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民主党政権綜合スレ

2331ぐらもん:2010/02/13(土) 00:55:27
大上 ダイナミックな3Cですね。(3Cとは「市場(customer)」「競合(competitor)」「自社(company)」の頭文字自社の戦略に活かす分析をするフレームワーク)。

大塚 このコンペティターの問題を分解すると、注意すべき点がさらに2つある。「動態的であるがゆえに想定通りにはならない可能性がある」というのが1点。それから、
   もう1点は「世界の構造変化を十分意識できていない」ことです。
   そういう観点から、成長戦略の最終案をまとめる時に、僕もいくつか注文した点があるんです。
   例えば、日本のプレゼンス、立ち位置についてです。相変わらず「アジアに対して、欧米と日本がどのように働き掛けるか」という視点で検討されています。もちろん
   文章の中には「アジアの中の一員として」というフレーズは出てきますが、読後感は明らかに日本は・・・

大上 アジアとは別だと?

大塚 ええ、アジアとは別だという意識で書かれているわけですね。それで菅(直人)さんに「こういう意識は
   適切ではないのではないか」という意見を明記したペーパーを出しました。こういう意識はよくないですよ。
   菅さん自身はよく理解されていると思いますが、とりまとめ担当者はもっとよく考えるべきですね。
   実は、それと同じ気持ちになったことが金融庁のある有識者会議の際にありました。CDS(クレジット・
   デフォルト・スワップ)などの清算機構をどうやってつくるかということを議論していたのですが、
  「決済インフラをアジアにも提供しなくてはならない」という表現で意見を述べる方がいました。
   「このまま放っておくとロンドンのクリアリングハウスが中心になるので、ロンドンに対抗してアジアに
   拠点をつくるべき」という意見自体は理解できますが、その方の発言はアジアを「上から目線」で見ている
   印象であり、「日本が提供してやる」というイメージに聞こえました。僕の思いすごしかもしれませんが・・・
    因みに、その方は元官僚で、今は業界幹部でした。

NBO なるほど。

大塚 そこで、僕は「そういう発想を放置していたら、ロンドンを意識しているうちに上海にクリアリングハウスができちゃいますよ」という話をしたんです。
   私たちより上の世代は、高度成長期までのG7が世界を引っ張っていた感覚が抜けていない。中国の存在についての認識も僕たちとは意識が違う。僕の子供の
   世代なんかは、中国は後進国だというイメージはないでしょう。当然、高度成長期世代はそうした子供たちとは全然認識が違います。世界の構造変化について、
   必ずしも適切でない認識の人たちが産業界や業界の幹部の中にもいることは、日本の成長戦略を考えるうえで根深い問題と言えます。
   つまり「そうした業界幹部の人たちが納得する成長戦略であれば、たぶん失敗する」ということなんですね。


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