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蟲づくし・禽づくし・獣づくし・魚づくし
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とはずがたり@亥年生
:2016/11/24(木) 17:26:47
高齢化や鳥獣被害などで農家が意欲を失うと、農地はやがて「耕作放棄地」になる。その荒れた田畑をも舞台に、繁殖力の強いイノシシはさらに増え、そして再び農作物を荒らす。そんな「負の連鎖」が今、全国各地の農村や里山で起きている。
センサーで守る 塩尻市の挑戦
山や里の豊かさを守り続けることができるのか。その「解」を求め、長野県塩尻市を訪ねた。市内の上田地区では2011年にイノシシが出現し、耕作地の実に8割が被害を受け、その後に最新技術を駆使した取り組みを始めたという。そして被害をゼロにした。
このプロジェクトを担ったのは「ITアグリ研究会」で、塩尻市の施設に入居する情報通信技術関連の企業で組織されている。信州大学も協力した。
きっかけは「水田へのイノシシ侵入を阻む仕組みを作ってほしい」という地元農家らの要望だった。イノシシが水田に入り込むと、獣臭が稲に付き、コメは売り物にならない。また稲の食害に加え、稲をなぎ倒したり、大きな体を泥にこすりつけたりして、水田自体をめちゃくちゃにしてしまう。
このシステムでは、田畑にセンサーを設置し、イノシシを感知すれば、フラッシュ光やサイレン音で追い払うようにした。同時に、市独自のネットワークを通じて、農家や猟友会メンバーに携帯メールが届く。知らせを受けた人はすぐ田畑へ急行するという仕組みだ。
「システムだけでは無意味。人が田畑に来てこそ」
塩尻市によると、こうした結果、耕作面積の8割以上に及んでいた鳥獣被害は2012年からの2年間でゼロになった。ただ、この試みに参加した人たちは「人々の協力が大きかった」「機械だけの設置では意味がない」と口をそろえる。
地元ハンターの横澤幸男さん(60)は「IT技術があれば全てそれで解決すると言うが、そうではない」と話す。「機械がトリガー(引き金)になって人が来る。だんだん、(取り組みも)ステップアップし、最後は何もしなくてもイノシシは来なくなったんです」
いま、上田地区の田畑には電気柵がない。元区長の金井盛吉さん(78)も「常に人がいると思わせることで、今では電気柵もなく田畑を守っている。イノシシも『ここは危険な場所だ』と思ったのではないか」と振り返る。
ITアグリ研究会会長の坂本一行さん(68)もこう言った。
「普通、鳥獣被害のひどい所は電気柵をやっている。ここは電気柵を一切やっていないのに被害ゼロ。ほとんど奇跡に近い状態です」
「費用」や「追い払った先」に問題
もちろん課題もある。一つは導入費用だ。もともと塩尻市には、子どもの見守りなどを目的としたネットワークシステムがあった。それを利用した結果、イノシシ対策はセンサーやアプリなど計約500万円で済んだ。こうした基盤を持たない場合は、新たに3G回線などを整える必要があり、導入費用は800万円程度に膨らむという。かなりの金額だ。
もう一つ、「追い払った先」の問題もある。センサーの反応による光や音、駆け付けた人の花火などで逃げたイノシシは、近隣地区に移動するだけ、という可能性もある。「イノシシを減らす」という根本解決には必ずしもストレートにつながっていない。
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