さらに萩生田前政調会長からも、任意で事情を聞いたことが12月26日、新たに分かった。

これで安倍派5人衆のうち、聴取を受けたのは4人に。

廃止が決まったキックバックがその後、復活していた
また、安倍派内で裏金のキックバックについて、廃止の方針が一度決まったものの、その後に復活していたことも明らかになった。

2021年11月に派閥の会長に就任した安倍元首相が、裏金のキックバックの廃止を提起。そして、2022年4月ごろに安倍派幹部が廃止の方針を決めたという。

しかし、7月の参院選中に安倍元首相が死去。派閥の運営を取り仕切る事務総長が西村氏から高木氏に変わった8月以降、廃止の方針は撤回され、裏金としてのキックバックが復活したとみられている。

こうした流れを知ることのできる立場にあった高木氏。19日、記者からの質問に対しては…。

高木毅前国対委員長(当時):
捜査途中でもございますし、申し訳ありません。

記者:
捜査中ではあるんですが、有権者の方はやはり説明を求めておられると思うんですが、そのあたりいかがですか?

高木毅前国対委員長(当時):
……。

この発言以降、高木氏はこの1週間、表舞台に姿を見せず雲隠れ状態を続けている。地元で行方を追うと。

記者:
「高木」という表札がかかっています。あの奥の家です。

立派な木がそびえる高木氏の自宅は、静寂に包まれていた。地元の人からは厳しい声が上がった。

高木氏の支持者:
みんな、やっぱり裏切ったというような感じやわな。あんな人じゃないと思ったんだけど。

地元の有権者:
そこら中に高木毅のポスターあるじゃないですか、早く撤収してほしいですね。

岸田首相は裏金疑惑を受け、信頼回復に向けた新たな組織を立ち上げると発表したが、野党側は今後も岸田政権を厳しく追求する方針だ。
(「イット!」 12月26日放送より)

イット!

9241OS5:2023/12/27(水) 16:26:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/0cf4ac7acbca74dd1715014f2151f3ea05bc21d1
池田佳隆氏の国会事務所捜索 還流不記載疑い 裏金疑惑で特捜部
12/27(水) 10:52配信
毎日新聞
衆院第二議員会館の前に集まった報道陣=東京都千代田区で2023年12月27日午前11時4分、藤井達也撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部は27日、東京・永田町の衆院第2議員会館にある池田佳隆衆院議員(57)=比例東海=の事務所に家宅捜索に入った。池田氏は最大派閥の清和政策研究会(安倍派)に所属している。パーティー券収入のノルマ超過分を裏金化し、自身の政治団体の政治資金収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑とみられる。

 特捜部は19日に清和研の事務所を捜索しているが、ノルマ超過分のキックバック(還流)を受けたとされる議員側の強制捜査は初めて。特捜部は押収した資料を分析し、池田氏本人の立件の可否を検討するとみられる。

 池田氏は2020〜22年に派閥から受けた3208万円の寄付を記載していなかったとして、政治資金収支報告書を訂正している。不記載、虚偽記載の公訴時効は5年のため、18、19年分を含めると不記載額はさらに増え、5000万円前後に上る可能性がある。

 池田氏はこれまでの取材に、還流分の資金を受領したことを認めた上で、派閥から収支報告書に記載義務のない「政策活動費」として扱うよう説明があったと釈明。しかし、「政策活動費であることの確証が持てなくなった」として、派閥からの寄付として収支報告書を訂正したと説明していた。

 池田氏は12年衆院選で愛知3区から出馬して初当選し、現在4期目。前回21年選挙は選挙区で敗れ、比例復活した。岸田文雄内閣で21年に副文部科学相を務めた。衆院議員になる前の06年から1年間、日本青年会議所の会頭を務めた。

 安倍派では、所属議員がノルマを超えて集めたパーティー券収入と、議員への還流分の支出がいずれも派閥の収支報告書に記載されていなかったとされる。議員側の収支報告書にも収入として記載されず、直近5年間で約5億円が裏金化していた疑いがある。【遠藤龍、秋丸生帆、信田真由美、井口慎太郎】

9242OS5:2023/12/27(水) 16:31:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/c27f2bfd16373205857b773006f22febb476aef4
池田佳隆氏の地元・名古屋の事務所も家宅捜索 自民裏金疑惑
12/27(水) 13:25配信


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毎日新聞
池田佳隆衆議院議員の地元事務所に到着した東京地検特捜部の係官=名古屋市天白区で2023年12月27日午前10時50分ごろ、藤顕一郎撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部は27日午後、名古屋市天白区にある池田佳隆衆院議員(57)=比例東海=の地元事務所に家宅捜索に入った。


 パーティー券収入のノルマ超過分を裏金化し、自身の政治団体の政治資金収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑とみられる。

 27日午前には東京・永田町の衆院第2議員会館にある事務所にも捜索が入っている。【藤顕一郎】

9243OS5:2023/12/27(水) 23:52:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/693a289fa3f3460c1c1b798f1ec1e943e3ec3338
池田議員の事務所捜索、自民幹部「今後も続々と行われる可能性」「党の信頼失墜底なしに」
12/27(水) 20:15配信

読売新聞オンライン
池田佳隆議員の事務所が入る衆議院第二議員会館の前に集まる報道陣(27日午前、東京都千代田区で)=川口正峰撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部が安倍派の池田佳隆衆院議員の国会議員会館事務所を捜索したことを受け、自民内では今後の捜査の拡大に危機感が広がった。

【写真】池田佳隆衆院議員の事務所に入る東京地検特捜部の係官ら

 渡海政調会長は27日、自民議員の事務所が強制捜査の対象となったことについて、記者団に「深刻に考えなければいけない。国民の不信解消に全力で努力する」と険しい表情で語った。

 自民の国会議員や秘書らは、松野博一・前官房長官や高木毅・前国会対策委員長ら「5人衆」と呼ばれる安倍派幹部以外の事務所が捜索を受けたことで、戦々恐々としている。

 池田氏は、派閥からの還流資金を1000万円以上裏金化していた疑いが持たれており、同様の議員は派内に10人以上に上るとされる。自民幹部は「今後も続々と強制捜査が行われる可能性がある。実際にそうなれば党の信頼失墜は底なしになってしまう」と懸念を示した。

 野党は追及を一層強める姿勢を鮮明にした。

 立憲民主党の泉代表は27日、国会内で記者団に「議員会館の事務所に捜査が入るのは異常事態だ。裏金文化の中で基盤を作った(自民党)政権は正当性がない」と強調した。

 日本維新の会の藤田幹事長は取材に「自民党の信頼は地に落ちている。派閥政治を一掃し、徹底した政治刷新を進めるべきだ」と述べた。共産党の小池書記局長は記者団に「岸田首相は(自民)所属議員が捜索されたことについて、直ちに説明すべきだ」と批判した。

9244OS5:2023/12/28(木) 08:20:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/237d529b0c460a5c972d174b678ba3508be19b8e
安倍派パーティー券、池田氏支援側が大量購入 還流額拡大か
12/28(木) 0:02配信
産経新聞
池田佳隆衆院議員を巡るパーティー収入の流れ

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、池田佳隆衆院議員を支援する複数の企業・団体や関係先が安倍派(清和政策研究会)のパーティー券を多数購入していたことが27日、政治資金収支報告書の分析で分かった。特捜部は、池田氏が支援先に大量に安倍派のパーティー券を販売することで、安倍派からのキックバック(還流)額が膨らんだとみて調べているもようだ。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

安倍派は所属議員にパーティー券の販売ノルマを課し、ノルマを超えた分は収支報告書に記載せずに還流。池田氏は平成30年〜令和4年分で4千万円超を還流されたとされる。

池田氏が代表を務める政治資金管理団体「池田黎明(れいめい)会」と安倍派の平成30年〜令和4年分の収支報告書によると、安倍派はパーティー収入として、5年間で6億5884万円を記載していた。

20万円を超える金額の安倍派のパーティー券を購入したとして記載されていたのは5年間でのべ約230企業・団体だったが、そのうちのべ数で2割超が池田氏個人の政治資金パーティーのパーティー券を20万円を超えて購入した企業・団体やその関係先だった。

池田氏のパーティー券を20万円超購入していた企業・団体とその関係先が5年間で購入した安倍派のパーティー券は3千万円を超え、安倍派の記載されたパーティー収入の5%弱を占めていた。

9245OS5:2023/12/28(木) 11:58:38
2019年再選(岐阜選挙区・1人区)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fb13cbe5217b873217ea41970e4cdf326557198
自民・大野泰正議員の関係先捜索 裏金5千万円超か、受領側2人目
12/28(木) 10:42配信


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共同通信
大野泰正参院議員

 自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る事件で東京地検特捜部は28日、大野泰正参院議員(岐阜選挙区)の東京・永田町にある議員会館事務所など関係先を家宅捜索した。一連の事件で議員側が強制捜査を受けたのは、27日の池田佳隆衆院議員(比例東海)に続き2人目。特捜部は大野氏を任意で事情聴取しており、違法性の認識について確認を進めている。

 大野氏側はパーティー券の販売ノルマ超過分の還流を受けながら、政治資金収支報告書に収入として記載していなかったとされる。特捜部は政治資金規正法違反(不記載など)の疑いで捜査。時効がかからない2018年以降の5年間で5千万円超の還流を受け、裏金にしていたとみられる。

 安倍派では販売ノルマ超過分を収支報告書の収入に記載せず議員側に還流。支出にも記載せず、受領した議員側も収入として書いていなかった。安倍派所属99人の大半が還流を受け、大野氏や池田氏は高額受領者だった。

東京地検特捜部が家宅捜索した大野泰正参院議員の事務所が入る参議院議員会館=28日午前、東京・永田町

 特捜部は大野氏や池田氏が関連政治団体の会計責任者から不記載について報告を受けるなどしていなかったか調べる。

9246OS5:2023/12/28(木) 12:00:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/8362874ec24e9b3133d36ee6a590529474213658
2024年「ポスト岸田レース」の行方を大予想 政局の展開次第で「本命」「対抗」「穴」が大変動も
12/28(木) 5:52配信

東洋経済オンライン
岸田文雄首相(写真:時事)

 内外共に多事多難だった2023年もあとわずか。多くの国民は年末年始の準備に大わらわだ。しかし、政治の中心地・永田町は、東京地検特捜部の「巨額裏金疑惑」捜査で上を下への大騒ぎ。本来なら政治休戦となる年末年始も、有力政治家たちの右往左往ばかりが際立つ。

 8月に「増税メガネ」と揶揄されて以来の「税」をめぐる迷走などで、支持率が過去最低を更新し続ける岸田文雄内閣は、裏金疑惑で「絶体絶命のピンチ」に陥り、一部メディアの先走りだけでなく、揺れ動く自民党内も「ポスト岸田」の話題で持ち切りだ。

 そもそも、近年の自民党の総理・総裁交代劇は、党内の権力構図を踏まえた「予定調和での決着」(自民長老)が多かったが、今回ばかりは「展開次第で誰が浮上するかわからない出たとこ勝負」(同)との見方がもっぱら。そこで、年明け以降の「ポスト岸田」レースを占ってみると……。

■岸田首相が再選を狙って総裁選出馬に踏み切るか

 この「後継レース」の結末につながる最大のポイントは、岸田首相(自民党総裁)自身の「退陣」について本音と、想定されている政局展開の“ギャップ”だ。というのも、現状では「衆院解散で惨敗するか、自ら早期退陣を決断しない限り、来年9月の自民総裁選までは続投可能」(閣僚経験者)だからだ。

 しかも、岸田首相が再選を狙って総裁選出馬に踏み切った場合、「後継レース」の構図も一変し、「岸田続投の可否をめぐる戦いとなって、出馬する人も限定される」(自民長老)との見方が広がる。特に、岸田首相が大胆な政治改革を打ち出して支持率回復につなげれば、「総裁再選の可能性」も捨てきれないためで、そうした実態も踏まえて、現実に即したレース展開のケーススタディは以下のようになる。

 まずは、最も早い退陣のケースは「来年度予算成立直後」。経済回復のカギとなる来年度予算については「野党も年度内成立には協力せざるをえない」(国民民主幹部)とみられている。要するに「予算成立花道論」だが、すでに石破茂元幹事長がその可能性に言及して、一気に現実的選択肢として浮上してきた。

 もちろん、岸田首相の退陣決断が前提だが、党則の中に「総裁が任期中に欠けた場合には、(中略)特に緊急を要するときは、党大会に代わる両院議員総会においてその後任を選任することができる」との規定があるため、所属全国会議員と都道府県連の代表各3人(141人)の投票による地方代表による「一発勝負」となるとみられている。

9247OS5:2023/12/28(木) 12:00:24
■“予算成立花道”なら「茂木・高市・石破の“三つ巴”」に

 その場合の後継レース出走が予想されるのは、茂木敏充幹事長、高市早苗経済安保相、河野太郎行革相、石破茂元幹事長、林芳正官房長官、野田聖子元総務相の6氏。

 ただ、河野、石破両氏は、小泉進次郎元環境相との「小石河」連合を足場にした出走となるので、「今のところ石破氏一本化が本命」(政治アナリスト)との見方が多い。また、官房長官の林氏は出走断念の可能性大で、野田氏も推薦人確保が困難視されている。

 となれば、茂木、高市、石破3氏の“三つ巴の勝負”となるが、その場合は、党内力学から「本命・茂木―対抗・高市―穴・石破」(同)との見方が一般的。というのも、茂木氏は自らの茂木派と麻生派さらには岸田派の支持が確実視され、それだけで党所属議員の4割を超える。これに対し、高市氏は安倍派を軸とする党内保守派、石破氏は菅義偉前首相ら無派閥グループがそれぞれ支持するとみられるが、いずれも「3割が限界」とみられているからだ。

 ただ、勝者が次期衆院選の顔になるため、上位2人の決選投票になった場合、各種世論調査で国民的人気が低迷している茂木氏を、2位になった高市氏か石破氏が破る可能性も否定できない。

 次のターニングポイントとなるのは通常国会会期末。裏金疑惑捜査への“配慮”などから召集は1月26日との見方が多いが、その場合の会期末は日曜日の6月23日で、「沖縄慰霊の日」でもあるため、実質的な会期末は6月22日となる。その場合、野党が内閣不信任決議案を提出、これを受けて岸田首相が衆院解散の踏み切ると、公選法の規定などから投開票日は7月14日か21日になる。

 ただ、同7日が都知事選の投開票日であるため、「よほどのことがない限り、政治日程上は困難」(自民長老)との見方が支配的だ。さらに、国会会期の大幅延長による8月選挙も選択肢ではあるが、これについても党幹部は「可能性ゼロ」と言い切る。

■9月末総裁選も岸田首相出馬なら様相一変

 こうしてみると、最も可能性が高いのは2024年9月末の総裁任期満了による総裁選となる。ただ、この総裁選に岸田首相が出馬するかどうかで、レースの構図は一変する。大方の予想を裏切る形で、岸田首相が再選を狙って出馬した場合、幹事長の茂木氏や現職閣僚の高市、河野両氏は難しい対応を迫られるからだ。

 特に、茂木氏はこれまで「令和の明智光秀にはなりたくない」といい続けており、出馬断念の可能性が高い。当然、林氏は岸田支持に回る。その一方で「戦わせていただく」と繰り返してきた高市氏と、石破氏か河野氏のどちらかの出馬はほぼ確実。さらに野田氏も推薦人が確保できれば出馬できる。

 その場合、現状では麻生、茂木、岸田の3派閥や谷垣グループが岸田支持となる可能性が高く、総裁続投が現実味を増す。ただ、このケースでも、選ばれた総裁が次期衆院選の顔となることから、「岸田首相では戦えない」との声が噴き出す事態も想定される。

 しかも、任期満了に伴う総裁選は地方党員も参加した本格総裁選となるのが一般的で、党員投票では国民的人気が高い石破氏(河野氏)や、保守派の代表となる高市氏が優位となる可能性も否定できない。そうした状況を踏まえれば、直前で岸田首相がリタイアして、急きょ茂木氏が出馬することも想定されるが、最初のケースの「予算成立花道」と異なり、本格総裁選となれば、選挙の顔として石破氏か高市氏が勝ち抜くこともあり得る。

9248OS5:2023/12/28(木) 12:00:41
■「初の女性首相」として上川陽子外相の担ぎ出し

 ただ、その場合の党内の亀裂は大きく、しかも、新総裁(首相)が解散権を握るため、党分裂の危機も招きかねない。そうした大混乱を避けるため、「話し合いでの1本化」が急浮上した場合、「初の女性首相として上川陽子外相の急浮上」(自民長老)が取り沙汰されている。

 当然、上川氏が担がれた場合は、2024年10月召集と見込まれる臨時国会での首相指名・組閣の後、短時日での解散断行というケースも想定される。これは、野党陣営が一番警戒するケースで、「女性首相ブームで自公政権が勝つ」(選挙アナリスト)との見方が多い。だからこそ、現時点でも「ポスト岸田の本当の本命は上川」(自民長老)との臆測が広がるのだ。


 仮に衆院選勝利で上川政権が安定軌道に乗り、2025年夏の参院選も乗り切って同年秋の総任期満了時で再選されれば、その次の総裁選はその3年後の2028年9月となる。その場合、茂木氏は73歳、石破氏71歳となり、世代交代を叫んで福田達夫氏や小泉進次郎氏が名乗りを挙げれば、「旧世代組はすべてリタイア」(岸田派若手)ともなりかねない。

 もちろん、言い古された言葉だが「一寸先は闇」なのが自民党の権力闘争。深読みをする政界関係者の間では「つなぎ役として鈴木俊一財務相の担ぎ出し」説に加え、「麻生太郎副総裁の再登板」説までささやかれるが、「そのこと自体が、追い詰められた自民党の内部混乱を物語っている」(政治アナリスト)といえそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9249OS5:2023/12/28(木) 14:47:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d338cade90ff50142509423b43ff76920f52e84
雲隠れ続ける自民・池田氏 「出てきて釈明を」あきれ・憤る地元
12/27(水) 19:52配信
毎日新聞
池田佳隆衆院議員の地元事務所に家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官ら=名古屋市天白区で2023年12月27日午後0時58分、藤顕一郎撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件は27日、衆院愛知3区を地盤とする清和政策研究会(安倍派)の池田佳隆衆院議員(57)=比例東海=の関係先に家宅捜索が入った。裏金疑惑の発覚後、雲隠れを続ける池田氏に対し、地元有権者や自民議員からは「早く出てきて説明すべきだ」と厳しい声が上がった。
 
 名古屋市天白区の地元事務所には午後1時前、東京地検特捜部の係官ら約10人が入った。

 池田氏は2020〜22年に派閥から受けた3208万円の寄付を記載していなかったとして政治資金収支報告書を訂正している。パーティー券収入のノルマ超過分を裏金化し、収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)の疑いが持たれている。

 安倍派所属議員の裏金疑惑が表面化して以降、池田氏は国会や地元の行事に欠席するなど公の場に一切姿を見せていない。

 地元の自民議員のもとには支持者から「(池田氏の)ポスターをはがしてくれ」という厳しい声が多く寄せられているという。「支援者のところにいけば話題は池田氏のこと。支援者からは『本人が出てきて本人の口から説明しないといかん』と言われる」

 今回の家宅捜索を受け、別の自民議員は「本人が逃げ回っているからじゃないの」と冷ややか。一方で「あれだけのパー券をさばくのは相当な根気が必要。一生懸命にやって清和研にも貢献し、報告書に記載すれば問題なかったのに残念だという気持ちもある」と話した。

 池田氏の地元、名古屋市緑区の無職男性(83)は「ずっと隠れており、とにかく出てきて釈明し、地元の人に謝らないといけない。副文科相をやった人がこれでは話にならない」とあきれる。同区の会社役員男性(51)は「捜索に入るのが遅いと思う。民間人ならもっと早く入ったのではないか。この話が出て何週間たっているんだ」と憤った。【川瀬慎一朗、酒井志帆、藤顕一郎】

https://mainichi.jp/articles/20231227/k00/00m/010/371000c?inb=ys
自民・池田佳隆氏、JC人脈駆使しパー券販売か 関係先家宅捜索
遠藤龍 藤顕一郎 山口智
毎日新聞 2023/12/27 20:29

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件は新たな局面を迎えた。東京地検特捜部は27日、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)に所属する池田佳隆衆院議員(57)=比例東海=の関係先を家宅捜索。2012年の政権再交代直前に初当選した「安倍チルドレン」の一人で、会頭を務めた日本青年会議所(JC)の人脈を駆使し、派閥のパーティー券を広く企業に販売していたとみられている。

 27日午前10時45分ごろ、スーツ姿の係官約10人が東京・永田町の衆院第2議員会館にある池田氏の事務所へ家宅捜索に入った。東京・赤坂の衆院議員宿舎や名古屋市天白区の地元事務所などにも係官が入った。地元事務所では午後7時半過ぎ、係官が押収資料とみられる段ボール約20箱を車に載せて運び出した。

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 池田氏は地元・名古屋の名門である東海高校出身。大学院修了後に父が起業した化学薬品会社を継ぎ、2006年にJC会頭を務めた。ホームページによると、その際に官房長官だった安倍晋三元首相と出会い、政治家を志した。

 12年に衆院愛知3区から立候補し初当選。18年には文部科学省に対し、名古屋市の公立中学校で行われた前川喜平元事務次官の授業内容を報告するよう求めたことが「教育現場への不当な介入」だと批判を浴びた。21〜22年に副文科相を務めた。

 複数の関係者によると、池田氏はJCの人脈を駆使して派閥のパーティー券を販売していたという。清和研の政治資金収支報告書には、20万円超のパーティー券購入者の欄に、かつて池田氏が所属していた名古屋青年会議所のOBが社長を務める企業が並ぶ。

 5年以上前からパーティー券を購入してきた愛知県内の企業の担当者は「JCのつながりがあったので買った。裏金に回っていたと思うと、なんのために購入していたのだろうという気持ちになる」と言う。

 自民の地方議員の元には疑惑が報じられ始めた11月下旬に池田氏から一度電話があったが、その後は連絡が取れないという。「一刻も早く表に出て説明責任を果たすべきだ」と語気を強めた。【酒井志帆、藤顕一郎、遠藤龍、山口智】

9250OS5:2023/12/28(木) 15:00:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9a21e9d6dde37a9a24d7355773f482a86e78c55
自民裏金事件「越年捜査」バッジ組“本命”は誰だ? 高額キックバック3人衆と該当事務総長に照準ピタリ
12/28(木) 13:55配信

日刊ゲンダイDIGITAL
27日、東京地検特捜部が池田佳隆衆院議員(右)の地元事務所などを家宅捜索(C)日刊ゲンダイ

 自民党派閥の裏金事件は27日、ついに東京地検特捜部が永田町の議員会館にガサ入れする事態に発展した。捜査は越年し、年明け1月下旬の召集とされる通常国会直前まで続くとみられている。正月返上の徹底捜査で、バッジ組の立件はあるのか。検察の“本命”は誰だ──。

 ◇  ◇  ◇

 特捜部が家宅捜索したのは、衆院第2議員会館にある安倍派(清和政策研究会)の池田佳隆衆院議員(比例東海)の事務所。他に赤坂の議員宿舎や名古屋にある池田氏の地元事務所と自宅も捜索された。

 安倍派については、派閥パーティーをめぐる政治資金収支報告書の不記載の額が、控訴時効にかからない2018年からの5年間で5億円超に上るとされる。所属99人の大半がパー券販売ノルマの超過分をキックバックとして受け取っていたとみられるが、その額が突出して多いとされるひとりが池田氏だ。5年間で4000万円超のキックバックを裏金にしていた。今月に入って慌てて5000万円分もの収支報告書の訂正を行っている。

■「東京にいて」と“禁足”願い

「安倍派の国会議員に対する特捜部の任意聴取は、大晦日まで日程が入っているそうです。すでに複数回呼ばれている議員もいる。キックバック額が多い議員には、『正月三が日は東京にいてください』と“禁足”願まで出されているらしい」(自民党関係者)

 安倍派内で池田氏と同等の高額キックバックを受け取っていたのが、谷川弥一衆院議員(長崎3区)と大野泰正参院議員(岐阜)。この2人が池田氏に続くのか。キックバック1000万円超の十数人はどうなるのか。

 28日午前、特捜部は大野氏の参院議員会館の事務所など関係先に家宅捜索に入った。谷川氏もこれに続くのか。キックバック1000万円超の十数人はどうなるのか。

裏金スキーム変更の経緯を知る事務総長
「裏金スキーム」変更時の安倍派事務総長は西村康稔前経産相(左)、変更撤回時は高木毅前国対委員長(C)日刊ゲンダイ

 検察は安倍派の事務方の会計責任者を立件する方針は固めている。問題は、派閥の実務を取り仕切る事務総長経験者の「共謀」があったかどうかだが、ここへきて、22年5月の政治資金パーティー直前に「裏金スキーム」がいったん変更され、その後、元に戻った経緯が焦点となってきた。

 21年11月に派閥会長となった安倍元首相の意向で22年春ごろ、キックバックの取りやめが議員側に伝達された。この時の事務総長は西村前経産相だ。そして、22年7月の安倍元首相の死去後に方針が撤回され、22年秋ごろ、キックバックが行われた。この時の事務総長は高木前国対委員長だ。

 違法性を認識していたからこその「スキーム変更」と見られてもおかしくない。これほどの大きな変更を事務方だけで決定できるわけがない。西村氏と高木氏は互いに責任を押し付け合っているようだが、2人に司直の手は及ぶのか。

「事件の容疑は収支報告書への不記載。問題となっているパーティーに関する報告書は翌23年に総務省に提出されており、提出時の事務総長は高木氏です。高木氏がキックバックをやめるやめないの経緯を了承していれば、高木氏が提出時の共謀を問われる可能性があります。西村氏は提出時の事務総長ではないので、一連の経緯への深い関与があったかどうかがポイントになります」(落合洋司弁護士)

 高木氏らにも正月三が日の呼び出しがあるのか。

9251OS5:2023/12/31(日) 17:18:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f8fcf0b73b55c8ce4be0f8d41b847df72752cad
政治改革へ情熱みせる渡海政調会長…派閥領袖は冷ややか、「浮いた存在になりかねない」懸念も
12/31(日) 14:57配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党は来年1月から、安倍派などの政治資金規正法違反事件を契機に、派閥見直しや政治資金規正法の改正を巡る議論を本格化させる見通しだ。政治改革の経験豊かな渡海紀三朗政調会長(75)の手腕に注目が集まっている。

 「令和の時代に、政治改革大綱をみんなで作ってはどうか」

 渡海氏は今月25日、党本部での会合で、岸田首相(党総裁)や茂木幹事長、麻生副総裁らを前に、こう提案した。

 渡海氏が言及した政治改革大綱は、リクルート事件の反省を踏まえ、自民が1989年にまとめたものだ。閣僚・党三役の派閥離脱や政治資金の公開徹底などを掲げたが、形骸化が指摘されている。

 渡海氏は22日の就任記者会見では「もう一度ちゃんと議論し、新たな大綱を作るのがいい」と訴えていた。渡海氏の25日の提案は、党執行部が集まった場で早速、賛成を取りつけようとしたものだった。

 しかし、派閥領袖(りょうしゅう)がそろう面々は無派閥である渡海氏の意欲について、「熱弁を振るっていたが、今回はリクルート事件とは違う」「大綱に書く内容のような抽象的な議論をしても仕方がない」――などと冷ややかな受け止めを周囲に示している。

 渡海氏が、政治改革にこだわるのは、議論が盛んだった時代を経験しているからだ。86年衆院選で初当選し、同時期に起きたリクルート事件で政治不信が高まる事態を目の当たりにした。

 その後、武村正義・元官房長官ら当時の自民新人議員が88年に発足させた「ユートピア政治研究会」に加わり、政治腐敗防止に向けた活動を始めた。93年には、改革の停滞に業を煮やして離党し、同研究会が母体となった「新党さきがけ」に参加した。

 渡海氏は「あの時代を知る議員は少ない」と周辺に語り、ベテランとして改革議論に積極的に貢献したいとの自負をにじませている。同研究会に参加した自民の石破茂・元幹事長はテレビ番組で「渡海氏は国民に近い自民党を作ることに思いのある人だ。執行部の中で色んな議論を巻き起こす」と期待を寄せた。

 もっとも、渡海氏については、「理念先行型で、今の執行部では浮いた存在になりかねない」(閣僚経験者)と懸念する向きもある。政治改革の議論では、政治的な勘や調整力を試されることになる。

9252OS5:2023/12/31(日) 17:22:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/e27bf240e53889eee6abe5ff76ed0ce031b62813
安倍派や二階派など今年は「もち代」なく 派閥パーティー事件影響か
12/30(土) 17:21配信

産経新聞
東京・永田町の自民党本部

自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)で、所属議員に毎年末、支給される「もち代」と呼ばれる手当が今年は配られていないことが分かった。議員への資金分配は派閥の求心力につながり、不支給は異例。パーティー収入不記載事件で批判が高まっている状況を受け、自粛した可能性がある。安倍派同様、東京地検特捜部の強制捜査を受けた二階派(志帥会)を含む他派閥でも同様の対応が広がっている。

30日、複数の自民関係者が明らかにした。派閥は夏に「氷代」、冬に「もち代」として所属議員に活動資金を配るのが慣例だ。主な原資は派閥の政治資金パーティーとされ、安倍派の場合はそれぞれ50万円を支給していた。

安倍派内では「こんな状況だから不支給は仕方ない」(中堅議員)と理解を示す声が上がる一方、ある若手議員は「貴重な収入だったのに…」と不満を漏らす。事件を受け、議員個人の政治資金パーティーを自粛する動きもあり、台所事情が厳しい議員もいる。

資金節約のため、地元事務所の閉鎖に乗り出した安倍派議員も出ている。裏金疑惑で派内に衝撃が走る中、もち代不支給は派の結束力低下に拍車をかけそうだ。

9253OS5:2024/01/04(木) 17:39:00
https://www.asahi.com/articles/ASS123JQGRDYUTFK006.html
自民の裏金疑惑、問われる派閥の存在意義 小選挙区下の理想と現実
有料記事

森岡航平2024年1月4日 15時00分

 首相の岸田文雄は昨年5月、自民党岸田派の政治資金パーティーで誇らしげに語った。「今年で発足66年を迎える宏池会(岸田派)。池田勇人元総理が立ち上げた政策集団です」

 党内6派閥のうちで宏池会は最古参。岸田はその伝統を強調したわけだが、過去の朝日新聞の見出しを見れば宏池会の歴史は少なくとも4回は途切れている。

 宏池会きょう解散(1963年12月14日朝刊)

 大平派でも解散総会(77年3月10日夕刊)

 大平派が解散を決定(80年7月10日夕刊)

 宮沢・小渕両派も解散(94年12月21日朝刊)

 それは、派閥解消論の浮沈と重なる。権力闘争でぶつかった派閥同士が禍根を残したり、「政治とカネ」の問題で逆風が吹いたりするたび、派閥は形式的には解散されるが、その事務所は「残務整理」として残り、派閥そのものも「政策集団」「勉強会」「親睦団体」として存続。ほとぼりが冷めれば復活し、「偽装解散」とも呼ばれた。

 派閥の政治資金パーティーをめぐる一連の問題を受け、岸田は昨年12月7日、派閥を離脱した。だが、5日後の12日、岸田派のパーティー収入の不記載疑惑が浮上すると、岸田は派の事務所に調査して適切に対応するよう「指示を徹底した」と記者団に語った。その姿は、いまだ領袖(りょうしゅう)のようだった。

社会の意識の変化には1世代=30年かかると言われる。政治改革から30年。世代が一巡りした、その果ての現在地を探る。

リクルート事件契機 自民の自己批判
   ■   ■…

9254OS5:2024/01/05(金) 08:48:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7ef9c1ddc16a409864d813616aa97e70f38196e
岸田首相に追い込まれた最大派閥・安倍派が進める逆襲の準備 野党に岸田氏の医師会献金問題を追及させ、主流3派の大炎上を狙うか
1/5(金) 6:59配信

NEWSポストセブン
3月の自民党大会は大荒れになるか(時事通信フォト)

 東京地検特捜部による捜査が進む安倍派の裏金問題。政権の支持率は急落したが、岸田文雄・首相は今回の騒動を奇貨として、「数の力」で大きな影響力のあった安倍派議員を政権の要職から一掃。それによる政権維持を目論んでいる。また、特捜部が安倍派議員らへの事情聴取に乗り出していた昨年12月20日、岸田首相は国民が支払う医療費の積算根拠となる「診療報酬」の本体部分引き上げを決定した。診療報酬引き上げは、自民党の「最大最強のスポンサー」と呼ばれる日本医師会が強く要求してたものであり、岸田首相ら主流派が、医師会に擦り寄っているとの指摘もある。だが、事はそう簡単に進むはずがない。通常国会を前に、恨みを募らせた安倍派の「死なばもろとも」作戦が迫っている──。【前後編の後編。前編から読む】

献金後に引き上げを決定
 診療報酬の改定は2年ごとに行なわれるが、岸田首相は前回の改定時に日本医師会から巨額の献金を受けている。

 2021年の改定では政府は当初、診療報酬を0.4%引き上げる方針だったが、医師会側はさらなる上乗せを要求して激しい陳情を展開した。

 折しも自民党では菅義偉・前首相が退陣表明し、改定は次の首相の判断に委ねられることになった。同年9月29日に行なわれた自民党総裁選は事前の予想では岸田氏と河野太郎氏のどちらが勝つかわからない情勢だったが、決選投票で岸田氏が新総裁に選出され、総理就任が確定すると、日本医師連盟はその日のうちに岸田首相の資金管理団体「新政治経済研究会」にポンと1000万円を献金したのである。

 タイミングから見ても、診療報酬改定を睨んだ“就任祝い”だったことは容易に想像できる。

 日本医師連盟に献金について聞くと、「法律に従い適正な政治活動を行なっております」と答えた。

 岸田事務所は「政治資金は法令に従い適正に処理し、その収支を報告している」と回答した。

 法令に従うのは当たり前だ。だが、診療報酬改定の結果を見ると、献金の効果はてきめんだったことがわかる。

 就任したばかりの岸田首相は医師会の要求通り診療報酬を上乗せして0.43%の引き上げを決定、「岸田裁定」と呼ばれた。この年の岸田首相への医師会関係団体からの献金総額は合計1400万円にのぼり、前年の250万円から5倍以上に急増した。

“こんなにおいしいのか”──首相がそう思ったとしても不思議ではない。

 今回の診療報酬改定は前回以上に揉めた。医師会と財務省の大バトルとなったからだ。

日本医師会は、「医療従事者の賃上げが他の業界より低い」と診療報酬の引き上げを主張。

 それに対して、財務省が全国の医院・クリニックなど診療所の2022年度の平均収益は1億8800万円と2020年度から2000万円増加し、利益剰余金も1900万円増えている──というデータを公表して「(診療報酬を上げなくても)賃上げはできる」と反論。政府の財政制度等審議会財政制度分科会も、「医療機関にコロナ補助金とコロナ特例診療報酬で2022年度だけで4兆円が支援された」と指摘して診療報酬はマイナス、とくに診療所の診療報酬を「5.5%程度引き下げる」との意見を政府に答申した。

 危機感を強めた医師会側は自民党に猛烈なロビー活動を展開し、自民党では「国民医療を守る議員の会」が「診療報酬の大幅引き上げ」を決議。岸田派、茂木派の議員たちが岸田首相に申し入れ、最終的に医師会の要求通り「診療報酬本体部分」の引き上げで決着したのは前述の通りだ。日本医師会の松本吉郎・会長は「率直に評価をさせていただきたい」と歓迎した。

9255OS5:2024/01/05(金) 08:49:18
 政治ジャーナリストの野上忠興氏が語る。

「診療報酬改定は揉めれば揉めるほど自民党にはおいしい。改定率はあらかじめ総理が決めているが、自民党議員は議連の決議や陳情を派手にやって『オレたちはこんなに貢献した』と医師会にアピールする。いわば政治パフォーマンスショーです。その貢献度合いが献金額に反映される」

 前回の医師会巨額献金に味を占めた岸田首相が、今回は主流3派の有力議員たちに“どんどんアピールして献金を増やしてもらえ”と演技させたという指摘だ。

 医師会利権に食い込みたくても検察捜査で身動きが取れなかった安倍派の幹部たちは指をくわえて見ているしかなかった。

疑惑を飛び火させる
 自民党最大の資金源を握った岸田首相は、安倍派にさらなる追い討ちを掛けた。

 岸田首相と麻生太郎・副総裁、茂木敏充・幹事長らは検察捜査で安倍派議員が立件された場合を想定し、“安倍派抜き”の党役員会で派閥活動の縮小など政治改革を議論する新組織立ち上げを“新年の初仕事”に掲げた。狙いは最大派閥・安倍派が立ち直れないように解体することにある。

「そこまでコケにするのか」と、安倍派は本気で逆襲の準備を始めた。

 安倍派関係者が不気味な言い方をする。

「岸田がこっちを潰す気なら、こちらも遠慮はしない。野党は通常国会が始まれば、裏金問題で岸田政権を追及しようと手ぐすねひいて材料を集めている。

 そこで野党をけしかけて岸田自身の医師会献金問題などもセットで追及させ、疑惑を主流3派にも飛び火させて大炎上させる。うちの派閥には安倍政権時代に身体検査のために集めた各派閥の議員のスキャンダル情報がある。材料ならいくらでも提供できる」

「死なばもろとも」と岸田首相を道づれにする暴露作戦に出るというのだ。

 安倍派と主流3派の抗争激化で自民党内が分裂状態に陥り、国会が岸田追及一色となれば、2024年度予算案の審議が難航して年度内成立が難しくなり、岸田首相は追い込まれる。

 そのさなかに地方組織からも“岸田おろし”が起きるという。安倍派が視野に置いているのは3月17日の自民党大会だ。

「党大会には全国から都道府県連幹部の地方議員が参加するが、その多くは安倍派が押さえている。県連幹部たちの会合で岸田批判を噴き出させ、党大会は大荒れになる。そうすれば岸田退陣への流れは決定的だ」(同前)

 どちらが先に倒れるか、それとも共倒れか。

 新年早々、岸田首相と最大派閥・安倍派の「自民党史上最も醜い足の引っ張り合い」のゴングが鳴った。

(了。前編から読む)

※週刊ポスト2024年1月12・19日号

9256OS5:2024/01/05(金) 10:15:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b591c396193bf00c815d9bd24723bb94ad56715
岸田首相再選戦略描けず 自民揺さぶる派閥資金事件 野党、反転へ正念場・24年政局展望
1/5(金) 7:07配信
時事通信
内外情勢調査会の講演で質問に答える岸田文雄首相=2023年12月26日、東京都港区

 2024年の政局は、秋の自民党総裁選での再選を目指す岸田文雄首相が政権を立て直せるかが最大の焦点となる。

 安倍派などの政治資金規正法違反事件の影響で内閣支持率が危機的な水準にあり、再選戦略は描けていない。一方の野党は反転の機会が到来したものの存在感を示せておらず、政権批判の「受け皿」となれるか正念場を迎える。

 ◇カギ握る政治改革
 「まずは政治の信頼回復に取り組む。今はそれに専念するのが全てで、その先は何も考えていない」。首相は23年12月26日に東京都内で講演した際、衆院解散に踏み切る可能性について問われ、こう答えた。

 追い込まれた首相が年頭から手掛けるのが政治改革だ。1月4日の記者会見で基本方針を表明。新組織を早々に自民内に発足させ、具体策の検討に着手する。

 既に「パーティー資金の透明化」「政治資金規正法改正」に触れた。東京地検特捜部の捜査が進めば、1月下旬の召集が見込まれる通常国会で野党が一段と攻勢をかける見通しだ。真相究明や再発防止でどこまで指導力を発揮できるかが首相にとり第一の関門になる。

 さらに立て直しのてこにしようとするのが経済と外交だ。3月にピークを迎える春闘で賃上げを加速させ、6月実施の所得・住民税減税との「相乗効果」を生み出したい考え。首相官邸筋は「6月ごろになれば空気は変わる」と語った。3月上旬をめどに「国賓待遇」で予定される米国訪問にも、周囲は政権浮揚を期待する。

 ◇じわり退陣論
 ただ、4月には細田博之前衆院議長の死去に伴う衆院島根1区補欠選挙が控え、捜査の行方次第で対象選挙区が増える可能性もある。7月になれば参院選まで1年、10月には衆院議員の任期が残り1年になり、臨戦態勢の度合いが高まる。

 首相は野党の準備が整う前に解散・総選挙に打って出て勝利し、総裁選を無風で乗り切る戦略を描いてきた。だが、肝煎りの減税が国民の不評を買ったのに続いて派閥資金事件が火を噴き、もくろみは外れた。

 内閣支持率は各種世論調査で軒並み2割前後と「危険水域」に落ち込み、自民内には「とても衆院選を戦える状況にない」(関係者)との見方が広がる。党内が浮足立ち、首相が9月の総裁任期満了を待たずに退陣を迫られる展開も否定できない。石破茂元幹事長は先に、24年度予算成立後の内閣総辞職に言及した。

 ◇見えぬ脱「多弱」
 今回の事件は「令和のリクルート事件」とも言われ、自民内からは3度目の下野を危惧する声も漏れる。だが、チャンスを前にしても野党間の溝は深く、「政権交代の選択肢」を国民に示せているとは言い難い。

 足並みの乱れは立憲民主党の泉健太代表の腰が定まらないのも一因だ。泉氏は23年5月に日本維新の会とも共産党とも選挙協力しないと宣言しつつも、10月に共産と衆院選の連携を確認。暮れには維新や国民民主党との連立政権構想を口にした。

 共産幹部は「センスがない」と批判。維新幹部も連立構想に「全面拒否」と冷ややかだ。首相と同様に24年9月に任期満了を控える泉氏も勝負どころを迎える。

 維新も問題含みだ。次期衆院選での「野党第1党の座奪取」を掲げて党勢拡大を進めてきたが、25年大阪・関西万博の建設費増や党所属議員の相次ぐ不祥事が逆風になり、一時の勢いを失いつつある。

 「『多弱』野党に政権は救われている」。ある自民ベテランはこう語る。

9257OS5:2024/01/05(金) 10:48:43
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_LIZRNW4WFBKJTK3VN6W37CYZTU.html
<独自>自民政治刷新本部事務総長に木原誠二幹事長代理 首相が方針 麻生、菅両氏は顧問
2024/01/04 21:57産経新聞

<独自>自民政治刷新本部事務総長に木原誠二幹事長代理 首相が方針 麻生、菅両氏は顧問


(産経新聞)

岸田文雄首相(自民党総裁)は党派閥のパーティー収入不記載事件を受け、来週発足する「政治刷新本部」(仮称)の事務総長に、最側近の木原誠二幹事長代理を起用する方針を固めた。4日、首相周辺が明らかにした。

また、首相は同日のBSフジ番組で首相経験者の麻生太郎副総裁と菅義偉前首相に最高顧問を依頼したことも説明した。

首相は自らが本部長を務めるとした上で「青年局や女性局を中心に事務局をつくってもらう」と語った。党青年局長を務めた小林史明元デジタル副大臣の起用も調整している。

9258OS5:2024/01/06(土) 08:44:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/1fcbf9d920ff590f6280751443ce85e2a81bdba6
自民刷新本部の最高顧問・麻生氏と菅氏は派閥巡り相違…「議論活発化しすぎれば亀裂」懸念の声
1/6(土) 7:43配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党派閥による政治資金規正法違反事件を巡り、岸田首相(自民党総裁)が「政治刷新本部(仮称)」の最高顧問に麻生副総裁と菅前首相を起用する方針を表明したことが波紋を呼んでいる。派閥会長を務める麻生氏に対し、菅氏は無派閥で、両氏の派閥を巡る考えは異なるとされる。議論の展開次第では、党内対立が生まれかねないと懸念する向きもある。

 首相は5日、党本部で開かれた仕事始めで、「国民の信頼を回復し、政治の安定を確保し、重要政策を進めていかなければならない。政権与党の真価が問われる」と危機感をあらわにした。この後、首相は首相官邸で記者団に「政治刷新本部を通じて、政治の信頼回復のために党一丸となって取り組む」と強調した。

 首相は4日の記者会見で、〈1〉派閥パーティーの党による監査〈2〉パーティー券代金の原則振り込み〈3〉派閥のあり方に関するルール作り〈4〉政治資金規正法改正――などに言及。派閥自体については「本来の目的から外れ、カネとかポストを求める場になっていたのではないか」と踏み込んだ。

 首相が政治改革への意欲を示す中、注目を集めたのが麻生、菅両氏を政治刷新本部の最高顧問に据える人事だ。

 麻生氏は首相の政権運営を支える「後ろ盾」的な存在で、首相も内閣改造・自民党役員人事などの重要局面で助言を仰いできた。党内第2派閥の麻生派(56人)を率いており、派閥については、新人議員教育などの面で存在意義があると考えているとされる。

 これに対し、菅氏は首相と距離がある。派閥には属しておらず、派閥に対して否定的な立場だ。捜査の進展次第では派閥への批判がさらに高まる可能性があり、首相には、改革に向けた菅氏の実行力に期待している側面もあるとみられる。

 首相は政治刷新本部での幅広い議論を期待する。ただ、「議論が活発化しすぎれば亀裂が生じかねない」(党幹部)と懸念する声もある。具体的な改革に踏み込みつつ、結束を維持できるかどうかは首相の指導力次第と言えそうだ。

 政治刷新本部は総裁直属機関で、来週にも党内に設置される。首相が本部長を務め、月内に中間とりまとめを行う。首相は側近で岸田派に属する木原誠二・幹事長代理を幹部で起用するほか、二階派の小倉将信・前少子化相を事務局長に充てる方向で調整している。

9259OS5:2024/01/06(土) 08:44:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/51425c901bf086d1802718bcc63b2d14dad4e73f

<独自>西村氏が還流継続主導か 事務総長時に方針決着
1/6(土) 1:35配信


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産経新聞
自民党安倍派(清和政策研究会)のパーティー=令和5年5月、東京都港区

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、安倍派(清和政策研究会)が一昨年夏にパーティー収入の一部を所属議員にキックバック(還流)する慣例の方針継続を決めた際、当時の派閥事務総長だった西村康稔前経済産業相が主導した可能性があることが5日、関係者への取材で分かった。西村氏は還流分の政治資金収支報告書への記載方法も提案しており、東京地検特捜部は西村氏の認識について慎重に調べているもようだ。

【グラフィック】安倍派の政治資金収支報告書に記載されたパーティー収入の推移

安倍派は所属議員に課したパーティー券の販売ノルマ超過分について、収支報告書に記載せず所属議員に還流する慣例を長年続けていた。

関係者によると、西村氏ら安倍派幹部は令和4年5月のパーティーに先立って協議。還流停止を決めて議員側に通達したが、議員側が反発。同年7月に安倍派会長だった安倍晋三元首相が死去した後、幹部らは同年8月中旬ごろにかけて再び協議し、一転して還流を継続する方針が決まった。

また西村氏は、還流分を安倍派と所属議員の双方の収支報告書に記載しない慣例を改め、還流された所属議員の関連団体の収支報告書に個人のパーティー収入として記載する方法も提案したという。

西村氏は3年10月、安倍派の実務を議員側で仕切る事務総長に就任。4年8月10日に発足した岸田文雄改造内閣で経済産業相に任命された。事務総長は同25日、高木毅前国対委員長に交代した。

関係者によると、高木氏は還流に関する同年8月の協議に参加しておらず、高木氏が事務総長に就任した時点で還流を継続する方針で決着。その後、安倍派はノルマ超過分を議員に還流し、翌5年に提出された安倍派の収支報告書には還流分が記載されなかった。

特捜部は西村氏ら幹部を任意で事情聴取。西村氏らは還流についての認識は認める一方、不記載については認識を否定しているとみられる。

西村氏は産経新聞の取材に対し、期日までに回答しなかった。

9260OS5:2024/01/08(月) 14:06:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/d85f48d439a95a2dc8208c323bb3f6eb39158d46
逮捕の衆院議員池田佳隆容疑者 パー券に注力、集金力あだ 秘書に「しっかり売れ」
1/7(日) 21:16配信
産経新聞
衆院議員池田佳隆容疑者

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で東京地検特捜部は7日、政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑で元文部科学副大臣の衆院議員、池田佳隆容疑者(57)らを逮捕した。日本青年会議所(JC)会頭出身で抜群の集金力を誇った池田容疑者。集金力があだとなり、安倍派(清和政策研究会)がパーティー収入からキックバック(還流)する額や政治資金収支報告書の不記載額が膨れ上がったとみられる。

「パー券(パーティー券)はしっかり売るように」

池田容疑者の事務所を知る関係者によると、池田容疑者は秘書志望者との面接の際、そう話し、採用後もパーティー券販売に精を出すよう声をかけていた。

大口の支援者へ秘書がパーティー券を売る際は「誠意が伝わるように直接手で持っていくように」と指示。パーティーの時期が近づくと、秘書がパーティー券販売に追われ、他の業務が滞ることもあった。

池田容疑者は関連団体の会計責任者である柿沼和宏容疑者(45)=政治資金規正法違反容疑で逮捕=に対してはパーティー券に限らず、細かく命令を下し、池田容疑者に報告せずに業務を進めた際には叱責する姿が目撃されていたという。

■安倍氏に感銘

父親を早くに亡くし、愛知県北名古屋市の化学メーカーを継いだ池田容疑者。平成18年に全国の若手経営者の集まりであるJCの会頭も務めると、政治家の道をたたいた。

きっかけは会頭だった同年、当時官房長官だった安倍晋三元首相との面会だ。感銘を受け、24年に愛知3区で自民党から出馬、初当選した。

入会した派閥が安倍氏の出身である清和政策研究会(現安倍派)だ。

最大派閥である安倍派。当時から所属議員に課したパーティー券の販売ノルマを超えた分を収支報告書に記載せず還流していたとみられ、逮捕される遠因になった。

入会後は教育政策を中心に活動し、文部科学副大臣も経験。安倍派幹部で文部科学相を務めた萩生田光一前政調会長を慕い、周囲には萩生田氏の弟分を自称していた。

■JC人脈駆使

池田容疑者の集金力の源泉は、JC会頭経験者としての幅広い人脈だったとみられる。

選挙区は名古屋市が地盤だが、関連団体の政治資金収支報告書には、寄付者やパーティー券の大口販売先として愛知県外の企業や個人も目立つ。複数がJC出身者だ。

その人脈は、安倍派のパーティーでも遺憾なく発揮されていた。

安倍派の平成30年〜令和4年分の収支報告書によると、20万円を超える金額のパーティー券を購入したと記載されているのは延べ数で約230の企業・団体。そのうち、延べ数で2割超が池田容疑者個人の政治資金パーティーで20万円を超えるパーティー券を購入した企業・団体やその関係先だった。

安倍派のパーティーはノルマを超えた販売分は還流される。個人のパーティーと違い、会場代などは派閥が持つため、販売額が増えるほど還流額も積み上がっていった。

池田容疑者の事務所では「安倍派のパーティーは売るほど自分の懐に入る」とされ、個人のパーティー券以上に販売に力を入れていたという。(久原昂也、星直人、川島優治)

9261OS5:2024/01/08(月) 14:10:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/3653639370144a2045cd720c4316f226d4ec9603
安倍派の池田議員を逮捕 パーティー券収入4800万円不記載の疑い
1/7(日) 12:28配信


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毎日新聞
自民党の池田佳隆氏

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、東京地検特捜部は7日、清和政策研究会(安倍派)からパーティー券収入のノルマ超過分約4800万円を受領しながら政治資金収支報告書に記載しなかったとして、安倍派所属の衆院議員、池田佳隆容疑者(57)=比例東海=を政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕した。最大派閥を舞台とした大規模な裏金作りの疑いは、現職国会議員が逮捕される事態に発展した。


 特捜部は、池田議員の政策担当秘書で、政治団体「池田黎明会」の会計責任者も務める柿沼和宏容疑者(45)も逮捕した。

 逮捕容疑は、池田議員と柿沼秘書は共謀して、2018〜22年に派閥からパーティー券収入のノルマ超過分として計約4800万円の寄付を受けながら、池田黎明会の収支報告書に記載せず、虚偽の収入を記した収支報告書を総務相に提出したとしている。

 安倍派では、ノルマ超過分のキックバック(還流)を派閥から受けながら収入として収支報告書に記載していない議員が数十人に上り、裏金の総額は5億円を超える可能性があるが、池田議員の不記載額は最高規模となる。

 関係者によると、池田議員は逮捕前の任意の事情聴取に容疑を否認していたという。同法の不記載、虚偽記載は会計責任者を処罰対象としているが、特捜部は東京・永田町の衆院第2議員会館にある事務所など、池田議員の関係先を家宅捜索した結果、会計責任者との共謀を立証できると判断した。

 池田議員は12年衆院選で愛知3区から出馬して初当選し、現在4期目。前回21年選挙は選挙区で敗れ、比例復活した。21年には副文部科学相を務めた。衆院議員になる前の06年から1年間は、日本青年会議所の会頭だった。【井口慎太郎、北村秀徳、岩本桜、山田豊】

9262OS5:2024/01/08(月) 14:17:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/7930425c84e47adf5aaf3f7240e593a3315d828c
逮捕の池田議員、「離党の意思確認できず」スピード処分に…野党「逮捕前にけじめ求めるべきだった」
1/7(日) 19:17配信

読売新聞オンライン
 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は7日、「清和政策研究会」(安倍派)に所属する池田佳隆・衆院議員(57)(比例東海)と、池田容疑者の政策秘書の柿沼和宏容疑者(45)を同法違反(虚偽記入)容疑で逮捕した。


 自民党派閥の政治資金規正法違反事件は安倍派の現職議員の逮捕に発展し、岸田首相の政権運営はさらなる打撃を受けた。首相は近く党内に設置する政治刷新本部(仮称)で党改革を進めたい考えだが、信頼回復の道のりは遠い。

 首相は7日、首相官邸で記者団に「国民の信頼回復のために何をすべきなのかをしっかり判断していく」と険しい表情で語った。自民の茂木幹事長は「重く受け止め、捜査の推移を見守りたい」とコメント。安倍派は「捜査に真摯(しんし)に協力し、果たすべきことを果たしていく」とした。

記者の質問に答える岸田首相(6日、首相官邸で)

 自民では不祥事が発覚した議員は逮捕前に党を離れることが多いが、今回は「池田氏本人と連絡が取れず離党の意思が確認できない」(党幹部)として、逮捕当日に除名する「スピード処分」となった。党として厳しい姿勢を示す狙いがあるが、野党は「(逮捕が)確定する前からけじめを求めるべきだった」(立憲民主党の泉代表)と批判しており、自民への逆風は収まりそうにない。

 自民内では、党改革を巡り派閥の見直しなどで温度差があり、具体策をどこまで打ち出せるかは不透明だ。閣僚経験者は「今後、逮捕者がどこまで増えるのか分からない。踏み込んだ改革を示さなければ党の信頼は地に落ちる」と漏らした。

9263OS5:2024/01/09(火) 08:29:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d8308d6bbaa1bb07ca32b52ed198fc3740be8e8
安倍派 大野、谷川議員立件へ 池田議員、証拠隠滅指示か 不記載事件
1/9(火) 0:13配信
産経新聞
自民党谷川弥一元文科副相

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、東京地検特捜部が安倍派(清和政策研究会)に所属する大野泰正参院議員(64)=岐阜選挙区=と谷川弥一衆院議員(82)=長崎3区=を政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑で立件する方針を固めたことが8日、関係者への取材で分かった。上級庁と協議の上、通常国会が始まる1月下旬をめどに最終判断するもようだ。


安倍派は所属議員に課したパーティー券の販売ノルマを超えた分を政治資金収支報告書に記載せずに議員にキックバック(還流)。大野氏は平成30年〜令和4年分で計5千万円超、谷川氏は同時期に計4千万円超を還流されたとされ、それぞれの関連団体の収支報告書に記載していなかった。

特捜部は7日、同法違反容疑で計4826万円を記載していなかった安倍派所属の衆院議員、池田佳隆容疑者(57)を逮捕。大野氏と谷川氏も他の安倍派議員より不記載額が高額だったことなどから、悪質性が高いと判断したとみられる。

また、池田容疑者の秘書が特捜部に対し「池田容疑者から証拠を隠滅するよう指示された」と説明していることも関係者への取材で判明した。

関係者によると、池田容疑者の事務所には安倍派のパーティー券の販売先などが記されたファイルやパソコンのデータがあったが、パーティーを巡る疑惑が表面化した昨年12月、池田容疑者が証拠を処分するよう指示。

特捜部が同月27日に池田容疑者の衆院会館事務所や名古屋市の事務所を捜索したところ、データの入った記録媒体が破壊されるなどしていたことが確認されたという。

9264OS5:2024/01/09(火) 13:32:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/4744c89593625fbf15fcbbc870cf3049b5c38296
「いよいよ何をやっても駄目」閣僚経験者も嘆き 自民現職議員の逮捕、政権に打撃
1/9(火) 11:17配信

西日本新聞
岸田文雄首相

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件は、安倍派(清和政策研究会)の衆院議員池田佳隆容疑者の逮捕に発展した。岸田文雄政権発足2年余りで自民に所属した議員の逮捕や起訴は4人目。しかも党に籍を置く現職議員の逮捕という異例の事態に。政治不信の連鎖が首相の政権運営に与える打撃は計り知れない。野党は攻勢を強めた。

 「大変遺憾。党として強い危機感を持って政治の信頼回復に努めなければならない」。7日、官邸での非常災害対策本部会議を終えた首相は記者団に語った。手元の紙を読み上げるばかりで、目に力はなかった。

 池田容疑者は、パーティー券の販売ノルマを超えて売った分を裏金として受け取っていた安倍派議員の中でも還流額が4千万円超と高額で、早くから検察に目をつけられていた。ただ首相サイドは「事件の全容が分からない」と動きが鈍く、池田容疑者を自民除名処分としたのも逮捕後。記者団に議員辞職を求めるか問われた首相は「とりあえず除名方針を確定した。党として決めている方針は以上だ」と述べるにとどめた。

 こうした姿勢は「先頭に立つ」と強調しながら一向に青写真を示さない政治改革にも通ずる。連立を組む公明党や、立憲民主党など野党は連座制を含めた政治資金規正法の罰則強化など具体案を提示するが、首相は「(今週以降発足させる自民党総裁直属の)政治刷新本部で議論を深める」とするだけ。派閥の在り方についても煮え切らない。

 「事件の全容、捜査の展開、課題が見えないと動けない」と弁明する首相周辺に対して、自民関係者は「リーダーシップを執ろうとしているが空回り。(政治改革に)期待感は持てない」と断罪。公明重鎮も「一蓮托生(いちれんたくしょう)に見られるのは困る」と苦虫をかむ。

 一方、野党はすかさず追及。立民の泉健太代表は千葉県市川市で、池田容疑者逮捕を「ゆゆしき事態だ」と指弾。「(自民には)自分たちの懐を温めるために政治をやっていた人間が数多くいる。金権体質をなくし、政治浄化をしたい」と改めて今月召集の通常国会で追及する意欲を示した。

 政権は、年始めに見舞われた能登半島地震への対応を喫緊に迫られている。そうした中で、昨秋から尾を引く裏金事件が重大局面を迎え、自民党内はさらなる司直の手に気をもむ。

 閣僚経験者は「いよいよ何をやっても駄目だ。世論が『政権は何をしているんだ』となる。岸田氏は地震対応に専念し、区切りが付いた後には身を引いてもらうしかない」と退陣論をにじませた。 (高田佳典、大坪拓也、岩谷瞬)

西日本新聞

9265OS5:2024/01/09(火) 17:50:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/62e41633468565bc38d7409df47fdc2d49f99eda
自民党裏金事件ついに逮捕者で大詰め 二階俊博氏と世耕弘成氏「和歌山の大物2人」に“明暗くっきり”の声が出るワケ
1/8(月) 7:15配信

NEWSポストセブン
和歌山を地盤に勢力争いを繰り広げてきた世耕氏と二階氏(時事通信フォト)

 ついに逮捕者が出た。東京地検特捜部は1月7日、自民党・安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーをめぐる問題で、派閥から約4800万円のキックバックを受けながら、政治資金収支報告書に虚偽の記載をした疑いで、池田佳隆衆院議員と会計責任者を逮捕した。事件がどこまでの広がりを見せるのか、捜査は大詰めを迎えつつある。

 そうしたなか、裏金事件の捜査でターゲットとなっている面々にも明暗がわかれているようだ。特捜部は昨年末、安倍派の指導部メンバーで前自民党参院幹事長の世耕弘成氏らを事情聴取したが、年明け早々には、世耕氏が地元・和歌山を二分するかたちで主導権争いを繰り広げてきた二階俊博・前幹事長に対しても事情聴取を行った。

 そんな2人の大物がしのぎを削る地元・和歌山では、“2人の明暗がわかれそうだ”と囁かれているという。

 二階氏の地元、和歌山県御坊市で二階氏の側近との間で議席を争ってきた元県議の楠本文郎氏(日本共産党)が、裏金事件で走った激震の大きさを語る。

「裏金疑惑がさかんに報道されるようになった昨年の暮れから、“あの2人は和歌山を疲弊させるばかりで何をしてくれたんや”という有権者の声を聞くことが増えました。これまでこの2人を批判しなかったような立場の人からもそうした声を聞いています」

 保守王国・和歌山の政界で長年、大きな影響力を保ってきた二階氏との暗闘が取り沙汰されていたのが、世耕氏だ。二階氏の地盤である和歌山2区(旧3区)を念頭に衆議院鞍替えに意欲を示してきた世耕氏は、強制捜査前に行われた月刊誌『Hanada』のインタビューで「いずれは国のかじ取りをしてみたい」と首相への意欲を語っていた(同誌の発売は安倍派各議員への任意聴取開始4日後の12月20日)。

近畿大の職員組合からも辞任要求
 地元関係者の間では、今月1日発行の元公明党県議の渡辺勲氏が主宰する県域の情報誌「和歌山〈21政経フォーラム〉」に掲載された「ほんま、世耕弘成は運のない男やな?」と題した座談会形式の記事が話題になっている。「運がない」とは、衆議院への鞍替えに向けて具体的な動きを見せた2021年10月以来、6度も躓いたという指摘だ。

 AとBという2人の「事情通」はこんなやりとりを交わしている。

〈B「第1の躓きは、2021年10月の衆院選での立候補断念。世耕は二階俊博が出馬せず(筆者注・息子に)後継指名したら二階の選挙区和歌山3区から立候補する構えだった。選挙カーまで秘密裡に用意して出馬の機会をうかがっていたが、二階本人が出ることになって出馬を断念した」
 A「世耕は二階と正面から殴り合いをする覚悟ができていなかった。次の機会が巡ってくるのを待とうとしたことが失敗だった。腰砕けだな。そして一昨年の7月8日、青天の霹靂の如く世耕の後ろ盾だった安倍晋三が狙撃死〔原文ママ〕するという事態が出来。これが世耕の第2の躓き。第3の躓きは、一昨年の県知事選における自民党推薦候補者選び『二階VS世耕代理戦争』での敗北」〉

 代理戦争とは、現在の知事である元国民民主党の衆議院議員、岸本周平氏を推した二階氏に対抗するかたちで世耕氏が総務官僚を擁立しようとした県連内バトルを指すが、ここでも世耕氏は撤退している。

 第4の躓きは2022年10月、安倍派の後継争いで派閥内の参院グループを動かすかたちでトップを目指すもこれまた衆議院側の反発で頓挫。さらに第5の躓きは2023年12月に任意とはいえ特捜部の聴取を受けることになった裏金疑惑と参議院幹事長の辞任だ。

 しかもその影響は深刻で、世耕氏が理事長を務める近畿大学の組合の一つ「近畿大学教職員組合」が12月11日、「本学の社会的評価の低下を招く」などとして理事長辞任を求める要望書を学校法人近畿大学に提出する事態に発展した。これが6番目の躓きだ。

 近畿大学といえば世耕氏の祖父で元自治大臣の弘一氏が創立して以来、一族がトップに君臨してきた家業だ。その足元から吹き出した辞任要求のダメージは計り知れず、情報誌の記事は、〈1998年の初当選以来5期25年、世耕は一度たりとも金にまつわるスキャンダルに見舞われたことがない“キレイな体”だったが、今回の裏金疑惑で世耕が営々と築いてきた信用までも失墜した〉〈衆議院鞍替えは(略)儚く消滅した〉と結んでいる。つまり、首相の目も潰えた、というのだ。

9266OS5:2024/01/09(火) 17:50:42
欠席の世耕、出席の二階
 実際、昨年12月16日の安倍派各議員への任意聴取開始以降、世耕氏は地元の恒例行事にも姿を見せていない。

 例えば、12月17日に御坊市で行われた毎年恒例の全国イベント「ロボットフェスティバル」の会場には姿を見せず、新年1月4日の御坊市を中心とした地域の政財界人が集結することもあって昨年は出ていた「2024年新春賀礼会」も欠席。ラジオ和歌山放送が毎年この時期に衆参の国会議員を招いて行う新年1月6日午後の生放送「和歌山県選出国会議員座談会」も欠席した。

 ちなみに、ロボットフェスについては二階氏も欠席したが、御坊の賀礼会はもちろん出席し能登半島地震を念頭に「オールニッポンで対応していこう」とあいさつ。新春のラジオにいたっては任意聴取が報道される数時間前にもかかわらず、二階氏は元気に出席している。一方、世耕氏は二階氏の影響力をそいで主導権を奪うには退けない場面だったのに、雲隠れを続けた格好になった。

 過去には西松建設から偽装献金を受け取った問題など大騒動の渦中で何度も名前が挙がるなど“古傷”も多い二階氏の場合、この程度の疑惑は“屁の河童”ということなのか。あるいは、万が一責任を問われても、後継者とみられる三男・伸康氏に立ちはだかる世耕氏の衆議院転出の可能性がしぼみ、後顧の憂いが減ったということなのか。和歌山の2人に着目すると、今回の裏金事件で世耕氏が受けた打撃は、二階氏が受けたそれに比べてはるかに大きかったということは言えそうだ。

■取材・文/広野真嗣(ノンフィクション作家)

9267OS5:2024/01/10(水) 11:19:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/906dcc992d0d428f799bacf341986c2468100d7f
菅前首相、派閥解消主張へ 11日刷新本部、議論難航も 自民
1/10(水) 7:14配信
時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=9日午前、東京・永田町

 自民党は9日、安倍派などによるパーティー収入裏金化事件を受け、岸田文雄首相(党総裁)を本部長とする「政治刷新本部」の初会合を11日に開く方向で調整に入った。

 最高顧問に就任する菅義偉前首相は国民の信頼回復には思い切った改革が不可欠だとして派閥解消を主張する意向だ。一方、党内では慎重論が強く、議論は難航が予想される。

 自民は10日の総務会で本部設置を決定する。最高顧問には菅氏と麻生太郎副総裁が並んで就く。茂木敏充幹事長ら党四役を副本部長クラスに据え、首相側近の木原誠二幹事長代理を事務総長に配置。小泉進次郎元環境相、小倉将信前こども政策担当相ら若手や高橋はるみ女性局長らの起用も検討している。通常国会での政治資金規正法改正も視野に、月内にも中間取りまとめを行う方針だ。

 菅氏は若手時代を除いて無派閥で政治活動を続けており、昨年12月に岸田派を離脱するまで同派会長にとどまった首相を「派閥政治を引きずっている」と批判してきた。関係者によると、今回の事件を受け、周辺に「派閥解消までいかないと国民は納得しない」と漏らしている。

 昨年12月30日放送のラジオ番組で菅氏は、派閥なしで党運営は可能か問われ、「党が機能する仕組みをつくれば、派閥がなくてもできる」と語った。刷新本部では同じ無派閥の小泉氏と連携して議論をリードする可能性も取り沙汰される。

 一方、党内では派閥解消に慎重な声が強い。首相自身、4日の記者会見では党によるパーティー収支の監査など、派閥存続を前提とした改革案を提唱。7日放送のNHK番組でも派閥解消の選択肢はあるか問われ、「派閥がどんな役割を果たしているのか議論を深める」と述べるにとどまった。

 刷新本部に入る麻生氏、茂木氏、森山裕総務会長はいずれも派閥の領袖(りょうしゅう)で、森山氏は会見で「派閥はいい仕事もしている」と訴えている。特に党内第2派閥を率いる麻生氏は、数の力を政治力の源泉としており、党内からは「菅氏と麻生氏は水と油だ」(茂木派中堅)と対立激化を懸念する声も漏れる。

 これに対し、立憲民主党の岡田克也幹事長は9日の記者会見で「派閥をどうするかは大きな論点だ。廃止も含めて議論すべきだ」と指摘した。刷新本部メンバーに派閥領袖が並ぶ見通しとなったことに触れ、「本当にきちんとした結論が出るか疑問を感じざるを得ない」とも語った。

9268OS5:2024/01/11(木) 09:27:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d10d5d4be95612cfae60d8c631df960813fb59f
パーティー収入還流 池田議員、廃止決定後も要求 幹部「泣きが…」 別の幹部は難色か
1/11(木) 7:47配信
産経新聞
自民党安倍派のパーティー収入を巡る不記載

自民党派閥のパーティー収入不記載事件で、東京地検特捜部に政治資金規正法違反の疑いで逮捕された衆院議員の池田佳隆容疑者(57)が、安倍派(清和政策研究会)が一昨年4月にパーティー収入の一部を所属議員にキックバック(還流)する慣例の廃止を決定した後に還流継続を要求し、幹部が再協議していたことが10日、関係者への取材で分かった。特捜部は幹部を再聴取。協議のメモを入手し、詳しい経緯を調べているもようだ。

関係者によると、令和4年5月のパーティーに先立つ4月上旬、当時の安倍晋三会長、塩谷立、下村博文両会長代理、西村康稔事務総長らが還流を巡り協議した。安倍氏が「現金で戻すという不透明なことはやめよう」と述べ、還流廃止が決定。幹部は所属議員に電話などで方針を伝えた。

だが、池田容疑者は幹部に還流継続を求めた。同年7月に安倍氏が死去。8月上旬に塩谷、下村、西村氏らが再協議し、一部幹部から「(池田容疑者から)泣きが入っている」と還流継続を求める主張が出たという。

これに対し、別の幹部は還流継続に難色を示しつつ、「正々堂々と振り込みを行い政治資金収支報告書に記載するやり方がある」として、将来的に所属議員が開くパーティーの券を派閥が購入し、収支報告書に記載する方法を例示した。この時点では安倍氏の方針を再確認するにとどまり、還流決定には至らなかったという。

同年8月10日の内閣改造で西村氏が経済産業相に任命され、25日に事務総長は高木毅前国対委員長に交代。その後、還流が実施されたが、収支報告書に記載しない従来の処理が踏襲された。

特捜部は事務総長経験者らに任意で事情聴取した。いずれも派閥の収支報告書の記載に当たり、会計責任者への指示や会計責任者からの相談はなかったなどと説明しているもようだ。塩谷、下村、西村各氏は還流継続の経緯に関する産経新聞の取材に対し、期日までに回答しなかった。

別の幹部が例示した手法が採用されなかったのは、政治資金規正法に同一の者から150万円を超えて一つのパーティーの対価支払いを受けられない量的制限があるため、多額の還流を処理しきれないことがネックとなった可能性がある。

問題が表面化した後に池田容疑者が修正した政治資金管理団体の収支報告書には、同年12月に安倍派から還流分とみられる500万円の寄付を受けたと記載されている。

9269OS5:2024/01/11(木) 09:45:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/df0e7cc2090e7fc50f7c0b23b4df26c5a6c638ae
政治刷新本部「菅氏がガンジー同様に…」英印歴史に照らし、無派閥勢力に懸念広がる
1/10(水) 20:41配信
カナロコ by 神奈川新聞
菅義偉氏

 自民党安倍派(清和政策研究会)を中心としたパーティー券裏金事件を受け、同党は岸田文雄首相(党総裁)を本部長とする政治刷新本部を設置し、11日に初会合を開く。派閥の存続を前提に対策を立てたい首相に対し、最高顧問に就く菅義偉前首相(衆院神奈川2区)は全廃を主張する構えだ。無派閥議員の間では、インドの独立闘争を抑え込んだロンドン円卓会議の歴史に照らし「菅氏がマハトマ・ガンジー同様、多勢に無勢の状態になりかねない」(菅氏周辺)との懸念が広がっている。

 同本部のメンバーは10日現在で国会議員38人。しかし、無派閥からの起用は菅氏、小泉進次郎元環境相(11区)ら10人程度とされる。この構成ぶりを野党は「まな板の上のこいに包丁を持たせるようなもので、派閥人間たちが自ら派閥を切れるはずもない」(立憲民主党議員)などと酷評している。

 歴史に詳しい議員の間では1930年代に独立運動への対策として英国が仕掛けた円卓会議と重ねる向きもある。英国のマクドナルド首相は世界中からガンジーに注目が集まる中でインドが多民族、多宗教の国民で構成されていることを理由として招集者を拡大。結果、ガンジーを「代表の1人」という立ち位置にとどまらせ、独立の対極である新インド統治法の成立につなげている。

神奈川新聞社

9270OS5:2024/01/11(木) 09:47:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ecd252bd1ff3996e87ce7dddf6d473933e7df97
安倍派還流の処理「会長マター」 複数の事務総長経験者が供述
1/11(木) 5:00配信

毎日新聞
細田博之氏(左)と安倍晋三元首相=いずれも竹内幹撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、清和政策研究会(安倍派)の複数の事務総長経験者が東京地検特捜部の任意の事情聴取に、パーティー券収入のノルマ超過分のキックバック(還流)の処理について、派閥の事務局長から会長に直接報告される「会長案件だった」と供述していることが関係者への取材で判明した。事務総長は詳細を知る立場ではなかったとし、政治資金収支報告書への不記載について派閥の会計責任者との共謀を否定しているという。


 特捜部は安倍派の事務局長兼会計責任者の男性を政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑で立件する方針で、2023年12月下旬以降、派閥の事務を取り仕切る事務総長経験者ら幹部議員への聴取を進めている。歴代事務総長の具体的な供述内容が判明するのは初めて。

 同法の不記載、虚偽記載の公訴時効は5年。時効にかからない18年以降、安倍派では、下村博文元文部科学相(18年1月〜19年9月)▽松野博一前官房長官(19年9月〜21年10月)▽西村康稔前経済産業相(21年10月〜22年8月)▽高木毅前党国対委員長(22年8月〜現在)――の順で事務総長を務めた。

 関係者によると、歴代事務総長4氏はいずれも会計責任者との共謀を否定。さらに複数が、資金の還流状況は事務局長から会長に直接報告される「会長マター(案件)だった」と説明しているという。安倍派では還流資金が収支報告書に記載されずに裏金化していたとされるが、「還流資金が不記載となっていたことを認識していなかった」とする説明もあった模様だ。

 ◇18年以降の会長は細田氏・安倍元首相

 18年以降は21年11月まで細田博之前衆院議長が、その後は安倍晋三元首相が22年7月に死去するまで会長を務めた。細田氏も23年11月に死去している。

 一方、安倍氏が22年春にキックバック取りやめを提案し、下村氏、西村氏、世耕弘成・前党参院幹事長ら派閥幹部と会計責任者が対応を複数回協議してキックバックの継続が決まった経緯がある。特捜部は当時の協議内容を重点的に調べているとみられる。【志村一也、岩本桜、山田豊、白川徹】

9271OS5:2024/01/12(金) 08:17:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8dffed9ea8400fa2644e9aafc84593887e72df3
菅、麻生氏の対立激化か 派閥存否で主導権争い 自民刷新本部、波乱含みの幕開け
1/12(金) 7:06配信
時事通信
自民党「政治刷新本部」の初会合であいさつする岸田文雄首相(中央)。左は菅義偉前首相=11日、東京・永田町の同党本部

 自民党が派閥の政治資金規正法違反事件を受けて11日に開いた政治刷新本部の初会合では、菅義偉前首相ら複数の無派閥議員から早速、派閥解消論が噴出した。


 派閥存続を前提に議論を進めようとしていた麻生太郎副総裁ら執行部には波乱含みの幕開け。「解消派」と「維持派」の党内対立が激化する可能性もある。

 「1989年の政治改革大綱には派閥解消のスケジュールが明記されていたのに、できていない。派閥解消が最低限必要だ」。出席者によると、菅氏は初会合で首相にこう主張。「自民党に国民の疑惑の目が向けられていることを認識してスタートすべきだ」と抜本的な改革を求めた。

 首相が派閥を「政策集団」と表現したことに対し、小泉進次郎元環境相は「派閥という言葉を使うのがはばかられるなら、派閥はやめるべきだ」とかみついた。三原じゅん子参院議員も「『派閥ありき』の議論になる」と首相の発言を批判するなど、菅氏に近い無派閥議員が菅氏を援護射撃した。会合後、牧原秀樹衆院議員も「派閥解消の結論を出さなければ国民の信頼を得られない」と語った。

 執行部内では「派閥の存在を問題視するのはナンセンス」(幹部)との声が大勢だ。麻生氏、茂木敏充幹事長、森山裕総務会長はいずれも派閥領袖(りょうしゅう)。首相は昨年12月に岸田派を離れたものの、首相退任後の同派復帰を前提とした「その場しのぎ」とみられている。

 首相が刷新本部メンバー38人のうち7割超の28人を党内6派閥から登用したのも、派閥解消論をけん制する狙いがあったとの見方がある。茂木氏は初会合の冒頭、派閥について「正式名称は政策研究団体。政策研さんの場で、党の組織を補完して人材育成や若手教育の機能を担う(のが)本来の機能」と意義を強調した。

 刷新本部開催は「単なるガス抜き」(麻生派関係者)との声もあっただけに、初回から派閥解消論が相次いだのは執行部にとって誤算だったようだ。会合後、党幹部の一人は「派閥解消の主張はずれている」と不快感を示した。

 菅氏と麻生氏は刷新本部の最高顧問に就任。米国出張中の麻生氏は初会合を欠席したが、来週以降、刷新本部の議論に加われば、2人の対立が先鋭化するとの懸念がある。秋に予定される総裁選をにらんだ主導権争いにも発展しかねない。

 党内では「菅氏の意見も一部採り入れる形で収めるしかない」(関係者)と妥協を探る声も出る。これに対し、小泉氏は記者団に「中途半端な結論になるのが自民党的体質。それでは『刷新』にならない」と断言。「派閥はなくす。今回はこの結論以外にはない」と背水の陣を敷いた。

9272OS5:2024/01/12(金) 08:18:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c74913a5fda5b22e5190968d5c4bd5f81117312
菅氏ら「派閥解消」訴え 政治改革、集約不透明 自民刷新本部が初会合
1/12(金) 7:05配信

時事通信
自民党「政治刷新本部」初会合の後、記者団の取材に応じる菅義偉前首相=11日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党は11日、派閥の政治資金パーティー収入を巡る裏金事件を受け、政治改革や再発防止の方策を検討する「政治刷新本部」の初会合を党本部で開いた。

 最高顧問に就いた菅義偉前首相らが「派閥解消」を主張。これに慎重な声も上がった。月内に中間報告を出す方針だが、意見集約が難航する可能性もある。

 本部長の岸田文雄首相(党総裁)は冒頭、「政策集団(派閥)、党の政治資金を巡って疑念の目が注がれている。国民の信頼回復へ自ら変わらなければならない」と強調。資金の透明性向上や派閥の在り方に関するルール作りなどを指示した。

 菅氏は、リクルート事件を受けて1989年に党が策定した「政治改革大綱」に派閥解消が触れられている点に言及。「スタートラインとして非常に分かりやすいのが派閥の解消だ」と訴えた。

 菅氏と同様に無派閥の小泉進次郎元環境相も「派閥はなくしたらいい」と発言。他に数人の無派閥議員が同調した。

 これに対し、派閥について「新人教育、政策研究の場としての役割がある」などとして必要性を指摘する意見も複数出た。

 党独自の取り組みとしては他に、派閥パーティー収支の党監査や銀行振り込みの徹底、売り上げに応じた議員へのキックバック(還流)禁止が浮上している。どこまで踏み込んだ改革案を打ち出せるかが焦点となる。

 各党と協議する政治資金規正法などの改正に関しては、茂木敏充幹事長が「より厳格な責任体制の確立に向けて検討したい」と述べた。

 刷新本部の役員は38人。最高顧問には麻生太郎副総裁も就き、茂木氏ら党役員が本部長代行・代理に並んだ。小泉氏ら青年局長・女性局長経験者も「幹事」などとして加わった。派閥所属は全体の7割超で、疑惑の渦中にある安倍派は10人を占める。

 11日の会合には米国訪問中の麻生氏らを除く31人が出席した。16日の次回会合で党所属の全国会議員を対象に意見を聴取。有識者からのヒアリングも別途行う。

9273OS5:2024/01/12(金) 08:18:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/aea4b8ce2df052953da8dd30b5ef13cee9438db8
「ブラックジョーク」派閥トップ3人、党改革主張の石破茂氏外れる 自民「政治刷新本部」/一覧
1/11(木) 20:20配信

日刊スポーツ
麻生太郎氏(2023年3月2日撮影)

 自民党は11日、安倍派政治資金パーティー裏金事件を受けた再発防止策や派閥のあり方などを協議するための「政治刷新本部」の初会合を党本部で開いた。本部長を務める岸田文雄首相(党総裁)をはじめ、執行部メンバーやベテランから中堅、若手まで計38人が出席。約1時間、議論をかわした。

 政治刷新会議メンバーの顔ぶれは次の通り(敬称略、カッコ内は所属派閥)。

 ◆  ◆  ◆

 ◆最高顧問 麻生太郎(麻生派会長)、菅義偉(無派閥)

 ◆本部長 岸田文雄(岸田派離脱中)

 ◆本部長代行 茂木敏充(茂木派会長)

 ◆本部長代理 森山裕(森山派会長)、渡海紀三朗(無派閥)、小渕優子(茂木派)、関口昌一(茂木派)、岡田直樹(安倍派)

 ◆副本部長 逢沢一郎(無派閥)、浜田靖一(無派閥)、梶山弘志(無派閥)、金子恭之(岸田派)、平井卓也(岸田派)、野上浩太郎(安倍派)、牧野京夫(茂木派)

 ◆幹事長 木原誠二(岸田派)

 ◆幹事長代理 福岡資麿(茂木派)

 ◆幹事 小泉進次郎(無派閥)、佐々木紀(安倍派)、鈴木馨祐(麻生派)、牧原秀樹(無派閥)、松本洋平(二階派)、島尻安伊子(茂木派)、高階恵美子(安倍派)、堀内詔子(岸田派)、上野通子(安倍派)、太田房江(安倍派)、松川るい(安倍派)、三原じゅん子(無派閥)、吉川有美(安倍派)

 ◆事務局長 小倉将信(二階派)

 ◆事務局長代理 小林史明(岸田派)、牧島かれん(麻生派)

 ◆事務局次長 鈴木貴子(茂木派)、藤原崇(安倍派)、三谷英弘(無派閥)、高橋はるみ(安倍派)

 ◆  ◆  ◆

 今回の人選をめぐっては、野党だけでなく自民党内からも「ブラックジョークとしか思えない」(関係者)と疑問視する声が出ている。存続か解消かを含めた派閥のあり方が1つのテーマとなるにもかかわらず、最高顧問には、麻生派会長の麻生太郎副総裁が就任。同じく最高顧問の無派閥の菅義偉前首相との間でバランスを取ったとみられるが、麻生氏は派閥解消には否定的とみられ、最高顧問2人の間でも意見が割れるとみられる。

 本部長は岸田文雄首相(岸田派会長離脱中)が務めるが、本部長代行は茂木派会長の茂木敏充幹事長、本部長代理には森山派会長の森山裕総務会長と、麻生氏を含め、派閥の領袖(りょうしゅう)3人がメンバー入りした。

 36年前のリクルート事件を受け、当時若手議員として党改革を訴えた渡海紀三朗政調会長が入った一方、渡海氏とともに行動し、昨年来、政治改革について議論する場が必要と繰り返し提案してきた石破茂元幹事長は、メンバーから外れた。一方、2014年に自身の政治団体の不明朗な政治資金支出問題が表面化した小渕優子選対委員長は、メンバーに加わっている。

9274OS5:2024/01/12(金) 14:14:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d2edf9697522dd52cd79b7ab3fa67c653e95a48
二階派プール1億円か 不記載2億円超の可能性 パーティー収入事件
1/12(金) 10:14配信

時事通信
自民党二階派の政治資金パーティーで、あいさつする二階俊博会長(壇上)=2023年4月26日、東京都千代田区

 自民党派閥の政治資金パーティー収入を巡る事件で、「志帥会」(二階派)の所属議員側がパーティー券販売のノルマ超過分を派閥に納めず手元にプールした疑いのある金額が、2022年までの5年間で約1億円に上るとみられることが12日、関係者への取材で分かった。

 
 会長を務める二階俊博元党幹事長側や事務総長経験者の平沢勝栄元復興相側もパーティー収入の一部を派閥に納めていなかったとみられることも判明。同派はノルマ超過分の収入を政治資金収支報告書に記載していなかった疑いもあり、不記載の総額は5年間で計2億円超に膨らむ可能性がある。

 関係者によると、二階派では派閥のパーティー券販売について所属議員の当選回数や役職によってノルマを設け、それを超えて売った分の収入を議員側に還流させていた。5年間のノルマ超過分計1億円超を派閥の収支報告書に収入として記載しなかったとされる。

 これとは別に、二階氏や平沢氏を含む同派の複数議員側がノルマ超過分をそもそも派閥に納めていなかったとされ、その合計額は5年間で約1億円に上るとみられる。

9275OS5:2024/01/13(土) 14:26:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c7617ee1b743bc8f51026ea7d183961f6fb6387
安倍派幹部の立件断念へ 会計責任者との共謀、立証困難 地検特捜部
1/13(土) 11:38配信

毎日新聞
東京地検が入る庁舎=金寿英撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、パーティー券収入のノルマ超過分を派閥の政治資金収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑で刑事告発された最大派閥の清和政策研究会(安倍派)の歴代事務総長ら幹部議員について、東京地検特捜部が立件を断念する方向で調整していることが関係者への取材で判明した。会計責任者との共謀の立証が困難との見方を強めている模様だ。

 一方、安倍派と志帥会(二階派)の会計責任者については、同法違反で在宅起訴する方向で詰めの捜査をしているとみられ、来週にも告発された議員らと併せて刑事処分を判断する。

 安倍派では、派閥から議員側にキックバック(還流)されたノルマ超過分が双方の収支報告書に記載されず、さらにノルマ超過分を派閥に報告しないで事務所でプールしていた議員がいたとされる。また、二階派では、パーティー券収入の一部が収支報告書に記載されていなかったほか、事務所でプールしていた議員が複数いたとされる。

 公訴時効にかからない2018年からの5年間で、安倍派では裏金化の総額が6億円近く、二階派の不記載額は2億円超に上る可能性がある。両派の会計責任者は特捜部に不記載への関与を認めているという。

 会計責任者との共謀が認められれば政治家も立件対象となる。特捜部は18年以降に安倍派で派閥の事務を取り仕切る事務総長を務めた、下村博文元文部科学相▽松野博一前官房長官▽西村康稔前経済産業相▽高木毅前党国対委員長――の4氏らへの事情聴取を進めてきた。

 関係者によると、4氏は、還流が事務局から派閥会長に直接報告される「会長案件だった」などと説明し、いずれも会計責任者との共謀を否定したとされる。当時の会長は細田博之前衆院議長と安倍晋三元首相だったが、両氏は死去しており、安倍氏が亡くなった22年7月以降の対応が焦点となっている。

 安倍氏は生前の同年春に還流中止を提案し、いったんは中止が決まった。しかし、継続を求める議員から反発があり、安倍氏の死去後に当時の事務総長だった西村氏や、下村氏、世耕弘成前党参院幹事長ら派閥幹部と会計責任者が対応を複数回協議。同8月に還流継続が決まったとされる。

 ただ、この協議について、出席者の多くが不記載の積極的な指示や、会計責任者からの具体的な報告を否定している模様だ。【井口慎太郎、北村秀徳、岩本桜、山田豊】

9276OS5:2024/01/16(火) 18:35:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe46276358c5ea897f6101395b1de3be97f831e6
【速報】「安倍派を介錯する」自民・刷新本部で所属議員から「安倍派解散論」続出 約3時間議論で派閥解消に賛否ほぼ同数
1/16(火) 16:54配信

FNNプライムオンライン(フジテレビ系)
FNNプライムオンライン

自民党は16日、所属全議員を出席対象とした政治刷新本部の第2回会合を開き、約150人の議員が出席して、派閥のあり方を中心に約3時間にわたり議論を行った。

この中では、安倍派の複数の議員が、安倍派を解散すべきだと主張し、全派閥の解消を訴える議員もいた一方、派閥の維持を求める声も相次いだ。派閥の解消に関する賛否はほぼ同数だったという。

安倍派のパーティー券収入のキックバックを受けながら報告書に記載せず、防衛副大臣を辞任した宮澤博行衆院議員は、会合の中で「清和政策研究会(安倍派)は解散すべきだ。私は派閥に残って安倍派を介錯する覚悟だ」と述べたと明らかにした。

宮澤氏は記者団に対し、「今回のことも派閥の存在が原因で起きたことだ。ただ、私も派閥の諸先輩方に大変お世話になり安倍総理にもお世話になっているし、御恩もあるが、だからといって、(派閥を)残さなければいけないというところには思いは至らない」と語ったほか、党内で法令を犯したグループに解散命令を出せる制度の整備などを提案した。

ほかの議員からは、すべての派閥の解消を訴える意見が出たほか、「派閥が今回の問題の温床だ」、「人事介入とお金の分配をやめるべき」といった意見が相次いだ。

一方で、「派閥は必要だ」と主張する議員もいたほか、「完全な派閥の解消は非現実的」といった派閥解消への反対論も根強かった。

フジテレビ,政治部

9277OS5:2024/01/16(火) 18:37:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/de2f16912c363be5b4fb4aa9756e3daa487b25f6
安倍派幹部7人不起訴へ、会計責任者との共謀認定できず…4000万円超不記載の3議員は立件方針
1/16(火) 5:02配信

読売新聞オンライン
 自民党派閥「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティーを巡る事件で、東京地検特捜部は、パーティー収入の一部を政治資金収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法違反容疑で告発された安倍派幹部7人を不起訴とする方針を固めた。特捜部は同派の会計責任者を立件し、在宅起訴とする見通しだが、幹部らと会計責任者の共謀は認定できないと判断。所属議員側は高額の還流を受けていた3議員を立件する方針で、上級庁と協議し、週内にも最終決定する。



 同派では2018〜22年、パーティー収入のノルマ超過分を約100人の議員側に還流するなどし、総額5億7000万円超を裏金化した疑いがある。派閥を取り仕切る事務総長経験者や会長代理、「5人衆」と呼ばれる幹部として、下村博文・元文部科学相(69)、松野博一・前官房長官(61)、西村康稔・前経済産業相(61)、高木毅・前党国会対策委員長(68)、塩谷立・元文部科学相(73)、世耕弘成・前党参院幹事長(61)、萩生田光一・前党政調会長(60)の7人が告発されていた。

 特捜部は、同派の収支報告書を作成・提出した会計責任者を立件する方針を固め、幹部らに対する任意の事情聴取で会計責任者とのやりとりなどを確認した。幹部らは還流について「派閥会長が決定する案件だった」などとし、不記載への関与を否定。会計責任者も「幹部から不記載の指示は受けていない」との趣旨の説明をしており、共謀を示す明確な証拠も見いだせなかったとみられる。

 特捜部は、還流やプールで裏金化していた所属議員側については、不記載額が4000万円を超えた池田佳隆衆院議員(57)(同法違反容疑で逮捕)、大野泰正参院議員(64)、谷川弥一衆院議員(82)の刑事責任を追及し、不記載額がそれに満たない議員側は、過去の摘発事例との公平性などを考慮して立件を見送るとみられる。

 一方、第5派閥の「志帥(しすい)会」(二階派)についても、特捜部は、パーティー収入の一部を収支報告書に記載しなかったとする同法違反で会計責任者を在宅起訴する方針。同派では、会長の二階俊博・元党幹事長(84)ら一部の所属議員側がノルマ超過分をプールし、派閥に納めていなかったことも判明した。同派の不記載額は、22年までの5年間で総額2億円を超えるという。

 特捜部は一連の刑事処分を週内にも行う方針。ただし、派閥幹部や所属議員が不起訴となった場合でも、告発人が検察審査会に申し立てを行えば、刑事処分の確定には一定期間を要する可能性がある。

9278OS5:2024/01/16(火) 21:22:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/0f1d9d88489d5ce3c419c4a7354011a67a6f1a57
「安倍派を介錯する覚悟」口止め暴露の宮沢博行氏「安倍総理に恩もあるが…」派閥の解散訴える
1/16(火) 18:51配信
日刊スポーツ
自民党の政治刷新会議で安倍派の解散を訴えた宮沢博行前防衛副大臣(撮影・中山知子)

 自民党安倍派(清和政策研究会)の宮沢博行衆院議員は16日、党本部で開かれた「政治刷新本部」の第2回会合で、安倍派の自主解散を主張した。会合出席後、報道陣の取材に「安倍派は解散すべきだ。私は派閥に残って、派閥を介錯(かいしゃく)する、安倍派を介錯するという覚悟を述べた」と明かした。

 また「(党内の)議員グループや派閥でルール違反があった場合、活動停止命令や解散命令を出してもいいのではないか」とも訴えた。

 この日の議論では、派閥のあり方について出席者から「賛否両論があった」と明かした。自身は「今回のこと(裏金事件)も派閥の存在が原因で起きた。私も派閥には大変お世話になっているし(派閥会長を務めた)安倍総理にもお世話になり恩もある」としながらも「だからといって、残さないといけないというところには思いは至らない」と強調。「(同じ考えの)同志はいる」とも訴えた。

 宮沢氏は昨年12月、安倍派のパーティーをめぐる政治資金問題をめぐり、派閥からキックバック分について政治資金収支報告書に記載しないように指示を受けていたことや、不記載について口止めされていることを報道陣に暴露した。自身の不記載分は、2020年から2022年の3年間に140万円だと明かした上で「多くの(安倍派の)仲間も早く説明し潔白を証明したいと思っていると推測するが、(派閥から)『しゃべるな、しゃべるな』と。これですよ」と述べ、派閥側の口止めにあっていることも述べ、怒りをみせていた。

 報道陣に非公開で行われたこの日の議論には100人超の自民党国会議員が出席し、約3時間近く続いた。岸田文雄首相や、派閥会長の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長らは「じっと意見を聞いていた」(宮沢氏)という。

9279OS5:2024/01/18(木) 10:57:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4db4620784e05c8b5aaddd68953c1f65ad351f7
「小池百合子首相」待望論、実現する可能性あるか
1/18(木) 10:22配信
東洋経済オンライン
小池百合子東京都知事(写真:時事)

 岸田文雄首相が、自民派閥パーティーをめぐる巨額裏金事件などでの政権危機に苦闘していることを受け、年明けの永田町では「ポスト岸田」候補の品定めがかまびすしい。その中で、一部でささやかれている小池百合子東京都知事の「首相待望論」も格好の話題となっている。

 2016年7月の都知事当選後も、ことあるごとに初の女性首相候補に名前が挙がり、自らも意欲をちらつかせてきたのが小池氏。年末年始の記者会見でも、半年後に迫る都知事選出馬について「思わせぶり」(周辺)に明言を避けているからだ。

 衆院解散の時期とも絡んで中央政界が注目する都知事選については、東京都選管が昨年11月末に「6月20日告示―7月7日投開票」との日程を決定した。ほぼ想定通りの日程だが、東京地検特捜部の裏金事件捜査との絡みで通常国会召集日が1月26日に決まったことで、中央政界では「衆院選との同日選は日程上困難」(自民選対)との見方が広がる。

■会期末解散は「日程的にありえない」? 

 というのも、首相の解散断行は「会期末の野党による内閣不信任決議案提出」が“政治的条件”となるが、想定される提出時期は6月21日前後。その場合の衆院選投票日は、「公職選挙法上7月14日以降」(総務省)となり、選挙期間中に都知事選投開票という「政治的にありえない日程」(同)になってしまうためだ。

 しかも、裏金事件に加えて能登半島地震への岸田首相の対応にも「後手批判」が付きまとい、年明けに底打ち傾向となった内閣支持率もなお低迷状態が続き、与党内では「通常国会での解散など不可能」(閣僚経験者)との声が支配的だ。

 もちろん首相サイドは「解散は首相の専権事項。いつでも断行できる」(官邸筋)と強調するが、自民首脳の間でも「羽交い絞めしてでも止める」との声が少なくない。このため党内では「首相は9月末の総裁選前に解散できないまま退陣し、後継者が『選挙の顔』となる」(長老)との見方が広がる。

■小池氏は「ポスト岸田」の“超大穴”

 これを受け、「ポスト岸田」については「総裁選実施なら『本命・茂木敏充幹事長―対抗・高市早苗経済安保相―穴・石破茂元幹事長』、話し合い一本化なら上川陽子外相」との見立てがもっぱらだ。

 ただ、“超大穴”として小池氏の名前も挙がっている。同氏は1992年参議院選での中央政界デビュー以来、常に日の当たる政治家人生を歩み、防衛相、自民党3役(総務会長)、総裁選出馬、そして都知事もすべて「女性初」。だからこそ「最終目標は初の女性首相」とみる向きが多く、2021年5月に死んだ愛犬「そう」ちゃんは小池氏自身が「総理を意識して付けた名前」といわれる。

 そうした中、小池氏の支持母体である地域政党「都民ファーストの会」は、昨年12月の江東区長選を筆頭に、その前後の都内の各種地方選で連戦連勝だ。これも踏まえ、都民ファ内部から「小池さんは次期衆院選での国政復帰を狙っている」との声が漏れてくる。

9280OS5:2024/01/18(木) 10:58:01

 小池氏は都知事就任翌年の2017年9月の衆院選に際し、都知事のまま「希望の党」を立ち上げて政権交代に挑んだが、いわゆる「排除発言」で挫折した。ただ、都民ファ幹部は「あのとき都知事を辞めて出馬していれば、結果は違ったはず」と述懐し、今夏の都知事選の出馬を見送り、次期衆院選での中央政界復帰の可能性にも言及する。

 その小池氏は、年末年始の記者会見などでも、都知事選出馬について言及を避けている。都知事選日程決定後の記者会見で記者団から「小池都政の現状と、次期知事選出馬の可能性」を問われた際も「現状も何も、今やるべきことをしっかり取り組む、これが、私の責任だと思っている」と表情も変えずに素っ気なくかわした。

 このため、その後の年末年始の定例会見でも記者団の間では「知事選出馬を問う質問はタブー視されている」(大手新聞の担当記者)のが実情で、「そのこと自体が、小池氏国政復帰との噂を広げる要因」(政治アナリスト)となっている。

■小池氏の本心はどこにあるのか

 ただ、小池氏を知る政界関係者は「そういう噂を流すのが小池氏の常套手段。年齢(71歳)からも本音は都知事3選しかない」(元都庁幹部)と明言する。確かに都知事選をめぐっては、小池氏サイドと自民党との連携が進む一方、野党にも有力候補擁立の動きがなく、小池氏の前回知事選(366万票、得票率約6割)以上の記録的圧勝確実との見方が多いからだ。

 こうした状況から、多くの政界ウォッチャーも「小池氏の本心は、7月の都知事選圧勝でさらに立場を強化し、次期衆院選での自公敗北で政権交代・政界再編の機運が高まれば、都民ファを率いてそれに乗る戦略」と読み解く。

 ただ、その大前提となる「ポスト岸田」の行方は、「春以降の政局展開次第で大きく変わる」(自民長老)との声も多い。ここにきて各種世論調査で支持率がわずかながら上昇し始め、来年度予算案も能登半島地震対応のための予備費増額などの修正が加えられたことで、野党も年度内成立に協力せざるをえない状況となりつつあるからだ。

 このため、岸田首相サイドには「一時浮上した予算成立花道論はほぼ消えた。このままやるべきことをやり続けて支持率がさらに回復すれば、総裁選前の衆院解散も可能になるし、解散しなくても総裁再選はありえる」(岸田派幹部)との強気の声も出始めている。

■「衆参同日選」視野に、まず都知事選圧勝狙い

 その一方で、自民幹部の間では「岸田首相は『政治改革』に一定のメドをつけ、解散しないまま総裁選前に退陣表明したほうが影響力を残せる」(無派閥有力議員)と指摘する向きも多い。

 その場合、誰が選挙の顔となるかを予測するのはまだ難しく、「結局、誰がなっても2025年7月の衆参同日選になだれ込むのでは」との見方も広がる。だからこそ小池氏は「衆院選出馬か都知事選圧勝の2つの選択肢を天秤にかけ、都知事選ぎりぎりまで政局展開を見極める構え」(側近)とみられているのだ。

 そうした中、小池氏にとってのベストシナリオは「まず都知事選に圧勝し、そのうえで都民ファを率いて次期衆院選での政界再編・政権交代のリーダー役となり、状況次第で首相の座もうかがう」(同)とされる。しかし、中央政界の現状と今後の展開を想定する限り、「小池氏の思惑通りの状況となるかは極めて不透明」(自民長老)というのが実態だ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9281OS5:2024/01/18(木) 11:23:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/1bae7efb4fd1f358ebfd4f4d06c2aee911deaab4
自民安倍派の大野泰正議員、離党へ
1/18(木) 11:17配信

共同通信
 自民党安倍派の政治資金パーティーを巡る事件で、高額の裏金を受領していた大野泰正参院議員は、東京地検特捜部に自身が立件された場合、離党する意向を固めた。党関係者が18日、明らかにした。

9282OS5:2024/01/18(木) 11:27:04

https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1378195932/8815
↑常任幹事会名簿 まさかの稲田朋美復権とかある?
 橋本聖子あたりが座りが良いんだろうが彼女も疑惑の一人だからな

https://news.yahoo.co.jp/articles/81e0b9405e2e4fbb6c91f94a3ec50effb9544bb5
安倍派「5人衆」が派閥幹部辞任を検討 立て直しへ大幅刷新か
1/17(水) 22:47配信


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毎日新聞
自民党安倍派「5人衆」の(左上から時計回りに)松野博一氏、西村康稔氏、高木毅氏、萩生田光一氏、世耕弘成氏

 自民党派閥の清和政策研究会(安倍派、98人)の「5人衆」と呼ばれる幹部が、同派執行部の役職を辞任する検討に入った。派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、派を立て直すためには、幹部を大幅に刷新すべきだとの意見が強まっている。東京地検特捜部による強制捜査後、初の議員総会を19日に党本部で開催する予定だ。


 5人衆のうちの複数と、座長を務める塩谷立元文部科学相は17日、国会内で会談した。議員総会に向けた対応を協議し、5人衆や塩谷氏の常任幹事、座長、事務総長といった執行部の役職の辞任についても議論した模様だ。辞任はこれ以外の幹部に拡大する可能性もある。

 5人衆は、西村康稔前経済産業相、萩生田光一前党政調会長、松野博一前官房長官、世耕弘成前党参院幹事長、高木毅前党国対委員長。いずれも裏金事件の発覚後に閣僚や党幹部を辞任し、特捜部から任意の事情聴取を受けていた。

 安倍派は、安倍晋三元首相が2022年7月に銃撃事件で死去した後も会長を置かず、塩谷氏と5人衆を含む15人が「常任幹事会」による合議制で派閥運営を続けてきた。

 今後は執行部を一新して、若手中心で運営する案などが検討されている。派閥の解消論を主張する議員もいる。安倍派幹部の一人は「幹部はしっかりと責任を取るつもりだ。派内の若手にとって一番よい結論を考えたい」と語った。【飼手勇介】

9283OS5:2024/01/18(木) 17:23:35
https://www.sankei.com/article/20240118-5FMZLDQ7O5MAJBVTF5YVAXF4L4/
自民無派閥議員、中堅若手19人で「情報交換会」設立へ
2024/1/18 16:31

自民党の有志議員らが開いた、「無派閥連絡会」(仮称)結成に向けた準備会。中央はあいさつする赤沢亮正財務副大臣=18日午前、国会
自民党の有志議員らが開いた、「無派閥連絡会」(仮称)結成に向けた準備会。中央はあいさつする赤沢亮正財務副大臣=18日午前、国会

自民党の赤沢亮正財務副大臣と、坂井学元官房副長官らが18日、国会内で会合を開き、政治改革論議を進めるため「無派閥情報交換会」を設立することで一致した。無派閥の若手・中堅議員ら19人が発起人となる。19日に初会合を開き、それ以降は週1回で定例化する。

19人以外の議員にも参加を呼びかける。閣僚や党幹部経験者、派閥所属議員は対象としない。また、赤沢、坂井両氏は連絡係にとどまり、代表者などは置かない。

赤沢氏は会合後の記者会見で、会の位置付けについて「話したいことを自由に話す。情報交換の結果、何か行動を起こすことはある。それが本来の『政策集団』のあるべき姿なのではないか。それを目指している」と述べた。

当初、赤沢氏らは党派閥の政治資金パーティーを巡る一連の問題について無派閥議員の主張をまとめることも検討したが、意見の集約は難しいと判断した。

赤沢氏は石破茂元幹事長と親しく、坂井氏は菅義偉前首相の側近として知られる。無派閥議員によるグループとしては、石破氏が平成25年に自身に近い議員による「無派閥連絡会」を結成し、石破派結成にあわせて発展的に解消された経緯がある。

赤沢氏らは「中堅・若手の集まりなので、(旧石破派などとは)趣旨が違う」としている。

9284OS5:2024/01/18(木) 22:02:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6e532ee3b9d7034292d4ba22cca6e58b831fbf4
自民岸田派、解散へ 党内に「率先垂範」
1/18(木) 19:29配信
時事通信
記者団の質問に答える岸田文雄首相=18日午後、首相官邸

 自民党岸田派は18日、解散する方針を固めた。

 派閥の政治団体と事務所を廃止する。最大派閥・安倍派などによる政治資金パーティー収入の裏金事件を受け、岸田文雄首相は「派閥解消」を宣言することを検討。自ら率先して範を示し、他派閥に同様の決断を促す狙いがある。

 首相は同日、首相官邸で記者団の取材に応じ、岸田派の「解散を検討している」と表明。「政治の信頼回復に資するなら、(解散を)考えなければならない」と語った。

 同派幹部によると、党が25日に政治改革案の中間取りまとめを行った後の解散を想定している。首相は裏金事件を受けて昨年12月に同派を離脱するまで会長を務めていた。

 東京地検特捜部は、政治資金規正法違反容疑で岸田派の元会計責任者を立件する方針。同派は関連する政治資金収支報告書の訂正を総務省に届け出た。関係者によると、首相はこうした動きを踏まえ、座長の林芳正官房長官ら同派幹部と18日に解散を確認したという。

 首相周辺は「政治団体を解散し、事務所をたたむ。政策集団としても残さない」と説明。同派幹部は、首相の狙いについて「率先垂範」としつつ、「あとは各派閥の判断だ」と語った。ただ、派内から「同志の絆は残る」との声が出ており、緩やかなグループとして存続する可能性もある。

 岸田派は1957年に池田勇人元首相が旗揚げした名門派閥。「保守本流」を自認し、岸田氏を含む5人の首相を輩出してきた。現在の所属議員は46人で、党内第4位の規模。

9285OS5:2024/01/18(木) 22:03:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/5666602cfc09affb3e0e8715d52bd1973ff3793d
首相、岸田派の解散検討を表明 自民派閥の政治資金事件巡り
1/18(木) 19:44配信

毎日新聞
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=首相官邸で2024年1月18日午後7時23分、竹内幹撮影

 岸田文雄首相は18日、自民党派閥の政治資金を巡る事件に関連し、自身が会長を務めていた岸田派(宏池会)について「解散することを検討している」と表明した。宏池会を巡っては東京地検特捜部が政治資金規正法違反で当時の会計責任者を立件する方針を固めており、出身派閥の解散方針を打ち出すことで信頼回復に向けた姿勢を示す狙いとみられる。首相官邸で記者団に語った。

【図で解説】裏金化、どうやった? 疑惑の構図

 宏池会の解散について問われ「政治の信頼回復に資するものであるならば、そうしたこと(解散)も考えなければならないと思っている」と語った。他派閥にも解散を求めるかについては「とりあえず我々(岸田派)として信頼回復のためにどうあるべきかを考えている。そして解散についても検討しているという状況だ」と述べるにとどめた。

 宏池会は衆参46人の党内第4派閥。1957年に結成された現存する自民最古の派閥で、池田勇人、大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一ら歴代首相を輩出した。岸田首相は2012年に会長に就任したが、自民党派閥の政治資金問題を受けて23年12月に会長を退き、派閥も離脱した。【鈴木悟、池田直】

9286OS5:2024/01/18(木) 22:04:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/a8cff9a3c26168867be38499c6d8131c2382a765
岸田派と安倍派、解散を検討 首相「信頼回復に資するなら」
1/18(木) 20:09配信

朝日新聞デジタル
首相官邸を出る際、記者の質問に答える岸田文雄首相=2024年1月18日午後7時22分、岩下毅撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる事件で、岸田文雄首相は18日、首相官邸で記者団の取材に応じ、自身が会長を務めてきた「宏池政策研究会」(岸田派)の解散を検討していることを明らかにした。「清和政策研究会」(安倍派)の幹部も安倍派の解散を検討していることを朝日新聞の取材に明かした。


 東京地検特捜部は、宏池会が約3千万円の収支を政治資金収支報告書に記載しなかったとして、同派の元会計責任者を政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で立件する方針を固めている。

 首相は記者団から対応を問われ、「(岸田派の)解散についても検討している。政治の信頼回復に資するものであるならば、そうしたことも考えなければならない」と語った。首相は2012年から岸田派会長を務めてきたが、派閥パーティー問題を受けて昨年12月に派閥を離脱した。

 岸田派は、政治資金規正法で規定されている「その他の政治団体」として総務省に届け出をしている。首相は「(政治団体の)届け出を取り下げることも含めて検討している」と説明。政治団体でなくなれば、政治資金パーティーを事実上開くことができなくなるため、政治改革を進める姿勢を示す狙いがあるとみられる。岸田派関係者によると、東京・永田町にある派閥事務所は閉鎖する方向だという。

 宏池会は1957年に池田勇人元首相が創設。党内で最も古い派閥で、大平正芳、鈴木善幸、宮沢喜一の各首相を輩出し、「保守本流」を掲げてきた。

 東京地検特捜部は、最大派閥の安倍派や、二階俊博・元幹事長が会長を務める「志帥会」(二階派)によるパーティー収入の裏金化についても捜査している。首相は、岸田派以外の派閥に解散を求めるのかについては言及を避けた。

 一方、安倍派幹部は朝日新聞の取材に、「今後、(安倍派の)解散も含めて検討しないといけなくなる」と語った。

朝日新聞社

9287OS5:2024/01/19(金) 10:27:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/bc9f210a82255c8938400180957814329b810aa4
岸田派解散、首相が乾坤一擲の勝負 岸田派解散表明で他派閥にボール
1/18(木) 23:10配信
産経新聞
岸田文雄首相(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は18日、会長を務めていた岸田派(宏池会)の解散検討を表明し、乾坤一擲の大勝負に出た。自民の派閥パーティー収入不記載事件を受け、安倍派(清和政策研究会)など他派閥にも解散を促す圧力となりそうだ。派閥解消が一気に進む可能性もある。


「国民の信頼回復のため、宏池会は率先して解散するべきだ」

首相は18日、1日かけて岸田派幹部や同派出身の閣僚を官邸に呼び込み、自らの覚悟を伝えた。「率先」という言葉に、他派に同様の行動を促す思いがにじんだ。

この後、首相は記者団の取材に応じ、笑みを浮かべながら「宏池会の解散について検討している」と表明した。首相周辺は「今まで見たことのない、自信のある表情だった」と話した。

首相は令和3年10月の首相就任後も昨年12月まで岸田派会長にとどまるなど、派閥にはひときわ愛着を持っていたとされる。その首相が岸田派を率先して解散するのは、東京地検特捜部が政治資金規正法違反容疑で岸田派の元会計責任者を立件する方針となったことで危機感を強めた半面、党内に覚悟を示す狙いがある。派閥解消に向け、自民各派にボールが渡った形といえる。

首相は今月16日、自民の政治刷新本部の全体会合に出席。約3時間、50人近い議員の意見に耳を傾けた。このうち10人ほどが派閥解消を訴えていたという。政権幹部は「平場にはエネルギーがある」と述べ、首相が意欲を強めたと指摘する。

同本部は、月内に中間とりまとめを行う。党内では派閥解消や派閥パーティー禁止も検討されているが、これまで捜査が及んでいない麻生派(志公会)や茂木派(平成研究会)が納得するかは不透明だ。

自民中堅議員からは「派閥がなくなったら人事はどうする。党内に人事部を作るのか」との声も漏れる。反発によって各派の足並みが乱れたり、「派閥解消」が骨抜きになったりすれば、首相の求心力が急落する恐れもある。

首相周辺は「これで岸田降ろしに動く自民党ならば、どのみち国民から見放される」と述べた。(長橋和之)

9288OS5:2024/01/19(金) 10:28:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/9312e533cbb31a9ada3725948eebb25fe5911f9b
安倍・二階・岸田の3派閥を立件へ 幹部議員は19日にも不起訴
1/18(木) 20:38配信

毎日新聞
自民党本部=東京都千代田区で、曽根田和久撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、宏池会(岸田派)の政治資金収支報告書に、2018年からの3年間で収入など3000万円超が記載されていない疑いがあることが関係者への取材で判明した。東京地検特捜部は19日にも清和政策研究会(安倍派)と志帥会(二階派)と合わせて立件する方針を固めた模様だ。安倍、二階両派の会計責任者ら2人を政治資金規正法違反で在宅起訴し、岸田派の元会計責任者を略式起訴するとみられる。


 一連の事件では自民の主要5派閥が同法違反容疑で刑事告発されたが、安倍、二階、岸田の3派閥が刑事責任を追及される見通しとなった。一方、3派閥の会長や事務を取り仕切る事務総長ら幹部議員については、いずれも会計責任者との共謀が認められないとして一斉に不起訴処分にするとみられる。

 3派閥ではパーティー券収入のノルマ超過分を議員側にキックバック(還流)する運用が続けられていたとされる。安倍派では還流資金に関する収支が派閥側と議員側の両方の収支報告書に記載されておらず、二階、岸田両派では議員側への支出は記載されているものの、パーティー券収入の総額が過少記載されていた疑いがあるという。また、安倍、二階両派ではノルマ超過分を派閥に報告せず、事務所でプールしていた議員が複数いるとされる。

 安倍派では裏金化の総額が6億円近くに上る可能性がある。特捜部は、刑事告発された松野博一前官房長官▽西村康稔前経済産業相▽高木毅前党国対委員長▽世耕弘成前党参院幹事長▽萩生田光一前党政調会長▽下村博文元文部科学相▽塩谷立元文科相――の7氏をいずれも不起訴とする方針。

 一方、4000万円超の還流を受けた疑いがある、いずれも安倍派の大野泰正参院議員=岐阜選挙区=と谷川弥一衆院議員=長崎3区=については、在宅のまま政治資金規正法違反で立件するとみられる。今月7日に逮捕された池田佳隆衆院議員=比例東海、自民を除名=と合わせて現職3人が刑事訴追される見通しだ。

 不記載額が2億円超に上る疑いがある二階派では会長の二階俊博元党幹事長の事務所で、ノルマ超過分の3000万円超がプールされていたとみられることが関係者への取材で新たに判明した。特捜部は、二階氏の秘書を同法違反で略式起訴する方針。二階氏本人は派閥と事務所の両方の不記載への関与を否定しているといい、特捜部は不起訴にするとみられる。

 岸田派では、元会計責任者が不記載への関与を認めているが、派閥会長だった岸田文雄首相らの関与は否定しているという。【井口慎太郎、北村秀徳、岩本桜、山田豊】

9289OS5:2024/01/19(金) 10:40:31
岸田は宏池会から離脱してるんじゃ・・・?
そしたら、宏池会についても 何か言う立場じゃなくなるような
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec7669876d29a6df3ad8a75e197d2df3f3fa36aa
【速報】“岸田派解散”表明の首相「他の派閥については何か言う立場にない」
1/19(金) 9:47配信

FNNプライムオンライン(フジテレビ系)


「岸田派を解散することを検討している」と前日に表明したことに関連し、岸田首相は19日、「他の派閥のありようについて何か言う立場にない」と述べた。

「岸田派を解散することを検討している」と表明したことを巡り、岸田首相は官邸に入る際、記者団から、党内の他派閥から反発が出ていることに対する見解を問われた。

これに対し岸田首相は、「政治の信頼回復のために宏池会(岸田派)を解散するということを申し上げた。ただ、他の派閥のありようについて何か申し上げる立場にないと考えている」と述べた。

その上で、「(自民党の)政治刷新本部における議論をしっかり進めていきたい」と強調した。

また、政治刷新本部での議論の集約については、「国民から、政策集団というものが金やポストを求める場になっているのではないかという疑念の目が注がれている」として、「疑念を払拭して信頼回復するために、政策集団のルールは考えていかなければならない」と述べた。

一方、裏金疑惑の実態解明に向けての考えも問われたが、「まだ捜査が続いている。そして、今後、出てくる結果を見た上で、適切なタイミングで対応を考えていきたい」と述べるにとどめた。

フジテレビ,政治部

9290OS5:2024/01/19(金) 19:44:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c1fd97260561f5d7a262fd68cf209260c62aa03
自民、派閥「解消」宣言しては復活を繰り返した過去 権力闘争の舞台
1/19(金) 19:30配信

産経新聞
自民党では岸田派や二階派など派閥解散表明が相次いでいる=党本部

自民党では派閥パーティー収入不記載事件を受け、岸田派(宏池会)、二階派(志帥会)に続き、最大派閥の安倍派(清和政策研究会)も解散する方向となった。党内の6派閥中半分が消えることになり、党内のパワーバランスは変化する可能性がある。ただ、自民は「政治とカネ」問題などが起こるたび、派閥解消論が浮上してはうやむやになっていくという歴史を繰り返してきた。今回は本当になくなるのか。

「われわれは、派閥解消を決意し(中略)世界をリードする政策を立案・実行できる政党への脱皮をはかる」

自民党は平成元年5月に策定した「政治改革大綱」で高らかにこううたった。

大綱は昭和63年のリクルート事件で有力議員に政治とカネの問題が直撃したことを受け、政治不信を払しょくするために定められた。派閥解消に向けた一歩として、総裁、副総裁、総務会長、政調会長、参院議員会長、閣僚の在任中の派閥離脱を明記している。

この一歩は空文化している。平成20年に総裁になった麻生太郎首相(当時)は、所属する麻生派(当時は為公会)を離脱しなかった。岸田首相も令和3年10月の就任後、昨年12月まで岸田派に所属した。

自民は政治改革大綱の策定した後も、派閥解消に向けた動きをアピールすることがたびたびあった。平成6年の野党転落をきっかけに、党基本問題調査会の答申を受けた河野洋平総裁(当時)が党改革の最大の目玉として、各派閥の領袖(りょうしゅう)に派閥事務所の閉鎖などを要請、「派閥解消」を宣言した。

各派が解散式を行い、派閥事務所の閉鎖を決定。メディアも「旧○○派」の通称に統一された。しかし、自民が同年に社民、さきがけ両党と連立政権を樹立して政権に復帰したことも受け、解消したはずの旧派閥が政策勉強会を再開するなど、形を変えて実質的に存続。派閥解消はかけ声倒れに終わった。

11年には党改革本部が当時の小渕恵三首相(党総裁)への答申の中で、「派閥」が「政策グループ」に様変わりしたと指摘。「政策グループに対する国民の理解を積極的に求めていく」などと、事実上の「派閥復活宣言」をしていた。

石破茂氏も幹事長を務めていた24年11月、脱派閥の一環として派閥事務所の党本部への移転を掲げた。しかし、各派は黙殺。当の石破氏も27年に石破派(水月会、現在は解散)を立ち上げるに至った。

派閥は自民内で切磋琢磨を促し、総裁を頂点とした統治機能を高める機能も果たしてきた。ただ、実態は党総裁を決めるための権力闘争の舞台となっていた。派閥領袖は派の人数を武器に総裁選レースの作戦を練る。所属議員は、領袖が政治資金パーティーなどで集めたカネや、首相や党執行部から分配されたポストの配分を受けるー。特定の実力者に権力が集中し、「政治とカネ」問題の温床となる弊害が指摘されている。

党政治刷新本部の幹部は「政治改革大綱にあれだけ書いたのに実現していない。もう一段、取り決めを上に行かねばならない」と語り、25日にも決定する政治改革に関する中間取りまとめに「派閥全廃」を盛り込むべきだと主張する。

9291OS5:2024/01/19(金) 19:45:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/698e8bca5149dec96b08f1dc33b50f9c7446ec98
自民二階派が解散決定 安倍派若手も早期判断要求 派閥パーティー
1/19(金) 14:48配信
時事通信
記者会見する自民党二階派の二階俊博元幹事長=19日午後、東京都内

 自民党派閥の政治資金規正法違反事件を巡り、岸田派が解散する方針を固めたことを受け、自民内で19日、派閥解散の動きが広がった。

【ひと目で分かる】自民党6派閥の総収入とパーティー収入(2022年)

 二階派は緊急総会で解散を決定。安倍派の中堅・若手の国会議員は同派の解散を塩谷立座長に要求した。同派はこの後の臨時総会で対応を協議した。

 岸田文雄首相(党総裁)は19日、首相官邸で記者団に「政治の信頼回復のために宏池会(岸田派)を解散する」と説明。他派閥に関しては「申し上げる立場にはない」と言及を避けつつ、「派閥がカネやポストを求める場になっているとの疑念を払拭するため、政策集団のルールを考えていかなければならない」と語った。

 首相はこの後、麻生、茂木両派をそれぞれ率いる麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と党本部で個別に協議。岸田派の解散方針に理解を求めたとみられる。

 ただ、記者団には「政治刷新本部の今後の対応について意見交換した」と述べるにとどめた。

 二階派の緊急総会では会長の二階俊博元幹事長が「政治への信頼を取り戻すために志帥会(二階派)を解散する」と表明。出席者からは異論も出たが、最終的に了承された。

 安倍派は19日夕、党本部で臨時総会を開いた。これに先立って同派の中堅・若手30人超(オンライン参加を含む)は党本部で対応を協議。この後、福田達夫元総務会長は記者団に「責任を明確にした上で、解散を速やかに決めるべきだということで一致した」と語った。

9292OS5:2024/01/19(金) 19:46:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4387f649603f9ce0a5d92b2e3c75d87bf7f1178
【速報】自民党・麻生副総裁 麻生派の在り方「所属議員と相談していく」政治資金パーティーめぐる事件でコメント
1/19(金) 18:37配信
TBS NEWS DIG Powered by JNN

自民党の派閥の政治資金パーティをめぐる事件で岸田派が派閥の解消を決めたことを受け、麻生派の会長である麻生太郎副総裁がコメントを発表しました。

麻生氏は、麻生派の今後の対応について「現在、党の政治刷新本部において、政策集団の在り方についての議論が行われており、来週にも中間とりまとめが行われるものと承知しております。その中間とりまとめを受けたうえで、政策集団として活動していくにあたり、その在り方について、志公会所属議員とよく相談して参りたいと考えております」としています。

TBSテレビ

9293OS5:2024/01/19(金) 19:55:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7682cca7ea3e3c6898d768e5bf85773512a8e25
自民の最大派閥、安倍派も解散方針を決める 岸田派、二階派に続き
1/19(金) 19:34配信

朝日新聞デジタル
清和政策研究会(安倍派)の総会で頭を下げる塩谷立座長(中央)、高木毅事務総長(右)、世耕弘成・前参院幹事長=2024年1月19日午後6時5分、東京・永田町、柴田悠貴撮影

 自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会、96人)は19日夜の議員総会で、解散する方針を決めた。自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる事件を受けた派閥解散は、岸田派(46人)、二階派(38人)に続く3派閥目となる。

【写真】清和政策研究会(安倍派)の総会に出席するため自民党本部を訪れた松野博一・前官房長官=2024年1月19日午後4時51分、東京・永田町、小林一茂撮影

 19日に安倍派の会計責任者が政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で東京地検特捜部に在宅起訴された。特捜部から任意聴取を受けていた同派幹部らは共謀には問えないとして立件されなかったが、同派座長の塩谷立・元文部科学相は同日夜、「信頼を裏切ったことに心より深くおわび申し上げる」と頭を下げた。

 同派は、福田赳夫元首相が首相退任後の1979年に設立した「清和会」から続いてきた。2000年以降、森喜朗氏、小泉純一郎氏、安倍晋三氏、福田康夫氏の首相4人を輩出したほか、党中枢の役職も得て大きな影響力を持ち、「清和会支配」と呼ばれてきた。

 会長だった安倍晋三元首相が22年に死去した後、会長不在の集団指導体制になった。座長の塩谷立・元文部科学相のほか、松野博一・前官房長官、高木毅・前党国会対策委員長、世耕弘成・前党参院幹事長、萩生田光一・前党政調会長、西村康稔・前経済産業相が「5人衆」と呼ばれて派閥運営の中心的役割を担っていた。(鶴岡正寛)

朝日新聞社

9294OS5:2024/01/20(土) 04:44:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/108e5454db1be6471154681faad5fa7830139104
自民安倍派、二階派も解散 麻生派、茂木派は協議 派閥解散の流れ拡大
1/20(土) 0:37配信
産経新聞
自民党安倍派の議員総会であいさつする塩谷立座長=19日午後、党本部(三尾郁恵撮影)

自民党派閥のパーティー収入不記載事件を巡り、安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)は19日、派閥の解散を決めた。岸田文雄首相(党総裁)も同日、自身が会長を務めていた岸田派(宏池会)について「政治の信頼回復のために解散する」と記者団に明言した。首相が18日に表明した派閥解散の流れが拡大した。

二階派は19日に議員総会を開き、会長の二階俊博元幹事長が解散方針を表明し、了承された。二階氏は記者会見で、同派元事務局長の立件について「会長としての責任を痛感し、心からおわびする」と陳謝した。

続いて安倍派も19日の議員総会で解散を決めた。塩谷立座長は会見で「(出席者の)90%ぐらいは解消すべきだということだった」と説明。総会では国会や党の役職を自ら辞する意向を示す出席者もおり、塩谷氏自身も衆院政治倫理審査会長を退く考えを示した。

一方、首相は19日、記者団に対し、岸田派以外の派閥の対応については「申し上げる立場にない」と語るにとどめた。自民の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長と党本部で会談し、岸田派の解散方針を説明した。

麻生派(志公会)と茂木派(平成研究会)は事件への関与がなく、対応が焦点となっている。麻生、茂木両氏は派閥解散に否定的とされる。

自民の政治刷新本部は来週にも中間報告をまとめる。麻生、茂木両氏は19日、中間報告の結果を受け、自派の所属議員と対応を相談していく考えをそれぞれ表明した。記者団の取材などに示した。

9295OS5:2024/01/20(土) 04:45:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/955e65a5531704a6c05a5b302c039205ae5504ce
安倍派も二階派も解散へ、国民の理解が得られないと判断…立件対象にない麻生派と茂木派は慎重
1/19(金) 23:58配信

読売新聞オンライン
自民党本部で行われた安倍派の会合(19日午後)=川口正峰撮影

 自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会、96人)と第5派閥の二階派(志帥会、38人)は19日、自民派閥の政治資金規正法違反事件で立件対象となったことを受け、それぞれ派閥を解散する方針を決めた。同じく立件対象となった岸田派(宏池会、46人)が先んじて解散の方針を決定し、同様の対応を取らなければ国民の理解が得られないと判断した。

 安倍派は同日、党本部で臨時総会を開き、派閥を解散することを確認した。塩谷立・座長は総会後の記者会見で、「国民の信頼を裏切ったことに対し、心から深くおわび申し上げる」と陳謝した。解散する理由を問われると、「清和研の歴史に幕を閉じることは断腸の思いだが、自民党が新たにスタートするためには区切りとして、けじめをつけなければならない」と説明した。

 二階派も同日、東京都内で臨時に開いた総会で、派閥を解散する方針で一致した。同派を率いる二階俊博・元幹事長は総会後の記者会見で、「政治への信頼を取り戻すために解散するとの結論に至り、所属議員の了承を得た」と述べた。

 一方、立件対象に含まれなかった第2派閥の麻生派(志公会、56人)や第3派閥の茂木派(平成研究会、53人)は、派閥の解散に慎重な姿勢を見せている。

 第6派閥の森山派(近未来政治研究会、8人)はこの日の会合で、同党の政治刷新本部が政治改革の中間取りまとめを月内に公表することを念頭に、今後の動向を注視していくことを確認した。

9296OS5:2024/01/20(土) 18:07:41



https://news.yahoo.co.jp/articles/8f7d535fae0cfb46f6f393dc3eacd3dc19015dd9
福田達夫氏「新しい集団つくる」 安倍派源流創設者の孫
1/19(金) 23:26配信
共同通信
福田達夫氏

 自民党安倍派の福田達夫元総務会長は19日、同派の解散決定を受け「反省の上に新しい集団をつくっていくことが大事だ」と党本部で記者団に述べた。集団のイメージについては「派閥ではなく、新しいガバナンスの形」と表現した。福田氏の祖父は安倍派の源流である福田派(清和会)を創設した福田赳夫元首相。

 福田氏は解散が決まった19日の派閥総会に先立ち、塩谷立座長に解散を早期に検討するよう申し入れていた。

 同じく福田元首相を祖父に持つ越智隆雄元内閣府副大臣は「清和会は金権政治打破で生まれた。その理念と今の状況は大幅に違う」と指摘した。

9297OS5:2024/01/20(土) 18:08:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/3bac215cd3441d0c37e72e609f582cbef0ae5baf
「何もしなけりゃ自民は終わる」 岸田派解散、首相決断の舞台裏
1/20(土) 10:12配信

産経新聞
記者団の取材に応じる岸田文雄首相=19日午後、首相官邸(春名中撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)が、自ら率いた同党岸田派(宏池会)の解散を決断したのは、パーティー収入不記載事件で国民の政治不信が高まる中、派閥の存続は自民政権の崩壊につながりかねないとの強い危機感を抱いたからだ。首相は昨年末から派閥解消を探っていたが、消極的な党幹部には相談せずに腹案として温め、電撃的な表明で強行突破を図った。決断の経緯を振り返る。


「いろいろと批判されることは分かっている。でも、何もしなけりゃ自民党は終わりだ」。首相は表明直後の18日夜、周囲に心境を漏らした。

首相は昨年末、最大派閥・安倍派(清和政策研究会)などへの捜査が本格化したころから、派閥解消の案を練っていた。「国民から派閥が金やポストを求める場となっているとの疑念の目が注がれている」(首相)以上、その在り方を抜本的に変えなければ、党の存続も危うくなるとの危機感があったからだ。

そんな首相の思いが党幹部に共有されていたとは言い難い。首相は昨年12月に岸田派を離脱したが、派閥領袖(りょうしゅう)である麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長らは同調しなかった。このころ首相周辺は「派閥は解消しなければならないが、麻生氏と茂木氏による岸田降ろしに発展しかねない」と運びの難しさを語っていた。

ただ、年が明けて自民の政治刷新本部の議論が始まると、若手からも派閥解消論が公然と噴出した。首相は背中を押されるように、自らの確信も深めていった。

「(各派閥が同一選挙区に候補を擁立した)中選挙区時代は同じ自民でも派閥が違えば会話することもなかったが今はそうではない。昔ほど派閥は絶対じゃない」

今月中旬、首相がそう漏らすのを聞いた側近の一人は「あれで首相は派閥解消をやるんだなと確信した」と明かす。

首相も個々の派閥の在り方に直接、関与できる立場にはなく、まずは自らの本気度を示す必要があった。18日午後、官邸にひそかに岸田派幹部を呼び寄せ、同派解散の意思を伝えた。一人一人に「後ろ向きではなく、攻めのための解散だ」とも訴えた。

党内には不意打ち的な表明に反発も広がるが、首相は周辺にこう語る。

「俺はこれが正しいと信じる」(永原慎吾)

9298OS5:2024/01/20(土) 18:10:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/a97f67aa60d31d8d236e45d9753f88b0ca541722
高圧的言動、たびたび物議 「最も地元に貢献」評価も 谷川議員
1/20(土) 7:12配信
時事通信
谷川弥一衆院議員=2023年12月13日

 自民党安倍派の政治資金パーティーを巡る事件で略式起訴された谷川弥一衆院議員(82)は、地元への貢献度が「これまでの長崎県選出議員の中で一番」との評価もある一方、高圧的な言動がたびたび物議を醸してきた。


 
 谷川氏は五島列島の五島市出身で、高校卒業後に建設会社を創業。1987年から県議を5期務め、2003年の衆院選に長崎3区から出馬し初当選した。文部科学副大臣を務めたほか、国境離島新法の成立に尽力し、西九州新幹線建設など地元振興にも取り組んできた。

 後援会会長の島信行氏は「地域貢献という面では、今までの県選出の国会議員で一番。だからわれわれも一生懸命応援してきた」と熱を込めて話した。

 一方で谷川氏は19年、新幹線建設を巡る佐賀県の対応について「韓国か北朝鮮を相手にしているような気分だ」と発言。その後、「佐賀県の対応がけんもほろろなので、言葉が走ってしまった」と釈明した。

 23年12月には、派閥パーティー事件について質問を重ねる報道陣に「頭悪いね。これ以上言いませんと言ってるじゃない」と言い放ち、SNSなどで批判を受けた。

 数年前まで谷川氏側から安倍派のパーティー券を購入していたという後援会の元会員は、「機嫌を損ねないよう数枚買っていた」と打ち明ける。「言うことに従わない相手に圧力をかけるのは有名な話だ」と吐き捨てるように話した。

9299OS5:2024/01/21(日) 07:33:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7c1ff9fe4c5d27e879e16d9573184169bce1ab3
岸田首相、捨て身の派閥解消 反転攻勢狙い、危うさも 麻生・茂木派が反発、党内動揺〔深層探訪〕
1/21(日) 7:00配信

時事通信
記者団の質問に答える岸田文雄首相=19日午後、首相官邸

 岸田文雄首相が自民党岸田派(宏池会)解散という賭けに出た。派閥の政治資金パーティー収入裏金化事件で内閣支持率がどん底状態から抜け出せない中、1957年から続く名門派閥の解体で捨て身の反転攻勢を図る。首相を支えてきた第2、3派閥の麻生派と茂木派からは首相の独断に「徹底対決だ」と不満が高まっており、政権基盤が揺らぐ危うさをはらむ。

 ◇主流派に事前に伝えず
 「『隗(かい)より始めよ』だ」。昨年12月まで約11年率いてきた岸田派の解散について、首相は19日、面会した党青年局メンバーにこう強調した。解散表明に先立ち、首相は18日、同派座長の林芳正官房長官に方針を伝達。所属する官房副長官や閣僚経験者にも短時間で根回しを済ませた。国民世論に派閥への批判が強まる中、首相周辺は「岸田派が率先しなければならない」と語った。

 首相は以前から周囲に「派閥はやめてもいいのではないか」と漏らし、岸田派解散を腹案として温めてきた。同派の元会計責任者の立件方針が18日に報じられたことも背中を押したとみられる。

 党内には動揺が広がり続けている。首相は麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長ら政権中枢の幹部に自身の決断を事前に伝えなかった。党政治刷新本部で派閥存廃が焦点となっている最中に「抜け駆け」した格好となったことに関し、党関係者は「派閥解消に抵抗があり、自ら打ち出した」との見方を示した。

 首相の狙い通り、安倍派、二階派は19日に解散を決めた。安倍派からは「乗り遅れたらイメージが悪い」(ベテラン)、「岸田派に追随せざるを得ない」(閣僚経験者)との声が相次いだ。首相は記者団に「その派閥で判断されたことだ」と述べるにとどめた。

 ◇菅前首相は評価
 一方、麻生派と茂木派は東京地検特捜部の立件対象にならず、派閥を維持する姿勢を崩していない。首相の意向に、麻生派幹部は「皆で横断歩道を渡ろうというのか」、茂木派幹部も「解散するいわれはない」と猛反発。森山派も様子見の構えで、「派閥全廃」へ進むかは不透明だ。

 首相は党総裁とはいえ、党から独立した組織である他派閥への指揮権はない。強引とも言える手法に、政権を支えてきた麻生、茂木両氏が反抗し、3人の距離が急速に広がる可能性もある。

 首相としては両氏の不興も想定し、菅義偉前首相の取り込みを図ったとの見方もある。関係者によると、菅氏は首相に「派閥解消まで行かないと世論は納得しない」と主張しており、首相の今回の決断を評価しているという。

 ◇「岸田降ろしに発展」
 自民は政治資金規正法の改正に向け、政治団体の会計責任者だけでなく政治家にも責任が及ぶ連座制導入など罰則強化を打ち出す方針だ。政権が裏金事件で瀬戸際に立たされる中、党関係者は「首相は派閥解消と連座制で突破口を開こうとしている」と指摘。自民執行部の一人は「支持率も上がり、求心力も戻る」と期待した。

 ただ党内では、安倍派幹部らの「不起訴処分」を受けて検察審査会の手続きが始まるとの見方は強く、影響が長期化する可能性がある。

 かつて宏池会会長を務め、今も一定の影響力を保つ古賀誠元幹事長は関係者に「どうしようもない」と不満を漏らした。首相周辺からは「『岸田降ろし』に発展するのではないか」と不安視する声が出ている。

9300OS5:2024/01/21(日) 08:53:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a392cb799d3deb95cca6332537c9c855deb9595
麻生・茂木氏は岸田首相に「派閥続ける」 森山派は「中間報告」踏まえ判断
1/20(土) 17:41配信
産経新聞
麻生太郎副総裁

自民党派閥パーティー収入不記載事件を受けた派閥解散の可否を巡り、麻生派(志公会)と茂木派(平成研究会)の会長をそれぞれ務める麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長が、岸田文雄首相(党総裁)に対し、派閥を存続させたいとの意向を伝達したことが20日、分かった。複数の党幹部や党関係者が明らかにした。

関係者によると、麻生、茂木両氏は19日、首相と個別に党本部で会談した際に意向を伝えた。首相は各派閥が判断すべきだとの考えを示した。

麻生氏は、事件は安倍派(清和政策研究会)などの政治資金処理の問題ととらえ、派閥には人材育成などの存在意義があるとの認識に立つ。茂木氏は、派閥の力を足掛かりに将来的に首相の座を目指す構えとみられる。

一方、自民の森山裕総務会長は20日、会長を務める森山派(近未来政治研究会)について、党が25日にも決定する政治刷新本部の中間報告を踏まえ、派閥の存廃を判断する考えを示した。鹿児島県霧島市で記者団に「党で議論が始まっており、その経過も見ながら決めたい」と説明した。

不記載事件を巡っては、関係者が立件された安倍派、岸田派(宏池会)、二階派(志帥会)が既に解散を決めた。自民6派閥で唯一、不記載問題で告発されていない森山派が解散を決断した場合、解散に否定的な麻生、茂木両派の動向にも影響を与えそうだ。

9301OS5:2024/01/21(日) 09:00:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/47d3ad84ca3d41b7c840f1c2f09b9ff8d6e05331
自民支持率最低、党内に衝撃 「裏金」影響、下野直前下回る
1/21(日) 7:02配信
時事通信
官邸に入る岸田文雄首相(中央)=20日午後、東京・永田町

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、同党の支持率が急落している。

【図解】自民党支持率が2割を下回った政権

 時事通信の1月の世論調査では、野党時代を除いて1960年の調査開始以来最低の14.6%。有権者の厳しい視線が岸田内閣だけでなく党にも向いている状況が鮮明になり、衝撃が広がっている。

 「数字は実態を表している。地元を回っていても信頼感の低下を感じる」。現職閣僚の一人は自民支持率の落ち込みについて、こう危機感をあらわにした。事件は、東京地検特捜部に関係者が立件された安倍、岸田、二階の3派が解散を決め、党を揺るがす事態に発展している。

 昨年1月から10月まで、自民支持率は同調査で21〜24%台を推移していた。この間、内閣支持率は1月の26.5%から5月に38.2%へ回復し、10月には再び26.3%へ落ちており、党支持率は比較的安定していたと言える。

 ところが、各派のパーティー収入問題が報じられだした11月を境に下落傾向が顕著になる。同月に19.1%と2割を切り、12月は18.3%。年をまたいでさらに3.7ポイントも下がった。内閣支持率は12月17.1%、1月18.6%と低迷しており、これが党に飛び火した格好だ。

 自民政権下で党支持率1割台はそれほど多くない。リクルート事件が火を噴いていた88〜89年当時も2割を割り込むことはなく、初のケースは自社さ連立の村山富市政権だった95年6月。その後、橋本龍太郎、森喜朗、小泉純一郎、安倍晋三(第1次)、福田康夫、麻生太郎各政権下で1割台に落ちている。

 これまでの最低値は麻生内閣時の2009年7月の15.1%。この翌月の衆院選で惨敗し、野党に転落しているが、今回はこれを下回った。

 現時点で立憲民主党や日本維新の会の支持率はおおむね3〜4%台で伸びていない一方、「支持政党なし」の無党派層は今年1月の調査で前月比4.3ポイント増の66.8%となった。政権批判の「受け皿」ができれば、自民は一段と苦しくなる。

 岸田文雄首相(党総裁)は19日、事件を陳謝した上で「再発防止に向け、政治刷新本部の議論を進めていきたい」と記者団に語った。だが、野党の攻勢も予想される中、ベテラン議員は「この状況で上向くわけがない」と顔を曇らせた。

9302OS5:2024/01/21(日) 09:14:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a7443f346d8f82034792f7bc773a4faeb4b23e6
強固な地盤、集票力に定評 政治家一族出身 大野議員
1/20(土) 7:11配信時事通信
 自民党安倍派の政治資金パーティー収入を巡る事件で在宅起訴された大野泰正参院議員(64)=岐阜選挙区=は、祖父が元衆院議長、父は元運輸相、母も元参院議員という政治家一族出身で、強固な地盤を持ち、集票力には定評がある。

 
 大学卒業後、全日本空輸に勤務。両親の秘書などを経て2003年から岐阜県議を3期務めた。13年に母つや子氏の地盤を引き継いで参院選に出馬し初当選を果たした。

 16年には国土交通政務官に就任し、災害時を想定した高速道路の拡充を推進するなど、防災やインフラ整備に尽力。地元県議は「命の政策、命を守るとよく語っていた」と振り返る。

 派閥のパーティー券を大野氏側から多数購入していたという岐阜県内の支援者は、「祖父の時代からの関係もある」と購入理由を明かし、「代金は手渡しではなく、振り込みだった」と話した。

 別の支援者は大野氏について「票が集まる人だ」と評し、パーティー収入の一部不記載については「裏金をつくる理由がないのでは」と首をかしげた。事件発覚後に大野氏から「やましいことは何もない」とするメールが届いたという。

9303OS5:2024/01/21(日) 12:40:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/b930d0392699e83eb341bef5f1627a89e5b8b699
岸田派解散の"劇薬"で賭けに出た首相 「迷惑だ」「やけくそになっている」麻生派と茂木派からは不満噴出
1/21(日) 9:10配信

西日本新聞
岸田文雄首相

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件は安倍派議員3人に加え、岸田文雄首相が率いた岸田派も刑事責任を問われる事態となった。「政治の信頼回復」を大義名分に、首相は不退転の決意で岸田派解散という「劇薬」を投じたが国民の不信を払拭できるかは見通せない。首相を支えてきた麻生派や茂木派からは、党内調整なしの唐突すぎる派閥解散宣言に早くも不満が噴出。政権基盤の不安定化は否めず、首相の賭けは政局を左右しそうだ。

「政治の信頼回復のために宏池会を解散する」。19日朝、首相は官邸で記者団に岸田派解散を宣言した。前日の「検討」から踏み込み強い覚悟をにじませた。

 首相は「ただ、他派閥のありようには申し上げる立場にはない」と付言したが、総裁による出身派閥の解散表明は他派閥への同調圧力となり、各派閥の解消を主導したい狙いが透ける。この後、二階派と安倍派が解散を表明。党所属議員のほぼ半数に当たる岸田、二階、安倍3派の約180人が1日にして寄る辺を失う異例の事態となった。

 首相にしてみれば政権の命運を賭した大勝負だが、首相の後ろ盾である麻生派領袖(りょうしゅう)の麻生太郎副総裁や、茂木派を率いる茂木敏充幹事長は否定的だ。麻生派関係者は「秋の総裁選に出ないと言っているようなもの。やけくそになっている」と突き放す。

 茂木派中堅も「リーダーシップをはき違えていて迷惑だ」と不快感を隠さない。派閥解散の動きが3派以外に広がるかは不透明で、首相周辺も「吉と出るか凶と出るか分からない捨て身の勝負」と政権運営のリスクを認める。

 一方、無派閥の重鎮は「(派閥存続派の)巻き返しはできないだろう」と語る。「派閥存廃」で党内に亀裂が生じかねない。

 もっとも派閥を解散したところで政策志向のグループは残る可能性があり「国民の信頼回復にはつながらない」との見方が根強い。首相はもはや振り上げた拳を下ろせず、党重鎮は「政権が終わってもいいという覚悟で改革を断行すべきだ。できなければ政権はおしまいだ」とくぎを刺す。

 裏金事件の捜査は節目を迎えたが通常国会は「政治とカネ」が焦点となり、野党が追及を緩める気配はない。4月には補欠選挙の実施と政権の正念場は続く。

 現状、補選は細田博之前衆院議長死去に伴う島根1区に、来週議員辞職の手続きを取る谷川弥一衆院議員が議席を持つ長崎3区などが加わる見込み。逆風下の厳しい戦いが見込まれる。

 難局を前に派閥解散に打って出た首相。支持回復かそれとも他に何か狙いがあるのか首相の真意はつかみきれない。岸田派幹部は言う。「岸田の乱。自民党が本当に壊れたってことだ。歯を食いしばって変革を進めるしかない」 (御厨尚陽、岩谷瞬、黒石規之)

西日本新聞社

9304OS5:2024/01/22(月) 11:52:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/172cf5b9b60f16a024e2ea5138a2f7cdbfbb591c
「岸田の乱」で“派閥解散ドミノ”権力構図一変も 安倍、二階両派巻き込んだ岸田戦略も成否は不透明
1/22(月) 11:32配信
 国民全体が怒りを募らせる自民党の「巨額裏金事件」は、19日に東京地検特捜部が3国会議員と5人の派閥の会計責任者らを「立件」して、事実上捜査を終結。これ合わせるように、自民党の岸田、安倍、二階の3派が「派閥解散」を決めた。岸田文雄首相が18日に「宣言」し、翌19日に安倍、二階両派が追随したものだ。

 この3派閥はいずれも特捜部の捜査対象となり、安倍派の議員3人を含め現・元会計責任者が政治資金規正法違反(虚偽・不記載)容疑で起訴・略式起訴された。このため、いずれも「国民の理解を得るため派閥を解散せざるをえなかった」(岸田派幹部)とみられるが、「これまでに例のない厳しい対応」(自民長老)だけに、自民党全体に衝撃と動揺が広がっている。

■“岸田の乱”での「3派体制崩壊」で政局混迷も

 残る麻生、茂木、森山の3派閥は、捜査対象にならなかったこともあって「そもそも派閥は必要で、特に我々は問題がないのだから解散の必要はない」(麻生派幹部)などと主張。しかし、党内外から「本質的に同じ穴のムジナで同罪」(自民無派閥若手)との批判が浴びせられており、いずれも党の重職で派閥領袖の麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長、森山裕総務会長が「厳しい判断」を迫られている。

 特に、党総裁でもある岸田首相が「自民党を救うには思い切った措置が必要」と先陣を切って派閥解散を仕掛けただけに、これまでの「岸田・麻生・茂木3派体制」での政権運営は「事実上の崩壊状態」(自民長老)となりつつある。このため、党内の権力構図も一変しそうで、今後、政権を支えてきた麻生、茂木両氏が“反岸田”に転じれば、政局は一気に混迷状態となりかねない。

 その一方で、今回の「岸田の乱」(同)が国民の一定の支持を得て、結果的に内閣支持率上昇につながれば、逆に岸田首相の求心力が強まることも想定される。特に、国民が注視する「政治と金」問題解決に向け、岸田首相が野党も巻き込んでの政治資金規正法の抜本改正に踏み切れば、政権浮揚の要因となる可能性がある。その場合、岸田首相にとって「通常国会での衆院解散も視野に入ってくる」(岸田派幹部)だけに、「今後の展開は要注目」(同)となりそうだ。

■二階氏、無念さにじませ「派閥解散」表明

 今回の一連の“大騒動”は、岸田首相が18日夜に突然、「岸田派の解散を検討している」と明言したことが発端だ。同日午前から隠密裏に進めた、岸田派幹部らとの個別協議での「意思統一」を踏まえたものとされる。ただ、岸田首相はあえて「他派閥のことについては申し上げる立場にない」と言及を避けた。今回の決断を「他派閥にはまったく事前連絡しなかった」(側近)ため、自民党内が「上を下への大騒ぎ」(茂木派若手)となると見通したからだ。

 ただ、岸田首相の決断は、地検捜査で翌19日の立件が既定路線となっていた最大派閥・安倍派と第5派閥・二階派を、「追随せざるをえない立場」(安倍派若手)に追い込み、関係議員らの立件を受けた19日午後、塩谷立・安倍派座長、二階俊博・二階派会長はそれぞれ「派閥解散」を表明した。

 安倍派は同夜、党本部で開いた臨時総会で「派閥解散」を確認。それを受けて塩谷座長は「国民の信頼を裏切ったことに対し、心から深くおわび申し上げる」と陳謝したうえで、「清和研の歴史に幕を閉じることは断腸の思いだが、自民党が新たにスタートするためには区切りとして、けじめをつけなければならない」と苦渋の表情で語った。

 これに先立ち二階派も同日夕の臨時総会で、「派閥解散」を決定。二階会長が記者会見で、「政治への信頼を取り戻すために解散するとの結論に至り、所属議員の了承を得た」と無念さにじませながら頭を下げた。

9305OS5:2024/01/22(月) 11:52:25
 一方、立件対象から外れていた第2派閥・麻生派と第3派閥・茂木派では、「派閥解散への慎重論」が渦巻いた。領袖の麻生、茂木両氏は、19日午後に岸田首相とそれぞれ個別に会談した中で「人材育成や党の円滑な運営のためにも派閥が必要」と伝え、岸田首相も基本的には各派閥の判断を尊重する考えを示した。

■麻生氏は「派閥存続」、茂木氏は迷い、森山氏は追随? 

 その際麻生氏は、「事件は違法な政治資金処理が原因で、きちんと対応していれば問題はない」と主張したが、「根底には岸田首相への不信感が芽生えたことで、今後も大派閥領袖としての影響力維持を狙うためだ」(自民長老)とみられている。その一方で茂木氏も「“ポスト岸田”での総理総裁を目指すためにも、自派閥の維持・拡大が必要」(同)との立場だが、幹事長だけに「党内の動向次第」(茂木派幹部)の側面もある。

 その一方で、第6派閥(8人)の森山派会長である森山氏は20日、地元鹿児島市で記者団に対し、自民党が25日にも決定する政治刷新本部の「中間的取りまとめ」に言及し、「党で議論が始まっており、その経過も見ながら決めたい」と語り、その内容次第で派閥の存廃を判断する考えを示した。

 こうしたことから、今回の「派閥解散」問題は、なお自民党内でさまざまな混乱を引き起こすことは避けられそうもない。ただ、「保守本流」の中核として約67年の歴史を持つ名門派閥・宏池会とともに、自民党最大派閥として「権力をほしいままにしてきた」(無派閥若手)の安倍派(清和会)も約45年の歴史に終止符を打つことは、「自民党の派閥政治の大きな変質」(自民長老)につながることは間違いない。

 特に、「安倍晋三という“大看板”によって自民の保守回帰路線を主導」(同)してきた同派がなくなることについては、「今後の憲法改正や皇位継承をめぐる議論の変質、混乱につながる」(閣僚経験者)と不安視する声も多い。

9306OS5:2024/01/22(月) 11:52:45
■福田達夫氏の「新集団」論がネットで大炎上

 そうした中、清和会を創設した福田赳夫元首相(故人)の孫で安倍派所属だった福田達夫元総務会長は19日、派内の若手有志と意見交換したうえで記者団に「反省の上に、派閥ではなく、新しいガバナンスの形で新しい集団をつくっていくことが大事だ」と述べ、安倍派解散を受けて新たな集団をつくる考えを示し、波紋を広げた。

 故福田元首相は「派閥解消」を持論として政権を獲得した実力者だけに、政界では「祖父の心、孫知らず」と揶揄する声もあり、ネット上でも「トンチンカン男!」「人はそれを偽装解散という!」などと批判の声が渦巻き、一時「福田達夫」がトレンド上位となった。

 そうした状況を受け、21日午前のNHK番組「日曜討論」では、26日の通常国会召集をにらみ、与野各党の幹事長級が「政治とカネ」をめぐる問題を中心に意見を戦わせた。その中で自民・茂木氏は派閥の在り方について「党主導で抜本的な是正策を取っていきたい」と強調し、「派閥の存在を前提としない」とも語ったが、茂木派の存廃への言及は避けた。

 これに対し、岡田克也・立憲民主幹事長は、政党から政治家個人に寄付される政策活動費について、「非常に不透明なもので禁止すべきだ」と主張し、藤田文武・日本維新の会幹事長や小池晃・共産党書記局長もこれに同調。茂木氏は「政党助成金も含めて議論すべきだ」と応戦した。こうした論議も踏まえ、自民党政治刷新本部は25日にも「中間とりまとめ」を決定する方針で、その焦点は「派閥の在り方よりも政治資金規正法の抜本改正にどこまで踏み込むか」(自民若手)に絞られる見通しだ。

 21日夜には、岸田首相は虎ノ門のホテルにある高級日本料理店で麻生氏と会食して注目された。岸田首相が夜に会食するのは、能登半島地震発生後初めて。会談内容が明らかにされなかったため、永田町には「すわ、手打ちか」(安倍派幹部)などの臆測が広がっている。

■厳しい世論調査結果、政治不信は拡大するばかり

 週明け以降の動きをみると、岸田派は23日昼に臨時例会(総会)を開き、派閥解散に伴う諸手続きの進め方について協議する予定だ。ただ、党内外には「派閥を離脱したはずの岸田首相が、派閥会長然として派閥解散などを岸田派幹部に指示するのはおかしい」(立憲民主幹部)との指摘も多く、同派の独自の動きも党内外で問題視されそうだ。

 また、週明け以降に公表される各メディアの世論調査での内閣支持率や自民党支持率の数値の増減も注目されていたが、22日朝公表された朝日、読売両紙の調査結果をみると、内閣支持率は政権発足後最低レベルが続いている。

 岸田首相の起死回生の“大博打”とされる「派閥解散」には一定の評価があるものの、岸田派も絡んだ裏金問題への対応には「納得できない」が9割近く(朝日)に達し、それが「支持率回復への大きな壁」(アナリスト)になっている。

 しかも、自民党の支持率も過去最低レベルに落ち込んだままのため、「今後自民党がよほど思い切った身を切る対応をしない限り状況は変わらない」(政治アナリスト)との見方が広がる。ただ、政権交代を狙う野党の支持率も低迷したままだけに、「国民の政治不信だけが拡大する最悪の展開」(同)になる可能性も否定できない状況だ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9307OS5:2024/01/22(月) 12:00:37
https://www.asahi.com/articles/ASS1M75MBS1MUTFK013.html?oai=ASS1P6F92S1PUTFK007&ref=yahoo
「私は派閥やめませんから」 首相に告げた麻生氏、三派連合の終焉
有料記事

2024年1月20日 5時00分

 岸田文雄首相が宣言した「岸田派解散」で、自民党が激しく揺れ動く。首相を一貫して支えてきた麻生太郎副総裁は派閥を守ると首相に伝え、裏金作りの舞台となった最大派閥の安倍派や、二階派は解散に追い込まれた。一方、派閥流動化の引き金となった裏金問題は、なお闇に包まれている。

 岸田派の解散検討を表明した後の18日夜、首相の携帯電話がなった。表示されていたのは、麻生氏の名前だった。

他派に根回しせず 反発する麻生派と茂木派
 「私は派閥をやめませんから」。この電話で初めて首相から「岸田派解散」の意向を聞いた麻生氏は、自らの派閥は存続させる考えを伝えた。「茂木もやめないと思いますよ」。そう語って電話を切った麻生氏は、その茂木敏充幹事長に電話をかけた。

 「岸田派の解散を聞いていたか」と問うた麻生氏に、茂木氏は「知りませんでした」。茂木氏も、自ら率いる茂木派の解散を考えてはいなかった。「お互い、これから矢面に立つことになるな」。麻生氏は茂木氏に、そう語りかけた。

 この夜をもって、第4派閥の岸田派、第2、第3派閥の麻生、茂木両派が組んで政権を安定させる、政権当初から続いてきた「三派連合」は終焉(しゅうえん)を迎えた。

 政権運営の土台を完全に変質させるリスクを冒して、首相はなぜ「解散宣言」に走ったのか。

 首相は17日、自らに近い議…

9308OS5:2024/01/23(火) 07:10:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/44ae15c916e3310729452825c95464b86dc0218b
派閥全廃、首相判断苦慮も 自民内に存続論
1/23(火) 7:04配信

時事通信
自民党の「政治刷新本部」の会合で発言する本部長の岸田文雄首相(中央)=22日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党が22日に開いた政治刷新本部の会合では、派閥の解散を巡り賛否が交錯した。

 岸田派などの解散決定を受けて派閥全廃論が勢いを増す中、慎重な意見も目立った。自民は25日に政治改革の中間取りまとめを公表するが、岸田文雄首相(党総裁)は解散を求める党内外の声に苦慮しそうだ。

 「それぞれの派閥関係者が自らどうけじめをつけ、説明責任を果たすかは重要だ」。首相は会合に先立つ同本部役員会で、他派閥の今後については個別の判断に委ねると強調した。

 首相が18日に岸田派解散を打ち出すと、安倍、二階両派も続いた。22日の刷新本部では「廃止しないと分かりにくい」などと全派閥が足並みをそろえるよう促す意見が上がった。無派閥の青山繁晴参院議員らが議員連盟を立ち上げるなど、派閥解体を求める動きは党内で強まっている。

 一方、麻生太郎副総裁は首相に麻生派存続の意向を伝達。茂木派会長の茂木敏充幹事長も方針を明らかにしていない。

 首相は岸田派解散に踏み切ったが、閣僚経験者は「首相は急ぎ過ぎた」と指摘。安倍派中堅も「自分だけ解散して後は野となれ山となれだ」と不満を示した。22日の刷新本部でも、出席者が「派閥の是非が論点ではない」「見直すべきは功罪の『罪』だ」とくぎを刺した。

 自民が22日にまとめた論点整理では、派閥について「お金と人事からの完全な決別」を明記した。ただ、事実上派閥の存続が前提とも言え、「存続派」「全廃派」双方に配慮した内容だ。全派閥の解散が視野にあるのかどうか首相の真意は見えず、石破茂元幹事長が22日の会合で「全てなくすべきという考えなのか」とただしたのに対し、首相は「(岸田派解散は)けじめだ」と応じるにとどめた。

 解散賛成派のベテランは「世論は当然派閥をなくすと思っている」と指摘。25日の中間取りまとめに向け、首相は難しい決断を迫られそうだ。

9309OS5:2024/01/23(火) 07:11:07
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024012200683&g=pol&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_auto
派閥「金・人事と完全決別」 法令違反なら解散要求―自民・政治改革で中間取りまとめ骨子
2024年01月22日19時30分

 自民党は22日、政治刷新本部(本部長・岸田文雄首相)の会合を党本部で開き、派閥の政治資金規正法違反事件を受けた政治改革に関する中間取りまとめの骨子を提示した。派閥の存続を事実上認めた上で「政策集団はお金と人事から完全に決別する」と明記。法令違反があった場合は党が活動休止や解散を要求できるよう党則を改正する方針を盛り込んだ。25日の決定を目指す。

 骨子は「いわゆる派閥を解消、派閥から真の政策集団へ」と宣言。派閥の活動について、政治資金パーティーの開催や、閣僚人事などの推薦名簿作成を禁じた。
 政治資金の透明性確保に向けた党独自の取り組みとして、会計責任者が立件された場合に所属議員も処分する方針を打ち出した。派閥の政治資金収支報告書のオンライン提出推進や外部監査導入、政治資金の銀行振り込み徹底なども掲げた。
 一方、制度面の見直しに関しては、今後の与野党協議をにらみ「真摯(しんし)な協議を経て、規正法改正などの法整備を実施(する)」との表現にとどめた。
 首相は会合で、自身が率いてきた岸田派について「(事件に)けじめをどうつけるのかということで解散を判断した」と報告。これにかかわらず、派閥のルールに関する議論継続を呼び掛けた。

9310OS5:2024/01/23(火) 14:54:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2750a14ae5380e39acfbf8a36b7f79f921f6ae
自民党、冬の「餅代」と夏の「氷代」廃止へ…派閥事務所も閉鎖の方針
1/23(火) 11:35配信

読売新聞オンライン
自民党本部

 自民党は、派閥による政治資金規正法違反事件を踏まえた改革として、派閥が所属議員の政治活動を支援するために配る「餅代」と「氷代」を廃止し、派閥事務所を閉鎖する方針を固めた。23日午後に開く政治刷新本部で示す中間取りまとめ案に盛り込む方向だ。

 複数の自民関係者が明らかにした。岸田首相(党総裁)は23日午前の党役員会で「政治資金の透明性の拡大や政策集団(派閥)のあり方も含め、党が変わることをはっきり示していかないといけない」と強調した。

 中間取りまとめ案では、派閥を「真の政策集団」に転換させると掲げ、「お金と人事から完全に決別する」と打ち出す。餅代・氷代の廃止により、派閥の政治資金パーティーの禁止とあわせ、集金・分配機能を制限する。派閥の餅代・氷代は冬と夏にそれぞれ50万〜100万円が支給されている。

 各派閥は国会周辺にそれぞれ事務所を構えているが、閉鎖後の活動は基本的に党本部で行わせる。

 規正法違反事件で立件対象とならなかった安倍派幹部らへの処分を念頭に、関係議員に説明責任を果たすよう求め、政治責任のあり方について結論を得るとする方針も掲げる見通しだ。

9311OS5:2024/01/23(火) 18:57:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4f5c6b255ed06d1799d8687307c593a37b5fd10
岸田派が解散を正式決定 「保守本流」の名門、66年の歴史に幕
1/23(火) 17:48配信

毎日新聞
自民党岸田派の総会で発言する根本匠事務総長(奥左から2人目)=東京都千代田区で2024年1月23日午後0時26分、竹内幹撮影

 自民党岸田派(宏池会、46人)は23日、東京都内で臨時総会を開き、同派解散を正式に決めた。昨年12月に岸田派を離脱し、会長を退いた岸田文雄首相は出席しなかった。創設者の池田勇人元首相をはじめこれまで5人の首相を輩出した「保守本流」の名門派閥が66年の歴史に幕を下ろす。


 総会冒頭、小野寺五典元防衛相が、欠席した同派ナンバー2の座長を務める林芳正官房長官のメッセージを読み上げた。林氏は「党で最も伝統ある宏池会が幕を閉じることにさまざまな思いが胸に去来するが、全ては政治の信頼回復のためだ」と派閥解散に理解を求めた。

 派閥運営の実務を取り仕切る事務総長の根本匠元復興相も「首相から直接(解散の)相談を受けた。覚悟を感じた」などと説明。出席議員の意見は大半が首相の決断を評価する内容で、解散は異論が出ることなく決まった。今後、解散に必要な手続きなどを進める。

 宏池会は1957年6月に池田氏を中心に発足。吉田茂元首相が率いた自由党の流れをくむ。麻生太郎副総裁が率いる麻生派(志公会)や谷垣禎一元総裁が結成した谷垣グループ(有隣会)は宏池会から分裂した。【木下訓明】


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