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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

4818名無しさん:2020/09/17(木) 11:12:14
https://www.asahi.com/articles/ASMBS7JR0MBSUTFK01W.html
「品が良い所…川崎、北九州とかじゃなく」 麻生氏発言
2019年10月25日 0時11分

 麻生太郎副総理兼財務相は24日夜、東京都内であった麻生派所属の原田義昭前環境相のパーティーで、原田氏の地盤の衆院福岡5区を「品の良いところ」と紹介したうえで、「(原田氏の中選挙区時代の地元だった神奈川県の)川崎市とか、北九州とか、(福岡県の)田川とかいうところじゃなくて、品の良さが買われたかどうか知らないけど、そこで当選をさせて頂いた」と述べた。

 パーティーは原田氏を「激励する会」で、麻生氏は「生まれは私の選挙区。中学校は武田良太(防災相)の選挙区」と原田氏の来歴に触れる中で、各市に言及した。

 また、原田氏が環境相時代の会見で、東京電力福島第一原発にたまった処理済みの汚染水について「海洋放出しかない」と発言したことを念頭に、「きちんとしたことがはっきり言える。票にならなくても言わなくちゃいけないことは言う。これが大事」と持ち上げた。

4819チバQ:2020/09/17(木) 11:23:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ab174fe361d2db324173c014de31ff268af0f0b
【菅義偉の原点「影の横浜市長」と呼ばれて】(上) 選挙に対する勤勉さが相手をつかむ
9/15(火) 7:55配信
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自民党総裁選の決起集会で、集まった人たちに手を振る菅義偉官房長官=14日午後、東京都港区(松本健吾撮影)
 ■素地固めた国会議員秘書時代 農家継ぐか否か…葛藤の日々

 プロ野球・巨人の長嶋茂雄が現役を引退し、元首相の佐藤栄作がノーベル平和賞を受賞した昭和49年、横浜市では人口が250万人を突破し、51年には市営地下鉄(横浜-伊勢佐木長者町間、上大岡-上永谷間)が開通するなど、街は着実な発展を見せていた。そんな横浜の地に50年、足を踏み入れたのが、当時まだ26歳の青年だった菅義偉。地元秋田の高校卒業後、民間の段ボール工場などで働いた数年間と、その後の大学時代を東京都内で過ごした後、自民党県連会長の衆院議員、小此木八郎の父で衆院議員を8期務めた小此木彦三郎(故人)の秘書となって横浜に住み始めたのだ。

【表】予想される「菅内閣」の主な顔ぶれ

 ただ、当時から政治の世界に興味はあったものの、自らが政治家になるとは考えてもいなかった。菅自身も「まさかなれるとは思っていなかった」と後年、述懐している通り、菅にとって横浜市議は雲の上の存在であり、国会議員秘書としての生活は、帰郷して実家の農家を継ぐか否かという葛藤の日々でもあった。

 ◆「極めて実直」

 当時の菅をよく知る関係者は、菅の謹厳さを評価する。小此木は菅を何かと厳しく育て、時には激しく叱咤(しった)することもあったが、「不満一つ漏らすことなく、ひたむきに仕えていた」という。

 忙しい小此木に代わり、小此木の盟友で県議会議長を務めた梅沢健治が菅を預かっていた時期もあった。「(菅が小此木の)秘書の頃はよくわが家で朝食を食べ、おやじとおやじの秘書と3人で打ち合わせをしてから出ていく。そういう生活が2、3年続いたかな」。息子で前県議会議長の梅沢裕之はそう回顧する。

 小此木が菅に任せていたのが、神奈川区。小此木本人に代わって各戸を回り、選挙基盤を固める役目だった。菅の勤務態度は「極めて実直」で、「出会う人は皆その真面目さに心を打たれ、年配者も『菅ちゃん、菅ちゃん』と言ってかわいがっていた」という。

 一方で菅の性分である「無口」が、政治の世界で生きるに当たり“弱点”だと指摘する声もあった。梅沢裕之によると、小此木が父の梅沢健治に対し、「こいつは口下手で、とにかくしゃべらない」と案じているのをよく聞いたという。

 ◆弱点を武器に

 ただ、菅は無口という“弱点”を武器に変える能力を持っていたようだ。梅沢裕之は菅について、「雄弁・多弁で好かれるタイプではない。朴訥(ぼくとつ)さで信用を得ていく。決して口数は多くないが、やることはきちんとやる人として、信用を積み重ねていった」と分析する。

 また、「選挙となると、とにかく徹底してやる。そうした勤勉さが、相手の心をつかむ」とも。人心をつかむすべを学んだ経緯については、「支持者獲得のため地道に人とのふれあいを繰り返していく中で、自然に身につけていったんでしょうね」と推察した。

 菅はそのほかにも弱点を長所に変えている。多くの人の間を渡り歩き、人脈を広げなければならない政治家にとって「下戸」であることは致命的な弱点ともなりかねないが、菅はそれもはねのけている。1期先輩でいまも現役の横浜市議、田野井一雄は、飲めなくても酒席で楽しく談笑し、打ち解ける菅の様子を見て「むしろ好感度が高まっている」と感じたという。

 秘書になって約8年後の58年、小此木が通商産業大臣(現・経済産業大臣)を拝命した際、大臣秘書官として抜擢(ばってき)したことは、菅にとって大きな財産となった。構築した中央官庁とのパイプは、その後の横浜市議時代に生かされ、国政進出の礎となっていったからだ。=敬称略

 菅義偉官房長官が14日、自民党の第26代総裁に選出された。菅氏の政治家としての原点が本県選出の衆院議員秘書を務めた約11年間にあるとすれば、為政者としての原点は「影の横浜市長」の異名をとった横浜市議時代の約8年間にあるといえるだろう。後に政治家としてトップに上り詰めることになる一人の青年が、政治の世界に足を踏み入れてからの、この約20年という歳月に、何を考え、日々をどう過ごしたのか。横浜の地を駆け抜けた菅氏の足跡をたどった。

4820チバQ:2020/09/17(木) 11:24:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4470219bdbdef6b69f3752cfaf91b430b2bdb19
【菅義偉の原点「影の横浜市長」と呼ばれて】(中)人と組織動かす掌握力で真価を発揮
9/16(水) 7:55配信
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総裁に選出され会見する自民党の菅義偉総裁=14日午後、東京都千代田区の自民党本部(桐山弘太撮影)
 ■眼前に空席…繰り返す成功の歴史 市議でも群抜く存在

 安倍晋三が持病の再発により突如、首相の座を明け渡すことを表明した際、菅義偉の脳裏には、憧れだった横浜市議への道が突如、開けた過去の情景が想起されたに違いない。昭和62年4月の市議選を前に、自民党内では現職市議の引退と後継者の急死という想定外の事態が生じ、紆余(うよ)曲折を経て、衆院議員、小此木彦三郎の秘書だった菅が市議の座を手にすることとなったからだ。

 意中のポジションが空くまで雌伏を続け、追い風が吹いたとみるや一気に攻勢をかけて手中に収める。菅は過去の成功体験をなぞる形で、最高のポストに就く夢を実現させた。

 ◆猛反対押しのけ

 三十数年前の当時の状況を知る関係者らによると、菅の市議選出馬の経緯はこうだ。横浜市西区(定数2)の議席には、かつて市議会議長も務めた自民の重鎮、鈴木喜一がいた。70代後半だった鈴木は、息子を後継に立てようと考えていたが、息子は不幸にも急死してしまう。周囲の応援も受け、その空席を目指したのが菅だった。

 ただ、菅にとって初となる選挙は、一筋縄ではいかなかった。いったんは引退で話が進められていた鈴木が、その後翻意し、同区からの出馬を公言したのだ。菅は党をはじめとする周囲からの猛反対を受けることとなった。

 結果的には、菅の勢いの前に鈴木が引き下がり、菅は党の公認を得て当選を勝ち取ることになるのだが、当初は無所属での出馬を覚悟するほどにまで追いつめられるなど、まさに「地盤・看板・カバンなし」の苦境。菅は後年、「極めて厳しい状況の中の市議選だった」と振り返っている。

 支持を得るための菅の行動は徹底していた。後に秘書を務めた現職市議の清水富雄は、それを象徴するエピソードとして箱根駅伝の思い出を挙げる。「観衆であふれる国道1号の沿道にのぼりを持っていき、懸命に名前を売っていた」といい、「今ならひんしゅくを買うかもしれませんが。武勇伝ですね」と笑う。

4821チバQ:2020/09/17(木) 11:24:15
 ◆物おじはせず

 時になりふり構わぬ行動は、当選への執念に突き動かされていたのかもしれない。初の市議選で菅が獲得したのは8813票。次点と655票差のぎりぎりの2位当選だった。

 菅の物おじしない姿勢は、当時の菅を知る者の間で、いまも語り草だ。「『長老』と呼ばれる党内の権力者が、物事を取り仕切っていた時代。ぼくらは誰も長老に口をきけなかった。怖かったから」。そう振り返るのは、いまも現役市議の田野井一雄だ。

 菅の1期先輩にあたる田野井は、市議団会議に臨む前、菅に「発言は控えておけ」とくぎを刺す。しかし、いざ会議が始まると、菅は長老に対していきなり「それはおかしいじゃないですか」と言って手を挙げ、「私たちも市民の負託を受けて議員になったんだから、ちゃんと話を聞いてください」などと意見。周囲を凍り付かせたという。

 案の定、長老は「生意気なことを言うな」と激怒。ただ、菅はそれでも引き下がらず、最後には長老も「分かった」と言って折れたという。田野井は「どんな状況でも堂々としている。ものすごい胆力の持ち主だ」と回顧している。

 ◆思うがままに

 市議時代、菅はめざましい躍進を遂げる。当時の市長は高秀秀信。菅は小此木や横浜港港運事業者の実力者、藤木幸夫らとともに市長選で高秀を擁立した経緯もあり、市長当選後も、高秀の業務を手となり足となってサポートする。高秀の厚い信頼を得たことから、当選2期目ながら、市議の中でも群を抜く存在となっていった。

 そこでは菅の人心と組織掌握力の真価が発揮された。菅は市幹部らと会合の場を定期的に設けることで情報収集の場を構築。人事権を事実上握ることで人を従わせ、組織を思うがままに操っていく。そうした辣腕(らつわん)ぶりにより、菅はいつしか「影の市長」と呼ばれ、恐れられるようになった。

 そんな菅について田野井は「国ともつながっているから、行政側の要望にはなんでも応えられた。まさに役人を使いこなしているという感じだった」と驚きを口にした。=敬称略

4822チバQ:2020/09/17(木) 11:24:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d0725ba9d2c789b260b003daa85c6a1578e15ff
【菅義偉の原点「影の横浜市長」と呼ばれて】(下)IR誘致めぐる主戦場に
9/17(木) 7:55配信
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 ■動向に注目、「根回し」暗躍 市になお影響 待機児童問題に先鞭も

 「影の横浜市長」の異名をとった菅義偉(すがよしひで)が横浜市議時代から「根回しの菅」として暗躍していた痕跡は、いまでも数多く残っている。自民党県連が入居する市内のビルが賃貸であるのに対して、党の市連ビルが自前であるという“ねじれ現象”が続いていることも、その一つだ。「菅さんが建設に一役も二役も買った」。当時を知る市議らは、そう口をそろえる。

 それまで市内のビル2階の1フロアを借りていたが、菅が「家賃がかかるので、市連の財産としてどこか探したほうがいい」と発案。自らが中心となって資金の調達などに奔走したという。

 ◆林市長と連携

 当時から横浜市議を務める田野井一雄は「土地の選定、事業者の選定、あらゆることに彼が渡りをつけた」と記憶している。

 現在、市が対策を進める待機児童問題に先鞭(せんべん)をつけていたこともよく知られている。菅自身も総裁選に向けた出馬表明会見で、「横浜市議時代に『横浜型保育室』を市長と一緒に作ったのが、私の一つの誇りだ」と述べている。

 菅が16日、首相の座に就いたことの影響は、横浜市民にとっては単に地元から首相が選出されたという慶事にとどまらない。

 市はカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を目指しているが、菅はこれまでも官房長官の立場で、地元への誘致を推し進めてきたからだ。市長の林文子とも緊密に連携するなど、政権中枢から地元横浜の政界や経済界に大きな影響を与え続けている。

 ただ、林は菅の首相就任による市政への影響力の拡大には否定的な見方を示し、菅の首相選出が有力視されはじめた9月上旬の記者会見では、「個別に情報交換するという関係ではない」とも述べている。

4823チバQ:2020/09/17(木) 11:25:00
 ◆「ハマのドン」

 菅のIR誘致への情熱には、首相だった安倍晋三も圧倒されていたようだ。関係者によると、安倍は菅や市議らを集めた会合で「(IRの設置場所は)官房長官のお膝元を通り過ぎません」と述べ、横浜は“当確”であると事実上明言したこともあったという。

 菅はあらゆる方面に対して根回しを徹底している。総裁選出馬表明に先立つ8月24日には、横浜港の港湾事業者「藤木企業」を訪問。地元事業者らで組織する「横浜港ハーバーリゾート協会」の会長で、誘致候補地の山下ふ頭からの立ち退きとIR誘致に猛反対している90歳の同社会長、藤木幸夫と社内の一室で会談している。

 同席した同社幹部や関係者らによると、会談時間は20〜30分程度。小此木彦三郎の秘書時代や市議時代からの恩義があり、頭の上がらない藤木に対して、菅が歩み寄ったようだ。「ハマのドン」とも呼ばれる藤木は、それまでの考えを翻して、IR誘致に異を唱えはじめた数年前から、菅との関係を一気に悪化させていた。今年6月の産経新聞の取材でも、菅を「権力を腐敗させた張本人」などと苛烈な言葉で批判している。

 菅は首相になる前の足場固めの一環として、藤木との関係を修復し、今後のIR誘致の取り組みを円滑に進めたい思惑があったようだ。菅の藤木訪問によって、藤木の態度が今後どう変わるのかは、「根回しの菅」の腕の見せ所の一つといえそうだ。

 ◆関係修復に待った

 菅の「藤木詣で」は、すでにハレーションを広げている。9月9日には、立憲民主党代表の枝野幸男が藤木を訪問した。協会関係者によると、2人は初対面。来訪は枝野側が提案した。

 枝野は同日、記者らに対し、会談で藤木がカジノ反対への共闘を求めてきたと明かしているが、枝野にとっては菅と藤木の関係修復に待ったをかけたいというのが本音だろう。急激に再接近を図る2人の関係を前に、行動に移さずにはいられなかったと思われる。

 菅の首相就任によって、横浜が、IR誘致をめぐる主戦場になろうとしている。菅就任のインパクトは横浜、ひいては県内の経済にどう影響していくのか。その動向が注目されている。=敬称略

 この連載は外崎晃彦、宇都木渉、太田泰、浅上あゆみが担当しました。

4824名無しさん:2020/09/17(木) 13:07:41
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/17812.html
2019年5月22日特集記事
きのうの敵は、きょうも敵?

先月(4月)の統一地方選挙で相次いだ保守分裂の知事選挙。
選挙後はノーサイドのはずが、亀裂は深まりさえも見せている。

なかでも、麻生副総理の地元として知られる福岡県。そこでは「麻生派VS非麻生派」の激突となった選挙の余波が続く。
衆参同日選挙の見方も出る中、自民党は結束することができるのか。
今も残る「しこり」の現場を追った。
(福岡局 坂本理/政治部 加藤雄一郎、関口裕也、川田浩気)

分裂、再び
「若干意見が出たことも真摯に受け止めることは受け止め、協議することは協議していく考えだ。今回の参議院選挙、私たちは挙党態勢で一丸となって頑張っていく」

自民党福岡県連の新しい会長に就任した原口剣生県議会議員(64)。


4月25日に告示された会長選挙に、自民党の県議のほとんどと、市議の推薦を受けて立候補し、無投票で当選した。

しかし13人いる国会議員からの推薦はゼロ。その13人の国会議員も対応は一枚岩ではないという。


そこには知事選挙の「分裂劇」が影を落としていた。

派閥間「抗争」
発端は4月7日に投票が行われた福岡県知事選挙だ。

現職で、3期目を目指す小川知事。


これに対し、自民党県連は、厚生労働省出身の新人を擁立。保守分裂の選挙となった。


その新人擁立を主導し、背後から支えたのは、麻生副総理兼財務大臣だった。


麻生氏はかつては、小川氏を支援していた。
小川氏は麻生内閣で内閣広報官を務め、麻生氏は小川県政誕生の原動力とされた。

しかし麻生氏は、小川知事の2期目の途中から、県政の将来ビジョンや、福岡市との連携などをめぐって知事に批判的な立場に転じ、完全にたもとを分かつ形になったのだ。

麻生氏は、党本部の推薦を取り付けた上で、小川氏を支援する自民党の議員らを「造反だ」と厳しく批判。麻生派の国会議員が県内外から駆けつけて新人を応援した。

一方、小川氏は、医師連盟や連合など300を超える団体から推薦を受けたほか、二階派の武田良太元防衛副大臣らに加え、


重鎮の古賀元幹事長、


山崎元副総裁も支援に回った。


長く麻生、古賀、山崎の3氏が影響力を発揮していた福岡県で、知事選挙は「麻生派VS非麻生派」の構図となり、激しい選挙戦が繰り広げられた。

結果は小川知事が大差をつけて勝利。


麻生氏は県連の最高顧問の辞表を提出した。


そもそも自民党本部では、現職の小川氏が優勢という見方もあったため、「分裂選挙に突入した麻生氏の発言力が弱まるのではないか」といった声も上がった。

悩む、岸田氏
分裂選挙はポスト安倍に意欲を示す岸田政務調査会長も悩ませた。
岸田氏は麻生氏から直接、新人の応援のため、福岡県に入るよう要請を受けた。


しかし派閥の前会長である古賀氏は、小川知事を支援。
福岡県内には岸田派の議員も多くいることから、慎重な対応を求められた。
応援に入って麻生氏にいわば恩を売ることで、ポスト安倍に向けて、麻生派と良好な関係を築くか、それとも応援に入らず、みずからの派閥の結束を優先するか。

悩んだ末、岸田氏は応援に入ることをやめた。

そして県連会長選挙にも…
知事選挙の結果を受けて、県連の藏内勇夫会長も辞任。


後任の会長を決める選挙の告示日。
立候補を届け出たのは、県議の原口氏ただ1人だった。


これには理由がある。
福岡県連の会長になるには、県連の役員62人のうち、20人以上の推薦が必要だ。
原口氏は43人の推薦を得たため、原口氏を除くと残りは18人。対立候補として立候補したくても誰も出られないのだ。


これに反発したのが、岸田派の山本幸三元地方創生担当大臣ら国会議員だった。


山本氏らは、自民党本部で急きょ記者会見を開き、県連会長は国会議員が務めるべきで、県議の数の力で会長を決めるのはやめるべきだと主張した。


「われわれ福岡県選出の国会議員は、先の統一地方選挙の結果に鑑みて、県連の解体的見直しが必要だと考え、国会議員が先頭に立って一致結束する態勢を構築しなければならないと考えている。国会議員の意見も聞かずに、県会議員だけで、密室的な決定をするということは透明性に欠けており、前回の知事選の轍(てつ)を踏むんじゃないかと懸念をしている」

しかし13人いる国会議員も一枚岩ではなかった。
麻生氏を含む麻生派の4人は、県議側に同調し、山本氏らの主張に賛成しなかったのだ。


「県連会長を国会議員から選出すべきではないかということで議論を進めてきたが、麻生先生のグループの反対で一本化することができなかった。13名中9名が国会議員から県連会長を選出すべきで、その具体名は私、山本幸三ということで賛同を得たが、麻生グループ4名が反対という結果になった」

4825名無しさん:2020/09/17(木) 13:08:18
>>4824

対立する主張
山本氏とともに、県連の新会長選出に異議を申し立てた中心人物の1人が、二階派の武田良太衆議院議員だ。


武田氏は、福岡県知事選挙で小川知事を支援して勝利。
新たな県連会長の擁立は、知事選挙で敗れた側が主導したものだと指摘する。


「現職じゃない新人候補に推薦を決定した時も、今回の県連会長の決定も、全く一緒なわけ。『ルールには抵触してない』と。一部の県議会議員と一部の国会議員が密室で談合で決めて『ルールにのっとってる』って言うんだけど、この差で負けてるってことは、いかに組織を私物化しているかということの表れなんだよね」


「みんなの気持ちが完璧に離れてるってことにどうして気づかないのか。何でもいいから勝手に決めて、選挙やってみたら、みな負けるというようなことが、果たして許されるのか」

武田氏は、県連として知事選挙敗北の反省が生かされていないと主張する。

「ここ最近では、福岡6区の補選、県議会議員の補選、県知事選挙、全ての選挙で負けてるんですね。しかも大差で。知事選にいたっては、100万票負けるなんてことは、空前絶後ですよ。それはいかに自分たちの判断が間違っていたか。派閥抗争に持ち込もうという考えなんか、さらさらない。いかに、有権者というものに耳を傾けなかったか。そこの反省なくして、次に進むってことは考えられない」


「今まで何が悪かったのか、どこをどう改めなきゃいけないのかっていうことを検証して、それを改めることが大事なわけであって。そういう努力がなかったために、これだけの県民からそっぽ向かれるような結果が生まれたわけだから」

これに対し、麻生派のある国会議員は、次のように反論する。
「そもそも派閥間の争いではない。有権者の意見を吸い上げて国政に伝えるのが国会議員の仕事であって、自分たちは、県議の多くが賛同する主張に乗っているだけだ」

「政治家としてこうしたいという考えがあるなら、今ある規則とルールにのっとって行うべきだ。知事選挙の時もそうだが、われわれはさまざまな意見を聞いて、粛々と手続きを進め、全力を尽くした。それを県連大会の直前に変えろというのはあまりに乱暴だ」

県議に力
国会議員の間で意見が分かれた県連会長選挙。
そもそも数の上では県議が圧倒的な力を持っている。
仮に13人の国会議員が一枚岩になっても、独自に会長候補を擁立することはできない。

県連役員の多数を占める県議を一手に取りまとめてきたのが、前県連会長の藏内氏だ。


福岡県議団の会長を6期12年務めたのに続き、ほかの都道府県では国会議員が就くことも多い県連会長を2期4年務めた。
数の力を背景に、今回の会長選挙でも、みずからの後任を決めるに至った。

ある重鎮県議の1人は、今の国会議員の状況を次のように指摘する。
「県知事選挙の経緯から見ても、県連会長選挙をめぐって国会議員どうしが対立することなんて最初から分かっていた。こちらが『次は参議院選挙だから国会議員が一致してまとまってくださいよ』と言っても、意見をまとめる努力がされていない」
「『これなら県連会長は、まとまっている県議から』という話になる。国会議員どうしが一致結束もできず、多数決で決めようとしていたが、多数決なんて子どもでもできる。それだけまとまっていないということじゃないか」

4826名無しさん:2020/09/17(木) 13:08:32
>>4825

遠い結束
そして今月18日に開かれた福岡県連大会。
非麻生派の国会議員は「県連執行部を務める県議が国会議員の意見に耳を傾けないならボイコットも辞さない」としていた。

しかし県議側が、今後の県連の運営をめぐっては、国会議員側と協議を行っていく方向で折り合い、麻生派に加え、岸田派と石原派の国会議員は出席した。
原口新会長のほか、党本部からは岸田政務調査会長が駆けつけ、夏の参議院選挙に向けて一致結束を訴えた。

「先の知事選挙においては大変残念な結果になったこと、皆様方に心からおわび申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。次に行われる参議院選挙は、私どもは国会議員の先生方を含め、挙党一致の中において戦ってまいりたい。私たち福岡県連も一丸となって挙党態勢の中において頑張る所存だ。ここにいらっしゃる皆さんの最大のご協力を切にお願いする」(原口氏)


「新しい時代にしっかりと責任政党としての責任を果たしていき、政権の安定に努めなければいけない。そのために大切なのが参議院選挙だ。ぜひ福岡県連の皆様におかれても、心を1つにして力を合わせて、勝利に向けて取り組んでいただくよう、心からお願い申し上げる」(岸田氏)

しかし武田氏ら二階派の議員は姿を見せず、依然、溝が残ることが浮き彫りになった。
会場からは、先の知事選挙で、麻生氏が擁立を主導した新人候補を党として推薦した経緯をただす質問が出され、県連の新執行部が説明に追われる場面もあり、多難の船出となった。

しこりは福岡以外でも
しこりが残っているのは、福岡県だけではない。
先月の統一地方選挙で、保守分裂の知事選挙となった福井、島根、徳島もそうだ。
福井県では、夏の参議院選挙の候補者が、知事選挙で「動かなかった」として、地元から差し替えを要求する声が出ている。
また島根県では、県議と国会議員の間の対立が解消されず、今月亡くなった参議院議員の後任候補を決められずにいる。
徳島県では、県連が推薦した知事を応援せず、別の候補を支援した国会議員の処分を求める動きも出ている。

こうした事態を受けて、甘利選挙対策委員長は今月12日、徳島県の県連大会でこう呼びかけて結束を訴えた。


「とにかく同志が結束することが 勝利のカギだ。自民党が負ける時の最大の要因は、その結束が乱れて、一本化できない時だ」

各県で残る「しこり」は、夏の参議院選挙にどのような影響をもたらすのか。
自民党は、「しこり」を解消することができるのか。
衆参同日選挙の見方も出る中、自民党に残された時間は、そう多くない。

4827名無しさん:2020/09/17(木) 14:34:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/fccbf1d5d198d9568664d77bcc7b99213165eb86
ドキュメント新内閣…瞳潤む菅首相 岸田派議員は「カビ臭内閣」と揶揄
9/16(水) 23:42配信

 歴代最長政権が幕を閉じ、前首相の安倍晋三から第99代首相の菅義偉(すが・よしひで)(自民党総裁)へと7年9カ月ぶりに首相官邸の主が交代した。日本政治の節目となった16日の動きを追った。

■「国民に感謝」 午前9時前 安倍前首相

 東京・赤坂の衆院議員宿舎で暮らす菅は、普段通りの朝を過ごした。午前6時46分、秘書官を伴って周辺を40分近く散歩した。続いて、永田町の首相官邸の裏手にあるザ・キャピトルホテル東急のレストランで小一時間、朝食を兼ねて秘書官と打ち合わせを行った。

 8時44分に出邸し、玄関ロビーで待ち構えた報道陣に向かって頭を下げながら「おはようございます」と2度発した。

 その11分後、この時はまだ首相の安倍も官邸に入り、感極まった表情で記者団の取材に応じた。

 「経済再生、国益を守るための外交に一日一日、全力を尽くしてきた。全ては国民の皆さんのおかげです。感謝申し上げたい。一議員として菅政権を支えていきたい」

 ■穏やかな笑顔で去る 午後0時42分 安倍前首相

 9時3分に始まった最後の閣議で、安倍内閣は総辞職した。安倍は政権を支えた閣僚たちに謝意を述べ、予定時間をややオーバーして終了。福島県選出で法相だった森雅子は「感動的だった。福島(復興)のことにも言及してくれた」と語った。

 午後0時42分、安倍は官邸を後にした。玄関ホールでは菅ら官邸幹部や職員の総出の見送りを受け、女性職員に花束を贈られた。万雷の拍手で賛辞を贈られると、大きな重圧を抱えた7年9カ月に公の場ではあまり見せなかった穏やかな笑顔で、手を上げて応えた。

 ■目を潤ませ… 午後1時45分 衆院本会議で菅首相を指名

 菅を首相に指名する衆院本会議は午後1時開会。菅は秘書官、警護官(SP)、記者団ら大勢を引き連れ、本会議場に向かった。その数歩後ろには、かつての「首相候補の本命」で今は立憲民主党所属の小沢一郎が静かに歩いていた。

 「菅義偉君を内閣総理大臣に指名することに決まりました」。1時45分、衆院議長の大島理森が宣言すると、菅は硬い表情のまま立ち上がって5度、深々と頭を下げた。瞳は潤んでいた。

 本会議を終え、議場から出るマスク姿の安倍の表情は普段と変わりなく見えたが、ぞろぞろと続く記者団の姿はなくなっていた。

 ■「解散、明日でも結構」 自民・二階氏

 菅はその後もあわただしく、国会議事堂内の各会派の部屋へのあいさつ回り、新閣僚の呼び込み、皇居での親任式などに臨んだ。

 総裁選で敗れ、党政調会長の要職から外れた岸田文雄は「自民党の一国会議員としてしっかりと内閣を支えていきたい」と述べた。新内閣のネーミングを問われると「いいかげんなことを言うと評判を落とすので、丁寧に早急に考える」と慎重に答えたが、岸田が率いる岸田派(宏池会)議員はこう皮肉った。

 「(内閣の面々が)再任も多く、代わり映えしない。『カビ臭(くさ)内閣』だな。衆院解散・総選挙をやるような陣容にはみえない」

 与野党議員は菅がいつ衆院解散を打つのかと臆測をめぐらせている。幹事長の二階俊博は首相指名後、NHKの中継インタビューでこう語った。

 「首相自身が熟慮して判断すればいいことであって、党はいつ解散があっても対応できるように準備を整えている。明日からでも結構ですよ」

 総裁選での菅勝利の立役者として新政権で影響力を増す二階の言葉は耳目を集める。(田中一世)=敬称略

4828名無しさん:2020/09/17(木) 14:35:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/604bc8a5c6dcaeac26b4446b70c60f5b0ad34949
菅内閣が発足……田崎史郎氏「安倍前総理は『菅さんがなってくれるのがいい』と本人と話していた」裏側を明かす
9/16(水) 21:41配信

自民党の菅義偉総裁は9月16日午後、衆参両院本会議の首相指名選挙で第99代首相に選出された。そして新内閣の陣容を決定し「菅内閣」がスタートし、夜9時からは就任記者会見に臨んだ。

こうしたなか、政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、この前日9月15日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に電話出演し、菅総理が自民党総裁に“立候補”するまでの裏側について明かした。

辛坊)ご本人は本音のところで総理大臣になれると思っていなかったですよね。

田崎)思っていなかったと思います。一般的な議員なら誰でも総理大臣になりたいと思って議員になりますので、そういう意味での小さな野心はずっと持ち続けられていると思うのですけれども、総理大臣になろうと思って勉強して、人脈をつくって、お金を集めて、着々と歩を進めてきたというタイプではないのですよ。もしそういう姿が見えたら、安倍総理は危なくて使わないです。

辛坊)そうですよね。官房長官に寝首をかきそうな人をこんなに長く置いておかないですよね。

田崎)そうです。だから、完璧に信頼して、自分の寝首はかかないという安心感があって、菅さんの方も忠誠心で貫き通しましたから。そしてやはり、そこで安倍さんがやめると言ったときに、そこから自分でどうするか考えた。

辛坊)なるほど。

田崎)実はそのとき新聞報道されていないし、僕も言わないでおこうといままできたのですけれども、せっかく辛坊さんの番組なので申し上げておくと、8月28日の午前11時ごろに菅さんは安倍総理に呼ばれたのです。

辛坊)夕方に安倍さんがやめるという記者会見をした日の午前中ですね。

田崎)ええ。そのとき「去っていく人間が『誰がいい』とは言えないのだ」と。「だけど、菅さんがなってくれるのがいいのだけれどな……」という話をされたのですよ。

辛坊)では、実質的にその段階で、安倍さんは菅さんという認識があったということですね。

田崎)そうです。菅さんもその言葉を受けていろいろ考えて、ここで立つべきだと。そして翌日の29日の午後8時ごろに二階(幹事長)さんと会って、その意思を固めたと。「応援お願いします」というふうに菅さんの方から頭を下げているのです。

辛坊)なるほど。

田崎)二階さんの力が強まるのは、すぐに「応援しよう」と言って、翌日にはもう派閥で意思決定しているのです。

辛坊)いまの流れは正確というか、私がもし安倍さんなら「自分が(菅さんを)推しているということが表に出るとマイナスにしかならない」と。だから「もう自分は中立を保ち、禅譲ということをしないのだ」ということで、菅さんの流れを自然に敷いていく。おそらくそのような流れだったのだろうと思うのです。

4829名無しさん:2020/09/17(木) 14:36:36
https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakayoshitsugu/20200916-00198624/
安倍政治の継承を掲げながら菅政権はそろりと独自路線に突き進む
田中良紹 | ジャーナリスト
9/16(水) 18:32 (有料記事)

フーテン老人世直し録(535)

長月某日

 第202臨時国会が召集され自民党の菅義偉氏が第99代内閣総理大臣に指名された。7年8か月という史上最長の在任期間を記録した安倍前総理が、8月末に病気を理由に突然辞任を表明し、急きょ行われた自民党総裁選挙で「安倍路線の継承」を掲げた菅氏が圧勝したため、新内閣は安倍氏の残り任期を全うするだけの短命内閣と見る向きもある。しかし党役員・内閣人事を見るとただの安倍路線継承内閣とは思えない。

 安倍路線継承と見せながら核心部分に独自カラーを忍ばせ、そろりと安倍政治からの脱却を図る構えに見える。つまり来年の9月以降も政権を続け、あるいは短命に終わることがあっても次のキングメーカーになろうとする構えである。

 安倍前総理の辞任表明は、通常の権力者の辞め方と異なる。執務が不可能なほど病気が悪化したわけではなく、「万が一の時に正常な判断ができなくなることを心配して」の辞任だから「余力を持った」辞任である。従って燃焼し尽くし後は隠遁生活を送るという一般の例とは異なる。

 安倍前総理は様々な問題で追い詰められ、この際は一時的に誰かに任せ、余力を持って次の機会を待つ構えだとフーテンは辞任表明を見て思った。従って後継者は「安倍路線の継承」でなければ困る。自民党内の派閥力学で言えば細田派(事実上の安倍派)と麻生派が組めば後継者はそれで決まる。

 これまでこの2つの派閥は岸田文雄氏を支持することで一致していた。つまり菅氏に目はなかった。唯一の頼みは自民党を牛耳る二階幹事長の支援だ。菅氏にはかねてから総理を狙う野心があったと思う。そのため一時は幹事長の座を狙ったが、二階氏と敵対するより組む方が得策と判断した。そして岸田氏を幹事長に就けようとする安倍前総理を説得して二階幹事長続投に協力する。

 菅氏にすればライバルとなる岸田氏を「禅譲」の対象から外さなければならない。昨年の参議院選挙はその絶好の機会だった。岸田派の重鎮である溝手謙正氏を嫌う安倍前総理と菅氏の思惑は溝手氏を落選させ河井案里氏を当選させることで一致する。溝手氏より10倍多い自民党の資金がつぎ込まれ、思惑通り河井案里氏が当選した。これで岸田派会長である岸田氏の評価は地に堕ちた。

 一方で「モリカケ桜」とスキャンダルが絶えない安倍前総理をかばうため黒川弘務氏を政権の守護神として使ったのも菅氏である。安倍前総理はそれに乗って黒川氏を検事総長にしようと無理な人事介入を行い、それに反発した検察が河井克之・案里夫妻の捜査を徹底する。その裁判の行方は安倍前政権を揺るがしかねないものとなった。

 一方、安倍政治は「二人羽織」だとフーテンはずっと書いてきた。顔は安倍氏だが頭も手足も経産省出身の今井尚哉秘書官兼補佐官や佐伯耕三補佐官が担っている。安倍氏は補佐官のシナリオ通りに総理の役を演じただけだ。ところが菅氏が重用したのは国土交通省出身の和泉洋人補佐官である。官邸内にはその間に微妙な対立構造があった。

 昨年9月の内閣人事は安倍主導ではない。菅主導との折衷だった。河井克之、菅原一秀、河野太郎、小泉進次郎の各氏は菅氏が内閣に押し込んだ。その時から安倍側近補佐官らの菅氏に対する凄まじい攻撃が始まる。河井、菅原両氏は週刊誌報道で辞任を余儀なくされ、和泉補佐官も週刊誌で不倫疑惑が取り沙汰された。菅氏は四面楚歌の状態に陥る。

 しかしその力関係はコロナ対策で一変した。今井、佐伯氏らが安倍前総理に振り付けた学校の全国一斉休校、アベノマスク、コラボ動画がいずれも不評で内閣支持率を下げる。今井氏ら経産官僚が持続化給付金支給や「GoToキャンペーン」に電通を仲介させたのも問題視され、その機に菅・二階コンビが主導権を奪い返した。

 電通を外して「GoToトラベル」を実施し、また一時後ろに引いていた和泉補佐官もコロナ対策の前面に出てくる。官邸内の力関係が変わった時に安倍前総理の突然の退陣表明が起きたのである。「二人羽織」の頭と手足が機能しなくなった時と辞任表明は軌を一にしている。

4830名無しさん:2020/09/17(木) 14:36:50
>>4829

 従って菅内閣の人事でフーテンが最も注目したのは総理補佐官人事だ。メディアは「補佐官人事は横滑り」と書き、これまでと変わらず「安倍路線は継承される」との印象を与えているが、安倍政権の頭脳だった今井氏は内閣参与という軽職に追いやられた。経産省内閣の面影は消え、菅氏が重用した和泉補佐官は留任する。

 また安倍政権は日本の政治を中枢で担ってきた財務省を外し経産省を偏重したが、菅氏は自民党総裁選の最中に「将来の消費増税」に言及し財務省にサインを送った。官房長官に財務省出身の加藤勝信氏を起用したのも同様である。安倍政権と異なり財務省と手を組もうとしているのである。

 そして興味深いのは閣僚ポストを1つ増やし「万博担当大臣」を作ったことだ。「万博」は「五輪」と並ぶ「観光立国」の目玉である。実は「五輪」も「万博」誘致も陰で支えてきたのは菅氏だった。「五輪」は東京で「万博」は大阪で行われる予定だが、「万博」が開催されるのは2025年と5年も先である。

 今からそのための大臣ポストを作ったのは、一つに来年9月までという「短命説」を否定すること、もう一つは大阪の維新勢力との連携である。菅氏は創価学会と特別の人間関係を築いているが、それに加えて維新も巻き込み、政界再編を狙う気があると思わせる。自民党内に自らの基盤が弱いため、これと対抗するには外部の力が必要なのだ。

 さらに注目したのは自民党役員人事で幹事長代行に野田聖子氏を起用したことである。これは菅氏がキングメーカーになるカードを手にしたことを意味する。これまで幹事長代行を務めたのは安倍チルドレンの稲田朋美氏だった。稲田氏は二階幹事長に代わりNHKの「日曜討論」にしばしば出演した。

4831名無しさん:2020/09/17(木) 14:39:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/4009d760dc2564f4150861b8937e1216e3550694
総務相、武田良太氏を起用
9/15(火) 20:54配信

 自民党の菅義偉総裁は16日に発足する新内閣で総務相に武田良太国家公安委員長を充てる方針を固めた。

 総務相は一時、河野太郎防衛相を充てる方針だったが、河野氏は行革担当相に変更した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b67ce290bed0f6fb82fec90284865a2cdb40f67d
総務相に武田良太国家公安委員長
9/15(火) 20:56配信

 総務相に武田良太国家公安委員長の起用が内定した。当初は再任される方向だった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/451c3cda5bc9c973b9b1af0e0c88ea2b3791bac2
閣僚の横顔 武田総務相 現場第一主義の二階氏側近
9/16(水) 21:05配信

 昨年9月に防災担当相兼国家公安委員長として初入閣。今年7月の豪雨災害では発生当日には現地入りし、自ら避難所のニーズを把握するなど現場第一主義を貫く。亀井静香元運輸相の秘書から政界入りし、所属する二階派では二階俊博幹事長の側近といえる存在。九州男児らしい酒豪、親分肌で若手議員らの信頼も厚い。無類の矢沢永吉ファンとしても知られる。

4832名無しさん:2020/09/17(木) 14:40:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/a37b844a9441e7d2b0b05617031012961352da63
田崎史郎氏、入閣を予想していた岸田文雄氏が起用されず「残念ながら私、間違えました」
9/16(水) 9:00配信

 16日放送のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜・前8時)で、自民党の菅義偉総裁(71)がこの日午後、衆院本会議の首相指名選挙で第99代首相に選出され、菅内閣がこの日発足することを特集した。

 政権の要の官房長官には加藤勝信厚生労働大臣が起用される。安倍内閣からの再任は麻生太郎副総理兼財務大臣、茂木敏充外務大臣、萩生田光一文部科学大臣、梶山弘志経済産業大臣、小泉進次郎環境大臣、橋本聖子東京オリパラ担当大臣、それに新型コロナ担当の西村康稔経済再生担当大臣と公明党の赤羽一嘉国土交通大臣の8人となった。

 また、武田良太国家公安委員長が総務大臣に、河野太郎防衛大臣が行革担当大臣に横滑りで起用。再登板するのは上川陽子元法務大臣と田村憲久元厚労大臣、小此木八郎元国家公安委員長で、同じポストで起用され、デジタル担当大臣には平井卓也元IT担当大臣が再入閣し、初入閣は5人となる。

 スタジオで政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、当初、岸田文雄政調会長の経産相への起用を予想していたことを司会の羽鳥慎一アナウンサーに指摘され「僕は岸田さんが入閣されるだろうと思っていたのは、安倍総理が周辺の方に語られる言葉を参考にしたんです」と明かした。

 その上で「人事やる過程で菅さんは、本当に相談してないんですよ。安倍総理はもちろん、各派閥にも相談してない形でやったんで、残念ながら私間違えました」とコメントしていた。

報知新聞社

4833名無しさん:2020/09/17(木) 14:50:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c36bf315b021d184ba3a344b72436f479fa79cb
自見氏が二階派入りへ 自民
9/16(水) 15:09配信

 自民党の自見英子参院議員(比例代表)が近く二階派に入会する。

 同派幹部が16日、明らかにした。自見氏が入会すれば所属国会議員は48人となり、単独で第4派閥となる。 

最終更新:9/16(水) 15:16
時事通信

https://news.yahoo.co.jp/articles/62680246acb44bf70cc8283fb420a21097d36498
自見氏が二階派へ、単独第4派閥に
9/16(水) 13:43配信

 自民党の自見英子(はなこ)参院議員が近く二階俊博幹事長率いる二階派(志帥会)に入ることが分かった。同派幹部が16日、明らかにした。自見氏の加入により、二階派所属議員は48人となり、47人で並んでいた岸田派(宏池会)を抜いて単独第4派閥となる。

 自見氏は小児科医で、平成28年に参院比例代表で初当選。昨年9月に厚生労働政務官に就いた。

https://www.nikkei.com/article/DGXDZO09076930S0A610C1PE8001/
郵政・金融 自見庄三郎氏
2010/6/12付
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口角泡を飛ばすとの表現がよく似合う武闘派の論客だ。1994年、野党自民党の政策集団「刷新の会」事務局長に就任し、小沢一郎氏と連携する公明党と創価学会の追及に加わった。医学博士で、日本医師会の原中勝征会長らと親交がある。

2000年の「加藤の乱」では山崎派事務局長として派閥の結束に力を入れ、不信任案採決を欠席する決断に涙した。05年の郵政解散時に自民党を離れ、落選。07年参院選で亀井静香氏の国民新党から比例代表で出馬し、国政復帰を果たした。

4834名無しさん:2020/09/17(木) 14:56:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/08ab26296b0b0c18236e4cf42732eb3c32e4f626
菅内閣誕生で完成「2012年体制」の悪夢 二階氏が後継指名した最大の狙いは
9/17(木) 7:32配信

 安倍晋三首相が突然の辞任表明記者会見をするや否や、瞬く間に菅義偉官房長官を後継とする流れが二階俊博自民党幹事長によって作られ、2週間余りのメディア旋風を経て首相指名がなされた。いったい何が終わり、何が変わるのか、あるいは変わらないのか。分かるようで分からない有権者も少なくないのではないか。(上智大学教授=中野晃一)

 ■安倍政権か、安倍内閣か

 まず「内閣」「政権」「体制」という、政治に関わる基礎的な概念の整理から入ることとしよう。

 言うまでもなく内閣は、最もシンプルには首相と閣僚、つまり政治家からなる政府のトップのことである。広義では、これに各省庁の官僚制を含めた政府全体を指すこともある。

 これに対して政権は、首相や閣僚たちで構成する内閣に加えて、一方ではその指揮下にある官僚制、そしてもう一方では立法府で政府を支える与党を含む。つまり、内閣と政権は重なる概念である。

 ところが内閣が行政府のみを指し、三権分立の下、国会にある与党とも緊張関係に立ちうる別個の組織であるのに対して、政権は、英国型の議院内閣制に倣って政府と与党の一体化を強調する点が決定的に異なる。

 体制となるとさらに概念は広がる。それは、与党だけでなく野党を含めた政党システムのあり方や、政府と市民社会の関係、憲法はじめ法体系などまでも包摂し、通常、より安定的なものである。

 かつて冷戦期に、政権交代が起きないまま自民党政権が38年続いた政治システムは1955年体制と呼ばれ、その下では内閣の交代や改造が頻繁になされていた。

 さて、本稿で論じたいのは、2012年12月26日から7年8カ月の長きにわたり続いた安倍首相の下で形成されたのが「安倍内閣」あるいは「安倍政権」だったのか、はたまた「2012年体制」とも呼ぶべきものなのか、そして菅への交代によって変わる、あるいは継承され定着が図られるのは何なのか、である。

 ■民主党政権に近似する皮肉

 朝日新聞記事データベース「聞蔵IIビジュアル」を活用して、安倍首相の在職期間中に絞って「安倍内閣」もしくは「安倍政権」のいずれかへの言及を含む記事を検索し、そのヒット件数(記事数)を在職日数で割ったものを、同様に何人かの他の自民党の首相と比較したグラフをここに示す(ただし、中曽根康弘についてはデータベースが1984年からの記事に限ることから期間を狭め、また安倍第2次政権についても執筆の都合から歴代最長在職期間記録を更新した2020年8月24日までとした)。

4835名無しさん:2020/09/17(木) 14:57:36
>>4834

 一見して明らかなのは、2006年から2007年までの第1次にせよ、つい終わりを迎えたばかりの第2次にせよ、「安倍政権」に言及する記事数が突出して多く、かつて一般的だった「内閣」をはるかに凌駕(りょうが)していることである。中曽根や竹下では、「内閣」と呼ぶ記事数が「政権」と言及するものの2倍であったものが、第2次安倍政権では「政権」という呼称が定着し、逆に「内閣」とする記事の3倍を超えている。

 実はこうした報道における用語法や政治認識の変化は、第2次安倍政権に先んじた民主党への政権交代を経て加速した。「政府与党一体化」や「政治主導」を強調した民主党では、鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦のいずれの首相でも、「政権」としての言及が「内閣」をゆうに上回っており、「鳩山政権」に至っては1日あたり9.9件も(「鳩山内閣」は4.7件)記事があったことが確認できた。皮肉なことに、「内閣」でなく「政権」であったという意味では、安倍は小泉よりも民主党政権に近似しているのである。

 ■2012年体制の本質と懸念

 もちろん根本的な違いは、民主党が政府与党一体化や政治主導によって二大政党制の一方を担うことを目指して挫折し3年3カ月で下野したのに対して、第2次安倍政権が7年8カ月も続き、かつ第1次政権の時から、「政権」たることに満足せず「戦後レジームからの脱却」をうたったように、「体制」変革までも射程に入れていたことである。

 つまり安倍は、2012年12月に民主党政権とともに二大政党制が崩壊した際に政権復帰を果たし、官邸支配と呼ばれる強権的な仕方で、不都合な公文書の隠蔽(いんぺい)、改ざん、廃棄までも自ら犯すほどに官僚制を掌握、操縦した。

 その後も「1強体制」と言われるまでに与党内そして野党を圧倒したのみならず、マスコミを懐柔、圧迫してきた。さらには違憲の安保法制を強行しただけでなく、憲法53条に基づく臨時国会の開会請求を再三無視し、カジュアルに憲法違反を続けてきた。

4836名無しさん:2020/09/17(木) 14:58:24
>>4835

 森友学園問題、加計学園問題、桜を見る会問題、検察幹部定年延長問題、カジノ汚職事件、河井夫妻による買収事件など枚挙にいとまがない数々のスキャンダルについて、法の支配をゆがめ、説明責任(アカウンタビリティー)の放棄を繰り返しても、菅官房長官が「全く問題ない」「適切に対応している」「その指摘は当たらない」と言えば済んでしまう、新しい政治体制(レジーム)――言うなれば2012年体制――を築いてきたのである。

 菅が、安倍や二階によって後継首相に選ばれたのは、安倍内閣が倒れても、安倍政権を存続させ、その取り組んできた体制変革を定着させるのに最適な人物だからにほかならない。

 安倍政権とそのミッションを引き継ぐ以外に当面存在基盤がない以上、まずは菅内閣が安倍内閣にとって代わっただけで(用語法の変化を反映して菅政権との呼称が多用されるにしても)、実態としては安倍政権がそっくりそのまま続くと言って差し支えない。

 しかし、もし継承したはずの政権枠組みが早晩崩れるようなことがあったら、菅内閣は短命に終わるだろう。他方、菅内閣が安定し長期化した暁には、安倍政権に始まった2012年体制が内閣の交代を経てもなお存続することになり、アカウンタビリティーのない政治がニュー・ノーマルとして常態化することになる。

 菅内閣誕生のご祝儀相場に便乗した早期の解散総選挙がうわさされるが、現在のタガが外れた政治体制の起点に民主党の崩壊があることを想起すると、新生・立憲民主党を中心とした野党共闘が有権者に対して選択肢を示すことができるか、日本政治は重大な岐路に立っていると言わざるを得ない。

4837名無しさん:2020/09/17(木) 15:08:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef595d43a16da63f475fbef6842bcda0a69ee20e
菅首相の閣僚人事、 「幅の狭さ」「お友達起用」に垣間見える限界
9/17(木) 6:01配信

 長きにわたる安倍政権が終わり、菅政権が発足した。しかし、今回の総裁選にはあからさまな「石破つぶし」があった上に、閣僚人事にも安倍政権の影響が色濃く影響している。(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)

● 最後まで姑息だった安倍政権

 菅義偉氏が第99代内閣総理大臣として、新内閣を発足させた。しかし、安倍晋三前首相の辞任から総裁選までの流れは姑息といえる。

 安倍前首相とその周囲は、最後まで安倍首相が嫌う石破氏を不利な状況に追い込むために、両院議員総会で決める「緊急のやり方」を採用したのだ。これまでも安倍政権は、何度も都合よくルールをねじ曲げて、自らを守ってきた。いわゆる「モリカケ」問題、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)の「日報隠し」、「桜を見る会」の問題、そして検察庁法改正案問題と、疑惑や不祥事が多数あった。

 だが、その都度、官僚の忖度による隠蔽や公文書偽造、資料破棄、首相に都合のいい法律の解釈などが次々に起こった。国会では、閣僚や官僚の答弁が支離滅裂となり、二転三転した。首相やその周辺を守るために、官僚は平気で使い捨てられてきた(本連載第233回)。

 そして、最後の後継者選びまで、首相の「石破嫌い」に忖度して、周囲が一斉に「石破つぶし」に動いてしまった。残念なことだが、いかにも安倍政権らしい、正々堂々としない、姑息な終わり方だった。

● 2位の岸田氏に次のチャンスはない。一方石破氏は政策次第

 総裁選では、菅氏の勝利はほぼ確実という情勢下で、気が早い話だが、「ポスト菅」の総理総裁候補として生き残りを懸ける「2位争い」に焦点が当てられた。結果、2位となった岸田氏が生き残ったようにいわれるが、筆者は逆だと思っている。

 岸田氏は、18年の総裁選に出馬せず、安倍首相からの将来の「首相禅譲」に望みを託した。筆者は「首相禅譲はない」として、その判断の甘さを批判していた(上久保誠人『名門派閥に泥塗った岸田氏「首相禅譲」の望みは不出馬で断たれた』iRONNA )。結局、私の予想通りになってしまったといえるだろう。

 岸田氏は、地方票がわずか10票にとどまった。国会議員票で石破氏を大きく上回ったが、それは岸田氏をなんとか2位にするために菅陣営が岸田氏に票を回したからだという話が出るありさまで、実力のなさを改めてさらけだしてしまった。次の総裁選、岸田氏は出馬しようとするだろう。だが、そのときは次世代の候補者、河野太郎氏、茂木敏充氏らが台頭し、岸田氏にチャンスはないのではないか。

 一方、3位に沈んだ石破氏に対しては、「これで終わった」という声が出ているが、筆者はそうは思わない。なぜ3位では終わりだと単純にいえるのだろう。総裁選3位から復活し、首相になった小泉純一郎元首相のような事例が過去にはある。

 98年、橋本龍太郎首相(当時)退陣による自民党総裁選で、小泉氏は小渕恵三氏、梶山静六氏に敗れ、3位となった。「郵政民営化」を持論とする小泉氏は、「郵政利権」を掌握していた野中広務幹事長(当時)らの橋本派に徹底的に切り崩されたのだ。しかし、その01年に小泉氏は、森喜朗首相(当時)の失言などで窮地に陥った自民党の救世主として復活し、総裁選で圧勝して首相になったのだ。

 18年の総裁選でも石破氏は敗れたが、冷遇にひるむことなく、「言うべきことは言う」という反主流の姿勢を貫いた。その結果、安倍首相が辞任を発表した時点で、「次の総理」の世論調査では圧倒的な1位という評価を得ていた。その「反主流」としての存在感の強さが、安倍首相の周囲が露骨な「石破つぶし」をした原因となった。

 今後も、石破氏は今の姿勢を変える必要はない。これからも、政権の批判勢力に徹すればいい。菅政権がうまくいったときは出番がない。だが、その限界が明らかになり、新しい指導者が求められるときが来るならば、「石破待望論」が世論だけではなく、永田町から出てくることもあるだろう。

 石破氏に求めたいのは、これまでのような権力批判の姿勢だけでなく、政策を徹底的に練り上げることだ。石破氏は「グレートリセット」を標榜していたが、正直いって、その政策はよくわからない。石破氏が永田町で嫌われているというが、それは本質的な問題ではない。それ以上に問題なのは、石破氏の政策に、国民が目を奪われるような魅力がないことだ。

 小泉氏の「自民党をぶっ壊す」には、「郵政民営化」「聖域なき構造改革」という看板政策があった。だから、自民党が危機に陥ったとき、救世主となれたのだ。石破氏は、「アベノミクス」の完全な対案を作成して世に問うべきだと強く勧めたい。

4838名無しさん:2020/09/17(木) 15:09:05
>>4837

● 留任多い菅内閣の人事、実に退屈

 菅政権の内閣・党閣僚人事に話を移したい。一言でいえば、主要閣僚・党役員の留任と、菅氏の「お友達」起用で、実に退屈な布陣となった。

 まず、自民党幹事長は、すでに通算在職日数の最長記録を更新している二階俊博幹事長だ。当然、安倍前首相の退陣とともに「勇退」が考えられたが、留任となった。

 菅首相は、留任させざるを得なかったのだろう。総裁選では、二階幹事長が作った菅首相誕生の流れに、二階派のみならず、細田派、麻生派、竹下派、石原派が雪崩を打って菅支持を表明した。これは、幹事長が持つ「公認権」と「資金配分権」に恐れをなしたからだ。

 二階幹事長は、「公認権」と「資金配分権」を露骨な形で使うと、誰もが恐れている。菅首相への支持とは、その恐怖によって集まったという側面がある。もし、二階幹事長を交代させたら、一挙にタガが緩み、菅首相への求心力が失われてしまう。この不安が、菅首相が二階幹事長を交代させられなかった理由だと考える。

 麻生太郎副総理・財務相も留任となった。後述する大蔵省出身の加藤勝信氏の官房長官起用と併せて、菅政権では財務省中心にパワーシフトするという見方がある。また、菅首相が総裁選で「将来的な消費税の増税」に言及したことも「財務省シフト」を指摘される根拠となっている。

 安倍政権時代には、重要ポジションに経済産業省関係の人物が登用されることが多く、「経産省政権」と呼ばれた。それが変わるかが焦点だが、筆者はないと考える。

4839名無しさん:2020/09/17(木) 15:09:29
>>4838

 麻生氏の留任は、「アベノミクス」を今後も継続していくということだ。すでに、菅首相は自民党総裁選時に「アベノミクス」の成果を高く評価し、「引き継ぎ、さらに前に進めていきたい」と述べている。それ自体は特段驚くべきことではない。

 あえてうがった見方をすれば「森友学園問題」(第178回)から菅首相を守るために留任したという解釈が可能ではないだろうか。

  「森友学園問題」については、「決裁文書の改ざん」に関わり、自殺した近畿財務局の職員、赤木俊夫さんの妻が、国や佐川元理財局長を相手に損害賠償を求める裁判を起こしている。だが、菅首相は、自民党総裁選の討論会で、この問題の再調査について、対応しない考えを示している。

 首相官邸の中枢で、森友学園問題の鎮静化に采配を振るっていた菅首相が「再調査」を認められないのは当然だ。しかし、野党やリベラルなメディアがそれに納得するわけがない。野党は再調査を求めて国会で追及を始めるだろう。そのとき、過去の経緯に関わっていない「新しい財務相」の答弁が安定しなかったら、野党の攻勢を許してしまうことになる。それを避けるためには、麻生財務相を留任させて、答弁に立たせるしかなかったのではないか。

● 首相の名を政策に付けるべきではない!批判しづらい空気はダメ

 話はいったんそれるが、菅首相に求めたいのは、経済政策に「自分の名前」を付けないことだ。すでにメディアが「スガノミクス」と言い始めているが、首相本人がそれをやめるべきだ。筆者は、アベノミクスとは、異次元のバラマキで、斜陽産業を延命させただけで、成長産業を生まず、カネが切れたらまたカネがいる問題だらけの経済政策だと考えている(第163回)。

  なによりも深刻なのは、安倍首相の名前を付けた経済政策であるため、その間違いを認められなくなっていたことだ。日銀総裁や経済閣僚が、都合のいい数字だけを出して、アベノミクスの成功を強弁し続けた(第190回・p3)。

 特に、安倍首相が辞任を発表した後、「安倍首相、お疲れさまでした」というねぎらいの言葉があふれ、内閣支持率が突如20%近く上昇した。その空気の中で、安倍首相への批判がよりしづらい状況になった。

 今後は、政策に対する健全な批判による改善が封印されるのは、絶対によくない。菅政権では、このようなことはないようにしてもらいたい。だから、まずは経済政策に首相の名前を付けるのはやめるべきである。

● 留任以外も、安倍前首相に気遣った人事

 さて、菅政権の組閣・党役員人事は、安倍政権からの「継続」が強く打ち出されたものとなっている。安倍前首相が「やりたかった政策」(第252回・p4)だった、憲法改正、安全保障、教育政策は、今後も前首相が裏で操り続けるのではないかと思われるほど、前首相に気を使った人事となった。

 安倍前首相の側近である下村博文氏は政調会長に起用された。憲法改正推進本部長時代には、安倍前首相の進めた「自衛隊の明記」という現実的で国民に受け入れられやすい改憲を目指した(第194回・p4)。また、文科相を経験し、保守的な教育論を持つことでも知られる。留任となった萩生田光一文科相とともに、保守的な価値観に基づく教育を推進していくだろう(第225回)。

 古今東西、さまざまな国で権力者が国民の思想信条、言論を統制しようとするとき、まず学校の統制を狙ってきた。「国民の人権の制限」と「国民の義務の強化」、家族の重視など「道徳の推進」という自民党の進める憲法改正は、教育改革と合わせ技にすればうまく進められるという狙いがあるのではないかと懸念される。

 そして、安全保障政策を担う防衛相には、安倍前首相の実弟・岸信夫氏が起用された。前首相の意向そのままに安全保障政策を進めるということが露骨に見える。

 安倍前首相は、退任直前にもかかわらず、敵基地攻撃能力の保有を含む安全保障政策見直しの検討を本格化させた。「先制攻撃」が可能になる能力との見方もできるもので、専守防衛を堅持してきた日本の安保政策を大きく転換させる可能性がある。これを、前首相は自ら仕切るつもりで、菅首相もそれを容認していると思われる。

 また、安倍前首相の今後の動きで懸念されることがある。

4840名無しさん:2020/09/17(木) 15:10:01
>>4839

 首相時代は憲法改正・安全保障は抑制的で、保守派の嫌う女性の社会進出、働き方改革などの社会民主的な政策を推進する現実的な路線をとってきた。だが、首相を辞めて野に放たれることで、本来の保守的な持論をSNSなどで奔放に主張し始めるのではないか。実際、首相就任前にSNSで保守的な持論を書いていた過去がある。しかし、安倍前首相が「豹変」したらどうなるか。これまでしっかりつかんでいた中道層の「サイレントマジョリティー」の支持を失い(第218回)、国際的にも、前首相に集まっていた外交への高い評価が雲散霧消してしまうだろう。くれぐれも今後の言動には気を付けてほしいと思う。

● 安倍政権よりも人材の幅が狭い菅政権

 菅政権の組閣・党役員人事で気になったのは、起用する人材の「幅の狭さ」と、菅首相の「お友達」の起用が目立つことである。もちろん、安倍政権も「お友達内閣」とやゆされていたが、それなりに多彩であり、かつて「政策新人類」と呼ばれたような、能力の高さが評価された人も少なくなかった。

 一方、菅首相の「お友達」は、非常に幅の狭い範囲で選ばれている。総務会長に起用された佐藤勉氏、選挙対策委員長の山口泰明氏は、菅首相と初当選が同期で「気心の知れた仲」だという。

 また、菅首相の「2人の師匠」の息子たちが起用された。首相がかつて秘書を務めた小此木彦三郎元通産相の三男である小此木八郎氏を国家公安委員長として再入閣させ、首相が政界入りした後に師匠と仰いだ梶山静六元官房長官の息子・梶山弘志氏を経産相に留任させている。

 菅首相は政官財に幅広い人脈を築いてきたとされるが、今回の「お友達起用」の幅の狭さを見ると、首相が本当に信頼できる人は、実は少ないのではないかと不安になる。あるいは、官房長官の強力な権力を振るって築いた人脈であって、自身の人間性や見識などで得た人望ではないという自覚があるのではないか。今は首相を持ち上げていても、いつか寝首をかかれるという疑いが払しょくできない。だから、能力は高いが、首相と距離があるような人材の起用は、できなかったのではないだろうか。これは、「非世襲」で権力の頂点まで上り詰めた、菅首相の限界を示しているのかもしれない。

● 河野氏は力量発揮しづらいポジションへ…

 菅首相は、「世の中には数多くの当たり前でないことが残っている。それを見逃さない」と発言している。具体的には、「縦割り行政の打破」「規制緩和の断行」を挙げた。だが、組閣・党役員人事からは、菅首相は「改革」に本気で取り組む気はなく、安倍政権時代の「やったふり」を踏襲するつもりだ。

 まず、河野太郎氏の行革担当大臣起用だ。外相、防衛相などを歴任してきた河野氏の「発信力」「実行力」には定評がある(第164回)。だが、行革担当相は、河野氏が力量を発揮しづらいポジションだ。

 歴代の行革担当相でまともに機能した人はいない。行革担当相は「内閣府特命担当大臣」の1つである。要は、内閣府の中に部屋を1つもらって仕事をする。各省庁の大臣のような、大組織を率いるのではなく、各省庁の間を調整して改革、規制緩和を進めるためのリソースもスタッフ機能もない。結局、「行革」をメディアにアピールするしかできないのだ。

 菅首相が本気で行革・規制改革に取り組むならば、「森友学園問題」を抱えて、首相自身が「再発防止を徹底する」と語っている財務省、コロナ禍で縦割り行政の弊害が批判される厚労省、巨大官庁である総務省の大臣に、河野氏を起用すべきだ。そして、実際の政策決定の現場で、改革・規制緩和を断行させるべきである。

 しかし、財務相は前述の通り麻生氏の再任、総務相は二階派の武田良太国家公安委員長の横滑り、厚労相は「厚労族」の重鎮・田村憲久氏の起用だ。政策の継続性という点で安定感があることは認めるが、改革・規制改革は進めないと宣言しているに等しい。

 このようなガチガチの布陣を前にして河野氏にできることは、次期首相候補としての得点稼ぎのための、「やったふり」の国民向けの発信だけだ。また、河野氏も自らの役割をよく理解して実行するだろう。

● 官房長官になる加藤氏の役割は、これまで通り「支持率調整」

 最後に、加藤勝信厚労相の官房長官起用である。この連載では、安倍政権で閣僚・党役員を歴任した加藤氏を何度も酷評してきた。その理由は、世論や支持率の維持を強く意識し、優先された政策決定を行う安倍政権を象徴する存在だったからだ。

4841名無しさん:2020/09/17(木) 15:10:52
>>4840

 かつて加藤氏は、「働き方改革担当相」「一億総活躍担当相」「女性活躍担当相」「再チャレンジ担当相」「拉致問題担当相」「国土強靱化担当相」「内閣府特命担当相(少子化対策男女共同参画)」と、実に7つの閣僚職を兼務していた。これらは、まるで一貫性がなさそうだが、全て「国民の支持を受けやすい課題」だという共通点があった。

 つまり、加藤氏はいわば「支持率調整担当相」であり、首相官邸に陣取って、支持率が下がりそうになったらタイミングよく国民に受ける政治課題を出していくのが真の役割だった(第163回・p3)。

 安倍政権の意思決定は不思議なところがあった。新型コロナ対策で官僚と専門家会議が日本独自の戦略を編み出し、一定の成果を上げた一方で、突如として科学的な根拠のない「アベノマスク」のような、一見「国民の受けがよさそうな対策」がポンと出てきた。これは、厚労相だった加藤氏が「支持率調整担当相」だったからだ(第237回)。

 その加藤氏が官房長官となる。与えられる役割は、これまで通り「支持率調整担当」だ。国民に受けそうな改革・規制緩和をタイミングよく出していることが求められている。ただ、コロナ禍という「有事」に、それがうまくいくかは疑問だ。

 一方で、菅首相は、官房長官として自らに集中させた強力な権力を他の誰にも渡さないという姿勢を示したともいえる。加藤氏は、大蔵省出身の能吏で、器用さを安倍首相から重宝されてきた。しかし、厚労相としてコロナ禍の対応をうまくできず、西村康稔経済再生相にコロナ担当を奪われた。本当に強力な権力を振るう力量はない。要は、軽量で起用、安心できるから官房長官に起用されたのだ。

 菅首相が、自ら首相としてみこしに乗り、後任の官房長官に自らと同じ権力を振るわせようとするならば、加藤氏とともに官房長官起用が取り沙汰された萩生田文科相を起用しただろう。萩生田氏は、非世襲のたたき上げだ。保守的な言動が批判されることが多いが、安倍前首相の最側近として、泥をかぶる汚れ仕事ができる。菅氏によく似た政治家だ。

 それだけに、官房長官のポストを与えると、本気で権力を振るう可能性が高い。また、安倍首相の最側近であることも恐ろしい。前首相に実質的な権力を握られる懸念もある。

 つまり、萩生田氏を官房長官に任命しなかったということは、菅首相が自ら集めた強力な権力を、首相になったこれからも自ら使うのだという強い意思を示したといえる。

● 菅首相は「正義」のために権力を使えるか

 筆者は、極端に言えば、菅政権の人事は、誰が官房長官に起用されるかだけにしか関心がなかった。

 菅氏の官房長官在任期間は歴代最長だった。その間、毎年約10億〜15億円計上される官房機密費や報償費を扱い、内閣人事局を通じて審議官級以上の幹部約500人の人事権を使い、官邸記者クラブを抑えてメディアをコントロールし、官邸に集まるありとあらゆる情報を管理した。官邸に集まるヒト、カネ、情報を一手に握ることで、菅氏は絶大な権力を掌握してきた。

 その菅首相が、誰にどういう形で絶大な権力を譲るのか。あるいは譲らないのかは、菅政権の性格の全てを決める。その結果は、菅首相が自ら権力を握り続け、官房長官は改革・規制緩和の「やったふり」を切り盛りするだけの役割ということだった。だが、うまくいくのだろうか?

 なによりも問題なのは、菅首相の「権力」とは、安倍前首相とその周辺が「権力の私的乱用」をして、うまい汁をすすり、問題が起きたら隠蔽、改ざん、虚偽答弁で彼らを守るために集めたものだったということだ。

 その権力は、引き続きうまい汁をすすり続け、彼らを守るために使うならば、許されるだろう。そのために皆、菅首相を担いだのだから。

 だが、菅首相がその権力を、本気で改革・規制緩和の断行に使い、これまでうまい汁をすすってきた人たちを排除するというなら、それは許されるのだろうか。一斉に菅首相を袋だたきし始めるのではないか。

 菅首相が強力な権力を行使し、コロナ禍を乗り切り、改革・規制緩和を断行して、「当たり前のことが当たり前になる日本社会」の実現を期待する国民が多いと思う。しかし、権力の私的乱用を守るために集めた権力を、「正義」を実現するために使えるか。それが、菅政権の最大の課題なのである。

上久保誠人

4842名無しさん:2020/09/17(木) 15:14:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/a95ee45679370506a0fa22815fc64136c928b9a9
新総理菅義偉は日本のジャック・マー
9/17(木) 11:06配信

田勢 康弘

戦後日本政治史の中で突出して異色の総理の誕生だ。容貌、出自、経歴が極めて地味で、エリートとは対極にある刻苦勉励の苦労人。国民の間にはこの前例のない異形の宰相の登場に、困惑にも似た感情が広がっているが、政治ジャーナリストの田勢康弘氏は「本人も予想しなかったような人気政治家に大化けする可能性がある」と占う。

菅と馬雲の共通した雰囲気
菅義偉(すがよしひで)は日本の馬雲(ジャック・マー)である。

最近まであまり知られていなかった菅に言及する際に、必ず登場する言葉は、秋田の農家出身、集団就職、段ボール工場、国会議員の7番目の秘書……。中国アリババグループの創設者マーのエピソードはもっとすごい。高校に入るための全国規模の試験で数学が1点しかとれず、三輪自動車の運転手になったとか。背が小さく、その風貌から「宇宙人」と呼ばれ、時折それを自虐ジョークに使う。そして「男の才能は往々にして容姿と反比例する」などと言ってのける。

菅の出自は中国でのマー人気を思い起こさせる。マーはその後、大学を出ているが、段ボール工場やアルバイトで2年間働いた後、法政大学に入学し、卒業した菅と共通した雰囲気がある。

豊かな家庭に生まれ育ち、欧米の大学院を出てエリート街道を走り、国会議員になった日本の政治家たち。このエリートたちがバッジをつけたとたん、能力もなく、努力もしない単なる大臣病患者になる。河井克行・案里にいたっては、夫婦で国会議員をやり、いかにもエリート風で、夫人は60万円の高級ブランドのバッグを手に総理官邸へ出入りする。挙句は夫婦で拘置所暮らし。

マーは超エリートの中国検索最大手の百度(バイドゥ)の創業者李彦宏(ロビン・リー)、子供の頃から優秀で北京大学卒のイケメン経営者の対極にいる。マーと菅は顔も少し似ている。ハンサムとかイケメンとか言われるような範疇の顔ではない。

絶対に降りない。頼んだことは必ずやる。それも、すぐに
これからの菅は本人も予想しなかったような人気政治家に大化けする可能性を秘めている。何よりもマーが「永遠不放棄(絶対に諦めない)」と言えば、菅の真骨頂は「絶対に諦めない」ことなのである。菅と親しいあるベテラン議員は語る。「あんな頑固な奴はいない。絶対に降りない。その代わり、頼んだことは必ずやる。それも、すぐに」

戦後政治史をひっくり返してみても、世襲議員でもなく、金持ちでもない、極めて普通の人が内閣総理大臣になったケースはないと言うべきか、少ないと言うべきか。強いて言えば新潟の田中角栄か。しかし田中は派閥を率いていたし、経営者でもあり、金持ちだった。

私は山形県人なので、秋田の山形県境の湯沢が郷里の菅にはずっと関心をもって見てきた。私は東北人によくある口数の少ないほうなので、政治家との会話は政治家8、私が2くらいになりがちである。同じ東北人の菅が相手だと、5くらいずつになる。

しかし菅の会話の相手が政治家や官僚だと違ってくる。言葉に鋭さが増してくるという。初めての人と会う時、われわれは知らず知らずのうちに相手のことを値踏みしている。その上で自分より上か下かを考える。会話ではこういうことがよくある。「あの人はあのままあの会社にいても、役員になったかどうか微妙らしいよ」

私たちが政治家について値踏みをする時もそのような物差しが使われる。「◯◯省に残っても局長にもなれないと見限って選挙に出たらしい」。ところがそういう物差しは菅にはない。だから菅という人物が何を考え、どの程度の人物なのかわからないのだ。

そういう政治家は概ね叩き上げである。その神秘性が政治家としての大物化に拍車をかける。昔で言えば、金丸信がその代表だろうか。今回の総裁選は菅と二階がその手の政治家である。この摩訶不思議な2人が何かを仕掛けたら、誰も読めないのだ。

4843名無しさん:2020/09/17(木) 15:16:46
>>4842

7番目の末端の秘書から成り上がった理由
横浜市出身の衆議院議員小此木彦三郎は親分肌の有力政治家だった。とくに神奈川県政、横浜市政に関しては絶大な影響力を持っていた。暴れん坊政治家浜田幸一がいつも直立不動になるのが小此木の前だった。

7人いる小此木事務所の7番目だった菅は「小此木先生に迷惑がかかるようなことは絶対にさせない」と方々で啖呵(たんか)を切った。そこから小此木に気に入られ、役所の人事まで任されるようになり、役人は人事を握れば必ず言うことを聞くと学んだ。菅の人脈の広さと深さには驚かされる。

衆議院議員に当選したばかりの菅を「すごい奴が宏池会に入ってきた」と私に紹介してくれたのは、加藤の乱でつぶれてしまった加藤紘一だった。加藤の乱の時の映像には菅の姿があるが、加藤ももっと菅をうまく使えば、自分の天下もあったかもしれない。

横浜の実力者小此木彦三郎の名代として務めたことが今日の菅義偉という政治家の下部構造になっている。この時の経験は代議士秘書や市会議員レベルで得られるものではない。神奈川県内のすべての事象は菅が了解しなければ存在し得ない。黒岩祐治県知事や林文子横浜市長ばかりか、神奈川県選出の国会議員、河野太郎防衛相や小泉進次郎環境相まで菅の配下となっている。

地味なるが故に高い人気を得、政治家のイメージを変える
そもそも「菅」とはどういう漢字なのか。「茶摘み」という唱歌に、「あかねだすきに菅(すげ)の笠」という一節が出てくる。そのすげが菅(すが)の語源。すげとは笠などを編むときの繊維質の植物。

おそらく秋田の農村地帯に多く見られた苗字であろう。菅(かん)という苗字もある。菅直人元総理である。全国には両方の苗字がある。愛媛と山形は「かん」が多い。秋田は「すが」と「かん」の割合は9:1。愛媛、山形はおおむねその逆になる。

漢字国中国では「菅」という苗字の人が総理大臣になると聴いて、菅直人返り咲きかと思った人が少なからずいたという。

地味な印象の菅は地味なるが故に、夫婦で高い人気を得るような気がする。安倍政権の後のつなぎの菅政権と踏んでいる向きもあるが、私は逆ではないかと思う。2021年9月に行われる自民党総裁選で堂々たる再選を勝ち取る光景もいま目に浮かんでいる。

菅の大舞台への登場は、日本の政治家のイメージを変えることになるかもしれない。地縁血縁のない若者たちが次々と政治の世界に飛び込んでくるかもしれない。そうなれば世襲政治家は必然的に少なくなる。(敬称略)

【Profile】
田勢 康弘 TASE Yasuhiro
政治ジャーナリスト。1944年、中国黒龍江省生まれ。早稲田大学第一政治経済学部卒業後、日本経済新聞社に入社。ワシントン支局長、政治部次長、編集委員、論説副主幹などを歴任した。著書に『国家と政治―危機の時代の指導者像』(NHK出版新書)、『島倉千代子という人生』(新潮文庫)など

4844名無しさん:2020/09/17(木) 15:19:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad06219cd485f7faf6b457d0ad060af2a4ac2d32
「楽隊車」と「負け犬」、そして・・・ 自民党総裁選の得票結果から見えるもの
9/17(木) 11:01配信

なんとも奇矯なタイトルで戸惑われたかもしれない。楽隊車は、英語ではバンドワゴン、負け犬はアンダードッグという。
政治学の世界では、これに「効果」をつけた、バンドワゴン効果、アンダードッグ効果という言葉が、学術用語として定着している。
バンドワゴンとは、パレードの先陣を切って、にぎやかな音楽を演奏する車のこと。欧米で、サーカスや移動遊園地などの興行が街に来たことを、このバンドワゴンが知らせると、楽しい音楽に、子供たち、そして大人も列をなしてついていく・・・、そんなイメージだ。
これに「効果」がつくと・・・、つまり、政治学の用語であるバンドワゴン効果の意味は、勝ち馬に乗る、勝つと見える方に雪崩を打って皆が票を投ずる行動を指す。

一方のアンダードッグ効果、これは水に落ちた犬は打て、ではなくて、形成が不利に見える方を応援してやろう、つまり、負けそうな方に票を投ずる行動をいう。
日本語で言えば、判官びいきといったところか。

「バンドワゴン効果」「アンダードッグ効果」双方が見られた今回の総裁選
さて、投票をめぐって、まったく逆の行動を指すバンドワゴン効果とアンダードッグ効果、一見、相容れないように感じるのだが、それが同時に起こることもある。
菅義偉氏337票、岸田文雄氏89票、石破茂氏68票という結果となった、今回の自民党総裁選の得票結果を見て私はそう思った。

総裁選前哨戦で「バンドワゴン効果」
今回の総裁選を時系列を追って見てみよう。

安倍総理の退陣表明が8月28日、翌29日には、早くも各派閥で菅氏の擁立論が浮上している。そして、菅氏が出馬表明をする前日の9月1日には、細田、麻生、竹下、二階、石原の5派閥がすでに菅氏を推すことを決めていたとされる。
もちろん、安倍総理の病気による退陣という突然の事態に、それぞれの派閥が、堅実で安定感のある菅氏を次期総裁に、と評価したからだろうが、これを一面から見れば、バンドワゴン効果、勝ち馬に乗る流れともいえるだろう。
この時点で、無派閥で菅氏を支持するグループと5派閥所属議員の数を単純に足し上げれば、今回の総裁選の枠組みでは、一回目の投票で菅氏が選出されるのは確実であった。

4845名無しさん:2020/09/17(木) 15:20:47
>>4844

「2位争い」も重要
だが、総裁選はそれだけでは終わらない。3人の候補のうち、誰が2位になるのかも重要だからだ。

任期中に病気で自民党総裁が辞任したケースは過去に4回ある。このうち、石橋湛山氏⇒岸信介氏(1957年)、池田勇人氏⇒佐藤栄作氏(1964年)は、いずれも前の総裁選で2位だった者が、たいした争いもなく次の総裁に就任している。いずれも前の総裁選で1位と接戦を演じたという事情はあるが、総裁選2位は、「次」につながる大事なポジションなのだ。

では今回はどうなるか。報道もされていたが、獲得地方票と派閥所属議員の数を単純に足し込む限り、事前の私の手元の計算でも、石破氏2位、岸田氏3位となっていた。

「アンダードッグ効果」得票を分析
そこで、結果の、菅氏337票、岸田氏89票、石破氏68票をどう読むか、である。
更に手元の計算をすすめると、完全無派閥の議員がすべて岸田氏に投票したと仮定しても、少なくとも菅氏を推す派閥から、ある程度の票が岸田氏に流れたと見るのが自然だ。

これについてある岸田陣営幹部は、総裁選後、菅氏を推す派閥から票が流れた可能性に触れ、議員のバランス感覚が働いたと、安堵の表情を見せながら私に語っている。

こうしたことから、今回の総裁選では、前哨戦でバンドワゴン効果、当日の投票ではアンダードッグ効果があった、つまり、一見矛盾する二つの投票行動が同じ選挙で見られた、というのが、私の基本的な見立てである。

「手をあげること自体が重要」過去の総裁選から
「おそらく出席者の十数名が、
―田中は第一位確実。それならば、大平に入れろ・・・・。
と、そちらに投票してしまったのだ。スポットライトを浴びた大平は、会心の微笑をたたえていた。
―できるだけの票を集め、百票を超え、三木を抜いた。
念願を果たしたという思いが、大平のおもてに満ちていた。
逆に、ライトに照らし出された三木武夫は、茫然自失の体であった。」

これは、政界関係者なら誰でも知っているであろう、政治評論家戸川猪佐武氏の実録政治小説「小説吉田学校(第三部)角福火山」の1972年の総裁選の状況を描いた一節である。

当時は、田中角栄、福田赳夫、大平正芳、三木武夫の4氏が総裁選に出馬しているので、枠組みがそもそも異なるのだが、引用部分だけを、田中=菅氏、大平=岸田氏、三木=石破氏と置き換えると、具体的票数、会心の微笑や茫然自失との直截的な表現は別として、今回の総裁選の状況は、その再現のようにも見えないだろうか。

だが、この話には続きがある。田中総理は、健康とは関係のない、いわゆる金脈問題などから二年足らずで退陣を余儀なくされた。そして、その後を受け継いだのは、「茫然自失の体であった」三木武夫氏だったのである。三木氏は、「青天の霹靂」の名言を残した。

今回の総裁選については、石破氏に2位のポジションを取らせたくないから、菅氏を推す、ある派閥が、岸田氏にも票を流したというアングラ情報もあった。

真偽は不明であるが、仮にそのようなことがあって石破氏が3位になったとしても、青天の霹靂の例がある。これから何が起こるかは分からない。自民党国会議員が総理・総裁を目指すなら、必要な推薦人20人を集めて、様々な思惑の交錯する、この大変なレースに、まずはエントリーしなければならない。その後のドラマは、ここから始まるのだ。

CBCテレビ論説室長 横地昭仁

4846名無しさん:2020/09/17(木) 15:21:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/ed7fd950c3d3c221a9519c0a775eb3879b2dbd09
菅政権が発足 「菅カラー」は?
9/16(水) 21:56配信

 自民党の菅義偉総裁は9月16日午後、第99代総理大臣に選出されました。菅総裁は直ちに組閣に着手し、皇居での総理任命式と閣僚認証式を経て、自民・公明両党連立による菅新内閣が発足しました。総理大臣の交代は2012年12月以来、7年8カ月ぶりのことです。

 今回の菅政権の自民党役員、閣僚人事についてデータで見てみます。

 組閣に先立って行われた自民党役員人事では幹事長に二階俊博氏(81,二階派)、総務会長に佐藤勉氏(68,麻生派)、政調会長に下村博文氏(66,細田派)、国対委員長に森山裕氏(75,石原派)、選対委員長に山口泰明氏(71,竹下派)、幹事長代行に野田聖子氏(60,無派閥)が決まり、各派閥から1人ずつ選ばれています。このため、閣僚人事にも派閥への配慮があるのではないかといわれていました。実際に内閣の顔ぶれを見てみると、党内最大派閥の細田派から5人、麻生派3人、二階派と竹下派が各2人、菅総理をはじめ無派閥が4人などとなっていて、総裁選を戦った岸田氏と石破氏が率いる派閥からも選ばれています。全体として再任や横滑りが多く、初入閣は5人にとどまっています。また、菅総理は女性の活躍する社会の実現をうたっていますが、女性閣僚は2人となりました。

 今回の人事で「菅カラー」は出せたのでしょうか。永田町の取材活動を通して幅広い人脈を持つフリージャーナリストの鈴木哲夫さんにスタジオで話を聞きました。動画でご覧ください。

最終更新:9/16(水) 21:56
TOKYO MX

4847名無しさん:2020/09/17(木) 15:23:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/9cfb8db47a2f920cb633640e9b158fa6d67f58e2
解散「野党の準備整えば」 自民・二階幹事長
9/16(水) 15:18配信

 自民党の二階俊博幹事長が16日、衆院解散・総選挙の時期について「野党の皆さんの準備が整ったところで平和的に」と語り、周囲が慌てて打ち消す一幕があった。

 新国民民主党の執行部があいさつ回りで国会の自民党控室を訪れた際の発言。冗談のつもりだったようだが、隣で聞いていた二階氏側近の林幹雄幹事長代理が真面目な調子で「幹事長は選挙と聞くとすぐやりたがっちゃうから聞かないでください」と割って入り、周囲は笑いに包まれた。

 この後、同席した国民幹部は「野党の準備が整ったらというなら、いつまでたってもできない」と自嘲した。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/9499a3c26f4f4cb9fe5cc841b45dd0f5b84501da
自公幹事長らが会談「連携強化して菅新総理を支援」
9/17(木) 2:11配信

 菅政権が発足したことを受けて自民・公明の幹事長らが会談し、連携を強化して政権を支えていく方針を確認しました。

 「国民のために働く内閣を自公はさらに連携を強化して、しっかり支えていく」(自民党 森山裕国対委員長)

 自民党の二階幹事長と公明党の斉藤幹事長らの会談は、都内のホテルでおよそ3時間にわたって行われました。会談では、自民党と公明党がさらに連携を強化して菅新総理を支えていく方針を確認したということです。

 一方、与党内からは早期解散を求める声も上がっていますが、森山国対委員長は「解散については何も話をしていない」と述べました。(16日23:43)

最終更新:9/17(木) 6:50
TBS系(JNN)

4848名無しさん:2020/09/17(木) 15:24:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/d796d7f467e3ca977387908491c062eb6d209114
コロナ後の政治、公衆衛生強靭化に国家資源を集中投入=二階幹事長
9/17(木) 14:36配信

 9月17日、自民党の二階俊博幹事長(写真)は、都内で開催された自民党石破派(水月会)の会合で講演し、コロナ後の政治の課題として国土強靭(きょうじん)化とヘルスケアが柱と指摘。「公衆衛生強靭化のため国家資源を集中投入し、人材育成も必要」と強調した。写真は2018年8月、北京での代表撮影(2020年 ロイター/Maxar Technologies)

[東京 17日 ロイター] - 自民党の二階俊博幹事長は17日、都内で開催された自民党石破派(水月会)の会合で講演し、コロナ後の政治の課題として国土強靭(きょうじん)化とヘルスケアが柱と指摘。「公衆衛生強靭化のため国家資源を集中投入し、人材育成も必要」と強調した。

具体的には「トイレや下水道、医療、介護、保健所システムについて、見つめ直しさらに整備し、重要な部分は積極的に対応する。公衆衛生こそ日本の誇るべきインフラの重要な部分」と指摘した。

米中対立や欧州、中東情勢など「世界は波乱要因がいろいろあり、予測・予言はできないが、いろいろなことが起こる想定をしないといけない」と指摘。その中で日本は「平和の基軸だけは絶対守り抜かなければいけない。それが日本の政治の使命にほかならない」と平和重視の姿勢を訴えた。

石破茂元幹事長はことし6月、二階氏に派閥会合での講演を依頼し、二階氏がこれを快諾。安倍晋三前首相の後継を巡り、二階氏が石破氏支持の可能性を示唆したと思惑が広がったが、二階氏は8月末の安倍氏辞任表明後、いち早く菅義偉前官房長官を支持した経緯がある。

(竹本能文)

4849名無しさん:2020/09/17(木) 15:25:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2a36870dc674b8f99dc79c2a076034f63b153d6
武田総務相は元亀井氏秘書、矢沢も歌う/新閣僚寸評
9/17(木) 7:35配信

自民党の菅義偉総裁(71)が16日、衆参本会議で第99代首相に選出された。病気のため、任期途中で辞任した安倍晋三首相(65)の後継として2012年12月以来、7年8カ月ぶりの新政権となった。自民、公明党連立の新内閣が発足したが留任(再任含む)15人、平沢勝栄復興相(75=二階派)ら5人が初入閣するなど派閥人事の色濃く、サプライズ起用もなく、安倍政治を継承する顔ぶれとなった。

    ◇   ◇   ◇

▽総務 自民 武田良太(たけだ りょうた=52)※安倍内閣から横滑り

早大大学院修了 衆6 福岡11区 1967・4・1生、血液型B 

<人物評>亀井静香氏の秘書出身。国政初挑戦から衆院選で3度落選した苦労人。そんな経験から党員集めの手腕は党内随一。二階幹事長の懐刀。親分肌で、カラオケは矢沢永吉がおはこ

<趣味>読書

<派閥>二階派

https://news.yahoo.co.jp/articles/7ebefc9e3b92230ee7d356d27e464aee318f672a
平井デジタル相は「あべぴょん」開発/新閣僚寸評
9/17(木) 7:38配信

自民党の菅義偉総裁(71)が16日、衆参本会議で第99代首相に選出された。病気のため、任期途中で辞任した安倍晋三首相(65)の後継として2012年12月以来、7年8カ月ぶりの新政権となった。自民、公明党連立の新内閣が発足したが留任(再任含む)15人、平沢勝栄復興相(75=二階派)ら5人が初入閣するなど派閥人事の色濃く、サプライズ起用もなく、安倍政治を継承する顔ぶれとなった。

    ◇   ◇   ◇

▽デジタル 自民 平井卓也 (ひらい たくや=62)※再任

上智大外国語学部 衆7 香川1区 1958・1・25生、血液型O

<人物評>元電通マン。広報戦略が専門で、党ネットメディア局長時代にスマホアプリ「あべぴょん」を開発、話題に。IT担当相に続く担務で、菅首相肝いりのデジタル政策に臨む

<趣味>陶芸、サッカー

<派閥>岸田派

4850名無しさん:2020/09/17(木) 15:31:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/4c9ba8c4f5988a7c20a0e6ead6340feac07fca5e
平沢復興相は二階氏推しで75歳初入閣/新閣僚寸評
9/17(木) 7:38配信

自民党の菅義偉総裁(71)が16日、衆参本会議で第99代首相に選出された。病気のため、任期途中で辞任した安倍晋三首相(65)の後継として2012年12月以来、7年8カ月ぶりの新政権となった。自民、公明党連立の新内閣が発足したが留任(再任含む)15人、平沢勝栄復興相(75=二階派)ら5人が初入閣するなど派閥人事の色濃く、サプライズ起用もなく、安倍政治を継承する顔ぶれとなった。

    ◇   ◇   ◇

▽復興 自民 平沢勝栄(ひらさわ かつえい=75)※初入閣

東大法学部 衆8 東京17区 1945・9・4生、血液型A

<人物評>警察官僚時代、後藤田正晴官房長官の秘書官を務める。長年、入閣待望組の代表格だったが、剛腕二階幹事長の推しで悲願の75歳初入閣。テレビの討論&バラエティー番組常連

<趣味>落語、寄席通い

<派閥>二階派

https://news.yahoo.co.jp/articles/d019be2a8eb11067c0fc8bc95483985f3bd4804a
坂本1億総活躍相「温厚だけど一心不乱」新閣僚寸評
9/17(木) 7:39配信

自民党の菅義偉総裁(71)が16日、衆参本会議で第99代首相に選出された。病気のため、任期途中で辞任した安倍晋三首相(65)の後継として2012年12月以来、7年8カ月ぶりの新政権となった。自民、公明党連立の新内閣が発足したが留任(再任含む)15人、平沢勝栄復興相(75=二階派)ら5人が初入閣するなど派閥人事の色濃く、サプライズ起用もなく、安倍政治を継承する顔ぶれとなった。

    ◇   ◇   ◇

▽1億総活躍 自民 坂本哲志(さかもと てつし=69)※初入閣

中大法学部 衆6 熊本3区 1950・11・6生、血液型O

<人物評>地元紙記者、県議などを経て03年衆院選初当選。地方や農業政策の大切さを訴え、振興に力を注ぐ。自身を「温厚だけど一心不乱」と評す。ジョギング好きで皇居一周も

<趣味>剣道、テニス、読書

<派閥>石原派

https://news.yahoo.co.jp/articles/9687a8048d328a69c3d302c33fc13ba2b823eeb3

4851名無しさん:2020/09/17(木) 15:32:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/3090cc1c4ad33d19e6e61d90fb7e5fc159f39f31
林元文科相、衆院くら替え検討 自民
9/17(木) 15:24配信

 自民党の林芳正・元文部科学相(参院山口選挙区)が、次期衆院選で山口3区からの出馬を検討していることが分かった。

 関係者が17日、明らかにした。山口3区には現職の河村建夫元官房長官(二階派)がいるが、林氏は党の公認を得られなくても出馬を辞さない構え。

 林氏は農林水産相や文科相を歴任。先の総裁選で次点となった岸田文雄前政調会長率いる岸田派で座長を務めている。17日、記者団の取材に「(くら替えの)意向を固めたという事実はない」とする一方、「10年くらい前から地元では期待があった。期待に応えて精進したいと言い続けてきた」と意欲をにじませた。 

最終更新:9/17(木) 15:24
時事通信

4852名無しさん:2020/09/17(木) 15:32:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/8dd01215f7e001628665a1d69c77ca5fe18608fa
習主席の国賓来日「穏やかな雰囲気の中で」 自民・二階幹事長
9/17(木) 15:02配信

 自民党の二階俊博幹事長は17日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期されている中国の習近平国家主席の国賓としての来日について「穏やかな雰囲気の中で、実現できることを心から願っている。中国は引っ越しのできない隣人だ。仲良くがっちり手を組んで、お互いに共通のことを考える国柄となるように切磋琢磨(せっさたくま)すべき」と訴えた。

 石破茂元幹事長が率いる石破派(水月会)が都内のホテルで開いた政治資金パーティーで講演した。

4853名無しさん:2020/09/17(木) 15:52:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/7788deea307acaf4b57066c4a82bdc94ef6a35c0
デジタル化、積極的に推進 「行政無駄多い」 武田総務相
9/17(木) 11:36配信

 武田良太総務相は17日、初登庁後の記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って遅れが指摘された行政のデジタル化について、「今の時代を考えたとき、行政には結構無駄が多いことに気付くと思う。デジタルは国民の利便性にも大変寄与する分野。積極的に進めたい」と述べた。

 1人10万円を配る特別定額給付金で、マイナンバーカードを使ったオンライン申請をめぐる混乱が生じたことに関しては、「給付金を待っている国民に被害を及ぼす形となったのは反省しないといけない」と指摘。その上で、「実効性のある制度にするには今までのやり方を見直す必要がある」と述べ、マイナンバーと預貯金口座のひも付けの検討などを急ぐ考えを強調した。

4854名無しさん:2020/09/17(木) 15:58:43
https://www.sponichi.co.jp/society/news/2020/09/17/kiji/20200917s00042000138000c.html
菅新首相“叩きのめされ内閣”誕生 「脱派閥」掲げ改革意気込むも…「こんなはずじゃなかった」
[ 2020年9月17日 05:30 ]

 自民党の菅義偉総裁(71)は16日、衆参両院本会議での首相指名選挙で第99代首相に選出された。皇居での首相任命式と閣僚認証式を経て自民、公明両党連立による菅内閣が発足した。前内閣から閣僚11人を引き継ぎ、再入閣は4人、初入閣は5人。人選では新首相として独自色を打ち出すどころか、組閣の舞台裏では青木幹雄元参院議員会長、森喜朗元首相らに叩きのめされていた。
 菅首相は就任後初の記者会見で「国民のために働く内閣をつくります」と強調。デビューの舞台に晴れやかな表情を浮かべたが、舞台裏では出はなからさまざまな横やりに阻まれていた。新内閣の全容が固まった15日夜、首相は周囲に「こんなはずじゃなかった」とこぼしたという。

 脱派閥人事を掲げ、改革色を前面に出すはずだったが、党総裁選での自身の圧勝を支えた派閥の論理に、結局は押し込まれた格好だ。フタを開ければ党内全7派閥の勢力に応じてポストを配分。内訳は、細田派5人、麻生派3人、竹下派、二階派、岸田派各2人、石破派、石原派各1人、無派閥3人となった。

 人事を巡る攻防は、首相が14日に党総裁に選出された前後から本格化。主戦場は後任となる官房長官だった。首相の本命は「梶山弘志経済産業相」(周辺)。師事した故梶山静六氏の長男で、自身と同じ無派閥とあって「菅カラー」の打ち出しには最適だった。

 だが、政界引退後も、竹下派や参院で隠然たる力を振るう青木氏が目をかける加藤勝信氏の官房長官起用に向けて動いた。最大派閥の細田派に影響力を持つ森氏も援軍に回った。2人はともに2000年に病で倒れた小渕恵三首相の後継人事をホテルで話し合った「5人組」のメンバーで「往年の派閥政治で活躍した80歳すぎの議員バッジもない妖怪」(無派閥議員)。首相は15日午後「加藤氏では破壊力が足りない」とあらがう姿勢を示したが大勢は決していた。

 肝いりの携帯電話料金引き下げなどの改革の切り込み役になる総務相人事でも待ったがかかった。首相に近い森山裕国対委員長や河野太郎氏の名が浮上したが党側が反発。執行部や族議員を中心に「うるさ型の河野氏に口を出されるのを嫌った」(麻生派幹部)。混乱の中、二階俊博幹事長が国家公安委員長だった二階派の武田良太氏を横滑りで押し込み、ベテラン平沢勝栄氏の初入閣にも成功した。

 首相はブレーンの竹中平蔵慶応大名誉教授や三木谷浩史楽天会長兼社長、新浪剛史サントリーホールディングス社長らの入閣を一時、検討したが「党内には優秀な議員がたくさんいる」と二階氏が否定的で断念。叩き上げが叩きのめされて迎えた船出。かじ取りを不安視するささやきが早くも漏れ始めた。

4855名無しさん:2020/09/17(木) 16:10:05
https://mainichi.jp/articles/20200916/k00/00m/010/334000c
菅新内閣、支持5派閥で明暗 二階派「満点の人事」 安倍前首相出身の細田派は
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月16日 21時41分(最終更新 9月16日 22時44分)

 16日発足した菅義偉内閣は、閣僚ポストを自民党内の各派閥にほぼ均等に配分した上で、所管行政に精通した実務家を多く起用する手堅い布陣となった。ただ、派閥別の配慮の仕方には濃淡があり、総裁選で対立候補を擁立した岸田派や石破派などからは不満も漏れる。

 派閥均衡とはいえ、菅首相を総裁選で支持した5派閥の中で「満足度」では差がついた。

 「では、うちの状況を説明してください」。就任前の首相から入閣要請の電話があった15日夜。上機嫌の二階俊博幹事長は、東京都内のホテルに詰めかけた記者団に、二階派の入閣状況を説明するよう同派議員に促した。

 直前の会食では二階氏らが平沢勝栄氏(75)を囲み、首相からの連絡を待っていた。もともと総裁選の打ち上げ名目の会食だったが、首相から平沢氏に電話が入ると、入閣祝いの場に変わった。

 二階派からは初入閣の平沢氏のほか、武田良太総務相(52)が国家公安委員長から横滑りで閣内に残った。入閣は2人だったが、党人事で幹事長再任となったうえ、派閥として最優先で推した平沢氏が入り、武田氏が重要閣僚に起用されたことで「満点の人事」となった。

 首相の総裁選出馬表明の際、いち早く支持を取りまとめて「勝ち戦」の流れを作った二階氏は、無派閥で党内基盤が強くない首相にとって欠かせない後ろ盾で、その恩義にしっかり報いた。石原派も同様だ。二階氏とそろって首相支持で即座に動いた森山裕国対委員長が所属する同派は、党人事での森山氏の再任に加え、望み通り、坂本哲志1億総活躍担当相(69)が初入閣した。

 二階、石原両派に対し、最大派閥の細田派には、決して満足のいく人事ではなかった。5人が入閣し、19年の安倍内閣改造時と比べると2人増えた。だが、初入閣した岸信夫防衛相(61)の抜てきは同派出身の安倍晋三前首相への配慮で…

4856名無しさん:2020/09/17(木) 16:26:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f989be79682a05d9e260e848f953c8bbbafc62d
二階派事務総長に吉川元農水相
9/17(木) 16:12配信

 自民党二階派は17日の会合で、復興相に就任した平沢勝栄氏の後任の事務総長に吉川貴盛元農林水産相を充てる人事を決めた。 

最終更新:9/17(木) 16:21
時事通信

4857名無しさん:2020/09/17(木) 16:33:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/7eccf6eb894ccb4ae2e7da35dda154c39f6892c9
消去法の加藤氏起用 論功行賞、派閥均衡の党人事 菅自民総裁
9/16(水) 7:13配信

 新内閣の閣僚人事で焦点となった官房長官ポストに厚生労働相の加藤勝信氏が内定した。

 選定の過程では複数候補が取り沙汰されたが、いずれも決め手に欠けるなど、最後は消去法で決まったとの見方が強い。一方、自民党役員人事は総裁選で菅義偉総裁を支持した5派閥のベテランを均等に配置する論功行賞の色がにじんだ。

 「私で良ければやらせていただきます」。加藤氏は15日夜、東京都内のホテルで菅氏から官房長官就任を打診され、こう応じた。会談後、加藤氏は記者団に「菅長官と同じようなことはできないと思ったが、できる限り努力をしたい」と語った。

 官房長官人事をめぐっては加藤氏のほか、個人的なつながりの強い森山裕国対委員長、菅氏が師事した故梶山静六元官房長官の長男、梶山弘志経済産業相や、安倍晋三首相の側近で細田派の萩生田光一文部科学相らの名が挙がっていた。

 全体の人事では安定した国会運営に定評のある森山氏の国対委員長再任が早々に固まった。梶山氏に関しては官邸での経験がなく、調整力を不安視する向きもあり、官房長官就任の線が消えたとされる。

 菅氏は官邸の事情に精通する官房副長官経験者の萩生田氏や加藤氏を軸に検討。ただ、細田派が萩生田氏の起用を求めていたため、「受け入れれば派閥人事と言われる」(竹下派中堅)との指摘もあり、萩生田氏も候補から外れた。

 無派閥グループで菅氏側近として知られた河井克行前法相と菅原一秀前経済産業相は、いずれも「政治とカネ」の問題を引きずり、表舞台に姿を見せていない。結局、菅氏は官房副長官として自らに仕え、そつのない仕事ぶりに定評がある加藤氏に白羽の矢を立てた。

 加藤氏は竹下派に所属しているものの派閥のイメージが薄い。菅氏にとって「派閥にとらわれない人事」との印象を打ち出すのに好都合という事情ものぞく。

 一方、党幹部ポストは派閥に配慮。幹事長は二階派、総務会長は麻生派、政調会長は細田派、選対委員長は竹下派、国対委員長は石原派と見事に総裁選の菅氏陣営5派閥から均等に配置した。無派閥で党内基盤の弱い菅氏としては派閥の意向を無視できない。

 ただ、こうした見方は政権のイメージダウンにつながりかねず、党内には警戒する空気も漂う。二階俊博幹事長は新執行部発足後初の記者会見で語気を強めてこう反論してみせた。「われわれは菅氏を一生懸命支持したが論功行賞は全く期待していない。それは自民党に対する偏見だ」。

4858チバQ:2020/09/17(木) 19:39:18
>>4854
このスポニチ記事がどこまでほんとなのかですね

4859名無しさん:2020/09/17(木) 19:52:52
https://mainichi.jp/senkyo/articles/20200122/k00/00m/010/274000c
首相の地元を歩く
「安倍か林か選べ」 下関で苛烈な自民の政争 「桜」前夜祭の参加者倍増を招いた市長選/前編
会員限定有料記事 毎日新聞2020年1月23日 07時00分(最終更新 1月26日 08時01分)

大場伸也

 安倍晋三首相主催の「桜を見る会」と、その前日に開かれた安倍首相後援会主催の「前夜祭」には安倍首相の後援者らが多数参加していた。山口県下関市にある首相の地元事務所は、この二つをセットにしたツアーを組んで参加者を募っており、前夜祭の参加者は2019年までの5年間で約400人から約800人に倍増したことが、これまでの取材で分かっている。首相はなぜ、公職選挙法違反の疑いすら指摘されるような後援者の「接待」を拡大させてきたのか。地元を歩くと、自民党内の激しい政争が浮かび上がってきた。2回に分けて報告する。【大場伸也/統合デジタル取材センター、佐藤緑平/下関支局】

 安倍首相のライバルである林芳正・元農相(自民党参院議員)が「新春の集い」を開くのに合わせて、私たちは1月11〜13日の3日間、下関市内で集中的に取材をした。

 安倍首相は衆院山口4区(下関市、長門市)の選出である。林氏は県全域が選挙区の山口選挙区の選出だが、やはり下関市を地盤としており、地元政界を巻き込んだ勢力争いが長い間続いてきた。その構図や林氏の「集い」については後編で詳しく書きたい。

 印象に残ったのは、関係者の口が一様に重かったことだ。事前にアポイントを取った人、「アポなし」で直接会いに行った人、合わせて十数人に話を聞くことができたが、ほとんどの人に実名での証言を断られた。

 しかも、桜を見る会の詳細について尋ねると、「かん口令が出ている」「言わないことになっている」と言葉を濁す人が多かった。あえて人目につかない郊外の喫茶店を面会場所に指定してくる議員、「(自分の発言は)匿名ぞ、匿名ぞ」と何度も確認する社長……。何度電話をかけても出てもらえず、自宅を訪ねてようやく玄関先で短く話を聞けた人もいた。

 しかし、匿名の証言をつなぎ合わせると、「前夜祭」について、安倍首相のこれまでの説明とは違う実態が浮かび上がってきた。

 まず、前夜祭の何が問題になっているのかを振り返っておきたい。

 19年の前夜祭は桜を見る会の前日の4月12日、ホテルニューオータニ東京(東京都千代田区)の「鶴の間」で開かれた。参加者によると、立食形式のパーティーでアルコールは飲み放題。銀色のプレートにはオードブルや炒め物、パスタなどが並び、シャンソン歌手の歌の披露もあった。

 安倍首相は5000円の会費制だったと説明しているが、安すぎるとして野党は「安倍事務所が差額を補?(ほてん)したのではないか」と追及してきた。補?していれば、公職選挙法が禁じる有権者への寄付にあたる可能性がある。首相の関連政治団体の政治資金収支報告書にこの前夜祭の記載がないことが、疑惑をさらに深めている。

 これに対し、首相は国会や記者団に「受付で安倍事務所の職員が1人5000円を集金し、ホテル名義の領収書をその場で手交し、集金したすべての現金をその場でホテルに渡した。受け付けの際には、ホテル側職員も立ち会っていた」と説明してきた。

 安倍事務所の職員は集金を代行しただけで、後援会にお金の出入りはないので政治資金収支報告書への記載は不要だという主張だ。

 実際はどうだったのだろうか。19年の前夜祭に参加したという複数の人物から、次のような証言が得られた。

 「妻の分を払わず会場に入ってしまった」

 「受付にいたのは5人前後。あれで何百人…

4860名無しさん:2020/09/17(木) 19:53:08
>>4859

https://mainichi.jp/senkyo/articles/20200123/k00/00m/010/315000c
首相の地元を歩く
「これはすごい戦いになる」ライバル林元農相は党を割って出るのか/後編
会員限定有料記事 毎日新聞2020年1月24日 07時30分(最終更新 1月24日 14時22分)

佐藤緑平大場伸也

 安倍晋三首相主催の「桜を見る会」と、その前日に開かれた安倍首相後援会主催の「前夜祭」には安倍首相の後援者らが多数参加していた。山口県下関市にある首相の地元事務所は、この二つをセットにしたツアーを組んで参加者を募っており、前夜祭の参加者は2017年の下関市長選を境に急増したとみられることが、これまでの取材で分かっている。その背景に地元での自民党内の激しい政争がある。首相の地元を取材した2回シリーズの後編では、政争の構図をひもとく。【大場伸也/統合デジタル取材センター、佐藤緑平/下関支局】 

 前編でも触れたように、安倍首相は衆院山口4区(下関市、長門市)の選出である。一方、林芳正・元農相(参院議員)は県全域が選挙区の山口選挙区の選出だが、やはり下関市を地盤としてきた。2人は衆参ですみ分けてきたため、下関市の自民党支持者には両方の後援会に入っている人も多く、一定の共存関係が保たれてきた。

 ところが17年の下関市長選で事態は一変する。林派の現職市長だった中尾友昭氏を首相の元秘書の前田晋太郎氏が小差で破ったこの選挙は「安倍・林の代理戦争」と呼ばれるほど激しい選挙戦となった。

 「安倍派には『勝ったもんが好きにするんは当たり前や』という強権的な考え方がある。異論があっても関係ないんです」と、林氏の支援者の一人はため息をつく。

 前田市長は19年11月18日の記者会見で記者に桜を見る会に対する見解を問われ、こう答えた。「応援した代議士がトップを取り、招待状が届いて、今まで応援してきてよかったなって、いいじゃないですか」

 下関市立大では前田市長の「トップダウン」が教授たちとの摩擦を招いている。市長が19年5月30日に市長応接室で、市立大の山村重彰理事長らに特定の研究者の名前を挙げ「ぜひ会ってほしい。下関の何か役に立ってくれる方になりそうだ」などと推薦。経営陣は教員らに諮ることなく、約1カ月で…

4861名無しさん:2020/09/17(木) 19:54:07
https://news.yahoo.co.jp/byline/yoneshigekatsuhiro/20200914-00198255/
「石破人気」はなぜ幻に終わったか 菅氏大勝の背景にある「選挙制度」と「世論」
米重克洋 | 報道研究者/JX通信社 代表取締役
9/14(月) 15:24

自民党総裁選は、国会議員票、地方票ともに菅義偉官房長官が有効投票総数534票のうち377票を獲得し、大差で勝利する結果となった。

石破茂元幹事長は、当初「有利」とされた地方票でも十分に得票できず、菅氏はおろか岸田氏にも差をつけられて3位に沈んだ(地方票では2位)。下馬評では、世論調査の結果から、石破氏がポスト安倍の「1番人気」とされ、報道でも「党員投票」を行えば、石破氏がかなり有利であるかのような論評も多くあった。現実はそうはならなかったのは一体なぜなのか。各社世論調査のデータや総裁選のしくみから紐解いていきたい。

「勝者総取り」方式で支持率以上に得票を上積み
菅氏に投じられた地方票は全141票中89票と、実に63%に達した。この割合は、党員・党友における菅氏の支持率よりも高い。

11日に報じられた、日本テレビの自民党員・党友向け調査(JX通信社協力)では、支持する総裁候補として、菅氏が46%、石破氏が35%、岸田氏が10%となった。態度未定・不明(9%)を除いて計算すると、ちょうど約半数が菅氏を支持する計算だ。

なぜ、菅氏は地方票でも支持率を上回る地滑り的勝利を収めたのか。地方票を割り振る「予備選挙」の仕組みにその一因がある。

今回の自民党総裁選は、安倍晋三首相が総裁の任期途中で退くため、党則に基づき簡易な方式で行われた。党員投票を伴うフルスペックの総裁選と異なり、国会議員票394票と都道府県連に3票ずつの地方票141票、合計535票で争うというものだ。

国会議員は1人1票投票できるが、都道府県連にはそれぞれ3票が割り当てられる。今回は、党員投票を行わなかった代わりに、北海道、新潟、秋田以外の44都府県連で党員・党友を対象とした「予備選挙」が行われた。

予備選の結果、3票をどう割り振るかは都道府県連によって異なるが、勝者総取りで割り振られるところも多いために、1位の菅氏にはこの支持率以上の得票率が集まりやすい構造となったのだ。

例えば、自民党千葉県連では、予備選の結果、菅氏が1万998票、石破氏が7059票、岸田氏が834票を獲得したとされる。この結果をもとに3票をドント式で割り振ると、菅氏に2票、石破氏に1票が投じられることになるが、千葉県連の予備選は「勝者総取り」方式のため、菅氏に3票全てを投じることとなった。首都圏では、同様に神奈川県、埼玉県、東京都も「勝者総取り」方式であり、これらの都県の地方票は全て菅氏に投じられた。

「勝者総取り」方式は、アメリカ大統領選でも州ごとの選挙人選出に用いられている。2016年のアメリカ大統領選では、トランプ大統領が民主党のヒラリー・クリントン候補より300万票近くも少ない得票であったにも関わらず、「勝者総取り」の接戦州の多くで選挙人を獲得したため、選挙人数では大差で勝利を収めた。自民党総裁選に置き換えると、議員票に比べて比重の小さい地方票の声を、より大きく増幅させる効果があったと言える。

しかし、当初はその地方票でも石破氏が有利という見立てがあった。その根拠として、世論調査で石破氏への支持が最も高かったことや、前回2018年の総裁選で石破氏が安倍首相を相手に戦い、45%もの党員票を獲得したことが挙げられていた。これらの予想は、なぜ外れたのか。

4862名無しさん:2020/09/17(木) 19:54:18
>>4861

「石破支持」の中身は野党・無党派層など「反・安倍層」が軸
まず前提として指摘しておくべきことは、世論調査が外れたわけではないということだ。むしろ、世論調査の内訳を丁寧に分析すれば、石破氏が党員から十分な支持が得られないことは事前に十分予測できた。

各社世論調査では、菅氏の立候補表明まで、大半の調査で石破氏が「ポスト安倍」支持率1位だった。だが、これはあくまでも「全体」の話であり、自民党支持層に絞って内訳を見てみると様相が異なる。具体的には、石破氏のリードが縮まり、他候補の比重が増える傾向にあったのだ。これは、石破氏の「支持」の源泉が野党支持層や無党派層にあったことが影響している。

加えて、安倍政権の「実績」への世論の評価が高いことも菅氏に支持が集中した要因として挙げられる。

安倍首相の辞意表明後、各社世論調査で、政権支持率は10ポイント前後から最大20ポイントまで、軒並み大幅な上昇を記録した。ご祝儀相場ならぬ「花道相場」とも言うべき異例の変化だ。

朝日新聞が9月に行った緊急世論調査では、安倍政権の7年8ヶ月の実績を「大いに評価する」とした層が17%、「ある程度評価する」とした層が54%で、実に71%が実績を肯定的に評価している。

菅氏はその安倍政権の路線をそのまま引き継ぐ候補であり、「グレートリセット」を掲げて安倍路線の転換を掲げる石破氏や、中間的な岸田氏よりも安倍政権を評価する層をそのまま引き継ぎやすい。

加えて、菅氏や、今回菅氏支援に回った河野太郎防衛大臣と安倍政権支持層に年齢層などの共通点が見られることも、先般の記事で指摘した通りだ。これまで「ポスト安倍」への意欲を公には一切示してこなかった菅氏が、立候補表明を機に本命候補として浮上し、安倍政権の路線継続を期待する層の支持を集めたことが窺える。最終的には河野氏や小泉氏が出馬しなかったことで、菅氏が安倍政権を肯定的に評価する層からの支持をそっくり受け止める構図ができた。結果、菅氏が地方票でも大差で勝利する情勢となったわけだ。

4863名無しさん:2020/09/17(木) 19:56:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/b11f379ab2a316308e6241f01597a51e5d588c0f
新内閣、目玉なき“居抜き“布陣 にじむ「菅カラー」
9/17(木) 10:20配信

 16日発足した菅義偉政権は、安倍政権の閣僚の過半数を再任や横滑りで維持し、「居抜き」に近い布陣となった。派閥均衡による継承と安定に腐心しつつ、自身が掲げる政策の実行役も滑り込ませ、顔ぶれには「菅カラー」もにじむ。急きょ登板した「庶民派宰相」は衆院解散も視野に内外を揺さぶり、混乱する政局の急場をしのぐ構えとみられるが、不安視される国民への発信や国会論戦でつまずけば、不安定な政権運営を強いられかねない。

 最大の焦点だった官房長官には曲折の末、加藤勝信厚生労働相が起用された。旧大蔵官僚で手堅く、菅氏が命名した「国民のために働く内閣」の要となるが、政治家として発信力のある印象は薄い。

 加藤氏は第2次安倍政権発足から官房副長官を約2年10カ月間務めた。菅氏が期待するのは国会対応や1日2回の記者会見をそつなくこなせる実務能力の高さだ。厚労相時代は新型コロナウイルス対応で「役所寄り」と批判されており、決して「国民受け」する人選ではない。

 森友学園を巡る公文書改ざん問題を引きずる麻生太郎副総理兼財務相の続投も「国民受け」とは程遠い。派閥均衡に腐心した顔ぶれは地味な実務派が目立ち、自民党内からは「選挙に打って出る顔ぶれじゃない」「衆院解散は遠のいた」との見方も出始めた。

 一方で、党総裁選で掲げた「改革」実現への意識もうかがえる。当選同期で同じ神奈川県選出でもある河野太郎防衛相は行政改革担当相に横滑り。防衛相時代に決断した「イージス・アショア」の計画断念は根回し不足で批判も出たが、菅氏はその「突破力」を高く買う。

 「俺はつくる方で(河野氏に)ぶち壊してもらう」。菅氏は周囲にそう語る。記者会見では「私自身、規制改革を政権のど真ん中に置いている」と強調した。早期の衆院解散よりも、政策実行の意欲が先行しているようにも映る。

 もっとも、政権運営には不安もある。準備不足のままトップリーダーになった菅氏自身の言動だ。

 総裁選の討論会などでは、消費税や憲法を巡るやりとりで発言を修正。用意したメモに目を落とす姿も目立ち、答弁の危うさを露呈した。森友・加計(かけ)学園問題など長期政権の「負の遺産」も背負い、国会論戦で野党の追及を受けるのは確実だ。閣僚経験者は「耐えきれるか。ぼろが出かねない」と真剣に危ぶむ。

 さらに党内最大派閥の出身だった安倍氏と異なり、菅氏は無派閥で党内基盤が弱い。政権運営で配慮を欠けば、「安倍1強」からの復権をうかがう党内勢力に足をすくわれかねない危うさも抱える。

 官房長官時代は記者会見で無用な発言を避け、「鉄壁」と言われた菅氏だが、首相になれば自らの言葉で語り、粘り強く国民とコミュニケーションを取ろうという姿勢が不可欠だ。「庶民派宰相」の親近感を政策推進のエンジンにできるか。リーダーとしての資質も試されることになる。 (一ノ宮史成、郷達也)

4864名無しさん:2020/09/17(木) 19:57:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7e39d0939ebc923d0e56efc0371d48bebad5857
岸田氏に温情票?むき出しの“派閥の論理” 露骨な「石破つぶし」も
9/15(火) 9:50配信

 14日、菅義偉新総裁を選出した自民党総裁選はむき出しの「派閥の論理」に始まり、終わった。無派閥の菅氏に5派閥が競うように相乗りし、告示前に勝負はついた。石破茂元幹事長を最下位に落とし、再起不能にさせることをもくろみ、安倍晋三首相と麻生太郎副総理兼財務相がそれぞれ所属する派閥から、2位の岸田文雄政調会長に議員票を融通する工作も行われたとみられる。「密室」「談合」色が拭えぬ選出過程は、新政権を縛る足かせになりそうだ。

 「岸田文雄君、89票」-。

 野田毅・総裁選挙管理委員長が読み上げた瞬間、総裁選会場のホテルにどよめきが広がった。岸田氏の地方票はわずか10票。率いる岸田派は47人のため、数字は岸田氏が事前の予想をはるかに上回る国会議員票を獲得した事実を告げていた。「よしっ」と強くあごを引く岸田氏。派閥の参院中堅は拍手をしながら「予定より30票近く、多いな」とつぶやいた。

 今回、菅氏を推した首相と麻生氏だが、岸田氏も見捨てたわけではなく、一方で石破氏を毛嫌いしているのは周知の事実。2位争いに後れを取りそうだった岸田氏を見かね、当の菅氏も地方票の集計直前、方々に電話して岸田票の現状を情報収集していた。

 この日、首相の出身派閥・細田派の中枢幹部は、菅陣営の関係者から「(岸田氏に)票を回したのか」と尋ねられ「自民党には、こういういいところがあるんだよな」と満足そうに独りごちた。麻生氏の側近も「うまくいった」と漏らし、圧倒的優位だった菅陣営から岸田氏サイドに対する温情票の存在をにおわせた。

 国会議員票が伸びず、計68票にとどまった石破氏は、硬い表情を崩さず会場を後にした。幕引きまで続いた「石破つぶし」の背景を、自民党関係者は明かした。「『石破総理』がいかに非現実的かを、党内外に示す。石破氏の政治生命の芽を徹底的に摘んでおくということだ」

      ■     

 首相が辞意表明した翌日の8月29日、二階俊博幹事長らと菅氏が密会して流れをつくり、5派閥が勝ち馬に乗ろうと「菅氏支持」で雪崩を打った構図だった。

 派閥に属さず、党内基盤の薄さが弱点だった菅氏。自身の派閥に総裁候補を持たないため、「キングメーカー」になることでしか党中枢の地位を保てない二階氏。両者は利害がピタリと一致し、補完し合える関係にあった。二階氏は地方で人気の高い石破氏に有利とならないよう、党員・党友投票を省略する「簡易型」の選挙方式も早々にレールを敷き、菅氏に大きな恩を売った。大勢は決した。告示前から各派閥の関心は菅政権を見越した猟官運動に移り、「論功行賞」狙いの綱引きが際立った。

 自民党はかつてカネ、人事、選挙を陰で操った派閥支配が世論の批判にさらされ、政治改革の潮流ともあいまって2009年には野党に転落、出直しを図ったはずだった。今回の選挙戦では政策論争は後景にかすみ、「数は力」の原理に基づく派閥政治が堂々と復権し、「古い自民に後戻りするな」の声はかき消された。

 16日、第99代首相となることが確実な菅氏。14日の記者会見では「派閥の弊害ということは全くない」と言い切ってみせたが、選挙戦で背負い込んだ派閥のしがらみがそのリーダーシップに影を落とすことは避けられない。

(河合仁志、一ノ宮史成、下村ゆかり)

4865名無しさん:2020/09/17(木) 19:58:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/d33a569e521d922400fb683fb62b30023d1c9bd7
解散のタイミングは?「まず仕事」菅首相、慎重な姿勢崩さず
9/17(木) 10:58配信

 菅義偉政権の焦点の一つが、衆院解散・総選挙の時期だ。政権発足直後の「ご祝儀相場」で内閣支持率が高いうちに踏み切るべきだとの見方は自民党内に根強いが、菅首相は「まずは仕事をしたい」と早期解散に慎重な姿勢を崩していない。衆院議員任期は来年10月21日まで。首相は「暫定」ではなく、民意の審判を経た「本格政権」も見据えながら、解散時期を探る政権運営になりそうだ。

 「1年以内に総選挙になる。時間の制約を視野に入れながら考えていきたい」

 16日夜、首相官邸で臨んだ就任記者会見。衆院解散のタイミングを問われた首相はこう述べるにとどめた。

 党内には安倍晋三前首相の辞意表明後、低迷していた内閣支持率が大幅に回復したことで「今がチャンス」と期待が高まっている。脳裏にあるのが2009年の衆院選の惨敗だ。任期満了間近の解散で政権を失った。当時、首相だった麻生太郎副総理兼財務相は15日「早期解散は考えるべきだ」と述べたが、首相は第2次安倍政権時代から麻生氏と衆院解散のタイミングでは意見が食い違っていた。

 ただ永田町には具体的な日程案まで飛び交う。まず考えられるのは高い支持率が見込める10〜11月だ。だが、ここで衆院選となれば、政治空白をつくらないために総裁選の党員投票を見送っていただけに、国民の批判は避けられない。友党の公明党は「準備が間に合わない」として反対姿勢を貫く。

 その後はコロナの感染状況や、東京五輪・パラリンピックの開催判断との見合いになる。ウイルスは冬季に流行しやすいとも言われ、感染が再拡大すれば、選挙どころではない事態も想定される。仮に五輪開催が困難との結論が出た場合、支持率は急降下する可能性も否定できない。

 来年3月末の新年度予算が成立した後との見方がある。夏には五輪のほか、公明党が国政選挙との重複を嫌う東京都議選が予定され、解散できるチャンスは限られてくる。

 首相はこの日の会見で「(まずはコロナ対策に)専念したい」と改めて強調した。感染対策と経済の状況をにらみながら、解散時期を探ることには変わりない。支持率を維持しながら、次の衆院選で勝利すれば、その先の長期政権も視野に入る。

 とはいえ、党内から解散圧力が強まることも予想される。二階俊博幹事長は16日、「いつ解散があっても対応できるよう準備を整える。明日からでも結構だ」と余裕を見せた。 (湯之前八州)

4866名無しさん:2020/09/17(木) 19:59:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e34016a9cada3431ca8449552eeb08248b2dfd3
新布陣を「国民のために働く内閣」 菅氏“居抜き”ではないことを演出
9/17(木) 11:30配信

 秋田の農家の長男が、「非世襲」「無派閥」のたたき上げで宰相に上り詰めた。「国民のために働く内閣をつくる」「おかしいことは直す」。菅義偉首相は16日、初の記者会見に臨み、早口で宣言した。7年8カ月の歴代最長政権を支えた自負と実績を強くにじませて「継承」を訴え、「既得権益の打破」「規制改革」と改革姿勢を前面に打ち出した。新型コロナウイルス感染拡大の影響に苦しむ九州の市民は、政治の安定を望みつつ「仕事師」の手腕を冷静に見極めようとしている。

 午後9時の首相官邸記者会見場に緊張感が漂う。

 「国難にあって、政治の空白は許されない。安倍政権の取り組みを継承し、前に進めていくことが私に課せられた使命だ」「最優先の課題は新型コロナウイルス対策だ。国民の命と健康を守り抜き、社会経済活動との両立を目指す」

 菅義偉首相はえんび服に銀のネクタイを締め、顔を心持ち紅潮させて切り出した。最長在職2822日を数えた官房長官時代の淡々とした会見とは異なり、国のトップは刺すような視線で言葉に力強さを乗せていく。

 「世の中には国民の感覚から大きくかけ離れた、数多くの当たり前でないことが残っている。行政の縦割り、既得権益、あしき前例主義を打ち破り、規制改革を全力で進める」と声のトーンを上げた菅氏。新布陣を「国民のために働く内閣」と自ら命名し、2度繰り返して前政権の「居抜き」ではないことを演出した。

 この日午後1時45分の衆院本会議場。

 「菅義偉君を、内閣総理大臣に指名する」-。約3分の2の314票を集めた菅氏は万雷の拍手を一身に浴びて一瞬、鉄壁のポーカーフェースを緩ませた。秋田の農村から身を起こし、横浜市議として力を蓄え、国政でも隠忍自重を重ね、ついに頂上に。「たたき上げの庶民派宰相」は立ち上がり深々と5回、こうべを垂れた。

 約7年8カ月の最長政権を率いた安倍晋三前首相が体調不良による退陣を表明して、わずか19日。

 政府の危機管理の要である菅氏はこの間、自身の「天下取り」でも水際立った政局観と行動力を見せつけた。総裁選では、派閥政治のしがらみを引き受けて「継承者」の旗を手に入れるしたたかさで圧勝。初会見でも、得意げに「マイナンバーカード普及に向け、複数省庁に分かれている政策を取りまとめて進めていくデジタル庁を新設する」と「菅カラー」を強調した。だが、この先は-。

 経済政策アベノミクスなどの路線は行き詰まりを見せている。ウイルスを収束させ、来夏の東京五輪・パラリンピックを開催できるかは不透明だ。前政権が残した森友、加計(かけ)学園の問題に関する質問が出ると、従来通り「守り」の説明に終始。初閣議が後に控えているとして、予定された30分間で会見を終えた。 (前田倫之)

4867名無しさん:2020/09/17(木) 19:59:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/e53ffc787ead2dca8981912f4d7b9314723a56b9
「私は負け続けた人間」と語ったことも…“たたき上げ”菅氏、黒子から主役になるまで
9/15(火) 10:18配信

 冬には豪雪に見舞われる山あいの集落は、こうべを垂れる稲穂で黄金色に染まっていた。秋田県南部の湯沢市秋ノ宮地区。田園を縫うように、太公望に愛される役内川が流れる。

 「子どものころは夏は魚捕り、冬は相撲かスキー。それしかなかった」。地区で生まれ育った菊地洋一さん(71)は幼少期を振り返る。「おい、ザッコ(雑魚)捕りさいくどー」と誰からともなく誘い合い、日が暮れるまで川に入った。

 イワナ、アユ、ときに数十センチのマス。地区には、魚捕りがひときわ上手な同級生がいた。モリを手に潜ると獲物をさっと仕留め、周囲にはにかんだ笑顔を見せた。14日午後、菊地さんはテレビ画面でスポットライトを浴びる男に、遠い記憶を重ねた。

 「あの時の表情だな。ヨシヒデがここまでなるなんてな」

 菅義偉氏はこの日、自民党総裁選で圧勝し、万雷の拍手の中で「この日本のために、そして国民のために働くことを誓う」と高揚気味に語った。

 気遣い、負けず嫌い、一度決めたら譲らない-。幼なじみが共有する菅氏の印象はこの3点だ。そしてこう口をそろえる。「スポーツは万能。勉強もできる。でも、どれも1番ではなかったな」

 相撲では相手にけがをさせないよう投げ飛ばさず、つり出した。腕っ節は強かったが、友人同士のけんかは双方の言い分を聞いてなだめた。中学の野球部では、熱心な練習で憧れのサードを射止め、変則的な打撃フォームの修正を監督に命じられても「これが自分に合っている」と貫いた。

 進学した湯沢高まではバスと汽車を乗り継いで2時間。雪に閉ざされる冬場は下宿する。幼なじみの伊藤英二さん(71)は長い時間を語らったが、将来の夢を聞くことはなかった。父はイチゴ農家として成功。姉2人は教員。どちらかの道に進むのだろうと思っていた。

 1967年。卒業を迎え、集団就職の同級生は東京へ。波に乗り遅れた菅氏もすぐに上京を決めた。高校1年の時に地元で聖火ランナーの伴走をした東京五輪の高揚感が残っていたのかは分からない。伊藤さんはこんな言葉を聞いた。

 「農業じゃいい暮らしはできねえ。ほかのことさ見つけてえ。何かやることがあるはずだ」

 間もなく国のトップに立つ菅氏は、明確な目標を持たずに故郷を飛び出した青年だった。

4868名無しさん:2020/09/17(木) 20:00:38
>>4867

目標達成に手段選ばず
 秋田を出て、東京都内の段ボール工場で働いた。学費をため、アルバイトを掛け持ちしながら法政大法学部を卒業。「世の中を動かしているのは政治だ」と政界に飛び込み、国会議員秘書を経て地方議員に-。

 菅義偉氏は自民党総裁選で、「地方出身のたたき上げ」である自身の経歴を繰り返しアピールした。それは今に始まったことではない。

 もう30年以上前、小中高の同級生で元秋田県湯沢市議の由利昌司さん(71)は横浜市議になったばかりの菅氏と会った。同じ地方議員として、縁もゆかりもない土地で選挙を戦う厳しさを知る由利さんが「よくぞやれたな」と声を掛けると、菅氏はこう答えた。

 「横浜は生粋の地元の人だけじゃない。街頭に立つと、演説のなまりを聞いた地方出身者が足を止め、応援してくれた。それが励みになった」

 大学OBの紹介で菅氏が秘書を務めたのが小此木彦三郎元通産相。その地盤が横浜だった。当選同期の元市議は「忙しい小此木氏に代わり、菅氏は地元の企業や支援者と関係を築いていた。議員の素地はできていた」と言う。

 初挑戦の1996年衆院選で「地元じゃない」と他陣営から攻撃された。あえて名刺に「秋田出身」と刷り、地方出身を押し出した。それは現在も続く。大都市の横浜で地盤を固めつつ、「土のにおいのする政治家」(自民党元幹部)を売りに当選を重ねた。


   ■    ■

 自民党横浜市議団には、若手からベテランまで総意で団長を決める慣例がある。市議の田野井一雄さん(79)は「それは菅さんのレガシー(政治的遺産)だ」と語る。トップダウンの人事案に、当時新人だった菅氏が「1期生でも市民の負託を得ている」と異を唱えたのが発端だったという。

 意志あれば道あり-。国政でも自身の座右の銘を貫いた菅氏だが、党内では「負け組」が続く。98年総裁選では、政治の師と仰ぐ梶山静六元官房長官を支持して所属する小渕派を離脱。2000年には森内閣不信任案を巡る「加藤の乱」に同調した。

4869名無しさん:2020/09/17(木) 20:01:10
>>4868

 立て続けに政局に敗れ、いつしか無派閥の「異端児」と見られるようになった。「私は負け続けた人間」と語ったこともある。だが安倍晋三氏を支える「側近」ポジションを確保すると、その境遇が一変する。

 第1次安倍政権で総務相に就任すると、省内の異論を抑え込み「ふるさと納税」を創設。NHKの受信料を引き下げる改革にも着手した。反発する官僚は更迭もいとわなかった。当時を知る元総務省関係者は「信念だけではない。菅氏の持つすごみ、怖さを感じた」と振り返る。

   ■    ■

 危機管理のため東京をほとんど離れず、日課の散歩もスーツでこなす。朝昼晩と各界の関係者と会食し、情報収集にいそしむ-。第2次安倍政権の官房長官として7年8カ月、それが菅氏の日常だった。

 「あれだけ人に会うから、何が批判を受けるか誰よりも分かる」と周辺が語る通り、リスクを嗅ぎ取る感覚は研ぎ澄まされた。問題閣僚は早々に切り捨て、災害時は「プッシュ型支援」で政権批判の芽を摘んだ。

 一方で「目的達成には手段を選ばない」(衆院当選同期)という一面が顕著になっていく。

 官邸主導で中央省庁の幹部を動かせる内閣人事局が14年に発足。「政権の方向に官僚を動かせるようになった」と周囲に漏らし、官邸の歓心を買おうとする「忖度(そんたく)官僚」を生み出した。自身を慕う議員の重用も目立つようになった。

 「自分を舞台の俳優だと思え」。菅氏は自身の秘書をこう指導してきた。自分を客観視し、与えられた役割をこなせとの意味だという。菅氏自身、「令和おじさん」で知名度を上げ、首相候補に名を連ねても、上昇志向を表に出さず、黒子役に徹してきた。

 必然か、偶然か。ナンバー2を演じきった菅氏は主役の座を射止め、舞台の中央に躍り出た。その舞台から飛び降り、国民に信を問うのかどうか。記者会見で衆院解散の意向を聞かれた菅氏は「総裁に就任したわけですから、仕事をしたい」とはにかんだような笑顔で言った。

(森井徹、前田倫之)

4870名無しさん:2020/09/17(木) 20:02:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/b144b74ee17cf24cd56ce7d62d5763ae2d3260b7
携帯値下げ「一刻も早く」 武田総務相、見直し表明
9/17(木) 11:22配信

 武田良太総務相は17日午前の記者会見で、携帯電話料金について「見直す必要がある」と述べ、引き下げを目指す考えを改めて示した。

 有識者会議などで事業者や利用者の意見を聞いた上で「一刻も早く結論を出したい」と強調した。

 携帯料金引き下げは菅義偉新首相の目玉政策の一つ。武田氏は「携帯電話はぜいたく品ではなく、国民の命に関わる重要な通信手段だ」と指摘。その上で、「安く利便性が高く、納得感のある料金体系が求められている」と話した。

 一方、NHK受信料の制度や水準については「国民が必ずしも納得したものではない」と語った。

4871名無しさん:2020/09/17(木) 20:03:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/0bab88e603a1af70da59795201290521289cdf80
菅内閣、二階氏「続投」の地雷 米シンクタンクは「親中派」と名指し 安倍首相が漏らした「二階氏は節操ないね」の言葉の意味とは
9/17(木) 16:56配信

 【日本復喝!】

 自民党総裁選で、菅義偉官房長官(71)が新総裁に選出された。新型コロナウイルスの感染拡大という、戦後最大の国難に直面する菅氏は15日に党役員人事を行い、16日召集の臨時国会での首相指名選挙で新首相に就いた後、同日中に新内閣を発足させる。菅氏は党人事で、総裁選出馬を支援した二階俊博幹事長(81)を留任させる方針を固めたが、米中対立が激化するなか、米有力シンクタンクが「親中派」と名指しした人物の重用を懸念する声がある。産経新聞論説副委員長の佐々木類氏が集中連載「日本復喝!」で喝破した。

 予想していたこととはいえ、がっかりだ。

 自民党の菅総裁(次期首相)が、二階幹事長の続投方針を固めたことだ。安倍晋三政権にとっての宿痾(しゅくあ)は「二階氏の去就」だった。それを踏襲するという。

 派閥政治を否定し、無派閥を売りにしてきた菅氏は、その主張とは裏腹に総裁選を勝ち抜くためには、派閥の支持が欠かせないというジレンマを抱えていた。無派閥ゆえに党内基盤が弱いのだから、仕方ないと言えばそれまでなのだが、当選後は話が別ではないのか。

 自民党総裁選前、菅氏は党役員人事や閣僚人事について、「派閥からの要望は受け付けない。聞かない。事前に打ち合わせなどはしない」と語っていた。裏を返せば、早々と二階氏の続投で腹を固めていたということだろう。他派閥の「幹事長を二階氏以外にしてほしい」という要望は聞き入れないとも受け取れる。何しろ、「菅総理総裁」の流れを最初につくったのが二階氏だったのだ。

 安倍首相に近い人物がこうささやく。

 「菅さんは、安倍首相の病状を見誤った。持病の潰瘍性大腸炎が悪化したのではなく、永田町では、それ以外の重病説がいろいろ飛んだ。菅さんはそれに乗っかってしまったフシがある」

 つまり、「しばらくは安倍首相の院政はなく、二階氏の党内における強権ぶりが、自らの政権を支える原動力となる」と判断したというわけだ。そこで、幹事長続投を条件に二階氏にいち早く支持協力を依頼したというのが、くだんの人物の解説だ。

 いずれにせよ、「官邸・菅氏、自民党・二階氏」というラインが確定した。

 懸念されるのが、中国との間合いだ。

 知っての通り、二階氏と言えば日本を代表する「親中派」だ。二階氏は今年2月、中国の外交担当トップ、楊潔●(=簾の广を厂に、兼を虎に)・共産党政治局員と東京都内で会談した際、防護服5000着とマスク10万枚の提供を約束し、「新型コロナウイルスが収束したときにはお礼の訪中をしたい」と言ってのけたのだ。

 その後、日本国内はマスク不足に陥り、感染爆発した。

 ■中国すり寄れば国益毀損も

 二階氏は2年前、北京週報のインタビュー(2018年8月10日、日本語電子版掲載)に答え、「習近平国家主席の打ち出した巨大経済圏構想『一帯一路』、人類運命共同体の構築という理念は時宜にかない、遠大な卓見と計り知れない意義がある。私はこれに深い称賛と賛同の意を表する」と述べている。

 米中両国の覇権争いが本格化する前のこととはいえ、世界の潮流から完全に乗り遅れ、ピントがずれ切っている。香港の人権弾圧もある。一歩間違えれば、日本が世界中で孤立しかねない。

 米国の有力シンクタンク「戦略国際問題研究所(CSIS)」は今年7月、「日本における中国の影響力」と題する調査報告書を公表した。この中で、二階氏を「親中派」と名指ししている。

 「節操ないね」

 安倍首相が辞任表明前、二階氏を評して周辺に語ったとされる言葉である。何について語ったのかは不明だが、一事が万事。二階氏に引きずられて節操なく中国にすり寄れば、国益を損ないかねない。

 菅次期首相のハンドリングに期待したい。

 ■佐々木類(ささき・るい) 1964年、東京都生まれ。89年、産経新聞入社。警視庁で汚職事件などを担当後、政治部で首相官邸、自民党など各キャップを歴任。この間、米バンダービルト大学公共政策研究所で客員研究員。2010年にワシントン支局長、九州総局長を経て、現在、論説副委員長。沖縄・尖閣諸島への上陸や、2度の訪朝など現場主義を貫く。主な著書に『日本復喝!』(ハート出版)『日本が消える日』(同)、『静かなる日本侵略』(同)など。

4872名無しさん:2020/09/17(木) 20:03:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac42b066141e2e4c0922db4dbe0f09f570cad874
石破氏、総裁選反省の弁 派閥パーティー二階氏参加
9/17(木) 18:15配信

 自民党石破派は17日、東京都内のホテルで政治資金パーティーを開いた。石破茂会長は、14日の党総裁選で3位に終わった結果に触れ「何が足りないのか虚心坦懐に反省し、改める」と強調した。講師には総裁選での連携を期待した二階俊博幹事長を招いたが、今回は突然の総裁選となり支援を得られなかった。

 石破氏は4回目の総裁選挑戦で68票にとどまり、菅義偉首相に300以上の票差をつけられた。岸田文雄前政調会長にも勝てず「今度が一番厳しかった」と振り返った。

 今後の活動について「己を捨て、次の時代のために全身全霊でまい進する」と述べるにとどめ、次期総裁選には踏み込まなかった。

4873チバQ:2020/09/17(木) 21:43:01
https://www.sankei.com/politics/news/200917/plt2009170061-n1.html
岸田、石破両氏 敗軍の将が探る再起 次の一手がなければ威信低下にも
2020.9.17 21:06政治政局
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石破派「水月会」のセミナーで挨拶する、自民党の岸田文雄前政調会長=17日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)
石破派「水月会」のセミナーで挨拶する、自民党の岸田文雄前政調会長=17日、東京都千代田区(寺河内美奈撮影)

 自民党総裁選で菅義偉首相に敗れた岸田文雄前政調会長と石破茂元幹事長が、再起を目指して動き出した。17日には、石破氏が率いる石破派(水月会、19人)が政治資金パーティーを開き、岸田氏が応援に駆けつけ激励した。ただ、菅内閣では両氏とも無役となり、早くも求心力の低下が目立つ。次の一手が打ち出せなければ、双方とも領袖の威信が揺らぎかねない。

 「これからも国家国民のため、努力していただきたい」。岸田氏は17日、東京都内のホテルで開かれた石破派のパーティーで登壇し、ライバルの石破氏にエールを送った。

 両氏に共通するのは、総裁選の敗者に待ち受ける厳しい現実だ。

 「私に何が足りないのか。虚心坦懐(きょしんたんかい)に反省をしたい」

 反省の言葉を口にする石破氏には、歓声や拍手が起きることもなかった。石破氏が支援を期待した二階俊博幹事長も姿を現し、「ますます力強く発展されることを心からお祈りする」とあいさつしたが、二階氏は菅政権誕生の立役者となっただけに、会場にはむなしさが漂った。

 石破氏が今回の総裁選で獲得した国会議員票は26票。前回の平成30年総裁選で得た73票から3分の1に減らした。そもそも、石破氏が今回の総裁選で議員票の獲得に本腰を入れた形跡は乏しい。無派閥の中堅議員は「岸田氏からは支持を求める電話があったが、石破氏からはなかった」と打ち明ける。

 菅内閣への入閣も、再登板となる田村憲久厚生労働相の1人に止まり、二階派(志帥会)の入閣待機組を押し込んだ二階氏らとの差が目立った。


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 今回石破陣営に加わった無派閥の議員は「がむしゃらに頑張った形跡はみられない。石破氏こそ、自身の『グレートリセット』が必要ではないか」と得意のキャッチフレーズを引用して苦言を漏らした。

 人事で派のメンバーを処遇できなかったのは、岸田氏も同様だ。岸田氏は総裁選直後から自身の入閣は求めず、岸田派(宏池会、47人)内の入閣待機組を処遇するよう求めてきた。

 だが、首相は聞き入れず、岸田派からは、田村氏と同じ再登板組となる上川陽子法相らを一本釣りした。首相は人事の相談を岸田氏にしなかったという。

 岸田氏は17日の派の会合で「総理総裁を目指して努力を続けていきたい」と強調。今後は弱点の地方回りに力を入れる方針だが、「これまでは政調会長の肩書があったが、役がなければ地方に行っても人を集めるのは難しい」(岸田派ベテラン)と前途多難だ。(永原慎吾、奥原慎平)

4874名無しさん:2020/09/17(木) 23:20:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/354df7539fca7d70667fb76a57e8e249676c0a41
岸田・石破氏、大敗に「反省」 自民主流派は祝勝会さながら
9/17(木) 20:31配信

 自民党総裁選で敗れた岸田文雄前政調会長(岸田派会長)と石破茂元幹事長(石破派会長)が再起に向けて動き始めた。

 17日にはそろって「反省」を表明。いずれも菅政権で要職に起用されず、1年後に予定される次期総裁選に向けて存在感を発揮できるかが問われる。一方、菅義偉首相を支持した主流派からは閣僚・党役員人事を歓迎する声が相次いだ。

 岸田氏は東京都内で講演し、「2位に終わったことは努力不足だ。謙虚に反省する」と述べた。安倍政権で外相、政調会長と一貫して要職を占めてきたが、菅政権で無役となった。国会議員票で石破氏を引き離したものの、141あった地方票は得票わずか10票と、党員に浸透できていない現実に直面。かねて指摘されてきた発信力不足を克服できるのか、まさに背水の陣を強いられる。

 長らく「ポスト安倍」の本命と目されながら最下位に沈んだ石破氏も、都内で開いた政治資金パーティーで「私に何が足りないかを虚心坦懐(たんかい)に反省し、改め、同志の思いに応えていかねばならない」と再挑戦への決意を語った。

 パーティーではゲストとして招いた二階俊博幹事長が講演した。石破氏は総裁選での支援を当て込んで6月に招待していたが、勝敗を決する重要局面で二階氏は石破氏に目もくれなかった。講演も「新しい時代を担っていく重要な任務が石破先生に課せられているとすれば、力強いご支援を下さるようお願い申し上げる」と型通りだった。

 これに対し、菅政権の重要ポストを分け合った主流派がそれぞれ開いた例会は、「祝勝会」さながらの様相を呈した。

 5人が入閣、1人が党四役の一角を占めた最大派閥の細田派では、萩生田光一文部科学相、岸信夫防衛相らが拍手で迎えられ、会長の細田博之元幹事長は「皆さん頑張っていただきたい」と満面の笑みを浮かべた。二階派では重鎮の伊吹文明元衆院議長が「二階さんが幹事長続投になり、2人の入閣があり、派としては非常におめでたいことだ」と手放しの歓迎ぶりだった。

 竹下派は会長代行の茂木敏充外相が続投、首相が務めた官房長官は加藤勝信氏が引き継いだ。茂木氏は「2人でタッグを組みながら菅政権を支えていきたい」と表明。加藤氏について、会長の竹下亘元総務会長は記者団に「能力は非常に優れている。このポストを一つのジャンプ台に、次へ次へとジャンプするよう期待する」と語った。

4875名無しさん:2020/09/17(木) 23:22:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/3402564785422e9730faeff79bc9bada181599e4
「石破殺し」の総裁選 石破氏が振り返り
9/17(木) 20:39配信

自民党の石破元幹事長は、自身の派閥のパーティーで、「石破殺し」の言葉も飛び交っていたと、厳しかった総裁選挙を振り返った。

自民党・石破元幹事長「『石破つぶし』とか『石破たたき』とか、果ては『石破殺し』とか、なんだかおそろしい言葉が飛び交っておりましたが、一番厳しい選挙だったなと」

自民党・二階幹事長「大変立派な総裁選挙になった」

一方、いち早く菅首相支持を表明し、菅氏圧勝の流れを作った二階幹事長は、同じ会合で、「3人の候補が堂々たる論戦を展開した」と評価した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/7feebecdd2a46e5ac0056b4742125be9007a54b0
石破派パーティーで二階氏発言一変「任務あるとすれば」
9/17(木) 20:40配信

 自民党の石破茂元幹事長が率いる石破派(19人)が17日、東京都内のホテルで政治資金パーティーを開き、二階俊博幹事長が講演した。元々、石破氏は総裁選での連携を期待して講師を依頼していたが、結局二階氏は菅義偉首相を支援。二階氏は講演で石破氏を持ち上げつつも、発言のトーンはやや後退させた。

 二階氏は講演で、石破氏の総裁選での演説を紹介し、「政治家の原点を我々に思いださせてくれた」と称賛。「新しい時代を担っていく重要な任務が石破先生に課せられているとすれば、お集まりの皆さんが力強くご支援をくださるようお願いします」と語った。

 石破氏が二階氏に講師を依頼したのは6月で、二階氏は依頼があった日の記者会見で石破氏を「期待の星の一人だ」と持ちあげていた。

朝日新聞社

4876名無しさん:2020/09/17(木) 23:23:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/17437d1c5f429a2e5ea40e90d4f30f0630bf4282
二階、茂木氏が会食
9/17(木) 20:58配信

 自民党二階派会長の二階俊博幹事長は17日夜、竹下派会長代行の茂木敏充外相と東京都内の日本料理店で会食した。

 政権運営をめぐって意見交換。今後も定期的に会合を開くことを確認した。

4877名無しさん:2020/09/17(木) 23:26:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/e98e60b4695ca3a2e27ccf5b68864fc5e050366c
菅首相、内閣・党役員人事に込めた「ある思惑」
9/17(木) 17:01配信

 菅義偉新政権が9月16日夜に発足した。安倍晋三前首相の突然の退陣表明からわずか3週間。あれよあれよの急展開で一気に後継候補の本命となった菅氏が、14日の自民総裁選(両院議員総会)での圧勝を経て、第99代首相の座を射止めた。

 首相交代はおよそ7年9カ月ぶり。菅首相は「ゼロからのたたき上げ」を自称する苦労人で、無派閥で非世襲の首相は自民党政権としては事実上初めてだ。選出の経過などから「1年だけの中継ぎ」との見方もあるが、菅首相は本格政権とすべく、早期の衆院解散も視野に入れている。

 ただ、国民の間にはコロナ禍での政治空白への反発も強く、早期に伝家の宝刀を抜けるかどうかは極めて微妙だ。

■「菅カラー」アピールは限定的に

 自民党所属議員の7割を占める5派閥の支持により、菅政権の党内基盤は安定している。しかし、安倍前政権の継承を大前提とする多派閥連合に支えられていることで、党役員や組閣人事は党内バランスを優先せざるをえず、縦割り行政打破などを目指す菅カラーのアピールは限定的となった。

 菅首相は16日の就任記者会見で、新体制を「国民のために働く内閣」と命名。持論である縦割り行政の打破のため「規制改革を政権のど真ん中に置く」と力説した。具体的には、世界的にも高額とされる携帯電話料金の大幅値下げを打ち出したが、外交・安保政策やマクロの経済運営などは「安倍政権の継承」を繰り返すだけで国家像を明確に示すことはなかった。

 その一方、安倍前首相による私物化が問題となった「桜を見る会」の2021年以降の開催中止を明言したが、森友問題で生じた公文書改ざん事件での再調査などはこれまでと同様に否定した。菅新政権は前政権の「負の遺産」を抱えたままの厳しい船出となった。

 新体制の陣容をみると、菅首相とともに安倍前政権の3本柱を形成した麻生太郎副総理兼財務相と二階俊博自民党幹事長はいずれも再任・留任となった。注目の官房長官に、竹下派幹部で安倍前首相の側近でもある加藤勝信氏を厚生労働相から横滑りさせたのも、「党内バランスに配慮した安全策」(閣僚経験者)との受け止めが大勢だ。

 憲政史上最長の在任日数を記録した安倍前首相は、特に首脳外交で国際的な評価を得た。菅首相はそれとは対照的に「外交手腕は未知数」(外務省OB)で、アメリカのトランプ大統領との個人的信頼関係を築いた安倍前首相のような首脳外交は「菅首相には無理」(同)との見方が支配的だ。就任会見でも菅外交への踏み込んだ言及はなかった。

4878名無しさん:2020/09/17(木) 23:26:33
>>4877

 新内閣発足に先立ち、自民党は14日の両院議員総会で菅氏を選出。15日には新たな自民党主要役員を選任した。

■党運営の中枢は「たたき上げ5人組」

 党役員人事では、絶妙の党内工作で菅氏圧勝の流れを作った二階氏の幹事長留任を決め、総務会長に佐藤勉元総務相(麻生派)、政調会長に下村博文元文科相(細田派)、選対委員長に山口泰明前党組織運動本部長(竹下派)を配した。菅、二階両氏と太いパイプを持つ森山裕国会対策委員長(石原派)の続投も決めた。

 党運営の中枢となるこの5氏は、菅氏を支持した5派閥それぞれの領袖や有力幹部。このため、「総裁選での派閥談合を象徴する論功行賞人事」との批判も出たが、二階氏は「それはマスコミ特有の偏った見方」と反論した。

 たしかに、5氏の所属は菅氏支持の5派閥にきれいに振り分けられてはいるが、二階、森山両氏を除く3氏はそれぞれの所属派閥が推した人物ではない。3氏はそろって菅首相との初当選同期で、それ以来続いてきた親交が選任の背景にあるとみられる。

 しかも、二階、森山両氏も含めた全員が菅首相と同じ非世襲の党人派。このため、党内では「たたき上げ5人組」と揶揄する声も出ている。ただ、官邸主導で「政高党低」と呼ばれ、官邸と党側のあつれきも目立った前政権とは異なり、「政府と党は完全に一体」(党幹部)となった新体制は、「菅流のしたたかな人事」(同)ともいえる。

 一方、菅内閣の人事も、これまでの経験と実績を重視した実務者優先の布陣となった。麻生副総理兼財務相、茂木敏充外相など前内閣の閣僚8人を再任。加藤官房長官や河野行革・規制改革担当相ら3人が横滑りで内閣にとどまった。

 田村憲久厚労相や上川陽子法相ら4人の再登板組も、前内閣で菅首相が一緒に仕事をした閣僚仲間ばかり。念願の初入閣となった平沢勝栄復興相ら新人閣僚は5人で、第2次安倍政権発足以来最少だ。菅首相周辺は「いずれの人選も派閥に相談なく決めた」と強調するが、結果的には各派閥の勢力を反映した布陣となった点も、「菅流の安全運転」(自民長老)と見る向きが多い。

■目玉閣僚の河野行革相

 その中で、菅首相が自ら「目玉閣僚」と位置付けたのが河野行革・規制改革担当相だ。菅首相は持論の携帯電話料金値下げの実現に向け、「河野総務相」も模索したが、最終的には省庁全体の縦割り打破を断行するため、それを特命とする行革・規制改革担当相に河野氏を指名した。

4879名無しさん:2020/09/17(木) 23:27:02
>>4878

 過去に行革担当相の経験を持つ河野氏は、17日未明に及んだ就任初会見で「前回、行政改革を担当した際は行政の無駄をそぎ落とす行政改革をやったが、今回は国民や社会の側から見て価値を創造する、価値をつくり出す規制改革をやらなければいけない」と改革に邁進する意欲をみなぎらせた。

 麻生派に所属する河野氏だが、留任した小泉進次郎環境相とともに菅首相の「お気に入り」としても知られている。菅首相は「『思い込んだら命がけ』という河野氏の突破力に期待した」(周辺)とされるが、未明の就任会見を「これこそ、さっさとやめたらいい」と言い放ち、さっそく物議をかもした。

 河野氏は防衛相時代に、政府の既定方針だった陸上配備型迎撃ミサイルシステム(イージスアショア)の調達・配備中止を、事前の根回し抜きで突然発表し、政府与党内に大きなあつれきを生じさせた過去もある。菅首相はその突破力を買ったとされ、さっそく河野氏に「縦割り110番」の創設を指示したが、「河野氏が暴走すれば、両刃の剣にもなりかねない」(閣僚経験者)との危惧も付きまとう。

 菅首相は総裁選後の党役員人事や組閣を通じて、2021年9月の総裁選での再選を前提とする「本格政権」を狙う意向をにじませた。安倍前首相のような「理念優先」ではなく、携帯料金値下げなど国民生活に直結する課題に積極的に取り組むことで、ご祝儀相場以降も高い内閣支持率を維持して総裁再選への道を拓く戦略とみられている。

 そこで問題となるのが、残り任期が1年余りとなった衆院解散のタイミングだ。就任会見で菅首相は、新型コロナの拡大阻止と社会経済活動の両立が最優先と繰り返し、衆院解散に関しては「1年以内に衆院解散・総選挙がある。時間の制約も視野に入れて考える」と述べるにとどめた。

 政府与党内では、早期解散断行論を主張し続ける麻生副総理兼財務相だけでなく、二階幹事長も「いつでも対応できるよう準備している」などと解散風をあおっている。多くの衆院議員が選挙事務所の確保など選挙準備に着手しているのも事実だ。自民党議員の多くが「内閣支持率が高く、野党の選挙態勢が整わない今が、自民党には有利」との本音を漏らす。

4880名無しさん:2020/09/17(木) 23:27:30
>>4879

■「10月上旬解散説」が浮上するが…

 このため、次期臨時国会を10月初旬にも召集し、冒頭の所信表明とそれに対する各党代表質問をこなしたうえでの「10月上旬解散ー11月1日投開票」という日程も取り沙汰される。しかし、その時点でコロナ感染が下火になっている保証はなく、「コロナ対応最優先」を打ち出した菅首相にとっては「悩ましい選択肢」(周辺)だ。

 菅首相サイドは「そもそも、コロナ対策で政治空白を作らないために急いで菅政権を発足させたのに、1カ月の政治空白を余儀なくされる解散総選挙では国民の反発を招く」と不安も隠さない。日程的には年明け解散も含めたざまざまな選択肢はあるが、首脳外交の日程や2021年度の予算編成、国会審議を考慮すると、「実際にはどれも困難」(自民幹部)というのが実情だ。

 このため、2021年夏の東京五輪・パラリンピック(9月5日閉幕)の開催を前提に、「コロナ最優先の立場を維持する限り、五輪後に事実上の任期満了選挙を選択せざるをえないのでは」(自民長老)との声も広がる。菅首相があえて内政での実績作りに全力投球する構えをみせるのも、そうした客観情勢を意識したものと受け止められている。

 こうした中、安倍前首相は16日、菅首相をはじめとする官邸スタッフ総出での見送り式で、大きな送別の花束を抱えて満面の笑みで官邸を去った。自ら「体調はかなり良くなった」と説明し、「近々大好きなゴルフも再開する考え」(周辺)とされる。また、7年8カ月の安倍前政権で好悪取り混ぜた話題を提供し続けた昭恵夫人も、自らのフェイスブックに「長い間、本当にありがとうございました」と書き込み、フォロワーからの「いいね」が殺到している。

 解放感あふれる前首相夫妻とは対照的に、16日夜の就任会見やその後の全閣僚記念撮影でも菅首相の表情は一貫して硬く、笑顔の場面はほとんどなかった。組閣から一夜明けた17日午前の官邸入りの際も、記者団に対し「まさに身の引き締まる思い」と緊張気味の表情で語った。

 過去の政治史をみても長期政権の後は短命政権となるケースが圧倒的だ。前政権の「負の遺産」だけでなく、こうした歴史的宿命を背負う「たたき上げ宰相」の真価はまさにこれから問われることになる。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

4881名無しさん:2020/09/17(木) 23:28:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/f1f751da07f5e6289a9c9c5c2e6a20e99648ae65
菅新首相を突き動かす「団塊の世代」「ノン・エリート」の情念
9/17(木) 6:01配信

 新たに首相に就任した菅義偉氏には、近年の国会議員としては珍しい「異色」の経歴が注目されている。

 「非世襲議員」「農家の長男」「集団就職で上京」「様々な職業を転々」「初の法政大学OB」「市議会議員出身」「党三役未経験」等々。もっとも、集団就職で上京したとする点は一種の「作り話」だとの指摘も出されているが、秋田県出身でありながら、縁もゆかりもなかった横浜から政治家人生をスタートさせたことや、衆議院議員の初当選が47歳と比較的遅咲きだったことなどは、自民党の国会議員としての菅氏の「異色」ぶりを強調するのに十分な逸話だろう。

 だが、菅氏のもつ重要な属性があまり話題とされない。それは、菅氏が1948年生れで「団塊の世代」が生んだ初の自民党総裁であることだ。歴代の自民党総裁のうち、もっとも若いのは1954年生れの安倍晋三で、次いで1945年生れの谷垣禎一。麻生太郎や小泉純一郎は彼らよりも年長である。つまり自民党総裁は、これまで「団塊の世代」を避けて選ばれてきたのだ。

 他方、菅氏以外の自民党の国会議員では、この世代は誰がいるのだろうか。思いつくところでは、国会でのトンチンカンな答弁が目立った北村誠吾前規制改革担当相、数々の失言で更迭された桜田義孝元五輪担当相、学芸員は観光振興のガンだと放言した山本幸三元地方創生担当相、「被災地が東北でよかった」と発言して辞任に追い込まれた今村雅弘元復興相などで、いずれも閣僚時代には言動が問題視された面々である。

 申し訳ないが、すでに老境に入った彼らが今後、首相候補として浮上することはないだろう。おそらく菅氏が「団塊の世代」としては最初で最後の自民党総裁となる公算が大きい。

「団塊の世代」の政治家の特徴

 ただし、「団塊の世代」の首相は菅氏がはじめてではない。この世代に相当する首相経験者は、民主党政権の鳩山由紀夫と菅直人の二人である。東京都知事では、猪瀬直樹と舛添要一がこの世代に当たる。彼ら全員に共通するイメージは、直情径行で自己主張が強く、スタンドプレーを好み、それが原因でしばしば組織を混乱させ、いずれも1年余りで失脚を余儀なくされたことなどである。ちなみに異例の長期政権を維持している名古屋市の河村たかし市長もこの世代である。

 これに前述した菅氏以外の自民党の団塊議員を重ねると、この世代の政治家を特徴づける何かが見えてこないだろうか。

 そう。彼らに共通するのは、目立ちたがり屋で一見「独善的」と見えてしまう政治姿勢である。だから落ち目になった時、行き詰まりが早いのも、その特徴的なキャラクターゆえの「味方」の少なさと協調性の欠如が要因ではないか。

 そう考えると、菅氏が同世代の政治家の中で、いかに「異色」であるか明白であろう。

 まず菅氏には、これまで記憶に残るような失言や失態がない。官房長官として臨んだ記者会見でも終始仏頂面で、感情を表に出さず、守勢に入っても「その指摘は当たらない」の一点張り。サービス精神は片鱗も見せないが、そのかわり、記者相手に気色ばんで墓穴を掘ることも、世間ズレした物言いで反発を買う場面もほとんどなかった。

 この点が、SNSの常連炎上者である鳩山・菅両元首相、パソコンが使えなくても困ったことはないと開き直った桜田元五輪担当相、会見の場で記者と怒鳴り合いを演じた今村元復興相などとは明らかに違う。

 要するに、菅氏は他の同世代の国会議員とは正反対のキャラクターなのである。だから「敵」が少なく、以前より下馬評に上がっていた他の首相候補を押しのけることもできたのだろう。

4882名無しさん:2020/09/17(木) 23:28:53
>>4881

団塊の世代の「エリート」たち
 菅氏のもう一つの「異色」ぶりは、学閥や閨閥とは無縁なことである。換言すれば、政治的にも学歴的にも「ノン・エリート」ということになる。

 閨閥という面では、菅氏の親族には有力な政治家や経済人が一人もいない。この点は、首相も輩出した「政治エリート」一族の出身で、三代続いた世襲議員である安倍前首相とは対照的だ。

 また学歴面では、菅氏の他の同世代の国会議員の多くが東京大学などのエリート校出身であるのに対し、菅氏は高卒後に社会人生活を経て、2年遅れで法政大学に入学している。その間、築地市場での荷役業務や食堂の皿洗いなど複数のアルバイトを掛け持ちする苦学生であったことは、先の自民党総裁選の報道でも知られるようになった。

 その菅氏が高校2年生だった1965年当時、大学進学率はわずか17%だった。どこの大学であれ、卒業さえしていれば「エリート」と見なされた最後の世代でもある。同時に、この世代の大学生は70年安保闘争に代表される「政治の季節」を生きた人々で、とくに1968年から翌年にかけて各地の大学で盛り上がった学園紛争は彼らが主体となった。有名大学を出た同世代の国会議員たちは、多かれ少なかれ「政治の季節」の風を浴びているはずだ。

 ところが、厳然たる「エリート」層であった大学生も、決して一枚岩ではなかったらしい。たとえば60年安保闘争を学生として経験した教育社会学者の竹内洋によると、デモに参加する学生の中には選民意識を剥き出しにし、同世代の警察官に対して「百姓」「権力の犬」といったあからさまな侮蔑語を投げつける学生もいたという(竹内洋『教養主義の没落』 中公新書)。

 当時の警察官には、経済的な事情で大学進学を断念した者も多くいた。大学生は「エリート」ゆえに、その対極の境遇にあった同世代の若者に対し、いくばくかの優越感情があったのだろう。

「エリート」への屈託
 そこで菅氏の経歴をみると、秋田の高校を卒業して上京したのが1967年である。東京の板橋にある段ボール工場での勤務を振り出しに、さまざまなアルバイト先を転々としたのち、上京から2年後の1969年に法政大学へと進学した。この年は、まさに学園紛争がピークを迎えた時期だが、アルバイト漬けの苦学生だった菅氏には無縁だったはずだ。これが、菅氏のキャラクターが同世代の国会議員と比べ「異色」に見える要因の一つだろう。

 要するに菅氏は、同世代の「エリート」の大学生とは、まったく異なる学生生活を送っていたのである。それどころか、上京してからの数年間は、「エリート」たちから見下される立場だったとも思えるのだ。

 菅氏が大学進学を決意したのは、その上京後の2年間で目の当たりにした同世代の労働者の苦労を見て、「大学ぐらいは出ておいたほうがいい」と思ったからだとされる。だが、上述した菅氏の生活履歴を見てゆくと、それだけが理由だったのかという疑念が頭をよぎる。青年・菅氏の心には、同世代の「エリート」たちを見返したいという気持ちが芽生えていたのではないか。

 また、菅氏は当時を振り返り、自分が政治家になるなど「まったく考えたことがなかった」と語っているが、これは安倍前首相の辞意表明まで「自分が安倍首相の後継になることは、まったく考えていない」と断言していたことと同様、まったく信じられない。菅氏が様々な社会の矛盾に気付く中で進学先に選んだのは「法学部政治学科」である。「エリート」を見返す手段として、当初から政治家を目指していたのではないか。

4883名無しさん:2020/09/17(木) 23:29:31
>>4882

過剰な官僚統制志向

 今明らかになっている菅氏の政治手法の特徴は、徹底した官僚統制である。その力の源泉は、官房長官であった7年余を通じて各省幹部の人事権を一手に握ったことにあるとされる。連続在任日数が歴代最長となった安倍政権で、菅氏が一度も同じポストから外れることがなかったのも、そのためであろう。世にいう「官邸主導」とは、つまり菅氏主導と同義であってと考えてよい。

 だが菅氏は、「官僚操縦術の総本山」とも称された田中角栄元首相のように、官僚を煽て、時にアメを与えて働かせるという感じではない。田中は官僚に慕われたが、菅氏の場合は、逆に辞去した官僚たちから批判が相次いでいる。

 彼らから聞こえてくる菅氏の手法を総合すると、自分の意に沿わない者は平気で飛ばし、あるいは力ずくで捻じ伏せるというもので、よく言えば信賞必罰、悪く言えばパワハラである。その悪い面が図らずも表沙汰となってしまったのが、記憶に新しいところでは東京高検検事長の定年延長騒動であろう。

 では、同じ「叩き上げ」の首相でありながら、官僚機構をがっちり押さえた菅氏と田中角栄とでは、なぜここまで手法が違うのだろうか。菅氏の唯一の著書のタイトルは『政治家の覚悟―官僚を動かせ』(文藝春秋)である。菅氏にとって官僚は、四の五の言わずに動いて当たり前であり、彼らを意のままに動かすスキルがある者こそが政治家なのだと言わんばかりである。

 つまり、強権的とも思える菅氏の官僚統制志向の根底には、かつて青年時代の菅氏が味わった「エリート」に対する屈託があるのではないか。菅氏の世代にとって官僚とは、まさに「エリート」の代名詞的存在であるはずだ。したがって、菅氏を動かす情念を一言で表現すると「団塊ノン・エリートの逆襲」ということになる。

今後のゆくえを占う
 菅首相は、安倍前総裁の残りの任期のみを担当するリリーフ役だとする見方もあるが、情念の男・菅氏が簡単に政権を手放すとは思えない。次期総選挙で自民党が安定多数を確保し、自身が健康でいる限り、菅氏は首相であり続けるだろう。小選挙区制度のもとでは、現職の首相・党総裁を中途で引きずり下ろすのは容易ではない。

 そして、菅氏の官僚統制志向も衰えることはないだろう。新政権は前政権以上に、官僚の忖度と各種情報の隠匿が深刻化するのではないかとの見方が出ているが、当たっていると思う。

 そうした危うさを打ち消す意味でも、菅氏はこれまで以上に「苦労人」としての自分を前面に出してくると思われる。よく考えると、菅氏は高校を卒業した18歳から小此木彦三郎代議士の秘書に採用されるまでの8年間、仕事は安定していなかった。

 その後も公設秘書に昇格することはなく、11年もの長い時間を下積みとして過ごした。こうした菅氏の経歴は、人口構成比で多数を占めている同世代の人々のほか、巡り合わせの悪さから社会人生活を満足に送ることができなかったと感じている世代からも、一定の共感を得る可能性がある。

 だが、やはり憂うべきは、菅氏が「団塊の世代」だということだ。この世代の人々には、自身の成功をすべて自助努力に帰して考える傾向が多々見受けられる。たしかに熾烈な受験競争など、この世代特有の苦労はあったかもしれないが、彼らが社会に出たのは高度経済成長期のまっただ中で、自分の努力次第で将来を明るくできると信じられる「夢の時代」(社会学者・見田宗介の時代区分による)であった。

 菅氏が総裁選の出馬会見で述べた「自助」という言葉に少なからぬ反応があったのも、この世代特有の夢物語を、2000年以降に社会人となった世代にも押し付ける可能性を人々が嗅ぎ取ったからではないか。

 そうなると、菅氏から「自助努力」を求められる弱者が、同じ「苦労人」ゆえの親近感から菅氏を支持し続けるという奇妙な構図が出現することも十分に想定される。そして多くの人が気付かぬうちに、首相の権力のみが強化される近未来が待っているかもしれない。

 新政権の一挙手一投足は、今まで以上に厳しくチェックする必要があろう。

室井 康成(民俗学者)

4884名無しさん:2020/09/17(木) 23:57:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/b66eb8ca099dadcb7466cc2b9bf90b4268e9a87d
谷垣グループに深沢氏が加入 岸田派と掛け持ちに
9/16(水) 14:32配信

 自民党の谷垣禎一前幹事長が特別顧問を務める谷垣グループ(有隣会、約20人)は15日、国会内で会合を開き、岸田派(宏池会、47人)に所属する深沢陽一衆院議員が新たに加入した。岸田派との掛け持ちは三ツ矢憲生元外務副大臣に続いて2人目となる。

 深沢氏は会合で「皆さんと一緒になって政策を磨き上げていきたい」と述べた。

 総裁選では同グループの代表世話人を務める遠藤利明・元五輪相ら複数の議員が岸田派率いる岸田文雄政調会長の支援に回った。岸田氏は以前から他派閥との掛け持ちを認める同グループとの連携に意欲を示しており、すでに出馬への意欲を示している次期総裁選に向け、一体感を高めていきたい考え。ただ、グループには総裁選で菅義偉(すが・よしひで)総裁を支援したメンバーも多いため、連携の行方は見通せない情勢だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/df13f26eda827048d56ab3c660fcd356e2b09028
岸田氏、議員票伸ばす 「石破氏潰し」で他派閥から票
9/14(月) 21:07配信

 自民党総裁選は、地方票で苦戦した岸田文雄政調会長が予想を大幅に上回る議員票を獲得し、石破茂元幹事長との2位争いを制した。来年9月の総裁選に望みをつなげた形だが、安倍晋三政権を批判してきた石破氏の「次」への芽を摘むため、他派閥が岸田氏に票を回したことも勝因とみられる。

 「どうしても2位になりたい」。投票を翌日に控えた13日夜、岸田氏は党本部6階の政調会長室から他派閥議員に自身への支持を求める電話をかけ続けた。

 岸田氏から電話を受けた青山繁晴参院議員は14日、産経新聞の取材に対し、岸田氏に投票したことを明かした。保守系有志議員による「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」の代表を務める青山氏は、中国の習近平国家主席の国賓来日に関する党の非難決議をめぐる議論で、「岸田氏は外交部会による習氏の国賓来日『中止』(の要請)を守った」と語り、「党と国の全体を考え、2位として、どなたかを守る選択として、岸田氏に投票した」と説明した。

 岸田陣営は、岸田氏率いる岸田派(宏池会)の47票と、選対本部長を務めた遠藤利明元五輪相が共同代表を務める谷垣グループ(有隣会)の4票を中心に、議員票は60票程度の獲得とはじき、2位争いは「石破氏と数票差の接戦」(陣営幹部)になるとみていた。だが、結果的に地方票の10票を含めて89票を獲得。細田派(清和政策研究会、98人)や麻生派(志公会、54人)、無派閥などから20票程度が流れてきた計算になる。

 細田派幹部は岸田氏が議員票を伸ばした理由について「いろいろある」と語り、岸田氏に票を回したことを示唆した。同派の所属議員も「石破氏を2位にしないという執念だね」と述べた。

 岸田氏は開票後、壇上で満面の笑みを見せた。それを見た細田派議員はこうつぶやいた。

 「『自分の力だけだ』と思わないほうがいいよね」(長嶋雅子)

4885名無しさん:2020/09/17(木) 23:57:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d0db6fe6379fce5df639c134e5acc62c346c56a
自民党総裁選 県連予備選は石破氏最多 投票率は過去最高 三重
9/15(火) 11:00配信

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選は14日、国会議員の投開票があり、菅義偉官房長官が新総裁に選出された。一方、前日の13日に開票された三重県連の党員・党友による予備選では石破茂元幹事長が最多得票。県内選出の国会議員による投票も、石破氏が最も多かったとみられる。

 県連によると、県内の党員・党友票では石破氏が4239票、菅氏が2630票、岸田文雄氏が1630票を獲得。県連持ち分の3票は、この得票数に応じて「ドント方式」で配分し、石破氏に2票、菅氏に1票を投じた。

 県内選出の国会議員では、石破派(水月会)に所属する田村憲久衆院議員(三重1区)と、谷垣グループ(有隣会)の川崎二郎衆院議員(三重2区)は石破氏に投票したとみられる。

 岸田派(宏池会)で事務局長を務める三ツ矢憲生衆院議員(三重4区)は岸田氏に、菅氏の推薦人を務めた吉川有美参院議員は菅氏に投じたとみられる。

 県連は1万1981人の党員・党友に投票用の往復はがきを発送。11日までに8512票が県連に届いた。うち有効票は8499票。投票率は前回より9・49ポイント高い71・04%で、記録が残っている平成12年以降では過去最高となった。

 13日午後1時、津市桜橋二丁目の県連事務所で予備選の開票作業が始まり、県連の職員ら約20人が有権者から届いた投票用はがきを候補者ごとに振り分けた。作業は午後2時半ごろに終了した。

 県連の青木謙順幹事長は14日の総裁選後に県連事務所で記者会見し、新総裁に「安倍総理の時代につくられた県との縁や絆を引き継ぎ、発展させてほしい。太平洋・島サミットや三重とこわか国体が迫っている。成功に向けて絶大な支援をいただきたい」と述べた。

 県内の投票率が過去最高になったことには「新型コロナウイルスなど心配な部分があり、関心を持って立派なリーダーを選びたいという気持ちが大きかったのではないか」と分析。県内の投票結果と異なる新総裁が選ばれたことには「言いようがない。選ばれた方にしっかりと頑張ってほしい」と述べた。

伊勢新聞

4886名無しさん:2020/09/18(金) 01:00:49
>>4292
>>4681
岸田氏はポスト安倍に向け手勢を増やす思惑もあり19年、合流を打診。
岸田派議員たちには「(谷垣グループへ)どんどん行ってください」と呼びかけた。
掛け持ち議員を増やすことで一体感を高める狙いだ。
岸田派からの掛け持ちは現状、三ツ矢憲生元副外相のみだが、今秋には深沢陽一衆院議員も加わる予定だ。

https://r.nikkei.com/article/DGXZZO63899410W0A910C2000000
谷垣グループが会合 岸田派議員も参加
16日 11:30ごろ
2020年9月16日 12:09

谷垣グループが国会内で会合を開きました。自民党総裁選には自主投票で臨み、中谷元代表世話人は石破茂氏、遠藤利明代表世話人は岸田文雄氏をそれぞれ支持しました。菅義偉氏を支援した議員もいます。中谷氏は「一致結束して新総裁を支える。ノーサイドの精神で頑張っていきたい」と話しました。

同グループは他の派閥との掛け持ちを認めています。岸田派の深沢陽一衆院議員がこの日、初参加しました。岸田派には来年に再び実施される総裁選に向けて、もともとは同じ派閥だった谷垣グループへの連携を深める狙いがあります。

4887名無しさん:2020/09/18(金) 11:43:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf2ff5ca06b90916796b3cca22ba85f17eb1ed1d
「先生たたえたい」石破派会合に二階氏、漂う微妙な空気
9/18(金) 10:35配信

 自民党総裁選で菅義偉首相に敗れた石破茂元幹事長率いる石破派は17日、東京都内のホテルで政治資金パーティーを開いた。講師に招かれ登壇したのは、石破氏の前に立ちふさがり、菅氏圧勝を導いた二階俊博幹事長。「堂々たる論戦で立派な総裁選。石破先生の矜持(きょうじ)をたたえたい」とねぎらったものの、微妙な空気も漂った。

 「石破つぶしとか石破たたきとか、果ては石破殺しとか…。何だか恐ろしい言葉が飛び交っていた。過去3回もつらかったが、今回が正直、一番厳しかった」。石破氏は二階氏に先立ちマイクを握り、900人超の参加者に向けて敗戦の思いを率直に打ち明けた。

 この日の二階氏の講演は安倍晋三前首相の体調不良が明らかになる前の6月、石破氏が依頼。快諾した二階氏は石破氏に向けて「期待の星の一人だ」とエールを送り、当時は「ポスト安倍」を見据えた両者の接近ぶりが注目された。

 だが、8月末の前首相の辞任表明で急きょ総裁選になると、二階氏は電光石火で菅氏を担いだ。返す刀で、主敵となった石破氏の武器である地方人気を票に反映させないよう、党員・党友投票を省略するなどした。結果、68票の石破氏は岸田文雄前政調会長にも及ばず、3位に沈んだ。

 「私はもとより、石破先生と同じ田中派の出身であります-」。老練な二階氏は温情もにじませながら「菅総理総裁の下、一致結束して国を前に進める。格段のご協力を」と呼び掛け、石破氏は深々と頭を下げた。石破派中堅は「負け惜しみじゃないが、自民党は戦いの後は融和できるということ。ただ、この惨敗で派閥が今後どうなるのかは見通せない」と複雑な表情を浮かべた。

(郷達也)

4888名無しさん:2020/09/18(金) 12:09:51
https://www.sanyonews.jp/article/1051870
菅氏に2票、石破茂氏に1票 党岡山県連の予備選配分
政治行政

 菅義偉官房長官が制した14日の自民党総裁選で、党岡山県連は県内の党員・党友を対象にした予備選の結果、得票に応じたドント方式で持ち分の3票のうち菅氏に2票、石破茂元幹事長に1票を配分した。新総裁誕生に、幹部からは地方重視の政策を求める声が上がった。

 13日正午に締め切った予備選では、党員・党友2万2139人のうち1万1656人が投票。投票率は52・65%で、2018年9月の前回(58・62%)から5・97ポイントダウンした。同日午後に岡山市内の県連事務所で職員が開票作業に当たった。

 14日の総裁選後に発表された結果では、菅氏が6270票で過半数を獲得。一方、石破氏は4233票で3割強を集め、1132票の岸田文雄政調会長を離した。石破氏支援に回った県関係国会議員の存在などもあって全体とは異なる展開となった。

 結果を受け、県連幹部が県議会内で会見。天野学幹事長は「秋田県出身の菅氏は、総務相在任時にふるさと納税を発案するなど地方への思いが人一倍強い。東京一極集中を是正してほしい」と述べた。同席した河本勉総務会長は「多様な意見を尊重する政治を期待したい」とした。

 投票のため都内であった両院議員総会に出席した県連の加藤浩久政調会長は「各自治体の意見を吸い上げ、あらゆる施策に反映させる姿勢を望みたい」と要望。内山登県議団長も「党トップとしてアフターコロナ、ウィズコロナの指針を示してほしい」と早急な対応を求めた。

9人のうち6人が菅氏を支持 県関係の自民国会議員

 14日の自民党総裁選で、県関係の同党国会議員は9人のうち6人が菅義偉氏を支持した。岸田文雄氏には2人、石破茂氏には1人が投じた。

 菅氏を選んだのは竹下派の加藤勝信厚生労働相(衆院岡山5区)、橋本岳厚労副大臣(同4区)、池田道孝氏(衆院比例中国)、小野田紀美氏(参院岡山)と、麻生派の阿部俊子氏(衆院岡山3区)、細田派の石井正弘氏(参院岡山)。無派閥の逢沢一郎氏(衆院岡山1区)と岸田派の藤井基之氏(参院比例)は岸田氏に、石破派の山下貴司氏(衆院岡山2区)は推薦人にもなった所属派閥のトップに投票した。

 選挙管理委員長代理のため態度表明を控えていた逢沢氏は、かつて宏池会(現岸田派)に所属した経緯も踏まえたと説明。「新型コロナウイルスという未曽有の危機の中での政権スタートとなる。菅氏を先頭に自民党の英知を結集して打開していかなければならない」と話した。
(2020年09月14日 20時31分 更新)

4889名無しさん:2020/09/18(金) 12:12:17
https://www.gifu-np.co.jp/news/20200908/20200908-272029.html
岐阜県選出7氏のうち6氏が菅氏を支持、自民党総裁選
2020年09月08日 20:13

 自民党総裁選が告示された8日、同党の岐阜県選出国会議員7人のうち6人が菅義偉官房長官、1人が岸田文雄政務調査会長の支持を岐阜新聞の取材に対し明らかにした。石破茂元幹事長を支持する議員はいなかった。

 菅氏を支持するのは、古屋圭司元国家公安委員長=衆院岐阜5区=、野田聖子元総務相=同1区=、棚橋泰文衆院予算委員長=同2区=、武藤容治元経済産業副大臣=同3区=、大野泰正参院議員、渡辺猛之参院議員。

 岸田氏を支持するのは、金子俊平衆院議員=岐阜4区=。

4890名無しさん:2020/09/18(金) 12:18:15
https://mainichi.jp/articles/20200912/k00/00m/010/215000c
幻の麻生幹事長 党内急変に乗り遅れた岸田氏がつかみ損ねた逆転のシナリオ
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月12日 17時55分(最終更新 9月12日 22時13分)

 菅義偉官房長官(71)の出馬情報が駆け巡った8月30日午後。岸田文雄政調会長(63)は国会近くの「ザ・キャピトルホテル東急」で、森喜朗元首相と面会した。最大派閥・細田派に強い影響力を持つ森氏はこれまで谷垣グループとの連携をアドバイスするなど岸田氏の「指南役」でもあった。

 「ごあいさつに伺いました」と語りかけた岸田氏に、森氏は「そんなことより各議員、各派閥を何周も回ったんですか? 情勢はすごいスピードで動いているんですよ」と突き放した。出遅れた岸田氏へのいらだちからだった。

 挽回のカギは麻生太郎副総理兼財務相の支援だった。ところが岸田氏は麻生氏の不信を買っていた。8月28日夜の岸田氏を囲む岸田派会合に古賀誠元幹事長が参加した。麻生氏にとって、古賀氏は地元・福岡で権力争いを続けた「天敵」。当初、岸田氏支持に傾いた麻生氏だが、古賀氏の動きを知り、態度を急変させた。

 岸田氏は森氏との面会後、麻生氏との会談を控えていた。「麻生さんはまだ態度を決めていないと思う」と語りかけた森氏は、岸田派の前身・旧宮沢派を率いた宮沢喜一元首相が旧田中派に人事権を渡してでも首相の座を狙ったとのエピソードを披露した。そのうえでこうささやいた。

 「私なら麻生さんにこう言うね。『麻生さん、幹事長やってください』って。麻生さんは受けてくれないかもしれないけど、その場合は『幹事長でも官房長官でも、麻生さんの意中の人を起用します』と言うね」

 幹事長を含めた主要ポストの人事権…

4891名無しさん:2020/09/18(金) 12:21:39
http://www.ebc.co.jp/news/data/index.asp?sn=EBC2020091403425
菅氏が圧勝 自民「新総裁」誕生 県内の投票行動は【愛媛】
2020/09/14 18:30:00
14日投票が行われた自民党総裁選挙の結果、菅官房長官が新しい総裁に選ばれました。愛媛県関係の国会議員や党員の意向は、どう反映されたのでしょうか。

「菅義偉君をもって当選者と致しました」

自民党総裁選は394の議員票と、141の地方票、合わせて535票を巡って争われた結果、石破元幹事長が68票、菅官房長官が377票、岸田政調会長が89票と、菅さんが全体の7割を占め圧勝しました。

県選出の4人の国会議員は、衆議院愛媛1区の塩崎恭久さんは菅さんに。

愛媛2区の村上誠一郎さんは推薦人でもある石破さんへ。

愛媛4区の山本公一さんは、病気療養中のため「棄権」しました。

参議院の山本順三さんは、推薦人になった菅候補に投票しています。

また県連に割り当てられた3票の地方票は、およそ2万人の党員・党友による予備選挙の結果、菅さんが6522票、石破さんが4883票、岸田さんが870票で、菅さんに2票、石破さんに1票が割り振られました。

菅新総裁に対して塩崎さんは「地方を大事にする菅氏に期待したい」として、自らも協力したいと語りました。

村上さんは「財政・金融・外交に全力で取り組んでほしい」と喫緊の課題への対応を求めました。

山本さんは「地域に暖かい視線で政策を展開してほしい」とし、「安倍総理がやり残したことをしっかり引き継いでもらえる」と期待を示しました。

4892名無しさん:2020/09/18(金) 12:29:43
https://www.fnn.jp/articles/-/84711
“路線継承”菅新総裁に県民は… 「期待」「見直すところは見直して」 地方票は菅2票・石破1票
2020年9月14日 月曜 午後7:26

自民党の新総裁は菅官房長官に決まり、16日には新内閣総理大臣に指名されます。長野県内の票の行方と県民の受け取めはどうだったのでしょうか。

自民党総裁選は「安倍政権の路線継承」を掲げた菅官房長官が、多くの派閥の支持の下、議員票・地方票双方でリードし、圧勝しました。

県連が実施した党員・党友の投票でも、菅氏が2位の石破氏に1500票余りの差をつけました。岸田氏は伸び悩みました。割り当てられた地方票の3票はドント方式によって菅氏2票、石破氏1票と配分され、総裁選に反映されました。

(菅氏5508票 石破氏3978票 岸田氏655票)

県関係4人の衆院議員は、事前に菅氏支持を表明していた後藤茂之議員、宮下一郎議員、務台俊介議員の3人に加え、慎重に検討する姿勢を見せていた井出庸生議員も含め全員、菅氏に投票したということです。

県連会長の後藤議員は「菅新総裁が今後山積する課題に正面から取り組み、責任をもって政策を実行していくことを確信している」とコメントしています。

「菅新総裁」に県民は…。

70代:

「安倍首相、支えてきたからいいんじゃないですか、続けてやってもらえれば」

50代 会社員:

「期待はしていますけど、見直すべきところは見直してほしい。菅さんなりのカラーを出してほしい」

20代 大学生:

「来年、社会人なので働き方とか残業とかも問題になっているので、その辺をちゃんとしてくれたらいい」

長野県・阿部守一知事:

「地方行政も十分知り尽くしている方なので、地方との連携強化を期待したい」

菅官房長官はあさって16日の臨時国会で内閣総理大臣に指名され、「菅内閣」が発足します。

4893名無しさん:2020/09/18(金) 12:32:31
https://www.the-miyanichi.co.jp/kennai/_47191.html
本県選出自民5議員の対応 2人が菅氏支持
2020年9月6日

 自民党総裁選を巡り、本県選出国会議員5人のうち、5日までに対応を明らかにしているのは4人で、所属派閥やグループの方針に基づき、2人は菅義偉官房長官、1人は岸田文雄政調会長、1人は石破茂元幹事長を支持する見通し。農相の江藤拓衆院議員(無派閥、宮崎2区)は地元支持者らの意見を聞いた上で今後判断する意向だ。

https://www.the-miyanichi.co.jp/kennai/_47329.html
江藤農相は菅氏支持 自民党総裁選
2020年9月8日

 8日告示の自民党総裁選について農相の江藤拓衆院議員(無派閥、宮崎2区)は7日、菅義偉官房長官を支持する意向を自身のブログで明らかにした。

4894名無しさん:2020/09/18(金) 14:12:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/9634f090e7b255cd592a18764f480a17825ec3ea
自民党総裁選 関西の国会議員もそれぞれの立場・思惑で活発な動き
9/14(月) 19:02配信

 新しい党総裁に菅義偉官房長官を選出した14日の自民党総裁選挙では、関西の国会議員もそれぞれの立場で、活発に動いた。

 兵庫4区選出の藤井比早之・衆院議員は、3期目で無派閥。10年来の付き合いがあるという菅官房長官を応援した。

 藤井議員は「すぐそこが官邸がなんですよ。長官は朝は早くにウォーキングというか歩かれますので、身近な、本当に普通の人がトップに立てるというのは、日本のある意味民主主義を示す機会になるんじゃないかな」と語る。

 同じ無派閥で世襲ではない身で、政界のトップに昇りつめようとする菅さんに期待をしているという。

 岸田派で岸田文雄政調会長の当選を目指す大阪2区選出の左藤章・衆院議員は同日朝、大阪市阿倍野区で街頭演説を行い「安倍さんに代わる新総裁を選んでいきたいと思っております」と市民に語り掛けた。

 新大阪駅に向かう車の中でも、電話をかけ続け「おはようございます。衆議院議員の佐藤章でございます。いつもご指導いただいてありがとうございます。すいません、何とかきょう岸田先生をご支援していただければと思いまして、再度お電話させていただきました。どうかよろしくお願いします。すいません、よろしくお願いします」などと、投票ギリギリまで岸田政調会長への支持を求め、投票を呼び掛けた。

 ただし、多くは留守番電話で「昨日の夕方から結構、留守電にしている人が多い」と言う。

 次の総裁選出馬に、望みをつなぐためには、今回2位に入ることが絶対条件となるためだ。

 左藤議員は「(岸田さんは)気を使いすぎちゃって、思っていることを表に出さない方。総裁選にお出になったので、そういう面では一皮むけたのではないかと思っています」と語った。

 一方、同じ岸田派で大阪15区選出の竹本直一IT担当大臣。作年、8期目にして念願の初入閣を果たしたが、そこには、岸田政調会長の推薦があったといわれている。

 しかし、今回の総裁選では、岸田政調会長を応援するかと思いきや、当選同期の菅官房長官に出馬を要請した。

 竹本IT担当相は「同期の人がね、彼(菅官房長官)が出るから激励に行こうと。それで行ったわけですね。それはやっぱりともに苦労してきた仲ですから、それなりの気持ちもありますから。率直に激励をしたいから行った」と話した。

 関係者によると、菅官房長官への出馬要請後、岸田派からの風当たりが強くなったという。

 自身の支持者には、ハガキを配り、岸田政調会長の応援を求めているという。

 竹本IT担当相は「まあ(派閥と人間関係との)板挟みというわけではないけども、私は私なりの立場がありますから。同期との友情も大事ですから」と述べた。

 竹下派で自民党大阪府連会長の大塚高司・衆院議員の派閥は「菅候補を応援している」。

 大阪府連は大阪市を廃止、4特別区を設置する「大阪都構想」に反対の立場だ。しかし、都構想に理解を示す菅官房長官に対し、抵抗感を示す府連の議員も多い。

 大塚議員は「そういうことをいう人もいますが、我々は政治家なんで、その辺は菅さんもよくよく理解されていると思います。『大阪、ともに頑張っていこうよ』という声もかけていただきましたんで、そういうことは別に気にしなくてもいいと思います」と語った。

4895名無しさん:2020/09/18(金) 14:16:24
https://www.asahi.com/articles/ASN9G6RM1N9GPTLC003.html
県内党員票も菅氏トップ、国会議員3人は岸田氏に投票
会員記事
木下広大、石川友恵
2020年9月15日 9時30分

 菅義偉官房長官が選出された14日の自民党総裁選で、香川県連が実施した党員・党友の予備選でも、菅氏がトップの42%の支持を集めた。県連に割り振られた3票は、ドント方式で3候補に1票ずつ投票された。

 県関係の国会議員のうち、菅氏に投票したという三宅伸吾参院議員は「一番大事なのは安定。菅官房長官はコロナの経緯や課題をよく知っている」と理由を話した。

 一方で、岸田派の平井卓也衆院議員ら3人が岸田文雄政調会長に投票したことを明らかにした。平井氏は「(菅氏は)政策実行力がある人。コロナ禍にあるこの難局で、次の時代を切り開いていってほしい」と話した。大野敬太郎衆院議員、磯崎仁彦参院議員も岸田氏に投票。大野氏は「規制改革に期待している」、磯崎氏は「財政出動をして雇用や生活を守ってほしい」と菅氏に求めた。

 県連は13日、県内の党員・党…

4896名無しさん:2020/09/18(金) 14:36:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c6ba61123f90080abd6a47932fd55e2d5b5cd9f
新潟県関係議員は7人が菅氏に投票 自民総裁選
9/14(月) 18:48配信
BSN新潟放送

安倍首相の辞任表明に伴う自民党総裁選が14日に行われ、およそ7割の票を獲得した菅官房長官が選出されました。新潟県関係の自民党国会議員は、8人中7人が菅官房長官へ投票。地方票は3票全てが菅官房長官へ投じられました。

安倍首相の後継、新しい日本のリーダーを決める自民党総裁選。候補者は菅官房長官、岸田政調会長、石破元幹事長の3人です。国会議員票394票と、地方票141票、の合計535票で争われました。

新潟県関係の自民党所属議員は衆参あわせて8人。1人が1票ずつ投票権を持っています。BSN新潟放送の取材では、菅官房長官に投票したのは水落参議院議員を除く7人です。

【高鳥修一衆院議員(菅氏に投票)】
「安倍政権の継続性を訴えていたので期待している。新型コロナウイルスの非常事態ですので、政権の安定性という意味でも最適だと思う」
【細田健一衆院議員(菅氏に投票)】
「雪国秋田出身で、新潟県の悩みも理解している。ふるさと納税をはじめ地方活性化政策に強力に取り組んできた。そういうところが評価された」
【石崎徹衆議議員(菅氏に投票)】
「長年、拉致問題の解決に取り組んでこられたのを聞いていた。その決意が他の候補より勝っていると確信した」

一方、新潟県関係では唯一、岸田政調会長に投票した水落敏栄参議院議員。投票前、BSN新潟放送の取材に対して…。

【水落敏栄参院議員(岸田氏に投票)】
「頑張るしかない、最後まで。(岸田氏は)立派な代表ですから、総理総裁にふさわしい人だと思う」

しかし、圧倒的優位の構図は崩れることはなく、菅官房長官が全体の7割以上に上る377票を獲得。他の2人に大差をつけて、新総裁に選ばれました。

【鷲尾英一郎衆院議員(菅氏に投票)】
「まずはしっかり新型コロナウイルスの対応をしていただくということなので、まずはしっかり新総裁を支えて、皆さんに安心していただくことが大事」
【斎藤洋明衆院議員(菅氏に投票)】
「私個人としても、県連としても、菅総裁誕生を目指して活動してきたので、成果が出て良かった」

今回の総裁選で注目されたのは、各都道府県に3票ずつ割り当てられた地方票です。新潟県連は党員を対象にしたアンケート結果をもとに、3票全てを菅官房長官に投じました。

【自民党新潟県連 小野峯生幹事長】
「地方創生きっちりと、地方主権のものをつくってほしい。その中で国の地方に対するありようをきっちりとやってほしい」

国会議員、地方票ともに、多くの支持を得て誕生した菅新総裁。

【菅義偉新総裁】
「国民一人一人が安心して安定した生活をすることができるように、そのためには安倍首相が進めてきた取り組みを継承し、進めていかなければならない」

16日の首班指名選挙で新しい総理大臣に選出され、菅内閣が発足します。

一方、新潟県関係の野党議員からは、安倍政権を継承する菅新総裁を批判する声も聞かれました。

【黒岩宇洋衆院議員】
「本来、新型コロナウイルスに全力を傾けなければいけないのに、数兆円もカジノ(政策)に掛けると言っている。そういったことは我々が転換すべき」
【森裕子参院議員】
「安倍政権の負の遺産は、官房長官も一緒につくってきた部分ありますから、そこにきちんと対峙していかなければ」
【菊田真紀子衆院議員】
「安倍政治をそのまま継承されるということで、この後も変わらないんじゃないかと思います。弱い野党ではそういった菅政権には対峙していくことはできない。野党がしっかりして自民党一強に対峙していく」

また、合流新党への参加を決めている西村智奈美衆議院議員は、「菅政権で日本がどの方向に向かおうとしているのか全く明らかにされていない。所信表明や質疑をやるべきだ」とコメントしています。

BSN新潟放送

4897名無しさん:2020/09/18(金) 14:39:00
https://www.niikei.jp/42735/
菅新政権に対する新潟県内の反応は?
2020-09-16 2日前 政治・行政

自民党の菅義偉総裁(71)は16日午後、衆参両院本会議の首相指名選挙で第99代首相に選出された。新政権に対する新潟県内の反応を紹介する。

新潟県の花角英世知事は「このたびの内閣総理大臣就任に心からお祝いを申し上げます。今回の内閣は、安倍政権からの継続性を重視しながら、『国民のために働く内閣』を目指す総理の姿勢が示されたものと受け止めております。国においては、新型コロナウイルス感染症対策をはじめ、内外に課題が山積しており、迅速かつ着実な取組をお願いしたいと思います。地方においては、人口減少や経済の停滞など、活力を保つことが非常に難しくなっております。総理は、官房長官でおられたときから、地方創生に取り組んでこられましたが、総理就任後も地方へ思いを寄せた積極的な取組を期待しております。また、もはや一刻の猶予も許されない拉致問題については、去る7月に当時の菅官房長官から『拉致被害者全員の帰国に向けてさらに取り組んでいく』と力強い言葉をいただきました。今後も、引き続き、最重要課題として、具体的な成果を出せるよう取り組んでいただきたいと思います」とのコメントを出した。


新潟市の中原八一市長は、「このたびの菅新内閣の発足にあたり、菅総理大臣は前政権の取り組みの継承を掲げ、新型コロナウイルス感染症の収束と落ち込んだ経済の回復を重視する考えを示されています。私としては、○新型コロナウイルスの感染拡大防止と社会経済活動の両立に向け、我々地方自治体と危機感を共有し、連携した取り組みの推進○近年頻発する大規模な自然災害に備え、防災・減災対策を一掃の強化○道半ばである地方創生の更なる推進、東京一極集中の是正○一刻の猶予もない拉致問題など外交、安全保障○ウイズコロナ、アフターコロナ時代を切り拓き新しい方向に日本を導く?などに期待しており、菅総理大臣には強いリーダーシップを発揮していただき、全力をあげて取り組んでほしいと思います」とのコメントを発表した。

4898名無しさん:2020/09/18(金) 14:39:37
>>4897


自民党新潟県連会長の高鳥修一衆議院議員は、「議員票だけでなく、地方の党員票においても他の候補を圧倒しており順当な結果。官房長官として安倍総理を8年近く支えてきたことから政権の「継続性」とコロナ禍での「安定性」が支持された理由と思う。秋田の農家に生まれ、東京に出てアルバイトで学費を稼ぎ大学に通った話は、農業県である新潟でも共感を生んだと思う。地方への目配り気配りを大いに期待したい」とコメント。


自民党所属の齋藤洋明衆議院議員は「まず安倍総理の7年8か月のご苦労を労いたい」と話し、続けて、「(自民党総裁選に出馬した)3人とも素晴らしいが、国内外の情勢が厳しいなか、安倍内閣の基本政策を受け継ぎつつ、しっかりと日本の立場を発信し、政策を追行できるのは菅さんが最適任」と菅新政権への期待を語っていた。


同じく自民党所属の石崎徹衆議院議員は「無派閥非世襲で日本海側出身の総理大臣が誕生したことは心より喜ばしい。拉致担当大臣として拉致問題解決に尽力してきたため、新政権でも拉致問題全面解決を最重要課題として取り組んでほしいし、日本海側の経済振興にも力を入れてほしい。私もしっかり支えていきたい」とコメント。


公明党新潟県本部幹事長の小山進新潟市議会議員は、「新政権を支持する。ただ地方議員の立場としては、コロナ対策に最優先で取り組んでいただきたい。第1次補正予算、第2次補正予算で地方創生臨時交付金で対応していただいているが、まだまだ支援の手を差し伸べる必要のある方々が多数いる。解散という話も出ているが、一人も取りこぼすことのないよう経済対策、医療体制の充実などコロナ対策を最優先にしっかりと取り組んでいただきたい」と語っていた。

一方、立憲民主党新潟県連幹事長の大渕健新潟県議会議員は、「内閣の顔ぶれを見ると留任や再登板が多い。安全運転であるのだと思うが、裏を返せば、新しさや期待感は乏しいと言わざるを得ない。安倍路線の継承はいいが、一切合切を継承するのではなく、モリカケ問題、桜を見る会の問題はきちんと対処してほしい。また大企業と中小企業、都市と地方の間で拡大した経済や、農業も(ただ安倍路線を継承するのではなく)たて直しを図っていくべき」と話していた。


社民党新潟県連合の渡辺英明幹事長は「桜問題や、モリカケなど政治の私物化に対しても甘そうだし、アベノミクスや憲法改正についても安倍政権と同じように続けそうだ。安倍政権を継承すると言っている限りは、警戒をする必要がある」と話した。

国民民主党新潟県連の代表だった梅谷守氏(立憲民主党)は「まずは、コロナ対策を十分にやってもらいたい。一方で、一言で言って、解散至上命題内閣と言えるだろう。選挙をしなければ、正当性が得られないと言われている政権だ。安倍政権を継承すると言っているが、派閥政治に時計の針が戻ったような感じで、全体的に年齢が高めで、古臭い政治に映る」と話した。


日本共産党新潟県委員会の樋渡士自夫委員長は、「菅新内閣は人事の面でも安倍政治を継承するものとなった。自助・共助・公助、まず自分でできることは自分でと国民に自助を求めるだけだったら、政治は何のためにあるのかが問われる。野党には共闘のバージョンアップが求められてる。自公政権にかわる野党連合政権構想をしっかり示して、総選挙を戦えるように努力していきた」と話した。

新潟5区から次期衆院選への出馬を予定している米山隆一氏(前新潟県知事)は「菅さんも実務的な人なので、実務的な内閣だと思う。新型コロナウイルスなど問題山積の中、取り組むことを期待する。一方で、大きな変化がなく、構想やビジョンがない。私はビジョンを訴えていく」と話した。

4899名無しさん:2020/09/18(金) 15:07:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/fdaba379641fa18be903d23b6d57ec6ce08f843e
自民党・菅官房長官を新総裁に選出 鹿児島県関係議員7人が投票
9/14(月) 19:42配信

MBC南日本放送

事実上、次の総理大臣を決める自民党総裁選挙の投開票が14日行われ、菅義偉官房長官が新しい総裁に選出されました。鹿児島県関係議員の8人中7人が、菅さんに投票しました。

総裁選は、14日午後2時から東京都内のホテルで国会議員による投票が行われました。開票の結果、国会議員票と党員・党友による地方票を合わせた535票のうち、菅義偉官房長官が377票、岸田文雄政調会長が89票、石破茂元幹事長が68票、菅官房長官が7割以上を獲得し、新しい総裁に選出されました。

(菅新総裁)「安倍総理が進めてきた取り組みを継承し、進めていかなければならない。私にはその使命があると認識している」

県関係の国会議員で菅官房長官に投票したのは、衆議院では2区の金子万寿夫さん、4区の森山裕さん、比例九州の宮路拓馬さん、参議院では鹿児島選挙区の尾辻秀久さんと同じく野村哲郎さん、全国比例の宇都隆史さんと同じく園田修光さんの7人でした。衆議院3区の小里泰弘さんは、岸田政調会長に投票しました。

自民党鹿児島県連によりますと、県内の予備選では党員・党友1万8898人のうち、1万811人が投票し、投票率は57.21%でした。
得票は菅官房長官が6292票、石破元幹事長が3811票、岸田政調会長が691票で得票数の結果から地方票3票は、菅官房長官に2票、石破元幹事長に1票が分配されました。

総裁選の結果に県民は…。

(50代 会社役員)「地方票も菅氏が一番多かった。たぶん国民もそうだろうと思うので、みんなで盛り上げていければいい」

(40代 パート社員)「今まで安倍さんの下で一生懸命されていたので、いろいろわかっているし、外交の部分もわかっていると思うので、期待できると思う」

(30代 会社員)「あまり期待はしていなかったので(Q期待していないというのは?)変化がなさそうな気がして」

一方、総裁選の後、取材に応じた県連の森山裕会長は衆議院の解散総選挙について…

(自民党県連 森山裕会長)「菅新総裁は、コロナ対応が最も大事だと言っているから、コロナに一定の見通しがつかなければ、国民の皆さんに信を問うことにはならないのではないかと思う」

菅官房長官は、16日召集される臨時国会で総理大臣に指名され、新内閣が発足します。菅官房長官からの信頼が厚い森山県連会長は、重要閣僚や党の要職への起用が取りざたされています。

MBC南日本放送 | 鹿児島

4900名無しさん:2020/09/18(金) 15:11:27
https://webun.jp/item/7693950
県在住国会議員「地方重視の政策を」 菅総裁に期待
2020.09.15 00:23

 自民党総裁に菅義偉官房長官が選出された14日、県在住国会議員は、新型コロナウイルスを巡る感染防止と社会経済活動の両立を…

4901名無しさん:2020/09/18(金) 15:18:48
https://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/200831/plt20083122370042-n1.html
参院有志、菅氏に出馬要請へ
2020.8.31 22:37

 辞任表明した安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を選ぶ総裁選で、菅義偉官房長官に近い自民党参院議員グループの10人が31日夜、都内のホテルで会合を開き、1日午後に国会内で菅氏に出馬要請することを決めた。出馬する場合は結束して支援することも確認した。島村大参院議員が記者団に明らかにした。

 島村氏は、新型コロナウイルスや経済への対応を挙げ「政治空白を作らず進めていただきたい。一番の有事のときにやっていただけるのは菅氏しかいない」と述べた。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63293030R00C20A9PP8000/
菅氏、2日出馬表明を明言
政治
2020/9/1 15:50

菅義偉官房長官は1日午後、安倍晋三首相(党総裁)の後継を選ぶ総裁選への出馬に関し「2日の夕方、出馬表明する」と述べた。自民党の島村大氏ら参院無派閥の有志議員が同日、菅氏の事務所を訪れて出馬を要請したのに答えた。

島村氏が会談後、記者団に明らかにした。有志議員には松下新平氏や三原じゅん子氏らが加わった。8月31日には菅氏と当選同期の吉川貴盛前農相ら有志議員も出馬を要請した。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63999820X10C20A9000000/
総裁選支えた「菅グループ」 無派閥・非世襲の若手集う
政界Zoom
菅内閣発足 政治
2020/9/18 5:00日本経済新聞 電子版

「無派閥・非世襲」の菅義偉氏が16日、第99代の首相に就任した。近年の自民党出身の首相は政治家一族で派閥に属する議員が多く、菅氏は異色の経歴である。派閥という党内基盤を持たずに宰相の座をつかんだ陰には、同じ「無派閥・非世襲」の若手議員による支持があった。

「自民党総裁選に出馬してください」

「ずっと付いていきます」 8月31日、衆院議員会館の菅氏の事務所に詰めかけた14人の若手議員が菅氏に一人ず…

4902名無しさん:2020/09/18(金) 15:18:58
https://www.mbs.jp/news/zenkokunews/20200902/4067284.shtml
菅氏 2日に出馬表明、支持広がる 竹下派も菅氏支持へ
更新:2020-09-02 07:56

 菅官房長官は午後、議員会館の事務所で出馬を求める参院議員と面会した際、2日夕方、立候補を表明する考えを明らかにしました。

 「官房長官にぜひ出馬していただきたいということを言ってきました。官房長官はあす(2日)の夕方、出馬表明をすると断言していただきました」(自民党 島村大参院議員)

 2日、菅長官は会見で、立候補に至った経緯や、新型コロナウイルスの感染拡大防止と経済活動の両立を継続していくことの必要性を訴える見通しです。

 また、昼には菅氏の支持を決めた麻生副総理と密かに会談。選挙態勢などについて話し合ったとみられるほか、その後に森元総理のもとを訪れるなど、精力的に支持固めに動いています。

 こうした中、これまで態度を明らかにしていなかった竹下派が、菅氏を支持する方針を固めたことも新たに分かりました。

 2日、菅長官が立候補を表明することで候補者の顔ぶれが出揃い、総裁選が本格的に幕を開けることになります。(01日17:57)

https://www.townnews.co.jp/0206/2020/09/11/542407.html
【Web限定記事】自民党総裁選
菅氏支持の応援団結成
川崎支部国会議員ら
政治

 今月8日に告示された自民党総裁選について、自民党川崎市支部連合会に所属する国会議員らが菅義偉官房長官の支持を呼び掛ける応援団を結成した。

「菅義偉総理を実現する川崎の会」で衆議院議員の田中和徳氏、山際大志郎氏、中山展宏氏、参議院議員の島村大氏、三原じゅん子氏、中西健治氏、片山さつき氏、佐藤正久氏、元参議院議員の斎藤文夫氏が共同代表として名を連ねた。菅氏支持の理由について同支部連合会の関係者の一人は「神奈川から総理実現と安倍政権の継続と前進、地方の声に耳を傾けるリーダー」の必要性からだと強調する。今後は同支部連合会の党員7970人に菅氏への投票を呼び掛ける。

 総裁選は自民党所属の衆参両院議員の394票と各都道府県連代表に3票ずつ割り振られた計141の計535票を取り合って決める。県連表のうち、神奈川県連は所属する全党員に記名式予備投票を実施。最多得票者が割り振られた3票全てを獲得する形となっている。総裁選には菅官房長官のほか、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長が立候補。14日に投開票される

https://www.sakigake.jp/news/article/20200902AK0007/
菅氏、自民参院議員有志からも総裁選出馬要請 2日表明明言
2020年9月2日 掲載

 自民党総裁選を巡り、菅義偉官房長官は1日、自らに近い党参院議員有志から立候補の要請を受け、「あす(2日)夕方に出馬表明する」と明言した。議員が衆院議員会館で会見を開き明らかにした。

 要請したのは無派閥の島村大氏、園田修光氏、三原じゅん子氏ら11人。菅氏はそれぞれから思いを聞き、「さまざまな方から『あなたしかいない』と要請を受けて(出馬を)決断した」と語ったという。

4903チバQ:2020/09/18(金) 15:27:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf2ff5ca06b90916796b3cca22ba85f17eb1ed1d
「先生たたえたい」石破派会合に二階氏、漂う微妙な空気
9/18(金) 10:35配信




自民党の二階俊博幹事長=14日(撮影・中村太一)
 自民党総裁選で菅義偉首相に敗れた石破茂元幹事長率いる石破派は17日、東京都内のホテルで政治資金パーティーを開いた。講師に招かれ登壇したのは、石破氏の前に立ちふさがり、菅氏圧勝を導いた二階俊博幹事長。「堂々たる論戦で立派な総裁選。石破先生の矜持(きょうじ)をたたえたい」とねぎらったものの、微妙な空気も漂った。

【画像】新内閣を命名するなら?870人に聞いた

 「石破つぶしとか石破たたきとか、果ては石破殺しとか…。何だか恐ろしい言葉が飛び交っていた。過去3回もつらかったが、今回が正直、一番厳しかった」。石破氏は二階氏に先立ちマイクを握り、900人超の参加者に向けて敗戦の思いを率直に打ち明けた。

 この日の二階氏の講演は安倍晋三前首相の体調不良が明らかになる前の6月、石破氏が依頼。快諾した二階氏は石破氏に向けて「期待の星の一人だ」とエールを送り、当時は「ポスト安倍」を見据えた両者の接近ぶりが注目された。

 だが、8月末の前首相の辞任表明で急きょ総裁選になると、二階氏は電光石火で菅氏を担いだ。返す刀で、主敵となった石破氏の武器である地方人気を票に反映させないよう、党員・党友投票を省略するなどした。結果、68票の石破氏は岸田文雄前政調会長にも及ばず、3位に沈んだ。

 「私はもとより、石破先生と同じ田中派の出身であります-」。老練な二階氏は温情もにじませながら「菅総理総裁の下、一致結束して国を前に進める。格段のご協力を」と呼び掛け、石破氏は深々と頭を下げた。石破派中堅は「負け惜しみじゃないが、自民党は戦いの後は融和できるということ。ただ、この惨敗で派閥が今後どうなるのかは見通せない」と複雑な表情を浮かべた。

(郷達也)

4904チバQ:2020/09/18(金) 15:29:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/72c77482b82154631cf055ae3edd5a23c13d26fc
「権力の使い方熟知」官僚たち恐々 菅氏、官邸主導に大号令
9/18(金) 10:06配信




万雷の拍手に応える菅首相
 「まさに身の引き締まる思いだ」。自らの政権が本格始動した17日朝、菅義偉首相は官邸で報道陣にこう覚悟を語ると、矢継ぎ早に閣僚を呼び「今まで霞が関でやったことのないスピードでやってくれ」と指示を飛ばした。

【画像】新内閣を命名するなら?870人に聞いた

 平井卓也デジタル改革担当相に、政府のデジタル化を一手に担う「デジタル庁」の発足作業を急ぐよう命令。田村憲久厚生労働相にも、不妊治療への保険適用の検討加速を求めた。河野太郎行政改革担当相は早くも、省庁の弊害を国民から吸い上げるオンライン目安箱「縦割り110番」を開設した。
 内閣の「番頭格」である加藤勝信官房長官は昼すぎ、官邸ホールで官僚ら約170人を前に訓示した。「皆さんに求められているのは縦割りを排する、前例踏襲しない、さらには規制緩和。事が決まれば、果敢に」

 菅氏が16日夜の記者会見で力を込めた改革姿勢を、官邸主導というエンジンで押し出していくとの宣言だった。
        ◆      

 行政権力を官邸に集中し、トップダウン型で迅速に政策を実行する官邸主導。橋本龍太郎政権に源流を持ち、菅氏が継承するとしている安倍晋三政権の下で一つの完成形を見た統治手法だ。内閣人事局を通じた省庁の人事コントロール、絶対忠誠を誓う「官邸官僚」の存在が特徴。司令塔は政府ナンバー2の官房長官、菅氏その人であった。

 これから、官邸主導はさらに強固になる-。ある種の畏怖の感情を伴い、霞が関では既に予測が広まりつつある。政府高官は「(菅氏らに相当程度を委ねていた)安倍さんと違い、トップに立った菅さんは自身で官邸主導の大号令を掛けているからだ」と話す。
 「菅流官邸」の権力構造も大きく変わりそうだ。

 安倍氏の「懐刀」と評された今井尚哉、日ロ経済協力などの交渉を担った長谷川栄一の両首相補佐官、スピーチライターの佐伯耕三秘書官が、主とともに官邸の中枢を離れることになった。経済産業省出身の3人に由来し、「経産省政権」の名称が定着するほど重きをなした存在だった。

 一方、警察出身で省庁に広くにらみを利かせる杉田和博官房副長官、菅氏の名代として市街地再生から米軍再編まで携わる元国土交通省の和泉洋人首相補佐官は続投。国交省の若手官僚は「菅氏も含め、権力の使い方を熟知している人たち。戦々恐々ですよ」と省内の空気を代弁した。

    ◆      

 「選挙で民意を受けた政治家に官僚は従うべきだ」。常日ごろ、官邸主導の正当性を強調してきた菅氏。「まっとうな意見。あるべき行政の姿だ」(内閣府幹部)と受け止める官僚は実は多い。

 問題は、安倍政権で行き過ぎて暴走し、「忖度(そんたく)」の横行や文書改ざんの問題という深刻な副作用につながったこと。加えて菅氏は首相就任直前、政権の決めた政策の方向性に反対する省庁幹部は「異動してもらう」と断言している。同じ事態が繰り返されない保証はない。

 総務省自治税務局長だった2014年、ふるさと納税で後に問題化する返礼品競争を懸念して菅氏に意見具申し、その後、昇進ルートを閉ざされた平嶋彰英氏(62)は危ぶむ。「政策の検討過程で進言、忠言することさえできなければ、菅政権は独裁になる」

(湯之前八州、一ノ宮史成、前田倫之)

4905名無しさん:2020/09/18(金) 15:36:15
https://twitter.com/matusimamidori/status/1306512368000618497
松島みどり
@matusimamidori

我が派の衆議院3回生以下31人と参議院18人は『安倍総理』しか知らない。安倍総理を入れて99人の清和研の中で半分を占めるが、これは、日本の歴史を見ても、私の経験からしても、特異なこと。
午後5:36 ・ 2020年9月17日・Twitter Web App

4906名無しさん:2020/09/18(金) 15:37:00
https://www.sankei.com/politics/news/190802/plt1908020030-n1.html
細田派に加田裕之氏入会
2019.8.2 20:47政治政局

 自民党細田派は2日、参院選兵庫選挙区(改選数3)で初当選した加田裕之参院議員の入会を発表した。1日付。所属議員は97人となった。

4907名無しさん:2020/09/18(金) 15:52:46
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63296920R00C20A9EA2000/
菅氏が優勢、異例の「無派閥」有力候補 自民党総裁選
本来は多数派形成難しく
菅内閣発足 政治
2020/9/2 1:00 (2020/9/2 9:52更新)

過去の自民党総裁選を振り返ると、主要派閥の候補が勝ち上がる例がほとんどだ。派閥は会長、領袖を総裁にするのが本来の目的で、基盤となる議員数があれば派閥間の連携もしやすい。今回は菅義偉官房長官が優勢な状況で「無派閥」の候補者が有力視されるのは初めてとなる。

菅氏は1996年の初当選後は小渕派(現竹下派)に所属し、梶山静六氏の総裁選出馬とともに当選1回で離脱した。その後は加藤派宏池会(現岸田派)に移ったものの、2009年に古賀派を退会してからは無派閥を続け「派閥の時代は終わった」と繰り返す。

人数が多い派閥は総裁選で投票できる票数が多く、総裁を輩出しやすい。複数の派閥の合従連衡で票をまとめれば勝利の可能性は高まる。票の足がかりが乏しい無派閥の候補が勝ち残るのは本来は難しい。

今回の菅氏の場合は、安倍晋三首相や麻生太郎副総理・財務相、二階俊博幹事長ら主要派閥に影響力を持つ人物がそろって支持したため、優勢になっている。

形式的に無派閥となった例は小泉純一郎氏になる。01年の総裁選に出馬する際、直前まで所属していた森派(現細田派)を離脱した。田中派の流れをくむ最大派閥・橋本派に対抗するための戦略的な意味合いもあった。安倍首相もいまは無派閥だが、出身派閥である細田派の基盤がある。

小派閥から総裁になった例も少ない。1982年の総裁選で勝利した中曽根康弘氏が代表例になる。当時の最大派閥・田中派と鈴木派(現岸田派)の支持を受けた。

74年には「保守傍流」とされた小派閥を率いた三木武夫氏が総裁になった。田中角栄首相が金脈問題で退陣を表明し、投票を実施すれば「党は分裂する」ともされた危機的状況に、椎名悦三郎副総裁が話し合い選出を主導。「椎名裁定」で三木氏を指名した。

4908名無しさん:2020/09/18(金) 16:01:22
https://www.sankei.com/politics/news/190725/plt1907250033-n1.html
自民党各派閥が参院選当選者の争奪戦を展開
2019.7.25 20:30政治政局

 自民党の各派で、先の参院選の当選者をめぐる「争奪戦」が本格化している。25日の二階派(志帥会)の会合には初当選組3人が出席した。複数の派閥から誘いの声がかかり、態度をはっきりさせない当選者もいる。勢力拡大に向け、各派の駆け引きは今後も激しさを増しそうだ。

 「溶け込んでしっかりやってもらいたい」

 二階俊博幹事長は二階派の会合でこうあいさつし、初当選組を歓迎した。

 会合に出席したのは、岩本剛人(北海道)、河井案里(広島)、宮崎雅夫(比例代表)の3氏。いずれも二階派入りする。

 菅義偉官房長官の支援を受け、岸田派(宏池会)の現職を破り当選した河井氏は、菅氏の助言を受けて二階派に入ったという。

 二階派は先の参院選で、現職1人が落選した。別の現職1人が引退するため、差し引き1増の44人となる。派関係者によると、群馬で初当選した清水真人氏も加入する可能性があるという。

 竹下派(平成研究会)は衆院からくら替えした三浦靖氏(比例)が、衆院時代から所属していた竹下派に所属。細田派(清和政策研究会)には、元北海道知事の高橋はるみ氏(北海道)が入会する見込みだ。

 派の勢力拡大は、参院執行部人事などの駆け引きに直結する。入会する新人側も、派から選挙支援や人事の配分などが期待できる。

 このため、複数の派閥が新人獲得に綱引きするケースも多い。兵庫で当選した加田裕之氏について、二階派は特別会員であることを理由に「仲間に加わる可能性がある」(幹部)と期待する。ただ、選挙戦では岸田派が議員秘書を派遣し、加田氏を支援した。

 両派は25日にそれぞれ会合を開いたが、加田氏はどちらにも姿を見せなかった。加田氏の地元関係者は「本人は岸田派にも恩義を感じているはず」と胸の内を明かす。

 日本薬剤師連盟の組織内候補として比例で初当選した本田顕子氏は、岸田派が選挙戦で支援したが、麻生太郎副総理兼財務相率いる麻生派(志公会)も秋波を送る。(大島悠亮、田村龍彦)

https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_pol_politics20190809j-09-w600
【図解・政治】自民党派閥勢力の増減(2019年8月)

自民党派閥勢力の増減
二階派独り勝ちの様相=自民、参院新人争奪戦
※記事などの内容は2019年8月9日掲載時のものです

 自民党内で、先の参院選で初当選した新人8人の争奪戦が展開されている。3人の入会が決まった二階派は独り勝ちの様相。まだ3人の入会が決まっておらず、9月の内閣改造・党役員人事をにらみ、お盆明けに改めて駆け引きが繰り広げられそうだ。
 二階俊博幹事長が率いる二階派には、北海道選挙区の岩本剛人氏、広島選挙区の河井案里氏、比例代表の宮崎雅夫氏が入会。衆院でも同派特別会員の細野豪志元環境相らが入党を目指しており、さらなる勢力拡大をもくろむ。同派幹部は二階氏の幹事長続投が懸かる人事について「メンバーの入閣を含め、期待は当然ある」と語った。
 最大派閥の細田派は、北海道選挙区でトップ当選した高橋はるみ氏を加えた。第3派閥の竹下派には、衆院から参院比例の特定枠に回った三浦靖氏が入った。
 現職4人が落選した岸田派は苦境が続く。日本薬剤師連盟が推す比例候補は宏池会(岸田派)に所属するのが通例だったが、本田顕子氏は入会を保留。岸田文雄政調会長の求心力低下は否めない。
 兵庫選挙区の加田裕之氏は、細田派入会が有力。群馬選挙区の清水真人氏をめぐっては、竹下派と二階派の間で綱引きが続いている。麻生、石破、石原各派への新規入会はなさそうだ。

4909名無しさん:2020/09/19(土) 01:56:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/bde5f927294d6ab33a68faf59c8e9ffe2dcd7138
派閥均衡、副大臣に女性3人 首相支持の無派閥議員も
9/18(金) 19:41配信

 政府は18日の閣議で、副大臣・政務官人事を決定した。

 厚生労働副大臣に自民党の三原じゅん子参院議員を充てるなど副大臣に女性が3人起用された。ポストは同党の派閥規模に応じてほぼ均等に割り振られる一方、菅義偉首相を支える無派閥議員も多数登用された。

 副大臣は計25人で、女性は三原氏のほか、文部科学副大臣の高橋比奈子衆院議員、環境兼内閣府副大臣の堀内詔子衆院議員。

 派閥別では、最大勢力の細田派が5人で、竹下派が4人、麻生派が3人と続いた。岸田、二階、石破各派は2人、石原派は1人。ある派閥幹部は「満額回答で良かった」と語る。二階派からは、旧民進党出身の鷲尾英一郎衆院議員が外務副大臣で起用された。

 無派閥は、三原氏と内閣府副大臣の藤井比早之衆院議員、総務副大臣の熊田裕通衆院議員の3人。いずれも首相を支持する無派閥グループの一員だ。公明党は3人。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/a024a5ed6b6650b967ec6e81a07d616c33d860f4
幹事長代理に柴山氏 自民
9/18(金) 16:23配信

 自民党は、細田派の柴山昌彦前文部科学相を幹事長代理に充てる人事を内定した。

 党幹部が18日明らかにした。二階派の林幹雄、竹下派の石井準一両氏は幹事長代理を続投する。筆頭副幹事長には二階派の山口壮元外務副大臣が就く。 

最終更新:9/18(金) 16:32
時事通信

4910名無しさん:2020/09/19(土) 01:57:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/38ba59e237b8abbfa4c83b0b7fbab751dc9c43c4
岸田文雄氏惨敗で開成OB落胆「政界の名門高校人脈」を紐解く
9/18(金) 7:05配信

 菅義偉氏が第99代総理大臣に指名され、新しい内閣が動き出した。首班指名に先立つ9月14日の自民党総裁選では大差で菅氏が勝利。300票近い差をつけられて2位に終わったのが岸田文雄・前政調会長だった。その結果を受け、「早々に勝てないとわかっていたとはいえ、今回もうちの母校から総理大臣が出せなかった。改めて悔しさがこみ上げてきます……」と話すのは、40代の霞が関官僚だ。

 この霞が関官僚は開成高校から東京大学に進学した経歴の持ち主。東大合格者数で30年以上連続して全国1位の開成高校だが、意外なことにこれまで卒業生から総理大臣を輩出したことはない(戦前に前身の「共立学校」を出た岡田啓介元首相がいるのみ)。

「同じ男子御三家でも、麻布OBには橋本龍太郎さん、福田康夫さんという2人の総理大臣経験者がいるし、武蔵も旧制武蔵高等学校時代の卒業生に宮沢喜一さんがいる。開成は東大合格実績では他を圧倒しているのに、永田町の出世争いでは後塵を拝してきたのです」(同前)

 岸田氏の総理就任は、政官界の開成OBにとって悲願だった。2017年に発足した「永霞会(永田町・霞が関開成会)」には、開成卒の国会議員や霞が関官僚約600人が所属し、岸田氏が初代会長に就任。発足時期からして「ポスト安倍レース」で岸田氏を支援するためのOB組織だとみられてきた。

「今年の2月にも永霞会の会合があったが、来る総裁選をにらんでのものだったされています。派閥領袖である岸田氏が総裁選での勝利を目指す上では、自らがトップを務める宏池会の議員に加え、他派閥の議員にどれだけ支持を広げられるかがひとつのカギとなる。開成OBの集まりであれば、他派閥の議員も隠し立てすることなく参加できるので“仲間づくり”の場にはうってつけです。また、総理・総裁を目指す上では、政策ブレーンとなる官僚も必要。会合には、岸田氏が霞が関人脈を広げる狙いもあったとみられている」(大手紙政治部記者)

 しかし、急転直下の安倍辞任を受け、主要派閥が雪崩を打って“菅支持”を打ち出すと、岸田氏はなすすべもなく敗れ去り、開成OBの悲願はまたしても叶わなかった。

「同じ高校出身だからといって、永田町・霞が関でここまでの連帯感を見せるのは、開成くらいのものではないか。岸田氏と同じく、今回の総裁選で敗れた石破茂・元幹事長は塾高(慶應義塾高校)出身で、同校は国会議員を数多く輩出しているが、OBたちにそこまでの連携は感じられない。塾高OBの竹下亘・元総務会長、石原伸晃・元幹事長は派閥トップとして菅支持を決めたし、中曽根弘文・元外相(二階派)、河野太郎・行政改革担当相(麻生派)らにも石破氏を支援する動きはなかった」(同前)

4911名無しさん:2020/09/19(土) 01:57:50
>>4910

 連帯感が強いとされる開成卒の顔ぶれをみると、安倍官邸で内閣情報官、そして国家安全保障局長を務めた北村滋氏や武藤敏郎・元大蔵次官(現・東京五輪組織委事務総長)ら大物官僚のOBが多い。開成学園の現理事長を務めるのも丹呉泰健・元財務次官だ。その一方、政治家の数は決して多くない。

「開成は猪突猛進のガリ勉タイプが多いので政治家よりも官僚として実績を残す人が多いのではないか。対照的なのが麻布で、地道にコツコツと積み重ねることは苦手だけど、奔放で発信力のあるタイプが目立つ。政治家に向いているのだと思う」(麻布OBの永田町関係者)

 たしかに政界の麻布OBに目を向けると、橋本氏、福田氏という総理大臣経験者以外にも松野頼三・元農林相、平沼赳夫・元経産相、与謝野馨・元官房長官、谷垣禎一・元自民党総裁、丹羽雄哉・元厚生相、中川雅治・元環境相、鈴木俊一・元環境相、中川昭一・元財務相ら閣僚経験者を数多く輩出している。麻布出身の政治家を支援する「麻立会(まりゅうかい)」というOB組織もある。

 政・官・ビジネス界で異彩を放つ麻布卒業生たちに幅広く取材し、新著『麻布という不治の病 めんどくさい超進学校』(小学館新書、10月1日発売)をまとめた教育ジャーナリスト・おおたとしまさ氏はこういう。

「麻布卒業生に政治家が多いといっても、ひとくくりにはできないでしょう。与謝野氏や谷垣氏が自民党内でもリベラルな立場だったのに対し、平沼氏や中川昭一氏は右派的な立ち位置が鮮明でした。同じ高校だからといって、全員がつるんでいるとはいえません。ただ、派閥のなかでの人間関係が基本となる自民党において、同じ高校の先輩・後輩の関係があることで派閥を超えての相談がしやすいといったことはあるそうです」

 おおた氏の新著では、宏池会所属の谷垣氏が他派閥の橋本氏(経世会)や与謝野氏(志帥会→無派閥)と交流があったというエピソードを明かしている。

 ただ、その麻布OBも現職国会議員を見渡すと“総理候補”は見当たらない。その一方で今回、総理の椅子に座る菅氏は秋田県立湯沢高校の卒業生。総裁選の当日、湯沢市内のホテルには地元後援会員とともに、湯沢高校時代の同級生らが集まり、菅氏が同校OB初の総理大臣となることが決定づけられた瞬間には万歳三唱が沸き起こった。政界を「高校人脈」という観点から紐解いていくのも、また興味深い。

4912名無しさん:2020/09/19(土) 02:26:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/6451555457edb9b97bf420b25a5e9edecf13b704
菅政権の「組閣と政策」を読む上で外せない要点
9/18(金) 11:16配信

 9月16日に菅義偉・前官房長官が衆参両院の首相指名選挙で首相に指名され、同日菅義偉内閣が発足した。安倍晋三・前首相の突然の退陣表明から後を継いだ菅義偉内閣の意義と閣僚人事、そのうえで菅首相が取り組むと明言している政策課題のポイントについて解説したい。

■菅首相が誕生した3つの意義

 菅義偉氏が首相に就任したことについては3つの意義がある。

 1つめは1989年8月から1991年11月まで首相を務めた海部俊樹氏以来、自民党政権では久しぶりに世襲でない議員が首相に就任したということである。

 世襲議員は出馬する時点で相当な支援者を得られており、政治資金を得るルートも確保できていることが多く、政治活動を行う上で恵まれている。このため首相を目指す上で有利な立場にある。菅氏は世襲議員ではなく、首相就任は画期的である。

 2つめは自民党で無派閥の議員が初めて首相に就任したということである。

 かつて自民党政権では派閥の領袖であることが自民党総裁、そして首相就任の条件であった。この条件は1995年9月に橋本龍太郎通産大臣が総裁に就任した頃から徐々に崩れていく。その後、2012年9月の総裁選に出馬した時、安倍晋三元首相は町村派の領袖ではなかった。ただ、これまで無派閥の政治家が首相に就任した例はなかった。

 今回の総裁選では派閥の意向が報道されることが多かった。だが、菅氏の首相就任は今や無派閥でも首相に就任可能な時代になったことを示し、派閥の役割の低下を逆に示唆している。派閥に所属する政治家の数で見るとその重要性の減少ははっきりする。現在自民党で無派閥の議員は69名である。これは議員集団の規模としては最大派閥の細田派に次ぐ。

 3つめはこの20年で菅氏は安倍晋三前首相、福田康夫元首相に続き、3人目の官房長官経験者の首相ということである。これは官房長官という役職が一層重要になっていることを示している。

4913名無しさん:2020/09/19(土) 02:27:14
>>4912

 官房長官の地位の重みが上昇したきっかけは2001年の省庁再編である。省庁再編の結果、内閣官房の機能が拡大した。それ以前は内閣官房の主たる事務は省庁間の政策を調整することであった。省庁再編以後、内閣官房の機能に内閣の重要政策の企画・立案が加わった。以後、内閣官房が数々の重要な政策立案の事務局を担うようになる。

 本来、内閣官房のトップは内閣総理大臣である。しかしながら、実際には内閣官房長官が日々の業務を「統轄」(内閣法13条3項)すなわち管理する。内閣官房が重要な政策を担当すればするほど、内閣官房長官が内閣にとって大事な政策に関与する度合いを深め、閣内、さらには与党内における地位を上昇させることにつながる。

 また官房長官は1日2回記者会見を行い、国民に露出する機会も多い。この結果、知名度も上がる。党首は与党の「顔」として選挙で重要な役割を期待される。知名度の高い政治家が党首に就くことは政党政治家にとっては望ましい。

 こうして官房長官に就いた政治家が首相の地位に近づきやすくなったと考えられる。

 次に閣僚人事についてみていこう。キーワードは「即応能力」と「バランス」である。

20人の閣僚のうち8人は留任、3人は横滑り、4人は再入閣であり、5人は初入閣である。

留任した閣僚や横滑り、再入閣の大臣はいずれもコロナ対策や菅首相が強調する政策に関係している。即応能力を期待され、留任となった、あるいは任命されたはずである。

 何と言っても内閣の最重要課題は新型コロナウイルス感染症対策である。横滑りの加藤勝信官房長官、再入閣の田村憲久厚生労働相、留任した閣僚のうち西村康稔コロナ担当相、麻生太郎財務相、萩生田光一文部科学相、梶山弘志経済産業相は感染症対策に深く関わる。

 加藤官房長官は安倍内閣のもとでは厚生労働相として感染症対策の最前線にいた。感染症対策には複数の省庁が関係する場合も多い。加藤氏は安倍内閣で副長官を務めており、内閣官房の業務に精通していることは確かである。さらに厚生労働相の経験を評価されて官房長官に起用されたはずである。

■政策の継続性を重視した各閣僚の留任

 加藤長官に替わって感染症対策を前面で担う田村厚労相は第2次安倍内閣で2012年12月から2014年9月まで厚労相を務め、即戦力である。

4914名無しさん:2020/09/19(土) 02:29:16
>>4913

 西村コロナ担当大臣は厚労相とともに感染症対策を担ってきた。麻生財務相、梶山経産相は感染症の拡大による景気の失速に対する景気対策を立案してきた。萩生田文科相は一斉休校のかじ取りを行い、感染防止にも貢献するリモート教育の体制整備を推進してきた。菅首相は政策の継続性を重視して、各閣僚を留任させたと考えられる。

 コロナ感染症対策以外に菅首相は行政のデジタル化、そのためのデジタル庁の創設と行政改革・規制改革を重視する意向を示している。

 平井卓也デジタル改革担当相は自民党議員のなかで最も情報通信技術に精通していると考えられており、自然な人事である。河野太郎行政改革・規制改革担当大臣は自民党で行政改革推進本部長を務めたこともある。

 菅首相が即応力、実務能力を重視したことは間違いないだろう。しかし、派閥間のバランスにも注意している。総裁選で戦った岸田派と石破派を含めて全派閥から閣僚を起用している。また、最大派閥の細田派から5人の閣僚を任命したように、派閥の規模に応じて閣僚ポストを割り振っている。さらに無派閥の大臣も3人任命している。

 さらに役員人事も合わせて閣僚人事を見てみよう。今回、菅首相が自民党総裁選で勝利をおさめることができたのは細田派と麻生派、二階派から支持を得たことが大きい。そこでまず党役員人事で二階派の領袖の二階俊博幹事長、麻生派の領袖の麻生副総理・財務相が留任となった。

 私は今、大人気のTBS日曜劇場「半沢直樹」の見すぎなのかもしれないが、こうした人事について、香川照之さん演じる大和田暁の象徴的なセリフである「恩返し」の要素を感じている。

 そのほか、経産相に留任した梶山氏は菅氏の師匠にあたる梶山静六元官房長官の息子である。国家公安委員長に起用した小此木八郎氏は菅氏が秘書を務め政治家としてのキャリアを始めた小此木彦三郎元建設相の息子。そして岸信夫防衛大臣は菅氏が官房長官を務めた安倍首相の実弟である。

■菅政権の政策課題

 それでは菅首相はどのような政策に取り組むのであろうか。最重要課題は新型コロナ感染症対策である。菅首相は感染症対策と経済活動を両立させることの重要性を強調している。感染症対策を効果的に行うためには保健所との連携が必要不可欠である。菅首相と加藤官房長官はこれまで官房長官、厚労相として保健所との連携に取り組んできており、こうした努力をさらに発展させていくはずである。

4915名無しさん:2020/09/19(土) 02:30:04
>>4914

 また感染症のため厳しい経済環境に対応する必要性も強調している。必要に応じて経済対策を行う考えを示している。これまで行ってきた持続化給付金やGo To キャンペーンの継続、拡充が考えられる。 

 このほか、菅首相がこれまでに強調している政策はデジタル化と行政改革・規制改革以外に4つある。

 第1は少子化対策である。このために不妊治療の保険適用と待機児童の解消、女性が活躍できる環境整備を行うことを明らかにしている

 第2は中小企業政策である。総裁選の活動中に首相は中小企業の統合・再編を進めること、このために中小企業基本法を見直す考えを示している。また、最低賃金の引き上げを検討する姿勢も見せている。

 第3は地方政策である。首相は観光振興と農産物の輸出が地方活性化につながったことに言及し、この政策を継続していく方針である。外国人観光客を積極的に招くことは現在の状況では難しい。だが、日本人も海外には行きにくい状況にあり、日本人の国内観光をGo to Travelに続きさらに促進することは十分考えられる。

 最後は携帯電話の通話・通信料金の引き下げである。首相はこれまでの会見で必ずと言っていいほどこの課題に触れており、その実現に向けた政策を実施するはずである。

竹中 治堅 :政策研究大学院大学教授

4916名無しさん:2020/09/19(土) 23:25:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/d03e81e58b14c16f54fdf7ded70ede82edee29a5
野田元総務相「大勢が急激な変化望まず」
9/14(月) 16:44配信

 野田聖子元総務相は14日午後、自民党両院議員総会で菅義偉(すが・よしひで)官房長官が新総裁に選出された結果について「大勢が急激な変化を望まず、新型コロナウイルスに苦しんでいるみなさま方の安定を第一にしたということ」と述べた。都内で記者団に語った。

 野田氏は自身も総裁選への出馬を模索してきたが、今回は菅氏に投票したことも明らかにした。「前例にとらわれず、(縦割り行政の)大きな岩をどんどん壊してもらいたい」と期待を込めた。

 また、菅氏の圧勝に終わった選挙戦を振り返り、「挙党態勢でやっていくしかないという結果だ」と述べた。

4917名無しさん:2020/09/19(土) 23:26:43
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO61548850V10C20A7PP8000?s=6
二階氏、派閥横断の議連設立へ  菅氏も呼びかけ人に
2020年7月16日 1:30

自民党の二階俊博幹事長が地方創生や防災のあり方を議論する議員連盟の設立を準備していることが分かった。呼びかけ人には二階派や細田派の幹部のほか、無派閥の菅義偉官房長官らが名を連ねる。派閥横断の議連には「ポスト安倍」で主導権を握ろうとする狙いが透ける。

新議連は「地方創生・未来都市推進議員連盟」で、党所属議員に参加を呼びかけた。8月中にも初会合を開く段取りを描く。

案内状に記載した65人の呼びかけ人のうち34人が二階派だ。菅氏に近い森山裕国会対策委員長や梶山弘志経済産業相も入っている。

細田派は細田博之元幹事長や世耕弘成参院幹事長、竹下派では関口昌一参院議員会長、麻生派も鈴木俊一総務会長の名前がある。

案内状には防災やデジタル化、地方創生など日本の成長力確保に必要なテーマを並べた。中国や原子力発電所をめぐる問題など党内で温度差がある政策は触れていない。設立に関わる二階派幹部は「参加しやすい議題を選んだ」と語った。

2021年9月に安倍晋三首相が党総裁3期目の任期満了を迎える。現時点では4選を否定しており、党内にポスト安倍を競う総裁選を想定する議員が多い。

ポスト安倍候補の岸田文雄政調会長は新型コロナウイルス対策などで指導力や発信力に疑問の声があがった。世論調査で支持の高い石破茂元幹事長は党内基盤が弱い。

次期総裁選は混戦になるとの見方がある。二階派は派内に有力な候補を持たず、勝てる候補を支援して主流派にとどまるのが基本戦略だ。派閥の垣根を越えてつくる議連は数の力で総裁選の主導権を握る道具となる。

党内は派閥に属さない議員が首相と衆参両院議長を除いて65人と、最大派閥の細田派に続く勢力だ。議連は無派閥議員を取り込む有力な手段でもある。

過去にも総裁選前に議連や勉強会が発足した例がある。安倍氏が06年の総裁選に出馬した際は菅氏や山本有二元農相が中堅・若手議員を集めて「再チャレンジ支援議員連盟」を設けた。総裁選の3カ月前に開いた設立総会に94人が出席した。

野党だった12年の総裁選前に安倍氏が代表世話人を務める「新経済成長戦略勉強会」が設立した。参加議員は安倍氏の推薦人となり勝利に導いた。同年衆院選に大勝し第2次安倍政権が発足した。

次期総裁選をにらんで同様の動きが出ている。岸田氏は6月、党政調に「新国際秩序創造戦略本部」を新設して自ら本部長に就いた。座長に就いたのは後ろ盾である首相や麻生氏に近い甘利明税制調査会長だ。初会合に約100人が出席した。

同月に細田派の下村博文選挙対策委員長が会長の「新たな国家ビジョンを考える議員連盟」も立ち上がった。総裁選出馬に意欲を示す稲田朋美幹事長代行が議連の幹事長に就いた。設立総会には二階氏や鈴木氏ら136人が参加した。


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