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蟲づくし・禽づくし・獣づくし・魚づくし

553とはずがたり:2015/12/23(水) 01:26:50

動物だって酔っぱらいたい 人間のように「深酒」も
http://jp.wsj.com/articles/SB12245266549339404205904581423093436254886?mod=JWSJ_EditorsPicks

 アフリカ南部に生息するゾウは、自然に発酵しているマルーラの実をどか食いした後、ふらふらと立ち去ることがしばしばだ。中米の森林に生息するホエザルはAstrocaryumというヤシの熟した実(多少のアルコールが含まれる)を与えられると、少し酔っぱらって陽気になることがあり、ときに1度にバーのドリンク10杯に相当する量を食べることもある。西アフリカの科学者は最近、われわれ人間の親戚であるチンパンジーが葉っぱをしわしわにしてスポンジを作り、ラフィアというヤシからにじみ出る微発酵汁にそれを浸していることを発見した。ミバエでさえこっそり飲みに来ることが知られている。適度なアルコール分を含む気体にさらされたハエは、さらされていないハエより長生きする。また、交尾の機会を奪われた不運なオスのハエは、慰めのためにアルコールに頼るとも言われている。

 それでは、動物界の生き物たちは、なぜアルコールに引き寄せられるのだろう。結局のところ、エタノール(われわれの大半が飲むアルコールの分子の種類)は、大半の生命体にとってかなり有毒だ。ある不運なヤマアラシはエッグリキュールを飲んで死んでしまったと報じられているが、その際、血中のアルコール濃度はニューヨーク州で自動車運転が人間に許されている水準の半分にまで達していたという。ワインの中でアルコールを生成する生命体自体(酵母や小さい単細胞の菌)でさえ、その影響に対して脆弱(ぜいじゃく)だ。発酵しているブドウ果汁のエタノール濃度が約15%を超えると、それらの生命体は死んでしまう。

 すると、これらの微小な生命体はなぜそもそもアルコールを生成しているのだろうか。それにはもっともな理由がある。彼らが通常作り出すアルコールの量はかなり少ないが、それでも大半の潜在的なライバルの微生物にとって十分有害なのだ。資源をめぐる競争は微生物にとっても厳しい。進化生物学者たちは、古代の酵母が自らの回りに生態学的なスペースを空ける武器としてアルコールを最初に生み出したと考えている。

 アルコールへの耐性という進化上の利点は、はるかに大型の生命体でも確認できる。例えば、ミバエは植物や菌類の糖分などを摂取して生きているため、餌に偶然エタノールが含まれることがある。この結果、ミバエは酵素(アルコール脱水素酵素として知られる)を獲得し、体内でこれらの有害なエタノール分子を分解できるようになった。また、恋人にふられた失意のミバエは積極的にエタノールを探し求めているのかもしれない。なぜなら、エタノールは脳内(そう、ミバエにも脳はある)で気分を良くする分子を生成するのを促すからだ。


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