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自民党スレ

3952チバQ:2019/11/21(木) 13:18:43
参院内で求心力

 吉田氏は52歳で参院に初当選後、青木幹雄元参院議員会長に見いだされて側近となり、権力の足がかりをつかんだ。26年に参院国対委員長、28年には参院幹事長に就いた。

 首相とのパイプを生かして参院の要求を通す政治技術は、青木氏に重なる。吉田氏と首相の「ウマが合った」関係とは異なるが、青木氏も総裁選や郵政民営化法案で小泉純一郎元首相に協力する代わりに、参院側の要求を飲ませた。

 もう一つ重なるのがポストを求めない姿勢だ。入閣の機会はあったが、断って他の参院議員に譲った。

 青木氏同様に「政治は数」を重視する現実主義者でもあった。所属する竹下派(平成研究会)の参院議員数は党内最大派閥の細田派(清和政策研究会)に劣る。そこで、無派閥議員を加えた「参院平成研究会」という独自グループを結成。竹下派の参院議員に、10人前後の無派閥議員を加えた約30人の勢力を誇った。

 普段は冗談ばかり言っている人物だったが、節目で政局を仕掛けた。昨年9月の総裁選では青木氏の意向を受け、首相ではなく、石破茂元幹事長の支持を決断。竹下派の参院議員21人の大半を石破氏支持でまとめ、「石破氏は泡まつ候補」ともみられていた総裁選の構図を一変させた。


 首相が長期政権を敷く中で対抗馬を支持し、それでいて首相との信頼関係は変らなかった。石破氏は敗れたが、吉田氏の株はむしろ上がった。石井準一参院幹事長代理ら交渉術にたけた側近がいたことも吉田氏にとって大きかっただろう。

 今年7月の参院選への出馬を決めかねていた頃、比例代表で優先的に当選できる「特定枠」での立候補を甘利明選対委員長(当時)から水面下で打診された。特定枠は吉田氏が主導して創設しただけに、我田引水を嫌う吉田氏は「それは私に、政治家として死ねということですか」と断った。

 ポストを求めず、我田引水せず、政局に強い人間の周りに人が集まるのは自然の成り行きだ。吉田氏の薫陶を受けた中堅・若手は「吉田学校」と呼ばれた。

 参院自民党は議席が少ないほど存在感を高めやすい。政府の法案を多数派工作をして成立させるため、野党にパイプを持つ参院幹部の重要性が増すからだ。吉田氏が参院幹事長だった3年間は自民党が単独過半数で、真逆の環境だった。

 それでも、120人を超える参院自民党をまとめる吉田氏を首相は頼りにした。すると参院内での求心力がより強まり、政権内での影響力もさらに増した。そんな循環が吉田氏を押し上げたのだろう。

(政治部 田中一世)


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