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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

5112名無しさん:2020/09/27(日) 18:52:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/82e38d4a4b315c845b34f8fb1251783caa5e431c
安倍氏の細田派復帰期待 自民・世耕氏
9/25(金) 17:11配信

 自民党の世耕弘成参院幹事長は25日の記者会見で、安倍晋三前首相の細田派復帰に期待を示した。

 「(派閥の)会長かどうかは別にして、仲間として復帰していただければ」と語った。世耕氏も同派所属。安倍氏は第2次政権発足に先立ち前身の町村派を離脱した。

5113名無しさん:2020/09/27(日) 20:18:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/cdb1114967edbc53044b725e9d68071371a7b137
菅vs小池バトル続行! 政治姿勢は水と油? 二階氏仲介で「和解」演出も…識者「菅首相も内心いろいろある」
9/25(金) 16:56配信

 菅義偉首相と、東京都の小池百合子知事は23日、官邸で新内閣発足後、初めて会談し、新型コロナウイルス対策や、東京五輪・パラリンピックに向けた連携方針を確認した。ただ、2人は以前から「不仲説」が指摘されており、今回の会談も、小池氏に近い自民党の二階俊博幹事長の仲介で実現した。政治姿勢も水と油だけに、今後も確執は続きそうだ。

 「都はコロナ対策に、東京五輪・パラの開催と大きな課題を抱える。国と連携して進めたい」

 小池氏が会談でこう切り出すと、菅首相は「私も全く同じ気持ちだ」と応じた。記者団を前に、2人は握手の代わりに拳を合わせる「グータッチ」をしてみせたが、どこかぎこちなかった。

 15分間の会談後、小池氏は「国と都の連携が国益、都民の利便性に資するという点で、考え方は一致している」と記者団に強調した。ただ、会談には、二階氏の最側近である林幹雄幹事長代理が同席していた。小池氏側が主導した「和解演出」という印象が残った。

 政界屈指の仕事師である菅首相と、パフォーマンスが目立つ小池氏は、政治スタイルが違う。

 2012年の自民党総裁選で、菅首相は安倍晋三前首相を担いだが、小池氏は途中で安倍氏支援から石破茂元幹事長へ乗り換えた。これで2人に埋めがたい溝ができた。

 新型コロナ対応でも、官房長官だった菅首相は7月、都内での感染者急増を受けて「この問題は圧倒的に東京問題だ」と指摘した。

 これに対し、小池氏は「国の問題だ」と応酬。菅首相が旗振り役だった観光振興策「Go Toキャンペーン」事業の前倒しにも、小池氏は「冷房と暖房の両方をかけるようなものだ」とあてこすった。

 2人は今回、関係修復できたのか。

 政治評論家の伊藤達美氏は「菅首相も内心ではいろいろとあり、不信感もあるのかもしれないが、小池氏とともに政治家だ。『ケンカを続けるのは国内外にマイナスだ』とみて、大人の判断をした。小池氏は7月、4つの都議補欠選挙すべてで自民党が勝利したのをみて、自らを支援する都民ファーストの会を見限っている。『自民党に接近しなければ都議会運営も難しい』として、菅政権に歩み寄ったのだろう。来年夏の都議選を前に、小池氏は、かつて率いた旧希望の党を切り捨てたように、都民ファーストも見捨てるのではないか。歴史は繰り返す」と語っている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/395b4de1f485a910e3116d304d31bc11857d7dcc
小池知事「はい、以上」菅首相への苦手意識問われ
9/25(金) 16:49配信

東京都の小池百合子知事は25日、会見の質疑応答で、菅義偉首相に対して「苦手意識など、そういった認識はされているのか」と問われ「されておられません。はい。以上です」と苦笑いしてかわした。

その上で「都庁内でも対立を懸念する声が出ているが」と問われ、「自治体として必要な、また、自治体だからこそ分かることなどがある。それらを連係して、意見交換をしていく。そして課題解決ということを目指すのは当然のことだ」と突っぱねた。

2人の不仲は、菅氏が官房長官に就任した12年の第2次安倍政権発足時ごろから続く。最近では菅氏が7月、都内でのコロナ感染者増加を「圧倒的に東京問題」と批判。小池氏は菅氏肝いりの観光支援事業「Go To トラベル」を「冷房と暖房の両方をかけるようなもの」と切り捨てるなど、舌戦を繰り広げた。

5114名無しさん:2020/09/27(日) 20:19:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/f03a6a29e76cf04aad2bace406b704e1948207ff
元ミス日本・松野未佳氏に永田町のおじさんがメロメロ 初の女性首相の大本命
9/26(土) 6:15配信

 自民党が次期衆院選で元ミス日本グランプリの松野未佳氏(25)の擁立に動き出し、永田町でその動向が注目されている。

 松野家は有力政治家を輩出し続けている〝華麗なる一族〟。父親は元維新の党代表の松野頼久元衆院議員で、祖父は岸、佐藤内閣の閣僚を歴任した頼三元衆院議員だ。

 未佳氏は24日、自民党本部に姿を見せ、二階俊博幹事長と面会した。2人を引き合わせたのは、なんと小泉純一郎元首相だという。小泉氏も党本部に現れ、報道陣に「女性活躍(の時代)だから、若い女性を応援して」とだけ言葉を残し、二階氏に未佳氏を公認するよう求めたという。

 未佳氏は慶応大在学中の2016年にミス日本に輝いた才女。当時、「小さいころから政治家は憧れ。外交官なども視野に入れている」と語り、首相官邸を表敬訪問した際には、政治家志望と聞いた安倍晋三首相(当時)から「その時は自民党から」と〝出馬予約〟が入ったほどだった。

 自民党関係者は「祖父はの頼三元衆院議員は小泉元首相の後見人で知られ、松野家と小泉家は縁が深い。小泉元首相たっての希望となれば、衆院選で小選挙区の空きはないものの比例ブロックで出馬し、当選も難しくないでしょう」と指摘する。

 衆院選は来年秋までに行われる。

「自民党では26歳で当選した小渕優子衆院議員が、34歳で最年少大臣となった記録がある。未佳氏も25歳の若さで当選し、いずれ松野家の地盤である熊本の小選挙区が割り当てられ、キャリアを積めば小渕氏の記録更新、女性初の首相も夢物語ではない」(前出の関係者)

 小泉元首相だけでなく、進次郎環境相もいずれは、未佳氏の後見人となって、〝小泉家の恩返し〟が見られる日が来るかもしれない。

東京スポーツ

https://www.sankei.com/politics/news/200915/plt2009150033-n1.html
自民・世耕氏、党四役は「実務タイプで堅実」
2020.9.15 16:15政治政局

 自民党の世耕弘成参院幹事長は15日の記者会見で、同日の臨時総務会で二階俊博幹事長ら党四役が正式に決まったことについて「実務タイプで、堅実な方が選ばれた。菅義偉(すが・よしひで)新総裁の下、結束をして新しい政権を与党として支えていくのに極めて十分な態勢が整った」と述べた。

 また、二階氏の幹事長続投については「誰もが認める手腕で安倍晋三政権後半も自民党をしっかりまとめ、難しい局面でうまく与党が政権を支える構図を作った。続投は極めて妥当な判断」と語った。

5115名無しさん:2020/09/27(日) 20:23:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/da1ea8678a69e09b72d33a70d4e01a34ab10613c
菅首相、「解散権行使」へ取りうる2つの選択肢
9/26(土) 5:11配信

 菅義偉政権が発足してから10日が経過した。菅首相は持論の縦割り行政打破を旗印に、デジタル庁新設や携帯料金値下げ実現に向け、矢継ぎ早に指示を繰り出し、実績作りに邁進している。

 その一方、高い内閣支持率を背景に自民党内では早期の衆院解散論も湧き起こり、永田町は解散風に揺れている。

 しかし、解散にはハードルが多い。コロナの感染収束が大前提で、しかも11月に日程が集中する首脳外交への対応や年内成立が必要な協定・法案処理のための国会審議を抱えている。

■立ち消えになった秋口解散説

 各種世論調査では就任時の内閣支持率が歴代3位の高率となり、自民党の下村博文政調会長は「自民党議員のほぼ総意で即解散」とあおるが、野田聖子幹事長代行は「解散強行で、国民に説明責任を果たせるのか」と牽制する。菅首相にとっても「強引な解散で国民の支持を失う」との不安は拭えず、当面は「慎重な検討」(側近)を続けることになりそうだ。

 菅政権の発足当初、内閣と自民党の支持率急上昇を受けて秋口解散説が流布され、与野党の衆院議員は一斉に事務所確保などの選挙準備に動いた。その際想定されていたのは、「9月末に臨時国会召集、所信表明・代表質問後の10月上旬に解散、同25日か11月1日投開票」という日程だった。

 しかし、自民党が菅首相の意向も踏まえて臨時国会を10月23日か26日に召集する方針を野党側に伝えたことで、秋口解散説は立ち消えとなった。このため、自民党内では、年明けも含めた早期解散説と、2021年9月の自民党総裁選後の事実上の任期満了選挙説が交錯する状況となっている。

 今後の政治日程も考慮して解散と総選挙のスケジュールを予測すると、「年内」と「年明けから来春」、「来秋」の3つの選択肢が浮かび上がる。まず年内のケースだが、臨時国会が10月23日か26日に召集された場合、所信表明・代表質問後に菅首相が解散に踏み切れば、11月10日公示―同22日投開票の日程が有力だ。

 ただ、11月中下旬には菅首相の首脳外交の初舞台となるAPEC首脳会議(11日〜12日)やG20首脳会議(21日〜22日)に加え、3日のアメリカ大統領選で現職のトランプ氏が再選した場合には、中旬にもワシントンでのG7首脳会議(サミット)開催も想定される。解散すれば菅内閣は「職務執行内閣」となるため、「外交儀礼上はありえない」(外務省幹部)との指摘が多い。

 自民党は臨時国会の会期を12月上旬までの50日間程度とする方針で、年内に国会での議決が必要な日英経済連携協定(EPA)や2021年夏の五輪開催に伴い、祝日を移動させる特別措置法案などを処理する構えだ。ただ、「召集から案件処理まで最低でも3週間以上が必要」(自民国対)とされる。

5116名無しさん:2020/09/27(日) 20:23:19
>>5115

■コロナで総選挙どころではなくなる

 そこで、自民党内で浮上してきたのが、国会での案件処理を前提とした「11月中下旬解散―12月6日か13日衆院選投開票」という日程だ。その場合、公示は11月24日か12月1日となり、選挙期間が首脳外交と重なる事態は回避できる。併せて、手続き的には12月中下旬に特別国会を召集し、首相指名・組閣を経て第2次菅政権を発足させれば、遅くとも1月上旬までに2021年度予算案の編成が可能だ。

 ただ、晩秋から初冬を迎える時期だけに、多くの医療関係者は「コロナの感染再拡大で選挙どころではなくなる」と予測する。菅首相自身も「コロナの感染拡大防止と経済再生がなにより優先される」と繰り返しており、選挙中に感染再拡大ともなれば、「菅首相の責任も問われ、選挙での自民議席減にもつながりかねない」(自民幹部)との不安も広がる。

 次の解散の機会は、年明けの通常国会での冒頭か、コロナ対策のための第3次補正予算成立直後の解散だ。1月上旬に通常国会を召集すれば、補正を処理しても1月下旬までの解散が可能だ。その場合、最も早いケースは「1月26日公示―2月7日投開票」となる。

 ただ、衆院選を受けての特別国会召集は2月中旬以降となり、首相指名と第2次菅政権発足を経て、改めて施政方針演説や各党代表質問を実施する必要がある。2021年度予算案の衆院審議入りは2月末以降にずれ込み、予算の年度内成立は極めて困難となる。

 2021年度予算成立後の3月末か4月初めの解散説もあるが、7月上旬に想定される東京都議選に全力投球したい公明党が強く反対している。菅首相は公明党・創価学会と太いパイプを持っているのが強みとされるだけに「公明の離反を招くような解散はするはずがない」(自民選対)との見方が支配的だ。

 さらに、7月23日から9月5日までは、1年遅れでの東京五輪・パラリンピックが予定されている。国際オリンピック委員会(IOC)でも予定どおりの開催論が強まっており、開催されればその間の解散・衆院選は政治的にも不可能だ。

 その場合、9月下旬までの実施が予定される本格的な自民党総裁選の日程を繰り上げることも難しく、菅総裁(首相)再選後の選挙となれば、「10月5日公示―10月17日投開票」の任期満了選挙となる公算が大きい。もちろん、これらの解散・衆院選日程は選挙での自民勝利が前提で、敗北すれば菅政権の存続も危うくなり、選挙後の政局も混乱必至だ。

■本格政権狙いの人事

 こうしてみると、菅首相が持つ解散権行使のタイミングは、政治日程上は年内か来秋の2択となる。与党内では「菅首相が内政での実績作りを急ぐのは、来秋の総裁再選を受けての衆院選が念頭にあるからだ」(自民長老)との見方が広がる。

 党・内閣の新体制をみると、総裁再選を前提とした本格政権狙いの意図がにじむ。次期総裁選でのライバルとなる石破茂元幹事長、岸田文雄前政調会長をどちらも無役に追いやり、「ポスト菅」候補に浮上している茂木敏充外相、加藤勝信官房長官、河野太郎行革・規制改革担当相、下村政調会長らを内閣と党の要職に据えた。これは「(茂木氏らが)来秋の総裁選に出馬しにくくする狙い」(麻生派幹部)と受け取る向きが多い。

 今後1年間、菅首相が着実に実績を積み上げて高い内閣支持率を維持できれば、「総裁再選は確実」(周辺)とみられている。そのうえで、任期満了選挙で絶対安定多数(261議席)以上の議席を確保できれば、菅政権は4年の本格・長期政権となる。 

 しかし、今回の突然の首相交代劇をみても「政界の一寸先は闇」だ。中曽根、小泉、安倍という過去の長期政権の後継首相は、いずれも1〜2年の短命を余儀なくされている。菅首相も、安倍前政権の負の遺産でもあるIR汚職事件や河井夫妻の巨額買収事件、ジャパンライフ元会長の逮捕によって再燃した桜を見る会の私物化疑惑という火種を抱えている。

 いずれも、官房長官だった菅首相の裏舞台での関与が取り沙汰される事件ばかりだ。このため、司法の捜査や裁判などで事件の真相解明が進めば、菅政権を揺さぶる事態となる可能性もある。

 だからこそ、菅首相も「年内選挙の誘惑にかられる」(側近)わけだが、世論調査でもコロナ禍での年内選挙を期待する声は少数派だ。「国民のために働く内閣」を目指すからには、今後は与党内でも「年内より、実績を積み上げての来秋の任期満了選挙というのが憲政の常道」(自民長老)との声が強まりそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

5117名無しさん:2020/09/27(日) 20:59:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/088feb5858b022088a82015d5071b5a40ec3cf09
菅首相、公明と蜜月アピール 初当選の頃は敵対したけど
9/27(日) 18:54配信

 菅義偉首相(自民党総裁)は27日、東京都内で開かれた公明党大会であいさつに立ち、官房長官時代に自ら主導した観光支援策「Go To トラベル」や菅内閣として重点政策とする不妊治療への保険適用をめぐり、連立相手の公明党に「花」を持たせた。公明やその支持母体の創価学会とパイプは首相の権力基盤の一つで、蜜月ぶりをアピールした形だ。

 首相が掲げる新型コロナウイルス対応と経済の両立にとって、政策の柱となっているのが「Go To トラベル」。不妊治療の公的支援については総裁選で訴えてきた。

 だが、この日のあいさつでは、東京などで感染拡大が収まらない7月下旬に「Go To トラベル」を始めたことについて、「(公明党出身の)赤羽一嘉国土交通相と私、一緒になって悩みながら判断させていただいた」と語った。不妊治療の保険適用についても「公明党の女性局(女性委員会)のみなさんから強い要請を受けてきた。できるだけ早く保険適用できるようにしたい」と語り、公明との連携ぶりを強調した。

 首相は1996年の衆院選初当選のころ、「特定の宗教団体に支配された党に、日本の将来を託すわけにはいかない」などと公明や創価学会と敵対していた。その後は、一転して創価学会との人脈づくりにも励む。官房長官時代の2015年には、消費増税時の軽減税率導入をめぐって創価学会の意向を探り、公明の主張に沿った形で決着させたこともある。

朝日新聞社

5118名無しさん:2020/09/28(月) 10:30:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/6c396444f3dce5c138b27a1d1a9455133c361f40
菅首相 二階幹氏の要望丸呑みで「大臣1人増」の奥の手
9/28(月) 7:05配信

 菅義偉・新首相(71)率いる新内閣は支持率「74%」(読売、日経)と上々の滑り出しだ。庶民派イメージと「携帯料金4割値下げ」「新婚夫婦に60万円支給」「不妊治療の保険適用拡大」といった公約で、女性や若い世代からさらに支持を集めようとしている。

 そうした政策の裏で、自民党では公約とは逆の「長老支配」が進んでいる。

 党執行部は81歳の二階俊博・幹事長と75歳の森山裕・国対委員長が仕切り、新任の佐藤勉・総務会長(68)、下村博文・政調会長(66)、山口泰明・選対委員長(71)を合わせた執行部中枢メンバーの平均年齢は72.2歳だ。

 閣僚では再任された麻生太郎・副総理兼財務相が80歳を迎え、平沢勝栄・復興相は歴代最年長の75歳で初入閣した。政治ジャーナリスト・野上忠興氏は「菅一強」にはほど遠い政権の実情をこう指摘する。

「菅首相は総裁選で圧勝したとはいえ、無派閥で党内基盤が極めて弱い。“総理にしてもらった恩人”である二階幹事長の意向には絶対逆らえない。加えて、いまは渋々、菅氏を支持している麻生派が敵に回った途端に主流派体制が崩れて政権維持が危うくなるから、麻生副総理の言うことも聞かざるを得ない」

 新政権の組閣人事でも、菅氏は二階氏の要望を丸呑みした。

「菅総理は河野太郎氏を総務相に内定していたが、土壇場で二階氏が難色を示し、総務相には二階派の武田良太氏が横滑り。河野氏は2度目の行革相に回らざるを得なかった」(菅側近議員)

 実は菅内閣の大臣数(首相を除く)は20人で、安倍内閣時代の19人から1人増えた。それも二階氏の要求を受け入れるためだったという。

「二階氏は平沢勝栄氏と、“隠し子疑惑”が報じられた坂本哲志氏の2人をなんとしても初入閣させるように要求し、大臣枠が足りなくなった。そこで菅総理は大臣定員を1人増やすという奥の手で対応した」(同前)

 世論が大臣や議員の削減を求めている中、“菅行革”は初っ端から骨抜きになっている。

※週刊ポスト2020年10月9日号

5119名無しさん:2020/09/28(月) 10:37:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/c348477058f2c9fd3a1d62953ea35069fae439fa
麻生太郎氏が「かん内閣」と執拗に言い間違える深いワケ
9/28(月) 7:02配信

 さあ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。話題沸騰「二階劇場」第二幕の幕開けだ。神速の早業で新政権を作った81歳の男が、次に狙うは政敵排除! 威張りん坊で態度のデカい、あの人が次の生け贄だよ! 発売中の『週刊現代』が特集する。

「かん」が!「かん」が!
 「やってられんぜ」

 顔を歪めて、苦虫を?み潰している男がいる。

 副総理兼財務相の麻生太郎だ。

 このところは日増しに、イライラと焦りが募る。

 「菅と二階ごときにここまでやられるとは……」

 麻生は感じている。菅(義偉)総理の誕生で閉幕したはずの「二階劇場」の、第二幕が始まっていることを。そしてそれが、自分を包囲し、徹底的にすり潰そうという、実にえげつないストーリーであるということを。

 菅新政権は、史上第3位という高支持率(74%・日経新聞)を記録し、順調な滑り出しを見せている。

 自民党内の派閥間のバランスを取る古典的な人事をしたにもかかわらず、世論ではとくに問題視もされず、「安倍政権の続きだから」と、抵抗なく受け入れられた格好だ。

 順風満帆、本日も晴天なり。一致団結で仕事に励む新内閣―と言いたいところだが、そんな中、燻る「火種」となっているのが、麻生の存在だ。

 「昨日をもって、『かん内閣』が発足しまして……」

 9月17日、菅が自民党総裁選で勝利を収めた翌日、麻生は自派閥の会合で行った挨拶で、「すが」を「かん」と言い間違えた。

 こう感じた人もいるかもしれない。麻生と言えば、「みぞうゆう(未曾有)」「ふしゅう(踏襲)」など、数々の言い間違い事件のレジェンドとして知られている。だから「菅」を「かん」と間違えても、麻生なら仕方がなかろう――。

 しかし、そんなわけはない。わざと言い間違えたのだ。

 麻生は菅と安倍政権で約8年、総理の右腕、左腕という立場で政権を切り盛りしてきた。その菅の名を、いまさら間違えることなどあり得ないのである。

 「麻生さんは表向き、余裕の構えを見せていますが、実は腸が煮えくり返っている。麻生さんは、今回の政局を読み違えた。二階さんや菅さんを舐めていたからです。

 安倍さんから持病のことを真っ先に相談され、主導権を握れたはずなのに、素早く菅さんを取り込み流れを作った二階さんに動きを封じられ、慌てて追従することしかできなかった。『こんなはずではなかった』と、すこぶる機嫌が悪い」(麻生派中堅議員)

 麻生が腹に据えかねているのは、菅・二階コンビの狡知に長けた人事である。麻生派は新内閣で麻生本人に加え、河野太郎が行革担当相、井上信治が万博担当相として入閣し、表面上は厚遇されているように見える。

 だが、それはあくまで「表面上」に過ぎない。

 「麻生がイラつく要因は、武田良太が総務相で入ったこと。武田は福岡選出で、地元が同じ麻生にとっては『天敵』として知られている。

 事あるごとに自分に盾突く武田を麻生はずっと干してきたが、事もあろうにその武田を、菅は総務相という目玉の重要閣僚に抜擢した。しかも彼は二階派。麻生にしてみれば、福岡が二階に乗っ取られそうで、気が気ではないだろう」(自民党閣僚経験者)

 武田は、二階派の「若頭」としても知られる。

 「二階派では、鷹揚というか茫洋というか、何を考えているか分からないボスの二階さんに対し、側近の林(幹雄自民党幹事長代理)さんが派内に睨みを利かせる役割。

 すると不満も出てくるのですが、それを『まあまあ、俺に任せろ』と宥めて、面倒を見ているのが親分肌の武田さんなのです」(二階派議員の一人)

5120名無しさん:2020/09/28(月) 10:37:34
>>5119

河野は本当に「抜擢」か
 その武田は、麻生を「老害」と見做して衝突も辞さない。昨年4月の福岡県知事選でも、麻生が元厚労官僚の武内和久を自民党推薦で擁立したのに対し、無所属で出馬した現職(当時)の小川洋を推したのが武田だった。

 結果は、武内=麻生の大敗に終わる。

 「小川を推したのは武田の他、宮内秀樹や鳩山二郎ら、二階派の議員だった。この一件以来、福岡では麻生の求心力が低下して、武田に乗り換える動きが加速している。

 もともと麻生は、『安倍の兄貴分』として大きな顔をしてきたが、その神通力がなくなれば、育ちの良さを鼻にかけた嫌味な奴、と見ている不満分子が息を吹き返してくる」(前出・閣僚経験者)

 先日の自民党総裁選で、福岡は麻生のお膝元だというのに党員票が割れて、菅の2票に対して石破(茂元幹事長)にも1票が入り、分裂状態となった。

 福岡では、反麻生の古賀誠(元幹事長)もいまだ隠然たる影響力を持っており、麻生の足元は急速に揺らぎ始めている。

 よりによってそんなさなかに、菅は武田を政権の象徴、中枢とも言える総務相に抜擢したわけだ。

 麻生は派閥会合で、「かん内閣」「かん政権」と一度のみならず、わざわざ二度も連呼したが、ヤケクソで連呼でもしないともはや腹の虫が収まらないのである。

 「だいたい、自派閥の河野太郎が行革担当相に就任したとはいえ、これは『汚れ役』でもある。

 あれは古い、ここはおかしい、と各方面にイチャモンを付けるのが河野の仕事で、マスコミ受けはするが、基本的にはあちこちと軋轢が生じて恨みを買う仕事だ。『美味しいポスト』とはとても言えない」(自民党ベテラン議員)

 菅は「仕事内閣」を標榜しているため、変人として党内の人望はないが、世間の人気が高く同じ神奈川選出で親密な河野を一本釣りした。

 成功すれば菅内閣の功績になるし、失敗したら「やはり変人はダメだ」と切り捨てればいい。だが、派閥の長としての麻生はそうはいかない。

 「河野が成功すれば、麻生派は一気に『河野派』へと世代交代が進む。そうなれば、あたかも『菅派』のようになるだろう。他方、河野が失敗して転べば、麻生派は自派閥の総裁候補を失うことになる。

 麻生にとって、今回の人事は自分の『一丁上がり』感が強まっただけで、なんの旨味もない」(前出・自民党ベテラン議員)

5121名無しさん:2020/09/28(月) 10:37:52
>>5120

うわべだけの「安倍継承」
 かん、かん、と連呼しながら、麻生は周囲にこうも愚痴っているという。

 「マスコミは(菅を)叩き上げとか言ってるが、あれは安倍や俺に対する当てつけかよ。だいたい菅も、そんな話で好感度を上げようとか、安倍政権を否定しているようなもんじゃねえか」

 残念ながら、それはそうだ。菅は建て前とは裏腹に、安倍・麻生らが幅を利かす「世襲貴族政治」を否定するために総理となった。最高権力さえ握ってしまえば、自分を「下々の者」と小バカにしてきた麻生など、優遇する理由はまったくない。

 麻生にしてみれば、身から出たサビではある。だからと言って、このまま潰され、「過去の人」に追いやられてしまうのは我慢がならない。

 「麻生さんは、夫人の千賀子さんから、福岡8区を長男の将豊さんに譲って引退したらどうかと言われているようですが、『ダメだ、まだ俺がやる』と言い張っているそうです。

 菅さんと、裏で糸を引いている二階さんにやられたままでは、プライドが許さないというのでしょう」(麻生派議員の一人)

 まだだ、まだ終わらんよ―。麻生は抵抗しているが、すでに、菅と二階が巧妙に隠して掘った穴に落ちてしまった以上、巻き返しは難しい。

 一方、麻生を嵌めた菅は、「安倍政権の継承」という看板と、「デジタル化」などの改革方針を旗印に、順調な船出に成功した。

 ただし、菅が本当に「安倍を継承」しているかと言えば、そうでもない。

 「実は、安倍さんは退任にあたって、今井尚哉首相秘書官の留任を強く希望していました。他の人事は菅さんに任せてもいいが、『今井さんだけは残すように』と。

 ところが菅さんは、あっさり今井さんを(内閣官房参与に棚上げして)切り捨ててしまった」(官邸関係者)

 これが菅という男の本質である。麻生も今井も、これまで菅を見下し、排除しようとしてきたという点で一致している。

 自分に屈辱を与えた輩を、菅は決して許さない。菅の辞書に、「和解」という二文字はない。自分が弱いうちは愛想笑いで平身低頭し、じっと耐える。

 だがその怨念が消えることはなく、立場が逆転した時、必ず「倍返し」する。菅はそうして、総理の座に辿り着いたのだ。

 麻生を潰し、今井を消す。菅の復讐は始まったばかりなのである。

 「菅は就任早々、『桜を見る会』の再調査をしないと宣言した。これに安倍は安堵した。

 『桜を見る会』問題を掘り返せば、買収による公選法違反が成立する可能性が高く、安倍本人が刑事告訴される可能性もあった。そうならないよう、安倍は『再調査しない』という菅を担ぐことにしたわけだ。

 だがこれは、菅から見れば、『人質』を取ったようなもの。もはや安倍の今後の命運は、菅のさじ加減一つ。安倍と菅の力関係は完全に逆転している」(自民党幹部の一人)

 あわよくばキングメーカーになろうという安倍の動きを封じることは、その出身派閥である清和研(細田派)98人も制御できるということだ。

 菅は無派閥を売りにしてきた。その菅が、今では二階派47人の支持を受け、細田派を制圧し、自身の「菅グループ」二十数人を含め、約170人の議員集団の上に君臨することになった。

 「さらに言えば、竹下派の54人も、二階との関係で、実質的な『菅派』となったに等しい。合わせて200人以上。

 『菅は派閥を持たないから基盤が弱い』などというのは真っ赤な嘘で、とてつもない強権内閣ができ上がったことに、マスコミもあまり気づいていない」(同)

 実際には、その不穏な空気を真っ先に感じ取っているのは、潰しのターゲットになっている麻生派の議員たちだ。

 麻生派の若手議員の一人がこう漏らす。

 「よく二階派を寄せ集めと言いますが、麻生派こそ実はそうで、元は麻生さんが作った少人数グループに、新人や山東派、谷垣グループ、甘利(明税制調査会長)さんらが加わってできた派閥です。

 麻生さんの求心力で何とかまとまっているだけで、もし麻生さんが力を失って会長を降りたりすれば、たちまち崩壊する恐れがある。干されることが確実の派閥にいたいとは、誰も思わないんですよ」

 執念深い菅が、麻生の力を削いでいく。やがて麻生派はバラバラになり、議員の数合わせのための草刈り場になる―。

 笑うのは誰かと言えば、この絵を描いた二階俊博幹事長である。

 新政権で、二階派は二階本人が幹事長に留任したのみならず、武田が総務相、平沢勝栄が復興相に就任。側近の林幹雄が幹事長代理と選対委員長代理を兼任し、今後の選挙は二階一味がすべてを仕切ることになった。空前の大勝利だ。

5122名無しさん:2020/09/28(月) 10:38:02
>>5121

もう誰も止められない
 そんな中、内輪の会合で二階が突如として発した言葉に、同派の中堅議員は戦慄した。

 「解散総選挙はどうなるのか、という話題になった時に、二階さんが『解散なんて、年に二度でも三度でもやればいいんだ。そうすりゃ野党はカネがないから圧勝できる』と言い放ったんです。

 みんな笑いましたが、内心では震え上がりましたよ。二階さんがその気になれば、本当にそうなる。選挙になれば、いまや誰も、二階さんには逆らえない」

 これぞ、まさしく二階流である。実際に解散があるのかどうか、そんなことはどうでもいい。「二階は早期解散に反対している」(別の自民党ベテラン議員)という、真逆の情報すら流れている。

 「あるかも」と思わせるだけでいいのだ。解散総選挙になるかもしれない、と疑心暗鬼が広がれば、いまや田中角栄をも凌ぐ大幹事長・二階の力は指数関数的に跳ね上がる。

 選挙を恐れる議員たちは、カネと公認権、選挙のすべてを差配する二階の前に、長蛇の列を成して平伏せざるを得ない。

 「安倍政権と菅政権の決定的な違いは、この二階の圧倒的な存在感だ。安倍一強の時は明らかな『官高党低』で、必ずしも二階がいなくとも成り立つ政権だった。

 だが、菅政権は違う。二階がいなければ菅は政権を維持できない。唯一、同格の存在だった麻生が沈めば、二階を止めることができる者は誰もいなくなる」(前出・自民党幹部)

 二階派の中核議員の一人は、こう語った。

 「二階劇場の真骨頂は、芝居の緞帳が上がった時、すでに芝居は終わっているということなんだよ」

 菅政権誕生の第一幕に続き、第二幕が始まった。と思ったら、その時点で勝敗は決していた。

 「麻生さんが潰される」 

 誰もがそう気付いた時、麻生はすでに、完全に終わっているのだ。
老いた怪物の政界蹂躙は、こうしてどこまでも続いていく。
(文中敬称略)

 発売中の『週刊現代』ではこのほかにも『夫婦で情報共有しないとこんなに損する』『パイロットがウーバーイーツの配達員に転職する時代』『「三浦春馬ロス」現象を考える』『1970年代 日本の「長者番付」を見に行く』などを特集で掲載している。

 『週刊現代2020年10月3・10日合併号』より

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週刊現代(講談社)

5123名無しさん:2020/09/28(月) 13:26:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1f95b9909c05911491b41338339f1a98057375f
「武田VS麻生」波立つ福岡県政界…総務相就任で“三国志”勢力図に変化
9/28(月) 10:53配信

 衆院議員武田良太(福岡11区)の総務相就任が、福岡県政界の勢力図に微妙な変化をもたらしている。総務相は首相菅義偉が意欲を示す携帯料金値下げなどを担う「花形」ポスト。武田に近い議員も副大臣などに就任し、県内では「武田さんの影響力が大きくなるのは間違いない」との見方が広がる。財務相の麻生太郎、自民党元副総裁の山崎拓、元幹事長の古賀誠による覇権争いは「福岡三国志」と呼ばれてきたが、武田がくさびを打ち込んだ格好。武田と麻生による権力の二分構図が強まることが予想され、首長らは頭を悩ます。

 「この人事はたいしたもんでしょう」。武田は組閣があった16日夜、周囲にこう語った。

 武田は初入閣(国家公安委員長)時にスキャンダルが報じられたこともあり「長くは持たないだろう」(自民県議)と見る向きが大勢だったが、官僚から「面倒見がいい」など評判は上々で、国会答弁も「詰まっているのを見たことがない」(政府高官)と及第点。

 所属派閥会長で党幹事長の二階俊博の下で地方選挙にも汗をかき、官邸関係者は「菅さんは武田さんの仕事ぶりを大いに認めていた」と話す。当初、総務相には別の人物の起用もささやかれていたが、二階派への配慮もあり滑り込んだ。

 組閣翌日の17日、武田は「一刻も早く携帯値下げの結果を出したい」と多くのマスコミの前で胸を張った。武田と親しい全国町村会副会長の永原譲二(福岡県大任町長)は「総務相は事実上昇格。それだけ期待されているということだ」と声を弾ませた。

   ◇    ◇

 武田の抜てきに冷ややかな目を向けるのは、閣内に並ぶ麻生だ。

 組閣前の15日夜、麻生は武田の総務相起用を聞き、怒りを口にしたという。財務相と総務相は地方交付税の配分などで連携が必要だが、閣僚懇談会で2人は「話すことも、目を合わせることもない」(官邸筋)。

 菅にとって麻生はアベノミクス継続に欠かせない存在だ。だが、関係は決して良好とは言えないことから「武田起用はけん制の意味もあるのでは」(同)との観測もあり、麻生側のいらだちに拍車を掛ける。

 さらに、武田の弟分の宮内秀樹(福岡4区)が副大臣、鳩山二郎(同6区)が政務官に就いたが、県内の麻生派議員の登用はなし。麻生周辺は「非常にやりにくい。麻生は『やってみりゃ、いいじゃねーか』くらいにしか思ってないよ。お手並み拝見だ」と敵対心を向ける。

   ◇    ◇

 財源を握る重要閣僚の2人が並び立つことは、地元にとって本来喜ばしい状況のはず。ところが、県北のある首長は暗い顔だ。「片方を立てれば、もう片方に角が立つ。これからは陳情にも気を使わなければ…」

 麻生と武田は2016年の衆院福岡6区補選、19年の知事選などで互いに支持する候補がことごとく衝突してきた。県内政界で2人の対立は周知の事実だ。

 16日、県議会自民党議員室。テレビで閣僚名簿が読み上げられるのを見ていた県議たちは、麻生の留任に「おーっ」と歓声を上げたが、続いて武田の名前が読み上げられると静まりかえった。麻生に近い県議は「財政面で主導権を握る財務相が格上だ。麻生さんの力は揺るがない」。一方、県連関係者は「武田さんは露出も増えるし、存在感は大きくなる。県連会長を取りに来るんじゃないか」と身構える。

 武田と付き合いが長い山崎は語る。「麻生ももう80歳。『三国志』時代は終わる。5年もすれば『武田1強』かもしれんぞ」(敬称略)

西日本新聞社

5124名無しさん:2020/09/28(月) 18:00:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/f7b4c1a9a48d0fb27a4fb03ca3ac599a8eab7ff7
ただの「継承」に留まるな 行政学者が菅首相に寄せる期待
9/28(月) 16:42配信

 菅義偉氏が首相に就任し2週間が経つ。自民党総裁選への出馬を表明して以降「安倍政権の継承」を前面に打ち出してきたが、「デジタル庁」や「縦割り110番」など独自色も出し始め、支持率も高い。安倍晋三前首相の辞任による「準備なきつなぎ政権」の性格も持つが、筆者はただのワンポイントリリーフ以上の役割を期待している。(行政学者・佐々木信夫中央大名誉教授)

***

 夏の甲子園野球に例えてみよう。勝ち上がってきた準決勝。7回裏ピンチの場面でエース安倍が突然腹痛を覚え降板、代わりに二階監督が指名したのは控え投手の2人ではなく、菅捕手だった。ただ、監督は躊躇する菅捕手に「ここを乗り切ったら、次回(決勝)はエースで登板させるから」と耳打ちし背中を押し、交代を審判に伝えたのだ。

 無観客の試合で起きた出来事とはいえ、テレビ中継を見ていた国民は面白いドラマではないか、菅捕手がどんな継投をするか、固唾を飲みながら注目した。

 筆者はこのように見た。「決勝」は来年9月の自民総裁選のこと。

改革実績なき長期政権はダメ
 各報道機関による世論調査を見ると、菅内閣を「支持する」が65%前後を占め、その理由に「人柄が信頼できる」「地方再生に期待する」が並ぶ。安倍前政権は一定の支持率を保ちながらも「人柄が信用できない」という不支持の理由も多かった。菅政権はその裏返しかも知れない。

 新政権の信認を国民から早く得た方が良い、と衆院解散総選挙を囃(はや)し立てる空気もあるが、安倍政権の継承を掲げる同氏に言いたいことがある。安倍政権のように7年8か月で6回の衆参選挙をやり、勝ち続けることで政権の在職期間は長くなったが、「一内閣一仕事」といわれる「改革の実績」は殆ど残していない、という悪しき選挙主義だけは継承してほしくない。任期は「仕事の単位」だ。何を解決し国民に提供するかが問われる。

 菅政権はとりあえず自民総裁の残り任期の1年をつなぐ格好だが(本人はそう思っていないかも)、仮に近々衆院選を仕掛け4年間の議員任期を得ようとするなら(実質本格政権への切符を入手)、バーチャルでもよいから菅政権4年を想定し政権構想を固めて欲しい。

 当人が再三述べているようにコロナ禍対策と経済再生に力を入れることは当面の課題だ。また、公約に掲げている中央省庁の縦割り、既得権益、悪しき前例主義を打破することは大いに期待したい。

 同時に、この国は大きなターニングポイントに立っているという歴史認識の上に大きな国の方向を示す骨太の改革に挑んでほしい。

 この国は過密の「東京国」と過疎の「地方国」に分断されている。このことで国全体の活力が削がれている。東京一極集中、財政再建、中央地方にみる集権構造の解体、地方分権への道筋、150年前の47府県体制に代わる新たな統治機構の構築といった国家の設計についてだ 。

 安倍前首相を含め、このところ日本の首相は「行政官」タイプが多い。直面する問題を処理しながら安全運転を続けるタイプだが、たたき上げで地方出身の菅新首相には「政治家」タイプを期待したい。中長期の構想力を持って国の新たな方向を示し、果敢にその実現に挑むタイプだ。田中角栄、中曽根康弘、小泉純一郎に近い仕事の仕方を望む。これだけ大きな転換期にあるのに目先の問題処理に終始するのは「政治不在」の証。新たな「国のかたち」を国民と共有できる「羅針盤」を示す、夢のある政治を望みたい。

5125名無しさん:2020/09/28(月) 18:01:01
>>5124

新たな「国かたち」をつくる!
 いま東京圏で地方移住への関心が高い。コロナ禍の影響もあるが、それだけではない。多くの会社員が在宅勤務やテレワークを経験し、ゆとりある暮らし、新しい働き方への意識変化が強まっている。内閣府の調査では東京圏で約4割、30〜40代が強い関心を示している。いまこそ、中央集権体制と東京一極集中の国づくりを解体し、分散分権型の国に変えるチャンスだ。

 わが国は半世紀以上、工場等の地方分散を狙い、職住近接の地域づくりを目指し全国総合開発計画(1〜5次)などを進めてきた。だが、そうはならなかった。ただ幸いなことにその間、新幹線や高速道、空港など3大高速交通網が整備され動き易くなった。ところが今のままだと集権体制の温存でストロー効果が働き、その果実は東京に一極集中し、地方は疲弊するだけの状態だ。ふるさと納税の発想は良いが、それだけでは根本解決にはならない。

 いま必要なのは大振りの改革に挑むことだ。分権改革を進め地方主権体制を目指す、広域圏を州とし内政の拠点にする、既にある3大高速網の移動コストを公共管理で引き下げ、人の動きを一層流動化する。 

 日本は米カリフォルニア州1州ほどの小さな国。だが3大高速網がよく整備され端から端までの移動にそう時間は掛らなくなった。だが、カネ(費用)が掛かる。これがバリアとなり東京圏から企業も人も出ない。ここを直すと良い。これは時間を掛けずにやれる。

 新幹線、高速道、航空機の運賃を国や都の負担で実質上タダにするのだ。そうすると、人も企業も事務所も広範囲に動き出す。これまで力を注いできた道路づくりの時代は終わった。造るより利用を工夫すべきた。ガソリン税を、道路利用者がタダで動けるように使ったらどうか。毎年の地方創生費5兆円もそこへ投入、東京の再開発予算から数兆円を回すことも選択肢かも知れない。

 総力戦で東京一極集中の解消を狙う。すると、本社は東京でも新幹線沿い、高速道沿い、地方空港沿いに様々な支店、サテライトオフィスが集積し人も企業も動く。水は低きに流れる。立地コストが安く環境が良ければそこが集積地になる。東京圏は150キロ圏の仙台、名古屋まで、大阪圏も同様に名古屋、広島まで広がる。大都市圏から地方都市、農山村に移り住む若い人も増える。そうすれば、子どもがもっと生まれよう。地方のオフィスと都会の自宅を往来する2拠点生活者も出てこよう。こうして地方分散が進み、日本は元気を取り戻す。

 与野党の対立、自民党内の利害が錯綜する大改革だが、地方への権限・税財源の移譲、州制度への移行を睨み「第3臨調」を設置したらどうか。いまこそ新たな国のかたちを創るべきだ。

5126名無しさん:2020/09/28(月) 18:45:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/d66028fad95a646540205655333e8683fa484977
自民・谷垣グループがパーティー 総裁選では3分裂、結束が課題
9/23(水) 21:14配信

 自民党谷垣グループ(約20人)は23日夜、東京都内のホテルで政治資金パーティーを開いた。先の総裁選で所属議員の支持動向は3分裂。2年前の前回に続いて自主投票となり、各派閥が功名を争う中で存在感を示せなかった。代表世話人の中谷元・元防衛相はあいさつで「ワンチームで活動していく」と強調したが、言葉通りに結束できるかどうかが課題だ。

 特別顧問の谷垣禎一前幹事長も出席し「菅政権の下、課題を解決していかなければならない。メンバーはいろいろな働きをしてくれると固く信じている」と述べ、新政権の下での連携を呼び掛けた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f30a2d3286e867f0c2aca4bd48dee29e4d71e3c0
谷垣グループ、都内でセミナー開催
9/23(水) 21:17配信

 自民党の谷垣禎一前幹事長が特別顧問を務める谷垣グループ(有隣会)は23日夜、東京都内のホテルでセミナーを開いた。代表世話人を務める中谷元・元防衛相は菅義偉政権について「国民が大変大きな期待を寄せている。われわれも全力で菅政権を支え、勇気と信念で改革を前に進めたい」と述べた。

 中谷氏は新型コロナウイルス対策に関し、「まだまだ重症患者は多数おり、経済への影響も大変深刻だ。対策に全力を挙げていく」と強調した。谷垣氏も登壇し、「菅政権のもと、自民党はいろんな課題を解決していかなければならない。有隣会メンバーの働きを固く信じている」と語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3b51f871a12291196d071e144faa324337a8199c
旧谷垣グループがパーティー
9/23(水) 20:33配信

 自民党旧谷垣グループは23日夜、東京都内のホテルで政治資金パーティーを開いた。

 特別顧問の谷垣禎一前幹事長はあいさつで、「長い間の安倍晋三前首相の大変な努力の後を受けて、菅政権の下、自民党はいろんな問題を解決していかなければならない。メンバーはそのためにいろいろな働きをしてくれると私は固く信じている」と述べ、結束して新政権を支えるよう呼び掛けた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/39eb399bc99b88c0b803b282d6094c87b0bc7f10
谷垣グループが政治資金パーティー 総裁選で意思統一できず結束課題
9/23(水) 20:15配信

 自民党の谷垣グループは23日夜、政治資金パーティーを東京・紀尾井町のホテルで開いた。先の総裁選に立候補した岸田文雄前政調会長や石破茂元幹事長も出席した。

 谷垣グループは総裁選対応で意思統一できず、2人の代表世話人は遠藤利明・元五輪担当相が岸田氏を、中谷元・元防衛相が石破氏を支援した。若手の多くは菅義偉首相を支持し、グループの結束がなお課題だ。【飼手勇介】

5127名無しさん:2020/09/28(月) 18:49:49
https://go2senkyo.com/seijika/78642/posts/166893
国場 幸之助 ブログ
19日間の総裁選挙
2020/9/15
 自民党総裁選挙に関われたのは、 掛け替えの無い経験でした。  菅義偉新総裁には、これからの 御活躍を心から期待するとともに、 沖縄政策にも精通されているので、 引き続き、沖縄の課題と可能性が なお一層、国政の中枢テーマと なる様、私も今まで以上に、 取り組みます。  宏池会の会長が総裁選挙に 立候補したのは、加藤紘一会長 以来、約21年ぶりでした。  2006年、2009年には、谷垣禎一 先生、2012年には林芳正先生が、 総裁選挙に立候補しましたが、 その時期はまだ、私が県議、浪人時代 でしたので、 衆議院議員になって今回は、 はじめて宏池会から擁立する事が 出来たので、自民党のダイナミズムを 体感できました。  岸田文雄候補の随行担当として、 各種討論会や、山梨、静岡、宮城、 福島を訪問しました。  台風10号の対応がありましたから、 広島、神戸、滋賀、大阪の集会には 岸田候補は、リモートで、参加し、 決意を訴えました。  岸田会長は側にいても、常に周りに 配慮し、移動中や待機中も、絶えず勉強を 重ね、電話で支持を最後まで呼びかけ、 総裁選挙を通し、政治家の厚みと迫力を 感じる場面が多々ありました。  結果は地方票10票。  国会議員票79票。  宏池会は47人ですので、有隣会を 含め、32人の方々からのご支援には、 頭が下がります。  「誰が入れたのかは詮索しない様」に、 という先輩議員からのアドバイスもありましたので、 個別に御礼は出来ませんが、 宏池会の理念と岸田会長の訴えてきた公約を 実現すべく、今後も精進していきます。  同時に政局面では、多くの反省点もあります。  未熟さを痛感する19日間でもありました。

5128名無しさん:2020/09/28(月) 19:49:01
https://mainichi.jp/sunday/articles/20200918/org/00m/010/004000d
自民党総裁選 やはり“石破最下位”…安倍の怨念
会員限定有料記事 2020年9月24日 05時00分(最終更新 9月24日 12時42分)
サンデー毎日

 スタート前から勝負が決まり、シラけ気味だった自民党総裁選。そこで、ひそかに注目を集めていたのが、2位争いだった。「政治生命を左右しかねない」(自民党関係者)と囁(ささや)かれていた次点レースに、なんと、安倍晋三首相の〝怨念〟が絡んでいたというのだ。

「官房長官として国のために黙々と汗を流してきた姿をずっと見てきた。この人なら間違いない。令和時代に最もふさわしい新総裁ではないでしょうか」

 9月14日、新型コロナウイルス対策のため、従来実施されてきた東京・平河町の党本部を離れ、都内のグランドプリンスホテル新高輪の最大規模の宴会場「崑崙(こんろん)」で開かれた自民党の両院議員総会。圧勝で総裁の座を射止めた菅義偉官房長官に対し、安倍晋三首相がこう賛辞を送ると、会場の自民党議員から割れんばかりの拍手が鳴り響いた。

5129名無しさん:2020/09/28(月) 19:49:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/9aff876b904da4f28958ec0beba51e002472e406
【総理・総裁】同じように見えて、実はまったく別物です
9/25(金) 7:01配信

専門家が独自の目線で選ぶ「時代を表すキーワード」。今回は、政治アナリストの伊藤惇夫さんが、「総理・総裁」について解説します。

* * * * * * *

◆今はたまたま2つを兼ねている状態

安倍晋三・前首相は、2つの肩書を持っていた。ひとつは「内閣総理大臣」で、もうひとつが「自民党総裁」だ。ちなみに「首相」という呼称は、マスコミが使うもの。総理と総裁、2つの肩書はセットのように思われがちだが、実はまったくの「別物」なのである。

自民党では、総裁に指名された人物が、国会での首班指名候補(総理候補)になることが慣例化している。その自民党は、戦後の政治史の大半で議席の過半数以上を占める第1党だったから、自民党総裁イコール総理大臣のイメージが定着しているが、これは「たまたま」そうなっているだけ。

つまり、総理大臣は国民が選んだ国会議員によって選ばれた「公(おおやけ)」の役職だが、総裁は自民党という一政党が、“勝手に”選んだ党首にすぎないともいえる。

だから、自民党総裁が自動的に総理の座に就くわけではない。過去には自民党から2人(大平正芳と福田赳夫両元総理)が総理候補として、国会での指名選挙で争ったことがあるし、自民党が野党に転落していた時期の総裁は総理になっていない。河野洋平元衆議院議長と谷垣禎一前自民党幹事長の2人がそれだ。

また、派閥が今よりずっと元気で、党内抗争が激しかった1980年代には、しばしば「総(理)総(裁)分離論」が浮上したこともある。対立するライバル同士で総理と総裁を分け合う、という妥協策だ。ただし、これが実現した例はない。

さて、新総理は、この2つの肩書をうまく使い分けることができるかどうか。

伊藤惇夫

5130名無しさん:2020/09/28(月) 19:54:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/198561799c27c97b476609a960cde2e98b1390d4
聖域なんてない? 経済記者は見た「菅首相」の恐ろしさ
9/26(土) 9:30配信

 自民党総裁に菅義偉氏が決まり、菅政権が発足した。自民党としては初の「無派閥たたき上げ」の首相で「非世襲」は20年ぶりという。そんな菅氏は安倍政権の路線継承を明言しているものの、いずれ政権運営で菅カラーが出てくるのは間違いない。【毎日新聞経済プレミア・大久保渉】

 安倍政権の官房長官時代の菅氏で私が印象に残っているのは、時の首相ですら口を挟めなかった自民党税制調査会と全面対決し、「聖域」をぶち壊したことだ。

 権威や慣習をモノともせず、大義や理屈すら無視して、実利を取りに行く姿に空恐ろしさを感じた。

 ◇官僚の評価は二分

 霞が関の官僚の菅氏への評価は「骨があって頼もしい」との意見がある一方、「首相の器ではない」と二分されているように見える。当時を振り返り、なぜ評価が割れるのか、読み解いてみたい。

 「しっぽ(菅氏)に胴体(政府・与党)が振り回されている。むちゃくちゃだ」。2015年冬、自民党税調幹部は自民・公明の与党間で協議するはずの税制改正を、官房長官の菅氏が陰で操っていることに怒りを爆発させていた。

 当時の課題は、食品など生活必需品の消費税率を8%に据え置く軽減税率制度。自民党は「事業者負担が大きい」と導入に反対だったが、公明党は「消費者の痛税感を和らげるため必要」と譲らなかった。

 そこで動いたのが、公明党と太いパイプを持つ菅氏。翌年の参院選での選挙協力を至上命令に、公明党の願い通り政策を実現させようとウラで糸を引いた。

 まずは、軽減税率に反対していた自民党の野田毅税調会長を「更迭」し、新会長の下で具体的な制度設計の議論を始めさせた。

 野田氏に退任要請の電話をかけたり、新会長に軽減税率の検討を指示したりしたのは当時の安倍首相だが、安倍氏は外交を優先し、軽減税率への関心が薄かった。菅氏の意向で物事が動いているのは「公然の秘密」だった。

 ◇メンツより実利

 その後の焦点は、軽減税率の対象範囲。生鮮食品に限定したい自民党と、加工食品にまで拡大したい公明党の間で再びバトルが始まった。

 軽減税率の対象を広げれば消費者にはありがたいが、その分だけ税収が減り、穴埋め財源が必要になる。公明党案では1兆円規模の財源が必要だが、穴埋めのメドはついておらず、「社会保障の負担増の痛みを皆で分かち合う」という消費増税の基本精神が崩壊する恐れがあった。

 財政規律と社会保障の両立という増税の大義を重んじる自民党税調は、党ナンバー2の谷垣禎一幹事長(当時)の後ろ盾を得て一歩も譲らなかった。

 だが、菅氏はお構いなしだった。公明党や支持母体の創価学会幹部らと接触を重ねつつ、自民党税調とタッグを組む財務省幹部に「公明党案をのめないなら、消費増税そのものを先送りする」と密かに脅した。

 最終局面では、独自に公明党とのパイプを持つ二階俊博総務会長(当時)にも相談。「参院選のためにはやむなし」との党内世論をテコに安倍首相の同意を取り付け、公明党案を丸のみさせた。自民党税調と谷垣幹事長のメンツはボロボロに潰された。

 ◇期待と警戒が交錯

 自民党税調は、重鎮と呼ばれる数人のベテラン議員から成る非公式会合(インナー)で重要事項を決めるのが慣習。国の礎をなす税制は中長期の視点で決める必要があり、大衆迎合的(ポピュリズム)な政治から切り離すのが一つの狙いだった。ただ、利害関係者が多い税制にもかかわらず、数人が密室で決めることに「体質が古い」との批判も出ていた。

 菅首相を待望する官僚は、聖域を恐れず、自らの責任で、どんな手を使ってでも政策を実現してしまう姿にほれ込んでいる。ある経済官庁幹部は「菅氏の理解さえ得れば希望する政策を実現できる。族議員や業界団体との調整が少なく済み、やりやすい」と話す。

 一方、菅首相を警戒する官僚は、大義や理屈を無視し、個別政策の実現に血眼になる姿に危うさを感じている。党内で「人格者」の誉れ高い谷垣氏の顔に泥を塗るような冷酷さへの恐れも少なくない。

 別の経済官庁幹部は「日本をどんな国にしたいのか、大きなビジョンが見えない。暗い雰囲気で指示が細かい首相は旧民主党政権の菅直人氏以来で、官僚が萎縮しないか心配だ」と話す。

 果たして菅政権はどんなカラーを打ち出し、有権者の支持を得られるのだろうか。

5131名無しさん:2020/09/28(月) 20:05:12
https://news.yahoo.co.jp/articles/17a79b7be7fd456db7ca4111be6f3bdf7081a52b
政府、副大臣・政務官を決定 目玉政策に菅グループの登用目立つ
9/18(金) 17:41配信

 政府は18日の閣議で、菅義偉(すが・よしひで)内閣の副大臣25人と政務官27人の人事を決めた。自民党から元女優の三原じゅん子参院議員を厚生労働副大臣に充てた。三原氏は菅首相に近い無派閥の若手グループの一員で、内閣の目玉政策である不妊治療への支援拡充などを担う。

 加藤勝信官房長官は18日の記者会見で「国民のために働く内閣を実現するための適材適所の布陣だ」と強調し、三原氏を起用した理由について「参院厚労委員長などを務め、自らの経験も踏まえ、がん対策にあたってきた」と説明した。

 首相は政権の最重要テーマを扱う省庁の副大臣に菅グループの議員を登用した。「首相直轄」として成果を急ぎたい思いがみえる。携帯電話料金の引き下げを目指す武田良太総務相を補佐する総務副大臣には、無派閥の熊田裕通衆院議員を充てた。

 ポストはおおむね、自民党各派の所属人数に応じて割り振る「派閥均衡型」となった。首相に近い無派閥は副大臣に3人、政務官に2人が登用され、事実上の「菅派」を印象付けた。公明党からは副大臣、政務官に各3人ずつ入った。

 外交・防衛分野では保守系議員が目立った。防衛副大臣には、自民党外交部会長として政府に中国の習近平国家主席の国賓訪日中止を求める決議文をまとめた中山泰秀衆院議員、外務副大臣には民進党を経て昨年自民党に入党した鷲尾英一郎衆院議員、防衛政務官には松川るい参院議員をそれぞれ起用した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/e13891ba2c88fe4932603992db9a2326db0ab52e
厚労副大臣に三原じゅん子氏 看板政策に菅グループ登用
9/18(金) 15:15配信

 政府は18日の閣議で、菅内閣発足に伴う副大臣25人と政務官27人の人事を決めた。自民党から菅義偉首相に近い無派閥若手グループの一員で元女優の三原じゅん子参院議員を厚生労働副大臣に充てた。菅内閣の看板政策を担う省庁に「菅グループ」議員を登用し、実現を急ぎたい狙いがうかがえる。

 武田良太総務相を補佐する総務副大臣には、菅氏を支持する無派閥議員グループ「ガネーシャの会」の熊田裕通衆院議員を起用。同会の三谷英弘衆院議員は文部科学政務官に充てた。

 女性起用は副大臣、政務官各3人。ポストはおおむね自民7派閥と無派閥に均衡に割り振った。公明党は副大臣、政務官各3人。

5132名無しさん:2020/09/28(月) 20:43:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/8d22c7034fb2cf6b768a95f237821e961681e890
「次の総理」菅義偉氏の叩き上げ人生 地縁血縁ゼロから登りつめた強運と実力とは〈dot.〉
9/3(木) 9:00配信

“ポスト安倍”の最右翼といわれる菅義偉官房長官(71)が2日、自民党総裁選に正式に出馬表明をした。会見で語られたのは、その歩み。いかにして総理の座に「王手」をかけることができたのか。その運と実力を物語る過去を振りかえる。

*  *  *
「私の原点について少しお話させてください」

 夕方に開かれた記者会見で、決意表明の直後に語り出したのは、政治の世界に入るまでの歩みだった。選挙区は神奈川2区だが、出身地は秋田。農家の長男として生まれたという。

「卒業後すぐに農家を継ぐのに抵抗を感じて、東京に出てきました。町工場で働き始めてすぐに厳しい現実に直面。紆余曲折を経て、2年遅れで法政大学に入学しました」
 
 卒業後いったんは民間企業に就職するものの、政治家の秘書になったのが26歳のとき。その秘書を11年間務めたのち、38歳で横浜市議会議員選挙に初当選。47歳で衆院議員になった。
 
 会見では、それ以降は政策の説明に時間がさかれたため、有権者には国政に出てからは順調にコマを進めて来たように思われるが、意外なエピソードがある。2009年の政権交代の衆院選挙だ。当時を取材した記者は、その人柄を語る。

「すでに重鎮と呼べる存在でしたが実際に接してみるとびっくりするほど気さくなおじさんでした。朝の駅立ちは欠かさない律義さがあった。政治家にしては素朴で無欲というイメージです」

 もちろん選挙では、自民党の候補者には逆風が激しく吹いていた。神奈川2区では、菅氏の対抗馬として、民主党からは東大卒の経産省出身の三村和也氏が立候補した。三村氏は、女優の広末涼子の従兄で、33歳(当時)という若さ。「横浜から若い力を国会へ!新しい時代を選択しよう」と訴え、支持を拡大していった。

 当然、選挙は大接戦になった。政権交代の波にのまれて、自民党の大物議員がバタバタ落選していくなか、当落が判明したのは深夜。わずか548票差で、菅氏が競り勝った(三村氏は比例当選)。

「記者らはみんな、この人はホンモノだって思いましたよ」(前出記者)

 ちなみに、このときの選挙で、神奈川県の18選挙区のうち、自民党で当選したのは菅氏の選挙区を含めて3区だけ。それだけでも実力がわかるが、残りの2人の顔ぶれをみれば、もっとはっきりするだろう。その2人とは小泉進次郎氏(11区)と河野太郎氏(15区)。いわずもがな、この2人は誰もが知る大物議員を父にもつ、いわゆる世襲議員である。

 さて、総裁選に話にもどすと、菅氏は、自民党内では菅グループ(無派閥)は30人ほどで基盤は弱い。参謀型の本人にも野心はなかったといわれている。そこからの急展開。すでに最大派閥の細田派(97人)や麻生派(54人)、二階派(47人)など主要会派の支持をかためたと報じられている。新型コロナウイルス対策をはじめ難題が山積の日本。本当に強運の持ち主なのか、ここから実力が試される。(AERAdot.編集部)

5133名無しさん:2020/09/28(月) 20:46:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed4c24ecb7f624e6e65201a688b852d408552393
「派閥の復活」説は「中身」を見ていない 菅氏「側近」が、政治は「全く変わる」と強調する理由【坂井学氏インタビュー】
9/4(金) 21:00配信

 自民党総裁選(2020年9月8日告示、14日投開票)に現時点で立候補を表明している3人のうち、とりわけ安倍晋三首相の政策を「継承」すると繰り返しているのが菅義偉官房長官だ。

 菅氏は3人の中で唯一「無派閥・非世襲」だ。30人ほどいる無派閥・非世襲の議員でつくる「菅グループ」の出馬要請後に出馬を表明した菅氏だが、すでに5派閥が菅氏の支持を決め、結局は派閥の力学で物事が決まるとの指摘も根強い。仮に菅(すが)政権が誕生するとなれば、安倍政権から何が変わり、何が変わらないのか。菅氏の側近のひとりとして知られ、9月2日の出馬会見では司会も務めた坂井学衆院議員に聞いた。(聞き手・構成:J-CASTニュース編集部 工藤博司)

■「菅グループ」が「派閥」と「全く違う」理由

―― 坂井議員をはじめとする、派閥に所属しない議員による「菅グループ」の議員有志が出馬の要請をしたこともあって、菅義偉官房長官は9月2日に正式に立候補を表明しました。この「菅グループ」は、「派閥」とは、どう違うのでしょうか。

坂井: 全く違います。集まっているメンバーの目的、出来上がる過程も違います。派閥というのは、派閥、政策集団があって、最終目的は今行っている総裁選で総裁を出すことです。それに対して我々は、今こうやって集まって連絡がとれる体制は取っていますが、(菅)長官とそれぞれのメンバーの一対一の人間関係が基本です。みんな無派閥なので、情報も入ってこなければ相談できるような関係にもなりにくいということで、みんな「長官と関係があるのだから、情報交換しよう」ということで集まり始めた、という経緯です。

―― 長官も無派閥ですね。

坂井: 長官は今は無派閥で(編注:09年に古賀派を退会してから無派閥を続けている)、2世でも3世でもないということで、今までも大変苦労してきました。そこで、無派閥で、しかも2世3世のような基盤がないところでやっていくのは大変だろうから、そういう人を応援したいというのが長官(との関係)のスタートです。そういう(菅氏から声をかけられた)人たちは同じような境遇でぽつぽついるわけで、「みんなで集まって話をしたり情報交換したり、助けたり助けられたり」をやろうよ、ということで集まっているので、派閥とは全く違います。

―― いわゆる派閥と比べると「緩やかなつながり」だというイメージですか。

坂井: 「緩やか」というか、自発的にみんな必要だから集まっているので、「派閥ありき」ではありません。しかも、この会に忠誠があるのではなく、元々、菅さんとの付き合いがあった人たちが集まっているわけですから、その視線は菅さんに向かっているわけです。「派閥がこうだ」「グループがこうだ」といったこととは、全く違います。

―― 長官はこれまで、月刊誌のインタビューや記者会見で、「ポスト安倍」の可能性を繰り返し否定してきました。そんな中で「菅グループ」は8月31日に出馬要請しました。

坂井: チャンスがあれば...というか、総裁選になれば、私どもは以前から出ていただきたいという思いがありました。ご本人が「今の政権を支え、うまく回すことに徹するべきだ」ということをずっとおっしゃっていたので、我々もそれ以上言わなかったのですが、いきなりの総理の辞意表明で総裁選に流れ込むという形になったわけです。総裁選があることが分かれば、以前から我々の思いとしては「出ていただきたい」ということだったので、その思いを伝えに行きたいということで(出馬要請のための面会の)お願いをしたということですね。

5134名無しさん:2020/09/28(月) 20:47:13
>>5133

繰り返された「総裁選に出てください」「俺はそんなこと考えてない」のやり取り
―― グループとしては、前々から「出馬してほしい」という思いは変わらないわけですね。

坂井: 変わりませんね。我々のメンバーとのやりとりの中で、「総裁選に出てください」「いや、俺はそんなこと考えてない」という会話は、もう何度もあったわけです。

―― 坂井議員は、出馬要請の直前に記者団に対して、無派閥で世襲ではない議員にとっては菅氏のことが「希望の星」だと述べています。無派閥の人が総裁、首相になることで、どういった変化があるのでしょうか。

坂井: 全く変わりますよね。よく「派閥政治が復活したのか」と言われますが、これは全く実は中身を見てない方々の話です。派閥と言っても、そのそれぞれに、菅さんに近い方がいらっしゃるわけです。元々「(出馬を)考えていない」という菅さんが、総裁候補として名前が挙がっているということ自体、各派閥に元々「総裁にしたい」という人がいたということの表れです。今回総裁が変わる総裁選が実際に行われることになって、その人たちは「菅総裁」実現のために自分の派閥で大変動いていただいたわけです。若手に声をかけたり、お願いできる人にお願いをしたりして、自分の派閥で菅さんを推すように動いてくれているわけです。その結果、派閥の中がだんだん「菅色」に変わって、派閥の領袖もそういうのを見て、「じゃあ自分の派閥では、他のメンバーを推すよりは菅さんだな」ということで、菅さんを推そうという形になっていると私は思います。官房長官が派閥の領袖(りょうしゅう)とちょこちょこっと話をして、何か「利害が一致したから、うちは皆であんたを応援するよ」といった、簡単な話ではありません。

利害調整に「今までよりは色々なパターン」
―― 先ほどの、無派閥の人が総裁に選ばれることで「全く変わる」という点について、もう少し具体的に聞かせてください。利害関係の調整がしやすくなる、ということですか。

坂井: 調整がしやすくはなりませんが、物事を決めるときの決め方が変わるはずです。派閥の領袖同士で話しをして、「利害関係が一致するから」というだけではなく、そこに色々な要素が絡んでくることになります。今後「(具体的に)どう変わります」というのは言えませんが、今までよりは色々なパターンが出てくるだろう、ということです。

―― 具体的なことはやってみないと分からないけれども、何らかのメカニズムが変化する、ということですか。

坂井: 間違いなく変わると思います。

―― 菅氏は「非世襲」でもあります。そうした人がトップにつくことで、自民党の雰囲気も変わっていくのでしょうか。

坂井: これも(具体的に)何が変わるか申し上げられませんが、今回の3人の候補者の中で地方で高校卒業まで過ごしたのは菅さんだけです(編注:岸田文雄氏は開成高校(東京)、石破茂氏は慶應義塾高校(神奈川)出身)。それに加えて、(実家の)農家というものを継ぐか継がないかを突きつけられたわけです。これは、今の地方にある、色々な方々が経験をしてきたことと同じことを経験をしているわけです。ですから、地方・地域の色々なことを実感することができると思います。その後、(菅氏は)東京に出てきて町工場の従業員、つまり労働者でした。こういった立場を経験したことのある方が国会議員になって、要職に就いてこられた。総理ということが実現をすると、まさしく本当に多くの方の希望になると思います。実際にそこで見てきたもの、感じたものを土台に、自分で組み上げてきたわけです、ここまで。

―― 世襲の人とは大きく違った経歴ですね。

坂井: 簡単に言うと、ご本人が全部自分でやらざるを得なかった。全部自分でやるということは、誰もセットアップしてくれない、段取りをつけてくれないわけですから、裏を返すと段取りの付け方も分かる、ということです。ですから、今までの2世3世だと準備の仕方が分からなかったものでも、(菅氏は)それが全部ある。それはもう、視点・視線が広くなる上に深くなると思います。そこからくる結論というのは当然、例えばみんなが同じ中小企業振興政策に取り組むと言ったにしても、やる人によって、その中身は変わってこざるを得ないと思います。

5135名無しさん:2020/09/28(月) 20:49:19
>>5134

安倍政権と菅(すが)政権、何が変わるのか
―― 9月2日の出馬会見では、菅氏は安倍氏が取り組んだ政策を「継承する」と繰り返し、記者からは「まるで安倍総理のご発言を聞いているかのように感じた」という質問が出ました。仮に総裁に選ばれれば、安倍政権と菅(すが)政権は、どんな違いが出ますか。

坂井: 同じことを言っても、実際に誰がやるかによって全く違うものが出てくるわけです。言葉上や政策上は同じで...というか、変わること自体がおかしい。今までの(安倍)政権の政策も、何割かは(菅氏)ご本人がやっていて、しかも主立ったところはご本人が差配していたわけだから、それを長官という立場が変わるからということで、態度を変えるということ自体がおかしい。これ(掲げる政策が同じこと)は当たり前と言って私はいいと思います。ただ、今後それを進めていくときの進め方や、色々な手続きの仕方、それから細かな話で、どんどん違いが出てくると思います。

―― ところで、坂井議員と菅長官との関係は、どのくらい長いのですか。

坂井: 初めて出馬した2003年11月の衆院選では敗れているのですが、その公認の時に菅先生が(神奈川)県連の会長をされて、小此木さん(小此木八郎衆院議員)が横浜市連の会長をされていて、それで小此木さんとの関係で候補者に名前を挙げてもらって菅さんにお会いして最終的に(公認が)決まった、という感じです。それからですかね。18年になります。

―― その18年の中では色々なことがあったと思いますが、菅氏は色々な局面で、坂井議員の選挙区での応援演説に入っています。

坂井: お願いして来てもらっていますので...。

―― 坂井議員は、自民党が下野していた09年8月から12年12月まで「浪人」生活を送っていました。ウェブサイトに載っている12年衆院選に向けた決起集会での菅氏のあいさつでは、「さかいさんにとっては、本当に長い長い3年と3ヶ月だったと思います」とあります。「浪人」期間中に、菅氏から励ましの言葉をかけられたりしたことはありますか。

坂井: 結局こちら(永田町)に来ておらず状況がよく分からないので、2〜3回ぐらいですかね...? 声をかけてくれて食事も一緒にさせてもらって、永田町の状況を教えてもらったりしていました。確かあのとき、改革特区みたいな話が結構出ていました。改革特区を使って、いろんな社会問題解決するんだ、といった話をさせてもらったのを覚えていますね。

5136名無しさん:2020/09/28(月) 20:49:35
>>5135

「決められるんですよ。決められるんですよね」
―― 坂井議員は副大臣や政務官として、菅氏と仕事をする機会もあったと思います。特に観光庁担当政務官の時は、ビザ緩和や免税品の拡充などを菅氏に提言し、実現させたという経緯があります。上司として「仕事がしやすい」関係でしたか。記者会見を見ていると「コワモテ」にも見えてしまいますが、実際のところはいかがですか。

坂井: 単なる政務官と官房長官ということではなく、やはり選挙区が隣でそういうふうにいろいろとご配慮いただいているという感じでしたので、相談はしやすかったです。今出たビザ緩和の話では、観光客を増やしたい国交省は前向きな一方で、法務省と警察庁の反対で実現できておらず大きな課題になっていた、という背景がありました。私からは他の国ではどうなっているかという話をさせてもらいました。韓国では(ビザなし入国を)オープンにして、さほど大きな問題になっていないので、韓国程度はビザ緩和しても大丈夫ではないか、といったやり取りをさせてもらいました。そこで2人で目安を作って、「そこの目安まで今回やってもらうか」ということで、菅さんの方が役所と大臣を集めて「このくらいにしよう」と決めたときに秘書官を呼んで、「3〜4日後の10時」と決めて(関係)4大臣を集めて、そこで菅さんが「これこれ頼む」という話をして、それでビザ緩和が決まったという状況がありました。とにかく頭がいいし(頭の)回転がいいし決められるんですよ。決められるんですよね。

―― 8月31日のNEWS23(TBS)では、三谷英弘衆院議員が
「最近流行っているインターネットの動画とかを見て、一緒になって『すげーなこれ!』みたいな感じで喜んだりする。大笑いしてる」
と話していました。意外なエピソードですが、どんな動画を好んでご覧になるのしょうか。

坂井: いろいろですよ。「評判の動画」みたいなのがあるじゃないですか。

―― ツイッターで言うところの「トレンド」入り、ユーチューブの「急上昇」のようなものですね。

坂井: そうそう、そういうものを、我々が一緒に行ったときに見せるわけです。三谷君なんかが「今、こういうのが流行ってるんですよ」って。動画によっては、(菅氏が)えらく大ウケすることもあります。こういう動画は大事な情報のひとつですし、世間でどういうことが話題になっているのかを知ってもらうのも大事だと思っています。

―― 坂井議員は安倍内閣で政務官や副大臣を歴任したわけですが、仮に菅氏が総裁に選ばれた場合、どういった形で菅(すが)内閣と関わりたいですか。

坂井: 何でもいいですが、菅さんの力になれればいいなと思います。求められるところでやれればいいです。

坂井学さん プロフィール
さかい・まなぶ
衆院議員、自民党副幹事長。1965年生まれ。東大法学部卒。松下政経塾(第10期生)、民間企業勤務、鳩山邦夫衆院議員秘書を経て2005年に衆院神奈川5区から出馬し、初当選。財務副大臣、総務・内閣府副大臣などを歴任。通算で現在4期目。

5137名無しさん:2020/09/28(月) 20:53:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/771792d7128de76332c19a98d04a24169d9c328b
三原じゅん子氏 菅新内閣で沖縄・北方担当相起用が有力か
9/8(火) 7:05配信

 安倍晋三・首相が辞任会見した直後から永田町では、“大臣手形”が飛び交い、菅新内閣の“閣僚名簿”が何度も書き直されている。早々に勝ち馬を見定めるや、総裁選はコロナ対策もそっちのけで、寝返り、おべんちゃら、足の引っ張り合いが繰り広げられる猟官運動の場と化した。

 自民党大派閥が雪崩を打って菅義偉・官房長官支持に回ると、“ポストを持っていかれるのではないか”と気が気でない無派閥の菅グループ議員たちが直訴に動いた。

 菅氏の子飼いで、「官房副長官候補」とみられている坂井学・元総務副大臣を中心とする「ガネーシャの会」の若手衆院議員15人は8月31日に菅氏を訪ね、1人ずつ“菅総理”誕生への思いを伝えて出馬を要請した。

 一歩出遅れたのが参院の菅グループだ。三原じゅん子・党女性局長はその翌日、無派閥の参院議員11人で菅氏に面会し、「身を粉にして支える。菅総理誕生のために戦っていきたい」そう忠誠を誓った。

「三原さんの期待はもちろん入閣。選挙のたびに菅さんに同行して応援に回ってきたし、女性の目玉閣僚として菅さんが重視する沖縄・北方担当相などへの起用が有力視されている」(無派閥議員)

 菅氏と当選同期の再入閣待望組もアピール合戦では負けていない。

 二階派の桜田義孝・元五輪相、麻生派の佐藤勉・元総務相ら派閥がバラバラの十数人が三原氏と同じ日に菅氏に「支持」を伝えたが、その中には岸田派の竹本直一・IT担当相もいた。早くも岸田陣営から現職閣僚が菅支持に“寝返った”かたちだ。

「大阪15区の竹本氏は選挙のたびに維新の議員と大接戦を繰り広げてきたが、党の比例代表定年(73歳)を超えているため重複立候補できない。次の選挙で生き残るには、維新とパイプの太い菅さんに頼らざるを得ない」(二階派ベテラン)

「派閥の掟」より「議員バッジ死守」が寝返りの理由という指摘だ。

※週刊ポスト2020年9月18・25日号

5138名無しさん:2020/09/28(月) 21:11:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b2b61030f18cb72a6b6cba0907a8a459e1096f0
「菅流勝利の方程式」の継承者は?「ポスト菅」の闘いはすでに始まっている
9/19(土) 7:01配信

 少々、時代を遡る話だがお付き合い願いたい。あっという間に菅義偉官房長官が自民党総裁選で圧勝し、第99代内閣総理大臣(首相)に選出されたのかの「なぜ」を探り、その理由を知るために必要なのだ。

 「幕が上がったと思ったら、芝居は終わっていた」――1980年6月12日に心筋梗塞による心不全で急死した大平正芳首相の後任自民党総裁・首相に就いた鈴木善幸総務会長を巡る「後任選出劇」を、同首相が率いた宏池会(現岸田派)に所属した1期先輩の前尾繁三郎元衆院議長が当時の西村榮一党副総裁(旧七日会・現竹下派)に語った言葉である。

 同じ宏池会の大ベテランであり本来は黒子である鈴木総務会長を後継に据えたのは田中角栄元首相(七日会オーナー)である。大平氏急死直後に後継候補に挙げられた腹心・伊東正義官房長官が固辞し続ける間隙を突いて田中氏が、それこそあっという間に鈴木氏後継の流れを作ってしまったのだ。

 当時すでに派閥の領袖であり、田中氏とは同期で防衛庁長官(佐藤栄作内閣)、通産相(田中内閣)、幹事長(三木武夫政権)を歴任していた中曽根康弘氏は鈴木首相に蔵相を求めたが、拒絶されて端パイの行政管理庁長官に甘んじた。

 だが、一念発起した中曽根氏は土光敏夫元経団連会長を担いで旧国鉄と旧電電公社の民営化を実現する「土光臨調」を主導したことが、結果的に「ポスト鈴木」の座を射止めることになったのである。

岸田氏が「79票」も獲得できた理由
 総裁選で石破茂元幹事長を破り2位となった岸田文雄前政調会長はこの伝に倣い、世上や派内から何と言われようとも、菅内閣の一員になるか、恥を忍んで政調会長続投を働き掛けて後日に期するべきであった。

 そもそも、岸田氏が国会議員票で岸田派47人を遥かに超える79票も獲得できたのは、安倍前首相の意を汲んだ最大派閥・細田派(98人)から25〜30票の「施し票」を回してもらったからである。

 これまた故事来歴にある。宮澤喜一(元首相)、三塚博(元蔵相)、渡辺美智雄(元副総理・外相)の3人が争った91年の総裁選は、当時の最大派閥・旧経世会(現竹下派)の最高実力者である金丸信副総裁の指示で同会98人のうち20余人が渡辺氏に一票を投じたことから予想外の2位につけた。総裁に選出されたのは経世会丸抱えの宮澤氏。そして渡辺氏は打診され幹事長を断って宮澤内閣の副総理・外相に就いたのである。3位に終わった三塚氏は自民党政権最後の宮澤改造内閣で政調会長に起用された。

 実はこうした激動の政変劇を繰り返してきた自民党の権力闘争の歴史を頭にきちんとインプットしているのが、実は安倍前首相であり、菅新首相である。残念ながら、菅氏と総裁選を戦った岸田、石破両氏にはこうした蓄積がない。

「ポスト菅」有力候補

 では、ここに来て一気に「ポスト菅」有力候補に躍り出た加藤勝信官房長官、河野太郎行政改革相の2人はどうであろうか。

 竹下派に所属するが、安倍氏の信認が厚い加藤氏は、実の祖父・室崎勝造氏(故人)が島根県議会議長だったことや義父・加藤六月元政調会長(故人)の薫陶も受けている上に、旧大蔵省OBであることを考えれば、この種の政変劇に通じている可能性が高い。

 一方、河野氏は父が河野洋平元衆院議長(元官房長官)であり、祖父は鳩山一郎政権下の1956年に日露国交回復交渉を担った河野一郎元農林相(55年の自由民主党誕生にも貢献)である。発信力と突破力はあるが、一言多いのが玉に瑕とされる河野氏。それでもやはり3代続く政治家ファミリーを考えれば、本人の口から聞いたことはないが、同氏もまた聞き上手に違いない。

 一度出会って信頼関係を築いた人物とは立場(派閥など)が異なってもその関係をいつの日かのために温存し、且つ自民党の政変劇に関する知識を蓄えて自分の政治手法・手腕を磨く――それが菅流勝利の方程式なのだ。これが「なぜ」の解である。

歳川 隆雄(ジャーナリスト)

5139名無しさん:2020/09/28(月) 21:18:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/1e52d5f5ed81fb6a3e187ed89704095479d7248f
〔深層探訪〕圧勝菅氏に派閥の影 本格政権へ人事試金石 見えぬ解散時期
9/19(土) 8:24配信

 次期首相を事実上決める自民党総裁選は、5派閥の支援を取り付けて議員票を固めた菅義偉官房長官が地方票でも他の2候補を圧倒した。今後は「菅カラー」をどれだけ打ち出せるかが焦点となるが、見返りを期待する各派との綱引きが始まった人事が最初の試金石。新型コロナウイルスが収束しない中、衆院解散・総選挙のタイミングをめぐっても判断に迷う場面が出てきそうで、目指す本格政権に向けてはハードルが待ち構える。

 ◇得票操作? 
 「大きな数を頂いたので、安定して自分の政治を行う環境は整った」。14日、新総裁選出を受けて党本部で開かれた記者会見で菅氏はこう強調。圧勝の要因に「地方出身で地方の現場をよく知っている」点を挙げ、自身の資質が評価されたとの認識を示した。

 だが、総投票数の7割を超えた得票は派閥の後ろ盾があったからに他ならない。二階俊博幹事長が総裁選出馬のきっかけをつくり、細田派や麻生派など5派が次々と支援を表明。菅氏が「勝ち馬」と映り、地方票でも一気に支持が広がった。

 2位を確保した岸田文雄政調会長は国会議員票で、陣営の事前の読みを25票程度上回る79票を獲得。地方票に強みを持つ石破茂元幹事長は3位に沈んだ。細田派出身の安倍晋三首相や麻生派会長の麻生太郎副総理兼財務相は「岸田総裁」を模索していたが、菅氏支持に転じた経緯があるため、党内ではこの2派が「同情から票を回した」との見方が広がる。「政権批判を続けた石破氏つぶしだ」「菅氏が勝ちすぎないようにした」といった臆測も出て、結果的に派閥の力をうかがわせることになった。

 ◇「閣僚か4役で」
 菅氏と各派の水面下の交渉は投開票日の数日前には本格化した。細田派に縁の深いある党長老は同派の萩生田光一文部科学相について、菅氏側近を通じて「官房長官か党4役で処遇してほしい」と伝達。これを聞いた菅氏は笑みを浮かべたものの、何も答えなかったという。竹下派幹部も「人事のお願いで大変だ」と語る。

 菅氏は14日の会見で「既得権益、あしき前例主義を打ち破っていくのが私の仕事だ」と表明した。携帯電話料金の値下げなど「改革」を政権の旗印にする考えで、党役員人事や組閣についてもそれに沿った人選とする方針を改めて明確にした。

 「脱派閥」を身上としてきただけに、派閥に配慮した論功行賞型の人事を行えば直ちにイメージダウンにつながりかねない。そうした事情から、「麻生氏を外せばそれなりのインパクトが出る」「無派閥議員や若手を思い切って要職に起用する」などの見方が飛び交う。

 ◇「支持率落ちる前に」
 今回の総裁選は安倍首相の突然の退陣表明に伴う緊急避難的な措置であるため、菅氏が政権の「正統性」を得るため早期の衆院解散に打って出るとの見方は根強い。政権発足直後は「ご祝儀相場」で内閣支持率が高く出る傾向があることから、「やるなら早い方がいい」(閣僚経験者)という思惑もある。

 菅氏に近い森山裕国対委員長は14日、「新しい内閣だから、どこかで国民に信を問うことは大事だ」と記者団に明言。「予算編成に支障を来さないことが非常に大事だ」とも述べ、来年度予算編成が本格化する前の11月中に総選挙を終えるべきだとの見解をにじませた。政界では11月1日や同8日に投開票との日程が取り沙汰される。

 ただ、安倍政権を長期にわたり下支えした菅氏は地味な印象が濃く、選挙の「顔」として不安視する向きは党内に多い。コロナ感染が再拡大すれば政治空白をつくりにくい。菅氏としても実績を上げてから衆院選に臨みたいとの思いがあるようで、14日の会見では解散時期に絡んで「せっかく総裁に就任したわけだから仕事をしたい」との心境も吐露した。

5140名無しさん:2020/09/28(月) 21:21:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/5506431cd0a05f84e2e68c26b4529000b9baba2a
岸田氏、「私が変わらなければ」 派閥会合で総裁選総括
9/24(木) 16:34配信

 自民党の岸田文雄前政調会長は24日の岸田派会合で、先の総裁選の敗北に関し、「間違いないことは、私自身がより努力し、変わっていかなければいけないことだ」と振り返った。

 その上で「引き続き力添えを心からお願いする」と述べ、次回も出馬を目指す意欲を重ねて示した。

 同派はこれに先立ち、総裁選の総括を行った。出席議員からは、地方票獲得に向けた動きの遅さなどを指摘する意見が出た。

 一方、石破茂元幹事長は同日の石破派会合で、総裁選の敗北について「足らざるところ、全て私の責任だ」と陳謝。今後の対応を協議するため、所属議員と個別に面会することを決めた。

https://www.asahi.com/articles/ASN6M2DXTN6LUTFK02R.html
同僚に「派閥入っちゃだめ」 政権中枢支えた夫妻の暗転
有料会員記事 河井夫妻の公選法違反事件
小野甲太郎、河合達郎、安倍龍太郎
2020年6月19日 10時00分

 公職選挙法違反容疑で逮捕された前法相で衆院議員の河井克行容疑者(57)は安倍晋三首相の返り咲きを支援し、菅義偉官房長官の側近として振る舞うことで、政界での地位を確立していった。皮肉にも暗転のきっかけとなったのは、閣僚へと引き上げてくれた2人の政権中枢が主導した選挙だった。

 妻の案里容疑者(46)が、昨年7月の参院選広島選挙区(改選数2)の2人目の自民党公認候補に決まったのは、同年3月。その後、克行議員は党本部に二階俊博幹事長を訪ね、何度も頭を下げた。

 「なんとしても当選させたい。二階派で全力で応援してください」

 2人しか当選できない選挙区に、自民が公認2人を立てる異例の選挙であるうえに、1人目は、岸田派重鎮で現職の溝手顕正・元国家公安委員長。案里議員が初当選を果たした暁には二階派入りすることを条件に、党の実力者を頼ったのだ。党内で、安倍首相(自民党総裁)と距離を置く溝手氏を「落とすための選挙」(閣僚経験者)とうわさされた「代理戦争」に、負けるわけにはいかなかった。

 複数の自民議員によると、克行…

5141名無しさん:2020/09/28(月) 21:22:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/422f9c8f4385935e9edc12c39fe8410a30fe3d79
官僚だから知っている菅総理の「サイン、顔色、理屈」
9/24(木) 17:00配信

菅義偉氏が16日、首相に就任した。菅氏は7年8カ月に及んだ第2次安倍政権で「名官房長官」の名声を確固たるものにした。その要諦は、霞が関官僚を縦横無尽に使いこなしたという点にある。

菅官房長官に対するブリーフィングは、霞が関官僚の間では、極度の緊張を強いられる時間だったと語り継がれている。官僚はブリーフィングの際、ほぼ例外なく説明資料を持参する。その資料に沿って、官僚が新しい政策や政府の対処方針などについて説明する。

菅氏はどんな対応をしたのか。一言でいうと、官僚ペースになることを極度に嫌っていた。「菅さんは地頭が良い方だと思った」。官房長官時代の菅氏にブリーフィングした経験のある官僚はこう語る。菅氏は官僚が持参した説明資料を自分の頭で判断しようとした。このため、説明資料に沿ってブリーフィングする官僚としばしば、呼吸が乱れる事態が起きた。

この官僚によれば、菅氏は資料を一瞥して納得すると、ものすごい勢いで資料を読み進めた。官僚が1枚目を説明しているのに、もう3枚目に目を通していた。逆に、納得しないと非常にゆっくりペーパーを読んだ。ブリーファー役の官僚はいつも、説明のペースやどこに力点を置くのかなど、極めて緊張した状況に置かれていたという。

菅氏に説明した経験のある官僚の一人は「ペーパーを読んだ後、菅さんが『はい、わかりました』と言えば問題なかった。何も言わないときは不承知という意味だった。でも、何も言わないことを黙認したと早合点した官僚が後で叱責されたことがある」と語る。

菅氏は、霞が関でよくある文化のひとつである「言い訳」や「ごまかし」の文化を非常に嫌った。ある日、複数の官庁による官房長官ブリーフィングがあった。すでに一度ブリーフしていたが、事務方のミスで説明に問題があり、改めて釈明も兼ねたブリーフィングだった。ここで、ある官僚がミスの原因が他官庁にあるという説明をしてしまった。1週間後、この官僚は担当ポストを外された。

菅首相は自民党総裁選の際、「私ども(政治家)は選挙で選ばれている。何をやるという方向を決定したのに、反対するのであれば異動してもらう」と述べた。

霞が関のキャリア官僚の一人は「官僚は政治家の指示に従って仕事をする。政治家の指示に反対することはありえない」と語る一方、菅氏の発言はそれだけ、「官僚支配の打破」を強く意識した発言なのだろうという見方を示した。実際、菅政権は縦割り行政の解消を重要課題の一つに据えるなど、官僚ににらみを利かせる姿勢を強調している。

今回の組閣でも、菅氏の「官僚を統制したい」という思惑が色濃く出た。自民党のベテラン議員によれば、菅氏は各派閥トップが示した「入閣待望リスト」を無視した。「菅さんは、各派閥に割り当てるポスト数については、派閥の要望通りにした。しかし、誰を入閣させるかは、菅さんの一存で決められた。入閣要請も派閥トップを通じてではなく、直接、菅さんがその政治家に伝えていた」。

そして、菅氏が最も重視したのが、「同じポストの大臣経験者」という点だった。再登板組は、麻生太郎財務相に始まり、萩生田光一文部科学相、上川陽子法相ら内閣の約半数に達する。菅氏は周囲に「大臣は1回やるだけではだめだ。2〜3回やって、初めて官僚と伍していける」と語っていたという。

5142名無しさん:2020/09/28(月) 21:22:43
>>5141

「ごまかし文化は許さない」菅氏の姿勢
では、こうした菅氏の意向を受け、霞が関の官僚たちはどう変わっていくのだろうか。

かつて、霞が関の次官経験者は私にこう語った。「我々には、最高の政策を提案できる能力がある。だが、例えば、良い政策だが、財政を圧迫する結果を招くなど、政府全体では最上の策とは言えない場合がある。また、政府全体で最上の策だったとしても、外国との関係や、国民感情を甚だしく悪化させるケースもある。そこは、選挙で選ばれた政治家に決めてもらうしかない。我々は複数の政策を準備して、それぞれの良い点と悪い点を政治家に説明して選んでもらうのが仕事なんですよ」

この意味では、菅氏の「霞が関のごまかし文化は許さない」という姿勢は、良い相乗効果をもたらすと言えそうだ。

一方、問題もある。菅氏が主導して2014年に創設した内閣人事局は、各省庁の審議官クラス以上の人事を一手に引き受けている。霞が関のキャリア官僚の1人は「昔も、次官や大使は閣議で決めていた。でも内閣人事局は、審議官クラス以上の人事データをすべて把握するようになった。少しでも政治家ににらまれる事件を起こしたら、そこで昇進がストップする。皆が緊張するようになったのも事実だ」と語る。

官僚がこれまで考えてきた「日本のために最善の政策を提示する」という精神は、しばしば、「政治家のために最善の政策を提示する」というものに変質する恐れがある。ある官庁の官僚は「昔は、自分のクビをかけて政治家に諫言するというサムライもいましたが、今はポストばかりを考える小役人が圧倒的に多くなりましたね」と語る。

メディアとの関係では、政治家に怒られることを恐れて、記者と面会することを極力避ける一方、政治家が可愛がる一部の記者には積極的にリークする官僚も少なくないという。

菅氏は官房長官時代、しばしば「木で鼻をくくった答弁」を繰り返し、メディアから批判の対象になった。ただ、その答弁のための応答要領を作ったのは官僚たちだ。菅氏が「木で鼻をくくったような応答要領」を良しとしたのも事実だが、官僚たちがメディアの批判を承知で、「菅氏に怒られないように」「菅氏に気に入られるように」と忖度したことも事実なのだ。

自民党のベテラン議員はこう言った。「マスコミは、忖度、忖度と騒ぐが、実は忖度される側よりも、忖度する方が、罪が重いんだよ。忖度する奴がいなければ、そもそもそんな問題は起きないんだから」。

せっかく誕生した菅政権だ。政治家も官僚も、一刻も早く忖度が死語になる国政を目指して頑張ってほしい。

牧野 愛博

5143名無しさん:2020/09/28(月) 21:23:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/55931a857a80f70915544c42ddcc3258db5f72fd
「朝昼晩、必ず誰かと会食。携帯電話は鳴りっぱなし」“菅グループ”メンバーが明かす菅新総裁の素顔
9/15(火) 14:51配信


 いよいよ動き出す菅義偉新総裁。感染防止と経済活動を両立させた新型コロナウイルス対策など、安倍政権の継承を掲げつつ、地方創生や行政のデジタル化などについても繰り返し言及、改革に意欲を見せている。

 そんな菅新総裁の番記者をしていた経験もある、テレビ朝日中国総局長の千々岩森生記者は「私は菅さんだけでなく、石破さんと岸田さんも数年にわたって担当した。その上で公平を期して言うが、3人の中では菅さんが圧倒的に面白い。華はない人だが、話をしていると、“何かやってやろう”とギラギラしているのを感じる。内輪や2人だけで話すと、本当に悪い顔をして、ニヤニヤしながら表で言えないことを言う。改革派という意味では、見た目も歯切れも言葉遣いも違うが、小泉純一郎さんタイプと言っても良いかもしれない。民主党政権時代、私は民主党担当だったが、その間にも会いに行っていた。面白いし、菅さんを見ていると、野党時代の自民党がどっちの方向に行きそうなのかが見えてくる。そういうことを思わせてくれるタイプの人だ。政治家としての佇まいが本当に面白いし、ワクワクさせてくれるタイプの人だと思う」と明かす。

 その一方、「一番前に出るイメージはではない。14日の会見を見ても分かるとおり、口下手で、カリスマ性で人を引っ張るタイプではない。官房長官は今までの菅さんのようなタイプで十分だが、総理大臣にはそういう部分が求められると思う。安倍さんは国の顔として華があったし、トランプさんと並んでもカッコイイという面があった。その点は心配だなというのが正直なところだ」と話した。

 無派閥の菅新総裁を支えてきた“菅グループ”の中核をなすといわれる「ガネーシャの会」メンバーで、経済産業副大臣の牧原秀樹衆議院議員は、次のようなエピソードを紹介する。

 「日本人がアルジェリアで武装集団に襲われた事件の時のことだ。民間機が飛んでいないため、現地の方もご遺体も帰国することができないという時に、政府専用機を使ってはどうかという話が出た。ところが政府専用機は皇族や総理だけが使えるものだし、必ず2機がセットで飛ぶものだということもあり、できませんと言われてしまった。それでも菅先生は“日本人を助けるためなんだから、1機でも飛ばせるなら飛ばせ”と押し切った。普通の政治家なら諦めてしまうところ、正しいと思ったらやり遂げる強さがある」

 「もう一つは、私が環境政務官の時にある局長の方から聞いた話だ。その方は若い頃、横浜市役所に課長として出向したそうだが、中央省庁出身ということもあり、肩で風を切るような感じだったそうだ。そんな中、横浜市議1期生だった若き日の菅先生と言い争いになった。意気揚々と“菅さんという生意気な議員を言い負かして来た”と言ったら、周りの人は驚いて“あの人は1期生だが、市会議員の精神的支柱だ。そんなことしたら市役所でやっていけないよ”と心配されたそうだ。翌日、菅先生に呼ばれたのでドキドキしながら行ったら、部屋に入った瞬間、菅先生は頭を下げてお詫びをされたた。“いやいや先生、頭を上げて下さい”と言ったところ、“悔しかったので徹夜で全て調べた。そしたら言い争いになった7つの項目のうち、4つは君が正しかったが、3つは君が間違っていた。そこについては謝れ”と(笑)。以来、局長と菅先生は食事などをする関係になったという」。

 牧原議員によれば、菅新総裁はこうした人柄によって幅広く人脈を構築、情報網を張り巡らせているのだという。

 「菅先生は朝・昼・晩と色々な方と食事していて、自宅ではこの数十年、食事をしていないとも言われている。特に夜は皆さんと10分間ほど喋って、またまた別の場所に行って、という具合だ。下手をすれば、野党議員の中には自分の党の代表よりも菅先生の方が好きだという人もいると思う。同様に、菅先生の役に立ちたいという方は役所、地方の首長、マスコミも含め、ありとあらゆるところにいて、“今日こんなことがあった”という報告が次々と入れてくる。だから菅先生の携帯電話は鳴りっぱなしだ」。

5144名無しさん:2020/09/28(月) 21:25:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f9a455e2879fcf7454dc1ecb1d90ed5abab562a
早くも指摘される「菅義偉首相」の弱点 このままでは短期政権になると言われるワケ
9/14(月) 11:00配信

ここでも人材不足?

 安倍晋三首相(65)を支えた功労者として、菅義偉・官房長官(71)、麻生太郎・副首相兼財務相(79)、今井尚哉・首相補佐官兼秘書官(62)──この3人の名は必ず挙がる。ならば次期首相が確実視される菅氏の側近・盟友・知恵袋と呼べる人物は誰だろうか? 

 ***

 9月8日、自民党総裁選の所見発表演説会が党本部で開かれた。立候補した石破茂・元幹事長(63)、岸田文雄・政調会長(63)、そして菅氏の3人が、コロナ対策や格差問題について自説を展開した。

 しかしながら、総裁選は既に菅氏の勝利が確定しているという見方が圧倒的だ。つまり次期首相は、菅氏で決まりということになる。

 であるからこそ、菅首相をサポートする側近が今すぐにでも必要なのだ。政治担当記者が言う。

「首相側近と言ってもブレーンや秘書など様々な立場がありますが、まず女房役の官房長官に注目が集まります。何しろ毎日、記者会見を開き、テレビで流されます。内閣の顔であり、官房長官のイメージが内閣支持率に影響を与えることも珍しくありません。政策の遂行では官僚をまとめ上げ、与党との折衝が求められる重要ポジション。果たして菅さんが誰を任命するのか、今から関心が高まっています」

 日本史の教科書に記述が載ることは少ないが、多くの首相側近が日本政治史には名を残している。

池田勇人の側近
 前出の政治担当記者が解説する。

「戦後復興を成し遂げた宰相と言えば吉田茂(1878〜1967)です。“吉田13人衆”や“吉田学校”という言葉があるように、彼は側近に恵まれ、多くの後進を育てました。中でも通商産業省(現:経済産業省)の設立に尽力した白洲次郎(1902〜1985)と、大蔵省(現:財務相)次官から政界に転じ、当選1年目から大蔵大臣に就任した池田勇人(1899〜1965)の2人が特に“吉田の右腕”と呼ばれています」

(註:故人は敬称略とした。新聞記事の引用などに際しては、全角数字を半角に変えるなど、デイリー新潮の表記法に合わせた)。

 吉田退陣後、2人は好対照の道を歩んだ。白洲次郎は政界と一切の関係を絶ち、財界に復帰した。池田勇人は1960年、首相に就任した。「所得倍増計画」はあまりに有名なスローガンだ。

「首相の池田を首席秘書官として支えたのが伊藤昌哉(1917〜2002)でした。満州国軍の士官として終戦を迎え、戦後は九州のブロック紙・西日本新聞の記者になりました。経済記者として池田と出会い、関係を深めたのです。伊藤は社内で閑職に回されたこともあって退社。1958年に池田の私設秘書になりました」(同)

5145名無しさん:2020/09/28(月) 21:25:28
>>5144

10億円の演説
 伊藤は池田のスピーチライターとしても才能を発揮した。

 60年10月、日本社会党の委員長だった浅沼稲次郎(1898〜1960)を17歳の少年が刺殺するという事件が発生。池田が衆議院で読み上げた追悼演説は伊藤が執筆したものだ。

 その追悼演説で、最も話題になった箇所を引用しよう。

《君は、また、大衆のために奉仕することをその政治的信条としておられました。文字通り東奔西走、比類なき雄弁と情熱をもって直接国民大衆に訴え続けられたのであります。

 沼は演説百姓よ
 よごれた服にボロカバン
 きょうは本所の公会堂
 あすは京都の辻の寺

 これは、大正末年、日労党結成当時、浅沼君の友人がうたったものであります》(註:文中の旧字を新字に改めた)

 名スピーチと高く評価されただけでなく、国会の演説で詩の引用は珍しいと大きな注目を集めた。池田は「5億円か10億円の価値があった」と満足したという。

後藤田正晴の活躍
 次の佐藤栄作(1901〜1975)は、田中角栄(1918〜1993)と福田赳夫(1905〜1995)を競わせ、長期政権の礎を築いたことは有名な話だ。

 72年、首相に就任した田中だが、金脈問題で有権者の支持が離反、74年に退陣へ追い込まれた。

 だが、その後も権勢をほしいままにし、“キングメーカー”として長く自民党に君臨した。

 1984年12月の朝日新聞は、田中の《側近中の側近》として秘書だった早坂茂三(1930〜2004)の名を記した。

 更に《腹心》は二階堂進(1909〜2000)と、後藤田正晴(1914〜2005)の2人を挙げている(84年12月20日「消えた自重自戒:上 有罪判決で田中があえて選んだ道は(田中支配:21)」)。

「中曽根康弘(1918〜2019)は党総裁選に勝利すると、その後藤田に官房長官就任を要請します。普通は自派閥から選ぶのが慣例でしたが、後藤田は田中派。おまけに旧内務省で中曽根の先輩でした。後藤田は当初は固辞しますが、それほど異例の人事だったのです。ところが最終的に後藤田が受諾すると、たちまち首相の懐刀として抜群の働きを示し、政権の長期化に大きく寄与したのです」(同)

5146名無しさん:2020/09/28(月) 21:25:50
>>5145

小泉首相の側近
 近年の政権では1996年、首相に就任した橋本龍太郎(1937〜2006)を、内閣総理大臣秘書官(政務担当)として江田憲司・衆院議員(58)が支えた事例が有名だ。ちなみに当時の江田氏は通産省のエリートキャリアだった。

 2006年9月15日、毎日新聞は「クローズアップ2006:小泉政権5年5カ月 飯島勲・秘書官に聞く」の記事を掲載した。

 小泉純一郎氏(78)は01年から06年まで首相を務めたが、このインタビュー記事で毎日新聞は、首相秘書官を務めた飯島勲氏(74)を《小泉純一郎首相の最側近》と形容した。

 記者が《昨年の「郵政選挙」の「刺客候補」》について質問すると、以下のように内幕を赤裸々に語った。

《私が関与する候補の発表というか、打ち上げ花火のタイミングは任せてもらいました。オールジャパンで名前が通っていて、どこの有権者も納得できる経歴の持ち主を探したが、「この選挙区でないと嫌だ」という人は有名人でも外しました。準備は解散の3カ月前ぐらいから。最後は小泉、自民党の武部勤幹事長、二階俊博総務局長(現経済産業相)の3人の意見が100%一致した人を擁立しました》

菅氏のリーダーシップ
 小泉氏は自民党内でも一匹狼として知られた男だった。飯島氏がいなければ、総理の座に就くことはできなかった。もちろん、長期にわたって政権を維持することもできなかった。

 結局は首相のリーダーシップが重要なのは言うまでもない。とはいえ、側近の能力が低ければ、短命政権に終わる確率が一気に上昇してしまう。

 首相を長く続けるためには、優秀な女房役や側近が必要なことは間違いない。

 菅氏は無派閥の議員である。しかしながら、自民党内で結成された「令和の会」や「ガネーシャの会」といった無派閥議員のグループで、リーダー的なポジションに就いている。

 大手全国紙は、こうしたグループを実質的な“菅派”と見なし、産経新聞が《無派閥議員の「菅グループ」は30人を超える》と報じたこともある。

 菅氏は徒手空拳で首相の座に就くのではない。側近の候補を探せる“自前の派閥”を一応は持っているとも言えるのだ。

 ところが前出の政治担当記者は、そもそも“菅派”が存在するのか疑問を示す。

5147名無しさん:2020/09/28(月) 21:26:17
>>5146

“立候補者”は落第
 更に菅氏のリーダーシップも疑問視されているという。

「菅グループは派閥ではなく、従って菅さんは“派閥の領袖”ではありません。集めた金を、配下の議員へ定期的に渡しているわけではないのです。派閥のトップであれば、一応はリーダーシップの持ち主だと認められます。しかし、菅さんはこれまで『総理の座など考えていない』と発言したこともあって、求心力やリーダーシップについて評価されたことすらありません。ですから同時に、グループの中で『あの人こそ菅さんの右腕だよ』と認められた議員もいないのです」

 菅氏の参謀として名乗りを挙げた議員なら存在した。しかし、とてもではないが、その任には堪えられないという。

「公職選挙法で起訴され、公判が続いている河井克行容疑者(57)と、菅原一秀・元経産大臣(58)が意欲を見せていたのは、永田町では有名な話です。しかし、お二人は菅さんの側近として活躍してきたわけではありません。正直言って、官僚や党内をまとめるだけの人望がないのです」(同)

 河井・菅原組よりは適性の高い候補者の名前も出ているというが、“帯に短し襷に長し”という顔ぶれだという。

舌禍事件の懸念
 前出の政治担当記者が言う。

「官房長官では、河野太郎・防衛相(57)と小泉進次郎・環境相(39)の名も挙がっています。菅さんは18年に都内で講演した際、『若い世代で注目する政治家』として2人の名を明かして話題になりました。菅さんを含めた3人とも神奈川県内が選挙区で、距離の近さが関係の深さを生んだのかもしれません」

 だが、2人ともダメなのだ。まず河野防衛相に対する評価からご紹介しよう。

「河野さんが外相だった19年7月、徴用工の訴訟問題で韓国大使を呼び出し、『無礼だ』と批判しました。これに韓国メディアは一斉に反発したのですが、日本の一部メディアも『無礼という言葉を使う必要はなかった』と安倍首相や菅官房長官が疑問視したと報じたのです。メディアの前でああいう態度を示すようでは、危なくて仕方ありませんね。いつか舌禍事件を起こすんじゃないでしょうか」(同)

5148名無しさん:2020/09/28(月) 21:26:32
>>5147

現実味を増す人材難
 小泉環境相の場合は、既に意味不明の発言がネット上などで揶揄されている。政治家としての“資質”さえ疑う声があるほどだ。

「たとえ小泉さんが急速に成長したとしても、39歳という年齢はさすがに若すぎます。官僚を束ね、自民党内に睨みをきかせるには全く経験が足りない。まだ10年後なら可能性がありますが、まだまだ国会議員として修行が足りません」(同)

 他にも森山裕・国対委員長(75)を推す声もあるという。こちらはベテランで能力に申し分はない。だが、菅氏と交流を持つようになって日が浅いのが難点だという。

「ならば菅さんの秘書で手練手管のベテランがいるかと思えば、そうでもありません。なので秘書官など黒子のポジションで政権を支えてくれそうな人材も見当たらないようなのです」(同)

 現状を考えると、意外に短期政権で終わる可能性があると言われるのも仕方あるまい。

週刊新潮WEB取材班

2020年9月14日 掲載

新潮社

5149名無しさん:2020/09/28(月) 21:33:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/2864f82c7e85c3ed27f71c2402c04ff0d9e1bba5
二階氏ら自民執行部と会食 菅首相
9/28(月) 19:46配信

 菅義偉首相は28日夜、東京都内の中華料理店で自民党の二階俊博幹事長ら新執行部と会食した。

 10月下旬召集予定の臨時国会など今後の政治日程をにらみ、政権運営の在り方に関して意見交換したとみられる。

 二階氏は、自民党総裁選でいち早く支持を打ち出し、首相が勝利する流れをつくった。首相が二階氏と会食するのは、政権発足後初めて。下村博文政調会長、佐藤勉総務会長、山口泰明選対委員長らも同席した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f83902669452108875c41fe0eb8705da3d939e67
自民選対委員長、全国行脚を開始 次期衆院選にらみ
9/25(金) 21:08配信

 自民党の山口泰明選対委員長が25日、次期衆院選をにらみ、全国行脚を開始した。

 仙台市内で党関係者との会合に出席。「いつ衆院解散があっても戦える姿勢を作らなければいけない」と語り、党本部として準備を進めていく考えを示した。

 山口氏は会合後、解散について記者団に「コロナ対策、経済対策をしっかりやることが最優先。それがそれなりに評価された時点で(菅義偉)首相が判断されると思う」と指摘し、「支持率が高いから即解散という考え方には素直な気持ちで『はい』と言えない」と述べた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/873725039bf30bcf81f5dc4a63e99f66efdb1a83
首相動静(9月28日)
9/28(月) 7:35配信

 午前6時38分、東京・赤坂の衆院議員宿舎発。同42分、官邸着。官邸の敷地内を散歩。
 午前7時26分、官邸発。同28分、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急着。同ホテル内のレストラン「ORIGAMI」で、秘書官と打ち合わせ。
 午前8時35分、同ホテル発。同38分、衆院第2議員会館着。
 午前9時15分、同所発。同18分、官邸着。
 午前10時2分、北村滋国家安全保障局長、秋葉剛男外務事務次官が入った。同11分、秋葉氏が出て、滝沢裕昭内閣情報官が加わった。同13分、滝沢氏が出た。同16分、北村氏が出た。同17分から同27分まで、山口泰明自民党選対委員長。
 午前11時51分、官邸発。
 午前11時58分、東京・虎ノ門のホテル「The Okura Tokyo」着。同ホテル内のレストラン「オーキッド」で高島宗一郎福岡市長と会食。
 午後1時2分、同ホテル発。
 午後1時6分、官邸着。
 午後2時31分から同44分まで、北村国家安全保障局長、鈴木浩外務審議官、岡村健司財務官。
 午後2時58分から同3時13分まで、西村泰彦宮内庁長官、宮田亮平文化庁長官。
 午後3時16分から同31分まで、金融庁の氷見野良三長官、中島淳一総合政策局長、古沢知之企画市場局長。
 午後3時32分から同48分まで、公明党の山口那津男代表、斉藤鉄夫副代表、石井啓一幹事長。
 午後5時26分、官邸発。同28分、衆院第2議員会館着。
 午後5時44分、同所発。
 午後6時2分、東京・芝公園の東京プリンスホテル着。同ホテル内の宴会場「鳳凰の間」で自民党細田派のパーティーに出席し、あいさつ。同13分、同ホテル発。
 午後6時25分、東京・東麻布の中国料理店「富麗華」着。
 午後7時18分、同所発。(了)

5150名無しさん:2020/09/29(火) 00:14:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b6e2ed62c6f23fb9a6216809f6d82e7fc94aa03
自民細田派がパーティー 菅首相、協力呼び掛け
9/28(月) 20:44配信

 自民党細田派(細田博之会長)は28日、東京都内のホテルで政治資金パーティーを開いた。

 先の党総裁選で同派の支援を受けた菅義偉首相が駆け付け、「既得権益、あしき前例主義を正して規制改革を進め、国民の期待に応えたい」と述べ、協力を呼び掛けた。

 パーティーには同派出身の安倍晋三前首相も出席。安倍氏は2012年の第2次政権発足に伴い、前身の町村派を離脱したが、派内には復帰を待ち望む声がある。

 東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を務める森喜朗元首相も出席し、来年の五輪開催に改めて意欲を表明。細田氏は「来年の五輪を必ず実現し、大成功を収めよう」と訴えた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fd9c1032b2c93e534447c9e7241c2330b020d817
菅首相、二階氏ら党役員と会食
9/28(月) 19:45配信

 菅義偉(すが・よしひで)首相は28日夜、自民党の二階俊博幹事長や佐藤勉総務会長ら党役員会メンバーと東京都内の中華料理店で会食した。今後の政権運営や政策課題などについて意見を交わしたとみられる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/26347a576c2704dd63aa6c8fc4fac8b7c4000ec7
菅首相、総裁選陣営幹部を慰労
9/23(水) 21:28配信

 菅義偉首相は23日夜、先の自民党総裁選で自身の陣営幹部として選挙対策を取り仕切った小此木八郎国家公安委員長、山口泰明選対委員長らを東京都内のホテルに招き、食事を共にして慰労した。

 出席者によると、首相は「しっかり国民のために頑張りたい」とあいさつした。政局の焦点となっている衆院解散・総選挙は話題に上らなかったという。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7a953fe0fded489bc8cde439efcf36179af17e7a
首相動静(9月23日)
9/23(水) 7:10配信

 午前6時37分、東京・赤坂の衆院議員宿舎発。同41分、官邸着。官邸の敷地内を散歩。
 午前7時23分、官邸発。同25分、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急着。同ホテル内のレストラン「ORIGAMI」で自民党の森山裕国対委員長、林幹雄幹事長代理と会食。
 午前8時32分、同ホテル発。同34分、官邸着。
 午前10時3分から同23分まで、デジタル改革関係閣僚会議。
 午前10時36分から同39分まで、野上浩太郎農林水産相。
 午前10時52分から同11時1分まで、平沢勝栄復興相。
 午前11時14分から同28分まで、坂本哲志地方創生担当相。
 午後0時2分から同45分まで、黒田東彦日銀総裁と昼食。
 午後1時31分から同46分まで、小池百合子東京都知事と東京五輪・パラリンピックについて意見交換。林自民党幹事長代理同席。
 午後1時50分から同2時25分まで、石川正一郎拉致問題対策本部事務局長。
 午後2時26分から同36分まで、山本一太群馬県知事。
 午後3時30分から同45分まで、岸信夫防衛相。
 午後3時53分から同4時4分まで、超党派の「病院船・災害時多目的支援船建造推進議員連盟」の衛藤征士郎会長、井上義久会長代理による申し入れ。同10分から同20分まで、橋本聖子五輪相、和泉洋人首相補佐官、森健良外務審議官。
 午後4時21分から同36分まで、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と電話会談。橋本五輪相同席。
 午後5時16分から同34分まで、ジョンソン英首相と電話会談。同54分から同6時まで、滝沢裕昭内閣情報官。
 午後6時25分から同26分まで、報道各社のインタビュー。同27分、官邸発。同36分、東京・芝公園のホテル「ザ・プリンスパークタワー東京」着。同ホテル内の宴会場「スカイバンケット」で、自民党総裁選で陣営の選対本部長を務めた小此木八郎防災担当相、事務総長を務めた山口泰明同党選対委員長らと会食。
 午後7時21分、同ホテル発。同30分、衆院第2議員会館着。
 午後8時2分、同所発。
 午後8時5分、ザ・キャピトルホテル東急着。同ホテル内のレストラン「ORIGAMI」で秘書官と食事。
 午後8時46分、同ホテル発。同50分、東京・赤坂の衆院議員宿舎着。
 午後10時現在、同議員宿舎。(了)

5151名無しさん:2020/09/29(火) 08:51:50
https://mainichi.jp/articles/20200915/ddm/005/010/165000c
自民党総裁選 無派閥・非世襲、初の総裁 菅氏、若手と結束緩やか
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月15日 東京朝刊

 自民党総裁選で第26代総裁に選出された菅義偉官房長官(71)は派閥に属さず、国会議員の親族を持つ世襲議員でもない。引き継いだ地盤で当選を重ね、「数の力」で主要派閥をまとめる実力者がトップに立ってきた同党の歴史では初めての「無派閥・非世襲」の総裁だ。

 現在は無派閥の菅氏だが、1996年の衆院選初当選後は平成研究会(現竹下派)に所属した。だが、98年総裁選で故・梶山静六元官房長官を支持するため当選1回で派閥を離脱。2000年には宏池会(現岸田派)に入会するものの、09年総裁選で河野太郎氏(現防衛相)を支援し再び離脱した。それ以降は派閥に属していない。

 過去にも「無派閥」総裁は誕生したが、いずれも形式的だった。小泉純一郎氏は01年総裁選に直前まで属した清和政策研究会(清和研、現細田派)を離脱して出馬し「古い自民党をぶっ壊す」と訴え勝利したが、実質的には同派が支えた。安倍晋三首相も無派閥だが、出身派閥の清和研が母体だ。

https://mainichi.jp/articles/20200914/k00/00m/010/001000c
菅氏 初の「無派閥たたき上げ」総裁選出 「非世襲」は20年ぶり
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月14日 11時08分(最終更新 9月14日 18時34分)

 安倍晋三首相の辞任表明に伴う自民党総裁選は14日午後、東京都内で開かれる両院議員総会で、国会議員と、都道府県連の代表各3人による投票が行われ、即日開票された。菅義偉官房長官(71)が岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)を降し、第26代総裁に選出された。

 過去の自民党総裁選では「数の力」を背景に主要派閥の出身者が選出されることが多く、中でも1990年代以降の勝者は国会議員の2世、3世がほとんどを占めてきた。14日投開票の総裁選で優位に立つ菅義偉官房長官は派閥に属さず、国会議員の親族から地盤を引き継いだ世襲議員でもない。総裁に選出され、党で初めての「無派閥・非世襲」総裁となった。

 菅氏は96年の衆院選初当選後に平成研究会(現竹下派)に属した。しかし98年総裁選で「政治の師」とあおぐ故・梶山静六元官房長官を支持するため当選1回で派閥を飛び出した。2000年には宏池会(現岸田派)に入会したが、野党転落に伴う09年総裁選で河野太郎氏(現防衛相)を支援し再び離脱。それ以降は無派閥を続けている。

https://mainichi.jp/articles/20200927/ddl/k14/070/119000c
記者のきもち
「菅ちゃん」 /神奈川
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月27日 地方版

 菅義偉首相の誕生に、地元の横浜やゆかりの人たちはお祝いムードだ。喜び、期待、激励。そんな声が多い。一方で菅首相を含む新内閣の顔ぶれに対しては、手厳しい意見を聞く。「代わり映えのしない、おじいさんたち」(30代の会社員女性)、「ほかに誰かいないの?と思った」(30代の公務員男性)。思えば、総裁選や内閣改造のたびに人材難が指摘されている。

 「人材不足だよ」。県内の自民党関係者も頭を悩ませる。なぜなのか。菅内閣の顔ぶれを見ると、県選出の議員は安倍内閣に続いて河野太郎行政改革担当相、小泉進次郎環境相が入閣。小此木八郎国家公安委員長が閣内に入り、坂井学官房副長官も菅氏を支えている。人材は豊富に思える。この関係者は「じゃあ、次誰を出せるの、という話だよ」と率直だ。

5152名無しさん:2020/09/29(火) 09:16:51
https://www.asahi.com/articles/ASN9934NHN98ULOB01R.html
総裁選、菅氏勝利で「神奈川の悲願」を 圧勝目指す地元
会員記事 自民党総裁選2020
田井中雅人、武井宏之、斎藤茂洋、大平要
2020年9月9日 9時58分

 自民党総裁選が8日、告示された。最有力とされる菅義偉官房長官=神奈川2区=を支持する県内の議員たちは、14日開票の県連による予備選での「圧勝」をめざして動き始めた。菅氏を支持する関係者の間には、論功行賞人事を期待する声もある。

 「勝つぞ! 勝つぞ!」。パーティー会場に、来場者約250人が発するコールが響いた。

 横浜市内のホテルで7日夜に開かれた自民党の坂井学衆院議員(神奈川5区)の政治資金パーティーは、菅氏の「決起集会」の様相を呈した。坂井氏は自民党の衆院当選4回以下の無派閥有志でつくる「ガネーシャの会」のメンバーとして菅氏に総裁選出馬を求め、菅氏の立候補表明の会見では司会を務めた。菅氏の選対事務局長代理も務める。

 この日、菅氏は台風10号対応のため出席を取りやめたが、パーティーの途中には菅氏の電話の声が流れた。「坂井先生は、私の右腕として、選対を取り仕切ってくれております」

 会場には、ともに県選出の自民党参院議員で無派閥の島村大氏と三原じゅん子氏も駆けつけた。県議、横浜市議らとともに電話を通じて「勝つぞ!」コールを送ると、菅氏は「がんばります」と応じた。

 三原氏は取材に「私は『菅グループ』ですから、当然、下働きをします。神奈川の悲願のためにがんばりたい」。坂井氏の後援会幹部は「(菅氏が)もし総理になったら、弟子にも必ずや……」と、坂井氏の重要ポストへの登用に期待をにじませた。

 今回の総裁選で菅氏は最有力候…

https://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/200831/plt20083113200010-n1.html
無派閥の菅グループが対応協議
2020.8.31 13:20

 辞任表明した安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を選ぶ総裁選をめぐり、菅義偉(すが・よしひで)官房長官に近い無派閥有志議員は31日、国会内で会合を開き対応を協議した。坂井学元総務副大臣らが出席した。総裁選出馬の意向を持っている菅氏支援を確認する見通しで、菅氏に出馬要請を行うことも検討している。

https://www.sakigake.jp/news/article/20200907AK0003/
「隠れ菅派」増す存在感 衆参の無派閥、枢要ポスト狙う?
会員向け記事 2020年9月7日 掲載

菅氏への出馬要請後、会見に臨む参院議員有志=1日、衆院第2議員会館

 「ポスト安倍」レースは菅義偉官房長官が早々と優位に立った。勝ち馬に乗り遅れまいと自民党内の5派閥が菅氏支持に回り、早くも菅政権誕生をにらんでの主導権争いが激化。その陰で存在感発揮に意欲を見せているのが無派閥グループだ。“親衛隊”として菅氏との「近さ」を演出し、アピール合戦を繰り広げている。

 「無派閥で非世襲の議員にとって菅先生はまさしく希望の星」。坂井学元総務副大臣は8月31日、議員会館で報道陣を前にこう語った。その直後、自ら会長を務める「ガネーシャの会」のメンバー14人で菅氏の元を訪ね、立候補を促した。

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(全文 919 文字 / 残り 663 文字)

5153チバQ:2020/09/29(火) 10:48:37
麻生将豊

https://news.yahoo.co.jp/articles/cbebe693de984ad936dcceeb7e4e3f3568e094a9
期解散迫る麻生氏 「引退求められる前にもう1期」が本音
9/29(火) 7:05配信
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早期解散総選挙を求める麻生氏にはさらなる狙いがある(時事通信フォト)
 菅義偉・首相は新内閣を「国民のために働く内閣」と命名した。“官房長官時代は安倍晋三前首相を守るために働いたが、これからは心を入れ替え国民のために働く”というのなら喜ばしい。だが、どうやら本音は違う。「影の総理」が表の総理になった途端、二階俊博・幹事長、麻生太郎・副総理に操られ、政界は“長老政治家の楽園”に向かっているのだ。

 政治ジャーナリスト・野上忠興氏は「菅一強」にはほど遠い政権の実情をこう指摘する。

「菅首相は総裁選で圧勝したとはいえ、無派閥で党内基盤が極めて弱い。“総理にしてもらった恩人”である二階幹事長の意向には絶対逆らえない。加えて、いまは渋々、菅氏を支持している麻生派が敵に回った途端に主流派体制が崩れて政権維持が危うくなるから、麻生副総理の言うことも聞かざるを得ない」

 その麻生氏が菅氏に迫っているのが解散・総選挙だ。

「下手したらすぐ(解散・総選挙)かもしれない」
「早期解散は考えるべき」

 麻生氏はそう早期解散論を繰り返している。麻生側近が語る。

「麻生氏の長男の将豊氏(麻生商事社長)は今年、地元・飯塚の青年会議所理事長に就任し、後継の準備を整えた。麻生夫人も後援会も、将豊氏に早く国政に出てキャリアを積ませたい。だが、麻生氏はもう1期やった後に息子に譲るつもりだから、身内から引退を求められる前に早期解散させて選挙に出たい。副総理を続けるのはそのためだ」
 この目論見が実現すれば現在80歳の麻生氏が4年後も大権力者ということになる。

 自民党内では麻生氏の尻馬に乗って「支持率も上がっている。自民党の若手はほぼ全員が早く選挙をやってもらいたい」(下村博文・政調会長)という声が強まり、「11月総選挙」説が有力視されている。

 菅氏は解散権を事実上、麻生・二階コンビに握られているといっていい。

※週刊ポスト2020年10月9日号

5154チバQ:2020/09/29(火) 10:49:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/b257e6180b7943c6367a349f43478cc3b9b28815
安倍前首相、そろり再始動 影響力、菅内閣でも
9/29(火) 7:13配信
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自民党細田派のパーティーで気勢を上げる安倍晋三前首相(右から3人目)ら。左端は細田博之会長=28日午後、東京都港区
 自民党の安倍晋三前首相は28日、東京都内で開かれた出身派閥の細田派のパーティーに出席し、壇上に上がってあいさつした。

【写真】自民党細田派のパーティーに出席した菅義偉首相と安倍晋三前首相

 歴代最長を記録した政権運営への協力に謝意を示し、今後も政治活動を続けていくことに意欲を表明。首相官邸を離れて以降、表舞台に出ていなかったが、退陣表明からちょうど1カ月がたったのに合わせて再始動した格好だ。

 「一議員としてしっかり菅政権を支えながら、日本のためにこれからも頑張りたい」。安倍氏はパーティーでこう強調。「菅義偉首相に立派に後を引き継いでもらい、本当に安心している」と語った。自身の体調にも触れ、「だいぶん薬が効き、回復しつつある」と説明した。

 安倍氏は先月28日、持病の潰瘍性大腸炎の再発を理由に辞任を表明した。その後、菅首相就任までの約半月は各国首脳に退陣を伝える電話会談など残りの職務に当たっていたが、16日の内閣総辞職以降は体力の回復に専念。一部メディアのインタビューに応じる程度の活動にとどめていた。

 複数の関係者によると、安倍氏は従来の飲み薬に代わる新しい点滴薬の効果で「体調はほぼ回復した」。趣味のゴルフに近く出掛ける計画もあるという。

 完全に復調すれば、国際的な知名度や外国首脳とのパイプを生かし、特使などとして外交面で菅政権を支える考えとみられる。細田派には当分戻らない意向というが、宿願の憲法改正を目指して保守系の議員らとの連携にも力を入れる見通しだ。

 先の自民党総裁選で安倍氏は「意中の候補」を公にしなかった。だが、舞台裏では「菅氏が望ましい」と語っており、こうした意向が漏れ伝わって菅氏優位の流れが固まった。総裁として国政選挙6連勝の実績は発言力につながる。退任直前に内閣支持率が急上昇し、国民に「NO」を突き付けられながら官邸を去る形にならなかったこともあり、菅政権でも一定の影響力を発揮しそうだ。

5155チバQ:2020/09/29(火) 19:54:18
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2009290010.html
はんこは文化…でも行政手続きでは「いらない」 河野行革相
2020/09/29 12:34産経新聞

はんこは文化…でも行政手続きでは「いらない」 河野行革相

河野太郎行政改革担当相=17日、東京都千代田区(代表撮影)

(産経新聞)

 河野太郎行政改革担当相は29日午前の記者会見で、行政手続きでの印鑑使用を全府省で原則廃止する方針に関連して「はんこは文化的な側面もある。はんこ文化を振興していくお手伝いは私も積極的にやっていきたい」と述べた。

 河野氏は28日に自身のツイッターで、全日本印章業協会の徳井孝生会長らと面会したことを明らかにしており、29日の記者会見ではこうした考えを徳井氏に伝えたとも説明した。そのうえで「不要なはんこを廃止することについて、(徳井氏らから)ご理解をいただいたと思う」と語った。

 河野氏はまた、蔵書印や落款印の普及などについて「(協会から)何か提案があれば、しっかり後押しする」と述べた。一方で、行政手続き上の印鑑使用に関しては「三文判を押す行為は個人の認証にもならず、いらないと思う」と重ねて強調した。

5156チバQ:2020/09/29(火) 19:54:58
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/politics/kyodo_nor-2020092901001633.html
首相補佐官に共同通信前論説委員 柿崎明二氏
2020/09/29 12:01共同通信

首相補佐官に共同通信前論説委員 柿崎明二氏

共同通信社前論説副委員長の柿崎明二氏

(共同通信)

 政府は29日の閣議で、首相補佐官に共同通信社前論説副委員長の柿崎明二氏(59)を充てる人事を決定した。10月1日付で就任し、政策の立案と検証を担う。これに先立つ9月30日付で共同通信社を退職する。首相官邸によると、国会議員を経ずに報道機関出身者が首相補佐官に就任するのは初めて。

 加藤勝信官房長官は記者会見で「これまでの知識、経験を踏まえて政策全般について評価、検証、改善すべき点を必要に応じて首相に進言を行っていただく」と述べた。

 柿崎氏は秋田県出身で早大卒。毎日新聞社を経て1988年に共同通信社入社。2019年から論説副委員長。9月16日から総務局付。

5157名無しさん:2020/09/29(火) 21:41:28
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20180627-00000047-ann-pol
「菅グループ」が極秘会合を!総裁選の運命握る? テレ朝 news

 カメラが捉えたのは菅官房長官を中心とした菅グループの会合。菅官房長官は若手議員らと定期的に会合を開いているが、これまで実態はよく分かっていなかった。この日の2次会は総理公邸で総理を交えて行われた。衆参合わせて28人いるとみられる菅グループ。実は、9月の総裁選に向けて大きな影響力を持っている。安倍総理の支持を明言している派閥を足しても国会議員票は過半数には届かない。だが、これに菅グループを足すと過半数となる。党内の派閥からは警戒する声も。そもそも、グループの存在を公言していない菅官房長官は…。
 菅官房長官:「色々な方と会ってということは、これは政治家としてある意味当然のことじゃないでしょうか」
 言葉を濁した菅官房長官。だが、このグループが総裁選の鍵を握っているのは間違いなさそうだ。

https://mainichi.jp/senkyo/articles/20190620/k00/00m/010/264000c
菅氏支える「令和の会」発足 自民・無派閥議員間で主導権争い
会員限定有料記事 毎日新聞2019年6月20日 19時56分(最終更新 6月20日 23時26分)

 菅義偉官房長官に近い自民党の無派閥議員による動きが活発化している。菅氏を支える中堅議員を中心に新たなグループ「令和の会」が発足し、20日、菅氏と会食した。新元号「令和」発表で知名度が急上昇し「ポスト安倍」としての期待感が高まる菅氏に対し、無派閥議員間の主導権争いが過熱しそうだ。【遠藤修平、立野将弘】

 「(令和の発表で)びっくりするくらい注目が集まって驚いている。元号の発表は大きかった」。20日昼、東京都内のホテルで開かれた令和の会の会合。衆参両院議員計10人と会談した菅氏は中華料理を味わいながら、笑顔で語った。

https://mainichi.jp/articles/20190621/ddm/005/010/062000c
自民党
中堅が「令和の会」 菅氏応援団、次々
会員限定有料記事 毎日新聞2019年6月21日 東京朝刊

 菅義偉官房長官に近い自民党の無派閥議員による動きが活発化している。菅氏を支える中堅議員を中心に新たなグループ「令和の会」が発足し、20日、菅氏と会食した。新元号「令和」発表で知名度が急上昇し「ポスト安倍」としての期待感が高まる菅氏に対し、無派閥議員間の主導権争いが過熱しそうだ。【遠藤修平、立野将弘】

 「(令和の発表で)びっくりするくらい注目が集まって驚いている。元号の発表は大きかった」。20日昼、東京都内のホテルで開かれた令和の会の会合。衆参両院議員計10人と会談した菅氏は中華料理を味わいながら、笑顔で語った。

 令和の会は、派閥に所属していない5〜7期の衆院議員が中心で4月下旬に発足した。菅原一秀元副財務相が「座長」を務め、会には菅原氏のほか、石田真敏総務相、城内実副環境相ら衆院議員7人と参院議員6人の計13人が参加。名称の由来は「令和おじさん」として著名になった菅氏にあやかった。

5158名無しさん:2020/09/29(火) 21:52:55
【自民党】 菅官房長官の派閥「令和の会」が発足 ポスト安倍へ向け存在感 [593776499]
https://leia.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1561066941/1

1 名前:番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイ d310-GfTP)[] 投稿日:2019/06/21(金) 06:42:21.73 ID:Jpt2cpgn0 ?2BP(4023)
sssp://img.5ch.net/ico/kashiwamo-chi32.gif
菅氏、無派閥議員と「令和の会」=ポスト安倍へ存在感-自民
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019062001037&g=pol
菅義偉官房長官を中心とした自民党無派閥議員による新たな勉強会「令和の会」が発足した。参加者によると、「安倍政権を支えてきた菅氏を応援する」ことが趣旨。
「ポスト安倍」候補の一人として浮上してきた菅氏には、党内での存在感をさらに高める狙いもありそうだ。

「令和の会」に参加するのは、石田真敏総務相、菅原一秀衆院議員ら。国会近くのホテルで20日昼に開かれた会合には、菅氏を含め約10人が出席。
菅氏は、新元号発表に関して「びっくりするくらい注目が集まって驚いている。あの発表はものすごく大きかった」と語ったという。

https://www.news24.jp/articles/2019/06/20/04454116.html
菅官房長官を支持 「令和の会」本格始動|日テレNEWS24

菅官房長官を支持する自民党・無派閥議員の新たなグループ「令和の会」が20日、本格始動した。

20日に行われた「令和の会」の会合には、衆参の無派閥の議員ら約10人が出席し、菅長官も参加した。会合では、メンバーが菅長官を支えることや、参議院選挙の勝利にむけてそれぞれの議員が努力することを確認したという。

また菅長官は、新元号「令和」について触れ、「びっくりするくらい注目が集まって驚いている」などと話したという。

メンバーのひとりは、「ポスト安倍として長官を支えるという意味合いではない」と説明するが、自民党の無派閥議員の中にはすでに菅長官を支持するグループが複数あり、新たな会合の発足は、菅長官の存在感が増していることの表れといえそうだ。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46357340Q9A620C1PP8000/
菅氏囲む「令和の会」発足 自民無派閥議員
2019/6/20 18:30

菅義偉官房長官に近い自民党の無派閥議員が菅氏を囲む勉強会を発足した。菅氏が新元号、令和を発表したことにちなみ「令和の会」と名付けた。菅原一秀元財務副大臣、城内実環境副大臣ら十数人が参加した。今後も定期的に会合を開く。

20日に都内のホテルで会合を開き、菅氏も出席した。出席者によると菅氏は「安倍晋三首相を支えて参院選で勝利しよう」と述べた。菅原氏は会合後、記者団に「首相を支える菅氏を支援する無派閥の連絡会で、派閥やグループではない」と説明した。

党内では二階俊博幹事長らが菅氏について「ポスト安倍」の有力候補にあげている。

https://www.sankei.com/politics/news/190604/plt1906040005-n1.html
菅氏招き議員ら勉強会 令和の会、近く発足 「ポスト安倍」存在感
2019.6.4 08:32政治政局

 菅義偉(すが・よしひで)官房長官に近い自民党の無派閥の中堅議員らが新たな勉強会を発足させることが3日、分かった。名称は、菅氏が新しい元号「令和」を発表したことを踏まえ「令和の会」となる見通し。「ポスト安倍」を目指す上で党内の支持基盤となる可能性もある。

 令和の会は、菅原一秀元財務副大臣や城内実環境副大臣を中心に、当選5、6回の衆院議員ら十数人で構成する。関係者によると、4月25日に東京都内で菅氏を招いて会合を開き、勉強会の名称などについて話し合ったという。

 今月中に改めて会合を開き、正式に発足させる予定。発足後は月1回程度のペースで菅氏を招いた勉強会を開く方針だ。

 党内では、派閥に属さない菅氏の下に多くの無派閥議員が集まっており、若手衆院議員らでつくる「ガネーシャの会」など複数の「菅グループ」が存在する。

 令和の会について、関係者は「あくまでも情報交換を主とした勉強会。菅氏が『ポスト安倍』と注目されるかなり前から構想していた」と強調する。しかし、会には無派閥の閣僚経験者らとの連携を模索する動きもあり、今後、党内で存在感を強める可能性がある。

5159名無しさん:2020/09/29(火) 21:58:53
https://www.asahi.com/articles/DA3S14065662.html
(#政界ファイル)石田総務相、菅氏に近いグループに「入会していない」
有料会員記事
2019年6月22日 5時00分

 石田真敏総務相は21日の閣議後会見で、菅義偉官房長官に近い自民党無派閥議員が立ち上げた「令和の会」に、自身の名前が挙がっていたことについて「(新聞)記事を見て驚いた。私はメンバーには入っていない」と述べ、所属を否定した。メンバーは衆参13人とされたが、12人になる。

 石田氏は衆院7期目で、かつて…

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256760
石田総務相がメンバー否定…“菅派”の船出にいきなりケチが
公開日:2019/06/22 14:50 更新日:2019/06/22 14:50

 菅官房長官に近い自民党無派閥議員十数人が参加する「令和の会」が、しょっぱなからズッコケた。

 菅が「令和おじさん」と呼ばれるようになり、好感度がアップした4月下旬に発足。“ポスト安倍”として存在感が高まる菅にとって「次期総裁選での“実動部隊”になりうる」(永田町関係者)と党内の関心を集めるなか、20日初会合を開いたのだが、早速ミソをつけた。

 会のメンバーのひとりと報じられていた石田真敏総務相が21日の会見で「私はメンバーに入っていない」「入るという意思表示はしていない」と否定し、「記事を見て驚いている」とあからさまに距離を置いたのだ。

「石田大臣は、〈講師として来てくださいと言われた〉とも話している。取りまとめ役の菅原一秀衆院議員が報道陣に会について説明したのですが、どうやらそこで齟齬が生じたようです」(自民党関係者)

 複数のメディアが「石田総務相もメンバーのひとり」と報じている。そろって誤報を打つのも不自然な話なものだから、かえって臆測を呼んでいる。

「石田大臣は、安倍内閣の現職大臣。“ポスト安倍”として存在感を強める菅長官のグループに名を連ねるのは、どうにも具合が悪い。首相を支える内閣の一員なのに、“ポスト安倍”候補に肩入れしているとみられたら、安倍首相から怒りを買いかねません。それで、石田大臣は〈メンバーじゃない〉と全否定したのではないか」(前出の永田町関係者)

 昨秋の自民党総裁選で安倍首相を批判した石破茂元幹事長は、徹底的に冷や飯を食わされている。根に持つタイプといわれる安倍の不興を買うのを恐れ、「冷や飯は勘弁」とばかりに石田が慌てて火消ししたのだろうか。“菅派”の船出にケチがついたのだけは間違いない。

5160名無しさん:2020/09/29(火) 22:02:08
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/65792
無派閥議員が次々参集「菅派」誕生の予兆に、安倍総理が警戒モード
小渕恵三も総理になったし
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総勢50人ほどが結集
6月20日、ホテルニューオータニの中華料理店「大観苑」で開かれた昼食会が、永田町で注目を集めた。

菅義偉官房長官を支える新グループ「令和の会」が発足し、菅氏本人とともに会合を開いたのだ。メンバーは、全員自民党の無派閥中堅議員で、総数は十数名だという。出席議員が語る。

「連休前、麻布十番の中華料理店で、菅さんに来てもらって食事をしたのが初回でしたので、今回は第2回。勉強会というより、菅さんの世話になっている議員の集まりだと認識しています」

この日の会合で、菅氏はご満悦だったという。

「菅長官は、『最近、街で子どもたちが私を見ると、みんな額縁を掲げる真似をするんだからね』と笑っていました。ポスト安倍? そんな話はしませんでした。選挙区事情とか、政策とか、四方山話ですよ」(別の出席議員)

菅原一秀元財務副大臣が「座長」を務め、5期〜7期目の議員が集まった「令和の会」の発足により、菅氏の元には、若手無派閥議員約20人が集まる「ガネーシャの会」や、派閥所属議員も加えた「偉駄天の会」、さらには参議院の菅グループまであわさり、総勢50人ほどが結集したことになる。

「この日、菅氏は昼は令和の会に出たと思えば、夜はガネーシャの会の会合に出席。自派結成も間近か、という印象も受けますね」(政治部デスク)

ただし、これを警戒しているのが安倍晋三総理なのだという。

「無派閥議員で菅さんを支持する勢力が、衆議院だけで30人に達する。次の総裁選で自分の対抗馬として、それが基礎票になりやしないかと、総理は気が気でないようです。それを察してか、『令和の会に参加』と報じられた石田真敏総務相が、慌てて否定のコメントを出したのは、総理に悪く思われたくないからでしょう」(自民党議員)

令和おじさんが、いよいよ総理大臣になる日が来るのだろうか。

『週刊現代』2019年7月6日号より

5161名無しさん:2020/09/29(火) 22:09:15
地方の声を中央に!-石田真敏・和歌山2区-:自民党総裁選にあたり
http://blog.livedoor.jp/ishida_masatoshi_net/archives/1848077.html

2020年09月02日
自民党総裁選にあたり

石田です

このたびの自民党総裁選挙で
菅氏を支持することにしました

大きな理由は2つです

一つは現在の課題と政府の取り組みを
熟知されていることから
この緊急時に政治空白を防げること

次に、従来から指摘しているように
現在は大変革期のまっただ中で
日本がどのように対応し
変化していくかが喫緊の課題であり
「平時の岸田、乱世の石破、大乱世の菅」
と評される中で、今は大変革期
すなわち大乱世だけに
菅氏に期待するところです


菅氏は携帯料金の値下げをはじめ
インバウンド推進に伴うビザや免税、
迎賓館など施設の開放といった
規制緩和に積極的に取り組み
風穴を開けてこられました

現在、大変革期の課題が山積しており
とくにデジタルトランスフォーメーションの遅れや
東京一極集中の弊害、地方創生の必要性が
コロナ禍で広く認識されました

それだけに今日までの遅れを取り戻し
解決していくには
強力な突破力が必要であり
菅氏を支持する由縁です


この大変革期に対応して
変わってくことができなければ
日本は世界の潮流に乗り遅れ
衰退してしまいます

いまがまさしく正念場です

5162名無しさん:2020/09/29(火) 22:45:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/d20a9461be677aba57b836e8392921ebbc0bedf6
習主席来日「大いに歓迎」 二階自民幹事長
9/29(火) 11:35配信

 自民党の二階俊博幹事長は29日の記者会見で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期された中国の習近平国家主席の国賓来日について「重要な国だから大いに歓迎するべきだ」と述べ、改めて期待感を示した。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/d83d05eec95429a846ccd7f082fa1eccfd2074cc
中曽根元首相の合同葬経費「精いっぱいのことは当然」 自民・二階幹事長
9/29(火) 12:24配信

 自民党の二階俊博幹事長は29日午前の記者会見で、政府が故中曽根康弘元首相の合同葬の経費として計上した約9600万円をめぐり、インターネット上などで「高額だ」との批判が出ていることについて「中曽根元首相は長きにわたりこの国のため、党のためにご活躍いただいた。日本国として、自民党としてできる精いっぱいのことをしてお見送りすることは当然だ」と述べた。

5163名無しさん:2020/09/29(火) 22:46:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/871dddb7c0edba1f30b1dec78b60dfce37fe39b7
池上さん、幹事長・政調会長・総務会長って何をする人たちですか?
9/29(火) 6:01配信

Q 幹事長、政調会長、総務会長って、何をする人?
 自民党の新しい人事が発表されましたが、幹事長、政調会長、総務会長が「党三役」といわれているのを知りました。この人たちは何をしている人なんでしょうか。大臣はしばしばかわりますが、この人たちはどのくらいの周期でかわるのでしょうか?(10代・男性・学生)

A 党を動かす一番“エライ”人たちです
 自民党の人事も内閣の大幅な改造のときに合わせて交代しますが、二階幹事長のような実力者だと、代わらないで継続することが多いですね。

 幹事長は自民党のナンバー2です。事務局長という役回りですね。ナンバー1は総裁。総裁は総理大臣である場合が多いですから、総理官邸にいます。自民党本部の留守を預かるのが幹事長。つまり自民党本部で一番“エライ”のです。

 2018年の自民党の総収入は263億円。これだけ巨額の資金を管理し、支出先を決めることができるのが幹事長であり、選挙のときに自民党公認を決める上でも大きな力を発揮します。二階さんが幹事長の座に執着した理由がわかりますね。

 政調会長とは「政務調査会長」の略。自民党としてどのような政策を打ち出すかを取りまとめる責任者です。まとまった方針を内閣に伝え、予算案に反映させようとしています。

 総務会長は自民党総務会のトップ。総務会は自民党の最高意思決定機関です。自民党として重要な政策方針などを打ち出す際、ここで承認を得なければなりません。結局、ここも実力者が就くのです。

池上 彰

5164名無しさん:2020/09/29(火) 22:47:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0a552ff1fbb0dda37268fe5d7301a063b3ec442
「唯一の誤算は内閣支持率の高さ」浮上する1月解散が示す意味
9/28(月) 18:16配信

■菅政権は安倍内閣の弱点をあっさり克服した

 菅義偉首相の船出は、順調のようだ。内閣支持率は上々。行政の縦割りを排除して規制改革を行うという姿勢も評価されている。当初ささやかれた10月初旬の衆院解散、「10・25選挙」の線は消えたが、次は年明けの1月選挙説が本命視されはじめた。

 「唯一の誤算は内閣支持率が予想以上に高いことだ」

 自民党幹部の1人は冗談交じりに打ち明ける。NHKが9月23日に公表した世論調査では菅内閣の支持率は62%。他の新聞、テレビの支持率も6割台から70%超となっている。政権発足時に内閣支持が上がるのはよくあることだが、7割前後という数字は、特に人気の高かった細川護煕、小泉純一郎、鳩山由紀夫の3政権に匹敵する。

 どちらかというと地味な印象のあった菅氏がこれほどの「高値スタート」となるとは、菅氏自身も思わなかっただろう。

 7年8カ月続いた安倍政権の内閣支持はおおむね40%台から50%台で安定していたが、安保法制を制定したり憲法改正を目指したりしてタカ派イメージが強かったこともあり、女性の支持率が低かった。菅氏の場合「パンケーキ好き」というソフトイメージ戦略が功を奏しているのか、女性の支持率も高い。菅政権は安倍内閣の弱点をあっさり克服したのだ。

■自民党若手はほぼ全員が「即解散」を主張しているが…

 さて、ここで問題となるのが衆院解散の時期である。想定外の高支持率で自民党議員たちは、浮ついている。今、衆院選が行われれば勝利確実なのだから当然だ。下村博文党政調会長は21日のBS番組で「自民党の国会議員のほぼ総意、即解散。若手はほぼ全員が早く選挙をやってもらいたい」と党内の空気を代弁している。

 だが、菅氏は、下村氏のいう「即解散」の道は選ばない考えだ。菅氏も世論調査の数字を重視していないわけではない。7年8カ月の官房長官時代、毎週のように各社の世論調査についての質問を裁いてきた。誰よりも世論調査の結果に敏感だといってもいいだろう。

 菅氏に近い政府関係者によると、菅氏は世論調査で3つのデータを注目しているという。

 1つ目が「内閣支持率」、2つ目が「内閣が優先して取り組む課題」、3つ目が「衆院解散のタイミング」だ。

 共同通信社が9月16、17の両日に行った世論調査を基に分析したい。

5165名無しさん:2020/09/29(火) 22:48:21
>>5164

■菅氏が注視している世論調査の「他の2問」

 この調査での菅内閣支持率は66.4%。3分の2が支持している。

 「菅内閣が優先して取り組むべき課題は何ですか」(2つまで回答可)の設問は「新型コロナウイルス対策」が64.1%。2位の「景気・雇用」の35.2%をはるかに上回った。

 「衆院の解散・総選挙はいつがよいと思いますか」との質問には「任期満了かそれに近い時期」が55.1%。「なるべく早く」は11.7%にとどまっている。

 つまり国民は「当面解散はせずに、新型コロナ対策に全力をあげる菅政権」を支持していることになる。このことを知っているから菅氏は「国民のために働く内閣」を標榜し、衆院解散には慎重なのだ。

 ただし、誤解してはいけないのは、菅氏が早期解散を完全に封印したわけではないことだ。解散権を持つ首相にとって約3分の2という支持率は魅力的な数字であることは間違いない。

■「国民のだまし討ち」だと受け止められてはいけない

 菅氏が目指す、携帯電話料金の値下げや、地方銀行の再編などのテーマは半年や1年では決着はつかない。いったん国民に信を問い、4年間の衆院任期の間に改革を成し遂げようという選択肢もあるだろう。

 そのとき早期解散を決断すると、「国民のために働く」と宣言したこととの整合性が問われる。「国民のだまし討ち」だと受け止められるようだと内閣支持率が一気にしぼんでしまいかねない。

 そこで浮上するのが「2021年度予算編成後の衆院解散」というシナリオだ。新年度予算案には、新型コロナウイルス対策の他「菅改革」関連の銘柄が並ぶことになるだろう。その予算を編成し、それを国民に示し、事実上の公約として国民に示せば「だまし討ち」とは映らないのではないか。

 予算編成は年末になるだろうから、年明け通常国会の冒頭の衆院解散、1月末あたりの選挙、というのが具体的な日程となるだろう。もちろん、新型コロナウイルスの感染状況の推移を見なければならないが、感染状況が落ち着いていれば、「冬の選挙」は現実味を増すだろう。

 連立のパートナー・公明党は年内の衆院選には反対だが、年明けであれば容認の構えだ。障害は少ない。

5166名無しさん:2020/09/29(火) 22:48:50
>>5165

■野党の国会追及が解散の引き金を引く皮肉な展開も

 10月下旬には臨時国会が召集される。国会論戦の中で野党側は、安倍氏の後継である菅氏は国民の信を受けていない正統性のない政権であるという指摘をすることだろう。そのことは9月3日に配信した「菅氏の勝利は確実なのに、世論に不評の『党員投票の省略』を決めた本当の理由」でも紹介した通りだ。

 野党が正統性を追求すれば、「ならば」ということで伝家の宝刀を抜くチャンスが生まれる。言い換えれば野党の追及が、「国民のために働く」といいながら早期解散することの整合性を与えることになる。

 野党は今、本音では衆院解散を1日でも先送りしたい。その間に衆院選への陣形を整え、菅内閣の支持が目減りすることを期待している。しかし、国会が始まれば菅氏の正統性を突かないわけにいかない。早期解散を避けたい野党が、その引き金を引くことになれば、これ以上ない皮肉な展開となる。

永田町コンフィデンシャル

5167名無しさん:2020/09/29(火) 22:49:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8b6324f422d0730bcf9fe1a396164694354f6c6
“いつまで政治家をやるのか?” と問われた「菅首相」の答えとは?
9/29(火) 11:01配信

ミスター新自由主義こと「竹中平蔵氏」を自身の政策の司令塔に据えて…
「国民のために働く内閣」を掲げ、デジタル庁創設、不妊治療に保険適用、携帯電話料金値下げも、地銀の統合再編など、具体的な政策に言及する菅義偉首相(71)。国民もそれを好意的に受け止め、内閣支持率は高いレベルにある。

 ***

「最初、『国民のために働く内閣』って聞いたとき、例えば公文書の改ざんなど、当たり前のことができないというか、国民を小バカにしてきた安倍さん(晋三前首相)への当てつけかと思いました」

 と笑うのは、ある永田町関係者。

「そもそも、国会議員にしろ大臣にしろ公務員なんだから国民のために働くのは当たり前。でも当然のことが履行されなかったり、国民が政治に期待していなかったりすることが久しくなって、“当たり前を丁寧に”というやり方は明らかに国民に受けていますね」

 そんな菅首相は、組閣後も専門家などと面会、会食し、自ら率先して働き、有識者との意見交換を重ねていた。

「選挙プランナーの三浦博史氏はもともと約束があったということでしたが、このタイミングで会うところがいかにも菅さんらしく、野党への大きな牽制球になったでしょう」

「あとは『日本のインターネットの父』と呼ばれる慶応大の村井純教授、不妊治療に詳しい杉山力一医師、元財務官僚の高橋洋一嘉悦大教授、そして竹中平蔵パソナ会長らと会っています」

「竹中さんが総務相のときの副大臣が菅さん。2人は気脈を通じていて、菅内閣の司令塔は竹中さんであることは間違いない」

「小泉政権の時と違って、竹中さんが国会議員や大臣になることはありませんが、裏方や影武者的に竹中さんが動くことになるでしょう」

菅首相の身体にも流れる新自由主義の血
 竹中氏と言えば「新自由主義」。実は菅首相の身体にも新自由主義の血が流れている。キャッチフレーズ「自助、公助、共助」の自助に力点を置くあたり、その片鱗が窺える。

 もう少し具体的にそれを指摘するのは、平嶋彰英・立教大特任教授。菅氏が官房長官時代に旗振り役となった「ふるさと納税」に異を唱え、左遷されたとされる人物だ。

「菅さんがこだわる政策の根底には、新自由主義的な発想があると感じます。ふるさと納税は、菅さんの当初の『古里への恩返し』という説明と異なり、結果的に各自治体が返礼品の魅力を競い合うという、いびつな競争を招きました」(朝日新聞2020年9月12日、以下同)

「総務省にハッパをかける携帯電話料金値下げも、地銀の統合再編も、事業者間の競争を促します。『オレだって秋田から上京し、競争を勝ち抜いてここまで来た』というご本人の来歴や自負が関係しているようにも思えます」

「競争を重視しすぎるあまり、弱者へのまなざしが感じられないのです。ふるさと納税には、特産品のない自治体もあること、一律控除で高額所得者が潤う弊害の問題もありました。実際、自治体の現場では混乱が生じ、結果的に国を訴えた大阪・泉佐野市が勝訴する最高裁判決も6月に出ました」

「菅さんは都市部の横浜市選出であり、最初から地方重視だったとは思いません。もし地方重視なら、地方交付税制度の重要性はご存じのはずですが、交付税の見直しを主張されていました」

「自治体間の財政力格差を平準化する交付税は、各自治体の収入見込み額と支出見込み額の差に応じ、額が決まります」

「例えば自治体が多くの企業を誘致し、自前で地方法人税収を増やしても、そのぶん国からの地方交付税は減る仕組みです。菅さんは『競争して頑張った自治体が報われないこの制度はおかしい』と主張しておられました」

5168名無しさん:2020/09/29(火) 22:50:30
>>5167

二階幹事長の迷言事件「デジタルってなんだ?」
 その一方で、自民党総裁選でいち早く「菅支持」を表明し、「菅首相・総裁」への道筋を作った二階俊博幹事長(81)。

「自身の幹事長留任はもちろん、連帯する森山裕自民党国対委員長もポストに留まり、さらに『万年大臣待機組』と揶揄されていた平沢勝栄さんが復興相として入閣し、武田良太前国家公安委員長も総務相に横滑りと、わが世の春を謳歌しています」

 当然、菅首相の政策に大いに賛同していると思われるが、別の永田町関係者は、

「二階派関係者の集まる席で、二階さんが“デジタルってなんだ?” と言い始めて周囲が驚いたことがありました」

 と、珍場面を明かす。

 さらにこの関係者によると、

「ある会合で、安倍さんはいつまで政治家をやるんだろうという話になって、キングメーカーとして引き続き政界に影響力を及ぼし続けたいタイプだから……とか、再登板を狙ってるから……などといった話が出たことがありました」

「その場にいた菅さんにも出席者が、“いつまで政治家をやるんですか?”と聞いたところ、“首相を辞める時だ”と短く答えたそうです」

「7年8カ月に亘って官房長官をやって、本当に多くの政策課題とか突発的なテロ事件・事故、スキャンダルに遭遇し、それらを解決する中で、“自分はやれる”と自信を深めていったようです」

 確かに色々あった。「モリカケ」のみならず、ISISによる日本人拘束事件、希望の党の突然の結成……。

「もちろん、それに慢心するわけではなく、うまくいかなったことも少なからずあり、今度やった時はこうすれば間違えずに済むという風にも考えてきた。それを首相在任中に全てぶつけて悔いなく官邸を去って政界引退するというのが、現時点での心境ということなんでしょう」

週刊新潮WEB取材班

2020年9月29日 掲載

新潮社

5169名無しさん:2020/09/30(水) 00:00:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/a38768237aa9a438103423deed840566f35d6a96
《2020自民総裁選》菅氏リモート集会 茨城からも市議ら参加
9/12(土) 6:00配信

自民党総裁選(14日投開票)に立候補している菅義偉官房長官は11日、全国の地方議員とテレビ会議システムを使った「リモート集会」を開いた。8道府県の地方議員や党員が参加。茨城県でも、水戸市内で同市議や党員など約10人が集まり、画面を通じて、菅氏の政策や訴えを聞いた。

集会は、石川昭政衆院議員が司会進行。菅氏は、秋田県の山間部出身であることに触れ「私には脈々と地方の農家の長男の血が流れている。『地域の元気なくして国の元気なし』と政治を行ってきた」と強調。ふるさと納税や訪日観光客など、地方創生事業に力を入れてきたことを説明した。

各地の代表者は、人口流出や災害対応など地元の課題を訴えた。水戸市議の小泉康二氏は、梶山静六元官房長官を“政治の師”と仰ぐ菅氏と本県の縁を強調。「秋田、(選挙区のある)神奈川の県民と同様、茨城県民も長官の総裁当選を期待している」と激励した。

菅氏は「皆さん最後までよろしくお願いします」と支持を呼び掛けた。

茨城新聞社

5170名無しさん:2020/09/30(水) 00:27:22
https://mainichi.jp/articles/20180718/ddm/005/010/075000c
動く2018
自民党総裁選キーパーソン/5止 無派閥束ね存在感 将来の「菅派」党内に臆測 菅義偉官房長官(69)
会員限定有料記事 毎日新聞2018年7月18日 東京朝刊

 菅義偉官房長官が自民党の無派閥議員と頻繁に会合を重ねてきたことは関係者の間でよく知られている。しかし、中心的なメンバーが誰なのかはこれまでほとんど表に出ていなかった。

 この「隠密行動」を菅氏が自ら破ったのは4月26日夜のこと。東京・紀尾井町のホテル内にある和食店に無派閥の衆院議員15人を集め、安倍晋三首相を招待した。外交の裏話などで盛り上がり、議員は口々に「総裁選では首相の3選のために頑張ります」とあいさつした。

 15人は当選4回以下の議員で作る「ガネーシャの会」の面々。菅氏と同じ神奈川県に選挙区のある坂井学氏が会長を務める。落選中に菅氏から「おれも浪人した。2、3年は耐えろ」と激励された議員もいて、菅氏と個人的なつながりが強い。ガネーシャは現世利益をもたらすヒンズー教の神。選挙から普段の政治活動まで面倒をみる菅氏を会の名称に重ねた。

 細田派、麻生派、二階派に無派閥議員の一部が加わると、首相支持は自民党国会議員の半数を超える。学校法人「加計学園」「森友学園」の問題などで安倍問題などで安倍内閣の支持率が急落する中、菅氏は会の存在をあえて公にすることで党内の動揺を抑えようとしたのだ。

 これに先立つ4月10日には、当選1回の朝日健太郎氏ら菅氏に近い無派閥の参院議員11人と首相が会食した。菅氏は地道な「勧誘」を通じて、73人の無派閥議員のうち30人近くをすでに首相支持で固めたとされる。

 このころ、菅氏は坂井氏を通じてガネーシャの会に「総裁選は地方票が大事だ。首相だけでは回りきれないから私も行く。場を設けてほしい」と伝えた。会には大串正樹経済産業政務官(衆院兵庫6区)ら神奈川県以外の議員も少なくない。 自民党が野党だった2012年総裁選で、菅氏は安倍氏を「あなたしかいない」と説得し、総裁再登板を実現させたが、地方の党員票では石破茂元幹事長の後塵(こうじん)を拝した。

 今回、菅氏は無派閥議員を起点に地方に運動を広げ、国会議員票と地方票の両方で首相を圧勝させようともくろむ。

 09年総裁選では、菅氏は当時の古賀派(現岸田派)を退会し、「長老支配」を批判した河野太郎氏(現外相)を支援した。以来、派閥と一定の距離を置く。

 ただ、一連の菅氏の動きは、自民党内で「菅氏は安倍政権後を見据えて、派閥作りに着手したのではないか」という臆測を呼ぶ。12年末の第2次安倍内閣発足以来、官房長官を務めてきた菅氏が総裁選後、仮に自民党の要職に転じたら、こうした見方はさらに広がるだろう。

 今や無派閥議員は第2派閥の麻生派より多い。周囲が警戒すればするほど、派閥に属さない菅氏の存在感は増す。

 【高橋克哉】=おわり

5171名無しさん:2020/09/30(水) 00:27:35
https://www.at-s.com/news/article/politics/shizuoka/805406.html
岸田氏静岡訪れ「戦い抜く」故望月氏墓前にも 自民総裁選
(2020/9/6 11:50)

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選(8日告示、14日投開票)に出馬を表明している岸田文雄政調会長が5日、静岡市葵区を訪れ、地元議員らに「何としても戦い抜かなければならない」と支持を訴えた。同市清水区の龍華寺も訪れ、昨年12月に死去した望月義夫元環境相の墓前に総裁選への出馬を報告した。
 自民党の県議や市議ら約80人を前に、岸田氏は経済格差や新型コロナウイルスによる外交の分断などを国政が抱える問題点と指摘。「分断から協調を目指し、国民の皆さんの協力を引き出すリーダーになりたい」と言葉に力を込めた。集会は岸田派(宏池会)に所属する衆院静岡1区の上川陽子氏、同4区の深沢陽一氏、同5区の吉川赳氏の3氏が開いた。
 岸田氏は静岡県内を訪れた理由として、岸田派の事務総長として会長の岸田氏を支えた望月氏の存在を挙げ、「望月さんが亡くなる直前まで、一緒に総裁選出馬を目指そうと話していた」と明かした。望月氏の墓前では総裁選への決意を語りかけたという。
 ■7区城内氏は菅氏支持意向
 自民党の城内実衆院議員(静岡7区)は5日、浜松市北区で開かれた後援会の会合で、菅義偉官房長官を党総裁選で支持する意向を示した。理由について、安倍政権を支えた危機管理能力の高さや官僚との巧みな関係の築き方などを挙げ、「無派閥グループとして応援するしかないと思っている」と述べた。

5172名無しさん:2020/09/30(水) 00:31:20
https://twitter.com/sugawaraisshu/status/1305245568499814401
菅原一秀(衆議院議員/すがわらいっしゅう/自民党東京9区)
@sugawaraisshu
本日の両院議員総会にて、第26代自由民主党総裁が選出されます。最後まで菅義偉候補を支援してまいります。#自民党 #総裁選 #菅義偉 #ガースー #無派閥 #叩き上げ #すがわら一秀
午前5:42 ・ 2020年9月14日・Twitter for Android

5173名無しさん:2020/09/30(水) 00:37:55
https://www.nippon.com/ja/in-depth/d00634/
じわり「安倍離れ」:本格政権目指す菅首相
政治・外交 2020.09.29
古賀 攻 【Profile】

安倍政治の継承を訴えて誕生した菅政権。しかし、政治に鋭い嗅覚を持つ筆者は、菅義偉は独自の本格政権を目指すと見る。安倍晋三のようなイデオロギーを持たない点が強み、とも指摘する。

安倍継承」看板が持つ2つの意味
目玉政策はケータイ料金値下げと不妊治療支援。現下の日本を取り巻く巨大な変化との落差に驚かされるが、マッチョで宣伝過剰な長期政権に倦(う)んでいた国民にはこれが受けた。方便として「安倍継承」カードを使いながら、新首相の菅は独自の王国を目指す。

「ポスト安倍」レースではダークホースだった菅が、自民党幹事長の二階俊博と組んで、電撃的な政権奪取を果たした。同じ参謀型の政治家として潜在的にライバル関係にあった2人の戦略的提携の成果だ。

この過程で菅が強調した「安倍継承」の看板には、2つの意味がある。

1つはマーケットを落ち着かせるため。異次元の金融緩和でひずみを蓄積した市場が、首相の交代をアベノミクス修正のサインと受け止めたら、予期せぬ混乱につながる危険がある。日本経済は麻薬のようなアベノミクスとおいそれとは縁を切れない。

もう1つは、党内の合従連衡用だ。安倍一強の権力秩序に安住してきた細田派や麻生派の有力派閥が自動的に菅に付くとは限らない。だから旧レジーム維持の保証書が必要だった。「石破茂政権」阻止が最優先の安倍晋三は、こうして菅政権誕生の小切手にエンドース(裏書き)した。

女性の支持率が高い理由
8年近くも政権の大番頭だった菅の権力は格段に増大した。同時に、その振る舞いにはトップに似つかわしくない陰湿さが付きまとう。ドイツのT-Onlineニュースは「気だるそうなまなざしを持つ菅は、面白みのない時代遅れの政治家」と伝えている。

ところが、9月16日に発足した菅内閣の支持率は64〜74%に達した。政権スタート時としては小泉純一郎内閣、鳩山由紀夫内閣に次ぐ歴代3位の高水準という。特徴的なのは安倍内閣で一貫して「男性>女性」だった支持率構成が「女性>男性」になったことだ。

秋田の寒村出身に始まる菅の「苦労人」ストーリーが共感を呼んだことに加え、携帯電話料金の引き下げや不妊治療への保険適用という公約が女性に支持されたためだろう。

この結果、「安倍継承」の看板から後者の政治的なシンボル性は次第に薄らいでいくように思える。

最終目標は麻生派の遠隔操作か
すでに自民党総裁選の序盤から手応えを感じていた菅は、今回の組閣で布石を打っている。副総理兼財務相の麻生太郎や外相の茂木敏充、公明党枠の国土交通相・赤羽一嘉ら安倍内閣の骨格を引き継いだと言われるが、同じポストでの再任は閣僚20人中8人に過ぎない。逆に言えば、残る12人には安倍との非連続性がある。

菅の戦略は「横滑り」の3人に表れている。防衛相から行政改革担当相への河野太郎、防災担当相から総務相への武田良太、そして厚生労働相から官房長官への加藤勝信だ。

河野は麻生派に所属するが、同じ神奈川県選出議員として事実上、菅の強い影響下にある。党内で長く変人扱いされてきた河野が政権中枢に入ってきたのも、菅の後押しがあったからだ。その河野が今回、菅の決まり文句「役所の縦割りと悪しき前例主義の打破」を実践する切り込み隊長役になる。

菅は早速、告発窓口として「縦割り110番」の設置を河野に指示した。かつて鳩山内閣が官僚の内部告発を奨励して「ハトミミ・ドット・コム」なるサイトを開いたことがあったが、菅に鳩山的な甘ちゃん発想があるとは思えない。目的不明のまま動き出している縦割り打破を通して菅が狙うのは、首相官邸による省庁の完全掌握だろう。

外相時代に駐日韓国大使を面罵したり、総裁選の最中に米シンクタンク相手に「日本は大統領選の前に総選挙をやる」と明言したり、言動に安定感を欠く河野である。ただ、行革担当相としてそれなりの実績を残せば、首相候補が不在の麻生派を代表するようになり、菅が遠隔操作できる。最終目標は恐らくそこだろう。

5174名無しさん:2020/09/30(水) 00:38:56
>>5173

加藤官房長官に政治取引の臭い
亀井静香の秘書出身である武田は二階派。前総務相の高市早苗は、かんぽ生命の不祥事処理などをめぐって総務省を直轄地とする菅との関係が微妙になったと言われる。そこでケータイ値下げという目玉政策を強引に進めるため、安倍に近い高市をあえて外し、二階の覚えがめでたく、かつ地元福岡で麻生にも遠慮をしない武田を抜擢したとみられる。

新官房長官には、菅に近い経済産業相の梶山弘志や国対委員長の森山裕の名前が挙がっていた。首相とは一心同体のポストだからだ。加藤は彼らほど菅と親しいわけではなく、起用には意外感もあった。

加藤は竹下派だが、実態は「安倍ファミリー」に近い。義父である加藤六月は安倍の父、晋太郎の側近であり、その縁から安倍の母洋子と六月の妻は姉妹のような付き合いをしている。このため、加藤は安倍が菅の「お目付け役」として官邸に送り込んだとの説があり、菅も「安倍継承」の担保として受け入れたのかもしれない。いずれにせよ、政権移行に伴う政治的な取引の臭いがする人事だ。

イデオロギー持たない強み
「官邸官僚」の人事では、よりはっきり菅色が出ている。

安倍政権で思うままの権勢をふるってきた首相補佐官兼首相秘書官の今井尚哉は非常勤の内閣官房参与になった。事実上の肩たたきであり、ラインからは完全に外れた。今井と同じく経産省出身の内閣広報官・長谷川栄一や、アベノマスクの発案秘書官として名をはせた佐伯耕三も去った。もはや安倍時代のように経産省が霞が関を牛耳ることはなかろう。

対照的に引き続き実権を握るのが、事務の官房副長官の杉田和博と、国交省出身の首相補佐官、和泉洋人だ。2人はもともと菅ラインで動いていた官邸官僚であり、今井ラインが消えたことでグリップ力はより強まるだろう。やはり安倍の秘書官だった国家安全保障局長の北村滋も残留組だが、菅との距離感に課題がある。

事務の首相秘書官は1増の6人になり、うち4人は官房長官秘書官からの異例の持ち上がりとなった。安倍チームからの続投は防衛省出身のみ。1増分は厚労省で、菅は官房長官秘書官を終えて本省に戻っていた鹿沼均を再び自分の元に置いた。不妊治療対策や新型コロナ対策で菅が厚労省に介入する場面が増えるためとみられる。

菅には安倍のような国粋的なイデオロギーはない。権力への執着は人一倍強いが、特殊な国家観を持たない分だけ時々の利害得失で政策を選べる強みがある。こうして「安倍継承」を掲げながらの安倍離れがじわじわと進んでいくのだろう。

衆院の解散・総選挙の時期について、菅は年明けまで待つかのようなニュアンスを出している。だが、冬場のコロナ再流行を避け、自民党内の解散待望論に応えるとしたら、やはり年内の可能性を完全に排除するべきではなかろう。もとより支持率低迷の野党は脅威にならない。菅は勝利を前提に本格政権への設計図を描き始めている。

(文中敬称略)

5175名無しさん:2020/09/30(水) 01:36:27
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=15995678018088
2020年9月9日(水)

《2020自民総裁選》茨城県国会議員7人、菅氏支持 岸田氏2人、石破氏1人

8日告示された自民党総裁選(14日投開票)で、茨城県選出の同党国会議員10人のうち県連会長の梶山弘志経済産業相(衆院茨城4区)を含む7人が菅義偉官房長官を支持する意向であることが、茨城新聞の取材で分かった。岸田文雄政調会長を支持するのは2人…

5176名無しさん:2020/09/30(水) 09:08:20
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2019/12/28/seiji-90/
政治・国際

【タグ】小泉純一郎|小泉進次郎|小渕恵三|梶山弘志|武田良太|河井克行|河野太郎|菅原一秀|菅義偉

まったく懲りない菅官房長官
西谷玲|2019年12月28日5:49PM

菅原一秀経産相が辞任した。公設秘書が10月17日、選挙区内の支援者の通夜に参列し、香典2万円を渡し、公職選挙法に違反した疑いがもたれている。

そもそも、菅原氏については就任当初からスキャンダルが噴出するのではないかとささやかれていた。

本人のはしゃぎようは相当なものだった。9月11日の内閣改造実施前日の10日に、菅原氏は自らのブログに、経産相に内定したとして「安倍総理から直々にお電話をいただいた。経験したことのない感動の瞬間だった」と書いた。おいおい、明日発表だろうよと突っ込みたくなるが、こういうところにも脇の甘さが表れていると言えようか。

原発反対派のはずだったのにとっとと宗旨替え(自民党にはこういう輩ばっかり)し、『週刊文春』で疑惑が報道されてから、きちんと説明することもなく大臣の座を去った。

そもそも菅原氏の起用は菅義偉官房長官の強い意向だった。今回の組閣は非常に菅カラーの強いものとなっている。菅原氏のほかにも、私的な婚約というものの発表の場に首相官邸を選んだ小泉進次郎氏。小泉氏には菅氏自らが電話し、大臣就任を説得したという。

法相に就任した河井克行氏も、今夏の参院選の広島選挙区に妻が新人として立候補。菅氏の全面的な支援で、自民の現職をはじき出して当選した側近だ。ほかに武田良太国家公安委員長や河野太郎氏も菅氏に近い。菅氏は無所属だが、「菅派」が閣内の最大勢力だったのである。

 安倍晋三氏は年内に首相として憲政史上最長となる。有力なポスト安倍の見つからないなか、安倍政権を継承する形で菅氏が後任となり、そのあと、(環境相になってから「セクシー」発言などでつまずいたとはいえ)人気の高い小泉進次郎氏が後を引き継ぐのではないかという見方が強まってきていた。いわば「中継ぎ」である。

故小此木彦三郎通産(現、経産)相の秘書からたたき上げた菅氏は、今や自民党では珍しくなった縁の下の力持ち、黒衣役を好むタイプだ。裏の交渉や根回しを得意とする。自らも認めているように、良くも悪くも明確な国家観やビジョンもない。その場その場の部分最適、対症療法にあたるタイプで、後から全体を眺めてみるとちぐはぐなものになる。

良い例が労働力不足に対応するための入管法改正だ。これからの日本の社会像や移民政策をどう考えるのかの議論もないまま、外国人労働者を増やそうと1年もかけずに法改正をしてしまった。

菅原氏の後任は梶山弘志氏。これまた菅氏に非常に近いが、安倍氏は受け入れた。梶山氏の父、故静六氏は菅氏が政治の師と仰ぐ。かつて梶山氏が1998年に総裁選に立候補して小渕恵三氏、小泉純一郎氏と戦った時は1年生ながら所属していた小渕派を抜けて梶山氏を担いだ。

まったく懲りない菅氏ではあるが、何事もなかったように収束するのか、それとも後任人事も含めて慢心の表れであって、菅王国崩壊の序章となるのか。まだ分からない。これで年内解散総選挙の可能性は相当低くなったと思われるが、野党は辞任したからといって許してはならない。内閣のゆるみを追及すべきだ。

(にしたに れい・ジャーナリスト、2019年11月1日号)

5177名無しさん:2020/09/30(水) 09:09:51
https://www.iza.ne.jp/kiji/politics/photos/180723/plt18072310210009-p4.html
自民党無派閥に広がる「菅グループ」 安倍首相3選当確目指す官房長官の深謀遠慮

梶山弘志地方創生担当相は平成24年の自民党総裁選で石破茂元幹事長を支持したが、菅義偉官房長官とも近い=6月26日(萩原悠久人撮影)

 【政界徒然草】 菅義偉(すが・よしひで)官房長官(69)が、自民党内で自らと同様に特定の派閥に所属しない無派閥議員を糾合しつつある。「菅グループ」は構成員が異なる複数の集団があり、党内に73人いる派閥議員のうち計30人を超えている。多くは9月の自民党総裁選で連続3選を目指す安倍晋三首相(63)にとって強力な援軍となるが、党内には将来の「菅派」との警戒感も広がっている。

5178名無しさん:2020/09/30(水) 09:11:50
https://news.livedoor.com/%E6%AC%A1%E3%81%AE%E9%A6%96%E7%9B%B8%E3%81%AE%E6%9C%80%E6%9C%89%E5%8A%9B%E3%81%8C%EF%BD%A2%E4%BB%A4%E5%92%8C%E3%81%8A%E3%81%98%E3%81%95%E3%82%93%EF%BD%A3%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E6%A0%B9%E6%8B%A0/article/detail/17084685/
次の首相の最有力が「令和おじさん」である根拠
2019年9月15日 6時15分 プレジデントオンライン

■「自民党も派閥支配が崩れてきた」との解釈は間違い
安倍晋三首相は9月11日に内閣改造を行った。注目すべきトピックスのひとつは、菅義偉官房長官に近い「隠れ菅派」が大増殖したことだった。「令和おじさん」として知名度が急上昇中の菅氏は、政府・自民党内でもその影響力を増しつつある。

新聞各紙は自民党派閥別の入閣者数を競うように載せている。細田派派3(改造前3)、麻生派3(同5)、竹下派2(同2)、岸田派2(同3)、二階派2(同2)、石破派0(同1)、石原派0(同0)、無派閥6(同2)。こうした結果から、マスコミは岸田派や石破派の冷遇をことさらに強調して報じている。

それは確かにそうだが、もっと重要なことがある。無派閥議員が6人も入閣しているのだ。

各派閥が、横ばいもしくは減少する中で、無派閥閣僚は2人から6人と、4人も増えた。新聞ではこの理由についての丁寧な解説はみかけないので、「自民党も派閥支配が崩れてきた」と解釈する人がいるかもしれない。しかし、その解釈は間違いだ。

6人の無派閥議員とは、菅義偉官房長官。高市早苗総務相。河井克行法相、菅原一秀経産相、江藤拓農水相、そして小泉進次郎環境相だ。

菅氏は派閥に属していないが、菅氏を囲む勉強会やグループは複数あり、「隠れ菅派」の議員はトータルで50人以上と言われる。菅原、河井の両氏は、その代表格だ。

■環境相になった小泉進次郎氏も「菅派」
環境相になった小泉進次郎氏も菅派だと言っていいだろう。同じ神奈川県を選挙区に持つ2人は、常に連絡を取り合っている。8月、アナウンサーの滝川クリステルさんとの結婚を電撃発表したのも、首相官邸の菅氏に報告した後だった。

今回も、菅氏は安倍氏から「入閣を打診したら小泉は受けるか感触を探ってほしい」との指示を受けて小泉氏に接触。受けるとの確信を得て安倍氏に伝えている。まさにサプライズ人事の中心人物だった。

高市氏も、菅氏のお気に入りの1人。総務省は菅氏が絶対的な影響力を持つ役所だ。高市氏が2度目の総務相に就任したことからも、菅氏との関係が良好であることが分かる。

5179名無しさん:2020/09/30(水) 09:12:02
>>5178

■麻生氏が「二階降ろし」だから、逆に張った菅氏
江藤氏だけは菅氏との明確な関係性は見出しにくいが、菅氏も含めて5人は「菅派」。細田派や麻生派の3人を上回り、閣内では最大勢力なのだ。

菅氏は今後も明確な派閥をつくる気はない。だが、「菅氏についていけば、ポストに恵まれる」と分かれば、今後も「隠れ菅派」は増え続けるだろう。

今回の人事では、菅氏の力量を見せつけるシーンがもうひとつあった。

安倍氏は今回の人事にあたり、二階俊博幹事長を留任させるかどうか悩んでいた。安倍氏の盟友でもある麻生太郎副総理兼財務相は、岸田文雄党政調会長を幹事長に起用するように進言していた。

一方、菅氏は二階氏の留任で動いた。最近、菅氏と麻生氏の間にはすきま風が吹き始めている。麻生氏が「二階降ろし」だから、逆に張ったのだ。

■幹事長ポストを巡る麻生氏との戦いにも勝った
二階氏は最近、「ポスト安倍」候補に菅氏の名を上げるなど菅氏との接近を図っている。政局のヒダを読む天才でもある老練な二階氏は、菅・麻生両氏の微妙な関係を見抜き、菅氏に接近した。菅氏と二階氏が接近するのは必然だった。

結果として安倍氏は二階氏の続投を選んだ。9月3日、安倍氏は二階氏と自民党本部で会談して幹事長続投を伝えた。これは、二階氏にとっては朗報だったのは間違いないが、菅氏にとっても、麻生氏との「戦い」に競り勝った瞬間だった。

菅氏は、今回の人事の「入り口」である党幹事長人事と、「出口」である閣僚人事で、圧勝したのだ。

■「ポスト安倍」のライバルとは大きな差をつけた
安倍氏の女房役として7年近く官房長官を務めてきた菅氏。今年4月1日、新元号「令和」を発表した頃からは知名度が爆発的に上がり、7月の参院選での応援要請も引っ張りだこだった。その頃から「ポスト安倍」の有力候補という評価が盛んに報じられるようになったが、菅氏はその意欲を完全否定しつづけている。

しかし今回の人事で、政府内に子飼いの政治家を多く招き入れることに成功した。菅氏は、本人が望むかどうかにかかわらず「ポスト安倍」の有力候補となったのは間違いない。

マスコミは安倍氏が今回の人事で、菅氏と岸田氏、外相になった茂木敏充氏、厚労相の加藤勝信氏、防衛相に横滑りした河野太郎氏の5人が、閣内や党執行部に入り「ポスト安倍」を競うことになったともてはやす。今回の人事の経緯を見る限り、そのうち圧倒的に優位にあるのは菅氏だろう。

あとは菅氏が「その気」になるか。今のところ安倍氏と菅氏の間は良好ではあるが、2021年の総裁任期が近づいてきたときに、2人の関係がどうなるか。安倍氏から権力の座を禅譲されるのを狙うのか。それとも自ら奪い取るのか。菅氏は両方の選択肢を握りつつある。

そして菅氏を「ポスト安倍」の有力候補にあげながら、安倍氏の4選支援にも言及している二階氏が、今後どんな行動に出るのかも目が離せない。

(プレジデントオンライン編集部)

5180チバQ:2020/09/30(水) 11:08:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/075189063f40766f09163a3cd9011058f55edef8
デジタル庁準備室、スローガンは“ガースー” 30日に立ち上げ
9/29(火) 13:28配信
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平井卓也デジタル改革担当相=29日午前、首相官邸(春名中撮影)
 平井卓也デジタル改革担当相は29日の閣議後会見で、行政サービスのデジタル化を一元的に担う「デジタル庁」の発足に向けた準備室を30日に立ち上げると発表した。平井氏が室長に就く。準備室には内閣府や財務省、総務省、経産省など各省庁から集まった約50人のほか、10人の民間有識者が加わる。


 平井氏は「小さく産んで、大きく育てるスタートアップ企業の考え方に近い組織にしたい」と述べ、「スローガンはガバメント・アズ・ア・スタートアップ。(頭文字をとると)結果的に(菅義偉首相の愛称と同じ)GaaSu(ガースー)となる」と笑いを誘った。

5181チバQ:2020/09/30(水) 19:12:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/13393970975bf42b7c3626f9f3d1594d73d18314
自民・下村政調会長が杉田水脈氏を注意 「丁寧な説明」求める
9/30(水) 17:42配信
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杉田水脈氏(春名中撮影)
 自民党の下村博文政調会長は30日、党の会議で女性への暴力や性犯罪に関し「女性はいくらでも嘘をつけますから」などと発言したとされる杉田水脈(みお)衆院議員を党本部に呼び出し、注意した。杉田氏が記者団に明らかにした。

 杉田氏は「(下村氏から)丁寧な、より真意が伝わる説明をするように注意を受けた」と述べた。釈明については自身のブログに記載するとしている。

 下村氏は発言の有無に関し「本人に確認したが、公表する前提ではない」と記者団に語った。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b4ecf3f51603797367ed9c012e7c10ce3a8ab429
自民、党教育再生実行本部を廃止 コロナ禍の教育検討に集中
9/30(水) 17:40配信
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インタビューに応じる自民党の下村博文政調会長=30日午後、東京都千代田区(川口良介撮影)
 自民党が総裁直属の教育再生実行本部の廃止を検討していることが30日、分かった。新型コロナウイルス禍の教育の早期充実を図るため、政務調査会で集中的に議論を深める狙いがある。下村博文政調会長が産経新聞の単独インタビューで「私が政調会長の間は教育再生実行本部を廃止し、(政調の)教育再生調査会と文部科学部会で一体的に進めていきたい」と明らかにした。

 過去に文科相を務めた下村氏は、教育政策を政調で集中的に担う狙いなどについて「新型コロナの影響で自宅学習が増えている。一人に一台、タブレット端末を提供するなど、家庭でも勉強できる環境をいかに早めるかが大切だ。党でも議論しながら政府をバックアップしていきたい」と強調した。

 教育再生実行本部は、憲法改正推進本部などと同じく党則第79条に基づく総裁直属の機関。下村氏はインタビューで、菅義偉(すが・よしひで)総裁(首相)と調整した上で、選挙制度改革問題統括本部と女性活躍推進本部も廃止し、「子供の貧困対策」など女性活躍を後押しする環境を政調主導で速やかに整える考えも示した。

5182チバQ:2020/09/30(水) 19:26:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/885db979d8df89c84ae6ead041f6065d3fac0827
秋元議員の保釈取り消し 保証金3000万円没収・IR汚職 東京地裁
9/30(水) 16:37配信
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 カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる事件で、東京地裁は30日、収賄罪と組織犯罪処罰法違反(証人等買収)罪で起訴された衆院議員秋元司被告(48)の保釈を取り消した。

 納付済みの保釈保証金3000万円の没収も決めた。

 秋元被告は収賄罪で起訴された後、今年2月に東京地裁が保釈を許可。しかし、保釈中に贈賄側に偽証を働き掛けたとして8月下旬から9月にかけ2度逮捕され、組織犯罪処罰法違反罪で追起訴された。追起訴後も東京拘置所で勾留が続いている。

5183名無しさん:2020/10/01(木) 00:41:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/815b65f81f964a180fc42d03919597a846d4de66
自民・二階幹事長インタビュー 中国主席国賓「国益中心に考えるべき」
9/30(水) 20:09配信

 自民党の二階俊博幹事長は30日、産経新聞の単独インタビューに応じ、党の外交方針として「日米関係が基軸であることは間違いない。中国や他の国々とも仲良くしていく」と語った。延期されている中国の習近平国家主席の国賓来日については「反対する人もいるが、賛成する人も多くいる。国益を中心に考えるべきだ」と述べた。

 また、新型コロナウイルスの収束を見極めた上で、米国などとの議員外交を積極的に展開する考えも示した。「自民党議員を5〜10人一組にし、それぞれの国に派遣したい」と語った。

 菅義偉(すが・よしひで)政権については「上々のスタートだ。誠実で信頼のおける人間性、その点において国民の大きな支持が集まっている。長期政権になる可能性は十分にある」と期待を込めた。「党はしっかり新首相を支える」とも述べた。

 憲法改正の実現に向けては「国会の中で議論を巻き起こし、国民の了解を得ながら前に前に進めていくことが大事だ」と意欲を見せた。「大仕事なので粘り強くやっていく」とも述べ、野党側に国会審議を促す考えを示した。

 衆院解散・総選挙をめぐっては「党としては明日解散があっても大丈夫だ。常にわれわれはその準備をしている」と自信を見せた。候補者調整が必要な選挙区については「地元の都道府県連の意向を特に重視する」と強調し、「本人の努力、決意、将来性を判断して民主的に決めていきたい」と説明した。

5184名無しさん:2020/10/01(木) 00:41:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/21a1283acb3a81ed215f120e5e7e66dba5f54d61
三男世襲目論む二階幹事長に菅首相、世襲反対の旗下ろすか
9/30(水) 7:05配信

 菅義偉・首相は新内閣を「国民のために働く内閣」と命名した。しかし、実際には二階俊博・幹事長、麻生太郎・副総理という“長老政治家”に操られているに等しいのだという。

 その麻生氏が菅氏に迫っているのが解散・総選挙だ。解散風が強まる中、緊迫してきたのが自民党の「世襲」バトルと「議員定年廃止」をめぐる世代間抗争だ。

「私のような普通の人間でも、努力をすれば総理大臣を目指すことができる。まさにこれが日本の民主主義ではないか」

 総裁就任会見でそう語った“叩き上げ政治家”の菅氏は、親から地盤(後援会)、看板(知名度)、カバン(政治資金)を引き継いで楽に当選してきた世襲議員を嫌う。

 麻生政権の選対副委員長だった2009年の総選挙では、党内の2世、3世議員たちの猛反対を押し切ってマニフェストに「世襲候補の制限」を盛り込み、その後も、「私の持論だが、世襲制限は必要だと思っている」と言い続けてきた。

 だが、麻生氏と二階氏は“菅は逆らえない”と世襲を進める構えだ。3世議員である麻生氏の場合はすでに“4世”となる長男への後継レールが敷かれているが、二階氏にはもっとはっきり菅氏に世襲を「公認」させたい事情がある。政治ジャーナリスト・野上忠興氏がこう指摘する。

「二階氏は公設秘書の三男に地盤を継がせたい。しかし、選挙区の和歌山3区では、世耕弘成・参院幹事長が二階氏の引退を待って鞍替え出馬に意欲を見せている。それを阻止するために、二階氏は菅首相に世耕氏ではなく自分の息子を自民党公認とさせ、大義名分にするつもりでしょう」

 その試金石となるのが二階派大幹部の河村建夫・元官房長官(77)の選挙区・衆院山口3区で始まった党内争いだ。

 地元では河村氏は次の総選挙で引退、元政策秘書の息子に地盤を譲ると見られているが、そこに林芳正・元文科相(59)が参院から鞍替え出馬の意向を固めたと報じられた。“世襲阻止”で殴り込みを掛ける格好だ。ジャーナリストの磯山友幸氏が語る。

「二階さんや麻生さんから息子を公認するように要求されれば、菅首相は世襲反対の旗を下ろして応じざるを得ない」

 山口3区も同様に、二階氏が派閥幹部である河村氏の息子の公認を求めたら、菅氏も断われないだろう。

※週刊ポスト2020年10月9日号

5185名無しさん:2020/10/01(木) 00:42:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/3eed5f35503c869f788fb22e24184f51945e5bff
杉田水脈氏「今後はブログで書きたい」 自民幹部が聴取
9/30(水) 22:00配信

 自民党の杉田水脈衆院議員が「女性はいくらでもウソをつける」と発言したとされる問題で、同党の下村博文政調会長は30日、杉田氏から事情を聴いた。「真意が正確に伝わるよう、より丁寧な説明が必要だ」として自ら説明するよう求め、口頭で注意した。発言の有無など聴取内容については、明かさなかった。

 両氏は同日午後、党本部で約20分間にわたり面会。下村氏の説明によると、25日の党の会議での発言について、杉田氏は「女性蔑視を意図した発言はしていない」と釈明し、「改めて丁寧な説明をする」と話したという。

 下村氏は記者団に会議の責任者への聴取も行ったことを明かしたうえで、「(発言したとされる)部会では会議を基本的に非公開とし、各人の発言は公にしないルールでやっている」と述べ、「ウソをつける」発言があったかどうかも明らかにしなかった。聴取結果を聞いた党幹部は「発言はあったようだ。ただ、当時は長々と話す中で興奮もしていて、問題の発言をした認識がなかったようだ」と説明した。

 杉田氏は面会後、記者団に「今後はブログでしっかりと書いていきたい」と話したが、質問を振り切るように党本部を後にした。

朝日新聞社

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64309070Y0A920C2SHA000/
安倍前首相「菅氏、ずいぶん前から後継資格者」
安倍前首相インタビュー詳報(上)
菅内閣発足 政治 国際
2020/9/28 11:49 (2020/9/29 5:09更新)日本経済新聞 電子版

安倍晋三前首相は日本経済新聞のインタビューで菅義偉首相に関し、後継候補として「ずいぶん前から有資格者だと思っていた」と明かした。総裁選で敗れた自民党の岸田文雄前政調会長については「『時、利あらず』ということだったのだろう」と述べた。菅政権への期待なども聞いた。

――体調はその後、いかがでしょうか。

「新しく使い始めた薬が非常に良く効いて、順調に快復している」

――後継に菅首相が就きました。

「私の健康上の理由で急なことになった。後継者はリリーフかつ先発投手という立場…

5186名無しさん:2020/10/01(木) 00:42:48
https://www.data-max.co.jp/article/32364/1/
2019年11月05日 14:39
ダブル大臣辞任は「菅官房長官と岸田政調会長の代理戦争」第二弾か――漂い始めた政権末期(レームダック)感(前)

 週刊文春の香典報道で菅原一秀・経産大臣が辞任した6日後の10月31日、またもや「文春砲」直撃で河合克行・法務大臣が辞任をした。わずか一週間足らずの間のダブル辞任。すぐに永田町関係者の間では「ポスト安倍を巡る跡目争いが本格化、森友加計問題以上の政権末期感が漂い始めた。『令和おじさん』として人気が急上昇、岸田文雄政調会長と並ぶ有力後継候補となった菅官房長官の影響力が一気に低下、永田町の力関係が変わる兆しが出てきた」という見方が広まっていたのだ。

 「『菅官房長官 対 岸田政調会長』の代理戦争第二幕「秋の陣」の火蓋が切って落とされたのだろう」と見立てる永田町ウォッチャーは、こう解説する。

 「夏の参院選広島選挙区(改選定数2)は与野党が1議席分け合う構図が、現職の溝手顕正・元防災担当大臣(岸田派重鎮)に加えて河合前大臣の妻・案里参院議員を擁立することで激変。建前上は『自民二議席独占を狙う』でしたが、実態は『菅官房長官 対 岸田政調会長のポスト安倍代理戦争』(7月9日の毎日新聞などが報道)。実際に菅氏は案里氏の応援演説で二回も広島入りし、溝手氏落選に一役買った。『菅氏、広島“代理戦争”制し勢い』(7月24日の夕刊フジ)と報じられたのはこのためです。10月31日発売の週刊文春のスクープ記事『法務大臣夫婦のウグイス嬢“違法買収”』は、案里氏が初当選した参院選広島選挙区で起きたことです。代理戦争に敗れた岸田氏本人か周辺が“リベンジ”を仕掛けて、菅氏側近の河合法務大臣のクビを取ったように見える。『ポスト安倍の跡目争いが激化、政権末期(レームダック)状態に陥り始めた』と受け取る永田町や霞が関関係者は少なくないでしょう」

 この永田町ウォッチャーが注目するのが、「官邸のアイヒマン」とも呼ばれる安倍首相の側近である北村滋・国家安全保障局長(前・内閣情報官)が岸田氏と同じ名門・開成高校卒で、一年違いの先輩後輩であることだ。

 「菅官房長官の側近の大臣が二回連続で“文春砲”が直撃した。取材力に定評がある週刊文春を持ってしても何らかの警察情報がないと、二大臣を相次いで辞任に追い込むのは難しかったのではないか。岸田氏が指示を出したとは思えないが、岸田シンパの官僚が首相の意向を忖度して動いても不思議ではない。そう考えた時に真っ先に思い浮かんだのが北村氏でした」(同)。

5187名無しさん:2020/10/01(木) 00:43:01
>>5186

 この見立てに「たかが同じ高校出身くらいで」と違和感を抱く人にお勧めなのが「霞が関で『開成官僚』VS.『麻布官僚』大戦争が勃発中 受験エリート『トップ2校』が罵り合い」(2017年9月16日号の週刊現代=ネット配信記事も有)。この記事では、独立独歩型の麻布に対して「群れるのが好き」で同窓会活動が盛んな開成の違いを説明、岸田氏が2017年8月に開かれた「永霞(永田町・霞が関開成会)(仮称)設立総会」で発起人代表を務め、一方の北村氏が「内閣情報調査室開成会」の主宰者を務めたと紹介していた。なお開成高校出身の国会議員とキャリア官僚は総数600名以上なのだという。

 「前川喜平vs.北村滋」という小見出しの中には、北村氏について次のような政治部デスクのコメントもあった。

 「頭脳明晰で、安倍総理から絶大な信頼を得ている。内調を牛耳り、メディアも使って数々の情報戦を仕掛けている人物です。前川前文科次官の『出会い系バー通い』報道を読売にリークしたのも北村氏のラインだ」

 この指摘が事実であれば、今回のダブル大臣辞任においても、「北村氏ら開成出身者が永田町や霞が関に張り巡らされた同窓会ネットワークを駆使しつつ、菅氏側近大臣辞任につながる極秘情報を週刊文春にリークした」といった情報戦を仕掛けていたとしても全く違和感を抱くことないのだ。

 ちなみに9月19日号の週刊文春には、国家安全保障局長になったばかりの北村氏が尾行に気づいて警察に通報という内容の記事が出ており、米田壮・前警察庁長官に呼び出されて「お前、いつまで官邸にいるんだ。いつまで(内閣)情報官をやっているんだ」と詰めれられたという北村氏の暴露もあった(米田氏は面談を否定)。北村氏は週刊文春への情報提供を、ダブル大臣辞任の前月発売号でしていたのだ。

 永田町ウォッチャーは安倍首相の意向を忖度している可能性にも触れた。
「推測の域を出ない見立てだが、『令和おじさん』として人気急上昇、ポスト安倍の有力候補となり、しかも霞ヶ関の官僚のほとんどが菅官房長官にひれ伏している。岸田幹事長誕生を連携して阻止したとされる二階俊博幹事長とも手を組んでおり、『菅政権誕生の場合、二階派はすぐに菅派に変わるだろう』さえ与党議員の間では囁かれている。しかし永田町と霞が関で絶大な力を持ち始めた菅氏に対して『力が強くなりすぎている』という反発が生まれている。内閣人事局を背景にしたゴリ押し人事で霞ヶ関の官僚から『やりすぎだ』という声が漏れ聞こえている。

 安倍首相も表立って口にしなくても、恐らく菅氏の力を削ぎたいと考えている。岸田氏への禅譲にした場合は“院政”を敷いて改憲に邁進させるなどコントロールすることは可能だろうが、菅氏が絶大な力を持ったまま首相になった場合は自らの影響力を及ぼすことが難しくなるに違いないからだ。安倍首相が望む展開を“忖度官僚”が思い描き、ポスト安倍のライバルである菅氏の力を削ぐ情報を自主的にリークすることは十分に考えられるだろう」

(つづく)
【横田一/ジャーナリスト】

5188名無しさん:2020/10/01(木) 00:43:25
>>5187

2019年11月06日 10:32
ダブル大臣辞任は「菅官房長官と岸田政調会長の代理戦争」第二弾か――漂い始めた政権末期(レームダック)感(後)

 この「岸田氏禅譲作戦」の存否はさておき、上り調子を続けて来た菅氏が急に失速気味となったのは間違いない。“菅氏推薦大臣枠”が一つ減るという目に見える形でも現れた。安倍首相と同じ細田派の元少子化担当大臣の森雅子・参院議員(福島選挙区)が後任法務大臣に抜擢されたのだ。自民党事情通はこう話す。

 「菅原大臣の後任には、菅氏が『政治の師』と仰ぐ故・梶山静六元官房長官の長男の梶山弘志・元地方創生担当大臣が就任したが、『菅周辺の順送り。菅さんは何も責任を感じていないのか』という反発が自民党内からも出たのはこのためです。それに比べて河合大臣の後任大臣は細田派から抜擢された。『若手が多い菅派に適任者がいなかった』との側面があるにしても、『二度目の菅派順送り人事は許さない』という安倍首相の報復的なメッセージも込められていたのでしょう。辞任した両大臣とも“身体検査”で内閣情報室(内調)などから傷があることを報告されながらも菅氏が『大丈夫だ』と言って押し込んだという経過があったためです。しかも安倍首相の悲願である改憲論議が10月31日に開かれる予定だったのに、ダブル大臣辞任のあおりで中止となった。

 政権を支えてきた番頭役の菅氏とはいえ、多少の恨みや反感が生じたのは間違いない。少なくとも今回のダブル大臣辞任で自民党内の雰囲気は一変しました。これまでは政権幹部に物申すのは石破茂・元地方創生大臣ぐらいだけでしたが、ビックリするぐらい過激な菅氏批判が出始めるようになった。安倍首相との距離感がさらに広がった気配を察知した自民党議員が、これまで絶大な力を有する菅氏に対する不満や反感を一気にぶちまけたようにも見えます」。

 もちろん菅官房長官は政権ナンバー2で安倍首相との対立が表に出ると、政権存亡の危機となりかねないので「当面は水面下の情報戦で叩きあいをするレベルに止まるだろう」(同)。

 これまでは政権を支える番頭役に専念してきた菅氏が、ポスト安倍の有力候補となったことで欲を出しはじめたのは間違いない。参院選ではライバルの岸田氏側近を落選させるのに力を注ぎ、今回の内閣改造で小泉進次郎環境大臣を含めて三人の大臣を押し込むのにも成功したが、ダブル大臣辞任で足をすくわれた。「野党が改憲論議に応じないなら年末か年始に解散だ」という牽制球も、「三人目の大臣辞任なら内閣総辞職か解散だ。今なら勝てる」と勢いづく野党には脅しにならなくなった。

 「しかも週刊文春は他の閣僚ネタを二つ三つ持っているようです。辞任ドミノが起きた時にどう対処するかについて菅氏は知恵を絞り、準備をしているでしょう」(永田町ウォッチャー)。

5189名無しさん:2020/10/01(木) 00:43:36
>>5188

 安倍政権の屋台骨が揺らぎ始める兆しを見せ始めたので、ポスト安倍をめぐる岸田氏との“バトル”はいったん休戦せざるを得ないというわけだ。

 しかし両者の跡目争いがスタートした以上、挙党体制で安倍政権を支えるという気運が次第に薄れ、仁義なき戦いへと激しさを増していくのは確実だ。

 「今回のダブル大臣辞任は、政権が終焉に向かってメルトダウンをしつつあることを印象づけるものでした。任期が近づく総理大臣が求心力を失うレームダック状態にこうやって陥っていくのかということも目の当たりにした。『森友加計問題以上の政権末期状態』と表したのはこのためです」(永田町ウォッチャー)。

 こんな政界模様が目に浮かぶ。安倍政権を支えてきた菅氏がポスト安倍候補として急浮上、微妙な心境の変化から安倍首相との距離感が広がった途端、それを察知した永田町と霞ヶ関の住民たち(国会議員と官僚)が「安倍・岸田派 対 菅・二階派」に分裂、水面下での情報戦をスタートさせた。表に見えない形であっても両派のバトルが官僚を巻き込む形で激しさを増すのは確実だ。永田町からは目が離せない。

(了)
【横田一/ジャーナリスト】

注:森雅子・新法務大臣について
 法務大臣となった森氏は細田派で「アベチルドレン」のような存在だ。第二次安倍政権が誕生した2012年12月に少子化担当大臣に抜擢されて、野党が強く反対した特定秘密保護法担当という“汚れ役”もこなした。「特定秘密保護法案『官邸のアイヒマン(北村滋内閣情報官)』と呼ばれる男 本当の黒幕は公安の『妖怪』」(2013年12月18日の週刊現代)によると、首相側近で開成高校出身の北村氏こそ、特定秘密保護法の黒幕と報じられていた。安倍首相の意向の下、森氏と北村氏は世論の反対が強い法案を成立させた仲間同士ということになるのだ。
 当初のイメージは違った。森氏は東北大学卒で、同期は枝野幸男・立憲民主党代表。「枝野氏が初めて選挙に出た時にウグイス嬢をやりました」と話す森氏は、中学時代に父の借金取立に苦しんでいた時に弁護士が救われ、アルバイトをしながら司法試験に合格した苦労人の弁護士。金融庁職員時代には、宇都宮健児・元日弁連会長らサラ金問題に取組む弁護士と共に規制強化をする貸金業規制法改正に尽力、1996年の福島県知事選に立候補した時には弁護士仲間が応援に駆け付けたほどだった。
 しかし特定秘密保護法を担当する大臣になった時には「悪法成立に尽力」「権力に擦り寄った」といった批判が弁護士仲間からも相次いだ。過去の人間関係を断ち切り、安倍首相の指示に忠実に従ったことが、二回目の大臣就任につながったように見えるのだ。

5190名無しさん:2020/10/01(木) 00:45:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/6e246181c8b4ad474f6f1c3c95e1d219fe7bea6b
デービッド・アトキンソン氏の提言で観光立国を推進、創価学会の佐藤浩副会長と盟友関係、大阪維新の会とも太いパイプ……菅新首相の政治力を支える「人脈」の正体
9/30(水) 9:49配信

 <徹底解剖 リアリズムと“庶民目線” 菅人脈と手腕>

 1997年5月の衆院内閣委員会。前年の総選挙で初当選した菅義偉氏が、特定非営利活動促進法案(NPO法案)について質問に立ち、慎重な審議を求めてこう述べた。「先駆的なことを始めるには、最初から大風呂敷を広げるのではなく、試行錯誤を重ねながら理想的なものを作り上げていく手法の方が、私は正しいと考えている」。

 95年の阪神・淡路大震災でボランティア活動などをする民間の非営利団体に法人格がない課題が浮き彫りとなり、立法の機運が高まったNPO法案。だが、菅氏の懸念は、立法を急ぐあまり反社会的勢力にも法人格が付与されかねない点にあった。菅氏はこの時、48歳。遅咲きの政治家がその後、一国のリーダーに上り詰めることになろうとは、いったい誰が予想しただろうか。

 NPO法案の質問でも現れたように、菅氏の政治手法の大きな特徴は、高邁(こうまい)な理念以上に徹底して現実を直視する「リアリスト」という点にある。信賞必罰の人事術と危機管理、情報工作の駆使に支えられた現実主義が真骨頂である。官房長官としての在任記録が歴代最長を記録した菅氏の権力の源泉の一つが、「内閣人事局」(第2次安倍政権下の2014年創設)を通じた官僚人事の掌握にある。とはいえ、霞が関の掌握は簡単なことではない。そこで菅氏が取った手法が人事の「丸のみ」と「信賞必罰」である。

 首相や官房長官の秘書官(事務取扱)ら官邸スタッフは各省庁から出向してきたエリートが務め、首相や官房長官の交代に伴って入れ替わることが慣例だった。しかし、菅氏は政権交代前の官邸スタッフを一掃はせず、能力を見込めば重用した。その典型が、菅氏の右腕として鳴らす和泉洋人首相補佐官である。和泉氏は政権交代前から内閣官房地域活性化統合事務局長として活躍していたが、過去にこだわらず「丸のみ」する懐の深さを見せた。

 もう一つが信賞必罰。例えば13年6月には、民主党政権末期に駆け込みで日本郵政社長に就任した元財務官僚を、安倍政権への事前の説明がなかったとして躊躇(ちゅうちょ)なく更迭した。菅氏が第1次安倍政権の総務相時代に導入した肝煎り政策「ふるさと納税」に反対した総務省自治税務局長も更迭された。政治家の決定に異を唱えたり、実現できない理由を列挙したりするたぐいの官僚は排除される。

5191名無しさん:2020/10/01(木) 00:45:26
>>5190

 ◇小池知事と反り合わず

「当たり前のことを当たり前として処理するのが政治である」という菅氏の信条は、秋田県湯沢市から上京し、苦学の末に就いた故・小此木彦三郎衆院議員の秘書時代、および横浜市議時代に培われたものであろう。菅氏にとって重要なのは「庶民」の目線であり、それゆえ「東京大改革」をはじめ大々的なスローガンを振りかざす小池百合子東京都知事のような“パフォーマンス型政治家”とは反りが合わない。

 リアリストの菅氏は、情報収集も重視している。安倍晋三政権では、杉田和博官房副長官や北村滋内閣情報官(現国家安全保障局長)ら警察官僚出身を中心とする「インテリジェンス・コミュニティー」(情報機関)が重要な役割を果たしていたが、その中心にいたのが菅氏である。森友・加計学園問題を巡っても、政権の致命傷とならないように乗り切った。

 菅氏の政治思想には「国家像が見えない」とか、「外交上の理念が不在」といった指摘もある。ただ、菅氏は官房長官在任中に数え切れないほどの経済人や外国要人、有識者らと会食し、その知見を政策に反映してもいる。例えば、19年4月の出入国在留管理庁新設をもたらした菅氏主導のインバウンド(訪日外国人観光客)政策は、小西美術工芸社のデービッド・アトキンソン社長の提言に一つのヒントを得たとされている。

 菅氏としては、自らの琴線に触れたアイデアがあれば、そのアイデアが誰のものであろうと、採用(丸のみ)するということに尽き、総論としての政治哲学や体系的な国家像はそもそも必要としていないように思われる。それゆえ、「スガノミクス」があるとすれば、ポイントは庶民の生活だ。総務省の谷脇康彦総務審議官に先鞭をつけさせ、最近では小林史明総務政務官(現・自民党青年局長)に主導権を握らせた「携帯電話料金の引き下げ」は更に徹底されるだろう。

 ◇経済安全保障も重視

 また、18年の地価公示で「地方圏で26年ぶりの地価上昇」となった時、ことのほか喜んだのが菅氏であり、地方創生が前面に押し出される可能性も高い。厚生労働省の再編やデジタル庁(仮称)の新設といった施策も、結局は庶民の経済生活がコロナ禍の中でいかに立ち直るか、どれほど雇用を創出できるか、といった視点が土台になるだろう。こうした視点から米アップルなど巨大IT企業規制にも関心が高く、先の通常国会で成立した「デジタル・プラットフォーマー取引透明化法」は菅氏の強い意欲で実現した。

5192名無しさん:2020/10/01(木) 00:48:13
>>5191

 リアリストであるがゆえに、危機管理にも関心が高い。ともに手を携えて安倍政権を支えてきた甘利明自民党税制調査会長は「ルール形成戦略議員連盟」を率い、国分俊史多摩大学大学院教授らと「中国製アプリTikTok規制」「秘密特許制度の復活」「国際機関人事への戦略的対応」「日本版NEC(国家経済会議)の創設」などを議論している。こうした経済安全保障政策も重視されるだろう。

「末広会」も支え

 現在の菅氏は創価学会の佐藤浩副会長と盟友関係にあるといわれ、創価学会・公明党とのパイプは松井一郎大阪市長や橋下徹氏、吉村洋文大阪府知事らの大阪維新の会とのパイプと並んで、菅氏の政治力とすごみを支えている。また、経済界では新浪剛史サントリーホールディングス(HD)社長や、沖縄の国場幸一・国場組会長をはじめとする建設業界とも深い結び付きを示している。

 菅氏は現在、自民党内では「無派閥」ながら、幅広い支持基盤を築いている。その中核が「令和の会」などの菅グループや神奈川県連に所属する議員、そして菅氏と同じ96年に初当選した議員からなる「末広会」である。末広会からは桜田義孝前五輪担当相が菅氏への総裁選出馬要請の先陣を切り、山口泰明組織運動本部長が総裁選における菅選対の事務総長、吉川貴盛前農林水産相が事務局長を引き受けている。

 徹底したリアリストであり、庶民の目線を重視する。これらの要素が、菅氏の今後の政権運営を見通すうえで大きなカギとなる。

(北島純・社会情報大学院大学特任教授)

(本誌初出 「丸のみ」と「信賞必罰」特徴 創価学会・佐藤副会長と盟友=北島純 20200922)

5193名無しさん:2020/10/01(木) 02:00:35
https://diamond.jp/articles/-/137495
「古賀・菅連合内閣」が安倍改造内閣の本質だ、後藤謙次氏が解説
後藤謙次:政治コラムニスト
経済・政治 DOL特別レポート
2017.8.4 5:00

安倍晋三首相は8月3日、内閣改造を断行した。誕生した「第3次安倍再々改造内閣」は「安全運転最優先」の印象が強いが、果たしてどうなるのか。政治コラムニストの後藤謙次氏に解説してもらった。

 内閣支持率の急落を受けて再起を目指し、8月3日に誕生した「第3次安倍再々改造内閣」は、その顔触れから事実上の「古賀・菅連合内閣」と呼んでいいかもしれない。官房長官の菅義偉(68)と、自民党岸田派の実質的なオーナーである元幹事長の古賀誠(77)の影響力が色濃く反映されているからだ。

「今回は菅ちゃん(官房長官)がよく頑張ったよなぁ」

 改造前日の2日夜、古賀は東京・新橋のすし店で、気の置けない知人たちに囲まれて上機嫌に語った。テレビでは翌日に予定された内閣改造と、自民党役員人事の速報が流れ、岸田派の議員の名前が続々と登場していたからだ。

 岸田派会長の岸田文雄(60)は希望通り、外相から政調会長に転じて自民党執行部入り。閣僚人事では法相に上川陽子(64)、文部科学相に林芳正(56)、防衛相に小野寺五典(57)、1億総活躍担当相に参院議員の松山政司(58)の4人を送り込むことに成功。岸田派にとっては、岸田が「ポスト安倍」をにらんで大きな足掛かりをつかんだと同時に、「満額回答以上」(岸田派幹部)の閣僚誕生により、政権内での発言権も格段に拡大した。

 そして、閣僚の顔触れで目立つのが菅に近い議員たちの存在だ。その象徴が国家公安委員長兼防災担当相の小此木八郎(52)と地方創生担当相の梶山弘志(61)。2人とも菅が師と仰いだ元通産相の小此木彦三郎、元幹事長の梶山静六の息子で後継者だ。

 外相の河野太郎も麻生派に属するが、むしろ神奈川県内の政治を差配する菅の影響を強く受ける側近議員と見ていい。石破派からただ1人、農水相で入閣を果たした斎藤健は、元経済産業省の官僚出身ながら自民党農林部会長を務め、菅と共に農業改革の先頭に立ってきた“隠れ菅派”とも言われる。

 今回の人事で総務相に就任した野田聖子(56)も、菅と深い因縁がある。

 野田は1998年の自民党総裁選で、元首相の小渕恵三を相手に立候補した梶山静六を、菅と共に支援した数少ない議員の1人。さらに、野田の後見人的な立場にいるのが古賀である。つまり、野田の入閣からも、菅と古賀の周到な連携があったことがうかがえるのだ。

 もちろん、首相の安倍晋三(62)も野田のことを嫌っているわけではない。安倍と野田は、93年の衆院初当選組でいわゆる同期。野田は安倍に苦言も呈するが、早くから「義を見てせざるは勇無きなり」と漏らすなど、さっぱりした性格も手伝って「友達意識」も同居している様子だ。

 野田の入閣に関しては、事前に話し合われた形跡があり、その過程で野田はポストについて要求を出している。総務相に加えて女性活躍担当相を兼務するのも、野田の要請に応えたもの。今回の入閣により、野田は再び「女性初の首相の座」を手にする可能性も出てきた。

 安倍にとっても野田を取り込むメリットは決して小さくなかった。

 まず何よりも、“反安倍”の急先鋒である元幹事長の石破茂(60)と分断させるという意味は極めて大きい。さらに野田が、党派を超えた女性議員の“ボス的”な存在であり、女性議員への影響力という意味でも無視できない。

 また、次期衆院選で国政進出をうかがう「都民ファーストの会」を率いる東京都知事の小池百合子(65)との関係はさらに重要である。2人の仲の良さは、昨年の東京都知事選でも実証済みだし、今回の改造に際しても、野田は小池から電話で「五輪担当大臣になってもらいたい」との要請を受けている。野田の起用は、まるでプリズムのように様々な意味合いを持っているのだ。

5194名無しさん:2020/10/01(木) 02:00:46
>>5193

直前に派閥を拡大させた
麻生派の存在感は急低下
 一方の古賀は、森友学園問題や加計学園問題などをめぐって首相の安倍が窮地に立たされると、いち早く安倍支持を表明するよう岸田に説いている。

「政権が困っているときに足を引っ張らない。それが保守本流である宏池会(岸田派)の伝統だ」

 その考えに沿うように、通常国会および閉会中審査では、小野寺を始めとする岸田派所属議員が質問に立ち、安倍を守る防波堤の役割を果たした。

 その結果、改造人事においても加計問題で混乱を極めた文科省の立て直しを任されたのが林。また南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報問題で辞職に追い込まれた前防衛相、稲田朋美の後任には、防衛相経験者でもある小野寺。不安定な国会答弁で物議を醸した金田勝年に代わる法相として再登板した上川。加計問題で話題となった、国家戦略特区を担当する地方創生担当相は梶山弘志。いずれも前内閣のトラブルの後始末を「古賀・菅連合」で担うことになったわけだ。

 これに対して、改造直前に派閥を拡大させた副総理兼財務相の麻生太郎(76)の存在感は、急速にしぼんだ感がある。麻生自身と、新たに麻生派入りした副総裁の高村正彦(75)の留任に加え、義弟でもある鈴木俊一(64)の五輪担当相と、前述の河野だけ。派閥拡大効果はなきに等しい結果に終わった。

 麻生と古賀は当選以来のライバル関係で、麻生と菅も消費税率引き上げ問題などをめぐって意見の対立を繰り返してきた。その意味で今回の改造人事は、安倍が「古賀・菅連合」に軸足を移したともいえ、政権内の権力構造を大きく変える可能性が出てきたといえる。

 今回の人事の出発点は、内閣支持率の急落を食い止めることにあった。支持率急落の最大の要因は、加計問題の他、稲田に対する過保護といってもいいほどの寵愛ぶりなど、安倍自身の姿勢にあった。

 それが第1次政権の「お友達内閣」と重なる「身びいき」と受け取られ、安倍に対する世論の離反を招いたことは間違いない。

 人事の着手に当たって、自民党のベテラン幹部はこう助言していた。

「お友達はご法度。一番遠い人から起用しなければ、政権は持たなくなる。石破さんにも声を掛けたらいい。断られたらそのことを表に出せばいいじゃないか」

 しかし石破の入閣はなく、野田が「遠い人」の象徴になったが、このことで安倍が改造前に繰り返した「人心一新」には程遠い印象しかない。

「守り」に比重を置き過ぎて
見えない政策メッセージ
 確かに、閣僚経験者を多数入閣させたことで、「安全運転最優先」の安倍の危機感は伝わる。とはいえ、この内閣は「守り」を固めることに比重を置き過ぎて、政策的に何を目指す政権なのかというメッセージが伝わってこない。

 とりわけ欠落しているのは「戦備え」だ。

 衆院議員の任期満了は来年12月で、残すところ1年4ヵ月。与党公明党代表の山口那津男も選挙が近いことを繰り返している。

「衆院議員の任期満了まで1年ちょっとしかない。選挙がいつあってもおかしくないという心構えだ。これまでの(解散は来年9月の自民党総裁選後という)相場観に依存してはならない」

 しかし、安倍は選挙の要である自民党選挙対策委員長に出身派閥の細田派事務総長、塩谷立(67)を起用した。塩谷は温厚な人柄で敵も少ないが、議員が生き残りを懸け、修羅場と化す候補者調整には不向きな人材だ。

 それを考慮してか、幹事長に留任した二階俊博(78)は、これまでなかった選対委員長代理を新設して側近の幹事長代理、林幹雄(70)を兼務させることを決めた。

 内閣を改造しても、支持率の低落に歯止めがかからなければ、解散権の行使も厳しくなる。そう考えると、安倍の意図は「衆院解散」より、むしろ「自民党総裁選」にあるのかもしれない。(敬称略)

5195名無しさん:2020/10/01(木) 02:13:57
https://www.news-postseven.com/archives/20190409_1348119.html
2019.04.09 11:00  週刊ポスト
「菅義偉内閣」の閣僚名簿が出回っている!

 新元号発表という「歴史的な瞬間」を国民に届け、スポットライトを浴びた菅義偉・官房長官。いつも会見で見せているポーカーフェイスが一転、元号発表当日は朝から高揚感を隠しきれない様子だった。「新時代の到来」は、菅氏、そしてそれを取り巻く永田町にも“ある変化”をもたらしていた──。

 菅氏は「総理を目指さない政治家」と言われ、これまで一度も政権への意欲を見せたことはない。『総理の影―菅義偉の正体』(小学館刊)の著書があるノンフィクション作家の森功氏が語る。

「菅という政治家は風貌は地味で表舞台に立って政治を行なうことが上手ではない。安倍(晋三)首相のような明るさもない。本人もそのことをよく自覚している。むしろ実務家として官僚を動かすタイプで、政権を支える官房長官を天職だと考えている。政治家になった以上、総理への野心が全くないとは思わないが、非常に慎重な人だから、今も総理・総裁を目指して動くことは考えていないと思う」

 近い人物ほど同じ見方をする。

 菅氏が「影の総理」と呼ばれる力を持ったのは、安倍首相が時に衝突しながらも、“野心”のない菅氏に内政を任せてきたからだ。政権の看板である成長戦略は菅氏の政策と言っていい。

「財界の要請で外国人労働者受け入れへと国の基本方針を転換したのは菅さんの判断。観光立国のためにビザ発給要件を大幅に緩和したし、水道法改正なども主導した。携帯料金の値下げが決まったのも菅さんの鶴の一声だった」(内閣官房の中堅官僚)

 新元号発表についても保守派の猛反対を押し切って新天皇即位の1か月前に発表する剛腕を見せつけた。

◆「偉駄天の会」を結成

 人事権も握っている。内閣改造の際、大臣は安倍首相が選ぶが、各派閥へのポスト配分が必要な副大臣、政務官の人選は菅氏が中心に調整するとされる。そこで無派閥議員が不利にならないよう配分してきた。菅氏は地元・神奈川新聞のインタビューでこう語っている。

〈派閥をつくる気はない。無派閥で当選4回以下の衆院議員に、政治家として歩んできたことをアドバイスしている。派閥に所属しなければ役職に就けないといったことをなくしていこうと。党全体を見て必要な人は応援していくということだ〉(2018年8月12日付)

 しかし、官房長官として実績を積み上げた菅氏は党内で「次の総理の最有力候補」と見られるようになり、周囲に人が集まってきた。

 派閥の役割はポストの配分だ。菅氏がいくら「派閥をつくる気はない」と言っても、ポストで世話になれば、菅氏を「親分」と頼りにする議員が増える。党内には無派閥議員を中心に菅氏を囲むグループが次々に生まれている。

「偉駄天の会」はインドの神・韋駄天の韋の字を菅義偉の「偉」に変えた派閥横断的なグループで、その中で当選4回以下の無派閥の若手議員たちの集まりが韋駄天の兄弟・歓喜天(別名ガネーシャ)の名前を取った「ガネーシャの会」。菅側近の梶山弘志・前地方創生相、小此木八郎・前防災相らの「無派閥有志の会」もある。その数を合わせると無派閥議員約70人のうち30人とも50人ともいわれる。

 昨年の自民党総裁選では、菅氏自らそうした無派閥議員たちと安倍首相の食事会をセットし、安倍支持票を取りまとめた。ポストを配り、総裁選で一糸乱れずに動く。派閥そのものである。“菅派”議員の1人が匿名を条件に語る。

「われわれが表だって菅さんを次の総理にと動けば菅さんに迷惑をかける。仲間はその時まで声を上げないようにしようと申し合わせている。もちろん、安倍政治を引き継げるのは実力的に菅さんしかいないという思いはみんな同じです」

 そうした「待望論」が菅氏の背中を押している。

5196名無しさん:2020/10/01(木) 02:14:26
>>5195

◆「菅学校」で大臣を養成

「正真正銘3期目が最後の任期となります」

 安倍首相は日本商工会議所の総会で、総裁4選論を強く否定した。

 それでも絶対ないとは言えないが、「安倍4選がなければ次は菅」と先物買いに走る動きが相次ぎ、早くも菅内閣の大臣の顔ぶれを予想した「閣僚名簿」まで流れている。そこには自薦他薦、自民党の次世代のホープから中堅議員までの名前が並んでいる。筆頭格で登場するのは菅氏が目をかける、地盤(神奈川)を共にするこの2人だ。

〈次のリーダーは、とりわけ河野太郎外相と小泉進次郎氏には期待している。当選同期の河野氏は非常に胆力があり、当初から「総理大臣になりたい」と言っていた。今、外務大臣として水を得た魚のように活躍している。小泉氏は若くして注目され、党の農林部会長としてもしっかり役目を果たした〉(神奈川新聞2018年8月12日付)

 河野氏は麻生派の後継者候補だが、外相に起用されたのは菅氏の強い推薦があったからとされる。安倍首相とは距離を置く自民党のホープ・進次郎氏も山梨知事選、沖縄知事選など菅氏が応援に入る先に同行して“忠臣”ぶりを発揮している。

 菅氏の腹心といわれるのが梶山氏と小此木氏だ。梶山氏の父・静六氏は菅氏の「政治の師」であり、小此木氏の父も菅氏が長年秘書として仕えた恩人だ。菅氏は2人を前回の内閣改造で入閣させ、“恩返し”した。

 女性議員で菅氏の“側近”とされるのは沖縄補選に出馬する島尻安伊子・元沖縄担当相、三原じゅん子・参院議員だ。三原氏は菅氏の選挙応援行脚に影のように従う。かつて菅氏が所属していた竹下派からは、小渕優子・元経産相が入閣候補にあがっている。

「菅さんは竹下派の顧問格で“参院のドン”と呼ばれた青木幹雄氏に参院の運営について相談している。その青木氏は小渕氏を派閥の後継者としてとくに目を掛けているから、菅内閣となれば小渕氏は党3役や大臣で復権する可能性が高い」(竹下派議員)

 候補者は二階派の林幹雄氏らなど他派閥にも及び、さらにサプライズ人事として“盟友”橋下徹氏の民間登用を期待する声もある。

 こうみると“菅内閣の閣僚名簿”のコンセプトは「世代交代」とも読める。将来の総理候補を大臣にズラリと並べて養成し、自分がやめるときに直接バトンを渡す。かつて吉田茂・首相が佐藤栄作氏、池田勇人氏ら若手を大抜擢して「吉田学校」と呼ばれたように、菅政権はいわば「菅学校」の性格を帯びる。

 その時には、安倍首相も二階俊博氏も麻生太郎氏も、石破茂氏、岸田文雄氏、野田聖子氏ら「中二階」組も“過去の人”になる。政界の“代替わり”は水面下で進み始めている──。

※週刊ポスト2019年4月19日号

5197名無しさん:2020/10/01(木) 02:39:58
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56759
「石破を叩きのめす」安倍首相の執念と、菅官房長官の「ある野望」
自民党総裁選・暗闘の全内幕
戸坂 弘毅

豪雨、台風そして酷暑…天災が夏の日本を次々と襲うのもどこ吹く風、自民党内は来たる9月の総裁選一色となった。「有終の美」に向けて必死の票固めを進める安倍首相、一騎打ちを演じる見込みの石破元幹事長、土壇場で出馬を断念した岸田政調会長、そしてゲームを裏から眺め、密かに野望を抱く菅官房長官…水面下で繰り広げられる、大物たちの「暗闘」のすべてをレポートする。

豪雨災害の中、かけた電話
西日本各地を襲った豪雨災害の対策に政府が追われていた7月中旬、首相・安倍晋三は、会議や打ち合わせが続くタイトな日程の合間に、首相執務室から竹下派所属の議員に電話を入れていた。自民党総裁選をめぐる竹下派内の現状報告を聞くためだ。

安倍は国政選挙どころか地方選挙でも、移動時間や会議の合間に、寸暇を惜しんで知り合いの会社経営者や地方議員に携帯から直接電話を入れて、支持を依頼する執念をみせる。総裁選ともなれば、自ら票固めの先頭に立つのは当然だ。

「名もない若手議員たちと何度も飯を食ってきたし、すでに議員票の3分の2は固めたよ」。7月上旬には、安倍は旧知の民間人に強い自信を示していた。

票が読めない党員投票に不安を残す中、安倍はまず議員票で大差を付けることに拘ってきた。当選すれば自民党総裁として最後の3期目に入る。たとえ勝てたとしても「辛勝」では、その日からレイムダック化しかねない。

安倍の出身派閥の細田派に加えて麻生・二階両派が安倍支持を鮮明にする中、目下、安倍の最大のターゲットは55人が所属する党内第三派閥の竹下派だ。

竹下派会長の竹下亘は、「安倍さんが引き続き総理になるか。『はい、その通り』とは即答しかねる」と繰り返してきた。だが、今春、派閥会長に就任したばかりの竹下に派内を統率する力はない。

とりわけ、同派の参院側は今も、亘の兄・竹下登の秘書から参院議員に転出し、かつて参院自民党の「ドン」と言われた男の強い影響下にある。元自民党参院議員会長・青木幹雄である。

そもそも亘が派閥会長に就任できたのも、青木が前会長の額賀福四郎に対し、「会長を竹下に譲るように」と通告したからだ。額賀は抵抗したが、最後は青木が、竹下派会長代行で自民党参院幹事長である吉田博美を通してねじ伏せた。

現在、参院竹下派21人を束ねる吉田は、今なお引退した青木を「親父」と呼んでその指示を仰ぐ。それゆえ、「竹下派対策の要は、この青木ー吉田ラインにある」と見た安倍は、昨年から再三、吉田を夜の会合に誘い出して懐柔に努めてきた。

だが、その吉田は「私自身は安倍さんの再選で構わないと思っているが、仮に青木さんから『石破で行け』と言われれば、石破を全力でやらざるを得ない」と安倍に伝えていた。

青木は、自らの長男で後継者の参院議員・青木一彦の選挙で世話になった石破と、ここ数年は近い関係にあり、今回の総裁選で「石破支持」を打ち出す可能性を以前から仄めかしていた。

安倍はこの動きを察知していた。この総裁選で、もはや石破を「ポスト安倍候補」に名前が挙がらないほどに叩きのめす。そのためには、竹下派を味方に付けることが必須だ――そう考えた安倍は、竹下派内の個別工作にも余念がない。

「青木さんが『石破をやれ』と言い出せないくらい、竹下派内を安倍支持で固めてしまえばいい」。安倍は、気脈を通じる竹下派幹部からこうアドバイスされていた。

5198名無しさん:2020/10/01(木) 02:40:13
>>5197

たとえ会長の竹下が「石破支持」を打ち出しても、派内が「安倍支持」と真っ二つに割れる状況であれば、さすがの青木も、会長として初めて総裁選に臨む竹下を慮って「石破をやれ」とは言い出せないだろうというわけだ。

それゆえ安倍は、経済再生相で竹下派会長代行の茂木敏充、事務総長の山口泰明、元総務相の新藤義孝ら、竹下派内にあって「安倍支持」を鮮明にしている議員たちに「石破に圧勝しなければならない。一人でも多くの仲間に安倍支持と言わせて欲しい」と頼みこんできた。

中でも安倍は、「能力は高いが人望がない」との評価が党内外で定着している茂木を頼みとしている。茂木も茂木で、若手議員を食事に誘い出しては選挙対策を指南し、政治資金も配っているという。この総裁選を機に、竹下派のプリンセス・小渕優子を抑えて、派閥の総裁候補に躍り出ようと必死なのだ。

「すでに竹下派の7割以上は安倍支持」(竹下派幹部)との見方もある中、青木は7月下旬、ついに吉田に対して「石破をやれ」と最終的な指示を出した。これを受けて、吉田は竹下派の参院側21人を石破支持でまとめる方向だ。

青木はかつての小泉純一郎政権下で、野中広務ら派内の大半が反小泉の独自候補を立てる方針に傾く中、「参院側は小泉再選支持」を打ち出し、派閥を分裂させた「前科」がある。青木にとっては、派閥の結束よりも参院が独自性を保つことのほうが大事なのだ。

今回も竹下派は分裂が確実で、安倍は竹下派内の安倍支持を増やす工作を、一段と加速させる構えだ。

5199名無しさん:2020/10/01(木) 02:42:04
>>5198

表面化する「安倍と菅のすれ違い」
安倍が石破をどれだけ引き離せるか――今回の総裁選は、安倍の「勝ち方」だけが焦点になっているといわれる。だが、この総裁選をめぐって浮き彫りになった重要な事象がある。

「ポスト安倍」をめぐる、安倍本人と、この5年半、安倍を官房長官として支え続けてきた菅義偉の思惑の違いだ。

2人のすれ違いは、安倍が信頼する盟友で、党内第4派閥を率いる党政調会長・岸田文雄の立候補をめぐって表面化した。

今からちょうど1年前、昨年7月のこと。安倍は当時外相だった岸田と、EUとの首脳会談のために共に訪問したブリュッセル、そして帰国後の東京で、二度にわたり2人だけで長時間、酒を酌み交わした。

その会談で岸田は、「外相を外れて党三役に就きたい」との考えを安倍に伝えたうえで、「どのような立場になっても(安倍)総理が続けるという限りは全力で支えます」と明言した。翌年(今年)の自民党総裁選に安倍が立候補するのであれば、自らは手をあげず、安倍支持に回ることを示唆したのだ。

安倍は喜び、自分が首相を辞めた際には岸田に譲りたいとの考えを仄めかした。この時期、安倍は親しい政界関係者に「私が辞める時の総裁選では、清和研(=清和政策研究会、安倍の出身派閥である細田派)として岸田さんを推すことは、極めて有力な選択肢だ」とたびたび漏らしていた。

ところが、それからほぼ1年が経った今年6月18日、岸田は赤坂の日本料理店で、ビールと日本酒を酌み交わしながら2時間以上も安倍と向き合ったものの、総裁選への対応を最後まで明らかにしなかった。派内の全員から総裁選への対応について意見を聴いた結果、主戦論が多かったためだ。

岸田は安倍に「私は未だに派閥を掌握できておらず、皆の意見を無視できない」と弁明。「私が『総裁選で負けて我が派が干されたら、皆が困るだろう』と言っても『構わないから出ろ』という声が多いのですよ」と言い訳を繰り返し、安倍を呆れさせた。

安倍は、「もしあなたが立候補したら、他派の手前、岸田派は処遇できない」「私が今あるのは、小泉内閣で幹事長や官房長官など政権中枢を経験してきたからだ」と立候補を止めるよう促したが、岸田は最後まで言を左右にした。

安倍は今年に入ってからも岸田と会合を繰り返してきたが、流石に6月ともなれば、優柔不断な岸田も対応をはっきりさせるだろうと考えていた。それだけに会談後、周辺に「岸田さんも、皆から意見を聴いたりしちゃダメだよな」と吐き捨てた。

岸田派内部の実情はどうだったか。事務総長の望月義夫らベテラン議員には慎重論が強いとされたが、ベテランでも文科相の林芳正や元経産相の宮沢洋一らは「総裁選に出れば、負けても知名度は一気に高まるし、政治家として成長できる」とか、「仮に安倍首相の退陣後、細田派の支援を受けて総理になったとしても、賞味期限が切れた安倍さんからの『禅譲』と見透かされ、国民の支持は得られない」などとして、主戦論を主張していた。

だが、岸田はかつて宏池会(=現在の岸田派)の会長だった加藤紘一が、総裁選で現職の小渕恵三に挑んで敗れた結果、宏池会が徹底的に冷遇され、加藤が失脚に追い込まれた経緯を間近で見ていたため、決断できなかったのだ。

5200名無しさん:2020/10/01(木) 02:43:42
>>5199

「出てもらったほうがいいじゃないですか」
「岸田さんには出てもらったほうがいいじゃないですか」。6月の安倍・岸田会談の様子を安倍から伝え聞いて突然言い出したのが、官房長官の菅義偉だ。

すでに細田・麻生・二階の主流3派は押さえた。ここに、いまや「菅派」と言われる無派閥議員を加えれば、勝利は揺るがない。無理に岸田を押し止める必要はない、というのだ。

「そうは言ってもなあ…」。その時はなお岸田の支持を得たいとの考えを示した安倍だが、確かに石破との一騎打ちになれば、安倍を嫌う票はすべて石破に集まり、石破が有力な総裁候補として生き残る可能性が高まる。

安倍サイドにあえて立候補を期待する向きもあった野田聖子には、支持の広がりが見られず、20人の推薦人の確保は絶望的だと見られている。安倍に近い細田派の議員は「数人(の推薦人)を野田に貸せば出られるという状況ではない。それに昔の派閥とは異なり、今や派閥領袖といえども所属議員に『野田の推薦人になってやれ』と無理強いできる時代ではない」と解説する。

そのため、安倍も7月に入る頃には、「岸田さんが立候補して反安倍票が分散することは、私にとって悪い話ではない。菅ちゃんの言う通りだ」と漏らすようになっていた。

菅にとって「政治家人生で一度のチャンス」
ただ、岸田の立候補を望んだ菅には、単に「安倍を助けたい」という意図とは異なる思惑があったことは間違いない。「岸田の立候補が、自らの将来にとってプラスになる」との冷徹な計算があったのだ。

菅はかねてから安倍が岸田を重用し、禅譲を仄めかしてきたことを快く思っていなかった節がある。

安倍と岸田は同じ二世議員の当選同期で、若手議員の頃から気の置けない遊び仲間でもある。そこに菅が入り込む余地はない。

一方、菅は当然のことながら、安倍政権終了後も影響力を発揮できる体制の構築を狙っている。そのため、第2次安倍政権発足後もしばらくは、安倍が嫌う石破とも裏で気脈を通じてきた。自らの息のかかった総裁候補を育てようと、麻生派出身の現外相・河野太郎に早くから目をかけ、本人が望んでいた外相への起用を安倍に進言し、実現させてもいる。

第2派閥の麻生派を上回る、約70人にのぼる無派閥議員の人事の面倒などをこまめに見て、囲い込んでもきた。今や約30人の若手無派閥議員が、事実上の「菅派」だと言われる。

さらに菅は、ここにきて幹事長の二階俊博に急接近している。

二階は「安倍首相に不測の事態が起きても、菅さんがいるじゃないか」と以前から繰り返していたが、最近とみに菅と水面下で連携を深める。6月10日に行われた新潟県知事選でも二階主導で擁立した候補を菅が全面的に支援し、激戦を制した。

安倍総理の退陣後、総裁候補のいない二階派と、無派閥の「菅派」約30人が組んで、菅を総裁候補に担ぎ出す展開も皆無とはいえない。仮にそのとき石破、岸田、菅の3人が立候補した場合、カギを握るのは最大派閥の細田派だ。そこで事実上、すでに細田派の領袖である安倍が菅支持を打ち出せば、「菅首相」も現実味を帯びる。

この5年半、政権の大黒柱を務めてきた菅が立候補しようという時に、「否」という選択肢が安倍にあるかどうか。「派閥を持たず、間もなく70歳になる菅が宰相の座を狙えるのは、安倍が退陣する時の一度限り」というのが党内の一致した見方だ。菅からすれば、安倍と岸田に楔を打ち込み、距離を広げておくことは大きな意味があるのだ。

5201名無しさん:2020/10/01(木) 02:44:48
>>5200

一方の安倍は、親しい永田町関係者にたびたび「首相を辞めたら、清和研(=現細田派)の会長として残りの政治家人生を気楽に楽しみたい」と漏らしてきた。当面、清和研には総裁候補がいない。最大派閥の長として、他派の総裁候補を担いで当選させ、恩を売って「院政」を敷きたいと考えているのだ。

その最有力候補が岸田だ。気心が知れていて、寝技が苦手な岸田であれば操縦しやすい――そう考えた上でのことなのは言うまでもない。

果たして岸田はどう出るのか。安倍や菅が固唾を飲んで見守っていた中、岸田は7月24日、立候補見送りと安倍支持を表明した。ぎりぎりで安倍陣営に駆け参じた形だ。安倍をイライラさせた末の参陣で、岸田が希望通りに党3役などの重要ポストに留まれるかどうかは微妙である。

さて、「大差」で勝てるのか?
現在、安倍の最大の懸念は、今度の総裁選から重みを増す党員票の行方だ。

内閣支持率は回復傾向にあり、各マスコミの世論調査では、自民党支持者における安倍の支持率は石破を大きく引き離してトップだ。とはいえ、森友学園や加計学園の問題への対処の仕方に国民の視線はなお厳しく、長期政権による「飽き」もある。

安倍は、数か月前まで「前回は党員票で石破にかなり負けたが、今度は負けることはない」と自信を示していた。石破に党員票で負けた12年総裁選には、安倍が所属する清和研から当時会長だった故・町村信孝も立候補したため、派閥が持っていた各種団体票はほとんどが町村に流れた。しかし現職総裁として臨む今度は構図が根本的に異なるから、大丈夫だと高をくくっていたのだ。

だが、ここに来て「地方党員の間に、安倍に厳しい声が多い」との情報が数多く寄せられるようになり、安倍は細田派の議員らに対して党員票獲得でハッパをかけている。

その地方の党員票獲得に関しても、菅は、官房長官という激務にありながら手を打っている。当選4回以下の菅に近い無派閥議員らで作る「ガネーシャの会」の会長で、総務副大臣の坂井学らに対し、「首相か私が出向くから」とそれぞれの地元で安倍支持を広げるため会合をセットするよう要請しているのだ。

安倍圧勝に向けて邁進する菅の姿に、自民党内では「今回、安倍が大差で勝つことは、その後を安倍政権を支えた菅が引き継ぐ環境を整備することにもなる。それで菅は必死なのだ」と見る向きもある。

石破、岸田、野田…「ポスト安倍」候補たちが戦闘力不足を露呈した今回の総裁選。小泉進次郎ら次世代へのつなぎ役として、菅が次期首相候補に躍り出るのか。それに向けて菅は、総裁選で安倍三選が決まるであろう今年9月以降も官房長官に留まるのか、それとも幹事長への転出を強く望むのか。

安倍政権が「最後の3年」に突入するこの9月以降は、安倍と菅の関係こそが政界の流れを読む鍵となるだろう。(戸坂弘毅 ・ジャーナリスト、文中敬称略)

5202名無しさん:2020/10/01(木) 02:46:34
https://www.asahi.com/articles/DA3S14626267.html
(実像 菅義偉首相:上)脱派閥掲げつつ“菅派”着々 若手ら勧誘「政治はやっぱり数」
有料会員記事
2020年9月18日 5時00分

 「岸田さんや石破さんは、派閥内で飯を食ってるだろ。子どもの遊びみたいなもんだ」。8月末、自民党総裁選に立候補する意向を固めた菅義偉は、自身の勝利を確信したかのように周囲にそう語った。

 この時、すでに党内で菅優位の流れができつつあった。28日に首相の安倍晋三が記者会見で辞意を表明した翌日、菅は党ナ…

5203チバQ:2020/10/01(木) 09:45:26
https://news.yahoo.co.jp/articles/919fdf17a950ad1dffe7626d818073abc93897e1
自民党の定年廃止巡る世代間抗争は長老組勝利 老害の楽園へ
10/1(木) 7:05配信
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叩き上げの菅首相は世襲議員を嫌うはずだが…
「私のような普通の人間でも、努力をすれば総理大臣を目指すことができる。まさにこれが日本の民主主義ではないか」

 自民党総裁就任会見でそう語った“叩き上げ政治家”の菅義偉氏は、親から地盤(後援会)、看板(知名度)、カバン(政治資金)を引き継いで楽に当選してきた世襲議員を嫌う。

 だが、麻生太郎・副総理(80)と二階俊博・幹事長(81)は“菅は逆らえない”と世襲を進める構えだ。そんな菅氏の足元を見て、自民党長老組の「定年廃止論」が勢いづいている。

 最長老の伊吹文明・元衆院議長(82)と二階氏、麻生氏の80代トリオをはじめ、自民党には75歳以上の後期高齢者議員が衆参22人、70歳以上の議員は衆参70人にのぼる。しかし、党の内規で、衆院の比例代表は73歳、参院の比例代表は70歳になると立候補することができないと定めている。選挙区からの出馬に年齢制限はないものの、比例との重複立候補は認められていない。

 今年6月、この「議員定年」の撤廃をめぐって世代間抗争が展開された。

 衛藤征士郎・元衆院副議長(79)と平沢勝栄氏(75、現復興相)を先頭に長老組有志が「政府が人生100年時代を唱える中で年齢により“差別”を行なうのはおかしい」と二階幹事長に定年制撤廃を直訴。二階氏は待ってましたとばかりに「不退転の決意で(定年制廃止を)やる」と応じたのがきっかけだ。

 この動きに党青年局の若手議員たちが猛反発し、若手の地方議員の意見をまとめて執行部に「定年制の維持」を申し入れた。

 定年撤廃問題は6月の自民党総務会で結論を出す予定が組まれ、長老組と青年局が互いに署名活動を展開したが、「コロナ対策を優先する」という名目で土壇場で対決は回避された。
 この時、若手に頼みにされたのが菅氏だ。自民党の「世代交代」を掲げる菅氏は定年廃止にも一貫して反対しており、小林史明・党青年局長は、「菅義偉官房長官とは電話で話したが『絶対に撤廃はない』と言っていただいた」と語り、勝利宣言した。

 9月の総裁選で若手議員から立候補者が出なかったのも、菅氏の掲げた「世代交代」が若手の支持を集めたからだ。ところが、本当に勝利したのは長老組だった。自民党ベテラン議員の1人が明かす。

「二階幹事長は、次の総選挙で定年を適用するかどうかは個別に判断すると約束した。昨年の参院選では9人が定年に該当したが、そのうち7人が例外扱いで比例代表に公認された。次の総選挙でもそのやり方を踏襲し、選挙が厳しい議員は73歳以上でも例外を適用して重複立候補を認めるという。それで我々は手打ちした。当然、菅さんも承知です」

 菅氏は若手にも長老組にも“二股”をかけていたことになる。こうして世襲反対の“庶民宰相”の下で、自民党は高齢議員が議員定年後も当選を重ね、最後は「公職」を家族に受け継がせる“老害世襲の楽園”となっていく。

※週刊ポスト2020年10月9日号

5204名無しさん:2020/10/01(木) 14:52:57
事実と全く異なります|青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road
https://shiaoyama.com/essay/detail.php?id=866

2018-07-17 06:44:28
事実と全く異なります

▼今日7月17日の産経新聞朝刊の政治面に、自由民主党の無派閥議員に関する記事があり、その関連の図表に、ぼくがあたかも、あるグループに属しているかのように名前を使われていますが、事実に全く反します。
 これは、河井克行衆院議員の主宰される「向日葵会」という無派閥議員を集めたグループですが、既成のいかなる派閥や派閥に似たグループにも属さない不肖ぼくは当然、属していません。
 正しい事実関係を記します。
 数か月前に河井克行衆院議員から、このグループに入ってほしいという話があり、ぼくは「既成のいかなる派閥や(派閥に似た)グループにも属しません」と説明し、明確にお断りしました。
 そのうえで、河井議員から「意見は聴かせて欲しい」という要請があり、「入会はせず、不肖ながら意見は申しあげることがあります」とお答えしました。
 したがって、会合に参加し僭越ながら意見を申したことはこれまでに全部で二度、ありましたが、入会はしないことを主宰者の河井議員に確認してのことです。属していません。

▼産経新聞は、記事の本文にはぼくの名前は記さず、図表だけに安易に用いています。
 ぼくや議員会館の事務所に対する取材は一切、ありません。
 本人に確認取材をせずに勝手に名前を記すのは、報道機関として間違った行為です。
 本日に産経新聞に対し抗議し、訂正を申し入れます。

▼かつてネット上では「青山繁晴は石破派に入会した」という、びっくりの虚偽が流されたことがあり、今回は新聞紙上です。
 今後もこうした虚偽の情報が出されたり、あるいは名前を勝手に使われたりはあり得ると考えます。
 その都度、毅然と、かつ淡々と対処するだけです。

5205名無しさん:2020/10/01(木) 15:39:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/84a2a0046da2ab8f5892413811ad74c099cc43e7
エリート・安倍晋三が「庶民・菅義偉」にハメられ完敗した全内幕
10/1(木) 7:01配信

安倍と目も合わせようとしなかった
 9月14日午後、グランドプリンスホテル新高輪の大宴会場で開かれた自民党の両院議員総会。事前の予想通り大差で新総裁に選出された菅義偉は、緊張した面持ちで壇上に上がり、短い挨拶を行った。

 「新総裁に選出をいただきました菅義偉であります。どうぞよろしくお願い申し上げます」

 冒頭、会場に向かって頭を下げた菅が、次に口にしたのは首相・安倍晋三への感謝の言葉だった。

 「自民党総裁として約8年、総理大臣として7年8カ月にわたって日本のリーダーとして国家国民のために大変なご尽力をいただきました安倍総理に心から感謝を申し上げます」

 だがこう述べた菅は、斜め後ろに座っていた安倍本人を一瞥すらせず、安倍に背を向けたまま会場に向かって深々と頭を下げた。続いて「一緒に万雷の拍手を安倍総理にお願いします」と述べると、ようやく体を横に向けて拍手をしたが、その間、互いに目を合わせようともしない2人の姿に多くの議員が違和感を覚えた。

 それもそのはずだ。「安倍政権の継承」を掲げる菅だが、この1年余、水面下で自らに政権が転がり込んでくるよう安倍の手足を縛り、権謀術数の限りを尽くして、晴れのこの日を迎えたのだ。

 安倍の大叔父である宰相・佐藤栄作は長期政権の幕を閉じるにあたり、首相の座を自分と同じ高級官僚出身の福田赳夫に継がせたいと考えていたが、結局、叩き上げの田中角栄に権力を奪取された。今回はその時と全く同じ構図となった。安倍は、自分と同じ政治家三世の岸田文雄に後を継がせたいと考えながら、結局、叩き上げの菅に政権を簒奪された。古代ローマ以来、まさに「歴史は繰り返す」のだ。

 昨年4月、菅が新元号を発表し、「令和おじさん」として国民的人気を得た頃から、首相政務秘書官の今井尚哉ら安倍周辺は「菅長官はすっかり舞い上がっている。安倍首相の任期切れの前に自らへの禅譲を迫りかねない」と警戒し始めた。新元号の発表自体、安倍が自ら行いたいと考えたのに対し、菅は平成の前例を盾に「自分が発表する」として譲らなかったという経緯があった。

 次に安倍側近たちがいきり立ったのは昨年8月だった。環境相に就任する前の小泉進次郎が、安倍よりも先に首相官邸の官房長官室を訪れて菅に結婚報告を行い、それとほぼ同時に発売された月刊文藝春秋には小泉と菅の対談が掲載された。

 安倍側近たちは「全ては『菅シナリオ』による出来レースだ。菅は進次郎人気も利用して政権取りに前のめりになっている」と安倍に警戒するよう進言したものの、当時、安倍はそれを取り合わなかった。だが、退陣表明前のこの数か月というもの、安倍自身が菅の言動に不信感を募らせていたという。側近たちの懸念は現実のものとなったのだ。

 それでは、なぜ安倍は、わざわざ菅の首相就任に道を開く役回りを演じることになったのか。そこには、安倍をじわじわと追い込んだ菅の見事なまでの計略があった。

5206名無しさん:2020/10/01(木) 15:40:35
>>5205

「ライバル潰し」の連続工作
 菅は7年余の官房長官在任中、公式、非公式を問わず、「トップの座を目指すつもりはないのか」と問われると「全く考えていない」と繰り返してきた。菅に近いと言われる政治記者がサシで問い質しても答えは同様だった。

 ただ、多くの永田町関係者に聞いて回ると、過去には唯一の例外があった。それは1996年、衆院議員に初当選した直後だったという。横浜市議時代から菅をよく知る記者に「総理を目指しますから」と断言していたというのだ。

 「いつかは官邸の主に」との思いを25年近く胸に秘め続けていた菅。それを本気で実行しようと考え始めたのは、新元号「令和」の発表で国民的人気を獲得した昨春からだ、というのが関係者の一致した見方だ。

 衣の下の鎧がはっきり見えたのが、令和発表の翌月に菅が敢行した訪米だった。危機管理の要である官房長官が外遊すること自体、極めて異例であるうえ、これまで外交・防衛分野には全く関心を示してこなかった菅が訪米して副大統領や国務長官と会談したのだ。しかも、失敗と言われないよう「オール霞が関」に命じ、公式の日米首脳会談並みの約40人の分厚い体制でサポートさせたことが波紋を呼んだ。

 その裏で、菅は「ポスト安倍」のライバルである政調会長の岸田文雄と、その岸田を推す構えを示していた副総理兼財務相の麻生太郎の力を削ぐための工作にも余念がなかった。

 昨夏の参院選では、岸田の地元である広島選挙区で、自民党2人目の候補として自らの側近である元法相・河井克行の妻・杏里の擁立を主導。地元県連の猛反発を押し切って、創価学会やゼネコン等の票を河井に集中させ、岸田派長老である現職を落選させて岸田に大打撃を与えた。

 「岸田潰し」の策略はそれだけではない。岸田派の前会長で今も派閥に影響力を持つ元幹事長・古賀誠の政治資金集めに協力するなどして古賀を取り込んだ。古賀はテレビ番組などで「ポスト安倍は岸田でなくてもいい」「菅が望ましい」などと繰り返し発言し、岸田は求心力を削がれた。

 さらに遡れば、前回2018年の自民党総裁選の前には、最後まで立候補するかどうか迷っていた岸田に苛立っていた安倍に対し、「岸田さんには立候補してもらったほうがいいのでは」と進言。安倍と岸田の離反を促してもいた。

 一方、昨春行われた麻生の地元の福岡県知事選では、麻生と不仲の現職知事を古賀と連携して裏で支援し、麻生が擁立した自民党推薦の新人を大敗させて麻生に打撃を与えた。

5207名無しさん:2020/10/01(木) 15:41:05
>>5206

「次は菅ちゃんでも」
 「ポスト安倍」を巡る安倍と菅の思惑の違いが決定的になったのが、昨年9月の内閣改造・党役員人事だった。

 岸田を次期首相に押し上げたい安倍は、幹事長を二階俊博から岸田に交代させるつもりだった。これに対して菅は「二階さんを幹事長から外せば党内をまとめることはできない」と強く反対。結局、安倍は、菅―二階連合の圧力に屈して「岸田幹事長」を断念した。この一件を明確なきっかけとして、安倍は菅と二階が一体であることを強く認識し、脅威と感じるようになった。

 閣僚人事も菅の意向が色濃く反映されたものになった。菅は最側近である菅原一秀を経産相に、菅を囲む中堅議員らの会を主宰する河井克行を法相に押し込んだ上、「菅派」であることを隠さなくなった小泉進次郎を環境相に就任させた。党内からは「事実上の菅内閣ではないか」との声も上がった。

 安倍が「次の総理は菅ちゃんでもいい」と周囲に漏らし始めたのがこの頃だった。「(妻の)昭恵がしきりに『次は菅さんがいい』と言うんだよね。森友学園の問題の時も、助けてくれたのは菅さんだったんだからと言うんだ」との言葉を聞いた関係者は少なくない。

 これについて安倍側近は、「安倍総理は一貫して『後継は岸田に』と考えてきたが、菅がそれに強く反対し、幹事長の二階と連携して人事に介入してくるようになったため、菅を脅威と感じ始めていた。それゆえ、本人の耳に入るように敢えて『菅後継』を口にして、菅をなだめようとしたのではないか」と語る。つまり安倍は、昨夏の段階では、本気で「菅後継」を考えていたわけではなく、まだ岸田を諦めてはいなかったのだ。

 昨年10月以降、安倍周辺の「菅脅威論」はしばらく影を潜める。9月の内閣改造から程なくして、菅が閣僚に押し込んだ菅原と河井に相次いで不祥事が発覚して引責辞任。それをきっかけに菅の求心力が衰えたからだった。

 安倍自身が菅を本物の脅威と感じ始めたのは、今年の3月以降だ。安倍が陣頭指揮を執った一連の新型コロナ対策が国民に不評だった上、「官邸の守護神」とも呼ばれた東京高検検事長の黒川弘務を強引な定年延長で検事総長に就けようとして批判を受けたことが重なり、内閣支持率が急落した中でのことだった。

 以前から菅を警戒していた政務秘書官の今井は、全国一斉休校や全世帯マスク配布など、一連の新型コロナ対策を首相秘書官室の主導で行った。菅は後から報告を受けるというケースが相次いだのだ。

 このとき菅は「全国一斉休校はやりすぎだ」と珍しく周囲に不満を漏らしただけではない。「一斉休校が決定したことを、首相が発表する当日の午後になってから聞かされた」と国会の場で明らかにした。

 過去にも安倍と菅の意見が対立する局面は幾度もあったが、菅がその内情までも明かすことはなかった。不満を強めていた菅は、内情を暴露することであからさまに安倍をけん制したのだ。

 そして、大きな転機が4月中旬に訪れた。新型コロナ対策として「一定額以上の減収世帯への30万円給付」を主導した政調会長の岸田に対し、幹事長の二階が公明党を巻き込んで、閣議決定まで終わっていた予算案を撤回させるという前代未聞の荒業を見せつけた。

 当初の案は、安倍が振り付けて「岸田主導」を演出したものだった。それが全面撤回を余儀なくされたことで、岸田の面目が丸つぶれになっただけではない。安倍自身が当事者能力を失っていることを白日の下に晒すことになったのだ。

 表面的には、公明党代表の山口那津男が安倍に強く迫って予算案を撤回させた形になったが、二階が公明党に同調しなければ実現しなかったことは明らかだ。

 菅は、創価学会で選挙対策を一手に担う副会長の佐藤浩と極めて親密な関係を築いている。この「事件」も、当初案に学会員から強い不満が噴出していることを聞きつけた菅が、二階にその情報を吹き込んだことが発端だと考えれば合点がいく。

5208名無しさん:2020/10/01(木) 15:41:35
>>5207

疑心暗鬼に陥った
 安倍を「菅支持」へと追い込む決定打が、「菅・二階連合が石破擁立」との「フェイク情報」だった。

 安倍が「30万円給付」の閣議決定撤回に追い込まれた4月頃から、菅は親しい永田町関係者に、「ポスト安倍の総裁選で、石破を担ぐことも有力な選択肢」との考えを示すようになる。

 それに先立つ1月末には、菅が石破派会長代行の元農水相・山本有二とホテルで会食。その席で、山本から次の総裁選で石破を支援するよう要請を受けた菅は「任期が終わるまでは安倍さんを支えます」と支援に含みを残す返事をした。

 この会食の内容を報じる記事が朝日新聞に掲載されたのは、ひと月以上が経った3月半ばのことだった。これをきっかけに「菅が石破を担ぐ」との噂が流れ始め、菅自身も親しい記者らにその可能性を自ら語るようになった。これも、安倍の耳に入ることを前提に菅が意図的に漏らしていたのだ。

 そもそも、安倍が石破を毛嫌いしていることを熟知していながら、石破側近の山本と秘密裏に会食していたのだ。菅は当初から、山本との会談の事実が安倍に漏れ伝わることを前提にしていたのだろう。

 「菅氏をあまり追い詰めると、秋の内閣改造で閣外に出て、二階幹事長と一緒に石破支援に回る恐れがある」。この頃、周囲がこう安倍に進言すると、安倍は「分かっている。最近は菅ちゃんと話をする機会を増やしている」と応じた。菅の思惑通り、菅と石破の接近情報は安倍の耳に入り、安倍は疑心暗鬼に陥っていた。

 5月の大型連休明けには、「石破首相―小池百合子官房長官―菅幹事長で話がまとまっている」との怪情報も永田町を駆け巡った。発信源は、国対委員長の森山裕とも、森山が所属する石原派の前会長・山﨑拓とも言われた。

「石破支持」という「見せ球」
 6月に入ると「菅後継」に向けた安倍包囲網はほぼ完成する。

 まずは二階だ。6月8日、石破から9月に予定している派閥の資金パーティーの講師を頼まれるとその場で快諾。その上で石破を「さらに高みを目指して欲しい期待の星の一人だ」と持ち上げたのだ。永田町に波紋が広がり、マスコミは「二階幹事長は石破氏を担ぐことも選択肢に入れている」などと書き立てた。

 だが、これは二階一流の「見せ球」だった。総裁選で菅が選出された直後、二階側近は「幹事長には石破を担ぐ選択肢など初めからなかった」と記者団に打ち明けている。

 一方、ほぼ同時期に菅は、自らの秘書官に「一度すべての役職から降りたほうがいいと思っている」と秋の内閣改造を機に官房長官を退任する考えを漏らした。その傍ら、閣外に出るべきだと勧める親しい永田町関係者には「私には安倍内閣を作った『製造物責任』があるからなあ」と退任を迷っているかのような言葉も吐いている。

 これらの言葉は報道されることはなかったが、安倍の耳には届き、「菅は二階と連携して本当に石破を担ぐのか」と疑心暗鬼にさせる効果を十分すぎるほどもたらした。

 この一連の情報戦は、二階と菅の見事な連係プレーだった。コロナ禍で多くの国民が苦しんでいる中、菅は権力奪取に向けたゲームに精力を傾けていたのだ。

5209名無しさん:2020/10/01(木) 15:42:07
>>5208

麻生、なすすべなし
 こうした中、安倍は6月だけで8回も麻生太郎と会談した。政権が窮地に追い込まれた時、安倍は必ず麻生に相談を持ち掛ける。

 ともに首相経験者を祖父に持つ政界エリートとして、2人は深い信頼関係にある。かつて森友・加計学園問題で安倍が窮地に立たされた際、「麻生氏は首相再登板を狙い、裏で安倍政権の足を引っ張っている」との情報が側近たちから寄せられたが、安倍は「麻生さんは後ろから鉄砲を撃つようなマネは絶対にしない」と語り、その信頼は全く揺るがなかった。

 一連の会談の話題は、支持率低下で求心力が失われた政権の立て直しと「ポスト安倍」だった。

 後者に関しては、2人とも岸田の支持率が全く上がらないことに苛立っていた。この頃、各種世論調査の「次の首相にふさわしい政治家」で、環境相・小泉進次郎の人気が下がるのと反比例するかのように石破支持がさらに増加。一方の岸田は、政調会長として新型コロナ対策で脚光を浴びるはずが逆に深い傷を負い、支持は低迷したままで、石破に4倍もの差を付けられていた。

 このまま岸田を担いで総裁選に臨んでも、菅・二階連合が石破を担ぐ動きを見せる中、安倍が実質的に掌握する細田派と麻生派の両方から一定の造反者が出れば、石破に敗北するかもしれないとの現実が2人に重くのしかかっていた。しかも派閥が空中分解すれば、2人とも今の役職を離れた途端に「過去の人」となる。実際、細田派でも麻生派でも、岸田を担ぐことへの疑問の声は少なくなかった。

 麻生と会談を重ねる安倍は、この時点ですでに「このままでは石破が本当に次期首相になりかねない」「それを阻止するためには、菅という選択肢しかない」と本気で考え始めていた。だが麻生は「菅後継」には同意しなかった。

 この7年余、消費税率引き上げや衆院選の時期などを巡り、菅と対立してきたからだけではない。先述したように、菅は麻生の地元の福岡でも、裏で足を引っ張ってきたのだ。容易に許せる相手ではなかった。

 その麻生の望みは、党則を再び改正して安倍を来年以降も続投させることだった。そのため、麻生は安倍に対し、早期に解散・総選挙を行うことで局面打開を図るよう繰り返し進言し、安倍も「やれるときにはやる」と応じていた。

 だが、衆院解散による巻き返しは「絵に描いた餅」だった。内閣支持率は不支持が支持を大きく上回ったままで反転材料はなく、新型コロナも収束する見通しは立たない。何より、安倍に解散するだけの気力が失われかけていた。2人が何度会っても結論は出ないままだった。

 この時期、安倍は初当選以来の盟友である少子化担当相・衛藤晟一とも、何度か政権の立て直しについて協議した。2人は「現状では、今秋に解散すれば大敗北しかねない」との見方で一致していた。衛藤はまず、維新と国民民主党を連立政権に引き込む「疑似大連立」で局面転換を図るべきだと進言したが、安倍は力なく相槌を打つだけだった。

 一方、菅は早期解散を警戒していた。既に風前の灯火となっていた「岸田首相」だったが、安倍が解散して単独過半数を獲得すれば安倍の求心力が回復し、同時に岸田も復活する可能性が出てくるからだ。

 それゆえ菅は、7月にTBSのCS番組の収録で今秋の解散の可能性について問われると「新型コロナの問題がこのような状況では難しい」と明確に否定。その後も同様の発言を繰り返した。

 解散は首相の専権事項であり、官房長官といえども言及しないことが永田町の暗黙のルールだ。今井ら安倍側近たちは「何様のつもりだ。菅は総理の解散権を縛るのか」と憤った。

5210名無しさん:2020/10/01(木) 15:42:44
>>5209

「菅後継」を安倍が決めた瞬間
 7月に入り、安倍の体調に異変が生じる。持病の潰瘍性大腸炎の再発だった。すでに菅・二階連合によって追い詰められていた安倍は、体力だけでなく気力をも喪失し、最終的に「菅を後継にせざるを得ない」との考えを固めた。

 内閣支持率に回復の兆しは見えず、解散総選挙のチャンスが巡ってくる見通しは立たなかった。八方塞がりとなった安倍に、もはや選択肢は残されていなかった。

 そもそも岸田の擁立構想は、かつて第1次政権の際、真っ先に退陣要求を安倍に突きつけ、第2次政権発足後も安倍の政権運営にケチをつけ続けた石破の総裁就任を阻止するためのものだった。それなのに、岸田を担いで石破に負ければ元も子もない。

 それに石破政権が誕生すれば、「桜を見る会」をはじめとする政権のスキャンダルが蒸し返される恐れもある。石破政権を何としても阻止するには、自分も菅に乗るしかない――安倍は一人でそう決断した。

 7月後半、安倍は官邸で菅とサシで向き合った。「本当にやる気であれば応援します」と安倍が言うと、菅は「お願いします」と即答した。政治エリートの安倍が、叩き上げの菅・二階連合に膝を屈した瞬間だった。

 そもそも今回の政局は、いずれも祖父の代から国会議員という政界エリート家庭の出である「安倍・麻生・岸田」と、地方議員からの叩き上げの「菅・二階・森山」の対決だった。叩き上げの議員が減った今の政界で「政局偏差値」が突出して高い3人の「叩き上げ連合」に、名家の出で人がいい3人が敗れるのは、必然だったのかもしれない。

「岸田は温存すればいい」
 菅政権は本人も驚く高支持率でスタートした。だが、不本意ながら「菅支持」へと追い込まれた安倍や麻生に、本気で菅を支えようという気構えなどあろうはずがない。

 岸田が石破を3倍以上も上回る議員票を獲得したのは、「菅支持」のはずの細田派や麻生派から20~30票が上積みされたからだ。最も熱心に岸田票の上積みに心を砕いたのは、安倍の本心を汲んで動いた元首相の森喜朗だった。

 総裁選の告示前、「総理の本心は岸田さんだと皆分かっています。総理が岸田支援の『天の声』を出してくれれば、岸田でまとめます」と安倍に迫った細田派の幹部に対し、安倍は「どのみち次の政権は短命になる。岸田さんは『次の次』に温存しておく方がいい」と返した。

 負け惜しみとも受け取れる言葉だが、安倍が菅を長く首相の座に留めたくはないという意思表示とも受け取れる。

 かつて菅は自ら「私には国家観というものがない。しょせん地方議員上がりですから、安倍さんとは違いますよ」と周辺に語っていた。安倍や麻生には、そもそもそうした男がこの国の舵取りを担うことへの嫌悪もあるのだろう。

 権謀術数の限りを尽くして権力の座を得た菅の周囲には、怨嗟が渦を巻いていることは間違いない。果たして菅は、それを乗り越えて本格政権を打ち立てることができるのか。その答えが出るのは、それほど先の話ではない。

 (文中敬称略)

戸坂 弘毅

5211名無しさん:2020/10/01(木) 15:44:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/64ef8e64e565c8eafb85147e63dd6353b6bcd3ff
「菅さん系の官僚は、もはや官僚というより『菅僚』」忖度官僚を要所に配置する「えこひいき人事」によって菅政権では新自由主義が大復活をとげる
10/1(木) 9:54配信

<緊急特集 菅人脈と手腕>

 7年8カ月にわたった安倍内閣を継承する見通しとなった菅義偉官房長官の「新内閣」は暫定政権色の払拭(ふっしょく)が課題となる。「官僚統治」「自公維路線」が菅流ガバナンスのキーワードだ。政権基盤の強化に向け、早期の衆院解散を探る展開となる。(菅人脈と手腕)

◇「安倍マジック」で浮上

 進退と引き換えの「安倍マジック」と言っても過言ではあるまい。新型コロナウイルス対策で行き詰まっていた安倍晋三首相が退陣表明で逆に求心力を取り戻した。そして、事実上「菅後継」のレールを敷いた。

 消去法的選択の結果できた、菅氏支持の雪崩現象である。身を引く判断をした安倍首相にとって、最悪の展開は石破茂元幹事長が後を継ぎ、長期政権の「暗部」を暴くことだったはずだ。

 今回、石破氏が敗れても党員投票で健闘すれば、来秋の任期満了に伴う総裁選に向けた足場を築く。このため、総裁選のルールを決める二階俊博幹事長と手を組む必要があった。

 一方、二階氏は刑事事件にまで発展した昨年の参院広島選挙区の保守分裂を巡り、岸田文雄政調会長との関係に深い溝を生んだ。首相が岸田氏を後継指名すれば、二階氏との亀裂は必至だ。結局、安倍氏は石破氏、二階氏は岸田氏というそれぞれの政敵を封じ込めるため手を組んだ。

 ただし、安倍政権と一体だった菅氏は政権批判の逆風を浴びる恐れがあった。それだけに、首相の退陣が世論にどう受け入れられるかが不安要因だった。

 だが、共同通信の世論調査によると、首相退陣表明後の内閣支持率は56・9%と前週より20・9ポイントも跳ね上がった。おそらく長期政権への慰労の意味合いもこもった数字だろう。これで「禅譲」の環境は整備された。

 菅氏を後継指名したも同然だけに、安倍首相は一定の影響力を維持しそうだ。菅氏は外交が弱点と見られている。今後の体調次第ではあるが、日露関係や拉致問題で安倍氏を特使に起用するような展開もあり得るのではないか。


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