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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

9176OS5:2023/12/16(土) 17:53:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/092410dd3cefc90e8f789c65052333eadfedd662岸田首相、安倍派一掃でも変えられない派閥政治 「死人に口なし」で捜査の標的は歴代事務総長に
12/16(土) 6:02配信


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コメント78件


東洋経済オンライン
閣議に臨む岸田文雄首相(写真:時事)

 リクルート事件に並ぶ政治と金のスキャンダルとなった安倍派(清和政策研究会)の「巨額裏金疑惑」は、臨時国会閉幕を受け、週明けにも東京地検特捜部が同派への強制捜査に着手する見通しだ。その結果次第で自民党最大派閥が分裂・崩壊する可能性もある一方、支持率下落に苦闘する岸田文雄首相も「絶体絶命の大ピンチ」に追い込まれつつある。

 この危機的事態を踏まえ、岸田首相は党・内閣の主要ポストを占めていた松野博一官房長官をはじめとする安倍派5人衆を、すべて交代させるという人事を決断した。しかし、多くの国民が求める派閥の解消や、抜け穴だらけとされる政治資金規正法改正には及び腰の姿勢が際立ち、「危機打開への熱意や意欲が感じられない」(自民長老)のが実態だ。

 その一方で、異例の総力態勢で疑惑解明に挑む検察当局にとっても、組織的裏金作りの“主役”とも位置づけられる安倍晋三元首相、細田博之前衆院議長(いずれも故人)は「死人に口なし」で、10年前に政界を引退した森喜朗元首相には「時効」という壁が立ちはだかる。

 このため「必ずバッジ(国会議員)を挙げる」と意気込む検察側は、数千万円単位での裏金のキックバックを受けていた議員だけでなく、松野氏ら歴代安倍派事務総長を標的に立件を狙う構え。ただ、来年1月中下旬とされる次期通常国会召集までの「超短期決戦の捜査」となるだけに、「今後の展開は極めて不透明」(政界関係者)との見方も広がる。

■紆余曲折の果ての「林官房長官」

 臨時国会の13日閉幕を受け、岸田首相は14日、安倍派所属の4閣僚を事実上更迭したうえで、政権の要となる官房長官に岸田派座長の林芳正前外務相を充てるなどの一部交代人事を行った。西村康稔経産相の後任に無派閥の斎藤健前法相、鈴木淳司総務相の後任に麻生派の松本剛明前総務相、宮下一郎農水相の後任に森山派の坂本哲志元地方創生担当相を任命し、安倍派所属の副大臣5人と政務官1人も交代させた。

 岸田首相としては閣僚メンバーから安倍派を一掃し、他派閥の閣僚経験者を後任に据えることで、危機的事態を打開するきっかけとしたい考えとみられる。人事の手続きを終えた後、岸田首相は官邸で記者団の取材に応じ「所属する政策集団(派閥)がどこかではなく、1人ひとりの意向や事情を勘案して判断した」と説明したうえで、「党全体が一致結束していくことが重要だ」と強調した。

 今回の交代人事の最大の注目点は、岸田政権発足以来、岸田首相の女房役で政権の要となる官房長官を務めてきた松野氏の後任選びだった。最終的に岸田派の座長として同派を取り仕切る立場の林氏の起用で落着したが、「茂木派や無派閥の有力者にも打診したが固辞されたため、当初は官房長官就任を渋っていた林氏を口説き落とすという紆余曲折の果ての人事だった」(岸田派幹部)とされる。

 林氏は官房長官就任が内定した14日朝に記者団に対し「『青天のへきれき』という言葉がふさわしいが、岸田総理から『厳しい状況の中だが、支えてもらえないか』と言われた(ので応諾した)。持てる力を発揮できるよう誠心誠意、努力したい」と語ったがその表情や口ぶりには複雑な心境が隠せなかった。

9177OS5:2023/12/16(土) 17:54:14
■麻生氏らへの配慮と忖度がにじむ後任人事

 また、林氏とともに安倍派4閣僚の後任となった3氏をみても、総務相となった松本氏は麻生太郎副総裁の率いる麻生派の大幹部で、岸田首相の麻生氏への配慮がにじむ。経産相に起用された斎藤氏は、通産官僚出身という経歴が買われたとされるが、将来の岸田派入会が取り沙汰されている人物だ。また、新農相の坂本氏は農林族の大物でもある森山総務会長の側近で、党で政権を支える森山氏の意向を忖度したとみられている。

 その一方で、党執行部からも、安倍派5人衆の萩生田光一政調会長、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長の交代が決まっている。閣僚交代人事と並行して萩生田氏ら3氏がそれぞれ、岸田首相や茂木敏充幹事長に辞意表明したからだ。ただ、岸田首相は自民総裁として「政府与党の最優先課題となる2024年度予算案の決定までは職にとどまってほしい」と要請、3氏も受け入れる意向とされる。

 その中で、自民党内に複雑な波紋を広げたのが、萩生田氏の言動だ。同氏は人事に先立つ11日、「(安倍派所属の)閣僚や副大臣が辞めなければならないのであれば、政調会長の責任も、同等あるいはそれ以上に大きなものがある。(人事は)首相の専権事項だが、出処進退については自分で決めたい」と記者団の取材に応じ発言したという。

 そもそも、安倍派の次期会長候補の本命とみられてきたのが萩生田氏。それだけに自民党内には「岸田首相の安倍派一掃という方針に異議を唱え、『安倍派は反岸田に回る』と脅しをかけた」(自民長老)との憶測が飛び交う事態となった。

■「進退は自分で」との萩生田発言の複雑な背景

 ただ、萩生田氏はこの発言に先立って10日に岸田首相と会談している。萩生田氏自身もこの会談について「首相から『税制、予算と大切な仕事を目の前にしてしっかり対応してほしい』と言われた」と説明しており、官邸サイドから「双方が互いの立場を理解し合ったうえでの、萩生田氏の政治的パフォーマンス」との声も漏れてくるなど「今のところ真相は不明」(閣僚経験者)だ。

 ただ、麻生副総裁と並ぶ岸田首相の後見役とみられている森元首相は地元紙のインタビューで、「安倍派の結束維持には萩生田派への衣替えが必要」との趣旨の発言をしている。このため「安倍派の分裂・解体を恐れる森氏が仕掛け、岸田首相にも伝達済み」(森氏周辺)との声も出るが、現状をみる限り「まさに百鬼夜行の闇試合」の様相を濃くしている。

 こうした安倍派をめぐる複雑怪奇な蠢きをさらに加速させたのが同派の宮沢博行前防衛副大臣。同氏は副大臣在任中の13日、東京地検が裏金疑惑の“核心”として捜査している販売ノルマの超過分に対するキックバック(資金還流)について「(政治資金収支報告書へ)記載しないでよいと派閥から指示があった」と明言、同派所属議員として初めて安倍派の組織的裏金作りへの指示を認めたからだ。

 宮沢氏は同日、国会内でわざわざ記者団の取材に応じたもので、その中で「長年やってきているので適法と推測し、指示に従った」と釈明。指示した人物の特定は避けたうえで「(主な使途は)政治活動としての交際費」と説明する一方、「黙っていろと言われたが、早く潔白を説明したいと多くの議員が思っている」と箝口令を敷く同派幹部の姿勢を批判した。

9178OS5:2023/12/16(土) 17:54:35
■安倍派混乱を拡大させた宮沢氏の「暴露」

 さらに宮沢氏は14日に副大臣の辞表を提出した後メディアのインタビューに対し「(キックバックは)3年間で140万円」「派閥の方から『しゃべるな、しゃべるな』といわれた」「(発言したことに)悔いはない」などと同派一掃への憤懣もぶちまけた。

こうした安倍派の混乱が拡大する中、14日に公表された時事通信の12月世論調査(8〜11日実施)では、内閣支持率が17.1%まで下落、18.3%とこちらも下落した自民党支持率との合計は約35ポイントと「まさに政権維持の危険水域」となった。今後の各メディアの調査での支持率下落は必至とみられる。

 そうした状況にもかかわらず、15日午前の交代人事後の初閣議では、岸田首相の笑顔と明るさがひときわ目立っていた。これについて、与党内からは「目の上のたんこぶだった安倍派の一掃と抑え込みに成功したことへの達成感」(自民長老)との皮肉な見方も出るが、「テレビ画面でこの様子を見た国民は、ますます政権批判を強める」(閣僚経験者)ことは間違いなさそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9179OS5:2023/12/16(土) 20:07:34
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231216-OYT1T50051/
安倍派議員の聴取に着手…裏金疑惑、対象者は高額還流中心に数十人に及ぶ見通し
2023/12/16 05:00
裏金疑惑

スクラップ
 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)による政治資金パーティー収入の裏金化疑惑で、東京地検特捜部が同派所属議員(99人)のうち一部について、任意での事情聴取に着手し、週明けにかけて重点的に行うことが関係者の話でわかった。聴取は高額のキックバック(還流)を受けていた議員らを中心に行い、金額や使い道などのほか、政治資金収支報告書に記載しなかった経緯や認識などについて確認するとみられる。

 関係者によると、安倍派ではパーティー券販売のノルマ超過分を議員側に還流し、派閥側、議員側双方の収支報告書に収支を記載せず裏金化していた疑いがある。還流分は2018〜22年の5年間で計5億円に上るとみられている。

 特捜部は応援を含め検事50人規模で、同派の会計担当職員や所属議員の秘書らを対象とした捜査を進めてきたが、臨時国会が閉会したことなどを受け、議員本人から任意で事情聴取を実施する態勢を整えた。週明けにかけて行われる聴取では、実際に販売したパーティー券の売り上げや派閥からの還流分の金額を確認するなどして不記載額を特定するとともに、使い道などについても確認するとみられる。聴取対象者は数十人に及ぶ見通しという。

記者団に囲まれながら首相官邸に入る松野官房長官(当時)=13日
 同派では、事務総長経験者の松野博一氏(61)、高木毅氏(67)ら数十人側が還流分を裏金化した疑いがあり、その額が1000万円を超えるのは両氏側を含め10人以上いるという。大野泰正参院議員(64)側では5000万円超、池田佳隆衆院議員(57)側と谷川弥一衆院議員(82)側では各4000万円超の裏金化が疑われている。


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 また、特捜部が所属議員の大半の秘書から任意で聴取したことも判明。このうち複数の秘書が、派閥から還流された現金について「収支報告書に記載しないよう派閥から指示があった」と供述しているという。

東京地検などが入る検察合同庁舎
 特捜部は秘書らからの聴取結果も踏まえ、派閥側が裏金化を主導したとの見方を強めており、同派の会計責任者について政治資金規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑での立件を検討。会計責任者はこれまでの任意の事情聴取に対し、収支報告書に記載しなかった事実関係を認めた上で、還流の仕組みについて説明しているという。

 パーティー収入の過少記載疑惑は「志帥会」(二階派)と「宏池会」(岸田派)にも浮上している。特捜部は高額の裏金作りが組織的に行われていた疑いのある安倍派を集中的に調べ、近く強制捜査に踏み切る方針だ。

9180OS5:2023/12/16(土) 20:08:35
https://www.tokyo-np.co.jp/article/296034
裏金問題でも…政権の窮地にいつも呼ばれる 新官房長官の林芳正氏ってどんな人? 安倍家とも因縁
2023年12月14日 20時29分
自民党派閥の政治資金パーティーの裏金問題で、閣僚から安倍派が一掃された。窮地に立つ岸田文雄首相が、代わりに政権の要となる官房長官に起用したのは自身の側近、林芳正氏(62)だった。
過去にも政権を揺るがすスキャンダルで、火中の栗を拾ってきたピンチヒッターだ。数々の政権の危機を救ってきた林氏とはいかなる人物なのか。(デジタル編集部)
◆起用は「晴天の霹靂」
林氏は14日夜の就任会見で、記者から官房長官に起用された感想を問われると、「晴天の霹靂(へきれき)だった」と明かした。
官房長官に就任した林芳正氏=12月14日、首相官邸で
官房長官に就任した林芳正氏=12月14日、首相官邸で

その上で「厳しい状況の中、総理を支え、微力ではありますが、誠心誠意、努力していきたい」と抱負を述べた。
林氏は岸田派でナンバー2の座長を務めており、岸田首相の次のリーダー候補と目される。いわば岸田首相の側近中の側近だ。
会見では、岸田首相を「長年の同士」「(1995年の)初当選のとき以来、同じ政策集団の仲間」と評し、「お互い率直に意見交換し合える仲。私からも忌憚のない意見を申し上げながら職責を果たしたい」と決意を語った。
岸田派の国会議員のベテラン秘書は、林氏の官房長官への起用について「官房長官は首相を守る存在。岸田首相は女房役として本当に信頼できる人を選んだんだと思う」とし、「何でもできるオールマイティーな人なので、派閥関係なく納得の人事だろう」と話す。
◆岸田首相は安倍派排除の狙いを否定
ただ、裏金問題では、岸田派でもパーティー収入の不記載が取り沙汰されている。
裏金問題に関し、林氏は「私自身は、(岸田派から)パーティー券収入の還流は受けていない。宏池政策研究会(岸田派)から私の政治団体に対して寄付はなされているが、政治資金規正法に則り対応している」と述べた。
13日の会見で「自民党の体質を一新すべく先頭に立って闘うのが自分の務めだ」と述べた岸田首相。最大派閥の安倍派を内閣から一掃し、側近を起用した今回の人事について、排除された派閥の心境はいかばかりか。一部の安倍派からは反発の声も聞こえる。
14日、記者団の取材に応じる岸田首相
14日、記者団の取材に応じる岸田首相

岸田首相は14日、人事の狙いについて、報道陣に「所属する政策集団がどこかということではなくて、一人一人の意向や事情を勘案した上で判断をした。事実、清和政策研究会(安倍派)でも、大臣政務官は大部分留任してもらった」と、安倍派排除の意図を否定。
「今後も個別の政策集団の立場がどうだなどというのではなくして、党全体の課題として、全体が一致結束していくことが重要」と訴えた。
◆地元は山口、安倍家とはライバル
林氏は、安倍派を率いた安倍晋三元首相とは因縁浅からぬ関係にある。
地元は同じ山口県。林家と安倍家はライバルだった。
かつて中選挙区制時代、父の林義郎氏と安倍元首相の父・晋太郎氏とは激しい選挙戦を繰り広げてきた。今でも地元の首長や地方議員の選挙となると、安倍派、林派に分かれてしのぎを削る。
◆安倍元首相の後継と公認争い
林氏は1995年、参院山口選挙区で初当選した。2012年には、参院議員ながら自民党総裁選に立候補し、安倍元首相と争ったこともある。
安倍晋三元首相
安倍晋三元首相

2021年に念願の衆院山口3区への鞍替えを果たす。
安倍晋三元首相の地盤である山口4区と隣り合う選挙区。安倍元首相死後、区割り変更で次期衆院選から山口の議席が4から3に減ることになり、公認候補者調整を迫られた。
安倍元首相の後継、4区の吉田真次氏との公認争いの結果、党本部が次期衆院選の新3区の候補者に選んだのは、林氏だった。
◆政権スキャンダルのたびに…
林氏はこれまでも防衛相や農相、外相など重要閣僚を歴任し、政策通として知られる。安倍政権の下でも、3度にわたって閣僚に起用されており、実務能力の高さには定評がある。
注目すべきは、その起用のタイミングだ。
2015年、2度目の農相就任は、政治資金問題で大臣を辞任した西川公也氏の後任だった。
2017年には、加計(かけ)学園の獣医学部新設を巡って安倍元首相の関与が取り沙汰されている中、学部新設を認可する文科省の大臣として矢面に立った。
今回は、派閥パーティーの裏金問題を巡り、岸田政権が窮地を迎えている中、三たびピンチヒッターに立つこととなった。

9181OS5:2023/12/17(日) 09:12:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/dda3cf3d7bdb26b73dc475375939aca35ceaf1fd
<独自>安倍派複数議員「中抜き」 パーティー収入不記載拡大、10億円超か
12/17(日) 1:15配信
産経新聞
安倍派を巡るパーティー収入「中抜き」の流れ

自民党の派閥のパーティーを巡る問題で、最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の複数の所属議員がパーティー収入のノルマ超過分100万円以上を安倍派に納入せず、政治資金収支報告書に記載しないまま「中抜き」していたことが16日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は安倍派からのキックバック(還流)に加えて、中抜き分についても政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)の疑いで捜査を進めているもようだ。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

安倍派は平成30年〜令和4年分のパーティー券の販売ノルマ超過分を収支報告書に記載せずに還流し、不記載額は収支合わせて10億円に上る恐れがある。中抜き分を加えれば、不記載額はさらに膨らむ可能性がある。

特捜部は、安倍派の議員への任意での事情聴取も開始。今後、対象を広げていく。特捜部はパーティー収入の一部を不記載にした経緯について安倍派や議員の関連団体の会計責任者だけでなく、議員本人の関与を慎重に調べている。

関係者によると、安倍派はパーティー券用の口座を用意し、パーティー券を購入する支援者は議員ごとに割り振られたパーティー券番号を名義に添えて送金。派閥として議員ごとのパーティー券販売額を集計し、後日、ノルマを超えた分を議員に還流していた。

一方、所属議員の一部は支援者に対し、安倍派の口座ではなく、個人のパーティー券用口座に送金するよう依頼。個人口座からノルマ分だけを安倍派に納入し、超過分は中抜きして議員側の支出に充てたり、ノルマ未達の場合の補塡(ほてん)に充てたりしていたという。

議員の関連団体の収支報告書には記載していなかったといい、関係者によると、中抜き額が100万円を超える議員も複数確認されている。

安倍派側では確認が困難とみられ、特捜部は個人の口座などを調べ、中抜き分の資金の流れの解明も進めている。

9182OS5:2023/12/17(日) 10:27:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/f54aeb940de20a80b2ebee65fadcb3d0a404155a
自民の元派閥幹部「パーティー券100枚、200万円分がノルマ」…届かなければ自腹も
12/16(土) 19:19配信

読売新聞オンライン
自民党本部(東京・千代田区で)

 自民党安倍派が政治資金パーティー収入を還流させて裏金化していた疑惑を巡り、読売新聞は富山県選出の自民党国会議員にアンケートを行った。安倍派所属の2議員は「慎重に事実関係を確認して適切に対応する」とした。現在のところ県内の国会議員で疑惑は浮上していないが、地方議員からは中央政界の混乱に対して憤りの声が上がっている。


 安倍派に所属しているのは、野上浩太郎参院議員(富山選挙区)と田畑裕明衆院議員(1区)だ。野上氏は「刑事告発されている件でもあり、慎重に事実関係を確認し、適切に対応する」とコメント。田畑氏は「県民の皆様に疑念を抱かせる結果となっていることは、政策集団の一員として残念かつ申し訳ない気持ちでいっぱいだ。失われた信頼を得られるよう努める」とし、適切に対応する考えを示した。

 一方、安倍派以外では、橘慶一郎衆院議員(3区、無派閥)は「派閥に入っておらず、パーティーも開催していない」とコメントした。上田英俊衆院議員(2区、茂木派)は、キックバック(還流)を受けていたことを認めた上で「政治資金収支報告書に記載している」とした。堂故茂参院議員(富山選挙区、茂木派)も「派閥からの寄付金を受けたことはあるが、正確に収支報告書に記載している」とした。

 自民党県連は14日、常任総務会を開いた。米原蕃会長代行はあいさつで「国会議員の皆さんが体たらくで、極めてはなはだ本当にはらわたが煮えくり返るような思いだ」と憤った。

 宮本光明県連幹事長は「あまりにもずさんであきれる。党員や支持層に、大変な疑念を持たれていることは間違いない」と指摘。県内の国会議員については「(問題ないと)信じたい。事実がないのなら、それを明らかにしてもらわないといけない」と語った。

 一方、立憲民主党県連の菅沢裕明代表は「国会議員や派閥が真相解明、説明責任を果たしていないことに大きな憤りを感じる」と述べ、内閣総辞職を迫った。

「政党交付金だけでは足りない」
 自民党のある派閥幹部経験者が読売新聞の取材に応じ、派閥のパーティー券販売の実態などについて証言した。

 この元派閥幹部の場合、パーティー券100枚(1枚2万円)200万円分がノルマだった。企業などに購入を依頼するが、ノルマに届かない分は自らが負担することもあったという。「ノルマをこなすのは大変だ。多くの議員はそこまで余裕をもって売れていなかったはずだ」と話す。

 派閥から所属議員には、夏と冬にいわゆる「氷代」「餅代」が現金で支給され、この元派閥幹部は政治資金収支報告書に記載していたという。秘書の雇用や事務所の家賃など政治活動には多額の費用がかかるといい、「政党交付金だけでは足りなかった」と語った。

 安倍派の裏金疑惑については、「信じられない。ばれないと思っていたのか」と驚く。裏金の使途は明らかになっていないが、「もし地方議員にばらまかれていれば、問題が各地方に広がる恐れがある」と懸念した。

9183OS5:2023/12/18(月) 07:48:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/c81cc3781935431497ea5213fa20334f225598f9
安倍派「瓦解」の見方も 裏金疑惑、身内に反発 派閥パーティー
12/18(月) 7:07配信
時事通信
自民党安倍派のパーティーで壇上に上がる同派幹部=5月16日、東京都港区

 政治資金パーティー収入の裏金化疑惑が火を噴いた自民党安倍派(清和政策研究会)について、瓦解(がかい)が進むとの見方が出ている。

 派閥ぐるみの裏金化の手口や口止め工作に関する証言を機に、派内で不満や焦りが一気に拡大。指導部も事実上崩壊しており、最大派閥は大きな曲がり角に差し掛かっている。

 「『しゃべるな、しゃべるな』。これですよ」。13日、国会内で記者団にこうぶちまけたのは、安倍派の宮沢博行氏(衆院当選4回、防衛副大臣を辞任)だ。キックバック(還流)について派から「収支報告書に記載しなくていい」と指示されたと明かし、かん口令の存在も明言。「もう各議員の判断で動く段階に来ている」と踏み込んだ。

 他の主要派閥の2倍程度の99人を抱える安倍派。2000年代の森、小泉両政権で勢力を増し、12年からの第2次安倍政権下で隆盛を誇った。だが、安倍晋三元首相の死後は常に「分裂含み」と見られ、8月に発足した集団指導体制を巡っても派内で反発が続いていた。

 宮沢氏の証言に対しては、派内に「あれはだめだ」(中堅)と批判が上がる半面、「地元の空気は相当厳しい。やむにやまれず話したのだろう」(閣僚経験者)と同情的な声も少なくない。

 松野博一前官房長官や西村康稔前経済産業相ら有力幹部「5人衆」はそろって政府や党の要職辞任となった。捜査の進展に戦々恐々とする雰囲気が覆う中、「証拠隠滅を疑われる」(若手)との懸念もあり、派の集まりのみならず、同僚間の連絡も控えがちという。「派閥の体を成していない」。ある所属議員はこう吐き捨てる。

 体制立て直しに向けては、裏金への関与が比較的低そうな5人衆の一角、萩生田光一氏(政調会長)が中軸になるとみる向きがある。衆院当選4回ながら総務会長経験者で、派を創設した福田赳夫元首相を祖父に持つ福田達夫氏を挙げて「引っ張っていくのでは」と語る党関係者もいる。

 ただ、5人衆は今も具体的な説明を避け、疑惑は底なしの様相だ。「中堅以下は安倍派の看板で選挙を戦うのは厳しい」(党ベテラン)との見方も出ており、派内には「離脱者は避けられない」「半分は出ていく」と悲観的な声が相次ぐ。

 「清和会」という名称には「清廉な政治は人々を穏やかにする」という意味が込められている。田中角栄元首相の「金権政治」に対抗するとして発足した経緯があるが、中堅の一人は「存在意義を失ったということだ」と言い切った。

9184OS5:2023/12/18(月) 14:16:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb284f55a02926b73348c3314948105f6479f968
絞られる次期首相の条件、「ポスト岸田」の一番手は初の女性首相か
12/18(月) 11:17配信



 派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、岸田首相は安倍派の4閣僚を交代させた。安倍派に属する主要な党役員も相次いで辞意を表明している。
 岸田政権がいつまで続くのか、先を見通すのは難しいが、足もとの混乱を乗り切れば、来年9月の総裁選まで延命する可能性も出てきた。
 「ポスト岸田」には、岸田派、麻生派、茂木派からなる主流派、二階派、森山派、菅グループや石破グループなどの非主流派、安倍派からなる反主流派がそれぞれ候補を出すことになる。その中でも可能性の高い一番手は誰か? 
 (宮前 耕也:SMBC日興証券 日本担当シニアエコノミスト)

【著者作成グラフ】自民党支持率の推移。長らく安定していたが、今はこんな感じ

 12月7日に寄稿した拙稿「メインシナリオは来春から夏の総辞職、危険水域に達した岸田政権の続投の道筋」では、来年に想定される3つの政治シナリオを提示した。だがその後、自民党の安倍派など主要派閥における政治資金パーティー収入を巡る問題が急速に深刻化している。

 岸田首相は14日に安倍派に属する閣僚と副大臣を交代させた。また、安倍派に属する主要な党役員が相次いで辞意を表明している。政局は年末に大きく変動しており、来年の政治シナリオについて再考せざるを得ない状況だ。

 従来、来年の春から夏に掛けての内閣総辞職をメインシナリオに考えていた。だが、政治資金問題により、岸田政権がいつまで続くか予想が難しくなっている。一方で、「ポスト岸田」に求められる条件はある程度絞られそうだ。

 【安倍派の排除】
<閣僚交代、党役員辞任>

 11月14日に岸田首相は安倍派の4閣僚を交代させた。松野官房長官の後任には林前外相(岸田派)、西村経産相の後任には斎藤前法相(無派閥)、鈴木総務相の後任には松本前総務相(麻生派)、宮下農相の後任には坂本元地方創生相(森山派)を起用した。4名とも閣僚経験者で、うち3名は岸田内閣での経験者だ。

 また、安倍派の萩生田政調会長や高木国対委員長、世耕参院幹事長が相次いで辞表を提出した。2024年度当初予算が閣議決定されると目される22日までは任にとどまり、その後交代する模様だ。

 一時は、党役員や大臣のみならず、副大臣と政務官全ての安倍派メンバーを交代する案が取り沙汰された。結局、副大臣は交代となるも、政務官は留任で落ち着いた。

 ただ、13日の国会で立憲民主党の泉代表が「この危機的状況の中で裏金議員の一掃よりも、安倍派一掃を画策しているよう」と指摘したように、安倍派の排除と受け止められても仕方のない展開となった。安倍派は岸田首相に対する不満を強めているだろう。

 <安倍派の帰趨が重要に>

 今後の政局を見る上で、安倍派の帰趨が注目される。これまで安倍派は岸田政権を支える立場であったが、反主流派とでも呼ぶべき立ち位置に転じそうだ。ただ、反主流派として安倍派が自民党内で影響力を持つか否かは不透明だ。

 安倍派が影響力を持つためには、会長などリーダーを据えてまとまる必要がある。今後の政治資金問題の展開次第となるが、いわゆる安倍派5人衆の中では、派閥の事務総長を経験していない衆院議員である萩生田氏が会長候補となる可能性がある。

 会長などリーダーを据えることができない状況では、派閥が分裂する危機に直面するか、もしくは分裂せずともまとまらず、総裁選で草刈り場となるかもしれない。

9185OS5:2023/12/18(月) 14:17:09
 派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、岸田首相は安倍派の4閣僚を交代させた。安倍派に属する主要な党役員も相次いで辞意を表明している。
 岸田政権がいつまで続くのか、先を見通すのは難しいが、足もとの混乱を乗り切れば、来年9月の総裁選まで延命する可能性も出てきた。
 「ポスト岸田」には、岸田派、麻生派、茂木派からなる主流派、二階派、森山派、菅グループや石破グループなどの非主流派、安倍派からなる反主流派がそれぞれ候補を出すことになる。その中でも可能性の高い一番手は誰か? 
 (宮前 耕也:SMBC日興証券 日本担当シニアエコノミスト)

【著者作成グラフ】自民党支持率の推移。長らく安定していたが、今はこんな感じ

 12月7日に寄稿した拙稿「メインシナリオは来春から夏の総辞職、危険水域に達した岸田政権の続投の道筋」では、来年に想定される3つの政治シナリオを提示した。だがその後、自民党の安倍派など主要派閥における政治資金パーティー収入を巡る問題が急速に深刻化している。

 岸田首相は14日に安倍派に属する閣僚と副大臣を交代させた。また、安倍派に属する主要な党役員が相次いで辞意を表明している。政局は年末に大きく変動しており、来年の政治シナリオについて再考せざるを得ない状況だ。

 従来、来年の春から夏に掛けての内閣総辞職をメインシナリオに考えていた。だが、政治資金問題により、岸田政権がいつまで続くか予想が難しくなっている。一方で、「ポスト岸田」に求められる条件はある程度絞られそうだ。

 【安倍派の排除】
<閣僚交代、党役員辞任>

 11月14日に岸田首相は安倍派の4閣僚を交代させた。松野官房長官の後任には林前外相(岸田派)、西村経産相の後任には斎藤前法相(無派閥)、鈴木総務相の後任には松本前総務相(麻生派)、宮下農相の後任には坂本元地方創生相(森山派)を起用した。4名とも閣僚経験者で、うち3名は岸田内閣での経験者だ。

 また、安倍派の萩生田政調会長や高木国対委員長、世耕参院幹事長が相次いで辞表を提出した。2024年度当初予算が閣議決定されると目される22日までは任にとどまり、その後交代する模様だ。

 一時は、党役員や大臣のみならず、副大臣と政務官全ての安倍派メンバーを交代する案が取り沙汰された。結局、副大臣は交代となるも、政務官は留任で落ち着いた。

 ただ、13日の国会で立憲民主党の泉代表が「この危機的状況の中で裏金議員の一掃よりも、安倍派一掃を画策しているよう」と指摘したように、安倍派の排除と受け止められても仕方のない展開となった。安倍派は岸田首相に対する不満を強めているだろう。

 <安倍派の帰趨が重要に>

 今後の政局を見る上で、安倍派の帰趨が注目される。これまで安倍派は岸田政権を支える立場であったが、反主流派とでも呼ぶべき立ち位置に転じそうだ。ただ、反主流派として安倍派が自民党内で影響力を持つか否かは不透明だ。

 安倍派が影響力を持つためには、会長などリーダーを据えてまとまる必要がある。今後の政治資金問題の展開次第となるが、いわゆる安倍派5人衆の中では、派閥の事務総長を経験していない衆院議員である萩生田氏が会長候補となる可能性がある。

 会長などリーダーを据えることができない状況では、派閥が分裂する危機に直面するか、もしくは分裂せずともまとまらず、総裁選で草刈り場となるかもしれない。

9186OS5:2023/12/18(月) 14:17:29
■ 岸田政権の安定と安倍派の“反乱”

 派閥としてまとまったとしても、影響力を持つのは来年秋の総裁公選であろう。仮に安倍派がまとまらなければ、岸田政権の安定につながりやすい。

 以上まとめると、政治資金問題が深刻化する前までは、メインシナリオとして予算成立や国賓訪米を終えた来年春から夏に掛けて内閣総辞職に至ると予想していたが、その可能性は低くなっているように思われる。

 年内を含め、早期に総辞職へ至る可能性があるが、そこを乗り切れば来年9月の自民党総裁選まで持ち堪える可能性が高まる。両極端のシナリオだが、どちらの可能性が高いかは、政治資金問題の展開次第であり、想定する確率の提示は難しい。

■ ポスト岸田候補の「一番手」

 【「ポスト岸田」の行方】
<3つの陣営に分かれる>

 政治資金問題により、「ポスト岸田」の行方はどうなるであろうか。

 安倍派が岸田政権を支える立場から、反主流派へ転じることで、自民党内の勢力は大まかに3つの陣営に分かれる見込みだ。主流派は、岸田派、麻生派、茂木派から構成され、谷垣グループも加わる。

 非主流派は二階派、森山派から構成され、菅グループや石破グループも近いと考えられる。反主流派は党内第1派閥の安倍派だ。

 <脱派閥などが政治テーマに>

 早期の総辞職を免れることができれば、岸田政権は基本的に来年9月の自民党総裁選まで持ち堪える可能性が高そうだ。この場合、総裁選には3陣営からそれぞれ候補が出馬するのではないか。

 主流派の候補は内閣支持率次第だ。仮に支持率が持ち直しているようであれば、岸田首相が続投を目指して出馬する可能性が高まるが、支持率が低迷、ないしは一段と低下するようであれば、別の後継候補が模索されよう。その場合は茂木幹事長や林官房長官、上川外相、鈴木財務相の名が上がりそうだ。

 従来型の派閥の論理から言えば、茂木幹事長や林官房長官が有力視されるが、政治資金問題が浮上したことで、それを打開するための脱派閥やクリーン、新鮮なイメージを持つ候補が求められうる。初の女性首相の候補として、上川外相が選ばれる可能性がありそうだ。

 非主流派の候補として、石破元幹事長や小泉元環境相、麻生派所属ながら河野デジタル相が取り沙汰されている。加えて、菅前首相が出馬する可能性もある。

 反主流派の安倍派は、政治資金問題が直撃したこともあり、独自の候補を出しづらい。主流派の候補を推す可能性も低そうだ。非主流派を推すか否かは、候補次第となる。

 例えば、菅前首相なら推しやすいが、長らく安倍元首相と対立してきた石破元幹事長などであれば推しづらい。消去法的ともなるが、政策的に親和性のある高市経済安保相を推す可能性が出てくる。

 様々な組み合わせが考えられ、最終的に誰が出馬するかを現時点で予想するのは難しい。ただ、脱派閥やクリーン、新鮮なイメージを持つ候補が求められやすい中で、女性候補が複数出馬し、総理総裁に選出される可能性は政治資金問題発生前よりも高まっていよう。

9187OS5:2023/12/18(月) 14:17:56
■ 政局が経済政策に与える影響

 【経済政策への影響は?】
<金融政策、財政>

 政局が経済政策に当たる影響はどうか。2024年に任期満了を迎える日本銀行の政策委員はおらず、現行の体制が続く。4月にも日本銀行が物価目標達成と判断し、金融政策運営の正常化を図る可能性が高そうだ。政治情勢は金融政策に基本的に影響しないと予想する。

 財政政策は首相次第だ。誰が政権を担うかで変わってこよう。2025年度にはプライマリーバランス黒字化の財政健全化目標の期限を迎える。2024年中に財政健全化目標期限を先延ばしするのか、目標自体をどうするのかを決断する必要があろう。

 次の首相が主流派から選ばれれば、基本的に財政健全化路線が継続されよう。対して、高市氏の場合は、財政拡張路線へ転じる見通しだ。非主流派の場合は、各候補で政策スタンスの隔たりが大きく、不透明だ。

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◎物価目標の達成は時間の問題、輸入コスト転嫁から賃上げ主導に移った物価上昇
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 【宮前 耕也(みやまえ こうや)】
SMBC日興証券㈱日本担当シニアエコノミスト
1979年生まれ、大阪府出身。1997年に私立清風南海高等学校を卒業。2002年に東京大学経済学部を卒業後、大阪ガス㈱入社。2006年に財務省へ出向、大臣官房総合政策課調査員として日本経済、財政、エネルギー市場の分析に従事。2008年に野村證券㈱入社、債券アナリスト兼エコノミストとして日本経済、金融政策の分析に従事。2011年にSMBC日興証券㈱入社。エコノミスト、シニア財政アナリスト等を経て現職。
著書に、『アベノミクス2020-人口、財政、エネルギー』(エネルギーフォーラム社、単著)、『図説 日本の財政(平成18年度版)』および『図説 日本の財政(平成19年度版)』(東洋経済新報社、分担執筆)がある。

宮前 耕也

9188OS5:2023/12/18(月) 16:36:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/a20acc10c0a87e8a2368a1c0e1a46c7f59f96396
【独自】細田前議長がキックバックの金額を具体的に指示か 自民党パーティー券「裏金」問題
12/18(月) 11:44配信
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、先月亡くなった細田博之前衆院議長が、現在の安倍派である細田派の会長をしていた際、細田氏からキックバックの金額について具体的な指示を受けた議員がいることが新たに分かりました。

安倍派の政治資金パーティーでは、パーティー券の収入の一部が派閥側から議員側にキックバックされ、政治資金収支報告書に記載せず、裏金にしていた疑いがあり、東京地検特捜部は、すでに議員本人や秘書らに聴取を行っています。

この問題について、安倍派の関係者がJNNの取材に対し、「細田博之前衆院議長が派閥の会長だったころ、キックバックの具体的な金額を議員に伝えていたことがあった」と証言しました。

細田氏は2021年、派閥の会長を退きましたが、関係者によりますと、細田氏がキックバックの金額を議員に伝えていたのは、会長を退く数年前だということです。細田氏が収支報告書の不記載について指示をしていたかは分かっていませんが、派閥の会長がキックバックを認識していたとみられます。

東京地検特捜部はキックバックが不記載になった経緯について、派閥内での認識も調べているものとみられます。

TBSテレビ

9189OS5:2023/12/19(火) 10:08:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/dea28a8e68a4106c49d249ac5837bbde80e8c1e4
岸田首相「絶体絶命」のはずが“自信満々”のなぜ “鈍感力”で「任期完投」どころか再選も視野
12/19(火) 5:51配信

東洋経済オンライン
日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の特別首脳会議であいさつする岸田文雄首相(写真:時事)

 2023年の大晦日を目の前にして、岸田文雄首相が「絶体絶命のピンチ」に立たされている。今年の漢字には「税」が選ばれたが、岸田首相は夏以降、「増税」と「減税」で迷走して国民不信を急拡大させ、内閣支持率は11年前の自民政権復帰以来の最低記録を更新し続けている。そこに降りかかったのが最大派閥安倍派の「巨額裏金疑惑」。総力態勢で臨む東京地検特捜部の捜査次第では、「政権崩壊への決定打」にもなりかねない事態となった。 

 こうした政権を取り巻く状況の度重なる暗転に、苛立ちと焦りを募らせる岸田首相は、臨時国会閉幕翌日の12月14日に、安倍派中軸で党・内閣の要職を占める「5人衆」の事実上の更迭などに踏み切り、政権からの「安倍派一掃」という荒療治で、態勢立て直しを図る。

 しかし、裏金疑惑での東京地検の捜査は国会閉幕後から一気に本格化、多額の裏金を受け取っていた議員の任意の事情聴取に続いて、今週中にも安倍派事務所や関係議員に対する強制捜査に踏み切る構えだ。このため、年末年始の中央政界は、裏金疑惑捜査で大混乱となるのは間違いない。

■「火の玉」宣言の行く末は「火だるま」?  

 こうした状況を「政権打倒の絶好のチャンス」(閣僚経験者)と勢いづく野党側は、立憲民主を先頭に1月中下旬の召集が見込まれる次期通常国会冒頭から、疑惑追及で政権を揺さぶる方針。東京地検は「国会召集までに裏金疑惑で安倍派幹部などを立件して捜査を終結する方針」(司法関係者)とみられるが、野党はその結果も踏まえて首相に早期退陣か衆院解散を迫る構えだ。

 一方、自民党内でも石破茂元幹事長が、3月下旬と見込まれる2024年度予算成立後の首相退陣に言及するなど、党内の「岸田批判勢力」による岸田降ろしの蠢きが表面化した。これに対し岸田首相は、国民の自民不信に歯止めをかけるため「『火の玉』になって党改革を進める」と宣言したが、与党内にも「結局、火だるまになって燃え尽きるしかない」との厳しい声が広がる。

9190OS5:2023/12/19(火) 10:08:56
 そうした中、臨時国会閉幕後に相次いで実施された主要メディアの世論調査でも、ほとんどが内閣支持率過去最低、不支持率過去最高というこれまでの記録をさらに更新した。「裏金疑惑捜査の本格化が想定される年末以降もこの流れは変わらない」(政治アナリスト)とみられており、今後の岸田首相の政権運営は「まさに八方ふさがり」となるのは確実だ。

 にもかかわらず、岸田首相の周辺は「政権維持への自信は揺らいでいない」と強調する。「(岸田首相自身は)解散など考えずに淡々と必要な政策決定を積み重ねれば、9月末の総裁任期満了まで岸田降ろしは起きないと判断している」との読みからだ。

■任期満了まで解散せず、総裁再選も視野に

 確かに、「政治とカネ」で揺れ続けた自民党の歴史を振り返れば、「重大なスキャンダルで支持率が下がり続けても、国会も含めた政権運営が収拾不能の大混乱にならない限り、時の首相の政権維持は可能」(自民長老)とされる。

 要するに「岸田首相にとって解散しない限り辞める必要はない」(自民長老)わけだ。

 しかも岸田首相は、「解散しないまま総裁選に出馬すれば、再選の可能性もあると考えている」(側近)という。

 というのも、次期総裁選について「戦わせていただく」と出馬を明言している高市早苗経済安保相は、「党内保守派の支持は得られるものの、肝心の安倍派は崩壊状態で、岸田首相との対決に勝てる可能性は少ない」(政治アナリスト)との見方が少なくないからだ。

 さらに、各種世論調査で例外なく「次期首相候補のベスト3」に名前を連ねる小泉進次郎元環境相、石破茂元幹事長、河野太郎行革担当相の3氏によるいわゆる「小石河連合」でも、石破氏が出馬した場合、麻生、茂木両派に加え安倍派の支持が得られず、河野氏の出馬は「麻生氏が許さない」とされ、しかもその背後に菅義偉前首相の影がちらつけば、「菅氏を嫌う麻生、茂木両派を軸に党内多数の支持獲得は望み薄」(自民長老)というのが実態だ。

9191OS5:2023/12/19(火) 10:09:09
 このため、「裏金疑惑」の発覚を受けてメディアがあの手この手で報じる“早期政権崩壊説”と“永田町の常識”との間には、「大きな乖離がある」(同)とみられ、だからこそ岸田首相も、「流行語に例えれば『どうする文雄』ではなく、『とにかく明るい岸田』にしか見えない」(首相経験者)というのだ。 

 もちろん「(岸田首相の考えは)まさにとらぬ狸の皮算用。大胆な政治改革決断などで国民の信頼が戻らない限り、再選などあり得ない」との指摘も多いが、官邸周辺からは「岸田首相の鈍感力は並み外れている」(側近)との声も漏れてくる。

■家康の「遺訓」をどう受け止めるのか

 折しも、今週日曜の17日は、NHK大河ドラマ「どうする家康」の最終回だった。戦国時代という大乱世に身を挺して終止符を打ち、足掛け3世紀にわたる太平の世を実現したのが徳川家康だ。

 その家康の遺訓として知られるのは「人の一生は 重荷を負うて 遠き道を行くがごとし」で始まり、締めは「おのれを責めて 人をせむるな 及ばざるは過ぎたるよりまされり」との言葉だ。今回の「どうする家康」に先立つ昨年の大河ドラマは「鎌倉殿の13人」だったが、岸田首相は「何があっても欠かさず観続けた」(側近)とされる。

 「歴史好きで大河ドラマファン」(同)は当然、家康の遺訓も知っているとみられる。それだけに、永田町関係者は「岸田首相は、遺訓に込められた家康の心情をどう受け止めているのかが秘かな注目点」と皮肉交じりで指摘する。

 その一方で、ここ数週間、多くのメディアが政局そっちのけで報道し続けたのが、アメリカ・大リーグの大谷翔平選手の球団移籍を巡る話題。なかでも、ロサンゼルス・ドジャースへの移籍会見で大谷選手が明かした愛犬の名前の「デコピン」は、すぐさまX(旧Twitter)でトレンド1位となった。

 この「デコピン」は日本語で、ウィキペディアで検索すると「対峙した相手の額を中指で弾く行為の総称」とある。だとすれば、「野党だけでなく、多くの国民が今、岸田首相のおでこを指で弾きたいはず」(政治アナリスト)とも揶揄されている。

■国民感情との「ミスマッチ」で政治不信拡大

 岸田首相は16日から18日までの3日間、東京・迎賓館などで開催された日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟9カ国の首脳らによる特別首脳会議の議長役として、高揚した表情で首脳外交にいそしんだが、メディアの冷淡な報道ぶりばかりが目立った。

 さらに、それに先立つ15日の「安倍派一掃」の交代人事翌日の初閣議前の閣僚応接室でも笑顔をはじけさせ、その表情を放映したテレビニュースには、ネット上に「危機感がなさすぎ」「脳天気にしか見えない」などの怒りの書き込みが相次いだ。

 こうした「国民感情と岸田首相の言動とのミスマッチが、事態の悪化につながっている」(閣僚経験者)のは否定しようがなく、「(岸田首相が)それを“鈍感力”で乗り越えようとすれば、国民の政治不信拡大は必至」(同)であることは間違いなさそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9192OS5:2023/12/19(火) 10:12:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7e63cf4c5ada913826186565b753df62c9f80cf
安倍派・二階派を捜索 パーティーめぐる規正法違反容疑 東京地検
12/19(火) 10:02配信
朝日新聞デジタル
安倍派のパーティーで=2023年5月16日午後6時54分、東京都港区、森岡航平撮影

 自民党の派閥が開いた政治資金パーティーをめぐる問題で、東京地検特捜部は19日午前、最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)と「志帥会」(二階派)の事務所(いずれも東京千代田区)に、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)容疑で家宅捜索に入った。億単位の収入が政治資金収支報告書に記載されていないなどの疑いがあり、政権や党を揺るがす問題は刑事事件に発展した。

 特捜部は安倍派、二階派ともに派閥側の立件を視野に入れて会計責任者らの任意聴取を進めてきたが、指揮系統などの解明には事務所の強制捜査が必要と判断したとみられる。

朝日新聞社

9193OS5:2023/12/19(火) 10:15:27
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_situation_H7RBY65GOBMQHKERLKTSL3W7CM.html
自民国対代理に御法川信英氏起用を、浜田靖一前防衛相が「条件」 首相は決断できるか
2023/12/18 19:35産経新聞

自民国対代理に御法川信英氏起用を、浜田靖一前防衛相が「条件」 首相は決断できるか

御法川信英氏

(産経新聞)

派閥の政治資金パーティー問題を受けた自民党役員人事で、御法川信英元財務副大臣の処遇に注目が集まっている。辞任する安倍派(清和政策研究会)の高木毅国対委員長の後任で調整中の浜田靖一前防衛相が、就任の「条件」として御法川氏の国対委員長代理起用を挙げているからだ。御法川氏は岸田文雄首相(自民総裁)が頼る麻生太郎副総裁と距離があり、首相は難題を抱えたとの声もある。

「国政の推進に支障が生じないよう、年内の適切なタイミングで、人事を行いたい」。首相は14日、党役員人事について記者団にこう言及した。

自民の国対委員長代理は委員長とともに、国会運営を巡り連立を組む公明党や野党と陰に陽に交渉する役割を担う。御法川氏は「国対族」として知られ、令和3年11月から今年9月まで代理を務めた。

御法川氏が外れた背景に関して、党内には麻生氏の影響を指摘する声が少なくない。御法川氏ら計4人は平成29年に麻生派に合流したが、昨年2月に退会し、溝が生じたというわけだ。

ただ、御法川氏の国対手腕は衆目の一致するところだ。政府や野党との関係が必ずしも円滑とはいえなかった高木氏に代わり、「国対を支えたのは御法川氏」(自民ベテラン)とささやかれる。浜田氏も国対族の後輩に当たる御法川氏をかねて高く評価していた。

首相は当初、パーティー問題で官房長官を辞任した安倍派の松野博一氏の後任として無派閥の浜田氏に白羽の矢を立てた。浜田氏は体力面の不安などを理由に固辞する一方、国対委員長就任は受け入れる意向を示し、合わせて御法川氏の代理起用も求めたとみられる。御法川氏も周囲に「浜田氏の下なら国対代理も随分やりやすくなる」と意欲を見せる。

一方、党内基盤が盤石ではない首相は麻生氏との連携で難局を乗り切ってきただけに、「麻生氏の不興を買うような人事を満身創痍の首相が断行できるのか」(自民若手)と不安視する声もある。首相は18日午後、官邸で麻生氏と会談したが、人事を巡って協議した可能性がある。(市岡豊大、竹之内秀介)

9194OS5:2023/12/19(火) 10:16:35
https://news.goo.ne.jp/article/dailyshincho/politics/dailyshincho-1066953.html
岸田首相は「全く辞める気はない」と前向き 新官房長官で意中の人に断られても「想定内」
2023/12/19 06:11デイリー新潮

岸田首相は「全く辞める気はない」と前向き 新官房長官で意中の人に断られても「想定内」

厳しい政権運営を強いられる岸田首相

(デイリー新潮)

レームダック説を払拭
 自民党安倍派の政治資金パーティー裏金疑惑を受け、岸田文雄首相は安倍派の閣僚を交代させたが、内閣支持率・政党支持率共に最低を更新している。岸田首相自身、意中の候補から断られたことも踏まえて「想定内」と総括し、一部で流布される辞任説を払拭すべく前向きなのだという。

「安倍派の裏金問題に東京地検特捜部が強制捜査を進めていることを受け、岸田首相は安倍派所属の閣僚交代を断行しました。松野博一官房長官を林芳正氏(岸田派)に、西村康稔経産相を齋藤健氏(無派閥)に、鈴木淳司総務相を松本剛明氏(麻生派)に、そして宮下農水相を坂本哲志氏(森山派)にといった陣容です。この後、高木毅国対委員長、萩生田光一政調会長、そして世耕弘成参院幹事長も交代予定で、それで安倍派の一掃がとりあえず落ち着くことになりそうです」

 と、政治部デスク。

意中の官房長官候補
「政府与党の要職を占めてきた、いわゆる安倍派5人衆が揃っていなくなる異常事態です。ただ、岸田首相は全く投げやりになっておらず、一部で取り沙汰される来年の予算案成立と引き換えにしての首相退任の花道論など、全く眼中にない様子。世論調査でしばらくは悪い数字が続くのは織り込み済みで、年明けから反転攻勢を狙っているようです」(同)

 もっとも、今回の閣僚交代後の人事については明確に断られた相手もいる。

「岸田首相と当選同期で信頼関係があるる浜田靖一元防衛相に官房長官就任を依頼していたのは事実ですが、本人が断ったようです。内閣が倒れそうな中、1つのミスも許さない状況で、よりふさわしい人物がいるはずだという返答をしたようです」(同)

 結果的に、林氏にお鉢が回ってきたということになる。

「林氏は能力が高く、常に冷静沈着で取り乱すことなく、霞ヶ関の官僚たちの信頼も厚い。世襲でエリート然とした態度が鼻につくとの評もありますが、前任の松野氏を圧倒する調整力を今後見せるはずです」(同)

ヤミの金とかそれこそ裏金
 ならば最初から林氏を官房長官に就けていれば良かったのではないかと誰しも思うところだが……。

「岸田首相はつい先日離脱しましたが、林氏と共に同じ派閥に所属していたということが大きいようです。首相と官房長官は共に自由な判断で内閣官房報償費(機密費)を使えることになっています。これは領収書が要らない支出で、1ヶ月で1億円前後の規模。岸田首相は外れたとはいえこの特権を同じ派閥で独占することで、他派閥から批判の声が上がる可能性もある。機密費はその性質上、ヤミの金とかそれこそ裏金とも言われ、時節柄、不謹慎と言われかねません」(同)

 今回も同じ派閥は避けたかったが適任者が他におらず、政権運営の安定感を第一に考えて林氏を起用せざるを得なかったというのが実情のようだ。

「今回の代打閣僚人事は悪くなく、それなりに評価されているようです。安倍派はもちろん岸田おろしを進める勢力は存在しないことから、低空飛行を続けた後、どのタイミングで機首を上げることができるか、注目されるところです」(同)

 もっとも一掃された側の安倍派も年明け以降は黙っていないだろう。政権の体力がいつまでもつのか我慢くらべの日々が続きそうだ。

デイリー新潮編集部

9195OS5:2023/12/19(火) 10:19:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/50450b2b2dbca7eef312aba2b6817edfb15804f1

本丸は「ドン」森喜朗元総理…!「パー券裏金問題」を追う東京地検特捜部が抱く「安倍派への遺恨」
12/19(火) 7:03配信

現代ビジネス
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 「令和のリクルート事件」とも呼ばれる自民党の政治資金パーティ裏金問題。しかし、総理の岸田はいっこうに焦る様子がない。いったい何を考えているのか―カギは安倍派との「因縁」にあった。


岸田がなぜか笑っている
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 「打ち克つの『克』という字を選びたいと思います」

 「今年の漢字」に何を選ぶか記者団に問われ、岸田はこう答えた。その口元はかすかにほころんでいるように見えた。

 岸田の足元は目下、「政治資金パーティ裏金問題」で燃え盛っている。時事通信が12月14日に公表した世論調査では、内閣支持率は17・1%に急落。政権交代前の麻生内閣以来となる1割台となった。とても笑っていられる状況ではないはずだ。

 にもかかわらず、国会で岸田とすれ違った議員たちは口々に言う。

 「追い詰められていると思いきや、そうでもない」

 「むしろこの状況を楽しんでいるように見える」

 いったいなぜなのか。宏池会(岸田派)関係者は「岸田さんは鈍感だから、いつものようにことの深刻さに気づいていないのではないか」と言う。

「一人で突撃なんてダメですよ」


 しかし、そうではない。岸田が笑いをこらえきれない理由はまさしく、本人が述べた通り、この権力闘争に「打ち克つ」と確信しているからだ。

 (加藤さん、あんたにできなかったことを俺は成し遂げますよ)

 ほくそ笑む岸田が思い出していたのは、23年前の出来事だった。

 「大将なんだから、一人で突撃なんてダメですよ」

 谷垣禎一が、半泣きの加藤紘一の肩を掴みながら必死に説得する。世に言う「加藤の乱」だ。

 '00年11月、当時の森喜朗政権は不人気をきわめ、内閣不支持率は7割を超えていた。そこで「総理に一番近い男」と呼ばれていた当時の宏池会会長の加藤が、野党の内閣不信任決議案に同調して倒閣をもくろんだのだ。

 ところが、加藤率いる宏池会は、当時の幹事長・野中広務や国対委員長・古賀誠の猛烈な切り崩しにあい、反乱はあえなく鎮火されてしまう。

安倍派を恨む東京地検特捜部
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 敗北を覚悟した加藤は、責任を全うするため、盟友の山崎拓と「2人だけで賛成票を投じに行く」と宣言するも、後輩の谷垣らに引き止められ、それすら叶わなかった。これを機に加藤は政治生命を失い、いっぽうの森率いる清和政策研究会(現・安倍派)は、以降20年にわたり自民党の最大勢力として君臨することとなった。

 この「加藤の乱」で、「殿」たる加藤が無惨に切り捨てられるさまを間近に見ていたのが、若き日の岸田だった。

 「ここまで来たら一緒に討ち死にしよう」

 そう覚悟を決めて参加した反乱が、中途半端な結果に終わった。岸田は「加藤の乱」の教訓を、自著にこう記している。

 〈勝負は勝たなければ意味がない〉

 そしていま、期せずしてその勝負のときがやってきた。因縁の相手である清和研を徹底的に叩くため、東京地検特捜部が動き始めたのだ。全国紙の政治部記者が解説する。

 「検察は安倍政権を苦々しく思ってきた。当時の官邸は検察の人事に介入して検事総長候補を左遷したうえ、『官邸の守護神』と呼ばれた黒川弘務を検事総長に据えるために、黒川の定年延長をむりやり閣議決定した。人事という『聖域』に手を突っ込まれたことを、検察はいまでも恨んでいる。

 いま、東京地検特捜部は全国の高検から応援を頼み、スタッフを合わせて100人規模の総力体制をしいている。安倍派はもう逃げられない」

9196OS5:2023/12/19(火) 10:19:39
「キックバック指南書」を押収
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 焦点は安倍派の事務総長経験者や、派閥から多額のキックバックを受けて裏金にしていた議員たちを摘発できるかどうかだ。政治資金規正法で不記載の責任を問われるのは原則、事務職員である会計責任者のみ。

 しかし、メールなどの客観的証拠があれば、議員も共謀に問われる可能性がある。

 「安倍派の会計責任者のAはNTT出身で、子会社の役員や監査役を務め、4年ほど前に安倍派の事務局長として迎えられました。同じNTT出身の参院幹事長・世耕弘成の紹介です。

 このAが政治素人のため、特捜の取り調べに耐えられず、すべて話したと言われています。特捜はすでに安倍派の過去5年分のパーティ券出納簿と『キックバック指南書』を押収して分析しているそうです」(前出の全国紙政治部記者)

 検察が狙っているのは安倍派の現役幹部のみではない。本丸は「ドン」森喜朗だという。

 「そもそも裏金作りは森元総理の時代から連綿と続いてきたもので、検察は、安倍派の裏金の相当額が森に流れた可能性を探っています。

 そう仮定すると、色々と符合するものがある。歴代事務総長の松野博一、西村康稔、高木毅は裏金を上納金として森に渡していたため、森のお気に入りの総裁候補『5人衆』として持ち上げられ、岸田政権でも良いポストがあてがわれた。

 一方で、元事務総長の下村博文は上納していなかったため、森に干されたというわけです」(全国紙社会部記者)

 岸田とすれば、この波に乗らない手はない。いまは亡き加藤の遺恨を晴らす、千載一遇のチャンスが巡ってきたのだ。

麻生太郎が驚いた岸田総理の怨念
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 岸田が画策するのは森への復讐だけではない。党内外にいまだ色濃く残る安倍晋三の「遺風」をも一掃しようとしている。

 安倍は「私の次は岸田さんだから」と引き上げるそぶりを見せながら、'20年の総裁選では菅義偉を、'21年の総裁選では高市早苗を推し、何度も岸田のハシゴを外してきた。挙げ句は「華がない」「化けない」などとバカ扱い。それでも岸田は耐え続けた。安倍が亡くなったときには、国葬もあげてやった。それなのに、旧統一教会問題の尻拭いまでするハメになったのだ―。

 「清和研の政務三役を、すべて変えることに決めました」

 9日の夕方、公邸を訪れた副総裁の麻生太郎は、岸田の話を聞き、目を丸くした。政権から安倍派を一掃するというのだ。

 「首を変えたところで、次の奴が同じことをしていたら収拾がつかなくなるぞ。そんなことぐらい、あんた分からないのか」

 「パフォーマンスで罪なき連中まで切って、どうやって政権運営するんだ」

 麻生は色をなして反論したが、岸田の決断は揺るがなかったという。

 (これはパフォーマンスじゃない。復讐なんだよ)

 後編記事『岸田総理が目論むまさかの「裏金解散」! 残念でした、辞めません…それに立ち向かう小泉進次郎の「意外な存在感」』に続く。

 「週刊現代」2023年12月23日号より

週刊現代(講談社)

9197OS5:2023/12/19(火) 16:34:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/48f548ac54dc1aeb0aa8f389d1165f43fa4edc04
パーティ裏金疑惑「書かないのが問題」 検察、悪質性重視 事務総長らの権限解明が焦点
12/19(火) 16:11配信
産経新聞
自民党安倍派「清和政策研究会」の事務所前に集まる報道陣=19日午前、東京都千代田区(斉藤佳憲撮影)

自民党の最大派閥・安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)に19日、東京地検特捜部が政治資金規正法違反容疑で家宅捜索に踏み込んだ。これまでの捜査で派閥が主導した裏金作りの実態が浮上し、特捜部は悪質性が高いと判断。今後は議員側の事務を仕切る事務総長の権限など派閥の構造の解明が焦点となりそうだ。特捜部は来年の通常国会開会までに関係者の刑事処分につなげるべく捜査を進める。


きっかけは一人の告発だった。

昨年末、政治資金規正法研究者の神戸学院大の上脇博之教授が安倍派などのパーティー収入の内訳の一部が収支報告書に記載されていないことに気付き、東京地検に同法違反罪で刑事告発した。

特捜部は告発を受けて捜査を開始。その過程で見えてきたのが、別の疑惑だった。

安倍派ではパーティー収入を専用の口座で管理していたが、入金された金額と収支報告書に記載されていた収入が乖離(かいり)。安倍派が所属議員にパーティー券の販売ノルマを課し、ノルマを超えた分を安倍派と議員の収支報告書に記載せずに還流していたことが発覚した。

特捜部が各派閥に提出を求めた会計書類や、会計責任者、安倍派議員やその秘書からの任意の事情聴取で見えてきたのは派閥主導による不記載の構図だ。

議員の一人は安倍派から還流分を受け取る際、収支報告書に例外的に記載する必要がない「政策活動費」とする虚偽とみられる説明を受けていたことを特捜部に打ち明けており、議員側の収支報告書への不記載も安倍派がお膳立てしていたともいえる。

政治資金規正法は収入と支出さえ明記すれば、基本的に使途の善悪は問わず、税金もかからない仕組みになっている。

だが、安倍派はノルマ超過分も還流分も記載しないことで、使い道を記載する必要のない裏金として運用。検察当局は規正法の趣旨そのものを踏みにじる行為との見方を強めているもようだ。

検察幹部は話す。「還流そのものに問題はない。あくまで書いていないということが問題だ」(久原昂也、星直人、川島優治)

9198OS5:2023/12/19(火) 16:34:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bcbf469b202b98281a7e2a7a311888d0d33c975
「人」に「金」、そして「情報」が集まる重要拠点 特捜部が捜索の派閥事務所
12/19(火) 14:30配信

産経新聞
自民党安倍派の派閥事務所が入るビルの前に集まる報道陣=12月19日午前、東京都千代田区

自民党の派閥のパーティーを巡る問題で、東京地検特捜部は19日、政治資金規正法違反(不記載・虚偽記載)の疑いで安倍派(清和政策研究会)と二階派(志帥会)の事務所を家宅捜索した。人と金と情報が集まり、政治を動かす拠点となってきた派閥事務所。今でも多くの派閥事務所では週に1度の例会が開かれ、所属議員が結束を確認する場となっている。

自民には政策集団として6派閥があり、それぞれ国会周辺のビルに事務所を構えている。多くの場合、職員数人が常駐し、派閥の経理の管理や選挙の応援弁士の差配、派閥パーティーの計画といった派閥実務を行っている。事務所で所属議員に政策秘書を紹介したり、落選議員の秘書の転職を世話したりする派閥もある。

また、所属議員が出入りし、交流を温める場という側面もある。毎週木曜昼には所属議員が弁当を食べながら幹部の話を聞くとともに、国会対策や党内政局で情報交換を行っている。人事の時期になるとベテラン議員が派閥事務所に構え、中堅・若手から希望ポストを聞く拠点にもなっていた。

一方、国会周辺の派閥事務所の賃料の相場は、月額100万〜200万円。職員の人件費も含めると、所属議員から一般に月5万円徴収する派閥費だけで運営を賄うのは厳しいとみられる。

石破茂氏は幹事長を務めた平成24年11月、脱派閥の一環として派閥事務所の党本部への移転を掲げたが、各派は黙殺した。その石破氏も27年に石破派(水月会、現在は解散)を立ち上げた際は、国会に近いビルに事務所を構えていた。

9199OS5:2023/12/19(火) 16:35:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ee3635ea81303ce23e8c3d573699c74b10b4ffb
二階派閣僚、続投させる意向 岸田首相「信頼回復努める」
12/19(火) 13:25配信

時事通信
報道陣の取材に応じる岸田文雄首相=19日午後、首相官邸

 岸田文雄首相は19日、自民党安倍派と二階派が政治資金規正法違反容疑で東京地検特捜部の強制捜査を受けたことについて、「党としても強い危機感を持って国民の信頼回復に努めなければならない」と語った。

 二階派所属の小泉龍司法相、自見英子地方創生担当相の進退については「引き続き職責を果たしてもらいたい」と述べた。首相官邸で記者団に語った。

9200OS5:2023/12/19(火) 18:28:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/1537b7a9e37f596bbe1527754ff4019805e5e820
世耕氏後任に松山氏ら浮上 参院自民、執行部人事を会長に一任
12/19(火) 17:43配信
毎日新聞
自民党

 参院自民党は19日、国会内で特別議員総会を開き、清和政策研究会(安倍派)の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑を受けた世耕弘成前参院幹事長の辞任を報告し、後任選びを含む執行部人事を関口昌一参院議員会長(茂木派)に一任した。世耕氏の後任には、松山政司参院議員副会長(岸田派)や石井準一参院議院運営委員長(茂木派)らの名前が浮上している。


 参院自民は長年、安倍派、茂木派、岸田派の主要3派が主導権を握る形で運営されてきた。参院執行部人事は党総裁も手が出せない「聖域」とされている。

 しかし安倍派と二階派が19日に東京地検特捜部の強制捜査を受けたことで、党内では安倍派からの参院幹事長起用は「難しい」との声が広がる。このため岸田、茂木の2派から後任を選ぶことが妥当とする見方が強まっている。

 世耕氏は「5人衆」と呼ばれる安倍派の実力者。派閥から1000万円超のキックバック(還流)を受け、裏金化していた疑いが浮上し、14日に関口氏に辞表を提出していた。【木下訓明】

9201OS5:2023/12/19(火) 20:05:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/83d2e3106b9f693a973c3aae9951d549c45c8e63
岸田内閣、二階派2人は大臣続投 問われる「安倍派一掃」との整合性
12/19(火) 19:45配信

朝日新聞デジタル
記者らに囲まれ首相官邸を出る小泉龍司法相(中央)=2023年12月19日午前10時30分、岩下毅撮影

 自民党の派閥が開いた政治資金パーティーをめぐる問題で、東京地検特捜部が安倍派と二階派の事務所を家宅捜索したことを受け、岸田文雄首相(党総裁)は19日、記者団の取材に対し、「党として強い危機感を持って国民の信頼回復に努めなければならない」と述べた。二階派所属の小泉龍司法相と自見英子地方創生相については「引き続き職責を果たしてもらいたい」と述べ、続投させる考えを示した。

 安倍派の閣僚・副大臣計9人を交代させた14日の人事との整合性が問われるが、「(14日は)どこの政策集団がどうかではなく、一人ひとりの事情、意向を勘案して人事を行った」と強調した。

 法相として検察を指揮できる立場にある小泉氏は19日の記者会見で、辞任する考えがあるのか問われても答えず、「(二階派の)対応も含め、様々な状況を踏まえて私と政策集団との関わりについては適時適切に判断していきたい」と派閥離脱の可能性に言及した。自見氏は「引き続き内閣の一員として職務に全力を尽くしたい」とし、続投する意思を示した。

朝日新聞社

9202OS5:2023/12/19(火) 20:45:18
>>9200
政審会長福岡資麿 茂木派
国対委員長野上浩太郎 安倍派
参院議長尾辻秀久 茂木派

って考えたら、岸田派からですかね

9203OS5:2023/12/20(水) 11:21:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ee2fbb701e2d13d2dfd3d0301fd90e307ff0dd4
小泉法務大臣、自見万博担当大臣が二階派離脱の意向固める 特捜部による強制捜査受け
12/20(水) 7:51配信
テレビ朝日系(ANN)
小泉法務大臣(左)と自見万博担当大臣(右)

自民党・二階派への東京地検特捜部による家宅捜索を受け、小泉法務大臣と自見万博担当大臣が、所属する二階派から離脱する意向を固めたことがわかりました。

特捜部は19日、政治資金規正法違反の疑いで安倍派と二階派の事務所を捜索しました。

政府関係者によりますと、これを受けて小泉大臣と自見大臣の2人は、既に二階派を離れる意向を固めていて、近く離脱する方針だということです。

特に、検察を指揮できる立場にある法務大臣を二階派に所属する小泉氏が務めていることについては、捜査の公平性への観点から懸念の声が上がっていました。

テレビ朝日報道局

9204OS5:2023/12/20(水) 11:25:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8694c8ab5865abe683379bd5206eb380fad38d8
安倍派捜索5時間、二階派は夕方まで続く…パーティー収入不記載の疑い
12/19(火) 22:31配信
読売新聞オンライン
安倍派の事務所があるビルから出る東京地検特捜部の車両(19日午後、東京都千代田区で)=関口寛人撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は19日、同法違反(不記載、虚偽記入)容疑で「清和政策研究会」(安倍派)と「志帥会」(二階派)の事務所を捜索した。2018〜22年の5年間で安倍派では約5億円、二階派では計1億円超の収入について政治資金収支報告書に記載していなかった疑いがあり、特捜部は、押収した資料を分析するなどして実態解明を目指す。

(写真:読売新聞)

 一連の疑惑は、最大派閥の安倍派(所属議員99人)と第5派閥の二階派(同40人)の2ルートで、強制捜査が行われる事態に発展した。特捜部が自民党の派閥を強制捜査したのは、04年に判明した日本歯科医師会側から旧橋本派(現茂木派)への1億円ヤミ献金事件以来とみられる。

 この日の捜索は午前10時頃に開始。東京都千代田区にある両派の事務所に、それぞれ特捜部の係官ら約20人が入った。捜索は、安倍派で午後3時頃まで、二階派では夕方頃まで続いた。

 関係者によると、安倍派では、パーティー券販売のノルマ超過分を議員側に現金でキックバック(還流)。派閥側の収支報告書には、ノルマ超過分の収入と議員側への還流分の支出がいずれも記載されていなかった。

 議員側の収支報告書にも還流分の収入が記載されておらず、裏金化されていたとみられる。還流分は、同法の公訴時効にかからない22年までの5年間で計5億円規模に上るとされる。

 二階派でも安倍派と同様に還流させていたが、派閥側の支出と議員側の収入には記載されていたという。ただ、二階派ではパーティー収入を実際よりも少なく収支報告書に記載していたとされ、その不記載額は5年間で1億円超とみられる。

9205OS5:2023/12/20(水) 21:20:04
梶山弘志は幹事長代行のまま?https://news.yahoo.co.jp/articles/8a6941d55d985557d3cc85da936ce1527185c72e
自民党・萩生田政調会長の後任に無派閥の渡海元文科相が内定
12/20(水) 19:37配信
FNNプライムオンライン(フジテレビ系)
FNNプライムオンライン

岸田首相は、自民党安倍派の政治資金パーティー問題をめぐり政調会長の辞表を提出した萩生田光一氏の後任に、渡海紀三朗元文部科学相を起用する方針を固めた。

渡海氏は当選10回の75歳で無派閥。

若手議員時代には、武村正義氏、石破茂氏らと共に、「ユートピア政治研究会」を立ち上げるなど政治改革に積極的で、1993年には自民党を離党して新党さきがけの結党に加わり、その後自民党に復党した。福田康夫内閣では文部科学相を務めた。

今回の人事は、派閥のパーティー問題が深刻化する中で、安倍派の萩生田政調会長の後任には無派閥議員の起用が望ましいとの判断が働いたとみられる。

フジテレビ,政治部

9206OS5:2023/12/20(水) 21:21:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/80ad63a795754d101a5b8910ee1d51c67a33de2e
自民政調会長に渡海紀三朗氏 首相が方針 萩生田氏の後任
12/20(水) 20:46配信

毎日新聞
渡海紀三朗元文部科学相

 岸田文雄首相は自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題を受け、萩生田光一政調会長の後任に無派閥の渡海紀三朗元文部科学相(75)を起用する方針を固めた。自民関係者が20日、明らかにした。首相は既に安倍派の高木毅国対委員長の後任に無派閥の浜田靖一前防衛相(68)を起用する方針を固めている。


 萩生田、高木両氏は安倍派の裏金疑惑を受け、14日に辞表を提出した。後任人事は22日にも正式決定される見通しだ。

 渡海氏は衆院兵庫10区選出で当選10回。福田康夫内閣で文科相や首相補佐官を務めた。浜田氏は衆院千葉12区選出で当選10回。衆院予算委員長や防衛相などを歴任した。【飼手勇介】

9207OS5:2023/12/20(水) 21:21:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/a5d4bdbd94bc3dddd78f9ee8e503f832f1097477
自民、国対委員長代理に御法川信英氏
12/20(水) 20:16配信

産経新聞
御法川信英氏

岸田文雄首相(自民党総裁)は20日、国対委員長代行に西村明宏前環境相、国対委員長代理に御法川信英元財務副大臣を起用する方向で調整に入った。複数の与党関係者が明らかにした。

辞任する安倍派(清和政策研究会)の高木毅国対委員長の後任には無派閥の浜田靖一前防衛相を充てる方針だ。

9208OS5:2023/12/20(水) 21:25:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/c334ce7c3c568e711d72a1494c106a8e5a7d55ab
首相、二階派2閣僚更迭せず 岸田派逃げ切りの「隠れみの」? 安倍派更迭と「一貫性ない」
12/20(水) 18:31配信

カナロコ by 神奈川新聞
国会議事堂(資料写真)

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金疑惑を巡り、安倍派(清和政策研究会)4閣僚を更迭した岸田文雄首相が二階派(志帥会)の2閣僚の続投を容認したことが波紋を広げている。党内外から「一貫性がない」との批判が沸き起こり「総理は岸田派逃げ切りのために二階派を隠れみのにした」との臆測もささやかれている。

 岸田首相には2年前の党総裁選で党役職の任期短縮を掲げ、当時の二階俊博幹事長を退任に追い込んだ過去がある。二階派議員の間からは「こうなったからには最低限の筋を通すしかない。岸田総理よりも国民からの信頼を得るほうがずっと必要なこと。安倍派にならってうちの2閣僚は降りるべきではないか」(ベテラン)との強硬論も飛び交う。

 「引き続き職責に当たってもらう」。東京地検特捜部の2派閥への家宅捜索開始を受けて取材に応じた首相は19日、二階派の小泉龍司法相と自見英子地方創生担当相の進退を問われ、こう明言した。小泉氏は今回の疑惑を巡る捜査指揮の責任者。記者団から「捜査に影響が出かねない」などとただされたが、「検察当局は不偏不党」などと一般論を持ち出して突っぱねた。

 党内はもとよりSNS(交流サイト)上でも「安倍派への対応と極端に違う」「ダブルスタンダードだ」との批判が続出。20日になって両閣僚が派閥を抜けることとなったが、これに対しても「とるべき対応はそこではない」「ならば他の4閣僚に同じ扱いができなかったのはなぜだ」と疑問を呈され、火に油が注がれる状況だ。

神奈川新聞社

9209OS5:2023/12/20(水) 21:26:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/efdb0dfe97ee3b7466eec9bf93ae2d9ce1e293d3
谷川氏(衆院長崎3区)も任意聴取 複数ルートでパーティー券販売 自民党派閥の裏金疑惑
12/20(水) 11:00配信
長崎新聞
 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑の解明を目指す東京地検特捜部は、4千万円超のキックバック(還流)を受け取ったとされる安倍派の谷川弥一衆院議員(長崎3区)からも任意で事情を聴いている。関係者によると、パーティー券を複数のルートで売りさばいており、支援者からは「ありのままを県民に説明して」と求める声が聞かれた。
 「付き合ってもらえませんか」-。大村市の男性は谷川氏の秘書に懇願されて何度か同派のパーティー券を購入した。1枚2万円の出費。東京の会場に行くつもりはないが、自民を支持しており、仕方がないと受け止めた。
 県内関係者によると、同派のパーティー券は秘書らが毎年販売。東京から地元の事務所に全体の販売枚数が伝えられ、「多い時で秘書1人当たり50〜60枚がノルマとして割り当てられた」という。ただ、還流の仕組みについては「(県内関係者に)全く知らされていなかった」と驚く。
 ほかにも販売ルートがあった。谷川氏の関係会社の元社員は「ごく少数の社員が券を管理していた。(谷川)代議士とも売り先を話し合っていたようだ」と証言。社内各職場に下請け業者などが記されたリストが配られ、パーティー券と振込用紙が入った封筒を届けて回っていたという。
 谷川氏は党離島振興特別委員会委員長を務め、国境離島新法の成立など地域振興に尽力した。後援会の島信行会長は「還流を自分の懐に入れることはしないはず」と信じる。その半面、「収支報告書への不記載は本人の落ち度。地元に貢献してきたが、帳消しにはならない。(疑惑が事実とすれば)今までの功績を棒に振ってしまいかねない」と惜しむ。
 裏金疑惑について、谷川氏は10日に「事実関係を慎重に調査・確認し、適切に対応する」と述べるにとどめている。19日、谷川氏事務所への家宅捜索はなかった。地元五島市の支援者は疑惑が浮上したことに落胆し、こう望んだ。「結局は本人しか分からないこと。県民にありのままを語ってほしい」

9210OS5:2023/12/21(木) 08:42:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/65711750d25188bc3b8096cb52936c04b043aaa2
安倍派幹部なのに“無傷”…下村博文元文科相がクリスマス会で明かした「私に捜査が及ばない理由」
12/20(水) 19:04配信
SmartFLASH
12月18日に開かれた下村博文元文科相の2政治団体が共催したクリスマスパーティ

「会合ではいつもと変わらない様子で、むしろ機嫌がよく見えました。派閥がガタガタになっているこの時期に、ですからね。下村さんは清和会(安倍派)など、もうどうなってもかまわないのでしょう」

 12月18日、下村博文元文科相の政治団体が共催したクリスマスパーティ「博文会 博友会 クリスマス会」が開かれた。出席した後援会幹部は、その様子を冒頭のように話す。派閥の政治資金パーティーの収入が一部の議員にキックバックされていた問題で、東京地検特捜部は19日、自民党の安倍派と二階派の事務所に強制捜査に入った。

 安倍派では、西村康稔前経産相ら「5人衆」が閣僚や党幹部を外され、副大臣4人も辞職した。安倍晋三元首相の亡き後、集団指導体制に移行していた安倍派は、瓦解の危機に瀕している。

 渦中の安倍派の有力幹部として、その動向が永田町で関心を集めるのが、代表代行を務めていたにも関わらず、常任幹事会からも外され、現在は顧問に“棚上げ”されている下村氏だ。社会部記者がこう話す。

「キックバックを受けた議員は次々に特捜部の取り調べを受けています。松野博一前官房長官や高木毅前国会対策委員長ら、安倍派の事務総長経験者もすでに任意で事情を聴かれているという話も流れています。ところが、同じく事務総長を務めていた下村さんは“無傷”の状態なんです。そもそもキックバックについては、派内で別台帳まで作って管理していたわけで、内部関係者の告発がなければ特捜部といえども捜査は難しい。そのため、下村さんが特捜部の情報源になっているのではと疑っている安倍派の議員は多いのです」

 ところがこの日のクリスマスパーティで、下村氏からは驚きの発言があったという。前出・後援会幹部がこう話す。

「挨拶のために登壇した下村さんは、情報源と疑われていることを自ら切り出したうえで、“疑惑”をきっぱりと否定していました。また、事務総長だった下村さんに捜査が及んでいないことについても、時効にあたるためだと話したのです。一方で、2018年まで遡って自らの事務所でも調査したところ、『2019年と2020年に計18万円のキックバックがあった』とも壇上で明かしました」

 さらに、こう言うのだ。

「問題の渦中に後援会パーティを開けば批判が集まることは、下村さんはもちろん承知していました。じつは後援会の内部では、下村さんは次回の総選挙には出ないで引退するのではという噂で持ち切りなんです。そうなれば、今回が最後のパーティということ。下村さんも憑きものがとれたような、いいお顔でしたよ」

 このまま引退まで“無傷”でいられるのか――。

9211OS5:2023/12/21(木) 08:47:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/4066622ff455d0add05712e6fb662ad4b2910b63
参院選の年、改選議員に全額還流か 安倍派のパーティー収入、裏金で
12/21(木) 4:00配信
朝日新聞デジタル
清和政策研究会(安倍派)の事務所に家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官ら=2023年12月19日午前9時59分、東京都千代田区、西岡臣撮影

 自民党の最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化したとされる事件で、派閥側が、改選を迎える参院議員が集めた資金については、全額を裏金としてキックバック(還流)していた疑いがあることが、関係者への取材でわかった。選挙資金を想定した特例措置とみられ、19日に安倍派事務所を捜索した東京地検特捜部が経緯を調べている。


 関係者によると、安倍派では、各議員が集めたパーティー券収入について、派閥の政治資金収支報告書には販売ノルマ分のみを載せ、ノルマ超過分は記載せずに裏金として議員側に還流。還流分は支出にも載せず、受領した議員側も自身の政治団体の収入に載せない運用にしていたとされる。

 その上で参院議員には特例措置があったことが新たに判明。参院議員の任期は6年で、3年ごとに半数が改選されるが、改選の年に限り、ノルマは関係なく、集めた全額が派閥から還流される仕組みだったという。

朝日新聞社

9212OS5:2023/12/21(木) 08:58:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4b966f366de088ce54f5f6f3f181bdcc4c51b5a
岸田首相、信頼回復へ動き鈍く 強制捜査も「様子見」 安倍派のみ更迭、自民に不満〔深層探訪〕
12/21(木) 7:00配信

時事通信
自民党役員会に臨む岸田文雄首相(中央)と茂木敏充幹事長(左)ら=19日午前、東京・永田町の同党本部

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題は、東京地検特捜部による安倍、二階両派の強制捜査に発展した。「政治とカネ」に対する国民の視線が厳しさを増すのは必至だが、信頼回復に向けた岸田文雄首相の取り組みはなお鈍い。両派で閣僚の処遇が異なる判断にも、党内で不満の声がくすぶる。

 ◇「勝負できない人」
 「捜査に影響や予断を与えることは控えなければならない」。首相は19日午前の党役員会で、捜査状況の「様子見」に徹する姿勢をにじませた。

 特捜部が強制捜査に入ったのはこの直後。裏金疑惑の渦中にある安倍派だけでなく、二階派も対象となり、党本部は一時騒然となった。両派幹部は「状況が分からない」「重大なことだ」などと厳しい表情。安倍派若手は「派閥瓦解(がかい)」への危機感をあらわにした。

 党内からは、一部で「政治改革」を求める声も出始めた。船田元・衆院議員総会長は自身のメールマガジンで「派閥の解消・廃止を議論しなければ、国民の信頼は取り戻せない」と主張。石破茂元幹事長も記者団に対し、政治資金規正法改正などの再発防止策を「次の国会が始まるまでに国民に明らかにすべきだ」と訴えた。

 首相は臨時国会の閉会を受けた13日の記者会見で、国民の信頼回復へ「火の玉」になると宣言。しかし、19日の役員会では「新たな枠組み」を立ち上げる考えを示したものの、具体論には踏み込まなかった。規正法改正や派閥解消などを巡り、党内の根強い慎重論に配慮したとみられる。

 「遅かれ早かれ政治改革の議論は避けられない。勝負できない人だ」。政府関係者は煮え切らない首相の態度をこう嘆いた。

 ◇二階派法相に疑義
 裏金疑惑の拡大を受け、首相は14日に安倍派所属の4閣僚を「一斉更迭」。しかし、19日は記者団から二階派所属の小泉龍司法相、自見英子地方創生担当相の処遇を問われ、「引き続き職責を果たしてもらいたい」と即答した。

 二階派では、議員側も含め政治資金収支報告書にキックバック(還流)分の記載があったという。これを踏まえ、政府高官は進退を問わない考えを示すが、安倍派からは「怒り心頭だ」「われわれはトカゲのしっぽ切りか」などと反発が相次ぐ。

 検察への「指揮権」を有する法相ポストに二階派がとどまることにも疑問の声が上がる。立憲民主党の山井和則国対委員長代理は「強制捜査が入った派閥の人が法相で、本当に国民が納得するのか」と断じた。

 連立を組む公明党には、自民党への不信感が広がる。山口那津男代表は党公式のSNSの動画で「(自民党と)同じ穴のムジナと見られたくない」と強い不快感を表明。19日の会見でも、二階派の閣僚交代の必要性を問われ、「国民に不利益を及ぼさないよう取り組んでもらいたい」とくぎを刺した。

9213OS5:2023/12/21(木) 10:24:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/a166170c7473609461eff0b1c475e14f4ee9c097
安倍派「裏金」、複数議員側がノルマ超過分を派閥に届けず事務所にプールか…不記載額が増える可能性
12/21(木) 5:00配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党の「清和政策研究会」(安倍派)を巡る政治資金規正法違反事件で、複数の議員側が東京地検特捜部の事情聴取に対し、パーティー券販売のノルマ超過分について「事務所でプールし、派閥側に届け出ないことがあった」と説明していることがわかった。特捜部は派閥側のキックバック(還流)分に加え、議員側のプール分も派閥の収入として計上されるべきだったとみており、同派の政治資金収支報告書への不記載総額は膨らむ可能性がある。


 安倍派ではノルマ超過分を議員側に現金で還流していたが、派閥側、議員側双方の収支報告書に記載せず、直近5年間で約5億円が裏金化されていた疑いがある。特捜部は19日、同法違反(不記載、虚偽記入)容疑で派閥事務所を捜索し、多数の資料を押収した。

 関係者によると、複数の議員の事務所関係者が特捜部に対し、ノルマ分を派閥側に支払ったが、超過分は金額などを派閥側に知らせないまま事務所でプールし、収支報告書にも記載していなかったと説明。中にはプール分が5年で数百万円に上る議員もおり、特捜部は所属議員への事情聴取でプール分の有無を確認し、ある場合は使途について聞いているとみられる。

 プール分は還流分と違い派閥の会計書類に記載はないものの、特捜部は、いずれも派閥パーティーに対する支払いであり、派閥側の収入として記載するべきだったとみている。安倍派の不記載額は収支合わせて10億円規模に上るとされるが、派閥主導の還流分に、個々の議員側が行っていたプール分を上乗せして膨らむ可能性があるという。

 超過分をプールしたことがあるという議員の関係者は、取材に「翌年以降のパーティーでノルマに達しない場合に補填(ほてん)する資金として管理していた」と証言している。

9214OS5:2023/12/21(木) 22:22:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac0430749313a3eca8e0b5b3e586caef7c018c25
松野、世耕、高木氏らに任意聴取要請 不記載経緯確認へ 東京地検
12/21(木) 21:58配信

産経新聞
松野博一官房長官=14日、首相官邸(春名中撮影)

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、東京地検特捜部が松野博一前官房長官ら安倍派(清和政策研究会)幹部に任意での事情聴取を要請したことが21日、関係者への取材で分かった。特捜部は、安倍派が所属議員に課したパーティー券の販売ノルマ超過分を政治資金収支報告書に記載せずに議員にキックバック(還流)した経緯について知っている可能性があるとみて、事情聴取を検討していた。

【イラストで解説】安倍派を巡るパーティー収入「中抜き」の流れ

他に聴取を要請されたのは世耕弘成前参院幹事長や高木毅国対委員長。

高木氏は令和4年8月から安倍派の実務を議員側で仕切る事務総長を務めている。松野氏は令和元年9月〜3年10月に事務総長だった。安倍派の会計責任者から不記載について相談を受けた可能性がある。

松野氏、世耕氏、高木氏自身もパーティー券の販売ノルマを超えた分を安倍派から還流されており、自身の関連団体の政治資金収支報告書に記載されなかった還流分の総額は平成30年〜令和4年分でいずれも1千万円を超えるとみられている。

特捜部はほかにも閣僚経験者を含む複数の安倍派議員の聴取を進めており、議員側の関連団体の収支報告書に還流分が記載されなかった経緯についても確認し、議員本人の関与の有無を慎重に調べているもようだ。

安倍派ではパーティー収入のノルマ超過分を収支報告書に記載せずに議員に還流することが慣例化しており、平成30年〜令和4年分の不記載額は収支あわせて10億円を超える恐れがある。

安倍派はトップが会長で実務の仕切りを事務総長が担う。収支報告書上の会計責任者は事務局長で、平成30年以降は同じ人物が務めている。30年以降の事務総長は松野氏や高木氏ら4人。会長はいずれも故人の細田博之前衆院議長と安倍晋三元首相で、安倍氏の死去後は空席となっている。

9215OS5:2023/12/21(木) 22:24:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/7454f39b6a47ecf53b77be0f8b1bff72699de8cc
前官房長官の聴取要請 自民に激震 「クリスマス気分になれない」「底見えない」
12/21(木) 20:14配信


産経新聞
記者会見を終えた岸田文雄首相を見送る松野博一前官房長官(右)=13日午後、首相官邸(春名中撮影)

自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金疑惑で、東京地検特捜部が安倍派(清和政策研究会)に所属する松野博一前官房長官に任意での事情聴取を要請した。内閣の要として首相を支える官房長官経験者への聴取要請は極めて異例。岸田文雄首相(自民総裁)にとっては痛手となる。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

「しっかりと調査、確認して適切に対応する」

安倍派事務総長で松野氏と同様の疑惑を抱える自民の高木毅国対委員長は21日、松野氏に対する聴取要請に関して国会内で記者団にこう述べた。

官房長官経験者が聴取要請を受けるのは、平成16年の日本歯科医師連盟(日歯連)のヤミ献金事件で立件された村岡兼造元官房長官以来とみられ、党内からは不安の声が相次いだ。

ある安倍派幹部は「松野氏1人で終わるわけがない。底が見えない」と声を震わせた。他の安倍派幹部へも聴取要請があったとの情報もあり、派内では「次は誰がターゲットなのか」と懸念が広がっているという。安倍派のベテラン議員は「クリスマス気分には到底なれない」と苦笑した。

また、無派閥の中堅議員は「党全体にとってイメージダウンだ」と嘆息。閣僚経験者は「次の選挙はみんな厳しくなってきた」と不安げに漏らした。

友党は飛び火を避けようと懸命だ。公明党の北側一雄副代表は21日の記者会見で、政治資金の透明性確保に向けた党提言をまとめる考えを表明。「極めて由々しき事態だ。政治資金の収支を有権者にきちんと明らかにしていく。民主主義の基本だ」と述べた。

批判を強めるのが野党だ。立憲民主党は21日、自民の裏金問題を巡る調査チームの会合を国会内で開き、この問題に詳しい神戸学院大の上脇博之教授らからヒアリングを行った。

立民の泉健太代表は21日、東京都内で記者団に松野氏に関して「真相解明は進んでいない。洗いざらい話してほしい」と語った。また、立民の福山哲郎元幹事長は自身のX(旧ツイッター)に「先日まで官房長官だった人物の事情聴取とは、任意とはいえ極めて重い」と投稿した。(竹之内秀介)

9216OS5:2023/12/21(木) 22:25:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a98b3b897f124844fc316a20b31c56c36c244a0
岸田政権で強まる麻生氏への依存 人事で存在感も不安の声
12/21(木) 20:12配信

産経新聞
岸田文雄首相を巡る自民党内の相関図

自民党の派閥パーティー収入不記載事件で窮地にある岸田文雄首相(党総裁)が、麻生太郎党副総裁への依存を強めている。首相を支持してきた最大派閥の安倍派(清和政策研究会)が政権中枢から離れるなどして首相の求心力が落ち、人事などで麻生氏への配慮が目立っているのだ。党内には傾注ぶりを心配する声もある。



「もう誰も頼れる人がいない。副総裁としか話ができない」。党重鎮は首相の心境をこう推察した。

麻生氏は安倍派の松野博一前官房長官らが更迭不可避の情勢となっていた9日、首相公邸を訪れ、首相と約2時間に渡り意見交換した。安倍派の4閣僚らが14日に辞任した後も、18日に約40分間、20日に約30分間、それぞれ首相官邸で首相と会談している。

麻生氏は官房長官人事について、浜田靖一前防衛相を念頭に無派閥議員の登用を進言した。首相も側近を通じて浜田氏に打診したが固辞され、浜田氏は国対委員長に落ち着いた。

党人事では、早くから安倍派の西村明宏国対委員長代理を、国会対策に精通する御法川信英元財務副大臣に交代させる案が持ち上がり、浜田氏も御法川氏起用を希望した。政権にとって、来年の通常国会での予算や減税に向けた税制改正関連法の早期成立は反転攻勢に不可欠であり、御法川氏の経験が必要だと考えたためだ。

しかし、御法川氏は昨年2月、麻生派(志公会)を退会し、麻生氏との間にしこりがあるため、調整が難航。西村氏と御法川氏が国対幹部として共存する「折衷案」(国対幹部)が採用されることになった。

9月の内閣改造では、首相は安倍派の萩生田光一政調会長に信頼を置き、最初の相談相手に選んだ。しかし、萩生田氏は裏金疑惑が直撃し、政調会長辞任を表明した。首相や麻生氏と政権中枢を担っている茂木敏充幹事長は「ポスト岸田」に意欲を示しており、首相と距離が生まれている。

安倍派が抜けたことでバランスが崩れ、首相は「親戚の叔父さんのような存在」(首相周辺)ともいわれる麻生氏に一層、頼らざるを得なくなっている。麻生氏も「政権を真ん中で支える」と繰り返している。

ただ、ベテラン議員は「党が危ないときに、好き嫌いで人事を決めるのは国民にもよく映らない」と麻生氏の影響力が強まりすぎることを懸念する。党重鎮はこうこぼした。

「人間は孤独になれば、誰かを頼りたくなる。悲しいさがだよな」(末崎慎太郎)

9217OS5:2023/12/21(木) 22:42:20
下村博文?
https://news.yahoo.co.jp/articles/85f1c77aa8a93b9924af79317ed41fc4bccc49e5
【独自】「会長と会計責任者で決めた」安倍派の事務総長経験者
12/20(水) 12:08配信


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テレビ朝日系(ANN)
All Nippon NewsNetwork(ANN)

自民党の派閥の政治資金を巡る問題で、安倍派の事務総長経験者がキックバックの不記載について「派閥の会長と会計責任者で決めていた」と周囲に説明していることが分かりました。

 安倍派の「清和政策研究会」と二階派の「志帥会」では、パーティー券の販売ノルマを超えた収入が所属議員側にキックバックされ、収支報告書に記載されていない疑いがあります。

 その後の自民党関係者への取材で、安倍派の事務総長経験者がキックバックの不記載について「派閥の会長と会計責任者で決めていた」と周囲に説明していることが分かりました。

 東京地検特捜部は事務所への家宅捜索で押収した資料などを分析し、派閥内の指示系統についても実態解明を進めるとみられます。

テレビ朝日

9218OS5:2023/12/22(金) 09:18:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1814332f90b1a9d45bb7929bea0b7942f04c8cd
パーティー直後に議員事務所へ「50万円戻せるから取りに来て」と連絡…派閥側は記載せず、裏金に
12/20(水) 17:52配信
読売新聞オンライン
[裏金 派閥の闇]<上>
東京地検の係官らが捜索に入り、騒然とする安倍派の事務所がある建物前(19日、東京都千代田区で)=木田諒一朗撮影

 東京の都心、国会近くのオフィスビルに東京地検特捜部の検事ら十数人が姿を見せたのは19日午前10時頃のことだ。ビルには自民党「清和政策研究会」(安倍派)の事務所が入っている。報道陣が一斉にカメラを向ける中、検事らは続々と中へ入っていく。

【イラスト】一目でわかる…安倍派のパーティー券収入不記載疑惑の構図

 政権与党の最大派閥に対する異例の強制捜査に、安倍派議員の秘書だった女性は「あんないいかげんな資金処理が許されるはずがないと思っていた」と漏らした。

 2020年秋、都内の高級ホテルで開かれた同派の政治資金パーティーのことを、女性は鮮明に覚えている。このパーティーに向けては、所属各議員が1人2万円のパーティー券販売のノルマを割り当てられ、女性が仕えた議員も30枚(60万円)を課された。議員は地元企業関係者らに呼びかけ、新型コロナウイルス禍の中、ノルマの倍近い60枚弱を販売した。

 その直後、派閥事務所から連絡があった。「50万円超を戻せるから取りに来て」。ノルマ超過分をキックバック(還流)された金だった。女性は事務所の職員に確認した。「政治資金収支報告書には派閥の寄付と記載するんですよね」

 すると、職員からは「どっちでもいい」とにべもない反応とともに、予想だにしない答えが返ってきた。「派閥側では書かないので」

 派閥が収支報告書に記載しない寄付を、こちらの収入に記載できるはずもない――。50万円超は別の秘書が受け取り、裏金に回されていたのだった。

 それから3年余り。特捜部が安倍派と「志帥会」(二階派)への強制捜査に乗り出し、永田町を震撼(しんかん)させている。女性が仕えた議員は政府の要職にあったが、今月14日にその座を追われた。

 派閥を舞台に、裏金がなぜ捻出され、何に使われたのか。大規模な態勢を組む特捜部の本格捜査が幕を開けた。

「記載しない運用、分かっていたのでは」
(写真:読売新聞)

 今月半ばのある日。自民党最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)の衆院議員は東京地検の取調室で検察官と向かい合っていた。

 「キックバック(還流)のことは知っていたのか」

 「還流分を何に使ったのか」

 検察官は軽いあいさつの後、次々と質問をぶつける。

 「淡々と真実を語ればいい」。自らにそう言い聞かせながら、慎重に答え続ける議員に検察官は核心を突く。「還流分を収支報告書に記載しない運用は、分かっていたのではないか」

 過去3年で派閥から還流された資金は数百万円規模に上っていた。事務所の運営費に充て、やましいことに流用してはいないはずだが、報告書に記載していなかったのは事実だ。

 とはいえ、言い分もある。派閥からは「党から個人への『政策活動費』であり、報告書に記載しなくていい」と指示されていた。

 議員は取り調べの終盤、「記載する義務はないと思っていた」と強調したが、検察官から「また話を聞かせてもらう」と告げられた。

 政策活動費は本来、党から政治家個人に直接支出される資金だ。検察内には「派閥から還流している以上、『党からの金』との説明には無理がある」との見方もあり、捜査の焦点となっている。

9219OS5:2023/12/22(金) 09:18:38
還流の背景に小選挙区制
今年の安倍派のパーティー券。各議員が支援者らに販売する際には、案内文やパーティー代金の振込用紙と合わせて渡しているという

 政治資金パーティー券の販売ノルマを超えた分を議員側に還流し、裏金化したとされる今回の事件。自民党の各派閥で、超過分が還流されるようになった背景として指摘されているのは、1996年の衆院選から導入された小選挙区制度だ。

 候補者が政党の看板で戦うようになった結果、派閥の役割は低下し、公認権を握る党本部の力が強まった。思うようにカネが集まらなくなった派閥が目を付けたのがパーティー収入だった。

 所属議員がパーティー券を売れば売るほど派閥は潤い、そこから資金を提供された議員の結束力や忠誠心も高まる。

 安倍派では還流分を収支報告書に記載せず裏金化する手法が慣習化した。森喜朗・元首相が会長を務めた2000年代初頭には、こうした仕組みが固まっていたと明かす議員らもいる。かつては党の傍流で、伝統的に資金基盤が弱いとされた安倍派。派閥維持のために無理せざるを得なかったことが、今回の事件につながったと見る向きがある。

将来のノルマ達成への「軍資金に」
 なぜ、裏金作りが派閥の力を強めるのか。そのカギを握るのが、ノルマの存在だ。当選回数や閣僚経験により、1人数十万〜数百万円を課されるが、ノルマ超過分は派閥への貢献と評価し、党や政府の要職起用で報いることもできる。一方、ポストを配分できなくても、資金の還流で貢献に報いることができる。

 「大臣になればノルマが500万円など高額になって達成が難しくなる。将来のノルマ達成に使える軍資金として、超過分を事務所にプールしている」

 当選3回の同派所属議員の秘書はこう明かす。これまでに数回はノルマを超えたが、派閥側にはノルマ分だけを納金。超過の数十万円を派閥に入金せず「中抜き」し、今後の備えとして蓄えているという。そうすれば、ノルマを達成できなかった場合でもプール金で補填(ほてん)し、派閥内での地位を保てるからだ。

 自民党では、「志帥(しすい)会」(二階派)や「宏池会」(岸田派)も実際に集めたパーティー収入より少ない金額を派閥の収支報告書に記載していたとされるが、安倍派はノルマ超過分の収入と議員側への還流分の支出をいずれも記載せず、大規模に裏金を作っていた疑いが浮上している。閣僚経験者は「最大派閥のおごりが、『この程度のことは見逃されるだろう』という油断につながった」と打ち明ける。

 還流や収支報告書の不記載は、安倍派の会計責任者の男性が議員側に指示し、派閥ぐるみで組織的に主導した構図が浮かぶ。

 同派の若手参院議員の秘書は、初めてノルマを超えた数年前、派閥事務所で還流分を受け取り、裏金の存在を知った。「報告書に記載しないよう指示され、ダメだと内心分かっていた」と明かすが、「長年続く慣例に従うしかなかった」と下を向く。

 政治とカネの問題で厳しい批判にさらされてきた自民党。1988年に発覚したリクルート事件では、当時の竹下登首相らが辞任に追い込まれた。2000年代の日歯連事件では、日本歯科医師会側から旧橋本派(現茂木派)への1億円のヤミ献金が発覚。同派会長代理だった村岡兼造・元官房長官の有罪が確定した。

 首相周辺は今回の疑惑に厳しい表情を見せ、こう語った。「これで生まれ変わらなければ、自民党は終わりだ」

9220OS5:2023/12/22(金) 09:19:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f466bf45144145f638772cd3ee579aaa946d27d
パーティー券、議員側は地元企業に「あうんの呼吸」で小分け販売…購入者が表に出ない20万円以下で「互いにメリット」
12/21(木) 5:00配信
[裏金 派閥の闇]<中>
 「『10万円×5でお願いします』と言えば、先方も『はいよ』という世界」

 裏金化の疑惑が出ている政治資金パーティー券の販売について、自民党の「清和政策研究会」(安倍派)に所属する中堅議員の男性秘書はそう実情を語る。

50万円分を5社で10万円ずつ
安倍派と二階派の政治資金収支報告書

 議員がパーティー券の販売先としてよく頼っていたのは、地元で複数の会社を手がける有力経営者だった。

 例えば、総額で50万円分のパーティー券を買ってもらう場合でも、グループの5社で分けて1社当たり10万円にする。政治資金規正法では、1回あたりの購入額が20万円を超えない場合、政治資金収支報告書に氏名などを記載する必要はないからだ。公開対象を年5万円超とする「寄付」に比べて基準が緩い。

 支援者の中には、「政治的な色がつく」として氏名が表に出ることを嫌がる人もいる。購入者などが公にならないことで、議員にとっては、パーティー券を売りやすく、派閥から割り当てられた販売ノルマの達成に近づく。秘書は「お互いにメリットがあり、そこはあうんの呼吸だった」と話す。

 安倍派と「志帥(しすい)会」(二階派)の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件。昨年までの5年間で安倍派では5億円規模、二階派では計1億円超の収入を収支報告書に記載していなかった疑いがある。

 秘書は、1団体あたりの金額をあえて20万円以下に抑えて買ってもらいやすくし、「超過分のキックバック(還流)を受けたこともある」と認めた。

「政治にはとにかく金がかかる」
(写真:読売新聞)

 自民党が作成したある文書にはこんな指摘が記されている。

 「いま、国民の政治不信、自民党批判の中心にあるのは、▽政治家個々人の倫理性の欠如▽多額の政治資金とその不透明さ▽派閥偏重の硬直した党運営――である」

 今回の事件に関するものではない。1989年、未公開株が政財界の実力者側に譲渡されたリクルート事件の反省を踏まえ、自民党が定めた「政治改革大綱」の一節だ。政治資金の公開の徹底も掲げ、「パーティー収支の明確化」を明記した。だが、その理念と教訓は生かされず、党の信頼を再び揺るがす事態を招いた。

 自民党の派閥がパーティー収入に頼るようになったのは、同法が94年に改正されたことが大きい。リクルート事件や、ゼネコン汚職事件などで政治不信が高まり、派閥や政治家個人への企業・団体献金が禁じられた。

 派閥の資金力は低下し、資金調達先としてパーティーを重視するようになった。安倍派の収支報告書によると、2022年までの5年間の総収入約10・9億円のうち、6割がパーティー収入で、寄付の1・5倍に上る。

 「政治にはとにかく金がかかる。自由に使える金が欲しい」。安倍派の所属議員の秘書はそう明かす。派閥からは所属議員の政治活動を支援するため、夏冬に「氷代」や「餅代」などが支給されるが、秘書は「全く足りない」と言う。地元で支持者との交流が多く、出費がかさむのだという。

9221OS5:2023/12/22(金) 09:19:32
専門家「訂正すれば済んでしまう」
 政治資金の透明化を目的にした同法は、議員立法で1948年に制定された。「政治とカネ」を巡る不祥事が起きる度に改正されてきたが、現在も抜け穴は多い。政治家が都合のいいよう、あえて抜け道を残してきたとの指摘もある。

 94年の改正で、パーティー券購入者の公開基準は「100万円超」から「20万円超」に引き下げられたが、その後は見直されていない。

 パーティー券販売の収入に対して、会場費や食事代などが低く抑えられているケースが多く、「パーティーとは名ばかりで、事実上、派閥への献金になっている」との見方も根強い。

 派閥のカネには外部のチェックも及びにくい。同法は、国会議員やその候補者が代表を務める「国会議員関係政治団体」について、公認会計士らの監査を義務付けている。だが、そのチェックは「支出」のみで、そもそも派閥は対象外。安倍派所属の議員秘書は「法の緩さが裏金作りにつながった」と語る。

 自民党の茂木幹事長は18日、「政治資金規正法の改正も含め、透明性が確保できる措置を早急に検討しなければならない」と語った。来年の通常国会では、法改正の是非が論点になる。

 岩井奉信・日大名誉教授(政治学)は「収支報告書の不備を訂正すれば済んでしまう現状が順法精神の希薄さにつながっている」と指摘。不正防止策の強化として、会計責任者が有罪になれば、議員が失職する「連座制」の導入を提案する。

 法の抜け穴を塞ぐことができるのか。その行方を見つめる国民の視線は厳しい。

9222OS5:2023/12/22(金) 09:20:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6085902343ae185d37e08af5247aadd3fb9fcbd
高額還流に首相周辺「誰かが議員バッジを外すことになりかねない」…検察「本気の100人態勢」
12/22(金) 5:00配信
[裏金 派閥の闇]<下>
自民党本部

 東京地検特捜部が松野博一・前官房長官(61)側などに事情聴取を要請した――。こうしたニュースが報じられた21日、自民党には改めて動揺が広がった。


 「来年の通常国会の召集はできる限り遅らせる。検察にはそれまでにけりをつけてもらいたい」と苦り切った表情で周囲に語る議員もいる。実際、自民党では通常国会の開会を1月下旬まで待つ考えだ。それは、2024年度予算案が今年度内で成立させられるとみられるぎりぎりのタイミングだ。

 自民党派閥の「清和政策研究会」(安倍派)や「志帥(しすい)会」(二階派)がパーティー券販売のノルマ超過分を所属議員側にキックバック(還流)し、収入などを政治資金収支報告書に記載しなかった疑いが出ている今回の事件は、元々低支持率にあえいでいた岸田首相の政権運営を激しく揺るがせている。

 松野氏ら重要閣僚の経験者が聴取されるなど、捜査が段階を踏んでいけば世間の目は厳しさを増す。国会が早期に開かれ野党から追及されれば、さらに政権の体力を削られるのは必至だ。

 疑惑が国会で取り沙汰されていた11月21日、首相が「裏金うんぬんという指摘は当たらない」と答弁した頃の楽観ムードとは、永田町の景色は一変している。

(写真:読売新聞)

 安倍派の事務総長を務めた松野氏ら。周囲には「派閥の通帳も見たことがない」などと異口同音に会計業務への関与を否定しているが、その責任は重いと見る向きは多い。

 安倍派の収支報告書に記載されている「代表者」は会計責任者も務める男性だ。民間企業出身で「真面目な実務家」との評はあるが、会計のプロでもなければ、政治家になった経験もないという。そうした人物が資金を還流させ、収支を報告書に記載しないといった判断をして、「裏金」を作る行為を主導できるのか。

 近年、安倍派で事務総長を務めたのは、松野氏のほか、西村康稔・前経済産業相(61)や高木毅・国会対策委員長(67)ら、いずれも政権や党で要職に就いた実力者だ。政界関係者は、派閥運営の実務を取り仕切る歴代事務総長が「知らなかったはずはない」とみる。

 今年、安倍派議員の男性秘書は事務総長が派閥のカネを厳正に管理している実態を目の当たりにした。ある物品を派閥活動向けに購入し、代金の後払いを事務方に求めたところ、「高木先生の了解が必要だ」と難色を示されたという。

 そもそも、首相が今月14日に松野氏らの交代に踏み切ったのは、現職閣僚が事情聴取を受ければ「政権への影響は計り知れない」(政府高官)との危機感があったからだ。

 それが現実味を増す中、首相周辺は「高額の還流を受け取っていたような悪質性が強いケースでは、誰かが議員バッジを外すことになりかねない」と不安を隠さない。今後立件され、辞職や失職する議員が出るかどうかを固唾(かたず)をのんで見守る。

 議員辞職は、首相にとってさらなる打撃であることに加え、公職選挙法の規定で辞職が3月半ばまでにあった場合、4月に補選が行われることに自民幹部は頭を痛めている。仮に辞職者が増えれば、補選は大型化する。自民は事件による逆風の中で苦戦を強いられることになる。

 与党内では、「衆院解散などできる状況ではない」(公明党の山口代表)などと、衆院選は当面、遠のいたと指摘する声が増えている。自民の閣僚経験者は「現段階で、首相に『選挙の顔』を期待する議員は極めて少数派だ」と漏らした。

 東京地検特捜部の捜査は異例の規模で行われている。特捜部が全国各地からエース級の検事を応援に集め、100人規模の捜査態勢をとったのは今月上旬。かつて河井克行・元法相(60)や秋元司・元IR担当副大臣(52)ら政界事件を摘発した経験者も多く含まれ、ある捜査関係者は「検察の本気度が表れている」と話す。

 検事らは手分けして、連日、派閥幹部の秘書や高額の還流を受けた議員本人ら多くの関係者から事情を聞いている。聴取場所には検察の庁舎だけでなく、ホテルなども使われているが、聴取を受ける議員秘書同士がロビーで鉢合わせしたことさえある。

 検察は、安倍派が慣習として不記載を続け、派閥主導で裏金作りをしてきたとの見方を強めている。ただ、所属議員99人の大半が還流を受けていたとみられ、還流分の不記載が疑われる金額も数万〜5000万円超と幅広い。実態解明には一定の時間がかかり、共謀関係の有無や不記載にした金額の多寡などを考慮して、刑事責任も慎重に見極める必要がある。

 急ピッチで進む捜査。その行方は、まだ見えない。

9223OS5:2023/12/22(金) 10:32:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/95f8db2f5acdc1b26e24c8a00c6ad792b1cc48cd
安倍派パーティー 幹部ら派閥開催に専念 個人は自粛、裏金目的か
12/22(金) 1:03配信
産経新聞
自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の幹部ら複数の議員が、令和元年から昨年まで個人の政治資金パーティー開催を見合わせていたことが21日、関係者への取材で分かった。収入の一部を不記載のまま議員にキックバック(還流)することが慣例化していた派閥のパーティー券販売に裏金目的で専念した可能性がある。東京地検特捜部は安倍派の慣行が議員の不透明な資金集めを助長したとみて調べているもようだ。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

関係者によると、安倍派幹部ら複数の議員は個人のパーティーを見合わせる一方で安倍派のパーティー券販売は継続。安倍派からノルマ超過分を還流され、不記載額は平成30年〜令和4年分でそれぞれ1千万円を超えるという。

派閥のパーティーは個人と違って会場代などを議員側が支出する必要がない。ノルマを除いた還流分の全額が収入となるため、関係者は「資金集めの効率が良く裏金として使える」としている。

平成13年に閣議決定された大臣規範は大臣、副大臣、政務官に大規模な政治資金パーティーを自粛するよう求めているが、いずれの議員も30年以降は党の役職には就いても政府の役職には就いていなかった。

安倍派では30年以降に個人パーティーを見合わせている別の幹部や議員もいたが、大臣などを務めており、規範に合わせて自粛したとみられる。

議員が個人のパーティーを開いた場合はパーティー収入として議員の関連団体の収支報告書に記載することが義務付けられており、その収入を原資とした支出も記載することになる。

9224OS5:2023/12/22(金) 11:48:55
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20231222k0000m010025000c.html
自民「脱派閥」アピール 政調会長に渡海氏、国対委員長に浜田氏
2023/12/22 11:41毎日新聞

自民「脱派閥」アピール 政調会長に渡海氏、国対委員長に浜田氏

自民党本部=曽根田和久撮影

(毎日新聞)

 自民党は22日午前、党本部で総務会を開き、派閥の政治資金パーティーを巡る問題を受け、安倍派の萩生田光一政調会長の後任に無派閥の渡海紀三朗元文部科学相(75)、同じく安倍派の高木毅国対委員長の後任に無派閥の浜田靖一前防衛相(68)を充てる人事を了承した。

 裏金疑惑を機に派閥政治への風当たりが強まる中、岸田文雄首相(自民党総裁)は渡海、浜田両氏の起用によって「脱派閥」をアピールしたい考えだ。

 渡海氏は衆院兵庫10区選出で当選10回。1993年に新党さきがけに参加したが、後に自民に復党した。文部科学行政に精通し、文科相や首相補佐官、政調会長代理などを歴任した。

 浜田氏は衆院千葉12区選出で当選10回。「ハマコー」と呼ばれた故浜田幸一元衆院議員の長男で、首相と初当選同期。防衛相を2度務め、自民が野党時代の2012年にも国対委員長に就いた。【李舜】

9225OS5:2023/12/22(金) 13:07:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/9a087e5a72e4be0baa800821ff91fd02fa49206f
吹っ切れ物言う石破氏 ポスト岸田「究極の石破カード」 党改革訴え孤軍奮闘、存在感増す
12/22(金) 11:50配信

山陰中央新報
街頭演説で大勢の聴衆を前に自民党改革を訴える石破茂元幹事長=20日、横浜市内

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金疑惑で岸田政権が揺らぐ中、石破茂元幹事長(衆院鳥取1区)の存在感が増している。党内からの批判を意に介さず、演説やテレビで連日、党の改革を訴え、孤軍奮闘で物言う姿勢を貫く。党が危機的状況に陥れば陥るほど国民人気を背景に「ポスト岸田」に浮上する可能性があり、党内からは「最後は『石破カード』が残っている」との声もささやかれる。


 「よっ、総理」-。20日夕、横浜市内の駅前に石破氏が姿を見せると、聴衆から掛け声が飛んだ。

 菅義偉前首相に近いグループ(約25人)の衆院議員の応援演説に駆け付け、裏金疑惑を念頭に「自民党はもう一回出直さないといけない」と訴えると、約300人の聴衆から一斉に拍手が起きた。

 岸田政権の支持率低迷とともに露出が増え、各種世論調査で「次期総裁候補」のトップに立つ。演説を聴いた男性(73)は「岸田首相には変わってもらいたい。今こそ石破さんに党を立て直してほしい」と期待した。

 ▼冷ややかな空気

 一方、踏み込んだ発言をするほど党内には冷ややかな空気が流れる。

 11日に出演したテレビ番組で岸田文雄首相について「(来年度)予算が通ったら辞めるというのは『あり』だ」と言及。退陣を迫ったかのような発言として波紋を呼んだ。

 2018年の党総裁選で支援した茂木派の参院議員は「表ではなく水面下で(議員一人一人と会って)理解を広げるなら分かる。またかという感じだ」と嫌悪感を示す。13日に国会内で開いた石破グループ(約10人)の定例会合でも身内から「発言は切り取られるので気をつけた方がいい」といさめる声が出た。

 ただ、石破氏は意に介さない。19日の山陰中央新報社のインタビューに「何か言ったら『後ろから鉄砲を撃つ』などと言論を封殺してきたことが今日の事態を招いたのではないか」と語気を強めた。

 派閥自体に批判の矛先が向く中、党内での支持拡大について「言うべきことを言ってそれで人がついてくればそれで良し。ついてこなければやむを得ない」と吹っ切れた様子で語った。

 党総務会では複数回、新たな政治改革本部の設置などを茂木敏充幹事長ら党執行部に迫った。執行部から反応がない中で「党の方針を国民に明らかにするべきだ」と訴え続ける。

 ▼「泥船でも出る」

 表向きには「何も言わない」と語る総裁選への意欲は強い。

 「自分に場面が回ってくれば泥船でも出る」。裏金疑惑が表面化する前の11月上旬、約30人が集まった倉吉市内での会合で支援者の1人に伝えた。来年9月の総裁選に向け、自民鳥取県連副会長の上杉栄一鳥取市議は「最後のチャンスになるかもしれない」と話す。

 過去、自民は第1次安倍政権が衆参で多数派が異なる「ねじれ国会」を許し、福田、麻生両政権が苦しみ、政権から転落した。石破氏は時に政権に苦言を呈し、党内では「苦しい時に後ろ足で砂をかける」との声が聞かれる。

 自民参院議員は「『石破アレルギー』は強い」と語る一方、「国民と意識が近い石破氏がいるのは党の強さでもある」と語り、こう続けた。

 「石破氏は究極のカード。本当に党が追い込まれた時に禁じ手を使う可能性はある」

9226OS5:2023/12/22(金) 13:10:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/ecdde06588b82d20d67bc7ed08e86e18d7b08c3d
「あれだけ総理になりたい人がカネと女でつまずくなんて…」黒ビキニ秘書とコネティング外遊報道に架空パーティ? “疑惑噴出”西村前経産相の八方ふさがり
12/22(金) 8:02配信


集英社オンライン
集英社オンライン

政治資金パーティー券のキックバックによる裏金疑惑で、家宅捜索を受けた安倍派の事務総長経験者のうちの一人、西村康稔前経産相が窮地に立たされている。事務総長として組織的な裏金づくりに関与していたのではないかという疑惑に加え、週刊文春では「架空パ-ティー」疑惑や、出張先で女性秘書官とコネクティングルームに泊まっていたという疑惑も報じられた。西村氏をめぐる問題がここぞとばかりに報じられる背景には、これまでの永田町・霞が関での“嫌われっぷり”もあるようだ。


秘書官のはずが、経産官僚は「大臣室で見たことない」
「突然、西村経産大臣の秘書となりました。彼女の経歴を知った上で採用しているのでしょうか」

西村氏の秘書を務める女性に関する、こんな怪文書が永田町関係者に届いたのは、12月中旬のこと。怪文書には、女性秘書がSNSにアップしたとみられる、黒ビキニを着た写真や露出度の高いコスプレ風写真が載っており、女性の経歴やプライベートを問題視する内容が書かれていた。

12月21日発売の週刊文春は、この女性が政治家の秘書経験がないのに、西村氏の事務所の秘書にとどまらず大臣秘書官も務めていたこと、西村氏の出張では隣部屋同士の内部で行き来できるコネクティングルームに宿泊していたことなどを報じた。

経産官僚があきれる。

「この女性の前任の秘書官は、よく西村氏のレクにも出席していました。前任者は西村氏と経産省時代に同期だった官僚ですが、西村氏の度重なるパワハラなどに耐えかねたのか、いつの間にか退任。その後任になった女性秘書官は、大臣室で見かけたこともないですね。秘書官に就けたとはいえ、仕事らしい仕事はしていなかったのではないでしょうか。総理になりたい割には、カネと女でつまずくなんて、わきが甘いですね」

西村氏をめぐってはこれまで、「出張でたくさんのお土産を購入するために荷物持ち人員が必要」、「保冷剤の購入が必要」などと細かく記された経産省内の“取説マニュアル”の存在が報じられたこともあった。

「あの騒動の後、西村氏に関する不都合な情報がメディアに出ないよう、省内で統制が厳しくなりました。西村氏本人もこれまでパワハラや秘書の大量退職が報じられてきたこともあり、自身の評判を気にして、パワハラ的言動は少し抑えるようになった印象はあります。それでも、大臣を辞めたと同時にこれだけ疑惑が書かれるのは、省内外に西村氏を嫌っている人が多いからでしょう」(前出の経産官僚)

実際に、西村氏については「24時に『急ぎません。朝までに仕上げてください』とメールを送ってきて、徹夜での書類作成を余儀なくされた」(中央省庁の官僚)、「パワハラに嫌気がさした秘書たちが一斉退職し、それに激怒する怒鳴り声が廊下に響き渡っていた」(永田町関係者)など、パワハラとも思えるエピソードには事欠かない。

9227OS5:2023/12/22(金) 13:11:15
「玉ねぎ3個だけ送られても……」 議員事務所の困惑
そんな西村氏だが、周囲の議員への気遣いだけは欠かさなかったようで、毎年夏前、地元・淡路島の玉ねぎをいっぱいに詰めた段ボールを国会議員会館の各事務所に配ることを慣例としてきた。

それが、今年は様子が違っていたという。
「前年に、政治資金で大量のたまねぎを購入して配っていたと報じられたことを気にしたのか、今年はスーパーに売っているような、ネットに入った玉ねぎが3個だけ各事務所に贈られていました。3個だけ送られても、事務所のスタッフで分け合うにも足りないと、秘書さんたちが困っていました」(全国紙政治部記者)

数を激減させてでも玉ねぎを配りたかったのは、自身の今後のためだ。

「西村氏は、『Hanada』の2024年2月号で、総理をめざす上で岸田氏と違うところを問われ、『いわゆる二世ではなく(中略)苦労しながら、政治家として、地元の方々の支援を得てここまできました』『官僚の経験。行政組織がどういう力学で動くのか、身をもって体験しています』とアピールし、永田町の失笑を買っています。

もともと西村氏は車のナンバーを『2025年までに総理になる』という決意を込めて『2025』にするほど、総理の座への執念が強い。そのためにも、仲間づくりは大切。自公だけでなく、自身の地元・兵庫県でも勢力を伸ばしている維新の議員事務所にも玉ねぎを配っていました」(自民党関係者)

そんな努力もむなしく、首相になりたかった2025年を目前に政治生命が脅かされるほどの疑惑の渦中にいる西村氏。ただでさえ、パーティー券問題が発覚する前から地元・明石市では、全国的な知名度を誇る泉房穂前市長の衆院選立候補が取りざたされ、「泉氏に負ければ、総理どころか安倍派会長にもなれない」(自民党関係者)とささやかれてきた。

さらにここに来て、同じ安倍派で期数が近く、ライバル視してきた萩生田光一政調会長との立ち位置に微妙な差も出てきた。

「派閥からのキックバックを受けていたと報じられている萩生田氏ですが、ここ5年間の事務総長経験者には入っていません。組織的な裏金づくりに関わっていた可能性が取りざたされる西村氏に比べ、傷は浅いかもしれません。

さらに今回の裏金騒動で政調会長から更迭されそうになったときに『出処進退は自分で決めたい』と岸田総理に辞表を提出したことも、『安倍派一掃を画策した総理に反旗を翻した』と受け止められ、安倍派内で評価されています。これまでは西村氏と萩生田氏のどちらかが突出するのはよくないと集団指導体制がとられてきた安倍派ですが、今後は萩生田氏が派閥の軸となっていく可能性があります」(自民党関係者)

来年の夏前、西村氏に玉ねぎを贈っている余裕はあるのだろうか。

※「集英社オンライン」では、政治資金パーティー券のキックバックによる裏金疑惑でついての情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(Twitter)まで情報をお寄せ下さい。

メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com

X(Twitter)
@shuon_news  

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

9228OS5:2023/12/24(日) 19:22:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/89773f40a28ba1fde4513bf74e65b6debfebf39f
林官房長官「安全運転」で始動 窮地の政権、岸田首相との連携課題
12/24(日) 7:07配信


時事通信
臨時閣議後、記者会見する林芳正官房長官=22日午後、首相官邸

 窮地に陥る「岸田政権の要」として林芳正官房長官が緊急登板してから10日が経過した。

 自民党派閥の政治資金規正法違反事件の捜査が本格化する中、これまでのところ安全運転で始動。将来の首相を目指すと公言しているだけに、岸田文雄首相をどう支えるかに加え、自身の発信力向上も課題となる。

 内閣のスポークスパーソンとして連日臨む記者会見では、政治資金問題に関する質問が頻繁に飛び交う。首相が「信頼回復に向けて取り組む」などと発言していることを引用し、「その方針に従って対応する」とかわす場面が目立つ。

 一方、裏金疑惑で辞任した松野博一前官房長官と違って「自分の言葉」で語ることも。就任初日の14日の会見では自身の政治資金について、「還流は受けていない。寄付は政治資金規正法にのっとり対応している」と明言。所属する岸田派もパーティー収入の一部を収支報告書に記載していなかった疑いがあることに関しては「必要があれば私自身からも説明したい」と語った。松野氏は疑惑について「政府の立場」を理由に説明を拒み続けた。

 林氏は防衛相、農林水産相、文部科学相など数々の閣僚ポストを経験。「頭が良く、何でもこなせる」(自民関係者)との評から、今回に限らず閣僚辞任を受けた緊急登板も多い。17日のNHK番組では「誕生日が1月19日なので『119番』と言われる」と苦笑した。

 2012年の自民党総裁選に出馬。かねて首相を目指してきただけに、岸田首相が林氏を警戒していると見る向きもある。危機下の政権中枢で2人がどう連携するかが焦点だ。9月の内閣改造で外相を退任した後、3カ月で閣内に復帰したことについて、政府関係者は「毎日の会見で他の閣僚より露出が格段に多い。本人は喜んでいるだろう」と話した。

 林氏は22日の会見で、首相就任への思いを問われると「岸田政権の一員として首相を支え、しっかりと職責を果たすことに専念していく」と述べるにとどめた。

9229OS5:2023/12/25(月) 09:09:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2d92c4cae906bbc83fe227d9653d56d90411761
特捜部が安倍派幹部の4氏を任意聴取…松野・高木・世耕・塩谷各氏に経緯を確認か
12/25(月) 5:03配信
読売新聞オンライン
(左から)松野氏、高木氏、世耕氏、塩谷氏

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部が「清和政策研究会」(安倍派)の松野博一・前官房長官(61)や高木毅・前党国会対策委員長(67)ら派閥幹部から任意で事情聴取をしたことがわかった。派閥から所属議員側へのキックバック(還流)分が政治資金収支報告書に記載されなかった経緯などを確認したとみられる。


 ほかの幹部は、世耕弘成・前党参院幹事長(61)と塩谷立・元文部科学相(73)。

 特捜部は13日の臨時国会閉会後、高額の還流を受けた安倍派所属議員への聴取を開始。19日には東京・平河町にある派閥事務所を捜索し、幹部にも聴取を要請していた。内閣や政権与党で要職を務めた政治家が、任意であっても捜査機関の聴取を受けるのは異例だ。

 安倍派では、各所属議員が販売したパーティー券のノルマ超過分を議員側に現金で還流していたが、派閥側、議員側双方の収支報告書に記載されていなかった疑いがある。収支報告書に記載されず裏金化した金額は、規正法の公訴時効にかからない2022年までの5年間で総額5億円に上るとみられる。

 松野氏は19年9月〜21年10月の安倍派事務総長で、今月14日まで官房長官を務めた。高木氏は22年8月から現職の事務総長。松野、高木、世耕の3氏は萩生田光一・前党政調会長(60)や西村康稔・前経済産業相(61)とともに「5人衆」として派閥中枢を担っている。塩谷氏は派閥の事実上のトップの座長を務めている。

 松野、高木、世耕の3氏側にはそれぞれ、派閥から還流を受けた1000万円超を自身の政治団体の収支報告書に収入として記載しなかった疑いもある。

 政治資金規正法上、収支報告書の作成・提出義務がある同派の会計責任者は還流分の不記載を認めており、特捜部は規正法違反(不記載、虚偽記入)容疑での立件を検討している。特捜部は派閥幹部への聴取で、会計責任者への指示や報告・了承の有無を確認する一方、所属議員側として還流分を記載しなかった経緯や認識を聞いたとみられる。

9230OS5:2023/12/25(月) 09:10:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/8f3bfb588d46dda2b77e0dc09695f194acb645a6
自民、派閥解消の機運乏しく 執行部に領袖勢ぞろい
12/25(月) 7:03配信
時事通信
自民党役員会に臨む(左から)茂木敏充幹事長、岸田文雄首相、麻生太郎副総裁、森山裕総務会長=19日、東京・永田町の同党本部

 自民党派閥の政治資金規正法違反事件を受け、世論の「政治不信」が強まっているにもかかわらず、党内で派閥解消を目指す機運は乏しい。


 執行部の中核を占める各派領袖(りょうしゅう)に、自らの権力基盤を手放す気配は皆無。無派閥議員の間にも、議論を喚起する動きは見当たらない。

 「政策集団としてそれなりの役割を果たし、いい仕事もしている。全て否定するのはいかがなものか」。森山裕総務会長は22日の記者会見で、派閥批判にこう反論した。

 「政治とカネ」の問題を巡り、同党は過去に派閥解消の方向性を打ち出したことがある。リクルート事件を受けて1989年に策定した「政治改革大綱」で、党幹部や閣僚について「在任中派閥を離脱する」と明記。しかし、現在の執行部メンバーを見渡すと、麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長、森山氏は自身の派閥を率い、岸田文雄首相(党総裁)も今月まで岸田派会長を務めるなど、空文化は明らかだ。

 大綱策定の当時を知る船田元・衆院議員総会長はメールマガジンで、かつての政治改革の動きについて「派閥解消を目指した。しかし、生き残ってしまった」と述懐。改めて「派閥の解消・廃止」の議論を訴えた。

 これに対し、それぞれ50人超の派閥を率いる麻生、茂木両氏には、「派閥の『数』が力の源泉」(党関係者)との思いが強いとされる。首相自身、主要派閥の協力を得て政権基盤の安定を図ってきた経緯などから、踏み込んだ議論には及び腰の姿勢が目立つ。

 党内で70人超の無派閥議員も、多くは派閥解消論と距離を置く。閣僚経験者は「問題は政治資金の使い方だ。派閥の存在自体ではない」と明言。「捜査の途中で議論するのは時期尚早だ」(若手)との声も漏れる。

 「野党が弱くなり過ぎて、自民党内の危機感が薄くなっている」。党内論議が盛り上がらない背景について、政府関係者はこうした見方を示した。

9231OS5:2023/12/25(月) 09:12:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/a07ee6a6edd78bac0079805f6671c2ff0d991ea0
自見英子氏、二階派退会表明も「退会届受理せず」の奇々怪々…本誌が報じていた「隠れ麻生派」の裏事情
12/24(日) 16:30配信


SmartFLASH
写真:つのだよしお/アフロ

 12月22日、自見英子万博担当相は、記者会見で自民党二階派(志帥会)からの退会を表明した。二階派が政治資金パーティー問題で強制捜査を受けたことをあげ、「国民の真摯な声にしっかりと耳を傾け、総合的に考えた」と説明。退会届の提出に先立ち「幹部の先生方に相談し、了解いただいた」とした。

 だが、その直後、同派の武田良太・事務総長は「自見大臣の派閥退会届は受理しておりません。派閥幹部への相談もありません」と否定コメントを発表。

 二階派内での混乱が浮き彫りとなっているが、自見氏が9月に入閣したときから、二階派内で反発があったことを本誌は9月14日に報じている。

 元郵政大臣などで知られる自見庄三郎氏を父に持つ自見議員は、比例区で当選2回。二階派関係者はこう語っていた。

「小児科医として勤務した後、お父様の議員秘書になった自見さんは、日本医師連盟の組織内候補として、2016年の参議院選で初当選しました。

 当初は無派閥でしたが、日本医師会の中川俊男会長と二階俊博先生は仲がいいという関係もあって、2020年9月に自見さんには二階派に入会してもらいました」

 だが、自見氏の入閣は、二階派にとっては寝耳に水。二階派として入閣を要望したのは、自見氏とは別の議員。自見氏を閣僚にねじこんだのは、麻生太郎自民党副総裁だったという。その裏事情を、自民党福岡県連関係者はこう明かしていた。

「たびたびクローズアップされているように、麻生さんは二階派所属の衆議院議員である武田良太さんと “犬猿の仲” で知られています。

 自見さんは進んで二階派に入会したわけではなく、組織票を抱える日本医師連盟の顔を立てるために入会したんです。

 父の地盤で、自らが育ったのは福岡県北九州市。そのため、“福岡のドン” といえる麻生さんとは、古くから関係がよかった。つまりは、二階派所属といっても “隠れ麻生派” なんです。

 事実、自見さんは武田さんと同じ派閥であるにもかかわらず、麻生さんと関係が悪いことを気にして行動をともにしていません。入閣も、“麻生さんのコマ” として使われているに過ぎませんよ」

 麻生氏の意図には、地元・福岡での勢力争いが関係しているという。

「現在、麻生派所属の大家(おおいえ)敏志参議院議員が、麻生さんの制止を振り切って、次期衆院選で自民党が議席を持たない『福岡9区』での鞍替え出馬を目指しています。

 先日おこなわれた福岡9区の支部長を選ぶための自民党福岡県連の党員投票では、大家さんが圧勝しました。県連は党本部に、大家さんを支部長にするよう申し入れていますが、麻生さんが大反対しています。麻生さんは、大家さんに党員投票で負けた北九州市議を応援していたからです。

 大家さんが圧勝しているので、麻生さんも無理やり降ろすわけにはいかない。“降りるように説得” しているのですが、大家さんは聞く耳を持っていません。麻生さんとしては、なんで俺の言うことを聞かないんだと許せないんです。

 そこで同じ参院で、当選回数が少ない自見さんを当てつけのように入閣させて、『俺は閣僚人事まで操れるんだ』と、大家さんがこれ以上、麻生さんに逆らわないように自身の権力を見せつけたわけです」(自民党福岡県連関係者)

 麻生氏のやりたい放題状態。前出の二階派関係者は怒りが収まらないようだ。

「自見さんの入閣した理由がわかった瞬間、怒りが込み上げましたよ。我が派閥幹部も、大激怒しています。自分の力を誇示するためにうちの枠を使って、“自分のコマ” を入閣させるなんて……『そこまでやるか』と思いました。麻生さんには、一刻も早く引退してもらいたいですよ」

 11月16日、麻生氏の意図どおり、自民党は福岡9区支部長に、大家参院議員を選任しないと決めた。

 政治資金パーティー問題で二階派、さらに最大派閥の安倍派(清和政策研究会)が窮地に陥るなか、麻生氏は逆に存在感を高め、孤立した岸田文雄首相は、麻生氏に頼らざるをえなくなっているという。

 二階派事務総長の武田氏にとって許しがたい事態。自見氏の派閥退会をすんなり認めることは、武田氏にはどうしてもできなかったのだろう。

9232OS5:2023/12/25(月) 09:27:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/e644006075cab2736886980ac97fa3bee07fb87a
岸田文雄首相、「意外な交代人事」の裏舞台
12/22(金) 17:51配信

東洋経済オンライン
岸田文雄首相(写真:時事)

 岸田文雄首相が22日に行った党役員の交代人事第2弾が、政界に波紋を広げている。巨額裏金疑惑で東京地検特捜部が19日、安倍、二階両派を対象とした強制捜査に着手したことも踏まえての人事断行で、岸田首相は「安倍派5人衆一掃」の総仕上げとして、政調会長に渡海紀三朗氏(75)、国対委員長に浜田靖一氏(68)という無派閥の両べテラン議員を起用した。

 浜田氏は岸田首相と初当選同期で、岸田国対委員長時代に委員長代理として支えるなど親交が深い。今回の一連の人事では、岸田首相は松野博一官房長官の後任を打診したが浜田氏は固辞し、国対委員長を希望したとされる。もともと国対畑が長く、その人柄の良さから与野党に幅広い人脈を持つだけに、「大荒れ必至の次期通常国会を切り回すためのはまり役」(自民長老)との声が多い。

 一方、渡海氏の起用は下馬評にも上がらなかっただけに、「意外な人事」(麻生派幹部)とみられている。ただ、リクルート事件の際に大胆な党改革を目指して党内若手が立ち上げた「ユートピア政治研究会」の主要メンバーで、離党してさきがけに転じたあと自民に復党したことで、現在の野党幹部とも親交があり、「野党も攻めにくい巧妙な人事」(自民長老)と評価されている。

 その一方で、「今後の党改革断行への先兵としたい岸田首相の思惑がにじむ」との見方も広がる。

■「私でよければ」と渡海氏応諾

 岸田首相は21日に渡海氏に政調会長就任を正式に打診、同氏も「私でよければ」と応諾した。官邸での岸田首相との会談後、渡海氏は記者団に対し「(リクルート事件以来)政治改革を熱心にやってきた。派閥の弊害はなくさなければならないが、集まって勉強する、あるいはリーダーを党の中で押し上げていくことは、問題ないと思う」などと語った。

 これと並行して岸田首相は同日、中曽根康隆党青年局長代理を官邸に呼び、政治改革に向けて全国の党員から意見を聴取するよう指示。中曽根氏も党内若手を糾合して政治資金法改正や派閥の弊害排除に取り組む意向を伝えたとされる。

 今回、岸田首相が渡海氏起用に踏み切る理由となったとされる「ユートピア政治研究会」は、後の細川護熙政権で官房長官を務めた武村正義氏(故人)が中心となって結成され、その後結党した新党さきがけの母体となったことで知られる。

 結成時のメンバーは武村氏を含め、三原朝彦、鳩山由紀夫、杉浦正建、渡海紀三朗、鈴木恒夫、小川元、石破茂、井出正一、金子一義各氏の計10名。のちにメンバーは計17名となったが、リクルート事件を踏まえ「どうすれば汚職のない政治が実現できるか」が同研究会の最大のテーマだった。

 結成後、同研究会は学者や官僚、当時の後藤田正晴・党選挙制度調査会長(故人)らを講師に勉強会を重ね「政治改革への提言」をまとめて、当時の安倍晋太郎幹事長ら党執行部に実現を求めた。

 同提言の主な内容は①公職選挙法については、比例代表制を加味した小選挙区制の導入を研究すべき②早急に衆議院の定数是正を行う③議員活動を保障するため、事務所維持費、秘書の人件費など必要な基礎活動費は国の負担とする④政治資金集めのパーティーは政治団体による開催に限定し、収支公開を義務付ける――などだ。

9233OS5:2023/12/25(月) 09:27:18
 まさに、今回の巨額裏金疑惑の発覚を受けての政治改革論議を予見していたような内容ともみえる。そして、その中心人物の一人として、その後も一貫して「政治とカネ」問題への厳しい対応を主張し続けてきたのが渡海氏なのだ。 

■前回総裁選で野田聖子氏の「20人目の推薦人」に

 さらに、岸田首相誕生の舞台となった2021年9月の自民党総裁選では、土壇場で20人の推薦人を確保して出馬にこぎつけた野田聖子氏の「最後の推薦人」となったのが渡海氏。

 野田氏の出馬については、総裁争いで優位に立っていた岸田陣営が「ライバルの高市氏(早苗・現経済安保相)の票を減らすたに様々な裏工作を展開し、その結果として、渡海氏が推薦人に加わってくれたことが、今回の渡海氏起用に結びついた」(岸田派幹部)との経緯もあるとみられている。

 今回の交代人事第2弾については、萩生田、高木両氏が14日の段階で、安倍派の閣僚らの辞任に合わせて辞表を提出していたが、岸田首相が2024年度予算案の編成作業を終える22日まで後任人事を先送りし、萩生田、高木両氏もこれに従った。

 この人事に先立ち、政府は22日午前、首相官邸で与党との政策懇談会を開き、2024年度予算案を提示し、了承された。同予算案の一般会計総額は約112兆700億円で、過去最大だった23年度当初予算(114兆3812億円)を下回り、12年ぶりの減額となり、同日午後の臨時閣議で決定した。 

■岸田政権維持への貢献は「予断許さず」

 これを受けて、岸田首相は同日午後、渡海政調会長、浜田国対委員長などの人事を正式決定、両氏は直ちに党内調整や野党対応などの職務をスタートさせた。ただ、東京地検の捜査次第では、「自民党全体が激震に見舞われ、岸田政権崩壊の危機が迫る可能性もある」(自民長老)だけに、渡海、浜田両氏の起用が岸田首相の目論見通りの「政権維持への大きな貢献となるかは予断を許さない状況」(同)が続くことは間違いない。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9234OS5:2023/12/25(月) 10:00:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/a40a9bc8802d5d1f48c33af6f4e851d3a41842f6
橋本聖子元五輪相が自民裏金事件の検察立件“本命”か…金額、中抜き、参院特例を危ぶむ声
12/23(土) 9:06配信

日刊ゲンダイDIGITAL
裏金疑惑の指標となる「悪質性」の条件が次々重なり…(橋本聖子元五輪相)/(C)日刊ゲンダイ

 本格捜査が続く自民党派閥パーティー裏金事件の大きな焦点は、個々の議員側の立件の有無だ。その指標は「裏金の額」と「悪質性」とされるが、永田町で「大丈夫か」とささやかれるターゲットの1人に、元五輪相の橋本聖子参院議員の名前が浮上しているという。

 安倍派議員には裏金額1000万円超が10人以上いるとみられるが、橋本氏はその1人。4000万円超、5000万円超と橋本氏を上回る裏金を受領した議員は複数いるが、あくまでパー券販売のノルマを超えたキックバック分に限った話だ。

 裏金づくりの別の手口として、ノルマ超過分を派閥に収めない「中抜き」が判明。複数の議員がパー券購入の送金先を議員側の口座に指定して手元に残して裏金化していたとされる。自発的な手口で、より悪質性は高い。

 17日に読売新聞が興味深い記事を載せていた。「政治資金収支報告書に、購入者として記載がなく驚いた」と、都内にある橋本氏の支援企業の社長のコメントから始まる記事内容を要約すると──。

 社長は2019年以降の3年間、橋本氏の秘書に「販売ノルマがさばけなくて大変」と泣きつかれ、1枚2万円のパー券を年20枚(40万円)購入。政治資金規正法では収支報告書に1回20万円超の購入者名を記載する義務があるが、社長の会社の記載はなかった。

 安倍派の政治団体「清和政策研究会」は例年、収支報告書に20万円超のパー券を購入した企業・団体名を少なからず記載。収支報告書に支援企業の記載がない以上、橋本氏側の「中抜き」の可能性だって捨てきれないだろう。

捜査指揮役との因縁
2020年安倍派「清和政策研究会との懇親の集い」での橋本聖子元五輪相(中央)。右は森元首相、左は萩生田光一前政調会長(C)日刊ゲンダイ

 さらに、参院議員の特例措置が新たに浮上。改選の年に限り、ノルマを問わずパー券の売り上げ全額が裏金としてキックバックされた疑いだ。直近5年間で19年に改選を迎えた参院議員らは裏金の額が膨らんだというが、橋本氏もこの年に参院比例区で5選を果たした。

 指標となる「悪質性」の条件が次々と重なるのは偶然なのか。

「事実上、裏金捜査を取り仕切る最高検の森本宏刑事部長は、東京地検次席検事だった22年に東京五輪汚職事件の陣頭指揮にあたった人物。当時は“バッジ”を取れず忸怩たる思いがあったはず。森元首相の後任として、五輪組織委員会の会長を務めた橋本さんは、いわば因縁の相手。検察捜査は下から上に突きあげていくのが常道で、彼女を足がかりに、より大物を狙っているとの声まである。真っ先に顔が浮かぶのは、橋本さんを寵愛したアノ人です」(政界関係者)

 危ぶむ声は杞憂に終わるのだろうか。

9235OS5:2023/12/26(火) 17:50:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/0514c43ce49833a4dc575c422a7edc257fd2acc4
甘利明・前幹事長が安倍派一掃人事で暗躍か…自民「裏金事件」で復権のブラックジョーク
12/26(火) 9:06配信

日刊ゲンダイDIGITAL
まるでブラックジョーク…(甘利明前幹事長)/(C)日刊ゲンダイ

 自民党の派閥パーティー裏金事件で東京地検特捜部の捜査を受けている安倍派が一掃されたが、新たな人事で意外な人物が注目を集めている。

 22日に来年度予算案が閣議決定されたのに合わせ、萩生田前政調会長と高木前国対委員長が辞任。後任として、ともに無派閥の渡海紀三朗政調会長、浜田靖一国対委員長という人事が総務会で了承された。既定路線だった浜田氏はともかく、事前にまったく名前が挙がっていなかった渡海氏が要職に就いたことには驚きの声が上がっている。

「党内では、政調会長代行の田村憲久さんが昇格するとみられていた。派閥政治に厳しい目が向けられているタイミングなので、無派閥議員の中から選んだのでしょうが、それにしても、長く要職と縁遠かった渡海さんが党4役に抜擢されたことは予想外でした」(自民党中堅議員)

 渡海氏自身も驚いたそうで、岸田首相から電話で打診された当初は「ちょっと待ってください」と保留したという。

 1986年初当選の渡海氏は当選10回を重ねるベテランだが、2007年に福田康夫内閣で文科相を務めたのが最初で最後の入閣で、党内でも地味な存在だ。18年と20年の総裁選では初当選同期の石破元幹事長の推薦人に名を連ねた。

 そんな渡海氏を政調会長に抜擢したのは、甘利前幹事長のプッシュがあったからだという。渡海氏は、甘利氏が11年に結成した派閥横断型グループ「さいこう日本」のメンバーなのだ。

利権を一手に…「甘利さんの実権はすごい」
甘利前幹事長といえば裏金疑惑だが…「政治とカネ」再燃で現職幹事長として初めて落選(2021年落選会見の同氏)/(C)JMPA

 甘利氏の暗躍は、安倍派一掃で交代した4閣僚の人選にも透けて見える。後任に選ばれた斎藤健経産相と坂本哲志農相も、別名「甘利グループ」の「さいこう日本」メンバーだ。すっかり表舞台から姿を消したように見える甘利氏が、裏では復権を遂げつつあるのか。

「党内での甘利さんの実権はすごいですよ。党税調幹部や、経済安全保障推進本部長などを務めて大企業への影響力を手中にしている。衆院議長に就任した額賀さんの後を受けて、10年ぶりに交代した自動車議連の新会長になって新たな利権ポストも得た。総理が安倍派排除で麻生副総裁への依存を強めている以上、麻生派に所属する甘利さんの影響力は増す一方でしょう」(麻生派関係者)

 だが、甘利氏といえば裏金疑惑だ。大臣室で現ナマを受け取って特命担当相を辞任し、睡眠障害を理由に国会から逃げていた過去を国民は忘れていない。

 21年の岸田政権発足で幹事長に抜擢されたが、「政治とカネ」問題が再燃し、直後の総選挙では自民党の現職幹事長として初めて小選挙区で敗北。そういう輩が裏金事件を機に復権なんて、悪い冗談としか思えない。

9236OS5:2023/12/26(火) 17:51:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/8596f9c5dbe86a82bfa21466e745a01fe059944a
「俺は悪くない、あいつが悪い」と大物議員が責任を押し付け合い 自民党派閥パーティー裏金事件で特捜部が狙う二人の名前
12/26(火) 12:27配信
西村事務所にクレーム
岸田文雄首相

「自民党派閥パーティー裏金事件」の捜査は2024年1月に通常国会が始まるまでの短期決戦である。全国から応援検事50人をかき集めて異例の捜査体制を敷く東京地検特捜部。捜査のポイントのひとつは、清和政策研究会(安倍派)の会計責任者である事務局長が「キックバック分」を派閥の政治資金収支報告書に記載しないことを決めた背景に“誰”の指示があったのか、だ。目下、特捜部は「二人の人物」に照準を合わせている。


 ***

 安倍派とその所属議員にかけられている嫌疑は、政治資金規正法違反罪(不記載・虚偽記載)である。同法の時効は5年。その間、同派の会長を務めた細田博之元衆院議長と安倍晋三元首相はすでに他界している。

 それ故、過去5年の事務総長経験者である下村博文元文科相(69)、松野博一前官房長官(61)、西村康稔前経産相(61)、現職の高木毅・前党国対委員長(67)の四人の「不記載指示」の有無が注目されているのだ。

 そして現在、特捜部がこの「四人」の中から特に狙いを定めつつあるのが「二人の人物」、西村前経産相と高木前国対委員長なのである。両氏は他の事務総長経験者と何が違うのか。

 21年11月に派閥会長に就任した安倍元総理は翌年4月ごろにキックバック中止を提案したとされる。派閥パーティーが行われたのは、その約1カ月後。当時の事務総長は西村前経産相である。西村事務所の関係者によると、

「あの時はパー券を売り始めてからキックバックをやめることになったので、他の議員の秘書から“なんでキックバックをやめるんだよ”とウチの事務所にクレームが寄せられた」

「知り合いの記者を使って…」
 その後、派閥上層部には二つの大きな変化があった。一つは22年7月に安倍元総理が死去したこと。もう一つは、同年8月に事務総長が高木前国対委員長に代わったことである。

「西村さんがまだ事務総長を務めていた時期に、“キックバック分は個々の議員側のパーティー収入として計上させよう”という案も検討されたようです。しかし、8月に事務総長に就任した高木さんの元で方針が転換された。結局、9月にかけて従来通りの方法でキックバックが行われたとみられています」(全国紙社会部デスク)

 安倍氏がキックバック撤廃を訴えたにもかかわらず、従来通りの裏金作りが許された……。そうした「重要決定」を下したのは西村前経産相だったのか、それとも高木前国対委員長なのか。

「西村さんと高木さんは互いに責任を押し付け合っているようですね」

 と、明かすのは清和会関係者である。

「二人とも、“俺は悪くない、あいつが悪い”という情報を知り合いの記者を使って流そうとしているようですが、余裕があるのは西村さんのほうらしい。自分は安倍さんからキックバックをやめるよう言われて検討した立場。従来通りの方法でキックバックしたのは高木さんだから、ということなのでしょう」(同)

別の“大物”の関与
 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、

「安倍会長がキックバック中止を命じていたのに、高木事務総長の時代にキックバックが実行された。これは、派閥の会計責任者に対して高木事務総長がキックバックの実行を指示した状況証拠となり得ます。つまり、高木さんの共謀を立証できる可能性があります」

 として、こう語る。

「ただ、西村さんも“引き続き不記載にする”と会計責任者に指示していた場合、共謀を問えるかもしれません。しかし、形式犯に過ぎない政治資金収支報告書の不記載で議員を二人も立件するとは考えづらい。最終的には、より主導的に指示した議員のみを立件することはあり得ると思います」

 12月27日発売の「週刊新潮」では、仮に高木前国対委員長が会計責任者に具体的な指示を出していたと認定された場合に捜査のメスが入る可能性がある「大物」の名前と併せて、この問題や政局の行方、安倍派「5人衆」の一人に発覚した新たな疑惑などを6ページにわたって詳報する。

「週刊新潮」2024年1月4・11日号 掲載

新潮社

9237OS5:2023/12/26(火) 18:45:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/30c9fd488aea2ad33b3459dc5f5e86e60d8b8415
「役割終了」の閣僚会議2割廃止 河野行革相「しっかり廃止措置を」
12/26(火) 16:30配信

朝日新聞デジタル
河野太郎・デジタル相

 河野太郎行政改革担当相は26日の閣議後会見で、政府が内閣官房と内閣府に設置している85の閣僚会議のうち、2割にあたる17会議を廃止すると発表した。「官邸主導」のもとに乱立した会議を整理した。

 廃止するのは、日仏友好160周年記念事業を検討する「ジャポニスム2018総合推進会議」や、神奈川県の障害者施設「津久井やまゆり園」で16年に発生した殺傷事件を受けて設置された「障害者施設における殺傷事件への対応に関する関係閣僚会議」など、既に想定した役割を終えているものがほとんど。河野氏は「(議論が)終わったものは、本来なら廃止措置をしっかりすべきだった」と説明した。

朝日新聞社

9238OS5:2023/12/27(水) 08:14:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/2dd726879ce8389715fc0cb5fe3cd9936e4f2e63
「結党以来の危機」 裏金疑惑で戸惑う長年の自民党員、胸の内は
12/26(火) 18:00配信
毎日新聞
自民、公明両党が推薦した東京都武蔵野市長選立候補者の個人演説会に集まった支持者たち=武蔵野市で2023年12月21日午後7時15分、坂根真理撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題に、自民党員たちも厳しい目を向けている。党員らによると、自民内では年内の党員獲得目標が掲げられており、地方議員らは31日までに一人でも多くの入党者を集めなければならない。党員になれば毎年4000円の党費を支払う必要がある。裏金疑惑がクローズアップされる中で「『党員になって』なんて、とても言えない」という本音も漏れる。

 ◇「リクルート事件より厳しい」

 「もう自民を応援しない」。関東のある自民党県連には、支持者から怒りの声が届くようになった。県連幹部は「今が党員獲得の締め切りのピーク。こんな時期に問題が起きて、党費をもらいにくい。ただでさえ高齢化で党員数が減少しているのに……」と戸惑いを隠せない様子だ。

 自民の党員数は1991年の約547万人がピークで、2022年は約112万人まで減少した。党員数の獲得目標は120万人。獲得党員数のノルマを課される地方議員もおり、達成できなかった人数分の党費を議員個人が肩代わりすることもあるという。

 「風当たりはリクルート事件の時より厳しい」。ある県議は明かす。「裏金づくりで多くの国会議員の名前が挙がっており、結党以来の危機だ。先日県議の忘年会があったが、みんな(党員を)集める気もないよ。『自腹を切る』って言っていた」と明かす。

 党員歴約40年で、茨城県内で廃棄物処理の会社を経営する川崎敏秀さん(71)は、今回の問題について「最低最悪だね」と言い切る。「国民にはマイナンバーやインボイス制度をつくり、税金もがっぽり取る。政治家は裏金づくりで野放し。何やってるんだという不信感は当然ある」

 だが、党員をやめるつもりはない。「戦後の日本をつくってきたのは自民党。政治資金をちゃんと使って申告すれば悪いと思わない。国民から見てきれいで分かりやすい政治をしてほしい」と望む。

 ◇党員継続、悩む人も

 一方、約20年前に入党した東京都内の行政書士の男性(64)は、党員を続けるか悩んでいるという。「今年も党費の請求が来ているが、部屋に請求書を置いたまま考えている。インボイス制度が導入され、税金をよりきっちり納めるシステムが導入された。それなのに政治資金規正法の抜け道を使って流用ができるとは。こんな状況で党員から党費を集めるのはおかしい」

 今月21日夜、東京都武蔵野市。自民、公明両党の推薦を受けて市長選に立候補した男性候補の個人演説会で、党員の女性はこう呼びかけた。「『自民の推薦受けているんでしょ』と言われたら、(候補者の)『中身を見てくれ』と言ってくださいね」

 推薦候補は24日、339票差で野党支持候補を降して初当選したものの、自民党を見る有権者の目は険しい。この女性党員は「『最近の自民党はどうなっているんだ』と言われることが増えた」と打ち明ける。

 会場には、それでも党員を続けるという高齢の女性がいた。「自民党の政治家が近所に住んでてね。政界の方は騒がしいけど、ご近所さんはみんな自民党員だし、近所の付き合いがあるからやめることはないね」

 岸田文雄首相は25日、政治改革を議論する新たな党組織を年明けのできるだけ早い時期に設置する方針を示した。ある衆院議員は自分に言い聞かせるように言った。「党員であっても、この問題の受け止めは厳しい。政治活動をするために資金は必要だが、資金集めが目的になってはいけない」【坂根真理、木許はるみ】

9239OS5:2023/12/27(水) 08:24:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/089df969d98c4f690f838734919c78e192583afb
安倍派、22年に「還流中止」を撤回 一部議員の反発受け
12/27(水) 5:00配信

毎日新聞
自民党安倍派の政治資金パーティー=東京都港区で5月、宮武祐希撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)では2022年にパーティー券収入のノルマ超過分のキックバック(還流)を取りやめる方針が示されたものの、一部議員の反発を受けて撤回していたことが関係者への取材で判明した。還流による裏金づくりの仕組みが派閥内で広く認識されていた可能性があり、東京地検特捜部は22年の派閥内での動きを重点的に捜査している模様だ。

 安倍派では原則として年1回、政治資金パーティーを開催していた。各議員にはパーティー券の販売ノルマがあり、所属議員がノルマを超えて集めたパーティー券収入と、議員への還流分の支出がいずれも派閥の政治資金収支報告書に記載されていなかったとされる。議員側の収支報告書にも収入として記載されず、直近5年間で約5億円が裏金化していた疑いがある。

 関係者によると、安倍派ではパーティー開催を翌月に控えた22年4月、派閥側から還流を取りやめる方針が一部の議員に伝えられた。しかし、既にパーティー券販売を進めていた議員らが反発。その後、中止方針は撤回され、例年通り還流が続けられたという。

 この年は7月に参院選が実施された。別の関係者によると、安倍派では改選を迎えた参院議員に対してパーティー券の販売ノルマを免除し、集めた代金を全額キックバックする特例的な運用をしていたという。参院選は衆院選に比べて議員1人当たりの選挙費用が多額になるとされる。こうした事情が還流中止の撤回判断に影響した可能性もある。

 その後、還流は23年に取りやめられたという。

 特捜部は還流資金が政治資金収支報告書に記載されなかったことについて、政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑で捜査を進めている。22年に運用を変更しようとした経緯について、派閥幹部らに確認を進めるとみられる。【信田真由美、二村祐士朗、志村一也、岩本桜】

9240OS5:2023/12/27(水) 08:25:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f39de271b4bfb30868542d5b1e2069c2d3ee766
雲隠れ続ける“キーマン”高木氏 いったん廃止決まった裏金の「キックバック」 事務総長になって以降“復活”していた
12/26(火) 19:27配信

FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

自民党の派閥パーティーを巡る裏金問題で、家中の安倍派の幹部が続々と聴取を受けている。一方で事件の鍵を握るとみられるキーマンは、雲隠れを続けている。

雲隠れ続けるキーマンの地元事務所を訪ねると
真冬の福井・敦賀市。至る所に雪が残る北陸の街に、渦中の人物の事務所がある。

記者:
市街地の中にある、この建物の2階が高木議員の事務所です。電気は付いていますね。

事務所の主は、1000万円を超える裏金疑惑が浮上している自民党“安倍派5人衆”の一人、高木毅前国対委員長だ。

ビルの2階にある後援会事務所を訪ねてみると…。

記者:
こんにちは。高木さんは帰ってきていますか?

事務所スタッフ:
わかりません、連絡していませんから。

岸田政権を揺るがす裏金疑惑をめぐっては、これまでに特捜部が安部派幹部の松野前官房長官や高木前国対委員長、世耕前参院幹事長、塩谷座長の4人から、任意で事情聴取したことが判明。
さらに萩生田前政調会長からも、任意で事情を聞いたことが12月26日、新たに分かった。

これで安倍派5人衆のうち、聴取を受けたのは4人に。

廃止が決まったキックバックがその後、復活していた
また、安倍派内で裏金のキックバックについて、廃止の方針が一度決まったものの、その後に復活していたことも明らかになった。

2021年11月に派閥の会長に就任した安倍元首相が、裏金のキックバックの廃止を提起。そして、2022年4月ごろに安倍派幹部が廃止の方針を決めたという。

しかし、7月の参院選中に安倍元首相が死去。派閥の運営を取り仕切る事務総長が西村氏から高木氏に変わった8月以降、廃止の方針は撤回され、裏金としてのキックバックが復活したとみられている。

こうした流れを知ることのできる立場にあった高木氏。19日、記者からの質問に対しては…。

高木毅前国対委員長(当時):
捜査途中でもございますし、申し訳ありません。

記者:
捜査中ではあるんですが、有権者の方はやはり説明を求めておられると思うんですが、そのあたりいかがですか?

高木毅前国対委員長(当時):
……。

この発言以降、高木氏はこの1週間、表舞台に姿を見せず雲隠れ状態を続けている。地元で行方を追うと。

記者:
「高木」という表札がかかっています。あの奥の家です。

立派な木がそびえる高木氏の自宅は、静寂に包まれていた。地元の人からは厳しい声が上がった。

高木氏の支持者:
みんな、やっぱり裏切ったというような感じやわな。あんな人じゃないと思ったんだけど。

地元の有権者:
そこら中に高木毅のポスターあるじゃないですか、早く撤収してほしいですね。

岸田首相は裏金疑惑を受け、信頼回復に向けた新たな組織を立ち上げると発表したが、野党側は今後も岸田政権を厳しく追求する方針だ。
(「イット!」 12月26日放送より)

イット!

9241OS5:2023/12/27(水) 16:26:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/0cf4ac7acbca74dd1715014f2151f3ea05bc21d1
池田佳隆氏の国会事務所捜索 還流不記載疑い 裏金疑惑で特捜部
12/27(水) 10:52配信
毎日新聞
衆院第二議員会館の前に集まった報道陣=東京都千代田区で2023年12月27日午前11時4分、藤井達也撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部は27日、東京・永田町の衆院第2議員会館にある池田佳隆衆院議員(57)=比例東海=の事務所に家宅捜索に入った。池田氏は最大派閥の清和政策研究会(安倍派)に所属している。パーティー券収入のノルマ超過分を裏金化し、自身の政治団体の政治資金収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑とみられる。

 特捜部は19日に清和研の事務所を捜索しているが、ノルマ超過分のキックバック(還流)を受けたとされる議員側の強制捜査は初めて。特捜部は押収した資料を分析し、池田氏本人の立件の可否を検討するとみられる。

 池田氏は2020〜22年に派閥から受けた3208万円の寄付を記載していなかったとして、政治資金収支報告書を訂正している。不記載、虚偽記載の公訴時効は5年のため、18、19年分を含めると不記載額はさらに増え、5000万円前後に上る可能性がある。

 池田氏はこれまでの取材に、還流分の資金を受領したことを認めた上で、派閥から収支報告書に記載義務のない「政策活動費」として扱うよう説明があったと釈明。しかし、「政策活動費であることの確証が持てなくなった」として、派閥からの寄付として収支報告書を訂正したと説明していた。

 池田氏は12年衆院選で愛知3区から出馬して初当選し、現在4期目。前回21年選挙は選挙区で敗れ、比例復活した。岸田文雄内閣で21年に副文部科学相を務めた。衆院議員になる前の06年から1年間、日本青年会議所の会頭を務めた。

 安倍派では、所属議員がノルマを超えて集めたパーティー券収入と、議員への還流分の支出がいずれも派閥の収支報告書に記載されていなかったとされる。議員側の収支報告書にも収入として記載されず、直近5年間で約5億円が裏金化していた疑いがある。【遠藤龍、秋丸生帆、信田真由美、井口慎太郎】

9242OS5:2023/12/27(水) 16:31:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/c27f2bfd16373205857b773006f22febb476aef4
池田佳隆氏の地元・名古屋の事務所も家宅捜索 自民裏金疑惑
12/27(水) 13:25配信


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毎日新聞
池田佳隆衆議院議員の地元事務所に到着した東京地検特捜部の係官=名古屋市天白区で2023年12月27日午前10時50分ごろ、藤顕一郎撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、東京地検特捜部は27日午後、名古屋市天白区にある池田佳隆衆院議員(57)=比例東海=の地元事務所に家宅捜索に入った。


 パーティー券収入のノルマ超過分を裏金化し、自身の政治団体の政治資金収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑とみられる。

 27日午前には東京・永田町の衆院第2議員会館にある事務所にも捜索が入っている。【藤顕一郎】

9243OS5:2023/12/27(水) 23:52:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/693a289fa3f3460c1c1b798f1ec1e943e3ec3338
池田議員の事務所捜索、自民幹部「今後も続々と行われる可能性」「党の信頼失墜底なしに」
12/27(水) 20:15配信

読売新聞オンライン
池田佳隆議員の事務所が入る衆議院第二議員会館の前に集まる報道陣(27日午前、東京都千代田区で)=川口正峰撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部が安倍派の池田佳隆衆院議員の国会議員会館事務所を捜索したことを受け、自民内では今後の捜査の拡大に危機感が広がった。

【写真】池田佳隆衆院議員の事務所に入る東京地検特捜部の係官ら

 渡海政調会長は27日、自民議員の事務所が強制捜査の対象となったことについて、記者団に「深刻に考えなければいけない。国民の不信解消に全力で努力する」と険しい表情で語った。

 自民の国会議員や秘書らは、松野博一・前官房長官や高木毅・前国会対策委員長ら「5人衆」と呼ばれる安倍派幹部以外の事務所が捜索を受けたことで、戦々恐々としている。

 池田氏は、派閥からの還流資金を1000万円以上裏金化していた疑いが持たれており、同様の議員は派内に10人以上に上るとされる。自民幹部は「今後も続々と強制捜査が行われる可能性がある。実際にそうなれば党の信頼失墜は底なしになってしまう」と懸念を示した。

 野党は追及を一層強める姿勢を鮮明にした。

 立憲民主党の泉代表は27日、国会内で記者団に「議員会館の事務所に捜査が入るのは異常事態だ。裏金文化の中で基盤を作った(自民党)政権は正当性がない」と強調した。

 日本維新の会の藤田幹事長は取材に「自民党の信頼は地に落ちている。派閥政治を一掃し、徹底した政治刷新を進めるべきだ」と述べた。共産党の小池書記局長は記者団に「岸田首相は(自民)所属議員が捜索されたことについて、直ちに説明すべきだ」と批判した。

9244OS5:2023/12/28(木) 08:20:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/237d529b0c460a5c972d174b678ba3508be19b8e
安倍派パーティー券、池田氏支援側が大量購入 還流額拡大か
12/28(木) 0:02配信
産経新聞
池田佳隆衆院議員を巡るパーティー収入の流れ

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、池田佳隆衆院議員を支援する複数の企業・団体や関係先が安倍派(清和政策研究会)のパーティー券を多数購入していたことが27日、政治資金収支報告書の分析で分かった。特捜部は、池田氏が支援先に大量に安倍派のパーティー券を販売することで、安倍派からのキックバック(還流)額が膨らんだとみて調べているもようだ。

【表でみる】自民党の主な"疑惑"の議員

安倍派は所属議員にパーティー券の販売ノルマを課し、ノルマを超えた分は収支報告書に記載せずに還流。池田氏は平成30年〜令和4年分で4千万円超を還流されたとされる。

池田氏が代表を務める政治資金管理団体「池田黎明(れいめい)会」と安倍派の平成30年〜令和4年分の収支報告書によると、安倍派はパーティー収入として、5年間で6億5884万円を記載していた。

20万円を超える金額の安倍派のパーティー券を購入したとして記載されていたのは5年間でのべ約230企業・団体だったが、そのうちのべ数で2割超が池田氏個人の政治資金パーティーのパーティー券を20万円を超えて購入した企業・団体やその関係先だった。

池田氏のパーティー券を20万円超購入していた企業・団体とその関係先が5年間で購入した安倍派のパーティー券は3千万円を超え、安倍派の記載されたパーティー収入の5%弱を占めていた。

9245OS5:2023/12/28(木) 11:58:38
2019年再選(岐阜選挙区・1人区)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fb13cbe5217b873217ea41970e4cdf326557198
自民・大野泰正議員の関係先捜索 裏金5千万円超か、受領側2人目
12/28(木) 10:42配信


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共同通信
大野泰正参院議員

 自民党安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーを巡る事件で東京地検特捜部は28日、大野泰正参院議員(岐阜選挙区)の東京・永田町にある議員会館事務所など関係先を家宅捜索した。一連の事件で議員側が強制捜査を受けたのは、27日の池田佳隆衆院議員(比例東海)に続き2人目。特捜部は大野氏を任意で事情聴取しており、違法性の認識について確認を進めている。

 大野氏側はパーティー券の販売ノルマ超過分の還流を受けながら、政治資金収支報告書に収入として記載していなかったとされる。特捜部は政治資金規正法違反(不記載など)の疑いで捜査。時効がかからない2018年以降の5年間で5千万円超の還流を受け、裏金にしていたとみられる。

 安倍派では販売ノルマ超過分を収支報告書の収入に記載せず議員側に還流。支出にも記載せず、受領した議員側も収入として書いていなかった。安倍派所属99人の大半が還流を受け、大野氏や池田氏は高額受領者だった。

東京地検特捜部が家宅捜索した大野泰正参院議員の事務所が入る参議院議員会館=28日午前、東京・永田町

 特捜部は大野氏や池田氏が関連政治団体の会計責任者から不記載について報告を受けるなどしていなかったか調べる。

9246OS5:2023/12/28(木) 12:00:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/8362874ec24e9b3133d36ee6a590529474213658
2024年「ポスト岸田レース」の行方を大予想 政局の展開次第で「本命」「対抗」「穴」が大変動も
12/28(木) 5:52配信

東洋経済オンライン
岸田文雄首相(写真:時事)

 内外共に多事多難だった2023年もあとわずか。多くの国民は年末年始の準備に大わらわだ。しかし、政治の中心地・永田町は、東京地検特捜部の「巨額裏金疑惑」捜査で上を下への大騒ぎ。本来なら政治休戦となる年末年始も、有力政治家たちの右往左往ばかりが際立つ。

 8月に「増税メガネ」と揶揄されて以来の「税」をめぐる迷走などで、支持率が過去最低を更新し続ける岸田文雄内閣は、裏金疑惑で「絶体絶命のピンチ」に陥り、一部メディアの先走りだけでなく、揺れ動く自民党内も「ポスト岸田」の話題で持ち切りだ。

 そもそも、近年の自民党の総理・総裁交代劇は、党内の権力構図を踏まえた「予定調和での決着」(自民長老)が多かったが、今回ばかりは「展開次第で誰が浮上するかわからない出たとこ勝負」(同)との見方がもっぱら。そこで、年明け以降の「ポスト岸田」レースを占ってみると……。

■岸田首相が再選を狙って総裁選出馬に踏み切るか

 この「後継レース」の結末につながる最大のポイントは、岸田首相(自民党総裁)自身の「退陣」について本音と、想定されている政局展開の“ギャップ”だ。というのも、現状では「衆院解散で惨敗するか、自ら早期退陣を決断しない限り、来年9月の自民総裁選までは続投可能」(閣僚経験者)だからだ。

 しかも、岸田首相が再選を狙って総裁選出馬に踏み切った場合、「後継レース」の構図も一変し、「岸田続投の可否をめぐる戦いとなって、出馬する人も限定される」(自民長老)との見方が広がる。特に、岸田首相が大胆な政治改革を打ち出して支持率回復につなげれば、「総裁再選の可能性」も捨てきれないためで、そうした実態も踏まえて、現実に即したレース展開のケーススタディは以下のようになる。

 まずは、最も早い退陣のケースは「来年度予算成立直後」。経済回復のカギとなる来年度予算については「野党も年度内成立には協力せざるをえない」(国民民主幹部)とみられている。要するに「予算成立花道論」だが、すでに石破茂元幹事長がその可能性に言及して、一気に現実的選択肢として浮上してきた。

 もちろん、岸田首相の退陣決断が前提だが、党則の中に「総裁が任期中に欠けた場合には、(中略)特に緊急を要するときは、党大会に代わる両院議員総会においてその後任を選任することができる」との規定があるため、所属全国会議員と都道府県連の代表各3人(141人)の投票による地方代表による「一発勝負」となるとみられている。

9247OS5:2023/12/28(木) 12:00:24
■“予算成立花道”なら「茂木・高市・石破の“三つ巴”」に

 その場合の後継レース出走が予想されるのは、茂木敏充幹事長、高市早苗経済安保相、河野太郎行革相、石破茂元幹事長、林芳正官房長官、野田聖子元総務相の6氏。

 ただ、河野、石破両氏は、小泉進次郎元環境相との「小石河」連合を足場にした出走となるので、「今のところ石破氏一本化が本命」(政治アナリスト)との見方が多い。また、官房長官の林氏は出走断念の可能性大で、野田氏も推薦人確保が困難視されている。

 となれば、茂木、高市、石破3氏の“三つ巴の勝負”となるが、その場合は、党内力学から「本命・茂木―対抗・高市―穴・石破」(同)との見方が一般的。というのも、茂木氏は自らの茂木派と麻生派さらには岸田派の支持が確実視され、それだけで党所属議員の4割を超える。これに対し、高市氏は安倍派を軸とする党内保守派、石破氏は菅義偉前首相ら無派閥グループがそれぞれ支持するとみられるが、いずれも「3割が限界」とみられているからだ。

 ただ、勝者が次期衆院選の顔になるため、上位2人の決選投票になった場合、各種世論調査で国民的人気が低迷している茂木氏を、2位になった高市氏か石破氏が破る可能性も否定できない。

 次のターニングポイントとなるのは通常国会会期末。裏金疑惑捜査への“配慮”などから召集は1月26日との見方が多いが、その場合の会期末は日曜日の6月23日で、「沖縄慰霊の日」でもあるため、実質的な会期末は6月22日となる。その場合、野党が内閣不信任決議案を提出、これを受けて岸田首相が衆院解散の踏み切ると、公選法の規定などから投開票日は7月14日か21日になる。

 ただ、同7日が都知事選の投開票日であるため、「よほどのことがない限り、政治日程上は困難」(自民長老)との見方が支配的だ。さらに、国会会期の大幅延長による8月選挙も選択肢ではあるが、これについても党幹部は「可能性ゼロ」と言い切る。

■9月末総裁選も岸田首相出馬なら様相一変

 こうしてみると、最も可能性が高いのは2024年9月末の総裁任期満了による総裁選となる。ただ、この総裁選に岸田首相が出馬するかどうかで、レースの構図は一変する。大方の予想を裏切る形で、岸田首相が再選を狙って出馬した場合、幹事長の茂木氏や現職閣僚の高市、河野両氏は難しい対応を迫られるからだ。

 特に、茂木氏はこれまで「令和の明智光秀にはなりたくない」といい続けており、出馬断念の可能性が高い。当然、林氏は岸田支持に回る。その一方で「戦わせていただく」と繰り返してきた高市氏と、石破氏か河野氏のどちらかの出馬はほぼ確実。さらに野田氏も推薦人が確保できれば出馬できる。

 その場合、現状では麻生、茂木、岸田の3派閥や谷垣グループが岸田支持となる可能性が高く、総裁続投が現実味を増す。ただ、このケースでも、選ばれた総裁が次期衆院選の顔となることから、「岸田首相では戦えない」との声が噴き出す事態も想定される。

 しかも、任期満了に伴う総裁選は地方党員も参加した本格総裁選となるのが一般的で、党員投票では国民的人気が高い石破氏(河野氏)や、保守派の代表となる高市氏が優位となる可能性も否定できない。そうした状況を踏まえれば、直前で岸田首相がリタイアして、急きょ茂木氏が出馬することも想定されるが、最初のケースの「予算成立花道」と異なり、本格総裁選となれば、選挙の顔として石破氏か高市氏が勝ち抜くこともあり得る。

9248OS5:2023/12/28(木) 12:00:41
■「初の女性首相」として上川陽子外相の担ぎ出し

 ただ、その場合の党内の亀裂は大きく、しかも、新総裁(首相)が解散権を握るため、党分裂の危機も招きかねない。そうした大混乱を避けるため、「話し合いでの1本化」が急浮上した場合、「初の女性首相として上川陽子外相の急浮上」(自民長老)が取り沙汰されている。

 当然、上川氏が担がれた場合は、2024年10月召集と見込まれる臨時国会での首相指名・組閣の後、短時日での解散断行というケースも想定される。これは、野党陣営が一番警戒するケースで、「女性首相ブームで自公政権が勝つ」(選挙アナリスト)との見方が多い。だからこそ、現時点でも「ポスト岸田の本当の本命は上川」(自民長老)との臆測が広がるのだ。


 仮に衆院選勝利で上川政権が安定軌道に乗り、2025年夏の参院選も乗り切って同年秋の総任期満了時で再選されれば、その次の総裁選はその3年後の2028年9月となる。その場合、茂木氏は73歳、石破氏71歳となり、世代交代を叫んで福田達夫氏や小泉進次郎氏が名乗りを挙げれば、「旧世代組はすべてリタイア」(岸田派若手)ともなりかねない。

 もちろん、言い古された言葉だが「一寸先は闇」なのが自民党の権力闘争。深読みをする政界関係者の間では「つなぎ役として鈴木俊一財務相の担ぎ出し」説に加え、「麻生太郎副総裁の再登板」説までささやかれるが、「そのこと自体が、追い詰められた自民党の内部混乱を物語っている」(政治アナリスト)といえそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

9249OS5:2023/12/28(木) 14:47:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d338cade90ff50142509423b43ff76920f52e84
雲隠れ続ける自民・池田氏 「出てきて釈明を」あきれ・憤る地元
12/27(水) 19:52配信
毎日新聞
池田佳隆衆院議員の地元事務所に家宅捜索に入る東京地検特捜部の係官ら=名古屋市天白区で2023年12月27日午後0時58分、藤顕一郎撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件は27日、衆院愛知3区を地盤とする清和政策研究会(安倍派)の池田佳隆衆院議員(57)=比例東海=の関係先に家宅捜索が入った。裏金疑惑の発覚後、雲隠れを続ける池田氏に対し、地元有権者や自民議員からは「早く出てきて説明すべきだ」と厳しい声が上がった。
 
 名古屋市天白区の地元事務所には午後1時前、東京地検特捜部の係官ら約10人が入った。

 池田氏は2020〜22年に派閥から受けた3208万円の寄付を記載していなかったとして政治資金収支報告書を訂正している。パーティー券収入のノルマ超過分を裏金化し、収支報告書に記載しなかったとする政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)の疑いが持たれている。

 安倍派所属議員の裏金疑惑が表面化して以降、池田氏は国会や地元の行事に欠席するなど公の場に一切姿を見せていない。

 地元の自民議員のもとには支持者から「(池田氏の)ポスターをはがしてくれ」という厳しい声が多く寄せられているという。「支援者のところにいけば話題は池田氏のこと。支援者からは『本人が出てきて本人の口から説明しないといかん』と言われる」

 今回の家宅捜索を受け、別の自民議員は「本人が逃げ回っているからじゃないの」と冷ややか。一方で「あれだけのパー券をさばくのは相当な根気が必要。一生懸命にやって清和研にも貢献し、報告書に記載すれば問題なかったのに残念だという気持ちもある」と話した。

 池田氏の地元、名古屋市緑区の無職男性(83)は「ずっと隠れており、とにかく出てきて釈明し、地元の人に謝らないといけない。副文科相をやった人がこれでは話にならない」とあきれる。同区の会社役員男性(51)は「捜索に入るのが遅いと思う。民間人ならもっと早く入ったのではないか。この話が出て何週間たっているんだ」と憤った。【川瀬慎一朗、酒井志帆、藤顕一郎】

https://mainichi.jp/articles/20231227/k00/00m/010/371000c?inb=ys
自民・池田佳隆氏、JC人脈駆使しパー券販売か 関係先家宅捜索
遠藤龍 藤顕一郎 山口智
毎日新聞 2023/12/27 20:29

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件は新たな局面を迎えた。東京地検特捜部は27日、最大派閥の清和政策研究会(安倍派)に所属する池田佳隆衆院議員(57)=比例東海=の関係先を家宅捜索。2012年の政権再交代直前に初当選した「安倍チルドレン」の一人で、会頭を務めた日本青年会議所(JC)の人脈を駆使し、派閥のパーティー券を広く企業に販売していたとみられている。

 27日午前10時45分ごろ、スーツ姿の係官約10人が東京・永田町の衆院第2議員会館にある池田氏の事務所へ家宅捜索に入った。東京・赤坂の衆院議員宿舎や名古屋市天白区の地元事務所などにも係官が入った。地元事務所では午後7時半過ぎ、係官が押収資料とみられる段ボール約20箱を車に載せて運び出した。

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 池田氏は地元・名古屋の名門である東海高校出身。大学院修了後に父が起業した化学薬品会社を継ぎ、2006年にJC会頭を務めた。ホームページによると、その際に官房長官だった安倍晋三元首相と出会い、政治家を志した。

 12年に衆院愛知3区から立候補し初当選。18年には文部科学省に対し、名古屋市の公立中学校で行われた前川喜平元事務次官の授業内容を報告するよう求めたことが「教育現場への不当な介入」だと批判を浴びた。21〜22年に副文科相を務めた。

 複数の関係者によると、池田氏はJCの人脈を駆使して派閥のパーティー券を販売していたという。清和研の政治資金収支報告書には、20万円超のパーティー券購入者の欄に、かつて池田氏が所属していた名古屋青年会議所のOBが社長を務める企業が並ぶ。

 5年以上前からパーティー券を購入してきた愛知県内の企業の担当者は「JCのつながりがあったので買った。裏金に回っていたと思うと、なんのために購入していたのだろうという気持ちになる」と言う。

 自民の地方議員の元には疑惑が報じられ始めた11月下旬に池田氏から一度電話があったが、その後は連絡が取れないという。「一刻も早く表に出て説明責任を果たすべきだ」と語気を強めた。【酒井志帆、藤顕一郎、遠藤龍、山口智】

9250OS5:2023/12/28(木) 15:00:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9a21e9d6dde37a9a24d7355773f482a86e78c55
自民裏金事件「越年捜査」バッジ組“本命”は誰だ? 高額キックバック3人衆と該当事務総長に照準ピタリ
12/28(木) 13:55配信

日刊ゲンダイDIGITAL
27日、東京地検特捜部が池田佳隆衆院議員(右)の地元事務所などを家宅捜索(C)日刊ゲンダイ

 自民党派閥の裏金事件は27日、ついに東京地検特捜部が永田町の議員会館にガサ入れする事態に発展した。捜査は越年し、年明け1月下旬の召集とされる通常国会直前まで続くとみられている。正月返上の徹底捜査で、バッジ組の立件はあるのか。検察の“本命”は誰だ──。

 ◇  ◇  ◇

 特捜部が家宅捜索したのは、衆院第2議員会館にある安倍派(清和政策研究会)の池田佳隆衆院議員(比例東海)の事務所。他に赤坂の議員宿舎や名古屋にある池田氏の地元事務所と自宅も捜索された。

 安倍派については、派閥パーティーをめぐる政治資金収支報告書の不記載の額が、控訴時効にかからない2018年からの5年間で5億円超に上るとされる。所属99人の大半がパー券販売ノルマの超過分をキックバックとして受け取っていたとみられるが、その額が突出して多いとされるひとりが池田氏だ。5年間で4000万円超のキックバックを裏金にしていた。今月に入って慌てて5000万円分もの収支報告書の訂正を行っている。

■「東京にいて」と“禁足”願い

「安倍派の国会議員に対する特捜部の任意聴取は、大晦日まで日程が入っているそうです。すでに複数回呼ばれている議員もいる。キックバック額が多い議員には、『正月三が日は東京にいてください』と“禁足”願まで出されているらしい」(自民党関係者)

 安倍派内で池田氏と同等の高額キックバックを受け取っていたのが、谷川弥一衆院議員(長崎3区)と大野泰正参院議員(岐阜)。この2人が池田氏に続くのか。キックバック1000万円超の十数人はどうなるのか。

 28日午前、特捜部は大野氏の参院議員会館の事務所など関係先に家宅捜索に入った。谷川氏もこれに続くのか。キックバック1000万円超の十数人はどうなるのか。

裏金スキーム変更の経緯を知る事務総長
「裏金スキーム」変更時の安倍派事務総長は西村康稔前経産相(左)、変更撤回時は高木毅前国対委員長(C)日刊ゲンダイ

 検察は安倍派の事務方の会計責任者を立件する方針は固めている。問題は、派閥の実務を取り仕切る事務総長経験者の「共謀」があったかどうかだが、ここへきて、22年5月の政治資金パーティー直前に「裏金スキーム」がいったん変更され、その後、元に戻った経緯が焦点となってきた。

 21年11月に派閥会長となった安倍元首相の意向で22年春ごろ、キックバックの取りやめが議員側に伝達された。この時の事務総長は西村前経産相だ。そして、22年7月の安倍元首相の死去後に方針が撤回され、22年秋ごろ、キックバックが行われた。この時の事務総長は高木前国対委員長だ。

 違法性を認識していたからこその「スキーム変更」と見られてもおかしくない。これほどの大きな変更を事務方だけで決定できるわけがない。西村氏と高木氏は互いに責任を押し付け合っているようだが、2人に司直の手は及ぶのか。

「事件の容疑は収支報告書への不記載。問題となっているパーティーに関する報告書は翌23年に総務省に提出されており、提出時の事務総長は高木氏です。高木氏がキックバックをやめるやめないの経緯を了承していれば、高木氏が提出時の共謀を問われる可能性があります。西村氏は提出時の事務総長ではないので、一連の経緯への深い関与があったかどうかがポイントになります」(落合洋司弁護士)

 高木氏らにも正月三が日の呼び出しがあるのか。

9251OS5:2023/12/31(日) 17:18:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f8fcf0b73b55c8ce4be0f8d41b847df72752cad
政治改革へ情熱みせる渡海政調会長…派閥領袖は冷ややか、「浮いた存在になりかねない」懸念も
12/31(日) 14:57配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党は来年1月から、安倍派などの政治資金規正法違反事件を契機に、派閥見直しや政治資金規正法の改正を巡る議論を本格化させる見通しだ。政治改革の経験豊かな渡海紀三朗政調会長(75)の手腕に注目が集まっている。

 「令和の時代に、政治改革大綱をみんなで作ってはどうか」

 渡海氏は今月25日、党本部での会合で、岸田首相(党総裁)や茂木幹事長、麻生副総裁らを前に、こう提案した。

 渡海氏が言及した政治改革大綱は、リクルート事件の反省を踏まえ、自民が1989年にまとめたものだ。閣僚・党三役の派閥離脱や政治資金の公開徹底などを掲げたが、形骸化が指摘されている。

 渡海氏は22日の就任記者会見では「もう一度ちゃんと議論し、新たな大綱を作るのがいい」と訴えていた。渡海氏の25日の提案は、党執行部が集まった場で早速、賛成を取りつけようとしたものだった。

 しかし、派閥領袖(りょうしゅう)がそろう面々は無派閥である渡海氏の意欲について、「熱弁を振るっていたが、今回はリクルート事件とは違う」「大綱に書く内容のような抽象的な議論をしても仕方がない」――などと冷ややかな受け止めを周囲に示している。

 渡海氏が、政治改革にこだわるのは、議論が盛んだった時代を経験しているからだ。86年衆院選で初当選し、同時期に起きたリクルート事件で政治不信が高まる事態を目の当たりにした。

 その後、武村正義・元官房長官ら当時の自民新人議員が88年に発足させた「ユートピア政治研究会」に加わり、政治腐敗防止に向けた活動を始めた。93年には、改革の停滞に業を煮やして離党し、同研究会が母体となった「新党さきがけ」に参加した。

 渡海氏は「あの時代を知る議員は少ない」と周辺に語り、ベテランとして改革議論に積極的に貢献したいとの自負をにじませている。同研究会に参加した自民の石破茂・元幹事長はテレビ番組で「渡海氏は国民に近い自民党を作ることに思いのある人だ。執行部の中で色んな議論を巻き起こす」と期待を寄せた。

 もっとも、渡海氏については、「理念先行型で、今の執行部では浮いた存在になりかねない」(閣僚経験者)と懸念する向きもある。政治改革の議論では、政治的な勘や調整力を試されることになる。

9252OS5:2023/12/31(日) 17:22:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/e27bf240e53889eee6abe5ff76ed0ce031b62813
安倍派や二階派など今年は「もち代」なく 派閥パーティー事件影響か
12/30(土) 17:21配信

産経新聞
東京・永田町の自民党本部

自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)で、所属議員に毎年末、支給される「もち代」と呼ばれる手当が今年は配られていないことが分かった。議員への資金分配は派閥の求心力につながり、不支給は異例。パーティー収入不記載事件で批判が高まっている状況を受け、自粛した可能性がある。安倍派同様、東京地検特捜部の強制捜査を受けた二階派(志帥会)を含む他派閥でも同様の対応が広がっている。

30日、複数の自民関係者が明らかにした。派閥は夏に「氷代」、冬に「もち代」として所属議員に活動資金を配るのが慣例だ。主な原資は派閥の政治資金パーティーとされ、安倍派の場合はそれぞれ50万円を支給していた。

安倍派内では「こんな状況だから不支給は仕方ない」(中堅議員)と理解を示す声が上がる一方、ある若手議員は「貴重な収入だったのに…」と不満を漏らす。事件を受け、議員個人の政治資金パーティーを自粛する動きもあり、台所事情が厳しい議員もいる。

資金節約のため、地元事務所の閉鎖に乗り出した安倍派議員も出ている。裏金疑惑で派内に衝撃が走る中、もち代不支給は派の結束力低下に拍車をかけそうだ。

9253OS5:2024/01/04(木) 17:39:00
https://www.asahi.com/articles/ASS123JQGRDYUTFK006.html
自民の裏金疑惑、問われる派閥の存在意義 小選挙区下の理想と現実
有料記事

森岡航平2024年1月4日 15時00分

 首相の岸田文雄は昨年5月、自民党岸田派の政治資金パーティーで誇らしげに語った。「今年で発足66年を迎える宏池会(岸田派)。池田勇人元総理が立ち上げた政策集団です」

 党内6派閥のうちで宏池会は最古参。岸田はその伝統を強調したわけだが、過去の朝日新聞の見出しを見れば宏池会の歴史は少なくとも4回は途切れている。

 宏池会きょう解散(1963年12月14日朝刊)

 大平派でも解散総会(77年3月10日夕刊)

 大平派が解散を決定(80年7月10日夕刊)

 宮沢・小渕両派も解散(94年12月21日朝刊)

 それは、派閥解消論の浮沈と重なる。権力闘争でぶつかった派閥同士が禍根を残したり、「政治とカネ」の問題で逆風が吹いたりするたび、派閥は形式的には解散されるが、その事務所は「残務整理」として残り、派閥そのものも「政策集団」「勉強会」「親睦団体」として存続。ほとぼりが冷めれば復活し、「偽装解散」とも呼ばれた。

 派閥の政治資金パーティーをめぐる一連の問題を受け、岸田は昨年12月7日、派閥を離脱した。だが、5日後の12日、岸田派のパーティー収入の不記載疑惑が浮上すると、岸田は派の事務所に調査して適切に対応するよう「指示を徹底した」と記者団に語った。その姿は、いまだ領袖(りょうしゅう)のようだった。

社会の意識の変化には1世代=30年かかると言われる。政治改革から30年。世代が一巡りした、その果ての現在地を探る。

リクルート事件契機 自民の自己批判
   ■   ■…

9254OS5:2024/01/05(金) 08:48:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7ef9c1ddc16a409864d813616aa97e70f38196e
岸田首相に追い込まれた最大派閥・安倍派が進める逆襲の準備 野党に岸田氏の医師会献金問題を追及させ、主流3派の大炎上を狙うか
1/5(金) 6:59配信

NEWSポストセブン
3月の自民党大会は大荒れになるか(時事通信フォト)

 東京地検特捜部による捜査が進む安倍派の裏金問題。政権の支持率は急落したが、岸田文雄・首相は今回の騒動を奇貨として、「数の力」で大きな影響力のあった安倍派議員を政権の要職から一掃。それによる政権維持を目論んでいる。また、特捜部が安倍派議員らへの事情聴取に乗り出していた昨年12月20日、岸田首相は国民が支払う医療費の積算根拠となる「診療報酬」の本体部分引き上げを決定した。診療報酬引き上げは、自民党の「最大最強のスポンサー」と呼ばれる日本医師会が強く要求してたものであり、岸田首相ら主流派が、医師会に擦り寄っているとの指摘もある。だが、事はそう簡単に進むはずがない。通常国会を前に、恨みを募らせた安倍派の「死なばもろとも」作戦が迫っている──。【前後編の後編。前編から読む】

献金後に引き上げを決定
 診療報酬の改定は2年ごとに行なわれるが、岸田首相は前回の改定時に日本医師会から巨額の献金を受けている。

 2021年の改定では政府は当初、診療報酬を0.4%引き上げる方針だったが、医師会側はさらなる上乗せを要求して激しい陳情を展開した。

 折しも自民党では菅義偉・前首相が退陣表明し、改定は次の首相の判断に委ねられることになった。同年9月29日に行なわれた自民党総裁選は事前の予想では岸田氏と河野太郎氏のどちらが勝つかわからない情勢だったが、決選投票で岸田氏が新総裁に選出され、総理就任が確定すると、日本医師連盟はその日のうちに岸田首相の資金管理団体「新政治経済研究会」にポンと1000万円を献金したのである。

 タイミングから見ても、診療報酬改定を睨んだ“就任祝い”だったことは容易に想像できる。

 日本医師連盟に献金について聞くと、「法律に従い適正な政治活動を行なっております」と答えた。

 岸田事務所は「政治資金は法令に従い適正に処理し、その収支を報告している」と回答した。

 法令に従うのは当たり前だ。だが、診療報酬改定の結果を見ると、献金の効果はてきめんだったことがわかる。

 就任したばかりの岸田首相は医師会の要求通り診療報酬を上乗せして0.43%の引き上げを決定、「岸田裁定」と呼ばれた。この年の岸田首相への医師会関係団体からの献金総額は合計1400万円にのぼり、前年の250万円から5倍以上に急増した。

“こんなにおいしいのか”──首相がそう思ったとしても不思議ではない。

 今回の診療報酬改定は前回以上に揉めた。医師会と財務省の大バトルとなったからだ。

日本医師会は、「医療従事者の賃上げが他の業界より低い」と診療報酬の引き上げを主張。

 それに対して、財務省が全国の医院・クリニックなど診療所の2022年度の平均収益は1億8800万円と2020年度から2000万円増加し、利益剰余金も1900万円増えている──というデータを公表して「(診療報酬を上げなくても)賃上げはできる」と反論。政府の財政制度等審議会財政制度分科会も、「医療機関にコロナ補助金とコロナ特例診療報酬で2022年度だけで4兆円が支援された」と指摘して診療報酬はマイナス、とくに診療所の診療報酬を「5.5%程度引き下げる」との意見を政府に答申した。

 危機感を強めた医師会側は自民党に猛烈なロビー活動を展開し、自民党では「国民医療を守る議員の会」が「診療報酬の大幅引き上げ」を決議。岸田派、茂木派の議員たちが岸田首相に申し入れ、最終的に医師会の要求通り「診療報酬本体部分」の引き上げで決着したのは前述の通りだ。日本医師会の松本吉郎・会長は「率直に評価をさせていただきたい」と歓迎した。

9255OS5:2024/01/05(金) 08:49:18
 政治ジャーナリストの野上忠興氏が語る。

「診療報酬改定は揉めれば揉めるほど自民党にはおいしい。改定率はあらかじめ総理が決めているが、自民党議員は議連の決議や陳情を派手にやって『オレたちはこんなに貢献した』と医師会にアピールする。いわば政治パフォーマンスショーです。その貢献度合いが献金額に反映される」

 前回の医師会巨額献金に味を占めた岸田首相が、今回は主流3派の有力議員たちに“どんどんアピールして献金を増やしてもらえ”と演技させたという指摘だ。

 医師会利権に食い込みたくても検察捜査で身動きが取れなかった安倍派の幹部たちは指をくわえて見ているしかなかった。

疑惑を飛び火させる
 自民党最大の資金源を握った岸田首相は、安倍派にさらなる追い討ちを掛けた。

 岸田首相と麻生太郎・副総裁、茂木敏充・幹事長らは検察捜査で安倍派議員が立件された場合を想定し、“安倍派抜き”の党役員会で派閥活動の縮小など政治改革を議論する新組織立ち上げを“新年の初仕事”に掲げた。狙いは最大派閥・安倍派が立ち直れないように解体することにある。

「そこまでコケにするのか」と、安倍派は本気で逆襲の準備を始めた。

 安倍派関係者が不気味な言い方をする。

「岸田がこっちを潰す気なら、こちらも遠慮はしない。野党は通常国会が始まれば、裏金問題で岸田政権を追及しようと手ぐすねひいて材料を集めている。

 そこで野党をけしかけて岸田自身の医師会献金問題などもセットで追及させ、疑惑を主流3派にも飛び火させて大炎上させる。うちの派閥には安倍政権時代に身体検査のために集めた各派閥の議員のスキャンダル情報がある。材料ならいくらでも提供できる」

「死なばもろとも」と岸田首相を道づれにする暴露作戦に出るというのだ。

 安倍派と主流3派の抗争激化で自民党内が分裂状態に陥り、国会が岸田追及一色となれば、2024年度予算案の審議が難航して年度内成立が難しくなり、岸田首相は追い込まれる。

 そのさなかに地方組織からも“岸田おろし”が起きるという。安倍派が視野に置いているのは3月17日の自民党大会だ。

「党大会には全国から都道府県連幹部の地方議員が参加するが、その多くは安倍派が押さえている。県連幹部たちの会合で岸田批判を噴き出させ、党大会は大荒れになる。そうすれば岸田退陣への流れは決定的だ」(同前)

 どちらが先に倒れるか、それとも共倒れか。

 新年早々、岸田首相と最大派閥・安倍派の「自民党史上最も醜い足の引っ張り合い」のゴングが鳴った。

(了。前編から読む)

※週刊ポスト2024年1月12・19日号

9256OS5:2024/01/05(金) 10:15:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b591c396193bf00c815d9bd24723bb94ad56715
岸田首相再選戦略描けず 自民揺さぶる派閥資金事件 野党、反転へ正念場・24年政局展望
1/5(金) 7:07配信
時事通信
内外情勢調査会の講演で質問に答える岸田文雄首相=2023年12月26日、東京都港区

 2024年の政局は、秋の自民党総裁選での再選を目指す岸田文雄首相が政権を立て直せるかが最大の焦点となる。

 安倍派などの政治資金規正法違反事件の影響で内閣支持率が危機的な水準にあり、再選戦略は描けていない。一方の野党は反転の機会が到来したものの存在感を示せておらず、政権批判の「受け皿」となれるか正念場を迎える。

 ◇カギ握る政治改革
 「まずは政治の信頼回復に取り組む。今はそれに専念するのが全てで、その先は何も考えていない」。首相は23年12月26日に東京都内で講演した際、衆院解散に踏み切る可能性について問われ、こう答えた。

 追い込まれた首相が年頭から手掛けるのが政治改革だ。1月4日の記者会見で基本方針を表明。新組織を早々に自民内に発足させ、具体策の検討に着手する。

 既に「パーティー資金の透明化」「政治資金規正法改正」に触れた。東京地検特捜部の捜査が進めば、1月下旬の召集が見込まれる通常国会で野党が一段と攻勢をかける見通しだ。真相究明や再発防止でどこまで指導力を発揮できるかが首相にとり第一の関門になる。

 さらに立て直しのてこにしようとするのが経済と外交だ。3月にピークを迎える春闘で賃上げを加速させ、6月実施の所得・住民税減税との「相乗効果」を生み出したい考え。首相官邸筋は「6月ごろになれば空気は変わる」と語った。3月上旬をめどに「国賓待遇」で予定される米国訪問にも、周囲は政権浮揚を期待する。

 ◇じわり退陣論
 ただ、4月には細田博之前衆院議長の死去に伴う衆院島根1区補欠選挙が控え、捜査の行方次第で対象選挙区が増える可能性もある。7月になれば参院選まで1年、10月には衆院議員の任期が残り1年になり、臨戦態勢の度合いが高まる。

 首相は野党の準備が整う前に解散・総選挙に打って出て勝利し、総裁選を無風で乗り切る戦略を描いてきた。だが、肝煎りの減税が国民の不評を買ったのに続いて派閥資金事件が火を噴き、もくろみは外れた。

 内閣支持率は各種世論調査で軒並み2割前後と「危険水域」に落ち込み、自民内には「とても衆院選を戦える状況にない」(関係者)との見方が広がる。党内が浮足立ち、首相が9月の総裁任期満了を待たずに退陣を迫られる展開も否定できない。石破茂元幹事長は先に、24年度予算成立後の内閣総辞職に言及した。

 ◇見えぬ脱「多弱」
 今回の事件は「令和のリクルート事件」とも言われ、自民内からは3度目の下野を危惧する声も漏れる。だが、チャンスを前にしても野党間の溝は深く、「政権交代の選択肢」を国民に示せているとは言い難い。

 足並みの乱れは立憲民主党の泉健太代表の腰が定まらないのも一因だ。泉氏は23年5月に日本維新の会とも共産党とも選挙協力しないと宣言しつつも、10月に共産と衆院選の連携を確認。暮れには維新や国民民主党との連立政権構想を口にした。

 共産幹部は「センスがない」と批判。維新幹部も連立構想に「全面拒否」と冷ややかだ。首相と同様に24年9月に任期満了を控える泉氏も勝負どころを迎える。

 維新も問題含みだ。次期衆院選での「野党第1党の座奪取」を掲げて党勢拡大を進めてきたが、25年大阪・関西万博の建設費増や党所属議員の相次ぐ不祥事が逆風になり、一時の勢いを失いつつある。

 「『多弱』野党に政権は救われている」。ある自民ベテランはこう語る。

9257OS5:2024/01/05(金) 10:48:43
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-_politics_policy_LIZRNW4WFBKJTK3VN6W37CYZTU.html
<独自>自民政治刷新本部事務総長に木原誠二幹事長代理 首相が方針 麻生、菅両氏は顧問
2024/01/04 21:57産経新聞

<独自>自民政治刷新本部事務総長に木原誠二幹事長代理 首相が方針 麻生、菅両氏は顧問


(産経新聞)

岸田文雄首相(自民党総裁)は党派閥のパーティー収入不記載事件を受け、来週発足する「政治刷新本部」(仮称)の事務総長に、最側近の木原誠二幹事長代理を起用する方針を固めた。4日、首相周辺が明らかにした。

また、首相は同日のBSフジ番組で首相経験者の麻生太郎副総裁と菅義偉前首相に最高顧問を依頼したことも説明した。

首相は自らが本部長を務めるとした上で「青年局や女性局を中心に事務局をつくってもらう」と語った。党青年局長を務めた小林史明元デジタル副大臣の起用も調整している。

9258OS5:2024/01/06(土) 08:44:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/1fcbf9d920ff590f6280751443ce85e2a81bdba6
自民刷新本部の最高顧問・麻生氏と菅氏は派閥巡り相違…「議論活発化しすぎれば亀裂」懸念の声
1/6(土) 7:43配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党派閥による政治資金規正法違反事件を巡り、岸田首相(自民党総裁)が「政治刷新本部(仮称)」の最高顧問に麻生副総裁と菅前首相を起用する方針を表明したことが波紋を呼んでいる。派閥会長を務める麻生氏に対し、菅氏は無派閥で、両氏の派閥を巡る考えは異なるとされる。議論の展開次第では、党内対立が生まれかねないと懸念する向きもある。

 首相は5日、党本部で開かれた仕事始めで、「国民の信頼を回復し、政治の安定を確保し、重要政策を進めていかなければならない。政権与党の真価が問われる」と危機感をあらわにした。この後、首相は首相官邸で記者団に「政治刷新本部を通じて、政治の信頼回復のために党一丸となって取り組む」と強調した。

 首相は4日の記者会見で、〈1〉派閥パーティーの党による監査〈2〉パーティー券代金の原則振り込み〈3〉派閥のあり方に関するルール作り〈4〉政治資金規正法改正――などに言及。派閥自体については「本来の目的から外れ、カネとかポストを求める場になっていたのではないか」と踏み込んだ。

 首相が政治改革への意欲を示す中、注目を集めたのが麻生、菅両氏を政治刷新本部の最高顧問に据える人事だ。

 麻生氏は首相の政権運営を支える「後ろ盾」的な存在で、首相も内閣改造・自民党役員人事などの重要局面で助言を仰いできた。党内第2派閥の麻生派(56人)を率いており、派閥については、新人議員教育などの面で存在意義があると考えているとされる。

 これに対し、菅氏は首相と距離がある。派閥には属しておらず、派閥に対して否定的な立場だ。捜査の進展次第では派閥への批判がさらに高まる可能性があり、首相には、改革に向けた菅氏の実行力に期待している側面もあるとみられる。

 首相は政治刷新本部での幅広い議論を期待する。ただ、「議論が活発化しすぎれば亀裂が生じかねない」(党幹部)と懸念する声もある。具体的な改革に踏み込みつつ、結束を維持できるかどうかは首相の指導力次第と言えそうだ。

 政治刷新本部は総裁直属機関で、来週にも党内に設置される。首相が本部長を務め、月内に中間とりまとめを行う。首相は側近で岸田派に属する木原誠二・幹事長代理を幹部で起用するほか、二階派の小倉将信・前少子化相を事務局長に充てる方向で調整している。

9259OS5:2024/01/06(土) 08:44:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/51425c901bf086d1802718bcc63b2d14dad4e73f

<独自>西村氏が還流継続主導か 事務総長時に方針決着
1/6(土) 1:35配信


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産経新聞
自民党安倍派(清和政策研究会)のパーティー=令和5年5月、東京都港区

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、安倍派(清和政策研究会)が一昨年夏にパーティー収入の一部を所属議員にキックバック(還流)する慣例の方針継続を決めた際、当時の派閥事務総長だった西村康稔前経済産業相が主導した可能性があることが5日、関係者への取材で分かった。西村氏は還流分の政治資金収支報告書への記載方法も提案しており、東京地検特捜部は西村氏の認識について慎重に調べているもようだ。

【グラフィック】安倍派の政治資金収支報告書に記載されたパーティー収入の推移

安倍派は所属議員に課したパーティー券の販売ノルマ超過分について、収支報告書に記載せず所属議員に還流する慣例を長年続けていた。

関係者によると、西村氏ら安倍派幹部は令和4年5月のパーティーに先立って協議。還流停止を決めて議員側に通達したが、議員側が反発。同年7月に安倍派会長だった安倍晋三元首相が死去した後、幹部らは同年8月中旬ごろにかけて再び協議し、一転して還流を継続する方針が決まった。

また西村氏は、還流分を安倍派と所属議員の双方の収支報告書に記載しない慣例を改め、還流された所属議員の関連団体の収支報告書に個人のパーティー収入として記載する方法も提案したという。

西村氏は3年10月、安倍派の実務を議員側で仕切る事務総長に就任。4年8月10日に発足した岸田文雄改造内閣で経済産業相に任命された。事務総長は同25日、高木毅前国対委員長に交代した。

関係者によると、高木氏は還流に関する同年8月の協議に参加しておらず、高木氏が事務総長に就任した時点で還流を継続する方針で決着。その後、安倍派はノルマ超過分を議員に還流し、翌5年に提出された安倍派の収支報告書には還流分が記載されなかった。

特捜部は西村氏ら幹部を任意で事情聴取。西村氏らは還流についての認識は認める一方、不記載については認識を否定しているとみられる。

西村氏は産経新聞の取材に対し、期日までに回答しなかった。

9260OS5:2024/01/08(月) 14:06:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/d85f48d439a95a2dc8208c323bb3f6eb39158d46
逮捕の衆院議員池田佳隆容疑者 パー券に注力、集金力あだ 秘書に「しっかり売れ」
1/7(日) 21:16配信
産経新聞
衆院議員池田佳隆容疑者

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で東京地検特捜部は7日、政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑で元文部科学副大臣の衆院議員、池田佳隆容疑者(57)らを逮捕した。日本青年会議所(JC)会頭出身で抜群の集金力を誇った池田容疑者。集金力があだとなり、安倍派(清和政策研究会)がパーティー収入からキックバック(還流)する額や政治資金収支報告書の不記載額が膨れ上がったとみられる。

「パー券(パーティー券)はしっかり売るように」

池田容疑者の事務所を知る関係者によると、池田容疑者は秘書志望者との面接の際、そう話し、採用後もパーティー券販売に精を出すよう声をかけていた。

大口の支援者へ秘書がパーティー券を売る際は「誠意が伝わるように直接手で持っていくように」と指示。パーティーの時期が近づくと、秘書がパーティー券販売に追われ、他の業務が滞ることもあった。

池田容疑者は関連団体の会計責任者である柿沼和宏容疑者(45)=政治資金規正法違反容疑で逮捕=に対してはパーティー券に限らず、細かく命令を下し、池田容疑者に報告せずに業務を進めた際には叱責する姿が目撃されていたという。

■安倍氏に感銘

父親を早くに亡くし、愛知県北名古屋市の化学メーカーを継いだ池田容疑者。平成18年に全国の若手経営者の集まりであるJCの会頭も務めると、政治家の道をたたいた。

きっかけは会頭だった同年、当時官房長官だった安倍晋三元首相との面会だ。感銘を受け、24年に愛知3区で自民党から出馬、初当選した。

入会した派閥が安倍氏の出身である清和政策研究会(現安倍派)だ。

最大派閥である安倍派。当時から所属議員に課したパーティー券の販売ノルマを超えた分を収支報告書に記載せず還流していたとみられ、逮捕される遠因になった。

入会後は教育政策を中心に活動し、文部科学副大臣も経験。安倍派幹部で文部科学相を務めた萩生田光一前政調会長を慕い、周囲には萩生田氏の弟分を自称していた。

■JC人脈駆使

池田容疑者の集金力の源泉は、JC会頭経験者としての幅広い人脈だったとみられる。

選挙区は名古屋市が地盤だが、関連団体の政治資金収支報告書には、寄付者やパーティー券の大口販売先として愛知県外の企業や個人も目立つ。複数がJC出身者だ。

その人脈は、安倍派のパーティーでも遺憾なく発揮されていた。

安倍派の平成30年〜令和4年分の収支報告書によると、20万円を超える金額のパーティー券を購入したと記載されているのは延べ数で約230の企業・団体。そのうち、延べ数で2割超が池田容疑者個人の政治資金パーティーで20万円を超えるパーティー券を購入した企業・団体やその関係先だった。

安倍派のパーティーはノルマを超えた販売分は還流される。個人のパーティーと違い、会場代などは派閥が持つため、販売額が増えるほど還流額も積み上がっていった。

池田容疑者の事務所では「安倍派のパーティーは売るほど自分の懐に入る」とされ、個人のパーティー券以上に販売に力を入れていたという。(久原昂也、星直人、川島優治)

9261OS5:2024/01/08(月) 14:10:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/3653639370144a2045cd720c4316f226d4ec9603
安倍派の池田議員を逮捕 パーティー券収入4800万円不記載の疑い
1/7(日) 12:28配信


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毎日新聞
自民党の池田佳隆氏

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、東京地検特捜部は7日、清和政策研究会(安倍派)からパーティー券収入のノルマ超過分約4800万円を受領しながら政治資金収支報告書に記載しなかったとして、安倍派所属の衆院議員、池田佳隆容疑者(57)=比例東海=を政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で逮捕した。最大派閥を舞台とした大規模な裏金作りの疑いは、現職国会議員が逮捕される事態に発展した。


 特捜部は、池田議員の政策担当秘書で、政治団体「池田黎明会」の会計責任者も務める柿沼和宏容疑者(45)も逮捕した。

 逮捕容疑は、池田議員と柿沼秘書は共謀して、2018〜22年に派閥からパーティー券収入のノルマ超過分として計約4800万円の寄付を受けながら、池田黎明会の収支報告書に記載せず、虚偽の収入を記した収支報告書を総務相に提出したとしている。

 安倍派では、ノルマ超過分のキックバック(還流)を派閥から受けながら収入として収支報告書に記載していない議員が数十人に上り、裏金の総額は5億円を超える可能性があるが、池田議員の不記載額は最高規模となる。

 関係者によると、池田議員は逮捕前の任意の事情聴取に容疑を否認していたという。同法の不記載、虚偽記載は会計責任者を処罰対象としているが、特捜部は東京・永田町の衆院第2議員会館にある事務所など、池田議員の関係先を家宅捜索した結果、会計責任者との共謀を立証できると判断した。

 池田議員は12年衆院選で愛知3区から出馬して初当選し、現在4期目。前回21年選挙は選挙区で敗れ、比例復活した。21年には副文部科学相を務めた。衆院議員になる前の06年から1年間は、日本青年会議所の会頭だった。【井口慎太郎、北村秀徳、岩本桜、山田豊】

9262OS5:2024/01/08(月) 14:17:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/7930425c84e47adf5aaf3f7240e593a3315d828c
逮捕の池田議員、「離党の意思確認できず」スピード処分に…野党「逮捕前にけじめ求めるべきだった」
1/7(日) 19:17配信

読売新聞オンライン
 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る政治資金規正法違反事件で、東京地検特捜部は7日、「清和政策研究会」(安倍派)に所属する池田佳隆・衆院議員(57)(比例東海)と、池田容疑者の政策秘書の柿沼和宏容疑者(45)を同法違反(虚偽記入)容疑で逮捕した。


 自民党派閥の政治資金規正法違反事件は安倍派の現職議員の逮捕に発展し、岸田首相の政権運営はさらなる打撃を受けた。首相は近く党内に設置する政治刷新本部(仮称)で党改革を進めたい考えだが、信頼回復の道のりは遠い。

 首相は7日、首相官邸で記者団に「国民の信頼回復のために何をすべきなのかをしっかり判断していく」と険しい表情で語った。自民の茂木幹事長は「重く受け止め、捜査の推移を見守りたい」とコメント。安倍派は「捜査に真摯(しんし)に協力し、果たすべきことを果たしていく」とした。

記者の質問に答える岸田首相(6日、首相官邸で)

 自民では不祥事が発覚した議員は逮捕前に党を離れることが多いが、今回は「池田氏本人と連絡が取れず離党の意思が確認できない」(党幹部)として、逮捕当日に除名する「スピード処分」となった。党として厳しい姿勢を示す狙いがあるが、野党は「(逮捕が)確定する前からけじめを求めるべきだった」(立憲民主党の泉代表)と批判しており、自民への逆風は収まりそうにない。

 自民内では、党改革を巡り派閥の見直しなどで温度差があり、具体策をどこまで打ち出せるかは不透明だ。閣僚経験者は「今後、逮捕者がどこまで増えるのか分からない。踏み込んだ改革を示さなければ党の信頼は地に落ちる」と漏らした。

9263OS5:2024/01/09(火) 08:29:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d8308d6bbaa1bb07ca32b52ed198fc3740be8e8
安倍派 大野、谷川議員立件へ 池田議員、証拠隠滅指示か 不記載事件
1/9(火) 0:13配信
産経新聞
自民党谷川弥一元文科副相

自民党の派閥のパーティー収入不記載事件で、東京地検特捜部が安倍派(清和政策研究会)に所属する大野泰正参院議員(64)=岐阜選挙区=と谷川弥一衆院議員(82)=長崎3区=を政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑で立件する方針を固めたことが8日、関係者への取材で分かった。上級庁と協議の上、通常国会が始まる1月下旬をめどに最終判断するもようだ。


安倍派は所属議員に課したパーティー券の販売ノルマを超えた分を政治資金収支報告書に記載せずに議員にキックバック(還流)。大野氏は平成30年〜令和4年分で計5千万円超、谷川氏は同時期に計4千万円超を還流されたとされ、それぞれの関連団体の収支報告書に記載していなかった。

特捜部は7日、同法違反容疑で計4826万円を記載していなかった安倍派所属の衆院議員、池田佳隆容疑者(57)を逮捕。大野氏と谷川氏も他の安倍派議員より不記載額が高額だったことなどから、悪質性が高いと判断したとみられる。

また、池田容疑者の秘書が特捜部に対し「池田容疑者から証拠を隠滅するよう指示された」と説明していることも関係者への取材で判明した。

関係者によると、池田容疑者の事務所には安倍派のパーティー券の販売先などが記されたファイルやパソコンのデータがあったが、パーティーを巡る疑惑が表面化した昨年12月、池田容疑者が証拠を処分するよう指示。

特捜部が同月27日に池田容疑者の衆院会館事務所や名古屋市の事務所を捜索したところ、データの入った記録媒体が破壊されるなどしていたことが確認されたという。

9264OS5:2024/01/09(火) 13:32:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/4744c89593625fbf15fcbbc870cf3049b5c38296
「いよいよ何をやっても駄目」閣僚経験者も嘆き 自民現職議員の逮捕、政権に打撃
1/9(火) 11:17配信

西日本新聞
岸田文雄首相

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件は、安倍派(清和政策研究会)の衆院議員池田佳隆容疑者の逮捕に発展した。岸田文雄政権発足2年余りで自民に所属した議員の逮捕や起訴は4人目。しかも党に籍を置く現職議員の逮捕という異例の事態に。政治不信の連鎖が首相の政権運営に与える打撃は計り知れない。野党は攻勢を強めた。

 「大変遺憾。党として強い危機感を持って政治の信頼回復に努めなければならない」。7日、官邸での非常災害対策本部会議を終えた首相は記者団に語った。手元の紙を読み上げるばかりで、目に力はなかった。

 池田容疑者は、パーティー券の販売ノルマを超えて売った分を裏金として受け取っていた安倍派議員の中でも還流額が4千万円超と高額で、早くから検察に目をつけられていた。ただ首相サイドは「事件の全容が分からない」と動きが鈍く、池田容疑者を自民除名処分としたのも逮捕後。記者団に議員辞職を求めるか問われた首相は「とりあえず除名方針を確定した。党として決めている方針は以上だ」と述べるにとどめた。

 こうした姿勢は「先頭に立つ」と強調しながら一向に青写真を示さない政治改革にも通ずる。連立を組む公明党や、立憲民主党など野党は連座制を含めた政治資金規正法の罰則強化など具体案を提示するが、首相は「(今週以降発足させる自民党総裁直属の)政治刷新本部で議論を深める」とするだけ。派閥の在り方についても煮え切らない。

 「事件の全容、捜査の展開、課題が見えないと動けない」と弁明する首相周辺に対して、自民関係者は「リーダーシップを執ろうとしているが空回り。(政治改革に)期待感は持てない」と断罪。公明重鎮も「一蓮托生(いちれんたくしょう)に見られるのは困る」と苦虫をかむ。

 一方、野党はすかさず追及。立民の泉健太代表は千葉県市川市で、池田容疑者逮捕を「ゆゆしき事態だ」と指弾。「(自民には)自分たちの懐を温めるために政治をやっていた人間が数多くいる。金権体質をなくし、政治浄化をしたい」と改めて今月召集の通常国会で追及する意欲を示した。

 政権は、年始めに見舞われた能登半島地震への対応を喫緊に迫られている。そうした中で、昨秋から尾を引く裏金事件が重大局面を迎え、自民党内はさらなる司直の手に気をもむ。

 閣僚経験者は「いよいよ何をやっても駄目だ。世論が『政権は何をしているんだ』となる。岸田氏は地震対応に専念し、区切りが付いた後には身を引いてもらうしかない」と退陣論をにじませた。 (高田佳典、大坪拓也、岩谷瞬)

西日本新聞

9265OS5:2024/01/09(火) 17:50:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/62e41633468565bc38d7409df47fdc2d49f99eda
自民党裏金事件ついに逮捕者で大詰め 二階俊博氏と世耕弘成氏「和歌山の大物2人」に“明暗くっきり”の声が出るワケ
1/8(月) 7:15配信

NEWSポストセブン
和歌山を地盤に勢力争いを繰り広げてきた世耕氏と二階氏(時事通信フォト)

 ついに逮捕者が出た。東京地検特捜部は1月7日、自民党・安倍派(清和政策研究会)の政治資金パーティーをめぐる問題で、派閥から約4800万円のキックバックを受けながら、政治資金収支報告書に虚偽の記載をした疑いで、池田佳隆衆院議員と会計責任者を逮捕した。事件がどこまでの広がりを見せるのか、捜査は大詰めを迎えつつある。

 そうしたなか、裏金事件の捜査でターゲットとなっている面々にも明暗がわかれているようだ。特捜部は昨年末、安倍派の指導部メンバーで前自民党参院幹事長の世耕弘成氏らを事情聴取したが、年明け早々には、世耕氏が地元・和歌山を二分するかたちで主導権争いを繰り広げてきた二階俊博・前幹事長に対しても事情聴取を行った。

 そんな2人の大物がしのぎを削る地元・和歌山では、“2人の明暗がわかれそうだ”と囁かれているという。

 二階氏の地元、和歌山県御坊市で二階氏の側近との間で議席を争ってきた元県議の楠本文郎氏(日本共産党)が、裏金事件で走った激震の大きさを語る。

「裏金疑惑がさかんに報道されるようになった昨年の暮れから、“あの2人は和歌山を疲弊させるばかりで何をしてくれたんや”という有権者の声を聞くことが増えました。これまでこの2人を批判しなかったような立場の人からもそうした声を聞いています」

 保守王国・和歌山の政界で長年、大きな影響力を保ってきた二階氏との暗闘が取り沙汰されていたのが、世耕氏だ。二階氏の地盤である和歌山2区(旧3区)を念頭に衆議院鞍替えに意欲を示してきた世耕氏は、強制捜査前に行われた月刊誌『Hanada』のインタビューで「いずれは国のかじ取りをしてみたい」と首相への意欲を語っていた(同誌の発売は安倍派各議員への任意聴取開始4日後の12月20日)。

近畿大の職員組合からも辞任要求
 地元関係者の間では、今月1日発行の元公明党県議の渡辺勲氏が主宰する県域の情報誌「和歌山〈21政経フォーラム〉」に掲載された「ほんま、世耕弘成は運のない男やな?」と題した座談会形式の記事が話題になっている。「運がない」とは、衆議院への鞍替えに向けて具体的な動きを見せた2021年10月以来、6度も躓いたという指摘だ。

 AとBという2人の「事情通」はこんなやりとりを交わしている。

〈B「第1の躓きは、2021年10月の衆院選での立候補断念。世耕は二階俊博が出馬せず(筆者注・息子に)後継指名したら二階の選挙区和歌山3区から立候補する構えだった。選挙カーまで秘密裡に用意して出馬の機会をうかがっていたが、二階本人が出ることになって出馬を断念した」
 A「世耕は二階と正面から殴り合いをする覚悟ができていなかった。次の機会が巡ってくるのを待とうとしたことが失敗だった。腰砕けだな。そして一昨年の7月8日、青天の霹靂の如く世耕の後ろ盾だった安倍晋三が狙撃死〔原文ママ〕するという事態が出来。これが世耕の第2の躓き。第3の躓きは、一昨年の県知事選における自民党推薦候補者選び『二階VS世耕代理戦争』での敗北」〉

 代理戦争とは、現在の知事である元国民民主党の衆議院議員、岸本周平氏を推した二階氏に対抗するかたちで世耕氏が総務官僚を擁立しようとした県連内バトルを指すが、ここでも世耕氏は撤退している。

 第4の躓きは2022年10月、安倍派の後継争いで派閥内の参院グループを動かすかたちでトップを目指すもこれまた衆議院側の反発で頓挫。さらに第5の躓きは2023年12月に任意とはいえ特捜部の聴取を受けることになった裏金疑惑と参議院幹事長の辞任だ。

 しかもその影響は深刻で、世耕氏が理事長を務める近畿大学の組合の一つ「近畿大学教職員組合」が12月11日、「本学の社会的評価の低下を招く」などとして理事長辞任を求める要望書を学校法人近畿大学に提出する事態に発展した。これが6番目の躓きだ。

 近畿大学といえば世耕氏の祖父で元自治大臣の弘一氏が創立して以来、一族がトップに君臨してきた家業だ。その足元から吹き出した辞任要求のダメージは計り知れず、情報誌の記事は、〈1998年の初当選以来5期25年、世耕は一度たりとも金にまつわるスキャンダルに見舞われたことがない“キレイな体”だったが、今回の裏金疑惑で世耕が営々と築いてきた信用までも失墜した〉〈衆議院鞍替えは(略)儚く消滅した〉と結んでいる。つまり、首相の目も潰えた、というのだ。

9266OS5:2024/01/09(火) 17:50:42
欠席の世耕、出席の二階
 実際、昨年12月16日の安倍派各議員への任意聴取開始以降、世耕氏は地元の恒例行事にも姿を見せていない。

 例えば、12月17日に御坊市で行われた毎年恒例の全国イベント「ロボットフェスティバル」の会場には姿を見せず、新年1月4日の御坊市を中心とした地域の政財界人が集結することもあって昨年は出ていた「2024年新春賀礼会」も欠席。ラジオ和歌山放送が毎年この時期に衆参の国会議員を招いて行う新年1月6日午後の生放送「和歌山県選出国会議員座談会」も欠席した。

 ちなみに、ロボットフェスについては二階氏も欠席したが、御坊の賀礼会はもちろん出席し能登半島地震を念頭に「オールニッポンで対応していこう」とあいさつ。新春のラジオにいたっては任意聴取が報道される数時間前にもかかわらず、二階氏は元気に出席している。一方、世耕氏は二階氏の影響力をそいで主導権を奪うには退けない場面だったのに、雲隠れを続けた格好になった。

 過去には西松建設から偽装献金を受け取った問題など大騒動の渦中で何度も名前が挙がるなど“古傷”も多い二階氏の場合、この程度の疑惑は“屁の河童”ということなのか。あるいは、万が一責任を問われても、後継者とみられる三男・伸康氏に立ちはだかる世耕氏の衆議院転出の可能性がしぼみ、後顧の憂いが減ったということなのか。和歌山の2人に着目すると、今回の裏金事件で世耕氏が受けた打撃は、二階氏が受けたそれに比べてはるかに大きかったということは言えそうだ。

■取材・文/広野真嗣(ノンフィクション作家)

9267OS5:2024/01/10(水) 11:19:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/906dcc992d0d428f799bacf341986c2468100d7f
菅前首相、派閥解消主張へ 11日刷新本部、議論難航も 自民
1/10(水) 7:14配信
時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=9日午前、東京・永田町

 自民党は9日、安倍派などによるパーティー収入裏金化事件を受け、岸田文雄首相(党総裁)を本部長とする「政治刷新本部」の初会合を11日に開く方向で調整に入った。

 最高顧問に就任する菅義偉前首相は国民の信頼回復には思い切った改革が不可欠だとして派閥解消を主張する意向だ。一方、党内では慎重論が強く、議論は難航が予想される。

 自民は10日の総務会で本部設置を決定する。最高顧問には菅氏と麻生太郎副総裁が並んで就く。茂木敏充幹事長ら党四役を副本部長クラスに据え、首相側近の木原誠二幹事長代理を事務総長に配置。小泉進次郎元環境相、小倉将信前こども政策担当相ら若手や高橋はるみ女性局長らの起用も検討している。通常国会での政治資金規正法改正も視野に、月内にも中間取りまとめを行う方針だ。

 菅氏は若手時代を除いて無派閥で政治活動を続けており、昨年12月に岸田派を離脱するまで同派会長にとどまった首相を「派閥政治を引きずっている」と批判してきた。関係者によると、今回の事件を受け、周辺に「派閥解消までいかないと国民は納得しない」と漏らしている。

 昨年12月30日放送のラジオ番組で菅氏は、派閥なしで党運営は可能か問われ、「党が機能する仕組みをつくれば、派閥がなくてもできる」と語った。刷新本部では同じ無派閥の小泉氏と連携して議論をリードする可能性も取り沙汰される。

 一方、党内では派閥解消に慎重な声が強い。首相自身、4日の記者会見では党によるパーティー収支の監査など、派閥存続を前提とした改革案を提唱。7日放送のNHK番組でも派閥解消の選択肢はあるか問われ、「派閥がどんな役割を果たしているのか議論を深める」と述べるにとどまった。

 刷新本部に入る麻生氏、茂木氏、森山裕総務会長はいずれも派閥の領袖(りょうしゅう)で、森山氏は会見で「派閥はいい仕事もしている」と訴えている。特に党内第2派閥を率いる麻生氏は、数の力を政治力の源泉としており、党内からは「菅氏と麻生氏は水と油だ」(茂木派中堅)と対立激化を懸念する声も漏れる。

 これに対し、立憲民主党の岡田克也幹事長は9日の記者会見で「派閥をどうするかは大きな論点だ。廃止も含めて議論すべきだ」と指摘した。刷新本部メンバーに派閥領袖が並ぶ見通しとなったことに触れ、「本当にきちんとした結論が出るか疑問を感じざるを得ない」とも語った。

9268OS5:2024/01/11(木) 09:27:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d10d5d4be95612cfae60d8c631df960813fb59f
パーティー収入還流 池田議員、廃止決定後も要求 幹部「泣きが…」 別の幹部は難色か
1/11(木) 7:47配信
産経新聞
自民党安倍派のパーティー収入を巡る不記載

自民党派閥のパーティー収入不記載事件で、東京地検特捜部に政治資金規正法違反の疑いで逮捕された衆院議員の池田佳隆容疑者(57)が、安倍派(清和政策研究会)が一昨年4月にパーティー収入の一部を所属議員にキックバック(還流)する慣例の廃止を決定した後に還流継続を要求し、幹部が再協議していたことが10日、関係者への取材で分かった。特捜部は幹部を再聴取。協議のメモを入手し、詳しい経緯を調べているもようだ。

関係者によると、令和4年5月のパーティーに先立つ4月上旬、当時の安倍晋三会長、塩谷立、下村博文両会長代理、西村康稔事務総長らが還流を巡り協議した。安倍氏が「現金で戻すという不透明なことはやめよう」と述べ、還流廃止が決定。幹部は所属議員に電話などで方針を伝えた。

だが、池田容疑者は幹部に還流継続を求めた。同年7月に安倍氏が死去。8月上旬に塩谷、下村、西村氏らが再協議し、一部幹部から「(池田容疑者から)泣きが入っている」と還流継続を求める主張が出たという。

これに対し、別の幹部は還流継続に難色を示しつつ、「正々堂々と振り込みを行い政治資金収支報告書に記載するやり方がある」として、将来的に所属議員が開くパーティーの券を派閥が購入し、収支報告書に記載する方法を例示した。この時点では安倍氏の方針を再確認するにとどまり、還流決定には至らなかったという。

同年8月10日の内閣改造で西村氏が経済産業相に任命され、25日に事務総長は高木毅前国対委員長に交代。その後、還流が実施されたが、収支報告書に記載しない従来の処理が踏襲された。

特捜部は事務総長経験者らに任意で事情聴取した。いずれも派閥の収支報告書の記載に当たり、会計責任者への指示や会計責任者からの相談はなかったなどと説明しているもようだ。塩谷、下村、西村各氏は還流継続の経緯に関する産経新聞の取材に対し、期日までに回答しなかった。

別の幹部が例示した手法が採用されなかったのは、政治資金規正法に同一の者から150万円を超えて一つのパーティーの対価支払いを受けられない量的制限があるため、多額の還流を処理しきれないことがネックとなった可能性がある。

問題が表面化した後に池田容疑者が修正した政治資金管理団体の収支報告書には、同年12月に安倍派から還流分とみられる500万円の寄付を受けたと記載されている。

9269OS5:2024/01/11(木) 09:45:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/df0e7cc2090e7fc50f7c0b23b4df26c5a6c638ae
政治刷新本部「菅氏がガンジー同様に…」英印歴史に照らし、無派閥勢力に懸念広がる
1/10(水) 20:41配信
カナロコ by 神奈川新聞
菅義偉氏

 自民党安倍派(清和政策研究会)を中心としたパーティー券裏金事件を受け、同党は岸田文雄首相(党総裁)を本部長とする政治刷新本部を設置し、11日に初会合を開く。派閥の存続を前提に対策を立てたい首相に対し、最高顧問に就く菅義偉前首相(衆院神奈川2区)は全廃を主張する構えだ。無派閥議員の間では、インドの独立闘争を抑え込んだロンドン円卓会議の歴史に照らし「菅氏がマハトマ・ガンジー同様、多勢に無勢の状態になりかねない」(菅氏周辺)との懸念が広がっている。

 同本部のメンバーは10日現在で国会議員38人。しかし、無派閥からの起用は菅氏、小泉進次郎元環境相(11区)ら10人程度とされる。この構成ぶりを野党は「まな板の上のこいに包丁を持たせるようなもので、派閥人間たちが自ら派閥を切れるはずもない」(立憲民主党議員)などと酷評している。

 歴史に詳しい議員の間では1930年代に独立運動への対策として英国が仕掛けた円卓会議と重ねる向きもある。英国のマクドナルド首相は世界中からガンジーに注目が集まる中でインドが多民族、多宗教の国民で構成されていることを理由として招集者を拡大。結果、ガンジーを「代表の1人」という立ち位置にとどまらせ、独立の対極である新インド統治法の成立につなげている。

神奈川新聞社

9270OS5:2024/01/11(木) 09:47:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ecd252bd1ff3996e87ce7dddf6d473933e7df97
安倍派還流の処理「会長マター」 複数の事務総長経験者が供述
1/11(木) 5:00配信

毎日新聞
細田博之氏(左)と安倍晋三元首相=いずれも竹内幹撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、清和政策研究会(安倍派)の複数の事務総長経験者が東京地検特捜部の任意の事情聴取に、パーティー券収入のノルマ超過分のキックバック(還流)の処理について、派閥の事務局長から会長に直接報告される「会長案件だった」と供述していることが関係者への取材で判明した。事務総長は詳細を知る立場ではなかったとし、政治資金収支報告書への不記載について派閥の会計責任者との共謀を否定しているという。


 特捜部は安倍派の事務局長兼会計責任者の男性を政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑で立件する方針で、2023年12月下旬以降、派閥の事務を取り仕切る事務総長経験者ら幹部議員への聴取を進めている。歴代事務総長の具体的な供述内容が判明するのは初めて。

 同法の不記載、虚偽記載の公訴時効は5年。時効にかからない18年以降、安倍派では、下村博文元文部科学相(18年1月〜19年9月)▽松野博一前官房長官(19年9月〜21年10月)▽西村康稔前経済産業相(21年10月〜22年8月)▽高木毅前党国対委員長(22年8月〜現在)――の順で事務総長を務めた。

 関係者によると、歴代事務総長4氏はいずれも会計責任者との共謀を否定。さらに複数が、資金の還流状況は事務局長から会長に直接報告される「会長マター(案件)だった」と説明しているという。安倍派では還流資金が収支報告書に記載されずに裏金化していたとされるが、「還流資金が不記載となっていたことを認識していなかった」とする説明もあった模様だ。

 ◇18年以降の会長は細田氏・安倍元首相

 18年以降は21年11月まで細田博之前衆院議長が、その後は安倍晋三元首相が22年7月に死去するまで会長を務めた。細田氏も23年11月に死去している。

 一方、安倍氏が22年春にキックバック取りやめを提案し、下村氏、西村氏、世耕弘成・前党参院幹事長ら派閥幹部と会計責任者が対応を複数回協議してキックバックの継続が決まった経緯がある。特捜部は当時の協議内容を重点的に調べているとみられる。【志村一也、岩本桜、山田豊、白川徹】

9271OS5:2024/01/12(金) 08:17:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/d8dffed9ea8400fa2644e9aafc84593887e72df3
菅、麻生氏の対立激化か 派閥存否で主導権争い 自民刷新本部、波乱含みの幕開け
1/12(金) 7:06配信
時事通信
自民党「政治刷新本部」の初会合であいさつする岸田文雄首相(中央)。左は菅義偉前首相=11日、東京・永田町の同党本部

 自民党が派閥の政治資金規正法違反事件を受けて11日に開いた政治刷新本部の初会合では、菅義偉前首相ら複数の無派閥議員から早速、派閥解消論が噴出した。


 派閥存続を前提に議論を進めようとしていた麻生太郎副総裁ら執行部には波乱含みの幕開け。「解消派」と「維持派」の党内対立が激化する可能性もある。

 「1989年の政治改革大綱には派閥解消のスケジュールが明記されていたのに、できていない。派閥解消が最低限必要だ」。出席者によると、菅氏は初会合で首相にこう主張。「自民党に国民の疑惑の目が向けられていることを認識してスタートすべきだ」と抜本的な改革を求めた。

 首相が派閥を「政策集団」と表現したことに対し、小泉進次郎元環境相は「派閥という言葉を使うのがはばかられるなら、派閥はやめるべきだ」とかみついた。三原じゅん子参院議員も「『派閥ありき』の議論になる」と首相の発言を批判するなど、菅氏に近い無派閥議員が菅氏を援護射撃した。会合後、牧原秀樹衆院議員も「派閥解消の結論を出さなければ国民の信頼を得られない」と語った。

 執行部内では「派閥の存在を問題視するのはナンセンス」(幹部)との声が大勢だ。麻生氏、茂木敏充幹事長、森山裕総務会長はいずれも派閥領袖(りょうしゅう)。首相は昨年12月に岸田派を離れたものの、首相退任後の同派復帰を前提とした「その場しのぎ」とみられている。

 首相が刷新本部メンバー38人のうち7割超の28人を党内6派閥から登用したのも、派閥解消論をけん制する狙いがあったとの見方がある。茂木氏は初会合の冒頭、派閥について「正式名称は政策研究団体。政策研さんの場で、党の組織を補完して人材育成や若手教育の機能を担う(のが)本来の機能」と意義を強調した。

 刷新本部開催は「単なるガス抜き」(麻生派関係者)との声もあっただけに、初回から派閥解消論が相次いだのは執行部にとって誤算だったようだ。会合後、党幹部の一人は「派閥解消の主張はずれている」と不快感を示した。

 菅氏と麻生氏は刷新本部の最高顧問に就任。米国出張中の麻生氏は初会合を欠席したが、来週以降、刷新本部の議論に加われば、2人の対立が先鋭化するとの懸念がある。秋に予定される総裁選をにらんだ主導権争いにも発展しかねない。

 党内では「菅氏の意見も一部採り入れる形で収めるしかない」(関係者)と妥協を探る声も出る。これに対し、小泉氏は記者団に「中途半端な結論になるのが自民党的体質。それでは『刷新』にならない」と断言。「派閥はなくす。今回はこの結論以外にはない」と背水の陣を敷いた。

9272OS5:2024/01/12(金) 08:18:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c74913a5fda5b22e5190968d5c4bd5f81117312
菅氏ら「派閥解消」訴え 政治改革、集約不透明 自民刷新本部が初会合
1/12(金) 7:05配信

時事通信
自民党「政治刷新本部」初会合の後、記者団の取材に応じる菅義偉前首相=11日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党は11日、派閥の政治資金パーティー収入を巡る裏金事件を受け、政治改革や再発防止の方策を検討する「政治刷新本部」の初会合を党本部で開いた。

 最高顧問に就いた菅義偉前首相らが「派閥解消」を主張。これに慎重な声も上がった。月内に中間報告を出す方針だが、意見集約が難航する可能性もある。

 本部長の岸田文雄首相(党総裁)は冒頭、「政策集団(派閥)、党の政治資金を巡って疑念の目が注がれている。国民の信頼回復へ自ら変わらなければならない」と強調。資金の透明性向上や派閥の在り方に関するルール作りなどを指示した。

 菅氏は、リクルート事件を受けて1989年に党が策定した「政治改革大綱」に派閥解消が触れられている点に言及。「スタートラインとして非常に分かりやすいのが派閥の解消だ」と訴えた。

 菅氏と同様に無派閥の小泉進次郎元環境相も「派閥はなくしたらいい」と発言。他に数人の無派閥議員が同調した。

 これに対し、派閥について「新人教育、政策研究の場としての役割がある」などとして必要性を指摘する意見も複数出た。

 党独自の取り組みとしては他に、派閥パーティー収支の党監査や銀行振り込みの徹底、売り上げに応じた議員へのキックバック(還流)禁止が浮上している。どこまで踏み込んだ改革案を打ち出せるかが焦点となる。

 各党と協議する政治資金規正法などの改正に関しては、茂木敏充幹事長が「より厳格な責任体制の確立に向けて検討したい」と述べた。

 刷新本部の役員は38人。最高顧問には麻生太郎副総裁も就き、茂木氏ら党役員が本部長代行・代理に並んだ。小泉氏ら青年局長・女性局長経験者も「幹事」などとして加わった。派閥所属は全体の7割超で、疑惑の渦中にある安倍派は10人を占める。

 11日の会合には米国訪問中の麻生氏らを除く31人が出席した。16日の次回会合で党所属の全国会議員を対象に意見を聴取。有識者からのヒアリングも別途行う。

9273OS5:2024/01/12(金) 08:18:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/aea4b8ce2df052953da8dd30b5ef13cee9438db8
「ブラックジョーク」派閥トップ3人、党改革主張の石破茂氏外れる 自民「政治刷新本部」/一覧
1/11(木) 20:20配信

日刊スポーツ
麻生太郎氏(2023年3月2日撮影)

 自民党は11日、安倍派政治資金パーティー裏金事件を受けた再発防止策や派閥のあり方などを協議するための「政治刷新本部」の初会合を党本部で開いた。本部長を務める岸田文雄首相(党総裁)をはじめ、執行部メンバーやベテランから中堅、若手まで計38人が出席。約1時間、議論をかわした。

 政治刷新会議メンバーの顔ぶれは次の通り(敬称略、カッコ内は所属派閥)。

 ◆  ◆  ◆

 ◆最高顧問 麻生太郎(麻生派会長)、菅義偉(無派閥)

 ◆本部長 岸田文雄(岸田派離脱中)

 ◆本部長代行 茂木敏充(茂木派会長)

 ◆本部長代理 森山裕(森山派会長)、渡海紀三朗(無派閥)、小渕優子(茂木派)、関口昌一(茂木派)、岡田直樹(安倍派)

 ◆副本部長 逢沢一郎(無派閥)、浜田靖一(無派閥)、梶山弘志(無派閥)、金子恭之(岸田派)、平井卓也(岸田派)、野上浩太郎(安倍派)、牧野京夫(茂木派)

 ◆幹事長 木原誠二(岸田派)

 ◆幹事長代理 福岡資麿(茂木派)

 ◆幹事 小泉進次郎(無派閥)、佐々木紀(安倍派)、鈴木馨祐(麻生派)、牧原秀樹(無派閥)、松本洋平(二階派)、島尻安伊子(茂木派)、高階恵美子(安倍派)、堀内詔子(岸田派)、上野通子(安倍派)、太田房江(安倍派)、松川るい(安倍派)、三原じゅん子(無派閥)、吉川有美(安倍派)

 ◆事務局長 小倉将信(二階派)

 ◆事務局長代理 小林史明(岸田派)、牧島かれん(麻生派)

 ◆事務局次長 鈴木貴子(茂木派)、藤原崇(安倍派)、三谷英弘(無派閥)、高橋はるみ(安倍派)

 ◆  ◆  ◆

 今回の人選をめぐっては、野党だけでなく自民党内からも「ブラックジョークとしか思えない」(関係者)と疑問視する声が出ている。存続か解消かを含めた派閥のあり方が1つのテーマとなるにもかかわらず、最高顧問には、麻生派会長の麻生太郎副総裁が就任。同じく最高顧問の無派閥の菅義偉前首相との間でバランスを取ったとみられるが、麻生氏は派閥解消には否定的とみられ、最高顧問2人の間でも意見が割れるとみられる。

 本部長は岸田文雄首相(岸田派会長離脱中)が務めるが、本部長代行は茂木派会長の茂木敏充幹事長、本部長代理には森山派会長の森山裕総務会長と、麻生氏を含め、派閥の領袖(りょうしゅう)3人がメンバー入りした。

 36年前のリクルート事件を受け、当時若手議員として党改革を訴えた渡海紀三朗政調会長が入った一方、渡海氏とともに行動し、昨年来、政治改革について議論する場が必要と繰り返し提案してきた石破茂元幹事長は、メンバーから外れた。一方、2014年に自身の政治団体の不明朗な政治資金支出問題が表面化した小渕優子選対委員長は、メンバーに加わっている。

9274OS5:2024/01/12(金) 14:14:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d2edf9697522dd52cd79b7ab3fa67c653e95a48
二階派プール1億円か 不記載2億円超の可能性 パーティー収入事件
1/12(金) 10:14配信

時事通信
自民党二階派の政治資金パーティーで、あいさつする二階俊博会長(壇上)=2023年4月26日、東京都千代田区

 自民党派閥の政治資金パーティー収入を巡る事件で、「志帥会」(二階派)の所属議員側がパーティー券販売のノルマ超過分を派閥に納めず手元にプールした疑いのある金額が、2022年までの5年間で約1億円に上るとみられることが12日、関係者への取材で分かった。

 
 会長を務める二階俊博元党幹事長側や事務総長経験者の平沢勝栄元復興相側もパーティー収入の一部を派閥に納めていなかったとみられることも判明。同派はノルマ超過分の収入を政治資金収支報告書に記載していなかった疑いもあり、不記載の総額は5年間で計2億円超に膨らむ可能性がある。

 関係者によると、二階派では派閥のパーティー券販売について所属議員の当選回数や役職によってノルマを設け、それを超えて売った分の収入を議員側に還流させていた。5年間のノルマ超過分計1億円超を派閥の収支報告書に収入として記載しなかったとされる。

 これとは別に、二階氏や平沢氏を含む同派の複数議員側がノルマ超過分をそもそも派閥に納めていなかったとされ、その合計額は5年間で約1億円に上るとみられる。

9275OS5:2024/01/13(土) 14:26:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c7617ee1b743bc8f51026ea7d183961f6fb6387
安倍派幹部の立件断念へ 会計責任者との共謀、立証困難 地検特捜部
1/13(土) 11:38配信

毎日新聞
東京地検が入る庁舎=金寿英撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、パーティー券収入のノルマ超過分を派閥の政治資金収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反(不記載、虚偽記載)容疑で刑事告発された最大派閥の清和政策研究会(安倍派)の歴代事務総長ら幹部議員について、東京地検特捜部が立件を断念する方向で調整していることが関係者への取材で判明した。会計責任者との共謀の立証が困難との見方を強めている模様だ。

 一方、安倍派と志帥会(二階派)の会計責任者については、同法違反で在宅起訴する方向で詰めの捜査をしているとみられ、来週にも告発された議員らと併せて刑事処分を判断する。

 安倍派では、派閥から議員側にキックバック(還流)されたノルマ超過分が双方の収支報告書に記載されず、さらにノルマ超過分を派閥に報告しないで事務所でプールしていた議員がいたとされる。また、二階派では、パーティー券収入の一部が収支報告書に記載されていなかったほか、事務所でプールしていた議員が複数いたとされる。

 公訴時効にかからない2018年からの5年間で、安倍派では裏金化の総額が6億円近く、二階派の不記載額は2億円超に上る可能性がある。両派の会計責任者は特捜部に不記載への関与を認めているという。

 会計責任者との共謀が認められれば政治家も立件対象となる。特捜部は18年以降に安倍派で派閥の事務を取り仕切る事務総長を務めた、下村博文元文部科学相▽松野博一前官房長官▽西村康稔前経済産業相▽高木毅前党国対委員長――の4氏らへの事情聴取を進めてきた。

 関係者によると、4氏は、還流が事務局から派閥会長に直接報告される「会長案件だった」などと説明し、いずれも会計責任者との共謀を否定したとされる。当時の会長は細田博之前衆院議長と安倍晋三元首相だったが、両氏は死去しており、安倍氏が亡くなった22年7月以降の対応が焦点となっている。

 安倍氏は生前の同年春に還流中止を提案し、いったんは中止が決まった。しかし、継続を求める議員から反発があり、安倍氏の死去後に当時の事務総長だった西村氏や、下村氏、世耕弘成前党参院幹事長ら派閥幹部と会計責任者が対応を複数回協議。同8月に還流継続が決まったとされる。

 ただ、この協議について、出席者の多くが不記載の積極的な指示や、会計責任者からの具体的な報告を否定している模様だ。【井口慎太郎、北村秀徳、岩本桜、山田豊】


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