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世論調査総合スレッド

1611名無しさん:2018/10/10(水) 14:30:58
>>1610

グラフ6



最後に、グラフ6から、中道政党を標榜している公明党および国民民主党の支持者の政策志向は全体または無党派層に近く、正に中道傾向にあることがわかる。しかしながら、有権者全体や無党派層の平均に政策を合わせれば支持が拡大するわけではない。無党派層は回答者全体の40%以上、投票に行く層でも20%以上近くを占めるが、回答結果からは彼らが多くの政策分野でこだわりが強くないことがわかる。しかしながら、脱原発問題など国民の関心が高くかつ二者択一的な分野では、中途半端な態度は党のイメージ悪化につながることは国民民主党の支持率の低迷を見ても理解できるであろう。

野党共闘
表4における4番目の質問である「野党共闘への支持」については、各都道府県知事選挙や次期衆参両議院選挙の結果を占う上でも非常に重要なファクターの一つになっているのでもう少し細かく見ていこう。

表6:野党共闘への支持



表6は、野党共闘に対する回答の分布を示したものである。なお、ある政党の支持者の野党共闘に対する賛成度は以下のように定義した。

この値が正になると、支持者全体の傾向として野党共闘に前向きになり、負になると後ろ向きになる。この値に関しては、当然のように与党および与党に近い日本維新の会で値がマイナスになり、リベラル系野党各党において正の値を取り、しかも高い値になっている。ただし、全体および無党派層の値はゼロに近く、彼らが全体として中立的であることが分かる。

各党支持者の実像:立憲民主党はシルバー民主主義の政党?
各政党支持者の分布について、年齢・地域別・年収・職業・性別・未既婚・子供の有無に分けて見てみよう。サンプル数の少なさから小政党の分析は省くが、際立つのが野党第一党である立憲民主党の支持がリタイア層といえる高齢者の既婚の男性に偏りがちであり、さらに地域的にも東日本に支持が偏りがちであることである。野党第二党の日本共産党も同様の傾向があり、これらを是正しない限り政権交代は厳しいと言わざるを得ない。では、以下実際に細かく見ていくことにしよう。

表7:各党支持者の年齢別分布



表7は各党支持者の年齢別分布を示している。各政党の年齢別支持の特色を見るために、以下の値を定義した。

この値が正で高くなるほど、当該年齢層での相対的支持が強くなり、負の値で低くなるほど、相対的支持が弱くなることを示している。さらに表における赤字は上記の乖離度が0.2以上、青字は上記乖離度が―0.2以下であることを示している。また、赤く塗られている部分は最頻値がある年齢層、黄色く塗られている部分は中位値がある年齢層を示している(中位値とは数が少ない方から数えて中央に位置する値である)。

年齢に関しては、自民党支持者の年齢別分布がモニター全体のそれとあまり乖離していないことが分か-る。一方で、立憲民主党は70歳以上が最頻値で46人と支持者全体の40%近くを占め、55歳未満の支持者の割合は全てモニター全体の人口比率を下回っている。平均年齢は60.6歳、中位年齢層も65歳〜69歳と非常に高い。立憲民主党ほどではないが日本共産党も日本維新の会も同じ傾向がある。また、サンプル数が少ないものの社会民主党は支持者の45%以上が70歳以上である。以上から見ると、護憲(特に九条維持)の傾向が強いリベラル系野党は、平和憲法に長く親しんできた高齢者層の支持に支えられていると言える。一方で、改憲を掲げる保守政党の日本維新の会の支持層が高かったのは予想外であった。支持者の数自体が42と多くなかったのと、(レポートには記載していなかったが)一年前の調査では同党の支持者の平均年齢が50.6歳であったので(注2)、他の調査機関の最近の世論調査も同じ傾向を示しているのかが気になるところである。


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