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自民党スレ

810名無しさん:2015/09/30(水) 22:25:41
>>809

3番目は、安倍さんに対抗軸を示している実力者がいないということです。例えば、村上誠一郎さんが、安倍さんの方針に対して反旗を翻して注目を集めるのですが、じゃあ彼が一匹狼ではなく、表立って一緒に活動する仲間を集めているのか、という問題があります。小泉進次郎さんもよく報道陣の前で政権運営への疑問を唱えますが、対抗軸の有無はさておき、安倍さんにとっての菅さんのような多数派工作ができる腹心はいません。議会人というのは、「仲間を集めて多数派を作ってなんぼ」という側面があるのは事実です。つまり、そういう当たり前の政治をこつこつやっている実力者が出てこない。

「総理の登竜門」と呼ばれた自民党青年局の歴史を調べると、実際に総理になった青年局長経験者は「対抗軸を掲げて多数派をつくって実力者に挑む」という基本動作を若い頃からやっています。第31代局長の安倍さんもそうでした。安倍さんの初当選は93年ですが、これは自民党が下野した時の選挙で、野党という状態からスタートしているんです。当時の総裁は河野洋平さんでしたが、その後、自社さの村山政権の中に、河野さんが総理になれず組み込まれるという状況でした。当時は自民党全体でリベラル派が強く、安倍さんのような思想は少数派だったのです。

河野談話や村山談話が出たのもこの時代ですが、安倍さんは当時1、2年生にも関わらず、これらに反旗を翻したわけです。後藤田正晴、野中広務さん、加藤紘一さんといった当時の大物はみんなリベラルでしたから、若手が派閥に守られていた部分はあったとはいえ、今の安倍政権以上に異議を唱えるのに躊躇してしまうような状況です。

その中で安倍さんは自主憲法制定や歴史教科書の是正を旗印に掲げて、党内野党として訴えてきたわけです。95年の総裁選では、河野氏の後継にハト派の橋本龍太郎が無風で収まる流れに刃向かって、小泉純一郎氏を担ぎ出し、惨敗を喫しています。そこから10年ぐらいかけて、自らスカウトして仲間を増やして、自民党は安倍さんに近い考え方の人が多数派になり、二度も総理が狙える基盤を作り上げたという現実があるんですね。現在、安倍さんに対抗したいというリベラルの人達が、そういうことを地道にやっているかというと、誰もいないですよね。


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