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民主党政権綜合スレ

7095チバQ:2012/11/25(日) 11:29:19
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20121123ddlk34010616000c.html
混迷の先に:’12衆院選の現場から/4 高速道路無料化 /広島
毎日新聞 2012年11月23日 地方版

 ◇道路偏重の犠牲 「片道100円」生活航路守れず
 「地域住民のためにギリギリまで続けてきたが限界を超えた」。秋の陽光に照らされる尾道水道を見つめながら、「宮本汽船」社長の宮本隆幸さん(71)=尾道市=はため息をついた。

 同社は昨年3月、尾道市の向島と対岸約380メートルを結ぶ小型フェリーの運航を廃止した。10年以上続く赤字経営に耐えられなかった。

 尾道市と愛媛県今治市を結ぶ西瀬戸自動車道(瀬戸内しまなみ海道)が99年に開通して以降、周辺の渡船業者は航路を相次いで廃止した。民主党は3年前の衆院選でマニフェストに高速道路料金無料化を掲げ、12年度までの実現を目指した。東日本大震災による復興財源確保などで実現しなかったが、09年3月に自公政権が始めた「休日上限1000円」(昨年5月終了)の影響もあり、一度陸路に流れた客足は戻らなかった。

 「桑田渡し」の愛称で長年親しまれた渡船は片道100円。通勤通学の足として重宝された。宮本さんによると、最盛期は年間70万人が利用したが、最後は25万人にまで落ち込んだ。老朽化した桟橋の改修費約700万円を工面する余力はなかった。県道路公社は14年春にも向島と市街地を結ぶ旧尾道大橋の無料化を予定し、「再生は望むべくもなかった」。

 桑田渡しは66年、先代の父親が前の事業者から引き継いだ。2年後の尾道大橋開通で利用者減は予測できた。疑問を口にすると、父親は言った。「お年寄りや学生は車を運転できない。弱い人たちのために誰かが続けなければいけない」。当時は島の新鮮な空気のもとで暮らそうと、移住者も少なくなかった。「渡船があるから家を建てたのに」と嘆く住民の声は、宮本さんの胸に突き刺さる。

 高速料金の値下げを歓迎する声は少なくない。観光施設は来訪者の増加を期待し、周辺の島民は通行料金が高額で日常的に利用できないとして、無料化実現を強く訴える。

 しかし、海運関係者は「生活航路の軽視」に憤る。全国の船員らでつくる労働組合「全日本海員組合」は今月14日、民主党に「道路偏重の政策が旅客船航路事業の衰退を招いた」として改善を申し入れた。組合尾道支部長の山原始さん(36)は「民間企業が赤字を垂れ流しながら公共交通を維持している現状は、どう考えても異常。我々は航路を優遇しろとは言っていない。ただ平等に扱ってほしいだけ」と訴える。

 しまなみ海道開通前、7航路あった尾道水道の渡船は3航路に減った。宮本さんは嘆く。「昔の画家が描いた尾道の風景画には必ず渡船が描かれていた。この景色もいつか消えるかもわからんね」【豊田将志】=つづく

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 ■高速道路無料化

 民主党は09年の衆院選マニフェストで、高速道路を原則として無料にすると掲げ、流通コストの引き下げや渋滞解消などを狙った。地域経済の活性化などに一定の効果があったと評価する意見がある一方、フェリーや鉄道など競合する交通機関の収益悪化や、受益者負担の原則に外れるとして、批判も強い。12年度に完全実施の予定だったが、東日本大震災の影響や財源不足などから事実上中断している。


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