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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

4398名無しさん:2020/09/04(金) 02:02:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b154eac60a0cd76962d2f0f7dffd334d7f4e991
「菅政権」暫定か本格か 派閥影響濃く、解散時期も焦点 自民総裁選
9/3(木) 7:08配信

 自民党総裁選の本命候補である菅義偉官房長官が出馬を表明した。

 5派閥の支持を受け後継レースの先頭を走るが、党内では安倍晋三首相の残り任期1年限りの「暫定政権」との見方もくすぶる。派閥の影響力を排し、本格政権を確立できるかは不透明だ。

 「安倍政権が進めてきた改革の歩みを決して止めるわけにはいかない」。菅氏は2日の出馬会見で安倍路線の継承を強調。同時に携帯電話料金の引き下げ、外国人観光客の誘致など自ら主導してきた政策を列挙し、独自色も披露した。

 秋田の農家に生まれ、国会議員秘書や地方議員を務めた自らの歩みも紹介。「活力ある地方をつくっていきたいという思いを抱きながら、政策を実行していく」と訴えた。主要派閥の意向に左右されるのでは、という質問に対しては「派閥の連合で推されて今、ここにいるわけではない。自らの判断で出馬を決意した」と反論した。

 しかし、二階俊博幹事長率いる二階派や、最大派閥の細田派などの支持表明で、菅氏の優位が固まったことに変わりはない。実際に各派は組閣や党役員人事を見越し、露骨なアピール合戦に入っている。細田派会長の細田博之元幹事長、麻生派会長の麻生太郎副総理兼財務相、竹下派会長の竹下亘元総務会長は2日、そろって記者会見を開き、菅氏への影響力を誇示してみせた。

 会見から外された格好の二階派は「主導権争いをしていると余計な臆測を呼ぶ」(幹部)と不快感を隠さない。二階派メンバーは菅氏に直接面会し、支援を伝達。菅氏の勝利を前提にした陣営内の競い合いは過熱の一途だ。

 主要派閥が菅氏支援に傾くのは、安倍氏の病気退陣に伴う緊急登板だとの認識が底流にあるためだ。次期総裁の任期は安倍氏の残り任期の2021年9月まで。細田派ベテランは「菅氏は首相の残り任期しか担わない」と指摘、竹下派関係者は「1年限定ならみんな納得だ」と話す。

 菅氏が総裁選で勝利した場合、支援を受けた派閥の影響力を排除するのは容易ではなく、政権運営のフリーハンドが狭まるのは確実。菅氏をよく知る中堅議員は「菅氏は大変。自由がない」と懸念を示した。

 こうした中で政界には、本格政権への脱皮を図るため、菅氏が早期の衆院解散に踏み切るとの観測が飛び交う。新政権発足後は「ご祝儀相場」で支持率が高くなる傾向があり、立憲民主党と国民民主党による合流新党に追い風が吹いていないことも、背景にある。

 菅氏自身は1日の記者会見で「当面は新型コロナウイルス対策が最大の課題。経済の回復にも取り組まなければいけない」と語り、早期解散には慎重な姿勢をにじませているが、竹下派若手は「菅さんは官房長官としては慎重だが、首相になったら解散するのではないか」と指摘した。

4399名無しさん:2020/09/04(金) 02:03:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/595920b3b78e8a93a0415758df237adc3a2c9c96
自民党総裁選 菅氏支持5派などが選挙態勢協議 菅氏も出席
9/3(木) 11:52配信

 自民党総裁選に出馬する菅義偉官房長官への支持を決めた細田派(清和政策研究会)、麻生派(志公会)、竹下派(平成研究会)、二階派(志帥会)、石原派(近未来政治研究会)の幹部らは3日午前、都内のホテルに集まり、選挙戦略や選対本部の態勢などを協議した。

 会合は報道陣に非公開で行われた。菅氏も駆け付け、会場に入ると大きな拍手が上がった。

 関係者によると、菅氏は「全身全霊をかけて取り組む」とあいさつしたという。

 午前の会合では一部の選対役員を決め、午後に改めて協議する。

4400名無しさん:2020/09/04(金) 02:03:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/760e6deec4a0af25bd8f02de6714ee58f0f994bb
3氏が選対本部立ち上げ 谷垣G草刈り場に
9/3(木) 17:24配信

自民党総裁選の動きです。岸田政調会長に続き、菅官房長官と石破元幹事長も3日午後、選挙対策本部を立ち上げました。

総裁選は事実上の選挙戦に突入し、菅氏優位の中でも票の奪い合いや切り崩しが本格化してきています。

石破氏は2日に続き、自民党議員の事務所を回って協力を要請しました。

石原派・石原元幹事長「石破先生はわれわれの奥さん方では最大の人気者です」

石破元幹事長「奥様によろしく」

岸田派、石破派以外のすべての派閥が菅氏を支持する中でいま、国会議員票の草刈り場となっているのが、無派閥と、支持する候補を決めず自主投票となった谷垣グループです。

2日に石破氏のキャッチフレーズ、「納得と共感」の言葉が含まれた額を手渡した谷垣グループの中谷元防衛大臣。実は3日、岸田氏も中谷氏のもとを訪れ、協力を要請したんです。

すると――。

谷垣G・中谷元防衛相「激励の意味で、これ『学海』というんですけど」

今度は、別の言葉が書かれた色紙を手渡します。「目標を絶やさずに頑張れば目標は達成できる」という意味だそうですが、しかし、中谷氏は石破氏の推薦人に名を連ねたことが明らかになりました。

一方、既に圧倒的優位に立っている菅氏も3日、谷垣グループの特別顧問・谷垣前総裁の自宅まで足を運んで協力を要請しました。

Q.谷垣さんの支持は得られたか?
菅長官「応援をいただけるようお願いしました」

同席した議員によると、谷垣氏は「国民に安心感を与えるよう頑張ってほしい」などと述べたということです。

4401名無しさん:2020/09/04(金) 02:04:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/4beb23b13558ee58baebb0cbb411c76d8d908789
自民党総裁選 内紛勃発の気配も 菅氏支援5派の主導権争いが過熱 
9/3(木) 21:03配信

 安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を決める総裁選をめぐり、早くも菅義偉官房長官を支持する方針を打ち出した党内5派による主導権争いが過熱している。3日には東京都内のホテルに集まり、選挙対策本部の態勢などを協議したが、選挙後に控える組閣や党役員人事を見据え、内紛が勃発する気配さえ漂った。不協和音が高まれば、派閥に所属せず、党内基盤が盤石ではない菅氏の今後にも影響を与えかねない。

 選対本部には、党内最大派閥の細田派(清和政策研究会、98人)に加え、第2派閥の麻生派(志公会、54人)と竹下派(平成研究会、54人)、二階派(志帥会、47人)、石原派(近未来政治研究会、11人)などからメンバーが派遣される。

 トップの選対本部長には、派閥色を打ち消すため、無派閥の小此木八郎元防災担当相の就任が内定した。事務総長に就く自民党の山口泰明組織運動本部長(竹下派)は記者団に「人の輪が大事だ。皆の良いところを引き出してベストな方向に持っていきたい」と述べ、結束して菅氏を支える考えを強調した。

 ただ、党内では派閥間の主導権争いを懸念する声が多い。党中堅は選対本部を「(菅氏に対する)猟官運動の巣窟」と表現し、選挙対策ではなく貢献度を競い合う舞台になりかねないと懸念を示した。

 支持勢力同士の神経戦は、菅氏が出馬表明した2日から顕在化。細田、麻生、竹下の3大派閥の会長が緊急の合同会見を開き、菅氏の支援を表明したが、いち早く菅氏の支援を決めた二階派の二階俊博幹事長には声をかけなかったのだ。

 麻生派会長の麻生太郎副総理兼財務相は会見で「主導権なんか争ってない」と語ったが、3派に先駆け菅氏が優位に立つ流れを整えた二階氏を牽制(けんせい)する狙いが透ける。

 菅氏に近い無派閥の閣僚経験者は「二階派はカンカンだ」と憤る。党幹部も「自民党が派閥政治をやっていると思われることが良くない。無派閥の菅氏のイメージを損なってどうするのか」と声を荒らげた。

 菅氏もこうした動きに内心は不安を募らせているようだ。3日の記者会見で派閥間の主導権争いを問われると、苦笑いを浮かべながらこう答えた。

 「私は無派閥だ」

(今仲信博)

4402名無しさん:2020/09/04(金) 02:07:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/a0e42927707785a99c64ba423fbbf7917499d20f
安倍氏退陣表明前からすでに権力交代も、自民内部では抗争激化
9/2(水) 7:05配信

 安倍晋三・首相の体調悪化が表面化する前から、政権内部ではひそかに権力の交代が進んでいた。「総理の側用人」と呼ばれた今井尚哉・首相補佐官を頂点とする官邸官僚が力を失い、「影の総理」菅義偉・官房長官が再浮上したからだ。

 政府のコロナ対応が二転三転する混乱の原因はそこにあったといえる。

 安倍氏が慶応大学病院で検査を受け、「健康不安説」が広がる最中の8月20日夜、菅氏と二階俊博・幹事長が会談した。検査といっても首相が入院したわけではなく、会談前日には官邸で公務に復帰していることは2人も当然承知している。

 首相が辞任する前に、ポスト安倍を巡ってタッグを組む菅氏と二階氏が政局をにらんだ会合を持ったのだから“謀叛”と見られかねない大胆な行動といっていい。しかし、2人はもう首相を怖れていなかった。毎日新聞専門記者兼論説委員の伊藤智永氏はこう語る。

「安倍政権はすでに事実上の“菅政権”になっていた。つい最近までは、首相補佐官の今井氏らが総理の権威を笠に着て実権を振るう“側用人政治”と呼ばれたが、官邸官僚はアベノマスク配布や持続化給付金業務の電通への委託といったコロナ対策を打ち出して失敗し、総理との関係もギクシャクしていた」

 代わって指揮を執っているのが菅官房長官だ。

「菅氏は感染拡大下でGo Toトラベルキャンペーンを推進してきた。暖房と冷房をいっぺんにかけるような政策は、『医療崩壊しない限り、社会経済活動は止めない』という方針だからです。新規感染者数が過去最高を更新しても、政府は緊急事態宣言を発令しない。それも総理ではなく菅氏が判断していた」(伊藤氏)

 政権の権力構造はコロナ禍で大きく変わっていたというのだ。二階派幹部がシナリオをこう語る。

「安倍総理が退陣すれば総裁選になる。ワンポイントリリーフで首相再登板を目指す麻生太郎副総理が麻生派、岸田派、そして安倍総理の出身派閥の細田派と組めば、菅─二階連合では数で勝てない。それなら、安倍総理をできるだけ延命させて、官邸は菅さん、党は二階さんが権力を掌握し、ポスト安倍に備えて麻生さんの力を削いだ方がいい」

4403名無しさん:2020/09/04(金) 02:08:07
>>4402

レガシーが何もない
 そうした2人の計略は安倍氏の辞任で大きく狂った。安倍氏から政権禅譲してもらうつもりだった麻生氏や岸田文雄政調会長らの反発を招き、自民党内抗争が激化するのは間違いない。この計略は一旦変更されることとなるが、自民党内での動きは激しくなっている。

 すでに麻生氏は「安倍さんから後事を託された」(側近)と動き出し、憲法改正に慎重だった岸田氏は講演(8月25日)で「もし私が政権を担うことになったとしても、憲法改正にしっかり取り組む」と態度をコロリと変えてなりふり構わぬ安倍支持層の取り込みに乗り出した。ポスト安倍に野心を抱く河野太郎防衛相、石破茂元幹事長らも黙ってはいないだろう。

 安倍氏は大叔父である佐藤栄作首相の連続在任記録を抜いたものの、佐藤首相の沖縄返還のような歴史に残る政権のレガシー(遺産)を残していない。安倍氏のお膝元である細田派の長老からもこんな声がある。

「安倍首相が『私の内閣で実現する』と約束した憲法改正、北方領土返還、拉致被害者の帰国はいずれも見通しさえ立っていない。

 経済政策では日本再興を掲げたが、アベノミクスによる景気拡大は2年前に終わり、過去最長のいざなみ景気(小泉政権)を抜けずに政権の終盤はコロナで日本経済は瀕死の状態になってしまった。その上、せめて花道にしようと1年延期した東京五輪も、開催は危うい状況だ。安倍さんにすれば、レガシーが何も残せないのでは辞めようにも辞めることができないと思っていたんじゃないか」

※週刊ポスト2020年9月11日号

4404名無しさん:2020/09/04(金) 02:12:03
「麻生総裁」の声もあった新総裁候補選出の裏側
9/3(木) 17:30配信

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(9月3日放送)にジャーナリストの鈴木哲夫が出演。自民党総裁選に菅官房長官が出馬表明をしたニュースについて解説した。

菅官房長官が自民党総裁選への出馬を表明

菅官房長官)1人の政治家として、安倍政権を支えた者として、いまなすべきことは何かを熟慮してまいりました。そして私は、自由民主党総裁選挙に立候補する決意をいたしました。私の持てる力をすべて尽くす覚悟であります。



飯田)9月2日、国会で行われた菅官房長官の出馬表明のコメントです。「安倍政権を継承しながら力のすべてを尽くす」と語っております。これで構図が岸田政調会長、石破元幹事長、菅官房長官の3人で固まったということになります。

安倍総理の辞任会見の裏で〜すでに総裁選に向けて動いていた自民党各派閥

鈴木)3人の総裁選ということになります。総理が辞めるという会見をしたその瞬間から、私は20分くらい、いろいろな合間に議員会館へ行きました。某派閥の幹部を含めた部屋に行ったのですが、誰も総理の辞任会見は聞いていません。すでにその夜、派閥で会うための連絡を取り合って、誰も総理を見ていないのです。

飯田)なるほど。

安倍1強のなかで力を誇って来た人達がそのまま移行〜菅氏総裁という既定路線で動いていた

鈴木)何十年も記者をやっていて、いまさら言うのも何ですが、目の当たりにしました。7年8ヵ月、「1強」と言われていた総理が辞任を口にした瞬間から、誰も自民党の議員は総理を見なくなるのですね。どういうことかと言うと、そのあとの8月29日、30日で菅さんの流れが強まったと言われています。そう考えると、もう既定路線で動いていたのだろうという気がします。あの2日間は、石破さんや岸田さんなど、菅さんの路線ではない派閥の人たちが動いていました。しかし根っこの部分では、菅さんの流れができていた。その根っこの流れをつくったのは、安倍政権で安倍1強を支え、権力の中枢にいた人たちが、そのまま移行しようと。そのためには誰であれば収まりがいいのか、となったわけです。麻生さんという説がありました。安倍さんの某側近が、麻生さんをいまの菅さんのような形にすると。ところが麻生さんは、国民の支持率も含めて、発言などの面でどうなのかという部分があります。そのため、「ならば菅さんがよいのではないか」となった。安倍1強の安倍さんはいなくなりますが、そこで力を誇って来た人たちが、そのまま移行するというような構図です。

飯田)2日の別の記者会見で、細田派の細田さん、竹下派の竹下さん、麻生派の麻生さんの3人が、3派連合で会見をしましたよね。この辺が核となって回そうとしていたというのは、確かにそれぞれの派閥から、いろいろな閣僚を出しているなと思いました。

鈴木)そうなのです。そういう意味では、安倍1強が終わるのではなく、安倍さんがいなくても安倍1強が続いている、というような総裁選の推薦騒動があるという見方をした方がいいです。そのなかで、菅さんが2日に記者会見をした。菅カラーをもっと出すべきだと思いましたが、それは出せません。なぜなら、安倍政権の継承ということで、菅さんはみんなに推されている。継承として菅さんを推している人たちは、自分たちの権力の流れをそのまま移行したい。その菅さんが、「私は私の独自色を出します」とは言えません。

4405名無しさん:2020/09/04(金) 02:12:53
>>4404

菅氏には「地方」をキーワードにした独自路線を出して欲しい

鈴木)いろいろあるとは思います。しかし、私は国民の方を見たときに、菅さんらしく行える国民のための政策は、かなりあると思います。いままでの菅さんのキーワードは「地方」だと思います。ここが実は、石破さんと似ているところです。菅さんが地方に対して行ったことの1つが、ふるさと納税でしょう。

飯田)昨日(2日)の会見でも言っていましたね。

鈴木)あの仕組みにいまは慣れて、「どこに納めようかな、カニがもらえるかな」などと考えるようになりました。

飯田)おいしいものがあるだろうか、と探したりする。

鈴木)いまでは当たり前にやっていますが、これは画期的な税制の仕組みでした。そうした地方というものをキーワードにやって来た。地方創生、地方分権と2日の会見でも言っていました。安倍さんのマクロなものや経済ではなく、菅さんは経済も地方に根差したものだというような、独自色を出していいと思います。しかし、そこが言えない。権力闘争、権力の移行という意味での総裁選なのかな、という感じがします。さらに突き抜けて何をやるのか言って欲しいのですが、そうした矛盾から、国民にはある意味での失望感がある気がします。

飯田)その辺りは、今後の総裁選に向けての選挙活動などで、いろいろなものが出て来たり、メディアの露出も増えるでしょうね。

鈴木)そういう議論をこれからして行きますよね。だからこそもう少し長く、党員投票なども含めて、国民には投票権がありませんが、三者三様の意見を聞きたいですよね。権力の移行が水面下で働くことによって、クローズドな総裁選になってしまう。むしろオープンにした方が、自民党にとってもプラスのような気がしますけれどね。

解散総選挙を菅氏が打つのかどうか〜注目すべきポイント

飯田)菅さんがカラーを出せないという状況に、必然的になるという話ですが、そのカラーを出すために「俺には国民の支持があるのだ」ということで、例えば早期に解散を打って出るようなことはあるのでしょうか?

鈴木)いま10.25説が出ています。菅さんはやらないだろうという予想の人もかなりいますが、ある幹部は「確率は50%ある」と。半々だということです。おっしゃるように菅さんが選挙で勝てば、菅色を出してもいいのです。

飯田)安倍さんは選挙に勝つことによって、自分のカラーを出すということをやって来ましたよね。

鈴木)安倍さんはそこです。選挙で勝って来たからです。安倍さんを継承すると言うのならば、そこも継承できますよね。それで勝てば、来年(2021年)の総裁選でも勝った菅さんを降ろすわけには行きません。次のポイントは人事もありますが、解散総選挙を菅さんがどのタイミングで打つのか、打たないのか、ここが非常に注目です。

飯田)麻生さんに政権が代わった直後に、解散をした方がいいでしょうと直談判に行きましたよね? あれは確か菅さんでした。

鈴木)そうです。しかし、麻生さんはできなくて、民主党に代わってしまった。

4406名無しさん:2020/09/04(金) 02:13:54
>>4404-4405

「麻生総裁」の声もあった新総裁候補選出の裏側
https://news.yahoo.co.jp/articles/4db7fbcfff59e1ca83d491cbfeb57763bb89b4c8

4407名無しさん:2020/09/04(金) 02:14:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/913cb355454e307acc6e501a26b4c935e2e55707
菅氏の勝利は確実なのに、世論に不評の「党員投票の省略」を決めた本当の理由
9/3(木) 19:16配信

■「政治空白を作るわけにはいかない」というナゾの理由

 次の自民党総裁は菅義偉官房長官となりそうだ。総裁選は9月8日に告示されるが、党内主要派閥は軒並み菅氏の支持を決めている。このため、メディアは「誰が選ばれるか」ではなく、党員投票を行わない簡略版で総裁が選ぶことになったことを「密室談合」と批判している。

 ただ、あえて党員投票を行わないこの決断は、年内に解散・総選挙を行うための布石だという見方がある。一体どういうことなのか。順を追って説明しよう。

 9月1日、自民党総務会が正規の党員投票を省略する簡略版の総裁選を行うと決定すると、新聞、テレビなどのメディア、さらに政治評論家たちは競い合うように選出方法を批判した。

 8月28日に辞任表明した安倍氏は、新しい首相が決まるまでは通常通り職務を続けて、政治空白は作らないと明言している。それにもかかわらず自民党執行部は「緊急事態に政治空白を作るわけにはいかない」という理由で簡略版の実施を決めてしまった。

■党員投票が行われた場合でも、菅氏の勝利は動かなかったはず

 党員投票を行わない本当の理由は「石破茂元党幹事長つぶし」であったというのは衆目の一致するところ。石破氏は、過去3度の総裁選チャレンジで党員・党友に人気がある。党員投票を行う正規の総裁選を行うと石破氏は有利だ。

 安倍氏は、「与党内野党」として安倍政権にかみついてきた石破氏が後継指名されるのは避けたい。その安倍氏の考えを忖度して二階俊博幹事長ら執行部は、党員投票を省略した「簡略版」を押し通したのだ。この経緯については1日に配信した「『安倍1強』のあとにやってくる『菅1強』は一体いつまで続くのか」で詳しく紹介した。

 結局、総裁選は党所属国会議員による394票、47都道府県に3票ずつ割り振られた141票の計535票で争われることになった。

 県連の中には自主的に党員による投票を行って県連票の指標にしようとしているところもあり、石破氏がある程度存在感を示すかもしれないが、細田派(98人)、麻生派(54人)、竹下派(54人)、二階派(47人)、石原派(11人)といった派閥に守られた菅氏の有利は動かない。

 しかし、ここで素朴な疑問が生じる。簡略版ではなく党員投票が行われた場合でも、菅氏の勝利は動かなかったはずなのだ。

4408名無しさん:2020/09/04(金) 02:14:57
>>4407

■石破氏が党員票で爆発的に得票するのは不可能だったが…

 正規の党員投票は国会議員の394票と、同じ394票を党員票に委ね、計788票で定める。菅氏は今、議員票のうち300票あまりの支持をとりつけている。党員投票についても、「石破氏が強い」とは言われているが、安倍氏と一騎打ちとなった前回総裁選での党員票の得票率は約45%だった。岸田文雄氏も含めて3人で争われる今回は前回以上の得票率を得るのは難しい。

 例えば菅氏の地元神奈川、麻生太郎副総理兼財務相の福岡、二階氏の和歌山などは菅氏が大量得票するのは確実。広島は岸田氏が意地を見せるだろう。そう考えると石破氏が党員票で爆発的な得票率を稼ぐのは不可能だったことが分かる。であれば、世論の反発の中、強引に「簡略版」とする必要はなかったように思える。

 その理由について自民党幹部議員は、こうつぶやく。

 「最終的には菅氏の判断になるが、衆院解散の布石を打ったのだろう。二階幹事長らはそのことも頭に入れて『簡略版』で押し切ったのではないか」

■政権発足時の「ご祝儀支持」が解散絶好のタイミング

 つまりこういうことである。

 今、自民党は、党員の声に耳を貸すことなく、事実上の首相である総裁を選ぼうとしている。このことに対して野党は「正統性のない政権」という批判を強めることだろう。それに対し「そういう批判をするのなら、党員だけでなく国民全員の声を聞いてみようではないか」と言って、衆院を解散・国民に信を問う道を選ぶ。野党も反対するわけにいかないだろう。

 言い換えれば「民意なき総裁選」を行うことで、早期の衆院解散・総選挙に持ち込む大義名分をつくったということになる。

 菅氏が首相となった時、国民にどのように受け止められるかは不透明だ。ただ、8月28日に行った安倍氏の記者会見を多くの国民は好意的に受け止めたようで、現政権の支持率は再浮上している。新しい首相が選ばれた時は「ご祝儀相場」で支持率が上がるのが通例であり、おそらく菅新政権も順風に乗ってスタートするのではないか。

4409名無しさん:2020/09/04(金) 02:15:19
>>4408

■2008年に「解散先送り」を強く進言したのが菅氏だった

 一方、野党側は立憲民主党と国民民主党の合流による新党結成で期待値を高め、上昇気流に乗りたい考えだったが、結党のタイミングが「菅新政権」のタイミングと重なってしまった。注目度は極めて低い船出となる。

 両者の立場をにらめば、今秋から暮れにかけての衆院選を政権与党側が模索する意味は十二分にあるのだ。それに向けての大義を「菅政権の正統性を問う」と設定するとすれば、8月28日以降の自民党の戦略は極めて高度な政治判断だったといえる。

 2008年、麻生氏が首相に就任した時、麻生氏は発足時の高支持率を背景としてすぐに衆院解散をする考えだった。しかし、その頃、リーマンショックが起きたため解散を見合わせたほうがいいとの意見が高まり、麻生氏は解散を先送りした。このとき最も強く解散の先送りを進言したのは、当時、党の選挙責任者だった菅氏だった。

 ここで解散の機会を逃した麻生内閣の支持率は、どんどん下がっていき、翌年の衆院選で大敗、民主党政権が誕生し、自民党は下野する。

 あれから12年。リーマンショックとコロナ禍という大きな危機の中、新政権が誕生するという意味で、現在と政治状況はとても似ている。12年前の体験を踏まえ、菅氏はどういう決断をするのか。結果が見えてしまった総裁選の行方よりもはるかに興味深いテーマではないだろうか。

永田町コンフィデンシャル

4410名無しさん:2020/09/04(金) 03:03:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/78d654aac5071c0bfe391bb1ef9971809fd539fc
「選挙の顔にならない」「やっぱりそうだよね」切られた岸田氏
9/3(木) 21:42配信

 自民党総裁選で5派閥の支持を受け、ほかの候補を圧倒する菅義偉官房長官。安倍晋三首相は当初、岸田文雄政調会長に後継を期待したが、党内や世論の期待が広がらずに支持を見送った。首相批判を繰り返す石破茂元幹事長に「勝てる候補」として浮かんだのが、菅氏だった。

 8月28日夕、首相官邸。安倍晋三首相は辞任の意向を表明した記者会見で、自らの病状を説明した。「先月中ごろから体調に異変が生じ、体力をかなり消耗する状況となった」

 首相が体調を崩した7月半ば、全国で新型コロナウイルスの感染が再拡大していた。首相に国会審議などで説明を求める声が広がっていたが、首相が応じることはなかった。同30日の岸田文雄政調会長との会食を最後に首相官邸から自宅に直帰するようになり、首相周辺は「食が細くなった」と懸念を深めていた。

 関係者によると菅義偉官房長官はこのころから、首相の健康不安が高まった場合、自身が後を託される可能性があると考えていたという。

 8月上旬には持病の潰瘍(かいよう)性大腸炎の再発が確認されたといい、来年9月まで総裁任期があるはずだった安倍首相の後継探しは抜き差しならない状況に陥った。

 「ポスト安倍」への期待を問う世論調査では、首相批判を繰り返す石破茂元幹事長がほかを大きく引き離しトップを走っていた。石破氏は、森友・加計学園の問題や財務省による公文書改ざんの再調査にも言及。菅氏の周辺は「後継候補として重要なのは、そういう問題をほじくり返さない人だ」と語っていた。

■「岸田さんではまとまりません」政治手腕を疑問視

 石破氏を警戒する首相や盟友の麻生太郎財務相兼副総理らにとって、「ポスト安倍」は岸田氏が適任という判断が早くからあった。「令和の時代はここにいる岸田さんだ」。昨年7月、参院選の応援演説で岸田氏の地元・広島を訪れた首相は、広島ゆかりの池田勇人、宮沢喜一の両元首相に触れ岸田氏を持ち上げた。昨秋の党役員人事でも、一度は党の要の幹事長に岸田氏の起用を検討。長く首相の政務秘書官を務める今井尚哉・首相補佐官が岸田氏の周辺と会食した際、政権運営の心得を説いたこともあったという。

 だが、党内では岸田氏の政治手腕を疑問視する声が徐々に強まっていった。今年4月には、新型コロナ対応の経済対策として、首相とともに「減収世帯への30万円給付」を主導したが、二階俊博幹事長や公明党幹部らの反発を招いて「国民一律10万円給付」へと方針転換を余儀なくされた。

 「岸田が何をやったんだ」。二階氏はしばしば、岸田氏への批判を口にした。菅氏も「選挙の顔にならない」などと突き放した。「党内は岸田さんではまとまりませんよ」。首相の出身派閥・細田派の閣僚経験者が首相にそう伝えると、首相が「やっぱり、そうだよね」と応じることもあったという。

 そんな中で首相の体調が悪化し、「次善の策」(閣僚経験者)として急浮上したのが菅氏だった。岸田氏は31日、首相官邸で首相と会い、「お力添えをお願いいたします」と総裁選での支援を求めた。だが、首相は「個別の名前を挙げるのは控えている」と、口を濁した。

 「いつから総理になりたいと思ったんだ」。麻生氏は9月1日、立候補の意向を伝えに来た菅氏に尋ねた。菅氏は最近、自身に近い若手議員を集め、石破、岸田両氏のどちらが後継首相にふさわしいか聞いたところ、大半が石破氏の名を挙げたと説明。「出なければいけないと決意しました」と話したという。

朝日新聞社

4411とはずがたり:2020/09/04(金) 08:29:15
>>4410
国家をどうしようみたいな国家観は自分には無いみたいに云ってた菅だけに立候補もネガティブ過ぎるww
>菅氏は最近、自身に近い若手議員を集め、石破、岸田両氏のどちらが後継首相にふさわしいか聞いたところ、大半が石破氏の名を挙げたと説明。「出なければいけないと決意しました」と話したという。

4412名無しさん:2020/09/04(金) 09:37:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/05d54873f6d92e93342d5a0120643b650883e3a1
「次は菅さんに」 自民総裁選、安倍首相の一言で流れ 新政権でも影響力維持か
9/4(金) 7:09配信

 自民党総裁選で菅義偉官房長官優位の流れが早々にできた背景には、安倍晋三首相が辞任表明当日に漏らした一言があった。

 この一言が出馬に向けて菅氏の背中を押し、大半の派閥が菅氏に雪崩を打つきっかけになったとの見方は強い。菅氏が後継に選ばれれば、首相は次期政権でも一定の発言力を維持する可能性がある。

 「次は菅さんに任せたい」。任期途中で職を辞すると表明した先月28日、首相は周辺にこう明言した。「自分が言わなくても、菅さんの出馬を求める声が出るだろう」とも語った。

 政権批判を続ける石破茂元幹事長の後継阻止を目指す首相は、岸田文雄政調会長に禅譲するシナリオを長く温め、こうした意向を岸田氏に伝えてきた。しかし、岸田氏待望論は党内外で一向に高まらず、首相は辞任表明の前から「岸田さんで大丈夫か」「勝てるなら菅さんでもいい」と漏らすようになっていた。

 首相は31日、岸田氏と首相官邸で面会。総裁選での支援を求めた岸田氏に対し、「自分から個別の名前を挙げるのは控えている」として、岸田氏への「後継指名」はできなくなったと伝えた。

 首相の意中の人は菅氏との一言は党内にじわりと広がり、首相による「事実上の後継指名」(ベテラン議員)との認識が醸成されていった。

 菅氏は出馬の判断について「誰にも相談していない」と説明している。だが、関係筋によると、首相の意向は遅くとも29日には菅氏に伝わっており、菅氏は同日に二階俊博幹事長と会談、出馬の考えを伝えた。二階派が菅氏支持の方針を30日にいち早く固めたのは「首相の意向を側聞し判断したのではないか」(党関係者)との見方がある。

 首相の出身派閥の細田派は31日に仲介者を介して首相の意向を伝えられ、菅氏支持を打ち出した。

 首相の盟友である麻生派の麻生太郎会長は28日の辞任表明当日、官邸で首相と約30分間会談している。30日に岸田氏と面会した際、麻生氏は「首相の考えは大事だ」として、首相からの支持獲得が支持の条件だと通告。31日に岸田氏が空振りに終わったことを確認すると、菅氏を一致して推すよう派内に指示した。

 首相の説明によれば、辞任の直接の理由は持病の潰瘍性大腸炎の再発だ。ただ、内閣支持率が過去最低レベルに落ち込むなど、政権運営が行き詰まっていたことが首相の気力をそいだとの見方も根強い。首相周辺は「さまざまな批判がやまず、首相は精神的にまいっていた」と明かす。

 一方、辞任表明後、内閣支持率は大きく改善した。自民党の閣僚経験者は「首相の影響力はまだまだ大きい。菅氏が勝利すれば、人事についても首相に相談せざるを得ないだろう」と語った。

4413名無しさん:2020/09/04(金) 10:46:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/c71f373bad8b7aeb3c09cee9bd9d86a5355c7dbb

【独自】自民総裁選、全都道府県連で予備選…党員の意向すくい上げる狙い
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9/4(金) 5:03
配信
読売新聞オンライン

1/3

(写真:読売新聞)

 自民党総裁選(8日告示―14日投開票)で、全47都道府県連が党員投票(予備選)を行う見通しであることが3日、読売新聞社の調査で分かった。全国一斉の党員投票が見送りとなるなか、党員の意向をできるだけすくい上げる狙いがあるとみられる。菅義偉官房長官(71)などの3陣営はこの日、活動を本格化させた。

 3陣営 本格始動

 予備選では、31府県が各候補の得票割合に応じて票を割り振る「ドント方式」を採用する方向だ。このほか、4都県が得票1位の候補が3票すべてを得る「総取り方式」で調整している。奈良県は1位に2票、2位に1票を与える。11道県が票の配分方法をまだ決めていない。当初、予備選を見送る考えだった福岡、鹿児島両県は方針転換した。

 今回の総裁選は、国会議員394票と、都道府県連代表141票の合計535票で争う。党本部は都道府県連に予備選などの実施を促しており、必要な財政支援も行う。

4414名無しさん:2020/09/04(金) 17:06:01
和歌山は県連幹部に3票を割り当てるって報道もあったけど予備選やるんですね

自民党総裁選で、和歌山県連も予備選実施
https://this.kiji.is/674477439665325153?c=39546741839462401
自民党和歌山県連は4日、役員会を開き、安倍晋三首相の後継を決める党総裁選で、党員・党友による予備選を実施することを決めた。
最も得票の多かった候補者に全3票を投じる「総取り」とする。

https://www.saga-s.co.jp/articles/-/569564
>予備選を行わないと答えたのは和歌山県連。幹事長ら幹部3人に1票ずつ割り振った上、投票先は委ねる。

4415チバQ:2020/09/04(金) 17:37:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9c96b9b1c8612c20d72d7232e1bff75d15f4b91

菅政権の仕掛け人、81歳「二階俊博」が幹事長を絶対手放さない“家庭の事情”
9/4(金) 11:31配信
228



旧和歌山2区の“怨念”

果たして菅=二階ラインは誕生するのか?
 少なくともネット世論では、二階俊博・自民党幹事長(81)への批判が急速に高まっている。菅義偉・官房長官(71)の首相就任を実現させ、“キングメーカー”として今後も政界に君臨する可能性が高まるにつれ、SNS上には《老害》などの投稿が増えている。

 ***
 自民党最高の実力者として、権勢をほしいままにする──二階幹事長は世間から、こんなイメージを持たれているようだ。

 だが、それは本当の姿なのだろうか。二階幹事長にも“弱点”があるのではないか。それを探るためにも、改めて“菅擁立”の流れを振り返ってみよう。

 新聞各紙の報道を辿ってみると、老害と紙一重の老獪さ、用意周到な計画性には、やはり驚かされる(註:以下の引用ではデイリー新潮の表記法に合わせた)。

 読売新聞が8月30日朝刊に掲載した「[スキャナー]総裁選 『安倍後継』菅氏に焦点 実績強み『緊急登板』待望論」には、二階幹事長と菅官房長官の“急接近”を、次のように報じた。

《「次の首相はどうか。やるなら応援するよ」自民党の二階幹事長は6、7月と2か月連続で行った菅氏との会食で、こう水を向けた。いずれでも菅氏は「ありがとうございます」と応じ、二階氏の申し出を拒否しなかった》(註:改行を省略)
着々と打たれた布石
 2人は8月20日にも会食を行った。その様子を報じたのは朝日新聞の「菅氏、じわり存在感 総裁任期残り1年、岸田氏・石破氏決め手欠く中」(8月25日朝刊)だ。

《菅氏だが、与党内ではポスト安倍候補として名前が取りざたされることが増えている。菅氏は20日に政治評論家を交えて二階俊博幹事長と2時間半会食。3カ月連続となる実力者同士の会合は耳目を集めた》

《ともに議員秘書、地方議員出身のたたき上げ。両氏の信頼が厚い森山裕国対委員長も交え、政権運営をめぐり連携を密にする。二階氏は3日の記者会見で「しっかりやっておられる。大いに敬意を表している」と菅氏を評価した》

 更に二階幹事長は8月28日、TBSのCS放送「TBS NEWS」の「国会トークフロントライン」に出演、ポスト安倍レースで菅官房長官が有力候補と発言した。

 自民党総裁の選出方法を早い段階で一任されると、二階幹事長は両院議員総会での選出を決めたと言われている。

 理由を新聞各紙は「両院議員総会なら国会議員票で趨勢が決まる。地方党員に人気の高い石破茂・元自民党幹事長(63)の伸長を封じ込めることができる」と解説した。

 8月31日には、二階幹事長が記者団に「党員投票は行わない」ことを言明。翌9月1日の自民党総務会で正式に決定した。

目指すは田中角栄!?
 一方、菅官房長官も動いた。9月2日に記者会見を開き、自民党総裁選の出馬を表明した。

 同じ日には細田、麻生、竹下の3派閥も会見で「菅支持」を発表。二階派は含まれていなかったため、九州のブロック紙である西日本新聞は電子版で「会見呼ばず…露骨な“二階派外し” 『主流派』巡り争い激化」と報じた。

 要するに“菅首相”を前提に党内で激しい権力闘争が争われていることが垣間見えたわけだ。

 ひょっとすると3派閥には相当な危機感があったのかもしれない。何しろ前日、毎日新聞は「自民党総裁選:菅氏、自民総裁選出馬へ 二階派、支援の方針」の記事を掲載した。

 記事にある以下の記述を読むと、二階=菅ラインの結束は更に強固になったように見える。

《菅氏は29日、東京都内で二階氏と会談し、総裁選での支援を要請した。二階氏は「頑張ってください」と伝えたという。会談には森山裕国対委員長も同席した》

 4月22日、二階氏は幹事長の通算在職日数が1359日となり、それまで歴代2位だった森喜朗元首相(83)の在職記録を抜いた。9月8日まで幹事長の座にとどまれば、田中角栄元首相(1918〜1993)の最長記録を抜く。

4416チバQ:2020/09/04(金) 17:38:03
目指すは田中角栄!?
 一方、菅官房長官も動いた。9月2日に記者会見を開き、自民党総裁選の出馬を表明した。

 同じ日には細田、麻生、竹下の3派閥も会見で「菅支持」を発表。二階派は含まれていなかったため、九州のブロック紙である西日本新聞は電子版で「会見呼ばず…露骨な“二階派外し” 『主流派』巡り争い激化」と報じた。

 要するに“菅首相”を前提に党内で激しい権力闘争が争われていることが垣間見えたわけだ。

 ひょっとすると3派閥には相当な危機感があったのかもしれない。何しろ前日、毎日新聞は「自民党総裁選:菅氏、自民総裁選出馬へ 二階派、支援の方針」の記事を掲載した。

 記事にある以下の記述を読むと、二階=菅ラインの結束は更に強固になったように見える。

《菅氏は29日、東京都内で二階氏と会談し、総裁選での支援を要請した。二階氏は「頑張ってください」と伝えたという。会談には森山裕国対委員長も同席した》

 4月22日、二階氏は幹事長の通算在職日数が1359日となり、それまで歴代2位だった森喜朗元首相(83)の在職記録を抜いた。9月8日まで幹事長の座にとどまれば、田中角栄元首相(1918〜1993)の最長記録を抜く。

長男落選の衝撃
 二階幹事長の長男は2016年、和歌山県の御坊市長選に立候補した。父の選挙区は和歌山3区で、御坊市も含まれている。

 まさに“父のお膝元”だ。6選を果たしていた現職も、そもそも二階幹事長が政界にスカウトした人物だ。4回も無投票当選を果たしていることにも、圧倒的な「二階王国」の姿が浮かび上がる。

 ところが長男が出馬を決め、それを受けて現職も7選への挑戦を発表した。「二階王国」の分裂選挙と大きな話題になり、おまけに市長選の結果は長男の敗北で終わった。

 現職が約9300票を集めたのに対し、長男は約5800票に留まった。おまけに長男は小泉進次郎・環境相(39)の応援など、国政選挙なみのバックアップを受けながら、現職を倒すことはできなかった。

「これで長男が後継者として国政に出馬する可能性は低くなったと言われています。二階さんには次男と三男の2人が後継者候補として残っていますが、次男は2018年、元暴力団幹部と共謀して会社の乗っ取りを企んだと報じられました。この報道がどれほど影響を与えたのかは分かりませんが、全日空に勤務していた三男は今、二階さんの秘書をしています。三男後継が現実的と見られているようです」(同)
二階俊博VS.世耕弘成
 二階陣営にとって、「たかが御坊市長選」と強がることもできない理由がある。世耕弘成・自民党参院幹事長(57)の動向がそれだ。

「実は旧和歌山2区は、世耕さんの祖父である世耕弘一・衆議院議員(1893〜1965)の地盤でした。伯父である世耕政隆氏(1923〜1998)も1度当選しましたが、次の選挙で落選。そのため参院に転じて5期連続当選を果たしました。この伯父の死去に伴い、1998年、世耕さんは参院に立候補、当選を重ねて現在に至っています。しかしながら世耕さんの本音は、『祖父と同じように衆議院議員として活躍できるよう鞍替えしたい』なのです」(同)

 実のところ、世耕参院幹事長と二階幹事長がガチンコで戦えば、世耕幹事長が勝利すると報じたマスコミもある。

 もちろん仮定の話であるわけだが、二階幹事長が引退した後、参院から鞍替えした世耕氏と新人の三男が戦うというケースはあり得る。

 世耕氏の知名度を考えただけでも、二階サイドの焦りが簡単に想像できるというものだ。

「世耕さんの衆院鞍替えを封じ込み、息子さんへの地盤継承をスムーズに進めるためには、権力が必要です。二階さんからすると、ご自身にいくら権力が集中しても、集中し過ぎるということはありません。菅首相の後見人として党内と国会に君臨しなければ、世耕さんに攻め込まれるという危機感を持っているのです。そして三男を自民党公認で出馬させることに全力を注ぐでしょう」(同)

週刊新潮WEB取材班

2020年9月4日 掲載

4417チバQ:2020/09/04(金) 17:43:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/c403cf1ecb42e1452f5e263e817cf8814284cf41
菅氏支持派に早期解散論 政権発足の「ご祝儀」狙い
9/4(金) 11:09配信
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早期衆院解散のメリット、デメリットは
 自民党総裁選で優位に立つ菅義偉官房長官が、首相就任後に早期の衆院解散に踏み切るとの観測が党内で流れている。新政権発足による支持率の「ご祝儀相場」が選挙戦の追い風になるとの見立てだ。菅氏は3日、新型コロナウイルスの状況などを見極める考えを示したものの、可能性は否定しなかった。ただコロナ禍での選挙や、さらなる「政治空白」への世論の反発は必至で、新首相は難しい判断を迫られそうだ。

 菅氏はこれまで、早期解散について「当面は新型コロナ対策が最大の課題」などと否定的な考えを示してきた。3日も含みを持たせたものの、慎重姿勢は崩していないとみられる。

 ただ、菅氏支持派では、麻生太郎副総理が早期解散論者で、安倍晋三首相側近の言動も拍車を掛けている。下村博文選対委員長は8月28日のBS番組で「新首相に選ばれれば国民に信を問わざるを得ない」と発言。世耕弘成参院幹事長も参院議員の会合で「確実に解散はある」と10月解散の可能性を伝えたという。

 背景にあるのは内閣支持率の推移だ。安倍内閣は30%台に下降していた支持率が退陣表明後の8月29、30の両日の共同通信の調査で56・9%と前回より約21ポイントも上昇。新政権の発足直後は高くなり、その後は下がるのが一般的で、党内の一部では「解散をやるなら発足直後しかない」(幹部)との声が上がる。15日の立憲民主党と国民民主党の合流新党結党を踏まえ、野党が共闘態勢を整える前に選挙を戦いたいとの思惑も働く。

 自民党には苦い教訓もある。麻生政権はリーマン・ショック対策のため発足直後の解散を断念し、2009年に追い込まれる形で解散して政権を失った。現在の衆院議員の任期満了は来年10月で、麻生氏周辺は「『菅首相』にも早期解散を言い続ける」と明かす。

 だが、新型コロナ収束が見えない中で解散に踏み切れば選挙活動が感染拡大を招く懸念があり、世論の反発は必至だ。

 総裁選では政治空白を生まないために党員・党友投票の省略を決めただけに、長い選挙期間を要する衆院選の断行は整合性も問われる。政府関係者は「新首相は世論の動向もにらみつつ慎重に時期を探るだろう」とみる。(藤本卓郎、石井努)

4418チバQ:2020/09/04(金) 17:53:48
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/456866
岸田・石破氏 2位争い激化 来年の出馬に影響 地方票獲得 TVやはがき作戦も
09/04 05:00





 14日投開票の自民党総裁選で菅義偉官房長官の優位が鮮明になったことで、岸田文雄政調会長と石破茂元幹事長の2位争いが激しさを増している。今回一定の結果を出せなければ、来年9月に見込まれる次期総裁選での出馬が危うくなるためだ。両氏は、菅氏がすでに議員票の7割を固めている現状を踏まえ、地方票の獲得に向けた活動を強化。一方、「派閥主導」で選ばれたイメージを払拭(ふっしょく)したい菅氏も地方票取り込みに総力を挙げ、圧倒を目指す。
 「できれば3位にしたいんだけどね」。安倍晋三首相は3日、石破氏の得票を気にしながら周辺にこう語った。主要派閥の大半を固め「菅首相」誕生は既定路線となったが、党ベテランは「首相は来年9月の総裁選への芽が残らないよう、石破氏を徹底的につぶしたいんだろう」と指摘する。
 次期総裁選を視野に入れる岸田、石破両氏にとって2位争いの行方は、今後の政治生命に影響しかねない。両氏が熱い視線を送るのが地方票だ。岸田派幹部は「2位は至上命令。石破氏には負けられない」と強調。石破派幹部も「地方票で敗れれば、もう総裁選には出られなくなる」と語る。
 石破氏はもともと地方人気が高く、首相と一騎打ちとなった2018年総裁選では地方票の約45%を獲得。直近の共同通信の世論調査でも「次期首相にふさわしい人」で34・3%でトップとなり菅氏の14・3%、岸田氏の7・5%を引き離した。
 今回の地方票は各都道府県連3票の計141票と国会議員票の3割強で、国会議員票と同数だった前回総裁選より割合が少ない。地方人気の高い石破氏には不利になるが、陣営内には「議員票と合わせ100票近くは取れる」との期待がある。陣営はテレビ出演を増やすほか、県連関係者などに働きかけている。
 一方、石破氏に知名度で後れを取る岸田氏は、いかに存在感をアピールできるかがカギだ。3日の政策発表会で配布したパンフレットでは、「公正でやさしい」「芯の通った政治」とのキャッチフレーズを急きょ付け加えた。
 森友・加計学園などで「公正さ」を問われた首相を念頭に、「反安倍路線」で人気を得てきた石破氏支持層の取り込みを狙う。陣営幹部は「菅氏が継承路線を打ち出し、戦略の転換を迫られた」と明かす。全国的な「はがき作戦」も展開して票の掘り起こしを目指す。
 国会議員票だけで既に全体の過半数をうかがう菅氏だが、党関係者は「議員票で圧勝しても、地方票で大敗すれば派閥主導と見られる」と指摘。菅氏は党を束ねる二階俊博幹事長の力を背景に、各都道府県連の投票者を割り出して地方票の積み増しを働きかけるなど、徹底した地方票対策を展開する構えだ。(広田孝明、吉田隆久)

4419チバQ:2020/09/04(金) 17:55:07
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/456456?rct=n_politics
同床異夢の圧勝態勢 二階氏幹事長、続投へ先手 首相、石破氏封じ影響力 辞任表明5日で「流れ」
09/03 05:00



 自民党総裁選で菅義偉官房長官が、安倍晋三首相の辞任表明からわずか5日間で圧倒的優位に立った背景には、首相と二階俊博幹事長の「同床異夢」の思惑があった。二階氏は親密な関係を築いてきた菅氏の出馬を素早く察知して主導権を掌握し、幹事長続投を視野に入れた。一方、首相は本命視してきた岸田文雄政調会長が新型コロナウイルス対応でつまずくと、対立する石破茂元幹事長の勝機を奪って新政権に影響力を残すため、菅氏に傾いた。
 いち早く動いたのは二階氏だ。首相の辞任表明翌日の8月29日夜、側近らと菅氏と会談。関係者によると「日程が固まれば意思を示したい」と述べた菅氏を見て、二階氏は「出る」と確信した。すぐさま周辺に、菅氏出馬と二階派が支持するとの情報を流した。他派閥幹部は「完全に二階氏に流れをつくられた」と漏らす。
 2016年から幹事長を務め、8日に通算在職日数が歴代最長になる二階氏は81歳。昨年の人事では首相が岸田氏への交代を検討したが反発し、断念させた。その際、二階氏を援護したのは菅氏だった。
 今年に入り両氏は会食を重ね、蜜月ぶりを加速。老練な二階氏の狙い通り、菅氏が優勢になり、幹事長留任の公算は大きくなった。二階派議員は「『菅政権』で人事の優先権はうちにある」と期待する。
 「(菅氏支持を)細田派としてちゃんと取りまとめてくれた」。首相は2日、官邸で面会した河村建夫元官房長官に対し、菅氏優勢の流れを評価した。昨年夏の街頭演説では「令和の時代は岸田さんじゃないか」と述べていた首相の変節には「絶対に後継にしたくない」(周辺)と漏らす石破氏への警戒感があった。
 岸田氏は新型コロナ対策で主導した減収世帯への30万円給付案が覆され、求心力が低下。麻生太郎副総理も首相に「総裁選で候補が乱立したら、岸田氏は(決選投票に残れる)2位になれるか」と、石破氏に敗れる懸念を伝えていた。
 首相にとっては、石破氏は公然と政権批判を繰り返してきたことに加え「森友・加計学園、『桜を見る会』問題が石破政権で再検証される恐怖心がある」(参院幹部)との見方もある。政権の中枢として疑惑の火消し役を担ってきた菅氏なら、その心配はない。
 首相は8月31日に菅氏に支持を伝えた。政府関係者によると側近の今井尚哉首相補佐官らも、距離を置いていた菅氏との接近を図っているという。
 首相周辺はこう明かす。「首相は機嫌がいい。一番狙っていた影響力を菅政権なら残すことができるから」(藤本卓郎、竹中達哉)

4420チバQ:2020/09/04(金) 17:58:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a00d5c5aeda73cbb4d7f1a6cd9bfa71028257f0
目線は次期?窮地の岸田氏 麻生氏が突き付けた条件に「できません」
9/4(金) 10:12配信




自民党総裁選に出馬表明した(右から)菅義偉氏、岸田文雄氏、石破茂氏
 安倍晋三首相が辞任表明する前まで、後継候補の「先頭ランナー」と目されていた岸田文雄政調会長。自民党総裁選で大きく出遅れ、窮地に立っている。首相や麻生太郎副総理兼財務相の後押しを取り付け勢いに乗る戦略は、そのまま菅義偉官房長官にお株を奪われる形で早々と頓挫した。もし惨敗すれば、政治生命の保証もない。反転攻勢に転じ、どこまで菅氏の背に食らい付いていけるか-。

【画像】岸田氏を巡る相関図

 3日午前。都内の岸田派事務所で総裁選の政策を発表した岸田氏は「国民の理解が、今の(厳しい選挙)状況を動かしていくことを願っている」。序盤戦で菅氏の圧倒的優位が報道される中、ファイティングポーズを強調した。続けて昼の民放番組に生出演し、新型コロナウイルス感染症と最前線で闘う国立病院など2カ所を視察、現場重視の姿勢を見せた。深夜もテレビ局をはしごした。

 「地味で優柔不断な優等生」の印象が強い岸田氏が、何か吹っ切れたように動きだした。地元・広島から呼び寄せた妻と一緒のショットも公開し、親しみやすさを売り込む姿に、距離を置く派閥の衆院ベテランは背水の覚悟を感じ取った。「ようやく顔つきが変わってきたよな」
首相は「化けきれなかったよね」
 初当選同期同士で、首相が気が置けない友人の岸田氏。第2次安倍政権では外相を4年7カ月、党政調会長を3年1カ月と常に要職の座を任された。首相がバトンを託す相手と見定め、そのゴールをお膳立てしようと岸田氏にアシストを出したのは明らかだった。だが、「次の首相」を問う世論調査では毎回、首相が目の敵にする石破茂元幹事長に大きく水をあけられ続けた。

 6月のことだ。再び非常事態の様相を呈し始めていた新型コロナ対応と今後の政権運営で腹合わせするため、首相と盟友・麻生氏は一対一で向き合った。ふと「平時なら(次期首相は岸田氏で)いいんだがな…」。水を向ける麻生氏に、首相は「化けきれなかったよね」とうなずいた。

 この前後から首相の胸中で「岸田氏の優先順位が下がっていた」(麻生氏周辺)とみられる。持病の再発による退陣劇が世間を震撼(しんかん)させた8月28日午後、岸田氏の姿は党本部ではなく、講演先の新潟県にあった。織田信長が本能寺の変で倒れた後、織田領の配分を決める「清洲会議」に間に合わず没落したとの説がある家臣・滝川一益を引き合いに、「岸田氏の命運は尽きた」(党関係者)ともささやかれた。

麻生氏が最後の助け舟
 菅氏が電光石火で実力者の二階俊博幹事長と会談し、総裁選の流れを一気にたぐり寄せつつあった同月30日、岸田氏は助力を麻生氏にすがった。そして、条件を突き付けられた。自ら率いる岸田派(宏池会)の前会長で、政界に隠然と影響力を残す古賀誠元幹事長との絶縁だった。

 政界の要石である麻生、古賀の両氏は長年にわたり、地元・福岡の政財界を巻き込んでお互いをけん制し合ってきた間柄。「それはできません」と拒む岸田氏に、麻生氏は最後の助け舟を出した。「だったら、首相に『岸田を応援する』と言わせてこい」-。
 翌31日。官邸に出向いた岸田氏に、友人が掛けた言葉はむなしく響いた。「(総裁である)自分の立場から個別の名前を挙げるのは控えている」。麻生氏は、菅氏支持にかじを切った。雪崩が加速した。

 もはや菅氏の優位は揺るがない。それでも、岸田派は「派閥の人数(岸田氏を除き46人)と石破氏の得票をいずれも上回れば、来秋の『次の総裁選』に望みがつながる」(若手)とし、支持固めと他派閥の切り崩しに奔走する。菅氏支持を決めたとはいえ、後見役だった首相と麻生氏がひそかに、岸田氏に温情票を回す可能性もある。麻生氏の側近は「菅氏に何かあったら、次こそは岸田氏だ。そのカードを完全に捨てたわけじゃない」と話す。 (河合仁志、下村ゆかり)

4421チバQ:2020/09/04(金) 17:58:51
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/640081/
自民派閥探る「勝ち馬」 政策論より「選挙の顔」 ポスト安倍号砲
2020/8/30 6:00 (2020/8/31 11:51 更新)
西日本新聞 一面 郷 達也
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【激震 安倍首相辞任】(上)
 安倍晋三首相の電撃的な辞任表明から一夜明けた29日昼すぎ。都内のホテルに集まっていた報道陣がざわついた。「ポスト安倍」候補の一人、自民党の岸田文雄政調会長と、老練な政治技術で政権を支えてきた実力者の二階俊博幹事長が、同時間帯に現れたのだ。さほど親密な仲ではないとされる2人が、総裁選へ向けて急接近か-。
【関連】消えた“敵”野党に戸惑い…安倍首相が辞意「試される2週間だ」
 後に岸田氏は秘書らとの打ち合わせ、二階氏は大島理森衆院議長との会合と、それぞれ別行動だったことが判明したのだが、ニアミス一つで臆測が駆け巡る水域に永田町は入りつつある。
 土曜のこの日、表向きの会合を開いたのは石原派。総裁選の情勢を慎重に分析したが、誰を推すかは結論を持ち越した。幹部は「派閥として一致団結する。何より時間がない」。夜に入っても、国会近くのホテルでこの幹部と二階氏がひそかに会食するなど、派閥間の情報収集が続いた。
      ■ 
 有力候補をけん制する駆け引きも幕を開けた。
 過去3回の総裁選経験がある石破茂元幹事長は、首相と「険悪な関係」で党内支持基盤は心もとないが、世論調査では高い人気を誇る。今回も意欲を燃やし、国会議員票と同数の394票を割り当てられる党員・党友投票でリードを奪うのが基本戦略だ。
 だが、党執行部は「緊急事態で時間をかけられない」との建前で、党員投票を省く方針。これを露骨な「石破つぶし」とみる若手議員らから「投票の権利を奪うのは党員への裏切り。『密室の総裁選』との批判を招く」と反発の声が上がっている。一方、自身の派閥内には形勢不利とみて「出馬を見送り『次』を狙った方がいい」と石破氏に勧めるメンバーもおり、その足元は混沌(こんとん)としている。
 前回総裁選で首相の3選を支持し、「禅譲」路線を目指す岸田氏は、自ら率いる岸田派と首相出身の最大派閥・細田派、麻生太郎副総理兼財務相が領袖(りょうしゅう)の麻生派の3派をまとめて一気に流れをつくろうと模索する。政権の「番頭格」で最近、首相からの信任が一層高まっているとされる菅義偉官房長官も待望論が強い。
 首相は28日の記者会見で、「総裁選に影響力を行使しようとは全く考えていない」と明言したものの、水面下で後継指名する場合は、2人のうちどちらかを選ぶことになりそうだ。
      ■ 
 小選挙区と政党交付金の制度の定着を背景に、公認権とカネ、人事を握る党執行部の求心力は極まった。派閥間の権力闘争が影を潜めるのと逆に、総裁・総理は「自民党、日本の『顔』であり、選挙に耐え得る、国民の支持が集められる確信がなければ担げない」(二階氏)存在に。国政選挙に6連勝し、約7年8カ月間もの第2次政権を築いた「安倍1強宰相」は、一つの完成形として君臨した。
 その恩恵が消え、動揺を隠せないのが選挙に不安を抱えた「安倍チルドレン」と呼ばれる2012年衆院選の初当選組。「おかしいと思うことがあっても、上に物が言えず情けない」(3期生)。自身の生き残りを懸け、総裁選に自由闊達(かったつ)な政策論争を求めるのではなく、勝ち馬を見極め乗り遅れまいとする党内政局が激しくなっていく。 (郷達也)
   ◇    ◇ 
 「ポスト安倍」レースの号砲が唐突に鳴らされた。思惑が入り乱れる与野党、巨大な主人を失いさまよう官邸官僚はどこへ向かうのか。

4422チバQ:2020/09/04(金) 17:59:33
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/640282/
消えた“敵”野党に戸惑い…安倍首相が辞意「試される2週間だ」
2020/8/31 6:00 (2020/8/31 14:55 更新)
西日本新聞 総合面 森井 徹 川口 安子
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【激震 安倍首相辞任】(中)
 「総理の体調は思ったよりも悪い。要注意だ」。公明党内にそんなメールが出回ったのは今月中旬だった。情報をもたらしたのは安倍晋三首相に近い前代表の太田昭宏氏。現代表の山口那津男氏ではない。
【関連】自民派閥探る「勝ち馬」 政策論より「選挙の顔」 ポスト安倍号砲
 首相と山口氏のぎくしゃくした関係は与党内では周知の事実だ。2人は昨年11月、東京・赤坂のふぐ料理店で会食した。「仲居さんがお酌して話題を振るような状態。ほとんど会話がなかった」。当時そんなうわさが出回った。
 集団的自衛権行使の一部容認、安全保障関連法制定…。「安倍カラー」とも言える保守色の強い政策に同調しているうちに、公明党は集票に苦しむようになった。2019年参院選では、比例票が3年前の前回を100万票も下回った。
 首相の辞任表明に「山口代表は少しほっとしているに違いない」とみる公明関係者は少なくない。自民党内で憲法改正の熱気は恐らく冷める。繰り返された支持基盤の創価学会との「板挟み」も遠のく-。
 28日午後、山口氏は国会内で首相から直接辞意を伝えられた。山口氏は「非常に残念です」と言い、こう加えた。「これまでの支え方が十分でなかったとすれば申し訳ない」
      ■
 一方の野党。反転攻勢に鼻息を荒くしているかと思いきや、そんな熱気は伝わらない。
 野党は7年8カ月に及ぶ歴代最長政権の弊害を並べ「アベ政治を許さない」という共通目標を掲げてきた。「桜を見る会」問題に続き、公選法違反(買収)の罪で起訴された河井克行前法相と妻の案里参院議員の事件、ちぐはぐな新型コロナウイルス対策などを追及。臨時国会召集を迫り「安倍1強」体質をえぐろうと構えていたところで、眼前から「敵」が消えた。
 しかも新党結成のタイミングは自民党総裁選と重なる。大きな旗印を失う形での船出にならざるを得ず、国民に政権交代の必要性を訴える戦略は練り直しが避けられない。
 「安倍政権のひずみをどう修復していくか。新党結党は新しい時代の要請だ」。30日朝、立憲民主党の福山哲郎幹事長はテレビ番組で強調した。個人的に新党と距離を置く国民民主党の玉木雄一郎代表は冷ややかだ。「安倍内閣がだめというだけではもう通用しない」
      ■
 30日、「ポスト安倍」を巡る自民党内の駆け引きが本格化した。党幹部主導で菅義偉官房長官をかつぐ思惑が表面化。岸田文雄政調会長や石破茂元幹事長らの周辺も慌ただしい。
 運命共同体とはいえ、友党の人事に口出ししないのは与党の不文律だ。ところがこの日のテレビ番組で、公明の斉藤鉄夫幹事長は自民党総裁選に注文した。「国民の幅広い理解が得られる選び方をしてほしい」「穏健な保守中道勢力を大切にする総裁になってもらいたい」
 野党からはいつもの原則論が出てこない。誰が後継になるにせよ、新政権は民意を反映しておらず「早急に解散し、国民の審判を仰げ」と迫るのが常道だが、威勢のいい言葉はない。
 立民の逢坂誠二政調会長は「政策を純化させるだけでは自民党には勝てない。今後は協調や包摂といった政治手法が重要になる」という。相手よりも、まず身内が結束できるか。国民の議員は「野党の力あわせが本物になるか。試される2週間だ」とつぶやいた。 (森井徹、川口安子)

4423チバQ:2020/09/04(金) 18:00:43
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/640609/
官邸官僚“暴走”の先に…突然の退陣劇に早くも水面下で猟官運動
2020/9/1 6:00 (2020/9/3 11:12 更新)
西日本新聞 総合面 湯之前 八州 前田 倫之
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【激震 安倍首相辞任】(下)
 8月31日午前9時40分すぎ、安倍晋三首相は辞任表明後、初めて官邸に出勤。記者団の声掛けに「おはよう」と右手を軽く上げた。吹っ切れたようなさばさばした表情。その後ろには、いつものようにかばんを抱えて随行する首相秘書官が。うつむき加減でエレベーターへ急ぐ背中は、首相とは対照的にどこか寂しげだ。
 ≪官邸官僚≫。第2次安倍政権の象徴となったこの四字熟語は、秘書官や補佐官など首相の手足となる側近たちを指す。出身省庁に戻る道を自ら断ち切り、主人への絶対忠誠を誓った彼ら。内閣人事局が省庁幹部の配置を掌握する仕組みが整ったことも追い風に、「総理のご意向」を具現化する実動部隊として発言権を高めてきた。
 その功罪は相半ばする。
 中核を担う今井尚哉首相補佐官らは「1億総活躍社会」「働き方改革」といった看板スローガンを次々に発案。厚生労働省の尻をたたき、企業に定年延長や残業規制を導入させた。熊本地震や九州豪雨では、警察出身の杉田和博官房副長官らが迅速な「プッシュ型支援」を指揮。首相の強力なリーダーシップと「決められる政治」を演出し、最長政権の原動力となった。
 2016年の参院選や17年の衆院選では、消費税を巡る自民党の選挙戦略にまで深く関わり、「公務員の『範』を超えている」との非難を招く。自然な流れで、省庁側は常に官邸官僚の顔色をうかがうようになり、忖度(そんたく)や異論封じが横行する「行きすぎた官邸主導」が完成した。

    ■ 
 一枚岩を誇った官邸官僚の力に陰りが見えたのが、一連の新型コロナウイルス感染症対策だった。
 2月下旬には今井氏らが独走して全国一斉休校の流れをつくり、官邸内にあつれきが生じた。「アベノマスク」の配布、首相とシンガー・ソングライター星野源さんのコラボ動画の公開も、側近の秘書官らが十分な議論抜きに強行。当ては外れ、支持率の下落傾向に拍車を掛けた。このころ、菅義偉官房長官は「一部の官邸官僚のアイデアだけで政策遂行をしないでください」と首相に詰め寄ったという。
 「何をやっても支持率が上がらない」と周囲に漏らす首相。「暴走する官邸官僚の存在は最近、首相の悩みの種に変わっていた」と政府関係者は明かす。そして-。

4424チバQ:2020/09/04(金) 18:01:02
   ■ 
 主人の突然の退陣劇に、「わが世の春」を謳歌(おうか)してきた官邸官僚はぼうぜん自失となったり、次期政権で留任できるよう早くも水面下で猟官運動を始めたりしている。
 総裁選出馬に意欲を見せる「ポスト安倍」候補の中で、彼らと長く仕事をしてきたのは菅氏。仮に菅内閣が発足すれば、現体制の大枠を維持した官邸主導でコロナ禍に挑むことが予想される。岸田文雄氏や石破茂氏らが官邸の主になった場合、官邸官僚を重用する政策決定システムは過去のものとなるかもしれない。
 「批判もされたけど、いいこともやってきたと自負している。7年8カ月支えられ、誇らしい」。長老格の官邸官僚は首相の辞任会見を見届けた夜、しみじみと息を吐いた。 (湯之前八州、前田倫之)
 =おわり

4425チバQ:2020/09/04(金) 18:03:05
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/641616/
2日前まで分裂懸念…竹下派、菅氏一本化に安堵 自民党総裁選
2020/9/4 6:00
西日本新聞 総合面 森井 徹
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菅義偉官房長官の支持でまとまった竹下派の臨時総会であいさつする竹下亘会長(中央左)=2日、東京都

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菅義偉官房長官の支持でまとまった竹下派の臨時総会であいさつする竹下亘会長(中央左)=2日、東京都

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菅義偉官房長官の支持でまとまった竹下派の臨時総会であいさつする竹下亘会長(中央左)=2日、東京都



自前候補擁立論抑える
 自民党総裁選で、菅義偉官房長官支持でまとまった竹下派(平成研究会、54人)に安堵(あんど)感が広がっている。安倍晋三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちとなった前回は衆参が真っ二つに割れ、しこりが残った。今回も自前候補の擁立論がいったんは浮上したが、「一致結束が最優先」(幹部)として、何とか前回の再現を避けて結束を保った。
 「一本化できたのはものすごくありがたい。これを出発点にしないといかん」。2日にあった派閥の臨時総会。菅氏支持を取り付けた竹下亘会長は「一枚岩」をアピールした。
 わずか2日前の8月31日。衆院若手は会合で「ど真ん中でみこしを担ぎたい」として、茂木敏充外相の出馬を求めた。その数時間後、引退後も影響力を持つ青木幹雄元参院議員会長が、かつて同派に所属していた菅氏と面会。参院側は菅氏支持で動き、今回も分裂が懸念された。
 二階派や細田派など主要派閥は早々と菅氏支持で足並みをそろえ、茂木氏を担いでも負け戦になるのは明白。「前回の轍(てつ)を踏んではならない」と幹部は慎重に意見集約を進め、茂木氏が「次はしっかりチャレンジする」と次期総裁選への出馬を目指すことで主戦論の若手を納得させた。
 竹下派は亘氏の兄、竹下登元首相が旗揚げした「経世会」が源流。かつて党内最大勢力を誇ったが、近年は有力な首相候補がおらず、2018年には参院側が額賀福志郎前会長の交代を求めて離脱騒動が起きた。同年の総裁選では衆院側が首相、参院側の多くが石破氏を推し、派内に大きなしこりを残した。
 かつて同じ弁当を食べる慣例から「一致団結箱弁当」と呼ばれた竹下派。関係者は「衆参でまとまっただけで御の字だ」と胸をなで下ろす。ただ菅氏支持が出遅れ、対応の一本化に腐心した状況を踏まえ、参院若手からは「こんなことでは他派閥に置いていかれる」と冷ややかな声も漏れ、名門派閥復活への道は険しい。 (森井徹)

4426チバQ:2020/09/05(土) 03:12:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/64306be9912df2b3a8afcd1ccb014892e3b0f0e1
菅氏「地銀多すぎる」…かつて「ハードランディング」主張の梶山氏支持 地銀改革待ったなし
9/4(金) 18:43配信
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自民党総裁選への出馬を表明する菅義偉官房長官=2日午後、国会内(春名中撮影)
 自民党総裁選で本命視される菅義偉官房長官が2日の記者会見で、地方銀行について「数が多すぎる」と述べ、再編が必要との認識を示唆した。菅氏はかつて、倒産も辞さず銀行の不良債権処理を進める「ハードランディング」論者の梶山静六元官房長官を師と仰いだ経歴の持ち主。足元では新型コロナウイルスも打撃となっており、自前の競争力強化に失敗すれば、地銀は他行との合併や統合を迫られそうだ。(岡本祐大)

 地銀と第二地銀の数は今年3月末で計102行。平成22年4月1日(計106行)から10年で4行減ったのみとなっている。

 菅氏は2日の出馬表明会見で「地方の銀行は将来的には数が多すぎる」と言及し、翌3日の会見では「再編も1つの選択肢になる」と、さらに踏み込んだ。

 地銀には「従来の政府方針を踏襲しただけで無理やり再編は迫られないだろう」という“楽観的”な声もある。ただ、わざわざ言及したからには、菅氏には再編への強い意思があるのではと見る向きもある。

 人口減や長引く超低金利に加え、コロナの影響もあり地銀の経営は厳しい。三菱UFJモルガン・スタンレー証券によると、上場地銀78社の令和2年4〜6月期決算は、約6割の46社で最終利益が減り、2社が赤字となった。

 すでに各行は店舗の統廃合や人員再配置などで経費削減を進めている。関西地盤の2行が合併した関西みらい銀行は今春、約270ある店舗の3分の1程度を集約する方針を発表。滋賀銀行は約130の店舗を4分の3程度に整理する。

 「もはや店舗はコスト」(地銀トップ)という声まであり、北洋銀行(北海道)や山陰合同銀行(島根県)も拠点網を見直す。

 デジタル化による経営効率化の動きもあり、横浜銀行や福岡銀行がオンライン融資を手掛けるほか、スマートフォンのアプリを使った入出金サービスの導入も広がる。中小企業の事業承継などに関するコンサルティング業務で収益源の開拓を探る地銀もある。

 ただ、農林中金総合研究所の南武志主席研究員は「こうした改革は、さらに進める必要がある。コロナによる融資先の貸し倒れで経営リスクが高まっており、(改革が進まなければ)再編が選択肢として検討される可能性がある」と指摘する。

 一方、地銀が統合すれば「経営規模が大きくなり、しぼむ地方経済で果たせる役割が増える」ともしている。

     ◇ 

 各地では地銀と異業種がからんだ合従連衡や地銀同士の統合、合併の動きも出始めている。

 ネット金融大手、SBIホールディングス(HD)は「地銀連合構想」を進め、すでに島根銀行や福島銀行など4行と資本業務提携した。今後10行程度に広げる方針だ。北尾吉孝社長は2日、東京都内で講演し、「合意に近いのが3、4行ある」と述べた。

 また、SBIHDは8月末、複数の地銀などと地方活性化支援を目的に新会社「地方創生パートナーズ」を設立した。横浜銀行などを傘下に持つコンコルディア・フィナンシャルグループや山口フィナンシャルグループなどが参画する。

 地銀間でも連携は広がる。傘下に長崎県の親和銀行を持つふくおかフィナンシャルグループ(福岡市)は、長崎地盤の十八銀行と昨年4月に経営統合。同県内でのシェアの高まりから公正取引委員会に「待った」をかけられたが、他行への債権譲渡で実現した。

 同じ新潟県内を本拠地とする第四銀行と北越銀行は来年1月に合併を予定し、大手の横浜銀行と千葉銀行は昨年7月に業務提携を発表した。銀行以外と連携する地銀もあり、山陰合同銀行は野村証券と包括提携している。

4427名無しさん:2020/09/05(土) 10:52:08
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63482520U0A900C2MM8000/
電光石火の菅氏優勢 自民党総裁選、本命交代の舞台裏
自民党総裁選 政治
2020/9/5 2:05 (2020/9/5 5:15更新)日本経済新聞 電子版

自民党総裁選の候補が出そろった。主役に躍り出たのは7年8カ月の最長政権を支えてきた菅義偉官房長官だ。「ポスト安倍」の本命候補は岸田文雄政調会長とみられてきた。党内有力者の主導権争いが絡み合い、電光石火で「菅氏優勢」の流れが固まった。

「無派閥で総裁選に出るところまでいけるとはなあ」。8月31日、衆院議員会館の自室。菅氏は自身を推す無派閥議員たちに出馬の意向を伝えた後、こう語った。菅氏は2009年…

4428名無しさん:2020/09/05(土) 10:52:37
>>4427

自民党 総裁選 (両院議員総会)総合スレ8
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/giin/1599215139/137

137 名前:無党派さん (ワッチョイ 5f4b-biH0)[] 投稿日:2020/09/05(土) 08:23:12.02 ID:4BpZGZmy0
それほど新しいことが書いてあるわけではないが、最近言われてるのと同じ感じ。
首相が徐々に岸田→菅に動いていくのを、二階氏も察知して菅で動いた。
首相にとっては、菅氏のほうが細田派がまとまるという事情もあったようだ。
もう一つ、首相が麻生氏に「河野さんはどう?」と聞いて、麻生氏が「まだまだだろう」と答えるやりとりがある。
これは別の媒体では、首相が河野氏にも期待をかけた、と解釈されてるが、
ここではこのやりとりで「今なら麻生氏も(河野でなく)菅推しだろう」と首相が考えた、となっている。


>空気の変化を二階俊博幹事長は察した。首相や麻生氏らと会合を重ねるうち、
>岸田氏を語る場面が減り、菅氏を話題にする機会が増えたと感じ取った。

>「勝ち馬は菅氏」と読んだ二階氏は首相が辞任を表明した8月28日には派閥幹部会で
>一任を取り付け、いち早く菅氏を支持する意向を伝えた。


電光石火の菅氏優勢 自民党総裁選、本命交代の舞台裏
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63482520U0A900C2MM8000/

4429名無しさん:2020/09/05(土) 12:17:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/8981c2ba40c1a75507c3593a66cc276f7cd2696f
菅官房長官 支持の理由「緊急事態」
9/3(木) 19:39配信

支持される理由は、「緊急事態だから」との認識を示した。

菅官房長官「現状を見ると、コロナ問題は極めて深刻な問題。経済も、4〜6月期の経済は戦後最大の落ち込み。危機的状況の中で、わたしを支持していただいている。その状況について対応するのに、わたしに期待してくれているのだろうと思う」

自民党総裁選挙に出馬表明した菅官房長官が「Live News it!」に出演し、コロナ対策と経済対策を最優先にすると強調した。

尖閣問題などを抱える中国との関係については、「言うべき点は言う。首脳同士で忌憚(きたん)のない意見交換ができる環境をつくることが大事だ」と指摘した。

また、早期の解散総選挙の是非について、「状況次第だ。コロナ禍の中で国民が何をやってほしいか、客観的に考えながらやるべきだ」と述べた。

4430名無しさん:2020/09/05(土) 12:24:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/81f6e62286d4caca86e2390a7f55aeee8c9083b6
アングル:令和に蘇る自民党「密室政治」、総裁選びにも派閥の論理
9/4(金) 9:18配信

[東京 4日 ロイター] - 安倍晋三首相の後継者選びの行方は、自民党総裁選の投票前に決まりつつあるようにみえる。安倍首相が辞任を発表する数カ月前から、すでに自民党の重鎮の間で駆け引きは始まっていた。

9月14日の総裁選は菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の3人が戦う構図となったが、安倍政権をずっと支えてきた菅氏は、出馬を正式表明する前から党内7派閥のうち5派から支持を得ていた。

議院内閣制の日本は通常、与党第一党の党首が首相となる。菅氏が総裁選に勝利すれば、首相になるのは確実だ。

菅氏が次期首相の最有力に浮上するまでの一連の動きは、総裁選びが政策論争よりも派閥の力関係、議員と議員の人間関係、さらには党の資金を握る実力者とのつながりで決まるという、古い政治が今も生きていることの表れだとの声が、党内から聞こえる。

「密室」で決まったというイメージは、次の総選挙に向けて自民党を引っ張る菅氏にはマイナスに作用するかもしれない。

「政策論争は党首を決めることとは関係ない」と、自民党の政調会長だった亀井静香氏は言う。83歳になる亀井氏は今から20年前、小渕恵三首相が脳梗塞で倒れた後、ホテルの1室に集まった自民党の重鎮5人のうちの1人だ。5人は、その部屋の中にいた森喜朗幹事長を次の総裁とした。

保守政党の自民党は、長く派閥政治に支配されていた。派閥の領袖は選挙資金を集め、配下の議員に分配、選挙を支援する。そうして確保した数の力で、派閥内から党総裁を送り出す。

各選挙区1人しか当選しない小選挙区制度を導入した1990年代半ばの選挙制度改革で、派閥の影響力は弱まった。しかし、党内や閣僚ポストの配分や、総裁選の勝敗を決める上で、派閥の領袖は今も重要な役割を果たしている。

4431名無しさん:2020/09/05(土) 12:25:08
>>4430

<党内からも異論>

自民党内では珍しく菅氏はどの派閥にも属していないだけに、今回の動きは際立つ。党関係者は、実力者である二階俊博幹事長との接近が菅氏の立場を押し上げたと指摘する。菅氏と二階氏は6月以降、3回食事をともにしている。

このころ安倍首相は支持率が低迷、辞任するかもしれないという見方が出ていた。持病が悪化したとの報道が、その観測に拍車をかけた。

81歳になる二階氏の党内における影響力は絶大で、選挙制度改革前は各派閥の領袖が決めていた選挙資金の配分を、幹事長として一手に引き受けている。

「古い政治をやる二階さんが出てきた。二階さんは国民の世論だとか関係ない」と、東洋大学の薬師寺克行教授は言う。「菅さんと組んで、党内で根回しをして、短期間でポスト安倍は菅という流れを作ってしまった」と、薬師寺教授は話す。

二階氏にとっては菅官房長官と組むことで、幹事長職にとどまる可能性が高まるメリットがある。ロイターは二階氏のコメントを得られていない。

自民党は1日に開いた総務会で、総裁の選出方法について、全国の党員が投票する通常のやり方をやめ、国会議員と各地方支部の代表3人に限定することを決めた。地方の党員や議員から人気の高い石破氏に有利なやり方ではなく、菅氏に有利な方式を選択した。

旧態依然としたこうしたやり方に対し、党内、とりわけ若手の国会議員や地方の議員からは異論の声が挙がる。

自民党神奈川県連の土井隆典幹事長は「密室で決める形もちろんだめ。幹事長として言えることじゃないけど、石破さんつぶしでしょう」と話す。

安倍政権7年8カ月の中で、石破氏は党内で珍しく安倍首相に批判的な立場を取ってきた。世論調査では、次の首相にふさわしい人物としてトップに立ってきた。

石破氏は、簡易式の総裁選になったことについて「党員に対する侮辱だ」と、ロイターのインタビューなどで語っている。

石破氏の派閥に所属する議員はわずか19人。安倍氏が所属する清和研は98人、麻生太郎副総理が率いる志公会は54人で、いずれも菅氏を支持する。

安倍首相は自身の後継者として、もう1人の総裁選立候補者である岸田文雄政調会長に期待していると考えられてきた。しかし岸田氏は世論調査で支持率が低いこともあり、最終的に安倍氏の支援を得られなかった。これで菅氏に道が開いた。

そして菅氏が勢いを得たと見るや、他の派閥の領袖らはこの流れに乗ったと、複数の関係者は言う。新政権で所属議員を閣僚ポストや党の要職につけるためだ。

総裁選を巡って起きたあらゆることが、古き自民党の政治と似ているものの、一つ重要な違いがある。菅氏自身が派閥の領袖どころか、派閥に属していないということだ。

「派閥は今でも重要だが、昔のように強力な派閥のリーダーがいて、みんなが首相になりたいと思っていた時代とは違う」と、日本の政治に詳しいコロンビア大学のジェリー・カーティス名誉教授は言う。「菅氏は最も強力な人物であり、どの派閥にも属していない」

(Linda Sieg、村上さくら 取材協力:宮崎亜巳、竹本能文 日本語記事編集:久保信博、青山敦子)

4432名無しさん:2020/09/05(土) 12:25:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a00d5c5aeda73cbb4d7f1a6cd9bfa71028257f0
目線は次期?窮地の岸田氏 麻生氏が突き付けた条件に「できません」
9/4(金) 10:12配信

 安倍晋三首相が辞任表明する前まで、後継候補の「先頭ランナー」と目されていた岸田文雄政調会長。自民党総裁選で大きく出遅れ、窮地に立っている。首相や麻生太郎副総理兼財務相の後押しを取り付け勢いに乗る戦略は、そのまま菅義偉官房長官にお株を奪われる形で早々と頓挫した。もし惨敗すれば、政治生命の保証もない。反転攻勢に転じ、どこまで菅氏の背に食らい付いていけるか-。

 3日午前。都内の岸田派事務所で総裁選の政策を発表した岸田氏は「国民の理解が、今の(厳しい選挙)状況を動かしていくことを願っている」。序盤戦で菅氏の圧倒的優位が報道される中、ファイティングポーズを強調した。続けて昼の民放番組に生出演し、新型コロナウイルス感染症と最前線で闘う国立病院など2カ所を視察、現場重視の姿勢を見せた。深夜もテレビ局をはしごした。

 「地味で優柔不断な優等生」の印象が強い岸田氏が、何か吹っ切れたように動きだした。地元・広島から呼び寄せた妻と一緒のショットも公開し、親しみやすさを売り込む姿に、距離を置く派閥の衆院ベテランは背水の覚悟を感じ取った。「ようやく顔つきが変わってきたよな」

首相は「化けきれなかったよね」
 初当選同期同士で、首相が気が置けない友人の岸田氏。第2次安倍政権では外相を4年7カ月、党政調会長を3年1カ月と常に要職の座を任された。首相がバトンを託す相手と見定め、そのゴールをお膳立てしようと岸田氏にアシストを出したのは明らかだった。だが、「次の首相」を問う世論調査では毎回、首相が目の敵にする石破茂元幹事長に大きく水をあけられ続けた。

 6月のことだ。再び非常事態の様相を呈し始めていた新型コロナ対応と今後の政権運営で腹合わせするため、首相と盟友・麻生氏は一対一で向き合った。ふと「平時なら(次期首相は岸田氏で)いいんだがな…」。水を向ける麻生氏に、首相は「化けきれなかったよね」とうなずいた。

 この前後から首相の胸中で「岸田氏の優先順位が下がっていた」(麻生氏周辺)とみられる。持病の再発による退陣劇が世間を震撼(しんかん)させた8月28日午後、岸田氏の姿は党本部ではなく、講演先の新潟県にあった。織田信長が本能寺の変で倒れた後、織田領の配分を決める「清洲会議」に間に合わず没落したとの説がある家臣・滝川一益を引き合いに、「岸田氏の命運は尽きた」(党関係者)ともささやかれた。

4433名無しさん:2020/09/05(土) 12:26:50
>>4432

麻生氏が最後の助け舟
 菅氏が電光石火で実力者の二階俊博幹事長と会談し、総裁選の流れを一気にたぐり寄せつつあった同月30日、岸田氏は助力を麻生氏にすがった。そして、条件を突き付けられた。自ら率いる岸田派(宏池会)の前会長で、政界に隠然と影響力を残す古賀誠元幹事長との絶縁だった。

 政界の要石である麻生、古賀の両氏は長年にわたり、地元・福岡の政財界を巻き込んでお互いをけん制し合ってきた間柄。「それはできません」と拒む岸田氏に、麻生氏は最後の助け舟を出した。「だったら、首相に『岸田を応援する』と言わせてこい」-。

 翌31日。官邸に出向いた岸田氏に、友人が掛けた言葉はむなしく響いた。「(総裁である)自分の立場から個別の名前を挙げるのは控えている」。麻生氏は、菅氏支持にかじを切った。雪崩が加速した。

 もはや菅氏の優位は揺るがない。それでも、岸田派は「派閥の人数(岸田氏を除き46人)と石破氏の得票をいずれも上回れば、来秋の『次の総裁選』に望みがつながる」(若手)とし、支持固めと他派閥の切り崩しに奔走する。菅氏支持を決めたとはいえ、後見役だった首相と麻生氏がひそかに、岸田氏に温情票を回す可能性もある。麻生氏の側近は「菅氏に何かあったら、次こそは岸田氏だ。そのカードを完全に捨てたわけじゃない」と話す。 (河合仁志、下村ゆかり)

4434名無しさん:2020/09/05(土) 12:32:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/6672f20f2d57b5b0205d21f32f57fea8d5705133
「次の総理」菅義偉はなぜ頼られるのか、圧倒的な危機管理能力と決断力
9/3(木) 7:01配信

 「雪崩を打って」というしかないのが、「勝ち馬」に乗ろうと、菅義偉官房長官の支持に回った自民党各派閥の姿である。

 「安倍後継」といわれていた岸田文雄政調会長、国民的人気の高い石破茂元幹事長は既に敗色濃厚で、「病に倒れた安倍首相の“弔い合戦”を菅新首相のもとで行う」といった観測気球が早くも飛び交う。

 内閣支持率は急速に持ち直しており、10日に代表選が決まった立憲民主党と国民民主党などの合流新党に、混乱が見られ、統一感がない間に、解散総選挙を行って、現在の3分の2を占める与党勢力を維持しようという思惑である。

二階氏の思惑と菅氏の決断

 流れを作ったのは二階俊博幹事長だ。

 二階氏は幹事長を継続、同時に「観光のドン」として、疲弊する観光地の旅館、ホテル、バス、タクシー、土産物屋などを救済、人の移動を促すことで飛行機、新幹線、鉄道などの業界を活性化させたかった。菅氏は、その思いをすくい取った。

 筆者は、本サイトで<菅官房長官がついに大勝負に出た…「ポスト安倍」仁義なき戦いの勝算>(7月30日配信)と題し、二階氏の思惑に乗りつつ、首相候補に名乗りを挙げた菅氏の「政治家としての決断」について触れた。

 菅氏は、7月22日、GoToトラベル事業を前倒しでスタートさせた。新型コロナウイルスが第2波の兆しを見せていただけに、「時期尚早」という批判もあるなか、あえてリスクを取ったのは、それがキーマンの二階氏との連帯を証明するものであるのに加え、「経済を回すべき」という信念からだ。

 新型コロナは、8割以上の感染者にとっては軽症か無症状で、「単なる風邪」の域を出ない。怖いのは、ワクチンも治療薬も治療法もないなか、70代以上の高齢者や既往症、基礎疾患のある人は、重症率、致死率ともに高いことだ。

 風邪ですらない無症状の若者が、老人に感染させ、死に至らしめる――。

 これがこのウイルスの怖いところで、だから指定感染症として、SARS(急性重症呼吸器症候群)、ジフテリア、結核に相当する第二類相当の厳しい措置が取られているが、それが原因で、旅行、飲食、集会、スポーツ観戦、映画・演劇・コンサート鑑賞などすべてに自粛が要請され、経済は3割も収縮した。

 経済の死は人の死に直結。そこに踏み込むことが政治家の務めだと、「ステイホーム。動かないで!」と、呼びかける小池百合子東京都知事を無視、「動くな、というなら東京は除外」と、露骨な嫌がらせでGoToトラベルから東京を外した。

 この時点で、「安倍首相の病による退任」を知っていたわけではない。ただ、今井尚哉首相補佐官兼秘書官と菅官房長官に、左右から支えられていた安倍氏は、今井氏が「菅氏の首相への色気」を疎んじ、安倍氏への讒言を繰り返すなか、一時、菅氏に距離を置いていた。

4435名無しさん:2020/09/05(土) 12:32:47
>>4434

頼りになるのは菅さん
 だが、安倍氏はコロナ禍のなかで控えていた夜の会食を6月19日に解禁。その日、菅氏に加え、麻生太郎副総理・財務相、甘利明党税調会長と、久々に食事するなかで、菅氏へのわだかまりは解け、以降、しばしば相談を持ち掛けるようになった。

 そこには、アベノマスクの失敗、電通との癒着など、失敗続きながら、しょせんは官僚で責任を取らない今井氏らへの不満、「30万円給付」でヘタを打った後継・岸田氏への不信があった。

 やはり頼りになるのは菅さんだ――。

 加えて、「官邸ポリス」のトップに位置する杉田和博官房副長官・内閣人事局長を通じて、「霞が関」の官僚群を掌握し、「表」と「裏」の情報に精通する菅氏の危機管理能力は得がたかった。

 『官邸ポリス』は、覆面作家の幕蓮が18年末に上梓したノンフィクションノベル。主人公・瀬戸和弘官房副長官のモデルが杉田氏で、北村滋国家安全保障局長、中村格警察庁次長のモデルと覚しき人物が登場、水面下で政権を支える。

 「官邸ポリス」のほかに菅氏は、「官邸の代理人」も重用していた。

 今年5月、賭けマージャンで退任を余儀なくされる黒川弘務前東京高検検事長で、森友・加計学園、桜を見る会などで、いくら首相が刑事告発されようと、検察がピクリとも動かないのは黒川氏の差配だったという。

 検察との関係は、黒川総長の実現を目指し、稲田伸夫前検事総長に官邸が退任を迫ったことからギクシャクし始め、「検察VS官邸」の構図となって、東京地検特捜部は河井克行前法相、妻の案里参院議員を立件した。

マルチ業者と昭恵夫人の関係

 だが、総長人事を守った検察は、秩序の維持という目的を同じくする政権と対立を続ける気はなく、「菅官房長官に借りを返した」(検察関係者)という。

 「官邸ポリスの一員である内調(内閣情報調査室)が注目している人物に、淡路明人というマルチ業者がいます。札幌に48(よつば)ホールディングという会社を持ち、仮想通貨で200億円以上のカネを集め、消費者庁から業務停止命令を受けた。いろんな政治家とつきあいがあるうえ、安倍昭恵夫人との関係を吹聴、カネ集めにも利用した」

 その政界人脈のなかに秋元司代議士もいて、カジノを含む統合型リゾート(IR)を舞台とした汚職事件で起訴された秋元代議士は、贈賄側被告にウソの証言をさせようと、淡路氏に依頼したという。

 証人買収容疑で淡路氏は8月4日、秋元代議士は8月21日、それぞれ逮捕され容疑者となったが、事件関係者の誰もが驚いたのは、秋元容疑者が否認しているのに、淡路容疑者が勾留期限を迎えた8月25日、起訴され被告となり、すぐに保釈されたこと。

 「淡路は、罪を全て認め、秋元以外の政治家との関係も話した。なかには昭恵夫人との関係も含まれていた。検察はそれに蓋をし、杉田を通じて菅に伝えた。淡路の保釈にはそんな取引がある」(検察事情通)

 体調を崩している安倍氏にとっては、刑事告発の決着がついていない桜を見る会、河井夫妻への1億5000万円の法外な選挙資金の提供など、検察との諸問題が残されており、桜を見る会の出席者でもある淡路被告との関係を、昭恵夫人絡みで蒸し返されるのは避けたい。その意を汲み、動いてくれる菅氏は、やはり頼りになる政治家だ。

 二階氏との関係も含め、菅氏が発揮したのは、調整力であり、胆力であり、情報力である。安倍路線を継承、7年8カ月の実績を訴え、病を押しての総選挙を戦う場合、「選挙の顔」は菅氏ではなく安倍氏。その場合の勝算は高く、そのあたりの計算も派閥領袖たちには働いたのだろう。

伊藤 博敏(ジャーナリスト)

4436名無しさん:2020/09/05(土) 12:37:19
これでわかる!自民党総裁選の結果を左右する「派閥」とは?もう菅官房長官で決まりなの?
9/4(金) 15:41配信

 14日の自民党総裁選に向け、出馬を表明した“ポスト安倍”3候補が本格的に始動した。
 
 しかし、その選出方法をめぐっては議員を中心に決めたい執行部と地方も含めた自民党員全員で決めたい若手や中堅の議員たちが対立。さらに、8日の告示を前に、早くも自民党内の多くの派閥が菅氏支持を表明するなど、大勢が決しているとの見方もある。

 3日の『ABEMA Prime』では、自民党の柴山昌彦衆議院議員とテレビ朝日政治部の官邸キャップ・吉野真太郎記者を招き、自民党総裁選とは?ニュースでよく耳にする“派閥”とは?など、素朴な疑問をぶつけてみた。

■そもそも派閥って何?

今回の総裁選に出馬を表明している石破茂元幹事長は石破派(水月会)を、岸田文雄政調会長は岸田派(宏池会)を率いる、派閥のリーダーでもある。一方、菅官房長官自身は派閥に属さない(無派閥)の議員だが、すでに細田派(清和政策研究会)、麻生派(志公会)、竹下派(平成研究会)など、多くの派閥に支持されている。そもそも、党内の派閥とは何なのだろうか。

山田俊浩(『週刊東洋経済』編集長):思いや政策を同じくする人たちが集まった派閥同士が政策を競い合うという側面があると思う。

柴山:例えば小泉純一郎さんが「官から民」へ、つまり役所だけでなく、民間の力も取り入れていこうとおっしゃり、「郵政民営化」を掲げた。一方、岸田さんたち宏池会は、どちらかといえば経済的に強い人がどんどん走っていく政策よりも、格差を是正し弱者を救うとか、健全財政の政策といったカラーがある。

そして、現在では(衆議院では)各選挙区から1人だけを選ぶ「小選挙区制」が取られているが、かつてはもう少し大きな選挙区の中から複数の議員を選んでいた(中選挙区制)。つまり、同じ選挙区内で複数の自民党候補者が争ったり、同時に選ばれたりしていた。そうなると、やはり応援してくれる仲間づくりが大切になってくる。だから派閥が選挙、そして党総裁選びにも一定の力を持ってきた。ところが各選挙区に1人しか候補者を立てないようになり、お金もあまりかからなくなってきたので、かつてのような強さは無くなり、一言で言えば“軍団”から“仲良しグループ”に変わりつつある。

それでも、総裁だけでなく、誰を大臣や党の役員にするかという議論の中で「うちの派閥、グループにこういう専門家がいる」「この人は当選何回生だよ」というような形で推薦することで、調整がしやすいという側面はある。

4437名無しさん:2020/09/05(土) 12:37:54
>>4436

吉野:駆け出しだった15、6年前、小泉元総理に「政策論争と権力闘争、どちらを優先するのですか」と聞いたことがある。私も若かったので、郵政民営化を推し進めている総理のことだから、「政策に決まっている」と答えると思った。ところが、何の迷いもなく「決まっているではないか。間違いなく権力闘争だ」とおっしゃった(笑)。やはり政治家というのは、勝つか負けるか、というところでやっていると。昔ほどではないにせよ、今はまさに、軍団同士が天下分け目の戦いの権力闘争が行われていると思う。活躍して手柄を立てた軍団は、ご褒美が貰えるわけだ。柴山先生もいる軍勢と、石破さんの19人の軍勢が闘うとどうなるか。自民党を読み解く上で、そういう側面は切っても切れない。

柴田阿弥(フリーアナウンサー):それなら、なぜ派閥に入らない無派閥の議員がいるのだろうか。

吉野:やはり、かつてほど派閥に属するメリットが少なくなっているということがある。派閥という言葉には古いイメージもあるので、むしろ所属していないということがアピールポイントになる場合もある。菅さんも、これまで「自分は無派閥でやってきた」と主張してきた人。今や“派閥丸抱え状態”のようになっているので、ちょっと居心地が悪いと感じていると思う。

ただし、菅さんには「グループ」がある。派閥は体育会系の部活のようなもので、掛け持ちしてはいけない。しかしサークルなら兼務してもいいように、グループは掛け持ちも許される。そして、この菅さんのサークルには鉄の結束があって、会合に招かれたある議員によると、派閥よりも強いくらいの結束力があるらしい。

■結果はもう決まってる?

現在、国会では自民党が与党であるため、安倍総裁の後継を決める自民党総裁は、実質的には次の総理大臣が選出される選挙でもある。

兼近大樹(EXIT):民意とかとかよく分かんないけど、俺らが参加できないのに“私はこうだ”と主張されても。ただ見守っている状態でしかない。

柴山:確かに、多くの方に「自分たちの国の代表なのに投票権がないの?とおっしゃる。アメリカでは「大統領選挙人」を選ぶことで、要は有権者ひとりひとりが大統領を選ぶことができる。だからこそ、それをバックに強力な権限を行使することもある。一方、日本やイギリスやドイツのような国の場合、まず国会議員を選んで、その国会議員が総理大臣を選ぶ仕組みになっている。そして総理大臣は国会に責任を負うということで、国民主権を間接的に担っている。どちらの方が優れた制度だとは言えない。

吉野:自民党総裁選挙は「自由民主党」という組織のリーダーを決める選挙なので、党費も払っていない人が投票権を持つというのはどうか思うが、一方で自民党総裁は総理になるので、後に選挙で国民の審判を受けることになる。我々も聞くべき話を聞き、言うべきところを言って、国民が判断できるようにしたいと思っている。

しかし、告示、そして本格的な政策論争の前に、すでに大勢が決しているとの見方もある。

4438名無しさん:2020/09/05(土) 12:38:28
>>4437

吉野:安倍さんが辞めるということに皆が驚き戸惑っている中、菅さんがさっさと戦闘を始め、会心の一撃をバーンと決めた、という感じになっている。特に“二階軍団”(二階派=志帥会)が先制攻撃をし、“菅さんでいくぞ”という流れを作ってしまった。おそらく、このまま投票まで行くんだろうというのが既定路線だ。

平石直之(テレビ朝日アナウンサー):柴山議員は細田派の所属だが、自分たちの派閥から候補を出さなくても良かったのか。

柴山:確かに、そういう考え方もある。一方で、森喜朗さん、小泉純一郎さん、福田康夫さん、そして安倍さんと、非常に長い期間を清和政策研究会(細田派)出身者が担ってきた。細田会長は党内の融和やバランスを考えた時に、自分たちの派閥だけでポストを独占していいのか、ということを常々気にされてきた。

柴田:では、柴山さんの心の中は決まっている(笑)?

柴山:はい。私は安倍さんが総裁選に出馬した時には率先して応援したし、安倍内閣では首相補佐官や文部科学大臣をしてきたので、安倍さんの政治姿勢、政策を最もよく継承してくれる方がいい。ただ、今は岸田政調会長の下で政調会長代理をやっているので、身近に見ている岸田さんが苦戦をされているということに心を動かされる部分がないことはない(笑)。それでも菅さんとは考え方が近いし、今回はやはり菅さんを応援したい。

やはり今回の総裁選挙は、安倍さんの次のリーダーを選ぶ選挙ということなので、安倍さんの近くで仕事をしてきた菅さんが適任ではないかということで、多くの派閥が支持を表明することになった。つい先日まで菅さん自身は「立候補しない」と仰ってきたが、そういう多くの期待が寄せられたことで、立候補を決意したんだろうと思う。

ただ、岸田さんも石破さんも、自らが率いる仲間たちの思いを実現させていきたい。自民党の総裁選挙は名前を書かない「無記名投票」になっている。逆に言えば、他の派閥でも支持を拡大できるのではないかという考えもあると思う。石破さんの場合、安倍さんとは距離を置いてきた部分があるので、割合は大きくはないものの、安倍さんに対して批判的な人たちの受け皿になっている。だから党員の人たちによる投票を行えば、石破さんが有利だという見方もある。

りんたろー。(EXIT):例えば細田派の議員でも、「石破さんの言っていることがすばらしいな」と感じれば、石破さんに投票する可能性があると?

柴山:それがチェックできない仕組みになっている。だからこそ石破さんも岸田さんも、自分が実現したい政策を他派閥の議員にも一生懸命に訴え、支持をお願いして回っているということだ。

兼近:ただ、この状況を見ている限り、絶対に勝てないと思う。もしかして、でかい金が動いていたりもする?

柴山:確かに、昔の総裁選挙では他の派閥の切り崩しにあたって、お金のやり取りがあったと聞いている。しかし今は政治資金の透明性が求められているし、献金の額も少なくなってきているので、お金を使って総裁ポストを買うというようなことは行われていない。

兼近:だったら本当に負け確定じゃないか。

柴山:ただ、例えば小泉純一郎さんが総裁に選ばれた時には、議員からの支持は少なかった。それでも国民の人気があったので、一般の党員たちも支持をした。それが議員票に影響を与えるということもありうる。

4439名無しさん:2020/09/05(土) 12:39:26
>>4436-4438

これでわかる!自民党総裁選の結果を左右する「派閥」とは?もう菅官房長官で決まりなの?
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d3b27c00bc9d8fbc33769e14c1c5b9bab30c469

4440名無しさん:2020/09/05(土) 12:40:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f388c08dfa46fe7ee5691d18ed750dc9afeda53
「自民党の悪いところは全て見た」政治家・菅義偉 異例のロングインタビュー【緊急公開】
9/4(金) 15:10配信

 安倍総理の突然の辞任を受けて、「次の総理」の最有力候補に急浮上した菅義偉官房長官についての評価はさまざまであるが、「官僚を掌握する力、実務に長けている」といったところが概ねよく伝えられるところである。

 しかし、言うまでもなく、こうした評価が広く知られるようになったのは第2次安倍政権で官房長官に就いてから。

 官房長官ではなく「政治家・菅義偉」あるいは「人間・菅義偉」とはいかなる人物なのか。

 ここで掲載するのは、それを知るうえで格好のノンフィクションである。取材が行われたのは麻生政権末期。政権支持率は低迷し、民主党への政権交代が現実味を帯びていた時期で、菅氏の肩書は自民党選挙対策副委員長だった。

 この時期、菅氏にロングインタビューを行ったのがノンフィクション作家の豊田正義氏。

 政府の要職にいなかったこともあってか、菅氏としてはかなり珍しく生い立ちや自身の考えについて率直に語っている。青春時代については、工場での仕事に明るい展望を抱くことはできず、「ここで一生を終わるのかと暗澹とした気持ちになった」「あまり思い出したくない」と振り返る。

 番記者にすらプライベートについてあまり語らないという菅氏の人物像を知るうえで必読のテキストと言えるだろう。

(以下、豊田正義「根性を忘れた日本人へ 世襲禁止を目指す“反骨漢”衆議院議員・菅義偉」〈『新潮45』2009年5月号収録〉より)

 ***

“家出”同然で東京へ
 桜のつぼみがふくらみ始めた、3月下旬の早朝、菅義偉は黄色いブルゾンに身を包み、相鉄線西横浜駅前にいた。

 事務所スタッフとボランティアの10人ほどが、通勤途中の市民に菅の活動を知らせるパンフレットを配る。菅は、マイクを握り朝の挨拶と政策を短いフレーズで訴え続けていた。

 現在自民党選挙対策副委員長を務める菅義偉、60歳。世襲でも、官僚出身でもない「たたきあげ」の代議士である菅の、国会議員に初当選した13年前からの毎朝の日課が街頭演説である。

 麻生内閣誕生直後から、常に解散総選挙の時期が注目されてきた。菅は選対副委員長として現在最もその動向が注目されている政治家のひとりだ。そのため、朝の街頭演説には多いときで20人近くの記者が集まる。

 今年3月22日、菅は秋田県湯沢市に講演に訪れていた。神奈川2区を地盤にする菅だが、故郷はここ、秋田県湯沢市秋ノ宮だ。秋田藩の時代からの財政をささえた院内銀山のお膝元で1948年の冬に生まれた。父は米を作る農家、姉2人、弟1人の4人姉弟だ。

 菅は読書が好きな少年で、歴史小説を夢中になって読んだ。特に好きな人物は織田信長。天下取りのドラマに胸を躍らせた。

 成績は優秀で、小学校3年から中学卒業まで級長を務めた。

「秋ノ宮は貧しい農村でした。中学の同級生は120人いて、約半数が中卒後に集団就職で上京しました。残り60人のうち30人が家業の農家を継ぐ。高校へ行くのは30人程度でしたね」

 湯沢高校に入学してからは、バスで通学していたが、毎年11月にもなると深い雪に閉ざされ、交通が寸断される。菅は、冬になると実家をでて高校のそばに下宿を借り、そこから通学した。村は、男たちが出稼ぎのため東京に出て行き閑散としていた。冬は家族がばらばらになる季節だった。

 高校までは何とか出させてもらったが、かといって家業の農家を継ぐのは気がすすまなかった。

「どうせいつかは死ぬわけですから、一度の人生思いっきり生きてみたいと。学校で就職を世話してもらって家出同然に東京へ出てきたんです」

4441名無しさん:2020/09/05(土) 12:40:37
>>4440

「テレビには出たくない」
 最初の就職先は、東武東上線沿線にあるダンボール工場だった。

「東京に出さえすれば、将来の展望が開けると考えていました。自分にとって東京は希望そのものだったし、地方の若者は皆同じように考えていたと思う」

 荷運びなどの肉体労働をしながら、ただ日々を食いつぶすような毎日に、やがて菅は疑問を覚えるようになった。

「ここで一生を終わるのかと思うと暗澹とした気持ちになった。現在のフリーター・派遣労働者問題にも通じると思うんですが、将来設計が立てられないところにいると、意欲を失ってしまうでしょう。あのころはあまり思い出したくない青春時代という感じ。とにかくこのままここにいるのだけはいやだと強く思った」

「大学に入って人生を変えよう」、そう決意して、ダンボール工場を辞めた菅は、築地市場で台車運びなどのアルバイトをして入学金を貯め、夜は受験勉強を続けた。2年後に、私学の中で一番学費が安かった法政大学法学部に入学。20歳の時のことだ。

「学生運動全盛期で、授業のロックアウトが非常に多かった。学費を払うのがもったいないと思ったね、法律の勉強はほとんどできなかったし(笑)」

 昼間部に入学した菅は、貯金とアルバイトで、学費と生活費を捻出していた。ロックアウトばかりで授業がないとはいえ、大学とアルバイトを両立するのは困難だった。

「夜間部に転部したい」と学生課に相談に行った菅に、大学職員は「もったいない。あとで後悔するから、がんばりなさい」と慰留したという。菅は根性で学業と仕事を両立し、4年で卒業した。

 青年期の話をするときの菅の口は重い。「田舎の人間だから、口下手ですしね」と言う。いまや政治の世界では珍しい苦労人で、それを売りにすることもできるのだが、「テレビに出るのは嫌い。討論番組は絶対出たくない。雑誌にもあんまり載りたくない」と言う。実際、菅番の記者たちも「プライベートの話はほとんど聞いたことがないし、聞いても、あまり答えてくれない」というほどだ。

4442名無しさん:2020/09/05(土) 12:41:04
>>4441

運命の市議選立候補
「自分の人生の一番の勝負所だったと思う。このとき、失うかもしれないものを顧みて、勝負に出なかったら、今の私はなかったと思う」と菅は言う。それは横浜市議への立候補だった。

 その当時、中曽根内閣が打ち出した売上税構想が、国民からの大反発を受けており、自民党に逆風が吹いていた。

 横浜市議選でも波乱が予想され、長年自民党の公認を受けてきた77歳(当時)の長老市議が引退を表明。長老市議は自分の息子を後継に据えることを発表した。そうすることで自民党の若返りを狙ったのだ。

 しかし、菅と同年齢のその息子は、候補者としてのお披露目をする直前に、風呂場で倒れ、突然死してしまう。

 公認候補がいなくなった自民党は、急遽候補者探しを始め、小此木事務所で頭角を現し、地元支持者の信頼も篤かった菅に、白羽の矢を立てたのだった。

 菅は長老市議の息子の突然の不幸をいたましく思ったが、これも運命だと感じ、立候補する決意を固めた。ところが、菅が出馬表明をした直後に、77歳の市議が引退を撤回して「もう1期やる」と言い始めた。

「皆が私を降ろしにかかり、小此木先生も『今回は止めておけ』と。しかし、子供のころから歴史小説を読み漁ってきた私は、こういう波乱の時こそ、自分の運命が開ける前兆だと感じ取ったんです。だから、もう誰が反対しようが出ようと決心した」

 しかし菅には家庭という守るものがあった。

「誰もが落選する可能性が高いと思っていたから、気持ちは相当揺れましたね。当時息子は3歳、1歳、1カ月でした。落選したら当然無職です。妻は何も言いませんでした。言っても聞く男じゃないと思っていたのでしょうけれど(笑)」

自民党の悪いところはすべて見た
 無所属で立候補すると腹を決め、小此木事務所に辞表を提出した。

 1988年4月の投票日のちょうど1年前に、菅は選挙区の西区に引越しをし、たった一人で準備を始めた。

 後援会作りも難航した。地元の有力者は、長老市議を恐れて、誰も菅を応援しようとしなかったからだ。選挙区内で後援会長を見つけられなかった菅は、秘書時代に付き合いのあった隣の選挙区の会社社長に後援会長を引き受けてもらった。

「当時、私の選挙区の市議は皆60代以上で高齢化していたから、30代という若さはそれだけで武器になると確信していた。そこに勝機をみて、若さを前面に押し出そうと。あとは、『おれは運がいいんだ』と、いま思えば根拠はなかったけれどそれを信じました」

 菅は選挙区をくまなく回った。

 選挙区の西区には、箱根駅伝のルートの一部が存在する。駅伝大会の日には、沿道で応援する人々に挨拶をしながら、何キロも歩いた。毎日300軒を訪問して歩く傍ら、選挙区内に3軒あった葬儀屋に日参して選挙区内の葬儀の情報を集め、弔問にも欠かさず訪れた。

 そして半年が過ぎたある日、長老議員は再び決意を翻し、市議選の立候補を取りやめると発表した。

「この日が10月10日。偶然大安吉日だったんです。これはますます風向きが良くなったと思った。しかし、自民党は公認選びが二転三転して、混乱を極めていたわけです。無所属で出る私に、混乱の責任をとって立候補を取りやめろと迫ってきた人もいました。自民党の悪いところ嫌なところはこのときすべて見ました」

 秘書時代の11年間を尽くしてきた自民党からの冷たい仕打ちに耐え、菅は選挙運動をやりぬいた。そして、投票日の直前になって、土壇場で自民党は菅を公認候補としたのだった。

 選挙の結果は8813票を獲得し、2位当選。菅の選対事務所には大勢の支持者が集まった。万歳をする前に、後援会長は「この中で菅さんが当選すると思っていた人は誰もいないでしょう」と言って、皆を笑わせた。

「結果的にまったくしがらみがない状態で市議会に入れたので、恐いものはなかったです。言いたいことを言えました」

 2期目の選挙では得票を5割も伸ばし、自民党横浜市議の若手のリーダー格になった。

 菅は次第に、国政への進出を考えるようになる。国に財源や権限が握られている中央集権体制に強く疑問を抱いたからだ。

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2020年9月4日 掲載

新潮社

4443名無しさん:2020/09/05(土) 12:43:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/24bc2afcf8488e850caca59b53ac9a07918b972d
菅内閣誕生で浮上する「河野・進次郎起用で総選挙」シナリオ
9/2(水) 8:02配信

8月20日、二階幹事長との2時間半にわたった密談を終えた菅官房長官。総理の座への野心が漏れ伝わってくる

7年8ヵ月にわたる長期政権で「黒衣」に徹してきた男が、表舞台に躍り出た。菅義偉官房長官(71)。安倍晋三総理(65)が体調不良を理由に辞任、菅氏が後継の自民党総裁に選出され、総理になる可能性が断然高まってきた。

「菅さんはやる気です。安倍総理が8月17日に慶應大学病院を訪れ、7時間半に及ぶ『治療』を受けた後、8月20日に菅さんは二階(俊博)幹事長(81)と『ザ・キャピトルホテル東急』の日本料理店『水簾(すいれん)』で密談。このとき、総理の健康状態を踏まえて、万が一、安倍総理が退陣した場合のことも話し合ったはずです」(官邸関係者)

安倍総理の健康不安説が浮上した当初から囁かれていたのは、麻生太郎副総理(79)が臨時代理に就き、安倍総理の意中の後継候補である岸田文雄政調会長(63)に禅譲するというシナリオだった。

「しかし、麻生氏は’09年に自民党が悪夢のような大敗をしたときの総理です。議員は選挙の恨みは忘れないもので、自民党内には、『麻生氏が総理で選挙に勝てるのか』と不安視する人が多い。また、岸田氏の世間的な知名度のなさも致命的です。結局、麻生再登板説の期待値は急速にしぼんでいきました」(政治ジャーナリストの角谷浩一氏)

次に浮上したのが、石破茂元幹事長(63)の名前である。

「麻生氏か岸田氏のいずれが総理になるにせよ、面白くないのは二階氏です。麻生氏や岸田氏では選挙を戦えないという声が党内から挙がれば、政権も揺らぐ。それならば比較的人気が高い石破氏を担いだほうが選挙にも有利だし、自身の地位も維持できるので一石二鳥です。

しかし、安倍総理が、石破氏にだけは総理・総裁の座を渡したくないと考えていることもまた事実です」(政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏)

◆安倍総理の気力次第

こうした事情を勘案すれば自ずと導き出されるのが、菅総理というわけだ。菅氏は総裁選への出馬を表明。このままいけば圧勝が予想される。

「二階氏と菅氏の密談では、内閣や党三役の人事まで話し合ったはずです。二階幹事長はもちろん続投。イージス・アショア導入撤回で脚光を浴びた河野太郎防衛相を官房長官にサプライズで抜擢。野田聖子元総務相や小渕優子元経産相、稲田朋美元防衛相を女性閣僚として登用し、小泉進次郎環境相を重要閣僚に任命すれば、支持率40%超えは十分に可能です。

その勢いで解散に打って出る。すでに10月13日公示・25日投開票と言われています。立憲民主党と国民民主党が合流すると言っても、まだ選挙区調整もできていませんし、菅総理なら日本維新の会とも蜜月関係です。与党が負けることはありえません」(前出・官邸関係者)

安倍路線をそのまま継承することが予想される「菅内閣」の日が一日一日と近づいている。

『FRIDAY』2020年9月11日号より

FRIDAYデジタル

4444名無しさん:2020/09/05(土) 12:44:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/b412692f4490f71b09674a74981250262a74843b
47人いる二階派も合流で…「次期総理」は菅義偉に決まる
9/1(火) 6:32配信

「志半ばで、断腸の思いです」
 8月28日。安倍晋三首相(65)は、辞任表明会見でこう述べた。辞任する理由は、2007年と同じく、17歳のころから苦しむ持病の悪化だった。

 本誌の “吐血スクープ” に端を発した第二次「投げ出し」辞任劇と同時に、永田町では「次期宰相」をめぐる政争の狼煙が上がる。だが、すでに勝負の決着はついているようなのだ。その勝者は、菅義偉内閣官房長官(71)ーー。

「コロナ禍が続く以上、政策の継続性を考えると、菅さんしかない。すでに政府の陣頭指揮は、菅さんが完全に担っており、政治的空白を生まないためにも最善手だ」(自民党幹部)

 だが、安倍首相が職務を遂行できなくなった際、“代理” となるのは麻生太郎副総理兼財務相(79)のはずだ。会見直後、英国の高級紙『ガーディアン』が、「次期首相は失言の多い麻生氏」と報じるなど、“麻生再登板” の可能性もあったが、次期総裁選への不出馬を早々と表明した。

 ジャーナリスト・森功氏は、その経緯を次のように明かした。

「持病の潰瘍性大腸炎が悪化したことを知った安倍首相は、このままでは首相の職務を果たせないと考え、総理臨時代理を麻生氏に頼んだのですが、断わられた。そこで安倍首相は、菅氏にまかせようと決断したんです。麻生氏は、これには反対し、『まだ頑張れよ』と励ましたようですが……」

 これまで安倍首相は、岸田文雄政調会長(63)への政権禅譲を狙っているとされてきたが、その目はもう薄い。

「特別定額給付金の支給をめぐって、岸田氏は政調会長として与党の政策をまとめられず、調整能力のなさを完全に露呈した。その点、菅氏は省庁や党・国会との調整に長け、斬新な人材登用策も期待できる。政策の実行力への評価や、新内閣発足後の “ご祝儀相場” で、内閣支持率は50%を超えるのは間違いない。

 最近人気を集めている河野太郎防衛相(57)を、官房長官に抜擢する可能性も囁かれている」(『インサイドライン』編集長の歳川隆雄氏)

 また、根強い支持を集める “ポスト安倍” 候補・石破茂元幹事長(63)も、総裁選出馬への意欲を見せたが……。

「石破さんは周囲に、『今回の勝負の行方はわからない。でも今回は、ただの負け戦にはならない』と話した。安倍総理の後継を決める両院議員総会での勝負は、分が悪いとみている。石破さんは、菅さんの “次” を狙っている」(自民党中堅議員)

 菅氏に近い議員は、この展開に高揚感を隠さない。

「安倍総理の辞任会見直後、『時が来ましたね。頑張ってください!』と、菅さんを支える議員たちでメールを送り、励ましました。菅さんが手を挙げれば、国会議員50人はすぐに集まる。47人もいる二階派も同調する。石破さんに勢いがあろうと、絶対に負けません」

 野心を見せない菅氏が師事したのは、“大乱世の人” と政界で恐れられた、梶山静六元官房長官である。総理総裁になれなかった師に代わり、大乱世を制する宰相が、まもなく誕生する。

(週刊FLASH 2020年9月15日号)

4445名無しさん:2020/09/05(土) 12:47:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/224d15bcf31917ffb01155331552bf1428384424
田崎史郎氏、28日会見の安倍首相の今後を解説…「続投か退陣か五分五分」
8/27(木) 9:07配信

 27日放送のフジテレビ系「とくダネ!」(月〜金曜・前8時)で、安倍晋三首相の健康問題について特集した。

 首相は28日午後に会見するが政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、首相の体調について「新型コロナ対策で相当ストレスがたまり持病(潰瘍性大腸炎)の悪化につながったのでは?」と指摘し今後、考えられる政権のシナリオを「薬の効果を期待しながら続投」「今後の感染症対策を示した上で退陣」「首相臨時代理を示した上で入院」の3パターンを予想した。



 その上で田崎氏は「そのうちほとんど可能性がないとみられているのが、首相臨時代理をおいて入院されるっていうことなんです」と明かした。続けて「先週、安倍総理に対して僕が知るだけでも2人の議員が臨時代理をおいて病院に入られて休まれてはどうですかと進言されているんです。しかしながら総理のご判断としてそういうことはしないというご判断なんです。総理大臣というのは臨時代理をおくような軽い職ではないと。続けるか続けないか2つに1つの判断なんです」とし続投か退陣かは「五分五分」と解説した。

報知新聞社

4446名無しさん:2020/09/05(土) 12:49:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a92dda1d7c63638f1caba38c773aee5d7e5e52e
有馬晴海氏、安倍首相休養の際の臨時代理第一候補の麻生太郎氏は「俺が代わりにやってもいいよ』という感じです」
8/25(火) 12:51配信

 25日放送のフジテレビ系「バイキング」(月〜金曜・前11時55分)では、安倍晋三首相(65)に2週続けて東京・信濃町の慶応大病院で検査を受けるなどの健康問題が浮上していることを取り上げた。

 政治評論家の有馬晴海氏(62)は、安倍首相が休養した場合の臨時代理就任に麻生太郎副総理(79)が意欲を見せているという説について、「安倍さんが(前回の病気による辞任から)復活して、3年くらい前までは『安倍さんがうまくやっているんだから、俺だってもう1回(首相を)やらせればうまくいくんだよ』みたいなことで、やる気満々だったんですね」と説明。

 「最近は年齢も高くなって、そうでもなかったんですが、今は『早く解散しろ。安倍さんの体調悪ければ、俺が代わりにやってもいいよ』という感じ。選挙になったら、安倍さんは体調面で(全国を)回れないけど、俺は回れるよというのが、一つの根拠に…」と説明していた。

報知新聞社

4447名無しさん:2020/09/05(土) 12:50:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7f09ca58f367572da04b9c759682cab5b182afc
安倍首相退陣よぎる持病説「麻生臨時代理」には慎重
8/24(月) 22:52配信

安倍晋三首相は24日、東京・信濃町の慶応大病院を2週連続で訪れ、治療に当たった。「追加的な検査」と説明したが、詳細な内容を求める質問に応じず、永田町では「健康不安説」が拡大。今後も通院が続くとの見方があり、健康問題の表面化による求心力の低下も避けられない。来月予定される内閣改造や自民党役員人事に踏み切れるかが、今後の焦点だ。この日連続在職日数が2799日と歴代単独1位になったが、歓喜なき節目の日となった。

   ◇   ◇   ◇

健康問題を表に出したくないのが、政治家の常。それだけに、17日に続いて首相が病院を受診したことは異例の行動だった。

首相はこの日、東京・信濃町の慶応大病院に4時間近く滞在。17日は7時間半だった。官邸で取材に「先週の検査の結果を詳しく伺い、追加的な検査を行った」と説明。「体調管理に万全を期して、これからまた仕事を頑張りたい」と執務続行に意欲を示したが、孤独で激務といわれる総理の職を今まで通りに続けられるのか。首相の健康問題は永田町だけでなく、国民の関心事にもなっている。

首相は、検査内容を問う質問に「そうしたことはまたお話をさせていただきたい」とだけ、答えた。記者会見での説明を求める声は多く、首相サイドが近く会見を開く方向で検討に入ったとの情報もある。

政府・与党内では、体調不良の原因は持病の潰瘍性大腸炎の悪化ではないかとの見方が強い。第1次安倍政権退陣の一因になった病気だ。この日、首相は追加的検査を受けたと述べており、今後も通院は一定期間続くとみられる。

一方、過去に首相退陣にも結びついてきた「首相臨時代理」を置くことに、首相は慎重とされる。当面は9月の内閣改造、自民党役員人事を断行できるのかが焦点だ。党総裁の残り任期は約1年で、最後の本格的な人事。一部では党役員で二階俊博幹事長を外し、後継含みで岸田文雄政調会長の起用計画も浮上したが、自民党関係者は「二階氏を代える体力は、もう残っていないだろう」と話す。

昨年、「在庫一掃人事」といわれた内閣改造では大幅交代も予想されたが、「小幅」との見方も。思い通りの人事ができなければ、求心力はさらに低下する。

この日、連続在職日数が2799日の単独1位となり、佐藤栄作元首相超えという大きな節目を迎えた首相だが、歓喜の表情はなかった。「約束した政策を実行するため、全身全霊を傾けてきた」「職に何日間在職したかではなく、何を成し遂げたかが問われる」と、淡々と振り返った。

◆首相臨時代理 内閣法9条に定められ「首相に事故のあるとき、または欠けたときは、あらかじめ指定する国務大臣が臨時に首相の職務を行う」とある。現在の内閣では5人の閣僚が指定されており<1>麻生太郎財務相<2>菅義偉官房長官<3>茂木敏充外相<4>高市早苗総務相<5>河野太郎防衛相の順。もし首相に何かあれば、麻生氏が代理を務める。首相は今年4月の会見で、自らが新型コロナウイルスに感染した際の対応を問われ、仮に意識がなくなった場合には麻生氏が臨時代理になるとの認識を示した。

4448名無しさん:2020/09/05(土) 12:51:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b83cafb042d9202367b73d954fd1bc6499831b0
安倍首相歓喜なき在職1位2799日、求心力低下も
8/25(火) 8:10配信

安倍晋三首相は24日、東京・信濃町の慶応大病院を2週連続で訪れ、治療に当たった。「追加的な検査」と説明したが、詳細な内容を求める質問に応じず、永田町では「健康不安説」が拡大。今後も通院が続くとの見方があり、健康問題の表面化による求心力の低下も避けられない。来月予定される内閣改造や自民党役員人事に踏み切れるかが、今後の焦点だ。この日連続在職日数が2799日と歴代単独1位になったが、歓喜なき節目の日となった。

健康問題を表に出したくないのが、政治家の常。それだけに、17日に続いて首相が病院を受診したことは異例の行動だった。

首相はこの日、東京・信濃町の慶応大病院に4時間近く滞在。17日は7時間半だった。官邸で取材に「先週の検査の結果を詳しく伺い、追加的な検査を行った」と説明。「体調管理に万全を期して、これからまた仕事を頑張りたい」と執務続行に意欲を示したが、孤独で激務といわれる総理の職を今まで通りに続けられるのか。首相の健康問題は永田町だけでなく、国民の関心事にもなっている。

首相は、検査内容を問う質問に「そうしたことはまたお話をさせていただきたい」とだけ、答えた。記者会見での説明を求める声は多く、首相サイドが近く会見を開く方向で検討に入ったとの情報もある。

政府・与党内では、体調不良の原因は持病の潰瘍性大腸炎の悪化ではないかとの見方が強い。第1次安倍政権退陣の一因になった病気だ。この日、首相は追加的検査を受けたと述べており、今後も通院は一定期間続くとみられる。

一方、過去に首相退陣にも結びついてきた「首相臨時代理」を置くことに、首相は慎重とされる。当面は9月の内閣改造、自民党役員人事を断行できるのかが焦点だ。党総裁の残り任期は約1年で、最後の本格的な人事。一部では党役員で二階俊博幹事長を外し、後継含みで岸田文雄政調会長の起用計画も浮上したが、自民党関係者は「二階氏を代える体力は、もう残っていないだろう」と話す。

昨年、「在庫一掃人事」といわれた内閣改造では大幅交代も予想されたが、「小幅」との見方も。思い通りの人事ができなければ、求心力はさらに低下する。

この日、連続在職日数が2799日の単独1位となり、佐藤栄作元首相超えという大きな節目を迎えた首相だが、歓喜の表情はなかった。「約束した政策を実行するため、全身全霊を傾けてきた」「職に何日間在職したかではなく、何を成し遂げたかが問われる」と、淡々と振り返った。

◆首相臨時代理 内閣法9条に定められ「首相に事故のあるとき、または欠けたときは、あらかじめ指定する国務大臣が臨時に首相の職務を行う」とある。現在の内閣では5人の閣僚が指定されており<1>麻生太郎財務相<2>菅義偉官房長官<3>茂木敏充外相<4>高市早苗総務相<5>河野太郎防衛相の順。首相に何かあれば麻生氏が代理を務める。首相は4月、自らが新型コロナウイルスに感染した際の対応を問われ、仮に意識がなくなった場合は麻生氏が臨時代理になるとの認識を示した。

<今後の主な政治日程>

9月 内閣改造、自民党役員人事?

下旬 国連総会一般討論演説。新型コロナウイルス対応で、事前収録したビデオ声明を上映

30日 首相の自民党総裁任期満了まで1年

10月21日 衆院議員任期満了まで1年

10月末以降 臨時国会召集?

11月3日 米大統領選

21年1月 通常国会召集 7月23日 東京五輪開幕

9月30日 首相の自民党総裁任期満了

10月21日 衆院議員任期満了

4449名無しさん:2020/09/05(土) 12:57:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca7da55cee38b17e84bde375fcb542329ee3f4e3
安倍「体調不安説」に永田町がざわめき始めた
8/19(水) 5:40配信

 炎暑の中、政界が安倍晋三首相の体調不安説にざわめいている。

 8月上旬に一部メディアが「執務室で吐血」と報じたのをきっかけに、各メディアが安倍首相の挙動の不自然さなどを取り上げ始めた。休暇をとった17日には都内の病院で長時間の日帰り検診を受けたことで、早期退陣説など政界の噂に尾ひれがつく状況となった。

 吐血情報については菅義偉官房長官が「まったく問題ない」と否定し、日帰り検診も、側近らが「体調に万全を期すための検査」と力説した。周辺によると、安倍首相は18日も終日静養し、19日から公務を再開する方針だという。

■広がる「体調不安説」

 8月に入って以来、6日の広島、9日の長崎での記者会見での応答ぶりや15日の終戦記念日での一挙手一投足など、安倍首相が傍目にも精彩を欠いており、体調不安説が広がっていた。

 8月24日には、大叔父の故佐藤栄作元首相の持つ連続在職最長記録を更新(2799日)して「最長首相」の勲章を独占する。9月には党・内閣人事を断行し、態勢立て直しを図るとみられている。

 ただ、第1次政権の2007年9月には、持病の潰瘍性大腸炎の悪化で突然退陣表明した過去もある。当面は安倍首相の体調が政局の焦点となる。

 春からのコロナ感染拡大への対応で、月2回程度の記者会見をこなしてきた安倍首相は、通常国会閉幕直後の6月18日を最後に本格的な記者会見は開いていない。ほぼ毎週開催される衆参両院の閉会中審査にも出席せず、野党などからは「巣ごもり首相」と批判されていた。

 東京ではコロナ第2波ともみえる感染再拡大が始まり、7月中旬以降には全国に拡大した。政府は経済優先を理由に、観光業救済のための「GoToトラベル」の前倒し実施を強行。感染拡大を恐れる自治体などから「なぜ今なのか?」との批判を浴びた。

 このGoTo実施を主導したのは菅官房長官で、安倍首相は官邸でのごく短時間のインタビューで「緊張感をもって事態を注視する」と繰り返すだけだった。その際の生気のない表情やかすれ気味の小さな声に、首相番記者の間でも「体調がおかしいのでは」との声が広がっていた。

 安倍首相は広島と長崎での原爆忌記念式典に出席し、短時間の記者会見には応じた。ただ、わずか数問の質疑応答にも事前に用意された応答メモを棒読みし、逃げるように退出する姿が目立った。

4450名無しさん:2020/09/05(土) 12:58:02
>>4449

■7時間半の検診にいぶかる声

 その後、安倍首相は事実上の夏休み状態を続け、15日の終戦記念日は武道館でのあいさつを終えるとすぐ私邸に戻り、盟友の麻生太郎副総理兼財務相と約1時間、密談した。

 翌16日朝の民放情報番組に出演した安倍首相の盟友・甘利明自民党税調会長は、「ちょっと休んでもらいたい。責任感が強く、自分が休むことは罪だとの意識までもっている」と語った。これを受けて、永田町では「首相が明日入院」との情報が飛びかい、実際に病院を受診したことで体調不安説が現実味を帯びた。

 午前10時半ごろから始まった17日の日帰り検診は、約7時間半もかかった。私邸とかかりつけの慶応義塾大学病院を公用車で往復した安倍首相は、私邸に戻った際、体調を尋ねる記者団に「お疲れさま」とだけ答え、以後来客もなく自宅静養に徹した。

 安倍首相はこれまで、春と秋の同病院での人間ドック受診を恒例としていた。ただ、コロナ禍への対応もあって、今年は通常国会閉幕直前の6月13日に受けたばかり。今回の日帰り検診について、病院側は「6月に時間切れとなった分の追加検査」と説明したが、与党内にも「それにしては時間が長すぎる」(自民若手)といぶかる声が広がった。

 8月に入って、安倍政権を取り巻く政治的環境は一段と悪化している。コロナ第2波とみられる感染再拡大は一向に収まらず、政府が狙うGoToトラベルを軸とする経済対策も空回り気味だ。こうしたコロナ対応の迷走で、内閣支持率も危険水域スレスレの状況が続いている。

 17日に発表された2020年4〜6月期のGDP速報値は戦後最悪の下落となり、株価も下落した。これにより、政権の命綱とされてきたアベノミクスによる経済的成果も吹き飛び、「コロナが収束しなければ、安倍首相の任期内の経済回復は絶望的」(有力エコノミスト)との悲観論も広がる。

■首相の体調は「最高機密」

 安倍首相の求心力を高めてきた首脳外交も、8月末と見込まれていたG7首脳会議が、議長役のアメリカ・トランプ大統領の判断で11月に延期され、国際舞台での活躍の場も当分見込めない。意欲を示してきたロシアとの北方領土交渉や北朝鮮の拉致問題解決も、進展の糸口さえつかめていない。安倍首相の体調不安説は、そうした八方ふさがりの政権運営も絡んで、政界に波紋を広げた。

 第2次安倍政権発足から7年8カ月が経過した。毎年8月15日の終戦記念日の前後に1週間以上の休暇をとり、山梨県の別荘に滞在して親しい政治家や財界人らと趣味のゴルフに興じて英気を養う一方、地元・山口にお国入りをして、父・晋太郎元外相の墓参りや地元後援会関係者と交流するのが恒例だった。それだけに、安倍首相にとって「今年は、第2次政権発足以来、最悪の夏」(周辺)ともみえる。

4451名無しさん:2020/09/05(土) 12:58:25
>>4450

 安倍首相は第1次政権時代の2007年8月に、参院選での自民惨敗による心労などから持病の潰瘍性大腸炎が悪化。お盆明けの外遊後に体調不良を隠して8月末に党・内閣人事を断行したものの、9月10日に召集した臨時国会での代表質問直前の同12日昼に突如退陣表明した。それだけに、安倍首相が今回、都内の病院で日帰り検診を受けたことも含めて、政界で「13年前の悪夢再び」との声が相次ぐ。

 戦後の政治史を振り返っても、時の首相の体調悪化が政局混迷につながった例は少なくない。衆院解散による選挙戦の最中に死亡した故大平正芳元首相や、突然の病魔による入院で退陣を余儀なくされ、そのまま死去した故小渕恵三元首相のケースは、現職議員も鮮明に記憶しているはずだ。

 ただ、いずれもトップリーダーの体調は「最高機密」として秘匿され、そのことが虚実取り混ぜた揣摩臆測(しまおくそく)につながり、混乱を拡大させる原因ともなった。今回の安倍首相の体調不安説は「必要以上に騒ぎすぎ」(細田派幹部)との見方も多い。19日以降、安倍首相が元気に公務に勤しめば、「体調不安説はパッと消える」(首相周辺)との声も出る。

 安倍首相は12日に甘利氏、15日に麻生氏と2人だけで密談している。安倍政権を支える実力者の中でも、麻生、甘利両氏は「首相がもっとも頼りにする盟友」(側近)だ。このため、政界では「首相が麻生、甘利両氏と秋の党内閣人事や衆院解散を含めた政局運営について、突っ込んだ意見を交換したはず」(自民長老)との見方が広がる。

 その麻生氏は、17日に記者団から安倍首相の体調不安説を問われると、147日もの連続執務に絡めて「普通なら体調がおかしくなる」と指摘し、15日の会談で体調管理のため休むことを勧めたと明らかにした。

■麻生「首相臨時代理」説も

 ただ、政界では「安倍・麻生会談では、万一の場合は麻生氏が首相臨時代理となることを確認した」「いざとなれば、早期解散で勝負をかけることで一致した」などの怪情報も飛びかう。安倍首相自身も2019年、「私に何かあれば、麻生さんが臨時代理になる」と周辺に語ったことがある。

4452名無しさん:2020/09/05(土) 12:58:46
>>4451

 お盆明け以降の政治日程をみても、内政、外交両分野での重要行事は見当たらず、安倍首相はコロナ対応や経済対策に専念したまま、9月の党・内閣人事に臨むことになる。

 G7サミット先送りにより、人事を断行するタイミングの選択肢が増えた。8月末に訪米すれば、人事断行は帰国後2週間が経過する9月中旬以降とみられていたが、現状では9月上旬の人事も可能となった。

 第1次政権末期の党・内閣人事では、政権維持のために党内実力者を取り込み、挙党一致態勢を敷いたが、持病の悪化で退陣を余儀なくされた。今回も野党が要求する秋の臨時国会召集をにらみ、「挙党一致内閣をつくるのが政権維持の常道」(自民長老)との声は多い。

 しかし、焦点となる幹事長人事では、今や党の最高実力者ともみえる二階俊博幹事長が続投に執念を見せており、安倍首相が模索してきた岸田文雄政調会長の起用は困難視されている。結局、「麻生、二階、菅3氏は留・再任させざるをえず、コロナ対応の継続性を含め、政権浮揚にもつながらない小幅人事を余儀なくされる」(閣僚経験者)可能性が大きい。

 安倍首相の持病の潰瘍性大腸炎は「過度のストレスが発症のきっかけになる」(医療専門家)ことが知られている。このため、19日に無事公務復帰となっても、「コロナ対応や人事工作は、持病悪化と背中合わせ」(自民幹部)となる。首相サイドの楽観論とは裏腹に、体調不安説による政界のざわめきは当分収まりそうもない。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

4453名無しさん:2020/09/05(土) 12:59:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/80cbcd514aa4bd0ed0881c2a390ea1ffcb8dec4f
安倍体調不安で「二階と菅」の不気味な急接近
8/26(水) 5:21配信

 体調不安説が広がり、安倍晋三首相の求心力が急速に弱まる中、二階俊博自民党幹事長と菅義偉官房長官の急接近が永田町の注目を集めている。

 自民党総裁である安倍首相に代わり、二階氏が自民党の最高実力者となる一方、内閣では菅氏が指揮官となりつつある。両氏が連携を密にすることで、政界では「政権は今や、二階・菅の『2頭立て態勢』になった」(自民長老)との見方も広がる。

■再度の検査で乱れ飛ぶ憶測

 安倍首相はお盆明けの8月17日に、かかりつけの慶応大病院で7時間半もの検査に臨んだ。1週間後の24日にも4時間近い追加検査を受けたことで、政界では「近日中に退陣表明」「臨時代理に任せて入院」などの憶測が乱れ飛んだ。

 24日の追加検査後、首相官邸に入る際に安倍首相は「今日は先週の検査の結果を詳しくうかがい、追加的な検査を行った。体調管理に万全を期して、これからまた仕事に頑張りたい」と淡々とした表情で語った。 

 その一方で、同日に首相としての連続在職記録を更新したことについては「7年8カ月、国民にお約束したことをいかに実行するか、日々全身全霊で取り組んできた。その積み重ねで現在がある」と笑みを浮かべながらはっきりとした声で語った。

 安倍首相はその後、コロナ対策の会議などをこなし、午後7時前には帰宅した。周辺によると、月内にも本格的な首相記者会見を開き、コロナ対策と自らの健康状態について説明する方向だ。

 これを受けて、政界が騒然となった安倍首相の「病気による早期退陣」説は、いったんは沈静化の方向となっている。ただ、25日に予定された自民党役員会は中止され、在職記録更新に伴い二階氏が企画していた27日の「お祝いの会」も見送りとなった。安倍首相の体調悪化に対する政府与党内の懸念はなお拭いきれない。

 こうした安倍首相の体調不安説に伴い、「党と内閣の事実上の主役」(自民幹部)となったのが二階氏と菅氏だ。両氏の動きに、政界だけでなく国民の注目も集まりつつある。

 菅氏は「首相はこれまで通り執務を続けている」と繰り返し、二階氏も「首相を全力で支えるのが自分の務め」と語るが、その表情には近い将来の「ポスト安倍」候補を差配しようとの気概もにじむ。

 二階氏が幹事長に就任したのは2016年夏。それ以来、第2次安倍政権は麻生太郎副総理兼財務相と二階、菅両氏が「政権の3本柱」として安倍1強を支えてきた。ただ、3氏の首相との距離は三者三様で、相互に牽制し合いながら、それぞれの立場で内閣や党を動かしてきたのが実態だ。

4454名無しさん:2020/09/05(土) 12:59:45
>>4453

■二階・菅氏は親密ぶりをアピール

 首相経験者でもある麻生氏は、安倍首相の長年の盟友で後見人を自任している。「首相の精神安定剤」として独自に振る舞い、危機管理や人事を担う菅氏と重要な局面での意見対立も目立ってきた。

 一方、自民党ナンバー2として党運営を委ねられた二階氏は、「百戦錬磨の寝業師」(自民幹部)として党内ににらみを利かせ、安倍首相も「最も政治的技術を持った人」と評価してきた。ただ、野党の保守系議員の取り込みなど「政界駆け込み寺」と揶揄される二階派の露骨な拡大戦略で、麻生氏や岸田文雄政調会長ら他派閥の領袖とのあつれきも生じている。

 これまで「つかず離れずの関係」(自民幹部)を続けてきた二階、菅両氏だが、2019年9月の党・内閣人事で安倍首相が岸田氏の幹事長起用を模索した際に、菅氏が二階氏続投で安倍首相を説き伏せた辺りから、連携が深まったとされる。安倍政権がコロナ対応で迷走した通常国会の閉幕前後から、政局の節目ごとに会談し、親密ぶりをアピールしてきた。

 安倍首相の体調不安説に政界が騒然となっていた20日夜も、両氏は国会近くの日本料理店で会食した。両氏の会談は3カ月連続で、約2時間半にわたった密談の内容も「政局の分析と対応が中心」(二階氏周辺)だったとされる。

 与党内では「首相の体調不安も踏まえ、党・内閣人事の行方や衆院解散の可否、さらにはポスト安倍候補の品定めなどで、本音を語り合った」(閣僚経験者)との憶測も広がる。

 政権危機もささやかれる中で会談を重ねる二階、菅両氏は、「菅さんは立派な指導者でポスト安倍の有力候補」(二階氏)、「二階さんが党をしっかり主導してくれている」(菅氏)などと互いに熱いエールを送り合う。ただ、そのこと自体が「ポスト安倍をにらんだ両氏の権力拡大戦略」(自民幹部)と受け取る向きもある。

 二階氏は81歳、菅氏は71歳。10歳の年齢差はあるが、政治家としての共通点は多い。両氏とも国会議員秘書を長く勤めて政治家修行をし、二階氏は和歌山県議、菅氏は横浜市議を経て中央政界入りしたいわゆる「叩き上げ」だ。

 両氏とも観光業界との関わりが深く、コロナ感染第2波の最中の7月下旬に、各界から噴き出す反対論を押し切って菅氏が「GoToトラベル」の前倒し実施に踏み切ったのも、二階氏の後押しがあったからだとみられている。

4455名無しさん:2020/09/05(土) 13:00:05
>>4454

■たたき上げvs世襲エリート

 地方政治を経験した両氏は、中央政界入り後も地方振興に力を入れ、二階氏の発案で9月に発足する地方創生関連の議員連盟では、菅氏が呼びかけ人に名を連ねている。両氏はまさに「土の匂いのする政治家」(古賀誠元幹事長)の代表格でもある。

 これに対し、安倍首相と内閣の大黒柱の麻生氏は、どちらも祖父が首相という名門出身で、代表的な世襲政治家だ。若手時代に「都会育ちのお坊ちゃん」(自民幹部)と揶揄されてきた点も共通しており、「苦労人」の二階、菅両氏の対極に位置する。このため、政界では「安倍、麻生両氏は籠に乗る人で、二階、菅両氏は籠を担ぐ人」と色分けされてきた。

 ただ、ポスト安倍政局では菅氏が有力候補と目されるなど、状況は変わりつつある。政界では安倍、麻生、二階、菅の4氏が「それぞれキングメーカーを狙っている」(自民長老)と見る向きもある。

 二階氏と菅氏の接近は、安倍首相と麻生氏による後継選びに対抗する動きともみられている。このため、自民党内では「すでに『安倍・麻生対二階・菅』の権力闘争が始まっている」(幹部)との見方も出ている。

 安倍首相の体調次第ではあるが、当面は9月中に予定されている党・内閣人事が政局の焦点となる。これまでは安倍首相が後継者と期待する岸田文雄政調会長の幹事長就任など、現体制を一新する可能性も取り沙汰されてきたが、安倍首相の健康不安により「人事自体が先送りされるか、やっても小幅にとどまる」との見方も浮上している。9月に入っても現状が続けば、安倍首相が人事の主導権を握るのは困難と見る向きが多いからだ。

 「二階外し」を伴う岸田幹事長説についても、「岸田氏を評価していない二階、菅両氏が抵抗すれば無理」(自民幹部)との見方が支配的だ。このため、安倍首相が退陣表明せずに体調不良を押して人事を強行しても、二階・菅連合に主導権を奪われる可能性があり、「そのこと自体が安倍首相の求心力をさらに低下させて、結果的に早期退陣につながる」(自民長老)との声が広がっている。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

4456名無しさん:2020/09/05(土) 13:40:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/aeab6424cf1dafbae41c223646cd19eb0d6959cd
まさに情報戦…相反する「安倍首相重篤説」と「健康不安解消説」を徹底考察
8/22(土) 7:01配信

慶応大学病院「日帰り検査入院」を巡り

 安倍晋三首相の「健康不安」説に関する核心情報はない。8月17日の慶応大学病院「日帰り検査入院」を巡り揣摩臆測が乱れ飛び、いわば「情報戦」の様相を呈しているからだ。諸説ある中で、相反する「安倍首相重篤説」と「健康不安解消説」を紹介する――。

 「重篤説」:
(1)7時間半に及んだ「6月13日に受診した人間ドックの追加検査」(官邸サイドの説明)は、実は画像診断、内視鏡・超音波検査を含む「生体検査」であり、安倍氏の病状は深刻である、
(2)8月10日に7カ月ぶりに東京・港区のホテル内のジムに行ったのは、持病の潰瘍性大腸炎の薬「アサコール」の薬効がなく、同ジム内で即効治療を受けた、
(3)病院に帯同したのは首相最側近の今井尚哉首相補佐官・政務秘書官であり、異例の事である、
(4)終戦の日である8月15日の全国戦没者追悼式後に恒例の河口湖での夏季休暇を取り止め、東京・富ヶ谷の自宅で盟友の麻生太郎副総理・財務相と差しで会い、厳しい病状を伝え後を託した――。

 「不安解消説」:
(1)2000年4月2日未明に脳梗塞で倒れた小渕恵三首相が緊急搬送されたのは順天堂大学附属病院裏口であったが、安倍氏は隠すことなく慶応大学病院正面玄関から入った、
(2)主要省庁から出向する事務秘書官が首相に同行することは情報保秘の観点からあり得ず、今井補佐官が同道したのは当然である、
(3)6月中旬まで土、日曜日を含め147日間連続して官邸に出勤した上に、趣味であるゴルフと知人や秘書官家族とのバーベキューなどの機会もなくストレスが高じていたが、日帰り検診後に自宅に戻った際の表情は温和であり、足取りも軽かった、
(4)同日夜に安倍氏と電話で話した下村博文自民党選対委員長に対し開口一番「選挙(情勢)はどうなっている?」と聞いたという――。

 いずれにしても、現時点でハッキリ言えることは、安倍首相が連日の新型コロナウイルス対策の激務によって体調を崩し、さらにストレスが高じているのは事実である。常用薬その他の影響もあって時には躁鬱の症状が出るのも否めない。

4457名無しさん:2020/09/05(土) 13:41:25
>>4456

「健康不安」説はどのような影響を与えるのか
 それでも公正に言えば、筆者がこの数日間に面談した複数の各省幹部(そのうちの1人は検査入院した当日だった! )は異口同音に「我々のブリーフに対する総理の質問は的確であり、気力も充実しているように見受けられた」と語っている。もちろん、緊急の検査入院の第1報に接して「大変驚いています。現下の状況からも総理の一日も早い回復を祈っています。国益に関わることですから」と付言した。

 では、安倍首相の「健康不安」説は今後の「酷暑の政局」にどのような影響を与えるのか。永田町では様々な「首相退陣シナリオ」が流布されている。これまでに得た情報を総合すると、安倍氏が自民党総裁任期の来年9月30日まで続投することはまず考えられない。焦点はすでに退任の時期と後継総裁(首相)に絞られている。

 先ずは退任のタイミングである。最速は、8月24日に首相の連続在職日数が2798日となり、大叔父の佐藤栄作元首相を抜いて史上最長となることから、月末にも緊急記者会見を開いて健康問題を理由に退任表明するという見立てである。可能性はゼロではないが、早くても9月上旬ではないか。

今後の政局を占う上で最も重要なポイント

 このシナリオに従えば、安倍首相退任と同時に、閣内後継第1位の麻生太郎副総理・財務相が首相臨時代理に指名され、その後、日を置かずして自民党衆参院議員総会を開催し、新総裁に同氏が選出されるというのである。もちろん、石破茂元幹事長も手を挙げるが、党内主流派の支持を得た麻生氏が圧勝する。

 他方、公務復帰した安倍氏はコロナ対策に全力投球で臨む中で9月下旬に予定通り内閣改造・党役員人事を断行する。そのサプライズ人事は、二階俊博幹事長を衆院議長、菅義偉官房長官を幹事長、岸田文雄政調会長を財務相、甘利明税調会長を政調会長、そして麻生副総理・無任所相という“荒業”となる。そして安倍首相による衆院解散・総選挙を11月中に断行するというシナリオもあるのだ。その場合、来年夏後に本格的な総裁選を実施し、後継総裁を選出する。

 今後の政局を占う上で最も重要なポイントは、安倍氏が石破氏だけは後継者に絶対したくないとの強い思いを持っていることである。その思いは、麻生、菅両氏も共有している。党内には菅氏後継説も根強いものがあるが、早期の安倍氏退陣であれば、麻生氏が後継最有力である。自民党は今、酷暑に晒されているのだ。

歳川 隆雄(ジャーナリスト)

4458名無しさん:2020/09/05(土) 13:42:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/b284995e9f941f7c243349b94c117cc189d61f94
菅氏「派閥に相談して決意したのではない」 TV番組で
9/5(土) 12:19配信

 自民党総裁選に立候補する菅義偉官房長官は5日午前、読売テレビの番組に出演し、消費減税について「社会保障の貴重な財源であり、継続性を考えたら私はいまのままでと思っている」と述べ、否定的な考えを示した。

 新型コロナウイルスをめぐる経済対策として消費税率の引き下げを求める声があると聞かれ、答えた。新型コロナの経済対策として、「いま大事なのは給付。給付、融資を中心に行って、雇用をしっかり守って、企業が継続することができる環境をつくっていく」と訴えた。

 立候補を決めた経緯については、「私が派閥に相談して決意したのではない。私自身が熟慮して、やらなきゃダメだと決心した」と語った。主要派閥の支持により優位に立つ菅氏には「派閥政治」との批判も出始めており、発言には、無派閥候補の立場を強調する狙いがあるようだ。

朝日新聞社

4459名無しさん:2020/09/05(土) 13:43:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb7b63555df7f5216e80130ca8a25403a1c5c318
麻生氏 首相臨時代理なら残り任期1年総理を務める野望も
8/24(月) 16:05配信

 安倍晋三首相(65)は8月17日に慶応病院で検診を受け、当日のうちに退院した。首相の体調悪化説に火をつけたのは8月4日発売の写真週刊誌『FLASH』の“吐血”報道だった。7月6日の首相動静に5時間の空白があり、永田町ではこの間に吐血したのではないかという情報がめぐっているという内容だ。

 いまや自民党内は安倍の体調急変は間違いなさそうだと受け止め、「秋退陣」をにらんで動き出した。

 安倍首相は慶応病院に向かう2日前の8月15日、全国戦没者追悼式に出席した後、東京・渋谷区富ヶ谷の私邸に“盟友”の麻生太郎・副総理を招いて1時間ほど会談した。

「総理は自分に万が一のときを考えて、麻生さんに後を託した」

 自民党ではそんな見方がまことしやかに伝わっている。

 2007年8月の安倍退陣劇(第一次安倍政権)の際にも似た状況があった。インドネシアなどアジア3か国歴訪後に安倍首相の持病の潰瘍性大腸炎が悪化したのだ。あのとき、安倍首相は退陣表明の2日前、当時幹事長だった麻生氏だけに辞任するつもりであることをひそかに伝えた。

 事前に情報を得た麻生派では、「次は麻生さんだ」とフライングで総裁選準備を進めた。そのことは麻生氏自身が記者団に「2日前から聞いていた」と漏らしたことで発覚して党内から批判をあびた。

 現在、麻生氏は閣内での首相臨時代理の序列第1位であり、安倍首相に不測の事態が起きた場合、間違いなく総理の執務を代行することになっている。

 そのため政府は4月から首相と副総理が同時に感染して政府機能が麻痺することを避けるため、麻生氏をコロナ対策本部の会議など重要な会議には出席させずに“温存”するフォーメーションをとってきた。

 安倍首相が入院すれば、いわば“麻生臨時政権”になるのだ。国民にとってこれ以上の悲劇はないだろう。コロナ禍で麻生氏が政府のトップに立てばどんな政治になるか、これまでの言動をみると容易に想像できる。

 まず、生活支援は見込めない。財務相を兼ねる麻生氏はコロナ対策の国民一律10万円の現金給付について、「リーマンショックの時の定額給付金は効果がなかった」「一律支給でやった場合、貯金に回らない保証はあるのか」と反対していた。

 給付決定後も、「手を挙げていただいた方に給付する」と口走り、できるだけ給付を減らすために記入間違いが起きやすい申請方式をとった。 “下々”の生活苦はわからないのだ。

 感染対策も期待できない。第1波の感染者数が減少した6月、麻生氏は日本の死亡率が低いことを「(欧米諸国と)民度のレベルが違う」と誇った。裏を返すと“民度が高ければたいしたことない”と言っているようなもので、この人の発想は「コロナはたいしたことない」と対応が遅れた米国のトランプ大統領やブラジルのボルソナロ大統領とさして違わない。

 その程度の認識の“臨時総理”が指揮を執って第2波の感染拡大を食い止めることができるとは思えない。極めつきは、安倍首相の体調をめぐって記者団に言い放ったこの言葉だろう。

4460名無しさん:2020/09/05(土) 13:44:05
>>4459

「あなたも147日間休まず働いてみたことありますか? ないだろうね。140日働いたこともない人が、働いた人のこと言ったってわかんないわけですよ」

 体調不良で日帰り検査した安倍首相をかばったつもりかもしれないが、国民の命を預かる総理大臣にはまず自らの体調を維持する責任があり、不休で働くことは、誉められることでも自慢できることでもない。

 総理経験者にもかかわらず、「総理だからこそ休まなければならない」という基本がわからない人物にとうてい政権は任せられない。ところが、である。麻生氏の野心は「首相臨時代理」にとどまらないらしい。政治評論家の有馬晴海氏が語る。

「麻生副総理が首相臨時代理として総理執務を代行しても、安倍首相が退陣となれば、自民党ルールでは総裁選を実施し、後任の総理・総裁を決めることになる。首相臨時代理の役割はそこまでで終わる。しかし、麻生さんは、首相臨時代理になった後、そのまま安倍さんから政権禅譲を受けて残り任期の1年、自ら総理を務めるつもりでしょう」

 麻生側近議員も、「麻生さんの悲願は1日でもいいから総理に再登板し、前回の総理時代に自民党が選挙に大敗して政権を失った汚名を返上することです」と見ている。

 この9月に80歳の誕生日を迎える麻生氏にとっては、安倍首相からの政権禅譲が再登板の「最後のチャンス」に見えているのかもしれないが、首相臨時代理どころか、これから1年間の麻生再登板など国民にはたまったものではない。

※週刊ポスト2020年9月4日号

4461名無しさん:2020/09/05(土) 13:48:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/12306dc23db8ceb0ec7789ab1c28bcf9b14cfa8c
「岸田文雄」「石破茂」、進むも退くも地獄で選んだ自民党総裁選2位争い
9/5(土) 5:58配信

たとえ2位でも獲得票数次第で岸田派はボス交代も

 リアル「半沢直樹」を見ているという評もあった。日本で、最も残酷な人事が展開されるのが永田町だということはよく知られているわけだが、それにしても……。やる前から結果が明らかな勝負に出て討ち死にした後でも、その存在をアピールできるのだろうか。今回の自民党総裁選で最注目は岸田VS石破、どちらが2位になるかだ。

 ***

「“平時の岸田、今は有事だから”とオブラートに包んで言われていますけれど、首相に平時も有事もない。いつ地震があるかロケットが飛んでくるか、国際紛争に邦人が巻き込まれるかわからないのだから、常在戦場なんですよ」

 と、自民党の閣僚経験者。

「コロナ対策が喫緊の課題でそれは『平時の岸田』には適当ではないという話ですが、要するに岸田さんは失格だということを遠回しに言っているだけです」

「安倍さん(晋三首相)は人を育てなかったとよく言われますけれど、リーダーは自分に何かあった時に誰が後を襲えるかということは常に考えている。安倍さんにとって岸田さんは意中の人だったことは間違いない」

「二階さん(俊博)の抵抗で幹事長にはなれなかったけど、政調会長としてアピールの機会は幾らでもあった。でも、話をしても全くつまらない。だからメディアも取り上げたがらない」

「決断力もない。自民党が下野していた時に国対委員長をやっていたんだけど、その際も幹事長だった石原伸晃にいつもお伺いを立てていたね。今回の総裁選出馬が初めての決断じゃないの?」

負けるのはわかっているけど消化試合ではないという厳しい現実

「安倍さんの考え方はシンプル。自分とたもとを分かった石破さんには絶対に政権を渡したくない。仮に彼が勝つような状況になるなら、誰かに譲るのではなく自分が4選出馬する腹づもりだった」

「でも、それが叶わないほど身体のダメージが大きいとなって、じゃあ誰なら勝てるのかと言うと、それはもう菅さんしかいなかったということです」

「結局、菅さん(義偉官房長官)もやりたくて出たと言うよりはむしろ、他に誰もいないという状況の中で、“自分がやるしかない”と政治家として決断したということでしょう」

 菅氏の決断の前から、自民党内では「菅支持」に雪崩を打っていた。それを茫然と見つめるほかなかった岸田、石破の両氏がそれでも出馬したのは、

「出るのも地獄だけど出ないのも地獄で、出馬しない時点で政治生命が終わってしまうのなら出たほうがいいだろうというギリギリの決断。とはいえ消化試合かと言うとそうではなく、来秋予定の正式な総裁選出馬に向け、切符を得るために今回の出馬は必要な通過儀礼だった」

 と、永田町関係者。

 今回の総裁選は国会議員票394、都道府県票141の合計の過半数を争う。ほとんどの派閥が菅氏を支持しているから、岸田、石破の両氏にとって確実なのは自派閥の陣営しかない。

 岸田派が47、石破派が19。

4462名無しさん:2020/09/05(土) 13:48:43
>>4461

岸田さんは選挙の顔たり得ないから

 一方で、各種世論調査はこれまで全て石破氏がトップだった。出馬3人を対象とした直近の朝日新聞の調査では、菅38%:石破25%:岸田5%。都道府県票は地方での人気を反映するとされており、

「これまでの調査とか今回の朝日の数字を見ると、石破さんは岸田さんを超える可能性はある。で、結構差が開いてしまえば岸田さんは派閥のボスとしての求心力はほぼなくなって遠心力だけになる」

 少し前までは次期総理総裁に最も近いと言われていたのに、派閥領袖の座さえ失いかねないというわけだ。

 別の関係者に聞くと、

「石破さんの都道府県票獲得予想は出来過ぎな感じもするけど、不可能ではない。岸田さんは選挙の顔たり得ないから菅さんになったという報道が出ている中で、そんな人に入れようと思う人はいますか? 岸田さんにとっては悲劇でしかないけれど」

 岸田派には、ナンバー2の林芳正元文科相、根本匠元復興相、小野寺五典元防衛相らが、ポスト岸田に意欲を燃やしている。

「岸田さんは立候補表明の際に、“私の全てをかけて取り組む”と言いましたね。つまり、結果=私の全てになってしまうわけで、自ら総裁選挙後の生きる道を塞いでしまった感じすらあります」

 どこか投げやりに映る印象。それは例えば、総裁選の政策コピーにも現れている。

「『分断から協調』って安倍さんへの当て付けでしかないですよね。ゴニョゴニョと岸田さんは訴えていましたけれど、安倍さんには最後の最後で裏切られた、悔しいと思っているんじゃないでしょうか」

週刊新潮WEB取材班

2020年9月5日 掲載

新潮社

4463名無しさん:2020/09/05(土) 13:54:12
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/74269
菅官房長官の逆襲、「陰の総理」がいよいよ「ポスト安倍」へ動き始めた…!
霞が関では「菅首相」待望論も広がる
伊藤 智永

「ポスト安倍」、陰の本命
やっぱり出てきたか??。迷走するコロナ対策で「巣ごもり」を決め込む安倍晋三首相に代わり、菅義偉官房長官が政府の陣頭指揮を執り始めた。

菅氏はやると決めたらやる。「Go To トラベル」(以下、GoToキャンペーン)で東京発着の旅行を対象外にしたのも、感染拡大で弱気になった政府が混乱したと見るのは見当違いである。混乱は承知で、いびつな例外を作ってでも、断固キャンペーン実施に踏み切った強気にこそ注目すべきだ。

結果的に「感染爆発が起きない限り経済を動かす」という政府方針は不退転であると印象づけた。これが菅流だ。菅氏は「陰の総理」と言われてきたが、コロナ危機の展開次第で事実上の「菅政権」がどんどん前面へ出てくるだろう。それだけではない。「ポスト安倍・陰の本命」へ菅氏がずずんとせり上がってきた。

「東京で感染者が増えて、また緊急事態宣言出すんですかと聞かれるんですけど、政府としては社会経済活動を進めていく方針に変わりありません。この問題は圧倒的に東京問題と言っても過言ではない」

7月11日、北海道千歳市での菅氏の発言には力がこもっていた。

北海道行きは、菅氏肝いりの国立アイヌ民族博物館「ウポポイ」(白老町)の一般公開を控えた視察である。その帰路、わざわざ元公明党衆院議員が集めた若手経営者20人余りのために、わずか20分ほど講演した。東京では刺激が強すぎる言葉の矢を、地方から東京に向かって発信するのは、老練な保守政治家が狼煙を上げる時の常とう手段である。講演は「これからは私が仕切る」という菅氏の明白な「奪権」宣言に他ならない。

4464名無しさん:2020/09/05(土) 13:54:56
>>4463

責任を負えないので決して認めないが、政府は「全国一斉休校」と「全国一斉緊急事態宣言」は下策だったと後悔している。感染拡大におびえる世論の大勢が皮肉にも「やって良かった」と支持しているので、失敗だったとは言いにくい事情もある。

とはいえ、一方で世論は、政府の対策全体は評価していない。経済失速への不満と不安の方が、感染への心配より大きいからだ。世論はしばしばこのように矛盾した意思を示すが、為政者はその奥の本音を見切れば、時に世論の反対を押し切ってでも政策を実行していくものだ。菅氏はまさしく経済重視のコロナ対策へかじを切るリーダーになろうとしている。

「GoToキャンペーン」決行、休業補償のための新型コロナウイルス特別措置法改正方針、「夜の街」対策で風俗営業法に基づく警察の積極的な立ち入り調査……。菅氏が北海道行きの後、矢継ぎ早に打ち上げたコロナ対策は、「実利主義」「攻めの対策」「実行力」をアピールしている。安倍首相が逃げる国会対応も受けて立つ構えだ。

官邸権力の二重構造
7年7カ月続いた今の安倍内閣は、「一強政権」「官邸主導」と言われるが、官邸権力の内実は二重構造になっている。一つは首相の最側近、今井尚哉首相秘書官兼首相補佐官が君臨する「官邸官僚」系。表に見えやすい派手な「官邸主導」政治の大半は彼らが担当している。

彼らが腐心するのはただ一つ、「安倍首相の見せ方」である。演説や国会答弁、記者会見、視察などのイメージ戦略、メディア対策、森友・加計・桜を見る会問題などのスキャンダル処理……。いわば「官邸政治の電通」みたいなものか。

厄介なのは、彼らが単なる「官僚の広告屋」では収まらないことだ。「首相の見せ方」とは、「官邸主導の演出」に他ならない。手出しする範囲はどんどん広がる。最初は、政権のキャッチフレーズや看板政策のメニュー作りだった。

4465名無しさん:2020/09/05(土) 13:55:33
>>4464

今井氏の代表作は「三本の矢」(アベノミクス、デフレ脱却、経済好循環、地方創生)。政策作りの手足は、もっぱら今井氏の出身官庁である経済産業省だったが、2014年からは経産官僚の後輩、新原浩朗氏にとりまとめを任せてきた。「新三本の矢」(一億総活躍、輝く女性、子育て支援、待機児童・介護離職ゼロ)「働き方改革」「人づくり革命」「人生100年時代」(全世代型社会保障改革)……。

次第に各省庁は「今井機関」と化した経産省の「下請け官庁」になる。反発が溜まり、「面従腹背」が広がる。経産官僚には他省庁がどれも「頭が悪く仕事が出来ない」と映る。そこへ電通に代表される「現代の政商」が「お困りですか。お役に立ちますよ」と揉み手・愛想笑いで取り入る。

経産省総合庁舎
政策の企画・立案は「頭のいい」経産官僚が作る。現場の実施部門は、役所より民間の方が使える。それをITビジネス用語を転用してもっともらしく「ソリューション」(問題解決)と呼んできた。新原氏はさしずめ「ソリューション官僚」の親玉である。

コロナ対策の第一幕も「今井機関」が主導した。彼らにとってコロナ問題とは、何より「首相リーダーシップの演出」問題である。だから、アベノマスク、首相が優雅に「家に居よう」と呼びかけるSNS動画配信で無用の失敗を重ね、中小企業向け持続化給付金や「GoToキャンペーン」の迷走を招いた。

最大の失敗が、感染症専門家の助言もなく、菅官房長官・萩生田光一文部科学相・加藤勝信厚生労働相が全員反対したのに、若い北海道知事がコロナ対策で目立っていたのに焦って、今井氏が「全国一斉休校」を首相に進言し、何の準備もなく踏み切った愚策である。危機の宣伝効果は絶大だったが、保護者たちは振り回され、社会的副作用が大きすぎた。一連の失敗で「今井機関」は権威も発言力も失う。「今井機関」はコロナに弱かった。

4466名無しさん:2020/09/05(土) 13:56:33
>>4465

「菅政権」の復活
代わって登場したのが、「官邸主導・二重構造」のもう一つの系統として長期政権を実務的に切り盛りしてきた「内閣官房」系である。菅氏をトップに、腹心の杉田和博官房副長官(内閣人事局長)が事務局長として、強大な幹部官僚の人事権を使って霞ケ関全体ににらみを利かせてきた。

政策調整の司令塔は財務省出身の官房副長官補。「今井機関」の派手な「演出」政策も手伝うが、それ以外の地道な政策全般の「球拾い」に徹してきた。二重構造が破綻せず共存してきたのは、「菅機関」が、安倍首相の個人的寵愛を集める「今井機関」の顔を立て、決して領域を侵さないように気配りしてきたからだ。

政府高官たちは異口同音に「官邸主導」の異様な内情を証言する。安倍首相の元へ政策の報告・相談に出向くと、首相の代理人然として今井氏が1人でしゃべりまくる。菅氏は同席していても、決して今井氏に抗弁しない。安倍首相は聞き置くだけで何も言わない。今井氏が「陰の総理」と陰口を叩かれてきたゆえんだ。菅氏は政府高官たちに「総理には俺から言っておくから」と慰める。

その気で仕事を進めていると、「なに勝手なことしてるんだ」と今井氏が怒鳴り込んでくることがしょっちゅうある。こんな有り様だから、霞ケ関の大勢はどうしても「菅・杉田ライン」にすがらざるを得ない。人事権も握られているからなおさらそうなる。この政権には「陰の総理」が二人もいる。今井氏が「大言壮語する陰の総理」なら、菅氏は「寡黙に裏技を駆使する陰の総理」と表現したらいいか。

アベノマスクは菅氏の息がかかった日本郵政を通じて全戸配布を急いだ。立ち往生した「GoToキャンペーン」事務局を、旅行は国土交通省、飲食は農水省、イベントは経産省に振り分けたのも菅氏だ。「今井機関」がしくじった後始末をてきぱきと片づけ、コロナ対策の主導権を握った。官界・経済界は安倍政権の実態が「菅政権」であることを知っていたが、コロナ危機で初めて世間にも「菅政権」が「見える化」した。

4467名無しさん:2020/09/05(土) 13:57:29
>>4466

岸田も、石破も「次」はない
感染拡大の行方は誰にも分からないが、コロナと共生していくしかないことははっきり言える。第1波感染対策の相次ぐ「失敗」で官邸が一時的に地盤沈下したように見えようと、政府は存在し続け、コロナとの「共生社会」を築いていかなければならない。

北朝鮮のミサイルとも、甚大被害が一度に発生する自然災害とも、経済恐慌とも違う特殊な安全保障危機に、何はともあれ手探りでも政府を動かし、行政機関を最大限機能させることができる政治指導者は誰か。政界を見渡したところ、あくまで消去法ではあっても、コロナ危機を乗り切る現実的選択肢として浮上してきたのが菅氏だった。

安倍首相は数年来、岸田文雄自民党政調会長を「ポスト安倍」の最有力候補に位置づけてきたが、第1波対策の目玉だった給付金政策が、困窮世帯のみ30万円から全国民10万円へひっくり返った与党調整の失敗で、事実上「失脚」した。与党・霞ケ関の失望と冷笑は、挽回不能なくらい深刻だ。

世論調査では石破茂元幹事長の人気が高いが、コロナ対策での言動は典型的な「評論家」のそれ。具体的な政策も行動も示さない体たらくに、政界では「危機のリーダー」としての資質に懐疑的な見方が少なくない。

岸田氏を諦めつつある首相周辺からは、やはり首相がお気に入りの茂木敏充外相を「第3の候補」に擬する噂が盛んに流されている。だが、部下としての政策能力は抜群でも、所属する竹下派さえまときれない現状では、リーダーとして台頭するだけの党内基盤がない。河野太郎防衛相や小泉進次郎環境相は次の次の候補である。

4468名無しさん:2020/09/05(土) 13:57:58
>>4467

「安倍さんはもう嫌だ」。7月、一斉に行われた霞ケ関人事で退いた元政府高官たちの口から、安倍首相への忌避感があけすけに語られるのを耳にする。「自分に責任があると言いながら、結局は全部役人に押しつける。不誠実な態度には、誰だってうんざりだよ」。明らかに風向きは変わった。

コロナ危機は深刻だ。「菅さんしかいない」。霞ケ関と経済界に「菅待望論」が広がりつつある。「本人も意欲がある」。周囲の見方は一致する。もちろん今、「菅政権」への道筋が描けているわけではない。コロナの感染状況、東京五輪の成否、衆院解散の成り行き、何より安倍首相の心境……。不確定要素は多い。それでも政府は存在し、行政は試行錯誤しながら続く。求心力を失った安倍首相の漂流時間が長引けば長引くほど、菅氏の存在感はどんどん高まっていく。

4469名無しさん:2020/09/05(土) 13:59:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/d797e34c44efe9fa6f00e18e87ff9f3968bcd988
菅義偉新政権が「9月解散」を狙う「これだけの事情」
9/5(土) 7:31配信

 「次の総理は、99.9%菅さんでしょうね」ポスト安倍の話をふると、誰もがそう答える――。永田町ではすでに菅総理大臣誕生を前提とした空気が支配している。

 「退陣理由が激しい批判を浴びた前回と同じ健康上の理由なのに、コロナ禍の中では逆に同情が集まった。引退表明なのに、20%の内閣支持率アップ(共同調査)だなんて、奇跡に近いことが起きている。事前にシナリオを描き用意周到に進めてきたとは思うが、こんなに彼らの思惑通りに進むなんてめったにない。笑いが止まらないだろう」

 笑っているのはもちろん、菅と二階幹事長である。二人は急接近したかのようにいわれているが、今になって始まったことではなく、実際には2年以上前から二人で「菅総理誕生」の絵を描いてきた。

 二人が接近した動機は面白い。

 もともと菅氏は二階幹事長の座を狙っていたが、高齢の二階幹事長にとっては、幹事長というポストは死守すべきものだった。そこで二階は菅に対して、次期総理として推すカードを差し出した。ライバル関係を協調関係に変えてしまうのは、幾重にも危機を乗り越えてきたベテラン政治家の力量をも示している。

 「総理なんて、全く考えていません」

 これまで誰が質問しても、菅は総理への野心をおくびにも出さなかった。

 「あんなに本人が否定しているんだから、総理なんて、なる気ないんでしょ」とは、これまでよく聞かれた周辺の言葉であるが、そんなふうに周りを油断させておきながら、突然、ポスト安倍が取り沙汰される局面が来ると、十分に準備された二階氏とのタッグを表に現し、ライバルの手を巧みに塞いでいるのだから策士である。

最も揉めている「官房長官人事」
 菅は総裁への道を今まさに歩んでいる。すでに菅周辺では、目下新政権の組閣人事が進められているという。

 最も揉めているのが、官房長官人事。副官房長官を務めてきた加藤勝信などが有力視されているが、以外にも、菅が推す本命は、梶山弘志・経産大臣だという。

 「麻生派は河野太郎を推して、細田派は西村康稔とねじ込もうとしている。ただ、総裁選前の人事となると、派閥力学を無視できない。こればかりは菅の思惑通りには行かないかもしれないが」(ベテラン秘書)

 官房長官候補に、菅が梶山弘志経産相の名を挙げているのは意外な気もするが、菅の経歴や人間関係を振り返ると、納得できる。

 梶山弘志は、菅が「師」と仰ぎ「目標」として定めてきた梶山静六(橋本政権の官房長官)の長男である。菅とは、初当選が同期にあたるなど、長きにわたり信頼関係を築いてきた。

 菅も梶山も当時は派閥も違ったが、現在はお互いに無派閥。最近では、梶山氏は「いわゆる菅派閥のようなもの」という風に非常に近き存在としてカテゴリーされてきた。

 梶山は第4次安倍内閣では国務大臣をつとめ、さらに菅原一秀経産大臣辞任後の後任にとして経産相の座に就き今に至っている。

 総理の懐刀として官房長官の存在が政権の成功を決める上で最重要だと考えると、菅が古くから信頼関係のある人物を挙げるのもわからないではない。

4470名無しさん:2020/09/05(土) 14:00:24
>>4469

現実味を帯びてきた「9月解散」

 菅内閣成立を前提に、順風満帆の菅がいま描いているのが、9月解散だ。

 自民党は、9月18日から3日間で情勢調査を開始し、この結果が望ましいものであれば、即時解散するというものだ。

 翌週の9月25日(金)に再度召集。総理所信演説と代表質問を行ったあと、9月30日解散、13日公示、10月25日投開票で選挙に踏み切る公算だ。

 「新聞の情勢調査では、自民党支持率が跳ね上がっている。一方、立憲民主の支持率はダウンしている。そして、今の菅人気ムード……。いい材料が揃っている。こんな風はめったに吹かないんだから、とにかく早くやったほうがいい。電光石火のごとくにね。

 特に麻生氏が“早くやったほうがいいぞ”と急かしている。麻生は第1次安倍政権の退陣以降、福田、麻生と言う流れで総理を引き継いだけれど、支持率はただ下がる一方で迷走したトラウマがあるからね」(自民党関係者)

 過去を振り返ると、首相の突然の辞任に呼応する形で成立した政権はいずれも短命傾向にある。

 小渕恵三総理の急逝をうけた森喜朗(2000年)。第1次安倍政権の首相辞任を受けて選出された福田康夫(2007年)。福田辞任後の麻生太郎(2008年)。いずれも約1年で政権を終えている。

 これらの政権ではいずれも、緊急事態を口実にして、正式な党員による総裁選挙を経ず両院議員総会で総理が選出された。最初から正統性に欠けた総理でもあり、批判が多かった。

 総裁選を経ず両議院総会で総理になろうとしている菅もそういう意味では同じパターンであり、菅政権も同じ轍を踏んで1年程度の政権で終わる可能性がないとはいえない。

 ただ、ひとつ違いを挙げるとすれば、菅は彼らと違って親から選挙区を引き継いだ世襲議員ではない。

 森、福田、麻生の三人の総理はいずれも二世議員であることが批判に拍車をかけたが、菅はダンボール工場での勤務経験など苦労話が国民からの共感を呼んで世論の反応は現状、好意的になっている。

 とはいえ、支持率など脆いもので、今は良かったとしても今後政局がどう変わるかわからない。第1次安倍政権後の轍を踏まないためには、鉄は熱いうちに打てということなのだろう。この流れに乗って選挙で自民党が圧勝すれば、過去のポスト安倍政権とは違い、菅政権は十分な正統性をもった存在にすることができる。

 「菅本人は、選挙区の情勢に詳しい。自分自身でくまなく見て情勢判断するのが得意な人だ。自ら勝てると判断すれば、勝負師として大胆な決断をするだろう」(ベテラン秘書)

 すでに菅政権は始まっているかのように、動き出している――。

福場 ひとみ(ジャーナリスト)

4471名無しさん:2020/09/05(土) 14:40:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/3073624ab732670807b3962aff5b145dbdbee446
これは「弔い合戦」だ…菅総裁誕生のキーワードは「継承」である
9/5(土) 7:01配信

 9月14日に実施される自民党総裁選を巡り、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の3氏が鎬を削っているが、戦いは菅氏の圧勝に終わる。

 菅新総裁誕生後の17日には臨時国会が召集され、衆参院本会議の首班指名選挙で菅氏が第99代内閣総理大臣(首相)に選出される。同日中に菅内閣が発足し、自民党の新執行部も立ち上がる。

 菅氏の総裁選出馬決断の経緯は、朝日新聞(9月4日付朝刊)の一面トップから二面までの記事「自民党2020総裁選」に詳述されている。同記事の冒頭である。

 〈安倍晋三首相が退陣を表明した翌日の8月29日夜。菅義偉官房長官は東京・赤坂の議員宿舎の一室で、自民党の二階俊博幹事長、森山裕国会対策委員長と話しこんでいた。二階氏が安倍政権の継続性を念頭に「あんたしかいない」と語りかけると菅氏がこう応じた。「継続性はそうですね」。二階氏はその言葉を立候補への意欲と受け止めた。〉

 「継続」(継承)が「菅総裁」誕生の背景を理解する上でキーワードである。同紙が2〜3日に実施した世論調査の結果がそれを物語っている。第2次安倍政権の7年8カ月の実績結果評価について、「大いに」17%、「ある程度」54%合わせて、71%が「評価する」と回答している。と同時に、首相後継に誰が相応しいかとの質問に対し、菅官房長官38%、石破元幹事長25%。岸田政調会長5%という結果が出ている。

 菅氏の立候補表明前では考えられなかったことだ。2日午後5時から衆院第2議員会館内の多目的ホールで開かれた記者会見での菅氏発言をチェックしてみる。会見翌日の読売新聞一面の見出し「菅氏、安倍路線を『継承』―自民党総裁選、出馬正式表明」からも分かるように、菅氏は「安倍首相が全身全霊を傾けて進めてきた取り組みをしっかり継承し、さらに前に進めるために、私の持てる力をすべて尽くす覚悟です」と述べている。

表舞台から立ち去る者に

 因みに、安倍首相は退陣表明で「(主要課題で)結果を出すことに全身全霊を挙げてきた」と語っている。だが、一部メディアや識者の間でこの「全身全霊」という言葉が空虚であり、中者がないとの批判が出た。

 元来日本人は、「水に落ちた犬は打つな」の諺ではないが、表舞台から立ち去る者に鞭打つようなことはしない。菅氏は、こうした日本人の感性を踏まえて「継承」を掲げて総裁選に臨んだからこそ世論調査で38%もの支持を得たのであり、ほぼ間違いなく自民党都道府県代表票141票中の相当数を獲得すると思われる。言わば「弔い合戦」なのだ。

 では、なぜ安倍氏の「意中の人」が岸田氏から菅氏に変わったのか。朝日新聞記事にある〈石破氏を警戒する首相や盟友の麻生太郎財務相兼副総理らにとって、「ポスト安倍」は岸田氏という判断が早くからあ〉り、〈昨秋の党役員人事でも、一度は党の要の幹事長に岸田氏の起用を検討〉したのに、である。同紙は、〈そんな中で首相の体調が悪化し、「次善の索」(閣僚経験者)として急浮上したのが菅氏だった。〉と続けている。

 本当に菅氏は急浮上したのだろうか。筆者は異なる見立てを持っている。安倍氏と親しい経済人から「プライベートの場で首相の口から岸田という名前を聞いたことは殆どない。頻繁に名前が挙がるのは菅か茂木(敏充外相)であり、時々加藤(勝信厚生労働相)の名も挙がった」と聞いたことがある。

 安倍氏が互いの父親の秘書時代からの友達であり、初当選同期の岸田氏に「一度は花を咲かせてあげたい」との気持ちを抱いていたのは事実である。しかし、早くから岸田氏を自らの後継と判断していたことはなかったのではないか。

4472名無しさん:2020/09/05(土) 14:40:40
>>4471

官房長官として異例の訪米
 そう推測する根拠の一つは、官房長官として異例である菅氏の昨年5月の訪米である。岸田氏は4年7カ月に及ぶ外相経験がある。名前は国際社会で売れているし、外相としての成果も上げている。一方の菅氏は安倍外交の内実を傍らで見聞きしているものの、現場を踏んでいない。

 ワシントン滞在中にペンス副大統領、ポンペオ国務長官、シャナハン国防長官代行などと相次いで会談、トランプ政権の要路を総ナメにした印象を与えた。平たく言えば、菅官房長官の外交デビューだったのだ。筆者は当時、この菅氏訪米は安倍氏の「温情」と受け止めた。それだけではない。万年ナンバー2の「令和おじさん」もチャンス到来の暁にはナンバー1を目指せとの「励まし」と捉えたのである。

 爾来、慎重な菅氏は密かに爪を研ぎ澄ませながら機会を窺ってきたのではないか。そして終に安倍首相の体調不良・退陣決意というチャンスを得て、一気に「菅・二階連合」を結成して勝負に打って出たというのが真相であろう。これまでに何度となく言及しているように、コロナ禍の異常事態が出来しない限り、菅首相は「10月総選挙」を決断するはずだ。

歳川 隆雄(ジャーナリスト)

4473名無しさん:2020/09/05(土) 14:42:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/c94c685d1a4f356a7e46e11e0b22fe12a60a4276
圧勝の勢い「菅首相」に死角はないか 派閥主導「古い自民党」に先祖返り
9/5(土) 10:02配信

 自民党総裁選(8日告示、14日投開票)は、党内5派閥が推す菅義偉官房長官が出馬表明し、早くも圧勝の勢いとなった。派閥の力学で後継首相が事実上決まることを疑問視する声は多いが、永田町の関心はもはや、新政権の布陣や衆院解散の時期に移っている。派閥主導に先祖返りした「菅政権」で本当にいいのか。安倍政権の中枢にいた菅氏に「死角」はないのだろうか。(共同通信=内田恭司)

 ▽「四人組」の思惑

 菅氏と岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の3氏が争う構図が固まった総裁選。安倍晋三首相の出身母体で最大派閥の細田派(98人)と麻生派、竹下派(共に54人)、二階派(47人)、石原派(11人)の5派が菅氏支持を決め、勝敗は既に決した観がある。菅氏を支援する無派閥議員も加わり、単純計算で国会議員票394の7割以上を抑えた格好だ。

 今回の総裁選は党員・党友投票を省くため、地方票は各都道府県連に3票ずつの計141票だ。地方に人気の石破氏が過半の票を集めたとしても、合計で菅氏を上回るには国会議員票を切り崩すしかないが、まず不可能だろう。

 なぜここまで優勢になったのか。官房長官としての実績や改元時に「令和おじさん」として知名度を高めたこともあるが、「今のポジジョンを保ちたい安倍政権の主流派が菅氏を押し立て、一気に優位に持っていった」(党関係者)ことが大きい。

 8月中旬以降、首相が持病である潰瘍性大腸炎の悪化で、辞任の可能性が現実味を増すと「二階俊博幹事長や麻生太郎副総理兼財務相らが水面下で動き、首相の意もくみながら菅氏擁立の流れをつくった」(同)という。

 首相の意中はもともと岸田氏だった。麻生氏も同調していたが、菅、二階両氏は、発信力と政局観に乏しいとして岸田氏の首相後継には否定的だった。首相と麻生氏としては、ここで岸田氏にこだわった場合、菅、二階両氏を石破氏擁立に走らせかねない。嫌悪する石破氏に政権を渡すくらいなら、菅氏を後継にした方が権力構造を維持できる―。

 首相、麻生、菅、二階の「四人組」の思惑が一致。首相の辞意表明のわずか2日後、8月30日には菅氏が岸田、石破両氏を圧倒する方向になっていた。

4474名無しさん:2020/09/05(土) 14:42:42
>>4473

 石破氏は、菅氏の出馬はないと踏み、二階氏に接近することで活路を見いだそうとしていたが、逆に首相を菅氏側に引き寄せるための「当て馬」にされた形となった。岸田氏は細田、麻生両派の支持獲得を基本戦略にしたものの、はしごを外された。

 ▽河野、小泉両氏の官邸入りも

 菅政権誕生を織り込み、永田町では早くも人事を巡る派閥間の主導権争いが始まっている。2日に細田、竹下、麻生3派会長がそろって記者会見をしたのは、党三役を分け合おうとする動きとも受け止められている。細田派が幹事長狙いなのは明白だ。

 一方、二階氏と麻生氏が「政権の継続性」を理由に幹事長と財務相に留任し、正副官房長官に河野太郎防衛相と小泉進次郎環境相を抜てきするともささやかれる。河野、小泉両氏はともに菅氏と同じ党神奈川県連所属で、菅氏に近いと見られている。人気の高い2人を「政権の二枚看板」に据え、政権の発信力を強化する狙いだ。

 菅政権は当面、安倍首相の残り任期である来年9月までの「暫定政権」と受け止められている。2人の要職起用は「ポスト菅」までも見据える。また、二階、麻生両氏が今回、潔く退き、どちらかが衆院議長に就くという「構想」もあるようだ。

 早期の衆院解散・総選挙も取り沙汰されている。共同通信社が8月末に行った世論調査では、内閣支持率が56・9%と、1週間前の調査に比べて20ポイント以上も上昇。安倍政権7年8カ月への肯定的な評価を印象づけた。自民党の支持率も45・8%で、同じく13ポイント近くアップした。

 この結果を見れば「新政権誕生のご祝儀相場で支持率がさらに上がれば、解散は近い」(立憲民主党ベテラン議員)との見方が永田町に広まるのは当然だ。東京都内で公明党議員が街頭演説を始めたとの情報も、臆測に拍車を掛ける。

 立憲民主党は9月15日に、国民民主党との合流新党を立ち上げるが、小選挙区が重なる議員同士の選挙区調整はこれから。候補者擁立ができていない空白区も多い。野党は、立民と共産党による野党共闘勢力、合流しない議員による新党、日本維新の会、れいわ新選組に分かれ、次期衆院選も多党乱立となる可能性が高い。

 菅氏陣営では「今は非常時だ」として、新型コロナウイルス対応や経済回復に注力すべきだとの声が根強い。ベースにあるのは来年9月の自民党総裁選で暫定政権から脱皮し、本格政権を立ち上げ、総選挙に臨むという戦略だ。ただ勝てる保証はない。今秋の衆院選で勝利すれば「長期政権の足場を築ける」(自民党中堅)だけに、菅氏も解散の可能性を探ろうとするのは間違いない。

4475名無しさん:2020/09/05(土) 14:43:05
>>4474

 菅氏は3日のフジテレビ番組で、解散はコロナ感染の収束次第だと語り、観測気球を上げてみせた。ちまたで言われる「10月13日公示、25日投開票」に向け、9月27日の公明党大会後の解散はありうるとの見方が、じわりと強まった。

 ▽「ダーティーワークの中心」

 菅政権になれば、これまでの政策が当面維持されると市場は好感し、8月31日の日経平均株価は一時400円以上も上昇した。だが、懸念がないわけではない。

 一つは、今回の決定の仕方だ。安倍政権の一部有力者だけで菅氏擁立の流れをつくり、党員・党友投票によらず派閥の力学で新政権を誕生させる手法は、2000年に森喜朗首相を生んだ「五人組」による「密室談合」をほうふつとさせる。「古い自民党」と批判を浴びた森内閣は低空飛行を続け、わずか1年で退陣に追い込まれた。

 今回の総裁選では47都道府県連の多くで、誰に投票するかを決める「予備選」が行われる見通しだ。その結果を候補者ごとに記名数で集計し、党員・党友投票を実施した場合の獲得票数を計算すれば、石破氏が善戦しそうだ。予備選における各候補の票数は公表されない見通しだが、菅氏との票差が大きければ民意との乖離(かいり)も大きいことになり、菅政権の正統性は揺らぐことになる。 

 菅氏が安倍政権の「ダーティーワークの中心」(立民関係者)にいたことも懸念材料だ。森友・加計問題に関する公文書の廃棄や「桜を見る会」の名簿廃棄、検事総長人事への介入を狙ったとされた黒川検事長問題は、首相とともに批判の矢面に立たされた。コロナ対応では、観光支援事業「Go Toトラベル」を主導したのが菅氏だ。

 昨年9月の内閣改造で就任した腹心の河井克行法相と菅原一秀経済産業相は、その後不祥事で閣僚を辞任。河井氏に至っては、選挙違反事件で夫婦そろって東京地検特捜部に逮捕され、被告の身となった。腹心2人に対する菅氏の政治的責任は問われないままだ。

 カジノを中核とする統合型リゾート(IR)を巡る汚職事件に関し、秋元司衆院議員が8月20日、東京地検特捜部に再逮捕された。IR構想は安倍政権の「目玉」として菅氏が推進してきただけに、自民党内には再逮捕を不安視する声もある。

 ▽「党高政低」

 政策面では、菅氏は外交経験がほとんどない。深刻化する米中対立にどこまで対応できるかは未知数だ。仮にトランプ米大統領が再選した場合、安倍首相と同様「蜜月」関係を築けるのだろうか。事実上白紙となった習近平中国国家主席の来日問題は、米中対立もあり極めて機微な問題となった。ロシア、韓国、北朝鮮対応も喫緊の課題。経済政策も、単にアベノミクスの継承でいいのだろうか。

 無派閥の菅氏は自民党内に十分な政治的基盤がない。菅氏擁立が主要派閥の主導で進んだだけに、「安倍1強」時代とは打って変わり、「菅政権」のパワーバランスは「党高政低」になりそうだ。経済政策にしろ、外交にしろ、政策を独自に遂行できる余地が限られれば、政権は早晩行き詰まりかねない危険性をはらむ。

 「菅政権」の誕生を見据え、野党は「臨時国会で徹底的に追及する」(立民幹部)と手ぐすね引いて待つ。「暫定政権」の衣を脱いで本格政権に脱皮できるか、馬脚を現して政権運営が苦しくなるか。判明するまで、そう遠くはないだろう。

4476名無しさん:2020/09/05(土) 15:43:01
https://news.infoseek.co.jp/article/gendainet_662993
自民総裁選は“菅圧勝ムード”…安倍首相をさらに追い込む「3つの大誤算」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2020年8月31日 14時0分

 ポスト安倍レースの号砲が鳴り、自民党内では暗闘が繰り広げられている。長らく本命視されてきた岸田政調会長はまったく浮揚せず、二階幹事長に急接近する菅官房長官が急浮上。この状況を苦々しく思っているのが、安倍首相だという。菅政権の誕生は、安倍首相にとって大誤算だという。

  ◇  ◇  ◇

 安倍首相にとって、最初の誤算は、禅譲しようと考えていた岸田政調会長がいつまでたってもパッとしないことだ。操りやすい岸田氏を首相に就け、院政を敷く計画だったが、難しくなってしまった。

 “飛べない男”と揶揄されてきた岸田氏も、さすがに今回は「次を担うべく、しっかり努力していく気持ちは変わっていない」と出馬意欲マンマンだ。しかし「次期首相は誰がふさわしいか」の世論調査での支持は1ケタ台に低迷。国民的人気の高い石破元幹事長に圧倒されている。

「モリカケや桜疑惑など数々の不祥事を抱え、訴追の懸念が消えない安倍さんは、従順な岸田氏を後継とすることで身の安全を確保し、キングメーカーとして影響力を保持する算段だった。ところが、岸田氏は知名度も人気もサッパリ。さらに間も悪く、総理の辞任会見当日は地方行脚中で党臨時役員会を欠席。政権獲得に向けてまとめた初の政策集の出版は新総裁が決まった後になりそうです」(自民党関係者)

 岸田氏の初著書「岸田ビジョン 分断から協調へ」は9月17日に出版予定。新総裁を選出する両院議員総会は15日開催で調整中で、敗北後となればドッチラケである。

キングメーカー君臨構想は破綻寸前

 ここにきて現実味を帯びてきている「菅政権」も、安倍首相にとっては誤算だという。この8年間、首相―官房長官のコンビでやってきたが、2人の間にすきま風が吹いていたのは公然の秘密だ。天敵である石破氏の総理就任を阻止するため、次善の策として、菅政権を容認しているようだが、内心は複雑だという。

「官邸官僚に取り込まれた安倍さんは、次第に菅長官を遠ざけ、とりわけコロナ禍をめぐる対応では完全に外していた。屈辱的な扱いをされた菅長官は内心、恨み骨髄のはずです。安倍さんが頼みにする盟友の麻生副総裁も叩き上げの菅長官を見下し、反目し合っている。安倍さんにとって不気味なのは、“モリカケ桜”といったスキャンダルの真相を菅長官が熟知していることです。いつ暴露されるか、安倍さんは心が休まらないでしょう。総裁選が大接戦となれば、菅新首相も大きな顔をできないでしょうが、現状では圧勝ムード。大きな権力を握る可能性があります」(永田町関係者)
 
 長期政権を終えた後、安倍首相はキングメーカーとして自民党に君臨することを考えていたが、キングメーカーとしての地位も、「菅政権」の誕生によって、二階―菅コンビに奪われる可能性がある。

 権力をほしいままにし、国家を私物化してきた安倍首相も官邸を出てしまえば“ただの人”。次期政権に“100倍返し”の恥辱を味わわされ、司直の手に落ちることになるのか。

 持病の潰瘍性大腸炎はストレスが大敵なのに、大丈夫なのか。

4477チバQ:2020/09/05(土) 16:08:30
安倍麻生あたりの感覚は
・次は菅
・次の次として、岸田を残しておきたい
・菅も圧勝されると、自由にやられる
→岸田にも票を回して『善戦した』とさせたい感じかな

4478とはずがたり:2020/09/05(土) 17:51:32
石破茂氏はなぜ、あの時の小泉純一郎氏になれなかったのか〜自民党総裁選
ブレのなさで総裁の座を獲た小泉氏。石破氏の失速を招いたものは……
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020090400009.html
曽我豪 朝日新聞編集委員(政治担当)
2020年09月05日

今日は政局話を書く。… 20年前に似た状況があった。従って今の政治家たちの帰納法による問題設定は、この一言に集約された。

「石破茂はあの時の小泉純一郎になれるか?」



「橋本盤石」のシナリオを崩したふたつの動き
 前述した通り、当初は橋本氏優位は揺るがぬように見えた。そもそも森首相退陣と総裁選前倒しのシナリオを描き、慎重に実現させて来たのは他ならぬ、野中氏ら橋本派だった。

 野中氏は気脈を通じる公明党に森退陣の声を上げさせ、後見役を任じた古賀誠幹事長に都道府県が3票ずつを持つ総裁選のルール作りを主導させた。その地方の「3票」は今回の総裁選と数の上では同じである。

 だいいち、都道府県連票にしても、名うての秘書軍団が数々の総裁選政局の行方を決めてきた田中、竹下両派の直系である橋本派に一日の長があるというのが、永田町の下馬評だった。

 その橋本派の磐石に見えたシナリオが崩れたのは、小泉氏自身の直接の力ではない。橋本派が自滅する下手を打ったのがひとつ、その影響もあって派閥が橋本派から離反する動きが生じたことがもうひとつ、だった。

 3年前の1998年参院選敗北の総括をすることなく立った橋本氏の予想外の「不人気」に焦ったのか、野中氏は自民党三役のうち2人の留任をぶち上げてしまった。

 現在の岸田派につながる堀内派の総会に出て、「党にとって一番重要だ」と古賀幹事長の留任を約し、翌日には亀井静香政調会長の留任まで明言した。亀井氏は総裁選に立候補した論戦相手である。

 これを小泉氏が見逃すはずがない。「派閥の論理丸出しだ」「解党的出直しと言ったのはウソだったのか。怒るより笑っちゃう」と小泉節を炸裂(さくれつ)させた。

 亀井氏を担ぐ江藤・亀井派がたまらず動いた。それまで橋本氏と進めてきた政策協議を、小泉氏とも始めた。呼応するように森首相と中曽根康弘元首相が会談し、「小泉総裁選出」の可能性を検討したとの情報が駆け巡る。

 古い自民党のままでは参院選で勝てない。地方の選挙現場に危機感が走り、七県連が実施した予備選の結果がいち早く小泉氏の地滑り勝利を告げた。決戦投票の工作さえままならぬまま、橋本派が事実上の「敗北宣言」に至ったのは、野中氏の「失言」からわずか4日後である。

理解できない石破氏の振る舞い
 この故事が教えるのは、いくら派閥の合従連衡で多数派に見えても、そこから生じる傲(おご)りや油断から、一つ道を踏み外せば一寸先は闇であること、ただし挑戦者がその隙をつくためには、何よりブレない改革の姿勢と言葉が必要であること、である。

 今回、多くの政治家が「石破は小泉になれるか」と設問を立てたのはそのためである。結果はどうだったか。

 個人的に不思議だったのは、二階俊博幹事長と石破茂氏との「急接近」が取り沙汰された際、石破氏がそれを歓迎する素振りを見せたことである。

 この6月、石破氏は9月に予定していた自分の政治資金パーティーの講師を二階氏に頼んだ。二階氏は応じ、「高みを目指してほしい期待の星の一人だ」とエールを送り、石破氏も「自民党が今後の日本で果たす役割を話してほしい」と二階氏への期待を語った。

 結局は二階氏も自民党という「コップの中の争い」に石破氏を封じ込めようとしたとしか思えなかったが、表向きでもここまでエールを送り合えば、メディアが連携の模索と書くのも不思議ではない。

4479とはずがたり:2020/09/05(土) 17:51:49
>>4478
 ただ、石破氏はこの間、事あるごとに安倍政権批判を続けてきた。森友・加計疑惑に対する政権の説明責任のなさを指弾し、コロナ禍対応でも国民の側に立つよう厳しい注文を付け続けた。改革姿勢を貫こうとしたことに疑いはない。

 だが、それでなぜ、党の最高責任者であり、政権に共同責任を持つ二階氏との連携を、説明や条件もなしに受け入れようとしたのか、自分には分からない。あえて書けば、あの時なら、小泉氏が古賀幹事長に接近するような話ではないか。

 あくまで政策協議を前提に二階派など他派閥に協力を仰ぐならまだしも、個人の関係を軸に連携を模索するのも、石破氏らしくなかった。

小泉旋風の「構成要件」を満たせず
 ブレない姿勢があって初めて、小泉氏がそうだったように、例え3票ずつの都道府県連票であっても、雪崩を打つ激変の兆しを総裁選に注入できたのだと思う。

 小泉政治の功罪はもちろん議論はある。ただ、自民党総裁選政局に限って言えば、石破氏の失速の原因は、小泉旋風の「構成要件」を満たしていなかったことに尽きると思う。

 民意は移ろい易い。朝日新聞が4日に載せた世論調査の結果によると、安倍首相の後継に「ふさわしい」人は菅義偉官房長官が38%に対して石破氏は25%にとどまった。政党支持率は自民党が10ポイント跳ね上がって40%、立憲民主党は5%から3%まで下がった。

 こうなると、「菅首相」による早期解散の可能性が取り沙汰されるのも無理はないかもしれない。だが、本当にそうだろうか。話は逆ではないのか。

衆院選を制するものは
 故事にもう一度倣うなら、2001年の小泉旋風は結局、参院選で負けるかも知れないという政権党の危機感に発していたのだ。それなら今回は、衆院選で野党に負けることはないとの安逸感が、結局のところ、菅氏へと雪崩を打った主因だとは言えまいか。…

4480名無しさん:2020/09/05(土) 18:13:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ec8e4e14c27f8cb13a498f1fdf48b1a52438e83
岸田氏「因縁の地」山梨と静岡で支持呼びかけ
9/5(土) 17:55配信

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選への出馬を表明した岸田文雄政調会長は5日、山梨県と静岡県を訪れ、それぞれの支援者に支持を呼びかけた。両県では前回衆院選で岸田派(宏池会)と二階派(志帥会)の候補が対立した経緯があり、総裁選で最右翼と目される菅義偉官房長官を支持する二階派との間で、県連票をめぐってつばぜり合いを演じている。

 岸田氏は5日午後、静岡市清水区の龍華寺を訪れ、昨年12月に死去した望月義夫元環境相の墓前に花を供え、手を合わせた。望月氏は岸田派の事務総長を務め、他派にも人脈を広く持ち、岸田氏と気脈を通じていた。望月氏を失ったことが、今回の総裁選で岸田氏が苦戦を強いられている一因ともいわれる。

 岸田氏は墓参後、報道陣に「亡くなる直前まで『一緒に目指そう』と言っていた総裁選がいよいよ目の前。感慨深いものがある」と目を潤ませ、「語り合った高い志を今一度思い返し、望月さんの気持ちと魂とともにしっかりと戦い抜く」と思いを新たにした。

 これに先立つ同日午前、岸田氏は甲府市内の山梨県連を訪問。岸田派の堀内詔子(のりこ)氏(衆院山梨2区選出)が県内議員らとともに迎えた。

 同区では堀内氏と、二階派の長崎幸太郎氏(現山梨県知事)が熾烈(しれつ)な選挙戦を繰り広げてきた。平成29年の前回選では両氏とも公認を得られず無所属で出馬、堀内氏が長崎氏を下し、長崎氏は知事選に転向した経緯がある。

 岸田氏は会合で、自身の掲げるスローガン「分断から協調へ」に絡め、「山梨でもさまざまな選挙の歴史があった。しかし結果として『分断から協調へ』という動きが進み、協力がぐんと進むことで大きな成果が上がっている」と述べ、党としての協調を求めた。

 望月氏の墓参後には静岡市内のホテルで開かれた静岡県連の集会に顔を出した。ここでは静岡5区の元職、吉川赳(たける)氏も参加。吉川氏は前回選で当時希望の党から出馬した細野豪志元環境相に敗北。細野氏はその後、二階派特別会員となり、自民党入りを目指している。

 集会で岸田氏は「静岡は宏池会に多くの先輩を輩出しており、縁の深い、強い思いのある県だ。望月さんと誓った思いを、私の決意を伝えたい」と述べた。

4481名無しさん:2020/09/05(土) 19:09:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/27641aa331923b5c9bc55e273cdf8af21013cd01
新政権「暫定ではない」と菅官房長官
9/5(土) 18:23配信

 菅義偉官房長官は5日、共同通信のインタビューに応じ、新首相に就任した場合の政権運営を巡り「新政権は暫定ではない。自信を持って堂々と務めるべきで、それが国民への責務だ」と述べた。

4482名無しさん:2020/09/05(土) 20:13:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/74823d1baae2d4a28d2cde11903e97f07b65f149
菅氏「自分しかいない」 “安倍路線”継承へ、水面下で周到な準備
9/3(木) 10:41配信

 安倍晋三政権を中枢で支えてきた大番頭、菅義偉官房長官(71)が2日、首相後継を選ぶ自民党総裁選に名乗りを上げた。「ポスト安倍」への意欲をこれまで全否定してきたにもかかわらず、一転、出馬を決めたのは「安倍路線」を引き継ぐのは「自分しかいない」という確固たる自信だった。首相の体調不安説が浮上する中で、首相の座を射止める準備を水面下で始めていたようだ。

 「雪深い秋田の農家の長男に生まれた。高校卒業後、農家を継ぐことに抵抗を感じ、就職のために東京に出た」。菅氏はこの日の記者会見で「たたき上げ」の自らの経歴をアピールした。出馬については、先月28日の退陣表明後から「熟慮に熟慮を重ねて判断した」と説明したが、その以前から出馬を意識していた。

 「で、いつ、総理になろうと思ったんだ」。1日昼。都内で密会した麻生太郎副総理兼財務相から疑問をぶつけられた菅氏は「夏に総理の体調不安説が出たころ」と明かした。

 自らを慕う衆院若手たちとの会食で大多数が「ポスト安倍」には、首相の“宿敵”である石破茂元幹事長の名を挙げ、岸田文雄政調会長はごく少数。「石破にだけは継がせない」。それが首相の意向だった。

 菅氏は麻生氏に対し、ひた隠しにしていたトップへの思いをぶつけた。

 「選挙で勝つためには岸田さんではだめだ。自分が出た方が良いと思った」

   ◇    ◇

 菅氏は2012年に発足した第2次安倍政権をつくった一人だ。7年8カ月、官房長官として、派手さはないが、危機管理を担ってきた実務家。天下人・豊臣秀吉の補佐役に徹した弟・秀長を引き合いに「おれは女房役」と言い聞かせてきた。

 ポスト安倍の一角に躍り出たのは昨年4月。新元号発表時の「令和おじさん」ブームで人気急上昇。トップになることは「全く考えていない」とけむに巻いてきた。首相は菅氏の動向に警戒感を強め、女房役との関係はぎくしゃくし始めた。

 一方、菅氏が暗転する。昨秋の内閣改造でごり押しして入閣させた側近議員2人が「政治とカネ」で相次いで辞任。「桜を見る会」問題では「鉄壁」と言われた会見での答弁がぶれ、集中砲火を浴びた。今年に入り、新型コロナウイルス対応では「全国一斉休校」など、意思決定ラインから外され、首相とのすきま風がささやかれた。

4483名無しさん:2020/09/05(土) 20:14:37
>>4482

 このころから、菅氏は二階俊博幹事長との間合いを詰めていく。6月から毎月、会食して急接近した。

   ◇    ◇

 首相の持病再発で突如、空席となる宰相の座。派閥を持たず、党内基盤の弱い菅氏が頼ったのは二階氏だった。退陣表明翌日の8月29日に真っ先に接触し、出馬意向を伝えた。

 これに前後して菅氏はあちこちに電話をかけ、麻生氏の動向も探った。もともと麻生氏と首相の「本命」は岸田氏だった。だが、コロナ対策で存在感を発揮できない岸田氏の評価は低迷し2人は岸田氏から離れていく。退陣後、首相は側近に「菅さんしかいないよね」と漏らし、一気に流れができた。

 農村から上京、地盤のない横浜で市議となり、官房長官まで上り詰め、さらなる頂が目の前に迫る。出馬会見を数日後に控え、菅氏は周囲にぽつりとつぶやいた。「今もなぜ、ここ(国政)にいるのかと思う。市議だって遠い存在だったのに」 

(一ノ宮史成、下村ゆかり)

西日本新聞

4484名無しさん:2020/09/05(土) 20:16:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/11c1d9024e6c00a3c8e73b05d071e43f2f08e7bc
「伝家の宝刀」抜く?自民党内に早期解散論が浮上 “ご祝儀”期待も
9/2(水) 19:39配信

 安倍晋三首相の後継総裁を14日に選出することが決まった自民党内で、早期の衆院解散・総選挙を求める声がにわかに高まり始めた。首相の辞任表明を機に、安倍内閣と自民党の支持率は急回復。ポスト安倍政権発足直後の「ご祝儀相場」も当て込み、一気呵成(かせい)に衆院選を仕掛ければ選挙態勢が不十分な野党に大勝できるとのもくろみからだ。新型コロナウイルス感染症の全国的な流行状況と世論の動向を慎重に見極め、新宰相はためらいなく「伝家の宝刀」を抜くか。

 ≪10月13日公示、25日投開票≫

 首相が退陣を表明した8月28日夕から時を置かずして、永田町にまことしやかな総選挙日程が出回った。出元とされたのは、かねて「今秋解散論」を唱え、今回の総裁選でも存在感を示す麻生太郎副総理兼財務相を頂く財務省-。

 衆院議員の任期満了が約1年2カ月後に迫る中、総裁選で高まった世論の関心も冷めないうちの電撃解散説にリアリティーを嗅ぎ取ったのか。自民内からは、早くも「『準備を急げ』と地元事務所に指示を飛ばした」(中堅議員)との反応も見られる。

 にわかにかまびすしくなった出発点にはデータがある。

 共同通信が8月29、30日に実施した全国緊急世論調査で、次期衆院選比例代表の投票先で自民党は48・0%と急伸。国民民主党などと野党合流新党を結成する立憲民主党(11・6%)に大差をつけた。低迷していた安倍内閣の支持率も、前回比20・9ポイント増の56・9%に跳ね上がったのだ。「持病の再発による志半ばでの首相退陣」に、同情が寄せられたとの見方が強い。

 この潮流の上に、8年ぶりとなる「顔」の交代と新内閣発足で清新さを演出し、解散に踏み切るのが主戦派の描く戦略。加えて、今回の総裁選で全国一斉の党員・党友投票を実施しないことも、その理屈づけに一役買っている。「国民から遠い密室」「古い派閥政治の復権」との風圧が強いため、「『早々に国民に信を、首相としての正統性を直接問いたい』と訴えれば納得を得られる」(自民関係者)というわけだ。

   ◇   ◇ 

 総裁選では現時点で、安倍路線の「継承者」を自任する菅義偉官房長官が圧倒的優勢に立つ。

 麻生氏は最近、支持を請うて面会に訪れた菅氏に対し、こんな考えを授けた。早期の総選挙勝利で自ら民意の支持と政治的求心力を調達できれば、来年9月に再び来る総裁選も問題なく制し、長期政権への道が開ける-。麻生氏にはかつて首相時代、時機を逸した「追い込まれ解散」で旧民主党に政権交代を許した苦い記憶が深く刻まれている。

 ただ、新型コロナ感染状況の行方はいまだ予断を許さない。今冬にかけ、再びウイルスが全国的に猛威を振るい、総選挙が許容されるような国民心理でなくなっている可能性がある。新首相に最も近い菅氏も、これまでは早期解散に否定的だ。

(河合仁志)

西日本新聞社

4485名無しさん:2020/09/05(土) 20:21:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/04020788be24ab2661da17125c6de104606cbd21
「ポスト安倍」菅氏、ダークホースから本命へ 誤算の岸田氏と石破氏
9/1(火) 10:54配信

 安倍晋三政権のど真ん中でにらみを利かせてきた「大番頭」が急転直下、首相後継レースの主役に躍り出た。自民党総裁選は8月31日、二階派、麻生派、細田派が相次いで菅義偉官房長官の支持を決め、情勢は大きく動いた。「ポスト安倍」のダークホースが瞬く間に本命へ。二階俊博幹事長による電光石火の仕掛けに岸田文雄政調会長と石破茂元幹事長は不意を突かれ、早くも戦略の練り直しを迫られる。

 「私の件を含め、自民党総裁選についてはコメントは差し控えたい」。31日午前、首相官邸の記者会見場。菅氏は定例の官房長官会見で、総裁選に関する記者の質問をはぐらかし続けた。それでもこらえきれないのか、時折笑みが浮かぶ。

 午後は「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄元参院議員会長と面会し「ご指導よろしくお願いします」と頭を下げた。当選同期や菅氏に近い若手議員らの訪問も受け、相次ぐ出馬要請に「しっかり受け止める」と応じた。

 それまで首相への意欲を一切口にしなかった菅氏を「その気」にさせたのは二階氏だった。率いる二階派に首相候補はいない。次期政権でも党内の主導権を握るには「無派閥の菅さんは担ぎやすい存在」(自民中堅議員)といえた。

 動きは速かった。菅氏と二階氏は29日夜、都内で密会。翌日、二階氏と気脈を通じた党幹部らが「菅総理で決まりだ」と各方面に情報を流した。「(党内の駆け引きは)今日からかと思っていたら、週末に流れができていた」。31日、細田派幹部は肩をすくめた。

   ◇    ◇

 岸田氏に近いと思われた麻生太郎副総理兼財務相も菅氏支援に回った。側近議員は「危機管理に強い菅氏を首相に押し上げ、世論の期待感があるうちに衆院解散を断行する」と麻生氏のシナリオを代弁。この日は「首相も菅氏を推している」との情報も流れ、首相出身派閥の細田派も夜になって菅氏支持を固めた。

 麻生派と細田派の支援を受け、多数派を形成しようという岸田氏の戦略は大きく揺らぐ。

 「麻生派の幹部に直接、電話したが『何も聞いていない』という答えだった」。31日夕、党本部で記者会見した岸田氏はこう明かし、平静を装った。前日には麻生氏と会談し「(協力を)期待しています」と秋波を送っていた。

4486名無しさん:2020/09/05(土) 20:22:14
>>4485

 誤算はそれにとどまらない。この日、菅氏の出馬を求めた当選同期組の中に、竹本直一IT・科学技術担当相の姿があった。昨年の内閣改造で岸田氏が首相に頼み込んで入閣させた岸田派のベテラン。「どう判断していいのか分からない」。気付かないうちに足元を切り崩された岸田氏は動揺を隠せない。

   ◇    ◇

 有力な「ポスト安倍」候補と見なされながら首相支持に徹してきた岸田氏は「どんな逆風の中にあっても、戦い続けなければいけない」と総裁選からの撤退を強く否定。岸田派幹部は「今回も不出馬だったら永遠にチャンスは消える」と悲愴(ひそう)感を漂わせる。

 石破氏も苦しい。31日の石破派会合では、立候補を本人の判断に委ねる方針を改めて確認。石破氏は「なるべく早いうちにお伝えする」と記者団に述べた。石破氏は同日夜に立候補の意向を固めたが、派内には党員投票がなければ厳しい結果が予想されるとして、不出馬論も出ていた。

 このまま菅氏への流れが加速していくのか。共同通信の世論調査では、次期首相にふさわしい政治家は石破氏がトップで、菅氏は大きく水をあけられている。党内の若手は安倍政権下で追い風の選挙戦しか知らない。当選3回の衆院議員は菅氏を「選挙の顔としては弱い」と不安を漏らす。 (東京支社取材班)

西日本新聞

4487名無しさん:2020/09/05(土) 20:29:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ea4fb7811032a24414e48a6672dc4d4e4e426c2
「投げ出し批判、死んだ方がまし」安倍首相、麻生氏説得にも応じず
8/29(土) 13:52配信

 またも任期途中の退陣を表明した安倍晋三首相。連続在職日数が史上最長となった24日に辞任の意向を固めたが、周囲は記者会見の直前まで必死に引き留めた。「休んでまた復帰すればいい」「短期間の入院なら誰も批判はしない」。首相は葛藤したが、新型コロナウイルスを巡る新たな対策を取りまとめたことで、「第1次政権時のような『投げ出し』批判を避けられる」と判断し、最長政権の幕引きを決めた。

 28日午後5時、官邸で開かれた記者会見。首相は秋以降の新型コロナ対策を説明した後、「私自身の健康問題を話したい」と切り出した。持病の潰瘍性大腸炎が再発したとして、「投薬の効果はあるが予断は許さない」「国民の負託に自信を持って応えられる状態にない」と語り、「職を辞することにする」と目を伏せた。

 その約6時間半前。閣議を終えた首相は、自らの「後見役」である麻生太郎副総理兼財務相と官邸執務室で向き合っていた。「体力も食欲もない。病気のために国政が停滞するのは耐えられない」と首相。麻生氏は「通院しながら職務を続ければいい」と説得した。

 これまでも職務を続けるように説得してきた麻生氏。15日には首相の私邸を訪れ、「少し休養したってなんてことはない。休んでいる間は私が職務を代理するから、辞めないでほしい」と訴えた。28日は翻意がかなわず、首相との面会を35分で終えると、追いすがる記者を振り切るように官邸を後にした。「辞任は自分一人で判断した」。首相は会見でそう語った。

 首相の説明によると、病の再発の兆候が医師から指摘されたのは6月の検診。7月中旬からは「体力をかなり消耗する状況になった」という。複数の政府関係者は「息が上がり、声がかすれる様子が目立った」と口をそろえて証言する。「体調が相当悪そうだ」との風評が官邸や省庁に広がった。周囲は口々に休養を勧めたが、首相は応じなかった。「病気を押して職務をこなした父親の故晋太郎元外相の姿が頭にあるのだろう」。官邸幹部は推し量っていた。

 今月上旬の診察で再発が確認された。関係者によると、6日、広島市での原爆死没者慰霊式・平和祈念式に参列した際は、特につらそうだったという。

 「唐突に辞める事態だけは避けたい。また『投げ出し』と言われるぐらいなら、死んだ方がましだ」。首相は常日頃、周囲に語っていた。「病気のことは言いたくない」。健康不安説が大きく報道され、「健康状態を説明すべきだ」との批判が出始めた19日、首相は側近に漏らしている。

 官邸官僚らはこのころから、辞任もあり得ると覚悟した。コロナ対策の新パッケージの取りまとめを急ぐよう関係省庁に指示。投げ出し批判が起きないようなシナリオ作りに腐心した。一方で慰留にも努めた。27日には、内閣改造の構想を会見で発表することによって求心力を再び上昇させる案も提示したが、首相は断ったという。

 「1強政権」のあっけない幕引き。自民党は各派閥が幹部会合を開くなど、早くも「次」を見据えた動きが始まった。官邸関係者は非情に語った。「2度も突然辞任する事態。今後、政界に影響力は働かせられないだろう」

(東京支社取材班)

西日本新聞

4488名無しさん:2020/09/05(土) 20:35:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/11c19518414d8dd5901b08813e4dfcf707d8d50f
自民・森山国対委員長「菅氏とは阿吽の呼吸」
9/5(土) 20:10配信

 連続在職日数が歴代最長となった自民党の森山裕国対委員長が産経新聞のインタビューに応じた。森山氏は鹿児島市議を7期務めた「たたき上げ」で、国対委員長就任以降、野党と信頼関係を築き、堅実な国会運営が目立った。菅義偉官房長官や二階俊博幹事長からも信頼され、二階氏とともに菅氏の党総裁選出馬への流れを作った。

 --菅氏に期待することは

 「所属する石原派(近未来政治研究会、11人)が支持する菅氏は、安倍晋三政権を支えてきた立役者だ。出馬を表明した岸田文雄政調会長と石破茂元幹事長もふさわしい方だ。誰が選ばれても、日本の首相として立派に職責を果たしてくれるだろう」

 --二階、菅両氏からの信頼が厚い

 「二階氏は国会運営についても長い経験を持っている。短い言葉の中に参考になることが多い。菅氏とは阿吽(あうん)の呼吸で、大体考えていることは合っている」

 --3日に連続在職日数が1128日となり、最長記録を更新した

 「働き方改革関連法案など与野党が対決する重要法案では野党の理解も得て成立させた。法案の成立率はかなり高い。条約については100%だ」

 --心がけていることは

 「国会議員は主権者である国民に選ばれたという基本を忘れてはならない。考え方やイデオロギーが違うこともあるが、お互いの意見を尊重した上で結論を出していくことが大切だ」

 「テレビ中継が入る予算委員会には問題意識を持っている。予算委の質問時間の割り振りは、就任時は『与党2対野党8』だったが、与党議員の方が多いので『与党3対野党7』に変えた。一方的な議論にならないためにも、もう少しいただきたい」

 --新型コロナウイルスの感染拡大で国会改革を求める意見もある

 「『リモート出席』を認めるべきだとの声がある。しかし、国会は前例を積み上げて運営をしてきた歴史がある。憲法56条に『出席議員』と書いてある以上、国会議員が出席をすることは非常に重いことだ」(大橋拓史)

4489名無しさん:2020/09/06(日) 10:50:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/9977c4152c029babf191fb46c4703eb4436e0d8a
衆院解散・総選挙 菅氏「新しい首相が判断」 早期観測受け“動き”も
9/6(日) 1:27配信

自民党の総裁選挙に立候補を表明している菅官房長官は5日、衆議院の解散・総選挙について、「新しい首相が判断する」と強調した。

菅氏は、テレビ番組で早期の衆議院の解散・総選挙について、「新しく首相、総裁になった人が判断する」と述べた。

同時に、「官房長官として『首相が“解散する”と言えば解散、しなければしない、それ以上でもそれ以下でもない』と申し上げてきた」と含みを持たせた。

自民 二階幹事長「自民党は、あす選挙があってもいいように準備を整えておりますから」

自民党の二階幹事長は、「常在戦場」との立場をあらためて強調した。

自民 鬼木誠衆院議員「(写真撮影はいつぶりか?)1年以上していないと思う」

早期の衆議院解散の観測を受けて、選挙用の写真撮影に踏み切った議員もいる。

カメラマン「こっちの肩の力すっとぬきましょうか、顔すっと下げます」

自民 鬼木誠衆院議員「1年2カ月以内には選挙もあるということで、いつあってもいいように(写真を)用意しています」

番組で菅氏は、まずは新型コロナウイルスの収束に全力を挙げる考えも示した。

一方、石破元幹事長と岸田政調会長も、テレビ西日本の番組の中で感染症対策に取り組む姿勢を強調した。

4490名無しさん:2020/09/06(日) 10:51:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ef293a5f3d329af5909cadfd8983220e802d0b0
二階幹事長「角栄超え」 通算在職日数、歴代最長に 自民
9/6(日) 7:30配信

 自民党の二階俊博幹事長の通算在職日数が8日で1498日となり、政治の師と仰ぐ田中角栄元首相の最長記録を塗り替える。

 二階氏は、安倍晋三首相の後継総裁の下でも続投を狙っており、自らの記録をさらに大きく伸ばす可能性もある。

 二階氏は2016年8月、自転車事故で負傷した谷垣禎一前幹事長の後任として総務会長から起用された。1993年に離党、曲折を経て03年に復党した経歴の持ち主だが、「政局観、政治観がずばぬけている」(菅義偉官房長官)と一目置かれる党内きっての策士だ。17年3月の党大会で総裁任期を連続3期9年に延長、長期政権を後押しし、17年衆院選、19年参院選を勝利に導いた。

 安倍首相の後継選びでは、いち早く菅氏出馬に道筋を付け、細田、麻生、竹下の主要3派が菅氏支持に雪崩を打つきっかけをつくった。くしくも記録を更新する8日は総裁選の告示日に当たる。

 ただ、二階派のなりふり構わぬ拡張路線や、公職選挙法違反の罪に問われた河井案里参院議員の陣営に対する破格の選挙資金1億5000万円送金などで「党を私物化している」(岸田派中堅)と反発も強い。「菅政権」誕生を見据え、二階派と主要3派との主導権争いも表面化しており、二階氏の政治手法が党内にあつれきを生んでいる面も否めない。

4491名無しさん:2020/09/06(日) 10:52:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/82a49973e741901ec2a5bc0e314a9cf20ad77ff6
崩れたシナリオ…石破氏「いばらの道」 布石一転、手詰まりに
9/6(日) 10:12配信

 自民党総裁選への挑戦が4度目となる石破茂元幹事長だが、かつてない孤立無援の戦いを余儀なくされている。歯に衣(きぬ)着せぬ物言いと「寝業」のできない性格が災いし、国会議員の確実な支持は、自身が率いる石破派(19人)のほか数人のみ。頼みとする世論人気も、地方出身、たたき上げをアピールする菅義偉官房長官の陰にかすみつつある。陣営は、「本番」と位置付ける来秋の総裁選につなぐ集票を、と必死だ。

 5日午前、石破氏はTNCテレビ西日本(福岡市)の報道番組に生出演し、午後には東京にとんぼ返りした。寸暇を惜しんで九州入りしたのは、各地方県連が行う予備選での集票に照準を定めているからだ。

 「勝ち馬に乗りたい心理はある」と菅氏優勢の現状を分析。その上で、菅氏が「継承する」とした第2次安倍政権の姿勢を「泣いている人の気持ちを十分にくんできたか」と批判した。この日も、石破節に陰りはなかった。

   ◇    ◇ 

 総裁選で涙をのむたびに、もろい党内基盤の強化が課題と言われてきた石破氏。安倍晋三首相の突然の辞任表明前は、来秋の総裁選で岸田文雄政調会長との頂上決戦を制するシナリオを描き、岸田氏と距離がある二階俊博幹事長、菅氏の信用を徐々に得ていく作戦だった。6月に二階氏に石破派パーティーの講師を依頼して秋波を送り、8月には二階、菅両氏と近い森山裕国対委員長と会食するなど布石は打っていた。

 そこへ、想定外の総裁選が降って湧いた。

 石破氏は派閥メンバーと出馬の是非を断続的に協議した。「党員投票はしないもようだ」「二階氏が菅氏擁立で動いている」…。自身にマイナスの情報が次々ともたらされ、一部幹部からは「惨敗したら二度と立候補できなくなる」と不戦論を進言された。かたや、主戦派は2015年の総裁選で立候補を見送り、好感度に陰りが出たことへの反省から「出馬をやめたら『逃げた』と言われる」とけしかけた。

4492名無しさん:2020/09/06(日) 10:52:34
>>4491

 前回総裁選で支援を得た参院竹下派の支持を取り付けられないか探る側近もいたが、時既に遅し。竹下派を含む主要派閥は菅氏支援に走りだしていた。開けぬ展望に、石破派内の結束はぐらついた。

 8月31日。石破氏は出馬の決意を固める。連判状が派内に回った。背水の覚悟を示すため血判状を作ろう、との声も上がった。「今後、党内でどんな冷や飯を食わされようが、もう戦うしかない」。派の閣僚経験者はつぶやいた。

   ◇    ◇ 

 首相は周囲に「石破嫌い」を公言。後継を決めるこの総裁選でも、石破氏を勝たせない環境整備を最優先しているのは明らかだ。かつて首相在任中、石破氏から退陣を迫られたとされる麻生太郎氏も同じ姿勢。最大派閥・細田派の一人は「『石破だけは許さない』との声は多い」と証言する。なぜ、そうなのか-。

 主な理由として指摘されるのが、閣僚や党幹部であっても遠慮なく批判する政治姿勢。第2次安倍政権では、森友、加計(かけ)学園や桜を見る会の問題などが報じられるたびに「説明すべきだ」と注文。党内から「また、後ろから鉄砲を撃っている」と白眼視された。

 政界遊泳術も巧みでない。石破氏のために走り回った参院竹下派のベテランは前回総裁選後、一言も言葉を交わしていないと苦い表情。「次も出たいなら、会いに来るのが筋だろうに」

 地方県連の予備選で首位を奪い、党内にあらためて「選挙の顔」となり得る存在感を誇示し、来年に勝負を懸けたい石破氏。テレビなどで露出を続けるが、「いばらの道」(派閥幹部)には変わりない。

(湯之前八州)

4493名無しさん:2020/09/06(日) 10:59:43
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020081801127
森山国対委員長と会食 石破氏
2020年08月18日23時26分

 自民党の石破茂元幹事長は18日夜、東京都内で森山裕国対委員長と会食した。この後、石破氏は記者団に「総裁選については一切話をしていない」と語ったが、次期総裁選に向けて、二階俊博幹事長や菅義偉官房長官とも近い森山氏と関係を深める狙いもありそうだ。

https://www.asahi.com/articles/ASN8L6CRQN8LUTFK00D.html
石破茂氏、国会議員票の拡大狙い秋波? 森山裕氏と会食
2020年8月18日 23時45分

 自民党の石破茂元幹事長と森山裕国会対策委員長が18日夜、東京都内の日本料理店で会食した。会合は石破氏側の呼びかけで開かれ、石破派幹部の山本有二元農林水産相も同席した。

 「ポスト安倍」をめざす石破氏は、党員・党友による地方票の支持が厚いとされる一方、国会議員票の支持拡大が課題。安倍政権の国会運営を仕切る森山氏は、二階俊博幹事長や菅義偉官房長官に近いキーパーソンの一人で、石破氏には会食を通じて森山氏との関係を深める狙いがあると見られる。

https://www.asahi.com/articles/DA3S14590927.html
(#政界ファイル)自民党の石破氏と森山氏が会食
会員記事

2020年8月19日 5時00分

 自民党の石破茂元幹事長と森山裕国会対策委員長が18日夜、東京都内の日本料理店で会食した。会合は石破氏側の呼びかけで開かれ、石破派幹部の山本有二元農林水産相も同席した。

 「ポスト安倍」をめざす石破氏は、党員・党友による地方票の支持が厚いとされる一方、国会議員票の支持拡大が課題。安倍政権の国会運営を…

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62786800Y0A810C2000000/
石破、森山両氏が会談
2020/8/18 23:35

自民党の石破茂元幹事長と森山裕国会対策委員長は18日夜、都内のホテルで会食した。石破氏は会談後、記者団に「今の国会の状況、実現しないといけない法案についていろんな考えを承った。総裁選や衆院選の話は一切していない」と語った。

4494名無しさん:2020/09/06(日) 17:43:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/75d437fe43baa70c73ab068bdfbc6c7d4f252c05
二階氏続投に期待 自民・河村氏
9/6(日) 15:03配信

 自民党の河村建夫元官房長官(二階派)は6日、総裁選を受けた党役員人事での二階俊博幹事長の処遇について、同氏が菅義偉官房長官支持をいち早く打ち出した経緯に触れ、「菅氏が総裁になられたら、当然そのことは頭に置いて人事をするのではないか」と述べ、幹事長続投に期待を示した。

 山口県美祢市で記者団の質問に答えた。

4495名無しさん:2020/09/06(日) 19:01:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/26ba149a308a7f5685af521fdd0cef9ecdf19237
自民・鈴木総務会長「誘惑に駆られる」 次期内閣発足直後の解散に期待感
9/6(日) 18:09配信

 自民党の鈴木俊一総務会長は6日放送のBSテレ東の番組で、衆院解散・総選挙について、安倍晋三首相の後継となる新首相が選出された後、速やかに行うことは「一つのタイミングだ」との見方を示した。

 鈴木氏は「新内閣ができて、フレッシュなうちに、評価が高い時に国民の信を問う。(解散の)大義名分も立つ」と述べた。新内閣の支持率が上昇した場合の早期解散について「私もそういう誘惑に駆られる人だ」とも述べ、期待感も示した。

 鈴木氏が所属する麻生派が党総裁選で支持する菅義偉官房長官は5日、読売テレビの番組で、新首相のもとでの衆院解散・総選挙について「総理が解散すると言えば解散。しなければしない。それ以上でも以下でもない」と述べるにとどめた。【水脇友輔】

https://news.yahoo.co.jp/articles/8e83f499e359766ce42fbad72848a8749841a6a8
新政権発足直後の解散言及 自民・鈴木総務会長
9/6(日) 11:22配信

 自民党の鈴木俊一総務会長は6日放送のBSテレ東番組で、党総裁選を巡り新政権発足直後の衆院解散・総選挙の可能性に言及した。「新内閣ができてフレッシュで、評価が高い時に国民の信を問う。一つのタイミングだ」と述べた。

 安倍晋三首相の後継を決める臨時国会の閉会後、改めて臨時国会を召集し衆院を解散する可能性を問われ「私もそういう誘惑に駆られる一人だ」とした。

 新総裁決定後に国会で新首相が指名され、国民の審判を直接得る機会がないとの認識を表明。「国民の皆さんの信を問うという意味で、大義名分も立つ」と語った。

4496名無しさん:2020/09/06(日) 19:03:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ce81840880c8a41556243ec26232a38763754ed
安倍と麻生の石破茂への“ふか〜い恨み” 政策より“好き嫌い”で決まる自民党総裁選
9/6(日) 8:00配信

 9月14日に行われる自民党総裁選は、すでに議員票の7割を固めた菅義偉官房長官が勝利すると見られている。だが、そもそもマスコミ各社の世論調査で、「次期首相に相応しい政治家」としてトップで名前が挙がるのは石破茂元幹事長だった。にもかかわらず、自民党国会議員から石破待望論が出なかった。なぜか。最も大きな理由は、安倍晋三首相と麻生太郎財務相は、石破氏が大嫌い。「石破だけは総理・総裁にさせない」ことで一致していることが、党内でも知られていたからだ。そこには、石破氏に対する“共通の恨み”があるそうだが……。

 ***

 政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、二人が石破氏を嫌う理由について、出演したテレビ番組で次のように語っている。「安倍さんも麻生さんも石破さんが嫌いなんです。石破さんは、お二人が総理だった時、退陣するよう迫った。あの時のことを、俺の足を引っ張りやがった……と今も恨んでいるんです」。ならば、石破氏の言動を検証してみよう。

第1次安倍政権は、2007年7月29日の参院選挙で惨敗。これを機に“安倍おろし”が始まった。参院選の2カ月前に松岡利勝農水相が議員宿舎で自殺。後任の赤城徳彦農水相には事務所費問題が発生した。7月3日には、久間章生防衛相の原爆投下「しょうがない」発言で辞任したことなどが響き、参院選では37議席と惨敗。小沢一郎率いる民主党に大きく議席を奪われた。

 にもかかわらず、続投を表明した安倍首相に対して、自民党の派閥領袖からは安倍首相を支持する声が相次いだものの、責任を追及する声も出た。その急先鋒が石破氏だった。

 7月30日付の読売新聞には、こんな記述がある。

《石破茂・元防衛長官(津島派)も「安倍首相は辞めるべきだ。そうでないと、自民党が終わってしまう」と述べ、首相退陣を求める考えを示した。》

 7月31日付の朝日新聞でも、

《石破茂元防衛庁長官も「総理は『私か、小沢代表の選択だ』と何度も訴えた。これを有権者にどう説明するのか。挙党一致は答えにならない」と首相の退陣を促した。》

4497名無しさん:2020/09/06(日) 19:04:52
>>4496

首相は険しい表情
 8月7日の自民党代議士会でも、石破氏は安倍首相の責任を追及した。8月8日付の読売新聞によると、

《小坂憲治政調副会長(津島派)や石破茂・元防衛長官(同)も「(首相が)何を反省するかが大事だ。それを明らかにしてほしい」と批判した。首相は険しい表情でこうした意見を聞いていた。》

 さらに同じ11日付の産経新聞では、「【単刀直言】石破茂元防衛庁長官 国民政党の地位失った」記事の中で、厳しく安倍首相の責任を追及している。

《一度政権を失えば簡単には戻れない。(中略)このまま自民党のイメージがどんどん悪くなり、結果的にそんな政権を作ることに加担していいのか。》

《参院選は安倍首相自らが「政権選択の選挙だ」と言ったことで性格が変わってしまった。候補者の人柄や実績と関係なく結果が左右された。選挙でなぜ負けたかを徹底的に分析しなければ次はない。なぜ負け、どう改めるかを首相が早急に示す必要がある。》

《首相が地位に恋々としているとは思わない。強い使命感があるのだろう。ただ、選挙で民意が示された以上、無視することがあってはならない。》

 まさかこの発言がトドメを刺したわけではなかろうが、2日後の13日、安倍首相は慶応大学病院に入院した。

麻生擁護から造反
 2008年9月に首相に就任した麻生氏の場合はどうか。09年5月に民主党の代表が小沢から鳩山由紀夫に代わると、自民党は大型地方選挙で6連敗を喫し、内閣支持率を急低下させた。そのため、自民党内で麻生首相への退陣要求が高まった。いわゆる、「麻生おろし」である。

 7月12日の都議選で自民党が大敗すると、「反麻生」の中川秀直、加藤紘一らが、総選挙前に総裁選を行うために両院議員総会開催に賛同する議員を募った。総裁選前倒しは、麻生に代わる別の総裁を擁立すること意味する。これに対し、麻生首相は7月13日、21日に衆院を解散し、8月30日投開票の日程で総選挙を行うという「解散予告」をした。

 当時、農水相だった石破氏は、7月11日、北海道釧路市で麻生首相を擁護する講演を行っている。12日付のサンケイスポーツによると、

《石破農相は「昨年(の総裁選で)、みんなで麻生太郎に決めた」とこれまでの経緯を強調し、麻生首相を擁護。「あれが悪い、これが悪いと言う暇があれば、われわれがどれだけのことをやり何を目指すのか、1人でも2人でも説得するのが自民党の責任だし、公明党への信義だ」と述べた。》

 ところが、その舌の根も乾かないうちに、180度方針転換。講演の4日後の7月15日、石破氏は与謝野馨財務相と一緒に、両院議員総会開催に賛成する署名をしているのだ。16日付の毎日新聞によると、

《与謝野氏、石破両氏は15日、首相官邸に麻生首相を訪ね、約40分間会談。地方選連敗を統括するため、総会開催に応じるよう促した。》

「麻生さんからすれば、大臣に起用した石破氏の造反はかなり屈辱的だったでしょう。現在、石破派に属する後藤田正純さんや平将明さんも麻生首相に退陣を要求していますから、石破派に対する麻生さんの恨みはかなり深いものがありますよ」(政治部デスク)

 結局、両院議員総会は開催されなかったものの、予定通り21日に衆院は解散され、自民党は大敗。下野することになった。

 田崎氏は「当時の石破さんの判断は間違っていなかった」とも解説している。自民党総裁は、政策は二の次で、所詮好き嫌いで決まってしまうというわけである。これが日本によって良いのかどうか……。

週刊新潮WEB取材班

2020年9月6日 掲載

新潮社


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